JP7406916B2 - 冷凍機用圧縮機 - Google Patents

冷凍機用圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP7406916B2
JP7406916B2 JP2018242064A JP2018242064A JP7406916B2 JP 7406916 B2 JP7406916 B2 JP 7406916B2 JP 2018242064 A JP2018242064 A JP 2018242064A JP 2018242064 A JP2018242064 A JP 2018242064A JP 7406916 B2 JP7406916 B2 JP 7406916B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lubricating oil
casing
sensor
rotating shaft
end plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018242064A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020105918A (ja
Inventor
拓馬 山下
顕夫 池田
一樹 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority to JP2018242064A priority Critical patent/JP7406916B2/ja
Publication of JP2020105918A publication Critical patent/JP2020105918A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7406916B2 publication Critical patent/JP7406916B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、冷凍機用圧縮機に関する。
圧縮機として、密閉型のケーシング内に、回転軸、回転軸を回転させる駆動部、及び回転軸の回転力により駆動されて作動流体を圧縮する圧縮部が収容されたものが知られている。この種の圧縮機は、例えば冷凍装置等の冷媒回路に接続され、冷媒回路の冷媒ガスを圧縮するために用いられる。このような圧縮機では、圧縮部としてスクロール圧縮機やロータリ圧縮機が採用されている。
密閉型のケーシングを有する圧縮機では、機械的な潤滑性を確保するために、回転軸を回転可能に支持する軸受部に適切な量の潤滑油を供給する必要がある。例えば特許文献1には、このような圧縮機として、ケーシングである密閉ハウジングの底部に、潤滑油が貯蔵される潤滑油溜まりを備えている。また、この圧縮機は、潤滑油溜まりの油面位置を検知するセンサ部を備えている。このようなセンサ部は、ケーシングの内周面からケーシングの径方向内側に突出して設けられている。
特開2006-322377号公報
ところで、ケーシング内では、圧縮機の動作時に、回転軸、及び圧縮部の旋回部分が回転軸の中心軸回りに周方向に旋回することによって、潤滑油溜まりの潤滑油にも周方向の流れが生じる。ケーシングの内周面から径方向内側に突出したセンサ部では、潤滑油の流れの影響を受け、検出される電気信号にノイズが乗りやすい。このため、センサ部における検出精度が影響を受けてしまう場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ケーシング内における潤滑油の流れの影響をセンサ部が受けることを抑え、安定した検出を行うことが可能な冷凍機用圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様に係る冷凍機用圧縮機は、鉛直方向に延びる軸線回りに回転可能な回転軸と、前記回転軸を前記軸線回りに回転させる駆動部と、前記駆動部の上方で前記回転軸に一体に設けられて供給される冷媒を圧縮する圧縮部と、前記回転軸、前記駆動部、及び前記圧縮部を収容する収容空間を形成するとともに、前記収容空間の一部であって潤滑油が貯留される貯留部を有したケーシングと、前記貯留部に位置する開口部を有し、前記軸線に対して交差する方向に延びて内部に前記潤滑油が流入可能なセンサ収容空間が形成された筒状部を有するセンサハウジングと、前記筒状部内で前記貯留部に貯留された前記潤滑油の有無、及び潤滑油の濃度を検出するセンサ本体とを有したセンサ部と、を備え、前記センサ本体の先端は、前記筒状部内において、前記鉛直方向から見た際に前記ケーシングの外側に配置され、前記筒状部の先端部は、前記ケーシングの内周面よりも径方向内側に突出するように配置され、前記センサハウジングは、前記筒状部に対して前記開口部と反対側に配置され、前記センサ本体が固定された端板を有し、前記端板は、前記筒状部の径方向外側の端部を閉塞するように、複数本のボルトによって前記筒状部に着脱可能に締結され、前記センサ本体は、前記端板に対して着脱可能に固定されている。
