JP7406478B2 - 不織布用多層織物 - Google Patents

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Description

本発明は、不織布の搬送に用いられる多層織物に関する。
従来、走行する無端状のメッシュベルト上に繊維集合体を供給した後、当該繊維集合体を搬送しながら不織布を形成する装置が考案されている。近年、搬送速度の高速化に伴い、メッシュベルトに要求される性能の一つとして、メッシュベルト上に供給された繊維集合体が安定して搬送される(搬送時に繊維集合体が浮いたりずれたりしない)グリップ性が挙げられる。
例えば、優れたシートサポート性(グリップ性)を付加するために、表面側縦糸と表面側横糸からなる表面層と裏面側縦糸と裏面側横糸からなる裏面層からなる不織布用二層織物において、接結糸として機能する表面側接結縦糸と接結糸として機能する裏面側接結縦糸とが略垂直方向に配置された第一の縦糸対と、表面側縦糸と裏面側縦糸とが垂直方向に重ねて配置された第二の縦糸対と、2本の表面側縦糸を隣接して並置した第三の縦糸対と、からなる不織布用二層織物が考案されている(特許文献1参照)。
特開2017-197883号公報
しかしながら、搬送速度の更なる高速化に伴い、グリップ性について更なる向上が求められている。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その例示的な目的の一つは、不織布の搬送に適したベルトにおけるグリップ性を更に向上する新たな技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の不織布用多層織物は、上面側経糸と上面側緯糸とから構成される上面側織物と、下面側経糸と下面側緯糸とから構成される下面側織物とが経糸接結糸で接結された不織布用多層織物であって、上面側緯糸は、経糸接結糸のみがかかる第1の上面側緯糸と、上面側経糸のみがかかる第2の上面側緯糸と、を有する。経糸接結糸による第1のナックルの高さと、上面側経糸による第2のナックルの高さとの差は、30~200μmの範囲である。
この態様によると、第1のナックルの高さと第2のナックルの高さとの差が、一般的な不織布用織物よりも大きいので、不織布に対するグリップ性が向上する。
上面側織物の織組織および下面側織物の織組織の少なくとも一方は平織りであってもよい。
上面側織物の織組織と下面側織物の織組織は同じであってもよい。
下面側緯糸は、経糸接結糸のみがかかる第1の下面側緯糸と、下面側経糸のみがかかる第2の下面側緯糸と、を有してもよい。
不織布ウェブが搬送される表面側に上面側織物が位置するように、織物の両端部をピントル線で結合した無端状のベルトであってもよい。
第1のナックルの高さは、第2のナックルの高さよりも高くてもよい。
第1の上面側緯糸の線径と第2の上面側緯糸の線径とが同じであってもよい。
第1の上面側緯糸の線径と第2の上面側緯糸の線径とが異なってもよい。
第1の下面側緯糸の線径と第2の下面側緯糸の線径とが同じであってもよい。
第1の下面側緯糸の線径と第2の下面側緯糸の線径とが異なってもよい。
連続した2本の前記経糸接結糸は、前記上面側織物の織組織を互いに補完し、前記下面側織物の織組織を互いに補完してもよい。ここで、互いに補完とは、例えば、一方の経糸接結糸が掛かっていない緯糸に対して他方の経糸接結糸が掛かっていることをいう。
不織布用多層織物の表面に樹脂が塗布されていてもよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、不織布の搬送に適したベルトにおけるグリップ性を更に向上できる。
スパンボンド法により不織布を製造する製造装置の概略構成を示す図である。 不織布シートに対する不織布用多層織物のグリップ性能を測定するための装置の概略構成を示す模式図である。 不織布用多層織物の静摩擦力を測定するための装置の概略構成を示す模式図である。 実施例1に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。 図4に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。 比較例2に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。 図6に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。 重りの重量と引張応力との関係を示すグラフである。 実施例2に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。 図9に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。
