JP7388315B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、基準とする燃料である基準燃料と、基準燃料にバイオ燃料を混合させたバイオ混合燃料との双方を使用燃料として利用可能な内燃機関の制御装置に関する。
内燃機関に使用する使用燃料として、ガソリンや軽油などの石油系燃料だけでなく、トウモロコシ、大豆などの農作物や植物油等のバイオマスを原料とするバイオ燃料、および石油系燃料にバイオ燃料を混合させたバイオ混合燃料が用いられている。ここで、石油系燃料は、基準とする燃料である基準燃料である。内燃機関がガソリンエンジンの場合には、通常、基準燃料はガソリンであり、バイオ混合燃料はガソリンにバイオ燃料を混合させた燃料となる。また、内燃機関がディーゼルエンジンの場合には、通常、基準燃料は軽油であり、バイオ混合燃料は軽油にバイオ燃料を混合させた燃料となる。基準燃料がガソリンの場合でも、基準燃料が軽油の場合でも、基準燃料とバイオ混合燃料とでは、分子レベルの組成が異なるため、燃焼特性も異なる。なお、本明細書では、「バイオ混合燃料の組成」とは、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合を意味する。
このため、石油系燃料のみを使用燃料として利用可能であるとともに、バイオ混合燃料を使用燃料として利用可能な内燃機関に関する種々の技術が開示されている。例えば、特許文献1には、使用燃料を、石油系燃料のみのとすることも、バイオ混合燃料とすることもできるバイオディーゼルエンジンが記載されている。特許文献1に記載されているバイオディーゼルエンジンは、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いた場合に、エンジン回転数だけでなく、バイオ混合燃料の組成(石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合)に応じて、使用燃料の噴射タイミングや、使用燃料のコモンレール内の圧力や、ポスト噴射で噴射する燃料量を調整することができる。これにより、排気状態の悪化(例えば、NOx排出量の増大)や、燃料消費率を改善できると特許文献1には記載されている。
特開2011-169245号公報
一般的にインジェクタの開口時間が長いほど、インジェクタから噴射される燃料量は多くなる。そして、内燃機関では、所望する燃料量が噴射されるようにインジェクタの開口時間を調整している。ところで、インジェクタから噴射される燃料量は、使用燃料の動粘度(流体の流れにくさ)によっても変化する。すなわち、同じ開口時間であっても、動粘度が小さい燃料(流れやすい燃料)よりも、動粘度が大きな燃料(流れにくい燃料)は、噴射される燃料量が少なくなる。石油系燃料とバイオ混合燃料とでは、動粘度(流体の流れにくさ)が異なるため、インジェクタからの噴射されやすさも異なる。そして、一般的に、バイオ混合燃料の動粘度は、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合に応じて変化する。そこで、バイオ混合燃料を使用する場合では、設定どおりの燃料量をインジェクタから噴射するために、インジェクタの開口時間をバイオ混合燃料の動粘度に基づいて調整する必要がある。
しかし、特許文献1に記載のバイオディーゼルエンジンでは、インジェクタから噴射する使用燃料の燃料量を上記の様に設定しているが、インジェクタの開口時間をバイオ混合燃料の動粘度に基づいて調整していないため、インジェクタから噴射される実際の燃料量が、設定した燃料量にはならない可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、動粘度が一定でない種々のバイオ混合燃料を使用燃料とすることができるとともに、所望する燃料量をより正確にインジェクタから噴射できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、基準とする燃料である基準燃料のみを使用燃料として利用可能であるとともに、前記基準燃料にバイオ燃料を混合させたバイオ混合燃料を前記使用燃料として利用可能な内燃機関の運転状態を検出し、検出した前記運転状態に応じた燃料噴射量を算出し、算出した前記燃料噴射量に基づいて、前記使用燃料を噴射するインジェクタの開口時間を制御する内燃機関の制御装置であって、前記制御装置には、予め用意された燃料組成情報入力装置から前記使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報が入力され、前記制御装置は、前記開口時間を算出する開口時間算出部を有し、前記開口時間算出部にて、前記運転状態に基づいて、前記基準燃料のみを前記使用燃料として用いた場合の前記開口時間である基準開口時間を算出し、前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報に基づいて、前記使用燃料の動粘度に関する動粘度情報を算出し、前記動粘度情報に基づいて前記基準開口時間を補正した前記開口時間を算出する、内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係る内燃機関の制御装置であって、前記運転状態には、前記使用燃料の温度である燃料温度が含まれており、前記制御装置は、前記開口時間算出部にて、前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報と、前記燃料温度とに基づいて前記動粘度情報を算出する、内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係る内燃機関の制御装置であって、前記制御装置には、前記基準燃料の動粘度に対する前記バイオ混合燃料の動粘度の比率である動粘度比が前記燃料温度に対応付けて設定されている燃料温度・動粘度比特性が、前記バイオ混合燃料に混合された前記バイオ燃料の種類毎かつ前記バイオ燃料の混合割合毎に、用意されて、前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合とに対応づけられて記憶されており、前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報には、前記使用燃料である前記バイオ混合燃料に混合された前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合に関する情報が含まれており、前記制御装置は、前記開口時間算出部にて、記憶された前記燃料温度・動粘度比特性から、前記燃料組成情報に含まれる前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合に関する情報に対応する前記燃料温度・動粘度比特性を抽出し、抽出した前記燃料温度・動粘度比特性と、前記燃料温度とに基づいて、前記動粘度情報である前記動粘度比を算出する、内燃機関の制御装置である。
次に、本発明の第4の発明は、上記第3の発明に係る内燃機関の制御装置であって、前記制御装置は、前記開口時間算出部にて、前記基準開口時間に前記動粘度比を乗算して前記開口時間を算出する、内燃機関の制御装置である。
