JP7402190B2 - 供給管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、供給管理システムに関する。
日本におけるヘリウム消費は、その100%を海外からの輸入に頼っている。ヘリウムは、その液化温度の低さゆえに液化されて寒剤として利用することも多い。液化ヘリウムは、他の寒剤(液化窒素、液化水素等)と比べて蒸発潜熱が小さい(非常に蒸発しやすい)、密度が小さい(軽い)といった特徴を有す。
そのため、一定量のヘリウムを取り扱っている低温研究分野における研究機関等では、使用後のヘリウムを回収→貯蔵→精製→液化→販売のサイクル(回収・液化サイクル)の維持管理のための低温センターを運営することが多い。ヘリウムの回収・液化サイクルの中では一部のヘリウムは大気中に放散されるため、低温センターは補充分のヘリウムを外部から購入することで、この液化回収サイクル中のヘリウム量を一定に維持している。
ユーザに対して液化ヘリウムが供給される場合には、小型の可搬式容器が用いられる。したがって、ユーザは、低温センターに対して、持ち出す可搬式容器やその可搬式容器の持ち出し日、返却日などを指定して液化ヘリウムの供給申し込みを事前に行う場合がある。
特開2018-83731号公報
しかしながら、低温センターへの供給申し込みは、紙やFAXなどがほとんどであり、同一の期間に重複して供給申し込みが行われることがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、液化ヘリウムを可搬式容器で供給される場合において、同一の期間に重複して供給申し込みが行われることを防止することができる供給管理システムを提供することである。
(1)本発明の一態様は、申込画面から液体ヘリウムが充填された可搬式容器の供給の申し込みを行うユーザ端末と、前記ユーザ端末からの前記申し込みを受け付け、各可搬式容器に対する作業日程の情報である作業日程情報を第1データベースで管理している管理サーバと、を備え、前記作業日程情報は、液化へリウムが充填される可搬式容器の充填予定日と、充填後の前記可搬式容器の持ち出し予定日と、持ち出された前記可搬式容器の返却予定日との情報を含み、前記作業日程情報における前記充填予定日から前記返却予定日までの期間は、前記可搬式容器の供給を受け付けることができない不使用期間であり、前記申込画面は、少なくとも可搬式容器の識別情報である容器特定情報と、可搬式容器の持ち出し予定日と、可搬式容器の返却予定日と、の各情報が入力されるための複数の入力欄を有し、管理サーバは、前記入力欄に入力された前記持ち出し予定日と前記返却予定日とのうち、少なくともいずれかの予定日の情報を前記ユーザ端末から取得する取得部と、前記取得部で取得した前記予定日が前記不使用期間内に該当する前記可搬式容器である予約済み容器を第1データベースから探索し、探索した結果、前記予約済み容器があれば、前記予約済み容器の前記申し込みを受け付けない受付部と、を有する、供給管理システムである。
(2)上記(1)の供給管理システムであって、前記受付部は、前記予約済み容器の容器特定情報が、前記申込画面に入力できないように前記申込画面を制御してもよい。
(3)上記(1)又は上記(2)の供給管理システムであって、管理者が利用する管理者端末を備え、前記管理サーバは、前記受付部で受け付けた前記申し込みの前記充填予定日を入力するための入力画面を前記管理者端末に表示可能であり、前記入力画面に入力された前記充填予定日を前記容器特定情報に関連付けて前記第1データベースに格納してもよい。
(4)上記(1)から上記(3)のいずれかの供給管理システムであって、前記可搬式容器に液化ヘリウムを充填した場合に操作する第1操作ボタンと、前記可搬式容器を持ち出す際に操作される第2操作ボタンと、前記可搬式容器を返却する際に操作する第3操作ボタンと、前記可搬式容器の重量を計量する際に操作する第4操作ボタンとを有しており、いずれかの操作ボタンが操作された場合には、操作されたことを示す操作信号を出力する操作盤と、前記可搬式容器の容器特定情報を読み取る読取部と、を備え、前記管理サーバは、前記可搬式容器の現在の状態が、少なくとも充填予定、充填完了、持ち出し中、及び返却完了のいずれかであるかを示す情報であるステータス情報を可搬式容器ごとに格納する第2データベースと、前記読取部で読み取った前記識別情報に対応する前記ステータス情報を、前記操作盤からの前記操作信号に基づいて変更するステータス管理部と、を備えてもよい。
(5)上記(4)の供給管理システムであって、前記操作盤を制御する情報処理装置を備え、前記情報処理装置は、前記読取部で読み取られた前記容器特定情報に対応する前記ステータス情報が、前記充填予定である場合には前記第1操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効に制御し、前記充填完了である場合には前記第2操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効とし、前記持ち出し中である場合には前記第3操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効としてもよい。
(6)上記(5)の供給管理システムであって、前記可搬式容器を計量する計量装置を備え、前記情報処理装置は、前記第2操作ボタンが操作された場合には前記計量装置の計量結果から空体重量を差し引くことで液化ヘリウムの持出し量を求め、前記第3操作ボタンが操作された場合には前記計量装置の計測結果から空体重量を差し引くことで液化ヘリウムの返却量を求め、前記持出し量から返却量を差し引くことで液化ヘリウムの使用量を求め、前記管理サーバは、前記情報処理装置と通信し、前記持出し量、前記返却量及び前記使用量を、前記読取部で読み取られた容器特定情報に関連付けて第3データベースに格納してもよい。
(7)上記(6)の供給管理システムであって、前記情報処理装置は、前記計量装置で計量された計測結果から空体重量を差し引くことで前記可搬式容器に入っている液化ヘリウムの量である容器保有量を求め、前記管理サーバは、前記情報処理装置と通信し、前記容器保有量を前記読取部で読み取られた容器特定情報に関連付けて前記第2データベースに格納し、前記第2データベースに格納された前記容器保有量は、前記計量装置で計量されるごとに、最新の前記容器保有量に更新されてもよい。
(8)上記(6)の供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記使用量に対して単価を乗算した値を使用料金として請求するための情報を、ユーザ又はユーザが所属するグループが所有する通信端末に通知してもよい。
(9)上記(6)の供給管理システムであって、液化プラント内に設けられた複数の回収配管に対してそれぞれ設けられた流量計を含む現場計器の計測データと、前記使用量と、に基づいて、所定期間におけるガス回収率を前記回収配管ごとに求めて第4データベースに格納する、回収率管理部を備えてもよい。
(10)上記(9)の供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記現場計器の計測データに基づいて、前記液化プラント内の液化ヘリウム貯槽に貯蔵されている液化ヘリウムの量である第1貯蔵量と、前記液化プラント内のカードルに貯蔵されている液化ヘリウムの量である第2貯蔵量と、前記第2データベースに格納されている全ての容器保有量を集計することで全ての前記可搬式容器に貯蔵されている液化ヘリウムの量である第3貯蔵量と、を求めてもよい。
(11)上記(1)から上記(10)のいずれかの供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記持ち出し予定日又は前記持ち出し予定日の前日までに、前記持ち出し予定日に関する注意喚起を前記ユーザ端末に表示してもよい。
(12)上記(1)から上記(10)のいずれかの供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記第1データベースに格納された前記作業日程情報に基づいて、所定期間における各日付において前記可搬式容器に対する作業内容をスケジュール画面として表示装置に表示し、前記スケジュール画面は、ユーザによって実施された作業内容と、ユーザによって実施されていない作業内容とが異なる態様で表示してもよい。
(13)上記(7)の供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記第2データベースに格納された情報に基づいて、少なくとも前記ステータス情報及び前記容器保有量が可搬式容器ごとに表示された容器管理画面を表示装置に表示し、前記容器管理画面には、さらに、使用する又は使用しているグループ名の情報が前記可搬式容器ごとに表示されており、持出し予定の可搬式容器と、充填予定の可搬式容器と、返却が完了している可搬式容器と、持出し中の可搬式容器と、が分類されて表示されてもよい。
(14)上記(1)から上記(13)のいずれかの供給管理システムであって、前記管理サーバは、前記申込画面のログイン画面にて前記ユーザ端末から入力されたユーザID及びパスワードと、予め登録された複数のアカウント情報とを比較して、入力された前記ユーザID及び前記パスワードと一致するアカウント情報があれば、当該ユーザ端末からのログインを許可してもよい。
以上説明したように、本発明によれば、液化ヘリウムを可搬式容器で供給される場合において、同一の期間に重複して供給申し込みが行われることを防止することができる。
本実施形態に係る回収・液化サイクルを説明する図である。 本実施形態に係る供給管理システム1の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態に係る申込画面の一例を示す図である。 本実施形態に係るシステム画面の一例を示す図であり、申込一覧画面を示す図である。 本実施形態に係る請求一覧画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る回収率画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る管理サーバ30の概略構成図である。 本実施形態に係る受発注管理データベース300に格納される申込情報の一例を示す図である。 本実施形態に係る作業日程データベース301に格納されている作業日程情報の一例を示す図である。 本実施形態に係るマスターデータベース302に格納されているアカウント情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係るマスターデータベース302に格納されている容器情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係るマスターデータベース302に格納されているグループ情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係るマスターデータベース302に格納されているシステム情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係るステータスデータベース303に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係る回収率データベース304に格納されているシステム情報の一例をテーブル形式で示す図である。 本実施形態に係るスケジュール情報が表示される画面(以下、「スケジュール画面」という。)の一例を示す図である。 本実施形態に係る容器管理画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る計量画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る管理サーバ30として機能するコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
以下、本実施形態に係る供給管理システムを、図面を用いて説明する。
本実施形態の供給管理システム1は、ユーザに対する液化ヘリウムの供給を管理する。液化ヘリウムは、低温センターなどに設置された液化プラント100で液化されたヘリウムである。
液化プラント100は、例えば研究機関などの施設で液化ヘリウムが使用されることで蒸発したヘリウムである蒸発ヘリウムガスを大気へ放出することはせず、蒸発ヘリウムガスを回収して再液化する。以下の説明において、蒸発ヘリウムガスを回収して再液化するサイクルを、「回収・液化サイクル」と称する。以下において、回収・液化サイクルを説明する。図1は、回収・液化サイクルを説明する図である。
まず、液化プラント100の概略構成について説明する。液化プラント100は、回収配管110、積算流量計120、純度計130、ガスバッグ140、回収圧縮機150、高圧カードル160、圧力計170、温度計180、液化装置190、液化ヘリウム貯槽200、レベル計210及び可搬式容器220を備えている。
