JP7395590B2 - カム作動式ベース折り畳み機構 - Google Patents

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Description

本開示は、一般に、眼手術に関し、より詳細には、実施形態は、一般に、患者の眼内に供給するために眼内レンズ(IOL)を折り畳むか又は転動させるためのシステム、方法、及びデバイスに関していてもよい。
人間の眼は、様々な病気に罹り、軽度の悪化から完全な失明に至る原因となる可能性がある。コンタクトレンズ及び眼鏡は一部の疾患に対して補うことができるが、眼科手術がその他に対して必要となる可能性がある。一般に、眼科手術は、硝子体網膜手術等の後眼部処置、及び白内障手術等の前眼部処置に分類されてもよい。硝子体網膜手術は、黄斑変性症、糖尿病性網膜症、糖尿病性硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離、網膜上膜、及びサイトメガロウイルス網膜炎を含むが、これらに限定されない多くの異なる眼症状に対処してもよい。
白内障手術に対して、外科的処置は、濁った水晶体を眼内レンズ(IOL)で置き換えるよう、切開及び眼の内部への器具の挿入を必要とする可能性がある。挿入器具は、眼内にIOLを供給するために用いることができる。例として、挿入器具は、挿入器具のノズルからIOLを押し出すためのプランジャを含んでいてもよい。幾つかの例において、IOLは挿入器具内に予め装填されていてもよい。別の例において、別個のベイを挿入器具に装填してもよい。プランジャはIOLと係合して、IOLをベイからノズルを通って眼内に前進させてもよい。ベイ(又は挿入器具)は、例えば、IOLが折り畳みチャンバを通って前進する場合に、IOLを折り畳むよう構成される折り畳みチャンバを含んでいてもよい。場合によっては、別個の動作がIOLの折り畳みを生じてもよい。
挿入器具からのIOLの供給は、多段階プロセスであり得る。例えば、供給は、前進ステージ及び供給ステージと称してもよい2つのステージを含んでいてもよい。前進ステージにおいて、IOLはベイ内のストレージ位置からドウェル位置まで前進することができる。IOLは、予め折り畳まれていてもよく、又はストレージ位置からドウェル位置まで前進する場合に折り畳まれてもよい。ドウェル位置において、IOLの前進は停止されてもよい。ノズルが眼内に位置決めされた状態で、IOLは、次いで、ノズルを通って眼内にIOLを前進させることを含んでいてもよい供給ステージにおいて、ドウェル位置から更に前進されてもよい。
例示的な実施形態において、本開示は、眼内にレンズ構成部品を供給するための装置を提供する。装置は、ノズルと、ノズルに隣接するベイであって、レンズ構成部品を収容するよう構成され、ハプティック拡張部の形状の凹部を備えるベイと、カム作動式機構であって、ノズルに向かう方向に移動するよう構成されるスライダと、ベイ内に移動自在に配設されるサイドアームであって、スライダの端部に位置決めされ、スライダの端部は、サイドアームと整列される溝を備え、溝は、スライダの外縁部からスライダの内部部分に延在し、溝は、スライダが移動する際にサイドアームを受けるよう角度が付けられる、サイドアームと、を備えるカム作動式機構と、を含む。
別の例示的な実施形態において、本開示は、眼内にレンズ構成部品を供給するための装置を提供する。装置は、ノズルと、ノズルに隣接するベイであって、レンズ構成部品を収容するよう構成され、ハプティック拡張部の形状の凹部を備えるベイと、カム作動式機構であって、ノズルに向かう方向に移動するよう構成されるスライダと、ベイ内に移動自在に配設される第1のサイドアームと、ベイ内に移動自在に配設される第2のサイドアームであって、第1のサイドアームが第2のサイドアームと対向して位置決めされる、第2のサイドアームと、を備えるカム作動式機構と、を含み、サイドアームは、スライダの端部に位置決めされ、スライダの端部は、サイドアームと整列される溝を備え、溝は、スライダの外縁部からスライダの内部部分に延在し、溝は、スライダが移動する際にサイドアームを受けるよう角度が付けられている。
例示的な実施形態において、本開示は、眼内にレンズ構成部品を供給するための方法を提供する。方法は、挿入器具のノズルを眼内に挿入することを含み、挿入器具は、更に、ノズルに隣接するベイを備え、ベイは、レンズ構成部品を含み、ハプティック拡張部の形状のハプティック凹部を備え、カム作動式機構は、ノズルに向かう方向に移動するよう構成されるスライダと、ベイ内に移動自在に配設されるサイドアームとを備え、サイドアームは、スライダの端部に位置決めされ、スライダの端部は、サイドアームと整列される溝を備え、溝は、スライダの外縁部からスライダの内部部分に延在し、溝は、スライダが移動する際にサイドアームを受けるよう角度が付けられている。方法は、更に、スライダをノズルに向かう方向に移動させることと、サイドアームを溝内に受けることと、サイドアームによりベイ内のレンズ構成部品を圧縮することと、レンズ構成部品をベイからノズルを通って眼内に移動させることとを含む。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本質的に例示的且つ説明的であり、本開示の適用範囲を制限することなく本開示の理解を提供することを意図していることは言うまでもない。その点に関して、本開示の追加の態様、特徴、及び利点が、以下の詳細な説明から当業者には明らかとなるであろう。