第1の発明によれば、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合には、基準燃料のみを使用燃料として用いた場合のインジェクタの基準開口時間を、バイオ混合燃料の動粘度に関する動粘度情報に基づいて補正して、バイオ混合燃料を噴射するインジェクタの開口時間としている。ここで、動粘度は流体の流れにくさを表す。使用燃料の動粘度が高い程、使用燃料は流れにくくなるため、インジェクタから噴出されにくくなる。すなわち、一定の燃料量(例えば1ml)の使用燃料をインジェクタから噴射するためには、使用燃料の動粘度が高い程、より長い開口時間が必要である。
そして、バイオ混合燃料の動粘度は、通常、バイオ混合燃料の組成(石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合)によって変化する。これに対して、開口時間の補正に用いる動粘度情報は、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報に基づいて算出された動粘度に関する情報である。動粘度の算出に使用燃料の組成を加味していることにより、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合において、より正確に動粘度を算出でき、ひいては、動粘度情報に基づいて開口時間をより正確に補正できる。
従って、内燃機関の制御装置は、動粘度が一定でない種々のバイオ混合燃料を使用燃料とすることができるとともに、所望する燃料量をより正確にインジェクタから噴射できる。
第2の発明によれば、基準開口時間の補正に用いる動粘度情報は、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報と、燃料温度とに基づいて算出する。そして、一般的に動粘度は、温度依存性を持つ。制御装置は、燃料組成情報だけでなく、燃料温度に基づいて動粘度情報を算出することにより、動粘度情報を、より高い正確さで算出できる。ひいては、制御装置は、バイオ混合燃料の種類によらず、より確実に所望する燃料量をインジェクタから噴射できる。
第3の発明によれば、燃料温度・動粘度比特性を用いて、基準燃料の動粘度に対するバイオ混合燃料の動粘度である動粘度比(動粘度比=バイオ混合燃料の動粘度/基準燃料の動粘度)を算出する。また、動粘度比は動粘度情報である。そして、燃料温度・動粘度比特性は、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に用意されて、記憶されている。従って、制御装置は、バイオ混合燃料の燃料組成情報と燃料温度とに基づいて、バイオ混合燃料の動粘度比を、容易かつ迅速に算出できる。
第4の発明によれば、インジェクタの開口時間は、基準開口時間に動粘度比を乗算する(開口時間=基準開口時間×動粘度比)だけで算出できる。従って、制御装置は、インジェクタの開口時間を、容易かつ迅速に算出できる。
本実施形態に係る内燃機関システムの概略構成を説明する図である。 燃料組成情報入力装置の外観の一例を示す図である。 本実施形態に係る制御装置が実行する全体処理を説明するフローチャートである。 本実施形態に係る制御装置が実行する動粘度比算出処理を説明するフローチャートである。 燃料温度・動粘度比特性マップの作成手順を説明する図である。
●[内燃機関システム1の概略構成の例(図1、図2)]
以下、本発明に係る内燃機関の制御装置について、図面を用いて説明する。本発明に係る内燃機関の制御装置は、基準とする燃料である基準燃料のみを使用燃料として利用可能であるとともに、基準燃料にバイオ燃料を混合させたバイオ混合燃料を使用燃料として利用可能な内燃機関の運転状態を検出し、検出した運転状態に応じた燃料噴射量を算出し、算出した燃料噴射量に基づいて、使用燃料を噴射するインジェクタの開口時間を制御する内燃機関の制御装置である。本発明の内燃機関の制御装置の例として、本実施形態に係る内燃機関10の制御装置50を、車両に搭載されたディーゼルエンジン(内燃機関)の制御装置とする。内燃機関10および制御装置50は、内燃機関システム1の一部である。
以下では、図1を用いて内燃機関システム1の概略構成を、吸気側から排気側に向かって順に説明する。図1は、本実施形態に係る制御装置50を有する内燃機関システム1の概略構成の例を説明する図である。以下に詳細を説明するが、空気及び燃料は、大まかには次の順に流れる。すなわち、空気は吸気管11Aから流入し、さらに、ターボ過給機30のコンプレッサ35、吸気管11B、吸気マニホルド11C、内燃機関10へと流れる。また、燃料は、燃料タンク(不図示)に接続された燃料流入配管411から内燃機関10のコモンレール41に流入して燃料配管42A~42Dへと流れ、燃料配管42A~42Dに接続されたインジェクタ43A~43Dからシリンダ45A~45Dに噴射される。そして、排気は、内燃機関10のシリンダ45A~45Dから排気マニホルド12Aへ排気され、さらに、排気管12B、ターボ過給機30のタービン36、排気管12C、排気浄化装置61へと流れて車両(不図示)の外へ排気される。
空気が流入する吸気管11Aの流入側には、エアクリーナ(図示省略)、吸気流量検出装置21(例えば、吸気流量センサ)が設けられている。吸気流量検出装置21は、内燃機関10が吸入した空気の流量に応じた検出信号を制御装置50に出力する。また吸気流量検出装置21には、吸気温度検出装置28A(例えば、吸気温度センサ)、大気圧検出装置23(例えば、大気圧センサ)が設けられている。吸気温度検出装置28Aは、吸気流量検出装置21を通過する吸気の温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。大気圧検出装置23は、大気圧検出装置23の周囲の大気圧に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
吸気管11Aの流出側は、ターボ過給機30のコンプレッサ35の流入側に接続され、コンプレッサ35の流出側は吸気管11Bの流入側に接続されている。ターボ過給機30のコンプレッサ35はタービン36に連結されている。
コンプレッサ35の上流側となる吸気管11Aには、コンプレッサ上流圧力検出装置24A(例えば圧力センサ)が設けられている。コンプレッサ上流圧力検出装置24Aは、吸気管11A内の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。コンプレッサ35の下流側となる吸気管11B(吸気管11Bにおけるコンプレッサ35とインタークーラ16との間の位置)には、コンプレッサ下流圧力検出装置24B(例えば圧力センサ)、が設けられている。コンプレッサ下流圧力検出装置24Bは、吸気管11B内の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
吸気管11Bには、上流側にインタークーラ16が配置され、インタークーラ16よりも下流側にスロットル装置47が配置されている。インタークーラ16は、コンプレッサ下流圧力検出装置24Bよりも下流側に配置されている。インタークーラ16とスロットル装置47との間には、吸気温度検出装置28B(例えば、吸気温度センサ)が設けられている。吸気温度検出装置28Bは、インタークーラ16にて温度が低下された吸気の温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
