JP7403149B2 - 配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置 - Google Patents

配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置に関する。
配管の長い区間について腐食、亀裂等の損傷を容易に検査する非破壊検査方法として、超音波ガイド波を用いた検査方法が開発されている。この超音波ガイド波を用いた検査方法では、磁化したニッケルなどの磁性材料を配管に貼り付け、磁性材料の磁歪効果とコイルによる磁場とを組合せて、検査対象となる配管に対して超音波ガイド波を送受信する方式が用いられる。
このような、磁性材料の磁歪効果を用いる方式では、配管の検査精度を向上させるため、磁性材料を配管に接触、保持させることが好ましい。しかしながら、配管が高温である場合、配管表面が保護部材で覆われている場合等では、磁性材料を配管に接触、保持させることは難しい。磁性材料を配管に対して保持するため、例えば、特許文献1のような磁性材料の固定治具が開発されている。
特開2011-242267号公報
特許文献1の固定治具を用いて磁性材料を配管に保持する方法では、配管の保護部材を取り外すことができない場合、配管がコーティングされている場合等においては、配管に直接磁性材料を接触させることができないため、配管の検査精度が低下する。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、表面が保護部材で覆われている配管、コーティングが施された配管等であっても、精度よく、検査を行うための配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の第1の観点に係る配管検査方法は、
磁性体の配管の外周に配置された磁石を、磁極の方向が前記配管の外周の接線方向と一致した状態で前記配管の周方向に回転させて、前記配管の中心軸に直交する面を含む前記配管の一部を全周にわたって均一に磁化する磁化ステップと、
前記磁化ステップで磁化された前記配管の磁化部からガイド波を送信し、前記配管の損傷部で反射したガイド波を前記磁化部で受信する検査ステップと、を含む。
また、前記磁化ステップでは、
複数の前記磁石が、前記配管を介して対向する位置に配置されている、
こととしてもよい。
また、前記磁石は電磁石であり、
前記磁化ステップでは、
前記磁石への電流印加を停止した後、前記磁石を前記配管から取り外す、
こととしてもよい。
また、前記検査ステップでは、
前記磁化部の外周にコイルを巻回し、
前記コイルに電流を印加することにより、前記磁化部を振動させて前記ガイド波を送信し、
前記損傷部で反射した前記ガイド波により前記磁化部で生じた磁界の変化を検出する、
こととしてもよい。
また、前記ガイド波を送信する第1の磁化部は、
前記ガイド波を受信する第2の磁化部と異なる前記磁化部である、
こととしてもよい。
この発明の第の観点に係る配管検査装置は、
磁性体の配管を磁化するための磁石を有し、磁極の方向が前記配管の外周の接線方向と一致した状態で、前記配管の外周に沿って前記磁石を回転させて、前記配管の中心軸に直交する面を含む前記配管の一部を全周にわたって均一に磁化することにより、磁化部を生成する配管磁化装置と、
前記磁化部の外周に巻回されるコイルと、
前記コイルに電流を印加して、ガイド波を発生させる制御部と、
前記配管の損傷部で反射した前記ガイド波により前記磁化部で生じた磁界の変化を検出する磁気検出部と、を備える。
本発明の配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置によれば、磁極の方向が配管外周の接線方向となるように配置された磁石を、配管周りに回転させることにより、配管を磁化させるので、配管を周方向に高い均一性で磁化させることができる。また、配管の磁化部を用いてガイド波を発生、検出できるので、保護部材、コーティング等を有する配管であっても、精度よく配管検査を行うことが可能である。