以下、本発明を実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述される全ての特徴やその組合せは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
従来、不織布の製造方法として、スパンボンド法、メルトブロー法等の様々な方法が考案されている。例えば、スパンボンド法とは、溶融した樹脂ポリマーを延伸し、不織布用ベルト上でシートとして集積することで不織布を製造する方法である。図1は、スパンボンド法により不織布を製造する製造装置の概略構成を示す図である。
図1に示す不織布製造装置10は、無端状の不織布用ベルト12と、不織布用ベルト12を支持し駆動する複数の駆動ローラ14と、不織布用ベルト12の上に溶融した樹脂ポリマーを紡糸延伸して吐出するエジェクター16と、不織布用ベルト12の上に吐出された樹脂ポリマーが繊維状の集合体として堆積した不織布ウェブ18を、不織布用ベルト12の裏面側から吸引する吸引装置20と、隣接する吸引装置20の間に不織布用ベルト12を挟むように配置されているプレスロール21と、不織布ウェブ18を熱圧着してシート状の不織布22にエンボス加工するカレンダーロール24と、を備える。不織布用ベルト12は、不織布用多層織物の一方の端部を他方の端部とループ接合することで形成されている。
このような不織布用ベルト12は、繊維の刺さり込みがないこと、防汚性、洗浄性、走行性、剛性、除電性能、不織布ウェブの安定性(グリップ性)等の様々な特性が求められる。近年は不織布製造装置の高速化に伴い、不織布ウェブの搬送安定性(グリップ性)が特に求められている。例えば、グリップ力が小さい場合、不織布ウェブを不織布用ベルト上で搬送する際に、形成される不織布ウェブが不織布用ベルト上で動くことで折れ込みが入ることがあり、不織布の良品率の低下を招くおそれがある。
そこで、不織布用多層織物に要求される特性の一つであるグリップ力を向上するための構成として、本願発明者らは、搬送する不織布と接触する側にある上面側織物の表面の凹凸に着目した。
はじめに、上面側織物の表面の凹凸を大きくした不織布用多層織物の効果を示すための評価方法、織物の静摩擦力の測定方法について説明する。
[グリップ性評価方法]
図2は、不織布シートに対する不織布用多層織物のグリップ性能を測定するための装置の概略構成を示す模式図である。
測定装置100は、引張試験機102と、測定治具104と、を備える。引張試験機102は、精密万能試験機オートグラフAG-IS(株式会社島津製作所製)および引張試験機用ロードセル(100N)を用いた。測定治具104は、サクションボックス106を用いた。サクションボックス106は、不織布用多層織物108が載置される載置部106aと、不織布用多層織物108の裏面側から吸引するために載置部106aに形成された吸引穴106bと、水平方向に配置された不織布110の引っ張り方向を引張試験機102のチャック102aに向くようにするためのローラ106cと、を有する。
測定方法は、はじめにサクションボックス106の載置部106aの上に不織布用多層織物108を載置する。測定に用いた不織布用多層織物108は、幅200mm、長さ300mmの帯状のものである。次に、不織布用多層織物108の上に不織布110を積載する。不織布110は、幅90mm、長さ600mmの帯状のものであり、一端をチャック102aに固定する。
次に、吸引穴106bの下方から吸引装置で吸引する。吸引装置の吸引力は18.44kPa、風量は1.40m/minである。この状態で、引張試験機102による引張試験を開始する。試験条件は以下の通りである。
引張速度:100mm/min
ストローク:100mm
N数(測定回数):3回
測定結果の表示:応力
[静摩擦力の試験方法]
図3は、不織布用多層織物の静摩擦力を測定するための装置の概略構成を示す模式図である。
図3に示す測定装置120は、引張試験機102と、測定用台122と、測定用台122の上に載置された不織布用多層織物108と、不織布シート19を不織布用多層織物108に押し付けるための重り128と、を備える。なお、重り128と不織布シート19との間には、綿124が配置されている。
引張試験機102は、精密万能試験機オートグラフAG-ISおよび引張試験機用ロードセル(100N)を用いた。測定用台122は、端部にプーリー122aが設けられている。重り128は、様々な重量のものが用意されており、本実施の形態では重量が50~975gの重りを用いた。不織布シート19の一端には、引張試験機102と連結しているスプリング126の一端が固定されている被牽引部127が固定されている。そして、所定の重量の重り128を綿124を挟んで不織布シート19上に載置し、引張試験機102により不織布シート19を引っ張る力を徐々に増加させ、動き始めの力を静摩擦力として測定する。