スロットル装置47は、制御装置50からの制御信号に基づいて吸気管11Bの開度を調整するスロットルバルブ47Vを駆動し、これにより吸気流量を調整可能である。スロットル装置47には、スロットルの開度を検出するスロットル開度検出装置47S(例えば、スロットル開度センサ)が設けられている。制御装置50は、スロットル開度検出装置47Sからの検出信号と目標スロットル開度に基づいて、スロットル装置47に制御信号を出力してスロットルバルブ47Vの開度を調整可能である。制御装置50は、アクセルペダル踏込量検出装置25からの検出信号に基づいて検出したアクセルペダルの踏込量と内燃機関10の運転状態等に基づいて目標スロットル開度を求める。
アクセルペダル踏込量検出装置25は、例えばアクセルペダル踏込角度センサであり、アクセルペダルに設けられている。制御装置50は、アクセルペダル踏込量検出装置25からの検出信号に基づいて、運転者によるアクセルペダルの踏込量を検出することが可能である。
吸気管11Bは、スロットル装置47よりも下流側で、吸気マニホルド11Cの流入側に接続されており、吸気マニホルド11Cの流出側は内燃機関10の流入側に接続されている。吸気マニホルド11Cには、吸気マニホルド圧力検出装置24C(例えば圧力センサ)が設けられている。吸気マニホルド圧力検出装置24Cは、吸気マニホルド11Cに流入する直前の吸気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。また、吸気管11Bには、EGR配管13の流出側が接続されており、EGR配管13の流入側(後述する排気管12Bとの接続部)からEGR配管13に流入してきたEGRガスが、EGR配管13から吸気管11B内に吐出される。
内燃機関10は複数のシリンダ45A~45Dを有している。これらのシリンダ45A~45Dそれぞれには、使用燃料を噴射するインジェクタ43A~43Dが設けられている。使用燃料は、燃料タンク(不図示)に接続された燃料流入配管411から内燃機関10のコモンレール41に流入し、さらに、コモンレール41から燃料配管42A~42Dへと流れて、燃料配管42A~42Dに接続されたインジェクタ43A~43Dからシリンダ45A~45Dに噴射される。
インジェクタ43A~43Dは、後述する様に、制御装置50からの制御信号によって開口時間が制御され、それぞれのシリンダ45A~45D内に使用燃料を噴射する。制御装置50は、制御信号にて開口時間を制御することで、インジェクタ43A~43Dから噴射される燃料量を調整する。
また、燃料流入配管411には、燃料温度検出装置412(例えば温度センサ)および燃料圧力検出装置413(例えば温度センサ)が設けられている。燃料温度検出装置412は、使用燃料の温度である燃料温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。これにより、制御装置50は、燃料温度検出装置412からの検出信号に基づいて、燃料温度を検出することができる。また、燃料圧力検出装置413は、使用燃料の圧力である燃料圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。これにより、制御装置50は、燃料圧力検出装置413からの検出信号に基づいて、燃料圧力を検出することができる。
内燃機関10には、クランク角度検出装置22A、カム角度検出装置22B、クーラント温度検出装置28C等が設けられている。クランク角度検出装置22Aは、例えば回転センサであり、内燃機関10のクランクシャフト(図示省略)の回転角度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。カム角度検出装置22Bは、例えば回転センサであり、内燃機関10のカムシャフト(図示省略)の回転角度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。制御装置50は、クランク角度検出装置22Aとカム角度検出装置22Bからの検出信号に基づいて、シリンダ45A~45Dの各工程及び回転角度等を検出することができる。またクーラント温度検出装置28Cは、例えば温度センサであり、内燃機関10内に循環されている冷却用クーラント(図示省略)の温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
内燃機関10の排気側には排気マニホルド12Aの流入側が接続され、排気マニホルド12Aの流出側には排気管12Bの流入側が接続されている。排気管12Bの流出側はタービン36の流入側に接続され、タービン36の流出側は排気管12Cの流入側に接続されている。排気管12Cの流出側は排気浄化装置61の流入側に接続されており、排気は排気浄化装置61によって浄化された後に車両の外へ排気される。
排気管12Bには、EGR配管13の流入側が接続されている。EGR配管13は、排気管12Bと吸気管11Bとを連通し、排気管12Bの排気ガスの一部を吸気管11Bに還流させることが可能である。またEGR配管13には、EGRクーラ15、EGR弁14が設けられている。EGR弁14は、制御装置50からの制御信号に基づいて、EGR配管13の開度を調整することで、EGR配管13内を流れるEGRガスの流量を調整する。
排気管12Bには、排気温度検出装置29が設けられている。排気温度検出装置29は、例えば排気温度センサであり、排気温度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
タービン36には、タービン36へ導く排気ガスの流速を制御可能な(タービンへと排気ガスを導く流路の開度を調整可能な)可変ノズル33が設けられており、可変ノズル33は、ノズル駆動装置31によって開度が調整される。制御装置50は、ノズル開度検出装置32(例えば、ノズル開度センサ)からの検出信号と目標ノズル開度に基づいて、ノズル駆動装置31に制御信号を出力して可変ノズル33の開度を調整可能である。
タービン36の上流側となる排気管12Bには、タービン上流圧力検出装置26A(例えば圧力センサ)が設けられている。タービン上流圧力検出装置26Aは、排気管12B内の排気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。タービン36の下流側となる排気管12Cには、タービン下流圧力検出装置26B(例えば圧力センサ)が設けられている。タービン下流圧力検出装置26Bは、排気管12C内の排気の圧力に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
排気管12Cの流出側には排気浄化装置61が接続されている。例えば内燃機関10がディーゼルエンジンの場合、排気浄化装置61には、酸化触媒、微粒子捕集フィルタ、選択式還元触媒等が含まれている。排気は排気浄化装置61から下流へ流れて、車外へ排出される。
車速検出装置27は、例えば車両速度検出センサであり、車両の車輪等に設けられている。車速検出装置27は、車両の車輪の回転速度に応じた検出信号を制御装置50に出力する。
