JP2017143785A - 捕虫器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主誘引光源を本体内部に隠しながらも遠距離からの昆虫の誘引を可能にしつつ、装置近傍に昆虫が留まらずに確実に本体内部の捕虫手段まで誘導できる捕虫器の提供。【解決手段】捕虫器31は、開口34を有する本体32、昆虫Mを誘引する光L1を開口34側に向けて照射する主誘引光源39、誘引された昆虫Mを捕獲する捕虫手段35、補助誘引構造部41を備える。主誘引光源39及び捕虫手段35は、本体32の内部にて視認不能な状態で配置される。補助誘引構造部41は、本体32における開口34の外側にて視認可能な状態で配置される。補助誘引構造部41は、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域R1,R2からなるコントラスト強調部C1を表面に有する。補助誘引構造部41は、能動的または受動的な発光により昆虫Mを誘引する。補助誘引構造部41の発する光L2による誘引力は、主誘引光源39の発する光L1による誘引力よりも低い。【選択図】図4

Description

本発明は、主として飛翔性の昆虫を光で誘引して捕獲する捕虫器に関するものである。
従来、主として飛翔性の昆虫を光で誘引して捕獲する捕虫器がよく知られている。一般的に昆虫は、300nm〜400nmの紫外線の帯域の中でも、特に350nm〜380nmの波長の光に誘引されることが知られている。そして、捕虫器内部の誘引光源に誘引された昆虫は、誘引光源の周囲に設置された粘着板や電撃装置などの捕獲手段により捕獲され、殺虫されるようになっている。
捕虫器等を用いた従来の捕虫技術としては、例えば、特許文献1に開示された「殺虫装置」が知られている。この殺虫装置は最も内側に位置するLEDユニットから電撃格子、最も外側に位置するガード部の順に入れ子状に配置されている。ここでガード部は網目状に配置されているため、電撃格子は外側から視認できる。このような捕虫器の構造では、捕獲された昆虫が視認できたり、昆虫が捕獲される瞬間が視認できたりしてしまう。よって、例えば飲食店や食品小売店等のように清潔さが求められる店舗においては、客が捕虫器の設置に気付いたときに不潔で不快な印象を抱くことがある。
また、特許文献2に開示された「捕獲器」は、捕獲器の軸を中心とする全周の表面に、捕獲手段として粘着層を備えている。このような構造の場合、工場や一般家庭においても、捕獲された昆虫が視認されてしまうため、利用者が不快感を抱くことになる。また、捕獲手段が捕虫器の外部に近い位置に配置されていることで、捕虫された昆虫が逃げ出したり、周囲に虫の死骸が飛び散ったりするという問題も生じる。
一方、誘引光源と捕獲手段とを捕虫器の内部に配置した場合には、誘引光源が捕獲対象である昆虫からも視認されにくくなるので、捕獲性能が低下する可能性が高い。このため、昆虫にとって視認性が高く捕獲性能が高いことと、人間にとって視認性が低く隠蔽性が高いこととの両立が、捕虫器に求められていた。
これらの問題に対処するためには、昆虫の捕虫器近傍への誘引と、近傍から捕獲部への誘導とを兼ね備えた構造が必要とされる。例えば、特許文献3には、誘引光を反射板に反射させることにより、効率よく前面開口部から光を出射させることが可能な「捕獲器」が開示されている。しかし、その構造の誘虫性への効果や捕獲手段への誘導に関する効果については明記されていない。
また、特許文献4には、光源の上部に高反射の反射板を配置することで、反射板を第2の光源として、誘虫のための光を広範囲に照射して誘引効率を高めることが可能な「誘虫捕獲装置」が開示されている。この反射板は、340nm〜380nmの波長の光に対する全反射率が50%以上で、光拡散率が30%以上となるように構成されている。
特許文献5には、誘引光源の上方に反射誘引部を備える「害虫防除装置」が開示されている。ただし、その反射特性は光の一部または全部を反射する反射特性とされており、誘導のための特別な工夫がなされているものではない。
特許文献6には、光源とは別に反射拡散板を配置した「害虫防除器具及びその取付構造」が開示されている。しかし、その機能特性は明記されておらず、誘導は気流と負の重力走性とによって行われるとされている。
特許文献7には、反射鏡を備えるとともに、それに加えて光源側に略400nm以上450nm以下の波長の光で励起される蛍光体を塗布した光学フィルタを備えた「捕虫器」が開示されている。この捕虫器は、蛍光体の光が反射鏡ではとらえにくい捕獲器下方に飛翔している昆虫に対して、高い誘引効果を持つとされている。
特開2011−254714号公報 特開2010−279254号公報 特開2007−135527号公報 特開2008−29206号公報 特開2008−154519号公報 特開2007−289053号公報 特開2008−154500号公報
しかしながら、特許文献1〜7に示す従来既存の捕虫技術では、反射体や蛍光体への昆虫の定着が予想され、また遠距離から昆虫を十分に誘引できない可能性がある。そこで、主誘引光源を装置内部に収容した捕虫器において、より効果的に捕虫器の近傍に昆虫を誘引し、かつ誘引された昆虫をより効果的に捕獲手段へ誘導する技術が求められている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、主誘引光源を本体内部に隠しながらも遠距離からの昆虫の誘引を可能にしつつ、装置近傍に昆虫が留まらずに確実に本体内部の捕虫手段まで誘導することができる捕虫器を提供することにある。
上記課題を解決するための手段を下記[1]〜[9]に列挙する。
[1]昆虫が侵入可能な大きさの開口を有する本体と、前記昆虫を誘引する光を前記開口側に向けて照射する主誘引光源と、前記主誘引光源により誘引された前記昆虫を捕獲する捕虫手段とを備え、前記本体の内部に前記主誘引光源及び前記捕虫手段が外部から視認不能な状態で配置される捕虫器において、前記本体における前記開口の外側にて視認可能な状態で配置され、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域からなるコントラスト強調部をその表面に有し、能動的または受動的な発光により前記昆虫を誘引する補助誘引構造部を備えるとともに、前記補助誘引構造部の発する光による誘引力が、前記主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されていることを特徴とする捕虫器。
