JP7387140B2 - 電磁波シールドルーム及び電磁波シールドルームの組み立て方法 - Google Patents
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Description
(電磁波シールドルームの全体構成)
本発明の実施形態に係る電磁波シールドルームは、図1に示すように、複数のパネル1同士を直接接続することにより形成される。電磁波シールドルームは、4つの壁部81、天井部82、床部83、床土台部84を備える。4つの壁部81、1つの天井部82、1つの床部83の各々は、1又は2以上のパネルから構成される。壁部81と天井部82、壁部81と床部83、及び壁部81同士がそれぞれ直接接続されることにより、電磁波シールドルームが形成されている。図2~6を参照して、1つの壁部81を構成するパネル1同士の接合構造を示す。図7を参照して、壁部81同士の角接合構造を示す。図8を参照して、壁部81と天井部82の接合構造を示す。図9を参照して、壁部81と床部83と床土台部84の接合構造を示す。
図2(a),(b),(c),(d)を参照して、電磁波シールドルームを形成する複数のパネルの一部であって、図1に示す壁部81を構成する第1パネル1A及び第2パネル1Bを説明する。第1パネル1A及び第2パネル1Bは、それぞれ矩形平板状であり、その表面又は裏面の少なくとも一方が金属板で覆われた建材である。実施形態では、パネルの一例として、表面及び裏面の双方がアルミニウム又はステンレスなどの導電性を有する薄板で覆われ、その内部に発泡プラスティックが充填されたパネルを用いて説明する。
第1パネル1Aは、第1パネル1Aの長手方向に沿う端面である第1接合面10Aを有する。第2パネル1Bは、第2パネル1Bの長手方向に沿う端面である第2接合面10Bを有する。第1接合面10Aには、互いに同一形状のフック2が配置される。第2接合面10Bには、互いに同一形状のホール3(図4参照)が配置されている。第1パネル1A及び第2パネル1Bは、フック2とホール3の係合により互いに接続される。
以下、図1に示す電磁波シールドルームの組み立て方法のうち、壁部81を構成する、図2に示す第1パネル1A及び第2パネル1Bの接合方法について図5(a)~(d)及び図6(a),(b)を参照して説明する。先ず、第1パネル1Aは、図5(a)~(d)に示すように、第1パネル1A及び第2パネル1Bの接合面同士(10A、10B)を向い合わせ、フック2の先端部24が、対応するフック挿入部31に対向するように配置する。第1パネル1Aを、第1接合面10A及び第2接合面10Bに垂直な方向に沿い、第1接合面10Aから第2接合面10Bに向かう挿入方向Pに移動させる。これにより、先端部24はそれぞれ対応するフック挿入部31に挿入され、第1接触部11Aの三角形状の頂点の1つが、第2接触部11Bの第2接合面10Bに平行する板状部の表面に接触する。弾性を有する第1接触部11A及び第2接触部11Bが接触することにより、各々の接触部が発生する弾力によって各々の接触部が互いに押し付けあう状態となる。
第1実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81同士が接続される壁角部200において、図7(a)~(c)に示すように、第1パネル1Aと第2パネル1BCが直接接続されている。第1パネル1Aが有する第1接合面10Aと、第2パネル1BCが有する第2接合面10BCが接続されることにより図1に示す電磁波シールドルームの壁角部200を形成する。図2及び図3に示した電磁波シールドルームの壁部81の構成と比較して、第1パネル1Aの構造は等しいが、第2パネル1BCの構造が異なる。
図1に示す電磁波シールドルームの壁角部200を構成する第1パネル1A及び第2パネル1BCの接合方法は、壁部81を形成するパネルの組み立て方法と同様である。第1パネル1Aと第2パネル1BCが接続された状態において、弾性を有する第1接触部11A及び第2接触部11BCが接触することにより、各々の接触部が発生する弾力によって各々の接触部が互いに押し付けあう状態となる。
第1実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と天井部82との接続部300において、図8(a)~(c)に示すように、第1パネル1Aと第2パネル1BUが直接接続されている。第1パネル1Aが有する第1接合面10AUと、第2パネル1BUが有する第2接合面10BUが接続されることにより図1に示す電磁波シールドルームの接続部300を形成する。
以下、図1に示す電磁波シールドルームの組み立て方法のうち、壁部81と天井部82との接続部300を構成する、第1パネル1A及び第2パネル1BUの接合方法について図8(a)~(c)を参照して説明する。第1パネル1Aを組み立てた後に、固定具5Hが、対応するホール4Hに対向するように第1パネル1Aの第1接合面10AUと第2パネル1BUの第2接合面10BUを合わせる。第2パネル1BUを、第1接合面10AU及び第2接合面10BUに垂直な方向に沿い、第2接合面10BUから第1接合面10AUに向かう挿入方向Pに移動させる。これにより固定具5Hは、それぞれ対応するホール4Hに挿入され、ホール4Hと締結されることにより、第1パネル1Aと第2パネル1BUとが接続される。第1パネル1Aと、第2パネル1BUとが接続されることにより、第1接触部11AUの三角形状の頂点の1つが、第2接触部11BUの第2接合面10BUに平行する板状部の表面に接触する。弾性を有する第1接触部11AU及び第2接触部11BUが接触することにより、各々の接触部が発生する弾力によって各々の接触部が互いに押し付けあう状態となる。固定具5Hとホール4Hの結合により、第1接触部11AU及び第2接触部11BUが発生する弾力によって各々の接触部が互いに押し付けあう状態が維持される。
