JP7390835B2 - 電子装置 - Google Patents

電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7390835B2
JP7390835B2 JP2019175611A JP2019175611A JP7390835B2 JP 7390835 B2 JP7390835 B2 JP 7390835B2 JP 2019175611 A JP2019175611 A JP 2019175611A JP 2019175611 A JP2019175611 A JP 2019175611A JP 7390835 B2 JP7390835 B2 JP 7390835B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
pattern
substrate
heat generating
heat transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019175611A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021052138A (ja
Inventor
真吾 槌矢
誠二 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Astemo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Astemo Ltd filed Critical Hitachi Astemo Ltd
Priority to JP2019175611A priority Critical patent/JP7390835B2/ja
Publication of JP2021052138A publication Critical patent/JP2021052138A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7390835B2 publication Critical patent/JP7390835B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、電子装置に関する。
下記特許文献1には、車両に搭載されるモータを駆動するバッテリーに設けられた電子制御装置が開示されている。この電子制御装置は、パワーMOSFET(半導体素子、MOS)、IC(マイクロコンピュータ)等の電子部品を回路基板に実装し、車両に搭載されるモータを駆動するバッテリーに設けられている。このMOSは、通電されることにより高温となることから、MOSが実装される回路基板の面である回路パターンの間の熱伝導を低減するために、回路基板上に熱伝導抑制部が設けられている。
また、車両に搭載されるモータは、バッテリーセルを連結して構成されるバッテリーによって駆動されるが、それぞれのバッテリーセルの個体差によって、バッテリーセルの電圧(セル電圧)に違いが生じる場合がある。バッテリーセル間でセル電圧に違いが生じると、充電時に一部のバッテリーセルが過充電状態になる可能性があるため、バッテリーセル間のセル電圧のバランス(セルバランス)を整える必要がある。そのため、それぞれのバッテリーセルのセル電圧を検出するセル電圧センサや、必要に応じて電流(セルバランス電流)を流してバッテリーセルを放電させることで、セルバランスを整える放電抵抗(発熱部品)を備えた電子制御装置が、バッテリーに対して設けられる。
特開2011-23593号公報
ところで、近年、車両に搭載されるモータの数の増加や、大型化、駆動の長時間化に伴い、モータを駆動するバッテリーの容量も拡大し、セルバランスを整えるためにより多くのエネルギーを放出させることが必要となり、電子制御装置を流れるセルバランス電流を増加させる必要が生じている。そして、セルバランス電流の増加に伴い、電子制御装置に備えられる放電抵抗が発する熱が増加するため、熱を効率的に排熱するために、電子制御装置の放電抵抗が設けられる回路基板上に、排熱手段(放熱パターン)が設けられる場合がある。しかし、各バッテリーセルのセル電圧が異なるため、排熱手段間を絶縁しなければならないことを考慮すると、十分な排熱能力を備えた排熱手段を回路基板上に設けるために、回路基板が大型化する虞がある。