本発明の実施の形態に係る磁化システムの構成を示す正面図である。 実施の形態に係る磁化システムの構成を示す側面図であり、(A)は、配管への取り付け前の状態を示す図、(B)は、配管への取り付け後の状態を示す図である。 実施の形態に係る固定部及び回転部の断面図である。 実施の形態に係る回転部における磁石部分の形状を示す側面図である。 実施の形態に係る磁石の磁極の方向を示す概念図である。 実施の形態に係る制御ユニットの機能ブロック図である。 磁化処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る配管と磁石との位置関係を示す概念図である。 磁石への印可電流の時間変化の例を示すグラフである。 配管の残留磁束密度の例を示すコンター図である。 実施の形態に係る配管検査装置の構成を示す正面図である。 実施の形態に係る検査制御ユニットの機能ブロック図である。 磁気検出部としてコイルを用いた場合の配管検査装置の構成を示す正面図である。 (A)は、実施の形態に係るガイド波の伝搬経路を示す概念図であり、(B)は、実施の形態に係るガイド波の検出時刻を示す概念図である。 (A)~(H)は、磁気センサの角度を変化させた場合のガイド波の検出結果の例を示す図である。 図15のガイド波の検出結果を示すコンターマップである。 磁石への印可電流を一定とした場合の例を示すグラフである。 (A)~(C)は、一定の印加電流で磁化した配管において、磁気センサの角度を変化させた場合のガイド波の検出結果の例を示す図である。 図18のガイド波の検出結果を示すコンターマップである。
以下、図を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る配管磁化方法、配管磁化装置、配管検査方法及び配管検査装置について説明する。
(磁化システム)
本実施の形態では、図1に示す磁化システム1を用いて、磁性材料で形成された配管9の検査のために、配管9の一部を磁化する方法を例として説明する。
磁化システム1は、配管9に磁界を与えて磁化する配管磁化装置10、配管磁化装置10を制御する制御ユニット20を備える。また、配管磁化装置10は、磁石11、固定部12、回転部13を備える。
磁石11は、永久磁石でも電磁石でもよいが、磁力の発生、消失を制御できる電磁石が好ましい。本実施の形態に係る磁石11は、電磁石であり、制御ユニット20で印加電流を制御することにより、磁力の発生、消失を制御可能である。
固定部12は、図2(A)に示すように、2つの円弧状部材12a、12bを備える。円弧状部材12a、12bの一方の端部は回転可能に連結されており、図2(B)に示すように配管9を挟持することにより、配管9の外周に配管磁化装置10を固定する。固定部12の配管9に対する固定方法は特に限定されないが、例えば、図2(B)に示すネジ固定である。固定部12の材質は、磁石11の磁界の影響を受けないプラスチック等の非磁性体であることが好ましい。
円弧状部材12a、12bの内周面には、図3の断面図に示すように、ゴム、スポンジ等の弾性部材であるクッション12cが貼り付けられている。円弧状部材12a、12bで配管9を挟持した際、クッション12cが圧縮され、固定部12は、配管9に密着固定される。これにより、固定部12は、配管9に対して容易にずれないように固定される。
また、図3に示すように、円弧状部材12aは、モータ12d、ギヤ12eを備える。モータ12dは、回転部13を回転させるための駆動部であり、制御ユニット20と接続されている。モータ12dの種類は特に限定されないが、例えばステッピングモータである。ギヤ12eは、モータ12dの駆動軸に接続されており、回転部13へ駆動力を伝達する。ギヤ12eは、モータ12dの駆動軸に直接取り付けられるものに限られず、モータ12dの駆動軸から減速ギヤを介して連結されることとしてもよい。
回転部13は、固定部12と同様に、分割された円弧状部材13a、13bの一方の端部が連結された構造である。また、円弧状部材13a、13bの他方の端部がネジ等で固定されることにより、回転部13は、固定部12に対して回転可能に取り付けられる。これにより、磁石11は、配管9の周方向に回転可能に保持される。回転部13の材質は、固定部12と同様に、非磁性体であることが好ましい。
円弧状部材13a、13bには、図3に示すように、幅方向、すなわち配管9に固定された状態で配管9の長手方向となる方向に、貫通孔13cが形成されている。貫通孔13cと円弧状部材13a、13bの外周部との間にコイルが巻回されて、電磁石である磁石11を構成する。