燃料組成情報入力装置71は、燃料組成情報入力受付装置711に接続されるインターフェイスであり、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報が、燃料組成情報入力受付装置711を介して入力される。燃料組成情報入力受付装置711は、例えば、車両のサービス工場やガソリンスタンド等に用意された専用の通信装置であり、必要に応じて燃料組成情報入力装置71に接続され、燃料組成情報入力装置71を介して制御装置50と情報の送受信を行うことができる。燃料組成情報入力受付装置711はタッチパネルを備えており、燃料組成情報の入力以外の用途にも用いることができる。なお、燃料組成情報入力受付装置711を、車両の車室内に設けられているタッチパネル(例えば、カーナビゲーションシステムに付随するタッチパネル)としてもよい。
図2は、燃料組成情報入力受付装置711の外観の一例を示す図である。図1に示すように、燃料組成情報入力装置71は、燃料組成情報が燃料組成情報入力受付装置711から入力されると、入力された燃料組成情報を含む燃料組成情報信号を制御装置50に出力する。この様に、制御装置50には、予め用意された燃料組成情報入力受付装置711から使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報が入力され、制御装置50は、燃料組成情報入力装置71を介して燃料組成情報を取得して、記憶装置53に記憶する。なお、後述する様に、制御装置50は、起動されると、記憶装置53から燃料組成情報を読み出してRAM52に記憶する。使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合では、燃料組成情報には、使用燃料であるバイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類とバイオ燃料の混合割合に関する情報(すなわち、バイオ混合燃料の組成の情報)が含まれている。
図2に示すように、燃料組成情報入力受付装置711は、例えば、使用燃料の種類の入力を受け付ける使用燃料種類入力領域71Aと、使用燃料にバイオ混合燃料が用いられた場合にバイオ燃料の混合割合を受け付ける混合割合入力領域71Bとを有する。燃料組成情報入力受付装置711の使用燃料種類入力領域71Aには、燃料の種類が書かれたボタン71A0~71Anを有している。ボタン71A0には、使用燃料が基準燃料であることを示す「基準燃料」および「[軽油]」が描かれている。内燃機関10は例として、ディーゼルエンジンであり、本実施形態の基準燃料は軽油とする。また、ボタン71A1には、使用燃料がバイオ混合燃料であり、混合されたバイオ燃料の原料がコーンであることを示すように、「バイオ混合燃料」および「[コーン]」が描かれている。ボタン71A1と同様に、ボタン71A2~ボタン71Anには、使用燃料がバイオ混合燃料であることと、混合されたバイオ燃料の種類が描かれている。ボタン71A2には「バイオ混合燃料」および「[大豆]」が描かれており、ボタン71A3には「バイオ混合燃料」および「[菜種油]」が描かれている。
使用者がボタン71A0を押した場合には、使用燃料が基準燃料(軽油)であることが燃料組成情報入力受付装置711に入力される。また、使用者が「コーン」と描かれたボタン71A1を押せば、使用燃料が「コーン」のバイオ混合燃料であり、すなわち、使用燃料がコーンを原料とするバイオ燃料と基準燃料(軽油)を混合したバイオ混合燃料であることが燃料組成情報入力受付装置711に入力される。同様に、使用者が「大豆」と描かれたボタン71A2を押した場合には使用燃料が「大豆」のバイオ混合燃料であることが燃料組成情報入力受付装置711に入力され、使用者が「菜種油」と描かれたボタン71A3を押した場合には使用燃料が「菜種油」のバイオ混合燃料であることが燃料組成情報入力受付装置711に入力される。また、燃料組成情報入力受付装置711は、使用者がこれらのボタン(71A0~71An)を押した場合には、ボタンの表示サイズが大きくなるように設定されている。例えば、図2においては、例として、使用者が「コーン」と描かれたボタン71A1を押した場合を示しており、ボタン71A1のサイズは、他のボタン(ボタン71A0、ボタン71A2等)よりも大きく描かれている。
燃料組成情報入力受付装置711の混合割合入力領域71Bには、バイオ混合燃料の混合割合(%)を設定するために、混合割合を示す棒グラフ71B1と、混合割合の数値を表示する領域71B2と、入力する混合割合の数値をより大きくするボタン71B3と、入力する混合割合の数値をより小さくするボタン71B4とを有している。使用者が、棒グラフ71B1や、ボタン71B3や、ボタン71B4を押すことで、混合割合の数値を燃料組成情報入力受付装置711に入力することができる。燃料組成情報入力受付装置711は、混合割合の数値の入力に応じて領域71B2に表示された数値[%]及び棒グラフ71B1の表示を更新する。例えば、図2においては、例として使用者が混合割合の数値として50を入力した場合を示している。そして、燃料組成情報入力受付装置711は、使用燃料の種類が、入力された「コーン」のバイオ混合燃料であり、混合割合が、入力された50[%]である旨を燃料組成情報入力装置71に出力する。燃料組成情報入力装置71は受け取った燃料組成情報を含む燃料組成信号を制御装置50へ出力する。また、燃料組成情報入力受付装置711の使用燃料種類入力領域71Aのボタン71A0が押されて、使用燃料の種類として、基準燃料が燃料組成情報入力受付装置711に入力された場合には、混合割合は0[%]に設定される。
なお、混合割合を、例えば体積パーセント濃度(体積の割合、混合割合(%)=[バイオ燃料の体積容量]/[基準燃料の体積容量]×100)とする。また、混合割合を、質量パーセント濃度(質量の割合、混合割合(%)=[バイオ燃料の質量]/[基準燃料の質量]×100)としてもよい。また、混合割合は、0[%]より大きな値から100[%]までの値に設定できる。
制御装置50は、CPU51、RAM52、記憶装置53、タイマ54等を有している。制御装置50(CPU51)には、上述した種々の検出装置からの検出信号が入力される。そして、制御装置50(CPU51)は、上述した種々のアクチュエータへの制御信号を出力する。なお、制御装置50の入出力は、上記の検出装置やアクチュエータに限定されるものではない。また、各部の温度や圧力等はセンサを搭載せずに推定計算により算出しても良い。制御装置50は、上記の検出装置を含めた各種の検出装置からの検出信号に基づいて内燃機関10の運転状態を検出し、上記のアクチュエータを含む各種のアクチュエータを制御する。記憶装置53は、例えばFlash-ROM等の記憶装置であり、内燃機関の制御や自己診断等を実行するためのプログラムやデータ等が記憶されている。
詳細は後述するが、制御装置50の記憶装置53には、基準燃料の動粘度に対するバイオ混合燃料の動粘度の比率である動粘度比が燃料温度に対応付けて設定されている燃料温度・動粘度比特性が、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に、用意されて、バイオ燃料の種類とバイオ燃料の混合割合とに対応づけられて記憶されている。また制御装置50(CPU51)は、開口時間算出部51A等を有している。詳細は図3~図5を用いて以下に説明するが、開口時間算出部51Aは、内燃機関10の運転状態に基づいて、インジェクタ43A~43Dの開口時間を算出する。
●[制御装置50の処理手順(図3~図5)]