また、近年、車両に搭載されるモータ、このモータを駆動するバッテリー、及びバッテリーに設けられる電子制御装置が増加傾向にある一方で、モータ、バッテリー、及び電子制御装置を配置する空間は、車室空間を広げるために減少している。したがって、モータ及び電子制御装置の外形の大型化を避けることが望まれている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、発熱する複数の電子部品が基板上に実装された電子装置において、基板の外形を拡大することなく、排熱性を向上させて、適切に排熱することができる電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、複数のバッテリーセルにそれぞれ接続される放電抵抗であるとともに、配列方向に配列された複数の発熱部品と、多層基板と、複数の伝熱パターンと、前記配列方向に配列された複数の放熱パターンと、を備える電子装置であって、前記発熱部品は、入力端子と、出力端子とを備え、前記多層基板は、第一の基板と、第二の基板と、第三の基板とを有し、前記多層基板は、前記発熱部品の入力端子が接続された入力パッドと、前記入力パッドと前記放熱パターンとに接続されると共に途中部位に前記伝熱パターンが接続された導熱ビアを備え、前記複数の発熱部品は、前記多層基板の厚方向における、前記第一の基板の一方側の面である実装面に実装され、前記放熱パターンは、前記発熱部品ごとに設けられるとともに、前記厚み方向における前記実装面と反対側の前記多層基板の面である、前記第三の基板の裏面に設けられ、前記複数の発熱部品は、少なくとも一つの第一の発熱部品と、少なくとも一つの第二の発熱部品と、を有し、前記複数の伝熱パターンは、少なくとも一つの第一の伝熱パターンと、少なくとも一つの第二の伝熱パターンと、を有し前記第一の伝熱パターンは、前記第一の発熱部品ごとに設けられるとともに、前記第一の基板と前記第二の基板との間の第一の層に設けられ、前記第一の発熱部品と前記放熱パターンとに熱接続され、前記第二の伝熱パターンは、前記第二の発熱部品ごとに設けられるとともに、前記第二の基板と前記第三の基板との間の第二の層に設けられ、前記第二の発熱部品と前記放熱パターンとに熱接続され、前記導熱ビアは、第一の導熱ビアと、第二の導熱ビアと、を有し、前記第一の導熱ビアは、途中部位が第一の伝熱パターンに接続されるとともに、第二の伝熱パターンと電気的に絶縁され、前記第二の導熱ビアは、途中部位が第二の伝熱パターンに接続されるとともに、第一の伝熱パターンと電気的に絶縁され、前記電子装置は、前記発熱部品の前記出力端子に接続されると共に前記多層基板の前記実装面に実装された制御用電子部品と、前記複数のバッテリーセルのセル電圧を検出するセル電圧検出装置と、をさらに備え、前記制御用電子部品は、前記セル電圧検出装置によって検出された前記セル電圧をもとに、前記複数のバッテリーセルのセルバランスが整っているかを判断し、一または複数の前記発熱部品に、一または複数の前記バッテリーセルから電流を流して発熱させることで、一または複数の前記バッテリーセルを放電させ、前記セルバランスを整える、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記電子装置は、前記多層基板の前記厚み方向から見て、前記伝熱パターンは、前記制御用電子部品と重ならずにパターニングされている、という構成を採用する
また、本発明においては、前記電子装置は、前記多層基板の前記厚み方向から見て、前記放熱パターン及び前記伝熱パターンが前記配列方向と直交する方向を長手方向とする矩形状とされており、前記伝熱パターンの前記長手方向と直交する幅寸法が、前記放熱パターンの前記長手方向と直交する幅寸法よりも大きい、という構成を採用する。
また、本発明においては、前記第一の発熱部品と前記第二の発熱部品とは、前記配列方向において交互に前記実装面上に配置されている、という構成を採用する。
本発明においては、電子装置は、発熱部品が実装される多層基板の面と反対側の面に放熱パターンを備えている。このため、放熱パターンを、発熱部品が実装される面と同じ面に備えず、異なる面に備えていることにより、多層基板の面積を小さくし、電子装置を小型化することができる。
また、本発明においては、電子装置は、発熱部品ごとに設けられると共に、発熱部品及び放熱パターンと熱接続された伝熱パターンを備え、配列方向に隣接された発熱部品に接続された伝熱パターンは、多層基板の内部にて多層基板の異なる層に配置されている。発熱部品と放熱パターンとの間に、熱を蓄えることができる伝熱パターンを備えることによって、急激な発熱部品の昇温が起きた際に、伝熱パターンで一時的に熱を蓄熱し、その後蓄熱された熱を放熱パターンで排熱することができる。また、隣り合う発熱部品に接続される伝熱パターンが多層基板の内部の異なる層に設けられることによって、それぞれの伝熱パターンがより広い面積をとることで、伝熱パターンがより多くの熱を蓄えることができ、発熱部品で発生する熱の排熱効率を上げることができる。
