JP7390933B2 - 飛翔性昆虫類捕獲装置及びこれを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法 - Google Patents

飛翔性昆虫類捕獲装置及びこれを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、ブユ類等の飛翔性昆虫類を捕獲する飛翔性昆虫類捕獲装置及びこれを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法に関する。
例えば、ブユ類、イエバエ類、クロバエ類、チョウバエ類、コバエ類、ニクバエ類、サシバエ類、ユスリカ類、イエカ類、ヤブカ類、ハマダラカ類、ヌカカ類、アブ類、ハチ類等の飛翔性昆虫類は、人間や家畜を刺咬したり、人間や家畜から吸血したり、病原菌の媒介となったりする等、様々な被害をもたらす害虫であり、これら飛翔性昆虫類を捕獲、駆除するために、飛翔性昆虫類捕獲装置が使用されている。
例えば、特許文献1には、円筒体、円錐体、半球体、鞍型、箱状体、山型、台形体等の立体形状を有する本体11の表面に、飛翔性昆虫類を付着させ捕獲するための粘着部16を設けた飛翔性昆虫類駆除装置が開示されている。
特開2013-153669号公報
しかし、特許文献1に開示された飛翔性昆虫類駆除装置では、本体11の立体形状として、円筒体、円錐体、半球体、鞍型、箱状体、山型、台形体等の形状を採用しているが、それらは凸状の形状であるため、凸状に形成された本体11の外表面、すなわち、本体11の片面しか粘着部16を設けることができない。そのため、本体11の外形寸法を変更することなく、粘着部16の表面積を大きくするには限界がある、という問題点があった。さらに、凸状の形状であることから、風の影響を受けやすい、という問題点があった。
また、特許文献1に開示された飛翔性昆虫類駆除装置では、飛翔性昆虫類が飛来して本体11に近寄ってきても、本体11の手前で旋回することで、凸状に設けられた粘着部16への接触が回避されやすく、飛翔性昆虫類を効果的に捕獲することができない、という問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、粘着面の表面積を確保しつつ耐風性を向上させるとともに、飛翔性昆虫類を効果的に捕獲することができる、飛翔性昆虫類捕獲装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するものであって、本発明の一実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置は、
平面状の粘着面を両面に有する複数の粘着部と、
設置面に対して前記複数の粘着部の各々における前記粘着面を立設させた状態であって、前記複数の粘着部の各々における第1の側縁部同士を対向させて配置し、隣接する前記粘着部の各々における粘着面同士が所定の角度をなすように、前記複数の粘着部の各々における前記第1の側縁部とは反対側の第2の側縁部をそれぞれ配置した状態で前記複数の粘着部を支持する支持部と、
前記支持部により前記複数の粘着部が支持されたとき、前記複数の粘着部の各々における前記第1の側縁部側に形成される通気部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置によれば、支持部が、設置面に対して複数の粘着部の各々が両面に有する粘着面を立設させた状態で複数の粘着部を支持するので、粘着面の表面積を大きくすることが可能となる。
また、支持部が、隣接する粘着部の各々における粘着面同士が所定の角度をなすように、複数の粘着部を支持するので、飛翔性昆虫類が飛来して飛翔性昆虫類捕獲装置に近寄ってきたときに、所定の角度をなすように凹状に設けられた粘着面の狭小部分に入りこむことにより、粘着部の手前で旋回しても粘着面に接触する可能性が高くなるため、飛翔性昆虫類を効果的に捕獲することができる。
さらに、通気部が、支持部により複数の粘着部が支持されたとき、第1の側縁部側に形成されるので、通気部が風の通り道となり、狭小部分に吹き込んだ風が抜けやすくなるため、耐風性を向上させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は正面図、(b)はA-A線断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る板状部材20のB部断面図を示し、(a)は第1の実施例、(b)は第2の実施例、(c)は第3の実施例である。 本発明の第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法の一例を示し、(a)は工程表、(b)は飛翔性昆虫類の生息数の時間推移を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Bの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。 本発明の第3の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Cの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は未使用時を示す上面図、(c)は使用時を示す上面図である。 本発明の第4の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Dの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。 本発明の第5の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は第1の実施例を示す正面図、(b)は第2の実施例を示す正面図である。 本発明の第6の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は第1の実施例を示す正面図、(b)は第2の実施例を示す正面図である。 本発明の第7の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。 本発明の第8の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。 本発明の第9の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Iの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。 本発明の第10の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Jの一例を示し、(a)は未使用時の正面図、(b)は使用時の斜視図である。 本発明の第11の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Kの一例を示し、(a)は未使用時の正面図、(b)は差し込み前の斜視図、(c)は使用時の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は正面図、(b)はA-A線断面図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る板状部材20のB部断面図を示し、(a)は第1の実施例、(b)は第2の実施例、(c)は第3の実施例である。
(飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの構成)
