JP7385494B2 - 衣類処理装置 - Google Patents

Description

本発明の実施形態は、衣類処理装置に関する。

例えば特許文献１に開示されているように、衣類処理装置の一例である洗濯機においては、衣類出入用の開口部を開閉する蓋に平面状のガラス面材を備えることが考えられている。このようにユーザの目に触れやすい蓋にガラス面材を備えた構成によれば、装置全体としてのデザイン性の向上を図ることができ、また、高級感のある外観を実現することができる。

特開２０１８－１１０６４５号公報

ところで、洗濯機に備えられる蓋として、洗濯機本体部に回動可能に設けられた基端側蓋構成部と、この基端側蓋構成部の先端に回動可能に設けられた先端側蓋構成部と、を備える構成の蓋、いわゆる二つ折り式の蓋が知られている。しかしながら、このような二つ折り式の蓋は、２つの蓋構成部が折りたたまれながら開閉される構成であるため、開閉の際に蓋に発生する衝撃や振動が比較的大きくなる。そのため、このような二つ折り式の蓋について、２つの蓋構成部にガラス面材を備えることは行われていない。

そこで、本実施形態は、いわゆる二つ折り式の蓋を備える衣類処理装置について、蓋を構成する２つの蓋構成部にガラス面材を良好に備えることができるようにした構成を提供する。

本実施形態に係る衣類処理装置は、装置本体部と、前記装置本体部の上部に設けられた衣類出入用の開口部と、前記開口部を開閉する蓋と、前記装置本体部の上部のうち前記開口部を閉塞した閉塞状態にある前記蓋よりも前側に設けられた操作パネルと、を備える衣類処理装置であって、前記蓋は、前記装置本体部に回動可能に設けられた基端側蓋構成部と、前記基端側蓋構成部の先端に回動可能に設けられた先端側蓋構成部と、を備え、前記基端側蓋構成部および前記先端側蓋構成部は、何れも、前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において上面を構成するガラス面材と、前記ガラス面材を保持する保持部材と、を備え、前記操作パネルの前端と左右の両端、前記基端側蓋構成部の左右の両端、前記先端側蓋構成部の左右の両端に装飾が施されている。
あるいは、本実施形態に係る衣類処理装置は、装置本体部と、前記装置本体部の上部に設けられた衣類出入用の開口部と、前記開口部を開閉する蓋と、前記装置本体部の上部に設けられた操作パネルと、を備える衣類処理装置であって、前記蓋は、前記装置本体部に回動可能に設けられた基端側蓋構成部と、前記基端側蓋構成部の先端に回動可能に設けられた先端側蓋構成部と、を備え、前記基端側蓋構成部および前記先端側蓋構成部は、何れも、前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において上面を構成するガラス面材と、前記ガラス面材を保持する保持部材と、を備え、前記操作パネルの上面は、ガラス面材で構成されており、前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において、前記基端側蓋構成部の前記ガラス面材の上面と、前記先端側蓋構成部の前記ガラス面材の上面と、前記操作パネルの前記ガラス面材の上面とが同一面上に配置される。

本実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示すものであって、蓋が閉じられた状態例を示す斜視図 本実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示すものであって、蓋が開かれた状態例を示す斜視図 本実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示すものであって、蓋が閉じられた状態例を示す平面図 本実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示すものであって、蓋が閉じられた状態例を示す正面図 本実施形態に係る洗濯機の構成例を概略的に示すものであって、蓋が閉じられた状態例を示す側面図 本実施形態に係る蓋支持部およびその周辺部分を拡大して示す縦断正面図 本実施形態に係る蓋の構成例を概略的に示す縦断側面図

以下、衣類処理装置に係る一実施形態について図面を参照ながら説明する。図１から図５に例示する洗濯機１は、衣類に所定の処理、この場合、少なくとも、衣類を洗う周知の洗い処理、衣類をすすぐ周知のすすぎ処理、衣類を脱水する周知の脱水処理を施すことが可能な衣類処理装置の一例である。また、洗濯機１は、回転槽の回転軸が上下方向であるいわゆる縦軸型の洗濯機である。