このように、本発明によれば、複数の電子部品を隣接して配置し各々排熱する際に、基板上に放熱パターンを大きくとる必要がなく、モータ及び電子装置の外形の大型化を避けることができる放熱パターンを備えた電子装置を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る電子装置1を示す側面図である。 図1におけるA-A線矢視図である。 図1におけるB-B線視断面図である。 図1におけるC-C線視断面図である。 図1におけるD-D線矢視図である。 本発明の一実施形態に係る電子装置1の縦断面図であり、(a)は図2におけるE-E線視断面図であり、(b)は図2におけるF-F線視断面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る電子装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各構成要素の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係る電子装置1の側面図である。図2は、図1におけるA-A線矢視図(平面図)である。図3は、図1におけるB-B線視断面図である。図4は、図1におけるC-C線視断面図である。図5は、図1におけるD-D線矢視図である。図6(a)は、図2におけるE-E線視縦断面図であり、図6(b)は、図1におけるF-F線視縦断面図である。なお、図6(a)及び図6(b)において、後述するコネクタ5の記載は省略している。
本実施形態の電子装置1は、車両に搭載される電子制御装置である。車両に搭載されるモータは、バッテリーセルを連結して構成されるバッテリーによって駆動されるが、それぞれのバッテリーセルの個体差によって、バッテリーセルの電圧(セル電圧)に違いが生じる場合があり、電子装置1は、必要に応じて電流(セルバランス電流)を流してバッテリーセルを放電させることで、バッテリーセル間のセル電圧のバランス(セルバランス)を整えるために設けられる。電子装置1は、多層基板2(回路基板)と、複数の発熱部品3と、制御用電子部品4と、コネクタ5と、放熱パターン6と、伝熱パターン71、72と、不図示のセル電圧検出装置とを備えている。
図1に示すように、多層基板2は、ガラスエポキシ材やガラスコンポジット材等の絶縁材料からなる板状のプリント配線板が積層構造となった回路基板である。多層基板2は、複数の基板21、22、23がこの順に積層されている。ここで、図1において、基板21が配置される側を上側と称し、また、基板23が配置される側を下側と称する。また、以下の説明において、上下方向を厚み方向と称する場合がある。多層基板2の表面(基板21の上面)2aは、複数の発熱部品3と、制御用電子部品4と、コネクタ5とが実装される実装面となっており、多層基板2の表面2aと反対側の、多層基板2の裏面(基板23の下面)2bには、後述する放熱パターン6が設けられている。多層基板2の基板21、22、23の間の各層には、後述する伝熱パターン71、72が配置されている。発熱部品3は、入力端子3aと出力端子3bとを備えており、図2に示すように、出力端子3bは、出力配線9bによって制御用電子部品4と接続される。また、コネクタ5は、複数の発熱部品3と不図示の複数のバッテリーセルとを電気的に接続するコネクタであり、多層基板2の表面2aから多層基板2の外部に突出して設けられている。
複数の発熱部品3は、駆動時に発熱する発熱部品であり、不図示の複数のバッテリーセルにそれぞれ接続された放電抵抗(電気抵抗)である。複数の発熱部品3は、多層基板2の表面2aに、一方向(図2における紙面上下方向)に配置されている。発熱部品3に備えられた入力端子3aは、多層基板2の表面2aに設けられた入力パッド10に接続され、コネクタ5から入力配線9a及び入力パッド10を介して発熱部品3に電流が入力される。発熱部品3に備えられた出力端子3bは、出力配線9bを介して制御用電子部品4に電流を出力する。
制御用電子部品4は、ASIC等の集積回路であり、高温に比較的弱い部品となっている。制御用電子部品4は、不図示のセル電圧検出装置と接続され、このセル電圧検出装置によって検出されたセル電圧をもとに、セルバランスが整っているかを判断し、必要に応じてそれぞれのバッテリーセルに接続された回路を開閉することで、この回路に設けられた発熱部品3にバッテリーセルから電流を流してバッテリーセルを放電させ、セルバランスを整える。
放熱パターン6は、銅箔等から構成されている。図5に示すように、放熱パターン6は、多層基板2の表面2aに配置される発熱部品3ごとに、多層基板2の裏面2bに設けられ、後述する貫通ビア(導熱ビア)81または82を介して発熱部品3と熱接続(熱を伝導可能に接続)することで、発熱部品3で発生する熱を排熱する。
