JP7401708B1 - インクジェット印刷用インク組成物 - Google Patents

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聡史 平川
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Abstract

【課題】低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好であるインクジェット印刷用インク組成物を提供する。【解決手段】色材(A)、アニオン性基含有樹脂(B)、水溶性有機溶媒(C)、樹脂微粒子(D)、界面活性剤(E)、および、水(F)を含み、界面活性剤(E)は、アセチレン系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含み、ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミンおよびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤であり、ノニオン性界面活性剤(E-2)と2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)との総量は、インク組成物中、3.8質量%以下である、インクジェット印刷用インク組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット印刷用インク組成物に関する。より詳細には、本発明は、低吸収性基材や非吸収記録媒体に対してもレベリング性が良好であるインクジェット印刷用インク組成物に関する。
従来、種々の基材に印刷される水性インクジェットインクが開発されている。しかしながら、水性インクジェットインクは、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合、予めプライマーを塗付しなければレベリング性が悪くなり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりが低位となる。
そこで、低吸収性基材用の水性インクジェットインクとしては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル型界面活性剤およびアセチレングリコール型界面活性剤を含有する水性インクジェットインクが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2021-80430号公報
しかしながら、特許文献1に記載の水性インクジェットインクは、レベリング性が悪くなり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりが低位となり不充分であった。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好であるインクジェット印刷用インク組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、所定の界面活性剤の組み合わせを採用することにより、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。上記課題を解決する本発明のインクジェット印刷用インク組成物には、以下の構成が主に含まれる。
(1)色材(A)、アニオン性基含有樹脂(B)、水溶性有機溶媒(C)、樹脂微粒子(D)、界面活性剤(E)、および、水(F)を含み、前記界面活性剤(E)は、アセチレン系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、前記ノニオン性界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含み、前記ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミンおよびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤であり、
前記ノニオン性界面活性剤(E-2)と2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)との総量は、インク組成物中、3.8質量%以下である、インクジェット印刷用インク組成物。
このような構成によれば、インクジェット印刷用インク組成物は、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好である。
(2)前記水溶性有機溶媒(C)は、沸点が120~200℃の有機溶剤を含む、(1)記載のインクジェット印刷用インク組成物。
このような構成によれば、インクジェット印刷用インク組成物は、従来よりも低い熱エネルギーにて乾燥することができ、良好な印刷物を得ることができ、さらに保存安定性が優れる。
(3)前記樹脂微粒子(D)は、ワックスまたはエマルジョンのうち、少なくともいずれか一方を含む、(1)または(2)記載のインクジェット印刷用インク組成物。
このような構成によれば、インクジェット印刷用インク組成物は、乾燥性および耐擦過性が優れる。
本発明によれば、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好であるインクジェット印刷用インク組成物を提供することができる。
<インクジェット印刷用インク組成物>
本発明の一実施形態のインクジェット印刷用インク組成物(以下、インク組成物ともいう)は、色材(A)、アニオン性基含有樹脂(B)、水溶性有機溶媒(C)、樹脂微粒子(D)、界面活性剤(E)、および、水(F)を含む。界面活性剤(E)は、アセチレン系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、ノニオン性界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含む。ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミンおよびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤である。ノニオン性界面活性剤(E-2)と2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)との総量は、インク組成物中、3.8質量%以下である。以下、それぞれについて説明する。
(色材(A))
本実施形態のインク組成物は、色材(顔料)を含む。顔料は特に限定されない。一例を挙げると、顔料は、各種有機顔料、無機顔料である。
