JP7400036B2 - 商品管理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
従来、商品の管理及び配分を行う例として、フードバンクの仕組みがある。
従来のフードバンクの仕組みは、生活困窮者の支援を行う自治体等の要請によりNPO(Non-Profit Organization)等がフードバンクとして、協力企業から廃棄予定の食品や物資の提供を受け、その食品等を生活困窮者に配布するようになっていた。
尚、関連する先行技術文献として、特開2006-092082号公報「被災者支援システム及びこれに用いる情報端末装置」(特許文献1)、特開2020-024739号公報「商品在庫情報提供システム」(特許文献2)、特開2021-002404号公報「購入金額負担決定プログラム」(特許文献3)、特許第6462105号公報「情報処理装置及び情報処理システム」(特許文献4)がある。
特許文献2には、ユーザ指定の条件を満たす商品の在庫状況を店舗情報と関連付けて提供するシステムであり、フードロスを抑制することが示されている。
特許文献4には、賞味期限が近い商品の販売促進を行うために、ユーザが賞味期限の印刷されたレシートを撮影してサーバにアップすると特典を付与するシステムが示されている。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る商品管理システム(本システム)は、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末で入庫処理と出庫処理をプリンタで印刷されたグループの管理バーコードにより行い、商品管理サーバで入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の商品提供を推進できるものである。
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、図1に示すように、商品管理サーバ(本サーバ)1と、ネットワーク2と、操作端末3と、プリンタ(印刷機)4と、企業端末5とを基本的に有している。
各装置は、ネットワーク2に接続している。
[本サーバ1]
本サーバ1は、制御部11と、記憶部12と、インタフェース部13とを備え、ネットワーク2に接続し、操作端末3、プリンタ4及び企業端末5における後述する処理を実現するものである。
また、記憶部12には、商品マスタ、被支援者マスタ、支援者マスタ、入出庫管理マスタ等を備えている。
入出庫管理マスタについては、入庫(入荷)された状態、出庫(出荷)された状態を処理の過程で図を参照しながら後述する。
そして、制御部11における処理は、操作端末3から入力される入庫商品の管理と、プリンタ4に対するバーコードのシール印刷の制御と、操作端末3から入力される出庫商品の管理と、企業端末5への商品の使用情報の提供である。
具体的な制御部11の処理の詳細については後述する。
操作端末3は、食品等の入庫及び出庫を行う事務所に設けられ、バーコードリーダを備えたスマートフォン、タブレット又はパーソナルコンピュータ(PC)等の端末である。
バーコードリーダは、インストールされたアプリを用いるが、ハードウェアとしてのバーコードリーダであってもよい。
プリンタ4は、ネットワーク2に接続するプリンタで、商品管理サーバ1で入庫処理において生成されたバーコードをシール(ラベル)印刷する。シール印刷されたバーコードは、入庫時にまとめて入力処理された商品をグループとして収納する箱等に貼付される。
一つの箱に収納される複数の商品を一つのグループとして管理することになる。
企業端末4は、食品等の商品を提供する企業で操作されるPCである。
企業端末4は、本サーバ1にログインしてアクセスし、自社の提供商品の使用状況を表示して確認でき、税制優遇を受けるための資料として印刷して利用できるものである。
尚、操作端末3及び企業端末5は、複数箇所に複数あってもよい。
次に、本システムにおける処理について図2を参照しながら説明する。図2は、本システムの処理フローを示す概略図である。
本システムにおける処理は、本サーバ1の制御部11で記憶部12に記憶する処理プログラムが動作することで実現される。
具体的には、操作端末4がバーコードリーダのアプリでJANコード(商品コード)を読み取り、入荷元(入庫元)、入庫日、賞味期限と入庫の数量を入力すると、当該データが本サーバ1に送付される。当該データはグループ単位で本サーバ1にて管理される。
また、本サーバ1では、商品コードに対応して商品マスタの商品情報も関連付けられる。
この管理用バーコードにより、入庫と出庫で操作者が異なっても、時間的な隔たりがあっても、入庫処理と出庫処理を紐付けることが可能となる。
具体的には、操作端末3に、出荷先(出庫先)、出庫日と出庫数を入力すると、そのデータが本サーバ1に送付され、記憶部12の入出庫管理マスタに記憶される。
つまり、出庫処理に際して、既存の入庫情報に商品の提供先の情報(出荷先)、出庫日、出庫の数量の情報が紐付けられて、入庫処理と出庫処理が関連付けられる。
配送ステータスは、配達・受渡予定日時と配送予定担当者であり、これらのデータを入出庫管理マスタに入力する。配送予定担当者は、配送者マスタに予め登録されている者をコード等で選択する。
これにより、商品の配送・受渡が行われたことを明確にできるものである。
尚、被支援者がフードバンクのアプリを使用可能であれば、受取のボタンを押してもらうことで、より受取を確認できるものである。
印刷されるデータはPDF化してタイムスタンプを付与することで証明として利用できるものとなる。
次に、入出庫管理マスタの例について図3,4を参照しながら説明する。図3は、入荷された状態の入出庫管理マスタを示す図であり、図4は、出荷された状態の入出庫管理マスタを示す図である。
この入出庫管理マスタでは、数量1個当たり1行のデータを入出荷データとしている。
ここで、入荷された状態の入出庫管理マスタは、入庫処理で生成され、グループ管理バーコードを読み取って後に、出荷された状態の入出庫管理マスタが生成される。
ここで、入荷番号が、グループ管理バーコードを生成するためのグループ管理コードに相当する。
