JP7400525B2 - 電力分岐鉄塔および電力分岐設備およびこれらのための接続構造 - Google Patents

電力分岐鉄塔および電力分岐設備およびこれらのための接続構造 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 社内検査成績書、平成31年3月9日(資料2参照) 発明の実施状況を示す画像(資料3参照)
本発明は、既設鉄塔に増設部を増設してなる電力分岐鉄塔及びそれを備えてなる電力分岐設備、並びに、既設鉄塔に増設部を増設する際の接続構造に関する。
はじめに、従来公知の送電鉄塔について図6,7を参照しながら説明する。
図6(a)は従来公知の送電鉄塔の側面図であり、(b)は同送電鉄塔の上部の斜視図である。また、図7は従来技術に係る電力分岐設備の側面図である。
図6(a),(b)に示すように、一般に送電鉄塔2は、山形鋼材で構成されており、例えば4本の主柱材2a(図6中の二重線部分)と腹材2b(斜材2b及び水平材2b;図6中の点線部分)を鉛直上方側に継ぎ足しながら建設される。
このような送電鉄塔2では、図6(a),(b)に示すように、その側面から水平方向に向かって電力線用腕金3(図6中の実線部分)が突設されており、この電力線用腕金3の先端部に碍子19を介して電力線4(既設電力線4)が取設されている。
さらに、上述のような送電鉄塔2は、上記電力線4の他に耐雷対策を目的とした架空地線5を備えている。この架空地線5は、電力線4の電圧階級によっても異なるが、例えば図6(a),(b)に示すように、架空地線5が1条である場合は、送電鉄塔2はその上端部に尖り頂部2cを有する頂部尖り型の構造とするのが一般的である。
また、上述のような送電鉄塔2において既設電力線4から新しい送電線路(分岐電力線10a~10c)を分岐させる場合(図7)で、かつ分岐先の支持物である受電設備9の鉛直方向高さHが既設の送電鉄塔2の鉛直方向高さHよりも大幅に低い場合(図7を参照)は、送電鉄塔2と受電設備9の間に新たに分岐架空地線8を架設した際に、既設の電力線4から分岐架空地線8までの最短距離がDとなってしまい所要隔離D(ただし、D<D)を確保することが出来ないという課題が生じていた。
そして、このような場合は、図7に示すように、送電鉄塔2の尖り頂部2cを撤去してさらに嵩増部20(図7中の破線部)を形成することにより、送電鉄塔2の鉛直方向高さHをHだけ嵩増してからこの嵩増部20の頂部に分岐架空地線8´を取設することで、既設電力線4と分岐架空地線8´との間に所要隔離Dを確保する必要があった。
この場合、嵩増部20を形成するにあたり既設の送電鉄塔2における尖り頂部2cを解体撤去する必要があった。さらに、送電鉄塔2の尖り頂部2cの解体撤去に先立って、既設の架空地線5をその近くの電力線用腕金3等に移線する作業も必要であった。
この場合、嵩増部20を形成して既設の架空地線5を再移線するまでの間、既設の電力線4における送電を停止する必要があり、電力需要者への影響が大きくなるという別の課題が生じていた。
上述のような課題に対処するための先願としては、例えば本願発明と同一の出願人による以下に示すような特許文献1がある。
また、既設の送電鉄塔に嵩増部20を設ける場合の、既設部分と嵩増部20の接続構造については、特許文献1に示されるような形態が知られている。
特許文献1には「鉄塔頂部嵩上げ工法」という名称で、架空地線の遮蔽角変更改修工事に伴う停電時間を短縮することができる鉄塔頂部嵩上げ工法に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明である鉄塔頂部嵩上げ工法は、当該文献の図1中に示される符号をそのまま用いて説明すると、架空地線2の遮蔽角θを変更するための架空地線取付部材である改造取付部材118の取付作業時に支障とならない位置に架空地線2を移線する第1のステップと、上相腕金114が取り付けられた上相腕金取付パネルを囲むように、4本の曲げ加工主柱材11および曲げ加工主柱材11間にトラス構造の4面を構成する腹材(新設水平材12および新設斜材13)を取り付ける第2のステップと、上相腕金取付パネルの上に取り付けられた既設の架空地線取付部材である既設取付部材117を囲むように、改造取付部材118を曲げ加工主柱材11の上に取り付ける第3のステップと、架空地線2を改造取付部材118に架設する第4のステップとを具備することを特徴とするものである。
また、特許文献1の図1(c)には、既設の鉄塔頂部への改造取付部材の接続構造が開示されている。
上記構成の特許文献1に開示される発明によれば、既設の電力線の移線および既設取付部材の除却や移動が必要ないため、架空地線の遮蔽角変更改修工事に伴う停電時間を短縮することができる。また、同上の理由により既設鉄塔への改造量が少なくなるため、工事費を安価にできる。さらに、同上の理由により施工性および安全性を向上させることができるという効果を有する。
また、特許文献1の図1(c)に示されるような接続構造を用いることで、既設鉄塔の頂部に改造取付部材を連結することができる。
さらに、既設の電力線の分岐に伴って架空地線についても分岐させる必要がある場合、特許文献1に開示される技術を利用することで、既設の電力線と分岐架空地線との間に所要隔離(図7中のDを参照。)を確保することができる。さらに、特許文献1に開示される技術を利用する場合は、既設の送電鉄塔の頂部を解体する必要がないので、既設の送電鉄塔を改造して電力分岐鉄塔として用いる際の施工期間を短縮することができる。
特開2016-205066号公報
特許文献1に開示される技術を利用する場合は、嵩増し後の送電鉄塔の高さが既存鉄塔の高さよりも高くなるため、嵩増し後の送電鉄塔の高さが航空法に触れる場合がある。この場合は、嵩増し後の送電鉄塔の塗装を赤白2色に変更する、さらに必要に応じて航空障害灯を新たに設置する作業が別途必要になる場合がある。よって、既存の送電鉄塔を嵩増しする場合は、上述のような別の作業や新たな設備(航空障害灯等)の設置が必要になるという別の課題が生じていた。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、既設の送電鉄塔に増設部を増設して電力分岐鉄塔として用いる場合に、その施工期間を短縮しつつ、改造後に電力分岐鉄塔の高さが増すことを回避するとともに、既設の送電鉄塔において電力線を分岐させる場合に、既設の電力線と新設される架空地線との間に所要隔離を確実に確保することができる電力分岐鉄塔及び電力分岐設備を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明である電力分岐鉄塔は、既設鉄塔の一部を内部に収容するように既設鉄塔に増設される増設部と、この増設部から外側へ離れる方向に突設され、その先端側において分岐架空地線の一の端部を支持する分岐架空地線用腕金と、を備え、既設鉄塔に設けられる複数の電力線用腕金の一部は、既設電力線及びこの既設電力線から分岐する分岐電力線を支持し、既設鉄塔及び増設部からなる鉄塔の鉛直方向高さHは、既設鉄塔の鉛直方向高さH以下であることを特徴とするものである。