これらの図面は、本開示の実施形態のうちの幾つかのある特定の態様を示しており、開示を限定又は定義するために用いるべきではない。
図1は、本開示の実施形態に従ってベース部分に位置決めされるレンズ部分を有するモジュール式IOLを示す。 図2は、本開示の実施形態によるモジュール式IOLのベース部分を示す。 図3は、本開示の実施形態によるモジュール式IOLのレンズ部分を示す。 図4は、本開示の実施形態による挿入器具の平面図である。 図5A-5Cは、本開示の実施形態による挿入器具の前方部分の斜視図である。 図6は、本開示の実施形態による挿入器具のサイドアーム及びカバーを示す。 図7Aは、本開示の実施形態によるスライダ及びサイドアームを含む挿入器具の平面図の断面である。 図7Bは、本開示の実施形態による、図7Aのスライダ及びサイドアームの平面図である。 図7Cは、本開示の実施形態による、図7Bのスライダの側面斜視図である。 図8Aは、本開示の実施形態によるデュアルサイドアームを示す。 図8Bは、本開示の実施形態による、図8Aのデュアルサイドアームのためのスライダの平面図である。 図9A-9Cは、本開示の実施形態によるモジュール式IOLの移植を示す。
本開示の原理の理解を促進する目的のため、ここで図面に示す実装を参照し、特定の言語を用いてそれを説明する。それでもやはり、開示の範囲について何の限定も意図していないことが理解されるであろう。説明する装置、機器、又は方法に対する任意の代替案及び更なる修正、並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、開示が関連する当業者に通常生じるであろうように完全に想定されるものである。特に、1つ以上の実装に関して説明する特徴、構成部品、及び/又はステップは、本開示の他の実装に関して説明する特徴、構成部品、及び/又はステップと組み合わされてもよいことは、完全に想定される。簡略にするために、場合によっては、同じ又は同様の部品を参照するために、同じ参照番号が図面全体を通じて用いられる。
実施形態は、一般に、眼手術に関していてもよい。より詳細には、実施形態は、一般に、患者の眼内に供給するために眼内レンズ(IOL)を折り畳むか又は転動させるためのシステム、方法、及びデバイスに関していてもよい。
レンズ部分及びハプティック拡張部を含むIOLを含むがこれらに限定されない任意の適切なIOLが用いられてもよい。ハプティック拡張部は、眼に移植される場合に、レンズ部分から延在してレンズ部分を所定位置に保持するサイドストラット(又は他の適切な拡張部)であってもよい。少なくとも1つの実施形態において、IOLはモジュールであってもよい。モジュール式IOLの実施形態は、ベース部分及びレンズ部分を含んでいてもよい。ベース部分は、ハプティック拡張部を含んでいてもよい。レンズ部分は、ベース部分に結合されてモジュール式IOLを形成してもよい。
ある特定の実施形態において、ベース部分は、2つの突出するハプティックアームを有する中空リングであってもよく、これは、ベース部分の質量中心が一般的な一体型IOLよりも複雑であることを意味する。ベース部分の中心軸は、外力が印加される場合に変化する可能性があり、これは、それを折り畳むことの困難さを増加させる。この複雑な寸法形状は、ベース部分の光学重心上への均等に分散される力の印加、並びにハプティックを折り畳むための対称的な対向する力を必要とする。ベース部分に関連する課題は、ベース部分が前進する際にその形状/構造を保持しないこと、後続のハプティックが正しく折り畳まれないこと、並びにベース部分が光学重心に垂直な軸を中心として転動することを含む可能性がある。
本開示の実施形態は、ハプティック(又はハプティック拡張部)をリングの外縁部に対して保持するようベース部分を圧縮する(例えば、折り畳む又は転動させる)挿入器具を含むことによって、これらの課題に対処している。ベース部分は、挿入器具のベイ内に位置決めされてもよい。リングは、より一定の質量中心を可能にするよう、ベース部分の全長にわたる均一な圧縮力の印加により、伸長されてもよい。この圧縮力を生成する挿入器具のサイドアームは、例えば、1°~5°(例えば、2°)の角度範囲において傾斜していてもよい壁部とベース部分を当接させてもよい。この角度は、先行するハプティック拡張部においてよりも後続するハプティック拡張部においてより大きな圧縮を可能にしてもよい。これは、後続するハプティック拡張部がより一貫して折り畳まれることを可能にしてもよい。折り畳みが完了すると、ベース部分が挿入器具のノズルを介して患者の眼内に供給されるまで、プランジャは、折り畳まれたベース部分をその圧縮状態で前進させるよう利用することができる。
