JP2007082479A - 捕獲殺虫装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 昼夜を問わず飛来する虫を捕獲殺虫し得るとともに、様々な角度で飛来する虫を効率よく捕獲殺虫し得る装置を提供する。
【解決手段】 基台1、誘引光源2、粘着部材装着部3および粘着部材4で構成される。基台は、浅いトレイ状に構成してなるベース11と、このベースに立設された二本の支柱12,13とを備え、ベース内部には誘引液を注入してなる捕虫箱5を設置可能にしている。誘引光源は、支柱によって支持されてなる棒状の紫外線放射蛍光管である。粘着部材は、粘着剤を塗布してなる有色板状の粘着部材である。粘着部材装着部は、二本の支柱に架け渡されつつ支持され、かつ、粘着部材の表面を水平面に対して鉛直方向に傾斜して保持する粘着部材装着部であって、粘着部材の傾斜角度を変更しつつそれぞれ個別に支持されてなる複数の粘着部材装着部である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、飛来する虫を捕獲殺虫するための装置に関し、特に、温室やビニルハウスの内部に侵入する虫を駆除するために使用する捕獲殺虫装置に関するものである。
従来、飛来する虫等の捕獲殺虫装置にあっては、捕虫用蛍光ランプの周辺に網状の導線を設置し、この導線に高電圧の電流を流して殺虫する構成のものまたは粘着板を吊下してなるものが周知である。この種の捕獲殺虫装置のうち前者にあっては、蛍光ランプによって虫を誘引し、接近した虫が導線に接触することによって感電させるものであり、一定の効果を上げていた。しかし、虫を感電殺虫する際には感電音が大きいため、周辺住民等に不快な雑音を与えるものであり、また、虫が感電により破裂し、その死骸が散乱するため、捕獲殺虫装置の本体部分によって収集できず、周辺に散乱することが多かった。しかも、導線により構成される網目を通過する微細な虫には効果がなかった。また、後者にあっては、飛び回る虫が偶然に粘着板に衝突することを期待するものであり、その捕獲殺虫の効果は高くなかった。
そこで、最近では、赤外線またはマイクロ波を照射するもの、あるいは火炎を放射する構成とするものがあり(特許文献1参照)、また、誘引光源の近傍に粘着部材を設けた構成のもの(特許文献2参照)があった。
特開2003−339291号公報(2−3頁、図1−4・図9・図41) 特開2005−40645号公報(5頁、図3)
上記従来技術のうち、特開2003−339291号公報に記載される発明は、殺虫効果を得るために、赤外線、マイクロ波または火炎を放射するものであるところ、これらの発生装置を必須の要件とするため、装置全体が複雑かつ高価となり、また、上記赤外線等により殺虫する構成であるため、虫の死骸は赤外線等が照射される場所の下に落下することとなり、虫の死骸が散乱することを防止するために限られた空間内において殺虫する構成にすべく、装置本体に開口部を設け、当該開口部から侵入した虫のみを殺虫するものであり、誘引光源により誘引された虫であっても装置内部に侵入しないものは殺虫することができなかった。
他方、特開2005−40645号公報に記載される発明は、誘引光源の周辺に粘着部材を設けた構成であるが、この発明は虫受け部の角度を変更できる構成とすることを特徴とするものの、その角度は変更後において一定に維持され、様々な方向から飛来する虫を確実に捕獲殺虫し得るものではなかった。
さらに、上記いずれの発明においても、虫の誘引は、専ら誘引光源によるものであるため夜間に飛来する虫に対する殺虫効果は期待できるものの、昼間に飛来する虫に対する殺虫効果を期待することができず、昼夜を問わず殺虫効果を得ることのできる捕獲殺虫装置が切望されていた。
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、昼夜を問わず飛来する虫を捕獲殺虫し得るとともに、様々な角度で飛来する虫を効率よく捕獲殺虫し得る装置を提供することである。