上記構成の第1の発明において、増設部は、新設される分岐架空地線用腕金を支持するための躯体として作用する。また、第1の発明では、送電鉄塔に増設部が増設されてなる鉄塔である電力分岐鉄塔全体の鉛直方向高さHが、既設鉄塔の鉛直方向高さH以下となる。このように第1の発明がH≦Hを満たすことで、高さHが航空法に触れない場合は、増設部が増設されてなる電力分岐鉄塔の高さHも航空法に触れない。
さらに、分岐電力線は、既設電力線から分岐されて、電力の一部を目的とする場所に送電するという作用を有する。また、分岐架空地線用腕金は、増設部の側面から水平方向に離れた位置において分岐架空地線を支持するという作用を有する。これにより、既設電力線と分岐架空地線の間に所要隔離を確保することが可能になる。そして、分岐架空地線は、分岐電力線を落雷から保護するという作用を有する。
第2の発明である電力分岐鉄塔は、上述の第1の発明であって、既設鉄塔は増設部を貫通し、かつ既設鉄塔の頂部は増設部の頂部から裸出しており、この既設鉄塔の頂部において既設架空地線が支持されていることを特徴とするものである。
上記構成の第2の発明は、上述の第1の発明による作用と同じ作用を有する。
また、第2の発明において既設鉄塔の頂部が増設部の頂部よりも鉛直上方側に位置しているということは、既設鉄塔に増設部を増設するにあたり、既設架空地線を最寄りの電力線腕金等に移線する必要がないことを意味し、さらに既設鉄塔に増設部を増設した後も既設架空地線をそのまま使用できることを意味している。
したがって、第2の発明では、既設鉄塔に増設部を増設して電力分岐鉄塔として用いる場合に、増設部の設置の前後に既設架空地線を移線する必要がないため、既設鉄塔を電力分岐鉄塔に改造するのに要する工事期間を短くするという作用を有する。
第3の発明である電力分岐設備は、第1又は第2の発明である電力分岐鉄塔と、この電力分岐鉄塔から所望間隔離れた位置に設けられ、その鉛直方向高さHが電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHよりも低い受電設備と、電力分岐鉄塔と受電設備の間に架設される分岐電力線と、を備え、分岐架空地線は、電力分岐鉄塔と受電設備との間に架設され、受電設備において、分岐電力線は受電設備の最高位置Hよりも低い位置に接続され、分岐架空地線は受電設備の最高位置Hに接続されていることを特徴とするものである。
上記構成の第3の発明において、電力分岐鉄塔は、上述の第1又は第2の発明による作用と同じ作用を有する。また、分岐電力線は、既設電力線において送電される電力の一部を受電設備に送電するという作用を有する。さらに、受電設備は、既設電力線から分岐電力線を介して送電された電力を受電するという作用を有する。加えて、分岐電力線が受電設備の最高位置Hよりも低い位置に接続されるとともに、分岐架空地線が受電設備の最高位置Hに接続されることで、分岐架空地線により分岐電力線への落雷を防ぐという作用を有する。
第4の発明である電力分岐設備は、上述の第3の電力分岐設備であって、分岐架空地線を複数条備え、電力分岐設備を平面視した場合に、受電設備に接続されている各相の分岐電力線の端部同士は水平方向に離隔されていることを特徴とするものである。
受電設備の鉛直方向高さHが、位相の異なる電力を送電する三相の分岐電力線のそれぞれを、鉛直方向における十分な離隔を確保しながら接続することができない程低い場合は、第4の発明のように、各相の分岐電力線を水平方向に離隔しながら受電設備に接続する必要がある。
この場合、分岐架空地線が1条のみである場合は、その遮蔽角内に全ての分岐電力線を収容できない場合があり、その場合は全ての分岐電力線を落雷から確実に保護することができない。
これに対して、第4の発明では、複数条の分岐架空地線を備えていることで、各相の分岐電力線の全てを落雷から保護するという作用を有する。
第5の発明である接続構造は、第1又は第2の発明である電力分岐鉄塔において既設鉄塔に増設部を増設する際に用いられる既設鉄塔と増設部の接続構造であって、この接続構造は、既設鉄塔の外側でかつ既設鉄塔における尖り頂部を構成しない既設主柱材と平行に配設され、山形鋼材からなる連結部材と、この連結部材、及び、既設主柱材に連結されている既設水平材、及び、増設部を構成する増設主柱材、のそれぞれに接続される折曲プレートと、山形鋼材からなり、連結部材と既設主柱材とをつなぐ固定部材と、を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第5の発明において、接続構造以外の各構成要素による作用は、上述の第1又は第2の発明における各構成要素による作用と同じである。また、第5の発明における連結部材は、既設鉄塔とその増設部を間接的に接続して一体化するという作用を有する。また、折曲プレートは、連結部材と既設鉄塔の既設水平材とを、さらに、連結部材と増設主柱材とを接続して一体化するという作用を有する。さらに、固定部材は、連結部材と既設主柱材とを接続して一体化するという作用を有する。
よって、第5の発明に係る接続構造は、増設部を、既設鉄塔における尖り頂部を構成しない既設主柱材及び既設水平材の両方に接続して固定するという作用を有する。
この場合、増設部を、既設鉄塔を構成する既設主柱材にのみ、例えばボルト等の固定具を用いて固定する場合(例えば、特許文献1に開示される発明の場合)に比べて、既設主柱材に対する穿孔数を相対的に少なくするという作用を有する。この場合、既存鉄塔と増設部の接続部分における既存主柱材の欠損量が少なくなり、既存主柱材の強度低下を抑制するという作用を有する。
また、第5の発明である接続構造では、連結部材、折曲プレート及び固定部材のそれぞれを構成する平板材同士の成す角度はいずれも略直角である。さらに、第5の発明では、既設鉄塔において尖り頂部を構成しない既存主柱材に増設部が接続されるため、特許文献1に開示される発明の場合のように、その稜線が鈍角に屈曲した山形鋼材を準備する必要がない。このため、第1の発明である接続構造では、既存鉄塔における尖り頂部の先端部分の成す角度が様々に異なっている場合でも、つまり尖り頂部の斜辺を構成する既存主柱材の鉛直方向に対するなす角度が様々に異なる場合でも、1種類の形態の接続構造で対応可能である。
