JP7396650B2 - 太陽電池モジュールの固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールの固定装置、すなわち、屋根上に設置された架台に軒側から棟方向に向けて順に搭載される太陽電池モジュールに関して、隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部と棟方向の尾端部を架台に固定するための固定装置に関する。
従来、屋根上に設置された架台に太陽電池モジュールを搭載するための装置が提案されている。
例えば、下記の特許文献1は、架台に順に搭載される隣り合う太陽電池モジュールに関し、軒側における太陽電池モジュールの棟方向の尾端部の下面を支持する軒側金具(第二固定部材)と、棟側における太陽電池モジュールの軒方向の先端部の下面を支持する棟側金具(第一固定部材)から成る2個の金具により構成された装置を提案している。
棟側金具は、太陽電池モジュールの先端部を支持する平坦面とされた床板部(下側当接片)から起立する軸板部と、該軸板部の上部からそれぞれ軒方向及び棟方向に延びる軒側当接片及び棟側当接片を一体に形成しており、両当接片をそれぞれ隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面に当接させるように構成されている。
軒側当接片及び棟側当接片は、垂下片を一体形成することにより下向きの溝を形成し、それぞれの溝に太陽電池モジュールの尾端部及び先端部に設けられた立壁部を嵌入するように構成されている。
特許第5891109号公報
特許文献1の場合、2個の金具は、架台に対して軒側から棟方向に向けて順に太陽電池モジュールを搭載する際、軒側に配置される太陽電池モジュールの尾端部の下面を軒側金具により支持させた状態で、該軒側金具に棟側金具を組み合わせ、軒側当接片を前記尾端部の上面に当接させ、両金具をボルト及びナットで架台に固定される。そこで、棟側に配置される太陽電池モジュールの先端部を棟側金具の床板部(下側当接片)と棟側当接片の間に挿入される。
ところで、棟側における太陽電池モジュールの先端部を床板部(下側当接片)と棟側当接片の間に嵌合状態で挿入するためには、該太陽電池モジュールを傾斜姿勢として、下向き傾斜した先端部を差し込み、その後、傾斜姿勢から所定設置姿勢へと姿勢変更させることが必要であり、これにより初めて、該先端部の下面を床板部(下側当接片)に沿って載置し、該先端部の立壁部を軒側当接片の溝に嵌入させることが可能になる。
しかしながら、平坦な床板部(下側当接片)に向けて太陽電池モジュールの下向き傾斜した先端部を強く押し込み、傾斜姿勢から所定設置姿勢へと姿勢変更させるため、床板部が変形しやすいという問題がある。そして、もしも、変形すると、床板部と棟側当接片の間で、太陽電池モジュールの先端部が好適に保持されず、ガタツキを招来するおそれがある。しかも、1個の棟側金具により構成された床板部と棟側当接片が軸板部を介して一体形成されているので、床板部が変形されると、変形が軸板部に及んで歪変形を生起するので、棟側当接片も太陽電池モジュールの先端部の上面に沿わなくなるおそれがある。更に、積雪荷重等の荷重を受けたときは、床板部の変形が次第に増し、その結果、太陽電池モジュールの先端部が位置ずれするおそれがある。
特に、太陽電池モジュールには、アース(接地)が必要とされているところ、軒側金具と棟側金具の2個の金具のそれぞれに対して、薄金属板から成るアース金具を取付けなければならないので、部品点数の増加と、取付け作業の煩雑化を招来するという問題がある。
本発明は、上記課題を解決した太陽電池モジュールの工程装置を提供するものである。
そこで、本発明が第1の手段として構成したところは、屋根上に設置された軒方向及び棟方向に延びる架台に軒側から棟方向に向けて順に搭載される太陽電池モジュールに関して、隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部と棟方向の尾端部を架台に固定する固定装置であり、架台に設置される下側金具と、該下側金具に組付けられる上側金具により構成されており、
下側金具は、架台に載置固定されるベース板部と、ベース板部の上方位置で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の下面をそれぞれ支持する尾端支持手段と先端支持手段を一体に形成し、上側金具は、前記ベース板部に載置固定される設置座部と、前記尾端支持手段と先端支持手段の間で設置座部から立設された板壁と、該板壁の上部から該板壁にほぼ直角でそれぞれ軒方向と棟方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる尾端押さえ板部と先端押さえ板部を一体に形成しており、前記下側金具の先端支持手段は、ベース板部の幅方向の両側縁に沿って起立する一対の柱板部の上端部に支持部を形成し、該支持部と前記先端押さえ板部の下面との間に、下向き傾斜姿勢とした太陽電池モジュールの先端部を板壁に向けて進入可能とする進入路を形成し、前記支持部は、太陽電池モジュールを前記下向き傾斜姿勢とされた先端部が先端押さえ板部の下面に沿う所定設置姿勢となるように姿勢変更したとき、該先端部の下面を支持する支持受部を構成し、前記支持部の軒側に隣接して、前記先端部の下面に食い込むアース用突片が設けられて成る点にある。
本発明の実施形態において、前記支持部は、前記柱板部の上縁部に形成された棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する板縁部により前記支持受部を構成しており、該支持受部の軒側に隣接する柱板部の上縁から上向きに突設した爪片により前記アース用突片を構成している。
その際、前記爪片は、柱板部の外側方に向けて傾斜起立するように形成することが好ましい。
本発明の別の実施形態において、前記支持部は、前記柱板部の上端に折曲形成されると共に棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する平面板部により構成されており、前記平面板部の上面において、太陽電池モジュールの先端部の下面を支持する支持受部を形成すると共に、該支持受部の軒側に隣接して平面板部の上面に突設された突起により前記アース用突片を構成している。