また、図4に示すように、出荷された状態の入出庫管理マスタは、入荷された状態の入出庫管理マスタに、出荷先CD、出荷日が追加される。
本システムにおいて、食品の配送先がこども食堂のような食材を調理するところであれば、配送先(被支援者)から食品の要望(食品名と数量)をリクエストしてもらい、入庫食品の中から該当する食品を選択して配送調整を行うことが考えられる。つまり、商品のマッチングとなる。
更に、地域毎に本システムを運用している団体が連携すれば、広範囲に商品の融通が可能となり、災害時にも連携して効果的に商品提供が可能となるものである。尚、本サーバ1で全国の団体の処理を地域毎に行うようにしてもよい。
次に、本システムを改良した第1の別のシステム(第1の別システム)について、図5~8を参照しながら説明する。図5は、第1の別システムにおける入庫処理を示すフロー図であり、図6は、第1の別システムにおける入庫商品登録画面を示す概略図であり、図7は、第1の別システムにおける出庫処理を示すフロー図であり、図8は、第1の別システムにおける出庫商品登録画面を示す概略図である。
第1の別システムでは、本システムにおけるシール印刷するプリンタ4を用いずに簡易に実現するものである。従って、第1の別システムではプリンタ4を備える必要がないものの、その他の構成は本システムと同様である。以下では、本システムの構成を用いて説明する。
第1の別システムでは、商品管理サーバ1の記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11が実行して各機能実現手段で処理されるものである。
具体的には、第1の別システムにおける入庫処理は、図5に示すように、操作端末3のカメラ機能で入庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S11)。
そして、商品管理サーバ1は、追加した商品について、賞味期限、入庫数量、入庫元等を登録させるための入庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S13)。
具体的には、第1の別システムにおける出庫処理は、図7に示すように、操作端末3のカメラ機能で出庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S21)。
そして、商品管理サーバ1は、当該商品コードの商品について出庫の情報を登録させるための出庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S23)。
出庫商品登録処理画面は、図8に示すように、商品名と商品コードが表示され、当該商品の商品コードに対応する全ての賞味期限、在庫数量等を表示し、出庫する商品を選択し、出庫数量を入力するようになっている。
次に、本システムを改良した第2の別のシステム(第2の別システム)について、図9,10を参照しながら説明する。図9は、第2の別システムにおける入庫処理を示すフロー図であり、図10は、第2の別システムにおける出庫処理を示すフロー図である。
第2の別システムでは、本システムにおけるシール印刷するプリンタ4を用いずに一般のプリンタで既にシートに一覧で印刷された管理バーコードを用いて実現するものである。従って、第2の別システムではシール印刷する特別なプリンタ4を備える必要がないものの、その他の構成は本システムと同様である。以下では、本システムの構成を用いて説明する。
尚、シートに一覧で印刷された管理バーコードには、例えば、シリアル番号が記載されており、後述するように、入庫処理を容易にするために利用される。
第2の別システムでは、商品管理サーバ1の記憶部12に記憶された処理プログラムを制御部11が実行して各機能実現手段で処理されるものである。
尚、商品毎ではなくケース(箱)毎に管理コードが貼付されている場合には、在庫数量も表示されるので、出荷する数量を入力して在庫DBを更新する。
具体的には、第2の別システムにおける入庫処理は、図9に示すように、操作端末3のカメラ機能で入庫される商品の商品コードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に商品コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた商品コードを受信する(S31)。
そして、商品管理サーバ1は、追加した商品について、賞味期限、入庫数量、入庫元等を登録させるための入庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S33)。入庫商品登録処理画面は、第1の別システムと同様である。
そして、操作端末3は、読み込んだ管理バーコードが示す管理コードを商品管理サーバ1に送信し、商品管理サーバ1は、その管理コードを受信し、入出庫管理マスタに追加された商品の入荷番号を当該管理コードで書き替え(S34)、入力された賞味期限、入庫数量、入庫元等を入出庫管理マスタに登録する入庫商品登録処理を行い(S35)、入庫処理を終了する。
まとめて行う場合は、読み込む管理バーコードは、一つであるが、個別に行う場合は、読み込む管理バーコードは、商品数となる。
これにより、10個分の商品に対応して、最初の1個分の管理バーコードの読み取りだけで、残り9個分の商品について個別に管理バーコードを読み取る手間を省くことができ、操作者の入庫処理の作業が容易となる。
具体的には、第2の別システムにおける出庫処理は、図10に示すように、操作端末3のカメラ機能で出庫される商品の管理バーコードを読み取ると、操作端末3は、商品管理サーバ1に管理バーコードに対応する管理コードを送信する。そして、商品管理サーバ1は、操作端末3から読み取られた管理コードを受信する(S41)。
そして、商品管理サーバ1は、当該管理コードの商品について出庫の情報を登録させるための出庫商品登録処理画面を操作端末3に表示させる(S43)。出庫商品登録処理画面は、図8に示したものとほぼ同様であるが、管理コードで商品が特定されるので、複数のグループの商品が表示されるものではなく、選択欄も設けられていない。