次に、不織布用ベルトを構成する不織布用多層織物について説明する。以下の説明において、「経糸」とは、不織布用多層織物をループ状の不織布用ベルトとした場合に、不織布ウェブの搬送方向に沿って伸びている糸であり、「緯糸」とは、経糸に対して交差する方向に伸びている糸である。また、「上面側織物」とは、不織布用多層織物を不織布用ベルトとして利用する場合に、不織布用ベルトの両面のうち不織布ウェブが搬送される表面側に位置する織物であり、「下面側織物」とは、不織布用ベルトの両面のうち主として駆動ローラが当接する裏面側に位置する織物である。なお、単に「表面」とは、上面側織物や下面側織物の露出している側の面であり、上面側織物の「表面」とは、不織布用ベルトにおける表面側に相当するが、下面側織物の「表面」とは、不織布用ベルトにおける裏面側に相当する。
また、「意匠図」とは織物組織の最小の繰り返し単位であって織物の完全組織に相当する。つまり、「完全組織」が前後左右に繰り返されて「織物」が形成される。また、「ナックル」とは経糸が1本または複数本の緯糸の上、または下を通って表面に突出した部分をいう。また、「オフスタック構造」とは、上下に配置される同じ方向の糸が垂直に重ならないよう配置されている構造を示している。
また、「糸の交点支持力」とは、ナックル部における経糸と緯糸の相互間に掛かる力のことであり、一般に1本の糸に掛かるナックルは交点支持力が強く、複数の糸に掛かるロングナックルは交点支持力が低くなる傾向にある。そのため、交点支持力が最も高くなる組織は平織組織である。平織組織では、全てのナックルが1本の糸に掛かるナックルを構成するため、ナックル密度が最も高くなるためである。
また、「接結糸」とは、上面側織物(または下面側織物)を構成する経糸の少なくとも一部の経糸であって、本来ならば上面側織物(または下面側織物)の緯糸のみを織り込むべき経糸が、下面側織物(または上面側織物)の緯糸を裏面側(または表面側)から織り込むことで、上面側織物と下面側織物を接結する糸である。
また、繊維の刺さり込みとは、糸のナックル交点間に繊維が入り込んでしまう現象である。繊維の刺さり込みが生じると、(1)不織布ウェブの欠点が発生したり、(2)刺さり込んだ部分の織物の通気度が低下することで、サクションによる吸引効果が低下し、不織布ウェブのグリップ性が低下したりする、等の問題が発生する。
なお、以下の織物を構成する上面側経糸および下面側経糸は、φ0.30~0.50mm程度の範囲が好ましいが、必ずしもこの範囲に限られない。同様に、上面側緯糸はφ0.30~0.60mm程度の範囲が好ましく、下面側緯糸はφ0.40~0.70mm程度の範囲が好ましいが、必ずしもこの範囲に限られない。
(実施例1)
以下、実施例1に係る不織布用多層織物の構成について図面を参照して説明する。図4は、実施例1に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。図5は、図4に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。
意匠図において、経糸はアラビア数字、例えば1、2、3・・・で示す。緯糸は、ダッシュを付したアラビア数字、例えば1'、2'、3'・・・で示す。上面側糸はU、U’を付した数字、下面側糸はLを付した数字、例えば1'U、2'L等で示す。また、上面側織物と下面側織物とを接結する接結糸はbを付した数字で示した。
また、意匠図において、▲印は、本来的には下面側経糸を構成する糸が上面側緯糸の上に配置されていることを示し、×印は、上面側経糸が上面側緯糸の上に配置されていることを示し、△印は、本来的には上面側経糸を構成する糸が下面側緯糸の下に配置されていることを示し、○印は、下面側経糸が下面側緯糸の下に配置されていることを示している。なお、図5において、上面側経糸は実線で、下面側経糸は点線で示している。
図4に示す実施例1に係る不織布用多層織物30は、左側から経糸対A(1Ubと1Lb)、経糸対B(2Uと2L)、経糸対C(3Ubと3Lb)、経糸対D(4Uと4L)、及び上面側緯糸(1’U,2’U,3’U,4’U)と、下面側緯糸(1’L,2’L,3’L,4’L)によって構成された表面平織組織による多層織物である。
また、図5に示すように、経糸対Aを構成する接結糸として機能する上面側経糸1Ubは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、下面側緯糸2’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し織り合わされている。
