JP7394669B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/10Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors for preventing overspeed or under speed

Description

本発明は、制御モード切り換え機能を備えたモータ制御装置に関するものである。
スポット溶接用サーボガンでは、溶接ガンの電極部の溶接チップでワークを挟んでモータのトルクを制御して加圧し、電極チップ間を通電しワークを溶着させている。このような溶接ガンでは、位置制御や速度制御で加圧対象に接触する手前まで移動し、トルク制御に切り換えて加圧している。また、トルク制御に切り換えた時に過大な速度が発生して加圧対象に衝突する事がないように、速度制限機能を備えたトルク制御を実施している。溶着が終了すると、再び位置制御や速度制御で移動を行う。このような位置制御や速度制御とトルク制御と組み合わせて用いる場合には、制御モードを切り換えてモータの制御を行っている。
上記の例では、位置制御モードや速度制御モードからトルク制御モードに切り換えて制御を実施している。こういった制御モード切換え時に、トルク指令値の不連続によって制御対象にショックが発生する場合がある。そこで、ショックを低減するために、モータを停止させてトルク指令値が小さくなってから制御モードを切り換えている。しかし、モータを停止させて切り換えているのでは、無駄な時間が発生してしまい、機械の動作を高速化できなくなってしまう。
このような制御モードを、モータを停止させることなく切り換えた例として特許文献1がある。特許文献1には、サーボモータを用い、トルク制御モードと位置、速度制御モードとを切り換えて行うサーボ系において、トルク制御モード中において、速度ループの積分器の値をトルク制御におけるトルク指令に書換え、トルク制御モードから位置、速度制御モードへの制御モードの切り換え時において、積分器の値をサーボモータに与えるトルク指令値とすることを特徴とするサーボモータを用いたサーボ系の制御モード切り換え方法が記載されている。しかし、このような速度ループの積分器の値をトルク制御におけるトルク指令に書き換える方式では、書き換えを速度ループ処理毎に行わなければならず、処理時間が増大してしまうという問題があった。また、位置、速度制御モードからトルク制御モードへの切り換えには対応できないという問題や、トルク制御モードは速度制限機能のないトルク制御であり、速度制限機能付きトルク制御には対応できないという問題もあった。
速度制限機能付きトルク制御に対応し、位置制御モードや速度制御モードからトルク制御モードへの切り換えに対応した例としては特許文献2がある。特許文献2には、速度指令にモータの速度フィードバックが一致するようにPI制御演算を行い内部トルク指令を算出する速度制御部と、外部から指令される制御切換信号に基づいて速度指令に速度フィードバックが一致するように速度制御を行う速度制御モードと外部トルク指令にモータの発生トルクが一致するようにトルク制御を行うトルク制御モードとの制御モード切り換えを行い切換信号を出力する制御切換部と、切換信号に基づいて内部トルク指令と外部トルク指令とを切り換えてトルク指令を出力するトルク指令切換器と、トルク指令に基づいてモータを駆動する電流制御部と、を備えたモータ制御装置において、トルク制御モードの時に外部トルク指令を補正するトルク補正値を算出する補正トルク演算部を備え、制御切換部は、速度制御モードからトルク制御モードへの切り換え時に外部トルク指令と速度制御部の積分器の値とに基づいて初期値を算出し、補正トルク演算部は、速度制限指令と速度フィードバックと初期値とに基づいてトルク補正値を算出することを特徴とするモータ制御装置が記載されている。
しかし、特許文献2の手法では、トルク制御モードの時に外部トルク指令を補正するトルク補正値を算出する補正トルク演算部を設けた制御系にしか適用できず、さらに、速度が制限された状態のトルク制御にしか切り換えられないという問題があった。また、トルク制御モードから位置制御モードや速度制御モードへの切り換えには対応できないという問題があった。
特開平9-69013号公報 特開2009-141987号公報