第6の発明である接続構造は、上述の第5の発明であって、折曲プレートにおいて既設水平材に接続される部分は、この既設水平材の上面側に配置されていることを特徴とするものである。
上記構成の第6の発明は、上述の第5の発明による作用と同じ作用に加えて、折曲プレートにおいて既設水平材に接続される部分が既設水平材の上面側に配置されていることで、連結部材を介して伝達される増設部の荷重の一部を既設水平材によっても支持するという作用を有する。
この場合、既設鉄塔に増設部を増設した際の、尖り頂部を構成しない既設主柱材の負荷を軽減するとともに、増設部の設置後の安定性を向上させるという作用を有する。
第7の発明である接続構造は、上述の第5又は第6の発明であって、折曲プレートは、山形鋼材からなる本体部と、金属製の平板材を断面略L字状に屈曲してなり、かつ上記本体部に接合されている補強材と、を備えていることを特徴とするものである。
上記構成の第7の発明は、上述の第5又は第6の発明による作用と同じ作用に加えて、折曲プレートを山形鋼材からなる本体部と補強材により構成することで、折曲プレートを作製する際の作業工程を単純化するという作用を有する。
上述のような第1の発明によれば、既設電力線から分岐電力線を分岐させて電力の一部を例えば受電設備等に送電する場合に、既設電力線と分岐架空地線の間に所望隔離を確保することができる。
また、第1の発明では、送電鉄塔に増設部を増設してなる鉄塔である電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHが、既設鉄塔の鉛直方向高さH以下であるため、この高さHが航空法に触れない場合は、電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHも航空法に触れない。
この結果、増設部を増設してなる第4の発明である電力分岐鉄塔の塗装を赤白の2色に変更する、さらには必要に応じて電力分岐鉄塔に航空障害灯を新たに設置する等の別の作業を行う必要がない。
よって、第1の発明によれば、既設鉄塔を電力分岐鉄塔に改造するための作業を簡素化でき、しかもそのコストも廉価にできる。
第2の発明は、上述の第1の発明による効果と同じ効果を有する。さらに、第2の発明は、既設鉄塔への増設部の増設時に、既存鉄塔の尖り頂部に取設されている既設架空地線を最寄りの電力線用腕金等に移線する必要がない。
つまり、第2の発明によれば、既存鉄塔に増設部を増設して電力分岐鉄塔に改造する際の全作業工程において、既設電力線を最寄りの電力線用腕金等に移線する作業、及び、既設電力線を最寄りの電力線用腕金から例えば増設部の頂部等に再移線する作業を省略することができる。
よって、第2の発明によれば、上述の第1の発明と比較して、既設鉄塔を電力分岐鉄塔に改造する際に要する作業期間を短縮できるとともに、そのためのコストも削減することができる。
第3の発明によれば、分岐架空地線を備えていることで、分岐電力線を落雷から保護することができる。
さらに、第3の発明では電力分岐鉄塔が第1又は第2の発明である電力分岐鉄塔であることで、受電設備の鉛直方向高さHが電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHよりも大幅に低い場合でも、既設電力線と分岐架空地線との間に所要隔離を確保しつつ、電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHが航空法に触れるのを回避することができる。
よって、第3の発明によれば、受電設備の鉛直方向高さHを電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHよりも大幅に低く設定せざるを得ない場合でも、電力分岐設備の施工に要する作業期間を短縮しつつ、その施工に要するコストも削減できる。
第4の発明は、第3の発明による効果と同じ効果を有する。また、第4の発明によれば、既設電力線から分岐される各相(三相)の分岐電力線のそれぞれを水平方向に離隔しながら受電設備に支持接続する場合に、すなわち、第4の発明の電力分岐設備を平面視した際に、分岐電力線が配設される領域が水平方向に広がっている場合に、複数条の分岐架空地線により全ての分岐電力線を落雷から保護することができる。
第5の発明によれば、上述の第1又は第2の発明による効果と同じ効果に加えて、既設鉄塔に増設部を増設する際に、その稜線を鈍角に屈曲させた山形鋼材を準備する必要がない。この場合、増設部を増設する際の資材の準備作業を簡素化しつつ、そのコストも廉価にすることができる。
また、第5の発明では、既設鉄塔における既設主柱材と既設水平材の交差部分に増設部の接続構造が配置される。このため、第5の発明である接続構造の形態は、その接続対象である尖り頂部を構成する傾斜した既設主柱材の傾斜度には影響されない。
このように第5の発明によれば、取設対象である既設鉄塔の尖り頂部の高さに関わらず1種類の形態の接続構造によって対応することができる。よって、第5の発明によれば、汎用性の高い接続構造を提供することができる。
さらに、第5の発明では、増設部の接続対象が既設主柱材及び既設水平材の両者である。このため、増設部を既設主柱材にのみ接続する場合に比べて、既設主柱材に形成される、ボルト等の固定具取設用の穿孔数を減らすことができる。この場合、穿孔対象である既設主柱材の欠損量が少なくなるため、増設部の増設に伴う既設主柱材の強度低下を抑制することができる。
加えて、第5の発明の場合は、既設鉄塔に増設部を増設する際の基準位置が、常に既設水平材になる。この場合、同基準位置が、既設鉄塔の尖り頂部を構成している既設主柱材である場合に比べて、増設部の設計及び施工を容易にできる。
さらに、この場合は既設鉄塔に増設部を増設する際に、増設部の取付け位置の誤差が生じ難くなる。したがって、第5の発明によれば、施工後の増設部の安定性及び安全性を向上させることができる。
さらに、第5の発明によれば、既設鉄塔に増設部を増設した後の鉄塔全体の高さHが航空法に触れないので、増設部の増設後に鉄塔の塗装を赤白2色に変更する、さらには必要に応じて航空障害灯を新たに設置する等の別の作業が生じない。このため、既設鉄塔への増設部の増設作業を簡素化できる上、その際の施工コストも廉価にできる。
第6の発明は、上述の第5の発明による効果と同じ効果に加えて、増設部の荷重を既設主柱材及び既設水平材の両方で支えることができる。
よって、第6の発明によれば、設置後の増設部の安定性及び安全性を一層向上させることができる。
第7の発明は、上述の第5又は第6の発明による効果と同じ効果に加えて、第7の発明である接続構造の作製を容易にしつつ、作製された各パーツの寸法誤差を極力小さくすることができる。