伝熱パターン71、72は、銅箔等から構成されている。図3及び図4に示すように、伝熱パターン71、72は、それぞれが複数設けられる。複数の伝熱パターン71は、多層基板2の基板21と基板22の間の層において、多層基板2の表面2aにおける発熱部品3の配列方向と同じ方向に並べられる。複数の伝熱パターン72は、多層基板2の基板22と基板23の間の層において、多層基板2の表面2aにおける発熱部品3の配列方向と同じ方向に並べられる。伝熱パターン71、72は、それぞれ後述する貫通ビア81、82を介して、発熱部品3及び放熱パターン6と熱を伝導可能に接続される。また、隣接する発熱部品3のそれぞれに接続される伝熱パターン71、72は、それぞれ多層基板2の基板21、22、23の間の各層のうちの異なる層に配置されている。すなわち、図6(a)及び図6(b)に示すように、ある発熱部品3が、多層基板2の内部の第一の層に配置された伝熱パターン71と接続される場合、その発熱部品3に配列方向で隣接する別の発熱部品3は、多層基板2の内部の第一の層とは異なる第二の層に配置された伝熱パターン72と接続される。この時、多層基板2の表面2aに三つ以上の発熱部品3が配置される場合は、図3及び図4に示すように、伝熱パターン71、72は第一の層と第二の層とに交互に配置され、多層基板2の表面2aに2つのみの発熱部品3が配置される場合は、2つの伝熱パターン71、72のうち一つは第一の層に配置され、もう一つは第二の層に配置される。多層基板2の厚み方向(多層基板2の表面2aに直交する方向)から見て、伝熱パターン71、72は、制御用電子部品4と重ならずにパターニングされている。すなわち、多層基板2の厚み方向から見て、伝熱パターン71、72は、多層基板2の表面2aと平行な方向で、制御用電子部品4と重ならずにパターニングされている。また、多層基板2の厚み方向から見て、放熱パターン6及び伝熱パターン71、72は、多層基板2の表面2aにおける発熱部品3の配列方向と直交する方向を長手方向とする矩形状とされており、各伝熱パターン71、72の長手方向と直交する幅寸法が、放熱パターン6の長手方向と直交する幅寸法よりも大きくなっている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、貫通ビア81、82は、多層基板2の厚み方向において表面2a側から裏面2b側に貫通して設けられている。貫通ビア81、82は、例えばレーザー加工によって多層基板2に穴あけされ、内面及びその開口周辺が金属メッキされて形成されている。貫通ビア81、82は、発熱部品3に備えられた入力端子3aが接続する入力パッド10と、多層基板2の裏面2bに設けられた放熱パターン6とに、電気的及び熱的に接続され、また貫通ビア81、82は途中部位が、多層基板2の基板21、22、23の間の各層に設けられた伝熱パターン71、72に接続される。具体的には、貫通ビア81の途中部位が、多層基板2の基板21と基板22の間に設けられた伝熱パターン71に接続され、貫通ビア82の途中部位が、多層基板2の基板22と基板23の間に設けられた伝熱パターン72に接続される。これにより、貫通ビア81、82は、発熱部品3で発生する熱を多層基板2の裏面2b側に熱伝導する排熱用として機能するようになっている。絶縁部11は、貫通ビア81を囲むように設けられており、絶縁部12は、貫通ビア82を囲むように設けられている。絶縁部11は、貫通ビア81と伝熱パターン72とを電気的に絶縁しており、また、絶縁部11は、貫通ビア81と伝熱パターン72とを熱的に絶縁していてもよい。絶縁部12は、貫通ビア82と伝熱パターン71とを電気的に絶縁しており、また、絶縁部12は、貫通ビア82と伝熱パターン71とを熱的に絶縁していてもよい。
続いて、上記構成の電子装置1の作用について説明する。
上述したように、本実施形態では、多層基板2は、発熱部品3が実装される多層基板2の表面2aと反対側の多層基板2の裏面2bに放熱パターン6を備えている。このため、放熱パターン6を、発熱部品3が実装される多層基板2の表面2aに備えず、多層基板2の表面2aと異なる多層基板2の裏面2bに備えていることにより、多層基板2の基板21、22、23の面積を小さくし、電子装置の大型化を避けることができる。
また、本実施形態では、電子装置1は、発熱部品3ごとに設けられると共に、発熱部品3及び放熱パターン6と熱接続された伝熱パターン71または72を備え、配列方向に隣接された発熱部品3に各別に接続された伝熱パターン71、72は、多層基板2の内部にて多層基板2の異なる層に配置されている。発熱部品3と放熱パターン6との間に、熱を蓄えることができる伝熱パターン71、72を備えることによって、発熱部品3で発生する熱の排熱効率を上げることができる。また、隣り合う発熱部品3に各別に接続される伝熱パターン71、72が多層基板2の内部の異なる層に設けられることによって、多層基板2の内部の各層においてそれぞれの伝熱パターン71、72が占めることができる面積が大きくなり、伝熱パターン71、72がより多くの熱を蓄えることができるようになることで、発熱部品3で発生する熱の排熱効率を上げることができる。