また、本発明が第2の手段として構成したところは、屋根上に設置された軒方向及び棟方向に延びる架台に軒側から棟方向に向けて順に搭載される太陽電池モジュールに関して、隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部と棟方向の尾端部を架台に固定する固定装置であり、架台に設置される下側金具と、該下側金具に組付けられる上側金具により構成されており、下側金具は、架台に載置固定されるベース板部と、ベース板部の上方位置で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の下面をそれぞれ支持する尾端支持手段と先端支持手段を一体に形成し、上側金具は、前記ベース板部に載置固定される設置座部と、前記尾端支持手段と先端支持手段の間で設置座部から立設された板壁と、該板壁の上部から該板壁にほぼ直角でそれぞれ軒方向と棟方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる尾端押さえ板部と先端押さえ板部を一体に形成しており、前記下側金具の尾端支持手段は、ベース板部の幅方向の両側から起立する一対の起立板部の上端部に設けられた支持部により形成され、該支持部は、太陽電池モジュールの尾端部の下面を支持する支持受部と、該尾端部の下面に食い込むアース用突片を設けて成る点にある
本発明の実施形態は、前記起立板部の上端部から折曲された平面板部により支持部を形成しており、前記平面板部の上面に突設された突起により前記アース用突片を構成している。
本発明の別の実施形態は、前記起立板部の上縁部により前記支持部を形成しており、該支持部に隣接する起立板部の上縁から上向きに突設した爪片により前記アース用突片を構成している。
好ましくは、上側金具の尾端押さえ板部と先端押さえ板部は、高さ方向に関して、先端押さえ板部の下面の高さ位置よりも尾端押さえ板部の下面の高さ位置を下方に配置しており、太陽電池モジュールの先端部を固定する軒側の固定装置と尾端部を固定する棟側の固定装置の間において、尾端部を棟側の固定装置の尾端押さえ板部の下面に当接させることにより、先端部の下面を軒側の固定装置における先端支持手段のアース用突片と支持受部に圧接させるように構成している。
上側金具の設置座部を下側金具のベース板部に載置したとき、下側金具と上側金具の相互に設けられた位置決め手段により板壁を所定位置に位置決めするように構成され、位置決め状態で上側金具とベース板部を架台に対してボルト及びナットにより共締め固定するように構成されており、板壁には、位置決めされた状態で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部のそれぞれの端面を当接させる尾端当接手段と先端当接手段が設けられている。
本発明の別の実施形態において、上側金具は、上下方向に関して下側金具の尾端支持手段と先端支持手段の間に挿脱自在に挿入されるように構成されている。上側金具は、ベース板部に載置固定される設置座部と、該設置座部からそれぞれ隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部と棟方向の尾端部の対向面に沿って起立する先端側の板壁と尾端側の板壁と、
先端側の板壁及び尾端側の板壁の上部からそれぞれ棟方向と軒方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる先端押さえ板部及び先端押さえ板部と、前記先端側の板壁と尾端側の板壁を相互に連結する連結壁を一体形成し、該連結壁から上方に向けて両板壁の間に上側金具の上端部に開口する締結用通路を形成している。これにより、前記締結用通路を介して、連結壁に挿通させたボルトを架台の側に設けられたナットに螺着することにより、該連結壁とベース板部を架台に対して共締め固定するように構成されている。そして、前記ボルトをナットから離脱させたとき、上側金具を隣り合う太陽電池モジュールの相対向する先端部と尾端部の間から抜き取り自在となるように構成している。
本発明によれば、軒側の太陽電池モジュールMの尾端部2bと先端部2aをそれぞれ支持する尾端支持手段10及び先端支持手段11を1個の下側金具7に一体形成し、それぞれにアース用突片13、16を設けているので、隣り合う太陽電池モジュールM、Mを相互に導通させた状態で好適にアース(接地)を形成することができる利点がある。
そして、1個の下側金具7に一体形成された尾端支持手段10と先端支持手段11により支持する構成であるから、尾端支持レベルLbと先端支持レベルLaが正確に設定され、現場での取付け時にレベルの精度に狂いを生じるようなことはない。
ところで、太陽電池モジュールMの先端部2aは、垂直荷重に強く変形し難い柱壁を形成する柱板部15の支持受部17により、堅牢強固に支持することができる。
この際、柱板部15の構成によれば、支持受部17に棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有する傾斜を形成することにより、先端押さえ板部21の下側空間に、下向き傾斜姿勢とした太陽電池モジュールの先端部2aを進入可能とする進入路Pを簡単容易に形成することができる。そして、下向き傾斜姿勢とされた先端部2aを先端押さえ手段22の下面に沿う所定設置姿勢となるように姿勢変更すると同時に、該先端部2aの下面にアース用突片16を食い込ませ、支持受部17により支持させることができるので、作業性が良い。