そこで、本発明は、虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材とを有する捕獲殺虫装置において、上記粘着部材は、表面の角度が異なるように設置された複数の粘着部材であることを特徴とする捕獲殺虫装置を要旨としている。
上記構成によれば、誘引光源に向かって飛来する虫に対して、粘着部材の表面を異なる角度に向けて待ち受けることができる。従って、誘引光源に直線的に飛来せず、当該誘引光源の周辺を回るように飛ぶ虫をあらゆる角度から粘着部材で捕獲することができる。
また、本発明は、虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材とを有する捕獲殺虫装置において、上記誘引光源を両端で支持する二本の支柱と、この二本の支柱に架け渡されつつ支持され、かつ、水平面に対して鉛直方向に傾斜して上記粘着部材を保持する粘着部材装着部とを有し、上記粘着部材装着部は、上記粘着部材の傾斜角度を変更しつつそれぞれ個別に支持されてなる複数の粘着部材装着部であることを特徴とする捕獲殺虫装置をも要旨としている。
上記構成によれば、粘着部材装着部によって支持される粘着部材の表面が、水平面に対して垂直方向に傾斜する状態となることから、誘引光源に向かって水平方向に飛来する虫に対しても、垂直方向に飛来する虫に対しても、粘着部材の表面が虫を捕獲することを可能にする。そして、異なる角度に複数の粘着部材を支持することにより、直線的に飛ばない虫に対してもいずれかの粘着部材の表面に虫が接触する可能性が高くなるため、虫の捕獲の効率を向上させることとなる。
上記発明において、前記粘着部材装着部は、所定面積の表面部と、この表面部の下端縁を大きく折曲してなる返り部とを有する粘着部材装着部であり、前記粘着部材は、表面に粘着剤を有する有色板状の粘着部材であり、該粘着部材の裏面を上記粘着部材装着部の表面に当接しつつ該粘着部材を装着するとき、上記粘着部材装着部の返り部が該粘着部材の下端縁を保持するように構成することができる。
このような構成であれば、第1に、有色板状の粘着部材を使用することによって、昼間であっても、粘着部材の色彩に誘引されて飛来する虫を粘着部材によって捕獲することができ、第2に、粘着部材装着部に返り部を設けることで、粘着部材の端部表面と返り部の内側表面との間に僅かな隙間を構成させることとなり、この僅かな隙間を好んで飛来する虫を粘着部材の端部表面において捕獲することができるのである。これは、おそらく虫が花と勘違いして接近し、僅かな隙間に雌しべがあるものと錯覚するためであると考えられる。要するに、返り部は、粘着部材の保持を目的として、粘着部材の下端縁の当接を許容するものであるが、それに留まらず僅かな間隙(影)を構成することにより花に似た構造を形成するものとなる。
さらに、上記各発明において、前記粘着部材は、前記誘引光源の中心を通過する中央線に対称に配置されてなる構成とすることができる。この構成により、誘引光源を中心として、その周辺に飛来する虫の捕獲の確立を向上させることができる。すなわち、虫の飛来を誘引する光源は、一般的に紫外線放射蛍光管が使用されるところ、この蛍光管は棒状であるため、誘引光は専ら蛍光管の径方向に放射され、誘引される虫も径方向に飛来することとなるから、この蛍光管に軸線に対して対称に粘着部材を配置することにより、飛来する虫の進行方向に粘着部材の表面を合わせることが可能となるのである。
また、本発明は、虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材装着部と、この粘着部材装着部に装着される粘着部材と、上記誘引光源および粘着部材装着部を支持する基台とからなる捕獲殺虫装置において、上記基台は、浅いトレイ状に構成してなるベースと、このベースに立設された二本の支柱とを備え、ベース内部には誘引液を注入してなる捕虫箱を設置可能にしてなる基台であり、上記誘引光源は、上記二本の支柱によって支持されてなる棒状の紫外線放射蛍光管であり、上記粘着部材は、粘着剤を塗布してなる有色板状の粘着部材であり、上記粘着部材装着部は、上記二本の支柱に架け渡されつつ支持され、かつ、上記粘着部材の表面を水平面に対して鉛直方向に傾斜して保持する粘着部材装着部であって、上記粘着部材の傾斜角度を変更しつつそれぞれ個別に支持されてなる複数の粘着部材装着部であることを特徴とする捕獲殺虫装置を要旨とする。
