JP7385512B2 - コネクタ取付部材及びリアクトル - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ取付部材及びリアクトルに関する。
コネクタは、電子部品と外部機器などを電気的に接続する接続器である。一般的に、コネクタは、電子部品に接続される導電性部材と、導電性部材を支持する絶縁性部材により構成されている。この導電性部材に、外部機器の端子が接続されることで、電子部品が外部機器と電気的に接続される。絶縁性部材は、モールド成型によって導電性部材を樹脂で被覆した被覆部材として形成されている。このようなコネクタは、電子部品などの取付対象に設けられた樹脂製等の嵌合部に、嵌め合わせることによって取り付けられている。
特開2011-62023号公報
但し、嵌合部に対する嵌め合わせによる固定では、振動等によりコネクタが揺れて、接続不良が発生する可能性がある。さらに、外部からコネクタに加わる力が大きくなると、嵌合部からコネクタが外れてしまう場合がある。
これに対処するため、コネクタを保持する絶縁性部材を、ボルトによって複数箇所締結することが考えられる。しかし、ボルトによる複数箇所の固定は、部材数が多くなり、コストがかかる。また、位置決め、ボルトの挿入、ねじ止め等の工程が必要となり、組み立て作業に手間がかかる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡素な構成で、振動による影響を抑制できるコネクタ取付部材及びリアクトルを提供することにある。
本発明は、外部機器との電気的な接続のための導電性部材を支持するコネクタを、取付対象の壁に取り付けるコネクタ取付部材であって、前記壁に沿って装着される装着部と、前記コネクタを保持する保持部と、前記保持部とは独立に弾性変形可能な可動部と、を有し、前記可動部は、前記壁の一部に係止される爪部と、前記保持部に保持された前記コネクタに接することにより、前記壁から外れる方向への前記爪部の移動を規制するロック部と、を有する。
本発明によれば、簡素な構成で、振動による影響を抑制できるコネクタ取付部材及びリアクトルを提供するコネクタ取付部材及びコネクタ取付部材を備えたリアクトルを提供することができる。
実施形態のリアクトルの全体構成を示す斜視図である。 実施形態のリアクトルの分解斜視図である。 実施形態のケースの取付部を示す拡大斜視図である。 実施形態のコネクタ取付部材の正面側斜視図(A)、背面側斜視図(B)である。 実施形態のコネクタ取付部材の正面図である。 図5のA-A断面図(A)、B-B断面図(B)である。 保持部へのコネクタの挿入前(A)、挿入後(B)を示す斜視図である。 固定部の他の態様を示す断面図である。 固定部の他の態様を示す斜視図である。
本発明のコネクタ取付部材の実施形態を、図面を参照して説明する。コネクタ取付部材100は、図1に示すように、外部機器との電気的な接続のための導電性部材を支持するコネクタ63を、取付対象の壁71に取り付ける部材である。本実施形態は、取付対象をリアクトル1とし、コネクタ63を、センサ6を外部機器と接続するための部材とした例である。以下、リアクトル1及びコネクタ取付部材100の構成を説明する。
[リアクトル]
図1は、リアクトル1の全体構成を示す斜視図であり、図2は、リアクトル1の分解斜視図である。なお、本実施形態において、コイル5の巻軸方向を幅方向とも称する。幅方向と直交し、2つのコイル5の横並び方向と平行な方向を奥行方向とする。幅方向及び奥行方向と直交する方向を高さ方向又は上下方向とする。さらに、リアクトル1のコネクタ取付部材100が取り付けられる側を正面とする。これらの方向は、リアクトル1の各構成の位置関係を示すための表現であり、リアクトル1が設置対象に設置された際の位置関係及び方向を限定するものではない。
リアクトル1は、電気エネルギーを磁気エネルギーに変換して蓄積及び放出する電磁気部品であり、電圧の昇降圧等に使用される。本実施形態のリアクトル1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車の駆動システム等で使用されるリアクトル1である。リアクトル1は、これら自動車に搭載される昇圧回路の主要部品である。
図1に示すように、リアクトル1は、コア(不図示)、樹脂部材4、コイル5、センサ6、ケース7を備える。コアは、圧粉磁心等の磁性体から成り、環状形状となっている。コイル5は、エナメルなどで絶縁被覆した導電性部材により構成される。コイル5は、コアに装着されている。本実施形態では、コイル5は2つ設けられ、巻軸方向が平行になるように、隙間を介して横並びに配置されている。樹脂部材4は、コアの外周を被覆して、コアとコイル5を絶縁する。
樹脂部材4を構成する樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ウレタン樹脂、BMC(Bulk Molding Compound)、PPS(Polyphenylene Sulfide)、PBT(Polybutylene Terephthalate)等が挙げられる。