回収配管110は、ある施設(例えば、研究所や大学などの研究機関)で発生した蒸発ヘリウムガスを回収する配管である。例えば、施設には、複数の設備111-n(n=1、2、…、n:nは1以上の整数)を有しており、回収配管110は、各設備111に設けられている。すなわち、回収配管110-nは、設備111-nに設けられている。回収配管110-nは、ガスバッグに接続されており、設備111-nで発生した蒸発ヘリウムを回収してガスバッグ140に送り出す。例えば、設備111は、ある研究機関における建屋であってもよいし、液化ヘリウムを使用する実験室や研究室であってもよい。例えば、建屋は、液化ヘリウムを使用する実験室や研究室を一つ以上有している。一例として、施設は、A棟111-1、B棟111-2、及びC棟111-3の3つの建屋111を有する場合には、回収配管110は、A棟111-1、B棟111-2、及びC棟111-3のそれぞれの建屋に設けられる。尚、蒸発ヘリウムガスの圧力が比較的高い場合、その圧力を利用してそのヘリウムを回収することができる。しかし、蒸発ヘリウムガスの圧力が低い(大気圧に近い)場合、ポンプ等を用いてヘリウムガスを回収することもできる。
積算流量計120及び純度計130は、各回収配管110に設置されている。尚、蒸発ヘリウムの回収率と不純物の混入状態をより正確に把握する為には、液化ヘリウムの使用先毎に細分化して多くの積算流量計120及び純度計130を設置することが望ましい。計器設置に必要なコストとの兼ね合いとなる。
積算流量計120-nは、回収配管110-nによって回収された蒸発へリウムの流量(以下、「回収量」という。)を計測する。積算流量計120-nは、計測した回収量を有線又は無線で供給管理システム1(管理サーバ30)に対して直接的又は間接的に送信しても良い。
純度計130-nは、回収配管110-nによって回収された蒸発へリウムの純度(以下、「ガス純度」という。)を計測する。純度計130-nは、計測したガス純度を有線又は無線で供給管理システム1(管理サーバ30)に対して直接的又は間接的に送信しても良い。
ガスバッグ140は、各回収配管に接続されており、各回収配管で回収された蒸発ヘリウムを貯蔵する。
回収圧縮機150は、ガスバッグ140において貯蔵された蒸発ヘリウムを高圧に圧縮する。回収圧縮機150で圧縮された蒸発ヘリウムは、連結した複数のシリンダーを有する高圧カードル160に貯蔵される。
圧力計170は、高圧カードル160に貯蔵されている蒸発ヘリウムの圧力を計測する。圧力計170は、計測した蒸発ヘリウムの圧力を、有線又は無線で供給管理システム1(管理サーバ30)に対して直接的又は間接的に送信する。
温度計180は、高圧カードル160に貯蔵されている蒸発ヘリウムの温度を計測する。温度計180は、計測した蒸発ヘリウムの温度を、有線又は無線で供給管理システム1(管理サーバ30)に対して直接的又は間接的に送信する。尚、蒸発ヘリウムの温度情報を管理サーバ30に取り込めば、温度補正によって高圧カードル160に貯蔵されている蒸発ヘリウムの貯蔵量をより正確に把握できる。
液化装置190は、高圧カードル160に貯蔵されている蒸発ヘリウムを精製された後において液化する。液化装置190で液化された液化ヘリウムは、液化ヘリウム貯槽200に貯蔵される。
液化ヘリウム貯槽200は、液化装置190で液化された液化ヘリウムを貯蔵するものであり、可搬式容器220よりも容量が大きい。
レベル計210は、液化ヘリウム貯槽200に貯蔵されている液化ヘリウム量を計測して、その計測結果を、有線又は無線で供給管理システム1(管理サーバ30)に対して直接的又は間接的に送信する。
可搬式容器220は、液化ヘリウム貯槽200に貯蔵されている液化ヘリウムをユーザの元へ運ぶための容器である。可搬式容器220には、すべてのユーザが使用できる共用の可搬式容器220と、特定のユーザ又は特定のグループのみが使用できる可搬式容器220と、がある。ここで、グループとは、ユーザが所属している研究室などのグループを示す。低温センターなどでは、供給管理システム1を用いて全ての可搬式容器220を一括管理している。
以下において、液化プラント100の回収・液化サイクルについて説明する。
ユーザは、事前に通信端末で可搬式容器220を予約しておく。ユーザから可搬式容器220の予約、すなわち液化ヘリウムの供給の申し込みを供給管理システム1で受け付けると、低温センターにおいて、可搬式容器220に液化ヘリウムが充填される。すなわち、低温センターの管理者(作業者も含む)は、ユーザからの予約があった可搬式容器220に対して液化ヘリウム貯槽200に貯蔵されている液化ヘリウムを汲みだして充填する。充填された可搬式容器220は、持出し日にて低温センターから持ち出される。
ユーザは、その可搬式容器220に充填されている液化ヘリウムを用いて設備111-nにて実験を行う。又は、ユーザ自身が予約した可搬式容器220を設備111-nに運び出すと(ステップS101)、ユーザは、その可搬式容器220に充填されている液化ヘリウムを用いて設備111-nにて実験を行う。ユーザが実験を行うことで発生した蒸発ヘリウムは、その設備111-nに配置されている回収配管110-nによって回収され、一時的にガスバッグ140に貯蔵される(ステップS102)。ガスバッグ140に貯蔵された蒸発ヘリウムは、回収圧縮機150で圧縮された後に(ステップS103)、高圧カードル160に一時的に貯蔵される(ステップS104)。
高圧カードル160に貯蔵された蒸発ヘリウムは、液化装置190によって液化され(ステップS105)、液化ヘリウム貯槽200に貯蔵される(ステップS106)。
このように、ヘリウムは、回収→ガスバッグ140による貯蔵→回収圧縮機150による圧縮→液化装置190による液化処理(再液化)→供給(販売も含む)、のサイクルを循環する。なお、ヘリウムの回収・液化サイクルの中では、一部のヘリウムは大気中に放散されるため、低温センターは補充分のヘリウムを外部から購入する(ステップS107)。これにより、液化回収サイクル中のヘリウム量を一定に維持している。
以下において、供給管理システム1について説明する。供給管理システム1は、複数の可搬式容器220の維持・管理を行っている。そして、供給管理システム1は、液体ヘリウムの供給を管理する。
図2は、本実施形態に係る供給管理システム1の概略構成の一例を示す図である。図2に示すように、供給管理システム1は、複数のユーザ端末10、管理者端末20、管理サーバ30、計量装置40、及び現場装置50を備える。
ユーザ端末10は、ユーザによって操作される装置である。ユーザ端末10は、通信ネットワークNを介して管理サーバ30に接続されており、管理サーバ30と情報を送受する。一例として、ユーザ端末10は、コンピュータであり、各設備111に設けられている。ただし、これに限定されず、ユーザ端末10は、ウェアラブル端末であってもよいし、携帯情報端末であってもよい。携帯情報端末の一例としては、スマートフォン又はタブレット端末である。
通信ネットワークNは、無線通信の伝送路(例えば、無線LAN)であってもよく、無線通信の伝送路及び有線通信の伝送路の組み合わせであってもよい。通信ネットワークNは、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット及び専用回線又はそれらの組み合わせであってもよい。例えば、通信ネットワークNは、省電力広域ネットワーク(LPWAN:Low-power Wide-area)を用いてもよいし、短距離無線通信規格であるZigBee(登録商標)、WiFi(登録商標)、BLE等を用いてもよい。
ユーザは、ユーザ端末10を操作することで、液化ヘリウムの供給の申し込み、すなわち、充填された可搬式容器220の供給の申し込み(以下、「供給申し込み」という。)を行う。ここで、操作するとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどのユーザ端末10の操作部を操作することであり、ユーザ端末10の表示画面上をタッチしたり、表示画面上に表示される文字入力等のキーボードアイコン等を操作することであってもよい。
ユーザは、ユーザ端末10が備えるWebブラウザを用いて管理サーバ30にアクセスすることでWebコンテンツを参照することができる。具体的には、ユーザは、Webブラウザ上に表示される申込画面を用いて供給申し込みを行ったり、Webブラウザ上に表示される申込一覧画面を用いて供給申し込みの状況を確認することができる。例えば、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、電子ファイルや電子メールなどに格納又は表示されているURL(管理サーバ30にアクセスするためのURL)にアクセスしたり、所定のアプリケーションを起動することで管理サーバ30にアクセスして、ユーザ端末10のWebブラウザ上に申込画面を表示させたり、申込一覧画面や請求一覧画面、回収率画面などのシステム画面をユーザ端末10の表示画面に表示させることができる。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して申込画面に所定の内容を記入したり、申込画面のボタンの押下することで、管理サーバ30に対して供給申し込みを行うことができる。ここで、ユーザ端末10及び管理者端末20の操作の説明で、ボタンを押下するという説明があるが、これは、物理的なボタンを物理的に押圧することに限定するのではなく、Webブラウザの画面に表示される、例えばマウスでボタンアイコンをクリックすること、又は、表示画面がタッチパネル式の場合、指でボタンアイコンをタッチすることも含む。
図3は、申込画面の一例を示す図である。図3に示すように、申込画面には、ユーザの情報(グループ名および氏名)、ユーザの連絡先(電話番号及びメールアドレス)、予定日(持出予定日及び返却予定日)、容器特定情報、使用場所(例えば、使用する設備111の名称)、予算番号などの申込情報を入力する複数の入力欄が設けられている。ユーザは、ユーザ端末10を操作して申込画面において申込情報を入力して、申込画面の申込ボタンをすることで、管理サーバ30に対して供給申し込みを行うことができる。なお、申込画面には、充填予定日を入力する欄があるが、ユーザ端末10からは入力できないように管理サーバ30によって制御されている。この充填予定日は、管理者端末20又は管理サーバ30によってのみ入力可能である。なお、図3に示すコメントや備考、予算番号は、供給申し込みにおいて必須な項目ではなく、適宜省略可能である。申込画面においては、使用者の情報と、予定日(持出予定日及び返却予定日)と、が記入されることが望ましい。
ユーザとは、供給申し込みを行う申込者の氏名である。グループ名とは、ユーザが所属するグループ名である。例えば、グループ名とは、ユーザが所属する研究室名である。
充填予定日とは、可搬式容器220に対して液化ヘリウムを充填する日である。持ち出し予定日とは、可搬式容器220が低温センターから持ち出される日である。返却予定日とは、可搬式容器220が低温センターに返却される日である。
容器特定情報は、可搬式容器220を特定する識別情報である。
使用場所は、可搬式容器220を使用する設備111の設備名である。予算番号は、液化ヘリウムの使用量に応じた費用を支払う予算の項目を示す情報である。
管理者端末20は、ユーザから供給申し込みを受け付ける管理者が利用する端末である。管理者端末20は、ユーザ端末10との間で送受信される情報(供給申し込みなど)を管理者端末20の表示画面に表示する機能等を有する。管理者端末20は、通信ネットワークNを介して管理サーバ30に接続されており、管理サーバ30と情報を送受する。一例として、管理者端末20は、コンピュータであり、例えば低温センターの制御室に設けられている。ただし、これに限定されず、管理者端末20は、ウェアラブル端末であってもよいし、携帯情報端末であってもよい。携帯情報端末の一例としては、スマートフォン又はタブレット端末である。
管理者は、管理者端末20が備えるWebブラウザを用いて管理サーバ30にアクセスすることでWebコンテンツを参照することができる。具体的には、管理者は、Webブラウザ上に表示されるシステム画面を用いて、ユーザからの供給申し込みの状況、液化ヘリウムの費用請求の状況、蒸発ヘリウムの回収率の状況などを確認することができる。また、管理者は、キーボードやマウス、タッチパネルなどの管理者端末20の操作部を操作することで、システム画面にある各種ボタンを押下することで、ユーザからの供給申し込みの状況の一覧を表示する申込一覧画面、液化ヘリウムの費用請求の状況の一覧を表示する請求一覧画面、蒸発ヘリウムの回収率を表示する回収率画面などを管理者端末20に表示させることができる。さらに、管理者は、管理者は、キーボードやマウス、タッチパネルなどの管理者端末20の操作部を操作することで、申込情報を編集したり、ユーザからの供給申し込みを却下したり、承認したりすることができる。ここで、操作するとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの管理者端末20の操作部を操作することであり、管理者端末20の表示画面上をタッチしたり、表示画面上に表示される文字入力等のキーボードアイコン等を操作することであってもよい。
