JP4193931B2 - 抄紙用フェルト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙機に使用される抄紙用フェルトに関し、特にシームループを有する抄紙用フェルトおよび抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
製紙工程のプレスパートにおいて、抄紙用フェルトと一対のプレスロールにより湿紙の搾水作業を行っている。
この抄紙用フェルトは、エンドレスで使用されるため、エンドレスの抄紙用フェルトが多く用いられている。しかしながら、エンドレスの抄紙用フェルトは抄紙機に掛け入れる際、クレーン等を用いてロールやロール支持部材等を取り外して行われるため、大型抄紙機では長時間機械を止めて掛け入れ作業を行う必要があった。
そこで、抄紙機への掛け入れが容易な抄紙用フェルトとして、図1に示される有端状の抄紙用フェルトでベース部材の両端に接合用のシームループLを有した、シーム付の抄紙用フェルトFがある。
【0003】
抄紙用フェルトFは図2に示すように織布によるベース部材Bと、短繊維を積層して構成する繊維層Wとにより構成されている。
ベース部材Bは、MD方向の糸材とCD方向の糸材を製織することにより構成される。そして、ベース部材の両端にMD方向の糸材により接合用のシームループLが構成される。
繊維層Wは短繊維をカード等によりフィルム状としたものをベース部材Bに積層しニードルパンチにて絡合一体化することにより構成される。
【0004】
シーム付の抄紙用フェルトは、ロールやロールの支持部材等を取り外すことなく機械を止めた後に、新しく掛け入れるシーム付き抄紙用フェルトに予め取り付けられているシームフェルト誘導帯を介して使い終わった抄紙用フェルトと連結し、抄紙機に引き入れる(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
その後、図2(a)(b)に示すように、掛け入れた抄紙用フェルトの両端部を突合せ、シームループLを交互に噛み合わせてできる空間に芯線Sを挿通して、抄紙用フェルトをエンドレスとし、機械への掛け入れ作業は完了する。
【0006】
図3は既知の2重織ベース部材Bの斜視図である。ベース部材BはMD方向の糸材11A〜14BとCD方向の糸材21〜24により構成されている。
MD方向の糸群11A〜14Bは糸材11Aと11B、12Aと12B、13Aと13B、14Aと14Bとがそれぞれ連続しており、芯線Sにおいて折り返すことによりシームループLが形成される。
【0007】
ここで、MD方向の糸材11A〜14BはCD方向の糸材21〜24により狭持されており、シームループLの形状はCD方向の糸材の影響を強く受ける。
すなわち、端部側に位置するCD方向の糸材24の場合、MD方向の糸材13Aは図面上の下側にずれ、11Bは上側にずれる。これらの傾向はそれぞれのCD方向の糸材21、22、23も同様であるが、影響度は端部側に位置するCD方向の糸材ほど強くなる。
【0008】
図4は、二重織ベース部材のシームループ部におけるCD方向の糸材に平行な断面図である。図はベース部材Bの一方の端部において、シームループLを切断した状態の正面図である。MD方向の糸群11A〜14BはシームループLの根本断面を示しているが、切断していない状態なら、MD方向の糸材11Aと11B、12Aと12B、13Aと13B、14Aと14Bとがそれぞれ連続しており、これによってシームループが形成される。
【0009】
ここで、MD方向の糸材により構成されるシームループLの形状はCD方向の糸材の影響を強く受けるため、ベース部材B の上部のMD方向の糸材11A、12A、13A、14Aの高さを比較した場合、最も端部側に位置するCD方向の糸材24により強く影響を受けるMD方向の糸材13Aが下側にずれ、影響の少ないMD方向の糸材11Aは下側にずれないためMD方向の糸材のずれΔhが生ずる。
MD方向の糸材のずれΔhはベース部材B の下部のMD方向の糸材11B、12B、13B、14Bにも同じように生ずる。
【0010】
よって、シームループLを形成するMD方向の糸材のずれΔhが生じることにより、MD方向の糸材で形成されるシームループLの内径のばらつき(Δh×2)が生じ、抄紙用フェルトの掛け入れ作業の際、芯線Sの挿通するのに困難を生ずる場合があった。
また、芯線Sの挿通をスムーズにするためにシームループLの内径を大きくした場合、芯線Sの挿通はスムーズになるが、シームループ部分と他の部分の透水性等の諸物性の差により紙に悪影響を及ぼす可能性があった。
【0011】
この問題の解決にあたる手法として、MD方向の糸とCD方向の糸を予め選定された織パターンで織り合せ、CD方向の糸以外に少なくとも2本以上の糸をCD方向に追加し、追加した糸をリノ織で織り合わせることにより、ループ内径のばらつきを抑えるものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0012】
この場合、2本以上の糸を製織中に織り込むためには、MD方向の糸とCD方向の糸を予め選定された織パターンとは別の織パターンで織り込むことが必要となる。よって、予め選定された織パターンに使用するものと別に、別の織パターンで織り込むためのヘルドフレームを2枚以上追加する必要がある。また、ループ内径のばらつきを補正するためには、追加する糸の張力をCD方向の糸と別に調整する必要がある。この場合、張力が弱いと補正が充分でなく、反対に張力が強すぎると、シームループLの内径が小さくなり、芯線Sの挿通がきつくなる等の問題が発生する場合がある。
よって、織機の設備対応が必要となる。
