JP7405681B2 - カウルカバー - Google Patents

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Description

本発明は、カウル部を覆うカウルカバーに関する。
従来、例えば自動車のウインドシールドであるフロントガラスの前端部と相手部材であるボンネットフードの後側部との間のいわゆるカウル部に配置され、このカウル部を覆って外観を向上するカウルカバーが用いられている。
このようなカウルカバーには、フロントガラスのワイパ装置のピボットシャフトが挿通される挿通穴が形成されている。この挿通穴から水あるいは枯葉などの異物が侵入しないようにするために、通常、挿通穴付近に取り付けたプロテクタとピボットシャフトとの隙間にシール部材を配置するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実開平5-68757号公報 (第5-6頁、図1-6)
しかしながら、上記の構造の場合、プロテクタとシール部材とをそれぞれ取り付ける必要があり、取付構造が複雑化するおそれがある。そのため、取付作業性を向上することが望まれる。また、シール部材の剥がれなどの不具合によってカウル部への異物の侵入が生じないようにすることも望まれる。さらに、シール部材の追加によるコスト増や、シール部材の経年劣化による性能の低下などの問題が生じないようにすることが望まれる。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、シャフトが挿通される挿通穴からの異物の侵入を安価に抑制できるとともに、取付作業性が良好なカウルカバーを提供することを目的とする。
請求項1記載のカウルカバーは、ウインドシールドと相手部材との間のカウル部を覆う本体部と、この本体部に取り付けられるカバーと、前記カバーを前記本体部に対して係止する係止部材と、を備え、前記本体部は、ワイパ装置のシャフトが挿通される挿通穴を有し、前記挿通穴は、縁部が前記シャフトの外側面に対して離れる大きさに形成され、前記カバーは、前記シャフトが挿入されて内側面が前記シャフトの外側面と当接する挿入穴と、前記係止部材が遊嵌される穴部と、前記挿入穴が形成され前記挿通穴を覆うように設定される主体部と、を有し、前記穴部への前記係止部材の遊嵌により前記本体部に対して可動的に取り付けられ、前記シャフトの動きに応じて移動するものである。
求項記載のカウルカバーは、請求項記載のカウルカバーにおいて、本体部は、挿通穴の縁部からカバーに向かって延びこのカバーに近接して位置する壁部を有し、前記カバーは、前記壁部を基準として前記挿通穴とは反対側にて前記本体部に向かって延びこの本体部に近接して位置するカバー壁部を有するものである。
請求項記載のカウルカバーは、請求項記載のカウルカバーにおいて、カバーは、挿入穴から離れる方向に延びる排水用の樋部を有するものである。
請求項記載のカウルカバーは、請求項1ないしいずれか一記載のカウルカバーにおいて、カバーは、本体部に対して離れる方向に窪んで形成された水受け部を有するものである。
請求項1記載のカウルカバーによれば、シャフトとカウルカバーとの隙間を、実質的に本体部とカバーとの隙間とすることができるため、この隙間を小さくなるように設定することにより、シャフトが挿通される挿通穴からの異物の侵入を、別途のシール部材を設定することなく、安価に抑制できるとともに、カウルカバーをカウル部に取り付ける際には、シャフト及びシャフトに位置が規制されるカバーに対して本体部が相対移動可能となるため、取付ストロークを確保でき、取付作業性が良好となる。
求項記載のカウルカバーによれば、請求項記載のカウルカバーの効果に加えて、本体部とカバーとの隙間を小さくすることができるとともに、挿入穴から見て、カバーの外側までに壁部とカバーとの隙間と、カバー壁部と本体部との隙間と、の二重の隙間が設定されるため、カバーで受けた水が隙間から溢れることを軽減できる。
請求項記載のカウルカバーによれば、請求項記載のカウルカバーの効果に加えて、カバーによって受けた雨水などの水を、挿入穴に挿入されたシャフトから離れた位置へと導き、被水しても問題ない位置に排出できる。
請求項記載のカウルカバーによれば、請求項1ないしいずれか一記載のカウルカバーの効果に加えて、水受け部によって水受け容量を増加させて、挿通穴から侵入したより多くの水をカバーで受けることができる。