上記手段1に係る発明によると、主誘引光源及び捕虫手段については装置外部から視認不能な状態で本体内部に配置されている一方、補助誘引構造部については本体における開口の外側にて視認可能な状態で配置されている。よって、昆虫は、表面にコントラスト強調部を付与した補助誘引構造部の発する光の誘引力によって、まず補助誘引構造部に誘引される。すると、補助誘引構造部の表面近傍に到った昆虫にとって、主誘引光源の発する光が直接的に視認可能となる。次に、その昆虫は主誘引光源の発する光に誘引されて開口から本体の内部に入り込み、最終的に捕虫手段によって捕獲される。この場合、補助誘引構造部の発する光による誘引力が、主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されているため、誘引された昆虫は、補助誘引構造部に留まらずに確実に本体内部の捕虫手段まで誘導される。
[2]前記本体は、前記主誘引光源が配置される光源側部分と、前記捕虫手段が配置される捕虫側部分とに分離交換可能であることを特徴とする手段1に記載の捕虫器。
従って、上記手段2に係る発明によると、例えば、主誘引光源が故障等した場合に光源側部分を交換したり、捕虫手段が汚損、劣化等した場合に捕虫側部分を交換したりすることが可能となる。ゆえに、光源側部分と捕虫側部分とが分離不能な一体構造である場合に比べてメンテナンスが容易になり、利便性が向上する。
[3]昆虫が侵入可能な大きさの開口を有し、前記昆虫を誘引する光を前記開口側に向けて照射する主誘引光源を配置可能な光源配置部が設けられた本体と、前記主誘引光源により誘引された前記昆虫を捕獲する捕虫手段とを備え、前記光源配置部に前記主誘引光源を配置したときに、前記本体の内部に前記主誘引光源の発光部及び前記捕虫手段が外部から視認不能な状態で配置可能な捕虫器において、前記本体における前記開口の外側にて視認可能な状態で配置され、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域により構成されるコントラスト強調部をその表面に有し、能動的または受動的な発光により前記昆虫を誘引する補助誘引構造部を備えるとともに、前記補助誘引構造部の発する光による誘引力が、前記主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されていることを特徴とする捕虫器。
従って、上記手段3に係る発明によると、例えば光源配置部に主誘引光源を配置した場合には、主誘引光源の発光部及び捕虫手段については、装置外部から視認不能な状態で本体内部に配置されることになる。一方、補助誘引構造部については、本体における開口の外側にて視認可能な状態で配置されている。よって、昆虫は、表面にコントラスト強調部を付与した補助誘引構造部の発する光の誘引力によって、まず補助誘引構造部に誘引される。すると、補助誘引構造部の表面近傍に到った昆虫にとって、主誘引光源の発する光が直接的に視認可能となる。次に、その昆虫は主誘引光源の発する光に誘引されて開口から本体の内部に入り込み、最終的に捕虫手段によって捕獲される。この場合、補助誘引構造部の発する光による誘引力が、主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されているため、誘引された昆虫は、補助誘引構造部に留まらずに確実に本体内部の捕虫手段まで誘導される。
[4]前記補助誘引構造部は、前記主誘引光源からの光を受けて反射光を発する反射体、または前記主誘引光源からの光を受けて蛍光を発する蛍光体を含んで構成されることを特徴とする手段1乃至3のいずれか1項に記載の捕虫器。
従って、上記手段4に係る発明によると、補助誘引構造部の発する反射光または蛍光によって、昆虫が補助誘引構造部に誘引される。また、補助誘引構造部に発光のための手段を設ける必要がないことから、能動的な発光により昆虫を誘引する補助誘引構造部を採用した場合に比べて、装置構成を簡略化することができる。
[5]前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、前記コントラスト強調部を構成する前記2つの領域のうち、相対的に輝度が高い高輝度領域の光強度を前記主誘引光源の光強度の1%以上80%未満に設定することによって、設けられていることを特徴とする手段4に記載の捕虫器。
従って、上記手段5に係る発明によると、補助誘引構造部と主誘引光源とにおける誘引力の差が好適範囲となる結果、遠距離から昆虫を十分に誘引しつつ、補助誘引構造部に対する昆虫の定着を十分に防止することが可能となる。高輝度領域の光強度が主誘引光源の光強度の1%未満であると、補助誘引構造部と主誘引光源とにおける誘引力の差が大きくなりすぎて、遠距離から昆虫を十分に誘引できなくなる可能性がある。逆に、80%以上であると、補助誘引構造部と主誘引光源とにおける誘引力の差が小さくなりすぎて、昆虫が主誘引光源に誘引されにくくなり、補助誘引構造部に対する昆虫の定着を十分に防止できなくなるおそれがある。なお、高輝度領域の光強度は、主誘引光源の光強度の1%以上50%未満に設定されることが好ましく、10%以上40%未満に設定されることがより好ましい。
[6]前記補助誘引構造部が前記反射体である場合、前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、前記主誘引光源の発する光の波長帯よりも長波長側に狭い波長帯の前記反射光を発する前記反射体を用いることによって、設けられていることを特徴とする手段4に記載の捕虫器。
従って、上記手段6に係る発明によると、このような反射特性の反射体を用いることによって、好適な誘引力の差を比較的容易に付与することが可能となる。
[7]前記補助誘引構造部が前記蛍光体である場合、前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、前記主誘引光源の発する光の波長帯に含まれる励起光の波長よりも長波長側の波長の前記蛍光を発する前記蛍光体を用いることによって、設けられていることを特徴とする手段4に記載の捕虫器。
従って、上記手段7に係る発明によると、このような励起特性の蛍光体を用いることによって、好適な誘引力の差を比較的容易に付与することが可能となる。
[8]前記開口は前記本体の底面に設けられ、前記補助誘引構造部は、前記本体における前記開口の外側かつ下方に配置されていることを特徴とする手段1乃至7のいずれか1項に記載の捕虫器。