この結果、第7の発明によれば寸法精度の高い接続構造を作製することができ、このような接続構造を用いて既設鉄塔に増設部を接続することで、増設部の構造物としての安定性及び安全性を向上させることができる。
本発明に係る電力分岐鉄塔およびそれを備えてなる電力分岐設備の側面図である。 本発明に係る電力分岐鉄塔およびそれを備えてなる電力分岐設備の平面図である。 本発明に係る電力分岐鉄塔の増設部を拡大して示す側面図である。 本発明に係る接続構造の側面図である。 (a),(b)はともに本発明に係る接続構造を構成する各パーツとその配置を説明するためのイメージ図である。 (a)従来公知の送電鉄塔の側面図であり、(b)同送電鉄塔の上部の斜視図である。 従来技術に係る電力分岐設備の側面図である。
本発明の実施形態に係る電力分岐鉄塔及びそれを備えてなる電力分岐設備、並びに、既設鉄塔に増設部を増設する際の接続構造について図1乃至図5を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、本発明に係る電力分岐鉄塔及びそれを備えてなる電力分岐設備の概要について図1及び図2を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る電力分岐鉄塔およびそれを備えてなる電力分岐設備の側面図であり、図2は同電力分岐鉄塔を備えてなる電力分岐設備の平面図である。
本実施形態に係る電力分岐鉄塔1は、送電鉄塔である既設鉄塔2が改造されてなり、既設電力線4において送電される電力の一部を分岐させて別の送電先に送電することができる電力分岐鉄塔である。
ここで、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の説明に先立って、既設鉄塔2(既存の送電鉄塔2)の構造について先の図6を参照しながら説明する。
既設鉄塔2は、例えば図6(a)に示すように、山形鋼材を主にボルト等の固定具(図示せず)を用いて、さらに、必要に応じて鋼板からなるプレート(図示せず)を山形鋼材同士の連結部分に介設しながら、鉛直上方側に継ぎ足しながら形成されるトラス構造塔である。
また、このような既設鉄塔2は通常、その上端部に、外形が略四角錐状をなす尖り頂部2c(図6(a)中の符号Pで示す領域)を備えてなる頂部尖り型とするのが一般的である。
さらに、この頂部尖り型の既設鉄塔2は、より具体的には、その外形が略四角錐状をなす尖り頂部2cの基部(地上側)に、その外形が略四角柱状をなすトラス構造(図6(a)中の符号Pで示す領域)が接続され、さらにこの略四角柱状をなすトラス構造の基部(地上側)に、トラス構造からなり地上に向かって放射状に広がる脚部(図6(a)中の符号Pで示す領域)が接続されてなるものである。
また、上述のような頂部尖り型の既設鉄塔2では、その任意の水平断面において四隅に配されている山形鋼材を既設主柱材2aといい、隣接する既設主柱材2a同士をつなぐ山形鋼材を既設腹材2bという。
より詳細には、上述の既設腹材2bのうち、特に水平方向に対して傾斜して配設される山形鋼材を既設斜材2bといい、略水平に配設される山形鋼材を既設水平材2bという。なお、上述のような頂部尖り型の既設鉄塔2では、尖り頂部2cにも既設腹材2b(既設斜材2b及び/又は既設水平材2b)を設ける場合がある。
加えて、上述のような既設鉄塔2では、図6(a),(b)に示すように、その側面から水平方向に向かって電力線用腕金3(図6中の実線部分)が突設されており、この電力線用腕金3の先端部に碍子19を介して既設電力線4が取設されている。
さらに、上述のような既設鉄塔2は、上記既設電力線4の他に耐雷対策を目的とした既設架空地線5を備えている。この既設架空地線5は、既設電力線4の電圧階級によっても異なるが、例えば図6(a),(b)に示すように、既設架空地線5が1条である場合は、既設鉄塔2の尖り頂部2cの先端部分において既設架空地線5が支持される。
そして、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1は、図1に示すように、送電鉄塔2の一部を内部に収容するようにこの送電鉄塔2に増設される増設部6と、この増増設部6から外側へ離れる方向に突設され、その先端側において分岐架空地線8の一の端部を支持する分岐架空地線用腕金7と、を備えてなるものである。
また、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、送電鉄塔2に設けられる複数の電力線用腕金3の一部は、既設電力線4に加えて、この既設電力線4から分岐する分岐電力線10a~10cを支持している。
さらに、図1に示すように、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1(送電鉄塔2及び増設部6からなる鉄塔)の鉛直方向高さHは、既設鉄塔の鉛直方向高さH以下である。
なお、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1における増設部6は、既設鉄塔2を構成する山形鋼材と同様の山形鋼材を、ボルト等の固定具15(後段における図4を参照)を用いて、さらに必要に応じて鋼板からなるプレート22(後段における図3を参照)を山形鋼材同士の連結部分に介設しながら、鉛直上方側に継ぎ足しながら形成されるトラス構造である。
上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、その鉛直方向高さHが既設鉄塔の鉛直方向高さH以下であるため、この高さHが航空法に触れない場合は、改造後の電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHも航空法には触れない。
このため、既設鉄塔2に増設部6を増設してなる電力分岐鉄塔1を設置した後に、電力分岐鉄塔1の塗装を赤白2色に変更する、さらには必要に応じて電力分岐鉄塔1に航空障害灯を新たに設置するなどの別の作業を行う必要がない。
この結果、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の施工に要する作業期間を短縮できる上、その施工に要するコストを削減することができる。
図1に示すように、既設鉄塔2に増設部6を設けない場合は、既設鉄塔2の尖り頂部2cの先端と既設鉄塔2よりも低い受電設備9の間に分岐架空地線8を架設した際に、既設電力線4と分岐架空地線8との間の距離がDとなってしまい、所要隔離Dを確保することができないという課題が生じる。
