JP7404129B2 - 研磨パッド、研磨ユニット、及び研磨パッドの製造方法 - Google Patents

研磨パッド、研磨ユニット、及び研磨パッドの製造方法 Download PDF

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本発明は、研磨パッド、研磨ユニット、及び研磨パッドの製造方法に関する。
一般的に研磨パッドは、被研磨材料と接触する研磨層と、研磨層を支持し、研磨層と平面形状及び大きさが同一である基材層とを両面テープで貼り合わせた積層構造となっている。研磨工程では、研磨パッドの中央部に研磨スラリーを供給し、被研磨材料と研磨パッドとを相対移動させることで研磨を行うが、研磨スラリーが基材層の外周側面から内部に浸透し、両面テープが基材層から剥離するという問題点があった。特許文献1には、下層に撥水処理が施されている研磨パッドが開示されている。特許文献2には、パッド本体よりもサイズの小さい下地層の周側面に防水層が設けられた研磨パッドが開示されている。
特開2004-311722号公報 特開2002-36097号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、下層表面に撥水処理を施すことにより、下層と両面テープとの接着性が低下するという問題がある。また、特許文献2に記載の発明では、防水層としてエラストマー又はゴムを塗布する場合、下地層に形成されている空隙を完全に閉塞することができない。また、研磨パッドを研磨装置に貼り合わせるときに研磨パッドにかかる力により、防水層にひびが入ってしまう場合がある。そのため、閉塞することができなかった空隙及び曲げに耐えられずに生じたひびから、研磨スラリーが下地層に浸透してしまうという問題がある。
本発明の一態様は、曲げに対する耐久性が高く、かつ基材層への研磨スラリーの浸透を低減することができる研磨パッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る研磨パッドは、研磨層と不織布を含む基材層とが第1の接着層を介して貼り合わされた研磨パッドであって、前記基材層の直径は、前記研磨層の直径よりも小さく、光硬化性樹脂を含む材料により形成されたシール部が、前記基材層の外周側面と、前記接着層の前記基材層側の面における前記基材層と接触していない領域とを被覆しており、周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定において、前記シール部の40℃における損失弾性率E”(S)は、前記研磨層の損失弾性率E”(P)の1~10倍である。
本発明の一態様によれば、曲げに対する耐久性が高く、かつ基材層への研磨スラリーの浸透を低減することができる研磨パッド及びその製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る研磨パッドの構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る研磨装置の構成を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る研磨パッドの製造方法に用いる抜型を示す上面図である。 本発明の一実施形態に係る研磨パッドの製造方法に用いる抜型の断面図である。 本発明の一実施形態に係る研磨パッドの製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る研磨パッドの製造方法における塗布工程を示す模式図である。
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
[研磨パッド]
図1は、本実施形態に係る研磨パッドの構成を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態に係る研磨パッド100は、研磨層101、及び研磨層101より径の小さい基材層103を有している。研磨層101と、基材層103とは第1の接着層102を介して貼り合わされている。また、基材層103の研磨層101と反対側の面には第2の接着層104が設けられている。さらに、基材層103の外周側面103aにシール部105が形成されている。
研磨パッド100は、一般的な研磨パッドと同様に使用することができる。例えば、研磨パッド100を回転させながら研磨層101を被研磨材料に押し当てて研磨することもできるし、被研磨材料を回転させながら研磨層101に押し当てて研磨することもできる。
(研磨層)
研磨層101は、被研磨材料40を研磨する層である。研磨層101は、研磨ユニット10において、被研磨材料40に直接接する位置に配置されている。研磨層101の表面である研磨面101aには、研磨スラリーを滞留させ易くするための孔もしくは溝、又は研磨スラリーを排出し易くするための溝が形成されていてもよい。
研磨層101の材質は、被研磨材料40を研磨することができるものであればよく、被研磨材料40の種類に応じて適宜選択することができる。例えば、光学材料、半導体デバイス、及びハードディスク用基板等を好適に研磨することができる観点から、研磨層101の材質は、発泡ポリウレタン樹脂であることが好ましい。
研磨層101の直径は、研磨する対象となる被研磨材料の大きさに応じて適宜選択することができ、例えば、700mm以上、あるいは750mm以上であり得、850mm以下、あるいは800mm以下であり得る。
研磨層101の厚さは、研磨する対象となる被研磨材料40の材料及び研磨プロセスで求められるライフ等に応じて適宜選択することができ、例えば、1.0mm以上、あるいは1.2mm以上であり得、3.0mm以下、あるいは2.0mm以下であり得る。
(基材層)
基材層103は、不織布を用いて形成されている。本実施形態における不織布は、特に限定されるものではなく、種々公知のものを採用できる。不織布の例としては、ポリオレフィン系、ポリアミド系及びポリエステル系等の不織布を挙げることができる。また、不織布を得る際に繊維を交絡させる方法としても特に限定されず、例えば、ニードルパンチであってもよく、水流交絡であってもよい。不織布は上述した中から1種を単独で用いることができ、2種以上を組み合わせて用いることもできる。不織布は本来繊維の間の隙間が多く吸水性に富むが、樹脂を含浸させることにより隙間が樹脂で満たされ吸水性が低下する。