架台に搭載された太陽電池モジュールを本発明の1実施形態に係る固定装置により固定した状態を示す断面図である。 1実施形態に係る固定装置を分解状態で軒側から見た斜視図である。 下側金具と上側金具を分解状態で軒側から見た斜視図である。 1実施形態に係る固定装置を分解状態で棟側から見た斜視図である。 下側金具と上側金具を分解状態で棟側から見た斜視図である。 下側金具と上側金具を分解状態で示す断面図である。 下側金具に上側金具を組み付けて架台に固定した状態で棟側から見た斜視図である。 架台に固定された下側金具と上側金具を含む固定装置の平面図である。 固定装置の断面を示しており、(A)は図8のA-A線断面図、(B)は図8のB-B線断面図である。 架台に固定された固定装置と軒側の太陽電池モジュール及び棟側の太陽電池モジュールの関係を示す断面図である。 軒先カバーを示しており、(A)は固定装置と軒先カバーを分解状態で示す斜視図、(B)は固定装置と軒先カバーを分解状態で示す側面図、(C)は固定装置に軒先カバーを装着した状態を示す断面図である。 太陽電池モジュールを架台に固定する工程に関して、(A)は軒側の太陽電池モジュールの尾端部を固定する前の状態を示す断面図、(B)は軒側の太陽電池モジュールの尾端部を固定した状態を示す断面図である。 太陽電池モジュールを架台に固定する工程に関して、(A)は棟側の太陽電池モジュールの先端部を進入路に進入させるときの状態を示す断面図、(B)は棟側の太陽電池モジュールの先端部を固定した状態を示す断面図である。 太陽電池モジュールの固定状態を示しており、(A)は図12(B)のC-C線断面図、(B)は図13(B)のD-D線断面図である。 太陽電池モジュールを架台に固定した状態を示しており、軒側の固定装置における上側金具の先端押さえ板部と、棟側の固定装置における上側金具の尾端押さえ板部の間における作用を示す断面図である。 下側金具の別の実施形態を示しており、(A)は尾端支持手段と先端支持手段の支持部を何れも平面板部により形成した実施形態を示す斜視図、(B)は尾端支持手段の支持部を板縁部により形成し、先端支持手段の支持部を平面板部により形成した実施形態を示す斜視図、(C)は尾端支持手段と先端支持手段の支持部を何れも板縁部により形成した実施形態を示す斜視図である。 上側金具の第2実施形態を示しており、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 第2実施形態に係る上側金具を使用することにより太陽電池モジュールを架台に固定した状態を示す断面図である。 太陽電池モジュールを架台に固定した状態から第2実施形態に係る上側金具を抜き取るときの作用を示す断面図である。 上側金具の第3実施形態を示しており、(A)は斜視図、(B)は断面図である。 第3実施形態に係る上側金具を使用することにより太陽電池モジュールを架台に固定した状態を示す断面図である。 太陽電池モジュールを架台に固定した状態から第3実施形態に係る上側金具を抜き取るときの作用を示す断面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1に示すように、太陽電池モジュールMは、屋根上に設置された軒方向X1及び棟方向X2に延びる長尺の架台1に対して、軒側から棟方向に順に搭載され、本発明の固定装置により、隣り合う太陽電池モジュールM、Mの相対向する軒方向の先端部2aと棟方向の尾端部2bが架台1に固定される。尚、図示のように、太陽電池モジュールMの先端部2a及び尾端部2bは、太陽電池パネルの外周縁に挿着された枠部材2により構成されている。
図2及び図4に示すように、架台1は、底壁1aと両側壁1b、1bを備え、両側壁1b、1bから対向するレール状のリップ1cを延設した上部開口状の溝型部材により構成され、リップ1c、1cの上に固定装置が搭載され、ボルト3及びナット4により固定される。
図例の場合、架台1の内部でナット4を保持するための保持部材5が使用される。保持部材5は、上板部5aの両側から側板部5b、5bを垂設することにより、架台1の内部に摺動自在に挿入され、上板部5aの下側に形成された保持溝5cにナット4を回動不能に保持する。そして、架台1の上部開口に臨む上板部5aの部位には、ナット4に連通する通孔5dが開設されている。従って、架台1の内部で摺動させることにより、保持部材5に保持されたナット4を所望位置に配置させることができる。
図2ないし図10に示すように、固定装置は、架台1に設置される下側金具7と、該下側金具7に組付けられる上側金具8により構成されている。
(下側金具)
下側金具7は、架台1のリップ1cの上に載置固定されるベース板部9と、ベース板部9の上方位置で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部2bと先端部2aの下面をそれぞれ支持する尾端支持手段10と先端支持手段11を一体に形成しており、ベース板部9には、ボルト3を挿通させるためのボルト挿通孔9aが開設されている。
尾端支持手段10は、ベース板部9の幅方向の両側から起立する一対の起立板部12、12の上端部に設けた支持部12Sにより形成されている。
図1ないし図15に示される実施形態の場合、尾端支持手段10の支持部12Sは、前記起立板部12の上端に折曲形成された平面板部12bにより構成されており、該平面板部12bの上面において、太陽電池モジュールの尾端部2bの下面を支持する支持受部18を形成すると共に、上向きに突設された突起13bによりアース用突片13を構成している。
尚、図示実施形態の場合、尾端支持手段10は、一対の起立板部12、12の間に位置してベース板部9の前縁から起立する幅方向の幅板部14を折曲形成し、該幅板部14の上縁部にアース用爪片13cが設けられている。
先端支持手段11は、ベース板部9の幅方向の両側縁に沿って折曲されることにより起立する一対の柱板部15、15の上端部に設けられた支持部15Sにより形成されている。
図1ないし図15に示される実施形態の場合、先端支持手段11の支持部15Sは、前記柱板部15の上縁部に形成された棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する板縁部15aにより形成され、該板縁部15aの傾斜縁により太陽電池モジュールの先端部2aの下面を接支する支持受部17を構成している。
前記支持受部17の軒側に隣接する柱板部15の上縁には、上向きの爪片16aが突設されており、これによりアース用突片16が構成されている。この際、爪片16aは、柱板部15の外側方に向けて傾斜起立するように折曲されていることが好ましい。
尚、ベース板部9の下面には、架台1のリップ1c、1cの上に跨設されたとき、該リップ1cに食い込む小突起9bが突設されている。
(上側金具)
上側金具8は、前記ベース板9に載置固定される設置座部19と、前記尾端支持手段10と先端支持手段11の間に位置するように設置座部19から立設された板壁20と、該板壁20の上部から該板壁にほぼ直角でそれぞれ軒方向と棟方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールM、Mの尾端部2bと先端部2aの上面にそれぞれ当接させられる尾端押さえ板部21と先端押さえ板部22を一体に形成している。