飛翔性昆虫類捕獲装置1Aは、例えば、ブユ類等の飛翔性昆虫類を捕獲するために、屋外の設置面Sに設置されて使用される装置である。飛翔性昆虫類捕獲装置1Aは、平面状の粘着面200、201を両面に有する4つの粘着部2と、設置面Sに設置されて、設置面Sに対して粘着面200、201を立設させた状態で4つの粘着部2をそれぞれ支持する支持部3と、支持部3により4つの粘着部2が支持されたときに形成される通気部5と、を備える。なお、図2(a)、(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
4つの粘着部2の各々は、矩形状(長方形及び正方形を含む)の板状部材20で構成されている。板状部材20は、支持部3により支持されて設置面Sに対して立設されたとき、板状部材20の各辺を構成する4つの縁部として、水平方向の縁部に対応する第1の側縁部202及び第1の側縁部202とは反対側の第2の側縁部203と、上下方向の縁部に対応する上縁部204及び上縁部204とは反対側の下縁部205と、を備える。また、板状部材20は、その四隅に、厚み方向に貫通する取付孔206を備える。
板状部材20は、例えば、プラスチック段ボール、段ボール紙、厚紙、木材、合成樹脂等の材料で製作されている。なお、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aは、屋外の設置面Sに設置されて、風、雨、露等に晒されるため、板状部材20は、所定の強度と防水性を有することが好ましい。また、板状部材20は、外形寸法として、例えば、幅が400mm~2000mm程度、高さが400mm~2000mm程度、厚みが1mm~10mm程度であるが、これらに限られない。
板状部材20の両面には、粘着面200、201として、図3に示すように、複数枚の粘着シート21が1枚ずつ剥離可能に積層されている。粘着シート21は、シート基材210上に、例えば、ポリブテン等を含む粘着性材料による粘着層211を有するとともに、切取線212が、第1の側縁部202及び第2の側縁部203に沿って形成されている。なお、板状部材20に複数枚の粘着シート21を積層する方法としては、板状部材20に長尺状の粘着シート21を巻回した後、切取線212を入れる方法や、複数の板状部材20の材料となる部材の両面に複数枚の粘着シート21を積層した後、複数の板状部材20に分割する方法などが挙げられるが、これらの方法に限られない。また、切取線212の位置、数、方向は、適宜変更してもよい。
板状部材20、シート基材210、及び、粘着層211の少なくとも1つは、飛翔性昆虫類を誘引する誘引色で着色されている。誘引色としては、例えば、青色系(例えば、青色、水色、空色、紺色等)や黒色系(例えば、黒色、濃灰色等)の単色でもよいし、複数の色を切り替えたり、模様を付けたりしてもよい。なお、誘引色は、捕獲の主対象となる飛翔性昆虫類の種類や習性等に応じて適宜変更してもよい。
図3(a)に示す第1の実施例では、板状部材20は、誘引色で着色されており、シート基材210、及び、粘着層211は、無色(透明又は半透明)である。図3(b)に示す第2の実施例では、板状部材20、及び、シート基材210が、誘引色で着色されており、粘着層211は、無色である。図3(c)に示す第3の実施例では、板状部材20、及び、粘着層211が、誘引色で着色されており、シート基材210は、無色である。なお、未使用時の粘着シート21の最表面は、粘着層211を有しない保護シート(不図示)で被覆されている。
支持部3は、設置面Sに対して4つの粘着部2の各々における粘着面200、201を立設させた状態であって、4つの粘着部2の各々における第1の側縁部202同士を対向させて配置し、隣接する粘着部2の各々における粘着面200、201同士が所定の角度θ1(θ1=90度)をなすように、4つの粘着部2の各々における第2の側縁部203をそれぞれ配置した状態で4つの粘着部2を支持する。すなわち、支持部3は、隣接する板状部材20の各々における粘着面200、201が、所定の角度θ1をなすことで、凹状の狭小部分10をそれぞれ形成するように、4つの板状部材20を支持する。
したがって、4つの板状部材20は、図1(b)に示すように、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを上方から見た上面視において、4つの板状部材20の各々における第1の側縁部202が正方形の中心位置に配置され、4つの板状部材20の各々における第2の側縁部203が正方形の各頂点位置に配置された状態、すなわち、正方形の対角線に沿って十字状に配置された状態で支持される。
支持部3は、その構成として、板状部材20との間に隙間G1~G4を空けて枠内に配置した状態で板状部材20を支持可能な4つの枠状部材30と、4つの枠状部材30の各々における辺同士を連結する連結部材31と、を備える。なお、支持部3の各部材は、例えば、金属、合成樹脂等の材料で製作されている。
4つの枠状部材30の各々は、板状部材20を枠内に配置するように、板状部材20の外形寸法よりも大きな口の字状に形成されている。枠状部材30は、設置面Sに対して立設されたとき、枠状部材30の各辺を構成する4つの辺部として、水平方向の辺部に対応する第1の側辺部300及び第1の側辺部300とは反対側の第2の側辺部301と、上下方向の辺部に対応する上辺部302及び上辺部302とは反対側の下辺部303と、を備える。なお、枠状部材30は、伸長及び縮小が可能であって使用時に伸長するようにしてもよいし、連結及び分割が可能であって使用時に連結するようにしてもよいし、折り畳みが可能であって、使用時に広げて使用するようにしてもよい。
枠状部材30は、例えば、弾性変形又は長さ調節が可能な紐の先端側にフックが取り付けられた取付部材32を介して板状部材20を支持する。取付部材32は、例えば、上辺部302及び下辺部303にそれぞれ2つずつ設けられており、取付部材32のフックを板状部材20の取付孔206に引っ掛けることにより、板状部材20の上縁部204及び下縁部205を支持する。なお、取付部材32は、枠状部材30に板状部材20を着脱自在に取り付けるものであれば、その位置、数、形状、材料等は特に限定されない。また、取付部材32は、枠状部材30に対しても着脱自在に取り付けられていてもよい。
連結部材31は、設置面Sに対して立設される棒状部材310と、棒状部材310の上部及び下部に設けられた2つの連結ブラケット311とを備える。
棒状部材310は、伸長及び縮小が可能であって使用時に伸長するようにしてもよいし、連結及び分割が可能であって使用時に連結するようにしてもよい。さらに、棒状部材310の下端部は、例えば、円錐状のような先細形状として、設置面Sに対して突き立てるようにして立設されてもよい。
連結ブラケット311は、4つの枠状部材30の各々における第1の側辺部300が、例えば、ネジ、ボルト、ピン、フック等の固定手段(不図示)を介して固定されることにより、第1の側辺部300同士を連結する。なお、連結ブラケット311は、枠状部材30を着脱自在に取り付けるものであれば、その位置、数、形状、材料等は特に限定されない。また、連結ブラケット311は、棒状部材310に対しても着脱自在に取り付けられていてもよい。
通気部5は、支持部3により4つの粘着部2が支持されたとき、4つの粘着部2の各々における第1の側縁部202側に形成される。本実施形態では、通気部5は、枠状部材30により取付部材32を介して板状部材20が支持されたとき、第1の側縁部202と第1の側辺部300との間に形成される隙間G1である。
(飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの組立手順及び分解手順)