本発明は、以上の様な問題点を解消するためになされたものであり、その目的は、トルク補正値を算出する補正トルク演算部の無い速度制限機能付きトルク制御に適用して、処理時間が大きく増加することなく、位置制御や速度制御モードから速度制限されていない状態のトルク制御モードへの切り換え、位置制御や速度制御モードから速度制限された状態のトルク制御モードへの切り換え、速度制限されていない状態のトルク制御モードから位置制御や速度制御モードへの切り換え、速度制限されている状態のトルク制御モードから位置制御や速度制御モードへの切り換えのすべての状態に対応でき、トルク指令値の不連続による制御対象へのショックを防止できるモータの制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、トルク又は速度のいずれかの制御モード指令に基づきモータを制御するモータ制御装置において、前記トルク制御モードにおいては速度制限指令に応じて速度を制限しながらモータのトルクを制御し、前記速度制御モードにおいては速度指令に応じてモータの速度を制御するモータ制御装置であって、前記モータ制御装置は、前記モータの速度を検出する速度検出部と、前記トルク指令に基づいて、トルク指令に基づく速度偏差を算出する速度偏差算出器と、前記トルク指令に基づく速度偏差と前記速度検出部から出力された速度とを加算してトルク指令に基づく速度指令を出力する加算器と、前記トルク指令に基づく速度指令を前記速度制限指令で指令される速度制限値で速度制限して、制限後の速度指令を出力する速度制限部と、前記制御モード指令に基づき、速度指令と前記制限後の速度指令とを切り換え可能である、モータ速度指令を出力する制御モード切り換え部と、前記モータ速度指令から前記モータの速度を減算して速度偏差を出力する減算器と、前記速度偏差を入力として速度制御演算を行い、モータトルク指令を出力する速度制御器と、前記モータトルク指令に基づくトルクを出力させるモータトルク制御部と、を備え、前記速度制御器は、比例制御器と、積分制御器とを有し、前記積分制御器は、積分値の初期値を設定可能であり、かつ積分動作と前記積分動作を停止させて積分器の値を減衰させる動作とが可能であることを特徴とするモータ制御装置が提供される。
前記速度指令は、位置指令から導出されたものであっても良い。
前記速度制御器は、前記制御モード切り換え部により選択された指令に基づき、前記比例積分制御器として動作する状態と、前記比例制御器として動作する状態とに切り換え可能である。
(定常状態の速度制御器の制御)
前記制御モード切り換え部により前記速度制御モードが選択された場合には、
前記速度制御器を、前記比例制御器と前記積分制御器とを動作させて比例積分制御器とし、前記制御モード切り換え部により前記トルク制御モードが選択された場合であって、前記トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令より小さいときには、前記速度制御器を、前記比例制御器として動作させ、前記トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令以上のときには、前記速度制御器を前記比例制御器と前記積分制御器として動作させて比例積分制御器とすることが好ましい。
〔遷移状態の速度制御器の制御1〕
前記速度制御モードから前記トルク制御モードに切り換わる場合であって、前記トルク指令に基づく速度指令が前記速度制限指令より小さいときには、前記積分制御器の積分値を所定の初期値に設定し、前記積分器に前記積分減衰ゲインを乗算して前記積分器の入力に戻し、所定の期間内に前記積分器の出力をゼロにまで減衰させて、前記速度制御器を比例積分制御器から比例制御器とし、前記トルク指令に基づく速度指令が前記速度制限指令以上のときには、前記速度制御器は比例積分制御器のままとすることが好ましい。
〔遷移状態の速度制御器の制御2〕
前記トルク制御モードから前記速度制御モードに切り換わる場合であって、切り換え前のトルク指令に基づく速度指令が速度制限指令より小さいときには、前記速度指令に、所定の初期値を設定し、前記積分制御器の積分値を所定の初期値に設定し、前記速度制御器を前記比例制御器から前記比例積分制御器にし、 切り換え前のトルク指令に基づく速度指令が速度制限指令以上のときには、前記速度制御器は比例積分制御器のままとすることが好ましい。
本発明によれば、トルク補正値を算出する補正トルク演算部の無い速度制限機能付きトルク制御に適用して、処理時間が大きく増加することなく、位置制御や速度制御モードから速度制限されていない状態のトルク制御モードへの切り換え、位置制御や速度制御モードから速度制限された状態のトルク制御モードへの切り換え、速度制限されていない状態のトルク制御モードから位置制御や速度制御モードへの切り換え、速度制限されている状態のトルク制御モードから位置制御や速度制御モードへの切り換えのすべての状態に対応でき、トルク指令値の不連続による制御対象へのショックを防止できるモータの制御技術を提供することができる。