また、経糸対Aを構成する接結糸として機能する下面側経糸1Lbは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、下面側緯糸4’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する上面側経糸2Uは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸2’Uの下側を通り、次いで上面側緯糸3’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下側を通って織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する下面側経糸2Lは、下面側緯糸1’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸2’Lの上側を通り、次いで下面側緯糸3’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸4’Lの上側を通って織り合わされている。
また、経糸対Cを構成する接結糸として機能する上面側経糸3Ubは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、下面側緯糸4’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し織り合わされている。
また、経糸対Cを構成する接結糸として機能する下面側経糸3Lbは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、下面側緯糸2’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し織り合わされている。
また、経糸対Dを構成する上面側経糸4Uは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸2’Uの下側を通り、次いで上面側緯糸3’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下側を通って織り合わされている。
また、経糸対Dを構成する下面側経糸4Lは、下面側緯糸1’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸2’Lの上側を通り、次いで下面側緯糸3’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸4’Lの上側を通って織り合わされている。
また、一部の経糸は、完全組織に含まれる緯糸よりも更に外側の両端部でループを形成し、不織布ウェブが搬送される表面側に上面側織物が位置するように、各ループにピントル線を通すことで、不織布用多層織物30が無端状の不織布用ベルト12となる。
各糸の直径は、例えば、0.10~1.20mmの範囲である。なお、第1の上面側緯糸の線径と第2の上面側緯糸の線径とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第1の下面側緯糸の線径と第2の下面側緯糸の線径とは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、上面側経糸の直径が0.40mm、下面側経糸の直径が0.40mm、上面側緯糸0.50mm、下面側緯糸の直径が0.50mmであってもよい。
上述の構成を有することによって、実施例1に係る不織布用多層織物30は、表面側の上面側織物および裏面側の下面側織物の織組織が共に平織組織である。表面に規則正しく平織組織が形成された不織布用多層織物30を利用した不織布用ベルトは、不織布ウェブを支持する織物の繊維支持点数が多いため、不織布ウェブサポート性を向上できる。また、平織の上面側織物は、交点支持力が高くなり、繊維の刺さり込みが抑制される。
また、実施例1に係る不織布用多層織物30は、上面側経糸(1Ub,2U,3Ub,4U)と上面側緯糸(1’U,2’U,3’U,4’U)とから構成される上面側織物と、下面側経糸(1Lb,2L,3Lb,4L)と下面側緯糸(1’L,2’L,3’L,4’L)とから構成される下面側織物とが経糸接結糸(1Ub,1Lb,3Ub,3Lb)で接結されている。また、上面側緯糸は、経糸接結糸(1Ub,1Lb,3Ub,3Lb)のみがかかる第1の上面側緯糸(2’U,4’U)と、上面側経糸(2U,4U)のみがかかる第2の上面側緯糸(1’U,3’U)と、を有する。また、下面側緯糸は、経糸接結糸(1Ub,1Lb,3Ub,3Lb)のみがかかる第1の下面側緯糸(2’L,4’L)と、下面側経糸のみがかかる第2の下面側緯糸(1’L,3’L)と、を有する。
また、実施例1に係る不織布用多層織物30は、図5に示すように、経糸接結糸(1Ub,1Lb,3Ub,3Lb)による第1のナックルの高さh1(基準位置Xからの高さ)と、上面側経糸(2U,4U)による第2のナックルの高さh2(基準位置Xからの高さ)との差が、80μm程度になるような条件で製織されている。なお、実施例1においては、第1のナックルの高さh1が、第2のナックルの高さh2よりも高くなっている。基準位置Xは、ナックル同士の高さの差を算出できるものであれば、どの位置であっても構わない。