基材層103は、樹脂を含浸してなる含浸不織布で構成することが好ましい。樹脂としては、好ましくは、ポリウレタン及びポリウレタンポリウレア等のポリウレタン系、ポリアクリレート及びポリアクリロニトリル等のアクリル系、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル及びポリフッ化ビニリデン等のビニル系、ポリサルホン及びポリエーテルサルホン等のポリサルホン系、アセチル化セルロース及びブチリル化セルロース等のアシル化セルロース系、ポリアミド系並びにポリスチレン系などが挙げられる。不織布の密度は、樹脂含浸前の状態(ウェッブの状態)で、好ましくは0.3g/cm以下であり、より好ましくは0.1~0.2g/cmである。また、樹脂含浸後の不織布の密度は、好ましくは0.7g/cm以下であり、より好ましくは0.3~0.5g/cmである。樹脂含浸前及び樹脂含浸後の不織布の密度が上記上限以下であることにより、加工精度が向上する。また、樹脂含浸前及び樹脂含浸後の不織布の密度が上記下限以上であることにより、基材層103に研磨スラリーが浸透することを低減することができる。不織布に対する樹脂の付着率は、不織布の重量に対する付着させた樹脂の重量で表され、好ましくは50重量%以上であり、より好ましくは75~200重量%である。不織布に対する樹脂の付着率が上記上限以下であることにより、基材層としての所望のクッション性を有することができる。また、不織布に対する樹脂の付着率が上記下限以上であることにより、基材層103に研磨スラリーが浸透することを低減することができる。
基材層103の直径は、研磨層101の直径に応じて、基材層103の直径と、研磨層101の直径との差が後述する範囲となる大きさであればよい。
基材層103の厚さは、研磨する対象となる被研磨材料40の材料や研磨プロセスで求められる研磨特性等に応じて適宜選択することができ、例えば、0.5mm以上、あるいは1.0mm以上であり得、2.0mm以下、あるいは1.5mm以下であり得る。
図1に示すように、基材層103の直径は研磨層101の直径よりも小さく、基材層103は、研磨層101よりも内側に収まるように配置されている。シール部が基材層の外周側面を被覆していない研磨パッドの場合、基材層の直径が研磨層の直径よりも小さいと、研磨層と基材層とが同一の直径である場合と比して、研磨中に基材層の外周側面に到達する研磨スラリーの量が低減する。本実施形態に係る研磨パッド100は、基材層103の直径が研磨層101の直径よりも小さい上で、さらにシール部105が基材層103の外周側面103aを被覆しているため、研磨中に基材層103の外周側面103aに到達する研磨スラリーの量がより一層低減する。そのため、基材層103に撥水処理が施されていなくても、基材層103への研磨スラリーの浸透をより確実に低減することができる。基材層103の直径と、研磨層101の直径との差は、基材層103への研磨スラリーの浸透を低減する観点から、1mm以上であることが好ましく、1.5mm以上であることがより好ましく、2.0mm以上であることがさらに好ましい。また、当該差は、研磨層101が基材層103から剥がれ難くする観点から、10mm以下であることが好ましく、7.5mm以下であることがより好ましく、5mm以下であることがさらに好ましい。
また、本実施形態においては、研磨層101と、基材層103とは、同心円上に積層されている。当該構成であることにより、研磨層101の縁からの基材層103までの距離が均一になり、研磨スラリーの基材層103への到達を均一に防ぐことができる。
(接着層)
第1の接着層102は、研磨層101と基材層103とを接着する層である。第2の接着層104は、研磨パッド100と後述する研磨ユニット10の定盤150とを接着する層である。第1の接着層102と第2の接着層104とは、同一のものであっても、異なるものであってもよい。第1の接着層102及び第2の接着層104は、基材の両面に接着剤が塗布された両面テープであってもよいし、接着剤のみからなる接着剤層であってもよい。
両面テープの基材としては、例えば、ポリイミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET))、ポリプロピレン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレン-酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂及びアクリル系樹脂、並びにこれらの2種以上の積層体樹脂等が挙げられる。
第1の接着層102として用いられる、両面テープの研磨層101側の接着剤及び接着剤層の接着剤は、ホットメルト接着剤であることが好ましい。他の接着剤は、ホットメルト接着剤であってもよく、他の種類(例えば感圧型)の接着剤であってもよい。他の接着剤とは、具体的には、第1の接着層102として用いられる両面テープの基材層103側の接着剤、並びに第2の接着層104として用いられる、両面テープの基材層103側の接着剤、両面テープの定盤150側の接着剤、及び接着剤層の接着剤である。
ホットメルト接着剤は、熱可塑性樹脂を含む。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、合成ゴム系樹脂、ポリアミド系樹脂、及びポリエステル系樹脂等が挙げられる。他の種類の接着剤としては、例えば、ゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、ウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤、及びスチレン-ジエンブロック共重合体系接着剤等が挙げられる。接着剤の成分は、一成分とは限らず、二成分以上を含む混合タイプのものでもよい。
第1の接着層102の直径は、研磨層101と基材層103とを接着することができれば限定されないが、例えば、基材層103の直径以上、研磨層101の直径以下である。第2の接着層104の直径は、基材層103と定盤150とを接着することができれば限定されないが、例えば、定盤の直径以上、基材層103の直径以下である。
第1の接着層102及び第2の接着層104の厚さは、例えば、0.01mm以上、あるいは0.02mm以上であり得、0.5mm以下、あるいは0.2mm以下であり得る。
(シール部)
シール部105は、基材層103へのスラリーの浸透を防止するために、基材層103の外周側面103aを被覆する、樹脂により形成された保護部材である。図1に示されるように、シール部105は、基材層103の外周側面103aに加えて、第1の接着層102の基材層103側の面102aにおける基材層103と接触していない領域102b、すなわち基材層103から露出している領域102b、及び第2の接着層104の外周側面104aも被覆している。これにより、第1の接着層102と基材層103との界面及び第2の接着層104と基材層103との界面からスラリーが浸透するのを防止することができる。基材層103への研磨スラリーの浸透を低減することにより、基材層103と第1の接着層102との接着、基材層103と第2の接着層104との接着を維持することができる。また、被覆は、被覆される面との間に隙間が生じないようになされている。定盤150の直径が基材層103の直径以下である場合、通常、被研磨材料の研磨は研磨面101aの中央部においてなされ、被研磨材料が研磨面101aの外縁部を通過することはない。なおここで、研磨面101aの中央部とは、研磨面101a側から平面視したときに、定盤150の外周よりも内側の領域と重なる研磨層101の領域のことを指す。また、研磨面101aの外縁部とは、研磨面101a側から平面視したときに、定盤150の外周よりも外側の領域と重なる研磨面101aの領域のことを指す。このように定盤150の直径が基材層103の直径以下である場合、シール部105は、研磨面101a側から平面視したときに、研磨面101aの外縁部と重なる位置にある。上述の通り、被研磨材料は研磨面101aの外縁部を通過しないため、シール部105のクッション性を考慮しなくてよい。