図1ないし図15に示される実施形態の場合、設置座部19は、ベース板部9の上に重ね合わせて設置される平板状に形成されており、ベース板部9のボルト挿通孔9aに合致してボルト3を挿通させるためのボルト挿通孔19aが開設されている。尚、設置座部19と板壁20の連結個所のL形部には、該連結個所を剛体化するための筒状壁23が一体形成されている。
板壁20は、軒側の壁面により太陽電池モジュールMの尾端部2bの端面を当接させる尾端当接手段24aを構成し、棟側の壁面に突設したリブにより太陽電池モジュールMの先端部2aの端面を当接させる先端当接手段24bを構成している。
(位置決め手段)
上側金具8の設置座部19を下側金具7のベース板部9に載置したとき、下側金具7と上側金具8の相互には、板壁20を所定位置に位置決め状態で設置させるための位置決め手段25が設けられている。
位置決め手段25は、架台1の幅方向に関しては、平板状とされた設置座部19の両側縁を嵌合する一対の柱板部15、15の内側面により幅方向位置決め手段25aを構成している。架台1の長手方向に関しては、板壁20を受止める起立板部12の縁部により軒方向位置決め手段25bを構成し、設置座部19の尾端縁部を受止めるようにベース板部9から折曲された起立片により棟方向位置決め手段25cを構成している。
これにより、上側金具8の設置座部19は、下側金具7のベース板部9に位置決め状態で載置され、板壁20を尾端支持手段10と先端支持手段11の間における所定位置に設置させる。また、設置座部19のボルト挿通孔19aがベース板部9のボルト挿通孔9aに同心状態で合致させられる。この状態で、上方からボルト3を挿入し、所定位置に固定された保持部材5に保持されたナット4に螺着することにより、設置座部19とベース板部9を架台1に共締め固定することができる。
(支持手段と押さえ板部)
図6に示すように、上側金具8の尾端押さえ板部21と先端押さえ板部22は、高さ方向に関して、符号H1により高さの差を示しているように、先端押さえ板部の下面22aの高さ位置よりも尾端押さえ板部の下面21aの高さ位置が下方に配置されるように形成されている。
下側金具7の尾端支持手段10は、支持受部18の上面により、太陽電池モジュールMの尾端部2bの下面を支持する尾端支持レベルLbが規定される。従って、尾端部2bが尾端支持レベルLbに位置するとき、アース用突片13及びアース用爪片13cが尾端部2bの下面に食い込まされる。
これに対して、先端支持手段11は、符号H2により高さの差を示しているように、支持受部17により、前記尾端支持レベルLbよりもやや高い位置に、太陽電池モジュールMの先端部2aの下面を支持する先端支持レベルLaを規定しており、上記の高さの差H1及びH2をH1≦H2とするように構成されている。そして、アース用突片16の先端は、先端支持レベルLaを超えて上向きに突出し、柱板部15の板縁部15aは、棟方向に向けて先端支持レベルLaの上方に向けて傾斜しながら延びるように形成されており、符号H3により高さの差を示しているように、棟側の端部に位置する頂端17aを先端支持レベルLaよりも上方に位置するように形成することにより、支持受部17を形成している。
図10に示すように、架台1の上に下側金具7と上側金具8を組み付け固定した状態において、尾端支持手段10の尾端支持レベルLb(平面板部12bの上面の支持受部18)から尾端押さえ板部21の下面21aまでの高さ距離L1は、太陽電池モジュールMの尾端部2bの高さ寸法Lに等しくなるように構成されている。また、先端支持手段11の先端支持レベルLaから先端押さえ板部22の下面22aまでの高さ距離L2は、太陽電池モジュールMの先端部2aの高さ寸法Lに等しくなるように構成されている。
(軒先カバー)
図1に示すように、架台1に対して太陽電池モジュールMを軒側から棟方向に向けて順に搭載するに際し、架台1の軒側の端部に位置して設置される固定装置には、長尺材から成る軒先カバー26が装着される。
図11に示すように、軒先カバー26は、上側金具8における板壁20の壁面に沿う背壁26aと、尾端押さえ板部21の下面21aに沿う上壁26bと、該上壁26bから架台1の端部を被うように下向きに傾斜して延びるスカート壁26cと、前記背壁26aとスカート壁26cを連結すると共に下側金具7における平面板部12bに沿う下壁26dを一体形成しており、背壁26aの下方に位置して下壁26dから垂設された係止壁26eを設け、該係止壁26eに棟側に臨む溝27と、軒側に臨むリブ28を設けている。
これに対して、固定装置は、起立板部12の頂部に前記係止壁26eを受入れる切欠き部を形成して前記リブ28を係止させる係止溝29を設けており、更に、板壁20に前記溝27を係止させる係止リブ30を設けている。
これにより、軒先カバー26は、図11(C)に示すように、溝27を係止リブ30に係止させ、リブ28を係止溝29に係止させることにより、背壁26aを板壁20に沿わせ、それぞれ上壁26bと下壁26dを尾端押さえ板部21と平面板部12の間に嵌入させた状態で装着される。
(太陽電池モジュールの固定工程)
図12ないし図14に基づいて、固定装置により太陽電池モジュールMを架台1に固定する工程を説明する。説明の便宜上、先に軒側において先端部2aを固定された太陽電池モジュールM1の尾端部2bを固定する方法と、引き続いて、棟側に搭載される太陽電池モジュールM2の先端部2aを固定する方法を説明する。
図12(A)に示すように、軒側の太陽電池モジュールM1の尾端部2bに臨んで、架台1の上に、下側金具7を載置すると共に上側金具8を組み合わせ、軒方向にスライドさせながら、尾端支持手段10の支持受部18と尾端押さえ板部21の間に太陽電池モジュールM1の尾端部2bを嵌入させる。この状態で、図12(B)に示すように、架台1の内部に装入された保持部材5のナット4に対して、ボルト挿通孔19a、9aを介して挿入したボルト3を螺着することにより、下側金具7と上側金具8を共締め状態で架台1に固定する。