また、製織後に織り込むためには手作業で糸を織り込まねばならず、生産工数が掛かる恐れがある。
【0013】
また、シームループ部に生ずる空隙による、透水性のばらつき、ペーパーウェブに対するシーム痕跡、バット係止能力の不良等の問題が生ずるのを改善するため、シームループ部の端部端縁にエクストラヤーンスレッドを設ける方法がある(例えば、特許文献3参照。)。織り込まれたエクストラヤーンスレッドを用いた織成織地および従来の技術として織り込まないエクストラヤーンスレッドを用いた織成織地が紹介されているが、かかるエクストラヤーンスレッドは、空隙を埋めるためのものであり、ループ形状を保持するために設けられたものでない。また、織り込むことのないエクストラヤーンスレッドは、バットの針通し後に挿入するものであり、固定されていないものである。
【0014】
【特許文献1】
特開平8−284092号公報
【特許文献2】
特開2002−294579号公報
【特許文献3】
特許第3027415号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は上記の問題を解決し、織機の改造や生産工数をかけることなく、MD方向の糸材の上下方向のずれによって形成されるシームループLの内径のばらつき(Δh×2)を少なくすることにより、抄紙用フェルト掛け入れ作業の際、芯線Sの挿通を容易なものとする抄紙用フェルト用有端状ベース部材を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねる中で、シーム付き抄紙用フェルト用ベース部材において、図5に示すように製織後、シームループ部に調整糸30をMD糸材に織り込むことなく追加し、固定することにより、シームループLのずれを抑制する、上記課題を解決することを見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0017】
すなわち、本発明は、両表面を形成する各層に配されたMD方向の連続するMD糸材および該各層を連結するようMD糸材に織り込まれたCD方向のCD糸材とからなり、該連続するMD糸材により、両端部に芯線嵌入ループ部分が形成された抄紙用フェルト用有端状ベース部材であって、CD糸材中の端部端縁にMD糸材に織り込むことのないCD方向の調整糸を有し、該調整糸は、前記芯線嵌入ループの形状を保持するようにMD方向の糸材に固定されてなる、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
【0018】
また、本発明は、調整糸が、さらに設ける繊維層の繊維と絡合一体化することによりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
さらに、本発明は、調整糸が、接着剤によりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
また、本発明は、調整糸が、熱融着することによりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
さらに、本発明は、調整糸が、芯部と鞘部の融点の異なる芯鞘繊維であることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
【0019】
また、本発明は、調整糸が、芯線より線径の細い糸であることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
さらに、本発明は、調整糸が、異形断面糸であることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
また、本発明は、調整糸が、2本以上のフィラメントから構成されるマルチフィラメント又は紡績糸であることを特徴とする、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材に関する。
さらに、本発明は、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材を含むことを特徴とする、抄紙用フェルトに関する。
【0020】
本発明の抄紙用フェルト用有端状ベース部材は、調整糸を設けることにより、シームループ部近傍におけるMD方向糸材の上下方向のずれが抑制されたものであり、ループの形状が保持されているため、掛け入れ作業を容易に行うことができる。また、かかるベース部材の調整糸は、織り込むことのなく、MD糸材に固定されるものであるため、織機の改造や手作業による生産工数の増加といった手間のかからないものである。
【0021】
【発明の実施の態様】
本発明の抄紙用フェルト用有端状ベース部材は、図5に示すように、MD方向の糸材10とCD方向の糸材20を製織して構成されるもので、それぞれの糸材はモノフィラメントやマルチフィラメントのいずれの糸でも良い。
また、糸材の材質としてはポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等の合成繊維のいずれでも良い。
【0022】
調整糸30は、図7に示すように、抄紙用フェルト用有端状ベース部材の製織後にシームループ部のCの領域に織り込むことなく追加する。
その後、ニードリング工程により繊維層Wの繊維との絡み合いによって調整糸30とシームループLを形成するMD方向の糸材を固定することにより、シームループのLのずれを抑制するものである。
【0023】
調整糸30としては、いずれの素材および構成の糸材を選択することができるが、シームループのLのずれを抑制するためには剛性の高い糸や複数本の糸を用いることが好ましい。