周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定における、本実施形態に係るシール部105の40℃における損失弾性率E”(S)は、研磨層101の40℃における損失弾性率E”(P)の1~10倍であり、1.2~5倍であることが好ましい。つまり、E”(S)/E”(P)は1~10であり、1.2~5であることが好ましい。具体的な数値としては、シール部105の40℃における損失弾性率E”(S)は、10~1000MPaであることが好ましく、12~500MPaであることがより好ましい。
また、周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定における、本実施形態に係るシール部105の40℃における貯蔵弾性率E’(S)は、研磨層101の40℃における貯蔵弾性率E’(P)と同等程度であることが好ましい。また、本実施形態に係るシール部105の40℃における貯蔵弾性率E’(S)は、研磨層101の40℃における貯蔵弾性率E’(P)の0.1~10倍であることがより好ましく、0.25~1倍であることがさらに好ましい。つまり、E’(S)/E’(P)が0.1~10であることがより好ましく、0.25~1であることがさらに好ましい。具体的な数値としては、シール部105の40℃における貯蔵弾性率E’(S)は、10~5000MPaであることが好ましく、25~500MPaであることがより好ましい。
また、周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定における、本実施形態に係るシール部105の40℃におけるtanδ(S)は、研磨層101の40℃におけるtanδ(P)以上であることが好ましく、具体的にはtanδ(S)/tanδ(P)が1~10であることがより好ましく、tanδ(S)/tanδ(P)が1.5~7であることがさらに好ましい。具体的な数値としては、シール部105の40℃におけるtanδ(S)は、0.2~1.0であることが好ましく、0.3~0.7であることがより好ましい。
シール部105の動的粘弾性試験の曲げモード測定における測定値が上述の範囲であること、すなわちシール部105の損失弾性率E”(S)が研磨層101の貯蔵弾性率E”(P)以上かつシール部105の貯蔵弾性率E’(S)が研磨層101の貯蔵弾性率E’(P)と同等程度であることにより、研磨パッド100を定盤150に貼り合わせる際に、研磨パッド100に加えられる力によってシール部105に亀裂又は破壊が生じることを防ぐことができる。その結果、スラリーがシール部105を通過して基材層103へ浸透することをより確実に防ぐことができる。
なお、動的粘弾性試験の曲げモード測定におけるシール部105の損失弾性率E”(S)、貯蔵弾性率E’(S)、及びtanδ(S)は、シール部105と同一の材料により形成された試験片を用いて測定された値である。動的粘弾性試験の曲げモード測定における研磨層101の損失弾性率E”(P)、貯蔵弾性率E’(P)、及びtanδ(P)は、研磨層101と同一の材料により形成された試験片を用いて測定された値である。
後述の通り、シール部105は、基材層103の外周側面等に塗布した光硬化性樹脂を含む材料を光照射により硬化させて形成している。したがって、シール部105は、光硬化性樹脂を含む材料を用いて形成されている。また、シール部105は、第1の接着層102、基材層103、及び第2の接着層104と接着して剥がれ難い光硬化性樹脂を含む材料を用いて形成されていることが好ましい。シール部105が接着性の高い光硬化性樹脂を含む材料を用いて形成されていることにより、シール部105と第1の接着層102、基材層103、及び第2の接着層104との間に隙間が生じてしまうことを防ぐことができる。そのため、シール部105は、光硬化性樹脂を含む材料を用いて形成されていることにより、基材層103への研磨スラリーの浸透の低減をより確実に低減することができる。シール部105を形成する樹脂は、上述の動的粘弾性試験の特性が得られる光硬化性樹脂であれば特に制限はなく、例えば、紫外線硬化型の樹脂が挙げられる。紫外線硬化型の樹脂としては、例えば、アクリルウレタン系樹脂が挙げられる。アクリルウレタン系樹脂としては、例えば、多官能ウレタンアクリレートが挙げられる。多官能ウレタンアクリレートとしては、例えば、ルクシディア(登録商標)V4260(DIC株式会社製、3官能ウレタンアクリレート)が挙げられる。また、この様な光硬化性樹脂を一部混合することで、上述の動的粘弾性試験の特性が得られる樹脂材料を用いても良い。
[研磨装置]
図2は、本実施形態に係る研磨装置の構成を示す模式図である。図2に示すように、本実施形態に係る研磨装置1は、上述した研磨パッド100及び定盤150を有する研磨ユニット10と、保持ユニット20と、研磨スラリー供給部30とを備えている。研磨パッド100は、第2の接着層104を介して定盤150に貼り付けられている。
研磨ユニット10は、保持ユニット20に保持された被研磨材料40を研磨するためのユニットである。保持ユニット20は、研磨ユニット10の上方に配置され、被研磨材料40を保持するためのユニットである。研磨スラリー供給部30は、研磨ユニット10の研磨層101の表面である研磨面101a上に研磨スラリーを供給する部材である。
被研磨材料40は、研磨する面が研磨ユニット10に接触し、研磨ユニット10と保持ユニット20との間に挟まれるように保持ユニット20により保持される。この状態で研磨ユニット10及び保持ユニット20が回転することにより、研磨ユニット10が被研磨材料40を研磨することができる。
研磨装置1は、例えば、光学材料、半導体デバイス、及びハードディスク用基板等の研磨に用いることができ、特に半導体ウエハの上に酸化物層及び金属層等が形成されたデバイスの研磨に好適に用いることができる。
研磨ユニット10の定盤150は、研磨パッド100を支持する、研磨装置が備える部材である。
基材層103の直径は、定盤150の直径よりも大きい。これは研磨パッド100を定盤150に貼り合わせる際の問題を解消するために採用された構成である。すなわち当該構成であることにより、研磨パッド100を定盤150に貼り合わせる際に、定盤150と研磨パッド100とのずれを防ぐことができる。基材層103の直径と、定盤150の直径との差は、定盤150と研磨パッド100との貼り合わせのずれを防ぐ観点から、1mm以上であることが好ましく、2mm以上であることがより好ましく、3mm以上であることがさらに好ましい。また、当該差は、研磨パッド100が定盤150から剥がれ難くする観点から、20mm以下であることが好ましく、17mm以下であることがより好ましく、13mm以下であることがさらに好ましい。定盤150の直径は、基材層103の直径に応じて、基材層103の直径と、定盤150の直径との差が上述した範囲となる大きさであればよい。
