JP7396181B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば前輪の周方向に沿って、前輪を覆うフェンダーライナーと、前輪の前部を車幅方向内側から覆うスプラッシュシールドとを備えたような車両の前部構造に関する。
自動車などの車両は、前輪の回転によって巻き上げられた水や砂利などが、エンジンやフロントフェンダーの内面へ向けて飛散することを防止するために、前輪の周囲を覆う部材が設けられている。
例えば、特許文献1には、前輪の周方向に沿って、前輪を覆うフェンダーライナー(マッドガードともいう)と、前輪の前部を車幅方向内側から覆うとともに、フェンダーライナーに前部が重なり合うスプラッシュシールドとを備えた車両の前部構造が開示されている。
さらに、この特許文献1には、フェンダーライナーが車幅方向内側からスプラッシュシールドに当接する構造(特許文献1の図7(a)参照)と、フェンダーライナーが車幅方向外側からスプラッシュシールドに当接する構造(特許文献1の図7(b)参照)とが開示されている。
ところで、水膜が形成された路面を車両が走行した場合、前輪の回転によって巻き上げられた水飛沫の一部は、前輪とフェンダーライナーとの間をとおって、前輪の車両前方側まで移動する。さらに、前輪の車両前方側へ移動した水飛沫は、前輪の車両前方側において、路面の水膜に衝突することで、勢いよく車両前方、かつ車幅方向内側へ向けて飛散することが知られている。
この際、水飛沫の水圧によって、スプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧されることで、スプラッシュシールドには、正面視で車幅方向内側へ突出するような撓み変形が生じる。
このため、特許文献1のように、組立順序等の諸事情の理由からフェンダーライナーが車幅方向外側からスプラッシュシールドに当接する構造では、上述したスプラッシュシールドの車幅方向内側への撓み変形によって、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間に隙間が生じて、水飛沫がエンジンルーム内へ侵入するおそれがあった。
特開2009-61995号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、水圧によってスプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入を抑えられる車両の前部構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の前部に配設された前輪の周方向に沿って、前記前輪を覆うフェンダーライナーと、前記前輪の前部を車幅方向内側から覆うとともに、前記フェンダーライナーの縁端が車幅方向外側から当接するスプラッシュシールドとを備えた車両の前部構造であって、前記スプラッシュシールドは、車体の上部に固定される上部固定部と、車体の下部に固定される下部固定部と、前記上部固定部及び前記下部固定部の間に設けられ、前記フェンダーライナーが固定される被固定部と、前記フェンダーライナーの縁端が当接する当接箇所に隣接して、車両上下方向に沿って延びる高剛性部位を備え、前記被固定部は、前記当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側へ立設された形状に形成され、前記高剛性部位は、前記当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側に向けて立設されたリブによって構成され、前記リブは、前記被固定部を挟んで車両上方側、及び車両下方側へ延びる構成であることを特徴とする。
この発明によれば、車両の前部構造は、車両上下方向に延びる高剛性部位を設けたことにより、当接箇所の近傍に作用する車幅方向内側への押圧荷重に対するスプラッシュシールドの剛性を向上することができる。
このため、車両の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫によって、スプラッシュシールドが押圧された際、スプラッシュシールドが、正面視で車幅方向内側へ突出するように撓み変形することを抑えられる。
これにより、車両の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫によって、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間に隙間が生じることを抑制できる。
よって、車両の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入を抑えることができる。
さらにこの発明の前記高剛性部位は、車幅方向に向けて立設されたリブによって構成されたことを特徴とする
この構成によれば、車両の前部構造は、比較的簡素な構成でスプラッシュシールドの剛性を向上することができる。
加えてこの発明の前記リブは、車幅方向外側へ向けて立設されたことを特徴とする
この構成によれば、車両の前部構造は、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間の止水性を向上できるため、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をより抑えることができる。
