JP7390223B2 - ボイラ - Google Patents

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本発明は、ボイラに関する。
従来、工業用や商業用を含め様々な用途にボイラが広く利用されている。ボイラにおいては加熱を行うための発熱手段が設けられることになる。
発熱手段の具体的形態は種々挙げられるが、その一例として、水素吸蔵金属または水素吸蔵合金からなる複数の金属ナノ粒子が表面に形成された反応体(発熱体)を容器内部に設けたものが、発熱システムとして特許文献1に開示されている。特許文献1によれば、この発熱システムにおいて、発熱に寄与する水素系ガスが容器内に供給されることで金属ナノ粒子内に水素原子が吸蔵され、過剰熱を発することが記載されている。
なお特許文献1においても説明されているとおり、パラジウムで作製した発熱体を容器内部に設け、この容器内部に重水素ガスを供給しつつ、容器内部を加熱することによって発熱反応が生じた旨の発表がなされている。また、水素吸蔵金属または水素吸蔵合金を利用して過剰熱(入力エンタルピーより高い出力エンタルピー)を発生させる発熱現象に関し、過剰熱を発するメカニズムの詳細については各国の研究者の間で議論されており、発熱現象が発生したことが報告されている。
特許第6448074号公報 米国特許第9,182,365号明細書
容器内に発熱体を設けた発熱手段は、加熱を行う手段としてボイラにも採用され得る。但しこのような発熱手段を採用したボイラを構成するにあたっては、加熱対象に対して発熱体の熱が適切に伝わるように配慮することが重要である。
本発明は上記課題に鑑み、加熱対象に対して容器内の発熱体の熱を適切に伝えることが可能となるボイラの提供を目的とする。
本発明に係るボイラは、発熱体と、内部に前記発熱体が設けられ、空気よりも比熱の高いガスを内部に充満できる容器と、前記容器の外部に設けられ、前記発熱体により加熱された前記ガスまたは当該ガスと熱交換された熱媒体が加熱側を通る熱交換器と、を備えた構成とする。本構成によれば、加熱対象に対して容器内の発熱体の熱を適切に伝えることが可能となる。
上記構成としてより具体的には、前記ガスが循環する経路として、前記容器および当該容器の外部に配置されたガス経路を含む循環経路を備え、前記熱交換器は、前記ガス経路に設けられている構成としても良い。また上記構成としてより具体的には、前記熱交換器から外部へ供給する蒸気の圧力に基づいて、前記発熱体の発熱量を調節する構成としても良い。
また上記構成としてより具体的には、前記ガスは水素系ガスであり、前記発熱体は、水素吸蔵金属類からなる金属ナノ粒子が表面に設けられており、前記水素系ガスが前記容器内に供給された状態において、前記金属ナノ粒子内に水素原子が吸蔵され過剰熱を発生させる反応体である構成としても良い。なお本願における水素系ガスは、重水素ガス、軽水素ガス、或いはこれらの混合ガスのことである。また本願での「水素吸蔵金属類」は、Pd,Ni,Pt,Ti等の水素吸蔵金属、或いはこれらを1種以上含む水素吸蔵合金を意味する。
本発明に係るボイラによれば、加熱対象に対して容器内の発熱体の熱を適切に伝えることが可能となる。
第1実施形態に係るボイラ1の概略的な構成図である。 第2実施形態に係るボイラ2の概略的な構成図である。 第3実施形態に係るボイラ3の概略的な構成図である。 伝熱管を通る熱媒体の進路に関する説明図である。
本発明の各実施形態に係るボイラについて、各図面を参照しながら以下に説明する。
1.第1実施形態
まず本発明の第1実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るボイラ1の概略的な構成図である。本図に示すようにボイラ1は、容器11、反応体12、ヒータ13、ガス経路14、ガス受入部15、ガスポンプ16、ガスフィルタ17、熱交換器50、および圧力センサ51などを備えている。
なお、図1(後述する図2、図3も同様)における容器11およびその内部の様子は、容器11を概ね二分する平面で切断した場合の概略的な断面図として表されており、上下左右の方向(上下方向は鉛直方向に一致する)は本図に示すとおりである。