これにより、太陽電池モジュールM1の尾端部2bは、上面を尾端押さえ板部21により拘束された状態で、図14(A)に示すように、尾端部2bの下面が尾端支持手段10を構成する平面板部12b、12bの支持受部18と幅板部14により好適に支持され、アース用突片13及び爪片13aが尾端部2bの下面に食い込まされる。従って、食い込み係止状態とされることにより、太陽電池モジュールM1の尾端部2bの横向きの位置ずれ移動が阻止される。
引き続いて、図13に示すように、棟側の太陽電池モジュールM2が架台1に搭載されその先端部2aが固定される。
太陽電池モジュールM2は、図13(A)に示すように、先端部2aを下向きとするように傾斜姿勢とされ、先端支持手段11を構成する柱板部15の支持受部17に先端部2aの下面を沿わせた状態で、板壁20に向けて進入させられる。柱板部15の板縁部15aは傾斜しているので、該板縁部15aと先端押さえ板部22の下面22aとの間には、図示矢印で示すように、下向き傾斜姿勢とした太陽電池モジュールM2の先端部2aを進入可能とする進入路Pが形成されている。
先端部2aを板壁20に当接するまで進入させた後、図13(B)に示すように、太陽電池モジュールM2を前記下向き傾斜姿勢とされた先端部2aが先端押さえ手段22の下面22aに沿う所定設置姿勢となるように姿勢変更させる。この際、先端部2aは、端面の一部が板壁20のリブから成る先端当接手段24bに当接するので、この当接状態で先端部2aの端面を摺動させながら、所定設置姿勢に向けて容易に姿勢変更させることができる。
これにより、太陽電池モジュールM2の先端部2aは、上面を先端押さえ板部22により拘束された状態で、図13(B)及び図14(B)に示すように、先端部2aの下面が先端支持手段11を構成する柱板部15の支持受部17により好適に支持され、アース用突片16の先端が先端部2aの下面に食い込まされる。従って、食い込み係止状態とされることにより、太陽電池モジュールM1の先端部2aの横向きの位置ずれ移動が阻止される。
先端部2aを固定された棟側の太陽電池モジュールM2は、図15に示すように、引き続いて棟側に次の固定装置を設置することにより、該固定装置の尾端支持手段10nと尾端押さえ板部21nの間に嵌入され固定される。嵌入方法は、図12に基づいて上述した方法と同様である。
太陽電池モジュールMの尾端部2bの上面に当接する尾端押さえ板部21の下面21aと、先端部2aの上面に当接する先端押さえ板部22の下面22aは、符号H1(図6参照)で示したように、高低差を形成しているため、図15に示すように、太陽電池モジュールMは、先端部2aに対して尾端部2bが押し下げられることになる。
このため、先端部2aは、上面を先端押さえ板部22により拘束された状態で、軒方向に向けて下向き傾斜させられる方向の力を受けるので、該先端部2aの下面が軒側の固定装置における先端支持手段11のアース用突片16と支持受部17に圧接され、食い込み係止される。
(作用)
上記実施形態の構成によれば、軒側の太陽電池モジュールMの尾端部2bを支持する尾端支持手段10と、棟側の太陽電池モジュールMの先端部2aを支持する先端支持手段11は、1個の下側金具7に一体形成されている。
そして、このような1個の下側金具7に、尾端部2bの下面に食い込むアース用突片13及び爪片13aと、先端部2aの下面に食い込むアース用突片16を設けているので、隣り合う太陽電池モジュールM、Mを相互に導通させた状態で好適にアース(接地)を形成することができる利点がある。このような食い込みは、アース機能に加えて、太陽電池モジュールの横ずれ移動を阻止できる利点があり、地震等が発生したときの位置ずれが防止される。
そして、1個の下側金具7により尾端支持手段10と先端支持手段11を一体形成した構成であるから、太陽電池モジュールMの高さ方向の支持位置を規定する尾端支持レベルLbと先端支持レベルLaを正確に設定することができ、高精度の装置を製造することが容易であり、現場での取付け時に精度の狂いが生じるようなことはない。
架台1に搭載して固定された太陽電池モジュールMの先端部2aは、垂直荷重に強く耐える変形し難い柱壁を形成した柱板部15の支持受部17により支持されるため、堅牢強固な支持が可能となる。
更に、柱板部15に支持部15Sを設けるようにした構成によれば、支持受部17に軒方向に下り勾配を有する傾斜を形成することにより、先端押さえ板部22の下側に、下向き傾斜姿勢とした太陽電池モジュールの先端部2aを進入可能とする進入路P(図13参照)を簡単容易に構成することができる。そして、下向き傾斜姿勢とされた先端部2aを先端押さえ手段22の下面に沿う所定設置姿勢となるように姿勢変更すると同時に、該先端部2aの下面にアース用突片16を食い込ませ、支持受部17により支持することができる。
ところで、太陽電池モジュールが想定を超える積雪等による大荷重を受けたとき、従来技術のように1つの棟側金具により床板部(下側当接片)と軸板部と軒側当接片及び棟側当接片を一体形成している場合は、床板部が変形すると、その変形が及んで軸板部まで歪むおそれがある。これに対して、上記実施形態によれば、太陽電池モジュールを支持する尾端支持手段10と先端支持手段11を備えた下側金具7と、先端押さえ板部22及び尾端押さえ板部21を設けた板壁20を備えた上側金具8を別個の金具により構成しているので、万一、下側金具7の柱板部15が変形したときでも、その変形が上側金具8の板壁20に及ぶようなことはないという利点がある。
(下側金具の別の実施形態)
図16は、下側金具7における尾端支持手段10と先端支持手段11に関する別の実施形態を示している。
図6(A)に示す実施形態の場合、尾端支持手段10と先端支持手段11は、それぞれの支持部12S、15Sが何れも平面板部12b、15bにより形成されている。つまり、尾端支持手段10の支持部12Sは、図1ないし図15に示した実施形態と同様に構成されている。これに対して、先端支持手段11の支持部15Sは、柱板部15、15の上端に折曲形成されると共に棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する平面板部15bにより構成されている。そして、この平面板部15bの上面において、太陽電池モジュールの先端部2aの下面を支持する支持受部17を形成すると共に、該支持受部17の軒側に隣接して平面板部15bの上面に突設された突起16bにより前記アース用突片16を構成している。