このような構成とすることで、センサ本体は、筒状部内に設けられているので、ケーシング内での潤滑油に生じる流れの影響を受けにくくなる。これにより、センサ本体で検出する信号に、潤滑油の流れによって生じるノイズが乗ることを抑えることができる。したがって、ケーシング内における潤滑油の流れの影響をセンサ部が受けることを抑え、安定した検出を行うことが可能となる。
貯留部には、潤滑油に冷媒の液相(液冷媒)と混在する場合がある。液冷媒は、潤滑油よりも比重が大きいため、貯留部では、潤滑油の下側に液冷媒が貯留される。また、液冷媒は、潤滑油よりも粘度が低い。このため、回転軸及び圧縮部の回転にともなって、貯留部内で潤滑油及び液冷媒が旋回すると、液冷媒は、貯留部の外周部分に偏在しやすい。センサハウジング内に設けられたセンサ本体では、ケーシングの内周面、つまり貯留部の外周部分の近くで潤滑油を検出することになる。これにより、センサ本体では、潤滑油に混在した液冷媒を検出しやすくなる。
また、本発明の第態様に係る冷凍機用圧縮機では、第一態様において、前記センサハウジングは、前記筒状部に対して前記開口部と反対側に配置され、前記センサ本体が固定された端板を有していてもよい。
このような構成とすることで、センサハウジングが、筒状部と端板とからなる簡易な構成となる。また、冷凍機用圧縮機の組み立てに際しては、センサハウジングの筒状部をケーシングに接合すればよく、組み立てを容易に行うこともできる。
本発明によれば、ケーシング内における潤滑油の流れの影響をセンサ部が受けることを抑え、安定した検出を行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係る圧縮機の構成を示す断面図である。 上記圧縮機に設けたセンサ部を示す、図1の要部拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による冷凍機用圧縮機を実施するための形態を説明する。しかし、本発明はこの実施形態のみに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る圧縮機の構成を示す断面図である。本実施形態の圧縮機(冷凍機用圧縮機)1は、例えば冷凍装置の冷媒回路に接続され、流体として冷媒ガスを圧縮する際に用いられるスクロール圧縮機である。図1に示すように、本実施形態に係る圧縮機1は、ケーシング10と、回転軸20と、軸受部30と、給油ポンプ40と、駆動部50と、圧縮部60と、ブッシュアセンブリ70と、吸込管80と、吐出管90と、センサ部100とを備えている。
ケーシング10は、有底筒状をなして密閉構造とされている。ケーシング10の内部には、各種部品が収容される収容空間10sが形成されている。ケーシング10は、後述する回転軸20の軸線O1が延びる軸線方向Daに延在している。本実施形態のケーシング10は、軸線方向Daが鉛直方向Dvとなるように配置されている。ケーシング10は、回転軸20、軸受部30、給油ポンプ40、駆動部50、圧縮部60、及びブッシュアセンブリ70を収容空間10s内に収容している。
ケーシング10の内部は、圧縮部60により、吐出室11と、吸入室12と、に区画されている。吐出室11は、圧縮後の冷却ガスが存在する空間である。吐出室11は、ケーシング10内の圧縮部60の上方の空間である。吸入室12は、圧縮前の冷却ガスが存在する空間である。吸入室12は、ケーシング10内の圧縮部60の下方の空間である。
回転軸20は、回転軸本体21と、偏心軸22と、を有する。回転軸本体21は、軸線O1を中心とする円柱形状をなしている。回転軸本体21は、ケーシング10内で軸線方向Daに延びている。回転軸本体21は、軸受部30により軸線O1周りに回転可能な状態で支持されている。回転軸本体21の内部には、軸線方向Daの両端で開口するように、回転軸本体21を軸線方向Daに貫通する回転軸本体貫通孔211が形成されている。
偏心軸22は、回転軸本体21の軸線方向Daの一方側(鉛直方向Dvの上方側)の端部に一体に設けられている。偏心軸22は、軸線O1に対してオフセット(偏心)された位置で軸線方向Daに延びる偏心軸線O2を中心軸としている。偏心軸22は、回転軸本体21の外径よりも小さく、軸線方向Daの長さが短い円柱状をなしている。したがって、偏心軸22は、軸線O1回りに回転軸本体21が回転すると、軸線O1回りに公転する。偏心軸22の内部には、偏心軸22を軸線方向Daに貫通する偏心軸貫通孔221が形成されている。偏心軸貫通孔221は、回転軸本体貫通孔211と連通している。
軸受部30は、回転軸20を回転可能に支持している。本実施形態の軸受部30は、メイン軸受31と、サブ軸受32と、ボス軸受33とを有している。