従って、上記手段8に係る発明によると、装置の下方、斜め前下方あるいは前方を含む範囲に補助誘引構造部の光が発せられることから、当該方向にいる昆虫を効率よく誘引することができる。また、開口が本体の底面に設けられていることから本体内部への塵、埃、雨水などの侵入を防止することできるほか、例えば床や地面から離れた箇所への設置に適したものとすることができる。
[9]前記補助誘引構造部は、頂部が上を向くように配置された略錐体であることを特徴とする手段8に記載の捕虫器。
従って、上記手段9に係る発明によると、捕虫器周辺のより広い範囲に補助誘引構造部の光が拡散されることから、補助誘引構造部の周囲にいる昆虫を効率よく誘引することができる。
以上詳述したように、請求項1〜9に記載の発明によると、主誘引光源を本体内部に隠しながらも遠距離からの昆虫の誘引を可能にしつつ、装置近傍に昆虫が留まらずに確実に本体内部の捕虫手段まで誘導することができる捕虫器を提供することができる。
(a)は本発明を具体化した第1実施形態の捕虫器を正面側から見たときの概略斜視図、(b)は同じく概略分解斜視図。 (a)は第1実施形態の捕虫器を背面側から見たときの概略斜視図、(b)は同じく概略分解斜視図。 第1実施形態の捕虫器の設置状態を示す概略縦断面図。 (a)は本発明を具体化した第2実施形態の捕虫器の正面図、(b)は同じく概略縦断面図。 本発明を具体化した第3実施形態の捕虫器の縦断面図。 第3実施形態にて行った実験の内容を説明するための概略図。 (a)〜(c)は上記実験の結果を示すグラフ。 (a)〜(d)は別の実施形態における捕虫器の正面図。 (a),(b)は別の実施形態における捕虫器の概略縦断面図。 (a),(b)は別の実施形態における捕虫器の概略縦断面図。 (a),(b)は別の実施形態における捕虫器の概略縦断面図。 別の実施形態における捕虫器の設置状態を示す概略縦断面図。 別の実施形態における捕虫器の設置状態を示す概略縦断面図。 別の実施形態における捕虫器の設置状態を示す概略縦断面図。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第1実施形態の捕虫器を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
本実施形態の捕虫器11は、主として店舗や工場などの中で使用することを想定した壁掛け式の捕虫器11である。
図1〜図3に示されるように、この捕虫器11は、本体12、主誘引光源13、捕虫手段14等を備えている。本体12は、昆虫M(主として飛翔性の昆虫)が侵入可能な大きさの開口16を底面に有する筐体であり、図3に示すように背面部18が壁W1に固定されるようになっている。本実施形態の本体12においては、背面部18と、それ以外の部分(即ち、前面部、上面部及び両側面部からなる本体主要部)とが互いに分離可能な構成となっている。なお、この本体主要部は、背面部18及びそれに固定される各種部品を覆い隠すための着脱可能なカバー部材と把握することもできる。図1、図2においては、説明の便宜上、背面部18を取り外した状態が示されている。本体12は光L1を確実に遮蔽することができる任意の材料により形成され、例えば金属や合成樹脂等の材料を用いて構成されている。
ちなみに、上記の遮光性の条件を満たすものであれば、例えば紙や木などの材料を用いることも許容される。本体12の形状は特に限定されないが、本実施形態においては正面視で横幅の大きい長方形状とされている。
図3等に示されるように、本体12の内部には主誘引光源13及び捕虫手段14が外部から視認不能な状態で配置されている。本実施形態において主誘引光源13は、本体12の背面部18における内面側に横置き状態で取り付けられている。この主誘引光源13は、300nm〜700nm程度の光L1を開口16側に向けて照射することができる。ちなみに、この主誘引光源13は、昆虫Mを強く誘引する紫外域(340nm〜400nm)の光L1を含んでいる。本体12の内部には主誘引光源13の点灯制御に必要な電子機器等を備えた電子機器ユニット15(具体的には、制御基板、電源、安定器など)が収容されている。この電子機器ユニット15は、主誘引光源13の光L1を遮らないように、主誘引光源13よりも上部位置(即ち、開口16からみて奥側となる位置)にて背面部18における内面側に取り付けられている。
捕虫手段14は主誘引光源13により誘引された昆虫Mを捕獲するための部材または部位であって、例えば、粘着式、乾式、電撃式、水盤式、吸引式のもの等を使用することができる。本実施形態では、例えば板状をなす粘着式の捕虫手段14を2つ採用し、主誘引光源13を挟んでそれらを前後に配置するとともに、後方に配置したものを背面部18における内面側に取り付け、前方に配置したものを前面部における内面側に取り付けている。なお、このような粘着式の捕虫手段14は、本体12から取り外しが可能であり、適宜交換することができるようになっている。粘着式の捕虫手段14は、電力を必要としないので電撃式に比べて経済的であるというメリットがある。また、乾式のものでは一旦捕獲した昆虫Mが出て行ってしまう可能性があるが、粘着式の捕虫手段14では捕獲した昆虫Mを逃がさずに留めておくことができるというメリットもある。
この捕虫器11は、主誘引光源13に加えて補助誘引構造部17を備えている。補助誘引構造部17は本体12における開口16の外側かつ下方にて視認可能な状態で配置され、その上端部が背面部18における内面側の下縁中央部に固定されている。本実施形態の補助誘引構造部17は、斜め上方向を向いた傾斜面を表面に有するとともに、上端部から下端部にいくに従って幅広となる略扇形状の部材であって、例えば光L1を反射可能なアルミ拡散反射板などを用いて構成されている。なお、補助誘引構造部17はアルミニウム以外の材料を用いて構成されていても勿論よい。
補助誘引構造部17は、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域R1,R2からなるコントラスト強調部C1(以下「視覚的エッジ」とも称する)をその表面に有している。なお、コントラスト強調部C1は、図1(a),図3では描かれているが、図1(b),図2(a),図2(b)では省略された状態とされている。上記の「2つの領域」とは、例えば、相対的に輝度が高い高輝度領域R1、相対的に輝度が低い低輝度領域R2のことをそれぞれ意味している。そして、このような補助誘引構造部17は、主誘引光源13からの光L1によって受動的に発光し、その受動的な発光により昆虫Mを誘引するようになっている。なお、この補助誘引構造部17では、下端側にて水平方向に延びる帯状の低輝度領域R2が形成され、それよりも上側が高輝度領域R1となっている。ここでは、高輝度領域R1の面積は低輝度領域R2の面積と同程度に設定されているが、両者の面積比率は任意に設定することができる。