図6(B)に示す実施形態の場合、尾端支持手段10の支持部12Sは、板縁部12aにより形成され、先端支持手段11の支持部15Sは、平面板部15bにより形成されている。つまり、先端支持手段11の支持部15Sは、図6(A)と同様の構成とされている。これに対して、尾端支持手段10の支持部12Sは、図1ないし図15に示した実施形態と異なり、起立板部12、12の上縁部に形成された板縁部12aにより支持受部18を構成し、該支持受部18に隣接する起立板部12の上縁から上向きに突設した爪片13aによりアース用突片13を構成している。
図6(C)に示す実施形態の場合、尾端支持手段10と先端支持手段11は、それぞれの支持部12S、15Sが何れも板縁部12a、15aにより形成されている。つまり、尾端支持手段10の支持部12Sは、図16(B)と同様に構成されており、先端支持手段11の支持部15Sは、図1ないし図15に示した実施形態と同様に構成されている。
(上側金具の別の実施形態)
図17ないし図19は、上側金具8の第2実施形態を示し、図20ないし図22は上側金具8の第3実施形態を示している。これらの実施形態において、上側金具8は、上下方向に関して下側金具7の尾端支持手段10と先端支持手段11の間に挿脱自在に挿入されるように構成されている。
このような実施形態に係る構成によれば、本発明の固定装置を使用することにより、屋根上に設置された架台に軒側から棟方向に向けて太陽電池モジュールを順に搭載し、搭載を完了した後において、所定の太陽電池モジュールを取り換えや、メンテナンス等のために取外す必要があるとき、上側金具8は、隣接する太陽電池モジュールの先端部2aと尾端部2bの間から抜き取り可能となるように構成されている。
(上側金具の第2実施形態)
第2実施形態の場合、図17(A)に示すように、上側金具8は、それぞれ隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部2aと棟方向の尾端部2bの対向面に沿わされる先端側の板壁20aと尾端側の板壁20bを備えており、両板壁20a、20bの下端部と該下端部を相互に連結壁31により連結一体化し、これによりベース板部9に載置固定される設置座部19を構成しており、連結壁31にボルト挿通孔19aを開設している。
先端側の板壁20a及び尾端側の板壁20bの上部には、それぞれ棟方向と軒方向に延びる先端押さえ板部22及び尾端押さえ板部21が一体に形成されている。この際、先端押さえ板部の下面22aの高さ位置よりも尾端押さえ板部の下面21aの高さ位置が下方に配置されるように形成されており、この点は上述の実施形態と同様である。
図17(B)に示すように、前記設置座部19は、先端側の板壁20aの下端ないし連結壁31の一端部により先端側の座部19bを形成し、尾端側の板壁20bの下端ないし連結壁31の他端部により尾端側の座部19cを形成しており、符号Gで示すように、先端側の座部19bよりも尾端側の座部19cがやや上方位置に配置させられるように構成している。従って、先端側の座部19bをベース板部9に載置して当接させた状態で、尾端側の座部19cは、ベース板部9から浮き上がり当接しないが、後述するボルト3の締結により、尾端側の座部19cを押し下げると、これにより、尾端押さえ板部21の下面21aにより太陽電池モジュールの尾端部2bの上面を好適に押し下げることができる。
図18に示すように、上側金具8は、下側金具7の尾端支持手段10と先端支持手段11の間に装着され、ボルト挿通孔19a、9aにボルト3を挿通させ、保持部材5のナット4に螺着することにより、連結壁31とベース板部9を共締め固定することができるように構成されている。
このため、ボルト挿通孔19aを有する連結壁31から上方に向けて、先端側の板壁220aと尾端側の板壁20bの間には、上側金具8の上端部に開口する締結用通路32が形成されている。図示の構成の場合、上側金具8の頂壁に通孔32aが開設されている。従って、通孔32aから締結用通路32の内部に回転工具(ドライバーやボックスレンチ等)を挿入することにより、ボルト3を回転させることができる。
第2実施形態とされた上側金具8は、図18に示すように架台1に太陽電池モジュールM1、M2、M3が搭載された状態において、中間位置の太陽電池モジュールM2を架台1から取外す必要があるときは、図19に示すように、該太陽電池モジュールM2の先端部2aと尾端部2bを保持する上側金具8、8を上方に引き抜くことにより、該太陽電池モジュールM2を架台1から取り外すことができる。尚、再度、太陽電池モジュールM2を架台1に搭載する場合は、該太陽電池モジュールM2の先端部2aと尾端部2bをそれぞれ下側金具7、7の先端支持手段11と尾端支持手段10に設置した後、上側金具8、8を差し込んでボルト3、3により固定すれば良い。
(上側金具の第3実施形態)
第3実施形態の場合、図20(A)に示すように、上側金具8は、それぞれ隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部2aと棟方向の尾端部2bの対向面に沿わされる先端側の板壁20aと尾端側の板壁20bを備えており、両板壁20a、20bを上下方向の中途個所で相互に連結壁31により連結一体化し、該連結壁31にボルト挿通孔19aを開設しており、両板壁20a、20bの下端部により設置座部19を構成している。
先端側の板壁20a及び尾端側の板壁20bの上部には、それぞれ棟方向と軒方向に延びる先端押さえ板部22及び尾端押さえ板部21が一体に形成されている。この際、先端押さえ板部の下面22aの高さ位置よりも尾端押さえ板部の下面21aの高さ位置が下方に配置されるように形成されており、この点は上述の実施形態と同様である。
図20(B)に示すように、前記設置座部19は、先端側の板壁20aの下端により先端側の座部19bを形成し、尾端側の板壁20bの下端により尾端側の座部19cを形成しており、符号Gで示すように、先端側の座部19bよりも尾端側の座部19cがやや上方位置に配置させられるように構成している。従って、先端側の座部19bをベース板部9に載置して当接させた状態で、尾端側の座部19cは、ベース板部9から浮き上がり当接しないが、後述するボルト3の締結により、尾端側の座部19cを押し下げると、これにより、尾端押さえ板部21の下面21aにより太陽電池モジュールの尾端部2bの上面を好適に押し下げることができる。