有機顔料は、染料レーキ顔料、アゾ系、ベンゾイミダゾロン系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アントラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ系、チオインジコ系、ペリレン系、ペリノン系、ジケトピロロピロール系、イソインドリノン系、ニトロ系、ニトロソ系、フラバンスロン系、キノフタロン系、ピランスロン系、インダンスロン系の顔料等である。
無機顔料は、酸化チタン、ベンガラ、アンチモンレッド、カドミウムイエロー、コバルトブルー、群青、紺青、鉄黒、酸化クロムグリーン、カーボンブラック、黒鉛等の有色顔料(白色、黒色等の無彩色の着色顔料も含める)、および、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、タルク等の体質顔料等である。
本実施形態のインク組成物の代表的な色相ごとの顔料の具体例は、以下のとおりである。
イエロー顔料は、C.I.Pigment Yellow 1、2、3、12、13、14、16、17、42、73、74、75、81、83、87、93、95、97、98、108、109、114、120、128、129、138、139、150、151、155、166、180、184、185、213等であり、C.I.Pigment Yellow 150、155、180、213等であることが好ましい。
マゼンタ顔料は、C.I.Pigment Red 5、7、12、19、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57、57:1、63:1、101、102、112、122、123、144、146、149、168、177、178、179、180、184、185、190、202、209、224、242、254、255、270、C.I.Pigment Violet 19等であり、C.I.Pigment Red122、202、Pigment Violet 19等であることが好ましい。
シアン顔料は、C.I.Pigment Blue 1、2、3、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、18、22、27、29、60等であり、C.I.Pigment Blue 15:4等であることが好ましい。
ブラック顔料は、カーボンブラック(C.I.Pigment Black 7)等である。
ホワイト顔料は、酸化チタン、酸化アルミニウム等であり、アルミナ、シリカ等の種々の材料で表面処理された酸化チタン等であることが好ましい。
顔料の含有量は特に限定されない。一例を挙げると、ホワイト以外の顔料の含有量は、インク組成物中、0.5質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。また、ホワイト以外の顔料の含有量は、インク組成物中、10質量%以下であることが好ましく、8質量%以下であることがより好ましい。一方、ホワイト顔料の含有量は、インク組成物中、4質量%以上であることが好ましく、8質量%以上であることがより好ましい。また、ホワイト顔料の含有量は、インク組成物中、25質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることがより好ましい。顔料の含有量が上記範囲内であることにより、インク組成物は、色再現性が優れる。
顔料は、後述するアニオン性基含有樹脂(B)で被覆されていてもよい。
(アニオン性基含有樹脂(B))
アニオン性基含有樹脂は、通常のインキや塗料の顔料分散用やバインダーとして利用できるアルカリ可溶性樹脂であり、塩基性化合物の存在下で、水性媒体中に溶解できるものであれば特に限定されない。アニオン性基含有樹脂は、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基等のアニオン性基の1種又は2種以上を含有する樹脂であることが好ましい。
アニオン性基含有樹脂は、さらに、主に顔料との吸着性を向上させるための疎水性部分、および/または、主に水性媒体中での凝集防止に有効な作用を得るための親水性部分を分子中に有することが好ましい。分子内に導入する疎水性部分は、長鎖アルキル基、脂環族又は芳香族の環状炭化水素基等の疎水性基が挙げられる。分子内に導入する親水性部分は、(ポリ)オキシアルキレン鎖、塩基性含窒素基、水酸基、エポキシ基等の親水性基が挙げられる。
アニオン性基含有樹脂の酸価は、顔料の分散安定性を高める観点から、50mgKOH/g以上であることが好ましく、60mgKOH/g以上であることがより好ましく、70mgKOH/g以上であることがさらに好ましい。アニオン性基含有樹脂の酸価は、印刷物の耐水性を高める観点から、350mgKOH/g以下であることが好ましく、300mgKOH/g以下であることがより好ましい。なお、酸価は、アニオン性基含有樹脂を合成するために用いる単量体の組成に基づいて、アニオン性基含有樹脂1gを中和するのに理論上要する水酸化カリウムのmg数を算術的に求めた理論酸価である。
アニオン性基含有樹脂の重量平均分子量は、顔料の分散安定性を高める観点から、3,000以上であることが好ましく、7,000以上であることがより好ましい。アニオン性基含有樹脂の重量平均分子量は、後述する水性媒体への溶解性を高める観点から、200,000以下であることが好ましく、100,000以下であることがより好ましい。重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によって測定することができる。一例として、GPC装置としてWater2690(ウォーターズ社製)、カラムとしてPLgel、5μ、MIXED-D(Polymer Laboratories社製)を使用して、展開溶媒としてテトラヒドロフラン、カラム温度25℃、流速1ミリリットル/分、RI検出器、試料注入濃度10ミリグラム/ミリリットル、注入量100マイクロリットルの条件下、クロマトグラフィーを行ない、ポリスチレン換算の重量平均分子量として求めることができる。
アニオン性基含有樹脂は、例えば、アクリル系共重合樹脂、マレイン酸系共重合樹脂、縮重合反応によって得られるポリエステル樹脂、およびポリウレタン樹脂等である。このようなアニオン性基含有樹脂を合成するための材料は、例えば、特開2000-94825号公報に開示されており、当該公報に記載されている材料を使用して得られるアクリル系共重合樹脂、マレイン酸系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂等が利用可能である。さらには、アニオン性基含有樹脂は、もちろんその他の材料を用いて得られた樹脂も利用可能である。アニオン性基含有樹脂は、少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