容器11は、全体的に見て上下を軸方向とする上下両端に底を有する円筒状に形成されており、内部に気体を密閉させ得るように形成されている。より具体的に説明すると、容器11は、円筒状の側壁11aを有するとともに、側壁11aの上側は上底部11bにより閉じられており、側壁11aの下側は下底部11cにより閉じられている。なお本実施形態では一例として、容器11の側壁11aを円筒状としているが、その他の筒状に形成されても構わない。また、側壁11aの外周に缶体カバーを設置してもよく、側壁11aと当該缶体カバーの間には断熱材を設けるようにしてもよい。
反応体12は、全体が細かい網目状に形成されている担持体の表面に、多数の金属ナノ粒子を設けて構成されている。この担持体は、素材として水素吸蔵合金類(水素吸蔵金属、或いは水素吸蔵合金)が適用されており、上下を軸方向とする上下両端に底を有する円筒状に形成されている。反応体12の上面はガス経路14に連接しており、反応体12の網目状の隙間を介してその内部に流入したガスを、ガス経路14内に送出することが可能となっている。本実施形態の例では容器11の内部において、3個の反応体12が左右方向へ並ぶように設けられている。
ヒータ13は、有底円筒形状に形成された反応体12の側面に螺旋状に巻かれており、供給される電力を用いて発熱するように形成されている。ヒータ13としては、例えばセラミックヒータが採用され得る。ヒータ13が発熱することにより反応体12を加熱し、後述する過剰熱を発生させるための反応が生じ易い所定の反応温度まで、反応体12の温度を上昇させることができる。なおヒータ13の温度は、ヒータ13への供給電力を制御することにより調節可能である。
ガス経路14は、容器11の外部に設けられ、容器11の内部を一部として含むガスの循環経路を形成するものであり、一方の端部は各反応体12の上面に連接し、他方の端部は容器11の内部に連接している。より詳細に説明すると、各反応体12の上面に連接したガス経路14の部分それぞれは容器11内で合流し、一本の経路となって上底部11bを貫通した上で、熱交換器50、ガス受入部15、ガスポンプ16、およびガスフィルタ17を順に介し、下底部11cを貫通して容器11の内部に繋がっている。
ガス受入部15は、外部の供給元から水素系ガス(重水素ガス、軽水素ガス、或いはこれらの混合ガス)の供給を受けるようになっており、供給された水素系ガスをガス経路14内へ流入させる。例えば、水素系ガスを予め貯留したタンクからガス受入部15へ水素系ガスが供給される場合、このタンクが水素系ガスの供給元となる。
ガスポンプ16は、例えばインバータ制御により回転数が制御され、この回転数に応じた流量で、ガス経路14内のガスが上流側から下流側へ(すなわち、図1に点線矢印で示す方向へ)流れるようにする。なお、ガス経路14を含む循環経路でのガスの循環量は、ガスポンプ16の回転数を制御することにより調節可能である。
ガスフィルタ17は、ガス経路14内のガスに含まれる不純物(特に、反応体12における過剰熱を発生させる反応の阻害要因となるもの)を除去する。
熱交換器50は、ガス経路14の一部分(ガス受入部15より上流側の一部分)が配置されるとともに、蒸気の元となる水が供給されるように構成されている。これにより熱交換器50は、ガス経路14内のガスと供給された水を熱交換することにより、当該水を加熱して蒸気を発生させ、当該蒸気をボイラ1の外部へ供給することが可能である。なお本実施形態の熱交換器50は、水を加熱して蒸気を生成する仕様となっているが、その代わりに、水を加熱して温水を生成する仕様のものが採用されても良い。
熱交換器50としては、例えば、プレート式やシェルアンドチューブ式の熱交換器を採用しても良く、各種形態のスチームジェネレータを採用しても良い。このスチームジェネレータの一例としては、供給された水を貯留する貯留スペースと、当該貯留スペース内に配置されたガス経路14を有し、ガス経路14内のガスの熱が貯留した水に伝わる構成のものが挙げられる。
圧力センサ51は、熱交換器50から外部へ供給される蒸気の圧力(蒸気圧力)を継続的に検出する。なお、外部から要求される蒸気量(蒸気負荷)に対して、熱交換器50からの蒸気の供給量が多い状況下では、圧力センサ51の検出値(蒸気圧力の値)は高くなり、逆に熱交換器50からの蒸気の供給量が少ない状況下では、圧力センサ51の検出値は低くなる。