洗濯機１の外郭を構成する洗濯機本体部２は、装置本体部の一例であり、その上部に、ほぼ矩形板状の蓋３を備えている。蓋３の左右方向の幅は、洗濯機本体部２の左右方向の幅よりも若干短い寸法となっている。

洗濯機本体部２は、例えば鋼板により構成される矩形箱状の外箱４と、例えば合成樹脂により構成されるトップカバー５と、を備えている。トップカバー５は、外箱４の上部に設けられている。即ち、トップカバー５は、洗濯機本体部２の上部を構成する。外箱４の内部には、水を溜めることが可能な図示しない水槽が弾性吊持機構により弾性的に支持されている。そして、この水槽の内部には、衣類が収容される図示しない回転槽が回転可能に設けられている。回転槽の回転軸は、洗濯機本体部２の上下方向に延びる縦軸である。

トップカバー５は、下面が開口し、上面が後方から前方に向けて下降傾斜する薄形の中空箱状をなしている。トップカバー５の中央部には、回転槽の上方に位置して、衣類出入用の開口部６が設けられている。本実施形態では、開口部６は、前側が円弧状に開口し、後側が矩形状に開口する形状となっている。また、開口部６は、後面部が垂直な壁部となっている。開口部６の後面部には、例えば洗剤や柔軟剤などの衣類処理剤が投入される処理剤投入ケース７が設けられている。処理剤投入ケース７は、洗濯機１の前後方向に沿って出し入れ可能に設けられている。トップカバー５の上面は前方に向けて下降傾斜している。そのため、開口部６の深さは、前側よりも後側の方が深くなっている。

開口部６を開閉する蓋３は、トップカバー５の上面において前後方向および上下方向に回動可能に設けられている。蓋３の基端部には、左右方向に延びる回動軸部８が設けられている。回動軸部８は、洗濯機本体部２に対し、蓋３を回動可能に支持するものである。回動軸部８は、蓋３の基端部において当該蓋３の左右方向に延びるほぼ円筒状をなしている。

トップカバー５の上部、換言すれば洗濯機本体部２の上部には、開口部６を閉じた状態の蓋３を支持する蓋支持部１０が設けられている。蓋支持部１０は、開口部６の周囲に設けられている。図６に例示するように、蓋支持部１０は、洗濯機１の左右方向における外側から内側つまり開口部６側に向かって滑らかな湾曲状に窪む湾曲面を形成している。

また、トップカバー５の前部の上部、換言すれば洗濯機本体部２の前部の上部には、洗濯機１に各種の操作を入力するための操作パネル１１が設けられている。操作パネル１１は、蓋支持部１０の前部において当該蓋支持部１０に対して段差を形成するようにして設けられている。また、図７にも例示するように、操作パネル１１の上面は、ガラス面材１１ａで構成されている。操作パネル１１は、このガラス面材１１ａの裏面側に静電容量式のタッチセンサを備えている。ガラス面材１１ａは、操作パネル１１の表面を構成する部材であり、例えば数ｍｍ程度の厚さを有する薄板状の硬質ガラス板により構成されている。なお、ガラス面材１１ａは、着色されていてもよいし、無色透明あるいは有色透明であってもよい。また、ガラス面材１１ａは、複数の両面粘着テープ４２を介して操作パネル１１の外郭を構成するフレーム部に貼り付けられている。これにより、ガラス面材１１ａは、操作パネル１１の表面に強固に且つ安定的に保持される。また、操作パネル１１の外郭を構成するフレーム部は、詳しくは後述する装飾部材２４，３４と同様に、その表面に装飾加工の一例としてメッキ加工が施された構成となっている。よって、操作パネル１１は、その周縁部、この場合、前縁部、後縁部、左右の両縁部に、詳しくは後述する蓋３と同様の装飾が施された構成となっている。