図1は、モータ制御装置及び方法の一態様を示すブロック図である。 図2は、具体的な速度制御器の構成例を示した図である。 図3は、速度制御器設定処理部による速度制御器の制御の流れを示すフローチャート図である。 図4は、モータ制御装置及び方法の別の態様(トルク制御と位置制御を切り換える例)を示すブロック図である。
以下に、本発明に係るモータ制御装置及び方法の実施の態様を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の態様の説明如何により本発明の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の技術的範囲に属する限り、如何なる態様であっても本発明の範囲に含まれるものである。
(第1の実施の形態)
図1に、モータ制御装置及び方法の一態様を示す。
トルク指令と速度制限指令に基づいてモータ速度を制限しながらモータのトルクを制御するモータ制御装置及び制御方法は、前記〔背景技術〕の項でも述べたとおり、公知のものであるので、詳細の説明は省略するが、本発明の実施の態様は次のとおりである。
本発明のモータ21のモータのトルクと速度を制御するモータ制御装置Aは、概略、エンコーダEN23、エンコーダEN23の位置を微分して速度を求める速度検出部25と、速度偏差算出器1、加算器3、速度制限部5、制御モード切り換え部7、減算器11、速度制御器15、速度制御器設定処理部16、モータトルク制御器17、モータ21などから構成されている。
図1に示す実施例は、トルク制御と速度制御を切り換え可能な例を示したものである。モータ制御装置Aの各部の機能は以下のとおりである。トルク指令Tを速度偏差算出器1に通してトルク指令に基づく速度偏差SDTを求める。トルク指令に基づく速度偏差SDTと速度Vを加算器3により加算してトルク指令に基づく速度指令STCを求める。速度制限部5において、トルク指令に基づく速度指令STCを速度制限指令SLCで指令される速度制限値で速度制限して、制限後の速度指令SCLを求める。制御モード切り換え部7では、制御モード指令Mに基づき、速度指令Sと制限後の速度指令SCLを切り替え、モータ速度指令SMCを求める。制御モード指令Mが速度制御モードの場合は速度指令Sをモータ速度指令SMCとし、制御モード指令Mがトルク制御モードの場合は、制限後の速度指令SCLをモータ速度指令SMCとする。そして、モータ速度指令SMCに基づき、モータを速度制御する。具体的には、モータに付けられているエンコーダEN23の位置を微分して速度を求める。モータ速度指令SMCから速度を減算して速度偏差Sを求め、速度制御器15を通してモータトルク指令TMTを算出する。モータトルク指令TMTに基づき、モータトルク制御器17によりモータトルク指令TMT通りのトルクがモータから出力される。モータから出力されたトルクにより回転した位置をエンコーダEN23で検出し、モータ速度指令SMCと一致するように速度制御が行われる。
速度制御器15は比例制御器15aを有し、制御状態に基づく速度制御器設定処理部16からの指令により、比例制御器15aのみで動作させたり、比例制御器15aと積分制御器15bの両方を動作させたりする。
図2は、図1における速度制御器15のより具体的な構成例を示した図である。比例ゲイン15a-1により比例制御器15aが構成され、積分ゲイン15b-1と積分器15b-2、そして積分減衰ゲイン15b-3と切替スイッチ15b-4とから積分制御器15bが構成されている。
速度制御器15を比例積分制御で動作させる場合は、切替スイッチ15b-4を1にし、積分制御器15bに積分動作を行わせる。速度制御器15を比例制御器で動作させる場合は、切替スイッチ15b-4を2にし、積分器15b-2の値をマイナス符号の積分減衰ゲインに基づき減衰させて0にして、比例動作を行わせる。これらのモータ制御を行う各部はソフトウェアで構成することができ、制御サンプル毎に制御演算が行われる。
次いで、制御モード指令Mが、速度制御モード又はトルク制御モードのいずれかである場合の制御の動作と、制御モード指令Mが、両者の制御モードのいずれか一方から他方に切り換える場合のモータ制御の動作について、順に説明する。
まず、制御モード指令Mがトルク制御モードの場合は、制御モード切り換え部7は制限後の速度指令SCLを選択し、次のようにして速度制限機能付きのトルク制御が実施される。