この場合、糸の剛性を高くするためには、剛性の高い材質の糸を使用することや、糸の線径を太くする必要がある。しかしながら、シームループ部に太い糸を追加した場合、ループ内径が狭くなり、芯線の挿入がスムーズに行かなくなったり、紙のマークの原因となったりする可能性があり、芯線より線径の細い糸を用いることが好ましい。
【0024】
また、調整糸30として円形のモノフィラメントではなく、偏平糸等の異形断面糸や2本以上のフィラメントから構成されるマルチフィラメントや紡績糸、フィルム、不織布等を用いることによって、前述の諸問題を解決することができる。
同様に、ニードリング時や使用中に物理的に分割する分割糸や溶媒等により化学的に分割するような分割糸などを用いることも効果的である。
【0025】
調整糸30とシームループLを形成するMD方向の糸材の固定を強化するためや調整糸30がニードリング時に脱落したり、ずれたりすることを防止するために、MD方向の糸材と調整糸30を接着する接着剤や調整糸30に鞘部が熱溶融してMD方向の糸材と熱接着する、芯部および鞘部の融点の異なる芯鞘繊維を用いたり、マルチフィラメントの一部のフィラメントに熱溶融繊維を混ぜても良い。
【0026】
MD方向の糸材と調整糸30の接着を高めるために、調整糸30にMD方向の糸材との接地面が増加する異形断面糸を用いたり、調整糸30又はMD方向の糸材の表面がグラフト処理等の表面処理されたものを用いることができる。
【0027】
調整糸30の配置を図6〜図17に示す。
調整糸30の配置としては、図7における基材Bの厚み方向におけるTのシームループ内に配置することが好ましいが、図7における基材Bの厚み方向におけるTのシームループ内ではなく、T又はTのシームループの外側に配置しても良い。この場合は、紙のマークの原因の可能性があるため、調整糸にはCD方向の糸材20より線径の細い糸を用いることが好ましい。
【0028】
調整糸30を図7における基材Bの厚み方向におけるTのシームループ内に配置する場合、シームループの噛み合わせを良くするためにはC1の領域に配置することが好ましい。Tのシームループ内ではなく、T又はTのシームループの外側に配置する場合はC1、C2のいずれの位置でも良い。
また、調整糸を追加する本数については、1本でも複数本でも良く、複数本追加する場合、調整糸を配置する位置は同一でもずらしても良い。
この場合、使用する調整糸30はそれぞれ同一の物でも、別々の物でも良い。
【0029】
また、図14〜17は調整糸30に異形断面糸を使用した例で、CD方向の糸材の直径dと比較して調整糸の高さeが低く、巾nが大きくなるような異形断面糸を使用することにより、通常の円形断面の糸に比べ断面積の大きな糸を用いることができ、シームループの内径差を小さくするとともに紙のマークを防止することができる。
また、図16の様にシームループ径の巾の異形断面糸を使用してシームループの上下のMD糸を抑えても良い。
この場合、調整糸30には異形断面糸だけでなく、フィルムやスパンボンド,不織布等を用いても良い。
【0030】
【実施例】
以下、本発明の有端状ベース部材を用いた抄紙用フェルトについて、実施例を用いて詳しく説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
表1に示すMD糸材、CD糸材、繊維層、調整糸を用いて実施例1、2、3、4及び比較例1のシームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0031】
【表1】
Figure 0004193931
【0032】
〔実施例1〕
実施例1として、製織後に図7の様に調整糸をCD糸と平行に追加し、接着剤により、MD糸に固定した後、繊維層Wを積層しながら、ニードリングにより調整糸を固定し、シームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0033】
〔実施例2〕
実施例2として、製織後に図9の様に調整糸をCD糸と平行に追加し、接着剤により、MD糸に固定した後、繊維層Wを積層しながら、ニードリングにより調整糸を固定し、シームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0034】
〔実施例3〕
実施例3として、製織後に図11の様に調整糸をCD糸と平行に追加し、接着剤により、MD糸に固定した後、繊維層Wを積層しながら、ニードリングにより調整糸を固定し、シームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0035】
〔実施例4〕
実施例4として、製織後に調整糸として図15の様にe=0.3mm、n=0.5mmの異形断面糸をCD糸と平行に追加し、接着剤により、MD糸に固定した後、繊維層Wを積層しながら、ニードリングにより調整糸を固定し、シームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0036】
〔比較例1〕
比較例として、MD糸、CD糸、織りパターンは実施例1と同様で、図3の様に調整糸を有しないシームループを有する抄紙用フェルトを作成した。
【0037】
以下、実施例1、2、3、4、比較例1のループ径のばらつきを測定した結果を表2に示す。なお、ループ径のばらつきは図4に示すシームループの内径hを20個のシームループについて測定し、最大と最小の内径差を用いた。
【表2】
Figure 0004193931
【0038】
調整糸を追加することにより、シームループの内径差が小さくなることが確認された。また、実施例1〜3の比較では、調整糸で上下のMD糸を挟み込んだ場合に内径差が小さくなることが確認された。