また、本実施形態では、貫通ビア81、82は、発熱部品3の、制御用電子部品4と反対側に設けられた入力パッド10に接続されている。このため、発熱部品3で発生する熱は、発熱部品3の、制御用電子部品4と反対側から伝熱パターン71、72に熱伝導することで、発熱部品3で発生する熱が制御用電子部品4に与える影響を低減することができる。
また、本実施形態では、伝熱パターン71、72は、多層基板2の厚み方向から見て、制御用電子部品4とは重ならないようにパターニングされている。これにより、伝熱パターン71、72に蓄えられた熱が制御用電子部品4に与える影響を低減することができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、一方向に配列された複数の発熱部品3と、発熱部品3の実装面(表面2a)と反対側の面(裏面2b)に発熱部品3ごとの放熱パターン6が設けられた多層基板2とを備える電子装置であって、多層基板2は、発熱部品3ごとに設けられると共に発熱部品3と放熱パターン6と熱接続された伝熱パターン71または72を備え、配列方向に隣接された発熱部品3に各別に接続された伝熱パターン71、72は、多層基板2の内部にて多層基板2の異なる層に配置されている、という構成を採用することによって、複数の電子部品を隣接して配置し各々排熱する際に、基板上に排熱手段を大きくとる必要がなく、小型化できる排熱手段を備えた電子装置を得ることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、複数の発熱部品を備えて、効果的に排熱する必要のある、車両の電子制御装置用の多層基板の構造について説明したが、本発明の多層基板の構造はこれ以外の電子装置にも適用可能である。
また、多層基板2の基板21、22、23に対して、多層基板2の表面2aに平行な方向における、伝熱パターン71、72と制御用電子部品4との間に、スリットを設けてもよい。スリットを基板に設けることで、スリットに生じる空気層が伝熱パターン71、72と制御用電子部品4との間を熱分離させる(熱の伝導を妨げる)ことで、伝熱パターン71、72に蓄えられた熱が、制御用電子部品4に伝導することを抑制することができる。
また、図6(a)及び図6(b)では、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の右端までのそれぞれの長さが、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の左端までのそれぞれの長さより長い。すなわち、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の、制御用電子部品4側の端部までのそれぞれの長さが、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の、制御用電子部品4と反対側の端部までのそれぞれの長さよりも長い。しかし、これに限定されず、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の、制御用電子部品4側の端部までのそれぞれの長さが、貫通ビア81、82から伝熱パターン71、72の、制御用電子部品4と反対側の端部までのそれぞれの長さよりも短くてもよい。こうすることで、伝熱パターン71、72から制御用電子部品4への熱の影響を低減することができる。
また、貫通ビア81、82は上下方向で直線状に設けられているが、すなわち、平面視で貫通ビア81、82はそれぞれ同一位置に設けられているが、貫通ビア81の複数の基板における各位置が、多層基板2の表面2aと平行な方向において互いに異なっていてもよい。また、貫通ビア82の複数の基板における各位置が、多層基板2の表面2aと平行な方向において互いに異なっていてもよい。
1…電子装置、2…多層基板、21、22、23…基板、3…発熱部品、4…制御用電子部品、5…コネクタ、6…放熱パターン、71、72…伝熱パターン、81、82…貫通ビア(導熱ビア)、10…入力パッド

Claims (4)

  1. 複数のバッテリーセルにそれぞれ接続される放電抵抗であるとともに、配列方向に配列された複数の発熱部品と、
    多層基板と、
    複数の伝熱パターンと、
    前記配列方向に配列された複数の放熱パターンと、を備える電子装置であって、