図4は、システム画面の一例を示す図であり、申込一覧画面を示す。図4に示すように、システム画面は、大別して、第1表示領域700と、第2表示領域400と、の2つの表示領域を有する。第1表示領域700は、申込一覧画面、請求一覧画面、回収率画面などが表示される領域である。第2表示領域400は、第1表示領域700に表示される情報を選択するためのボタンアイコンが表示されている領域である。例えば、第2表示領域400は、申込一覧ボタン410、請求一覧ボタン420、回収率ボタン430などが表示されており、申込一覧ボタン410が押下(選択)された場合には第1表示領域700に対して申込一覧画面が表示され、請求一覧ボタン420が押下(選択)された場合には第1表示領域700に対して請求一覧画面が表示され、回収率ボタン430が押下(選択)された場合には第1表示領域700に対して回収率画面が表示される。
図4に示すように、申込一覧画面は、運用中の供給申し込みの一覧を表示する申込中一覧画面710と、運用が終了している供給申し込みの一覧を表示する申込履歴一覧画面720とを有する。運用が終了している供給申し込みとは、可搬式容器220の返却が完了している供給申し込みであり、運用中の供給申し込みとは、可搬式容器220の持出しが行われていない供給申し込み及び返却が完了していない供給申し込みである。
申込一覧画面には、1つの供給申し込みごとに、申込画面で入力された申込情報が表示される。また、申込一覧画面には、供給申し込みごとに液化ヘリウムの持出し量、返却量、使用量の各情報が表示される欄が設けられている。持出し量とは、可搬式容器220の持ち出し時に計測された液体ヘリウムの量である。返却量とは、可搬式容器220の返却時に計測された液体ヘリウムの量である。使用量とは、ユーザによって使用された液体ヘリウムの量である。
申込一覧画面には、供給申し込みごとに、供給申し込みの申込情報を編集する編集ボタン711が設けられている。編集ボタン711が操作されると、その編集ボタン711に対応する供給申し込みの充填予定日を入力するための入力画面が管理者端末20に表示される。例えば、入力画面とは、申込画面と同一の画面であり、充填予定日が入力可能な状態の画面である。
申込中一覧画面710には、供給申し込みごとに、供給申し込みを否認する否認ボタン712と、供給申し込みを承認する承認ボタン713とが設けられている。否認ボタン712及び承認ボタン713は、管理者端末20のみ操作可能である。すなわち、供給申し込みの承認と否認は、管理者によってのみ行われる。否認ボタン712が押下されると、その供給申し込みが否認され、承認ボタン713が押下されるとその供給申し込みが承認される。ただし、承認ボタン713は、その供給申し込みの充填予定日が入力されていなければ押下することができないように設定されている。供給申し込みが承認されると、その供給申し込みに対して申込番号が付与され、申込一覧画面に表示される。なお、申込番号が付与されていない供給申し込みに対しては、申込番号が表示される欄は空欄でもよいし、確認中などの情報が表示されてもよい。
図5は、請求一覧画面の一例を示す図である。請求一覧画面は、費用請求の承認が完了していない供給申し込みの費用請求の一覧を表示する請求中一覧画面810と、費用請求の承認が完了している供給申し込みの費用請求の一覧を表示する請求履歴一覧画面820とを有する。
請求一覧画面には、供給申し込みごとに、持出し日、返却日、請求確定時間、承認確定時間、ユーザの名称、グループ名、容器特定番号、使用場所、予算番号、使用量、単価、使用料金などの情報が表示される。
持出し日は、実際に可搬式容器を持ち出し日(又は日時)である。返却日は、実際に可搬式容器を返却した日(又は日時)である。
請求確定時間は、管理者による請求が行われて確定した時間であり、請求ボタンが押下された時間である。承認確定時間は、ユーザ(代表者を含む)による承認が行われ確定した時間であり、承認ボタンが押下された時間である。ここで、例えば、代表者とは、ユーザが所属するグループの代表者である。
単価は、液化ヘリウムの単価である。使用料金は、使用量から計算された料金であり、一例として使用量と単価とを乗算した値である。
請求中一覧画面810には、費用請求ごとにユーザに対して費用請求を実行する請求ボタン811と、費用請求を承認する承認ボタン812と、が設けられている。請求ボタン811は、管理者端末20のみ操作可能である。承認ボタン812は、ユーザ端末10のみ操作可能である。請求ボタン811が押下されると、管理サーバ30は、その費用請求の内容をユーザのユーザ端末10を通知することで使用料金を請求する。例えば、管理サーバ30は、費用請求の内容をユーザのメールアドレス宛に送信する。なお、管理サーバ30は、ユーザに対して代金請求を行う場合には、そのユーザの所属グループ単位で所定期間内の使用料金を集計した金額を請求してもよい。
ユーザ端末10によって承認ボタン812が押下されると、その費用請求の内容が請求中一覧画面810から請求履歴一覧画面820に移行して表示される。
請求中一覧画面810には、費用請求ごとに費用請求の内容を編集する編集ボタン813が設けられている。編集ボタン813は、管理者端末20のみ操作可能である。編集ボタンが操作されると、その編集ボタン813に対応する費用請求の内容、例えば単価や使用料金、使用量などを編集する編集画面が管理者端末20に表示される。管理者は、この編集画面において、管理者端末20を操作して単価や使用料金、使用量などの費用請求の内容を変更することができる。
図6は、回収率画面の一例を示す図である。回収率画面は、回収率などの情報(以下、「回収率情報」という。)の一覧を表示する回収率一覧画面910と、所定期間ごとの回収率をグラフ表示する回収率グラフ画面920とを有する。
回収率一覧画面910には、各設備111の回収率情報が集計期間ごとに表示されている。回収率情報は、設備111の設備名、総使用量、総回収量、回収ガス純度、回収率、集計期間の各情報を含んでいる。例えば、集計期間は、ひと月である。この場合には、月々で集計を行った設備111ごとの回収率情報の一覧が回収率一覧画面910として表示される。
総使用量は、集計期間内における液化ヘリウムの使用量の合計である。液化ヘリウムの使用量とは、設備111で使用された液化ヘリウムの量である。
総回収量は、集計期間内における液化ヘリウムの回収量の合計である。
回収率は、集計期間内における蒸発ヘリウムの回収率であり、同一レコード内の総使用量、総回収量及びガス純度により管理サーバ30によって算出される。
回収率グラフ画面920には、例えば設備111ごとに毎月の回収率が折れ線グラフにて表示される。
管理サーバ30は、通信ネットワークNを介して、各ユーザ端末10及び管理者端末20に接続されている。管理サーバ30は、Webサーバを備え、ユーザ端末10から要求に応じて、ユーザ端末10に対して申込画面やシステム画面などの提供を行う。また、管理サーバ30は、管理者端末20から要求に応じて、管理者端末20に対してシステム画面(例えば、申込一覧画面、請求一覧画面及び回収率画面)などの提供を行う。
管理サーバ30は、通信ネットワークNを介してユーザ端末10からの供給申し込みを受け付け、その供給申し込みに基づいて、可搬式容器220の管理などを行う。以下において、管理サーバ30の概略構成を、図7を用いて説明する。図7は、管理サーバ30の概略構成図である。
図7に示すように、管理サーバ30は、受発注管理データベース300(第3データベース)、作業日程データベース301(第1データベース)、マスターデータベース302、ステータスデータベース303(第2データベース)、回収率データベース304(第4データベース)、受発注管理部310、作業予定管理部320、容器管理部330、マスターデータ管理部340、及び回収率管理部350を備える。
受発注管理データベース300には、ユーザ端末10から受け付けた各供給申し込みの情報を含む申込情報が格納されている。図8は、受発注管理データベース300に格納される申込情報の一例を示す図である。図8に示すように、受発注管理データベース300には、1つの供給申し込みごとに申込情報が1つのレコードとして格納されている。申込情報は、申込番号、容器特定情報、充填予定日、持出し予定日、返却予定日、ユーザ、グループ名、使用場所、予算番号などを含み、その各情報が対応付けられている。この申込情報のうち、充填予定日以外の情報は、申込画面においてユーザ端末10により入力された情報である。ここで、入力とは、複数の選択肢から任意の情報を選択することを含む。管理サーバ30は、受発注管理データベース300に格納されている申込情報に基づいて申込一覧画面を生成する。
申込番号とは、ユーザからの供給申し込みを識別する情報であって、例えば番号である。この申込番号は、管理サーバ30が供給申し込みを受け付けた際には付与(例えば、採番)されず、管理サーバ30が受け付けた供給申し込みが管理者端末20によって承認された場合に付与される。
作業日程データベース301には、可搬式容器220に対して実施される作業日程として、少なくとも可搬式容器220の充填予定日と、充填後の可搬式容器220の持ち出し予定日と、持ち出された可搬式容器220の返却予定日と、を含む作業日程情報を可搬式容器220ごとに格納可能である。この作業日程情報は、承認された供給申し込みの申し込み情報に基づいて管理サーバ30により更新される。これにより、管理サーバ30は、可搬式容器220に対して実施される作業日程を可搬式容器220ごとに管理している。
図9は、作業日程データベース301に格納されている作業日程情報の一例を示す図である。例えば、作業日程データベース301には、各可搬式容器220の容器特定情報と、作業日程情報とが対応付けられている。作業日程情報は、例えば、所定期間(週、月など)における作業日程を示す情報である。なお、持ち出し予定日から返却予定日までの期間は、持ち出されている期間であって、持出し中との情報が格納されてもよい。また、充填予定日から返却予定日までの期間は、供給申し込みを受け付けることができない期間(以下、「不使用期間」という。)である。この作業日程情報は、管理サーバ30によって更新される。図9に示す例では、容器特定情報「001」の可搬式容器220は、8日に充填され、9日に持ち出され、11日に返却される。容器特定情報「002」の可搬式容器220は、7日に充填され、8日に持ち出され、10日に返却される。容器特定情報「003」の可搬式容器220は、少なくとも7日から12日までの期間においては注文が入っておらず、その期間において供給申し込みが可能な状態である。
マスターデータベース302には、アカウント情報と、容器情報と、グループ情報と、システム情報と、が格納されている。
図10は、マスターデータベース302に格納されているアカウント情報の一例をテーブル形式で示す図である。図10に示すように、マスターデータベース302には、アカウント情報がユーザごとに格納されている。アカウント情報は、ユーザ名、ユーザID、パスワード、グループ名、電話番号、メールアドレス、認証カードIDを含み、各情報が対応付けられている。
アカウント情報のユーザ名は、ユーザ端末10からの供給申し込みが許可されているユーザ名である。ユーザID及びパスワードは、ユーザ端末10を使用する際のログイン時に使用される。
グループ名は、同一レコード内の登録者名の登録者が所属するグループである。電話番号は、同一レコード内の登録者名の登録者の電話番号である。メールアドレスは、同一レコード内の登録者名の登録者のメールアドレスである。認証カードIDは、同一レコード内の登録者名の登録者が所有する認証カードのIDである。
図11は、マスターデータベース302に格納されている容器情報の一例をテーブル形式で示す図である。図11に示すように、マスターデータベース302には、容器情報が可搬式容器220ごとに格納されている。容器情報は、容器特定情報、空体重量、容器容量、所有グループ、使用可能グループ等を含み、各情報が対応付けられている。
空体重量は、同一レコード内の容器特定情報の可搬式容器220の空体重量である。空体重量とは、液化ヘリウムが充填されていない場合での可搬式容器220の重量である。
容器容量は、同一レコード内の容器特定情報の可搬式容器220の容量である。
所有グループは、同一レコード内の容器特定情報の可搬式容器220を所有しているグループのグループ名である。
使用可能グループは、同一レコード内の容器特定情報の可搬式容器220を使用することができるすべてのグループのグループ名である。すなわち、使用可能グループに登録されているグループは、同一レコード内の容器特定情報の可搬式容器220を使用することができる。
図12は、マスターデータベース302に格納されているグループ情報の一例をテーブル形式で示す図である。図12に示すように、マスターデータベース302には、グループ情報がグループごとに格納されている。グループ情報は、グループ名と、グループ名の略称と、グループ名を識別するための色である識別色などを含み、各情報が対応付けられている。グループ情報が略称や識別色を含むのは、後述の容器管理画面での視認性を向上させるためである。
図13は、マスターデータベース302に格納されているシステム情報の一例をテーブル形式で示す図である。図13に示すように、マスターデータベース302には、システム情報が格納されている。例えば、システム情報は、基準単価と、注文可能期日と、充填可能期日と、持出し予定日おしらせ日と、返却予定日お知らせ日などを含み、各情報が対応付けられている。