次に、ボイラ1の動作について説明する。ボイラ1では、外部の供給元からガス受入部15へ水素系ガスが供給され、容器11の内部とガス経路14を含むガスの循環経路に水素系ガスが充満される。充満された水素系ガスはガスポンプ16の作用により、この循環経路において図1に点線矢印で示す方向へ循環する。
このとき容器11の内部においては、水素系ガスが反応体12の網目状の隙間を介してその内部に流入した後、反応体12の上部に連接しているガス経路14内に送出される。またこれと同時に、ヒータ13の作用によって反応体12が加熱されるようになっている。このように、水素系ガスを容器11の内部に供給された状態でヒータ13により反応体12を加熱すると、反応体12に設けた金属ナノ粒子に水素原子が吸蔵され、反応体12はヒータ13による加熱温度以上の過剰熱を発生させる。
上記のとおり反応体12は、過剰熱を発生させる反応が行われることにより、発熱体として機能する。この過剰熱を発生させる反応の原理は、例えば特許文献1に開示された過剰熱を発生させる反応の原理と同様である。
容器11の内部を含む循環経路内の水素系ガスは、ガスフィルタ17を通る際に不純物が除去される。そのため、不純物が除去された純度の高い水素系ガスが、容器11の内部へ継続的に供給される。これにより、純度の高い水素系ガスを反応体12へ安定的に与え、過剰熱の出力を誘発し易い状態を維持して、反応体12を効果的に発熱させることが可能となっている。
また水素系ガスは、容器11の内部を通る際に、反応体12が発する熱によって加熱されて高温となる。そしてこの高温となった水素系ガスは、ガス経路14を介して熱交換器50に送り込まれる。これにより熱交換器50に供給された水は、高温となった水素系ガスとの熱交換により加熱されて蒸気となり、この蒸気は熱交換器50から外部に供給される。
熱交換器50から外部へ供給する蒸気の量は、圧力センサ51の検出値の情報に基づいて調整可能としても良い。このような調整は、圧力センサ51の検出値が適正値より小さいときは、反応体12の発熱量を増大させて蒸気の発生量を増やし、圧力センサ51の検出値が適正値より大きいときは、反応体12の発熱量を減少させて蒸気の発生量を減らすことで実現され得る。
なお反応体12の発熱量は、ヒータ13の温度または先述したガスの循環量の調節により制御可能であり、ヒータ13の温度を上げるほど、或いは当該循環量を増やすほど、反応体12の発熱量を増大させることができる。また熱交換器50においては、外部へ蒸気を供給した分だけ、つまり水が減少した分だけ逐次水が供給されるようになっており、継続的に蒸気を発生させて外部へ供給することが可能である。
以上に説明したとおりボイラ1は、反応体12と、内部に発熱体12が設けられ、空気よりも比熱の高いガス(水素系ガス)を内部に充満できる容器11と、当該水素系ガスが循環する経路として、容器11およびガス経路14を含む循環経路と、ガス経路14内における水素系ガスとの熱交換により水を加熱して蒸気を発生させる熱交換器50と、を備える。そのためボイラ1によれば、循環させるガスが保有する熱を水の加熱に効率良く利用することができ、当該熱をより有効に活用することが可能である。
また更に、熱交換器50を経由する際にガス経路14内のガスの温度が下がるため、その分、熱交換器50より下流側に配置された装置(本実施形態の例では、ガスポンプ16やガスフィルタ17)を通る際のガスの温度を低くすることができる。そのため、当該装置に要求される耐熱温度(要求耐熱温度)を下げることも可能となっている。
2.第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお第2実施形態は、発熱体の形態およびこれに関する点を除き、基本的に第1実施形態と同様である。以下の説明では第1実施形態と異なる事項の説明に重点をおき、第1実施形態と共通する事項については説明を省略することがある。
図2は、第2実施形態におけるボイラ2の概略的な構成図である。第1実施形態のボイラ1では発熱体として反応体12が採用されていたが、第2実施形態ではその代わりに、一般的な発熱素子12aが採用されている。なおここでの発熱素子12aは、一例として、電力が供給されることにより発熱するハロゲンヒータであるとする。また、発熱素子12aの形状および寸法は便宜上、反応体12と同様であるとする。
