JP7407249B1 - 無線通信機における送受信切り替え方法及び無線通信機 - Google Patents
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Abstract
Description
(1) PTT方式
送信キー(PTTボタン)を押している間だけ送信モードになり、送信キーを押していないときは受信モードになる。
(2) セミVOX方式
送信キーを押すと送信モードになり、音声入力がある間は送信キーを離しても送信モードを維持し、音声入力が無くなると自動的に受信モードに戻る。
(3) フルVOX方式
音声入力が検知されると自動的に送信モードになり、音声入力が検知されなくなると自動的に受信モードに戻る。
まず、(1)のPTT方式においては、送信キーの手動操作で送受信モードが切り替えられるため、常に手で無線通信機を握持して送信キーを操作できる状態になければならないという不利不便があるが、使用者による送受信モードの選択が確実なされるという利点がある。
そして、一般的に前記しきい値は調整可能とされ、周囲の騒音環境に応じたレベルが設定できるようになっているが、実際には使用者の意図に反した動作になってしまうことが少なくない。
例えば、フルVOX方式では、無線通信機の使用環境により周囲の騒音が大きいような場合には、a.使用者による音声入力が無いにも拘わらず送信モードへ移行し、逆に、b.音声入力が無くなったにも拘わらず送信モードが継続して受信モードに戻らないというような動作を呈することがあり、また、使用者の音声入力レベルが小さいと、c.送話中であるにも拘わらず受信モードへ戻ってしまうようなことが生じる。
また、セミVOX方式では、前記a.は生じないが、前記b.及びc.の不具合はフルVOX方式と同様に生じる。
また、下記特許文献2においては、前記しきい値を調整してVOX感度を調整する際に、その調整モードでは音声信号としきい値との比較結果の如何に関わらず送信開始信号を出力させず、実際の運用時での通常モードでは音声信号としきい値との比較結果に基づいて送信開始信号の出力状態と非出力状態が選択されるようにすると共に、しきい値の調整に際しては、報知手段で音声信号としきい値との比較結果を報知するようにした無線通信機を提案している。
また、セミVOX方式にあっては、送信の開始が送信キーの操作によるため、フルVOX方式で発生する送信音声の頭切れを防止できると共に、送信以外の通常の会話などによる送信動作への移行も防止できるという利点がある。
“短押し”でない場合は第3の手順の示すとおりPTT方式での切り替えとなり、“短押し”の場合は第4の手順に示されるセミVOX方式での切り替えとなる。ただし、第4の手順は完全なセミVOX方式という訳ではなく、特定キーがON操作された場合にも受信モードへ切り替えられることになっている。
なお、この発明において、「特定キー」は格別に設けられたキーである必要はなく、無線通信機の機能設定モードなどで操作部にある適当なキーを割り当ててもよく、当然にPTTボタンが特定キーにされてもよい。
また、「所定時間」(“短押し”の時間)は限定していないが、経験的には0.5sec~2sec程度が望ましい。
また、セミVOX方式が選択されたが、入力音声信号が無くなっても騒音が大きいために受信モードへ移行できないような場合に備えて、この発明では特定キーのON操作によっても強制的に受信モードへ移行させることができるようにしている。
無線通信機が受信モード又は送信モードのいずれの状態へ切り替わったのかを確認でき、また、セミVOX方式が選択されている場合には、送信モードが継続していることを常時確認できることが望ましいからである。
まず、図1は実施形態に係る無線通信機の機能ブロック図である。
この無線通信機は単信方式での通信機能を備えており、その受信再生系は受信アンテナ11と受信復調部12と増幅器13とスピーカ14とからなり、受信アンテナ11で電波受信した信号が受信復調部12で復調され、その復調された音声信号が増幅器13で増幅された後、スピーカ14から音声再生出力される。
すなわち、システム制御部30は、操作部41からの指示信号、また受信復調部12や変調送信部23から得られる各種信号に基づいて、受信復調部12や変調送信部23に対するチャネル設定、動作モードの設定等を行うと共に、タイマー43のスタート/リセットの制御や液晶表示部42に対する使用チャネルや動作モード等の表示制御も実行する。
なお、前記操作部41からの指示信号としては、UP/DOWNボタン、ACCESSキー及びCUEキーの各種操作信号があるが、それらの操作信号もシステム制御部30が受け付けて、内蔵プログラムに基づいてその操作に対応する制御を行う。
まず、通信方式として単信モードが選択されており、変調送信部23がOFF状態で受信復調部12がON状態とされた受信モードにおいて(S1)、操作部41のACCESSキーが押されてON状態になると、これを検知したシステム制御部30は直ちに変調送信部23をON状態、受信復調部12をOFF状態にして送信モードへ切り替えると共に、タイマー43をスタートさせる(S2~S4)。
したがって、ACCESSキーが押圧され続けていれば、マイクロホン21からの入力音声信号の有無に関係なく送信モードが維持される。
なお、入力音声信号の有無の判定は、従来からセミVOX方式やフルVOX方式で行われている方法と同様に、マイクロホン21からの入力信号に対してしきい値を設けて判定することになる。
ただし、この場合の送信モードの維持中においては、ACCESSキーが再度押圧してON状態にすると、強制的に受信モードへ切り替えられるという特有の条件が加味されている。
換言すれば、ACCESSキーという単一のキーに対する時間的操作条件だけで送受信モードの切り替え方式を選択でき、無線通信機の使用場所の騒音環境などに応じて、簡単な操作でセミVOX方式とPTT方式の内のより適応した方を選択することが可能である。
システム制御部30は常に送受信モードの切り替わりを監視しており、受信モードから送信モードへ切り替わると、第1のビープ音“pi”の音声信号を生成して増幅器13へ出力し、増幅された後、スピーカ14から再生音として出力される(S21~S23)。
この手順は、図2のフローチャートに対照させるとステップS3の段階に相当する。
また、第2のビープ音の音量は使用者が聴取確認できる程度であればよく、マイクロホン21に向かって話している使用者の送話音声の音量よりも小さく抑制された音量に設定されている。