上記構成によれば、虫の捕獲には、粘着部材のほかにベースに設置可能な捕虫箱の誘引液によることができる。そして、この捕虫箱は、基台のベースに装着可能であるから、捕虫箱を設置した状態の基台は、粘着部材とともに一体的に装着されるため、基台の移動によって粘着部材および捕虫箱を含む全体を移動することが可能となる。しかも、誘引光源に向かって飛来する虫の全てが誘引光源にのみ集中するものではなく、その周辺を飛び回るものや周辺の平面を這い回るものなど様々であるが、捕虫箱を設置する場合、這い回る虫を捕虫箱内の誘引液に誘引するとともに捕獲し、この誘引液内において窒息殺虫することができるのである。特に、当該誘引液に虫を誘引する香料を含有することにより、昼間に飛来する虫を粘着部材表面の色彩および誘引液の香料により誘引し、当該虫の捕獲殺虫効果を向上させることができる。
そして、上記発明において、前記粘着部材装着部は、所定面積の表面部と、この表面部の下端縁を大きく折曲してなる返り部とを有する粘着部材装着部であって、前記粘着部材の裏面を上記粘着部材装着部の表面に当接しつつ該粘着部材を装着するとき、上記粘着部材装着部の返り部が該粘着部材の下端縁を保持するように構成することができる。この場合、昼間に色によって誘引された虫を返り部の隙間に誘引させることとなり、一層効果的な虫の捕獲殺虫を可能にする。
また、上記発明において、前記粘着部材装着部は、前記誘引光源の中心を通過する中央線に対称に配置されてなる構成とすることができる。この場合、粘着部材が棒状の蛍光管を中心に対称に配置されるとともに、その表面の角度を変化させた状態で配置させることができ、誘引光源に向かって様々な角度から飛来する虫の捕獲を可能にするのである。
上記構成において、さらに、前記粘着部材装着部は、対称な関係にある相互間において支柱の幅寸法相当の間隙を有して配置されてなる構成とすることができる。この場合、粘着部材装着部は、蛍光管を中心に対称となるように配置されているため、粘着部材の表面は、蛍光管の両側に所定角度を有して配置されることとなるが、その中間に間隙が構成されることとなるから、粘着部材の表面が存在しない範囲が形成されることとなる。しかも、当該間隙は支柱の幅寸法相当の間隙であるから、蛍光管の直径寸法と同程度またはそれ以上の間隙を構成することとなる。従って、蛍光管に衝突した虫がその衝撃で落下するとき、粘着部材によって捕獲するのではなく落下させ、ベースに設置する捕虫箱内の誘引液により捕獲殺虫するのである。これにより、粘着部材の表面の一部に部分的に虫が集中して捕獲されることを回避し、虫の取り逃がしを防止することができるのである。
本発明によれば、複数の粘着部材が、異なる角度で誘引光源の近傍に設けられていることから、様々な方向から飛来する虫を捕獲することができる。さらに、粘着部材の表面が水平面に対して垂直方向に傾斜して設けられているため、下向きに飛来する虫のみならず、水平方向に飛来する虫に対しても粘着部材が有効に作用することとなる。
また、粘着部材の表面を有色とする構成によれば、夜間は誘引光源によって誘引される虫が飛来することにより、夜間に活動する虫を捕獲殺虫できる一方、昼間においても粘着部材表面の色に誘引される虫が飛来し、昼間に活動する虫をも捕獲殺虫できるものである。そして、夜間昼間のいずれにおいても虫の捕獲には、粘着部材表面の粘着力によってなされることとなり、感電時に生ずるような破裂音の発生を防止し得る。
さらに、誘引光源を中心に対称に配置した粘着部材装着部の中間において間隙を有する構成の場合には、夜間に誘引光源に向かって飛来する虫の中には、激しく誘引光源に衝突してその場で落下することがあり、この種の虫が誘引光源に衝突後上記間隙を通過してベース内に落下させることにより、ベース内に誘引液入りの捕虫箱を設けることにより、失神状態の虫をも確実に捕獲殺虫し得ることとなる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、図1に示すように、基台1に誘引光源2および粘着部材装着部3が支持され、粘着部材装着部3には粘着部材4が装着されている。基台1は、ベース11と、このベース11の上面に立設された支柱12,13と、支柱12,13の上端に架け渡された横架部材14とからなり、ベース11は、浅いトレイ状に形成され、捕虫箱5を設置可能にしている。