この捕虫器11では、補助誘引構造部17の発する光L2による誘引力が、主誘引光源13の発する光L1による誘引力よりも低くなるように設定されている必要がある。より具体的にいうと、補助誘引構造部17と主誘引光源13とにおける誘引力の差は、上記2つの領域R1,R2のうち、相対的に輝度が高い高輝度領域R1の光強度を主誘引光源13の光強度の1%以上80%未満に設定することによって、設けられている。なお本実施形態では、高輝度領域R1の光強度を主誘引光源13の光強度の30%〜40%程度に設定している。
このほかにも、補助誘引構造部17と主誘引光源13とにおける誘引力の差は、補助誘引構造部17と主誘引光源13とにおいて発する光L1,L2の波長の違いによって設けることができる。
例えば、補助誘引構造部17が反射体を含んで構成される場合、誘引力の差は、主誘引光源13の発する光L1の波長帯よりも長波長側に狭い波長帯の反射光L2を発する反射体を用いることによって、設けることができる。
具体的にいうと、本実施形態の主誘引光源13の発する光L1は、昆虫Mを強く誘引する紫外域(340nm〜400nm)の波長帯を含んでいるが、反射光L2のなかに当該波長帯を含まないような反射体を用いて補助誘引構造部17を構成してもよい。即ち、400nm〜700nm程度の波長帯のみを含む反射体を用いて補助誘引構造部17を構成してもよい。あるいは、紫外域の波長帯を含まない主誘引光源13において、例えば主誘引光源13の発する光の波長帯が400nm〜700nmであれば、反射光L2のなかに480nm〜700nmの波長帯のみを含む反射体を用いて補助誘引構造部17を構成してもよい。この場合、補助誘引構造部17の表面に当該反射体を塗布、貼付等により設けてもよいほか、当該反射体そのものを補助誘引構造部17としてもよい。
また、補助誘引構造部17が蛍光体を含んで構成される場合、誘引力の差は、主誘引光源13の発する光L1の波長帯に含まれる励起光の波長よりも長波長側の波長の蛍光を発する蛍光体を用いることによって、設けることができる。具体的にいうと、本実施形態の主誘引光源13の発する300nm〜700nm程度の光L1のうち、300nm〜500nmの波長帯の光L1により励起されて、その励起光よりも長波長側の波長帯の蛍光L2を発する蛍光体を用いて補助誘引構造部17を構成してもよい。この場合、補助誘引構造部17の表面に当該蛍光体を塗布、貼付等により設けてもよいほか、当該蛍光体そのものを補助誘引構造部17としてもよい。
ところで、コントラスト強調部C1を表面に有する補助誘引構造部17は、有しないものに比べて誘引効果が高くなることが一般的に知られている。例えば、特願2012−049842に係る「誘引装置、捕虫装置及び捕虫方法」では、昆虫が視覚的コントラストの急峻な部位、即ち視覚的なエッジに誘引されることが報告されている。この視覚的エッジは、紫外領域と別領域の波長とによるコントラスト、あるいは偏光方向が異なる2つの偏光によるコントラストとされている。また、このコントラストは、捕虫手段の中心に配置されるとものとされている。一方、本実施形態の捕虫器11では、視覚的エッジは捕虫手段14や主誘引光源13には付与されず、昆虫Mを遠距離から誘引する刺激を与えるものとして、補助誘引構造部17にのみ付与されている。
この視覚的エッジは、補助誘引構造部17の構造上のエッジにより、構造部とその背景とによって自然に作出されるものではなく、補助誘引構造部17である反射体あるいは蛍光体の表面上に作出されるものである。異なった光特性を持つ隣接した2つの領域R1,R2からなるコントラスト強調部C1としては、例えば、相対的に輝度が高い高輝度領域R1と、相対的に輝度が低い低輝度領域R2とを隣接させて配置したものがある。具体的には、反射率の異なる2つの素材を用いることでこのようなコントラスト強調部C1を付与することができる。なお、低輝度領域R2に用いる素材は、高輝度領域R1に用いる素材の50%以下の平均反射率を持つものであることが好ましく、40%以下の平均反射率を持つものであることがより好ましく、30%以下の平均反射率を持つものであることが特に好ましい。このような視覚的エッジは、例えば、補助誘引構造部17と主誘引光源13とにおいて発する光L1,L2の波長の違いによっても、設けることができる。
このように構成された捕虫器11では、主誘引光源13及び捕虫手段14は、装置外部から視認不能な状態で本体12内部に配置されている。その一方で、補助誘引構造部17は、本体12における開口16の外側かつ下方にて視認可能な状態で配置されている。図3に示されるように、主誘引光源13の発する光L1は、本体12の底面に設けた開口16を経て補助誘引構造部17の表面に照射される。そこで、反射された光L2は装置の前方及び左右方向に広く拡散され、その結果として光L2を見た昆虫Mが補助誘引構造部17の方向に誘引される。なお、補助誘引構造部17の表面にはコントラスト強調部C1が付与されているため、誘引力が弱めに設定されていたとしても、遠距離から昆虫Mを誘引することができる。この時点では、まだ昆虫Mは主誘引光源13の発する光L1を直接的に視認することはできない。昆虫Mが補助誘引構造部17の表面近傍に到ると、はじめて主誘引光源13の発する光L1を直接的に視認することが可能となる。ここで、補助誘引構造部17の発する光L2による誘引力は、主誘引光源13の発する光L1による誘引力よりも低くなるように設定されていることから、次に昆虫Mは主誘引光源13の発する光L1に誘引されて開口16の方向に移動する。つまり、昆虫Mは補助誘引構造部17の表面近傍に留まらずに、確実に本体12内部に入り込み、主誘引光源13の両側にある捕虫手段14まで誘導された後、最終的にその捕虫手段14によって捕獲される。
[第2の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第2実施形態の捕虫器31を図4に基づき詳細に説明する。なお、この捕虫器31は、主として屋外で使用することを想定した吊り下げ式の捕虫器31である。