具体的には、例えば、当接箇所の車両前方側に隣接してリブを立設した場合、車両の前部構造は、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの隙間から水飛沫が侵入した際、侵入した水飛沫をスプラッシュシールドのリブで受け止めることができる。
あるいは、例えば、当接箇所の車両後方側に隣接してリブを立設した場合、車両の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫が、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの当接箇所に直接的にかかることを、スプラッシュシールドのリブによって阻止することができる。
よって、車両の前部構造は、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間の止水性を向上できるため、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をより抑えることができる。
さらにまたこの発明の前記リブは、前記当接箇所の車両前方側に隣接して形成されたことを特徴とする
この構成によれば、車両の前部構造は、フェンダーライナーの組付け性を損なうことなく、エンジンルーム内への水飛沫の侵入を抑えることができる。
具体的には、車幅方向に沿った水平断面におけるフェンダーライナーの断面形状が、一般的に車幅方向内側に向かうほど、車両後方へ湾曲した断面略円弧状に形成されている。このため、当接箇所から車両前方へ向かうほど、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの車幅方向間隔が広くなる。
そこで、当接箇所の車両前方側にリブを設けたことにより、車両の前部構造は、スプラッシュシールドにフェンダーライナーを当接させる際、当接箇所の車両後方側にリブを設けた場合に比べて、フェンダーライナーの縁端がリブに接触し難くなる。
さらに、当接箇所の車両前方側にリブを設けたことにより、車両の前部構造は、仮に、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの隙間から水飛沫が侵入した場合であっても、侵入した水飛沫をスプラッシュシールドのリブで受け止めることができる。
よって、車両の前部構造は、フェンダーライナーの組付け性を損なうことなく、エンジンルーム内への水飛沫の侵入を抑えることができる。さらに、スプラッシュシールドのリブがフェンダーライナーで覆われるため、車両の前部構造は、前輪や周辺部品との隙間が、スプラッシュシールドのリブによって狭くなることを防止できる。
また、この発明において、前記スプラッシュシールドは、車体の上部に固定される上部固定部と、車体の下部に固定される下部固定部と、前記上部固定部、及び前記下部固定部の間に設けられ、前記フェンダーライナーが固定される被固定部とを備え、該被固定部は、前記当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側へ立設された形状に形成され、前記リブは、前記被固定部を挟んで車両上方側、及び車両下方側へ延びる構成であることを特徴とする
この構成によれば、車両の前部構造は、被固定部をリブの一部として形成できるため、被固定部とリブとを別々に立設した場合に比べて、スプラッシュシールドの凹凸を抑えることができる。このため、車両の前部構造は、スプラッシュシールドの成形性の低下を抑えることができる。
さらに、被固定部を挟んで車両上下方向にリブが形成されているため、車両の前部構造は、被固定部の車両上方に位置するリブ、及び被固定部の車両下方に位置するリブの車両上下方向長さを、それぞれ抑えることができる。
これにより、車両の前部構造は、スプラッシュシールドの上端から下端にかけて延びるリブに比べてリブの剛性を向上できるため、車幅方向内側への押圧荷重に対するスプラッシュシールドの剛性をより向上することができる。
よって、車両の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
また、この発明の態様として、前記スプラッシュシールドは、前記上部固定部を有するシールド上部と、前記下部固定部を有するシールド下部と、前記シールド上部、及び前記シールド下部よりも車幅方向内側に位置するとともに、前記被固定部を有するシールド中間部で構成され、前記リブは、前記シールド上部に立設された上部リブと、前記シールド下部に立設された下部リブと、前記上部リブ、及び前記下部リブに連続するように、前記シールド中間部に立設された中間リブとで構成され、前記中間リブは、前記上部リブ、及び前記下部リブにおける車幅方向長さよりも長い車幅方向長さで立設されてもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、車幅方向に沿った縦断面の断面形状が凹凸形状であっても、フェンダーライナーとリブとの隙間を、車両上方から下方にかけて略一様にすることができる。
さらに、車両の前部構造は、上部リブ、及び下部リブに連続するとともに、車幅方向の長さが長い中間リブによって、車幅方向内側へ変形し易いシールド中間部の剛性をより向上することができる。
このため、車両の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をさらに確実に抑えることができる。