(a)は本発明の第1の実施の形態のカウルカバーを示す図4のI-I相当位置の断面図、(b)は(a)の直交方向の断面図である。 同上カウルカバーの一部を背面側から示す斜視図である。 同上カウルカバーのカバーを示す斜視図である。 同上カウルカバーの分解斜視図である。 (a)及び(b)はカバーの穴部の長手方向に沿うカバーの動作を示す平面図、(c)及び(d)はカバーの係止部材の周方向に沿うカバーの動作を示す平面図である。 同上カウルカバーをワイパ装置のシャフトに取り付けた状態を示す図4のI-I相当位置の断面図である。 同上カウルカバーを備える車両を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態のカウルカバーの一部を背面側から示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態のカウルカバーの一部を背面側から示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態のカウルカバーを示す断面図である。
以下、本発明の第1の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図7において、10は車両である自動車の車体で、この車体10には、エンジンルーム11を覆う相手部材としてのフード12と、車室13の前側に位置するウインドシールドとしてのフロントガラス14との間のカウル部15を覆って車両用部品としてのカウルカバー16が配置されている。なお、以下、前後、上下、及び両側などの方向については、車体10の直進方向を基準として説明し、矢印F方向が前方、矢印R方向が後方、矢印U方向が上方、矢印D方向が下方、及び、矢印W方向が両側方向である車幅方向である。
カウル部15は、エアボックスなどとも呼ばれるもので、例えば鉄板にて形成された車体部材としての図示しないカウルトップパネルにより、上側を開口した樋状に形成されている。そして、このカウル部15には、車室13内に外気を導入する図示しない空調装置の空気取入部が接続されているとともに、このカウル部15の一側である右側には、図示しないワイパのワイパアームを駆動するモータやワイパリンクなどが配置されている。
フード12は、車体10の前部に位置してエンジンルーム11を開閉可能に覆うボンネットフードである。
そして、カウルカバー16は、カウルトップカバーとも呼ばれ、カウル部15すなわちカウルトップパネルの上側を覆って外観を向上するものである。図1(a)及び図4に示すように、カウルカバー16は、本体部20と、この本体部20に取り付けられるカバー21と、を備える。
本体部20は、例えば硬質の合成樹脂などにより、カウル部15に沿って車体10(図7)の両側方向すなわち車幅方向を長手方向とする長尺な略板状に成形されている。そして、本体部20は、フロントガラス14の縁部である前縁部の位置でカウルトップパネルの上方のカウル部15を覆ってフード12との間すなわちエンジンルーム11とカウル部15との間を区画するようになっている。
本体部20は、平板部25を備えている。平板部25は、フロントガラス14と略平行に傾斜して長手方向に連続する平板状に形成されている。また、平板部25のフロントガラス14に対向する後部には、保持部26が突設されている。保持部26は、平板部25との間でフロントガラス14の前縁部を受ける部分である。保持部26は、平板部25の下部から後方に向けて突設されている。保持部26は、平板部25の後縁部全体に亘り形成されていてもよいし、本体部20の長手方向に間欠的に複数の箇所に形成されていてもよい。
また、本体部20には、平板部25に連なって遮蔽部28が形成されている。遮蔽部28は、平板部25の前端部から前方上側に向かって傾斜状に形成されている。遮蔽部28の下部には、被支持部29が突設されている。被支持部29は、カウル部15とエンジンルーム11との間に介在される図示しない車体部材により支持される。被支持部29は、遮蔽部28と平板部25とが連なる位置、つまり平板部25の前端部かつ遮蔽部28の後端部の位置に突設されている。
さらに、本体部20には、遮蔽部28に連なってフードシール面部31が形成されている。フードシール面部31は、遮蔽部28に対し、平板部25と反対側、つまり前部に連なっている。フードシール面部31は、遮蔽部28から前方に延び、前後方向に沿って平面状に形成されている。フードシール面部31の上部には、フード12の後部下面に圧接されるフードシール32が取り付けられている。そして、フードシール32が、閉じた状態のフード12に液密に密着することで、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽するようになっている。
また、本体部20には、空気取入口34が形成されている。空気取入口34は、エアインテークとも呼ばれ、カウル部15に外気を導入可能なものである。空気取入口34は、例えば本体部20の長手方向の一端部寄りに配置されている。