メイン軸受31は、回転軸本体21の軸線方向Daの一方側の端部を回転可能に支持している。メイン軸受31は、ケーシング10の内壁に固定されている。メイン軸受31は、回転軸本体21内に形成されているメイン給油孔212を介して回転軸本体貫通孔211と繋がっている。
サブ軸受32は、回転軸本体21の軸線方向Daの他方側の端部を回転可能に支持している。サブ軸受32は、メイン軸受31よりも軸線方向Daの他方側(鉛直方向Dvの下方側)に配置されている。サブ軸受32は、ケーシング10の内壁に固定されている。サブ軸受32は、回転軸本体21内に形成されているサブ給油孔213を介して回転軸本体貫通孔211と繋がっている。
ボス軸受33は、偏心軸22を覆うように配置されている。したがって、ボス軸受33は、メイン軸受31よりも軸線方向Daの一方側に配置されている。ボス軸受33は、ブッシュアセンブリ70を介して偏心軸22を回転可能に支持している。
給油ポンプ40は、サブ軸受32の下方に設けられている。給油ポンプ40は、ケーシング10内に貯留された潤滑油を汲み上げてメイン軸受31、サブ軸受32、及びボス軸受33に供給する。具体的には、給油ポンプ40は、回転軸本体貫通孔211及び偏心軸貫通孔221を介して回転軸本体21の軸線方向Daの他方側の端面から偏心軸22の軸線方向Daの一方側の端面まで潤滑油を汲み上げている。メイン軸受31にはメイン給油孔212を介して回転軸本体貫通孔211内を流れる潤滑油が供給される。サブ軸受32には、サブ給油孔213を介して回転軸本体貫通孔211内を流れる潤滑油が供給される。ボス軸受33には、偏心軸22の端面から流れ出た潤滑油が供給される。
駆動部50は、ケーシング10内において、メイン軸受31とサブ軸受32との軸線方向Daの間に配置されている。駆動部50は、回転軸本体21の中央部の外周面を囲むように配置されている。駆動部50は、回転軸本体21を回転駆動させる。駆動部50としては、例えば、回転軸本体21の外周面に固定されたロータ51と、軸線O1を中心としてロータ51を外周側から囲むステータ52と、を有するモータである。ロータ51は、内部に永久磁石を有し、その外形は軸線O1を中心とする略円筒状をなしている。
圧縮部60は、ケーシング10内において、メイン軸受31よりも軸線方向Daの一方側に配置されている。圧縮部60は、固定スクロール61と、旋回スクロール62と、を有する。
固定スクロール61は、ケーシング10の内壁に固定されている。固定スクロール61は、固定スクロール端板611と、固定ラップ612と、を有する。
固定スクロール端板611は、ケーシング10に固定された円盤状の板材である。固定スクロール端板611は、旋回スクロール62と対向している。固定スクロール端板611は、吐出口66を有する。吐出口66は、固定スクロール端板611の中央を貫通するように形成された穴である。吐出口66は、圧縮部60によって圧縮された高圧の冷媒ガス(高圧流体)を吐出室11に吐出させる。
固定ラップ612は、固定スクロール端板611の軸線方向Daの他方側を向く面(下面)から延びている。固定ラップ612は、軸線方向Daから見て渦巻き状に形成された壁体である。固定ラップ612は、例えば、固定スクロール端板611の中心回りに巻回された板状の部材である。
旋回スクロール62は、固定スクロール61とメイン軸受31との間に配置されている。旋回スクロール62は、旋回スクロール端板621と、旋回ラップ622と、ボス部623と、を有する。
旋回スクロール端板621は、円盤状の板材である。旋回スクロール端板621は、軸線方向Daにおいて固定スクロール端板611と対向している。
旋回ラップ622は、旋回スクロール端板621の軸線方向Daの一方側を向く面から延びている。旋回ラップ622は、軸線方向Daから見て渦巻き状に形成された壁体である。旋回ラップ622は、例えば、旋回スクロール端板621の中心回りに巻回された板状の部材である。
旋回ラップ622は、固定ラップ612と噛み合うように配置されている。これにより、旋回ラップ622と固定ラップ612との間には、流体を圧縮する空間である圧縮室が区画される。旋回ラップ622が固定スクロール61に対して旋回することで、圧縮室の容積が変化する。これにより、圧縮室内の流体(冷媒ガス)が圧縮される。
ボス部623は、回転軸本体21の端面と対向する旋回スクロール端板621の軸線方向Daの他方側を向く面の中央部に設けられている。ボス部623は、円筒形状をなすように、旋回スクロール端板621からメイン軸受31に向かって突出している。ボス部623は、偏心軸22の外周を囲むように配置されている。ボス部623の内周面には、ボス軸受33が固定されている。
ブッシュアセンブリ70は、旋回スクロール62と回転軸20とを連結している。ブッシュアセンブリ70は、ボス部623と偏心軸22との間に設けられている。ブッシュアセンブリ70がボス軸受33に回転可能に支持されることで、ボス部623に対して偏心軸22が回転可能とされている。