また、この発明の態様として、前記高剛性部位は、少なくとも前記スプラッシュシールドにおける車両上下方向略中央近傍の範囲に形成されてもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
具体的には、スプラッシュシールドは、車幅方向内側への押圧荷重が作用した際、車両上下方向の両端に比べて、車両上下方向略中央近傍の方が撓み変形し易い。
そこで、車両上下方向略中央近傍に高剛性部位を設けたことにより、車両の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールドが押圧された際、スプラッシュシールドが、正面視で車幅方向内側へ突出するように撓み変形することを確実に抑えられる。
これにより、車両の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫の水圧によって、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間に隙間が生じることをより確実に抑制できる。
よって、車両の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールドが車両前方側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
また、この発明の態様として、前記フェンダーライナーは、前記スプラッシュシールドに対して弾性接触する構成であってもよい。
この構成によれば、車両の前部構造は、フェンダーライナーの弾性力によって、スプラッシュシールドとフェンダーライナーの縁端との間の止水性を向上することができる。
さらに、仮に、スプラッシュシールドが撓み変形した場合であっても、車両の前部構造は、スプラッシュシールドの撓み変形に追従して、フェンダーライナーの縁端をスプラッシュシールドに接触させることができる。
よって、車両の前部構造は、スプラッシュシールドとフェンダーライナーとの間の止水性をより向上できるため、エンジンルーム内への水飛沫の侵入をさらに確実に抑えることができる。
本発明により、水圧によってスプラッシュシールドが車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルーム内への水飛沫の侵入を抑えられる車両の前部構造を提供することができる。
車両前部における外観を示す外観斜視図。 ホイールハウス内の外観を右側面視で示す右側面図。 スプラッシュシールドの側面を示す右側面図。 車両後方視におけるホイールハウス内の外観を示す外観斜視図。 図2中のA-A矢視断面図。 図5中のB-B矢視断面図。 図2中のC-C矢視断面図。 図2中のD-D矢視断面図。 車両後方側から見たスプラッシュシールドの外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態の車両は、前輪の周方向に沿って、前輪を覆うフェンダーライナーと、前輪の前部を車幅方向内側から覆うスプラッシュシールドとを備えた車両である。このような車両の前部構造について、図1から図9を用いて説明する。
なお、図1は車両前部の外観斜視図を示し、図2はホイールハウスW内の右側面図を示し、図3がスプラッシュシールド20の右側面図を示し、図4は車両後方視におけるホイールハウスW内の外観斜視図を示し、図5は図2中のA-A矢視断面図を示している。
さらに、図6は図5中のB-B矢視断面図を示し、図7は図2中のC-C矢視断面図を示し、図8は図2中のD-D矢視断面図を示し、図9は車両後方側から見たスプラッシュシールド20の外観斜視図を示している。
加えて、図示を明確にするため、サブフレーム7の詳細な図示を省略して、図2中において、その一部を二点鎖線で示している。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及び矢印Lhは車幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。加えて、図中の上側は車両上方を示し、図中の下側は車両下方を示している。
さらにまた、矢印IN及び矢印OUTは車幅方向における内外方向を示しており、矢印INは車幅方向内側を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
なお、車両1が左右対称形状のため、本実施形態では、車両右側について図示し、車両左側についての詳細な図示を省略する。
車両1の車両前部は、図1に示すように、車幅方向に所定間隔を隔てて配置された左右一対の前輪2と、前輪2の車両上方に配設された外観意匠面をなす左右一対のフロントフェンダー3とを備えている。
さらに、車両1の車両前部は、図1に示すように、フロントフェンダー3の前端に連結され、車両前端の外観意匠面をなすフロントバンパ4と、前輪2の車両前方側で、フロントバンパ4の下面を覆う左右一対のデフレクタ5とを備えている。
上述したフロントフェンダー3の下端縁、フロントバンパ4の後端縁、及びデフレクタ5の後端縁で囲われた部分は、図2に示すように、側面視において、車両上方へ突出した略半円状のホイールハウスWを構成している。
加えて、車両1の車両前部は、図2に示すように、前輪2の車幅方向内側に配設され、車両前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム6と、フロントサイドフレーム6の車両下方に所定間隔を隔てて配設されたサブフレーム7とを備えている。