アクリル系共重合樹脂は、アニオン性基含有単量体と共重合可能な他の単量体の混合物を通常のラジカル発生剤(例えば、ベンゾイルパーオキサイド、ターシャリブチルパーオキシベンゾエート、アゾビスイソブチロニトリル等)の存在下、溶媒中で重合して得られるものが使用できる。
アニオン性基含有単量体は、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基よりなる群から選ばれる少なくとも1種のアニオン性基を有する単量体が挙げられ、これらの中でもカルボキシル基を有する単量体が好ましい。
カルボキシル基を有する単量体は、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、2-カルボキシエチル(メタ)アクリレート、2-カルボキシプロピル(メタ)アクリレート、無水マレイン酸、無水フマール酸、マレイン酸ハーフエステル等が挙げられる。スルホン酸基を有する単量体は、スルホエチルメタクリレート等が挙げられる。ホスホン酸基を有する単量体は、ホスホノエチルメタクリレート等が挙げられる。
アニオン基含有単量体と共重合可能な他の単量体は、顔料との吸着性を向上させる観点から、疎水性基含有単量体を含むことが好ましい。
疎水性基含有単量体は、長鎖アルキル基を有する単量体として、(メタ)アクリル酸等のラジカル重合性不飽和カルボン酸の炭素数が8以上のアルキルエステル類(例えば、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシステアリル(メタ)アクリレート等)、炭素数が8以上のアルキルビニルエーテル類(例えば、ドデシルビニルエーテル等)、炭素数が8以上の脂肪酸のビニルエステル類(例えば、ビニル2-エチルヘキサノエート、ビニルラウレート、ビニルステアレート等);脂環族炭化水素基を有する単量体として、シクロヘキシル(メタ)アクリレート等;芳香族炭化水素基を有する単量体として、ベンジル(メタ)アクリレート、スチレン、α-スチレン、ビニルトルエン等のスチレン系単量体等が挙げられる。
アニオン性基含有単量体と共重合可能な他の単量体は、後述する水性媒体中でアニオン性基含有樹脂の凝集を抑制する観点から、親水性基含有単量体を含むことが好ましい。
親水性基含有単量体は、(ポリ)オキシアルキレン鎖を有する単量体として、メトキシポリエチレングリコール、メトキシポリエチレンポリプロピレングリコール、エトキシポリエチレングリコール、エトキシポリエチレンポリプロピレングリコール、プロポキシポリエチレングリコール、プロポキシポリエチレンポリプロピレングリコール等の片末端アルキル封鎖(ポリ)アルキレングリコールと(メタ)アクリル酸等のラジカル重合性不飽和カルボン酸とのエステル化物や、(メタ)アクリル酸等のラジカル重合性不飽和カルボン酸へのエチレンオキシド付加物および/またはプロピレンオキシド付加物等;塩基性基含有単量体として、例えば、1-ビニル-2-ピロリドン、1-ビニル-3-ピロリドン等のビニルピロリドン類、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン、5-メチル-2-ビニルピリジン、5-エチル-2-ビニルピリジン等のビニルピリジン類、1-ビニルイミダゾール、1-ビニル-2-メチルイミダゾール等のビニルイミダゾール類、3-ビニルピペリジン、N-メチル-3-ビニルピペリジン等のビニルビペリジン類、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸第3ブチルアミノエチル、(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-メトキシ(メタ)アクリルアミド、N-エトキシ(メタ)アクリルアミド、N-ジメチルアクリルアミド、N-プロピルアクリルアミド等の(メタ)アクリル酸の含窒素誘導体類等;水酸基を有する単量体として、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル類等;エポキシ基を有する単量体として、例えば、グリシジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
疎水性基含有単量体および親水性基含有単量体以外の共重合可能な他の単量体は、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル等の(メタ)アクリル酸の炭素数が8未満のアルキルエステル類等が挙げられる。
アニオン性基含有樹脂の使用量は、顔料100質量部に対して、顔料の分散安定性を高める観点から、10質量部以上であることが好ましく、20質量部以上であることがより好ましく、30質量部以上であることがさらに好ましい。アニオン性基含有樹脂の使用量は、顔料100質量部に対して、インク組成物の粘度を低下させる観点から、100質量部以下であることが好ましく、80質量部以下であることがより好ましく、60質量部以下であることがさらに好ましい。
(塩基性化合物)
本実施形態のインク組成物は、アニオン性基含有樹脂を溶解させる観点から、塩基性化合物を含むことが好ましい。塩基性化合物は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基性化合物;アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、モノエタノールアミン、N、N-ジメチルエタノールアミン、N、N-ジエチルエタノールアミン、N、N-ジブチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、N-メチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、N-メチルモルホリン、N-エチルモルホリン等の有機塩基性化合物等である。
塩基性化合物の含有量は、アニオン性基含有樹脂を媒体中に溶解させる量であればよく、通常、アニオン性基含有樹脂の分散安定性を高める観点から、インク組成物中、0.05質量%以上であることが好ましく、0.1質量%以上であることがより好ましい。また、塩基性化合物の含有量は、印刷物の耐水性を高める観点から、1質量%以下であることが好ましく、0.5質量%以下であることがより好ましい。
(水溶性有機溶媒(C))
水溶性有機溶媒は、インクジェット画像を形成した場合において、得られる塗膜のベタ均一性を向上させたり、水に溶解しない任意成分を溶解させるために配合される。本実施形態のインク組成物は、沸点が120~200℃から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶媒を含むことが好ましい。