図21に示すように、上側金具8は、下側金具7の尾端支持手段10と先端支持手段11の間に装着され、ボルト挿通孔19a、9aにボルト3を挿通させ、保持部材5のナット4に螺着することにより、連結壁31とベース板部9を共締め固定することができるように構成されている。
このため、ボルト挿通孔19aを有する連結壁31から上方に向けて、先端側の板壁220aと尾端側の板壁20bの間には、上側金具8の上端部に開口する締結用通路32が形成されている。図示の構成の場合、連結用通路21は両板壁20a、20bの開放された上端部の間に開口部32bを形成している。従って、開口部32bから締結用通路32の内部に回転工具(ドライバーやボックスレンチ等)を挿入することにより、ボルト3を回転させることができる。
第3実施形態とされた上側金具8は、図21に示すように架台1に太陽電池モジュールM1、M2、M3が搭載された状態において、中間位置の太陽電池モジュールM2を架台1から取外す必要があるときは、図22に示すように、該太陽電池モジュールM2の先端部2aと尾端部2bを保持する上側金具8、8を上方に引き抜くことにより、該太陽電池モジュールM2を架台1から取り外すことができる。尚、再度、太陽電池モジュールM2を架台1に搭載する場合は、該太陽電池モジュールM2の先端部2aと尾端部2bをそれぞれ下側金具7、7の先端支持手段11と尾端支持手段10に設置した後、上側金具8、8を差し込んでボルト3、3により固定すれば良い。
M 太陽電池モジュール
1 架台
1a 底壁
1b 側壁
1c リップ
2 枠部材
2a 先端部
2b 尾端部
3 ボルト
4 ナット
5 保持部材
5a 上板部
5b 側板部
5c 保持溝
5d 通孔
6 ビス
7 下側金具
8 上側金具
9 ベース板部
9a ボルト挿通孔
9b 小突起
10 尾端支持手段
11 先端支持手段
12 起立板部
12S 支持部
12a 板縁部
12b 平面板部
13 アース用突片
13a 爪片
13b 突起
13c アース用爪片
14 幅板部
15 柱板部
15S 支持部
15a 板縁部
15b 平面板部
16 アース用突片
16a 爪片
16b 突起
17 先端支持手段の支持受部
17a 頂端
18 尾端支持手段の支持受部
19 設置座部
19a ボルト挿通孔
19b 先端側の座部
19c 尾端側の座部
20 板壁
20a 先端側の板壁
20b 尾端側の板壁
21 尾端押さえ板部
22 先端押さえ板部
21a、22a 下面
23 筒状壁
24a 尾端当接手段
24b 先端当接手段
25 位置決め手段
25a 幅方向位置決め手段
25b 軒方向位置決め手段
25c 棟方向位置決め手段
26 軒先カバー
26a 背壁
26b 上壁
26c スカート壁
26d 下壁
26e 係止壁
27 溝
28 リブ
29 係止溝
30 係止リブ
31 連結壁
32 締結用通路
32a 通孔
32b 開口

Claims (10)

  1. 屋根上に設置された軒方向及び棟方向に延びる架台に軒側から棟方向に向けて順に搭載される太陽電池モジュールに関して、隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部(2a)と棟方向の尾端部(2b)を架台に固定する固定装置であり、
    架台に設置される下側金具(7)と、該下側金具に組付けられる上側金具(8)により構成されており、
    下側金具(7)は、架台に載置固定されるベース板部(9)と、ベース板部の上方位置で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部(2b)と先端部(2a)の下面をそれぞれ支持する尾端支持手段(10)と先端支持手段(11)を一体に形成し、
    上側金具(8)は、前記ベース板部に載置固定される設置座部(19)と、前記尾端支持手段と先端支持手段の間で設置座部から立設された板壁(20)と、該板壁の上部から該板壁にほぼ直角でそれぞれ軒方向と棟方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる尾端押さえ板部(21)と先端押さえ板部(22)を一体に形成しており
    前記下側金具(7)の先端支持手段(11)は、ベース板部(9)の幅方向の両側縁に沿って起立する一対の柱板部(15,15)の上端部に支持部(15S)を形成し、
    該支持部(15S)と前記先端押さえ板部(22)の下面との間に、下向き傾斜姿勢とした太陽電池モジュールの先端部(2a)を板壁(20)に向けて進入可能とする進入路(P)を形成し、
    前記支持部(15S)は、太陽電池モジュールを前記下向き傾斜姿勢とされた先端部(2a)が先端押さえ板部(22)の下面(22a)に沿う所定設置姿勢となるように姿勢変更したとき、該先端部(2a)の下面を支持する支持受部(17)を構成し、
    前記支持部(15S)の軒側に隣接して、前記先端部(2a)の下面に食い込むアース用突片(16)が設けられて成ることを特徴とする太陽電池モジュールの固定装置。
  2. 前記先端支持手段(11)の支持部(15S)は、前記柱板部(15,15)の上縁部に形成された棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する板縁部(15a)により前記支持受部(17)を構成しており、
    該支持受部(17)の軒側に隣接する柱板部(15)の上縁から上向きに突設した爪片(16a)により前記アース用突片(16)を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  3. 前記爪片(16a)は、柱板部(15)の外側方に向けて傾斜起立させられて成ることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  4. 前記先端支持手段(11)の支持部(15S)は、前記柱板部(15,15)の上端に折曲形成されると共に棟側端部から軒方向に向け下り勾配を有して傾斜する平面板部(15b)により構成されており、