図4に示されるように、この捕虫器31は、本体32、主誘引光源39、捕虫手段35等を備えている。本実施形態の本体32は、y軸を中心として放物線を回転させたときにできるような立体形状を有している。本体32は内方に向かって凹んだ傾斜を持つ底面33を有しており、その底面33の中央部には昆虫Mが侵入可能な大きさの開口34が設けられている。本実施形態の本体32は汎用の合成樹脂材料を用いて形成されているが、光L1を確実に遮蔽することが可能なものであれば、金属、紙、木などの材料により形成されてもよい。本体32の上端には吊り下げ用のフック42が設けられており、このフック42を用いて天井から垂らしたひも等に吊るすことができるようになっている。
本体32における内部空間36には、主誘引光源39及び捕虫手段35が外部から視認不能な状態で配置されている。本実施形態における主誘引光源39は、例えば比較的小さい直流電源にて発光する小型のLEDを用いて構成され、本体32内の上部に設けられた光源配置部37の下面側中央部に固定されている。一方、光源配置部37の上面側には、この主誘引光源39を点灯制御するための制御基板や電源などを含む電子機器ユニット38が固定されている。主誘引光源39は直下に位置する開口34を向くようにして配置されており、300nm〜700nm程度の光L1をその方向に照射することができるようになっている。
本実施形態の捕虫器31の場合、本体32の内部空間36のうち開口34よりも下方にある領域が、乾式の捕虫手段35として実質的に機能する部位となっている。即ち、捕虫手段35として機能するこの部位は下方に行くに従って狭くなっており、開口34から内部空間36に入り込んだ昆虫Mにとって逃げ出しにくいものとされている。乾式の捕虫手段35は、例えば電撃式のものように電力を必要としないので経済的であるというメリットがある。また、粘着式のものでは捕獲した昆虫Mに粘着剤が付着して損傷、死亡してしまう可能性があるが、乾式の捕虫手段35では捕獲した昆虫Mを損傷させずに、生かしたまま維持することができるというメリットがある。もっとも、本体32の内部空間36に例えば粘着シートなどを配置し、粘着式の捕虫手段を構成しても勿論よい。この場合、粘着シート等の部材は、主誘引光源39の発する光L1を遮らなければ、任意の位置に配置することができる。
この捕虫器31は、主誘引光源39に加えて補助誘引構造部41を備えている。補助誘引構造部41は本体32における開口34の外側かつ下方にて視認可能な状態で配置されている。本実施形態の補助誘引構造部41は、斜め上方向を向いた傾斜面を表面に有するとともに、頂部が上を向くように配置された円錐体形状の部材である。補助誘引構造部41の最大径は本体32の最大径とほぼ等しくなっている。本体32の底面33と補助誘引構造部41とは、接続部材40によって互いに接続されている。本実施形態では、接続のために棒状をなす複数本の接続部材40を用いているが、接続部材40の形状や数は特に限定されず任意に変更することが可能である。また、この補助誘引構造部41は、例えば合成樹脂等からなる基材の表面に光L1を反射可能な素材を貼付すること等により構成されている。
この補助誘引構造部41は、異なった光特性を持つ隣接した高輝度領域R1及び低輝度領域R2からなるコントラスト強調部C1をその表面に有している。そして、補助誘引構造部41が主誘引光源39からの光L1によって受動的に発光し、その受動的な発光により昆虫Mを誘引するようになっている。この補助誘引構造部41では、底部側にて水平方向に延びる帯状の低輝度領域R2が形成され、それよりも上側が高輝度領域R1となっている。高輝度領域R1の面積は低輝度領域R2の面積よりも大きく、ここでは例えば2〜4倍程度に設定されている。
この捕虫器31では、補助誘引構造部41の発する光L2による誘引力が、主誘引光源39の発する光L1による誘引力よりも低くなるように設定されている。具体的には、高輝度領域R1の光強度を主誘引光源39の光強度の1%以上80%未満(好ましくは30%〜40%程度)に設定することで、両者の誘引力に差を持たせてある。なお、補助誘引構造部41と主誘引光源39とにおける誘引力の差は、上記第1実施形態において述べたように、補助誘引構造部41と主誘引光源39とにおいて発する光L1,L2の波長の違いによって設けることもできる。
このように構成された捕虫器31では、主誘引光源39及び捕虫手段35は、装置外部から視認不能な状態で本体32内部に配置されている。その一方で、補助誘引構造部41は、本体32における開口34の外側かつ下方にて視認可能な状態で配置されている。図4(b)に示されるように、主誘引光源39の発する光L1は、本体32の底面33に設けた開口34を経て補助誘引構造部41の表面に照射される。そこで、反射された光L2は装置の周囲の360度全方位に広く拡散され、その結果として光L2を見た昆虫Mが補助誘引構造部41の方向に誘引される。なお、補助誘引構造部41の表面にはコントラスト強調部C1が付与されているため、誘引力が弱めに設定されていたとしても、遠距離から昆虫Mを誘引することができる。この時点では、まだ昆虫Mは主誘引光源39の発する光L1を直接的に視認することはできない。昆虫Mが補助誘引構造部41の表面近傍に到ると、はじめて主誘引光源39の発する光L1を直接的に視認することが可能となる。ここで、補助誘引構造部41の発する光L2による誘引力は、主誘引光源39の発する光L1による誘引力よりも低くなるように設定されていることから、次に昆虫Mは主誘引光源39の発する光L1に誘引されて開口34の方向に移動する。つまり、昆虫Mは補助誘引構造部41の表面近傍に留まらずに、確実に本体32内部に入り込み、最終的に捕虫手段35にて捕獲される。
[第3の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第3実施形態の捕虫器51を図5〜図7に基づき詳細に説明する。なお、この捕虫器51は基本的には第2実施形態と同じ用途であって、いくつか共通する構成を備えているため、以下相違する構成を中心に説明する。