次に、制御装置50の処理手順について説明する。制御装置50(制御装置50のCPU51(図1参照))は、起動されると、例えば所定クランク角度毎(インジェクタ43A~43Dから噴射する燃料量(燃料噴射量)を計算するべきタイミング)にて、図3にフローチャートを示す全体処理を起動するとともに、記憶装置53から燃料組成情報を読み出してRAM52に記憶し、さらに、例えば所定時間間隔(数10[ms]間隔)にて図4に示す動粘度比算出処理(後述)を起動する。制御装置50は、図3にフローチャートを示す全体処理を起動すると、ステップS010へ処理を進める。
ステップS010にて制御装置50は、内燃機関の種々の運転状態を検出し、ステップS020に処理を進める。ここで、運転状態の検出は、図1に示す各種の検出装置からの検出信号等に基づいて制御装置50が行う。制御装置50は、例えば、内燃機関回転数、吸気量、吸気マニホルド内圧力、可変ノズル開度量、アクセルペダル踏込量等を検出する。
ステップS020にて制御装置50(開口時間算出部51A)は、ステップS010にて検出した運転状態に基づいて、基準燃料のみを使用燃料として用いた場合の開口時間である基準開口時間を算出し、ステップS030に処理を進める。ここで、上述した様に、基準燃料とは、使用燃料としてバイオ混合燃料を使用しない場合に使われる燃料であり、例えば軽油である。また、基準開口時間とは、基準燃料のみを使用燃料として用いた場合の開口時間である。基準開口時間の算出には、制御装置50は、例えば、運転状態に関する所定の演算式を用いて算出する。
ステップS030にて制御装置50は、基準開口時間に動粘度比を乗算して開口時間を算出(開口時間=基準開口時間×動粘度比)して、RAM52(図1参照)に記録した後、図3に示す全体処理を終了する。なお、図示省略した別の処理にて、制御装置50は、記憶した開口時間を読み出して、使用燃料をインジェクタ43A~43Dから噴射させる。また、以下に説明する様に、動粘度比は、図4にフローチャートを示す動粘度比算出処理により算出されて、さらにRAM52(図1参照)に記録される。
詳細は後述するが、ステップS030において、開口時間を基準開口時間に動粘度比を乗算した値(開口時間=基準開口時間×動粘度比)とすることで、基準開口時間を、動粘度比(動粘度に関する動粘度情報)に基づいて補正している。そして、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れにくい程、開口時間は基準開口時間よりもより大きくなり、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れやすくなる程、開口時間は基準開口時間よりもより小さくなる。その結果、バイオ混合燃料の種類によらず、設定した燃料量のバイオ混合燃料をより正確にインジェクタ43A~43Dから噴射させることができる。換言すれば、制御装置50は、動粘度が一定でない種々のバイオ混合燃料を使用燃料とすることができるとともに、所望する燃料量をより正確にインジェクタ43A~43Dから噴射できる。
なお、以上で説明した、全体処理では、制御装置50の開口時間算出部51Aにて、燃料組成情報入力装置71に入力された燃料組成情報に基づいて、使用燃料の動粘度に関する動粘度情報を算出し(ステップS020)、動粘度情報に基づいて基準開口時間を補正した開口時間を算出する(ステップS030)。
また、図3にフローチャートを示す全体処理および図4にフローチャートを示す動粘度比算出処理を実行している制御装置50(CPU51)は、インジェクタ43A~43Dの開口時間を算出する開口時間算出部51A(図1参照)に相当している。
●[動粘度比算出処理(図4、図5)]
次に図4を用いて動粘度比算出処理の詳細について説明するとともに、図5を用いて、図3の全体処理のステップS030における開口時間の算出について説明する。上述したが、制御装置50は、例えば所定時間間隔(数10[ms]間隔)にて図4にフローチャートを示す動粘度比算出処理を起動する。制御装置50は、図4に示す動粘度比算出処理を起動すると、ステップS110へ処理を進める。
ステップS110にて制御装置50は、燃料組成情報を読み出すとともに、燃料温度を検出し、ステップS120に処理を進める。ここで、燃料組成情報には、図2を用いて上述した様に、使用燃料であるバイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類(例えば、トウモロコシ)の情報とバイオ燃料の混合割合(例えば、50%)の情報とを含むが、上述した様に、制御装置50は、起動されると、記憶装置53から燃料組成情報を読み出してRAM52に記憶する。そこで、ステップS110にて、制御装置50は記憶した燃料組成情報をRAM52(図1参照)から読み出す。また、制御装置50は、燃料温度を、燃料温度検出装置412(図1参照)からの検出信号等に基づいて検出することができる。そして、運転状態には、使用燃料の温度である燃料温度が含まれている。
ステップS120にて制御装置50は、燃料組成情報(使用燃料であるバイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類の情報とバイオ燃料の混合割合の情報を含む)に対応する燃料温度・動粘度比特性を抽出し、ステップS130に処理を進める。なお、以下に説明する様に、燃料温度・動粘度比特性は、基準燃料の動粘度に対する使用燃料の動粘度の比率である動粘度比が燃料温度に対応付けて設定されている(図5のマップ301~304参照)。
動粘度は流体の流れにくさを表す。使用燃料の動粘度が高い程、使用燃料は流れにくくなるため、インジェクタ43A~43Dから噴出されにくくなる。すなわち、一定の燃料量(例えば1ml)の使用燃料をインジェクタ43A~43Dから噴射するためには、使用燃料の動粘度が高い程、より長い開口時間が必要である。基準燃料とバイオ混合燃料とでは、組成が異なるため、通常、動粘度が異なる。
基準燃料の動粘度に対する使用燃料の動粘度を、動粘度比(動粘度比=使用燃料の動粘度/基準燃料の動粘度)とする。そして、上述した様に、図3にフローチャートを示す全体処理のステップS030にて、制御装置50は、基準開口時間(基準燃料のみを使用燃料として用いた場合の開口時間、図3のステップS020にて算出)に動粘度比を乗算して開口時間を算出(開口時間=基準開口時間×動粘度比)する(補正する)。開口時間は「動粘度」を用いて、下記の(式1)の様に示すことができる。
開口時間=基準開口時間×動粘度比=基準開口時間×使用燃料の動粘度/基準燃料の動粘度 (式1)
使用燃料として基準燃料のみを用いる場合には、動粘度比は1(動粘度比=使用燃料の動粘度/基準燃料の動粘度=1)となるため、開口時間(開口時間=基準開口時間×動粘度比)は基準開口時間となる。同様に、動粘度が基準燃料と同じバイオ混合燃料を使用燃料として用いる場合も、動粘度比は1となるため、開口時間は基準開口時間となる。