挿入器具は、IOLを折り畳むカム作動式折り畳み機構を含んでいてもよい。カム作動式折り畳み機構は、プランジャによりIOLをドウェル位置に前進させる一部品として作動させてもよい。機構は、挿入器具のプランジャの押圧時にIOLを圧縮するサイドアームを含んでいる。サイドアーム及びベイの内壁は、患者の眼内への供給のために(例えば、ISO11979-3規格に従って)IOLを折り畳み、圧縮するよう構成される表面トポグラフィを含んでいてもよい。カム作動式折り畳み機構はまた、サイドアームを横方向又は内側方向に(例えば、挿入器具に向かって)移動させる(例えば、プランジャの押圧を介して)軸方向に移動するスライダを含んでいてもよい。カム作動式折り畳み機構は、制御され且つ一貫した力の印加を可能にしてもよく、ベース部分の圧縮中の速度制御を改善してもよい。
幾つかの実施形態は、前進又は折り畳み中にベース部分を動かなくさせる可能性のあるピンチポイントを減らすよう、完全に平坦であってもよい(例えば、隆起がない)床、壁、又は当接側面を含むサイドアームを含んでいてもよい。サイドアームは、折り畳み動作中により均一な力の分散を提供するよう、厚くてもよい。また、サイドアームは、ベース部分の後続ハプティック拡張部をベース部分の先行ハプティック拡張部よりも圧縮するよう構成されてもよい。実施形態はまた、より長く且つより強いスナップを含んでいてもよく、安定性を改善するために2点ではなく3点で拘束されてもよい、ベイに対するカバーを含んでいてもよい。
図1は、モジュール式IOL10の一実施形態を示している。モジュール式IOL10は、任意の適切なモジュール式眼内レンズであってもよい。図示のように、モジュール式IOL10は、ベース部分12及びレンズ部分14を含んでいてもよい。図示の実施形態において、レンズ部分14は、ベース部分12内に位置決めされている。動作において、モジュール式IOL10は、手術中又は手術後に、ベース部分12を所定の位置に残しながら、レンズ部分14を修正又は調整することを可能にすることができる。一例として、モジュール式IOL10は眼内に移植されてもよい。移植後、レンズ部分14は、ベース部分12を眼内に位置決めさせたまま、修正、調整、及び/又は交換されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、モジュール式IOL10は、眼内で組み立てられてもよい。例えば、ベース部分12は、最初に眼内に移植されてもよい。レンズ部分14は、次いで、眼内に供給され、ベース部分12に取り付けられてもよい。
図2は、本開示の実施形態による、図1のモジュール式IOL10のベース部分12を示している。図示の実施形態において、ベース部分12は、ベース16及びハプティック拡張部18を含んでいる。ハプティック拡張部18は、ベース部分12が患者の眼内に配設される可能性がある場合に、それを安定させてもよい、ベース16から延在するサイドストラット(又は他の適切な拡張部)であってもよい。図示の実施形態において、ベース16は、図2に示すように、ベース16の中央に位置してもよい孔19を画成してもよい。孔19は、ベース16を貫通して延在する貫通孔として示されているが、実施形態では、孔19は、ベース16を通って延在しないブラインド孔であることも考えられる。例えば、ベース16は、孔19がベース16を通って延在する環状リングではなく、孔19がベース16を通って延在しないブラインドホールドであるソリッドディスクであってもよい。孔19は、ベース16の内周面20によって画成されてもよい。少なくとも1つの実施形態において、凹溝22が内周面20に形成されている。凹溝22は、下部リム24及び上部リム26を含んでいてもよい。上部リム26は、レンズ部分14がベース16の孔19の内側に載ることができるように、レンズ部分14の外径(図3に示すタブ30を除く)と同じか又はそれよりも大きい内径を有していてもよい。下部リム24の全部又は一部は、下部リム24が、ベース16の孔19内に配置される場合に、レンズ部分14のための隆起部又はバックストップとして機能することができるように、レンズ部分14の外径(図3に示すタブ30を除く)よりも小さい内径を有することができる。ベース部分12は、一体型であってもよいか、又は、任意の適切な方法で組み合わせられるか又は取り付けられる構成部品から形成されてもよい。