また、ケーシング10は、貯留部13をさらに有している。貯留部13は、ケーシング10内の底部において、潤滑油が貯留される空間である。つまり、貯留部13は、収容空間10sの一部である。貯留部13は、ケーシング10内の駆動部50よりも軸線方向Daの他方側の領域の一部である。貯留部13では、貯留された潤滑油内に浸かるように給油ポンプ40が配置されている。
吸込管80は、ケーシング10の外部の供給源(例えば、アキュムレータ、不図示)からケーシング10内に圧縮前の冷媒ガスを導入させる配管である。なお、吸込管80からは冷媒ガスのような気体のみが導入され、液相の冷媒(液冷媒)や潤滑油等の液体をケーシング10内に導入する際には他の供給配管(不図示)が用いられる。
吐出管90は、ケーシング10の軸線方向Daの一方側の端部である頂部に設けられている。吐出管90は、吐出室11と連通されている。吐出管90からは、圧縮部60で圧縮されて吐出口66から吐出室11に出された高圧の冷媒ガスが排出される。吐出管90は、圧縮された冷媒ガスの使用先(例えば、室内機、不図示)と接続されている。
図2は、上記圧縮機に設けたセンサ部を示す図1の要部拡大断面図である。
図2に示すように、センサ部100は、センサハウジング101と、検出電極(センサ本体)105と、を備える。センサハウジング101は、筒状部102と、端板103と、を有する。本実施形態のセンサハウジング101は、有底筒状をなしている。
筒状部102は、軸線O1に対して交差する方向(本実施形態では、軸線O1に対して直交する水平方向)に延びている。筒状部102は、ケーシング10を貫通するように配置されている。つまり、筒状部102は、貯留部13からケーシング10の径方向外側に向かって筒状に延びている。ここで、径方向とは、軸線O1を中心とした放射方向であって、回転軸20の径方向である。筒状部102は、ケーシング10に形成された孔10hに挿入された状態で、ケーシング10にロウ付け等によって接合されている。したがって、筒状部102における径方向内側の先端部102aは、貯留部13に位置するようにケーシング10内に配置されている。一方、筒状部102における径方向外側の基端部102bは、ケーシング10の外に配置されている。基端部102bは、径方向において先端部102aと反対側の筒状部102の端部である。先端部102aには、開口部101aが形成されている。開口部101aは、貯留部13に位置している。
筒状部102の内側には、開口部101aと繋がったセンサ収容空間104が形成されている。センサ収容空間104は、筒状部102がケーシング10に固定されることで、開口部101aを介して貯留部13と連通する空間である。したがって、センサ収容空間104内には、開口部101aを介して潤滑油が流入する。
端板103は、径方向から見た際に、矩形板状をなしている。端板103は、筒状部102の径方向外側の基端部102bを閉塞するよう設けられている。つまり、端板103は、筒状部102に対して開口部101aと反対側に配置されている。端板103は、基端部102bにおいて外側に張り出すように形成されたフランジ部102cに、複数本のボルト106によって着脱可能に締結されている。端板103と筒状部102のフランジ部102cとの間には、環状のシール材107が設けられている。
検出電極105は、筒状部102内で貯留部13に貯留された潤滑油を検出する。検出電極105は、端板103に着脱可能に固定されている。検出電極105は、端板103から径方向内側に向かって飛び出して、筒状部102内に突出するように配置されている。本実施形態の検出電極105は、鉛直方向Dvと直交する水平方向に延びている。検出電極105の先端105sは、鉛直方向Dvから見た際に、ケーシング10の内周面10f及び筒状部102の先端部102aに対し、径方向外側に位置している。つまり、検出電極105の先端105sは、ケーシング10に対して外側に配置されており、筒状部102の先端部102aから突出していない。検出電極105は、鉛直方向Dvにおいて予め定められた貯留部13での潤滑油の貯留量に応じた潤滑油の液面の下限レベルに合わせて設けられている。
検出電極105は、貯留部13からセンサ収容空間104に流れ込んだ潤滑油を検出する。検出電極105は、静電容量式で、センサ収容空間104における潤滑油の有無、及び潤滑油の濃度を検出する。検出電極105での検出結果は、電気信号として、外部のコントローラ(図示無し)に出力される。
外部のコントローラ(図示無し)では、検出電極105から入力される電気信号に基づいて、供給配管(図示無し)を通してケーシング10内に潤滑油を補給するか否かを決定する。具体的には、検出電極105において、潤滑油が無いと検出された場合、潤滑油が予め定めた下限レベル以下であるため、ケーシング10内に潤滑油を供給する。また、検出電極105において、液冷媒の混在によって潤滑油が予め定めた濃度以下であると検出された場合、ケーシング10内に潤滑油を供給する。