一方、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合には次のようになる。バイオ混合燃料の動粘度は基準燃料(本実施形態では軽油)の動粘度と同じになるとは限らないため、動粘度比は1になるとは限らない。バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れにくい場合には、バイオ混合燃料の動粘度が基準燃料の動粘度よりも大きくなり(バイオ混合燃料の動粘度>基準燃料の動粘度)、動粘度比は1よりも大きい(動粘度比=使用燃料の動粘度/基準燃料の動粘度 > 1)。このため、上述した(式1)に示すように、開口時間は、バイオ混合燃料の動粘度に応じて、基準開口時間よりも大きくなる。以上の様に、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れにくい程、バイオ混合燃料の動粘度がより大きくなるため、開口時間は基準開口時間よりもより大きくなる。
これに対して、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れやすい場合には、バイオ混合燃料の動粘度が基準燃料の動粘度よりも小さくなり(バイオ混合燃料の動粘度<基準燃料の動粘度)、動粘度比は1よりも小さい(動粘度比=使用燃料の動粘度/基準燃料の動粘度 < 1)。このため、上述した(式1)に示すように、開口時間は、バイオ混合燃料の動粘度に応じて、基準開口時間よりも小さくなる。以上の様に、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れやすくなる程、バイオ混合燃料の動粘度がより小さくなるため、開口時間は基準開口時間よりもより小さくなる。
従って、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れにくい程、開口時間は基準開口時間よりもより大きくなり、バイオ混合燃料が基準燃料よりも流れやすくなる程、開口時間は基準開口時間よりもより小さくなる。この様に、内燃機関10の制御装置50は、基準開口時間を、動粘度比(動粘度に関する動粘度情報)に基づいて補正することにより、バイオ混合燃料の種類によらず、設定した燃料量のバイオ混合燃料をより正確にインジェクタ43A~43Dから噴射させることができる。
バイオ混合燃料の動粘度は、通常、バイオ混合燃料の組成によっても変わり、さらに、温度依存性を持つ。そこで、以下に説明する様に、あらかじめ制御装置50の記憶装置53に記録された燃料温度・動粘度比特性を用いて、動粘度比を算出する。図5には、燃料温度・動粘度比特性マップの作成手順を説明する図が示されている。まず、図5に示す、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100と、図5に示す基準燃料の燃料温度・動粘度マップ200と、を用意する。
図5に示すバイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100は、あらかじめ計測された、種々の温度に対するバイオ混合燃料の動粘度の値のデータを、マップの形態で含んでいる。すなわち、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100は、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に、温度に対するバイオ混合燃料の動粘度の値である燃料温度・動粘度特性を、含んでいる。図5には、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100を、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつ混合割合毎のマップ101~104の集合として示した。例えば、マップ101は、「コーン」のバイオ混合燃料に関し、混合割合が、25%、50%、75%、100%(すなわちコーンのバイオ燃料のみ)の場合の燃料温度・動粘度特性を含んでいる。同様に、マップ102は、「大豆」のバイオ混合燃料に関する燃料温度・動粘度特性を含み、マップ103は、「菜種油」のバイオ混合燃料に関する燃料温度・動粘度特性を含む。
図5のマップ101には、混合割合が、25%、50%、75%、100%の燃料温度・動粘度特性の例を示したが、これらの混合割合以外の燃料温度・動粘度特性は、補間して算出する。また、混合割合は、25%、50%、75%、100%以外に、適宜設定する(例えば、0%~100%まで、5%毎)。制御装置50は、燃料組成情報と、燃料温度と、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100から、特定の種類のバイオ混合燃料、特定の混合割合、かつ、特定の温度における、動粘度(すなわち、バイオ混合燃料の動粘度)を算出することができる。
図5に示す基準燃料の燃料温度・動粘度マップ200は、温度に対する基準燃料の動粘度の値である、基準燃料の燃料温度・動粘度特性のマップである。基準燃料の燃料温度・動粘度マップ200から、基準燃料の、特定の温度における、動粘度を算出することができる。従って、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100から、使用燃料とするバイオ混合燃料の動粘度を算出し、基準燃料の燃料温度・動粘度マップ200から基準燃料の動粘度を算出し、さらに動粘度比(動粘度比=バイオ混合燃料の動粘度/基準燃料の動粘度)を算出することができる。このようにして求められた、バイオ混合燃料の種類毎かつ混合割合毎の燃料温度・動粘度比特性は、バイオ燃料の種類とバイオ燃料の混合割合とに対応づけられたバイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比マップ群300として、制御装置50の記憶装置53に、あらかじめ記憶されている。
図5には、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比マップ群300が示されている。図5に示されているバイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比マップ群300は、図5に示されているバイオ混合燃料の燃料温度・動粘度マップ群100に対応し、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつ混合割合毎のマップ301~304の集合として示した。すなわち、図5には、マップ301は、「コーン」のバイオ混合燃料に関し、混合割合が、25%、50%、75%、100%(すなわちコーンのバイオ燃料のみ)の場合の燃料温度・動粘度比特性を含んでいる。同様に、マップ302は、「大豆」のバイオ混合燃料に関する燃料温度・動粘度比特性を含み、マップ303は、「菜種油」のバイオ混合燃料に関する燃料温度・動粘度比特性を含む。なお、図示を省略したが、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比マップ群300には、基準燃料の燃料温度・動粘度比マップ(すなわち、温度によらず、常に動粘度比=1、となっているマップ)も含んでいる。
上述したように、バイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に用意されて、バイオ燃料の種類とバイオ燃料の混合割合とに対応づけられた、バイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比マップ群300が、あらかじめ記憶装置53に記憶されている。以上で説明した様に、ステップS120にて、制御装置50(開口時間算出部51A)は、燃料組成情報(使用燃料であるバイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類の情報とバイオ燃料の混合割合の情報を含む、図2参照)に対応する燃料温度・動粘度比特性を抽出する。