図5に示されるように、この捕虫器51は、本体52の内部空間36に、主誘引光源39、捕虫手段35、電子機器ユニット(図示略)等を外部から視認不能な状態で配置したものである点で、上記第2実施形態と共通している。ところで、第2実施形態の本体32は特に分離可能な構造を有するものではなかったが、本実施形態の本体52は、主誘引光源39が配置される光源側部分53と、捕虫手段35が配置される捕虫側部分54とに分離交換可能な構造となっている。従って、例えば、主誘引光源39や電子機器ユニットが故障等した場合や、電子機器ユニット中の電源が弱くなった場合などに、光源側部分53を交換したり修理したりすることが可能となる。また、捕虫手段35が汚損、劣化等した場合に、捕虫側部分54を交換、洗浄、消毒等したりすることが可能となる。ゆえに、光源側部分53と捕虫側部分54とが分離不能な一体構造である場合に比べて、メンテナンスが容易になり、利便性も向上する。なお、この構成によれば、捕虫手段35に捕獲されている昆虫Mを容易に取り出すことが可能となり、この点においても利便性が向上する。
また、補助誘引構造部41が円錐体形状の部材である点、本体52における開口34の外側かつ下方にて視認可能な状態で配置されている点、異なった光特性を持つ隣接した高輝度領域R1及び低輝度領域R2からなる水平帯状のコントラスト強調部C1をその表面に有する点についても、本実施形態の捕虫器51は上記第2実施形態と共通している。しかしながら、本実施形態ではコントラスト強調部C1を構成する低輝度領域R2の位置が第2実施形態のものよりも上にある点で相違している。
以下、本実施形態をより具体化した実施例を図6、図7に基づいて説明する。
本実施例では、吊り下げ式の捕虫器51等を用いて、補助誘引構造部41の配置による本体52の内部への誘引効果と、補助誘引構造部41へのコントラスト強調部C1の付与(視覚的エッジの付与)による誘引効果とを検証するための実験を行った。
ここでは、飛翔性の昆虫M(具体的には、ガの一種であって害虫であるイネヨトウ)を暗室内にて自由飛翔させて、以下の3つのタイプの捕虫器を用いて捕獲するようにした。図6に示されるように、「捕虫器3(実施例)」は基本的に図5に示す捕虫器51と同等のものであって、主誘引光源39と、表面にコントラスト強調部C1を付与した補助誘引構造部41とを備えるものとした。これに対し、「捕虫器2(比較例2)」は、主誘引光源39と、表面にコントラスト強調部C1を付与していない補助誘引構造部41とを備えるものとした。「捕虫器1(比較例1)」は、主誘引光源39を備える一方、補助誘引構造部41を備えていないものとした。
主誘引光源39としては、375nmの光を発するチップ型の紫外LED(ナイトライドセミコンダクター社製、NS375L−6SVG)を1灯用いることとした。反射によるコントラスト強調部C1を付与した補助誘引構造部41は、直径15cm、高さ15cmの円錐形として、その表面にデュポン株式会社製の高密度ポリエチレン不織布シートである「タイベック(登録商標;400WP)」を貼り付けて光反射可能なものとした。また、円錐形の構造の下端から3cmの位置に、タイベックの上から3cmの幅をもつ黒色低反射の布(近江ベルベット株式会社製、布ハイミロン裏地ベンベルグタイプ12(ただし「ベンベルグ」は旭化成せんい株式会社の登録商標))を水平帯状に貼り付けた。これにより水平方向に延びるコントラスト強調部C1を付与した。
次いで、暗室内にガを飛翔させる飛翔台を設置し、それを中心にして60度の角度を保って3つの捕虫器を配置した(図6参照)。飛翔台は捕虫器の本体52の下端の高さ(70cm)と同じ高さとした。飛翔台から各捕虫器中心までの距離は90cmとした。飛翔台にガを1個体ずつ配置し、5分以内に飛翔したもののみを実験データとして用いた。飛翔しなかった個体は、時間を置いて再度使用した。飛翔台から飛翔するガは、赤外線暗視モードのビデオカメラで撮影し、個体の選択光源と内部侵入との様子を撮影した。このとき、捕虫器の周囲10cmの仮想的な枠内に侵入した場合を「誘引」、捕虫器の本体52あるいは補助誘引構造部41に接触した場合を「接触」、本体52内の内部に侵入した場合を「捕獲」として、それぞれ頻度をカウントした。2つ以上の捕虫器が選択された場合には、両者ともにカウントするようにした。個体が一旦どこかに停止したときには観察を終了するものとした。ただし、殆どの場合、1分程度でガはどこかに付着して行動を停止した。そして、この実験では合計123個体のガの行動を観察し、捕虫器への誘引反応を144回、捕虫器への接触行動を61回、捕虫器による捕獲を22回観察した。
図7(a)〜(c)は上記実験の結果を示すグラフである。図7(a)における縦軸は3つの捕虫器それぞれの誘引率(%)を示し、図7(b)における縦軸は3つの捕虫器それぞれの接触率(%)を示し、図7(c)における縦軸は3つの捕虫器それぞれの捕獲率(%)を示している。
誘引率に関しては、捕虫器1にて20.1%、捕虫器2にて42.2%、捕虫器3にて37.5%となり、補助誘引構造部41を持たない捕虫器1の誘引率が最も低くなった。また、補助誘引構造部41を持つものにおいては、コントラスト強調部C1を付与していない捕虫器2のほうが、誘引率が高くなった。
一方、捕虫器本体52及び補助誘引構造部41に接触した個体の割合は、捕虫器1、2、3につき、それぞれ13.1%、37.7%、49.2%となった。そして、コントラスト強調部C1を付与した捕虫器3のほうが、コントラスト強調部C1を付与していない捕虫器2よりも接触率が高くなった。また、補助誘引構造部41を持たない捕虫器1の接触率は、これらのものよりも明らかに低くなった。
さらに、捕獲率に関しては、捕虫器1、2、3につき、それぞれ4.5%、36.4%、59.1%となり、同様に捕虫器3の捕獲率が最も高かった。
以上の結果から、捕虫器3の補助誘引構造部41は、誘引及び捕獲において有効に機能することが実証された。また、補助誘引構造部41はコントラスト強調部C1を付与しない場合でも誘引には寄与するものの、付与した場合には正確な定位を成立せしめることで、より近傍への接触及び捕獲部への誘導に効果を示すことが明らかとなった。
以下、本発明の各実施形態の捕虫器11,31,51の効果について述べる。各実施形態の捕虫器11,31,51によると、昆虫Mは、補助誘引構造部17,41の発する光L2によって、遠距離から補助誘引構造部17,41にまず引き寄せられる。すると、補助誘引構造部17,41の近傍に到った昆虫Mは、誘引力の高い光L1を発する主誘引光源13,39を視認することが可能となる。ゆえに、昆虫Mは、補助誘引構造部17,41から離れて、次に捕虫器11,31,51の内部の主誘引光源13,39に引き寄せられた後、捕虫手段14,35により捕獲されることになる。これらの捕虫器11,31,51では、捕虫手段14,35が外部にむき出しとなっていないことから、捕獲後の昆虫Mも捕獲される瞬間の昆虫Mも、利用者にとって視認されない。よって、利用者が不潔で不快な印象を抱くことはないという利点がある。