沸点が120~200℃の水溶性有機溶媒は、グリコール類、グリコールエーテル類またはメトキシブタノール類のうち少なくとも1種を含むことが好ましい。
沸点が120~200℃であるグリコール類は特に限定されない。一例を挙げると、沸点が120~200℃であるグリコール類は、エチレングリコール、プロピレングリコール等である。
沸点が120~200℃であるグリコールエーテル類は特に限定されない。一例を挙げると、沸点が120~200℃であるグリコールエーテル類は、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールターシャリーブチルエーテル等である。
沸点が120~200℃であるメトキシブタノール類は特に限定されない。一例を挙げると、沸点が120~200℃であるメトキシブタノール類は、3-メトキシ-1-ブタノール、3-メトキシ-3-メチルブタノール等である。
沸点が120~200℃から選ばれる少なくとも1種の水溶性有機溶媒を含有させることにより、インク組成物は、保存安定性を損なうことなく塗膜乾燥性と吐出安定性の両立がはかられる。
水溶性有機溶媒全体の説明に戻り、本実施形態の水溶性有機溶媒は、上記水溶性有機溶媒のほか、他の水溶性有機溶媒を含んでもよい。他の水溶性有機溶媒は特に限定されない。一例を挙げると、他の水溶性有機溶媒は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、グリセリン、ポリグリセリン、アセトン、アセトニトリル、イソプロパノール、テトラヒドロフラン等である。
また、沸点が120~200℃の水溶性有機溶媒の合計量は、水溶性有機溶媒中、90質量%以上であればよく、95質量%以上であることが好ましく、98質量%以上であることがより好ましい。沸点が120~200℃の水溶性有機溶媒の合計量が90質量%以上であることにより、インク組成物は、乾燥性が優れ、得られるインクジェット画像に滲みを生じにくい。
(樹脂微粒子(D))
樹脂微粒子は、塗膜乾燥性および耐擦過性を付与するために配合される。樹脂微粒子は、本実施形態のインク組成物の溶媒(水性媒体)に難溶または不溶である樹脂を、微粒子状にして分散させたものである。
樹脂微粒子は特に限定されない。一例を挙げると、樹脂微粒子は、ワックス、エマルジョン(ウレタン樹脂微粒子、スチレンアクリル樹脂微粒子、アクリル樹脂微粒子、ポリオレフィン樹脂微粒子、酢酸ビニル樹脂微粒子、塩化ビニル樹脂微粒子、シリコーン樹脂微粒子、フッ素樹脂微粒子、ポリエーテル系樹脂微粒子、ポリエステル系樹脂微粒子、ポリカルボジイミド樹脂微粒子)、コロイダルシリカ等である。これらの中でも、本実施形態のインク組成物は、樹脂微粒子として、ワックスまたはエマルジョンのうち、少なくともいずれか一方を含むことが好ましい。これにより、インク組成物は、乾燥性および耐擦過性が優れる。
樹脂微粒子がワックスである場合、ワックスは特に限定されない。一例を挙げると、ワックスは、各種天然ワックス、合成ワックス等である。
天然ワックスは、石油系ワックスであるパラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等;褐炭系ワックスであるモンタンワックス等;植物系ワックスであるカルナバワックス、キャンデリアワックス等;動植物系ワックスである蜜蝋、ラノリン等のワックスを、水性媒体中に分散させたエマルジョン等である。
合成ワックスは、ポリアルキレンワックス(好ましくはポリC2-C4アルキレンワックス)、酸化ポリアルキレンワックス(好ましくは酸化ポリC2-C4アルキレンワックス)等である。これらの中で、合成ワックスは、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、酸化ポリプロピレンワックス等であることが好ましく、酸化ポリエチレンワックスであることがより好ましい。
ワックスは市販品が用いられてもよい。市販品は、ビックケミー社製のCERAFLOUR 925、929、950、991;AQUACER 498、515、526、531、537、539、552、1547;AQUAMAT 208、263、272;MINERPOL 221等;三井化学(株)製の三井ハイワックス NL100、NL200、NL500、4202E、1105A、2203A、NP550、NP055、NP505等;三洋化学(株)製のKUE-100、11等である。これらの中でも、ワックスである樹脂微粒子は、AQUACER 515、531、537、539、1547であることが好ましく、AQUACER 515、531、537、1547であることがより好ましい。
エマルジョンである樹脂微粒子は特に限定されない。一例を挙げると、エマルジョンである樹脂微粒子は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレート、アクリルアミド、オレフィン、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルアルコール、ビニルエーテル、ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ビニルカルバゾール、ビニルイミダゾール、および塩化ビニリデンの単独重合体又は共重合体、フッ素樹脂、および天然樹脂が挙げられる。これらの中でも、樹脂微粒子は、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、アクリロニトリル、シアノアクリレートなどの(メタ)アクリル系モノマーの少なくとも何れかの単独重合体又は共重合体であるアクリル系樹脂が好ましい。また、アクリル系樹脂は、(メタ)アクリル系モノマーとビニル系モノマーとの共重合体が好ましい。ビニル系モノマーは、スチレンなどが挙げられ、(メタ)アクリル系モノマーとスチレンとの共重合体であるスチレン-アクリル共重合体系樹脂が好ましい。なお、上記の共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体、交互共重合体、およびグラフト共重合体のうちいずれの形態であってもよい。ほかにも、エマルジョンである樹脂微粒子は、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂等であってもよい。