但し、商品毎に管理バーコードを読み込んだ場合には、一つの商品に一つの管理コードが対応付けられているので、在庫数量は「1」であり、それを出庫処理すると在庫数量は「0」となり、出庫処理が完了する。
具体的には、第1,2の別システムも本システムの商品管理サーバ1で管理する商品マスタ、被支援者マスタ、支援者マスタ、入出庫管理マスタ等を利用するものであり、プリンタ4で印刷した管理バーコード又は一般のプリンタで既に印刷された管理バーコードでも入出庫管理ができるよう処理プログラムを対応させると共に、商品コードの読み取りでも入出庫管理ができるよう処理プログラムを対応させるものである。
つまり、本システムと第1,2の別システムは混在して利用可能である。
本システムによれば、協力企業から提供される食品等の商品について操作端末3で入庫処理と出庫処理をプリンタ4で印刷されたグループの管理バーコードにより行い、商品管理サーバ1で入庫と出庫のデータを入出庫管理マスタで紐付け、協力企業の企業端末5に商品の使用に関する詳細情報を提供することで使用目的を明確にして、協力企業が税制優遇を受けやくすし、協力企業の食品提供を推進してフードロスを減少させることができる効果がある。
Claims (7)
- 商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して入庫元と数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する商品管理サーバと、
前記商品管理サーバが出力する前記バーコードをシール印刷する印刷機と、を備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記シール印刷されたバーコードが読み込まれると、前記バーコードに対応するグループの商品について商品コードと数量と入庫元を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫先及び出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。 - 商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記賞味期限、前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する商品管理サーバを備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記入庫時の商品について当該商品コードが読み込まれると、当該商品コードに関連する全ての前記グループの商品について賞味期限及び数量を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。 - 商品の入庫と出庫を管理する商品管理システムであって、
入庫した商品の商品コードを読み込み、前記商品コードに対応して賞味期限、入庫元及び数量が入力された操作端末から入力された前記商品コードと前記賞味期限、前記入庫元及び前記数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する商品管理サーバを備え、
前記商品管理サーバが、前記操作端末で前記入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードが読み込まれると、当該バーコードに対応する前記商品について賞味期限及び数量を前記操作端末に表示させ、出庫時に出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記バーコードに対応する前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付け、商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供することを特徴とする商品管理システム。 - 商品管理サーバは、入庫に関するデータと出庫に関するデータを管理する入出庫管理マスタを入庫の処理で生成し、前記入庫に関するデータを前記入出庫管理マスタに設定し、出庫の処理で前記入出庫管理マスタに前記出庫に関するデータを設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の商品管理システム。
- 商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして、当該グループ毎にバーコードを印刷出力する手段と、
前記操作端末が前記バーコードを読み込み、前記バーコードに対応するグループの商品について商品コードに対して出庫時の出庫先及び出庫する数量が前記操作端末から入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の複数の商品をグループとして管理する手段と、
前記操作端末が前記入庫時の商品について当該商品コードを読み込み、当該商品コードに関連して表示された全ての前記グループの商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、前記商品コードを基に前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 商品の入庫と出庫を管理する商品管理サーバで動作する処理プログラムであって、
前記商品管理サーバを、操作端末から入力された商品コードと賞味期限、入庫元及び数量を記憶すると共に、入庫時の商品を印刷されたバーコードと対応付けて管理する手段と、
前記操作端末が前記入庫時の商品について当該対応付けられたバーコードを読み込み、当該バーコードに対応して表示された前記商品について出庫時に出庫する数量が入力されると、前記バーコードに対応する前記商品に対して、入庫元と出庫先を関連付ける手段と、
商品を提供した入庫元となる協力企業の端末に、前記商品の出庫先の情報を提供する手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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