洗濯機１が備える蓋３は、２つの蓋構成部からなる構成、いわゆる２つ折り式の構成となっている。次に、この蓋３の構成例について、さらに詳細に説明する。図７にも例示するように、蓋３は、２つの蓋構成部、この場合、基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１を備えている。

基端側蓋構成部２１は、洗濯機本体部２の上部にあって開口部６の後部となる位置において、左右方向に延びる回動軸部８を回動中心として回動可能に設けられている。一方、先端側蓋構成部３１は、基端側蓋構成部２１の先端つまり自由端において、左右方向に延びる回動軸部４１を回動中心として回動可能に設けられている。基端側蓋構成部２１は、ほぼ矩形板状をなしている。一方、先端側蓋構成部３１は、その前後方向の寸法が基端側蓋構成部２１よりも小さいほぼ矩形板状をなしている。先端側蓋構成部３１の左右方向の幅は、基端側蓋構成部２１の左右方向の幅とほぼ同じ寸法である。以下、これら基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１の構成例について、それぞれ詳細に説明する。

基端側蓋構成部２１は、ベース部材２２およびガラス面材２３を備えている。ベース部材２２は、基端側蓋構成部２１の裏面側部分を構成する部材であり、例えば耐薬品性および強度が高い結晶性の合成樹脂材料により構成されている。結晶性の樹脂材料は、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂などである。ベース部材２２は、基端側蓋構成部２１の裏面、つまり、開口部６側の面を構成する。基端側蓋構成部２１の裏面は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては下面となり、蓋３が開口部６を開放した開放状態においては前面となる面である。また、ベース部材２２の先端部側には、先端側蓋構成部３１を回動可能に支持するための回動軸部４１が設けられている。

また、ベース部材２２は、ガラス面材２３との間に装飾部材２４を備えている。装飾部材２４は、保持部材の一例であり、当該装飾部材２４を構成する基材の表面に装飾加工の一例としてメッキ加工が施された構成である。また、装飾部材２４は、ベース部材２２の周縁部に対応するようにしてほぼ矩形枠状に設けられている。装飾部材２４は、ベース部材２２の表面側に固定されている。

ガラス面材２３は、蓋３の表面のうち基端側蓋構成部２１の表面を構成する部材であり、例えば数ｍｍ程度の厚さを有する薄板状の硬質ガラス板により構成されている。なお、ガラス面材２３は、着色されていてもよいし、無色透明あるいは有色透明であってもよい。ガラス面材２３は、ベース部材２２に固定された装飾部材２４に、複数の両面粘着テープ４２を介して貼り付けられている。これにより、ガラス面材２３は、基端側蓋構成部２１において、装飾部材２４によって強固に且つ安定的に保持される。

ガラス面材２３は、基端側蓋構成部２１の表面を構成する。基端側蓋構成部２１の表面は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては上面となり、蓋３が開口部６を開放した開放状態においては後面となる面である。よって、ガラス面材２３は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において基端側蓋構成部２１の上面を構成する。

先端側蓋構成部３１は、ベース部材３２およびガラス面材３３を備えている。ベース部材３２は、先端側蓋構成部３１の裏面側部分を構成する部材であり、例えば耐薬品性および強度が高い結晶性の合成樹脂材料により構成されている。結晶性の樹脂材料は、例えばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂などである。ベース部材３２は、先端側蓋構成部３１の裏面、つまり、開口部６側の面を構成する。先端側蓋構成部３１の裏面は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては下面となり、蓋３が開口部６を開放した開放状態においては後面となる面である。

また、ベース部材３２は、ガラス面材３３との間に装飾部材３４を備えている。装飾部材３４は、保持部材の一例であり、当該装飾部材３４を構成する基材の表面に装飾加工の一例としてメッキ加工が施された構成である。また、装飾部材３４は、ベース部材３２の周縁部に対応するようにしてほぼ矩形枠状に設けられている。装飾部材３４は、ベース部材３２の表面側に固定されている。

