JP7403365B2 - 金属線材スケール除去方法及び金属線材スケール除去装置 - Google Patents
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Description
ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する方法であって、
前記複数個のブラストガンを、下記のブラストガン配置条件を満たすように配置する、金属線材のスケール除去方法である。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
次に、各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、その中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目の次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、隣接する次の番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする)
前記単位距離当たりの線材ねじれ角度が範囲を有するときに、前記ブラストガンの必要最小個数を下記(1)~(4)に沿って決定する、態様1に記載の金属線材のスケール除去方法である。
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。
ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する装置であって、
前記複数個のブラストガンが、下記のブラストガン配置条件を満たすように配置された、金属線材のスケール除去装置である。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
次に、各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、その中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目の次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、隣接する次の番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする)
前記単位距離当たりの線材ねじれ角度が範囲を有するときに、前記ブラストガンの必要最小個数が下記(1)~(4)に沿って決定された、請求項3に記載の金属線材のスケール除去装置である。
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。
本発明の金属線材のスケール除去方法は、
ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する方法であって、
前記複数個のブラストガンを、下記のブラストガン配置条件を満たすよう配置するところに特徴がある。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
そして各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、その中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目の次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、隣接する次の番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする)
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置のブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。
本発明には、金属線材のスケール除去装置も含まれる。該金属線材のスケール除去装置は、ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する装置であって、
前記複数個のブラストガンが、下記のブラストガン配置条件を満たすよう配置されたところに特徴を有する。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
そして各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、その中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目の次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、隣接する次の番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする)
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置のブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。
まず、参考例として、線材ねじれが生じていない場合に、金属線材の走行方向からみたときに、ブラストガンを千鳥状に配置した構成、および該構成でのブラストガン配置条件の適否の結果を表1に示す。表1および後記の表2~11において、例えばブラストガンNo.1のブラストガンは、第1ブラストガンを示す。表1の構成を、ブラストガンNo.を横軸とし、ブラストガンの投射位置角度を縦軸として、投射領域を示したグラフを図1に示す。図1において、ドットはブラストガンの投射位置角度を示し、ドットの上下に示した線幅は、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲を示している(以下、図2~9についても同じ)。図1から、参考例によれば、金属配線の全周(0~360°)が投射位置角度で網羅されており、投射されていない領域は存在していない。ただし、この参考例は、線材ねじれを考慮したものではない。
比較例1は、ブラストガンの配置は上記参考例と同じであって、単位距離当たりの線材ねじれ角度を107°とした例である。この比較例1の構成を表2に示し、投射領域を図2に示す。図2から、107°の線材ねじれを考慮すると、金属線材の周方向において、100~150°近辺と、280~300°近辺に、砥粒液の投射されない領域、すなわちデスケーリングされない領域が存在することがわかる。
比較例2は、特許文献4の記載と同様の配置とし、単位距離当たりの線材ねじれ角度を80°とした例である。この比較例2の構成を表3に示し、投射領域を図3に示す。図3から、特許文献4の配置では、No.1のブラストガンとNo.12のブラストガンとの間に、投射されない領域、すなわちデスケーリングされない領域が存在することがわかる。
実施例1~3は、規定するブラストガン配置条件を満たすようにブラストガンを配置した例であり、単位距離当たりの線材ねじれ角度を、実施例1では50°、実施例2では80°、実施例3では前記比較例1と同じ107°とした。これら実施例1~3の構成を表4~6に示し、各構成での投射領域を図4~6に示す。これら図4~6の結果から、線材ねじれ角度が50°、80°、107°のいずれの場合も、金属配線の全周(0~360°)において、投射位置角度で網羅されており、投射されていない角度領域は存在していない。
実施例4では、好ましい実施形態として、単位距離当たりの線材ねじれ角度が80°~130°の範囲を有する場合に、ブラストガンの必要最小個数を決定する方法について示す。具体的には、単位距離当たりの線材ねじれ角度が80°~130°である場合に、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値の80°のときは、前記実施例2の構成の通り、ブラストガンが7本で金属配線の全周をカバーできる結果が得られた。しかし、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値の130°の場合は、下記表7に示す構成となり、その投射領域は図7に示す通りである。この図7に示す通り、No.1のブラストガンとNo.7のブラストガンとの間に、砥粒液が投射されない領域、すなわちデスケーリングされない領域が存在した。
Claims (4)
- ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する方法であって、
前記複数個のブラストガンを、下記のブラストガン配置条件を満たすように配置する、金属線材のスケール除去方法。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
次に、各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、1番目から任意番目までの各ブラストガンの算出した角度の中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目のブラストガンの次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、任意番目のブラストガンの次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする) - 前記単位距離当たりの線材ねじれ角度が範囲を有するときに、前記ブラストガンの必要最小個数を下記(1)~(4)に沿って決定する、請求項1に記載の金属線材のスケール除去方法。
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。 - ねじれた金属線材を走行させながら、走行する方向に配置された複数個のブラストガンから砥粒液を投射して、金属配線の表面のスケールをウェットブラストにより除去する装置であって、
前記複数個のブラストガンが、下記のブラストガン配置条件を満たすように配置された、金属線材のスケール除去装置。
〔ブラストガン配置条件〕
最初にウェットブラストを行う第1ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を0°としたときの、第2以降のブラストガンの金属線材に対する円周方向角度を求め、
各ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて、各ブラストガンの投射位置角度を求める。
次に、各ブラストガンの投射位置角度を小さい順に並べた時の、
1番目から任意番目までの各ブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度に、ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度を算出し、1番目から任意番目までの各ブラストガンの算出した角度の中での最大値を求める。
そして、上記最大値が、
任意番目のブラストガンの次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンの、ブラストガンの金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて求めた投射位置角度から、任意番目のブラストガンの次に投射位置角度の大きい次番目のブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる評価角度以上となるようにする。
(ただし、任意番目が最終番目のとき、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンは1番目のブラストガンとし、最終番目のブラストガンの次番目のブラストガンの投射位置角度は360°とする) - 前記単位距離当たりの線材ねじれ角度が範囲を有するときに、前記ブラストガンの必要最小個数が下記(1)~(4)に沿って決定された、請求項3に記載の金属線材のスケール除去装置。
(1)ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の積算値が360°を超えるブラストガンの最小個数をブラストガンの仮個数とし、
上記仮個数のブラストガンを用いて、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、前記ブラストガン配置条件を満たし、かつ第1ブラストガンからの距離の小さい順とブラストガンの投射位置角度の小さい順とを一致させた配置が、単位距離当たりの線材ねじれ角度が最大値のときに前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を行う。
(2)前記試算の結果、前記ブラストガン配置条件を満たさない場合、第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンよりも更に遠くにブラストガンを一つ追加する。
このとき追加するブラストガンは、
単位距離当たりの線材ねじれ角度が最小値のときに、
第1ブラストガンから最も離れた位置にあるブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度に、前記ブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を加えた角度と、
追加するブラストガンの、金属線材に対する円周方向角度から、単位距離当たりの線材ねじれ角度に第1ブラストガンからの距離を乗じて求められる線材ねじれ角度を引いて得られる投射位置角度から、追加するブラストガンがデスケーリングできる金属線材の円周方向角度範囲の半分を引いて求められる角度とが、等しくなるように配置する。
(3)前記ブラストガンを一つ追加した配置で、単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすかの試算を再度行う。
(4)単位距離当たりの線材ねじれ角度の最大値において、前記ブラストガン配置条件を満たすまで、前記(2)および(3)を繰り返し行う。
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