基台1の横架部材14には、蛍光装置21が設けられ、この蛍光装置21に連続する電極ソケット22,23が支柱12,13の上端付近に設けられており、誘引光源である紫外線放射蛍光管2は、その両端を電極ソケット22,23に装着することによって、支柱12,13の上端付近において支持されることとなるのである。また、蛍光装置21には図示せぬケーブルが接続され、電源供給を可能にしている。
粘着部材装着部3は、支柱12,13の両方に架け渡されて設けられており、双方の側面に当接されつつ固定されている。この粘着部材装着部3は、支柱12,13の側面に当接しつつ連結するブラケット部31と、粘着部材4の裏面に当接して当該粘着部材4の表面を所定方向に維持する粘着部材当接部32と、端縁付近を粘着部材当接部32の方向に折曲してなる返り部33とで構成されている。そして、返り部33の内側34は粘着部材4の端辺の当接を許容し、当該粘着部材4を支持できるようになっている。
粘着部材4は、粘着部材装着部3の当接部32の形状に合わせて長方形の板状に構成されている。また、図面上明確に示していないものの、表面には黄色またはピンク色などの色彩が施された有色板状の部材であり、しかも、その表面には粘着剤が塗布されている。他方、裏面には色彩および粘着剤が施されておらず、その表裏が明確に区別されている。そこで、この粘着部材4を粘着部材装着部3に装着する際には、粘着部材4の裏面を粘着部材装着部3の当接面に当接させるのであるが、上述のように粘着部材装着部3には返り部33が構成されているため、当該粘着部材装着部3の一端から当接部32の表面を摺動させるようにして装着するのである。
上記のような粘着部材装着部3は、図2に示すように、支柱12,13の両側に分かれて2個所ずつ配置されており、それぞれ当接面32を異なる角度に向けられている。これらすべての粘着部材装着部3に粘着部材4を装着することにより、当該粘着部材4の表面を異なる方向に向けて装着することが可能となるのである。
そして、図示のとおり、支柱12,13の片方側面に設けられる粘着部材装着部3a,3bに対して、他方側面に設けられる粘着部材装着部3c,3dは、支柱12,13の軸線Cを中心とする線対称となるように配置されている。換言すれば、蛍光管によって構成される誘引光源2の軸心を通る中央線Cに対称となるように配置されているのである。
また、片方側面の粘着部材装着部3a,3bは、相互に異なる傾斜角度の当接面32a,32bを形成している。すなわち、当接面32a,32bは、いずれも、水平面Xから先端を下方に所定の角度α,βだけ傾斜させてなり、当該傾斜角度α,βは『α<45°<β』の関係となるように調整しているのである。これにより、上段の粘着部材装着部3aの当接面32aは斜め45°よりも上向きに、下段の粘着部材装着部3bの当接面32bは斜め45°よりも横向きに、それぞれ配置されることとなるのである。そして、これと対称に設けられた他方側面の粘着部材装着部3c,3dの当接面32c,32dについても、上段を斜め45°よりも上向きに、下段を斜め45°よりも横向きにしつつ、それぞれ配置することとなるのである。上記構成の各粘着部材装着部3a〜3dに粘着部材4を装着することにより、それぞれ調整された当接面32a〜32dの向きに粘着部材4の表面を向かせることができるのである。
