JP2006000086A - 害虫捕獲器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内面に粘着剤層7を形成した捕獲容器9の開口4を、網体10で覆う。この網体10の網目の大きさによって、小さな害虫はこの網体10を通過して粘着剤層7に付着して捕獲される。これより大きな蜂類などの益虫は、この網体10を通過することができず、上記粘着剤層7に近づくことができないので、捕獲されることがない。
【選択図】 図1
Description
また、こうしたハウス栽培において、受粉を人手によらず効率的に行う為に、蜜蜂などの蜂類も使用されるようになってきた。
また、この捕獲器は構造が簡単で、ハウス内や屋外で誰でもが容易に使用することができ、また、経済的に得ることができる。
図1〜図5に示すものは、枠体5を長方形状に形成し、基材6に粘着剤層7を形成した粘着シート8の粘着剤層7を枠体5の一面1に貼付している。この枠体5の一面1は、表面を剥離処理した粘着テープ16を貼付するなどによって適度の剥離処理を施しておくと、虫が付着した粘着シート8を新しいものに貼りかえる場合に便利である(図4)。
この枠体5は、上記長方形でなく、場合に応じて円形、楕円形、多角形その他の適宜の形状に形成することができる。
現在、受粉作業には、蜜蜂、マルハナバチ、ツツハナバチなどが多く用いられており、特にイチゴには蜜蜂やマルハナバチが、トマトやナスにはマルハナバチが用いられているが、こうした蜂類の場合には、約(4〜5mm)×(4〜5mm)程度の網目を有する網体10を使用するとよい。
図6に示すように、特に枠体5が深くなった場合には、更に枠体5の側面にも開口14を設けて、そこも網体10で覆うようにすれば、害虫の捕獲をさらに効果的に行うことができる。
また、こうした捕獲容器9の開口を覆っている網体10も同様に害虫誘引色に着色することができる。
(実施例1)
図1〜図4に示すような、縦34cm×横20cm×高さ1cmで、枠の幅1cmの木製の枠体5を用意した。また、図5に示すような、縦35cm×横20cmで、厚さ360μのケント紙の表面を黄色に着色し、その上にポリエチレンをラミネートし、縦方向の両側に各々1.5cm幅のスペースを置いて、縦中央の32cmの部分に粘着剤層7を設けた粘着シート8を形成した。
上記枠体5の一面1の縦枠表面に、片面にシリコーン系の剥離処理をした粘着テープ16を貼付し(図4)、その上に、上記粘着シート8をその粘着剤層7によって貼り合わせた。上記枠体5は、粘着シート8の粘着剤層7と、縦方向は貼付されているが、横方向は貼付されていない状態になっている(図3、図4)。
こうした捕獲容器9の他面2の枠表面に、網目が4mm×4mmの網体10(マルハナネット:新日石プラスト(株)製)を両面テープ(図示略)で貼付して害虫捕獲器11を得た。
(比較例1)
実施例1の網体10が無い他は、実施例1と同じにした。
上記実施例1と比較例1を使用し、5m×30mの広さ、高さ3mで、蜜蜂を放って使用中のビニルハウス中の高さ1.2mの位置に、14日間、吊るして、蜜蜂と害虫の捕獲数を比較した。捕獲数の計測は目視によった。
結果は表1に示すとおり、実施例1においては蜜蜂の捕獲数は0であった。
図8に示すような、上部開口4が幅30cm×奥行き20cmで、高さ11cmの略朝顔形の捕獲容器9の下方部に害虫誘引剤を配置し、更に上部開口を網目4mm×4mmの網体10(からすよけネット「噂のからすよけ」:森下(株)販売)で覆った。なお、図8に示されている誘引灯12及び反射板15は設けていない。
(比較例2)
実施例2の網体10が無い他は、実施例2と同じにした。
上記実施例2と比較例2を使用し、比較試験1と同様にして蜜蜂と害虫の捕獲数を比較した。計測は同じく目視によった。
結果は表2に示すとおり、実施例2においても蜜蜂の捕獲数は0であった。
上記実施例2に記載の害虫捕獲器11を使用し、屋外の雑草の生えている場所に、高さ30cmの位置に、14日間、吊るして虫を捕獲した。
(比較例3)
上記比較例2に記載の害虫捕獲器を使用し、他は実施例3と同じにした。
上記実施例3と比較例3により、4mm以上の虫と、それより小さな虫の捕獲数を比較した。捕獲数の計測は同じく目視によった。
結果は表3に示すとおり、実施例3においても4mm以上の虫の捕獲数は0であった。
上記実施例2に記載の害虫捕獲器11を使用し、屋外の雑草の生えている場所に、高さ1.5mの位置に、14日間、吊るして、虫を捕獲した。
(比較例4)
上記比較例2に記載の害虫捕獲器を使用し、他は実施例4と同じにした。
上記実施例4と比較例4をにより、4mm以上の虫と、それより小さな虫の捕獲数を比較した。捕獲数の計測は同じく目視によった。
結果は表4に示すとおり、実施例4においても4mm以上の虫の捕獲数は0であった。
各実施例のものでは、網体によって蜂類などの大きな益虫などを捕獲することなく、それよりも小さな害虫などの虫を確実に捕獲しており、網体の網目の大きさを変えることによって捕獲する虫、捕獲しない虫を分けて捕獲することができることが判った。
3,4,14 枠体の開口
5 枠体
6 基材
7 粘着剤層
8 粘着シート
9 捕獲容器
10 網体
11 害虫捕獲器
12 誘引灯
13 係止具
15 反射板
Claims (8)
- 内面に粘着剤層を形成した捕獲容器の開口を、小さな害虫は通過して粘着剤層で捕獲できるが大きな益虫は通過できず粘着剤層に近づけないように網体で覆った害虫捕獲器。
- 上記捕獲容器の内面の一部または全部が黄色、青色その他の害虫誘引色に着色されている請求項1記載の害虫捕獲器。
- 上記網体が、黄色、青色その他の害虫誘引色に着色されている請求項1または2記載の害虫捕獲器。
- 上記捕獲容器内に害虫の誘引灯を配置した請求項1〜3のいずれかに記載の害虫捕獲器。
- 上記捕獲容器、粘着剤層、網体の少なくとも1つが蛍光性である請求項1〜4のいずれかに記載の害虫捕獲器。
- 上記捕獲容器は、両面に開口を有する枠体の一面を基材に形成した粘着剤層を内側にした粘着シートで覆って形成され、上記枠体の他面を上記網体で覆った請求項1〜5のいずれかに記載の害虫捕獲器。
- 上記粘着シートはその粘着剤層によって上記枠体の一面側に貼付されており、該枠体の貼付面が剥離処理されている請求項6記載の害虫捕獲器。
- 上記捕獲容器は、内面に粘着剤層を形成した粘着シートを朝顔状に丸めるようにして形成し、その開口部を上記網体で覆った請求項1〜5のいずれかに記載の害虫捕獲器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004182574A JP2006000086A (ja) | 2004-06-21 | 2004-06-21 | 害虫捕獲器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004182574A JP2006000086A (ja) | 2004-06-21 | 2004-06-21 | 害虫捕獲器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2006000086A true JP2006000086A (ja) | 2006-01-05 |
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ID=35769011
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2006000086A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011229480A (ja) * | 2010-04-28 | 2011-11-17 | Api Co Ltd | ダニ駆除装置 |
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JP2016086790A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | ユーヴィックス株式会社 | 酸化チタン光触媒を用いた蚊取り器 |
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2004
- 2004-06-21 JP JP2004182574A patent/JP2006000086A/ja active Pending
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