ガラス面材３３は、蓋３の表面のうち先端側蓋構成部３１の表面を構成する部材であり、例えば数ｍｍ程度の厚さを有する薄板状の硬質ガラス板により構成されている。なお、ガラス面材３３は、着色されていてもよいし、無色透明あるいは有色透明であってもよい。ガラス面材３３は、ベース部材３２に固定された装飾部材３４に、複数の両面粘着テープ４２を介して貼り付けられている。これにより、ガラス面材３３は、先端側蓋構成部３１において、装飾部材３４によって強固に且つ安定的に保持される。

ガラス面材３３は、先端側蓋構成部３１の表面を構成する。先端側蓋構成部３１の表面は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては上面となり、蓋３が開口部６を開放した開放状態においては前面となる面である。よって、ガラス面材３３は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において先端側蓋構成部３１の上面を構成する。

また、図６に例示するように、ベース部材３２の左右方向の両端部の下部には、上述した蓋支持部１０の湾曲面に対応するようにして滑らかに湾曲する湾曲面が形成されている。

以上の通り、洗濯機１が備える蓋３は、基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１という２つの独立した構成要素からなる、いわゆる二つ折り式あるいは折り畳み式と称される蓋構造となっている。よって、蓋３が開口部６を閉塞する閉塞状態においては、図１などに例示するように、基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１は面一な板状態となり、この状態で開口部６を閉じる。一方、蓋３が開口部６を開放する開放状態においては、図２に例示するように、基端側蓋構成部２１は、開口部６の後部においてほぼ上下方向に立った状態となり、先端側蓋構成部３１は、その基端側蓋構成部２１の上端から下方に向かって折り畳まれた状態となる。即ち、蓋３は、基端側蓋構成部２１のベース部材２２と先端側蓋構成部３１のベース部材３２とが前後に向き合った状態となる。

また、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の上面と、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の上面とが同一面上に配置される。さらに、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の上面と、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の上面と、操作パネル１１のガラス面材１１ａの上面とが同一面上に配置される。

また、図７に例示するように、基端側蓋構成部２１は、装飾部材２４の外縁部に、ガラス面材２３の端部に対応するようにして壁部２４ａを備えている。この場合、図３に例示するように、壁部２４ａは、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態におけるガラス面材２３の左右の両端および後端に対応する部位に設けられている。これにより、基端側蓋構成部２１は、その端部、この場合、左右の両端および後端に装飾が施された外見が実現されるようになっている。

また、図７に例示するように、先端側蓋構成部３１は、装飾部材３４の外縁部に、ガラス面材３３の端部に対応するようにして壁部３４ａを備えている。この場合、図３に例示するように、壁部３４ａは、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態におけるガラス面材３３の左右の両端および前端に対応する部位に設けられている。これにより、先端側蓋構成部３１は、その端部、この場合、左右の両端および前端に装飾が施された外見が実現されるようになっている。

そして、図３に例示するように、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては、面一となった基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１の外縁部を、装飾部材２４の壁部２４ａと装飾部材３４の壁部３４ａとからなるほぼ矩形枠状の装飾が囲むように配置された状態となる。即ち、閉塞状態にある蓋３の外縁部の全体にわたって、メッキ加工による装飾が施された外見が実現されるようになっている。

また、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態においては、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の左右の両端部に沿う装飾部材２４の壁部２４ａと、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の左右の両端部に沿う装飾部材３４の壁部３４ａと、操作パネル１１のガラス面材１１ａの左右の両端部に沿うフレーム部の端部とが同一直線Ｌ上に配置された状態となる。即ち、閉塞状態にある蓋３の左右の両端部に沿ってメッキ加工による装飾が直線状に施された外見が実現されるようになっている。

また、図７に例示するように、洗濯機１は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の後端の高さＨ１は、洗濯機本体部２の後部、この場合、開口部６さらには回動軸部８よりも後側の部分の上面の高さＨ２よりも高い位置にある構成となっている。

また、図７に例示するように、装飾部材２４の後端には、後方に向かって断面三角形状に突出する突出部２４ｂが設けられている。この突出部２４ｂは、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１の後側に形成される隙間Ｇを上方から覆うようになっている。本実施形態では、突出部２４ｂは、隙間Ｇの一部、この場合、前側部分を覆うように構成されている。