次に、上記構成を有する飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの組立手順及び分解手順を説明する。
まず、組立前の粘着部2(4つの板状部材20)及び支持部3(4つの枠状部材30、連結部材31)を設置場所の設置面Sに運搬し、支持部3を組み立てる。具体的には、上面視において、連結部材31の棒状部材310を中心に4つの枠状部材30が4方向に広がるように、連結ブラケット311に、各枠状部材30の第1の側辺部300を固定する。
次に、各枠状部材30の枠内に板状部材20をそれぞれ配置し、取付部材32のフックを板状部材20の取付孔206に引っ掛けることにより、板状部材20の上縁部204及び下縁部205を支持する。そして、各板状部材20の最表面にある保護シートを剥離し、粘着シート21を露出させることにより、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの組立が完了する。一方、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの分解手順は、上記の組立手順と反対の手順で行う。したがって、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの組立及び分解を簡単に行うことできるとともに、組立前及び分解後はコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。
また、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを組み立てて設置面Sに設置した後、すなわち、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの使用時において、多数の飛翔性昆虫類が粘着シート21に捕獲されたり、粘着シート21の粘着力が低下したりした場合には、最表面の粘着シート21を剥離することにより、新たな粘着シート21を露出させる。また、粘着シート21を繰り返し剥離し、新たな粘着シート21がなくなった場合には、取付部材32のフックを板状部材20の取付孔206から引き抜くことにより、板状部材20を枠状部材30から取り外し、新たな板状部材20を枠状部材30に取り付ける。したがって、粘着シート21がなくなった板状部材20を部分的かつ簡単に交換することができる。
(飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法)
図4は、本発明の第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを用いた飛翔性昆虫類捕獲方法の一例を示し、(a)は工程表、(b)は飛翔性昆虫類の生息数の時間推移を示すグラフである。
図4(a)に示す工程表は、例えば、設置面Sとして、キャンプ場を想定し、来訪者が多い週末にブユ等の飛翔性昆虫類の被害を軽減することを目的に、キャンプ場の管理者や害虫駆除業者等により計画されて実行される。また、飛翔性昆虫類が飛翔性昆虫類捕獲装置1Aにより捕獲されて設置面Sの周辺から飛翔性昆虫類が減少する効果は、2週間程度持続することを想定したものである。
まず、第1火曜日に、上記の組立手順に従って、翔性昆虫類捕獲装置1Aを設置面Sに設置する(S1:設置工程)。次に、所定の捕獲期間(図4(a)では、2日間)、設置面Sに設置された飛翔性昆虫類捕獲装置1Aにより飛翔性昆虫類を捕獲する(S2:捕獲工程)。そして、第1金曜日に、上記の撤去手順に従って、設置面Sから飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを撤去する(S3:撤去工程)。次に、所定の維持期間(図4(a)では、2回の週末を含む10日間)、設置面Sから飛翔性昆虫類捕獲装置1Aが撤去された状態を維持する(S4:維持工程)。設置工程(S1)及び撤去工程(S3)における実際の作業時間は、例えば、1台当たり15分以内である。
そして、設置工程(S1)から維持工程(S4)までを含む一連の工程(S1~S4)を繰り返し行うことにより、図4(b)に示すように、各週末では、設置範囲周辺における飛翔性昆虫類の生息数が減少し、飛翔性昆虫類の被害を軽減することができる。なお、粘着シート21の剥離や板状部材20の交換は、必要に応じて行われるものであり、いずれの工程(S1~S4)で行われてもよい。また、捕獲期間や維持期間は、適宜変更されてもよく、例えば、飛翔性昆虫類の被害が軽減しない場合には、捕獲期間を長くしたり、維持期間を短くしたりしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aによれば、支持部3(4つの枠状部材30、連結部材31)が、設置面Sに対して4つの板状部材20の各々が両面に有する粘着面200、201を立設させた状態で4つの板状部材20を支持するので、粘着面200、201の表面積を大きくすることが可能となる。
このとき、支持部3が、隣接する板状部材20の各々における粘着面200、201が、所定の角度θ1をなすことで、凹状の狭小部分10をそれぞれ形成するように、4つの板状部材20を支持する。そのため、飛翔性昆虫類が、いずれの方位から飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに近寄ってきたとしても、狭小部分10に入りこむことにより、粘着部2の手前で旋回しても粘着面200、201に接触する可能性が高くなるため、飛翔性昆虫類を効果的に捕獲することができる。さらに、4つの板状部材20と同様に、上面視において十字状に配置された4つの枠状部材30が、設置面Sに接地されるため、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aを設置した際の安定性を向上させることができる。
また、枠状部材30が、板状部材20との間に隙間G1~G4を空けた状態で板状部材20を支持するので、第1の側縁部202と第1の側辺部300との間の隙間G1が、第1の側縁部202側に形成される通気部5として機能する。そのため、通気部5(隙間G1)が、風の通り道となり、狭小部分10に吹き込んだ風が抜けやすくなるため、耐風性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Bの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。なお、図5(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Bは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、連結部材31の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
連結部材31は、棒状部材310を省略したものであり、2つの連結ブラケット311を備える。連結ブラケット311は、各枠状部材30の第1の側辺部300を対向させて配置したときの中心に配置されて、各枠状部材30の第1の側辺部300が、例えば、ネジ、ボルト、ピン等の固定手段を介して固定されることにより、第1の側辺部300同士を連結する。なお、連結ブラケット311が、さらに省略されてもよく、その場合には、各枠状部材30の第1の側辺部300同士を、固定手段を介して直接連結すればよい。