定盤150側から平面視したときに、定盤150は、基材層103よりも内側に収まるように配置されている。当該構成であることにより、研磨パッド100が定盤150から剥がれ難くすることができる。また、定盤150側から平面視したときに、定盤150と基材層103とは同心円となっている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、定盤150側から平面視したときに、定盤150が基材層103よりも内側に収まるように配置されていれば、定盤150の中心と基材層103の中心とは、ずれていてもよい。
[研磨パッドの製造方法]
本実施形態に係る研磨パッド100は、上述の通り、基材層103の外周側面103aにシール部105が形成されている。このような研磨パッド100は、後述するように、光硬化性樹脂を塗布しながら、塗布された光硬化性樹脂を光照射により硬化させることにより製造することができる。また、本実施形態に係る研磨パッド100は上述の通り、基材層103の直径が研磨層101の直径よりも小さい構成となっている。このような研磨パッド100は、後述する特別な抜型を用いて好適に製造することができる。以下、図3~図6を参照して研磨パッド100の製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る研磨パッド100の製造方法に用いる抜型50を示す上面図である。図4は、図3の一点鎖線A-A’における断面図である。図5は、本実施形態に係る研磨パッド100の製造方法を示す模式図である。図6は、本実施形態に係る研磨パッド100の製造方法における塗布工程を示す模式図である。本実施形態に係る積層体100aの製造方法は、積層工程と、裁断工程と、剥ぎ取り工程と、塗布工程とを含む。
(積層工程)
積層工程では、研磨シート111と、第1の接着シート112と、基材シート113と、第2の接着シート114とがこの順で積層された積層パッド110を得る(図5の1段目)。各シートが上記した順で積層された積層パッド110が得られる限り、積層の方法は特に制限されない。例えば、各シートを順に積層するものであってもよいし、研磨シート111と第1の接着シート112とがラミネートされたシートを、基材シート113と第2の接着シート114とがラミネートされたシートに重ね合せるものであってもよい。積層パッド110の平面の大きさは、所望の研磨層101の平面の形状及び大きさに応じて適宜選択すればよい。例えば、積層パッド110の平面形状は、多角形(例えば四角形等)、円形、楕円形等が挙げられる。また、一例として積層パッド110が正方形である場合、積層パッド110の一辺長さは所望の研磨層101の直径以上であればよい。なお、第2の接着シート114の基材シート113との接着面とは反対側の面に、さらに剥離シートを積層させてもよい。各シートの製造方法については後述する。
(裁断工程)
裁断工程では、抜型50を用いて、積層パッド110を裁断し、かつ基材シート113及び第2の接着シート114に切り込み121を入れて、切り込みパッド120を得る(図5の2段目及び3段目)。
まず初めに、図3及び図4を参照して、抜型50について説明する。図3及び図4に示すように、抜型50は、基盤501と、基盤501上に設けられた裁断刃502、第1の切り込み刃503(切り込み刃)及び2つの第2の切り込み刃504とを有している。裁断刃502は、積層パッド110を研磨層101の形状に裁断するための刃である。第1の切り込み刃503は基材シート113を基材層103の形状に成形するための刃である。
裁断刃502は、基盤501からの高さh1が積層パッド110の厚さ以上となるように設計されている。第1の切り込み刃503は、裁断刃502の刃先側から平面視したときに、裁断刃502よりも内側に配置されている。第1の切り込み刃503は、基盤501からの高さh2が基材シート113の厚さと第2の接着シート114の厚さとの合計の厚さ以上となるように設計されている。裁断刃502の高さh1と、第1の切り込み刃503の高さh2との差h1-h2は、研磨シート111の厚さと同一、又は研磨シート111の厚さと第1の接着シートの厚さとの合計の厚さと同一となるように設計されている。裁断刃502の刃先側から平面視したときに、裁断刃502及び第1の切り込み刃503の形状は円形である。具体的には、裁断刃502と第1の切り込み刃503とは同心円となっている。すなわち、第1の切り込み刃503は、裁断刃502からの距離が均一となるように設けられている。第2の切り込み刃504の基盤501からの高さは、第1の切り込み刃503の高さh2と同一である。第2の切り込み刃504は、裁断刃502と第1の切り込み刃503との間に亘って配置されている。
裁断刃502の内周の直径d1は、所望の研磨層101の直径とし、第1の切り込み刃503の内周の直径d2は、所望の基材層103の直径とすればよい。
裁断工程では、抜型50を第2の接着シート114側から積層パッド110に差し込む。裁断刃502の高さは積層パッド110の全体の高さ以上に設計されているため、裁断刃502によって積層パッド110全体が裁断される。一方、第1の切り込み刃503の高さh1と裁断刃502の高さh2との差h1-h2は、研磨シート111の厚さと同じ、又は研磨シート111の厚さと第1の接着シート112の厚さとの合計の厚さと同一となるように設計されているため、第1の切り込み刃503によって、積層パッド110における基材シート113及び第2の接着シート114のみに切り込みが入る。このようにして、研磨層101の形状に抜き取られ、基材層103の形状の切り込み121が入った切り込みパッド120を得る。なお、図5では裁断刃502の高さh1が積層パッド110の全体の厚さと同一、かつ第1の切り込み刃503の高さh2が基材シート113の厚さと第2の接着シート114の厚さとの合計の厚さと同一の場合(裁断刃502の高さh1と、第1の切り込み刃503の高さh2との差h1-h2が、研磨シート111の厚さと第1の接着シート112の厚さとの合計の厚さと同一の場合)を図示している。裁断刃502の高さh1を積層パッド110の全体の厚さよりも大きくする場合は、積層パッド110の表面である研磨面111aを下にした状態で作業台に静置し、抜型50を第2の接着シート114側から作業台に裁断刃502の刃先が接触するまで積層パッド110に差し込むことで、図5と同様に積層パッド110の全体の裁断と基材シート113及び第2の接着シート114にのみ切り込み121を入れることができる(不図示)。