また、捕虫手段14,35が捕虫器11,31,51の内部に配置されていることから、捕獲された昆虫Mが逃げ出したり、周囲に昆虫Mの死骸が飛び散ったりするリスクが低減される。
さらに、紫外領域を含む短波長の波長帯の光が使用されることが多い光源を、主誘引光源13,39として捕虫器11,31,51の内部に配置したことで、捕虫器11,31,51が存在することを人に認知されにくくすることができる。また、紫外線光源を直接見ることにより健康被害が生じるのではないかという心理的負担を軽減することができる。
ところで、このような捕虫器11,31,51では、主誘引光源13,39自体が捕獲対象である昆虫Mからも視認されにくくなる。このため、捕獲性能が低下することが懸念され、補助誘引構造部17,41の誘引力をいかに高めるかが重要となるが、上記各実施形態ではそのために補助誘引構造部17,41の表面にコントラスト強調部C1を付与するものとしている。ちなみに、特願2012−049842では、昆虫Mが紫外と緑のエッジに誘引されやすいことが示されており、また他の文献では、昆虫Mは明暗のエッジに対しても誘引されることが様々な種類の昆虫Mで報告されている。補助誘引構造部17,41の平面あるいは緩やかな曲面に配置された視覚的なエッジは、近くに寄るほど検出が困難になる。それゆえ、誘引された昆虫Mに対して誘導の手がかりとしての機能を失うことから、補助誘引構造部17,41に対する昆虫Mの定着を促すものではない。また、主誘引光源13,39と視覚的エッジを含めた補助誘引構造部17,41には誘引力の差が存在することから、昆虫Mは補助誘引構造部17,41に定着せずに、速やかに主誘引光源13,39の方向に誘導されることができる。
従って、このような捕虫器11,31,51を利用することで、工場や一般家庭では、飛翔性の侵入害虫の密度を低下させることが可能となる。それにより、殺虫や防虫のための化学物質の利用を低減させることができる。また、農業現場では捕虫器11,31,51の利用により、農家の防除コスト軽減や労力軽減が図られる。例えば、キャベツ栽培においては、コナガ、ヨトウムシ、ハスモンヨトウなどのガ類害虫の防除を1作あたり10回程度行うが、捕虫器11,31,51を発生予察に用いることで、初期の3回の散布を省略することが可能になると予想される。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・吊り下げ式の捕虫器31,51における本体32,52の形状は第2及び第3実施形態のようなものに限定されるわけではなく、例えば、図8(a)〜(d)に示す別の実施形態の捕虫器71A〜71Dにおける本体72のような円柱状であってもよい。なお、図8(a)に示す捕虫器71Aの補助誘引構造部41Aには、第2実施形態のものと同じパターンのコントラスト強調部C1が、反射率の異なる2つの素材によって付与されている。例えばこのパターンは以下のように変更してもよい。図8(b)に示す捕虫器71Bの補助誘引構造部41Bでは、水平方向に延びる一定幅かつ帯状の低輝度領域R2を3つ配置したパターンを採用している。図8(c)に示す捕虫器71Cの補助誘引構造部41Cでは、頂部を中心として放射状に延びる低輝度領域R2を複数箇所に配置したパターンを採用している。なお、帯状の低輝度領域R2の延びる方向は水平方向や垂直方向に限らず、斜め方向であってもよい。また、帯状の低輝度領域R2は直線的なものに限らず、曲線的なものであってもよい。図8(d)に示す捕虫器71Dの補助誘引構造部41Dでは、円形状の低輝度領域R2を複数箇所にて散点的に配置したパターンを採用している。なお、円形状に代えて三角形状や四角形状などにしてもよい。
・上記第2実施形態における吊り下げ式の捕虫器31では、複数本の棒状の接続部材40によって本体32と補助誘引構造部41とを接続していたが、これに限定されない。例えば、図9に示す別の実施形態の捕虫器91のように、変形自在な吊下部材である糸92を用いてこれら部材同士を接続してもよい。具体的にいうと、捕虫器91において、糸92の上端側は光源配置部37の下面側にて中央部を避けた位置に繋がれている。一方、開口34を介して下方に到った糸92の下端側は、補助誘引構造部41の頂部に繋がれている。従って、フック42を用いて捕虫器91を設置したときには、糸92が伸びた状態となって補助誘引構造部41が吊り下げられ、本体32における開口34の外側かつ下方に配置された状態となる(図9(a)参照)。一方、捕虫器91を取り外したときには糸92が緩んだ状態となるため、捕虫器91を上下方向に縮めることができ、不使用時にコンパクトな形態とすることができる(図9(b)参照)。
・図10(a),(b)に示す別の実施形態の捕虫器111では、主誘引光源115を配置可能な光源側部分113と、捕虫手段35を配置可能な捕虫側部分114とに分離交換可能な本体112を備えたものとなっている。光源側部分113の上端部には、例えば発光部118を先端に有する主誘引光源115(例えば市販品のライト等)を着脱可能に取り付けるための挿入孔が設けられている。捕虫側部分114における上端には、中央部に貫通孔116を有する板状の光源配置部117が配設されている。図10(b)に示す使用時には、本体112の内部に配置された発光部118が外部から視認不能な状態で固定される。また、その発光部118の発する光L1が貫通孔116及び開口34を介して補助誘引構造部41に照射されるようになる。そして、このような構造の捕虫器111では、例えば、主誘引光源115が故障等した場合に、光源側部分113全部ではなく主誘引光源115のみを交換することができるようになる。また、捕虫手段35が汚損、劣化等した場合には、捕虫側部分114を交換することが可能となる。さらに、このような構造であると、市販品のライトを流用して主誘引光源115とすることも可能となり、利便性が向上する。
・図11(a)に示す別の実施形態の捕虫器131のように、開口34の周縁に折り返し部132を形成してもよい。また、図11(b)に示す別の実施形態の捕虫器151のように、昆虫Mが通過できる程度の孔を有するメッシュ部材152を開口34に設けてもよい。これらの構成を採用した場合、捕獲された昆虫Mが逃げ出しにくくなるというメリットがある。なお、メッシュ部材152を構成する素材は任意に選択されうるが、光L1を通過させることができる透明な素材であることが好ましい。