他方、上記課題を解決すべく既設鉄塔2の尖り頂部2c上に新たに鉄塔を嵩増しする場合(図1中における破線部分;特許文献1に開示される発明の場合)は、既設電力線4と分岐架空地線8との間に所要隔離Dを確保できるものの、嵩増し後の鉄塔高さHが既設鉄塔2の高さHを超えてしまう。このため、嵩増し後の鉄塔の塗装を赤白2色に塗り替える、さらに必要に応じて嵩増し後の鉄塔に航空障害等を付加する等の別の作業が必要になる場合があり煩雑であった。そして、これらの別の作業が必要な場合は、その分のコストが嵩むという課題もあった。
これに対して、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、図1に示すように、増設部6において、この増設部6から離れる方向に分岐架空地線用腕金7を突設して、この分岐架空地線用腕金7において分岐架空地線8を支持することで、電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHを高さH以下に維持しつつ、既設電力線4と分岐架空地線8との間に所要隔離Dを確保することができる。
よって、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1によれば、改造後の電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHが航空法に触れるのを回避しながら、既設電力線4と分岐架空地線8との間に所要隔離Dを確保することができるという効果を奏する。
また、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHが、既設鉄塔2の鉛直方向高さHと略同一である場合は、送電鉄塔2の尖り頂部2cの先端に取設されている既設架空地線5と、増設部6の頂部が干渉する。
このため、既設鉄塔2に増設部6を増設して本実施形態に係る電力分岐鉄塔1とする場合は、その作業に先立って既設鉄塔2の尖り頂部2cの先端に取設されている既設架空地線5を、最寄りの電力線用腕金3等に一時的に移線する必要がある。さらに、この場合は、既設鉄塔2への増設部6の増設後に、一旦移線した既設架空地線5を増設部6の頂部に再移線する作業も必要になる。
このような事情に鑑み、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、図1に示すように、既設鉄塔2が増設部6を貫通するように増設部6を形成するとともに、増設部6の頂部から既設鉄塔2の頂部を裸出させ、さらにこの既設鉄塔2の頂部において既設架空地線5を支持してもよい(任意選択構成要素)。なお、この場合は、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHが、既設鉄塔2の鉛直方向高さHを下回る。
上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、既設鉄塔2に増設部6を増設する作業を行うにあたり、既設鉄塔2の尖り頂部2cの先端において支持される既設架空地線5を移線する必要がない。また、当然に既設鉄塔2に増設部6を増設した後に、既設架空地線5を再移線する必要もない。このため、既設鉄塔2に増設部6を増設して本実施形態に係る電力分岐鉄塔1とする場合の、全作業工程における既設架空地線5の移線作業(2回分)を省略することができる。
さらに、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、増設部6の増設作業の前後において既設架空地線5をそのまま使用し続けることができるというメリットも有する。
よって、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1によれば、既設架空地線5を移線する必要がある場合に比べて、既設鉄塔2を電力分岐鉄塔1に改造する作業を一層簡略化できる上、その施工に要するコストも一層廉価にできる。
加えて、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1によれば、電力分岐鉄塔1と受電設備9との間において、既設電力線4との間に所要隔離Dを確保しながら分岐架空地線8を架設できることで、既設電力線4から受電設備9に安全に電力を送電することができる。
続いて、本実施形態に係る電力分岐設備について図1及び図2を参照しながら説明する。
図2は本発明に係る電力分岐鉄塔およびそれを備えてなる電力分岐設備の平面図である。なお、図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本実施形態に係る電力分岐設備21は、図1,2に示すように、上述のような本実施形態に係る電力分岐鉄塔1と、この電力分岐鉄塔1から所望間隔離れた位置に設けられ、その鉛直方向高さHが電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHよりも低い受電設備9と、電力分岐鉄塔1と受電設備9の間に架設される各相の分岐電力線10a~10cと、を備えてなるものである。
さらに、本実施形態に係る上記電力分岐設備21において、分岐架空地線8は電力分岐鉄塔1の分岐架空地線用腕金7と受電設備9との間に架設されている。加えて、本実施形態に係る上記電力分岐設備21において、各相の分岐電力線10a~10cは、受電設備9の最高位置Hよりも低い位置に接続されるとともに(図1を参照)、分岐架空地線8の分岐架空地線用腕金7に接続されない側の端部は、受電設備9の最高位置Hに接続されている(図1を参照)。
上述のような本実施形態に係る電力分岐設備21によれば、電力分岐鉄塔1と、鉛直方向高さHが電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHよりも低い受電設備9との間に分岐架空地線8及び分岐電力線10a~10cを架設して、既設電力線4において送電される電力の一部を電力分岐設備21に送電する場合に、電力分岐鉄塔1の鉛直方向高さHを既設鉄塔2の鉛直方向高さH以下にしつつ、既設電力線4と分岐架空地線8との間に所望離隔Dを確保することができる。
この場合、既存の既設鉄塔2を改造して電力分岐鉄塔1とし、さらにこの電力分岐鉄塔1を電力分岐設備21として利用する際に、改造後の電力分岐鉄塔1の高さHが航空法に触れるのを回避しつつ、分岐架空地線8を新設する際に既設電力線4との間の離隔要件を満たすことができる。
なお、本実施形態に係る電力分岐設備21が電力分岐鉄塔1を備えていることによる作用・効果は、上述の本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の作用・効果と同じであるため、その詳細な説明については省略する。