通気部5は、支持部3により4つの粘着部2が支持されたとき、4つの粘着部2の各々における第1の側縁部202側に形成される。本実施形態では、通気部5は、枠状部材30により取付部材32を介して板状部材20が支持されたとき、第1の側縁部202と第1の側辺部300との間に形成される隙間G1である。また、棒状部材310を省略したことによる生じる隙間G5が、通気部5として機能する。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Bによれば、支持部3の部品点数を減らすことができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Cの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は未使用時を示す上面図、(c)は使用時を示す上面図である。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Cは、第2の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Bに対して、連結部材31の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第2の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
連結部材31は、枠状部材30を着脱自在に取り付ける2つの連結ブラケット311に代えて、枠状部材30を回動自在に取り付ける2つの回動ブラケット312を備える。回動ブラケット312は、各枠状部材30の第1の側辺部300を回動可能な状態で保持することで、第1の側辺部300同士を連結する。
未使用時(運搬時や収納時等)は、各枠状部材30が、図6(b)に示すように、回動ブラケット312により保持された第1の側辺部300を中心に回動させて間隔を狭めることで、コンパクトな状態に変形することができる。一方、使用時は、各枠状部材30が、図6(a)に示すように、回動ブラケット312により保持された第1の側辺部300を中心に回動させて間隔を広げることで、4つの板状部材20は、上面視において十字状に配置される。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Cによれば、飛翔性昆虫類捕獲装置1Aの組立及び分解をさらに簡単に行うことができるとともに、組立前及び分解後はコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。
(第4の実施形態)
図7は、本発明の第4の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Dの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Dは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、支持部3の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
支持部3は、隣接する枠状部材30同士を連結する枠補強部材33をさらに備える。枠補強部材33の両端は、例えば、第2の側辺部301及び上辺部302の交差部にそれぞれ取り付けられることにより、図7(b)に示すように、上面視において正方形の各辺に配置される。なお、枠補強部材33は、第2の側辺部301に取り付けられてもよいし、上辺部302又は下辺部303の中間部に取り付けられるようにしてもよい。また、連結部材31は、例えば、人間や家畜の注意を惹きやすいような色で着色されていてもよい。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Dによれば、枠補強部材33が、枠状部材30の各々を連結するフレーム(骨格)として機能するので、耐風性を向上させることができる。また、枠補強部材33が、正方形の各辺に配置されるので、枠補強部材33よりも内側に人間や家畜が進入し、粘着面200、201に誤って接触することを防止することができる。
(第5の実施形態)
図8は、本発明の第5の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は第1の実施例を示す正面図、(b)は第2の実施例を示す正面図である。なお、図8(a)、(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
本施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Eは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、板状部材20の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
板状部材20は、第1の側縁部202側に形成された凹部207又は空隙部208を備える。図8(a)に示す第1の実施例では、凹部207は、第1の側縁部202の中間部に対して切り欠け状に形成されている。図8(b)に示す第2の実施例では、空隙部208は、第1の側縁部202の上部及び下部に対して所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成されている。なお、凹部207及び空隙部208の位置、数、形状等は、図8に示す実施例に特に限定されない。
通気部5は、枠状部材30により取付部材32を介して板状部材20が支持されたとき、凹部207又は空隙部208により形成される隙間G1である。なお、枠状部材30が、取付部材32を介して板状部材20を支持する際、第1の側縁部202と第1の側辺部300との間には、図8に示すように、隙間を狭くしてもよいし、隙間を空けなくてもよい。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Eによれば、凹部207又は空隙部208の位置、数、形状等により、通気部5による通気量を調節することができる。
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態に係る支持部3による粘着部2の支持状態の一例を示し、(a)は第1の実施例を示す正面図、(b)は第2の実施例を示す正面図である。なお、図9(a)、(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
本施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Fは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、板状部材20の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
2つの板状部材20A、20Bが、1つの枠状部材30の枠内に並べて配置され、並べて配置された板状部材20Aと板状部材20Bの間は、取付部材32を介して着脱自在に取り付けられる。図9(a)に示す第1の実施例では、2つの板状部材20A、20Bが、上下方向に並べて配置される。図9(b)に示す第2の実施例では、2つの板状部材20A、20Bが、水平方向に並べて配置される。なお、1つの枠状部材30の枠内に並べて配置される板状部材の数、形状、配置等は、図9に示す実施例に特に限定されない。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Fによれば、例えば、飛翔性昆虫類の習性により、上側の板状部材20Aの粘着シート21で捕獲される数が多いために、上側の板状部材20Aと下側の板状部材20Bとの間で粘着シート21がなくなる時期が異なるような場合でも、粘着シート21がなくなった板状部材20A、20Bを部分的かつ簡単に交換することができる。
(第7の実施形態)