また、片方側面の粘着部材装着部3a,3bと、これに対称な粘着部材装着部3c,3dとの間には、支柱12,13の幅寸法Wに相当する間隙が設けられており、従って、誘引光源2の下方には粘着部材装着部3a〜3dが存在せず、これにより当然に粘着部材4も配置されず、これらの間隙を経由して直下にはベース11が位置するものである。そこで、図示のように、ベース11に捕虫箱5を設置することにより、粘着部材装着部3a〜3dの間隙を通過する虫を捕虫箱5によって捕獲することができるのである。すなわち、誘引光源2は夜間に使用されるものであるが、飛来する虫は、誘引光源2に向かって直進し、当該誘引光源2である蛍光管の表面に衝突して落下することが多く、このように落下する虫の全てを粘着部材4によって捕獲する場合、当該落下する位置に虫が集中し、粘着部材4の表面に虫が過密状態となることによって、さらなる虫の捕獲が不可能となるため、上記のように誘引光源2に衝突して落下する虫については、粘着部材4とは異なる手段によって捕獲するのである。
上記の捕虫箱5に注入される誘引液は、70%以上の水に樹液または蜂蜜等を混合してなるものであり、飛来する虫を樹液や蜂蜜の存在により誘引するとともに、侵入した虫は誘引液によって溺れ、結果的に窒息殺虫が可能となるのである。さらに、上記の捕虫箱5には、誘引液のほかに香料等を添加することにより、この香料によっても虫を誘引して捕獲殺虫することが可能となる。すなわち、誘引光源によって誘引される虫のなかには、誘引光源に直線的に飛来するものばかりでなく、誘引光源に周辺を飛び回る種類の虫も存在し、これらの虫は、誘引光源の近くに止まり、その周辺を這い回るものがある。そして、そのような虫は、好みの臭いに誘引されて移動方向を決定するため、捕虫箱5に香料を添加することで、上記のような虫を捕虫箱5に誘引し、この捕虫箱5の誘引液に侵入することによって捕獲されることとなるのである。しかも、昼間においては、粘着部材4の色彩に誘引されて飛来した虫が香料によって捕虫箱5に誘引され、当該捕虫箱5の内部に侵入した虫を捕獲することができるのである。
この場合、ベース11は浅いトレイ状に形成されているが、このトレイ状の底面部分全体に捕虫箱5が存在するような構成とするのではなく、トレイ状の底面部分の一部に捕虫箱5を設置することにより、捕虫箱5に注入している誘引液に侵入した虫がベース11の外方に移動することを回避することができるのである。つまり、誘引液に侵入した虫が即死せず、その周辺を這い回ることがあったとしても、捕虫箱5の周辺にベース11の底面部分が存在することにより、虫の死骸をベース11の範囲内に収めることが可能となるのである。なお、上記誘引液には殺虫効果を有する薬液が含有されておらず、仮に、この誘引液に侵入した虫が窒息することなく逃げることができたとするとき、当該虫が触れた誘引液による作物等への害を心配することがないのである。
次に、粘着部材装着部3の返り部33について詳述すると、図2において示しているように、粘着部材装着部3の下端縁付近を当接面32の側に折曲することにより、下端縁を上向きに湾曲してなる返り部33が構成されているのである。そして、返り部33の内側34には十分に粘着部材4が侵入できる間隙が設けられ、一義的には、粘着部材4の下端縁41の当接を許容して、当該粘着部材4の下端縁41を支持し、粘着部材4の全体を支持するものであり、二義的には、粘着部材4の表面42との間で僅かな間隙を形成し、暗部を構成するものである。すなわち、粘着部材4の表面42には、その全面に着色層43と、この着色層43の表面に透明な粘着層44が構成されており、粘着部材4の下端縁41の周辺においてもその表面42には粘着層44が存在している。そして、返り部33の内側34に位置する粘着部材4の表面42にも粘着層44が存在しているのである。従って、昼間においては、返り部33によって日陰となった部分が暗部となり、粘着部材4の着色層43の色彩に誘引されて集まった虫は、日陰部分を雌しべ(密がある部分)と錯覚し、虫の侵入を誘引することとなり、また、夜間においては、明確な暗部を構成しないものの、縁や隙間に沿って移動する習性のある虫を誘引することとなり、当該隙間に侵入した虫を粘着部材4の粘着層44により捕獲することが可能となるのである。なお、図1および図2に示しているように、粘着部材装着3の上端縁付近(ブラケット部31の中間部分)にも、上記返り部33と同様に折曲してなる構成とすることができる。この場合には、粘着部材4の離脱を防止するとともに、粘着部材装着部3の上端縁付近においても虫の侵入を誘引することとなる。