この結果、本実施の形態に係る電力分岐設備21によれば、既存の既設鉄塔2を改造して電力分岐設備21として転用する場合に、それに係わる一連の作業を簡素化することができ、かつその施工に要するコストも削減することができる。
さらに、本実施形態に係る電力分岐設備21では、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1と受電設備9(例えば、受電トラス等)の間に各相の分岐電力線10a~10cを架設する場合で、かつ例えば図1に示すように受電設備9の高さHが電力分岐鉄塔1の高さHよりも大幅に低い場合は、各相の分岐電力線10a~10cを鉛直方向に離隔しながら受電設備9に接続することができない場合がある。
この場合は、図2に示すように、各相の分岐電力線10a~10cの端部同士を水平方向に離隔しながら受電設備9に接続する必要がある。
そして、このようなケースでは図2に示すように、電力分岐設備21を平面視した際に、各相の分岐電力線10a~10cの受電設備9に接続される側の端部が水平方向に扇状に広がった状態で配置されるため、電力分岐鉄塔1と受電設備9の間に架設される分岐架空地線8が1条のみだと、その遮蔽角内に全ての分岐電力線10a~10cを収容できない場合があった。
このような事情に鑑み、本実施形態に係る電力分岐設備21では、図2に示すように、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1と受電設備9の間に、複数条の分岐架空地線8a,8bを備えていてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、本実施形態に係る電力分岐設備21が複数条の分岐架空地線8a,8bを備えていることで、これらの遮蔽角内に全ての分岐電力線10a~10cを収容することがでる。
この結果、本実施形態に係る電力分岐設備21において、受電設備9に接続される各相の分岐電力線10a~10cの端部同士が、互いに水平方向に離隔された状態で配設されている場合でも、複数条の分岐架空地線8a,8bにより全ての分岐電力線10a~10cへの落雷を防止することができる。
よって、本実施形態に係る電力分岐設備21によれば、分岐電力線10a~10cにより送電される電力を安全にかつ確実に受電設備9において受電することができる。
次に、図3乃至図5を参照しながら本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の細部構造について説明する。
図3は本発明に係る電力分岐鉄塔の増設部を拡大して示す側面図である。また、図4は本発明に係る接続構造の側面図である。さらに、図5(a),(b)はともに本発明に係る接続構造を構成する各パーツとその配置を説明するためのイメージ図である。なお、図1,2に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。また、図5では、各パーツ同士を固定する固定具の記載を省略している。
図3に示すように、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の増設部6も、鉛直方向に山形鋼材を継ぎ足しながら形成されるトラス構造である。このような増設部6の外形は、その接続対象である送電鉄塔2の外形と略同一の形状となる。より具体的には、例えば本実施形態に係る電力分岐鉄塔1では、送電鉄塔2の胴部(図6(a)の符号Pを参照)の外形が略四角柱状をなすため(図6を参照)、この胴部と尖り頂部2cとの接続部に付加される増設部6の外形も略四角柱状となる。
さらに、このような増設部6は、その水平断面において四隅に配設される増設主柱材6a同士の間に、増設腹材6bを備えている。より詳細には、この増設腹材6bのうち、水平方向に対して傾斜した状態で配設されるものが増設斜材6bであり、略水平に配設されるものが増設水平材6bである。
また、このような増設部6では、その増設主柱材6aを基準にしてその水平方向に、つまり増設部6から離れる方向に、その付属構造である例えば分岐架空地線用腕金7が突設されており、さらに、この分岐架空地線用腕金7の先端部において分岐架空地線8の端部が支持されている。
加えて、上述のような増設部6は、図3に示す接続構造11を介して既設鉄塔2における尖り頂部2cの基部に固設されている。より具体的には、本実施形態に係る電力分岐鉄塔1の増設部6は、尖り頂部2cを構成しない既設主柱材2a、及び、この既設主柱材2aに取設される既設水平材2bに、接続構造11を介して取設される。
ここで、本実施形態に係る接続構造11を構成する各パーツについて図4及び図5を参照しながら説明する。なお、図5(a)には、図4に記載されている接続構造11を構成する各パーツの形態とその位置関係を、また、図5(b)には図4中の死角に配置されている各パーツの形態とその位置関係を示した。
本実施形態に係る接続構造11は、例えば図4及び図5(a),(b)に示すように、1つの連結部材12、互いに鏡像対称である1組の折曲プレート13、及び、1組の固定部材14により構成されている。
また、上述のような本実施形態に係る接続構造11において連結部材12は、図5(a),(b)に示すように直線状の山形鋼材からなり、この連結部材12は、図4に示すように、既設鉄塔2の外側でかつこの既設鉄塔2の尖り頂部を構成しない既設主柱材2aと平行に配設されるパーツである。
さらに、本実施形態に係る接続構造11を構成する1組の折曲プレート13,13は、図5(a),(b)に示すように互いに鏡像対称体であり、かつ連結部材12を構成する板部12a,12bと相対して配置されるパーツである。
このような折曲プレート13は、上記連結部材12の平板部12a(又は平板部12b)に接続される第1の面Sと、既設鉄塔2を構成する既設主柱材2aに連結されている既設水平材2bに接続される第2の面Sと、増設部6を構成する増設主柱材6aに接続される第3の面S、のそれぞれを備えてなるものである。
加えて、本実施形態に係る接続構造11を構成する固定部材14,14はともに、図5(a),(b)に示すように直線状の山形鋼材からなり、上記連結部材12の平板部12a(又は平板部12b)に接続される第4の面Sと、既設鉄塔2を構成する既設主柱材2aに接続される第4の面Sを備えてなるものである。
なお、本実施形態に係る固定部材14,14は、図4及び図5(a),(b)に示すように、必要に応じて補強材14bを備えていてもよい(任意選択構成要素)。