速度制御器15を比例制御器15aで構成し、そのゲインをGPとすると、速度制御ループの演算は、以下のようになる。
モータ速度指令SMC-速度V=速度偏差S ・・・(1)
速度偏差S×GP=モータトルク指令TMT ・・・(2)
上式より、モータトルク指令TMTからモータ速度指令SMCは以下のように逆算できる。
速度偏差S=モータトルク指令TMT/GP ・・・(3)
モータ速度指令SMC=速度偏差S+速度V ・・・(4)
本態様では、外部から与えられるトルク指令Tに対して、この計算を流用し、トルク指令に基づく速度指令STCを算出する。
トルク指令に基づく速度偏差SDT=トルク指令T/GP ・・・(5)
トルク指令に基づく速度指令STC=トルク指令に基づく速度偏差SDT
+速度V ・・・(6)
そして、求められたトルク指令に基づく速度指令STCに対して速度制限指令SLCで指令される速度制限値で速度制限を行い、制限後の速度指令SCLを求める。この制限後の速度指令SCLに従ってモータの速度比例制御を行うと、モータトルク指令TMTは以下のようになる。
モータトルク指令TMT=速度偏差S×GP=(モータ速度指令SMC-速度V)
×GP=(制限後の速度指令SCL-速度V)×GP
ここで、トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLCより小さい場合は、制限後の速度指令SCL=トルク指令に基づく速度指令STCのため、モータトルク指令TMTは以下のようになる。
モータトルク指令TMT=(制限後の速度指令SCL-速度V)×GP=(トルク指令に基づく速度指令STC-速度V)×GP
={(トルク指令に基づく速度偏差SDT+速度V)-速度V}×GP
=(トルク指令に基づく速度偏差SDT)×GP=トルク指令T/GP×GP=トルク指令T
このように、モータトルク指令TMTはトルク指令Tと一致し、このモータトルク指令TMTに基づきトルク制御を行い、モータトルク指令TMT通りのモータトルクがモータから出力される。
トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上の場合は、モータ速度指令SMCは速度制限指令SLCになり、速度制限指令SLCに基づくモータの速度制御が行われ、速度制限指令SLCに速度が制御される。また、トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上の場合は、速度制御器15の積分制御器15bも動作させ、比例積分制御器にして、摩擦等の外乱の影響を抑制する。
制御モード指令Mが速度制御モードの場合、制御モード切り換え部7は速度指令Sを選択し、モータ速度指令SMCは速度指令Sになり、速度指令Sに基づく速度制御が行われる。また、速度制御器15は比例積分制御器15a,15bで構成し、モータに加わる摩擦等の外乱を抑制した速度制御を行う。
ここで、速度制御モードからトルク制御モードに切り換える場合は、制御モード指令Mを速度制御モードからトルク制御モードに変更する。制御モード切り換え部7は、モータ速度指令SMCの接続先を、速度指令Sから制限後の速度指令SCLに切り換える。トルク指令に基づく速度指令STCが速度制限指令SLCより小さい場合は、速度制御器15の比例制御器出力はトルク指令Tと同じ値になるので、速度制御器15の積分制御器15bの積分器の初期値を以下の値にする。
積分制御器初期値=(制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’)-(トルク指令T
これにより、トルク制御モードに切り換わった時のモータトルク指令TMTは、以下のようになる。
モータトルク指令TMT=(速度比例制御器出力)+(速度積分制御器出力)=(トルク指令T)+(積分制御器初期値)
=(トルク指令T)+(制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’)-(トルク指令T
=(制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’)
このように、モータトルク指令TMTが連続的な動作になる。
そして、速度制御器15を比例制御器15aとして動作させ、積分器15b-2の値を一定の時定数で減衰させる。具体的には、積分制御器15bの切替スイッチ15b-4を2にし、積分器15b-2の値を積分減衰ゲインに基づき減衰させて0にして積分器15b-2を停止させ、比例動作を行わせる。これにより、滑らかに速度積分値は低減して0になり、トルク指令T通りのトルク制御が実現されるようになる。