センサ6は、リアクトル1の状態を検出する。センサ6は、例えば、リアクトル1の温度を検出する温度センサである。センサ6は、検出部61及びリード線62を有する(図2参照)。検出部61は、リアクトル1の状態を検出する。検出部61は、コイル5間に配置され、樹脂部材4に保持されている。リード線62は、検出部61が検出した情報をコネクタ63を介して図示しない外部機器に伝達するための配線である。リード線62の一方端部は検出部61と接続され、他方端部にはコネクタ63が設けられている。
コネクタ63は、被覆部材631、ピン端子632を有する。被覆部材631は、モールド成型によりピン端子632を被覆して形成される。本実施形態の被覆部材631は、略直方体形状である。被覆部材631を構成する樹脂としては、樹脂部材4と同様の材料を用いることができるが、樹脂部材4と共通の材料としてもよいし、異なる材料としてもよい。
ピン端子632は、導電性部材から成る。ピン端子632の一方端部は、リード線62と溶接等により接続されている。ピン端子632の他方端部は、被覆部材631から露出しており、外部機器のコネクタ等と接続される。なお、図面中、リード線62、ピン端子632は、図示を省略している場合がある。
ケース7は、コア、樹脂部材4及びコイル5を収容する。図2に示すように、ケース7は、概略矩形状の底面と、底面から立ち上がった側面とを有し、上面が開口している箱型形状を有する。ケース7は、アルミニウム合金等の熱伝導性が高く軽量な金属で構成されている。ケース7の内部には、コア、樹脂部材4、コイル5及びケース7の間に充填材が固化してなる部材が設けられる。
本実施形態では、ケース7のコネクタ取付部材100が取り付けられる側面を、壁71と呼ぶ。なお、本実施形態の壁71は、幅方向の2側面のうちの一方の側面としているが、4側面のいずれもコネクタ取付部材100を取り付ける壁71とすることができる。
壁71には、図2及び図3の斜視図に示すように、コネクタ取付部材100を取り付けるための取付部72が設けられている。取付部72は、支持部721及びガイド部722を有する。支持部721は、突出面721aと支持面721bを有する。突出面721aは、壁71の開口側の縁部が、厚みを増すように外方に凸状に突出した部分である。支持面721bは、突出面721aから、底面側に向かって高さ方向に延びた面である。但し、支持面721bは底面に未達である。このような支持部721は、間隔を空けて平行に2つ設けられている。
ガイド部722は、2つの支持部721の間に設けられている。ガイド部722は、傾斜面722aと係止部722bを有する。傾斜面722aは、開口側の縁部から底面側に向かって壁71が厚くなるように傾斜した面である。但し、傾斜面722aは底面に未達である。
係止部722bは、後述する爪部131が係止する部分であり、傾斜面722aの底面側の端部に形成されている。傾斜面722aの端部に段差による角が形成されている。この角から壁71の表面にかけて、底面側に向かう面が設けられる。このように、ガイド部722の端部に形成される面が、係止部722bである。
[コネクタ取付部材]
(概要)
本実施形態のコネクタ取付部材100は、図1及び図2に示すように、リアクトル1の樹脂部材4とともに、モールド成型により一体的に形成されている。つまり、コネクタ取付部材100は、樹脂部材4と継ぎ目なく連続して形成されている。より具体的には、樹脂部材4には、ケース7の壁71の開口側を越えて外側に延びた延長部41が形成され、この延長部41に連続して、コネクタ取付部材100が設けられている。
コネクタ取付部材100は、装着部110、保持部120、可動部130を有する。これらの装着部110、保持部120、可動部130が、一体的に、つまり樹脂により継ぎ目なく連続して形成されている。
装着部110は、壁71に沿って装着される。保持部120は、コネクタ63を保持する。コネクタ63は、保持部120に対して、壁71に接離する方向に挿脱される。本実施形態のコネクタ63は、保持部120に対して、奥行方向(図2のコネクタ63から保持部120に延びた点線の矢印参照)に挿入される。
可動部130は、保持部120とは独立して弾性変形可能に設けられている。独立して弾性変形可能とは、力が加わることにより、コネクタ取付部材100から分離することなく、且つ他の部分に影響を与えることを抑えつつ変形するが、力から解放されると、元の形状に戻ることをいう。図4(A)の正面側斜視図、図4(B)の背面側斜視図に示すように、可動部130は、爪部131、ロック部132を有する。図5の正面図及びそのA-A断面図である図6(A)に示すように、爪部131は、壁71の一部である係止部722bに係止される。