基準単価とは、液体ヘリウムの単価である。注文可能期日とは、ユーザが申込画面にて持ち出し予定日を入力する場合において持ち出し予定日を設定することができる期間を示し、例えば本日から数日後までの期間を示す情報である。ここで、持ち出し予定日の当日や前日に注文があると充填作業が間に合わないため、例えば持ち出し予定日の3営業日前までの日(締め切り日)までに注文するルールになっている。ただし、従来ではファックスで注文を受け付けていたため、注文が締め切り日を過ぎていてもその注文を拒否することが出来なかった。本実施形態では、システム上で注文可能期日を設定することで、注文の締め切り日を過ぎての注文に対し拒否することが可能となった。
充填可能期日とは、充填予定日として設定することができる期間であって、持出し予定日を基準とした期間ある。充填作業を行う日と、実際に可搬式容器220の持ち出す日との間の期間(待機期間)が適当でないと、待機期間中に可搬式容器220内の液体ヘリウムが蒸発してしまう。蒸発ガスは回収されて再度液化されるのでガスのロスは発生しないものの、液化のための電力や寒剤料金が発生してしまうため、全体としての液化効率が低下してしまう。したがって、待機期間は、できるだけ短い期間であることが望ましい。そこで、充填可能期日を設定し、持出し予定日から所定期間(充填可能期日)前までの期間以内において充填予定日が設定されるように制限している。なお、充填可能期日は、システム情報に含まれなくてもよい。
持出し予定日おしらせ日時とは、可搬式容器220の持出予定日が近づいていることを当該可搬式容器220のユーザへ通知する日時である。例えば、持出し予定日おしらせ日時は、持出予定日の数日前に設定される。
返却予定日お知らせ日とは、可搬式容器220の返却予定日が近づいていることを当該可搬式容器220のユーザへ通知する日時である。例えば、持出し予定日おしらせ日時は、返却予定日の数日前に設定される。
ステータスデータベース303には、可搬式容器220の現在のステータスの情報(以下、「ステータス情報」という。)と液化ヘリウムの容器保有量とが可搬式容器220ごとに格納される。図14は、ステータスデータベース303に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
ステータス情報とは、少なくとも「充填予定」、「充填完了」、「持ち出し中」、及び「返却完了」のいずれかであるかの情報である。
充填予定とは、可搬式容器220に対して液化ヘリウムが充填されていないが、液化ヘリウムの充填が予定されている状態を示す。すなわち、充填予定とは、当日又は当日以外において充填予定日が設定されている状態を示す。
充填完了とは、可搬式容器220に対する液化ヘリウムの充填が完了しているが、持ち出されていない状態を示す。すなわち、充填完了とは、既に液化へリウムの充填が完了しており、当日又は当日以外において持ち出しが予定されている状態を示す。
持ち出し中とは、液化へリウムの充填が完了している可搬式容器220が低温センターから持ち出されている状態を示す。
返却完了とは、低温センターへ可搬式容器220の返却が完了している状態を示し、充填予定日が設定されていない状態を示す。
容器保有量とは、可搬式容器220に現在入っている液化ヘリウムの量を示す情報である。
図15は、回収率データベース304に格納されているシステム情報の一例をテーブル形式で示す図である。図15に示すように、回収率データベース304には、回収率情報が設備111ごとに格納される。回収率情報は、設備111の設備名、総使用量、総回収量、回収ガス純度、回収率、集計期間の各情報を含んでいる。例えば、回収率情報は、設備111ごとに毎月計測され、回収率データベース304に時系列で格納される。すなわち、集計期間がひと月である場合には、回収率データベース304には、月々の回収率情報が設備111ごとに格納される。
図7に戻り、受発注管理部310は、ユーザ端末10からの供給申し込みを管理するとともに、ユーザ端末10及び管理者端末20に表示されるシステム画面を管理する。一例として、受発注管理部310は、取得部311、受付部312及び処理部313を備える。
取得部311は、ユーザ端末10から通信ネットワークNを介して、申込画面の入力欄に入力された持ち出し予定日と返却予定日とのうち、少なくともいずれかの予定日の情報をユーザ端末10から通信ネットワークNを介してリアルタイムで取得する。ここで、本実施形態においてリアルタイムとは、ユーザが入力欄に情報を入力するタイミングと、その入力欄に入力された情報を取得部311が取得するタイミングと、が完全に同時である必要はなく、通信ネットワークNを介した通信によるタイムラグや、管理サーバ30の処理速度によるタイムラグなどを含んでもよい。
受付部312は、ユーザ端末10からの供給申し込みを受け付ける。受付部312は、取得部311で取得した予定日が不使用期間内に該当する可搬式容器220(以下、「予約済み容器」という。)を作業日程データベース301から探索する。そして、受付部312は、探索した結果、予約済み容器があれば予約済み容器の申し込みを受け付けない。一例として、受付部312は、予約済み容器の容器特定情報が、申込画面に入力できないように申込画面を制御する。例えば、受付部312は、予約済み容器の容器特定情報を作業日程データベース301から取得し、申込画面において容器特定情報を選択する選択メニューおいて予約済み容器の容器特定情報が表示されないように申込画面を制御する。したがって、受付部312は、予約済み容器の供給申し込みを受け付けず、予約済み容器以外の可搬式容器220の供給申し込みを受け付ける。これにより、同一の期間に重複して供給申し込みが行われることが抑制される。
処理部313は、受付部312で受け付けた供給申し込みごとに、その供給申し込みの申込情報を受発注管理データベース300に格納する。この受発注管理データベース300に格納されている申込情報は、管理者端末20によって閲覧および編集可能である。また、受発注管理データベース300に格納されている申込情報は、ユーザ端末10によって閲覧可能である。
処理部313は、受付部312で供給申し込みを受け付けると管理者端末20に通知する。例えば、通知には、管理サーバ30にアクセスして申込情報を確認するためのURL(注文確認用URL)が含まれている。処理部313は、管理者端末20によって注文確認用URLにアクセスされると、受付部312で受け付けた供給申し込みの一覧を表示する申込一覧画面を管理者端末20の表示部に表示させる。
処理部313は、充填予定日の入力画面を管理者端末20に表示させることが可能である。したがって、管理者は、管理者端末20を操作して入力画面に所望の充填予定日を入力することで、供給申し込みがあった可搬式容器220の充填予定日を設定することができる。受発注管理データベース300は、入力された充填予定日を、受発注管理データベース300に格納する。処理部313は、管理者端末20によって承認された供給申し込みに対して申込番号を付与する。
処理部313は、申込画面及びシステム画面の提供を行う。また、処理部313は、システム画面に表示されているボタンアイコンに応じた処理を実行する。例えば、処理部313は、供給申し込みの承認処理や費用請求の請求処理(費用請求の通知など)を行う。
作業予定管理部320は、供給申し込みが承認されると、その供給申し込みの充填予定日、持ち出し予定日及び返却予定日とを容器特定情報に関連付けて作業日程データベース301に格納する。
作業予定管理部320は、可搬式容器220の週間予定を示すスケジュール情報を生成し、管理者端末20や現場装置の表示装置に表示可能である。図16は、スケジュール情報が表示される画面(以下、「スケジュール画面」という。)の一例を示す図である。作業予定管理部320は、作業日程データベース301に格納された当日の日付から1週間分の各日付の作業内容を読み込み、図16に示すようなスケジュール画面を作成し、管理者端末20や現場装置の表示装置に表示可能である。なお、スケジュール情報は、1週間分の予定に限定されず、任意の期間の予定であってもよい。
図16に示すように、スケジュール画面には、当日の日付から1週間分の各日付において、充填予定の可搬式容器220の情報と、持ち出し予定の可搬式容器220の情報と、返却予定の可搬式容器220の情報と、が分類されて表示されている。なお、これらの可搬式容器220の情報Xの表示は、付箋形式のイメージで表示される。また、情報Xは、少なくとも可搬式容器220の容器特定情報を含んでいればよく、例えば、可搬式容器220の容量や配達の有無の情報をさらに備えてもよい。
また、「充填予定」に分類された可搬式容器220の情報Xのうち、充填が完了した可搬式容器220の情報Xと、充填が完了していない可搬式容器220の情報Xとを色分けしてもよい。充填が完了したか否かは、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報に基づいて判別可能である。
また、「持出し予定」に分類された可搬式容器220の情報Xのうち、持出しが完了した可搬式容器220の情報Xと、持出しが完了していない可搬式容器220の情報Xとを色分けしてもよい。持出しが完了したか否かは、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報に基づいて判別可能である。
また、「返却予定」に分類された可搬式容器220の情報Xのうち、返却が完了した可搬式容器220の情報Xと、返却が完了していない可搬式容器220の情報Xとを色分けしてもよい。返却が完了したか否かは、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報に基づいて判別可能である。
また、スケジュール画面には、更新ボタン、前週表示ボタン、翌週表示ボタンが表示されている。更新ボタンが操作されると、スケジュール画面に表示されている各情報Xが最新の情報に更新される。前週表示ボタンが操作されると、前週の1週間分の各日付における各情報Xが表示される。翌週表示ボタンが操作されると、翌週の1週間分の各日付における各情報Xが表示される。
このように、スケジュール画面の容器ステータスの分類表示および色分け表示により、管理者は、作業進捗状況等を把握することが出来る。例えば、管理者は、スケジュール画面を確認し、当日の作業忘れ防止や翌日以降の作業量を考慮して充填予定日を調整することができる。
容器管理部330は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報を更新したり、容器保有量を更新したりする。すなわち、容器管理部330は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報及び容器保有量を管理している。また、容器管理部330は、全ての可搬式容器220のステータス情報の一覧を示す容器管理画面を、管理者端末20や現場装置の表示装置に表示可能である。図17は、容器管理画面の一例を示す図である。容器管理部330は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報に基づいて、図17に示すような容器管理画面を作成し、管理者端末20や現場装置の表示装置に表示可能である。
図17に示すように、容器管理画面には、持出し予定の可搬式容器220の情報と、充填予定の可搬式容器220の情報と、返却が完了している可搬式容器220の情報と、持出し中の可搬式容器220の情報と、が分類されて表示されている。なお、これらの可搬式容器220の情報Yの表示は、付箋形式のイメージで表示される。また、情報Yは、少なくとも、可搬式容器220の容器特定情報を含んでいればよく、例えば、可搬式容器220の容量や可搬式容器220を使用する又は使用しているグループ名(チーム名)、容器保有量の情報をさらに備えてもよい。
図17に示すような容器管理画面によって、今後の充填作業量、必要な液化ヘリウム量及び返却完了容器を低温状態に維持するために必要な液体ヘリウム量の大まかな値を把握でき、ヘリウムの液化装置の運転スケジュールも立てやすくなる。
「持出し予定」に分類された可搬式容器220の情報Yは、持出し予定日が当日か否かに分類されて表示されてもよい。「充填予定」に分類された可搬式容器220の情報Yは、充填予定日が当日か否かに分類されて表示されてもよい。「返却完了」に分類された可搬式容器220の情報Yは、運用可能な可搬式容器220の情報か否かに分類されて表示されてもよい。運用可能とは、使用可能な可搬式容器を示し、運用不可とは、使用不可能な可搬式容器220を示す。
各可搬式容器220の情報Yは、マスターデータベース302に格納されている識別色に基づいて、可搬式容器220の申込者が所属するグループごとに色分けされてもよい。
マスターデータ管理部340は、マスターデータベース302に格納されている情報を管理している。マスターデータベース302に格納されている情報は、管理者端末20によって追加及び編集が可能である。
回収率管理部350は、液化プラント100内に設けられた複数の回収配管110に対してそれぞれ設けられた積算流量計120を含む現場計器の計測データと、使用量と、に基づいて、所定期間におけるガス回収率を回収配管110ごとに求める。そして、回収率管理部350は、ガス回収率を含む回収率情報を、回収率データベース304に格納する。管理サーバ30は、回収率データベース304に格納されている回収率情報に基づいて回収率画面を生成する。