(比較例1)
比較例1に係る不織布用多層織物は、実施例1に係る不織布用多層織物30と完全組織が全く同一のものであり、主な相違点は、経糸接結糸(1Ub,1Lb,3Ub,3Lb)による第1のナックルの高さh1と、上面側経糸(2U,4U)による第2のナックルの高さh2との差が、10μm未満になるような条件で製織されている点である。
(比較例2)
図6は、比較例2に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。図7は、図6に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。また図6において、経糸対C(4Uと4U’及び8Uと8U’)は、上面側経糸が並置されているため、便宜上2列に分けて記載してある。なお、図7において、上面側経糸は実線で、下面側経糸は点線で示している。
図6に示す第1の実施の形態に係る不織布用多層織物40は、左側から1つの経糸対A(1Ubと1Lb)、2つの経糸対B(2Uと2L及び3Uと3L)、1つの経糸対C(4Uと4U’)、1つの経糸対A(5Ubと5Lb)、2つの経糸対B(6Uと6L及び7Uと7L)、1つの経糸対C(8Uと8U’)、及び上面側緯糸(1’U,2’U,3’U,4’U)と、下面側緯糸(1’L,2’L,3’L,4’L)によって構成された表面平織組織による多層織物である。
また、図7に示すように、経糸対Aを構成する接結糸として機能する上面側経糸1Ubは、下面側緯糸1’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸2’Uと下面側緯糸2’Lとの間を通った後、上面側緯糸3’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uと下面側緯糸4’Lとの間を通って織り合わされている。
また、経糸対Aを構成する接結糸として機能する下面側経糸1Lbは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸2’Uと下面側緯糸2’Lとの間を通った後、下面側緯糸3’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uと下面側緯糸4’Lとの間を通って織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する上面側経糸2Uは、上面側緯糸1’Uの下側を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uの下側を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成するように織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する下面側経糸2Lは、下面側緯糸1’Lの上側を通った後、下面側緯糸2’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで下面側緯糸3’Lの上側を通った後、下面側緯糸4’Lの下側を通って再び裏面側ナックルを形成するように織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する上面側経糸3Uは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸2’Uの下側を通った後、上面側緯糸3’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下を通って織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する下面側経糸3Lは、下面側緯糸1’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで下面側緯糸2’Lの上側を通った後、下面側緯糸3’Lの下側を通って再び裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸4’Lの上を通って織り合わされている。
また、経糸対Cを構成する上面側経糸4Uは、上面側緯糸1’Uの下側を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uの下側を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成するように織り合わされている。