図5の正面図及びそのB-B断面図である図6(B)に示すように、ロック部132は、保持部120に保持されたコネクタ63に接することにより、図中、白塗りの円弧状の矢印に示す方向に爪部131を押さえるので、係止部722bから外れる方向への爪部131の移動を規制する。以下、各部の構成を詳述する。
(装着部)
装着部110は、壁71に沿う板状体である。図4(A)、(B)に示すように、装着部110は、爪部131が係止される壁71の係止部722bとは異なる位置で、取付対象であるリアクトル1の一部に固定される固定部111を有する。
本実施形態の固定部111は、連結部111a及び突出片111bを有する。連結部111aは、延長部41に連続するように連結された部分である。突出片111bは、図6(A)に示すように、壁71の開口側の縁部である突出面721aに載置されるように、リアクトル1側に突出した部分である。固定部111と爪部131によって、壁71に対して装着部110が装着され、コネクタ取付部材100が、リアクトル1のケース7に固定される。
(保持部)
保持部120は、押え部121、規制部122、ストッパ部123を有する。押え部121は、図5に示すように、ロック部132との間でコネクタ63を挟むことにより、コネクタ63の移動を規制する。本実施形態の押え部121は、正面から見て左右に一対設けられている。押え部121は、図7(A)、(B)に示すように、奥行方向に延びたブレード状の突出である。この押え部121とロック部132によって、コネクタ63の高さ方向の移動が規制される。
規制部122は、コネクタ63の相反する側面に接することにより、コネクタ63の移動を規制する。本実施形態では、規制部122は、正面から見てコネクタ63の左右の側面を挟む一対の面を有している。このため、規制部122によって、コネクタ63の幅方向の移動が規制される。
規制部122は、抜け止め部122aを有する。抜け止め部122aは、保持部120に保持されたコネクタ63の挿入方向と逆方向への移動を規制する。本実施形態の抜け止め部122aは、規制部122の両端のうち、壁71から離れた側の端部に設けられ、挿入されたコネクタ63の正面側の角を保持する突起である。
本実施形態では、規制部122の一方は、可動部130から独立して弾性変形可能に設けられたアーム122bに構成されている。アーム122bは、奥行方向に延びた角柱形状の部分である。このアーム122bは、図7(A)に示すように、一対の規制部122の間に挿入されるコネクタ63によって付勢されて、他方の規制部122との間で開くように変形する。
そして、アーム122bは、図7(B)に示すように、コネクタ63が挿入された後は、他方の規制部122との間で閉じるように元の形状に戻る。これにより、一対の規制部122の間にコネクタ63が保持される。なお、上記の押え部121の一方は、規制部122とともにアーム122bに設けられている。
ストッパ部123は、図6(A)に示すように、保持部120に保持されたコネクタ63の挿入方向への移動を規制する。本実施形態のストッパ部123は、受け面123a及び立設片123bを有する。受け面123aは、コネクタ63の底面に非接触で沿う方向に延びた一対の部分である。
立設片123bは、受け面123aから、壁71に沿う方向に立ち上がるように突出した一対の部分である。立設片123bにコネクタ63の背面が当接することによって、コネクタ63の奥側への移動が規制され、可動部130への接触が防止される。なお、コネクタ63の底面は、ロック部132によって上方に付勢されるため、受け面123aとは接触していない。
また、上記のアーム122bとストッパ部123の受け面123aとの間には、隙間が形成されているため、アーム122bはストッパ部123から独立して弾性変形可能となっている。なお、アーム122bと反対側の規制部122は、受け面123aと連続している。このため、双方の規制部122が変形する場合に比べて、位置決めが安定する。
さらに、ストッパ部123と装着部110とがなす角には、補強のためのリブ122cが設けられている。このため、挿入されたコネクタ63により立設片123bが付勢された場合にも、変形が生じ難くなっている。
(可動部)
可動部130は、図4(A)、(B)に示すように、装着部110に高さ方向に形成された2条のスリット112により、保持部120及び装着部110から独立して弾性変形可能となった板状の部分である。爪部131は、可動部130の底面側の端部に形成されている。爪部131は、壁71側に突出したL字形状である。ロック部132は、コネクタ63の底面に沿う奥行方向に延びた台形状のプレートである。ロック部132のコネクタ63に接する面には、先端側がコネクタ63に向かう傾斜が設けられている。
これにより、図6(A)に示すように、コネクタ63が挿入されると、図6(B)に示すように、コネクタ63の底面をロック部132が押し上げるように付勢するため(図中、黒塗りの矢印で示す)、コネクタ63が押え部121との間で保持される。