発熱体として発熱素子12aを適用する場合は、第1実施形態のように過剰熱を発生させる必要は無く、ヒータ13に相当するものは不要であるため設置が省略されている。また第2実施形態におけるガス経路14の上流側の端部は、発熱素子12aの代わりに上底部11bに連接しており、容器11内の空間と繋がっている。
ボイラ2では、反応体12の代わりに発熱素子12aから発せられる熱により容器11内のガス(水素系ガス)が加熱され、この高温となったガスは、ガス経路14を介して熱交換器50に送り込まれる。これにより熱交換器50に供給された水は、高温となったガスとの熱交換により加熱されて蒸気となり、この蒸気は熱交換器50から外部に供給される。また第2実施形態では、先述した過剰熱を発生させるための反応は不要であり、電力制御によって発熱体(発熱素子12a)の温度を直接的に制御することが可能である。
3.第3実施形態
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお以下の説明では第1実施形態と異なる事項の説明に重点をおき、第1実施形態と共通する事項については説明を省略することがある。
図3は、第3実施形態におけるボイラ3の概略的な構成図である。本図に示すようにボイラ3には、熱媒体Xを循環させる経路として、熱媒経路22が設けられている。熱媒経路22には予め熱媒体Xが供給されており、不図示のポンプの作用によって、熱媒体Xは熱媒経路22内を上流側から下流側へ向けて(すなわち、図3に実線矢印で示す方向へ)流れて循環する。
熱媒経路22の一部は、伝熱管22aとして形成されている。伝熱管22aは、容器11の筒状の側壁11aを形成するように、下底部11cから上底部11bに向けて螺旋状に延びている。伝熱管22aは、上下に隣合う伝熱管22aの部分同士の間に隙間が無いように、筒状の側壁11aの軸方向(上下方向)へ進むように螺旋状に延びている。
また第3実施形態の熱交換器50は、熱媒経路22の一部分が配置されるとともに、蒸気の元となる水が供給されるように構成されている。これにより熱交換器50は、熱媒経路22内の熱媒体Xと供給された水を熱交換することにより、当該水を加熱して蒸気を発生させ、当該蒸気をボイラ3の外部へ供給することが可能である。
本実施形態のボイラ3は、反応体12を発熱させる動作と並行して、熱媒経路22において熱媒体Xを循環させるようになっている。熱媒体Xは、容器11の側壁11aを形成する伝熱管22aを通る際に、反応体12が発する熱によって加熱される。すなわち反応体12の発する熱は、容器11内の水素系ガスによる対流(熱伝達)、熱伝導および輻射によって伝熱管22aへ伝わり、これにより高温となった伝熱管22aによってその内部を流れる熱媒体Xが加熱される。このように熱媒体Xは、少なくとも反応体12により加熱された水素系ガスとの熱交換によって、加熱されることになる。
図4は、伝熱管22aを通る熱媒体Xの進路を実線矢印で概略的に示している。本図に示すように、伝熱管22aの入口α(伝熱管22aの最下部)に到達した熱媒体Xは、螺旋状に延びた伝熱管22a内に沿って進み、伝熱管22aの出口β(伝熱管22aの最上部)に到達する。この際に伝熱管22aを通る熱媒体Xは、反応体12の発する熱により加熱された伝熱管22aからの熱が伝わり、温度が上昇する。
このようにして、熱媒経路22を流れる熱媒体Xは伝熱管22aを通る際に加熱されて温度が上昇し、熱交換器50に送り込まれる。これにより熱交換器50に供給された水は、高温となった熱媒体Xとの熱交換により加熱されて蒸気となり、この蒸気は熱交換器50から外部に供給される。
また伝熱管22aは、筒状に形成された側壁11aの全周を形成しているため、反応体12が発する熱を熱媒体Xへ効率良く伝えることが可能である。伝熱管22aは反応体12を囲んで配置されていることから、側壁11aの全周のほぼ全ての領域を網羅し、反応体12が発する熱を極力無駄なく熱媒体Xへ伝えることが可能である。なお本実施形態では、伝熱管22aは螺旋状に伸びて反応体12を囲んで配置されているが、反応体12を囲む形態はこれに限られず、例えば、鉛直方向に伸びる複数本の伝熱管が反応体12を囲んで配置する形態等が採用されても良い。
また本実施形態では、容器11内にガスを密閉するための側壁11aが伝熱管22aにより形成されているが、その代わりに側壁11aを伝熱管22aとは別に設けておき、側壁11aの内側に(すなわち、容器11の内部に)伝熱管22aを設けるようにしても良い。この場合には伝熱管22aは側壁11aとしての役割を果たす必要は無く、上下に隣り合う伝熱管22aの部分同士の間に隙間があると、反応体12からの熱を更に受けやすく好ましい。