また、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３は、切欠部３３ａを備えている。本実施形態では、切欠部３３ａは、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、ガラス面材３３の後端となる部分に設けられている。また、切欠部３３ａは、ガラス面材３３の後端のうち左右方向の中央部に位置して設けられている。また、切欠部３３ａは、ほぼ矩形状に切り欠かれている。

先端側蓋構成部３１は、この切欠部３３ａの下方に位置して取手部４３を備えている。取手部４３は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、切欠部３３ａから下方に入って前方に屈曲するようにして設けられている。ユーザは、この切欠部３３ａを通して手指を取手部４３内に挿入することによって、先端側蓋構成部３１、ひいては、蓋３全体の開閉操作を行うことができる。

また、先端側蓋構成部３１は、切欠部３３ａの内側に壁部４４を備えている。本実施形態では、この壁部４４は、ベース部材３２の後端部に一体的に備えられている。壁部４４は、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の上面の高さまで延びる高さを有した構成となっている。このように構成される壁部４４は、ガラス面材３３の端面、この場合、切欠部３３ａの端面を覆い、当該端面にユーザの手指が接触することを抑制する。なお、壁部４４は、ベース部材３２に一体的に設けるのではなく、単独の別部材として構成してもよい。

本実施形態に係る洗濯機１によれば、いわゆる二つ折り式の蓋３を構成する基端側蓋構成部２１および先端側蓋構成部３１は、何れも、ベース部材２２，３２に固定された装飾部材２４，３４によってガラス面材２３，３３を保持する構成となっている。この構成によれば、いわゆる二つ折り式の蓋３を構成する２つの蓋構成部２１，３１にガラス面材２３，３３を強固に且つ安定的に保持することができ、これらガラス面材２３，３３を良好に備えることができる。

また、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１の端部、この場合、左右の両端と後端、および、先端側蓋構成部３１の端部、この場合、左右の両端と前端に装飾が施された外見が実現される。これにより、洗濯機１全体としてのデザイン性の一層の向上を図ることができ、また、一層高級感のある外観を実現することができる。さらに、洗濯機１によれば、操作パネル１１の周縁部、この場合、前縁部、後縁部、左右の両縁部にも蓋３と同様の装飾が施されている。この構成によれば、洗濯機１のデザイン性のさらなる向上を図ることができる。なお、操作パネル１１は、周縁部の全周に装飾が施された構成ではなく、周縁部の一部に装飾が施された構成としてもよい。また、操作パネル１１は、その周縁部に装飾が施されていない構成としてもよい。

また、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の後端は、洗濯機本体部２の後部、この場合、開口部６さらには回動軸部８よりも後側の部分よりも高い位置にある。この構成によれば、洗濯機１の前方に存在するユーザに対し洗濯機本体部２の後部を蓋３の後部によって隠すことができ、外観の一層の向上を図ることができる。

また、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の上面と、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の上面とが同一面上に配置される。さらに、洗濯機１によれば、操作パネル１１のガラス面材１１ａの上面も蓋３の上面と同一面上に配置される。これにより、洗濯機１の上部において蓋３および操作パネル１１からなるフラットなデザインを実現することができ、統一感や高級感のある外観を提供することができる。また、洗濯機１の上部がフラットな構成であることから、ユーザの目に入りやすい洗濯機１上部において例えば拭き取りなどの清掃作業を行いやすくすることができる。

また、洗濯機１によれば、操作パネル１１の上面も蓋３と同様にガラス面材１１ａで構成されている。この構成によれば、蓋３の上面と操作パネル１１の上面との間に連続感や一体感のある外観を実現することができ、洗濯機１の上部に一層統一感のあるデザインを実現することができる。

また、洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の端部、この場合、左右の両端と、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の端部、この場合、左右の両端と、さらに操作パネル１１のガラス面材１１ａの端部、この場合、左右の両端部とが同一直線Ｌ上に配置される。これにより、洗濯機１の上部において一層統一感や高級感のあるデザインを実現することができる。