図4に示すように、貫通孔13cの開口部は矩形状となっており、貫通孔13cの外周側の内側面13eは、円弧状部材13a、13bの径方向と直交する。また、内側面13eに対応する円弧状部材13a、13bの外周面13fは、内側面13eと平行になるように形成されている。これにより、回転部13を配管9に固定して磁石11を動作させた際、磁極の方向は配管9の外周の接線方向と一致した状態となる。磁石11のコイルは、制御ユニット20の電源装置に接続されており、制御ユニット20によって、磁石11で発生する磁力の大きさが制御される。
円弧状部材13a、13bにおいて、コイルを巻回される部分の断面形状は、図3に示されるような矩形状に限られない。例えば、断面が円形の円柱部にコイルを巻回して磁石11としてもよい。この場合、回転部13を配管9に取り付けた際、円柱部の中心軸方向が、配管9の外周の接線方向と一致するように、円柱部を形成すればよい。
また、図2(A)、図3に示すように、円弧状部材13a、13bの内周面には、回転部13を回転させるためのギヤ13dが形成されている。
回転部13は、ギヤ13dと固定部12のギヤ12eとが噛み合うように、固定部12の外周に取り付けられる。これにより、回転部13は、モータ12dによって回転駆動され、配管9の外周に沿って、配管9の周りを任意の速度で回転可能となる。
また、回転部13に配置される磁石11の数は特に限定されず、1個であっても、複数であってもよい。本実施の形態では、磁石11は複数配置される。より具体的には、磁石11は、図2(B)に示すように、2個備えられており、回転部13が配管9に取り付けられた際、配管9を挟んで対向する位置となるように、回転部13に取り付けられている。また、磁石11の磁極の方向は、図5の概念図に示すように、配管9の中心軸に対して対称の方向となるように配置される。言い換えると、図5の例に示すように、配管9の断面左回り方向に、磁石11の一方の極(N極)、右回り方向に磁石11の他方の極(S極)が配置される。
また、上述したように、磁石11の磁極の方向は、配管9の外周の接線方向となるように配置されている。言い換えると、磁石11の磁極の方向は、配管9の中心軸方向に直交するとともに、配管9の径方向に直交する方向である。磁石11が電磁石でなく、永久磁石である場合も同様に、磁石11は、磁極の方向が配管9の外周に対する接線方向となるように、配置される。
制御ユニット20は、磁化システム1全体を制御する。具体的には、制御ユニット20は、磁石11及びモータ12dに接続されており、電磁石である磁石11への印加電流を制御して、磁石11の磁力を制御する。また、モータ12dのドライバを制御して、モータ12dを駆動することにより、配管磁化装置10の回転部13、磁石11を配管9の周方向に回転させる。
制御ユニット20は、例えばコンピュータ装置であり、図6の機能ブロック図に示す制御部21、記憶部22、表示部23、入力部24を備える。
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等から構成されており、磁石11、モータ12d等を制御する。制御部21は、制御部21のROM、記憶部22等に記憶されている各種動作プログラム及びデータをRAMに読み込んでCPUを動作させることにより、図6に示される制御部21の各機能を実現させる。これにより、制御部21は、磁石制御部211、回転制御部212として動作する。
磁石制御部211は、予め定められ、記憶部22に保存されている電流プロファイルにしたがって、磁石11へ電流を印加して磁力を制御する。
回転制御部212は、予め定められ、記憶部22に保存されている回転動作プロファイルにしたがって、モータドライバを制御し、回転部13を回転駆動させる。
記憶部22は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、配管9を磁化する際、磁石11に印加する電流プロファイル、回転部13の回転速度等を規定する回転動作プロファイル等を記憶する。
表示部23は、コンピュータ装置である制御ユニット20に備えられた表示用デバイスであり、例えば液晶パネルである。表示部23は、磁石11への印加電流、回転部13の回転速度等を表示する。
入力部24は、配管磁化の開始、終了指示、各種プロファイルの変更等を入力するための入力デバイスである。入力部24は、制御ユニット20に備えられたキーボード、マウス等である。
(配管磁化方法)
続いて、磁化システム1を用いた配管磁化方法について、図7のフローチャートを参照しつつ、具体的に説明する。また、以下では、外径34mm、厚み0.8mmの円筒状の配管9を磁化する場合を例として説明する。配管9の材質は、磁性体であるニッケルである。