4.その他
以上に説明した各実施形態のボイラ1~3は、発熱体と、内部に発熱体が設けられ、空気よりも比熱の高いガスを内部に充満できる容器11と、発熱体の熱により加熱された流体との熱交換により、供給される水を加熱する熱交換器50と、を備えた構成となっている。そのため各実施形態のボイラ1~3によれば、容器11内の発熱体により直接的または間接的に加熱された流体を利用することにより、供給される水に対して容器11内の発熱体の熱を適切に伝えることが可能となっている。
なお各実施形態における熱交換器50は、容器11の外部に設けられており、発熱体により加熱された水素系ガスまたは当該ガスと熱交換された熱媒体が加熱側を通るようになっている。熱交換器50は、加熱側(比較的高温の流体が通る部分)と被加熱側(比較的低温の流体が通る部分)を有し、加熱側の流体から被加熱側の流体へ熱を伝えて加熱を行うように形成されている。
また第1および第2実施形態のボイラにおいては、熱交換器50において水との熱交換に用いるガスとして、空気よりも比熱の高い水素系ガスが適用される。例えば200℃で1atmの条件下において、空気の比熱が約1,026J/Kg℃であるのに対し、水素の比熱は約14,528J/Kg℃となっており、空気の比熱よりも非常に高くなっている。
このような比熱の高いガスが適用されることにより、熱交換に用いるガスの温度が変動し難く、より安定的に水へ熱を伝えることが可能である。なお、各実施形態のボイラにおいては、空気よりも比熱の高いガスとして水素系ガスを採用しているが、第2実施形態のボイラ2においては過剰熱を発生させる反応を要しないため、上述した空気よりも比熱の高いガスとして、水素系ガス以外のガスを採用しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の構成は上記実施形態に限られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。例えば、本発明に係るボイラは、上記実施形態のような蒸気を発生させるボイラの他、温水ボイラや熱媒ボイラ等にも適用可能である。本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
本発明は、各種用途のボイラに利用可能である。
1、2、3 ボイラ
11 容器
11a 側壁
11b 上底部
11c 下底部
12 反応体
12a 発熱素子
13 ヒータ
14 ガス経路
15 ガス受入部
16 ガスポンプ
17 ガスフィルタ
22 熱媒経路
22a 伝熱管
50 熱交換器
51 圧力センサ

Claims (4)

  1. 発熱体と、
    内部に前記発熱体が設けられ、空気よりも比熱の高いガスを内部に充満できる容器と、
    前記容器の外部に設けられ、前記発熱体により加熱された前記ガスと熱交換された熱媒体が加熱側を通る熱交換器と、
    前記熱媒体が流れる伝熱管と、を備え、
    前記ガスが前記容器の内部に充満した状態において、前記発熱体から熱を発生させ、伝導、対流および輻射により前記伝熱管を加熱することを特徴とするボイラ。
  2. 前記熱媒体が循環する経路として、前記伝熱管を含む熱媒経路を備え、
    前記熱交換器は、前記熱媒経路の一部分が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のボイラ。
  3. 前記熱交換器から外部へ供給する蒸気の圧力に基づいて、前記発熱体の発熱量を調節することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボイラ。
  4. 前記ガスは水素系ガスであり、
    前記発熱体は、
    水素吸蔵金属類からなる金属ナノ粒子が表面に設けられており、
    前記水素系ガスが前記容器内に供給された状態において、前記金属ナノ粒子内に水素原子が吸蔵され過剰熱を発生させる反応体であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載のボイラ。
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