図3を参照すると、図1のモジュール式IOL10のレンズ部分14が、本開示の実施形態に従って示されている。図示の実施形態において、レンズ部分14は、オプティック部分28及び1つ以上のタブ30を含んでいる。図3はタブ30のうちの2つを図示しているが、実施形態はタブ30のうちの1つのみ、又は代替として、タブ30のうちの3つ、4つ、又はそれ以上を含んでいてもよい。加えて、レンズ部分14上のタブ30は、互いに同一であっても又は異なっていてもよい。タブ30は、オプティック部分28に固定されているように示されているが、しかし、1つ以上のタブ30は、ベース16の孔19(例えば、図2に示す)への供給のための圧縮位置からベース16の凹溝22(例えば、図2に示す)への展開のための圧縮されていない拡張位置へ移動するよう作動されてもよく、従って、ベース部分12とレンズ部分14との間にインターロック接続を形成することは、理解するべきである。タブ30の外側曲率は、凹溝22の内側半径に一致する半径を有していてもよい。この編成は、一旦接続されると、ベース部分12とレンズ部分14との間の相対移動を制限するべきである。実施形態において、適切なオプティック部分28は、眼内の水晶体の形状に類似した形状であってもよく、シリコーン、アクリル、及び/又はそれらの組み合わせ等の適切な材料からできていてもよい。オプティック部分28は円形であるように示されているが、オプティック部分28は、タブ30が長軸に隣接して位置決めされた、例えば楕円又は長円等の任意の適切な形状であってもよい。この編成は、従って、その短軸に沿ったオプティック部分28の縁部とベース16内の内周面20との間のギャップを画成する。ギャップは、もし分離が必要であれば、プローブ又は同様のデバイスがベース部分12からレンズ部分14をこじって分離させるためのアクセスを可能にしてもよい。
図4は、例示的な実施形態による挿入器具32の平面図を示している。挿入器具32は、ハウジング33と、ハウジング33内で軸方向に少なくとも部分的に配設されるプランジャ34と、ノズル35とを含んでいてもよい。プランジャ34は、ハウジング33内に摺動自在に配設され、ハウジング33の長手方向軸に沿って軸方向に移動してもよい。プランジャヘッド39は、プランジャ34に結合されてもよく、ハウジング33の外部に位置決めされてもよい。ノズル35は、図示するように、プランジャヘッド39と対向する挿入器具32の端部に配設されてもよい。言い換えれば、図示するように、プランジャ34及びプランジャヘッド39は、ハウジング33の第1の端部から延在してもよく、ノズル35は、ハウジング33の第2の対向する端部から延在してもよい。ユーザは、プランジャヘッド39を押圧して、プランジャ34をハウジング33内で軸方向に(ノズル35に向かって)移動させてもよい。ハウジング33は、ノズル35を受けるよう構成されてもよい。幾つかの実施形態において、ノズル35は、ノズル35がハウジング33に結合され、それから切り離すことができるように、ハウジング33に取り付け自在であってもよい。
図5A~図5Cは、実施例による図4の挿入器具32と同様の挿入器具の前方部分38の図を示している。前方部分38はベイ42を含んでいてもよい。ベイ42は、レンズ構成部品44を保持するコンパートメントであってもよい。ベイ42はまた、粘弾性潤滑剤で充填されていてもよい。レンズ構成部品44は、ベース部分12又はレンズ部分14等の図2に示すモジュール式IOL10の少なくとも1つの構成部品を含んでいてもよい。レンズ構成部品44は、図5B及び5Cに示すように、挿入器具32のベイ42内に位置決めされてもよい。
ベイ42は、先行ハプティック拡張部18aを保持し、安定させるためのハプティック凹部46(例えば、ハプティック拡張部の形状に適合する細長い凹部)を含んでいてもよい。ハプティック凹部46は、ノズル35の取入口48に隣接して位置決めされてもよい。取入口48は、ノズル35のアパーチャ50(出口)と流体連通している。レンズ構成部品44(例えば、折り畳まれたもの)は、ベイ42から取入口48を介して患者の眼内に、及び、アパーチャ50から外に供給されてもよい。ベイ42はまた、プランジャ34又はプランジャ34から軸力を受けるシャフトを受けるチャネル52を含んでいてもよい。プランジャ34の軸方向の押動により、ベイ42から取入口48を介する及びアパーチャ50から患者の眼内へのレンズ構成部品44の圧縮及び移送を可能にする。即ち、プランジャ34の作動により、プランジャ34(又はプランジャから軸力を受けるシャフト)がチャネル52を通過し、ベイ42内に位置決めされる(圧縮状態の)レンズ構成部品44に当接し、それを押動し、取入口48を通り、ノズル35を通り、アパーチャ50から出て、患者の眼内に入る。