ところで、貯留部13では、潤滑油に液冷媒が混在している場合がある。そのような場合において、潤滑油と液冷媒とが上下に分離することがある。具体的には、潤滑油と液冷媒とが分離し、比重が大きい液冷媒が、潤滑油よりも下側に位置する。また、液冷媒は、潤滑油よりも粘度が低い。このため、回転軸20及び圧縮部60の旋回スクロール62の回転動作の影響により、貯留部13内で潤滑油及び液冷媒が軸線O1周りに旋回すると、遠心力により、比重が大きく低粘度の液冷媒が、貯留部13の外周側に、より多く偏在する。つまり、液冷媒よりも比重が小さく高粘度の潤滑油は、貯留部13中でも上側、かつ内周側に多く偏在する。給油ポンプ40の下端の吸込口40iから吸い込まれる潤滑油に液冷媒が多く含まれていると、サブ軸受32、メイン軸受31、及びボス軸受33における潤滑油による潤滑性が低下してしまう。
これに対し、検出電極105の先端105sは、鉛直方向Dvから見た際に、ケーシング10の内周面10f及び筒状部102の先端部102aに対し、径方向外側に位置している。したがって、検出電極105の先端105sは、ケーシング10の内周面10fよりも外側の部分、つまり貯留部13の外周部分の近くであって、液冷媒がより多く偏在する領域の潤滑油が流れ込む。その結果、検出電極105において、液冷媒がより多く含まれる潤滑油の濃度を検出し、潤滑油の濃度が予め定めた基準値以下である場合には、潤滑油を適切に補給することができる。
上述したような圧縮機1によれば、検出電極105は、筒状部102内に設けられているので、ケーシング10内での潤滑油に生じる流れの影響を受けにくくなる。具体的には、検出電極105は、鉛直方向Dvから見た際に、筒状部102の壁部によって側方が貯留部13に対して遮蔽されている。したがって、貯留部13内に貯留されている潤滑油に軸線O1の周りを旋回するような流れが生じても、筒状部102の壁部によって検出電極105が直接流れに曝されることが抑えられる。これにより、検出電極105で検出する信号に、潤滑油の流れによって生じるノイズが乗ることを抑えることができる。したがって、ケーシング10内における潤滑油の流れの影響をセンサ部100が受けることを抑え、安定した検出を行うことが可能となる。
また、筒状部102内に設けられた検出電極105では、ケーシング10の内周面10fよりも外側の部分、つまり貯留部13の外周部分の近くに位置する潤滑油を検出することになる。これにより、潤滑油よりも比重が大きい液冷媒が潤滑油に混在している場合に、液冷媒によって潤滑油濃度が低下したことを、検出電極105で検出しやすくなる。したがって、液冷媒によって潤滑油濃度が過度に低下することを抑え、潤滑油による潤滑性を確保することが可能となる。
また、検出電極105が内部に配置されたセンサハウジング101が、筒状部102と端板103とからなる簡易な構成となっている。これにより、センサ部100を低コストで設けることができる。また、圧縮機1の組み立てに際しては、筒状部102をケーシング10に形成された孔10hに挿入した状態で、筒状部102とケーシング10とを接合すればよい。したがって、センサ部100の組み立てを容易に行うことができる。
また、先端部102aがケーシング10の内側に配置された状態で、筒状部102は、孔10hに挿入されてケーシング10に接合されている。このような構成とすることで、センサハウジング101の開口部101aを、ケーシング10の内周面10fに近い位置に設けることができる。これにより、比重が大きい液冷媒が混在した潤滑油を筒状部102内に導入しやすくなる。したがって、液冷媒によって潤滑油濃度が低下したことを、検出電極105で検出しやすくなる。その結果、液冷媒によって潤滑油濃度が過度に低下することを抑え、潤滑油による潤滑性を確保することが可能となる。
また、検出電極105は、端板103に取り付けられて、先端105sが筒状部102内に位置するように設けられている。これにより、筒状部102内の潤滑油を、検出電極105で確実に検出することができる。また、検出電極105が故障した場合等には、筒状部102から端板103を取り外せば、検出電極105の交換を容易に行うことができる。
(実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
即ち、圧縮部60は、本実施形態のようにスクロール圧縮機であることに限定されるものではない。圧縮部60は、例えばロータリ圧縮機であってもよい。