第1実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と床部83と床土台部84との接続部400において、図9(a)~(c)に示す、第1パネル1Aと第2パネル1BLと床土台部84とが直接接続されている。第1パネル1Aが有する第1接合面10ALと、床土台部84とが有する床土台接合面70とが接続され、第2パネル1BLが有する第2接合面10BLと、第1パネル1Aの床土台接合面70に接する電磁波シールドルームの室内側のパネル表面とが接続されている。これにより図1に示す電磁波シールドルームの壁部81と床部83と床土台部84との接続部400を形成する。
以下、図1に示す電磁波シールドルームの組み立て方法のうち、壁部81と床部83と床土台部84との接続部400を構成する、第1パネル1A、第2パネル1BL、及び床土台部84の接合方法について、図9(a)~(c)を参照して説明する。先ず、固定具5Lが、対応するホール4Lに対向する位置で、第1パネル1Aの第1接合面10ALと、床土台接合面70とを平行に向かい合わせる。第1パネル1Aを、第1接合面10AL及び床土台接合面70に垂直な方向に沿い、第1接合面10ALから床土台接合面70に向かう挿入方向Pに移動させる。これにより、固定具5Lはそれぞれ対応するホール4Lに挿入され、第1接触部11ALの三角形状の頂点の1つが、床土台接合面70に接触する。この時点では、固定具5Lとホール4Lは仮止め状態とする。
第1実施形態によれば、表面及び裏面を金属板で覆われた建材であるパネル1同士を直接接続することにより電磁波シールドルームを形成するので、シールド部材を配置するためのシールドフレーム材が不要となる。これにより、電磁波シールドルームの構成部材を低減することができ、工事時間の短縮、及び製造コストを削減することができる。
(壁部81のパネル突合せ接合構造、及び接合方法)
第2実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図10(a),(b)に示す。壁部81を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1Bが含まれる。図5(a),(b)及び図6(a)と比べて、図10(a),(b)に示す第1パネル1A及び第2パネル1Bは、第1パネル1Aの第1接合面10Aに配置された第1接触部11Aの構造、第2パネル1Bの第2接合面10Bに配置された第2接触部11Bの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11A及び第2接触部11Bの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第2実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81同士が接続される壁角部200を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図11(a)~(c)に示す。壁角部200を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BCが含まれる。図7(a)~(c)と比べて、図11(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BCは、第1パネル1Aの第1接合面10Aに配置された第1接触部11Aの構造、第2パネル1BCの第2接合面10BCに配置された第2接触部11BCの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11A及び第2接触部11BCの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第2実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と天井部82との接続部300を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図12(a)~(c)に示す。接続部300を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BUが含まれる。図8(a)~(c)と比べて、図11(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BUは、第1パネル1Aの第1接合面10AUに配置された第1接触部11AUの構造、第2パネル1BUの第2接合面10BUに配置された第2接触部11BUの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11AU及び第2接触部11BUの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第2実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と床部83と床土台部84との接続部400を構成するパネル1及び床土台部84の接合構造、及び接合方法を図13(a)~(c)に示す。接続部400を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BLが含まれる。図9(a)~(c)と比べて、図13(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BLは、第1パネル1Aの第1接合面10ALに配置された第1接触部11ALの構造、第2パネル1BLの第2接触部11BLの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11AL及び第2接触部11BLの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