なお、抜型50が第1の切り込み刃503だけでなく第2の切り込み刃504を有していることにより、切り込み121だけでなく、切り込み121から外側に向かって延びるさらなる切り込みを2箇所に入れることができる(不図示)。そのため、後述する剥ぎ取り工程において、切り込み121よりも外側部分の基材シート及び第2の接着シートを剥ぎ取り易くすることができる。
このような構成の抜型50を用いることにより、研磨層101と、基材層103とを別々に裁断してから積層する方法に比べて、各層が同心円状に配置された研磨パッドを容易に製造することができる。
なお、第2の接着シート114の基材シート113との接着面とは反対側の面に、さらに剥離シートを積層させた積層パッドを裁断する場合、第1の切り込み刃503の高さh2は、剥離シートの厚さも考慮した高さとする。具体的には、第1の切り込み刃503の高さh2は、基材シート113の厚さと第2の接着シート114の厚さと剥離シートとの合計の厚さ以上となるように設計する。裁断工程では、裁断刃によって積層パッドを裁断し、かつ第1の切り込み刃及び第2の切り込み刃によって基材シート113、第2の接着シート114、及び剥離シートに切り込みを入れて、切り込みパッドを得る。
(剥ぎ取り工程)
剥ぎ取り工程では、切り込みパッド120における、切り込み121よりも外側部分の基材シート及び第2の接着シートを剥ぎ取って、積層体100aを得る(図5の4段目)。剥ぎ取る方法は、特に限定されない。例えば、第1の切り込み刃503及び第2の切り込み刃504によって入れられた切り込みに沿って、基材シート及び第2の接着シートの余分な領域を手で取り除けばよい。
なお、剥離シートを積層させた積層パッドを裁断した場合、剥ぎ取り工程では、切り込みパッドにおける、切り込みよりも外側の基材シート、第2の接着シート、及び剥離シートを剥ぎ取ればよい。このようにして、研磨層101と、第1の接着層102と、基材層103と、第2の接着層104と剥離層とがこの順で積層した積層体を得る。
(塗布工程)
塗布工程は、光を照射しながら、積層体100aに、光硬化性樹脂を含む樹脂組成物105aを塗布することにより、樹脂組成物105aが硬化したシール部105を備える研磨パッド100を得る工程である(図5の5段目、及び図6)。光を照射しながら、積層体100aに樹脂組成物105aを塗布することにより、樹脂組成物105aが基材層103の空隙に入り込んでしまう前に、塗布した樹脂組成物105aをすぐに硬化させることができる。そのため、樹脂組成物105aを基材層103の外周側面103aに維持したまま硬化させることができる。樹脂組成物105aが基材層103の空隙に入り込んでしまった後に硬化させた場合、シール部が所望の厚さとなっていなかったり、基材層が露出してしまったりする場合がある。本実施形態の方法によれば、これを防ぐことができ、基材層103への研磨スラリーの浸透をより確実に低減できる研磨パッドを得ることができる。
積層体100aにおける樹脂組成物105aを塗布する領域は、基材層103の外周側面103a、第2の接着層104の外周側面104a、及び第1の接着層102の基材層側の面102aにおける基材層103と接着していない領域102b、すなわち基材層103から露出している領域である。
図6に示すように、樹脂組成物105aの塗布は、積層体100aを回転台3上に、研磨層101の研磨面101aと回転台3とが接触するように載せて回転させながら行う。また、樹脂組成物105aの塗布は、ポンプ41とヘッド42とを備える塗布装置4を用いて行う。具体的には、ポンプ41によってヘッド42に樹脂組成物105aを送り込み、ヘッド42から樹脂組成物105aを吐出させて、積層体100aに塗布する。
光の照射は、光硬化性樹脂を硬化させることができる光を照射可能な光照射装置2を用いて行えばよい。光照射装置2としては、例えば、紫外線を照射することができる紫外線照射装置が挙げられる。紫外線照射装置としては、例えば、メタルハライドランプが挙げられる。紫外線の波長は、例えば、200nm以上、450nm以下であることが好ましい。
回転速度は、樹脂組成物105aを積層体100aに確実に塗布して硬化することができる速度であればよく、好ましくは0.1rpm以上、より好ましくは1rpm以上である。また、回転速度は、好ましくは10rpm以下、より好ましくは5rpm以下である。
樹脂組成物105aの供給速度は、樹脂組成物105aを積層体100aに確実に塗布することができる速度であればよく、好ましくは0.1g/min以上、より好ましくは1g/min以上である。また、樹脂組成物105aの供給速度は、好ましくは10g/min以下、より好ましくは5g/min以下である。
光照射装置2の位置は、積層体100aに塗布した樹脂組成物105aに光を照射することができる位置であればよく、回転している積層体100aの樹脂組成物105aの塗布箇所を一部又は全部を照射する位置に設ければよい。好ましくは、回転方向に対して樹脂組成物105aを塗布した直後の位置に光照射装置2を設けることで、樹脂組成物105aが流動する前に硬化することができる。
樹脂組成物105aは、上述した光硬化性樹脂の他、希釈剤及び光開始剤を含んでいる。樹脂組成物105aにおける光硬化性樹脂の含有量は、10重量%以上であることが好ましく、20重量%以上であることがより好ましく、30重量%以上であることがさらに好ましい。また、当該含有量は、70重量%以下であることが好ましく、60重量%以下であることがより好ましく、50重量%以下であることがさらに好ましい。
希釈剤としては、例えば、単官能ノニルフェノールアクリレートが挙げられる。単官能ノニルフェノールアクリレートとしては、例えば、アロニックス(登録商標)M-111(東亞合成株式会社製)が挙げられる。光硬化性樹脂組成物における希釈剤の含有量は、30重量%以上であることが好ましく、40重量%以上であることがより好ましく、50重量%以上であることがさらに好ましい。また、当該含有量は、90重量%以下であることが好ましく、80重量%以下であることがより好ましく、70重量%以下であることがさらに好ましい。
光開始剤としては、例えば、α-ヒドロキシアルキルフェノンが挙げられる。α-ヒドロキシアルキルフェノンとしては、例えば、イルガキュア(登録商標)184(IGM Resins B.V.製)が挙げられる。光硬化性樹脂組成物における光開始剤の含有量は、0.1重量%以上であることが好ましく、0.3重量%以上であることがより好ましく、0.5重量%以上であることがさらに好ましい。また、当該含有量は、3重量%以下であることが好ましく、2重量%以下であることがより好ましく、1重量%以下であることがさらに好ましい。
[各シートの製造方法]
(研磨シート)
研磨シート111は、一般に知られたモールド成形、及びスラブ成形等の製造方法により作製できる。まずは、それらの製造方法によりポリウレタンのブロックを形成し、ブロックをスライス等によりシート状とし、ポリウレタン樹脂から形成される研磨シート111を成形する。研磨シート111の表面である研磨面111aの形状、及び研磨シート111の厚さは、(研磨層)で行った説明に準ずる。