ベイ42はまた、レンズ構成部品44を圧縮するよう構成される内壁54を含んでいてもよい。内壁54は、チャネル52からノズル35の取入口48まで延在していてもよく、前方部分38の長手方向軸Lに沿った方向に延在していてもよい。内壁54は、傾斜(例えば、1°~5°の範囲(例えば、2°)の角度)又は湾曲して、ベイ42内のレンズ構成部品44を折り畳むことを補助してもよい。
加えて、カバー53が、ベイ42に脱着自在に取り付けられてもよい。カバー53は、図示するように、ベイ42の少なくとも3つの部分(例えば、図5Aに示すp、p、p)に着脱自在に取り付けられてもよい。カバー53は、摩擦嵌合を介して、又は(例えば、タブ及び/又は凹部を介して所定位置に嵌合される)ベイ42に取り付けられてもよい。ベイ42はまた、サイドアーム60の一部分58を受けるレール56を含んでいてもよい。カバー53は、ベイ42内へのレンズ構成部品44の配置を可能にし、また、粘弾性潤滑剤がベイ42内に配置されることを可能にするよう、取り外されてもよい。カバー53は、レンズ構成部品44及び粘弾性潤滑剤をベイ42内に固定するよう、ベイ42上で位置が変えられてもよい。
サイドアーム60は、内壁54に対向して位置決めされる剛性部材であってもよい。サイドアーム60は、プランジャ34が押圧されるにつれて、レール56に沿って内壁54に向かって移動し(矢印73参照)、レンズ構成部品44が回転する(矢印57によって示す)ようにレンズ構成部品44を圧縮するよう構成されてもよい。レンズ構成部品44は、楕円又は半球形状に圧縮されてもよく、ここで楕円の長軸は、概して、プランジャ34及びレンズ構成部品44の移動方向に(例えば、前方部分38及びノズル35の長手方向軸Lに沿った方向に)延在する。
サイドアーム60は、ベイ42内のレンズ構成部品44を折り畳むことを補助するよう、内壁54のものと同様の傾斜又は湾曲を含む壁部61を含んでいてもよい。即ち、傾斜は、後続のハプティック拡張部18bのタック付けを容易にする。レンズ構成部品44は、サイドアーム60の壁部61とベイ42の内壁54との間で圧縮される。
図6に示すように、サイドアーム60は、カバー53の内部部分に沿って摺動し(矢印を参照)、サイドアーム60がプランジャ34の押圧時に内壁54に向かって摺動するにつれて、カバー53のアパーチャ64内に延在するよう構成される傾斜部を含む隆起部分62(例えば、ボタン)を含んでいてもよい。アパーチャ64内での隆起部分62の位置決めは、サイドアーム60を所定位置にロックし、それによってレンズ構成部品44を圧縮又は楕円形状に維持する。
図7Aは、図4の挿入器具32と同様の挿入器具85の平面図(全長)の断面図である。図7Aに示すように、挿入器具85は、更に、剛性構造(例えば、細長い部材)であってもよいスライダ66を含んでいる。サイドアーム60は、スライダ66の遠位端に位置決めされてもよい。スライダ66は、挿入器具85のプランジャアセンブリ37から延在する部材68に結合されてもよい。プランジャアセンブリ37は、挿入器具85内に移動自在に配設されてもよく、オリフィス75を介して第2のシリンダ76と流体連通する第1のシリンダ74を含んでいてもよい。プランジャアセンブリ37は、更に、第1のシリンダ74の下流にある第2のシリンダ内に移動自在に配設されるシャフト70を含んでいてもよい。例えば、プランジャ34は、ノズル35に向かう方向(矢印71を参照)に押圧されて、図示するように、第1のシリンダ74からオリフィス75を介して第2のシリンダ76内に作動流体72を強制的に供給してもよい。これにより、作動流体72は、シャフト70(シャフト70は第2のシリンダ76内に位置決めされてもよい)をノズル35に向かって(及びベイ42を通って、ノズル35を通してレンズ構成部品44に当接し、それを押動させるよう)推進させる。プランジャ34の押圧はまた、プランジャアセンブリ37(ロック解除)を軸方向に(例えば、前方に)移動させてもよい。
タブ69は、プランジャアセンブリ37から引き離すことができるロック機構であってもよい。タブ69は、ハウジング33の凹部81内に摺動自在に位置決めされてもよい。ロック解除位置(図示するような)にある場合、タブ69は部材68から引き離され(矢印を参照)、それによってプランジャ34が押圧される場合にプランジャアセンブリ37の軸方向移動を可能にする。ロック位置において、タブ69は、部材68に当接することによってプランジャアセンブリ37の軸方向移動を防止する。
タブ69は、長手方向軸Lに直交する方向に移動してもよい。タブ69は、凹部81内の縁部又は溝によって凹部81に閉じ込められてもよい。ある特定の実施形態において、タブ69は、挿入器具32から完全に引き離すことができない。完全に取り外すことのできないロックは、処置中に滅菌野で廃棄する部品が1つ減るという利点を提供する。