エマルジョンの作製方法は特に限定されない。一例を挙げると、樹脂微粒子は、所望の樹脂を構成する単量体中に重合触媒(重合開始剤)と分散剤とを混合して重合(すなわち乳化重合)する方法、親水性部分を持つ樹脂を水溶性有機溶剤に溶解させその溶液を水中に混合した後に水溶性有機溶剤を蒸留等で除去することで得る方法、樹脂を非水溶性有機溶剤に溶解させその溶液を分散剤と共に水溶液中に混合して得る方法等により得られ得る。樹脂を分散する際に用いることのできる分散剤は特に限定されない。一例を挙げると、分散剤は、アニオン性界面活性剤(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ラウリルリン酸ナトリウム塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートアンモニウム塩等)、ノニオン性界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等)である。
エマルジョンである樹脂微粒子は、市販品であってもよい。市販品は、マイクロジェルE-1002、マイクロジェルE-5002(日本ペイント(株)製)、ボンコート4001、ボンコート5454(DIC(株)製)、SAE1014(日本ゼオン(株)製)、サイビノールSK-200(サイデン化学(株)製)、ジュリマーAT-613(東亜合成(株)製)、ビニブラン700(日信化学工業(株)製)、ジョンクリル7100、ジョンクリル390、ジョンクリル711、ジョンクリル511、ジョンクリル7001、ジョンクリル632、ジョンクリル741、ジョンクリル450、ジョンクリル840、ジョンクリル74J、ジョンクリルHRC-1645J、ジョンクリル734、ジョンクリル852、ジョンクリル7600、ジョンクリル775、ジョンクリル537J、ジョンクリル1535、ジョンクリルPDX-7630A、ジョンクリル352J、ジョンクリル352D、ジョンクリルPDX-7145、ジョンクリル538J、ジョンクリル7640、ジョンクリル7641、ジョンクリル631、ジョンクリル790、ジョンクリル780、ジョンクリル7610(BASFジャパン(株)製)等である。
樹脂微粒子は、複合樹脂を含んでもよい。複合樹脂は、定着を構成する樹脂として、樹脂を構成するモノマー成分の構成(種類、含有量比の少なくとも何れか)が互いに異なる2種以上の樹脂からなり、この2種以上の樹脂は、樹脂微粒子のどの部位を構成するかは問わない。樹脂微粒子は、2種以上の樹脂の1つをコア樹脂、他の1つをシェル樹脂とし、コア樹脂を主に樹脂微粒子の中央部を構成する樹脂とし、シェル樹脂を主に樹脂微粒子の周辺部を構成する樹脂としたコアシェル樹脂を用いる場合、樹脂の周辺部と中央部でそれぞれ樹脂の特性を変えられる点で好ましい。シェル樹脂は樹脂微粒子の周辺部の少なくとも一部を構成するものであればよい。
樹脂微粒子全体の説明に戻り、ワックスおよびエマルジョンである樹脂微粒子の平均粒子径(体積平均粒子径)は特に限定されない。一例を挙げると、平均粒子径は、インク組成物の保存安定性および吐出信頼性が優れる点から、5nm以上であることが好ましく、50nm以上であることがより好ましい。また、平均粒子径は、400nm以下であることが好ましく、200nm以下であることがより好ましい。また、樹脂微粒子の平均粒子径が上記範囲内であることにより、インク組成物は、成膜性が優れ、かつ、凝集を生じにくく、目詰まりを起こしにくい。なお、体積平均粒子径の測定方法は特に限定されない。一例を挙げると、測定方法は、動的光散乱理論を測定原理とする粒度分布測定装置により測定することができる。このような粒度分布測定装置としては、日機装(株)製の「マイクロトラックUPA」等が例示される。
樹脂微粒子のガラス転移温度(Tg)は、-20℃以上であることが好ましく、-10℃以上であることがより好ましい。また、Tgは、100℃以下であることが好ましく、80℃以下であることがより好ましい。樹脂微粒子のTgが上記範囲内であることにより、インク組成物は、塗膜乾燥性および耐擦過性を付与し得る。
樹脂微粒子の含有量(固形分換算)は特に限定されない。一例を挙げると、樹脂微粒子の含有量は、インク組成物中、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましく、2質量%以上であることがさらに好ましい。また、樹脂微粒子の含有量は、インク組成物中、15質量%以下であることが好ましく、12質量%以下であることがより好ましく、10質量%以下であることがさらに好ましい。樹脂微粒子の含有量が上記範囲内であることにより、インク組成物は、吐出安定性が優れる。また、インク組成物は、耐水性や耐擦性が優れた画像を形成しやすい。
(界面活性剤(E))
本実施形態のインク組成物は、界面活性剤として、アセチレン系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含む。ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミン、およびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤である。
・アセチレン系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)
シリコーン系界面活性剤は特に限定されない。一例を挙げると、シリコーン系界面活性剤は、「BYK-307」、「BYK-333」、「BYK-347」、「BYK-348」、「BYK-349」、「BYK-345」、「BYK-378」、「BYK-3455」(以上、ビックケミー社製)等である。
アセチレン系界面活性剤としては、特に限定されない。一例を挙げると、「オルフィン(登録商標)E1004」、「オルフィン(登録商標)E1008」、「オルフィン(登録商標)E1010」(以上、日信化学工業(株)製)、「サーフィノール(登録商標)440」、「サーフィノール(登録商標)465」、「サーフィノール(登録商標)485」(以上、エアープロダクツアンドケミカルズ社製)「アセチレノール(登録商標)E40」、「アセチレノール(登録商標)E100」(以上、川研ファインケミカル(株)製)等があげられる。
ノニオン性界面活性剤(E-1)のインク組成物中の含有量は、0.1質量%~3質量%であることが好ましい。
・界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)
界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満である界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)が例示できる。
なお、HLB値は、グリフィン法によって算出される界面活性剤の親水性と親油性の程度を表す指標であり、HLB値が小さいほど親油性が高く、HLB値が大きいほど親水性が高いことを示す。
ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基(2本以上のポリオキシアルキレン鎖)を有する。ノニオン性界面活性剤(E-2)は、水性インクジェット用インク組成物によるベタ画像の印刷性及び耐滲み性を向上させる観点から、少なくとも、ポリオキシエチレン基を有することが好ましい。なお、本実施形態では、例えば、ポリオキシエチレン基とポリオキシプロピレン基とが、直接、連結(縮合)しているポリオキシアルキレン基は、1本と数える。ノニオン性界面活性剤(E-2)は、上記のHLB値及び分子内に複数のポリオキシアルキレン基(2本以上のポリオキシアルキレン鎖)を有するものであれば、その分子骨格は何ら限定されない。一例を挙げると、ノニオン性界面活性剤(E-2)は、ポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミン、ポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステル等である。
ノニオン性界面活性剤(E-2)のインク組成物中の含有量は、0.005質量%~2質量%であることが好ましい。
2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)のインク組成物中の含有量は、0.005質量%~3.5質量%であることが好ましい。
ノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とのインク組成物中の総量は、3.8質量%以下であればよく、3.5質量%以下であることが好ましい。また、ノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とのインク組成物中の総量は、0.05質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。ノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とのインク組成物中の総量は、3.8質量%を超える場合は、インク組成物は、保存安定性、連続吐出安定性、ブロッキング性が低下するという問題がある。
また、界面活性剤の含有量は、インク組成物中、0.03~10質量%であり、好ましくは、0.05重量%~6重量%である。
界面活性剤として、アセチレン系界面活性剤、およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、界面活性剤(E-1)以外の分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミン、およびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含み、ノニオン性界面活性剤(E-2)を特定量含有させることにより、本実施形態のインク組成物は、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好である。
(水)
水は、インキ組成物の流動性を付与するために配合される。水は、加熱により蒸散する。水は、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水または超純水のようなイオン性不純物を極力除去したものであることが好ましい。また、紫外線照射または過酸化水素添加等により滅菌した水を用いると、顔料分散液およびこれを用いたインク組成物を長期保存する場合にカビやバクテリアの発生を抑制できるため好適である。
水の含有量特に限定されない。一例を挙げると、水の含有量は、インキ組成物中、10質量%以上であることが好ましく、30質量%以上であることがより好ましい。また、水の含有量は、インキ組成物中、70質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましい。水の含有量が上記範囲内であることにより、インキ組成物は、適度な流動性を示し得る。
(任意成分)
本実施形態のインク組成物は、適宜、顔料分散剤、上記界面活性剤以外の界面活性剤、pH調整剤、架橋剤、油滴微粒子、紫外線吸収剤、退色防止剤、蛍光増白剤、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、酸化防止剤、防黴剤、防錆剤、荷電調整剤等の各種添加剤が配合されてもよい。
<インク組成物の製造方法>
本発明の一実施形態のインク組成物の製造方法は特に限定されない。一例を挙げると、インク組成物は、上記の成分を順番に、あるいは同時に添加して、混合すればよく、例えば、
(1)前記塩基性化合物の存在下にアルカリ可溶性樹脂を水に溶解した水性樹脂ワニス、顔料、必要に応じて顔料分散剤等を混合した後、各種分散機、例えばボールミル、アトライター、ロールミル、サンドミル、アジテーターミル等を利用して顔料分散液(インクベース)を調製し、さらに残りの材料を添加して、水性インクジェット用インク組成物を調製する方法、
(2)上記の方法で顔料を分散した後、酸析法や国際公開第2005/116147号に記載のイオン交換手段等により、顔料表面にアルカリ可溶性樹脂を析出させた樹脂被覆顔料を得、次いで得られた樹脂被覆顔料を塩基性化合物で中和し、各種分散機(高速攪拌装置等)を用いて水に再分散し、さらに残りの材料を添加して、水性インクジェット用インク組成物を調製する方法、
(3)特開2017-149906号公報に記載の酸基の一部が塩基性化合物で中和されたアルカリ可溶性樹脂で顔料表面に被覆層を形成し、この被覆層を2官能以上の架橋剤で架橋して被覆顔料を得、さらに残りの材料を添加して、水性顔料型インクジェット用インク組成物を製造方法、
等が挙げられる。
<印刷物およびインクジェット印刷方法>
本発明の一実施形態の印刷物は、公知のインクジェット印刷装置(インクジェットプリンタ)のインクジェットヘッドから、上記インク組成物の液滴を吐出し、基材の表面に着弾させて画像を形成することにより作製され得る。なお、インク組成物を用いて形成した印刷層に、さらにラミネート接着層を介して非吸水性のフィルム基材等が貼り付けられてもよい。
インク組成物は、上記のとおり、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好である。
なお、低吸収性基材または非吸収性基材とは、以下に示す記録媒体面の水に対する濡れ性の測定結果に基づき定義し得る。すなわち、記録媒体の記録面に0.5μLの水滴を滴下し、接触角の低下率(着弾後0.5ミリ秒における接触角と5秒における接触角の比較)を測定することによって記録媒体の吸収性能の特徴付けを行う。より具体的には、記録媒体の性質としての、非吸収性記録媒体とは上記接触角の低下率が1.0%未満の特性を有する記録媒体のことであり、低吸収性記録媒体とは上記接触角の低下率が1.0%以上、5.0%未満の特性を有する記録媒体のことである。また、吸収性とは上記接触角の低下率が5.0%以上である記録媒体と定義する。接触角は、たとえば、ポータブル接触角計「PCA-1」(協和界面科学(株)製)を用いて測定することができる。