そして、車両1の車両前部は、図1及び図2に示すように、ホイールハウスWの内部に、前輪2を覆う左右一対のフェンダーライナー10、及び左右一対のスプラッシュシールド20を備えている。このフェンダーライナー10、及びスプラッシュシールド20は、左右のフロントフェンダー3と、フロントバンパ4とで囲われたエンジンルームE内に、前輪2の回転によって巻き上げられた水や砂利などが侵入することを阻止するために設けられている。
具体的には、フェンダーライナー10は、図1及び図2に示すように、前輪2の径方向に所定間隔を隔てた位置で、前輪2の周方向に沿って、前輪2の外周面を覆う形状に形成されている。このフェンダーライナー10は、図2に示すように、前輪2の車両前方側に配設された前側フェンダーライナー11と、前輪2の車両後方側に配設された後側フェンダーライナー15とで構成されている。
また、スプラッシュシールド20は、図2から図4に示すように、前輪2の前部よりも車幅方向内側において、フロントサイドフレーム6とサブフレーム7との間を覆っている。このスプラッシュシールド20は、図2及び図3に示すように、側面視略矩形の板状であって、先端が前側フェンダーライナー11よりも車両前方に位置する状態で、上部がフロントサイドフレーム6に締結され、下部がサブフレーム7に締結されている。
引き続き、このような車両1の前部構造において、上述した前側フェンダーライナー11、及びスプラッシュシールド20について詳述する。
前側フェンダーライナー11は、図2及び図4に示すように、弾性を有する素材で形成されたカバー部材であって、側面視略四半円状に形成されている。
この前側フェンダーライナー11は、図2から図5に示すように、フロントフェンダー3に固定された縁端からスプラッシュシールド20の車幅方向外側の面へ向けて、車幅方向内側かつ車両後方へ湾曲した形状に形成されている。
なお、前側フェンダーライナー11は、図3に示すように、車幅方向内側の縁端が、車両前後方向におけるスプラッシュシールド20の略中央よりも車両前方の位置に当接している。
具体的には、前側フェンダーライナー11は、図2及び図4に示すように、デフレクタ5の後面5aに当接するライナー下縁部12と、ライナー下縁部12の上端から車両後方側へ延設されたライナー後退部13と、ライナー後退部13から車両上方側へ延びるライナー本体部14とで一体形成されている。
ライナー下縁部12は、図5に示すように、デフレクタ5の後面5aに沿った略湾曲形状に形成されている。なお、ライナー下縁部12は、図4及び図5に示すように、車幅方向外側の端部近傍、車幅方向略中央近傍、及び車幅方向内側の端部近傍が、点ファスナP1を介して、デフレクタ5に固定されている。
より詳しくは、ライナー下縁部12は、図5に示すように、車幅方向に沿った水平断面において、車幅方向外側の縁端から車幅方向略中央に至る範囲が、比較的大きな曲率半径で略平板状に形成されている。
さらに、ライナー下縁部12は、図5に示すように、車幅方向に沿った水平断面において、車幅方向略中央から車幅方向内側の縁端に至る範囲が、車幅方向外側の縁端から車幅方向略中央に至る範囲よりも小さい曲率半径で湾曲した形状に形成されている。
このようなライナー下縁部12の下端縁には、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両前方側へ折り返された下端折曲部分12aが形成されている。
ライナー下縁部12の下端折曲部分12aは、図6に示すように、前側フェンダーライナー11をデフレクタ5に装着するのに伴って弾性変形するとともに、デフレクタ5に装着された状態において、デフレクタ5の後面5aに弾性接触するように形成されている。
前側フェンダーライナー11のライナー後退部13は、図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、ライナー下縁部12の上端から車両後方上方へ延設された傾斜面に形成されている。
前側フェンダーライナー11のライナー本体部14は、図2、図4、及び図6に示すように、前輪2の周方向に沿って、ライナー後退部13の後端から車両上方側へ延びる側面視略円弧状に形成されている。
このライナー本体部14における車幅方向内側は、図2及び図4に示すように、上端近傍がフロントサイドフレーム6に締結され、車両上下方向略中央がスプラッシュシールド20に点ファスナP2を介して固定されている。
このような前側フェンダーライナー11における車幅方向内側の縁端には、図5、図7、及び図8に示すように、車幅方向に沿った水平断面において、ライナー下縁部12、ライナー後退部13、及びライナー本体部14の縁端を一体的に車両内側側へ折り曲げた内側折曲部分11aが形成されている。
この前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aは、図5、図7、及び図8に示すように、前側フェンダーライナー11をスプラッシュシールド20に装着するのに伴って弾性変形するとともに、スプラッシュシールド20に装着された状態において、スプラッシュシールド20に弾性接触するように形成されている。
また、スプラッシュシールド20は、図3に示すように、フロントサイドフレーム6よりも車幅方向外側と、車幅方向内側とを隔てる側壁をなす合成樹脂製のカバー部材であって、側面視略矩形に形成されている。