そして、本体部20には、挿通穴36が形成されている。挿通穴36には、ワイパ装置のシャフト(ピボットシャフト)37が挿通される。シャフト37は、基端部から先端部に向かって前方上側へと傾斜する直線状に配置される。挿通穴36は、本体部20の長手方向の他端部寄りに配置されている。挿通穴36は、平板部25を板厚方向に貫通して形成されている。挿通穴36は、丸穴状となっている。本実施の形態において、挿通穴36は、複数、例えば2つ形成されている。これら挿通穴36は、本体部20の長手方向に互いに離れて配置されている。
また、挿通穴36の縁部には、壁部38が形成されている。壁部38は、挿通穴36の縁部全体に連なって形成されている。つまり、壁部38は、円筒状に形成されている。壁部38は、本体部20から下方、つまり本体部20の背面側に突出している。壁部38は、カバー21に向かって延び、先端部がカバー21に近接して位置する。本実施の形態において、壁部38は、先端部に向かって徐々に縮径されている。挿通穴36が、シャフト37の最大外径よりも大きい径寸法を有しているため、壁部38は、シャフト37の外側面である外周面37aに対して離れている。
一方、カバー21は、ピボットカバーなどとも呼ばれ、カウル部15内への水や枯葉などの異物の侵入を防止するためのものである。カバー21は、本体部20とは別体に形成されている。カバー21は、硬質の合成樹脂などにより成形されている。カバー21は、本体部20に対し、挿通穴36を覆って可動的に取り付けられている。本実施の形態において、カバー21は、挿通穴36のそれぞれに配置されている。つまり、本実施の形態において、カバー21は、複数、例えば2つ配置されている。
カバー21は、主体部40を備えている。主体部40は、本体部20の挿通穴36から侵入した水などを受ける受け部である。主体部40は、平板状に形成されている。主体部40は、挿通穴36よりも大きい形状となっている。本実施の形態において、主体部40は、円形状に形成されている。
主体部40には、挿入穴41が形成されている。挿入穴41は、主体部40を貫通して形成され、シャフト37が挿入される部分である。挿入穴41は、丸穴状に形成されている。挿入穴41は、本体部20の挿通穴36よりも小さい形状を有している。挿入穴41は、挿通穴36よりも径寸法が小さい。挿入穴41の径寸法は、シャフト37の最大径寸法と略等しく設定されている。
挿入穴41の縁部には、挿入穴41の内側面をなす内壁部42が形成されている。内壁部42は、挿入穴41の縁部全体に連なって形成されている。つまり、内壁部42は、円筒状に形成されている。内壁部42は、主体部40から上方、つまり本体部20に向かって突出している。内壁部42は、カバー21が本体部20に取り付けられた状態で壁部38の内方に離れて位置する。内壁部42は、シャフト37の外周面37aと当接している。つまり、内壁部42に対し、シャフト37の外周面37aが略隙間なく水密に密着している。
図1(b)及び図2に示すように、カバー21には、被係止部43が形成されている。被係止部43は、主体部40から延出されている。被係止部43は、本体部20に対し係止される部分である。被係止部43は、主体部40から側方へと延出されている。すなわち、被係止部43は、主体部40及び挿入穴41に対し、放射状に延びている。被係止部43には、穴部45が形成されている。穴部45は、被係止部43を貫通して長孔状に形成されている。穴部45は、主体部40及び挿入穴41に対し、放射状に延びている。穴部45には、カバー21を本体部20に係止するための係止部材46が挿入されて遊嵌されている。本実施の形態において、係止部材46はクリップである。係止部材46は、穴部45に対し下方から挿入され、先端部が本体部20に固定されている。本実施の形態において、係止部材46は、先端部が、本体部20の平板部25の背面に突設された係止受部48に固定されている。
また、図1(a)及び図2に示すように、カバー21には、延出部50が形成されている。延出部50は、主体部40から延出されている。延出部50は、本体部20に対し、被係止部43とは交差する方向に延びている。本実施の形態において、延出部50は、本体部20に対して前側へと延出されている。すなわち、延出部50は、主体部40及び挿入穴41に対し、放射状に延びている。
さらに、カバー21には、カバー壁部52が形成されている。カバー壁部52は、主体部40により受ける水などの容量を設定する部分である。カバー壁部52は、主体部40から延出部50の両側に亘り連なって形成されている。カバー壁部52は、主体部40及び延出部50から上方、つまり本体部20に向かって延びている。カバー壁部52の先端部は、本体部20に近接して位置する。カバー壁部52は、カバー21が本体部20に取り付けられた状態で本体部20の壁部38に対して外方に離れて位置している。つまり、カバー壁部52は、本体部20の壁部38を基準として、挿通穴36とは反対側に位置する。