低吸収性基材または非吸収性基材は特に限定されない。一例を挙げると、低吸収性基材または非吸収性基材は、公知のプラスチックフィルムが含まれる。プラスチックフィルムは、ポリエステル(PET)フィルム、ポリエチレン(PE)フィルム、ポリプロピレン(PP)フィルム、ナイロン(NY)フィルム、ポリスチレン(PS)フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム、ポリ塩化ビニル(PVC)フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、ポリアクリル酸(PAA)フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、およびポリ乳酸フィルムなどの生分解性フィルム等である。
これらのフィルムは、ガスバリア性、防湿性および保香性などを付与するために、フィルムの片面または両面にポリ塩化ビニリデンがコートされていてもよく、金属酸化物が蒸着されていてもよい。また、フィルムは、防曇加工が施されてもよい。また、フィルムは、コロナ放電やオゾン処理などが施されてもよい。
さらに、フィルムは、未延伸フィルムであってもよく、延伸フィルムであってもよい。
また、基材は、紙などの吸収性の基材の表面にPVAコートなどの層を設けて、記録をすべき領域を非吸収性とした多層性の基材であってもよい。
なお、本実施形態のインク組成物は、吸収性基材に適用されてもよい。吸収性基材は特に限定されない。一例を挙げると、吸収性基材は、薄紙から厚紙までの普通紙、上質紙、アート紙またはコート紙などの塗工された印刷用紙が含まれる。
上記インクジェットヘッドは、オンデマンド方式およびコンティニュアス方式のいずれのインクジェットヘッドでもよい。オンデマンド方式のインクジェットヘッドは、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型およびシェアードウォール型を含む電気-機械変換方式、ならびにサーマルインクジェット型およびバブルジェット(「バブルジェット」はキヤノン(株)の登録商標)型を含む電気-熱変換方式等である。
インクジェットヘッドは、スキャン式およびライン式のいずれのインクジェットヘッドでもよい。
基材の搬送速度は特に限定されない。一例を挙げると、搬送速度は、1~120m/分である。また、基材は、ロール状に収納された基材(たとえばフィルム)であってもよい。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。本発明は、これら実施例に何ら限定されない。なお、特に制限のない限り、「%」は「質量%」を意味し、「部」は「質量部」を意味する。
使用した原料および調製方法を以下に示す。
<水性樹脂ワニスの準備>
水酸化カリウム4.9質量部と水70.1質量部との混合溶液に、アクリル酸/ステアリルアクリレート/スチレンの共重合体(アルカリ可溶性樹脂、酸価180mgKOH/g、ガラス転移温度50℃、質量平均分子量30,000)を25質量部溶解させて、固形分25質量%の水性樹脂ワニスを得た。
<水性顔料インクベース>
・水性ホワイト顔料インクベース
上記水性樹脂ワニスの32質量部に水28質量部を加え混合し、顔料分散用樹脂ワニスを調製した。このワニスに、酸化チタン顔料(CR-90、石原産業(株)製)の40.0質量部を加え、攪拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行い、顔料分散液(固形分濃度40質量%)を得た。
・水性イエロー顔料インクベース
上記水性樹脂ワニスの32質量部に水48質量部を加え混合し、顔料分散用樹脂ワニスを調製した。このワニスに、更にイエロー顔料(ノバパームイエロー4G01、クラリアント社製)の20質量部を加え、攪拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行い、水性イエローインクベース(固形分濃度20質量%)を調製した。
・水性マゼンタ顔料インクベース
上記水性樹脂ワニスの32質量部に水48質量部を加え混合し、顔料分散用樹脂ワニスを調製した。このワニスに、更にマゼンタ顔料(インクジェットマゼンタE5B02、クラリアント社製)の20質量部を加え、攪拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行い、水性マゼンタ顔料インクベース(固形分濃度20質量%)を調製した。
・水性シアン顔料インクベース
上記水性樹脂ワニスの32質量部に水48質量部を加え混合し、顔料分散用樹脂ワニスを調製した。このワニスに、更にシアン顔料(ヘリオゲンブルーL7101F、BASF社製)の20質量部を加え、攪拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行い、水性シアン顔料ベース(固形分濃度20質量%)を調製した。
・水性ブラック顔料インクベース
上記水性樹脂ワニスの32質量部に水48質量部を加え混合し、顔料分散用樹脂ワニスを調製した。このワニスに、更にカーボンブラック(プリンテックス90、デグサ社製)の20質量部を加え、攪拌混合後、湿式サーキュレーションミルで練肉を行い、水性シアン顔料ベース(固形分濃度20質量%)を調製した。
・アルカリ可溶性樹脂で被覆されたシアン顔料の水性顔料分散液
上記水性シアン顔料ベースインクを顔料濃度が5%となるように水で希釈した後、希釈液に対して陽イオン交換樹脂(DOWEX MONOSPHERE (H)650C、ダウ・ケミカル社製)を5%添加し撹拌して、pHが4未満となるまでイオン交換し、樹脂被覆顔料を得た。その後、イオン交換樹脂をメッシュで濾過した後、吸引濾過し、樹脂被覆顔料を含有する含水ケーキ(固形分25%)を得た。樹脂被覆顔料を含有する含水ケーキに、樹脂被覆顔料中のアルカリ可溶性樹脂酸価の65%を中和する水酸化カリウムと、顔料濃度が12質量%となるように水を加えた後、高圧乳化分散装置:ゴーリンホモジナイザー(A.P.V. GAULIN INK.製)で撹拌し、アルカリ可溶性樹脂で被覆されたシアン顔料の水性顔料分散液を得た。
<樹脂微粒子>
AQUACER531(ポリエチレン系樹脂、BYK社製)
ヨドゾールAD173(アクリル樹脂、ヘンケル社製)
NeoCryl A-1092(スチレン-アクリル樹脂、コベストロ社製)
ビニブラン1245L(酢酸ビニル-アクリル樹脂、日信化学工業(株)製)
ビニブラン278(塩化ビニル-アクリル樹脂、日信化学工業(株)製)