トルク指令に基づく速度指令STCが速度制限指令SLC以上の場合は、切り換えの前後とも速度制御器15は比例積分制御器のままでよいため積分器は継続的に動作させ、初期値の設定は行わない。
トルク制御モードから速度制御モードに切り換える場合は、制御モード指令Mをトルク制御から速度制御にする。制御モード切り換え部7は、モータ速度指令SMCの接続先を、制限後の速度指令SCLから速度指令Sに切り換える。切り換え前のトルク指令に基づく速度指令STCが速度制限指令SLC値より小さい場合は、速度制御器15を比例制御器15aから比例積分制御器15a,15bにして積分器15b-2の初期値を以下の値にする。
積分制御器初期値=(制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’)
また、速度を上位コントローラに出力し、上位コントローラは、速度指令Sの初期値を以下の値にする。
速度指令Sの初期値=(制御モード切り換えの1制御サンプル前の速度V’)
これにより切り換え時の速度偏差Sは0になり、速度制御器15の比例制御器15aの出力も0になる。速度制御モードに切り換わった時のモータトルク指令TMTは、
モータトルク指令TMT=(速度比例制御器出力)+(速度積分制御器出力)=0+(積分制御器初期値)
=(制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’)
となり、モータトルク指令TMTは制御モード切り換えの1制御サンプル前のモータトルク指令TMT’となり、連続的な動作になる。
切り換え前のトルク指令に基づく速度指令STCが速度制限指令SLC以上の場合は、速度制御器15は比例積分制御のままでよいため、積分器は継続的に動作させ、初期値の設定は行わない。
通常、トルク制御モードから速度制御モードに切り換える場合は、モータが停止している場合が多い。この場合は、上位コントローラは、速度指令Sの初期値を0からスタートさせればよい。
図3は、速度制御器設定処理部16の制御の流れを示すフローチャート図である。図3において、まず処理を開始し(Start)、ステップS1において指令制御モードの判定を行う。
制御モードがトルク制御モードの場合はステップS2に進む。ステップS2で直前の制御が速度制御か否かの判定を行い、No(トルク制御)の場合はステップS3に進む。ここで、トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上か否かの判定を行い、No(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLCより小さい)の場合はステップS4に進み、速度制御器は比例制御器のみで動作させる。ステップS3でYesの場合、(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上)の場合はステップS5に進み、速度制御器は比例制御器15aと積分制御器15bで動作させる。
ステップS1において制御モードが速度制御モードの場合はステップS10に進む。ステップS10で、直前の制御がトルク制御か否かの判定を行い、No(速度制御)の場合はステップS11に進み、速度制御器は比例制御器15aと積分制御器15bで動作させる。
ステップS1において制御モードがトルク制御モードで、ステップS2でYes(直前の制御が速度制御)の場合はステップS6に進む。ここで、トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上か否かの判定を行い、No(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLCより小さい)の場合は、ステップS7、S8に進み、積分器の初期値を設定し、ステップS7で積分器の初期値を設定し、ステップS8で、速度制御器を比例制御器として動作させ、積分器の値を一定の時定数で減衰させ0にする。
ステップS6で、Yes(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上)の場合はステップS9に進み、速度制御器は比例制御器15aと積分制御器15bで動作させる(比例積分制御器にする)。