また、挿入や振動によって、コネクタ63からロック部132を押し下げる力が働いても、これと反対側の爪部131が、係止部722bに係止する方向(図中、白塗りの円弧状の矢印で示す)に付勢されるので、爪部131と係止部722bの係止がロックされる。
さらに、ロック部132には、奥側、つまり壁71側に突起132aが設けられている。この突起132aは、ロック部132から壁71に沿う方向に立ち上がるように突出している。突起132aは、立設片123bよりも、僅かに奥側にある。このため、コネクタ63を挿入する際には、立設片123bがコネクタ63の背面に当設し、突起132aはコネクタ63の背面には接触しない。但し、振動や外力等が加わった場合には、コネクタ63の背面に突起132aが当接することにより、係止部722bから外れる方向への爪部131の移動がさらに規制される。
[コネクタ取付部材の取付方法]
以上のようなコネクタ取付部材100の取付方法について説明する。なお、コア、樹脂部材4、コイル5からなるリアクトル本体は、あらかじめ組み立てられているものとする。また、樹脂部材4とともに、コネクタ取付部材100がモールド成型により形成されているものとする。
まず、図1に示すように、リアクトル本体を、ケース7に収容する。このとき、装着部110を壁71に沿う方向に移動させることにより、図6(B)に示すように、コネクタ取付部材100の爪部131(図中、点線で示す)を、ガイド部722の開口側の縁部から、傾斜面722aに沿って底部側に摺動させる。
すると、爪部131は、徐々に壁71から離れる方向に付勢され、可動部130が撓って外方に湾曲するように変形する。さらに、爪部131が傾斜面722aから外れて係止部722bに達すると、可動部130が元の形状に復帰する力によって、爪部131が壁71に近づく方向に移動して、係止部722bに係止する。
このとき、図6(A)に示すように、固定部111の突出片111bは、支持部721の開口側の突出面721aに当接する。これにより、爪部131及び突出片111bによって、支持面721bに対して装着部110が装着される。従って、連結部111aの延長部41を介した樹脂部材4に対する固定とともに(図1参照)、可動部130の弾性によって、爪部131が係止部722bに係止する。つまり、装着部110の壁71に沿った方向への装着により、爪部131が係止部722bに係止するスナップフィットによって、コネクタ取付部材100が取付対象であるリアクトル1に取り付けられる。
[コネクタの取付方法]
次に、コネクタ取付部材100に対するコネクタ63の取付方法について説明する。図7(A)に示すように、コネクタ63の被覆部材631を、ピン端子632が露出した面を上に、リード線62が引き出された面を壁71側として(図1参照)、保持部120に挿入する。つまり、押え部121とロック部132との間、一対の規制部122の間に、コネクタ63を挿入する。
すると、コネクタ63の被覆部材631が、抜け止め部122aを外方に付勢するので、規制部122の一方のアーム122bが撓って湾曲し、コネクタ63の挿入を許容する。そして、図7(B)に示すように、コネクタ63の正面が抜け止め部122aを越えると、アーム122bが元の形状に戻るので、一対の抜け止め部122aが被覆部材631の正面側の角を保持する。
このとき、コネクタ63の背面が、ストッパ部123の立設片123bに当接することにより、壁71側への移動が規制される。これにより、コネクタ63が壁71へ移動して可動部130に接触することにより、可動部130が変形して爪部131が係止部722bから外れることが防止される。また、抜け止め部122aによって、コネクタ63が保持部120から飛び出すことが防止される。つまり、抜け止め部122aとストッパ部123によって、コネクタ63の奥行方向の移動が規制される。
また、図6(B)に示すように、ロック部132が、コネクタ63の被覆部材631の底面に当接し、押え部121が被覆部材631の上面に当接することにより、ロック部132と押え部121によって、被覆部材631が挟持される。このように、ロック部132と押え部121によって、被覆部材631の高さ方向の移動が規制される。
コネクタ63の挿入時に、ロック部132が下方に付勢されても、上記のように、爪部131は係止部722bに係止する方向に付勢されることになるので、爪部131が係止部722bから外れることが防止される。その後、振動や外力等が加わった場合にも、ロック部132による外れ防止機能が働くとともに、コネクタ63の背面に突起132aが当接することにより、爪部131の移動が規制され、さらに強固な外れ止めになる。
さらに、図2に示すように、センサ6の検出部61がコイル5間に配置され、リード線62が樹脂部材4に保持され、ケース7内に充填材が充填される。これにより、コネクタ取付部材100及びコネクタ63が取り付けられたリアクトル1が完成する。
(効果)