パネル1同士(壁部81のパネル接合の場合では、図10(a),(b)に示す1A及び1B)が直接接続された状態において、第1接触部(11A)の板状部の先端が、第2接触部11Bの板状部の先端または表面に接触することにより、パネル1間の導電性を確保することができる。これにより、パネル間の接合面に挟み込む追加のシールド部材が不要となり、製造コストの削減、及び工事時間を短縮することができる。
(壁部81のパネル突合せ接合構造、及び接合方法)
第3実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図14(a),(b)に示す。壁部81を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1Bが含まれる。図5(a),(b)及び図6(a)と比べて、図14(a),(b)に示す第1パネル1A及び第2パネル1Bは、第1パネル1Aの第1接合面10Aに配置された第1接触部11Aの構造、第2パネル1Bの第2接合面10Bに配置された第2接触部11Bの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11A及び第2接触部11Bの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第3実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81同士が接続される壁角部200を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図15(a)~(c)に示す。壁角部200を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BCが含まれる。図7(a)~(c)と比べて、図15(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BCは、第1パネル1Aの第1接合面10Aに配置された第1接触部11Aの構造、第2パネル1BCの第2接合面10BCに配置された第2接触部11BCの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11A及び第2接触部11BCの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第3実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と天井部82との接続部300を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図16(a)~(c)に示す。接続部300を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BUが含まれる。図8(a)~(c)と比べて、図16(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BUは、第1パネル1Aの第1接合面10AUに配置された第1接触部11AUの構造、第2パネル1BUの第2接合面10BUに配置された第2接触部11BUの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11AU及び第2接触部11BUの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第3実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と床部83と床土台部84との接続部400を構成するパネル1及び床土台部84の接合構造、及び接合方法を図17(a)~(c)に示す。接続部400を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BLが含まれる。図9(a)~(c)と比べて、図17(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BLは、第1パネル1Aの第1接合面10ALに配置された第1接触部11ALの構造、第2パネル1BLの第2接触部11BLの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1接触部11AL及び第2接触部11BLの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
パネル1同士(壁部81のパネル接合の場合では、図14(a),(b)に示す1A及び1B)が直接接続された状態において、第1接触部(11A)及び第2接触部(11B)の半楕円形状の表面が互いに接触することにより、パネル1間の導電性を確保することができる。これにより、パネル間の接合面に挟み込む追加のシールド部材が不要となり、製造コストの削減、及び工事時間を短縮することができる。
(壁部81のパネル突合せ接合構造、及び接合方法)