    前記発熱部品は、入力端子と、出力端子とを備え、
    前記多層基板は、第一の基板と、第二の基板と、第三の基板とを有し、
    前記多層基板は、前記発熱部品の入力端子が接続された入力パッドと、前記入力パッドと前記放熱パターンとに接続されると共に途中部位に前記伝熱パターンが接続された導熱ビアを備え、
    前記複数の発熱部品は、前記多層基板の厚み方向における、前記第一の基板の一方側の面である実装面に実装され、
    前記放熱パターンは、前記発熱部品ごとに設けられるとともに、前記厚み方向における前記実装面と反対側の前記多層基板の面である、前記第三の基板の裏面に設けられ、
    前記複数の発熱部品は、少なくとも一つの第一の発熱部品と、少なくとも一つの第二の発熱部品と、を有し、
    前記複数の伝熱パターンは、少なくとも一つの第一の伝熱パターンと、少なくとも一つの第二の伝熱パターンと、を有し
    前記第一の伝熱パターンは、前記第一の発熱部品ごとに設けられるとともに、前記第一の基板と前記第二の基板との間の第一の層に設けられ、前記第一の発熱部品と前記放熱パターンとに熱接続され、
    前記第二の伝熱パターンは、前記第二の発熱部品ごとに設けられるとともに、前記第二の基板と前記第三の基板との間の第二の層に設けられ、前記第二の発熱部品と前記放熱パターンとに熱接続され、
    前記導熱ビアは、第一の導熱ビアと、第二の導熱ビアと、を有し、
    前記第一の導熱ビアは、途中部位が第一の伝熱パターンに接続されるとともに、第二の伝熱パターンと電気的に絶縁され、
    前記第二の導熱ビアは、途中部位が第二の伝熱パターンに接続されるとともに、第一の伝熱パターンと電気的に絶縁され、
    前記電子装置は、
    前記発熱部品の前記出力端子に接続されると共に前記多層基板の前記実装面に実装された制御用電子部品と、
    前記複数のバッテリーセルのセル電圧を検出するセル電圧検出装置と、
    をさらに備え、
    前記制御用電子部品は、
    前記セル電圧検出装置によって検出された前記セル電圧をもとに、前記複数のバッテリーセルのセルバランスが整っているかを判断し、
    一または複数の前記発熱部品に、一または複数の前記バッテリーセルから電流を流して発熱させることで、一または複数の前記バッテリーセルを放電させ、前記セルバランスを整える、
    ことを特徴とする電子装置。
  2. 前記多層基板の前記厚み方向から見て、前記伝熱パターンは、前記制御用電子部品と重ならずにパターニングされていることを特徴とする請求項に記載の電子装置。
  3. 前記多層基板の前記厚み方向から見て、前記放熱パターン及び前記伝熱パターンが前記配列方向と直交する方向を長手方向とする矩形状とされており、
    前記伝熱パターンの前記長手方向と直交する幅寸法が、前記放熱パターンの前記長手方向と直交する幅寸法よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記第一の発熱部品と前記第二の発熱部品とは、前記配列方向において交互に前記実装面上に配置されている、ことを特徴とする請求項1~いずれか一項に記載の電子装置。
JP2019175611A 2019-09-26 2019-09-26 電子装置 Active JP7390835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175611A JP7390835B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019175611A JP7390835B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021052138A JP2021052138A (ja) 2021-04-01
JP7390835B2 true JP7390835B2 (ja) 2023-12-04

Family

ID=75158127

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019175611A Active JP7390835B2 (ja) 2019-09-26 2019-09-26 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7390835B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2023276796A1 (ja) * 2021-06-30 2023-01-05