まず、磁石11を配管9の外周に配置する配置ステップとして、配管磁化装置10を配管9のガイド波発生部9aとなる位置に取り付ける(ステップS11)。ガイド波発生部9aは、配管9の一部であり、配管9の被検査部とガイド波発生部9aとの間に配管9の継ぎ目、段差がない等、検査に適当な位置を選択すればよい。この時、配管9を覆うように配置されている保護部材、配管9の外面に施されたコーティング等は除去されていなくてもよい。磁石11と配管9との距離は、限定されないが、磁石11による磁束が適切に配管9へ届くように、近接して配置されることが好ましい。
図8に示すように、本実施の形態では、配管9の外径Dpは34mm、配管9と2つの磁石11との距離Lsは1mmである。また、磁石11は、線径0.6mmのエナメル線を回転部13に100回巻き付けた電磁石であり、磁石11の巻径Dmは8mmである。また、回転部13の材質はポリアセタール樹脂である。
続いて、磁化ステップに移り、制御ユニット20は、磁石11に電流を印加し、磁石11の磁力を発生させる。磁石11への印加電流の大きさは、記憶部22に記憶されている電流プロファイルにしたがって決定される(ステップS12)。
また、制御ユニット20は、モータ12dのドライバを制御して、予め定められた速度で回転部13を回転させることにより、磁石11を配管9の外周で回転させる(ステップS13)。回転部13の回転方向は特に限定されない。
図9は、磁石11への印加電流の時間変化の例を示すグラフである。本例では、磁石制御部211は、まず2つの磁石11に15Aの電流を2秒間印加する。この2秒間で、回転制御部212は、回転部13を配管9の周りに1回転させる。
続いて、磁石制御部211は、磁石11への印加電流を10Aに減少させて、回転部13を配管9の周りに1回転させる。この時の回転方向は、上記15A入力時の回転方向と同方向でも逆方向でもよい。また、15Aの電流を印加した状態で回転部13を1回転させた後、磁石11への電流印加を停止した状態で回転部13を逆方向に1回転させ、改めて磁石11へ10Aの電流を印加し、回転部13を回転させることとしてもよい。
さらに、制御ユニット20は、磁石11への印加電流を5Aに減少させて、回転部13を配管9の周りに1回転させる。この時の回転方向は、上記15A入力時の回転方向、10A入力時の回転方向と同方向でも逆方向でもよい。また、上記と同様に、一旦、電流印加を停止して、印加電流の大きさを切り替えることとしてもよい。
2つの磁石11への印加電流は、いずれも上記の通りであり、磁化ステップ中の各磁石11の磁力は同じであることが好ましい。
予め定められた条件で回転部13が回転され、配管9が磁化された後、制御ユニット20は、磁石11への印加電流を停止し、回転部13の回転を停止する(ステップS14)。これにより、配管9の一部が全周にわたって磁化されて、第1の磁化部であるガイド波発生部9aが生成される。
図10は、上記条件によって配管9を磁化した場合の、配管9の残留磁束密度分布を示すシミュレーション結果である。図10より、配管9は、高い均一性を有するとともに、ガイド波の発生及び検出に十分な強さで、磁化されていることがわかる。
配管9の磁化が完了した後、配管磁化装置10は、配管9から取り外される(ステップS15)。磁石11への印加電流を停止した後に、磁石11を配管9から取り外すことにより、磁石11の取り外し時の磁界変化が、配管9の残留磁束に与える影響を低減できる。
続いて、配管9のガイド波検出位置に配管磁化装置10を取り付け(ステップS16のYES)、上述のステップS11からS15までのステップを行い、第1の磁化部と異なる配管9の一部を全周にわたって磁化して、第2の磁化部であるガイド波検出部9bを生成する。ガイド波検出部9bの位置は、ガイド波の伝搬経路に配管9の継ぎ目、段差がない等、検査に適当な位置を選択すればよい。
ガイド波発生部9aとガイド波検出部9bの2カ所を磁化して(ステップS16のNO)、配管9の磁化処理を終了する。
上記の磁化方法では、ガイド波発生部9aとガイド波検出部9bとの2カ所を磁化させることとしたが、ガイド波発生部9aとガイド波検出部9bとを同一の部分として配管検査を行う場合には、配管9の一カ所のみを磁化することとしてもよい。
(配管検査装置)