・図12に示す別の実施形態の捕虫器171のように、上記第1実施形態の捕虫器11で用いた補助誘引構造部17とは異なる形状の補助誘引構造部172を採用してもよい。即ち、図3に示す縦断面において第1実施形態の補助誘引構造部17は表面が平坦なものであったが、この捕虫器171の補助誘引構造部172は表面が湾曲した凹面状になっている。従って、この捕虫器171の場合には、誘引のための光L2の装置前方への指向性を高めることができる。
・上記第1実施形態では開口16を本体12の底部に設けた構造を採用したが、例えば図13に示す別の実施形態の捕虫器191のように、開口16を本体12の上部に設けたものとしてもよい。
・上記第1実施形態の補助誘引構造部17や上記別の実施形態の補助誘引構造部172は、立体的な形状を有するものであったが、これに限定されない。例えば、図14に示す別の実施形態の捕虫器211のように、単なる平板状(舌状)の補助誘引構造部212を用い、これを装置直下に突出させるように配置してもよい。
・上記各実施形態では、いずれも主誘引光源の光L1に基づいて受動的に光L2を発する補助誘引構造部を採用したが、例えば、自身のなかに何らかの発光手段を有していて、主誘引光源に依存せず能動的に光ることが可能な補助誘引構造部を採用してもよい。
・例えば上記第1実施形態の捕虫器11等は、本体12内に内部電源を持つものとしたが、例えば内部電源を持たず外部電源を利用して主誘引光源13を発光させるものとしてもよい。この場合、本体12から外部電源供給部(例えばコンセント挿入部)を突出させておく等の構造を採用すればよい。内部電源を持たない構成の利点は小型化等に向くことである。一方、内部電源を持つ構成の利点は外部電源のない屋外などでも使用できることである。
11,31,51,71A,71B,71C,71D,91,111,131,151,171,191,211…捕虫器
13,39,115…主誘引光源
14,35…捕虫手段
17,41,41A,41B,41C,41D…補助誘引構造部
32,52,72…本体
33…(本体の)底面
34…開口
53、113…光源側部分
54,114…捕虫側部分
117…光源配置部
118…発光部
C1…コントラスト強調部
M…昆虫
R1…(高輝度)領域
R2…(低輝度)領域

Claims (9)

  1. 昆虫が侵入可能な大きさの開口を有する本体と、前記昆虫を誘引する光を前記開口側に向けて照射する主誘引光源と、前記主誘引光源により誘引された前記昆虫を捕獲する捕虫手段とを備え、前記本体の内部に前記主誘引光源及び前記捕虫手段が外部から視認不能な状態で配置される捕虫器において、
    前記本体における前記開口の外側にて視認可能な状態で配置され、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域からなるコントラスト強調部をその表面に有し、能動的または受動的な発光により前記昆虫を誘引する補助誘引構造部を備えるとともに、
    前記補助誘引構造部の発する光による誘引力が、前記主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されている
    ことを特徴とする捕虫器。
  2. 前記本体は、前記主誘引光源が配置される光源側部分と、前記捕虫手段が配置される捕虫側部分とに分離交換可能であることを特徴とする請求項1に記載の捕虫器。
  3. 昆虫が侵入可能な大きさの開口を有し、前記昆虫を誘引する光を前記開口側に向けて照射する主誘引光源を配置可能な光源配置部が設けられた本体と、前記主誘引光源により誘引された前記昆虫を捕獲する捕虫手段とを備え、前記光源配置部に前記主誘引光源を配置したときに、前記本体の内部に前記主誘引光源の発光部及び前記捕虫手段が外部から視認不能な状態で配置可能な捕虫器において、
    前記本体における前記開口の外側にて視認可能な状態で配置され、異なった光特性を持つ隣接した2つの領域により構成されるコントラスト強調部をその表面に有し、能動的または受動的な発光により前記昆虫を誘引する補助誘引構造部を備えるとともに、
    前記補助誘引構造部の発する光による誘引力が、前記主誘引光源の発する光による誘引力よりも低くなるように設定されている
    ことを特徴とする捕虫器。
  4. 前記補助誘引構造部は、前記主誘引光源からの光を受けて反射光を発する反射体、または前記主誘引光源からの光を受けて蛍光を発する蛍光体を含んで構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の捕虫器。
  5. 前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、前記コントラスト強調部を構成する前記2つの領域のうち、相対的に輝度が高い高輝度領域の光強度を前記主誘引光源の光強度の1%以上80%未満に設定することによって、設けられていることを特徴とする請求項4に記載の捕虫器。
  6. 前記補助誘引構造部が前記反射体である場合、
    前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、前記主誘引光源の発する光の波長帯よりも長波長側に狭い波長帯の前記反射光を発する前記反射体を用いることによって、設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の捕虫器。
  7. 前記補助誘引構造部が前記蛍光体である場合、
    前記補助誘引構造部と前記主誘引光源とにおける前記誘引力の差は、
    前記主誘引光源の発する光の波長帯に含まれる励起光の波長よりも長波長側の波長の前記蛍光を発する前記蛍光体を用いることによって、設けられている
    ことを特徴とする請求項4に記載の捕虫器。
  8. 前記開口は前記本体の底面に設けられ、
    前記補助誘引構造部は、前記本体における前記開口の外側かつ下方に配置されている
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の捕虫器。
  9. 前記補助誘引構造部は、頂部が上を向くように配置された略錐体であることを特徴とする請求項8に記載の捕虫器。
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