また、図1(a)及び図3に示すように、カバー壁部52と延出部50とにより、カバー21には排水用の樋部53が形成されている。樋部53は、主体部40で受けた水を、被水しても問題のない位置まで導くものである。樋部53は、延出部50と、その両側のカバー壁部52とにより、本体部20側である上側が開いた断面コ字状に形成されている。樋部53は、挿入穴41から離れる方向に延びている。本実施の形態において、樋部53は、主体部40に対する延出部50の延出方向である前側へと延びている。
そして、図4に示すように、カウルカバー16は、それぞれ別途形成された本体部20とカバー21とを、係止部材46により係止して構成される。本体部20の背面側にてカバー21を挿通穴36と位置合わせし、係止部材46をカバー21の穴部45に挿入し、係止受部48(図1(b))に固定することで、図2に示すように、カバー21が本体部20に対して一点で固定される。つまり、係止部材46は、本体部20に対するカバー21の留め点となっており、係止部材46と長孔状の穴部45とによって、カバー21が本体部20に対しフロート状に固定される。すなわち、カバー21は、図5(a)及び図5(b)に示すように、車幅方向に長手状に延びる穴部45によって、本体部20に対して穴部45の長手方向に自由に動くことができるとともに、図5(c)及び図5(d)に示すように、係止部材46を軸として本体部20に対して留め点(係止部材46)の周方向に自由に動くことができる。そのため、これらの組み合わせによって、カバー21は、可動範囲内であれば本体部20に対して前後左右に自由に移動することが可能になる。
図6に示すように、カウルカバー16は、カバー21の挿入穴41とワイパ装置のシャフト37とを位置合わせし、第一の作業方向として、シャフト37の軸方向に沿って押し込み、被支持部29を車体部材に支持する。シャフト37の外周面37aに対し、挿入穴41の内周面を構成する内壁部42が密着して、カバー21の位置がシャフト37に対して相対的に固定される。つまり、カバー21は、シャフト37に嵌め込まれて位置が規制される。
次いで、第二の作業方向として、カウルカバー16を後方上側へと移動させることで、図1(a)に示すように、平板部25と保持部26との間にフロントガラス14の前縁部を挟み込み、車体に対しクリップなどにより固定する。このとき、シャフト37に対してカバー21の位置が規制されているものの、第二の作業方向はカバー21の回転方向と同方向となっているため、本体部20がカバー21に対して相対的に移動し、平板部25と保持部26との間にフロントガラス14の前縁部を挟み込むための挿入ストロークが確保される。
そして、カウルカバー16は、フード12を閉じた状態で、フードシール32が変形してフード12に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽し、空気取入口34(図4)から車室13内に取り入れないようになる。
このように、カウルカバー16がカウル部15を覆い、カウル部15や車室13内などへの水や異物の侵入を防止するとともに、フード12を閉じた状態で、フードシール32が変形してフード12に密着し、エンジンルーム11からの熱気や臭気を遮蔽する。
また、本体部20の挿通穴36から侵入した雨水や枯葉などの異物は、その下部に位置するカバー21によって受け、樋部53により問題が生じない位置へと導く。
本実施の形態によれば、本体部20の挿通穴36に挿通されたシャフト37を、本体部20に対して可動的に取り付けたカバー21の挿入穴41に挿入し、挿入穴41の内周面を構成する内壁部42をシャフト37の外周面37aと当接させることで、シャフト37とカウルカバー16との隙間を、実質的に本体部20とカバー21との隙間とすることができるため、この隙間を小さくなるように本体部20とカバー21とを近接させて設定することにより、シャフト37が挿通される挿通穴36からの異物の侵入を、別途のシール部材を設定することなく、安価に抑制できるとともに、カウルカバー16をカウル部15に取り付ける際には、シャフト37及びシャフト37に位置が規制されるカバー21に対して本体部20が相対移動可能となるため、取付ストロークを確保でき、取付作業性が良好となる。
また、カバー21は、本体部20の面(平板部25)に沿って相対移動するため、カバー21の移動によって本体部20とカバー21との隙間を増減させることがなく、本体部20とカバー21との上下方向の隙間を容易に略一定に保つことができる。
さらに、シール部材によって隙間を閉塞する構成では、シール部材の経年劣化により隙間が大きくなる不具合が生じ得るのに対し、本実施の形態では、経年劣化による隙間の大きさの変化が生じにくく、長期に亘り隙間を略一定に維持できる。
カバー21を本体部20に対して係止する係止部材46を、カバー21の穴部45に遊嵌することで、簡素な構成で係止部材46を中心としてカバー21が本体部20に対して容易に可動的となる。