図7B及び図7Cは、例示的な実施形態によるスライダ66及びサイドアーム60の平面図及び側面斜視図をそれぞれ示している。ロック解除されると、スライダ66は、プランジャ34(及びシャフト70)の押圧時に軸方向に移動してもよい(矢印71を参照)。スライダ66は、ハウジング33の内部部分の突出部(又はレール)と当接し、それに対応するトラック83を含み、トラック83内でスライダ66の軸方向移動を案内してもよい。トラック83は、レール56と垂直な方向に延在してもよい。
プランジャ34が押圧されるにつれて、シャフト70及びスライダ66は軸方向に(ノズル35に向かって)移動する。スライダ66はサイドアーム60と当接し、サイドアーム60はスライダ66の溝78に沿って移動する。溝78は、図示するように、スライダ66の遠位端に位置決めされてもよい。サイドアーム60は、スライダ66の外縁77から内側に(例えば、スライダ66の内部部分79に向かって、及び/又はベイ42の内壁54に向かって)摺動し、それによってサイドアーム60の壁部61とベイ42の内壁54との間でレンズ構成部品44を圧縮する。
溝78は、図示するように、サイドアーム60の内方への移動を容易にするよう角度が付けられてもよい(例えば、長手方向軸Lに対して1°~75°)。プランジャ34が押圧されるにつれて、サイドアーム60は内側に移動し、サイドアーム60の壁部61とベイ42の内壁54とでレンズ構成部品44を圧縮する。サイドアーム60は、スライダ66の内部部分79に向かって移動し、サイドアーム60の隆起部分62は、カバー53のアパーチャ64と噛合し、それによってサイドアーム60を所定位置にロックしてレンズ構成部品44の圧縮(例えば、楕円形状)を維持する。プランジャ34は、次いで、シャフト70がレンズ構成部品44をノズル35を通って、患者の眼内に供給するように、更に押動されてもよい。
管腔80は、ノズル35の展開チャネル82と整列されてもよい。展開チャネル82は、プランジャ34の押圧中にベイ42からレンズ構成部品44を受け取ってもよい。アパーチャ50は、レンズ構成部品44がノズル35を通って眼内に供給され得るように、展開チャネル82のための出口を提供してもよい。ノズル35は、ベイ42に隣接して位置決めされてもよい。ある特定の実施形態において、ノズル35(又はその一部)は、ハウジング33及び/又はベイ42内に一体的に形成されるか又はその恒久的な部品であってもよい。
図8Aは、挿入器具86を含む別の実施形態を示している。挿入器具86は、挿入器具32及び/又は挿入器具85と同様であってもよい。しかし、挿入器具86は2つのサイドアーム60を含んでいる。第1のサイドアーム60は、図示するように、第2のサイドアーム60と対向して位置決めされてもよい。また、ベイ42aはベイ42と同様であってもよいが、ベイ42aは内壁54を含んでいない。代わりに、内壁54は、第2のサイドアーム60に置き換えられている(及び、レール56及び部分58などの付随する機能的特徴)。プランジャ34の押圧時、両サイドアーム60は、内側に(矢印63で示すように、互いに向かって)移動して、スライダ66aによりレンズ構成部品44を圧縮する。スライダ66aは、スライダ66と同様であってもよいが、スライダ66aは、例えば図8Bに示すように、複数のトラック83、複数の溝78、及び複数の内部部分79を含んでいてもよい。
サイドアーム60が内側に移動するにつれて、シャフト70は、チャネル52を通ってベイ42内に軸方向に移動して、レンズ構成部品44を(圧縮状態で)ベイ42から回収する。ベイ42から、シャフト70は、レンズ構成部品44を取入口48を通して供給し、アパーチャ50を介してノズル35から患者の眼内に供給する。
スライダ66a、シャフト70(矢印65を参照)、及びプランジャ34の軸方向移動は、サイドアーム60による内向き移動と同時であってもよい。即ち、プランジャ34の押圧は、レンズ構成部品44を圧縮し、ノズル35を通ってレンズ構成部品44を軸方向に移動させてもよい。サイドアーム60の内向き移動は、プランジャ34及び/又はスライダ66aの軸方向移動に対して垂直であってもよい。
ある特定の実施形態において、サイドアーム60の壁部61は、図示するように、レンズ構成部品44の圧縮を容易にする(例えば、先行ハプティック拡張部18aをノズル35のタック付け溝67に向かって押動させる)突出部84を含んでいてもよい。タック付け溝67は、取入口48に位置決めされてもよい。タック付け溝67は、圧縮中に先行ハプティック拡張部18aにタック付けするよう構成されてもよい。
幾つかの実施形態において、サイドアーム60のうちの少なくとも1つは、ユーザがプランジャ34を押圧する代わりに、ユーザによって押圧されてもよい。これにより、プランジャ34及び/又はスライダ66(若しくはスライダ66a)を軸方向前方に引っ張ってもよい。