(1)本実施形態は、外部機器との電気的な接続のための導電性部材を支持するコネクタ63を、取付対象の壁71に取り付けるコネクタ取付部材100であって、壁71に沿って装着される装着部110と、コネクタ63を保持する保持部120と、保持部120とは独立に弾性変形可能な可動部130とを有し、可動部130は、壁71の一部に係止される爪部131と、保持部120に保持されたコネクタ63に接することにより、壁71から外れる方向への爪部131の移動を規制するロック部132と、を有する。
このように、壁71の一部に爪部131が係止され、コネクタ63が保持部120に保持されると、ロック部132によって爪部131の移動がロックされるので、コネクタ取付部材100が取付対象に固定される。このため、振動が加わっても、爪部131の外れが防止されるので、振動による影響を抑えることができる。また、ボルト等を用いて複数箇所を固定する場合に比べて、簡素な構成で取り付けが可能となり、コスト及び組み立て工数を低減できる。
(2)保持部120は押え部121を有し、押え部121は、押え部121とロック部132との間でコネクタ63を挟むことにより、コネクタ63の移動を規制する押え部121を有する。このため、保持部120に保持されたコネクタ63の移動が規制されるので、より一層振動に強くなる。本実施形態では、コネクタ63の高さ方向の移動が防止される。
(3)保持部120は、コネクタ63の相反する側面に接することにより、コネクタ63の移動を規制する規制部122を有する。このため、保持部120に保持されたコネクタ63の移動が規制され、より一層振動に強くなる。本実施形態では、コネクタ63の幅方向の移動が防止される。
(4)保持部120は、保持部120に保持されたコネクタ63の挿入方向への移動を規制するストッパ部123を有する。このため、保持部120にコネクタ63を挿入する際に、可動部130に接触して爪部131が外れることが防止される。
(5)保持部120は、保持部120に保持されたコネクタ63の挿入方向と逆方向への移動を規制する抜け止め部122aを有する。このため、振動等が加わった場合に、保持部120からコネクタ63が飛び出すことが防止される。
(6)保持部120は、抜け止め部122aを備え、可動部130から独立して弾性変形可能なアーム122bを有する。このため、保持部120を挿入する際に、アーム122bが変形しても、可動部130が変形することが抑制されるので、爪部131が外れることが防止される。
(7)爪部131は壁71側に突出し、ロック部132は爪部131と反対側に突出した突出片である。このため、ロック部132が付勢されると、爪部131は壁71に係止される側に付勢され、爪部131が外れることが防止される。
(8)装着部110と可動部130との間にスリット112が形成されることにより、可動部130が装着部110から独立して弾性変形可能に設けられている。これにより、可動部130が他の部分の動作、変形により影響を受けて、爪部131が外れることが防止される。
(9)装着部110は、爪部131が係止される壁71の一部とは異なる位置で、取付対象に対して固定される固定部111を有する。このため、爪部131の係止による固定箇所と、固定部111による固定箇所の複数箇所で固定されることにより、強固且つ安定した固定が可能となる。
[他の実施形態]
本明細書においては、本発明に係る実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。上記のような実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本実施形態では、コネクタ取付部材100は、リアクトル1の樹脂部材4と一体で構成されていたが、これには限定されない。コネクタ取付部材100を、リアクトル本体とは分離して設けてもよい。例えば、図8に示すように、固定部111として、装着部110との間で壁71を挟むように固定する挟持部材を設けてもよい。
また、固定部111として、壁71から突出した部分に形成された孔に、位置決めピン、ボルト、ネジ等により固定される部分を設けてもよい。例えば、図9に示すように、コネクタ取付部材100の底部に、固定部111としての位置決めピン111cを設け、この位置決めピン111cを、壁71に設けられた突出部73の孔74に挿入することにより、固定してもよい。このような場合にも、他の部材を用意して複数の箇所を固定する場合に比べて、コスト及び組み立て工数の低減になる。なお、樹脂部材4と分離したコネクタ取付部材100とする場合に、樹脂部材4と共通の樹脂材料としても、異なる樹脂材料としてもよい。
また、延長部41を、固定部111とすることもできる。つまり、延長部41も、装着部110の壁71への固定に寄与しており、上記で例示した態様の固定部111を省略しても、爪部131による固定箇所と、延長部41による固定箇所を設けることができる。以上のように、固定部111としては、種々の態様が考えられ、上記で例示した態様は、いずれかを組み合わせても、いずれかを省略してもよい。