また、洗濯機１によれば、先端側蓋構成部３１のガラス面材２３は、取手部４３を形成するための切欠部３３ａを備えている。この構成によれば、先端側蓋構成部３１の表面に突起部などを設けることなく取手部４３を設けることができ、先端側蓋構成部３１の表面の平坦性、ひいては、蓋３全体としての表面の平坦性を維持することができる。

また、洗濯機１によれば、切欠部３３ａの内側に、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において先端側蓋構成部３１のガラス面材２３の上面の高さまで延びる高さを有する壁部４４が設けられている。この構成によれば、ガラス面材２４の端面、この場合、特に切欠部３３ａの端面にユーザの手指が接触することを抑制することができ、ユーザの手指を切欠部３３ａの端面から保護することができる。

また、洗濯機１によれば、洗濯機本体部２の上部は後部よりも前部が低くなるように傾斜しており、このような傾斜状の洗濯機本体部２の上部に、蓋３によるフラットな平面が実現されるようになっている。この構成によれば、洗濯機１の前方に存在するユーザから蓋３のフラットな平面を視認しやすくすることができ、デザイン性のある洗濯機１上部の構成を視覚的にユーザに伝わりやすくすることができる。

また、洗濯機１によれば、洗濯機本体部２の上部は後部よりも前部が低くなるように傾斜しているので、洗濯機１の前方に存在するユーザは、開口部６を介して衣類の出し入れがしやすくなる。よって、デザイン性が高く、且つ、使い勝手もよい洗濯機１を提供することができる。

また、洗濯機１によれば、次の構成１，２を兼ね備えている。
構成１：蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１のガラス面材２３の上面と、先端側蓋構成部３１のガラス面材３３の上面と、操作パネル１１のガラス面材１１ａの上面とが同一面上に配置される構成。
構成２：蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、２つの蓋構成部２１，３１と操作パネル１１との組み合わせからなる４辺の端部、つまり、基端側蓋構成部２１の後端と左右の両端、先端側蓋構成部３１の左右の両端、操作パネル１１の前端と左右の両端からなる各辺にメッキ加工が施されている構成。

このような構成１，２を兼ね備える洗濯機１によれば、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、２つの蓋構成部２１，３１と操作パネル１１との組み合わせを１枚の板状の蓋のように見せることができ、一層統一感のあるデザイン性の高い外観を実現することができる。なお、蓋３が開口部６を閉塞した閉塞状態において、基端側蓋構成部２１の後端は、洗濯機１の前方に存在するユーザからは見えにくい端部となっている。そのため、洗濯機１は、基端側蓋構成部２１の後端には、装飾加工を施さない構成としてもよい。

なお、本実施形態は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や拡張を行うことができる。例えば、ガラス面材３３は、切欠部３３ａに代えて、当該ガラス面材３３を貫通する貫通部を備える構成としてもよい。このような貫通部によっても、蓋３の平坦性を損なうことなく取手部を設けることが可能である。また、ガラス面材３３に貫通部を設ける構成においても、当該貫通部の内側に壁部を設け、この壁部によって貫通部の端面を覆うように構成するとよい。

また、装飾部材２４，３４は、その全体に装飾が施されていてもよいし、一部に装飾が施されていてもよい。装飾部材２４，３４の一部に装飾加工を施す場合、その一部には、少なくとも壁部２４ａ，３４ａを含むようにするとよい。また、装飾部材２４，３４の装飾を施す加工方法は、メッキ加工に限られるものではなく、例えば、塗料を塗布する加工方法、シールを貼付する加工方法など種々の加工方法を適用することができる。

また、本実施形態によれば、ガラス面材２３，３３を保持する保持部材を装飾部材２４，３４により実現したので、保持部材と装飾部材を兼用することができ、部品点数の増加を抑制することができる。但し、本実施形態は、ガラス面材２３，３３を保持するための専用の保持部材を、装飾部材２４，３４とは別の部材として備えてもよい。