ある特定の実施形態において、挿入器具32は予め装填されていてもよい。即ち、エンドユーザに提供される場合、挿入器具32は、レンズ構成部品44(例えば、モジュール式IOL10、ベース部分12、及び/又はレンズ部分14)を、そこに既に存在し、供給の準備ができている展開状態にしてもよい。挿入器具32にレンズ構成部品44を予め装填しておくことにより、レンズ構成部品44を患者の眼内に供給する前にユーザが達成する必要がある可能性のあるステップ数を削減すべきである。ステップ数の減少により、レンズ構成部品44の供給に関連するエラー及びリスクを低減させてもよい。更に、レンズ構成部品44を供給するのに必要な時間も低減させてもよい。幾つかの実施形態において、レンズ構成部品44は、ベイ42内に予め装填されてもよい。
初期位置において、レンズ構成部品44は、前進ステージの前にベイ42内に位置決めされてもよい。レンズ構成部品44は、本明細書中に説明するように、ベイ42内で折り畳まれても(圧縮されても)よい。レンズ構成部品44は、レンズ構成部品44の大きさを減少させるよう転動又は折り畳まれてもよい。この大きさの減少は、眼における最小サイズの切開を介するレンズ構成部品44の供給を可能にする。
前進ステージにおいて、プランジャ34は、(図7Aに示すように、シャフト70を介して)レンズ構成部品44をベイ42からノズル35の展開チャネル82内のドウェル位置まで前進させてもよい。幾つかの実施形態において、レンズ構成部品44は前進ステージにおいて折り畳まれてもよい。ドウェル位置は、ノズル35内にあってもよいし、そうでなければ、例えばベイ42内に位置してもよい。
展開ステージにおいて、プランジャ34は、レンズ構成部品44をドウェル位置から前進させ、ノズル35のアパーチャ50から患者の眼内に出してもよい。
患者の眼90内へのモジュール式IOL10の移植のための例示的な技術を、ここで図9A~9Cに関して説明する。
図9Aに示すように、挿入器具89(例えば、挿入器具32又は挿入器具85又は挿入器具86)は、最初に、ベース部分12を患者の眼90内に投入してもよい。実施態様において、切開92は、外科医によって眼90に行われてもよい。例えば、切開92は、眼90の強膜94を通して行われてもよい。切開92は、適切な幅又は長さであってもよい。限定しないが、適切な幅及び/又は長さは、約2000ミクロン(2ミリメートル)未満であってもよい。例えば、切開92は、約0ミクロン~約500ミクロン、約500ミクロン~約1000ミクロン、約1000ミクロン~約1500ミクロン、又は約1500ミクロン~約2000ミクロンの適切な幅及び/又は長さを有していてもよい。切開92が行われた後、挿入器具89のノズル35は、切開92を通って眼90の内部部分96に挿入されてもよい。挿入器具89は、ベース部分12を眼90の水晶体嚢98内に投入するよう作動されてもよい。ベース部分12のこの初期移動は、例えば、切開92が行われる前の任意の適切な時間に行われてもよい。挿入器具89がノズル35と共に眼90内に位置決めされると、挿入器具89は次いで、ベース部分12を(折り畳まれた又は転動された構成で)ノズル35を通って且つ眼90の内部部分96に駆動してもよい。投入時、ベース部分12は、図9Bに示すように、眼90の水晶体嚢98内部に展開し、定着するべきである。ハプティック拡張部18は、例えば、水晶体嚢98の内側赤道部100に係合するよう操作されてもよい。ハプティック拡張部18は、水晶体嚢98に係合して、ベース部分12を水晶体嚢98内に固定してもよい。
図9Cに示すように、レンズ部分14は、眼90の内部部分96に位置決めされてもよい。図示の実施形態において、レンズ部分14は、ベース部分12のベース16内に位置決めされて示されている。レンズ部分14は、折り畳まれた(又は転動された構成)で供給されて、挿入装置からの射出後に展開させてもよい。レンズ部分14は、ベース部分12のベース16内に位置決めされ、例えば、図3に示すタブ30の使用によりベース部分12に固定されて、モジュール式IOL10を形成してもよい。しかし、実施形態は、レンズ部分14及びベース部分12をインターロックするためのタブ30の使用に限定されるべきではなく、他の適切なロック機構が、モジュール式IOL10を形成するために、レンズ部分14をベース部分12に固定するために用いられてもよい。ベース部分12は、レンズ部分14が光を屈折させて網膜上に集束させてもよいように、眼90内部にレンズ部分14を保持してもよい。
本明細書中に説明する方法及びシステムの使用は、他のIOL供給システムに優る多くの利益及び利点を提供する可能性がある。例えば、予め装填されたIOLを含む挿入器具は、本明細書中に説明するように、ユーザによる取扱いの減少により無菌性を向上させる。加えて、挿入器具は、ユーザによるプランジャに対する単一の軸方向押動により、IOLの折り畳み及び折り畳まれたIOLの供給を可能にしてもよい。これにより、別個の折り畳みステップが減少する。また、サイドアーム60及びベイ42は、IOLの改善された折り畳みを可能にする輪郭を含んでいる。更に、カバー53は、より長く且つより強いスナップを含んでいてもよく、安定性を改善するために2点ではなく3点で拘束されてもよい。