本実施形態の構成は上記のとおりであるから、昼間および夜間において飛来する虫の駆除に大きく貢献できるものである。すなわち、図3に示すように、ビニルハウス6における栽培においては、ハウス内の温度調整が重要であるところ、昼間の高温時には、天窓7,8を開放することが頻繁に行われている。そして、天窓7,8を開放した場合には、ビニルハウス6の周辺に生息する虫がハウス内に侵入することとなる。そこで、このように天窓7,8から侵入した虫Bは、天窓7,8から粘着部材4の色彩等に誘引されて斜め下向きに降下して飛来するため、上段の粘着部材装着部3a,3c(図2)に装着した粘着部材4が当該虫Bの捕獲に効果的となる。また、既にハウス内に侵入している虫Bは、ビニルハウス6の内部を自由に飛び回ることができるため、降下する虫Bに対しては上記と同様に、上段の粘着部材装着部3a,3cに装着した粘着部材4が、横向きに飛び回る虫Bに対しては下段の粘着部材装着部4b,4dに装着した粘着部材4が、それぞれ誘引しつつ捕獲殺虫することとなる。
そして、ビニルハウス6の天窓7,8を閉鎖した後は、既に侵入した虫Bを捕獲殺虫することが必要となるため、上記飛び回る虫Bを上下段の粘着部材装着部3a〜3dに装着したそれぞれの粘着部材4によって捕獲殺虫することとなるが、このとき、当該粘着部材4の表面に施した色彩に誘引されて飛来する虫Bを効率よく捕獲することができるのである。さらに夜間においては、既に侵入した虫Bを誘引し捕獲殺虫するため、誘引光源を点灯し、この誘引光源によって誘引された虫Bを粘着部材4および捕虫箱5の誘引液によって捕獲殺虫するのである。
このように、昼間および夜間において効率よく虫を捕獲殺虫することにより、ビニルハウス6の内部に侵入した病害虫の絶対数量を減少させることができ、ハウス栽培における作物の収量を安定的にすることができるものである。また、上記のようなビニルハウス6に限らず、民家においても同様に使用でき、夏季において換気等のために窓を開放した際に侵入する虫を昼間および夜間に捕獲殺虫することができ、快適な住空間を得ることができることとなる。
本発明の実施形態は以上のとおりであるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態とすることは可能である。例えば、上記実施形態では、ベース11に捕虫箱5を設置したものを示しているが、この捕虫箱5は、捕獲殺虫すべき虫の種類等に応じて設置しない態様とすることが可能である。すなわち、捕虫箱5は、誘引光源に衝突した虫が落下した際に捕獲殺虫するためのものであるが、そのような虫の捕獲殺虫を不要とする場合には、敢えて捕虫箱5を設けるには及ばない。また、粘着部材4には、粘着層44のほかに着色層43を設けるものであるが、粘着部材4が有する独自の色彩により虫を誘引させることができる場合(例えば、粘着部材4の独自の色彩が白色であり、捕獲殺虫すべき虫が白色に誘引されるなどの場合)には、敢えて着色層43を設けるには及ばない。さらに、実施形態の粘着部材装着部3a〜3dは、支柱12,13の片方側面にそれぞれ2個ずつ設置しているが、この数は適宜変更可能であり、その際に、当接面32a〜32dの角度についても適宜変更可能である。また、誘引光源の軸線Cを通過する中央線を中心に左右対称に構成しているが、建物(例えば、ビニルハウス6)の壁面に設置する場合には、片側にのみ粘着部材装着部3a,3bを配置した構成のものを使用してもよい。
本発明の実施形態を示す斜視図である。 II−II断面図である。 実施形態の使用態様を示す説明図である。
符号の説明
1 基台
2 誘引光源(蛍光管)
3,3a,3b,3c,3d 粘着部材装着部
4 粘着部材
5 捕虫箱
6 ビニルハウス
7,8 天窓
11 ベース
12,13 支柱
14 横架部材
21 蛍光装置
22,23 電極ソケット
31 ブラケット部
32,32a,32b,32c,32d 当接面
33 返り部
34 返り部内側
41 粘着部材下端縁
42 粘着部材表面
43 着色層
44 粘着層
A 捕獲殺虫装置
B 虫
C 中央線