計量装置40は、可搬式容器220を計量する装置であり、例えばロードセルである。計量装置40は、計量した可搬式容器220の重量(計測結果)を、計量操作盤540に出力する。
現場装置50は、低温センターにおいて、可搬式容器220への充填作業や可搬式容器220の計量作業を行う作業現場に設けられている。一例として、現場装置50は、大型ディスプレイ510、セキュリティ装置520、読取部530、計量操作盤540及び情報処理装置550を備える。
大型ディスプレイ510は、情報処理装置550に接続されており、情報処理装置550からの情報を表示する。
セキュリティ装置520は、情報処理装置550又は計量操作盤540に接続されており、セキュリティ装置520にかざされた認証用カードに記憶されている認証IDを近距離無線通信により読み取る。セキュリティ装置520で読み取られた認証IDは、情報処理装置550に送信される。
読取部530は、情報処理装置550又は計量操作盤540に接続されており、可搬式容器220に記録されている二次元情報Kを読み取る。二次元情報Kは、可搬式容器220の容器特定情報が二次元コード化された情報であって、バーコードやQRコード(登録商標)などである。ここで、可搬式容器220に二次元情報Kが記録されているとは、可搬式容器220に二次元情報Kが直接印字されてもよいし、二次元情報Kが印字された媒体(シールなど)が貼付又は取り付けられていることでもよい。読取部530で読み取った二次元情報Kは、情報処理装置550に直接的又は間接的に送信される。
計量操作盤540は、PLC(Programmable Logic Controller)541及びタッチパネル542を備える。
PLC541は、情報処理装置550に接続されている。PLC541は、読取部530に接続されており、読取部530で読み取った二次元情報Kを情報処理装置550に出力する。PLC541は、計量装置40に接続されており、計量装置40の計量結果を情報処理装置550に出力する。
タッチパネル542は、オブジェクト(例えば、ユーザの指など)が接触した画面上の位置を検出可能なポインティングデバイスである。タッチパネル542には、図18に示すような計量画面が表示される。
図18に示すように、計量画面には、大別して、第1操作ボタン領域610、申込情報表示領域620、計量表示領域630、第2操作ボタン領域640及びメッセージ表示領域650を備える。
第1操作ボタン領域610には、計量目的を選択するための複数の操作部(ボタンアイコン)が表示されている。一例として、第1操作ボタン領域610には、計量のみボタン611(第4操作ボタン)、充填完了ボタン612(第1操作ボタン)、持出ボタン613(第2操作ボタン)及び返却ボタン614(第3操作ボタン)の4つのボタンアイコンが表示されている。
計量のみボタン611は、単に、可搬式容器220の重量を計量する際に押下されるボタンアイコンである。すなわち、計量のみボタン611は、可搬式容器220に入っている液化ヘリウムの量を計量するという計量目的を選択するためのボタンである。
充填完了ボタン612は、液化ヘリウムの充填が行われた後の可搬式容器220の重量を計量する際に押下されるボタンアイコンである。すなわち、充填完了ボタン612は、可搬式容器220に充填された液化ヘリウムの量を計量するという計量目的を選択するためのボタンである。
持出ボタン613は、液化ヘリウムの充填が行われた後の可搬式容器220が持ち出される場合において、その可搬式容器220の重量を計量する際に押下されるボタンアイコンである。すなわち、持出ボタン613は、可搬式容器220を持ち出す際に、その可搬式容器220に充填されている液化ヘリウムの量を計量するという計量目的を選択するためのボタンである。
返却ボタン614は、可搬式容器220が低温センターに返却される場合において、その可搬式容器220の重量を計量する際に押下されるボタンアイコンである。すなわち、返却ボタン614は、可搬式容器220を返却する際の可搬式容器220に入っている液化ヘリウムの量を計量するという計量目的を選択するためのボタンである。
タッチパネル542は、計量のみボタン611、充填完了ボタン612、持出ボタン613及び返却ボタン614のいずれかが押下された場合には、その押下されたボタンに応じた操作信号を情報処理装置550に出力する。
申込情報表示領域620は、容器番号表示欄621、申込番号表示欄622及びユーザ表示欄623を有する。
容器番号表示欄621には、計量装置40で計量される可搬式容器220の容器特定情報が表示される。具体的には、容器番号表示欄621には、読取部530で読み取られた容器特定情報が表示される。
申込番号表示欄622には、容器番号表示欄621の容器特定情報に関連付けられている直近の申込番号が表示される。
ユーザ表示欄623には、容器番号表示欄621の容器特定情報に関連付けられている直近のユーザの氏名が表示される。
計量表示領域630は、総重量表示欄631、空体重量表示欄632、第1正味量表示欄633、第2正味量表示欄634、第1使用量表示欄635、及び第2使用量表示欄636を有する。
総重量表示欄631には、計量装置40で計量された可搬式容器220の重量が表示される。
空体重量表示欄632には、計量装置40で計量されている可搬式容器220の空体重量が表示される。
第1正味量表示欄633には、計量装置40で計量された可搬式容器220の重量から空体重量を差し引いた正味量である重量[kg]が表示される。この正味量[kg]とは、可搬式容器220に入っている液化ヘリウムの量であり、保有量に相当する。第2正味量表示欄634には、第1正味量表示欄633に表示されている重量[kg]をリットルで換算した値が表示される。
第1使用量表示欄635には、可搬式容器220の返却時において、液化ヘリウムの使用量[kg]が表示される。使用量[kg]は、持出し時において計測された正味量[kg]から、返却時において計測された正味量[kg]を差し引くことで求められる。
第2使用量表示欄636には、第1使用量表示欄635に表示されている重量[kg]をリットルで換算した値が表示される。
第2操作ボタン領域640には、確認ボタン641、キャンセルボタン642、ゼロ調整ボタン643、及び再印刷ボタン644の4つのボタンアイコンが表示されている。
確認ボタン641は、申込情報表示領域620及び計量表示領域630に表示されている内容を確定させるためのボタンである。
キャンセルボタン642は、申込情報表示領域620及び計量表示領域630に表示されている内容をクリアするためのボタンである。
ゼロ調整ボタン643は、計量装置40のゼロ調整を行うためのボタンである。
再印刷ボタン644は、申込情報表示領域620及び計量表示領域630に表示されている内容を印刷するためのボタンである。
タッチパネル542は、確認ボタン641、キャンセルボタン642、ゼロ調整ボタン643、及び再印刷ボタン644のいずれかが押下された場合には、その押下されたボタンに応じた操作信号を情報処理装置550に出力する。
メッセージ表示領域650には、次にどのような操作を行えばよいか(例えば、どのボタンを押下すればよいかなど)などのメッセージや、何らかの異常が発生した場合にその旨のメッセージが表示される。
情報処理装置550は、可搬式容器220への充填作業や可搬式容器220の計量作業を行う作業者や管理者が利用する装置である。情報処理装置550には、キーボードやマウスなどの入力装置が接続されている。情報処理装置550は、通信ネットワークNを介して管理サーバ30に接続されており、管理サーバ30と情報を送受する。例えば、情報処理装置550は、通信ネットワークNを介して管理サーバ30と通信し、管理サーバ30の各データベースに格納されている情報を取得可能である。情報処理装置550は、通信ネットワークNを介して管理サーバ30にアクセスして、情報処理装置550の表示部や大型ディスプレイ510に対してスケジュール画面や容器管理画面を表示させる機能を有する。一例として、情報処理装置550は、コンピュータであるが、これに限定されず、携帯情報端末であってもよい。
情報処理装置550は、計量操作盤540に接続されており、計量操作盤540を制御する。情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報をタッチパネル542に表示するとともに、容器特定情報に関連付けられた申込番号及びユーザの名称を、受発注管理データベース300から取得する。情報処理装置550は、取得した申込番号及びユーザの名称をタッチパネル542に表示する。また、情報処理装置550は、容器特定情報に関連付けられた空体重量を、マスターデータベース302に格納されている容器情報から取得し、タッチパネル542に表示する。
情報処理装置550は、計量装置40の計量結果を、PLC541を介して取得してタッチパネル542に表示するとともに、正味量や使用量などを計算してタッチパネル542に表示する。
情報処理装置550は、充填完了ボタン612、持出ボタン613及び返却ボタン614のいずれかが操作された場合(より具体的には、充填完了ボタン612、持出ボタン613及び返却ボタン614のいずれかが操作された後に確認ボタン641が操作された場合)には、その操作信号とタッチパネル542に表示されている容器特定情報と、を管理サーバ30に送信する。これにより、ステータスデータベース303において、情報処理装置550から得られた容器特定情報に関連付けられているステータス情報が変更される。
ただし、タッチパネル542に対する誤操作によってステータス情報が変更されることを防止するために、情報処理装置550は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報に基づいて、計量のみボタン611、充填完了ボタン612、持出ボタン613及び返却ボタン614の各ボタンを有効又は無効に制御している。有効とは、ボタンを押下できる状態又は押下されると操作信号が出力される状態である。無効とは、ボタンを押下できない状態又は押下しても操作信号が出力されない状態である。
例えば、情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応するステータス情報を、ステータスデータベース303から取得する。そして、情報処理装置550は、取得したステータス情報が「充填予定」である場合には計量のみボタン611または充填完了ボタン612のみ有効に制御し、取得したステータス情報が「充填完了」である場合には計量のみボタン611または持出ボタン613のみ有効とし、取得したステータス情報が「持ち出し中」である場合には計量のみボタン611または返却ボタン614のみ有効とし、取得したステータス情報が「返却完了」である場合には、計量のみボタン611のみ有効にする。
(供給申し込みの方法)
以下において、ユーザ端末10を用いた供給申し込みの方法を具体的に説明する。ユーザは、ユーザ端末10を操作して、電子ファイルや電子メールなどに格納又は表示されているURL(管理サーバ30にアクセスするためのURL)にアクセスすることによって、管理サーバ30に対して供給申し込みの要求を行う。管理サーバ30は、ユーザ端末10から供給申し込みの要求を受信すると、そのユーザ端末10に対して、ログイン画面を提供する。すなわち、ユーザ端末10の表示画面には、ログイン画面がWebブラウザによって表示される。
ログイン画面には、ユーザのIDを入力する入力欄と、パスワードを入力する入力欄と、が表示されており、ユーザは、ユーザ端末10を操作して、ログイン画面に自身のユーザIDとパスワードを入力して、ログイン画面に設けられているログインのボタンを押す。ログインボタンが押下されると、そのユーザIDとパスワードとが管理サーバ30に送信される。管理サーバ30は、ログイン画面にて入力されたユーザIDとパスワードとが、マスターデータベース302に格納されているアカウント情報とを比較してユーザ認証を行う。管理サーバ30は、ユーザ端末10からのユーザIDとパスワードとがアカウント情報内のいずれかの一つのレコード内のユーザIDとパスワードとが一致すれば、ログインを許可する。管理サーバ30は、ログインを許可すると、ユーザ端末10に対して申込画面を表示する。ユーザは、ユーザ端末10を操作して申込画面に申込情報を入力する。
ここで、管理サーバ30は、申込画面に入力された申込情報を取得部311にてリアルタイムで取得している。例えば、管理サーバ30は、申込画面に入力された持ち出し予定日と返却予定日とのうち、少なくともいずれかの予定日を取得する。そして、管理サーバ30は、取得した予定日が前記不使用期間内に該当する可搬式容器220(予約済み容器)を作業日程データベース301から探索し、探索した結果、予約済み容器があれば、予約済み容器の供給申し込みを受け付けない。一例として、申込画面において、可搬式容器の容器特定情報が入力される入力欄は、複数の容器特定情報から任意の容器特定情報を選択する選択欄である。例えば、選択欄は、プルダウンメニューである。管理サーバ30は、申込画面を制御しており、選択欄に対して予約済み容器の容器特定情報が表示されないように制御する。これにより、管理サーバ30は、予約済み容器があれば、予約済み容器の供給申し込みを受け付けることがない。