研磨シート111は、ポリイソシアネート化合物、及びポリオール化合物を含むポリウレタン樹脂硬化性組成物を調製し、このポリウレタン樹脂硬化性組成物を硬化させることによって成形される。
研磨シート111は発泡ポリウレタン樹脂から構成される。発泡は中空微粒子を含む発泡剤をポリウレタン樹脂中に分散させて行うことができる。この場合、ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物、及び発泡剤を含むポリウレタン樹脂発泡硬化性組成物を調製し、ポリウレタン樹脂発泡硬化性組成物を発泡硬化させることによって成形される。
ポリウレタン樹脂硬化性組成物は、例えば、ポリイソシアネート化合物を含むA液と、それ以外の成分を含むB液とを混合して調製する2液型の組成物とすることもできる。それ以外の成分を含むB液はさらに複数の液に分割して3液以上の液を混合して構成される組成物とすることができる。
ポリイソシアネート化合物が、本技術分野でよく用いられるような、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物との反応により調製されるプレポリマーを含んでもよい。プレポリマーは未反応のイソシアネート基を含む当業界で一般に使用されているものが本発明においても使用できる。
(イソシアネート成分)
イソシアネート成分としては、例えば、m-フェニレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート(2,6-TDI)、2,4-トリレンジイソシアネート(2,4-TDI)、ナフタレン-1,4-ジイソシアネート、ジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネート(MDI)、4,4’-メチレン-ビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、3,3’-ジメトキシ-4,4’-ビフェニルジイソシアネート、3,3’-ジメチルジフェニルメタン-4,4’-ジイソシアネート、キシリレン-1,4-ジイソシアネート、4,4’-ジフェニルプロパンジイソシアネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、プロピレン-1,2-ジイソシアネート、ブチレン-1,2-ジイソシアネート、シクロヘキシレン-1,2-ジイソシアネート、シクロヘキシレン-1,4-ジイソシアネート、p-フェニレンジイソチオシアネート、キシリレン-1,4-ジイソチオシアネート、及びエチリジンジイソチオシアネート等が挙げられる。
(ポリオール成分)
ポリオール成分としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール及び1,6-ヘキサンジオールなどのジオール;ポリテトラメチレングリコール(PTMG)、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールなどのポリエーテルポリオール;エチレングリコールとアジピン酸との反応物及びブチレングリコールとアジピン酸との反応物等のポリエステルポリオール;ポリカーボネートポリオール;並びにポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。
(硬化剤)
硬化剤は、ポリアミン系硬化剤を利用することができる。ポリアミンとしては、例えば、ジアミンが挙げられ、これには、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、及びヘキサメチレンジアミンなどのアルキレンジアミン;イソホロンジアミン、及びジシクロヘキシルメタン-4,4’-ジアミンなどの脂肪族環を有するジアミン;3,3’-ジクロロ-4,4’-ジアミノジフェニルメタン(別名:メチレンビス-o-クロロアニリン)などの芳香族環を有するジアミン;並びに2-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2-ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ-2-ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ-2-ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2-ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、及びジ-2-ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の水酸基を有するジアミン、特にヒドロキシアルキルアルキレンジアミン等が挙げられる。また、3官能のトリアミン化合物、4官能以上のポリアミン化合物も使用可能である。
硬化剤は、ポリアミン系硬化剤以外の硬化剤も利用することができる。その他の硬化剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール及び1,6-ヘキサンジオールなどの低分子量ジオール、並びにポリ(オキシテトラメチレン)グリコール、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールなどの高分子量のポリオール化合物などのポリオール硬化剤が挙げられる。
(硬化剤の使用量)
研磨シート111の物性は、硬化剤の化学構造と使用量によっても調節できる。硬化剤の量は、プレポリマーの末端に存在するイソシアネート基に対して、硬化剤に存在する活性水素基(アミノ基又は水酸基)が当量比で0.60~1.40とすることが好ましく、0.70~1.20がより好ましく、0.80~1.10がさらに好ましい。
(気泡)
研磨シート111には、研磨特性を改善するための気泡等が形成されていてもよい。気泡は中空微粒子を用いた発泡、化学的発泡又は機械的発泡等を利用して形成することができる。中空微粒子とは、空隙を有する微小球体を意味し、球状、楕円状、及びこれらに近い形状のものが含まれる。中空微粒子の例としては、熱可塑性樹脂からなる外殻(ポリマー殻)と、外殻に内包される低沸点炭化水素とからなる未発泡の加熱膨張性微小球状体を、加熱膨張させたものが挙げられる。ポリマー殻としては、特開昭57-137323号公報等に開示されているように、例えば、アクリロニトリル-塩化ビニリデン共重合体、アクリロニトリル-メチルメタクリレート共重合体、及び塩化ビニル-エチレン共重合体などの熱可塑性樹脂を用いることができる。同様に、ポリマー殻に内包される低沸点炭化水素としては、例えば、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、及び石油エーテル等を用いることができる。
(基材シート)