続いて、上記配管磁化方法によって磁化された配管9を検査する配管検査装置3について説明する。配管検査装置3は、図11に示すように、検査制御ユニット40、ファンクションジェネレータ31、アンプ32、第1のコイル33、磁気センサ35を備える。
検査制御ユニット40は、配管検査装置3全体を制御するものであり、配管9にガイド波を発生させるとともに、配管9の損傷部で反射されたガイド波を検出して、配管9の損傷部の有無を検出するとともに、損傷部の位置を算出する。
検査制御ユニット40は、例えばコンピュータ装置であり、図12の機能ブロック図に示す制御部41、記憶部42、表示部43、入力部44を備える。
制御部41は、CPU、ROM、RAM等から構成されており、ファンクションジェネレータ31、磁気センサ35等を制御する。制御部41は、制御部41のROM、記憶部42等に記憶されている各種動作プログラム及びデータをRAMに読み込んでCPUを動作させることにより、図12に示される制御部41の各機能を実現させる。これにより、制御部41は、ガイド波制御部411、センサ制御部412、演算部413として動作する。
ガイド波制御部411は、ファンクションジェネレータ31を制御して、配管9にガイド波を発生させるための入力信号を生成させる。
センサ制御部412は、磁気センサ35の動作を制御するとともに、磁気センサ35からのガイド波の検出信号を受信して、演算部413へ送信する。
演算部413は、センサ制御部412から受信したガイド波の検出信号に基づいて、配管9の損傷部の位置を算出する。
記憶部42は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、ガイド波を発生させるための入力信号の設定値、ガイド波の検出信号、算出された損傷部の位置データ等を記憶する。
表示部43は、コンピュータ装置である検査制御ユニット40に備えられた表示用デバイスであり、例えば液晶パネルである。表示部43は、ガイド波の検出信号、算出された損傷部の位置等を表示する。
入力部44は、配管検査の開始、終了指示、ガイド波を発生させるための入力信号の設定値の変更等を入力するための入力デバイスである。入力部44は、検査制御ユニット40に備えられたキーボード、マウス等である。
ファンクションジェネレータ31は、検査制御ユニット40に接続されており、検査制御ユニット40のガイド波制御部411からの制御信号にしたがって、ガイド波を発生させるための入力信号をアンプ32へ送信する。
アンプ32は、ファンクションジェネレータ31から受信した入力信号を増幅し、第1のコイル33へ送信する。
第1のコイル33は、第1の磁化部であるガイド波発生部9aの周りに巻回されたコイルであり、アンプ32からの入力信号によって電流が印加されることにより、磁化されているガイド波発生部9aを振動させ、配管9にガイド波を発生させる。
磁気検出部である磁気センサ35は、第2の磁化部であるガイド波検出部9bをガイド波が通過する際に生じる磁界の変化を検出する。そして、磁気センサ35は、検出した磁界の変化を表す信号を検査制御ユニット40へ送信する。磁気センサ35は、ガイド波検出部9b上の検出位置、すなわち配管9の周方向の位置を変えながら、磁界の変化を検出できる。これにより、配管検査装置3は、配管9の損傷部の有無のみならず、損傷部が周方向のどの位置に存在するかをも検出することができる。本実施の形態に係る磁気センサ35は、微小な磁界変化を検出可能なHTS-SQUID(High Temperature Superconductor-Superconducting QUantum Interference Device)である。
磁気検出部は、上述した磁気センサ35に限られず、図13に示すように、ガイド波検出部9bの外周に巻回された第2のコイル34であってもよい。この場合、ガイド波がガイド波検出部9bを通過する際に生じる磁界の変化によって、第2のコイル34に誘導電圧が発生する。第2のコイル34に接続されている検査制御ユニット40は、第2のコイル34に生じる誘導電圧の信号を読み取る。これにより、磁気センサ35を用いる場合と比較して、より安価に配管検査装置3を構成することができる。また、第2のコイル34を用いた簡易検査と、磁気センサ35を用いた詳細検査とを組み合わせることとしてもよい。これにより、より効率的に配管検査を行うことができる。
(配管検査方法)
続いて、配管検査装置3を用いた配管検査方法について、具体的に説明する。以下では、上述した配管磁化方法によって磁化された配管9について検査する場合を例として説明する。