また、管理サーバ30は、申込画面においてグループ名が入力されている場合には、そのグループ名に基づいて容器特定情報の選択欄に表示される容器特定情報を制限してもよい。例えば、管理サーバ30は、申込画面においてグループ名が入力されている場合には、そのグループ名が使用可能グループに設定されている可搬式容器220の容器特定情報をマスターデータベース302の容器情報からすべての取得し、その取得した容器特定情報のみを容器特定情報の選択欄に表示させてもよい。
ユーザは、ユーザ端末10を操作して申込画面に申込情報を入力すると、申込画面に表示されている申込ボタンを押下する。これにより、申込画面に入力されている申込情報を供給申し込みとしてユーザ端末10から管理サーバ30に通信ネットワークNを介して送信される。
(管理者による供給申し込みの承認方法)
以下において、管理者による供給申し込みの承認方法を具体的に説明する。管理サーバ30は、ユーザ端末10から供給申し込みを受け付けると、管理者端末20に対して注文確認用URLが通知される。したがって、管理者は管理者端末20を操作して注文確認用URLにアクセスすると、管理者端末20においてシステム画面が表示される。管理者は、システム画面において申込一覧ボタン410を選択することで管理者端末20に対して申込一覧画面を表示させる。そして、管理者は、承認していない供給申し込みの編集ボタンを操作して充填予定日を入力する。充填予定日が入力されると、その供給申し込みの承認ボタンが操作可能となる。したがって、管理者によって承認ボタンが操作されると、その供給申し込みが承認されたことになり、その供給申し込みの申込情報(例えば、充填予定日、持出し予定日、返却予定日、申込番号など)が作業日程データベース301などに反映される。
(充填及び充填完了後の計量時における供給管理システムの動作)
以下において、充填完了後の計量時における供給管理システムの動作を具体的に説明する。管理者は、情報処理装置550を操作してスケジュール画面を大型ディスプレイ510に表示させる。具体的には、情報処理装置550は、管理サーバ30からスケジュール情報を、通信ネットワークNを介して受信してスケジュール情報を大型ディスプレイ510に表示させる。管理者は、大型ディスプレイ510に表示されているスケジュール情報を確認して本日液化ヘリウムを充填する可搬式容器220を確認し、液化ヘリウム貯槽200より可搬式容器220に充填する。管理者は、液化ヘリウムを充填した可搬式容器220を計量装置40に載せ、その可搬式容器220の二次元情報Kを読取部530で読み取らせる。読取部530は、読み取った二次元情報Kから容器特定情報を取得し、その容器特定情報を、計量操作盤540を介して情報処理装置550に送信する。情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報をタッチパネル542に表示させるとともに、その容器特定情報に対応付けられている申込情報の申込番号及びユーザの名称を受発注管理データベース300から取得してタッチパネル542に表示する。
ここで、容器特定情報に対応付けられている申込情報が複数ある場合には、情報処理装置550は、充填予定日が直近、例えば充填予定日が本日に設定されている申込情報の申込番号及びユーザの名称を受発注管理データベース300から取得してタッチパネル542に表示する。また、情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報に関連付けられた空体重量を、マスターデータベース302に格納されている容器情報から取得し、タッチパネル542に表示する。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応するステータス情報をステータスデータベース303から取得する。ここで、ステータス情報は、「充填予定」である。したがって、情報処理装置550は、タッチパネル542において計量のみボタン611または充填完了ボタン612のみ有効に制御する。したがって、管理者は、計量のみボタン611または充填完了ボタン612を操作することになる。情報処理装置550は、充填完了ボタン612が操作されると、計量装置40の計量結果(容器総重量)と、容器総重量から空体重量を差し引いた保有量とをタッチパネル542に表示する。
管理者は、タッチパネル542に表示されている内容に問題がない場合には、確認ボタンを操作する。確認ボタンが操作されると、情報処理装置550は、タッチパネルに表示されている容器特定情報及び保有量と、「充填完了」を示す情報と、を管理サーバ30に送信する。管理サーバ30は、情報処理装置550から容器特定情報、保有量と及び「充填完了」を示す情報を受信すると、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報のうち、容器特定情報に関連付けられているステータス情報を「充填予定」から「充填完了」に更新し、容器特定情報に関連付けられている保有量を情報処理装置550から受信した保有量に更新する。
尚、蒸発潜熱が小さい液化ヘリウムの蒸発量を最小限とする為には、ユーザは持ち出し予定日に所定の可搬式容器220を持ち出すことが望ましい。従って、ユーザが持ち出し予定日を忘れない様に、管理サーバ30からユーザ、管理者の少なくとも一方に対して、「間もなく持ち出し予定日となる」又は「本日は持ち出し予定日である」といった旨の持ち出し予定日に関する注意喚起の電子メール発信、申込画面(図3)にその旨を表示、申込履歴一覧画面720にその旨を表示しても良い。
(持ち出す際の計量時における供給管理システムの動作)
以下において、充填が完了している可搬式容器220の計量時における供給管理システム1の動作を具体的に説明する。管理者は、情報処理装置550を操作してスケジュール画面を大型ディスプレイ510に表示させて、本日において持ち出される可搬式容器220を確認する。管理者は、持ち出される可搬式容器220を計量装置40に載せ、その可搬式容器220の二次元情報Kを読取部530で読み取らせる。読取部530は、読み取った二次元情報Kから容器特定情報を取得し、その容器特定情報を、計量操作盤540を介して情報処理装置550に送信する。情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報をタッチパネル542に表示させるとともに、その容器特定情報に対応付けられている申込情報の申込番号及びユーザの名称を受発注管理データベース300から取得してタッチパネル542に表示する。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報に関連付けられた空体重量を、マスターデータベース302に格納されている容器情報から取得し、タッチパネル542に表示する。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応するステータス情報をステータスデータベース303から取得する。ここで、ステータス情報は、「充填完了」である。したがって、情報処理装置550は、タッチパネル542において計量のみボタン611または持出ボタン613のみ有効に制御する。したがって、管理者は、計量のみボタン611または持出ボタン613を操作することになる。情報処理装置550は、持出ボタン613が操作されると、計量装置40の計量結果(容器総重量)と、容器総重量から空体重量を差し引いた保有量とをタッチパネル542に表示する。
尚、情報処理装置550がその保有量をタッチパネル542に表示する際、持ち出し予定日から所定の日数が経過している場合、その経過日数をタッチパネル542に表示しても良い。持ち出し予定日からの日数経過によって、充填された液化ヘリウムの一部が蒸発している可能性があるからである。
ユーザは、タッチパネル542に表示されている内容に問題がない場合には、セキュリティ装置520に認証用カードをかざす。これにより、タッチパネル542に表示されている保有量(持出し量)や可搬式容器の容器特定情報がユーザによって確認されたことになる。情報処理装置550は、セキュリティ装置520から認証カードIDを読み取ると、読み取った認証カードIDと、マスターデータベース302のアカウント情報に格納されている認証カードID(タッチパネル542に表示されているユーザ名に関連付けられた認証カードID)とを照合し、照合が成功すれば確認ボタンを有効にする。したがって、管理者は、有効になった確認ボタンを操作する。確認ボタンが操作されると、情報処理装置550は、タッチパネルに表示されている容器特定情報及び保有量と、「持ち出し中」を示す情報と、を管理サーバ30に送信する。管理サーバ30は、情報処理装置550から容器特定情報、保有量と及び「持ち出し中」を示す情報を受信すると、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報のうち、容器特定情報に関連付けられているステータス情報を「充填完了」から「持ち出し中」に更新し、容器特定情報に関連付けられている保有量を情報処理装置550から受信した保有量に更新する。また、管理サーバ30は、受発注管理データベース300において、情報処理装置550から受信した容器特定情報に関連づけて保有量を持出し量として格納する。
(返却する際の計量時における供給管理システムの動作)
以下において、低温センターに返却される可搬式容器220の計量時における供給管理システム1の動作を具体的に説明する。管理者は、返却された可搬式容器220を計量装置40に載せ、その可搬式容器220の二次元情報Kを読取部530で読み取らせる。読取部530は、読み取った二次元情報Kから容器特定情報を取得し、その容器特定情報を、計量操作盤540を介して情報処理装置550に送信する。情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報をタッチパネル542に表示させるとともに、その容器特定情報に対応付けられている申込情報の申込番号及びユーザの名称を受発注管理データベース300から取得してタッチパネル542に表示する。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報に関連付けられた空体重量を、マスターデータベース302に格納されている容器情報から取得し、タッチパネル542に表示する。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応するステータス情報をステータスデータベース303から取得する。ここで、ステータス情報は、「持出し中」である。したがって、情報処理装置550は、タッチパネル542において計量のみボタン611または返却ボタン614のみ有効に制御する。したがって、管理者は、計量のみボタン611または返却ボタン614を操作することになる。情報処理装置550は、返却ボタン614が操作されると、計量装置40の計量結果(容器総重量)と、容器総重量から空体重量を差し引いた保有量とをタッチパネル542に表示する。この保有量は、返却量である。さらに、情報処理装置550は、返却ボタン614が操作されると、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応する持ち出し量を、受発注管理データベース300から取得し、持ち出し量から返却量を差し引くことで使用量を算出してタッチパネル542に表示する。
ユーザは、タッチパネル542に表示されている内容に問題がない場合には、セキュリティ装置520に認証用カードをかざす。これにより、タッチパネル542に表示されている保有量(返却量)や、使用量、可搬式容器の容器特定情報がユーザによって確認されたことになる。情報処理装置550は、セキュリティ装置520から認証カードIDを読み取ると、読み取った認証カードIDと、マスターデータベース302のアカウント情報に格納されている認証カードID(タッチパネル542に表示されているユーザ名に関連付けられた認証カードID)とを照合し、照合が成功すれば確認ボタンを有効にする。したがって、管理者は、有効になった確認ボタンを操作する。確認ボタンが操作されると、情報処理装置550は、タッチパネルに表示されている容器特定情報、保有量及び使用量と、「返却完了」を示す情報と、を管理サーバ30に送信する。管理サーバ30は、情報処理装置550から容器特定情報、保有量、使用量及び「返却完了」を示す情報を受信すると、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報のうち、容器特定情報に関連付けられているステータス情報を「持ち出し中」から「返却完了」に更新し、容器特定情報に関連付けられている保有量を情報処理装置550から受信した保有量に更新する。また、管理サーバ30は、受発注管理データベース300において、情報処理装置550から受信した容器特定情報に関連づけて返却量と使用量を格納する。
(可搬式容器の保有量を単に計量する際の供給管理システムの動作)