この場合、補強材14bが接合される部分の固定部材14の強度を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る接続構造11を構成する各パーツ(連結部材12、折曲プレート13,13及び固定部材14,14)同士の連結や、これら各パーツと既設主柱材2a又は増設主柱材6aの連結には、図4,5に示すような例えばボルト16、ナット17及びワッシャー18からなる固定具15を使用することができる。
従来技術(特許文献1を参照)のように、増設部6を、尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aに接続しようとする場合は、増設部6の下端位置を傾斜している既設主柱材2aのどこにするのかを検討し、次いで増設部6の鉛直方向最高位置(H)と増設部6の下端位置から増設部6の鉛直方向長さを決める必要がある。
さらに、この場合は、既設鉄塔2に増設部6を増設する際に、尖り頂部2cを構成する既設主柱材2a上を実測して増設部6の下端位置を決定した後に、固定具15等を取設可能にすべく既設主柱材2aに対して穿孔作業を行う必要がある。
この場合は、本実施形態に係る接続構造11を用いる場合に比べて、つまり増設部6の設置基準を既設水平材2bにする場合に比べて、増設部6の取設位置に誤差が生じ易くなる上、この誤差のために増設部6を設置した後の安定性及び安全性が低下してしまう懸念がある。
さらに、増設部6を、尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aにのみ接続する場合は、その接続部分を構成するパーツとして、その稜線を鈍角に屈曲させた山形鋼材を準備する必要がある。
また、このような稜線を鈍角に屈曲させた山形鋼材は、増設部6の設置対象である尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aの傾斜角度に応じて都度オーダーメイドする必要がある。この場合、増設部6の接続部分を構成するパーツ(稜線を鈍角に屈曲させた山形鋼材)の準備に手間とコストがかかるという別の課題も生じる。
加えて、増設部6を、尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aにのみ接続する場合は、増設部6の全荷重が、既設鉄塔2と増設部6とを連結するボルト等の固定具に作用するため、十分な数の固定具を設ける必要があり、そのために既設主柱材2aに対する穿孔数を多くする必要がある。この場合は、増設部6の接続部分における既設主柱材2aの欠損量が大きくなるため、既設主柱材2aの強度が低下するという課題も生じる。
これに対して本実施形態に係る接続構造11を用いる場合は、既設鉄塔2における尖り頂部2cを構成しない既設主柱材2a、及び、この既設主柱材2aに連結されている既設水平材2bの両方に連結部材12を介して増設部6を接続することができる。
この場合、増設部6の荷重を、既設鉄塔2を構成する既設主柱材2a及び既設水平材2bの両方で支持することができので、設置後の増設部6の安定性及び安全性を向上させることができる。
また、本実施形態に係る接続構造11を介して既設鉄塔2に増設部6を増設する場合は、その設置基準が既設鉄塔2の既設水平材2bとなる。この場合は、増設部6を、尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aにのみ接続する場合に比べて、増設部6の設計及びその接続作業が容易になるので、その作業に要するコストも削減できる。
さらに、本実施形態に係る接続構造11を構成するパーツ(連結部材12、折曲プレート13及び固定部材14)はいずれも、平板材を略直角に接合する又は屈曲させただけの、あるいは、従来公知の山形鋼材を所望長さに切断しただけの、極めてシンプルな形態を有しているため、その作製が極めて容易である。
しかも、本実施形態に係る接続構造11を用いる場合は、既設鉄塔2における尖り頂部2cを構成する既設主柱材2aの鉛直方向に対するなす角度が様々に異なる場合でも1種類の接続構造11により対応することができる。
したがって、本実施形態に係る接続構造11によれば、既設鉄塔2に増設部6を増設する際の接続構造の作製を容易にしつつ、その汎用性を高めることができるという効果を奏する。
加えて、本実施形態に係る接続構造11を採用する場合は、上述の通り増設部6が既設鉄塔2における既設主柱材2a及び既設水平材2bの両者に接続されるので、増設部6を既設鉄塔2に固定するための固定具15が既設主柱材2aにのみ集中するのを防ぐことができる。
この場合、既設主柱材2aに固定具15を取設すべく形成される穿孔数が相対的に少なくなり、これにより増設部6の増設に伴う既設主柱材2aの強度の低下を防ぐことができる。
最後に、図4,5を参照しながら本実施形態に係る接続構造11を構成する各パーツ(連結部材12、折曲プレート13及び固定部材14)の細部構造についてさらに説明を加える。
本実施形態に係る接続構造11における連結部材12は、図4,5に示すように、従来公知の山形鋼材をそのまま使用することができる。この場合、従来公知の山形鋼材を所望の長さに切断し、さらにその所望箇所に固定具15を取設可能にすべく穿孔すればよい。また、連結部材12として、山形鋼材を用いない場合は、細長短冊状の平板部12a,12bがその長手方向垂直断面形状が略L字状をなすように一体に接合したものを用いることもできる。あるいは、鋼製の細長短冊状の平板体をその長手方向中心位置において折曲することで、その長手方向垂直断面形状が略直角を成すように形成したものを用いてもよい。
また、本実施形態に係る接続構造11を構成する折曲プレート13は、例えば1枚の鋼製の平板体の必要箇所を折曲して、連結部材12、既設水平材2b及び増設主柱材6aのそれぞれに接続可能な立体形状に形成してもよい(任意選択構成要素)。
あるいは、本実施形態に係る接続構造11を構成する折曲プレート13は、図4,5に示すように、山形鋼材からなる本体部13aの一方の平坦部の外側(山折り側)に、金属製で平板状をなす補強材13b、及び、同じく金属製で略直角を成すように屈曲させた補強材13b、のそれぞれを溶接又は超音波接合等により一体に接合してなるものを用いてもよい(任意選択構成要素)。
後者の場合は前者の場合に比べて、折曲プレート13を構成する部品点数が増えるものの、1つの部品に対する折り曲げ加工回数が減るため、折曲プレート13を作製する作業を単純化することができる。
また、上述の後者の場合は、補強材13b及び補強材13bの厚みを適宜変更することで、折曲プレート13自体の強度を適宜調節することができる。
なお、上述の後者の場合では、本実施形態に係る折曲プレート13を、山形鋼材からなる本体部13a、金属製で平板状をなす補強材13b、及び、同じく金属製で屈曲させた平板材からなる補強材13b、の3点の部品により構成する場合を例に挙げて説明しているが、補強材13b及び補強材13bを、これらを一体化してなる1つの屈曲させた平板材に置換してもよい(任意選択構成要素)。