基材シート113は、不織布に樹脂を含浸させることにより製造することができる。不織布の種類、樹脂の種類、樹脂含浸前後の不織布の密度、不織布に対する樹脂の付着率、及び基材シート113の厚さは、(基材層)で行った説明に準ずる。
(接着シート)
第1の接着シート112及び第2の接着シート114の材質及び厚さは、(接着層)で行った説明に準ずる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
(実施例1)
研磨シート、第1の接着シート、基材シート、及び第2の接着シートの順に積層し、815mm角の積層パッドを作製した。研磨シートとして、硬質ポリウレタン樹脂(TDI系プレポリマー+芳香族ジアミン硬化剤)にバルーン(中空微粒子)が内添された研磨シート(厚さ1.3mm)を用いた。第1の接着シートとして、PET基材の両面がアクリル系樹脂である両面テープ(厚さ0.1mm)を用いた。基材シートとして、ポリエステル繊維からなる不織布(密度:0.16g/cm)にポリウレタン樹脂を含浸させた基材シート(厚さ1.3mm、密度:0.31g/cm、不織布に対するポリウレタン樹脂の付着率:100重量%)を用いた。第2の接着シートとして、PET基材の両面がアクリル系樹脂である両面テープ(厚さ0.1mm)を用いた。
図3及び図4に示すような抜型を用いて、得られた積層パッドを裁断し、かつ基材シート及び第2の接着シートに切り込みを入れて、切り込みパッドを得た。抜型は、裁断刃の高さh1が2.8mm、第1の切り込み刃の高さh2が1.4mm、第2の切り込み刃の高さが1.4mmであった。裁断刃の内周の直径d1は762mmφ、第1の切り込み刃503の内周の直径d2は758mmφであった。裁断刃の刃先側から平面視したときに、裁断刃と第1の切り込み刃とは同心円となっていた。
次に、得られた切り込みパッドにおける、切り込みよりも外側の基材シート及び第2の接着シートを剥ぎ取って、積層体を得た。得られた積層体は、研磨層(直径762mmφ)と、第1の接着層(直径762mmφ)と、基材層(直径758mmφ)と、第2の接着層(直径758mmφ)とがこの順で積層していた。
次に、樹脂と、希釈剤と、光開始剤とを、3:7:0.5の重量比で混合して樹脂組成物を得た。樹脂として、紫外線硬化型樹脂であるルクシディア(登録商標)V4260(DIC株式会社製、3官能ウレタンアクリレート)を用いた。希釈剤として、アロニックス(登録商標)M-111(東亞合成株式会社製)を用いた。光開始剤として、イルガキュア(登録商標)184(IGM Resins B.V.製)を用いた。
メタルハライドランプ(クイックリーメタハラ、日動工業製)を用いて波長200~450nmの紫外線を照射しながら、かつ積層体を回転台上に研磨層の研磨面と回転台とが接触するように載せて回転速度0.5rpmで回転させながら、積層体に、樹脂組成物を塗布した。ポンプによってヘッドに樹脂組成物を送り込み、ヘッドから吐出した樹脂組成物を、積層体に塗布した。供給速度は2g/minとした。具体的には、積層体における、基材層の外周側面と、第2の接着層の外周側面と、第1の接着層の基材層側の面における基材層と接着していない領域とに塗布した。なお、紫外線の照射位置が回転方向に対して樹脂組成物105aを塗布した直後の位置になるように、メタルハライドランプを配置していた。
(比較例1)
上記積層体を比較例1の研磨パッドとした。
(比較例2)
紫外線を照射せず、樹脂組成物としてフロロサーフ(登録商標)FG-3650C-30(株式会社フロロテクノロジー製)を用いた以外は実施例1と同様にして積層体100aに樹脂組成物を塗布した。室温(20℃)で3日間静置し、樹脂組成物を乾燥させることにより硬化させて、研磨パッドを得た。
(比較例3)
樹脂組成物としてフロロサーフ(登録商標)FS-6130(株式会社フロロテクノロジー製)を用いた以外は比較例2と同様にして研磨パッドを得た。
(比較例4)
樹脂組成物としてネオコート#33(大智化学産業社製)を用いた以外は比較例2と同様にして研磨パッドを得た。
〔シール部の検討〕
実施例1、及び比較例2~4の研磨パッドについて、両面テープとの接着性、基材層との接着性、基材層表面での撥水効果、及び両面テープ表面での撥水効果を評価した。なお、基材層表面での撥水効果は、実施例1、及び比較例2~4の研磨パッドに用いた基材層の表面に、それぞれ実施例1、及び比較例2~4で用いた樹脂組成物を塗布して硬化させたサンプルに水を滴下したときの様子を観察して評価した。各評価指標を以下に示す。
(両面テープとの接着性の評価指標)
○:硬化後であってもシール部が両面テープから剥がれなかった。
△:樹脂組成物を塗布する段階では両面テープに接着していたものの、硬化後にシール部が両面テープから剥がれた。
×:樹脂組成物を塗布する段階から両面テープに接着することができなかった。
(基材層との接着性の評価指標)
○:硬化後であってもシール部が基材層から剥がれなかった。
△:樹脂組成物を塗布する段階では基材層に接着していたものの、硬化後にシール部が基材層から剥がれた。
×:樹脂組成物を塗布する段階から基材層に接着することができなかった。
(基材層表面での撥水効果の評価指標)
○:水を滴下してから24時間経過後であっても、基材層への浸み込みが見られなかった。
△:水を滴下してから経時的に基材層への浸み込みが見られた。
×:水を滴下した直後に基材層への浸み込みが見られた。
(両面テープ表面での撥水効果)
○:水を滴下してから24時間経過後であっても、基材層への浸み込みが見られなかった。
△:水を滴下してから経時的に基材層への浸み込みが見られた。
×:水を滴下した直後に基材層への浸み込みが見られた。
各評価結果を表1に示す。
Figure 0007404129000001
(動的粘弾性試験の曲げモード測定)
また、実施例及び比較例のシール部に用いた各樹脂組成物、及び実施例及び比較例の研磨層について、縦5cm×横0.5cm×厚さ0.125cmのサンプルを作製し、曲げモードによる動的粘弾性測定を行った。測定条件を以下に示す。また、動的粘弾性試験の曲げモード測定の結果を表2に示す。
(測定条件)
測定装置 :RSA3(TAインスツルメント社製)
サンプル :縦5cm×横0.5cm×厚み0.125cm
試験長 :-
サンプルの前処理 :温度23℃、相対湿度50%で40時間保持
試験モード :曲げ
周波数 :0.16Hz(1rad/sec)
温度範囲 :30~50℃
昇温速度 :1.5℃/min
歪範囲 :0.30%
初荷重 :-
測定間隔 :2point/℃
Figure 0007404129000002
実施例及び比較例で用いた研磨層の40℃における損失弾性率E”(P)、貯蔵弾性率E’(P)、及びtanδ(P)は、それぞれ、24.9(MPa)、226.7(MPa)、及び0.110であった。なお、一般的に研磨層としては、40℃における損失弾性率E”(P)は10~100MPa、貯蔵弾性率E’(P)は100~1000MPa、40℃におけるtanδ(P)は0.05~0.20の数値範囲のものがよく用いられる。