以下において、保有量の計量時における供給管理システムの動作を具体的に説明する。充填完了後や返却完了後の可搬式容器に入っている液化ヘリウムは、徐々に蒸発してしまう。液化ヘリウムが蒸発してしまうと、可搬式容器内の温度が上昇してしまい、可搬式容器に対して液化ヘリウムを充填する際には、より多くの量の液化ヘリウムが必要となる。したがって可搬式容器220を空にせずに、常に温度上昇しない程度の液化ヘリウムを入れておく必要がある、そこで、管理者は、容器情報として計量した日付とその時の充填量が容器画面で見られるので、管理者は、定期的に容器管理画面にて保有量を確認し、必要に応じて可搬式容器220に液化ヘリウムを充填する。管理者は、液化ヘリウムを充填した可搬式容器220を計量装置40に載せ、その可搬式容器220の二次元情報Kを読取部530で読み取らせる。読取部530は、読み取った二次元情報Kから容器特定情報を取得し、その容器特定情報を、計量操作盤540を介して情報処理装置550に送信する。情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報をタッチパネル542に表示させる。
また、情報処理装置550は、読取部530で読み取った容器特定情報に関連付けられた空体重量を、マスターデータベース302に格納されている容器情報から取得し、タッチパネル542に表示する。また、情報処理装置550は、読取部530で読み取られた容器特定情報に対応するステータス情報をステータスデータベース303から取得する。ここで、目的が計量のみの場合は、容器ステータス状態に関わらず常に操作可能である。したがって、情報処理装置550は、タッチパネル542において計量のみボタン611または容器ステータス状態に応じた操作ボタンのみ有効に制御する。したがって、管理者は、計量のみボタン611または容器ステータス状態に応じた操作ボタンを操作することになる。情報処理装置550は、計量のみボタン611が操作されると、計量装置40の計量結果(容器総重量)と、容器総重量から空体重量を差し引いた保有量とをタッチパネル542に表示する。
管理者は、タッチパネル542に表示されている内容に問題がない場合には、確認ボタンを操作する。確認ボタンが操作されると、情報処理装置550は、タッチパネルに表示されている容器特定情報及び保有量を管理サーバ30に送信する。管理サーバ30は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報のうち、情報処理装置550から容器特定情報に関連付けられている保有量を、情報処理装置550から受信した保有量に更新する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
(変形例1)上記管理サーバ30は、設備111の回収率に基づいて、使用料金を変更してもよい。例えば、管理サーバ30は、あるグループに使用料金を請求する場合において、そのグループが使用した設備111の回収率に基づいて、使用料金を決定し、決定した使用料金をそのグループに請求してもよい。一例として、管理サーバ30は、単価×使用量+α=使用料金とする。このαは、固定値でもよいし、回収率により変動するものであってもよい。回収率によりαが変動する場合には、回収率が低くなるほど、αは段階的又は連続的に高くなってもよい。また、回収率が一定値以上の場合には、単価×使用量+α(固定値又は変動値)=使用料金となり、回収率が一定値未満の場合には単価×使用量=使用料金で使用料金が計算されてもよい。
(変形例2)上記管理者端末20には、非接触型ICカードリーダなどのセキュリティ装置が接続されてもよい。セキュリティ装置は、かざされたICカードの識別情報を読み取り、管理者端末20に送信する。管理者端末20は、セキュリティ装置から送信された識別情報に基づいてユーザ認証を行い、そのユーザ認証が成功すれば管理者端末20のロックが解除され操作可能な状態となる。尚、管理者に限らず、申込者や請求承認者側にもセキュリティ装置が接続されても良い。
(変形例3)上記管理サーバ30は、貯蔵設備(高圧カードル160、液化ヘリウム貯槽200及び可搬式容器220)に貯蔵されている液化ヘリウムの貯蔵量を常に計測してもよい。例えば、管理サーバ30は、圧力計170の計測データと、温度計180との計測データに基づいて高圧カードル160に貯蔵されている貯蔵量(第1貯蔵量)を求める。管理サーバ30は、レベル計210の計測データに基づいて、液化ヘリウム貯槽200に貯蔵されている液化ヘリウムの貯蔵量(第2貯蔵量)を求める。また、管理サーバ30は、ステータスデータベース303に格納されている容器保有量をすべて読み出して合計することで、可搬式容器220全体の容器保有量である第3貯蔵量と求める。そして、管理サーバ30は、第1貯蔵量、第2貯蔵量及び第3貯蔵量のそれぞれの値と、第1貯蔵量、第2貯蔵量及び第3貯蔵量をすべて合計した値とを、管理者端末20に表示させてもよい。なお、管理サーバ30は、第3貯蔵量を求めるにあたって、ユーザに持ち出された可搬式容器の容器保有量を除外してもよい。その場合には、管理サーバ30は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報及び容器保有量を参照し、ステータス情報が充填予定、充填完了、及び返却完了のいずれかである容器特定情報に関連付けられている容器保有量をすべて読み出して合計することで、第3貯蔵量を求めてもよい。また、管理サーバ30は、ステータスデータベース303に格納されているステータス情報及び容器保有量を参照し、ステータス情報ごとに容器保有量を集計し、管理者端末20に表示させてもよい。
(変形例4)上記管理サーバ30は、充填予定日を管理者端末20から取得したが、これに限定されず、充填予定日を自動的に設定してもよい。例えば、管理サーバ30は、マスターデータベース302に格納されている充填可能期日に基づいて充填予定日を設定してもよい。例えば、充填可能期日が2日である場合には、管理サーバ30は、持ち出し予定日よりも2日前までの期間において、充填予定日を設定してもよい。一例として、管理サーバ30は、持ち出し予定日よりも1日前の日に充填予定日を設定してもよい。ただし、管理者は、管理者端末20を操作することで、管理サーバ30が自動的に設定した充填予定日を変更可能である。
以上、説明したように、本実施形態の供給管理システム1は、申込画面から液体ヘリウムが充填された可搬式容器220の供給の申し込みを行うユーザ端末10と、ユーザ端末10からの供給申し込みを受け付け、各可搬式容器220に対する作業日程の情報である作業日程情報を作業日程データベース301で管理する管理サーバ30と、を備える。作業日程情報は、液化へリウムが充填される可搬式容器220の充填予定日と、充填後の可搬式容器220の持ち出し予定日と、持ち出された可搬式容器220の返却予定日との情報を含んでもいる。作業日程情報における充填予定日から返却予定日までの期間は、可搬式容器220の供給を受け付けることができない不使用期間である。申込画面は、少なくとも可搬式容器220の容器特定情報と、可搬式容器220の持ち出し予定日と、可搬式容器220の返却予定日と、の各情報が入力されるための複数の入力欄を有している。管理サーバ30は、入力欄に入力された持ち出し予定日と返却予定日とのうち、少なくともいずれかの予定日の情報をユーザ端末10から取得する取得部311と、取得部311で取得した予定日が不使用期間内に該当する可搬式容器220である予約済み容器を作業日程データベース301から探索し、探索した結果、予約済み容器があれば、予約済み容器の供給申し込みを受け付けない受付部312と、を有する。
このような構成によれば、液化ヘリウムを可搬式容器で供給される場合において、同一の期間に重複して供給申し込みが行われることを防止することができる。
また、本実施形態の供給管理システム1は、管理者が利用する管理者端末20を備える。そして、管理サーバ30は、受付部312で受け付けた申し込みの充填予定日を入力するための入力画面を管理者端末20に表示可能であり、入力画面に入力された充填予定日を容器特定情報に関連付けて作業日程データベース301に格納してもよい。
このような構成によれば、管理者が各可搬式容器220の作業日程を管理する必要がなくなる。
また、本実施形態の供給管理システム1は、ステータスデータベース303、操作盤、読取部530及びステータス管理部と、を有してもよい。ステータスデータベース303は、可搬式容器220の現在の状態が、少なくとも充填予定、充填完了、持ち出し中、及び返却完了のいずれかであるかを示す情報であるステータス情報を可搬式容器220ごとに格納する。操作盤は、可搬式容器220に液化ヘリウムを充填した場合に操作する第1操作ボタンと、可搬式容器220を持ち出す際に操作される第2操作ボタンと、可搬式容器を返却する際に操作する第3操作ボタンと、を有しており、いずれかの操作ボタンが操作された場合には、操作されたことを示す操作信号を出力する。読取部530は、可搬式容器220の識別情報を読み取る。ステータス管理部は、読取部530で読み取った容器特定情報に対応するステータス情報を、操作盤からの操作信号に基づいて変更する。
このような構成によれば、管理者が各可搬式容器220の状態を日々目視で確認することがなくなり、作業の効率化に寄与する。回収・液化サイクルの中では、そのサイクルを維持するために十数台から数十台の可搬式容器が流通している。管理者は、全ての容器に対してステータス情報を日々確認することが必要であり、管理者にとって煩雑な業務が必要とされている。液化・回収サイクルは、限られた数量の可搬式容器を運用してユーザへの液体ヘリウム供給を行っており、使用済みの可搬式容器を長期にわたってユーザが保有していると液体ヘリウム供給に支障が生じる。このことからも、管理者は、全ての可搬式容器220に対してステータス情報を日々確認することが必要である。本実施形態では、供給管理システム1は、全ての可搬式容器に対してステータス情報を管理しており、適宜、管理者端末20にステータス情報を表示可能である。したがって、管理者による可搬式容器220の確認作業を軽減することができる。
最も多く流通している容量100L程度の可搬式容器220は、一般的に液面計を装備しない。そのため、可搬式容器220の容器保有量は配達または持出し時点における計量値を基準とし、計量操作盤540における計量値を管理者が紙媒体に転記して管理していた。そのため、作業が煩雑で転記ミスによる不正確さも課題として存在していた。
本実施形態の供給管理システム1は、計量操作盤540における計量値を、通信ネットワークNを介して管理サーバ30に送信し、管理サーバ30は、容器保有量を可搬式容器ごとにステータスデータベース303に格納する。そして、ステータスデータベース303に格納された容器保有量は、計量装置40で計量されるごとに、最新の容器保有量に更新される。このような構成により、管理者による転記ミスが発生せずに、正確に容器保有量を管理するこができる。
ここで、従来の供給管理システムの問題点について説明する。可搬式容器に液化ヘリウムを充填する場合、その作業の工程管理も重要であった。つまり、液化ヘリウムが充填された可搬式容器が申し込み者によって持ち出されること無く一定時間が経過すると、蒸発潜熱が小さいが故に液化ヘリウムの一部が気化し、所定の品質管理が困難となる場合があった。特に、容量の異なる複数の可搬式容器を運用し、液化ヘリウムの充填に使用できる期間(可搬式容器が低温センターへ返却され、液化ヘリウムの充填が完了するまでの期間)が異なる充填作業を同時並行で行なわなければならない場合もあり、作業工程が煩雑・複雑となっていた。その結果、液化ヘリウムが充填されたにも関わらず、持ち出しまで時間が経過してしまう可搬式容器が一定数生じていた。
また、申し込み者によって再度低温センターから持ち出された可搬式容器の管理も重要である。つまり、限られた可搬式容器を用いて必要な液化ヘリウムを適切に供給する為には、使用された可搬式容器を早期に回収し、再利用できる様に管理する必要がある。特に、長期間放置された可搬式容器の内部は常温状態となる。その為に、その可搬式容器を再度利用するには、可搬式容器を液化ヘリウムの温度まで冷却する為に貴重な液化ヘリウムを用いなければならない。つまり、効率的に可搬式容器を最利用するためには、可搬式容器の内部に一定量の液化ヘリウムが残存し、内部が低温状態に維持されている状態で可搬式容器を回収する必要があった。一方、各所で使用されたヘリウムは低温センターにて回収、精製の後、再度液化して利用される。しかし、通常は一定量のロス量が必ず生じるので、そのロス量分のヘリウムについては別途購入する必要がある。従って、低温センターとして、常にヘリウムのロス量、そのロス量の変化を把握する必要もあった。又、回収ヘリウムについては、その液化運転に影響のあるヘリウム中の不純物濃度やその変化についても常に把握する必要があった。
本実施形態の供給管理システム1は、これらの問題を解決するものであり、液化ヘリウムの充填作業日程の調整/効率化、回収ヘリウムの液化運転の効率化、可搬式容器管理(状態、存在の把握、回収タイミング)の効率化、ヘリウム購入スケジュール調整が簡便、効率的に行なうことができる。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」、「有する」や「備える」とする時、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
また、明細書に記載の「…部」の用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアとして具現されてもよいし、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで具現されてもよい。