また、両面粘着テープ４２は、その基材にクッション性を有するものを使用するとよい。また、両面粘着テープ４２の数、大きさ、配置、粘着力などを適宜調整することにより、ガラス面材２３，３３を一層強固に且つ安定的に取り付けることができる。また、装飾部材２４，３４に対するガラス面材２３，３３の取り付け方法は、両面粘着テープ４２によるものに限らず、例えば、ガラス面材２３，３３を装飾部材２４，３４に嵌め込む方法、係止させる方法など種々の方法を適用することができる。

また、本実施形態は、乾燥機能を有する洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、乾燥機能を有しない洗濯機にも適用することができる。また、本実施形態は、例えば、衣類の消臭、脱臭、除菌、漂白など、衣類に対して何らかの処理を施す装置であれば、種々の衣類処理装置に適用することができる。

以上、本発明の実施形態を説明したが、本実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。

図面中、１は洗濯機（衣類処理装置）、２は洗濯機本体部（装置本体部）、３は蓋、６は開口部、１１は操作パネル、１１ａはガラス面材、２１は基端側蓋構成部、２３はガラス面材、２４は装飾部材（保持部材）、３１は先端側蓋構成部、３３はガラス面材、３３ａは切欠部、３４は装飾部材（保持部材）、４３は取手部、４４は壁部を示す。

Claims (6)

1. 装置本体部と、
   前記装置本体部の上部に設けられた衣類出入用の開口部と、
   前記開口部を開閉する蓋と、
   前記装置本体部の上部のうち前記開口部を閉塞した閉塞状態にある前記蓋よりも前側に設けられた操作パネルと、
   を備える衣類処理装置であって、
   前記蓋は、
   前記装置本体部に回動可能に設けられた基端側蓋構成部と、
   前記基端側蓋構成部の先端に回動可能に設けられた先端側蓋構成部と、
   を備え、
   前記基端側蓋構成部および前記先端側蓋構成部は、何れも、
   前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において上面を構成するガラス面材と、
   前記ガラス面材を保持する保持部材と、
   を備え、
   前記操作パネルの前端と左右の両端、前記基端側蓋構成部の左右の両端、前記先端側蓋構成部の左右の両端に装飾が施されている衣類処理装置。
2. 装置本体部と、
   前記装置本体部の上部に設けられた衣類出入用の開口部と、
   前記開口部を開閉する蓋と、
   前記装置本体部の上部に設けられた操作パネルと、
   を備える衣類処理装置であって、
   前記蓋は、
   前記装置本体部に回動可能に設けられた基端側蓋構成部と、
   前記基端側蓋構成部の先端に回動可能に設けられた先端側蓋構成部と、
   を備え、
   前記基端側蓋構成部および前記先端側蓋構成部は、何れも、
   前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において上面を構成するガラス面材と、
   前記ガラス面材を保持する保持部材と、
   を備え、
   前記操作パネルの上面は、ガラス面材で構成されており、
   前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において、前記基端側蓋構成部の前記ガラス面材の上面と、前記先端側蓋構成部の前記ガラス面材の上面と、前記操作パネルの前記ガラス面材の上面とが同一面上に配置される衣類処理装置。
3. 前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において、前記基端側蓋構成部の前記ガラス面材の後端は、前記装置本体部の後部よりも高い位置にある請求項１または２に記載の衣類処理装置。
4. 前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において、前記基端側蓋構成部の前記ガラス面材の端部と、前記先端側蓋構成部の前記ガラス面材の端部とが同一直線上に配置される請求項１から３の何れか１項に記載の衣類処理装置。
5. 前記先端側蓋構成部の前記ガラス面材は、取手部を形成する切欠部または貫通部を備えている請求項１から４の何れか１項に記載の衣類処理装置。
6. 前記切欠部または前記貫通部の内側に、前記蓋が前記開口部を閉塞した閉塞状態において前記先端側蓋構成部の前記ガラス面材の上面の高さまで延びる壁部が設けられている請求項５に記載の衣類処理装置。

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