ステップS1において制御モードが速度制御モードで、ステップS10でYes(直前の制御がトルク制御)の場合はステップS12に進む。ここで、トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上か否かの判定を行い、No(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLCより小さい)の場合は、ステップS13,S14に進み、速度指令の初期値と積分器の初期値を設定し、速度制御器を比例積分制御器として動作させる。ステップS12で、Yes(トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令SLC以上)の場合は、ステップS11に進み、速度制御器は比例積分制御器として動作させる。
(第2の実施の形態)
図4に本発明の第2の実施の形態を示す。第2の実施の形態では、トルク制御と位置制御を切り換え可能な例を示したものである。ここで、速度指令Sは、位置指令Lから導出されたものとする。
トルク指令Tを速度偏差算出器1に通してトルク指令に基づく速度偏差SDTを求める。トルク指令に基づく速度偏差SDTと速度Vを加算してトルク指令に基づく速度指令STCを求める。トルク指令に基づく速度指令STCを速度制限指令SLCで指令される速度制限値で速度制限して、制限後の速度指令SCLを求める。位置指令LをエンコーダEN23で検出した位置と比較し、位置偏差を求める。位置偏差を位置制御器35に通して速度指令Sを求める。位置制御器35は比例制御器で構成しそのゲインをKPとする。制御モード切り換え部7では、制御モード指令Mに基づき、速度指令Sと制限後の速度指令SCLを切り替え、モータ速度指令SMCを求める。
速度指令Sを求めるまでの構成及び機能が加わっていることを除けば、その余の動作は第1の実施の形態との差異がないので、説明を省略する。
第2の実施の態様におけるモータ制御の動作について以下に説明する。
第2の実施の態様においても、基本的には第1の実施の形態とほぼ同じ構成及び機能に基づきほぼ同じ制御の動作が行われる。異なる点は、前述した速度指令Sを求めるまでの構成及び機能に基づく制御の動作が追加されていることである。すなわち、第2の実施の態様においては、まず、トルク指令Tを速度偏差算出器1に通してトルク指令に基づく速度偏差SDTを求める。そして、トルク指令に基づく速度偏差SDTと速度Vを加算してトルク指令に基づく速度指令STCを求める。次いで、トルク指令に基づく速度指令STCを速度制限指令SLCで指令される速度制限値で速度制限して、制限後の速度指令SCLを求める。一方、位置指令LをエンコーダEN23で検出した位置と比較し、位置偏差を求める。この位置偏差を位置制御器35に通して速度指令Sを求める。ここで、位置制御器35は比例制御器で構成しそのゲインをKPとする。制御モード切り換え部7では、制御モード指令Mに基づき、速度指令Sと制限後の速度指令SCLを切り替え、モータ速度指令SMCを求める。このように、速度指令Sを求める構成及び機能に基づく制御の動作が追加されていることを除けば、その余の動作は第1の実施の形態との差異がないので、説明を省略する。
以上の様に本発明では、速度制御ループでのモータ速度指令からモータトルク指令を算出する計算の逆算を行う方法で、トルク指令を基にトルク指令に基づく速度指令を算出して速度制限を行って制限後の速度指令を求め、制御モード指令に基づき速度指令と制限後の速度指令を切り替えてモータ速度指令を求めて速度制御しており、トルク補正値を算出する補正トルク演算部が無く、構成が簡単である。また、位置制御モードや速度制御モードから速度制限されていない状態のトルク制御モードへの切り換え、位置制御モードや速度制御モードから速度制限された状態のトルク制御モードへの切り換え、速度制限されていない状態のトルク制御モードから位置制御モードや速度制御モードへの切り換え、速度制限されている状態のトルク制御モードから位置制御モータや速度制御モードへの切り換えのすべての状態に対応でき、制御モード切り換え時のみ僅かな処理時間を要する、トルク指令値の不連続による制御対象へのショックを防止したモータの制御装置を提供することができる。
上述した各態様は、いずれも本発明の一態様を示すものであって、本発明自体がそれらの態様によって示される具体的な構成に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲に記載された事項に基づき当業者が想定し得るものはすべて含まれるものである。
A モータ制御装置
S 速度検出部
V 速度
1 速度偏差算出器
3 加算器
5 速度制限部
7 制御モード切り換え部
11 減算器
15 速度制御器
15a 比例制御器
15a-1 比例ゲイン
15b 積分制御器
15b-2 積分器
15b-3 減衰ゲイン
15b-4 切替スイッチ
17 モータトルク制御器
21 モータ
23 エンコーダ
位置指令
制御モード指令
速度指令