図19は、管理サーバ30として機能するコンピュータ1000のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1000にインストールされたプログラムは、コンピュータ1000を、上記実施形態に係る管理サーバ30の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1000に、上記実施形態に係る管理サーバ30に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1000に、上記実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1000に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ1000は、CPU1012、RAM1014、及びグラフィックコントローラ1016を含み、それらはホストコントローラ1010によって相互に接続されている。コンピュータ1000はまた、通信インタフェース1022及び記憶装置1024のような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1020を介してホストコントローラ1010に接続されている。記憶装置1024は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1000はまた、ROM1030及びタッチパネルのような入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1040を介して入出力コントローラ1020に接続されている。
CPU1012は、ROM1030及びRAM1014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1016は、RAM1014内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1012によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1018上に表示されるようにする。
通信インタフェース1022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1024は、コンピュータ1000内のCPU1012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。
ROM1030はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1040はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1020に接続してよい。
プログラムは、ICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1024、RAM1014、又はROM1030にインストールされ、CPU1012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1000に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、通信がコンピュータ1000及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1012は、RAM1014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1022は、CPU1012の制御の下、RAM1014、記憶装置1024、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
また、CPU1012は、記憶装置1024、又はICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1014に読み取られるようにし、RAM1014上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1012は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1012は、RAM1014から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1014に対しライトバックする。また、CPU1012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1012は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1000上又はコンピュータ1000近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1000に提供する。
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
1 供給管理システム
10 ユーザ端末
20 管理者端末
30 管理サーバ
40 計量装置
50 現場装置
311 取得部
312 受付部
313 処理部
550 情報処理装置

Claims (14)

  1. 申込画面から液体ヘリウムが充填された可搬式容器の供給の申し込みを行うユーザ端末と、
    前記ユーザ端末からの前記申し込みを受け付け、各可搬式容器に対する作業日程の情報である作業日程情報を第1データベースで管理している管理サーバと、
    を備え、
    前記作業日程情報は、液化へリウムが充填される可搬式容器の充填予定日と、充填後の前記可搬式容器の持ち出し予定日と、持ち出された前記可搬式容器の返却予定日との情報を含み、
    前記作業日程情報における前記充填予定日から前記返却予定日までの期間は、前記可搬式容器の供給を受け付けることができない不使用期間であり、
    前記申込画面は、少なくとも可搬式容器の識別情報である容器特定情報と、可搬式容器の持ち出し予定日と、可搬式容器の返却予定日と、の各情報が入力されるための複数の入力欄を有し、
    管理サーバは、
    前記入力欄に入力された前記持ち出し予定日と前記返却予定日とのうち、少なくともいずれかの予定日の情報を前記ユーザ端末から取得する取得部と、
    前記取得部で取得した前記予定日が前記不使用期間内に該当する前記可搬式容器である予約済み容器を第1データベースから探索し、探索した結果、前記予約済み容器があれば、前記予約済み容器の前記申し込みを受け付けない受付部と、
    を有する、
    供給管理システム。
  2. 前記受付部は、前記予約済み容器の容器特定情報が、前記申込画面に入力できないように前記申込画面を制御する、
    請求項1に記載の供給管理システム。
  3. 管理者が利用する管理者端末を備え、
    前記管理サーバは、前記受付部で受け付けた前記申し込みの前記充填予定日を入力するための入力画面を前記管理者端末に表示可能であり、前記入力画面に入力された前記充填予定日を前記容器特定情報に関連付けて前記第1データベースに格納する、
    請求項1又は2に記載の供給管理システム。
  4. 前記可搬式容器に液化ヘリウムを充填した場合に操作する第1操作ボタンと、前記可搬式容器を持ち出す際に操作される第2操作ボタンと、前記可搬式容器を返却する際に操作する第3操作ボタンと、前記可搬式容器の重量を計量する際に操作する第4操作ボタンとを有しており、いずれかの操作ボタンが操作された場合には、操作されたことを示す操作信号を出力する操作盤と
    前記可搬式容器の容器特定情報を読み取る読取部と、
    を備え、
    前記管理サーバは、
    前記可搬式容器の現在の状態が、少なくとも充填予定、充填完了、持ち出し中、及び返却完了のいずれかであるかを示す情報であるステータス情報を可搬式容器ごとに格納する第2データベースと、
    前記読取部で読み取った前記識別情報に対応する前記ステータス情報を、前記操作盤からの前記操作信号に基づいて変更するステータス管理部と、
    を備える、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の供給管理システム。
  5. 前記操作盤を制御する情報処理装置を備え、
    前記情報処理装置は、前記読取部で読み取られた前記容器特定情報に対応する前記ステータス情報が、前記充填予定である場合には前記第1操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効に制御し、前記充填完了である場合には前記第2操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効とし、前記持ち出し中である場合には前記第3操作ボタンまたは前記第4操作ボタンのみ有効とする、
    請求項4に記載の供給管理システム。
  6. 前記可搬式容器を計量する計量装置を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記第2操作ボタンが操作された場合には前記計量装置の計量結果から空体重量を差し引くことで液化ヘリウムの持出し量を求め、前記第3操作ボタンが操作された場合には前記計量装置の計測結果から空体重量を差し引くことで液化ヘリウムの返却量を求め、前記持出し量から返却量を差し引くことで液化ヘリウムの使用量を求め、
    前記管理サーバは、前記情報処理装置と通信し、前記持出し量、前記返却量及び前記使用量を、前記読取部で読み取られた容器特定情報に関連付けて第3データベースに格納する、
    請求項5に記載の供給管理システム。
  7. 前記情報処理装置は、前記計量装置で計量された計測結果から空体重量を差し引くことで前記可搬式容器に入っている液化ヘリウムの量である容器保有量を求め、
    前記管理サーバは、前記情報処理装置と通信し、前記容器保有量を前記読取部で読み取られた容器特定情報に関連付けて前記第2データベースに格納し、
    前記第2データベースに格納された前記容器保有量は、前記計量装置で計量されるごとに、最新の前記容器保有量に更新される、
    請求項6に記載の供給管理システム。
  8. 前記管理サーバは、前記使用量に対して単価を乗算した値を使用料金として請求するための情報を、ユーザ又はユーザが所属するグループが所有する通信端末に通知する、
    請求項6に記載の供給管理システム。
  9. 液化プラント内に設けられた複数の回収配管に対してそれぞれ設けられた流量計を含む現場計器の計測データと、前記使用量と、に基づいて、所定期間におけるガス回収率を前記回収配管ごとに求めて第4データベースに格納する、回収率管理部を備える
    請求項6に記載の供給管理システム。
  10. 前記管理サーバは、前記現場計器の計測データに基づいて、前記液化プラント内の液化ヘリウム貯槽に貯蔵されている液化ヘリウムの量である第1貯蔵量と、前記液化プラント内のカードルに貯蔵されている液化ヘリウムの量である第2貯蔵量と、前記第2データベースに格納されている全ての容器保有量を集計することで全ての前記可搬式容器に貯蔵されている液化ヘリウムの量である第3貯蔵量と、を求める、
    請求項9に記載の供給管理システム。
  11. 前記管理サーバは、前記持ち出し予定日又は前記持ち出し予定日の前日までに、前記持ち出し予定日に関する注意喚起を前記ユーザ端末に表示する、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の供給管理システム。
  12. 前記管理サーバは、前記第1データベースに格納された前記作業日程情報に基づいて、所定期間における各日付において前記可搬式容器に対する作業内容をスケジュール画面として表示装置に表示し、
    前記スケジュール画面は、ユーザによって実施された作業内容と、ユーザによって実施されていない作業内容とが異なる態様で表示される、
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の供給管理システム。
  13. 前記管理サーバは、前記第2データベースに格納された情報に基づいて、少なくとも前記ステータス情報及び前記容器保有量が可搬式容器ごとに表示された容器管理画面を表示装置に表示し、
    前記容器管理画面には、さらに、使用する又は使用しているグループ名の情報が前記可搬式容器ごとに表示されており、持出し予定の可搬式容器と、充填予定の可搬式容器と、返却が完了している可搬式容器と、持出し中の可搬式容器と、が分類されて表示されている、
    請求項7に記載の供給管理システム。
  14. 前記管理サーバは、前記申込画面のログイン画面にて前記ユーザ端末から入力されたユーザID及びパスワードと、予め登録された複数のアカウント情報とを比較して、入力された前記ユーザID及び前記パスワードと一致するアカウント情報があれば、当該ユーザ端末からのログインを許可する、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の供給管理システム。
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