X 水平面
W 間隙

Claims (8)

  1. 虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材とを有する捕獲殺虫装置において、上記粘着部材は、表面の角度が異なるように設置された複数の粘着部材であることを特徴とする捕獲殺虫装置。
  2. 虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材とを有する捕獲殺虫装置において、上記誘引光源を両端で支持する二本の支柱と、この二本の支柱に架け渡されつつ支持され、かつ、水平面に対して鉛直方向に傾斜して上記粘着部材を保持する粘着部材装着部とを有し、上記粘着部材装着部は、上記粘着部材の傾斜角度を変更しつつそれぞれ個別に支持されてなる複数の粘着部材装着部であることを特徴とする捕獲殺虫装置。
  3. 前記粘着部材装着部は、所定面積の表面部と、この表面部の下端縁を大きく折曲してなる返り部とを有する粘着部材装着部であり、前記粘着部材は、表面に粘着剤を有する有色板状の粘着部材であり、該粘着部材の裏面を上記粘着部材装着部の表面に当接しつつ該粘着部材を装着するとき、上記粘着部材装着部の返り部が該粘着部材の下端縁を保持するように構成してなる請求項2記載の捕獲殺虫装置。
  4. 前記粘着部材は、前記誘引光源の中心を通過する中央線に対称に配置されてなることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の捕獲殺虫装置。
  5. 虫を誘引する光を点灯する誘引光源と、この誘引光源の近傍に設置される粘着部材装着部と、この粘着部材装着部に装着される粘着部材と、上記誘引光源および粘着部材装着部を支持する基台とからなる捕獲殺虫装置において、上記基台は、浅いトレイ状に構成してなるベースと、このベースに立設された二本の支柱とを備え、ベース内部には誘引液を注入してなる捕虫箱を設置可能にしてなる基台であり、上記誘引光源は、上記二本の支柱によって支持されてなる棒状の紫外線放射蛍光管であり、上記粘着部材は、粘着剤を塗布してなる有色板状の粘着部材であり、上記粘着部材装着部は、上記二本の支柱に架け渡されつつ支持され、かつ、上記粘着部材の表面を水平面に対して鉛直方向に傾斜して保持する粘着部材装着部であって、上記粘着部材の傾斜角度を変更しつつそれぞれ個別に支持されてなる複数の粘着部材装着部であることを特徴とする捕獲殺虫装置。
  6. 前記粘着部材装着部は、所定面積の表面部と、この表面部の下端縁を大きく折曲してなる返り部とを有する粘着部材装着部であって、前記粘着部材の裏面を上記粘着部材装着部の表面に当接しつつ該粘着部材を装着するとき、上記粘着部材装着部の返り部が該粘着部材の下端縁を保持するように構成してなる請求項5記載の捕獲殺虫装置。
  7. 前記粘着部材装着部は、前記誘引光源の中心を通過する中央線に対称に配置されてなることを特徴とする請求項5または6に記載の捕獲殺虫装置。
  8. 前記粘着部材装着部は、対称な関係にある相互間において支柱の幅寸法相当の間隙を有して配置されてなる請求項7記載の捕獲殺虫装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012019759A (ja) * 2010-07-16 2012-02-02 Hamamatsu Photonics Kk 害虫捕獲装置及び害虫捕獲装置を用いた害虫捕獲方法
KR101286592B1 (ko) 2010-08-06 2013-07-17 은 식 신 해충 점착 포집기
CN104186448A (zh) * 2014-08-29 2014-12-10 广西大学 一种用于食用菌害虫防治的诱杀装置
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CN111903636A (zh) * 2020-08-14 2020-11-10 河南工业大学 一种储粮昆虫在线监测装置

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