実施例1では、比較例2~4に比べて、40℃における損失弾性率E”(S)、貯蔵弾性率E’(S) 、及びtanδ(S)のいずれも高く、特に、研磨層の損失弾性率E”(P)よりも大きい損失弾性率E”(S)を有していた。シール部の40℃における損失弾性率E”(S)が、研磨層の損失弾性率E”(P)の1~10倍であることにより、曲げに対する強度を有するものと考えられる。なお、実施例1と同じ種類の光硬化性樹脂を用いたサンプルであって、40℃における貯蔵弾性率E’(P)が、40℃における研磨層の貯蔵弾性率E’(S)と同程度(200MPa程度)であり、かつ40℃における損失弾性率E”(S)が120MPaであるサンプルは、実施例1と同様に、曲げに対する強度を有していた。
実施例1及び比較例1、2で作製した研磨パッドを研磨装置が備える、750mmφの定盤に、得られた研磨パッドを、貼り合わせた。定盤が第2の接着層の周よりも内側に収まるように容易に貼り付けることができた。具体的には、30回貼り合わせ作業を行ったところ、30回全て定盤が第2の接着層の周よりも内側に収まるように容易に貼り付けることができた。その中で、定盤と第2の接着層とが同心円となるように貼り付けたときの研磨装置を用いた結果を以下に示す。
〔研磨試験〕
実施例1及び比較例1、2で作製した研磨装置を用いて、表面に熱酸化膜が形成されたウエハを研磨した。実施例1及び比較例1、2で作製した研磨装置を用いて、それぞれ85枚のウエハを研磨した。研磨試験の条件を以下に示す。
(研磨条件)
研磨圧力:3.5psi
研磨スラリー:CLS-9044C(1:60)(プラナーソリューション製)※Hなし
ドレッサー:ダイヤモンドドレッサー、型番「A188」(3M社製)
パッド・ブレークイン条件:32N×20分、ドレッサー回転数72rpm、定盤回転数80rpm、超純水供給量500mL/分
コンディショニング:Ex-situ、32N、2スキャン、16秒
研磨:定盤回転数85rpm、研磨ヘッド回転数86rpm、研磨スラリー流量200mL/分
研磨時間:5分
研磨終了後、5分間定盤を回転させて水気を飛ばしてから研磨パッドを定盤から剥がした。剥がした研磨パッドを第2の接着層側から観察し、基材層への研磨スラリーの浸透の程度を比較した。
比較例1の研磨パッドは、基材層に、エッジから中心に向かって全周に亘って3cm研磨スラリーが浸透していた。比較例2の研磨パッドは、基材層の全周に亘っての研磨スラリーの浸透は見られなかったが、部分的にエッジから中心に向かって1cm程度研磨スラリーの浸透が確認された。これは比較例2の研磨パッドのシール部を研磨層の定盤に貼り合わせる際に、シール部の曲げ強度が弱いために部分的にひびが入ることにより、そのひびから研磨スラリーが浸透したことによるものと考えられる。このようなひびが生じると毛細管現象により、そのひびから想定以上の研磨スラリーの浸透が進行するものと考えられる。これに対して、実施例1の研磨パッドは、基材層への研磨スラリーの浸透が全周に亘って見られず、またシール部のひびも確認されなかったことから、基材層への研磨スラリーの浸透を完全に抑えることができた。
研磨層が基材層より大きい研磨パッドは、研磨層と基材層とが同じ大きさである比較例1の研磨パッドよりも基材層への研磨スラリーの浸透を低減することができることが分かった。また、実施例1の研磨パッドは、光を照射せずに、積層体にフッ素系樹脂組成物又はアクリルウレタン系樹脂を塗布して乾燥により硬化させた研磨パッドよりも、基材層への研磨スラリーの浸透を低減することができることが分かった。
本発明の一態様に係る研磨パッドの製造方法は、光学材料、半導体デバイス、ハードディスク用基板等の研磨に用いられ、特に半導体ウエハの上に酸化物層、金属層等が形成されたデバイスの研磨のための研磨パッドの製造に好適に用いられる。
1 研磨装置
2 光照射装置
3 回転台
4 塗布装置
10 研磨ユニット
20 保持ユニット
30 研磨スラリー供給部
40 被研磨材料
41 ポンプ
42 ヘッド
50 抜型
100 研磨パッド
100a 積層体
101 研磨層
102 第1の接着層
103 基材層
104 第2の接着層
105 シール部
105a 樹脂組成物
110 積層パッド
111 研磨シート
112 第1の接着シート
113 基材シート
114 第2の接着シート
120 切り込みパッド
150 定盤
501 基盤
502 裁断刃
503 第1の切り込み刃(切り込み刃)
504 第2の切り込み刃

Claims (9)

  1. 研磨層と不織布を含む基材層とが第1の接着層を介して貼り合わされた研磨パッドであって、
    前記基材層の直径は、前記研磨層の直径よりも小さく、
    光硬化性樹脂を含む材料により形成されたシール部が、前記基材層の外周側面と、前記接着層の前記基材層側の面における前記基材層と接触していない領域とを被覆しており、
    周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定において、前記シール部の40℃における損失弾性率E”(S)は、前記研磨層の損失弾性率E”(P)の1~10倍である、研磨パッド。
  2. 前記シール部の40℃における損失弾性率E”(S)が、10~1000MPaである、請求項1に記載の研磨パッド。
  3. 周波数0.16Hzの条件で測定される動的粘弾性試験の曲げモード測定において、前記シール部の40℃における貯蔵弾性率E’(S)は、前記研磨層の40℃における貯蔵弾性率E’(P)の0.1~10倍である、請求項1又は2に記載の研磨パッド。
  4. 前記シール部の40℃における貯蔵弾性率E’(S)が、10~5000MPaである、請求項1~3の何れか1項に記載の研磨パッド。
  5. 前記基材層の直径と、前記研磨層の直径との差は、1mm以上、10mm以下である、請求項1~4の何れか1項に記載の研磨パッド。
  6. 前記基材層の前記研磨層側の面とは反対側の面に第2の接着層を有し、前記シール部は前記第2の接着層の外周側面をさらに被覆している、請求項1~5の何れか1項に記載の研磨パッド。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載の研磨パッドと、定盤とを備えており、
    前記基材層の直径と、前記定盤の直径との差が、1mm以上、20mm以下である、研磨ユニット。
  8. 請求項1~6の何れか1項に記載の研磨パッドを製造する方法であって、
    前記基材層の外周側面と、前記第1の接着層の前記基材層側の面における前記基材層と接着していない領域とに光硬化性樹脂を塗布しながら、塗布された前記光硬化性樹脂を光照射により硬化させて、前記シール部を形成することを含む、研磨パッドの製造方法。
  9. 前記光は、紫外線であり、
    前記光硬化性樹脂は、紫外線硬化型のアクリルウレタン系樹脂である、請求項8に記載の研磨パッドの製造方法。
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