ステップS130にて制御装置50は、燃料温度と、燃料温度・動粘度比特性と、に基づいて動粘度比(動粘度情報)を算出し、ステップS140に処理を進める。ここで、燃料温度は、上述したステップS110にて検出した燃料温度である。燃料温度・動粘度比特性は、ステップS120で抽出した燃料温度・動粘度比特性(図5参照)である。
ステップS140にて制御装置50は、RAM52に記憶している動粘度比(動粘度情報)を更新し、図4に示す動粘度比算出処理を終了する。なお、上述した様に、図3に示すフローチャートのステップS030において、制御装置50は、開口時間算出部51Aにて、(式1)に示す様に基準開口時間に動粘度比を乗算して開口時間(開口時間=基準開口時間×動粘度比)を算出する。
●[本実施形態の内燃機関10の制御装置50の作用効果について(図1~図3)]
使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合には、基準燃料のみを使用燃料として用いた場合のインジェクタ43A~43Dの基準開口時間を、バイオ混合燃料の動粘度に関する動粘度比(動粘度情報)に基づいて補正して、バイオ混合燃料を噴射するインジェクタ43A~43Dの開口時間としている。ここで、動粘度は流体の流れにくさを表す。使用燃料の動粘度が高い程、使用燃料は流れにくくなるため、インジェクタ43A~43Dから噴出されにくくなる。すなわち、一定の燃料量(例えば1ml)の使用燃料をインジェクタ43A~43Dから噴射するためには、使用燃料の動粘度が高い程、より長い開口時間が必要である。
そして、バイオ混合燃料の動粘度は、通常、バイオ混合燃料の組成(石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合)によって変化する。これに対して、開口時間の補正に用いる動粘度比(動粘度情報)は、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報(バイオ混合燃料の組成の情報、すなわち、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合)に基づいて算出された動粘度に関する情報である。動粘度の算出に使用燃料の組成を加味していることにより、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合において、より正確に動粘度を算出でき、ひいては、動粘度情報に基づいて開口時間をより正確に補正できる。
従って、内燃機関の制御装置は、動粘度が一定でない種々のバイオ混合燃料を使用燃料とすることができるとともに、所望する燃料量をより正確にインジェクタ43A~43Dから噴射できる。
また、基準開口時間の補正に用いる動粘度比(動粘度情報)は、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報と、燃料温度とに基づいて算出する。そして、一般的に動粘度は、温度依存性を持つ。制御装置50は、燃料組成情報だけでなく、燃料温度に基づいて動粘度情報を算出することにより、動粘度情報を、より高い正確さで算出できる。ひいては、制御装置50は、バイオ混合燃料の種類によらず、より確実に所望する燃料量をインジェクタ43A~43Dから噴射できる。
また、燃料温度・動粘度比特性(図5参照)を用いて、基準燃料の動粘度に対するバイオ混合燃料の動粘度である動粘度比(動粘度比=バイオ混合燃料の動粘度/基準燃料の動粘度)を算出する。動粘度比は動粘度情報である。そして、燃料温度・動粘度比特性は、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に用意されて、記憶装置53に記憶されている(図5の燃料温度・動粘度比マップ群300参照)。従って、内燃機関10の制御装置50は、バイオ混合燃料の燃料組成情報と燃料温度とに基づいて、バイオ混合燃料の動粘度比を、容易かつ迅速に算出できる。
また、インジェクタ43A~43Dの開口時間は、基準開口時間に動粘度比を乗算する(開口時間=基準開口時間×動粘度比)だけで算出できる。従って、制御装置50は、インジェクタ43A~43Dの開口時間を、容易かつ迅速に算出できる。
●[他の実施の形態]
本発明の内燃機関の制御装置は、上述した実施形態で説明した内燃機関10の制御装置50の構成、形状、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、実施形態に係る内燃機関10の制御装置50は、本発明の内燃機関の制御装置の例として、車両に搭載されたディーゼルエンジン(内燃機関)の制御装置としたが、内燃機関10をガソリンエンジン(内燃機関)の制御装置とし、基準燃料をガソリンとしてもよい。また、基準燃料は、軽油やガソリン以外であってもよい。また、内燃機関10は、ターボ過給機30を有しているが、内燃機関システム1からターボ過給機30を省いてもよい。また、バイオ混合燃料の組成を、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類及び混合割合としたが、バイオ混合燃料の組成をバイオ混合燃料の分子レベルの組成(分子の種類およびその割合)としてもよい。
上述した実施形態の制御装置50は、記憶装置53に記憶させる燃料温度・動粘度比特性をマップの形態(図5の燃料温度・動粘度マップ群300参照)としたが、他の形態であってもよい。燃料温度・動粘度比特性を関数式の形態で記憶装置53に記憶してもよい。
上述した実施形態の説明では、バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類毎かつバイオ燃料の混合割合毎に、複数の燃料温度・動粘度比特性(図5の燃料温度・動粘度マップ群300参照)を作成して記憶装置53にあらかじめ記憶しておく例を説明した。しかし、バイオ混合燃料の種類毎かつ混合割合毎の複数の燃料温度・動粘度特性(図5に示す燃料温度・動粘度マップ群100)と、基準燃料の燃料温度・動粘度特性(図5に示す燃料温度・動粘度マップ200)と、を記憶装置53にあらかじめ記憶しておいてもよい。この場合、制御装置50は、燃料組成情報(バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類および混合割合の情報を含む)に基づいて、対応する燃料温度・動粘度特性を抽出し(バイオ混合燃料に混合されたバイオ燃料の種類と混合割合に応じて抽出し)、抽出した燃料温度・動粘度特性と燃料温度とに基づいて、まずバイオ混合燃料(使用燃料)の動粘度を算出する。そして制御装置50は、基準燃料の燃料温度・動粘度特性(図5に示す燃料温度・動粘度マップ200)と燃料温度に基づいて、基準燃料の動粘度を算出する。さらに、制御装置50は、動粘度比(動粘度比=バイオ混合燃料の動粘度/基準燃料の動粘度)を算出して、RAM52に記憶する。