また、経糸対Cを構成する上面側経糸4U’は、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸2’Uの下側を通って、次いで上面側緯糸3’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下側を通って織り合わされている。
また、経糸対Aを構成する接結糸として機能する上面側経糸5Ubは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、下面側緯糸4’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成している。
また、経糸対Aを構成する接結糸として機能する下面側経糸5Lbは、上面側緯糸1’Uと下面側緯糸1’Lとの間を通った後、下面側緯糸2’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uと下面側緯糸3’Lとの間を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って表面側ナックルを形成している。
また、経糸対Bを構成する上面側経糸6Uは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸2’Uの下側を通った後、上面側緯糸3’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下を通って織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する下面側経糸6Lは、下面側緯糸1’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸2’Lの上側を通った後、次いで下面側緯糸3’Lの下側を通って再び裏面側ナックルを形成し、次いで下面側緯糸4’Lの上側を通って織り合わされている。
また、経糸対Bを構成する上面側経糸7Uは、上面側緯糸1’Uの下側を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成し、次いで上面側緯糸3’Uの下側を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成している。
また、経糸対Bを構成する下面側経糸7Lは、下面側緯糸1’Lの上側を通った後、下面側緯糸2’Lの下側を通って裏面側ナックルを形成した後、下面側緯糸3’Lの上側を通った後、次いで下面側緯糸4’Lの下側を通って再び裏面側ナックルを形成している。
さらに、経糸対Cを構成する上面側経糸8Uは、上面側緯糸1’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸2’Uの下側を通って、次いで上面側緯糸3’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成した後、上面側緯糸4’Uの下側を通って織り合わされている。
さらに、経糸対Cを構成する上面側経糸8U’は、上面側緯糸1’Uの下側を通った後、上面側緯糸2’Uの上側を通って表面側ナックルを形成した後、次いで上面側緯糸3’Uの下側を通った後、上面側緯糸4’Uの上側を通って再び表面側ナックルを形成している。
比較例2に係る不織布用多層織物40は、経糸接結糸(1Ub,1Lb,5Ub,5Lb)による第1のナックルの高さh1と、上面側経糸(2U,3U,4U,4’U,6U,7U,8U,8’U)による第2のナックルの高さh2との差が、10μm未満になるような条件で製織されている。
[静摩擦力試験結果]
実施例1、比較例1、比較例2に係る不織布用多層織物のそれぞれに対して、重り(50g、100g、200g、400g、775g、975g)を載せて静摩擦力の試験を行った。表1に測定結果の数値を示す。また、図8は、重りの重量と引張応力との関係を示すグラフである。
Figure 0007406478000001
表1、図8に示すように、実施例1に係る不織布用多層織物30は、比較例1に示す不織布用多層織物と比較して、静摩擦力(引張応力)が大きくなる傾向がある。例えば、重りが975gの場合の引張応力は、実施例1に係る不織布用多層織物が、比較例1に係る不織布用多層織物に対して12%以上、比較例2に係る不織布用多層織物に対して6.9%以上大きいことがわかる。
つまり、第1のナックルと第2のナックルとの高さの差|h1-h2|が、従来の不織布用多層織物におけるナックルの高さの差|h1-h2|よりも大きいことで、不織布に対するグリップ性が向上する。第1のナックルの高さと第2のナックルの高さの差|h1-h2|は、30~200μmの範囲が好ましい。
(実施例2)
次に、実施例2に係る不織布用多層織物の構成について図面を参照して説明する。図9は、実施例2に係る不織布用多層織物の完全組織を示す意匠図である。図10は、図9に示す意匠図における各経糸に沿った断面図である。