第4実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図18(a),(b)に示す。壁部81を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1Bが含まれる。図5(a),(b)及び図6(a)と比べて、図18(a),(b)に示す第1パネル1A及び第2パネル1Bは、第1パネル1Aの形状、第1パネル1Aの第1接触部11Aの構造、第2パネル1Bの第2接触部11Bの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1パネル1Aの形状、第1接触部11Aの構造、第2接触部11Bの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
凹み部9は、第1パネル1Aの表面又は裏面に対して約直角となる面と、第1接合面に対して約直角となる面の2面で構成されている。
第4実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81同士が接続される壁角部200を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図19(a)~(c)に示す。壁角部200を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BCが含まれる。図7(a)~(c)と比べて、図19(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BCは、第1パネル1Aの形状、第1パネル1Aの第1接触部11Aの構造、第2パネル1BCの第2接触部11BCの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1パネル1Aの形状、第1接触部11Aの構造、第2接触部11BCの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第4実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と天井部82との接続部300を構成するパネル1の接合構造、及び接合方法を図20(a)~(c)に示す。接続部300を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BUが含まれる。図8(a)~(c)と比べて、図20(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BUは、第1パネル1Aの形状、第1パネル1Aの第1接触部11Aの構造、第2パネル1BUの第2接触部11BUの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1パネル1Aの形状、第1接触部11Aの構造、第2接触部11Bの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
第4実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す壁部81と床部83と床土台部84との接続部400を構成するパネル1及び床土台部84の接合構造、及び接合方法を図21(a)~(c)に示す。接続部400を構成するパネル1には、第1パネル1A及び第2パネル1BLが含まれる。図9(a)~(c)と比べて、図21(a)~(c)に示す第1パネル1A及び第2パネル1BLは、第1パネル1Aの形状、第1パネル1Aの第1接触部11Aの構造、第2パネル1BUの第2接触部11BUの構造がそれぞれ相違し、その他の構造、及び接合方法は同じである。よって、第1パネル1Aの形状、第1接触部11ALの構造、第2接触部11BLの構造を説明し、その他の構造及び接合方法については説明を省略する。
パネル1同士(壁部81のパネル接合の場合では、図18(a),(b)に示す1A及び1B)が直接接続された状態において、第1接触部(11A)の第1接合面10Aに対して約直角となる板状部の表面に、第2接触部(11B)の三角形状の頂点の1つが接触することにより、パネル1間の導電性を確保することができる。これにより、パネル間の接合面に挟み込む追加のシールド部材が不要となり、製造コストの削減、及び工事時間を短縮することができる。
(天井部82のパネル突合せ接合構造)
第5実施形態に係る電磁波シールドルームの図1に示す天井部82を構成するパネル1同士の接続部500において、図22(a),(b)に示すように、第1パネル1AUと第2パネル1BUが直接接続されている。第1パネル1AUが有する第1接合面10AUと、第2パネル1BUが有する第2接合面10BUが接続されることにより図1に示す電磁波シールドルームの天井部82を形成する。