    前記平面板部(15b)の上面において、太陽電池モジュールの先端部(2a)の下面を支持する支持受部(17)を形成すると共に、該支持受部(17)の軒側に隣接して平面板部(15b)の上面に突設された突起(16b)により前記アース用突片(16)を構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  5. 屋根上に設置された軒方向及び棟方向に延びる架台に軒側から棟方向に向けて順に搭載される太陽電池モジュールに関して、隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部(2a)と棟方向の尾端部(2b)を架台に固定する固定装置であり、
    架台に設置される下側金具(7)と、該下側金具に組付けられる上側金具(8)により構成されており、
    下側金具(7)は、架台に載置固定されるベース板部(9)と、ベース板部の上方位置で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部(2b)と先端部(2a)の下面をそれぞれ支持する尾端支持手段(10)と先端支持手段(11)を一体に形成し、
    上側金具(8)は、前記ベース板部に載置固定される設置座部(19)と、前記尾端支持手段と先端支持手段の間で設置座部から立設された板壁(20)と、該板壁の上部から該板壁にほぼ直角でそれぞれ軒方向と棟方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる尾端押さえ板部(21)と先端押さえ板部(22)を一体に形成しており
    前記下側金具(7)の尾端支持手段(10)は、ベース板部(9)の幅方向の両側から起立する一対の起立板部(12,12)の上端部に設けられた支持部(12S)により形成され、
    該支持部(12S)は、太陽電池モジュールの尾端部(2b)の下面を支持する支持受部(18)と、該尾端部(2b)の下面に食い込むアース用突片(13)を設けて成ることを特徴とする太陽電池モジュールの固定装置。
  6. 前記尾端支持手段(10)の支持部(12S)は、前記起立板部(12,12)の上端に折曲形成された平面板部(12b)により構成されており、
    前記平面板部(12b)の上面において、太陽電池モジュールの尾端部(2b)の下面を支持する支持受部(18)を形成すると共に、突設された突起(13b)により前記アース用突片(13)を構成して成ることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  7. 前記尾端支持手段(10)の支持部(12S)は、前記起立板部(12,12)の上縁部に形成された板縁部(12a)により前記支持受部(18)を構成しており、
    該支持受部(18)に隣接する起立板部(12)の上縁から上向きに突設した爪片(13a)により前記アース用突片(13)を構成して成ることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  8. 上側金具(8)の尾端押さえ板部(21)と先端押さえ板部(22)は、高さ方向に関して、先端押さえ板部の下面(22a)の高さ位置よりも尾端押さえ板部の下面(21a)の高さ位置を下方に配置しており、
    太陽電池モジュールの先端部(2a)を固定する軒側の固定装置と尾端部を固定する棟側の固定装置の間において、尾端部(2b)を棟側の固定装置の尾端押さえ板部の下面(21a)に当接させることにより、先端部(2a)の下面を軒側の固定装置における先端支持手段(11)のアース用突片(16)と支持受部(17)に圧接させるように構成して成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  9. 上側金具(8)の設置座部(19)を下側金具(7)のベース板部(9)に載置したとき、下側金具と上側金具の相互に設けられた位置決め手段(25)により板壁(20)を所定位置に位置決めするように構成され、位置決め状態で上側金具(8)とベース板部(9)を架台に対してボルト(3)及びナット(4)により共締め固定するように構成されており、
    板壁(20)には、位置決めされた状態で、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部(2b)と先端部(2a)のそれぞれの端面を当接させる尾端当接手段(24a)と先端当接手段(24b)が設けられて成ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
  10. 上側金具(8)は、上下方向に関して下側金具(7)の尾端支持手段(10)と先端支持手段(11)の間に挿脱自在に挿入されるように構成され、
    ベース板部(9)に載置固定される設置座部(19)と、
    該設置座部からそれぞれ隣り合う太陽電池モジュールの相対向する軒方向の先端部(2a)と棟方向の尾端部(2b)の対向面に沿って起立する先端側の板壁(20a)と尾端側の板壁(20b)と、
    先端側の板壁(20a)及び尾端側の板壁(20b)の上部からそれぞれ棟方向と軒方向に延設され、隣り合う太陽電池モジュールの尾端部と先端部の上面にそれぞれ当接させられる先端押さえ板部(22)及び尾端押さえ板部(21)と、
    前記先端側の板壁(20a)と尾端側の板壁(20b)を相互に連結する連結壁(31)を一体形成し、該連結壁から上方に向けて両板壁(20a)(20b)の間に上側金具(8)の上端部に開口する締結用通路(32)を形成しており、
    前記締結用通路(32)を介して、連結壁(31)に挿通させたボルト(3)を架台の側に設けられたナット(4)に螺着することにより、該連結壁(31)とベース板部(9)を架台に対して共締め固定するように構成されており、
    前記ボルト(3)をナット(4)から離脱させたとき、上側金具(8)を隣り合う太陽電池モジュールの相対向する先端部(2a)と尾端部(2b)の間から抜き取り自在となるように構成して成ることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8に記載の太陽電池モジュールの固定装置。
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