この場合は、山形鋼材からなる本体部13aに補強材13b及び補強材13bを付加する場合と比較して、折曲プレート13全体の重量が増すものの、折曲プレート13を構成する部品点数を少なくできるというメリットがある。
さらに、上述の前者及び後者の場合のいずれにおいても折曲プレート13の作製時に必要とされる作業は、平板材を略直角に折曲又は接合するという作業のみであり、略直角以外の角度に平板材を折曲又は接合する必要はない。
したがって、このような折曲プレート13を備えてなる本実施形態に係る接続構造11は、特許文献1に開示されるような接続構造のためのパーツを作製する場合に比べて極めて容易である。
最後に、本実施形態に係る接続構造11の別の使用形態について説明する。
本実施形態に係る接続構造11は、先の図1,3に示すような電力分岐鉄塔1を施工する際の既設鉄塔2と増設部6を接続するための接続構造であるが、既設鉄塔2に接続される増設部6は、必ずしも図1,3に示される形態に特定される必要はない。
より具体的には、本実施形態に係る接続構造11は、例えば特許文献1に開示されるような嵩増し鉄塔(例えば、図7における嵩増部20を参照)を既設鉄塔2に増設する際の接続構造としても支障なく使用することができる。
なお、この場合は、本実施形態に係る接続構造11を下記のように特定することができる。
すなわち、本実施形態に係る接続構造11の別の態様は、既設鉄塔2に嵩増部20(図7を参照)を増設する際の既設鉄塔2と嵩増部20の接続構造であって、この接続構造11は、既設鉄塔2の外側でかつこの既設鉄塔2における尖り頂部を構成しない既設水平材2bと平行に配設され、山形鋼材からなる連結部材12と、この連結部材12、及び、既設主柱材2aに接続されている既設水平材2b、及び、嵩増部20を構成する嵩増主柱材20a、のそれぞれに連結される折曲プレート13と、山形鋼材からなり、連結部材12と既設主柱材2aとをつなぐ固定部材14と、を備えてなるものである。
また、本実施形態に係る接続構造11を、例えば図7に示されるような既設鉄塔2への嵩増部20の接続に用いる場合の作用・効果は、上述の電力分岐鉄塔1が本実施形態に係る接続構造11を備えることによる作用・効果と同じである。
以上説明したように本発明は、既設鉄塔に増設部を増設してなる電力分岐鉄塔及びそれを備えてなる電力分岐設備、並びに、既設鉄塔に増設部を増設する際の接続構造であり、送電設備に関する技術分野において利用可能である。
1…電力分岐鉄塔 2…既設鉄塔(送電鉄塔) 2a…既設主柱材(主柱材) 2b…既設腹材(腹材) 2b…既設斜材(斜材) 2b…既設水平材(水平材) 2c…尖り頂部 3…電力線用腕金 4…既設電力線(電力線) 5…既設架空地線(架空地線) 6…増設部 6a…増設主柱材 6b…増設腹材 6b…増設斜材 6b…増設水平材 7…分岐架空地線用腕金 8,8´,8a,8b…分岐架空地線 9…受電設備 10a~10c…分岐電力線 11…接続構造 12…連結部材 12a,12b…平板部 13…折曲プレート 13a…本体部 13b…補強材 13b…補強材 14…固定部材 14a…山形鋼材 14b…補強材 15…固定具 16…ボルト 17…ナット 18…ワッシャー 19…碍子 20…嵩増部 20a…嵩増主柱材 21…電力分岐設備 22…プレート P…尖り頂部 P…胴部 P…脚部

Claims (7)

  1. 既設鉄塔の一部を内部に収容するように前記既設鉄塔に増設される増設部と、
    前記増設部から外側へ離れる方向に突設され、その先端側において分岐架空地線の一の端部を支持する分岐架空地線用腕金と、を備え、
    前記既設鉄塔に設けられる複数の電力線用腕金の一部は、既設電力線及びこの既設電力線から分岐する分岐電力線を支持し、
    前記既設鉄塔及び前記増設部からなる鉄塔の鉛直方向高さHは、前記既設鉄塔の鉛直方向高さH以下であることを特徴とする電力分岐鉄塔。
  2. 前記既設鉄塔は前記増設部を貫通し、かつ前記既設鉄塔の頂部は前記増設部の頂部から裸出しており、
    前記既設鉄塔の前記頂部において既設架空地線が支持されていることを特徴とする請求項1に記載の電力分岐鉄塔。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電力分岐鉄塔と、
    前記電力分岐鉄塔から所望間隔離れた位置に設けられ、その鉛直方向高さHが前記電力分岐鉄塔の鉛直方向高さHよりも低い受電設備と、
    前記電力分岐鉄塔と前記受電設備の間に架設される前記分岐電力線と、を備え、
    前記分岐架空地線は、前記電力分岐鉄塔と前記受電設備との間に架設され、
    前記受電設備において、
    前記分岐電力線は前記受電設備の最高位置Hよりも低い位置に接続され、
    前記分岐架空地線は前記受電設備の最高位置Hに接続されていることを特徴とする電力分岐設備。
  4. 前記分岐架空地線を複数条備え、
    前記電力分岐設備を平面視した場合に、前記受電設備に接続されている各相の前記分岐電力線の端部同士は水平方向に離隔されていることを特徴とする請求項3に記載の電力分岐設備。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の電力分岐鉄塔において前記既設鉄塔に前記増設部を増設する際に用いられる前記既設鉄塔と前記増設部の接続構造であって、
    前記接続構造は、
    前記既設鉄塔の外側でかつ前記既設鉄塔における尖り頂部を構成しない既設主柱材と平行に配設され、山形鋼材からなる連結部材と、
    前記連結部材、及び、前記既設主柱材に連結されている既設水平材、及び、前記増設部を構成する増設主柱材、のそれぞれに接続される折曲プレートと、
    山形鋼材からなり、前記連結部材と前記既設主柱材とをつなぐ固定部材と、を備えていることを特徴とする接続構造。
  6. 前記折曲プレートにおいて前記既設水平材に接続される部分は、前記既設水平材の上面側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の接続構造。
  7. 前記折曲プレートは、
    山形鋼材からなる本体部と、
    金属製の平板材を断面略L字状に屈曲してなり、前記本体部に接合されている補強材と、を備えていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の接続構造。
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