本開示の動作及び構造は、前述の説明から明らかであると考えられる。上で示したか又は説明した装置及び方法は好ましいものとして特徴付けられているが、種々の変更及び修正が、以下の特許請求の範囲に定義されているような開示の精神及び適用範囲から逸脱することなく、その中で行われてもよい。

Claims (15)

  1. 眼内にレンズ構成部品を供給するための装置であって、
    ノズルと、
    前記ノズルに隣接するベイであって、前記レンズ構成部品を収容するよう構成され、ハプティック拡張部の形状の凹部を備えるベイと、
    カム作動式機構であって、
    前記ノズルに向かう方向に移動するよう構成されるスライダと、
    前記ベイ内に移動自在に配設されるサイドアームであって、前記スライダの端部に位置決めされ、前記スライダの前記端部は、前記サイドアームと整列される溝を備え、前記溝は、前記スライダの外縁部から前記スライダの内部部分に延在し、前記溝は、前記スライダが移動する際に前記サイドアームを受けるよう角度が付けられる、サイドアームと、
    を備えるカム作動式機構と、
    を備える、装置。
  2. 前記ベイは、前記レンズ構成部品と当接し、それを折り畳むよう位置決めされる傾斜面を備える内壁を備える、請求項1に記載の装置。
  3. 前記サイドアームは、前記レンズ構成部品と当接し、それを折り畳むよう位置決めされる傾斜壁を備え、前記サイドアームの前記傾斜壁は、前記ベイの前記内壁と対向して位置決めされる、請求項2に記載の装置。
  4. 前記ベイはレールを備え、前記サイドアームは、前記スライダが前記ノズルに向かって移動する際に、前記レールに沿って移動するよう構成される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記スライダは、前記ノズルに向かう方向に延在するトラックを備える、請求項4に記載の装置。
  6. 前記スライダの前記トラックは、前記ベイの前記レールと垂直な方向に延在する、請求項5に記載の装置。
  7. 更に、前記ベイに着脱自在に取り付けられるカバーを備える、請求項6に記載の装置。
  8. 前記カバーは、3つの安定化ポイントにおいて前記ベイに着脱自在に取り付けられる、請求項7に記載の装置。
  9. 前記サイドアームはボタンを備え、前記カバーは、前記サイドアームをロックし、前記サイドアームの移動を防止する前記ボタンを受けるアパーチャを備える、請求項8に記載の装置。
  10. 眼内にレンズ構成部品を供給するための装置であって、
    ノズルと、
    前記ノズルに隣接するベイであって、前記レンズ構成部品を収容するよう構成され、ハプティック拡張部の形状の凹部を備えるベイと、
    カム作動式機構であって、
    前記ノズルに向かう方向に移動するよう構成されるスライダと、
    前記ベイ内に移動自在に配設される第1のサイドアームと、
    前記ベイ内に移動自在に配設される第2のサイドアームであって、前記第1のサイドアームが前記第2のサイドアームと対向して位置決めされる、第2のサイドアームと、
    を備えるカム作動式機構と、
    を備え、
    前記サイドアームは、前記スライダの端部に位置決めされ、前記スライダの前記端部は、前記サイドアームと整列される溝を備え、前記溝は、前記スライダの外縁部から前記スライダの内部部分に延在し、前記溝は、前記スライダが移動する際に前記サイドアームを受けるよう角度が付けられている、
    装置。
  11. 前記ベイはレールを備え、前記サイドアームは、前記スライダが前記ノズルに向かって移動する際に前記レールに沿って移動するよう構成され、前記スライダは、前記ノズルに向かう方向に延在するトラックを備える、請求項10に記載の装置。
  12. 更に、前記レンズ構成部品を備え、前記レンズ構成部品は、モジュール式眼内レンズのベース部分又はモジュール式眼内レンズのレンズ部分を備える、請求項10に記載の装置。
  13. 前記ノズルは、前記レンズ構成部品を折り畳むよう構成されるタック付け溝を備える、請求項10に記載の装置。
  14. 前記タック付け溝は、前記ベイに隣接する前記ノズルの内部部分に位置決めされる、請求項13に記載の装置。
  15. 前記サイドアームは、前記レンズ構成部品に当接し、それを折り畳むよう位置決めされるバンプと、前記レンズ構成部品に当接し、それを折り畳むよう位置決めされる傾斜壁とのうちの一方を備える、請求項10に記載の装置。
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