図10は、本発明の第7の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。なお、図10(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、板状部材20の構成を変更するとともに、炭酸ガス発生部6をさらに備えるように変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
板状部材20は、第1の側縁部202と第2の側縁部203との間で粘着面200、201の色を切り替える色切替部209を備える。色切替部209は、第1の側縁部202と、第2の側縁部203との間を、所定の比(例えば、1:2)で色分けすることにより、色切替部209よりも第1の側縁部202側(内側)の粘着面200、201は、第1の色209A(例えば、黒色系)で着色され、色切替部209よりも第2の側縁部203側(外側)の粘着面200、201は、第2の色209B(例えば、青色系)で着色される。
なお、色切替部209が色分けする際の色や所定の比は、適宜変更してもよい。また、色切替部209は、直線としたが、粘着面200、201の色を切り替えるものであれば任意の形状でよく、曲線でもよいし、屈曲していてもよい。さらに、色切替部209は、2色をストライプ状に切り替えるものでもよいし、3色以上の色を切り替えるものでもよい。
炭酸ガス発生部6は、例えば、ドライアイスや、炭酸カルシウムと水を化学反応させて炭酸ガスを発生させる装置、液化炭酸ガスボンベ等により構成されている。炭酸ガス発生部6は、飛翔性昆虫類捕獲装置1Gの使用時に、例えば、棒状部材310の上端部に形成された設置台313に設置されてもよいし、ドライアイスを入れた袋を棒状部材310の上端部から吊り下げるようにして設置されてもよいし、飛翔性昆虫類捕獲装置1Gの横に併設されてもよい。
(飛翔性昆虫類捕獲装置の色について)
粘着面200、201の色と、飛翔性昆虫類の捕獲数との間の関係を検証するため、下記の実験を行った。
まず、本実験では、下記の表1の実施例1~7及び比較例で示すように、第1の色209A(内側)と、第2の色209B(外側)をそれぞれ着色した複数の飛翔性昆虫類捕獲装置を用意した。本実験に係る複数の飛翔性昆虫類捕獲装置において、板状部材20の大きさは、幅900mm、高さ900mmとし、炭酸ガス発生部6としてドライアイスを設置した。
本実験では、飛翔性昆虫類のうち、ブユを捕獲の対象とし、本実験に係る複数の飛翔性昆虫類捕獲装置を、屋外に5.5m間隔で設置し、41時間経過時のブユの捕獲数を計数した。
Figure 0007390933000001
本実験に係る複数の飛翔性昆虫類捕獲装置を設置し、ブユの捕獲数を計数した結果は、表1に示すとおりである。まず、第2の色209B(外側)が青色で着色されている場合(実施例1、実施例6)、ブユの捕獲数が多くなることが分かった。特に、第2の色209B(外側)が青色で着色されている場合、粘着面200、201のうち第2の側縁部203側の隅部に、ブユが集中して捕獲されていることが分かった。
また、粘着面200、201が色切替部209により色分けされている実施例1~5について比較すると、第1の色209A(内側)が青色、第2の色209B(外側)が黒色で着色されている場合(実施例2)に比べて、第1の色209A(内側)が黒色、第2の色209B(外側)が青色で着色されている場合(実施例1)の方が、ブユの捕獲数が多いことが分かった。さらに、第1の色209A(内側)が、空色(実施例3)、水色(実施例4)、青色(実施例2)、銀色(実施例5)の順番でブユの捕獲数が多いことが分かった。
また、粘着面200、201が色切替部209により色分けされていない実施例6、7について比較すると、粘着面200、201が黒色で着色されている場合(実施例7)に比べて、粘着面200、201が青色で着色されている場合(実施例6)の方が、ブユの捕獲数が多いことが分かった。
上記実験において捕獲の対象としたブユは、他の飛翔性昆虫類と異なり、夏の時期だけでなく気温が比較的低い秋から春にかけても活動することから、1年を通して被害をもたらす害虫である。しかしながら、虫除けスプレー等の忌避剤を用いた場合、ブユに対する忌避効果は、他の飛翔性昆虫類に対する忌避効果に比べて高くない。また、ブユを捕獲、駆除するための捕獲装置について、これまで十分に検討がなされていなかった。ここで、表1に示すように、上記実験の結果であるブユの捕獲数を参照すると、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gは、このようなブユを効果的に捕獲することができることが分かった。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gによれば、第1乃至第4の粘着部2A~2Dの各々は、色切替部209を備え、粘着面200、201のうち色切替部209よりも第2の側縁部203側は、青色系で着色され、粘着面200、201のうち色切替部209よりも第1の側縁部202側は、黒色系で着色されているため、飛翔性昆虫類(特にブユ)を効果的に捕獲することができる。
(第8の実施形態)
図11は、本発明の第8の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は支持部3による粘着部2の支持状態を示す正面図である。なお、図11(b)では、1つの粘着部2だけを図示している。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Hは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、支持部3の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
支持部3は、その構成として、板状部材20との間に隙間G6を空けた状態で4つの板状部材20の各々における第1の側縁部202を支持可能な第1の支柱部材34と、板状部材20との間に隙間G7を空けた状態で4つの板状部材20の各々における第2の側縁部203をそれぞれ支持可能な4つの第2の支柱部材35と、を備える。
第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35は、第1の実施形態に係る棒状部材310と同様に構成されており、第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35の下端部は、図11(b)に示すように、例えば、円錐状のような先細形状として、設置面Sに対して突き立てるようにして立設される。
第1の支柱部材34は、上面視において正方形の中心位置に立設されて、第1の支柱部材34の上部及び下部に設けられた2つの取付部材32を介して板状部材20の第1の側縁部202を支持する。第2の支柱部材35は、上面視において正方形の各頂点位置に立設されて、第2の支柱部材35の上部及び下部に設けられた2つの取付部材32を介して板状部材20の第2の側縁部203を支持する。したがって、4つの板状部材20は、上面視において十字状に配置される。
通気部5は、第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35により取付部材32を介して板状部材20が支持されたとき、第1の側縁部202と第1の支柱部材34との間に形成される隙間G6である。
上記構成を有する飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの組立手順としては、組立前の粘着部2(4つの板状部材20)及び支持部3(第1の支柱部材34、4つの第2の支柱部材35)を設置場所の設置面Sに運搬し、支持部3を組み立てる。具体的には、上面視において、第1の支柱部材34を正方形の中心位置に立設し、4つの第2の支柱部材35を正方形の各頂点位置にそれぞれ立設する。