実施例2に係る不織布用多層織物50は、上面側経糸(1Ub,2U)と上面側緯糸(1’U,2’U,3’U,4’U)とから構成される上面側織物と、下面側経糸(1Lb,2L)と下面側緯糸(1’L,2’L,3’L,4’L)とから構成される下面側織物とが経糸接結糸(1Ub,1Lb)で接結されている。そして、実施例2に係る不織布用多層織物50は、実施例1に係る不織布用多層織物30における上面側経糸(3Ub,4U)と、下面側経糸(3Lb,4L)がないこと以外は、実施例1に係る不織布用多層織物30と織り方やナックルの大きさは同じである。そして、実施例2に係る不織布用多層織物においても、第1のナックルと第2のナックルとの高さの差|h1-h2|が、従来の不織布用多層織物におけるナックルの高さの差|h1-h2|よりも大きいことで、不織布に対するグリップ性が向上する。
なお、上述の実施の形態や各実施例に係る経糸や緯糸に用いられる糸は、用途や使われる場所によって適宜選択すればよい。例えば、糸の断面形状は円形に限らず、四角形状や星型等の糸や、楕円形状、中空、芯鞘構造等の糸が使用できる。また、糸の材質としても、目的の特性を満たす範囲で自由に選択でき、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリフッ化ビニリデン、ポリプロピレン、アラミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレンナフタレート、ポリテトラフルオロエチレン、綿、ウール、金属、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性エラストマー等が使用できる。もちろん、共重合体やこれらの材質に目的に応じて様々な物質をブレンドしたり含有させた糸を使用したりしてもよい。一般的に不織布用織物を構成する糸には剛性があり、寸法安定性に優れるポリエステルモノフィラメントを用いるのが好ましい。また、導電性のカーボン糸が織り込まれていてもよい。
<表面側に形成されるナックルに高低差が生じる理由>
ベルトを製織する際に、上面側経糸と接結糸の張力はそれぞれ任意に調整することが可能である。しかしながら、比較例2に係る不織布用多層織物では、全ての上緯糸に上経糸と接結糸の両方がかかるため、上面側経糸と接結糸の張力を調整しても、ナックルに大きな高低差をつけることはできない。一方、実施例1や実施例2に係る不織布用多層織物では、上面側経糸が掛かる上緯糸と接結糸が掛かる上緯糸が分かれており、上面側経糸と接結糸の張力を調整することによって上緯糸に段差を生じさせることができる。その結果、経糸接結糸による第1のナックルの高さh1と、上面側経糸による第2のナックルの高さh2との間に比較的大きな高低差をつけることができる。
<下経糸>
また、各実施例に係る不織布用多層織物は、上緯糸と下緯糸の両方にかかる接結糸の張力を調整して表面側ナックルに高低差をつけているため、同時に裏面側ナックルにも高低差が生じる。裏面側ナックルに高低差があると裏面側に突出した部分が先行摩耗するため、不織布用多層織物として使用できる寿命が短くなる。そのため、裏面側はフラットな状態(ナックル同士の高低差が小さい状態)が理想である。裏面側をフラットな状態にするためには、各実施例に係る不織布用多層織物のように、接結糸と別々に張力とナックルの高さを制御できる下経糸があるとよい。
<線径差>
上面側緯糸を全て同一線径にすることで、表面におけるナックル同士の高低差の調整が容易となる。また、上面側緯糸に線径差をつけることで、よりナックル同士の高低差を大きくすることができる。また、下面側緯糸を全て同一線径にすることで、裏面におけるナックル同士の高低差の調整が容易となる。また、下面側緯糸に線径差をつけ、裏面側に生じた高低差を打ち消す緯糸配置にすることで、裏面側をフラットにすることができる。
本実施の形態に係る不織布用多層織物からなるベルトは、不織布製造における各種搬送用ベルトとして使用されてもよい。特にスパンボンド法、メルトブロー法、乾式法、エアーレイド法、カレンダー法、湿式法、ケミカルボンド法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法、水流交絡法等の不織布製造]で使用されてもよい。
(変形例)
本実施の形態に係る不織布用多層織物からなるベルトは、樹脂が塗布されていてもよい。本実施の形態に係る不織布用多層織物は、表面側ナックルにある程度の高低差があるため、凹部の糸に塗布された樹脂は摩耗から保護される。その結果、樹脂によるグリップ性向上の効果を長続きさせることができる。
また、本実施の形態に係る不織布用多層織物は、不織布が搬送される表面側に、織物を構成する糸の材質と異なる樹脂(例えば、JISK6397のMグループ(ポリメチレンタイプの飽和主鎖をもつゴム)に分類されるゴム製樹脂)が塗布されていてもよい。ここで、ゴム製樹脂は、例えば、アクリルゴム(アクリル酸エステル類と他の物質(エチレンやアクリロニトリル)とのゴム状共重合体)であってもよい。また、ゴム製樹脂は、水溶性であってもよい。これにより、ベルトにおけるグリップ性、防汚性、耐薬品性を向上できる。