本実施の形態に係る配管検査方法では、まず、ガイド波発生部9aの外周部に第1のコイル33を巻回するとともに、ガイド波検出部9bの外方に磁気センサ35を配置する。
図14(A)の概念図に示すように、本実施の形態では、配管9の全長を1010mmとし、配管9の一方の端部9cから350mmの位置をガイド波発生部9aとし、その外周に第1のコイル33を巻回している。また、配管9の他方の端部9dから350mmの位置をガイド波検出部9bとし、その外方に磁気センサ35を配置している。第1のコイル33は、配管9の周りに線径0.08mmのエナメル線30本をより合わせたリッツ線を26回巻き付けて形成される。
配管9に、第1のコイル33が取り付けられ、磁気センサ35が配置された後、以下の検査ステップが開始される。検査制御ユニット40の入力部44から検査開始の入力がなされると、制御部41のガイド波制御部411は、ファンクションジェネレータ31を制御し、予め定められた信号を発生させる。
ファンクションジェネレータ31で発生された信号は、アンプ32で増幅された入力信号として、第1のコイル33へ送信される。これにより、配管9にT(0,1)モードのガイド波が発生する。本実施の形態に係る入力信号は、周波数50kHz、0.4Vppの正弦波バースト波であり、発生する電流値は1.52Aである。
図14(A)に示すように、ガイド波発生部9aから送出されたガイド波は、ガイド波検出部9bへと伝播するとともに、ガイド波発生部9a側となる一方の端部9cへ伝搬する。そして、図14(A)、(B)に示すように、ガイド波検出部9bでは、ガイド波発生部9aからの直接波が第1波として受信される。
その後、直接波はガイド波検出部9bを透過して、ガイド波検出部9b側となる他方の端部9dで反射され、位相が反転してガイド波検出部9bへと伝搬する。また、ガイド波発生部9a側の端部9cへと伝搬したガイド波は、端部9cで反射され、位相が反転し、ガイド波発生部9aを透過してガイド波検出部9bへと伝搬される。上記2つの反射波の伝搬距離は等しいので、ガイド波検出部9bで重なり第2波として検出される。
また、端部9cで反射されたガイド波は、さらにガイド波検出部9bを透過して端部9dで反射され第3波としてガイド波検出部9bで検出される。
磁気センサ35からの出力は、検査制御ユニット40へ送信される。検査制御ユニット40の演算部413は、受信したガイド波の検出信号からガイド波が反射した位置を算出する。これにより、実際の配管9では、ガイド波発生部9a、ガイド波検出部9bから、ガイド波の反射を生じる損傷部までの距離を算出して、損傷部の位置を算出することができる。また、検査制御ユニット40は、算出した損傷部の位置を表示部23に表示させる。
図15(A)~(H)は、磁気センサ35の位置を、配管9に対して45°間隔で周方向に回転させて検査した場合(θ=-135°~+180°)の受信波形の例を示している。また、図16は、図15(A)~(H)の受信信号をコンターマップとして表現した図である。
図15(A)~(H)及び図16に示されるガイド波の受信信号から、本実施の形態に係る配管磁化方法によって、配管9の第1の磁化部であるガイド波発生部9a及び第2の磁化部であるガイド波検出部9bが、周方向に高い均一性で磁化されているとともに、精度よくガイド波の反射波を検出可能であることがわかる。
以上説明したように、本実施の形態に係る配管磁化方法では、磁極の方向が配管9の外周の接線方向となるように配置された磁石11を、配管9周りに回転させることにより、配管9を磁化させるので、配管9を周方向に高い均一性で磁化させることができる。また、本実施の形態に係る配管検査方法では、配管9の磁化部を用いてガイド波を発生、検出できるので、保護部材、コーティング等を有する配管9であっても、精度よく配管検査を行うことが可能である。
本実施の形態では、磁石11への印加電流を変化させながら、配管9を磁化することとしたがこれに限られない。例えば、磁石11への印加電流を一定値として、配管9を磁化することとしてもよい。例えば、図17に示すように、10Aの電流を6秒間連続して印加することとしてもよい。