以下、図1に示す電磁波シールドルームの組み立て方法のうち、天井部82を構成する、パネル1同士の接合方法について図22(a),(b)を参照して説明する。先ず、第1パネル1AUを、壁部81を構成するパネル1に接続した後に、第2接合面10BUが、第1接合面10AUに平行となるように第2パネル1BUを配置する。第1パネル及び第2パネルの接合面(10AU及び10BU)を平行に維持しながら、第2パネル1BUを、第1パネル1AU及び第2パネル1BUの表面に垂直な方向へスライドさせることにより、第2接触部11BUが第1突起部12AUと第2突起部13AUとの間に向かう挿入方向に移動する。これにより、第1接触部11AUと第2接触部11BUが接触する。第1突起部12AUの三角形状の頂点の1つが、第2接触部11BUの板状部の表面に接触し、第2接触部11BUの板状部と押し付けあうことにより、第2接触部11BUの板状部は、第2接合面10BU側に押し返される。第2接触部11BUの板状部が第2接合面10BU側に押し返されることにより、第2接触部11BUの折り返し部は、第2突起部13AUの板状部の裏面に接触し、第2突起部13AUと互いに押し付けあうことにより、第2突起部13AUの板状部を第2接合面10BU側に押し出す。第2突起部13AUの板状部が、第2接合面10BU側に押し出されることにより、第2突起部13AUの先端は、第2接合面10BUに接触する。弾性を有する第1接触部11AU及び第2接触部11BUが接触することにより、各々の接触部が発生する弾力によって各々の接触部が互いに押し付けあう状態となり、パネル1AU及び1BUが接続される。
天井部82を構成するパネル1AU及び1BUが接続された状態において、第1突起部12AUの三角形状の頂点の1つが、第2接触部11BUの板状部の表面に接触し、第2接触部11BUの折り返し部が、第2突起部13AUの板状部の裏面に接触し、2突起部13AUの板状部の先端が、第2接合面10BUに接触することにより、パネル1間の導電性を確保することができる。これにより、パネル1間の接合面に挟み込む追加のシールド部材が不要となり、製造コストの削減、及び工事時間を短縮することができる。
2 フック
3 ホール
10A、10AU、10AL 第1接合面
11A、11AU、11AL 第1接触部
12AU 第1突起部
13AU 第2突起部
1B、1BC、1BU、1BL 第2パネル
10B、10BC、10BU、10BL 第2接合面
11B、11BC、11BU、11BL 第2接触部
Claims (3)
- 複数のパネル同士を直接接続することにより形成される電磁波シールドルームであって、
前記複数のパネルには、第1パネル及び第2パネルが含まれ、
前記第1パネル及び第2パネルの各々は、その表面又は裏面の少なくとも一方を覆う金属板を有し、
前記第1パネルと第2パネルの接合面には、前記金属板の一部分を用いて形成された、弾性を有する接触部が配置され、
前記第1パネルと第2パネルが直接接続された状態において、前記第1パネル及び第2パネルの前記接触部同士が接触し、各々の接触部が発生する弾力によって前記各々の接触部が互いに押し付けあい、
前記第1パネルは、前記接触部として、第1接触部を有し、
前記第2パネルは、前記接触部として、第2接触部を有し、
前記第1接触部及び第2接触部は前記接合面の長手方向に沿って設けられ、
前記第1接触部は、接合面の長手方向に垂直な断面において、三角形状を有し、
前記第2接触部は、接合面に平行な板形状を有し、
パネル同士が直接接続された状態において、前記第1接触部の三角形状の頂点が、前記第2接触部の接合面に平行な板状部の表面と接触する
ことを特徴とする電磁波シールドルーム。 - 複数のパネル同士を直接接続することにより形成される電磁波シールドルームであって、
前記複数のパネルには、第1パネル及び第2パネルが含まれ、
前記第1パネル及び第2パネルの各々は、その表面又は裏面の少なくとも一方を覆う金属板を有し、
前記第1パネルと第2パネルの接合面には、前記金属板の一部分を用いて形成された、弾性を有する接触部が配置され、
前記第1パネルと第2パネルが直接接続された状態において、前記第1パネル及び第2パネルの前記接触部同士が接触し、各々の接触部が発生する弾力によって前記各々の接触部が互いに押し付けあい、
前記第1パネルは、前記接触部として、第1接触部を有し、
前記第1接触部は、第1突起部と、第2突起部から構成され、
前記第2パネルは、前記接触部として、第2接触部を有し、
前記第1接触部及び第2接触部は前記接合面の長手方向に沿って設けられ、
前記第1突起部は、長手方向に垂直な断面において、三角形状を有し、
前記第2突起部は、接合面を覆う板形状を有し、
前記第2接触部は、接合面を覆う板状部と、板状部の端部を第2パネル側に折り返された折り返し部とを備え、
パネル同士が直接接続された状態において、
前記第1突起部の三角形状の頂点が前記第2接触部の前記板状部と接触し、
前記第2突起部の端部が前記第2パネルの接合面に接触し、
前記第2接触部の折り返し部が第2突起部の裏面と接触する
ことを特徴とする電磁波シールドルーム。 - 複数のパネル同士を直接接続することにより形成される電磁波シールドルームの組み立て方法であって、
前記複数のパネルには、前記第1パネル及び第2パネルが含まれ、
前記第1パネル及び第2パネルの各々は、その表面又は裏面の少なくとも一方を覆う金属板を有し、
前記第1パネルと第2パネルの接合面には、前記金属板の一部分を用いて形成された、弾性を有する接触部が配置され、
前記第1パネルは、前記接触部として、第1接触部を有し、
前記第1接触部は、第1突起部と、第2突起部から構成され、
前記第2パネルは、前記接触部として、第2接触部を有し、
前記第1接触部及び第2接触部は前記接合面の長手方向に沿って設けられ、
前記第1突起部は、接合面の長手方向に垂直な断面において、三角形状を有し、
前記第2突起部は、接合面を覆う板形状を有し、
前記第2接触部は、接合面を覆う板状部と、板状部の端部を第2パネル側に折り返された折り返し部とを備え、
前記第1パネル及び第2パネルの接合面を平行に維持しながら、パネル表面に垂直な方向へ前記第1パネル又は第2パネルをスライドさせて接続すること
を特徴とする電磁波シールドルームの組み立て方法。
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