この手順は、図2のフローチャートに対照させると、ステップS3で前記第1のビープ音が再生出力された後、PTT方式又はセミVOX方式のいずれが選択された場合でもそれぞれ受信モードへ切り替えられる直前までの段階に相当する。
この手順は、図2のフローチャートに対照させるとステップS8又はステップS13の段階に相当する。
Claims (4)
- 単信方式による無線通信機能を備えた無線通信機における送受信モードの切り替え方法であって、
受信モードおける操作部の特定キーに対するON操作に基づく信号により送信モードへ切り替える第1の手順と、
前記ON操作に基づく信号により前記特定キーのON状態の継続時間を監視する第2の手順と、
前記第2の手順において前記特定キーのON状態が所定時間より長く継続した場合に、前記特定キーがOFF状態にされた時点で、自機のマイクロホンへの音声入力の有無に関わらず送信モードから受信モードへの切り替えを行う第3の手順と、
前記第2の手順において前記特定キーのON状態が所定時間以下であった場合に、前記特定キーがOFF状態にされた時点以降、自機のマイクロホンへの入力音声信号が検出されなくなった時点又は前記特定キーに対するON操作に基づく信号が検出された時点で、送信モードから受信モードへの切り替えを行う第4の手順と
を有することを特徴とする無線通信機における送受信切り替え方法。 - 受信モードから送信モードへの切り替え時及び送信モードから受信モードへの切り替え時には、それぞれ異なって聴覚される条件にて短音が1回のビープ音又は3回以内で連続したビープ音を、送信モードの継続中には短音が間欠的に出力されるビープ音を再生出力させることとした請求項1に記載の無線通信機における送受信切り替え方法。
- 単信方式による無線通信機能を備えた無線通信機において、
操作部に設けられた特定キーと、
前記特定キーのON状態とOFF状態を検出する検出手段と、
自機のマイクロホンに音声が入力されているか否かを判定する判定手段と、
受信モードで前記検出手段が前記特定キーのON状態を検出した場合に、受信モードから送信モードへ切り替える第1の切り替え手段と、
受信モードで前記検出手段が前記特定キーのON状態を検出した場合に、時間の計測を開始するタイマー手段と、
前記第1の切り替え手段による送信モードへの切り替え後、前記タイマー手段が所定時間を計測した時点で前記タイマー手段をリセットし、その後に前記検出手段が前記特定キーのOFF状態を検出した場合に、前記判定手段による判定結果の如何に関わらず送信モードから受信モードへの切り替えを行う第2の切り替え手段と、
前記第1の切り替え手段による送信モードへの切り替え後、前記タイマー手段が前記所定時間を計測する前に前記検出手段が前記特定キーのOFF状態を検出した場合に、前記タイマー手段をリセットし、その後に前記判定手段が音声入力の無いことを判定した場合又は前記検出手段が前記特定キーのON状態を検出した場合に、送信モードから受信モードへの切り替えを行う第3の切り替え手段と
を備えたことと特徴とする無線通信機。 - 受信モードから送信モードへの切り替え時及び送信モードから受信モードへの切り替え時には、それぞれ異なって聴覚される条件にて短音が1回のビープ音又は3回以内で連続したビープ音を、送信モードの継続中には短音が間欠的に出力されるビープ音を再生出力させるビープ音生成手段を備えた請求項3に記載の無線通信機。
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US20050203998A1 (en) * | 2002-05-29 | 2005-09-15 | Kimmo Kinnunen | Method in a digital network system for controlling the transmission of terminal equipment |
JP2018129691A (ja) * | 2017-02-08 | 2018-08-16 | アイコム株式会社 | 中継装置、音声通信システム、音声信号の転送方法およびプログラム |
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Non-Patent Citations (4)
Title |
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"モトローラ・ソリューションズ、日本市場向けの 新しいデジタル簡易業務用無線機を発売", モトローラ・ソリューションズ プレスリリース [ONLINE], JPN6023033760, 6 March 2018 (2018-03-06), pages 1 - 2, ISSN: 0005217361 * |
モトローラ・ソリューションズ、日本市場向けの 新しいデジタル簡易業務用無線機を発売,モトローラ・ソリューションズ プレスリリース [online],モトローラ・ソリューションズ株式会社,2018年03月06日,第1-2頁,[検索日2023.08.09],インターネット:<URL:https://www.motorolasolutions.com/content/dam/msi/docs/ja-jp/MiT5000_190306_release.pdf> |
モトローラ・ソリューションズ株式会社,デジタル簡易業務無線 MiT5000 (免許局) 取扱説明書,取扱説明書,日本,モトローラ・ソリューションズ株式会社,2018年03月06日,第1-4,17,63,73,90頁,[検索日2023.08.09],インターネット:<URL:https://www.motorolasolutions.com/content/dam/msi/docs/ja-jp/MiT5000_OM.pdf> |
モトローラ・ソリューションズ株式会社: "デジタル簡易業務無線 MiT5000 (免許局) 取扱説明書", 取扱説明書, JPN6023033761, 6 March 2018 (2018-03-06), JP, pages 1 - 4, ISSN: 0005217362 * |
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JP2024025432A (ja) | 2024-02-26 |
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