本体部20の挿通穴36の縁部からカバー21に向かって延ばした壁部38をカバー21に近接させ、カバー21の壁部38を基準として挿通穴36とは反対側から本体部20に向かって延ばしたカバー壁部52を本体部20に近接させることで、本体部20とカバー21との隙間を小さくすることができるとともに、挿通穴36から見て、カバー21の外側までに壁部38とカバー21との隙間と、カバー壁部52と本体部20との隙間と、の二重の隙間が上下方向に入り組むように設定されるため、カバー21で受けた水が隙間から溢れることを軽減できる。
カバー21が、挿入穴41から離れる方向に延びる排水用の樋部53を有するため、カバー21によって受けた雨水などの水を、挿入穴41に挿入されたシャフト37から離れた位置へと導き、被水しても問題ない位置に排出できる。そのため、車両姿勢などによってワイパリンクが被水することを抑制できる。つまり、樋部53によって水の排出先をコントロールでき、意図しない方向への水の侵入や異物の侵入を抑制できる。
なお、第1の実施の形態において、図8に示す第2の実施の形態のように、係止部材46をねじとしてもよいし、図9に示す第3の実施の形態のように、係止部材46を爪状として、穴部45に係合させるようにしてもよい。これらの実施の形態でも、上記の第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
次に、第4の実施の形態について、図10を参照して説明する。なお、上記の各実施の形態と同様の構成及び作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態において、カバー21には、水受け部55が形成され、カバー21による水受け容量が増えている。
水受け部55は、カバー21の主体部40に形成されている。本実施の形態において、水受け部55は、主体部40と延出部50とに亘り形成されている。水受け部55は、カバー壁部52の内縁に沿って、主体部40に溝状に凹設されている。
そして、本実施の形態によれば、水受け部55によって水受け容量を増加させて、挿通穴36から侵入したより多くの水をカバー21で受けることができる。
なお、上記の第4の実施の形態において、水受け部55は、溝状に限らず、水受け容量を増加させることができるように本体部20に対して離れる方向に窪んだ任意の形状としてよい。
また、上記の各実施の形態において、カバー21は、本体部20に対して可動的に固定されていれば、その構造は、上記の実施の形態の構造に限定されない。
さらに、カウルカバー16は、車体10の前部以外の部分に設け、例えば、ウインドシールドとしてのリアガラスと(リア)コンパートメントとの間のカウル部を覆って配置することもできる。
本発明は、例えば、自動車のフロントガラスとエンジンルームとの間のカウル部を覆うカウルカバーに適用できる。
12 相手部材としてのフード
14 ウインドシールドとしてのフロントガラス
15 カウル部
16 カウルカバー
20 本体部
21 カバー
36 挿通穴
37 シャフト
37a 外側面である外周面
38 壁部
40 主体部
41 挿入穴
45 穴部
46 係止部材
52 カバー壁部
53 樋部
55 水受け部

Claims (4)

  1. ウインドシールドと相手部材との間のカウル部を覆う本体部と、
    この本体部に取り付けられるカバーと、
    前記カバーを前記本体部に対して係止する係止部材と、を備え、
    前記本体部は、ワイパ装置のシャフトが挿通される挿通穴を有し、
    前記挿通穴は、縁部が前記シャフトの外側面に対して離れる大きさに形成され、
    前記カバーは、前記シャフトが挿入されて内側面が前記シャフトの外側面と当接する挿入穴と、前記係止部材が遊嵌される穴部と、前記挿入穴が形成され前記挿通穴を覆うように設定される主体部と、を有し、前記穴部への前記係止部材の遊嵌により前記本体部に対して可動的に取り付けられ、前記シャフトの動きに応じて移動する
    ことを特徴とするカウルカバー
  2. 本体部は、挿通穴の縁部からカバーに向かって延びこのカバーに近接して位置する壁部を有し、
    前記カバーは、前記壁部を基準として前記挿通穴とは反対側にて前記本体部に向かって延びこの本体部に近接して位置するカバー壁部を有する
    ことを特徴とする請求項記載のカウルカバー。
  3. カバーは、挿入穴から離れる方向に延びる排水用の樋部を有する
    ことを特徴とする請求項記載のカウルカバー。
  4. カバーは、本体部に対して離れる方向に窪んで形成された水受け部を有する
    ことを特徴とする請求項1ないしいずれか一記載のカウルカバー。
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