このスプラッシュシールド20は、図2から図4、及び図9に示すように、フロントサイドフレーム6に固定されるシールド上部21と、サブフレーム7に固定されるシールド下部22と、シールド上部21、及びシールド下部22の間を車幅方向内側へ凹設したシールド中間部23とで一体形成されている。
つまり、スプラッシュシールド20は、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、シールド中間部23が車幅方向内側に突出した断面略ハット状になるように形成されている。
具体的には、シールド上部21は、図3に示すように、側面視において、車両前後方向に長い略矩形の板状に形成されている。このシールド上部21は、図3及び図9に示すように、前端、及び前端から車両後方に所定間隔を隔てた位置に、フロントサイドフレーム6に固定される上部固定部21aが、車両上方へ向けて延設されている。
シールド下部22は、図3及び図9に示すように、側面視において、シールド上部21と略同じ車両前後方向の長さを有するとともに、前端から後端にかけて車両上下方向の長さが漸次短くなる板状に形成されている。
このシールド下部22は、図3及び図9に示すように、前端上部、及び後端上部にそれぞれサブフレーム7に固定される下部固定部22aが凹設されている。
シールド中間部23は、図3及び図9に示すように、シールド上部21、及びシールド下部22よりも車幅方向内側の位置において、シールド上部21とシールド下部22とを連結する略板状に形成されている。
さらに、シールド中間部23は、図9に示すように、車両後端が車幅方向内側へ向けて折り返された形状に形成されている。
なお、シールド中間部23は、図9に示すように、フェンダーライナー10の内側折曲部分11aが当接する当接箇所近傍が、最も車幅方向内側に位置するように、平面視で車幅方向内側へ緩やかに突出した湾曲形状に形成されている。
このシールド中間部23の上部には、図3、図8、及び図9に示すように、フェンダーライナー10が固定される被固定部24が車幅方向外側へ向けて突設されている。
具体的には、被固定部24は、図3、図8、及び図9に示すように、フェンダーライナー10の内側折曲部分11aが当接する当接箇所よりも車両前方、かつ車両前方側の上部固定部21a、及び下部固定部22aよりも僅かに車両後方の位置に形成されている。
この被固定部24は、図3、図8、及び図9に示すように、シールド上部21に略同じ車幅方向の位置に座面が位置するとともに、シールド上部21に跨るように車幅方向外側へ突出した略円錐台形状に形成されている。なお、被固定部24の座面には、図3、図8、及び図9に示すように、点ファスナP2が装着される装着孔24aが開口形成されている。
このようなスプラッシュシールド20には、周辺部位に比べて相対的に高剛性な高剛性部位が、前側フェンダーライナー11との当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、当接箇所に沿うように上端から下端にかけて形成されている。
具体的には、スプラッシュシールド20の高剛性部位は、図3及び図9に示すように、フェンダーライナー10との当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側へ向けて立設したリブ25によって構成されている。
このリブ25は、図5、図7、及び図9に示すように、前側フェンダーライナー11が装着された状態において、車幅方向の先端と前側フェンダーライナー11との隙間が略一様になる車幅方向の長さで立設されている。
詳述すると、リブ25は、図3及び図9に示すように、被固定部24から車両上方側へ延びる上部リブ25aと、被固定部24から車両下方側へ延びる中間リブ25bと、中間リブ25bから連続する下部リブ25cとで構成されている。
上部リブ25aは、図3及び図9に示すように、被固定部24の座面よりも僅かに車幅方向外側に先端が位置する車幅方向の長さで、シールド上部21から車幅方向外側へ向けて立設されている。この上部リブ25aは、図3に示すように、側面視において、被固定部24よりも車両後方の位置から被固定部24へ向けて延びる形状に形成されている。
中間リブ25bは、図3、図7、及び図9に示すように、被固定部24の座面よりも車幅方向内側、かつシールド下部22よりも車幅方向外側に先端が位置する車幅方向長さで、シールド中間部23から車幅方向外側へ向けて立設されている。この中間リブ25bは、図3に示すように、側面視において、被固定部24から車両下方、かつ僅かに車両前方へ向けて延びる形状に形成されている。
下部リブ25cは、図3、図5、及び図9に示すように、中間リブ25bの先端に略同じ車幅方向の位置に先端が位置する車幅方向長さで、シールド下部22から車幅方向外側へ向けて立設されている。換言すると、下部リブ25cは、車幅方向の長さが、中間リブ25bよりも短い長さで形成されている。
この下部リブ25cは、図3及び図9に示すように、側面視において、中間リブ25bの下端から車両下方へ延びたのち、前側フェンダーライナー11とデフレクタ5との連結箇所よりも車両上方の位置で、車両前方へ向けて屈曲した側面視略クランク状に形成されている。
このように、リブ25は、上部リブ25aの車幅方向長さが最も短く、中間リブ25bの車幅方向長さが最も長くなる形状に形成されている。