また、センサ部100では、筒状部102の先端部102aをケーシング10の孔10hに接合するようにしたが、これに限定されるものではない。例えば、先端部102aがケーシング10の内周面10fよりも径方向内側に突出するように筒状部102を設けてもよい。また、先端部102aがケーシング10の内周面10fと面一となるように筒状部102を設けてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、センサ部100で、潤滑油の有無を検出することによる潤滑油レベルの検出、及び潤滑油の濃度検出を行うようにしたが、センサ部100では、そのいずれか一方のみを検出するようにしてもよい。また、潤滑油の有無を検出するセンサ部100と、潤滑油の濃度検出を行うセンサ部100とを別々に備えるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、センサハウジング101の端板103を、ボルト106により筒状部102に固定するようにしたが、溶接により筒状部102に固定してもよい。
さらに、上記実施形態では、センサ部100は、ケーシング10とは別部材として、筒状部102を備えるようにしたが、このような構成に限定されるものではない。筒状部102は、例えばケーシング10が十分な厚みを有している場合、ケーシング10の一部として、ケーシング10と一体に形成されていてもよい。
1 圧縮機(冷凍機用圧縮機)
10 ケーシング
10f 内周面
10h 孔
10s 収容空間
11 吐出室
12 吸入室
13 貯留部
20 回転軸
21 回転軸本体
22 偏心軸
30 軸受部
31 メイン軸受
32 サブ軸受
33 ボス軸受
40 給油ポンプ
40i 吸込口
50 駆動部
51 ロータ
52 ステータ
60 圧縮部
61 固定スクロール
62 旋回スクロール
66 吐出口
70 ブッシュアセンブリ
80 吸込管
90 吐出管
100 センサ部
101 センサハウジング
101a 開口部
102 筒状部
102a 先端部
102b 基端部
102c フランジ部
103 端板
104 センサ収容空間
105 検出電極(センサ本体)
105s 先端
106 ボルト
107 シール材
211 回転軸本体貫通孔
212 メイン給油孔
213 サブ給油孔
221 偏心軸貫通孔
611 固定スクロール端板
612 固定ラップ
621 旋回スクロール端板
622 旋回ラップ
623 ボス部
Da 軸線方向
Dv 鉛直方向
O1 軸線
O2 偏心軸線

Claims (1)

  1. 鉛直方向に延びる軸線回りに回転可能な回転軸と、
    前記回転軸を前記軸線回りに回転させる駆動部と、
    前記駆動部の上方で前記回転軸に一体に設けられて供給される冷媒を圧縮する圧縮部と、
    前記回転軸、前記駆動部、及び前記圧縮部を収容する収容空間を形成するとともに、前記収容空間の一部であって潤滑油が貯留される貯留部を有したケーシングと、
    前記貯留部に位置する開口部を有し、前記軸線に対して交差する方向に延びて内部に前記潤滑油が流入可能なセンサ収容空間が形成された筒状部を有するセンサハウジングと、
    前記筒状部内で前記貯留部に貯留された前記潤滑油の有無、及び潤滑油の濃度を検出するセンサ本体とを有したセンサ部と、を備え、
    前記センサ本体の先端は、前記筒状部内において、前記鉛直方向から見た際に前記ケーシングの外側に配置され、
    前記筒状部の先端部は、前記ケーシングの内周面よりも径方向内側に突出するように配置され
    前記センサハウジングは、前記筒状部に対して前記開口部と反対側に配置され、前記センサ本体が固定された端板を有し、
    前記端板は、前記筒状部の径方向外側の端部を閉塞するように、複数本のボルトによって前記筒状部に着脱可能に締結され、
    前記センサ本体は、前記端板に対して着脱可能に固定されている冷凍機用圧縮機。
JP2018242064A 2018-12-26 2018-12-26 冷凍機用圧縮機 Active JP7406916B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242064A JP7406916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 冷凍機用圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018242064A JP7406916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 冷凍機用圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020105918A JP2020105918A (ja) 2020-07-09
JP7406916B2 true JP7406916B2 (ja) 2023-12-28

Family