次に、第1の支柱部材34と第2の支柱部材35との間に、板状部材20をそれぞれ配置し、取付部材32のフックを板状部材20の取付孔206に引っ掛けることにより、板状部材20の第1の側縁部202及び第2の側縁部203を支持する。そして、各板状部材20の保護シートを剥離し、粘着シート21を露出させることにより、飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの組立が完了する。一方、飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの分解手順は、上記の組立手順と反対の手順で行う。したがって、飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの組立及び分解を簡単に行うことでき、組立前及び分解後は、コンパクトな状態で持ち運ぶことができる。
また、飛翔性昆虫類捕獲装置1Hの設置後、粘着シート21を繰り返し乖離し、新たな粘着シート21がなくなった場合には、第1の実施形態と同様に、取付部材32のフックを板状部材20の取付孔206から引き抜くことにより、板状部材20を枠状部材30から取り外し、新たな板状部材20を枠状部材30に取り付ける。したがって、粘着シート21がなくなった板状部材20を部分的かつ簡単に交換することができる。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Hによれば、支持部3(第1の支柱部材34、4つの第2の支柱部材35)が、設置面Sに対して4つの板状部材20の各々が両面に有する粘着面200、201を立設させた状態で4つの板状部材20を支持するので、粘着面200、201の表面積を大きくすることが可能となる。
このとき、支持部3が、隣接する板状部材20の各々における粘着面200、201が、所定の角度θ1をなすことで、凹状の狭小部分10をそれぞれ形成するように、4つの板状部材20を支持する。そのため、飛翔性昆虫類が、いずれの方位から飛翔性昆虫類捕獲装置1Hに近寄ってきたとしても、狭小部分10に入りこむことにより、粘着部2の手前で旋回しても粘着面200、201に接触する可能性が高くなるため、飛翔性昆虫類を効果的に捕獲することができる。
また、第1の支柱部材34が、板状部材20との間に隙間G6を空けた状態で板状部材20を支持するので、第1の側縁部202と第1の支柱部材34との間の隙間G6が、第1の側縁部202側に形成される通気部5として機能する。そのため、通気部5(隙間G6)が、風の通り道となり、狭小部分10に吹き込んだ風が抜けやすくなるため、耐風性を向上させることができる。
(第9の実施形態)
図12は、本発明の第9の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Iの一例を示し、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
本施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Iは、第8の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Hに対して、支持部3の構成を変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第8の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
支持部3は、第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35同士を連結する第1の支柱補強部材36と、隣接する第2の支柱部材35同士を連結する第2の支柱補強部材37とをさらに備える。なお、支持部3は、第1の支柱補強部材36及び第2の支柱補強部材37のいずれかを備えるものでもよい。
第1の支柱補強部材36の両端は、第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35の上端部にそれぞれ取り付けられることにより、図12(b)に示すように、上面視において正方形の各対角線に配置される。第1の支柱補強部材36は、取付部材32を介して板状部材20の上縁部204を支持する。
第2の支柱補強部材37の両端は、第2の支柱部材35の上端部にそれぞれ取り付けられることにより、図12(b)に示すように、上面視において正方形の各辺に配置される。なお、第2の支柱補強部材37は、例えば、人間や家畜の注意を惹きやすいような色で着色されていてもよい。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Iによれば、第1の支柱補強部材36及び第2の支柱補強部材37が、第1の支柱部材34及び第2の支柱部材35の各々を連結するフレーム(骨格)として機能するので、耐風性を向上させることができる。また、第1の支柱部材34が、板状部材20の上縁部204を支持するので、支持部3が粘着部2を支持した際の安定性を向上させることができる。さらに、第2の支柱部材35が、正方形の各辺に配置されるので、枠補強部材33よりも内側に人間や家畜が進入し、粘着面200、201に誤って接触することを防止することができる。
(第10の実施形態)
図13は、本発明の第10の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Jの一例を示し、(a)は未使用時の正面図、(b)は使用時の斜視図である。
本施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Jは、第1の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Aに対して、2つの粘着部2A、2B及び支持部3A、3Bを折り曲げ可能な板状部材4で一体的に形成するように変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第1の実施形態と同様のため、変更点を中心に説明する。
板状部材4は、折り曲げ可能な材料として、例えば、プラスチック段ボール、段ボール紙、厚紙、合成樹脂等の材料で製作されている。なお、板状部材4は、木材等の材料で製作されて、例えば、蝶番等を介して折り曲げ可能に構成してもよい。
板状部材4は、図13(a)に示すように、第1の粘着部2Aにおける下縁部205Aと第1の支持部3Aとが隣接して配置され、下縁部205Aに沿って折り曲げられることで第1の支持部3Aを形成する第1の折り曲げ部40と、第2の粘着部2Bにおける下縁部205Bと第2の支持部3Bとが隣接して配置され、下縁部205Bに沿って折り曲げられることで第2の支持部3Bを形成する第2の折り曲げ部41と、第1の粘着部2Aにおける第1の側縁部202Aと第2の粘着部2Bにおける前記第1の側縁部202Bとが隣接して配置され、第1の側縁部202A、202Bに沿って折り曲げられることで、第1及び第2の粘着部2A、2Bの各々における粘着面200、201同士が所定の角度θ2(θ2=90度)をなすように、第1及び第2の粘着部2A、2Bの各々における第2の側縁部203A、203Bを配置する第3の折り曲げ部42と、第3の折り曲げ部42の一部に対して、所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成された空隙部45と、を備える。