以上のように、車両1の前部構造は、車両1の前部に配設された前輪2の周方向に沿って、前輪2を覆う前側フェンダーライナー11を備えている。さらに、車両1の前部構造は、前輪2の前部を車幅方向内側から覆うとともに、前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aが車幅方向外側から当接するスプラッシュシールド20を備えている。
そして、スプラッシュシールド20は、前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aが当接する当接箇所に隣接して、車両上下方向に沿って延びる高剛性部位(リブ25)を備えている。
この発明によれば、車両1の前部構造は、車両上下方向に延びる高剛性部位(リブ25)を設けたことにより、当接箇所の近傍に作用する車幅方向内側への押圧荷重に対するスプラッシュシールド20の剛性を向上することができる。
このため、車両1の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫によって、スプラッシュシールド20が押圧された際、スプラッシュシールド20が、正面視で車幅方向内側へ突出するように撓み変形することを抑えられる。
これにより、車両1の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫によって、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との間に隙間が生じることを抑制できる。
よって、車両1の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールド20が車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルームE内への水飛沫の侵入を抑えることができる。
また、高剛性部位は、車幅方向に向けて立設されたリブ25によって構成されたものである。
この構成によれば、車両1の前部構造は、比較的簡素な構成でスプラッシュシールド20の剛性を向上することができる。
また、リブ25は、車幅方向外側へ向けて立設されたものである。
この構成によれば、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との間の止水性を向上できるため、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をより抑えることができる。
具体的には、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との隙間から水飛沫が侵入した際、侵入した水飛沫をスプラッシュシールド20のリブ25で受け止めることができる。
よって、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との間の止水性を向上できるため、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をより抑えることができる。
また、リブ25は、当接箇所の車両前方側に隣接して形成されたものである。
この構成によれば、車両1の前部構造は、前側フェンダーライナー11の組付け性を損なうことなく、エンジンルームE内への水飛沫の侵入を抑えることができる。
具体的には、車幅方向に沿った水平断面における前側フェンダーライナー11の断面形状が、一般的に車幅方向内側に向かうほど、車両後方へ湾曲した断面略円弧状に形成されている。このため、当接箇所から車両前方へ向かうほど、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との車幅方向間隔が広くなる。
そこで、当接箇所の車両前方側にリブ25を設けたことにより、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20に前側フェンダーライナー11を当接させる際、当接箇所の車両後方側にリブを設けた場合に比べて、前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aがリブ25に接触し難くなる。
さらに、当接箇所の車両前方側にリブ25を設けたことにより、車両1の前部構造は、仮に、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との隙間から水飛沫が侵入した場合であっても、侵入した水飛沫をスプラッシュシールド20のリブ25で受け止めることができる。
よって、車両1の前部構造は、前側フェンダーライナー11の組付け性を損なうことなく、エンジンルームE内への水飛沫の侵入を抑えることができる。さらに、スプラッシュシールド20のリブ25が前側フェンダーライナー11で覆われるため、車両1の前部構造は、前輪2や周辺部品との隙間が、スプラッシュシールド20のリブ25によって狭くなることを防止できる。
また、スプラッシュシールド20は、フロントサイドフレーム6に固定される上部固定部21aと、サブフレーム7に固定される下部固定部22aと、上部固定部21a、及び下部固定部22aの間に設けられ、前側フェンダーライナー11が固定される被固定部24とを備えている。
さらに、被固定部24は、当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側へ立設された形状に形成されている。
そして、リブ25は、被固定部24を挟んで車両上方側、及び車両下方側へ延びる構成である。