ID=71448574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018242064A Active JP7406916B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 冷凍機用圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7406916B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317785A (ja) 2001-04-25 2002-10-31 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置、及び冷媒圧縮機
JP2006029160A (ja) 2004-07-14 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
WO2017130321A1 (ja) 2016-01-27 2017-08-03 三菱電機株式会社 圧縮機

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5765994A (en) * 1995-07-14 1998-06-16 Barbier; William J. Low oil detector with automatic reset
JPH10318164A (ja) * 1997-05-23 1998-12-02 Mitsubishi Electric Corp スクロール圧縮機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002317785A (ja) 2001-04-25 2002-10-31 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置、及び冷媒圧縮機
JP2006029160A (ja) 2004-07-14 2006-02-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd 密閉型圧縮機
WO2017130321A1 (ja) 2016-01-27 2017-08-03 三菱電機株式会社 圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020105918A (ja) 2020-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7250529B2 (ja) オイルセンサ及び冷凍機用圧縮機
JPH0472998B2 (ja)
US9920762B2 (en) Scroll compressor with tilting slider block
JP2018040261A (ja) 冷媒圧縮機
JP2016217219A (ja) スクロール圧縮機
CN115076112A (zh) 具有离心油泵的涡旋压缩机
WO2016125228A1 (ja) 圧縮機
JP7406916B2 (ja) 冷凍機用圧縮機
JP6328330B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2020045778A (ja) 圧縮機
CN110168225B (zh) 压缩机
JP5328536B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2018119503A (ja) 密閉型圧縮機
JP5660151B2 (ja) スクロール圧縮機
WO2018212076A1 (ja) スクロールコンプレッサ
US20220290666A1 (en) Scroll compressor provided with an hydrostatic lower bearing arrangement
WO2022219761A1 (ja) 密閉型圧縮機
EP3315781B1 (en) Open type compressor
JPH1182340A (ja) 横置型スクロールコンプレッサ
JP2008215220A (ja) 圧縮機
CN117881888A (zh) 涡旋式压缩机
JP2014141887A (ja) スクロール圧縮機
JP2021085327A (ja) 圧縮機
JP2021014812A (ja) 圧縮機及び冷凍装置
JPWO2019097708A1 (ja) スクロール圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20211104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231025

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20231106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7406916

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150