樹脂は、コーターロール、スプレー、刷毛、浸漬によってベルトに塗布されてもよい。特にスプレーによる塗布では、樹脂の塗布斑が少なく、樹脂が網目を塞いでしまう可能性が低くなる。また、予め本実施の形態に係る樹脂をコーティングした表面が高摩擦な糸を織込むことでベルトのグリップ力を高めてもよい。
また、本実施の形態に係る不織布用多層織物からなるベルトは、ベルトの表面にエンボス加工がなされていてもよい。エンボス加工によってベルトの表面に微細な凹凸が生じ、グリップ性が向上する。
また、本実施の形態に係る不織布用多層織物は、表面側ナックルにある程度の高低差があるため、凹部の糸に生じた微細な凹凸は摩耗から保護される。その結果、エンボス加工によるグリップ性向上の効果を長続きさせることができる。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
1’U 上面側緯糸、 1’L 下面側緯糸、 1Lb 下面側経糸、 1Ub 上面側経糸、 2’U 上面側緯糸、 2’L 下面側緯糸、 2L 下面側経糸、 2U 上面側経糸、 3’U 上面側緯糸、 3’L 下面側緯糸、 3Lb 下面側経糸、 3Ub 上面側経糸、 4’U 上面側緯糸、 4’L 下面側緯糸、 4L 下面側経糸、 4U 上面側経糸、 12 不織布用ベルト、 18 不織布ウェブ、 19 不織布シート、 30,40,50 不織布用多層織物、 100 測定装置、 102 引張試験機、 104 測定治具、 108 不織布用多層織物、 110 不織布、 120 測定装置、 122 測定用台、 122a プーリー、 124 綿、 126 スプリング、 127 被牽引部。

Claims (12)

  1. 上面側経糸と上面側緯糸とから構成される上面側織物と、
    下面側経糸と下面側緯糸とから構成される下面側織物とが経糸接結糸で接結された不織布用多層織物であって、
    前記上面側緯糸は、
    前記経糸接結糸のみがかかる第1の上面側緯糸と、
    前記上面側経糸のみがかかる第2の上面側緯糸と、を有し、
    前記経糸接結糸による第1のナックルの高さと、前記上面側経糸による第2のナックルの高さとの差は、30~200μmの範囲であることを特徴とする不織布用多層織物。
  2. 前記上面側織物の織組織および前記下面側織物の織組織の少なくとも一方は平織りであることを特徴とする請求項1に記載の不織布用多層織物。
  3. 前記上面側織物の織組織と前記下面側織物の織組織は同じであることを特徴とする請求項1または2に記載の不織布用多層織物。
  4. 前記下面側緯糸は、
    前記経糸接結糸のみがかかる第1の下面側緯糸と、
    前記下面側経糸のみがかかる第2の下面側緯糸と、
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  5. 不織布ウェブが搬送される表面側に前記上面側織物が位置するように、織物の両端部をピントル線で結合した無端状のベルトであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  6. 前記第1のナックルの高さは、前記第2のナックルの高さよりも高いことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  7. 前記第1の上面側緯糸の線径と前記第2の上面側緯糸の線径とが同じであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  8. 前記第1の上面側緯糸の線径と前記第2の上面側緯糸の線径とが異なることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  9. 前記第1の下面側緯糸の線径と前記第2の下面側緯糸の線径とが同じであることを特徴とする請求項4に記載の不織布用多層織物。
  10. 前記第1の下面側緯糸の線径と前記第2の下面側緯糸の線径とが異なることを特徴とする請求項4に記載の不織布用多層織物。
  11. 連続した2本の前記経糸接結糸は、前記上面側織物の織組織を互いに補完し、前記下面側織物の織組織を互いに補完することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
  12. 表面に樹脂を塗布されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の不織布用多層織物。
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