コネクタ取付部材100に取り付けられるコネクタ63は、センサ6を接続するものには限定されず、ピン端子632を支持するものにも限定されない。コイル5又はこれに接続されたバスバーと外部機器とを接続するものであってもよい。例えば、ピン端子632ではなく、平板状の端子を支持する台として、コネクタ63を構成してもよい。この場合、コネクタ取付部材100は、いわゆる端子台として機能する。
コネクタ取付部材100の取付対象は、リアクトルには限定されず、種々の電気、電子部品に適用可能である。壁71は、取付対象の側面であればよく、ケース7の側面には限定されない。壁71の一部は、爪部131を係止できればよく、突起、隆起等のなどの凸部であっても、窪み、溝、穴等の凹部であってもよい。さらに、壁71の縁や角も、爪部131を係止するための壁71の一部に含まれる。
上記の態様では、抜け止め部122aは、コネクタ63の左右に設けられていたが、上下に設けてもよい。つまり、押え部121及びロック部132の一方又は双方に、抜け止め部を設けてもよい。例えば、押え部121、ロック部132を前方に延長して、抜け止め部として、コネクタ63の正面の上下の縁部を保持する突起を設けてもよい。
1 リアクトル
4 樹脂部材
5 コイル
6 センサ
7 ケース
41 延長部
61 検出部
62 リード線
63 コネクタ
71 壁
72 取付部
73 突出部
74 孔
100 コネクタ取付部材
110 装着部
111 固定部
111a 連結部
111b 突出片
111c 位置決めピン
120 保持部
121 押え部
122 規制部
122a 抜け止め部
122b アーム
122c リブ
123 ストッパ部
123a 受け面
123b 立設片
130 可動部
131 爪部
132 ロック部
132a 突起
631 被覆部材
632 ピン端子
721 支持部
721a 突出面
721b 支持面
722 ガイド部
722a 傾斜面
722b 係止部

Claims (10)

  1. 外部機器との電気的な接続のための導電性部材を支持するコネクタを、取付対象の壁に取り付けるコネクタ取付部材であって、
    前記壁に沿って装着される装着部と、
    前記コネクタを保持する保持部と、
    前記保持部とは独立に弾性変形可能な可動部と、
    を有し、
    前記可動部は、
    前記壁の一部に係止される爪部と、
    前記保持部に保持された前記コネクタに接することにより、前記壁から外れる方向への前記爪部の移動を規制するロック部と、
    を有することを特徴とするコネクタ取付部材。
  2. 前記保持部は押え部を有し、
    前記押え部は、前記押え部と前記ロック部との間で前記コネクタを挟むことにより、前記コネクタの移動を規制することを特徴とする請求項1記載のコネクタ取付部材。
  3. 前記保持部は、前記コネクタの相反する側面に接することにより、前記コネクタの移動を規制する規制部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ取付部材。
  4. 前記保持部は、前記保持部に保持された前記コネクタの挿入方向への移動を規制するストッパ部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコネクタ取付部材。
  5. 前記保持部は、前記保持部に保持された前記コネクタの挿入方向と逆方向への移動を規制する抜け止め部を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のコネクタ取付部材。
  6. 前記保持部は、前記抜け止め部を備え、前記可動部から独立して弾性変形可能なアームを有することを特徴とする請求項5記載のコネクタ取付部材。
  7. 前記爪部は前記壁側に突出し、
    前記ロック部は前記爪部と反対側に突出した突出片であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のコネクタ取付部材。
  8. 前記装着部と前記可動部との間にスリットが形成されることにより、前記可動部が前記装着部から独立して弾性変形可能に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のコネクタ取付部材。
  9. 前記装着部は、前記爪部が係止される前記壁の一部とは異なる位置で、前記取付対象に対して固定される固定部を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のコネクタ取付部材。
  10. 請求項1乃至9のいずれかのコネクタ取付部材を備え、
    前記壁に前記爪部が係止する係止部が設けられた前記取付対象であることを特徴とするリアクトル。
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