上述した実施形態の燃料組成情報入力受付装置711は、図2に示すように、使用燃料の種類の入力を受け付ける使用燃料種類入力領域71Aを有し、使用燃料としてバイオ混合燃料を用いる場合には、使用燃料種類入力領域71Aから、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類が入力される。バイオ混合燃料の組成を燃料組成情報入力受付装置711に入力するために、燃料組成情報入力受付装置711に入力する対象を、石油系燃料に混合されたバイオ燃料の種類以外の事項としてもよい。
例えば、燃料組成情報入力受付装置711を、分子レベルの組成が既知の市販されているバイオ混合燃料の型番名を描いたボタンを設けて、バイオ混合燃料の型番名の入力を受け付けることを可能にしてもよい。これに応じて次のようにしてもよい。すなわち、燃料組成情報入力受付装置711は、入力されたバイオ混合燃料の型番名の情報、または、バイオ混合燃料の分子レベルの組成の情報のうち、少なくとも一つを燃料組成情報入力装置71に出力し、受け取った燃料組成情報入力装置71はこれらの少なくとも一つの情報を開口時間算出部51A(制御装置50)に出力してもよい。そして、開口時間算出部51A(制御装置50)は、燃料組成情報入力装置71から受け取った情報に基づいて動粘度比を算出してもよい。
さらに、次のようにしてもよい。燃料組成情報入力受付装置711は上記のように、分子レベルの組成が既知の市販されているバイオ混合燃料の型番名の入力を受け付けることができ、型番名に対応するバイオ混合燃料の燃料温度・動粘度比特性のマップ(図5のマップ301~304参照)の情報を燃料組成情報入力装置71に出力する。そして、燃料組成情報入力装置71は、受け取った燃料温度・動粘度比特性のマップの情報を開口時間算出部51A(制御装置50)に出力し、開口時間算出部51A(制御装置50)は、受け取った燃料温度・動粘度比特性のマップの情報と、燃料温度とに基づいて、動粘度比を算出してもよい。ここで、燃料温度・動粘度比特性のマップは、使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報に相当し、動粘度比が動粘度情報に相当する。
上述した実施形態の制御装置50は、動粘度比(動粘度情報)を、燃料温度・動粘度比特性から燃料温度に基づいて算出する(図4のステップS130参照)としたが、粘度比(動粘度情報)を、燃料温度以外の運転状態に基づいて算出してもよい。例えば、粘度比(動粘度情報)を、燃料温度と、燃料圧力とに基づいて算出してもよい。燃料圧力は、燃料圧力検出装置413(図1参照)を用いて検出できる。
上述した実施形態の説明では、基準開口時間に動粘度比を乗算して開口時間を算出(開口時間=基準開口時間×動粘度比)することで、開口時間を補正する例を説明したが、動粘度比に基づいた補正係数を求めて基準開口時間に補正係数を乗算する(開口時間=基準開口時間×補正係数)ようにしてもよいし、動粘度比に基づいた補正時間を求めて基準開口時間に補正時間を加算する(開口時間=基準開口時間+補正時間)ようにしてもよい。
1 内燃機関システム
10 内燃機関
11A、11B 吸気管
11C 吸気マニホルド
12A 排気マニホルド
12B、12C 排気管
13 EGR配管
14 EGR弁
15 EGRクーラ
16 インタークーラ
21 吸気流量検出装置
22A クランク角度検出装置
22B カム角度検出装置
23 大気圧検出装置
24A コンプレッサ上流圧力検出装置
24B コンプレッサ下流圧力検出装置
24C 吸気マニホルド圧力検出装置
25 アクセルペダル踏込量検出装置
26A タービン上流圧力検出装置
26B タービン下流圧力検出装置
27 車速検出装置
28A、28B 吸気温度検出装置
28C クーラント温度検出装置
29 排気温度検出装置
30 ターボ過給機
31 ノズル駆動装置
32 ノズル開度検出装置
33 可変ノズル
35 コンプレッサ
36 タービン
41 コモンレール
411 燃料流入配管
412 燃料温度検出装置
413 燃料圧力検出装置
42A~42D 燃料配管
43A~43D インジェクタ
45A~45D シリンダ
47 スロットル装置
47S スロットル開度検出装置
47V スロットルバルブ
50 制御装置
51 CPU
51A 開口時間算出部
52 RAM
53 記憶装置
54 タイマ
61 排気浄化装置
71 燃料組成情報入力装置
711 燃料組成情報入力受付装置
100 燃料温度・動粘度マップ群
101~104、200 燃料温度・動粘度マップ
300 燃料温度・動粘度比マップ群
301~304 燃料温度・動粘度比マップ

Claims (2)

  1. 基準とする燃料である基準燃料のみを使用燃料として利用可能であるとともに、前記基準燃料にバイオ燃料を混合させたバイオ混合燃料を前記使用燃料として利用可能な内燃機関の運転状態を検出し、検出した前記運転状態に応じた燃料噴射量を算出し、算出した前記燃料噴射量に基づいて、前記使用燃料を噴射するインジェクタの開口時間を制御する内燃機関の制御装置であって、
    前記運転状態には、前記使用燃料の温度である燃料温度が含まれており、
    前記制御装置には、予め用意された燃料組成情報入力装置から前記使用燃料の組成に関する情報である燃料組成情報が入力され、
    前記制御装置は、
    前記開口時間を算出する開口時間算出部を有し、
    前記開口時間算出部にて、
    前記運転状態に基づいて、前記基準燃料のみを前記使用燃料として用いた場合の前記開口時間である基準開口時間を算出し、
    前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報に基づいて、前記使用燃料の動粘度に関する動粘度情報を算出し、
    前記動粘度情報に基づいて前記基準開口時間を補正した前記開口時間を算出
    前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報と、前記燃料温度とに基づいて前記動粘度情報を算出し、
    更に、
    前記制御装置には、前記基準燃料の動粘度に対する前記バイオ混合燃料の動粘度の比率である動粘度比が前記燃料温度に対応付けて設定されている燃料温度・動粘度比特性が、前記バイオ混合燃料に混合された前記バイオ燃料の種類毎かつ前記バイオ燃料の混合割合毎に、用意されて、前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合とに対応づけられて記憶されており、
    前記燃料組成情報入力装置に入力された前記燃料組成情報には、前記使用燃料である前記バイオ混合燃料に混合された前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合に関する情報が含まれており、
    前記制御装置は、
    前記開口時間算出部にて、
    記憶された前記燃料温度・動粘度比特性から、前記燃料組成情報に含まれる前記バイオ燃料の種類と前記バイオ燃料の混合割合に関する情報に対応する前記燃料温度・動粘度比特性を抽出し、
    抽出した前記燃料温度・動粘度比特性と、前記燃料温度とに基づいて、前記動粘度情報である前記動粘度比を算出する、
    内燃機関の制御装置。
  2. 請求項に記載の内燃機関の制御装置であって、
    前記制御装置は、前記開口時間算出部にて、
    前記基準開口時間に前記動粘度比を乗算して前記開口時間を算出する、
    内燃機関の制御装置。
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