図18(A)~(C)は、この場合の図15に対応する受信波形の例を示している。また、図19は、図18(A)~(C)の受信信号をコンターマップとして表現した図である。図18(A)~(C)、図19に示されるように、一定電流で配管9を磁化した場合であっても、反射されたガイド波を検出できていることがわかる。しかしながら、磁気センサ35の位置(回転角度)によって、受信信号の波形にばらつきが生じている。よって、上述の実施の形態のように、印加電流を変化させながら磁化することにより、配管9をよりムラなく磁化させることができ、精度よく配管検査を行うことが可能になると考えられる。
また、本実施の形態では、制御ユニット20と検査制御ユニット40とは別の装置であることとしたが、これに限られない。例えば、同一のコンピュータ装置が制御ユニット20の機能と検査制御ユニット40の機能とを備えるように構成してもよい。さらに、配管磁化装置10、ファンクションジェネレータ31、アンプ32、磁気センサ35等を接続可能とすることにより、配管検査装置3が配管磁化装置10を含むこととしてもよい。
また、本実施の形態では、固定部12が備えるモータ12dによって回転部13を回転駆動することとしたが、これに限られない。例えば、回転部13を手動で回転させることとしてもよい。これにより、固定部12及び回転部13の構造を簡単にし、製造コストを低減することができる。
1 磁化システム、3 配管検査装置、9 配管、9a ガイド波発生部、9b ガイド波検出部、9c,9d 端部、10 配管磁化装置、11 磁石、12 固定部、12a,12b 円弧状部材、12c クッション、12d モータ、12e ギヤ、13 回転部、13a,13b 円弧状部材、13c 貫通孔、13d ギヤ、13e 内側面、13f 外周面、20 制御ユニット、21 制御部、211 磁石制御部、212 回転制御部、22 記憶部、23 表示部、24 入力部、31 ファンクションジェネレータ、32 アンプ、33 第1のコイル、34 第2のコイル、35 磁気センサ、40 検査制御ユニット、41 制御部、411 ガイド波制御部、412 センサ制御部、413 演算部、42 記憶部、43 表示部、44 入力部

Claims (6)

  1. 磁性体の配管の外周に配置された磁石を、磁極の方向が前記配管の外周の接線方向と一致した状態で前記配管の周方向に回転させて、前記配管の中心軸に直交する面を含む前記配管の一部を全周にわたって均一に磁化する磁化ステップと、
    前記磁化ステップで磁化された前記配管の磁化部からガイド波を送信し、前記配管の損傷部で反射したガイド波を前記磁化部で受信する検査ステップと、を含む、
    ことを特徴とする配管検査方法。
  2. 前記磁化ステップでは、
    複数の前記磁石が、前記配管を介して対向する位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管検査方法。
  3. 前記磁石は電磁石であり、
    前記磁化ステップでは、
    前記磁石への電流印加を停止した後、前記磁石を前記配管から取り外す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管検査方法。
  4. 前記検査ステップでは、
    前記磁化部の外周にコイルを巻回し、
    前記コイルに電流を印加することにより、前記磁化部を振動させて前記ガイド波を送信し、
    前記損傷部で反射した前記ガイド波により前記磁化部で生じた磁界の変化を検出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管検査方法。
  5. 前記ガイド波を送信する第1の磁化部は、
    前記ガイド波を受信する第2の磁化部と異なる前記磁化部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の配管検査方法。
  6. 磁性体の配管を磁化するための磁石を有し、磁極の方向が前記配管の外周の接線方向と一致した状態で、前記配管の外周に沿って前記磁石を回転させて、前記配管の中心軸に直交する面を含む前記配管の一部を全周にわたって均一に磁化することにより、磁化部を生成する配管磁化装置と、
    前記磁化部の外周に巻回されるコイルと、
    前記コイルに電流を印加して、ガイド波を発生させる制御部と、
    前記配管の損傷部で反射した前記ガイド波により前記磁化部で生じた磁界の変化を検出する磁気検出部と、を備える、
    ことを特徴とする配管検査装置。
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