板状部材4は、使用時に、図13(b)に示すように、第1乃至第3の折り曲げ部40~42が、それぞれ直角に折り曲げられることで、飛翔性昆虫類捕獲装置1Jとして組み立てられて、第1及び第2の支持部3A、3Bが、設置面Sに対して粘着面200、201を立設させた状態で第1及び第2の粘着部2A、2Bを支持する。
このとき、第1及び第2の支持部3A、3Bは、第1及び第2の粘着部2A、2Bの各々における粘着面200、201同士が所定の角度θ2をなすことで、凹状の狭小部分10を形成するように、第1及び第2の粘着部2A、2Bをそれぞれ支持する。したがって、第1及び第2の粘着部2A、2Bは、上面視においてL字状に配置される。
また、通気部5は、第1及び第2の支持部3A、3Bにより第1及び第2の粘着部2A、2Bが支持されたとき、空隙部45により第1の側縁部202A、202B側に形成される隙間G9である。なお、空隙部45の位置、数、形状等は、図13に示す実施例に特に限定されない。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Jによれば、板状部材4における第1乃至第3の折り曲げ部40~42が、それぞれ折り曲げられることで、飛翔性昆虫類捕獲装置1Dとして組み立てられるので、組立が簡単であって、組立前及び分解後は、板状部材4として積層可能なコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。
(第11の実施形態)
図14は、本発明の第11の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Kの一例を示し、(a)は未使用時の正面図、(b)は差し込み前の斜視図、(c)は使用時の斜視図である。
本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Kは、第10の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Jに対して、2つの折り曲げ可能な板状部材4A、4Bを相互に差し込むことで組立可能に変更したものである。なお、その他の基本的構成は、第10の実施形態と同様であるため、変更点を中心に説明する。
第1の板状部材4Aは、図14(a)に示すように、第1の粘着部2Aにおける下縁部205Aと第1の支持部3Aとが隣接して配置され、下縁部205Aに沿って折り曲げられることで第1の支持部3Aを形成する第1の折り曲げ部40と、第2の粘着部2Bにおける下縁部205Bと第2の支持部3Bとが隣接して配置され、下縁部205Bに沿って折り曲げられることで第2の支持部3Bを形成する第2の折り曲げ部41と、第1の粘着部2Aにおける第1の側縁部202Aと第2の粘着部2Bにおける第1の側縁部202Aとが隣接して配置され、第1の側縁部202A、202Bに沿って下縁部205A、205Bから上縁部204A、204Bに向かって設けられた第1の差し込み部44Aと、第1の側縁部202A、202Bに沿って、所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成された第1の空隙部46Aと、第1の差し込み部44Aの一部に対して、所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成された第2の空隙部47Aと、を備える。
第2の板状部材4Bは、図14(a)に示すように、第3の粘着部2Cにおける下縁部205Cと第3の支持部3Cとが隣接して配置され、下縁部205Cに沿って折り曲げられることで第3の支持部3Cを形成する第3の折り曲げ部42と、第4の粘着部2Dにおける下縁部205Dと第4の支持部3Dとが隣接して配置され、下縁部205Dに沿って折り曲げられることで第4の支持部3Dを形成する第4の折り曲げ部43と、第3の粘着部2Cにおける第1の側縁部202Cと第4の粘着部2Dにおける第1の側縁部202Dとが隣接して配置され、第1の側縁部202C、202Dに沿って上縁部204C、204Dから下縁部205C、205Dに向かって設けられた第2の差し込み部44Bと、第1の側縁部202C、202Dに沿って、所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成された第3の空隙部46Bと、第2の差し込み部44Bの一部に対して、所定の形状(例えば、矩形)を切り抜くように形成された第4の空隙部47Bと、を備える。
第1及び第2の板状部材4A、4Bは、使用時に、図14(b)、(c)に示すように、第1乃至第4の折り曲げ部40~43がそれぞれ直角に折り曲げられるとともに、第1の差し込み部44Aと、第2の差し込み部44Bとが差し込まれることで、飛翔性昆虫類捕獲装置1Kとして組み立てられて、第1乃至第4の支持部3A~3Dが、設置面Sに対して粘着面200A~200D、201A~201Dを立設させた状態で第1及び第4の粘着部2A~2Dを支持する。
このとき、第1乃至第4の支持部3A~3Dは、隣接する第1及び第4の粘着部2A~2Dの各々における粘着面200A~200D、201A~201D同士が所定の角度θ3(θ3=90度)をなすことで、凹状の狭小部分10をそれぞれ形成するように、第1乃至第4の粘着部2A~2Dをそれぞれ支持する。したがって、第1及び第4の粘着部2A~2Dは、上面視において十字状に配置される。
また、通気部5は、第1乃至第4の支持部3A~3Dにより第1及び第4の粘着部2A~2Dが支持されたとき、第1及び第4の空隙部46A、47Bにより第1の側縁部202A~202D側に形成される隙間G10と、第2及び第3の空隙部47A、46Bにより第1の側縁部202A~202D側に形成される隙間G11である。なお、第1乃至第4の空隙部46A、47A,46B、47Bの位置、数、形状等は、図14に示す実施例に特に限定されない。
以上のように、本実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Kによれば、第1及び第2の板状部材4A、4Bにおける第1乃至第4の折り曲げ部40~43がそれぞれ折り曲げられるとともに、第1の差し込み部44Aと、第2の差し込み部44Bとが差し込まれることで、飛翔性昆虫類捕獲装置1Kとして組み立てられるので、組立が簡単であって、組立前及び分解後は、第1及び第2の板状部材4A、4Bとして積層可能なコンパクトな状態で持ち運ぶことができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態として、フレーム型の飛翔性昆虫類捕獲装置1A~1G、支柱型の飛翔性昆虫類捕獲装置1H、1I、折り曲げ型の飛翔性昆虫類捕獲装置1J、差し込み型の飛翔性昆虫類捕獲装置1Kについて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態における各構成は、任意に組み合わせてもよく、上記第1~第6、第8~第11の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1A~1F、1H~1Kが、上記第7の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1Gのように、炭酸ガス発生部6を備えるようにしてもよい。また、上記第1~第6、第8~第11の実施形態に係る粘着部2が、上記第7の実施形態に係る粘着部2のように、色切替部209を備えるようにしてもよい。さらに、上記第2~第4、第7~第9の実施形態に係る板状部材20の構成として、上記第5、第6の実施形態に係る板状部材20の構成を採用してもよい。