実施例4の様に調整糸に円形断面の繊維ではなく、CD糸の直径に対して高さが低く、巾が広い異形断面糸を用いることにより、内径差が小さくなることが確認された。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、調整糸の追加により、シームループの内径差が小さくなることにより、抄紙用フェルト掛け替え時の芯線の挿入も容易となり、掛け替え時間の短縮にも寄与するものである。
また、シームループの内径差が小さくなることにより、シームループの径を小さくすることが可能となり、シーム部による紙へのマークを少なくすることも可能となった。
また、シームループが調整糸30により固定されていることにより、シームループLを交互に噛み合わせてできる空間に芯線Sを挿通する際に、シームループが変形して芯線が入りにくくなったりすることもなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】有端状抄紙用フェルトの概略図
【図2】(a)及び(b)は、有端状抄紙用フェルトの噛み合わせ作業
を示す図
【図3】有端状抄紙用フェルトのシームループ部の斜視図
【図4】2重織のベース部材Bのシームループ部におけるCD方向の糸材
20に平行な断面図
【図5】本発明における織り込むことのない調整糸を配置した2重織のベース部材Bの斜視図
【図6】本発明における織り込むことのない調整糸を配置した2重織のベース部材BのCD方向の糸材20に平行な断面図
【図7】本発明における調整糸の配置例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【図8】本発明における調整糸の配置例のCD方向の糸材20に平行な断面図
【図9】本発明における調整糸の配置例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【図10】本発明における調整糸の配置例のCD方向の糸材20に平行な断面図
【図11】本発明における調整糸の配置例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【図12】本発明における調整糸の配置例のCD方向の糸材20に平行な断面図
【図13】本発明における調整糸の配置例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【図14】本発明における調整糸に偏平糸を用いた例のCD方向の糸材20に平行な断面図
【図15】本発明における調整糸に偏平糸を用いた例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【図16】本発明における調整糸に偏平糸を用いた例のCD方向の糸材20に平行な断面図
【図17】本発明における調整糸に偏平糸を用いた例のMD方向の糸材10に平行な断面図
【符号の説明】
F:抄紙用フェルト
B:ベース部材
L:ループ
W:繊維層
S:芯線
10:MD方向の糸材
20:CD方向の糸材
30:調整糸
11A〜14B:MD方向の糸材
21〜24:CD方向の糸材
h:ループ内径
Δh:ループのずれ
d:CD方向の糸材の直径
e:調整糸の高さ
n:調整糸の巾

Claims (9)

  1. 両表面を形成する各層に配されたMD方向の連続するMD糸材および該各層を連結するようMD糸材に織り込まれたCD方向のCD糸材とからなり、該連続するMD糸材により、両端部に芯線嵌入ループ部分が形成された抄紙用フェルト用有端状ベース部材であって、CD糸材中の端部端縁にMD糸材に織り込むことのないCD方向の調整糸を1又は2以上有し、該調整糸はそれぞれ、前記芯線嵌入ループの形状を保持するように該ループを形成するMD方向の糸材の上部及び下部のいずれか一方の内周及び外周のいずれか一方に固定されてなる、前記抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  2. 調整糸が、さらに設ける繊維層の繊維と絡合一体化することによりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、請求項1に記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  3. 調整糸が、接着剤によりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  4. 調整糸が、熱融着することによりMD方向の糸材に固定されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  5. 調整糸が、芯部と鞘部の融点の異なる芯鞘繊維であることを特徴とする、請求項4に記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  6. 調整糸が、芯線より線径の細い糸であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  7. 調整糸が、異形断面糸であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  8. 調整糸が、2本以上のフィラメントから構成されるマルチフィラメント又は紡績糸であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材。
  9. 請求項1〜8に記載の抄紙用フェルト用有端状ベース部材を含むことを特徴とする、抄紙用フェルト。
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