この構成によれば、車両1の前部構造は、被固定部24をリブ25の一部として形成できるため、被固定部とリブとを別々に立設した場合に比べて、スプラッシュシールド20の凹凸を抑えることができる。このため、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20の成形性の低下を抑えることができる。
さらに、被固定部24を挟んで車両上下方向にリブ25が形成されているため、車両1の前部構造は、被固定部24の車両上方に位置するリブ25、及び被固定部24の車両下方に位置するリブ25の車両上下方向長さを、それぞれ抑えることができる。
これにより、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20の上端から下端にかけて延びるリブに比べてリブ25の剛性を向上できるため、車幅方向内側への押圧荷重に対するスプラッシュシールド20の剛性をより向上することができる。
よって、車両1の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールド20が車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
また、スプラッシュシールド20は、上部固定部21aを有するシールド上部21と、下部固定部22aを有するシールド下部22と、シールド上部21、及びシールド下部22よりも車幅方向内側に位置するとともに、被固定部24を有するシールド中間部23で構成されている。
さらに、リブ25は、シールド上部21に立設された上部リブ25aと、シールド下部22に立設された下部リブ25cと、上部リブ25a、及び下部リブ25cに連続するように、シールド中間部23に立設された中間リブ25bとで構成されている。
そして、中間リブ25bは、上部リブ25a、及び下部リブ25cにおける車幅方向長さよりも長い車幅方向長さで立設されたものである。
この構成によれば、車両1の前部構造は、車幅方向に沿った縦断面の断面形状が凹凸形状であっても、前側フェンダーライナー11とリブ25との隙間を、車両上方から下方にかけて略一様にすることができる。
さらに、車両1の前部構造は、上部リブ25a、及び下部リブ25cに連続するとともに、車幅方向の長さが長い中間リブ25bによって、車幅方向内側へ変形し易いシールド中間部23の剛性をより向上することができる。
このため、車両1の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールド20が車幅方向内側へ押圧された場合であっても、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をさらに確実に抑えることができる。
また、高剛性部位(リブ25)は、少なくともスプラッシュシールド20における車両上下方向略中央近傍の範囲に形成されたものである。
この構成によれば、車両1の前部構造は、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
具体的には、スプラッシュシールド20は、車幅方向内側への押圧荷重が作用した際、車両上下方向の両端に比べて、車両上下方向略中央近傍の方が撓み変形し易い。
そこで、車両上下方向略中央近傍に高剛性部位(リブ25)を設けたことにより、車両1の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールド20が押圧された際、スプラッシュシールド20が、正面視で車幅方向内側へ突出するように撓み変形することを確実に抑えられる。
これにより、車両1の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫の水圧によって、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との間に隙間が生じることをより確実に抑制できる。
よって、車両1の前部構造は、水圧によってスプラッシュシールド20が車両前方側へ押圧された場合であっても、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をより確実に抑えることができる。
また、前側フェンダーライナー11は、スプラッシュシールド20に対して弾性接触する構成である。
この構成によれば、車両1の前部構造は、前側フェンダーライナー11の弾性力によって、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aとの間の止水性を向上することができる。
さらに、仮に、スプラッシュシールド20が撓み変形した場合であっても、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20の撓み変形に追従して、前側フェンダーライナー11の内側折曲部分11aをスプラッシュシールド20に接触させることができる。
よって、車両1の前部構造は、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との間の止水性をより向上できるため、エンジンルームE内への水飛沫の侵入をさらに確実に抑えることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のフェンダーライナーは、実施形態の前側フェンダーライナー11に対応し、
以下同様に、
フェンダーライナーの縁端は、内側折曲部分11aに対応し、