JP7308999B1 (ja) 2022-02-10 2023-07-14 三菱電機株式会社 電力変換装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008251850A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Renesas Technology Corp 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2012009828A (ja) 2010-05-26 2012-01-12 Jtekt Corp 多層回路基板
JP2014175589A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Denso Corp プリント配線基板および電子回路装置
JP2017135209A (ja) 2016-01-26 2017-08-03 株式会社テクノ高槻 多層基板及び電子回路基板
JP2019097293A (ja) 2017-11-22 2019-06-20 矢崎総業株式会社 電池監視装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008251850A (ja) 2007-03-30 2008-10-16 Renesas Technology Corp 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2012009828A (ja) 2010-05-26 2012-01-12 Jtekt Corp 多層回路基板
JP2014175589A (ja) 2013-03-12 2014-09-22 Denso Corp プリント配線基板および電子回路装置
JP2017135209A (ja) 2016-01-26 2017-08-03 株式会社テクノ高槻 多層基板及び電子回路基板
JP2019097293A (ja) 2017-11-22 2019-06-20 矢崎総業株式会社 電池監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021052138A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5769823B2 (ja) 熱電モジュールを含む回路アセンブリ
US10492344B2 (en) Power module
JP5579234B2 (ja) 電子回路部品の冷却構造及びそれを用いたインバータ装置
US9226430B2 (en) Power semiconductor module
JP5692056B2 (ja) 多層プリント基板
JP5469270B1 (ja) 電子機器
WO2017154075A1 (ja) 電子制御装置
JP7390835B2 (ja) 電子装置
JP6745991B2 (ja) 半導体パワーモジュール
JP6973313B2 (ja) 電力変換装置
WO2017115627A1 (ja) インバータ
JP6203232B2 (ja) パワーモジュール
JP6699535B2 (ja) 回路基板
US9609741B1 (en) Printed circuit board and electronic apparatus
CN115151023A (zh) 电路板以及电子设备
JP5104923B2 (ja) 電子装置
JP6979997B2 (ja) 電力用半導体装置
JP6794757B2 (ja) 電子回路装置
JP7211107B2 (ja) 排熱構造および電子機器
JP7039779B2 (ja) 空冷機構付き電子機器
JP6600743B2 (ja) 高伝導性放熱パッドを用いたプリント回路基板の放熱システム
JP6934378B2 (ja) 電源基板
JP4761200B2 (ja) コントローラ
JP6680393B2 (ja) 電力変換装置
JP2010040569A (ja) 電子部品モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20210226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210408

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230307

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231024

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7390835

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150