ビニブランGV6181(酢酸ビニル樹脂、日信化学工業(株)製)
スーパーフレックス740(ポリエステル系ポリウレタン樹脂、第一工業製薬(株)製)
NeoRez R-966(ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、コベストロ社製)
スーパーフレックス420NS(ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂、第一工業製薬(株)製)
セポルジョンES(ポリエステル系樹脂、住友精化(株)製)
<界面活性剤>
以下の表1に記載の界面活性剤を使用した。
Figure 0007401708000001
<水性インクジェット用インク組成物の製造>
以下の表2~表5の質量割合となるように、各材料を攪拌混合し実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物を得た。
Figure 0007401708000002
Figure 0007401708000003
Figure 0007401708000004
Figure 0007401708000005
得られたインク組成物について、以下の評価方法により、保存安定性、吐出安定性、連続吐出安定性、耐擦過性、ブロッキング性、画質を評価した。結果を表2~表5に示す。
<水性インクジェット用インク組成物の吐出評価>
(保存安定性)
実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物をそれぞれガラス瓶にとり、25℃の粘度を粘度計(東機産業社製 RE100L型)を用い測定した。その後、密栓し60℃、1ヵ月保存し、保存後の粘度(25℃)を粘度計により測定した。経時安定性は、粘度変化率(60℃、1ヵ月後の粘度-保存前の粘度/保存前の粘度)で評価した。
・評価基準
○:粘度変化率が5%未満であった。
△:粘度変化率が5%以上、10%未満であった。
×:粘度変化率が10%以上、30%未満であった。
(吐出安定性)
実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物を、エプソン社製プリンターPX105のカートリッジに詰めて、写真用紙GL-101A450(キヤノン(株)製)または遮蔽紙(Wインクのみ)に印字を行い、吐出安定性を評価した。
・評価基準
○:印字の乱れがなく、安定して吐出できた。
△:多少印字の乱れがあったが、吐出できた。
×:印字の乱れがあり、安定して吐出できなかった。
(連続吐出安定性)
実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物を、エプソン社製プリンターPX105のカートリッジに詰めて、写真用紙GL-101A450(キヤノン(株)製)または遮蔽紙(Wインクのみ)に15cm×20cmのベタ画像を50枚連続で印刷し、連続吐出性を評価した。
・評価基準
○:画質が良好で、安定して吐出できた。
×:スジ等画質の劣化が見られ、安定して吐出できなかった。
(耐擦過性)
上記印刷物を80℃のオーブンで3分間乾燥させたあと、綿棒で印刷面をこすって耐擦過性を評価した。
・評価基準
○:塗膜面を綿棒で10回摩擦した後でも全くかすれなかった。
△:塗膜面を綿棒で10回摩擦した後、綿棒に色が移り、摩擦部分がわずかにかすれた。
×:塗膜面を綿棒で10回摩擦した後、摩擦部分が全て剥がれた。
(ブロッキング性)
実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物を、エプソン社製プリンターPX105のカートリッジに詰めて、低吸収性基材としてはOKトップコート+(王子製紙(株)製)に15cm×20cmのベタ画像を印字し、印字後に、印字面と印字していないOKトップコート+(王子製紙(株)製)を重ね合わせて、それに9.8×104Pa(1kgf/cm2)の圧力をかけた。24時間放置後剥離し、耐ブロッキング性を評価した。
○:印刷被膜の剥離が全くなかった。
×:印刷被膜が剥離し、剥離抵抗が強く感じられた。
(画質)
実施例1~28、比較例1~6の水性インクジェット用インク組成物を、エプソン社製プリンターPX105のカートリッジに詰めて、吸収基材としては写真用紙GL-101A450(キヤノン(株)製)または遮蔽紙(Wインクのみ)、低吸収基材としてはOKトップコート+(王子製紙(株)製)に15cm×20cmのベタ画像を印刷し、印刷物のベタ部の埋まり具合を目視で評価した。
・評価基準
○:ベタ部がきれいに埋まり、スジ感がほとんどなかった。
×:全体的にスジが目立った。
表2~表5に記載のとおり、本発明の実施例1~28のインク組成物は、保存安定性が優れ、吐出安定性も優れた。また、本発明の実施例1~28のインク組成物は、低吸収性基材や非吸収性基材上に印刷された場合であってもレベリング性が良好であり、ベタ画像を印字した場合、ベタ埋まりも良好であり、耐擦過性、ブロッキング性も良好であった。

Claims (3)

  1. 色材(A)、アニオン性基含有樹脂(B)、水溶性有機溶媒(C)、樹脂微粒子(D)、界面活性剤(E)、および、水(F)を含み、
    前記界面活性剤(E)は、アセチレン系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤からなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤(E-1)と、前記ノニオン性界面活性剤(E-1)以外のノニオン性界面活性剤(E-2)と、2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)とを含み、
    前記ノニオン性界面活性剤(E-2)は、分子内に複数のポリオキシアルキレン基を有するHLB値が10以上15.5未満であるポリオキシアルキレン基含有脂肪酸グリセリル、ポリオキシアルキレン基含有脂肪族アミンおよびポリオキシアルキレン基含有ソルビタン脂肪酸エステルからなる群より選ばれる1つ以上のノニオン性界面活性剤であり、
    前記ノニオン性界面活性剤(E-2)と2,4,7,9-テトラメチル-4,7-デカンジオール(E-3)との総量は、インク組成物中、3.8質量%以下である、インクジェット印刷用インク組成物。
  2. 前記水溶性有機溶媒(C)は、沸点が120~200℃の有機溶剤を含む、請求項1記載のインクジェット印刷用インク組成物。
  3. 前記樹脂微粒子(D)は、ワックスまたはエマルジョンのうち、少なくともいずれか一方を含む、請求項1または2記載のインクジェット印刷用インク組成物。
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