高剛性部位は、リブ25に対応し、
車体の上部は、フロントサイドフレーム6に対応し、
車体の下部は、サブフレーム7に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、前側フェンダーライナー11と後側フェンダーライナー15とで構成されたフェンダーライナー10としたが、これに限定せず、前側フェンダーライナーと後側フェンダーライナーとが一体形成された形状のフェンダーライナーであってもよい。
また、前輪2の前部を車幅方向内側から覆うスプラッシュシールド20としたが、これに限定せず、少なくとも前輪2の前部を覆っていればよく、例えば、前輪2の前部、及び後部を一体的に車幅方向内側から覆うスプラッシュシールドとしてもよい。
また、フロントサイドフレーム6とサブフレーム7とに固定されたスプラッシュシールド20としたが、これに限定せず、前輪2よりも車幅方向内側に配設された車体の上部、及び車体の下部に固定されたスプラッシュシールドであってもよい。
例えば、スプラッシュシールドが、フロントサイドフレームやサブフレームに接合されたブラケットに固定されてもよい。あるいは、スプラッシュシールドがサブフレームとフロントサイドフレームを連結する連結部材に固定されてもよい。
また、車幅方向外側へ向けて立設したリブ25を備えたスプラッシュシールド20としたが、これに限定せず、車幅方向内側へ向けて立設したリブを備えたスプラッシュシールドとしてもよい。
また、前側フェンダーライナー11との当接箇所の車両前方側にリブ25を立設したスプラッシュシールド20としたが、これに限定せず、当接箇所の車両後方側に立設したリブを備えたスプラッシュシールドとしてもよい。
この場合、車両1の前部構造は、勢いよく飛散した水飛沫が、スプラッシュシールド20と前側フェンダーライナー11との当接箇所に直接的にかかることを、スプラッシュシールド20のリブ25によって阻止することができる。
また、スプラッシュシールド20の高剛性部位を、前側フェンダーライナー11との当接箇所に沿って立設されたリブ25によって構成したが、これに限定せず、例えば、前側フェンダーライナー11との当接箇所に沿うように突出したビードによって高剛性部位を形成してもよい。
また、スプラッシュシールド20の上端から下端にかけて延びる高剛性部位としたが、これに限定せず、少なくともスプラッシュシールドにおける車両上下方向略中央近傍の範囲に高剛性部位が形成されていればよい。例えば、シールド中間部23の中間リブ25bのみで構成された高剛性部位としてもよい。
1…車両
2…前輪
6…フロントサイドフレーム
11…前側フェンダーライナー
11a…内側折曲部分
20…スプラッシュシールド
21…シールド上部
21a…上部固定部
22…シールド下部
22a…下部固定部
23…シールド中間部
24…被固定部
25…リブ
25a…上部リブ
25b…中間リブ
25c…下部リブ

Claims (4)

  1. 車両の前部に配設された前輪の周方向に沿って、前記前輪を覆うフェンダーライナーと、
    前記前輪の前部を車幅方向内側から覆うとともに、前記フェンダーライナーの縁端が車幅方向外側から当接するスプラッシュシールドとを備えた車両の前部構造であって、
    前記スプラッシュシールドは、
    車体の上部に固定される上部固定部と、
    車体の下部に固定される下部固定部と、
    前記上部固定部及び前記下部固定部の間に設けられ、前記フェンダーライナーが固定される被固定部と、
    前記フェンダーライナーの縁端が当接する当接箇所に隣接して、車両上下方向に沿って延びる高剛性部位を備え
    前記被固定部は、
    前記当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側へ立設された形状に形成され、
    前記高剛性部位は、
    前記当接箇所の車両前方側に隣接するとともに、車幅方向外側に向けて立設されたリブによって構成され、
    前記リブは、
    前記被固定部を挟んで車両上方側、及び車両下方側へ延びる構成である
    車両の前部構造。
  2. 前記スプラッシュシールドは、
    前記上部固定部を有するシールド上部と、
    前記下部固定部を有するシールド下部と、
    前記シールド上部、及び前記シールド下部よりも車幅方向内側に位置するとともに、前記被固定部を有するシールド中間部で構成され、
    前記リブは、
    前記シールド上部に立設された上部リブと、
    前記シールド下部に立設された下部リブと、
    前記上部リブ、及び前記下部リブに連続するように、前記シールド中間部に立設された中間リブとで構成され、
    前記中間リブは、
    前記上部リブ、及び前記下部リブにおける車幅方向長さよりも長い車幅方向長さで立設された
    請求項1に記載の車両の前部構造。
  3. 前記高剛性部位は、
    少なくとも前記スプラッシュシールドにおける車両上下方向略中央近傍の範囲に形成された
    請求項1または請求項2に記載の車両の前部構造。
  4. 前記フェンダーライナーは、
    前記スプラッシュシールドに対して弾性接触する構成である
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車両の前部構造。
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