また、上記第1乃至第9の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1A~1Hでは、4つの粘着部2の配置として、第1の側縁部202を正方形の中心位置に配置し、第2の側縁部203を正方形の各頂点位置に配置するものとして説明した。これに対し、粘着部2の数(例えば、3以上の任意の整数)を変更するとともに、複数の粘着部2を、粘着部2の数に応じた正多角形の中心位置及び各頂点位置に配置するようにしてもよい。例えば、粘着部2を3つとし、第1の側縁部202を、正三角形の中心位置に配置し、第2の側縁部203を、正三角形の各頂点位置に配置することで、隣接する粘着部2の各々における粘着面200、201同士が所定の角度θ(θ=120度)をなすものでもよい。また、粘着部2を6つとし、第1の側縁部202を正六角形の中心位置に配置し、第2の側縁部203を正六角形の各頂点位置に配置することで、隣接する粘着部2の各々における粘着面200、201同士が所定の角度θ(θ=60度)をなすものでもよい。
また、上記第1乃至第9の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1A~1Hでは、4つの粘着部2を、正方形の中心位置及び各頂点位置に配置するものとして説明した。これに対し、4つの粘着部2の配置として、正方形に代えて、平行四辺形や菱形、台形等、任意の四辺形の中心位置及び各頂点位置に配置するようにしてもよい。
また、上記第1乃至第11の実施形態に係る飛翔性昆虫類捕獲装置1A~1Kを組み立てて設置面Sに設置した際、設置面Sに対して、例えば、ロープやペグ等を用いて固定するようにしてもよい。例えば、枠状部材30の上辺部302や第2の支柱部材35の上端部にロープを結束して設置面Sに対して固定してもよいし、枠状部材30の下辺部303や第2の支柱部材35の下端部にペグを打設してもよい。
1A~1K…飛翔性昆虫類捕獲装置、
2…粘着部、2A~2D…第1乃至第4の粘着部、
3…支持部、3A~3D…第1乃至第4の支持部、
4…板状部材、4A…第1の板状部材、4B…第2の板状部材、
5…通気部、6…炭酸ガス発生部、10…狭小部分、
20、20A、20B…板状部材、
200、200A~200D…粘着面、201、201A~201D…粘着面、
202、202A~202D…第1の側縁部、
203、203A~203D…第2の側縁部、
204、204A~204D…上縁部、205、205A~205D…下縁部、
206…取付孔、207…凹部、208…空隙部、
209…色切替部、209A…第1の色、209B…第2の色、
21…粘着シート、
210…シート基材、211…粘着層、212…切取線、
30…枠状部材、
300…第1の側辺部、301…第2の側辺部、302…上辺部、303…下辺部、
31…連結部材、
310…棒状部材、311…連結ブラケット、
312…回動ブラケット、313…設置台、
32…取付部材、33…枠補強部材、34…第1の支柱部材、35…第2の支柱部材、
36…第1の支柱補強部材、37…第2の支柱補強部材、
40…第1の折り曲げ部、41…第2の折り曲げ部、
42…第3の折り曲げ部、43…第4の折り曲げ部、
44A…第1の差し込み部、44B…第2の差し込み部、
45…空隙部、46A…第1の空隙部、47A…第2の空隙部、
46B…第3の空隙部、47B…第4の空隙部、
G1~G11…隙間、S…設置面

Claims (9)

  1. 平面状の粘着面を両面に有する複数の粘着部と、
    設置面に対して前記複数の粘着部の各々における前記粘着面を立設させた状態であって、前記複数の粘着部の各々における第1の側縁部同士を対向させて配置し、隣接する前記粘着部の各々における粘着面同士が所定の角度をなすように、前記複数の粘着部の各々における前記第1の側縁部とは反対側の第2の側縁部をそれぞれ配置した状態で前記複数の粘着部を支持する支持部と、
    前記支持部により前記複数の粘着部が支持されたとき、前記複数の粘着部の各々における前記第1の側縁部側に形成される通気部と、を備える、
    ことを特徴とする飛翔性昆虫類捕獲装置。
  2. 前記複数の粘着部の各々は、
    矩形状の板状部材で構成されており、
    前記支持部は、
    前記板状部材との間に隙間を空けて枠内に配置した状態で前記板状部材を支持可能な複数の枠状部材と、
    前記複数の枠状部材の各々における辺同士を連結する連結部材と、を備え、
    前記通気部は、
    前記支持部により複数の前記板状部材が支持されたとき、前記第1の側縁部と、前記辺との間に形成される前記隙間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  3. 前記複数の枠状部材の各々は、
    前記複数の板状部材の各々における上縁部及び下縁部を支持する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  4. 前記複数の粘着部の各々は、
    矩形状の板状部材で構成されており、
    前記支持部は、
    前記板状部材との間に隙間を空けた状態で前記複数の板状部材の各々における前記第1の側縁部を支持可能な第1の支柱部材と、
    前記複数の板状部材の各々における前記第2の側縁部をそれぞれ支持可能な複数の第2の支柱部材と、を備え、
    前記通気部は、
    前記支持部により複数の前記板状部材が支持されたとき、前記第1の側縁部と、前記第1の支柱部材との間に形成される前記隙間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  5. 前記支持部により支持された前記複数の粘着部を上方から見たとき、
    前記複数の粘着部の各々における前記第1の側縁部は、正多角形の中心に対応する位置に配置されており、
    前記複数の粘着部の各々における前記第2の側縁部は、前記正多角形の各頂点に対応する位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  6. 前記複数の粘着部の各々は、
    板状部材で構成されるとともに、前記板状部材の両面に、シート基材上に粘着層を有する乖離シートが積層されており、
    前記板状部材、前記シート基材、及び、前記粘着層の少なくとも1つは、誘引色で着色されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  7. 前記複数の粘着部の各々は、
    前記第1の側縁部と前記第2の側縁部との間で前記粘着面の色を切り替える色切替部を備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  8. 前記複数の粘着部の各々は、
    板状部材で構成されるとともに、前記第1の側縁部側に形成された凹部又は空隙部を備え、
    前記通気部は、
    前記支持部により複数の前記板状部材が支持されたとき、前記第1の側縁部側に配置される前記凹部又は前記空隙部である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の飛翔性昆虫類捕獲装置を用いた飛翔性昆虫類捕獲方法であって、
    前記飛翔性昆虫類捕獲装置を前記設置面に設置する設置工程と、
    前記設置面に設置された前記飛翔性昆虫類捕獲装置により前記飛翔性昆虫類を捕獲する捕獲工程と、
    前記設置面から前記飛翔性昆虫類捕獲装置を撤去する撤去工程と、
    前記設置面から前記飛翔性昆虫類捕獲装置が撤去された状態を維持する維持工程と、を含む一連の工程を繰り返し行う、
    ことを特徴とする飛翔性昆虫類捕獲方法。
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