CL 制限後の速度指令
トルク指令
速度偏差
DT トルク指令に基づく速度偏差
LC 速度制限指令
TC トルク指令に基づく速度指令
MC モータ速度指令
MT モータトルク指令

Claims (6)

  1. トルク又は速度のいずれかの制御モード指令に基づきモータを制御するモータ制御装置において、トルク制御モードにおいては速度制限指令に応じて速度を制限しながらモータのトルクを制御し、速度制御モードにおいては速度指令に応じてモータの速度を制御するモータ制御装置であって、
    前記モータ制御装置は、
    前記モータの速度を検出する速度検出部と、
    ルク指令に基づいて、トルク指令に基づく速度偏差を算出する速度偏差算出器と、
    前記トルク指令に基づく速度偏差と前記速度検出部から出力された速度とを加算してトルク指令に基づく速度指令を出力する加算器と、
    前記トルク指令に基づく速度指令を前記速度制限指令で指令される速度制限値で速度制限して、制限後の速度指令を出力する速度制限部と、
    前記制御モード指令に基づき、速度指令と前記制限後の速度指令とを切り換え可能である、モータ速度指令を出力する制御モード切り換え部と、
    前記モータ速度指令から前記モータの速度を減算して速度偏差を出力する減算器と、
    前記速度偏差を入力として速度制御演算を行い、モータトルク指令を出力する速度制御器と、
    前記モータトルク指令に基づくトルクを出力させるモータトルク制御部と、を備え、
    前記速度制御器は、比例制御器と、積分制御器とを有し、
    前記積分制御器は、積分値の初期値を設定可能であり、かつ積分動作と前記積分動作を停止させて積分器の値を減衰させる動作とが可能である
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記速度指令は、位置指令から導出されたものである
    請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記速度制御器は、前記制御モード指令と前記トルク指令に基づく速度指令と前記速度制限指令に基づき、比例積分制御器として動作する状態と、前記比例制御器として動作する状態とに切り換え可能である
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記制御モード切り換え部により前記速度制御モードが選択された場合には、
    前記速度制御器を、前記比例制御器と前記積分制御器とを動作させて比例積分制御器とし、
    前記制御モード切り換え部により前記トルク制御モードが選択された場合であって、
    前記トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令より小さいときには、前記速度制御器を、前記比例制御器として動作させ、
    前記トルク指令に基づく速度指令が速度制限指令以上のときには、前記速度制御器を前記比例制御器と前記積分制御器として動作させて比例積分制御器とする請求項1~3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記速度制御モードから前記トルク制御モードに切り換わる場合であって、
    前記トルク指令に基づく速度指令が前記速度制限指令より小さいときには、前記積分制御器の積分値を所定の初期値に設定し、前記積分器に積分減衰ゲインを乗算して前記積分器の入力に戻し、所定の期間内に前記積分器の出力をゼロにまで減衰させて、前記速度制御器を比例積分制御器から比例制御器とし、
    前記トルク指令に基づく速度指令が前記速度制限指令以上のときには、前記速度制御器は比例積分制御器のままとする
    請求項1~4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記トルク制御モードから前記速度制御モードに切り換わる場合であって、
    切り換え前のトルク指令に基づく速度指令が速度制限指令より小さいときには、前記速度指令に、所定の初期値を設定し、前記積分制御器の積分値を所定の初期値に設定し、前記速度制御器を前記比例制御器から比例積分制御器にし、
    切り換え前のトルク指令に基づく速度指令が速度制限指令以上のときには、前記速度制御器は比例積分制御器のままとする
    請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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