JP2001129296A - 電気洗濯機 - Google Patents

電気洗濯機

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JP2001129296A
JP2001129296A JP31333699A JP31333699A JP2001129296A JP 2001129296 A JP2001129296 A JP 2001129296A JP 31333699 A JP31333699 A JP 31333699A JP 31333699 A JP31333699 A JP 31333699A JP 2001129296 A JP2001129296 A JP 2001129296A
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lid
clothing
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washing machine
clothes
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JP31333699A
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Inventor
Keiji Muto
圭史 武藤
Toshiyuki Moriya
俊行 守屋
Hirobumi Tanaka
博文 田中
Atsuhiko Urushibara
篤彦 漆原
Takami Koyama
高見 小山
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣類の出し入れが容易で透明窓から内部が見
え易い電気洗濯機を提供する。 【解決手段】 洗濯機1のトップカバー200に、前部
隆起部203と後部隆起部204と衣類投入口201を
備えた凹部202を形成し、前記前部隆起部203から
バケット組品4の底までの深さh2を、設置面から前記
前部隆起部203までの高さh1の1/2以内に設定
し、凹部を覆う蓋体300に衣類投入口202の上部を
覆う第1の窓領域308と、衣類投入口202の周囲を
覆う第2の窓領域309とを備えた透明窓305を設
け、第2の窓領域309の表面にシボ加工を施すように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上部に衣類投入口
を備えた1槽式の電気洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気洗濯機、例えば、1槽式の全
自動洗濯機においては、本体内に上部が開放して回転す
る洗濯脱水槽を備え、この本体上面に、前記洗濯脱水槽
の前記開放部を介して衣類を投入する衣類投入口を備え
たものが一般的である。これらの電気洗濯機は、前記洗
濯脱水槽の周囲を覆う本体筐体と、この本体筐体の上部
に設けられたトップカバーと、このトップカバーに設け
られた衣類投入口を覆う蓋体とから構成されている。
【0003】これらの従来例は、洗濯脱水槽の内部を覗
くために不透明な蓋体に透明窓を設けたり、蓋体自身を
透明材料で形成しているものがある。
【0004】これら従来例は、例えば、特開平9−56
980号に開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例によれば、
透明窓の大きさが小さいために、その内部が見え難い課
題がある。また、この透明窓を大きくしたり、蓋体自身
を透明材料で形成したものは、衣類投入口以外の強度部
材などの不要な視覚ノイズが見えてしい前記洗濯脱水槽
の底が見えにくい課題があった。
【0006】また、従来の洗濯脱水槽は、深底であった
ため、電気洗濯機の前方で操作する使用者の視線から前
記洗濯脱水槽の底が見え難いため、衣類の取り忘れの課
題が有った。また、衣類の出し入れにも制約をきたして
いた。
【0007】そこで、本発明の目的は、衣類投入口以外
の不要な部分が見え難い意匠性に優れた透明窓を備えた
電気洗濯機を提供することにある。
【0008】また、他の目的は、衣類の出し入れが容易
で透明窓から内部が見え易い電気洗濯機を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電気洗濯機では、洗濯槽を内設する筐体
と、この筐体の上部を覆い、その中央に前記洗濯槽内に
衣類を投入する衣類投入口が配置されるトップカバー
と、前記衣類投入口を覆う蓋体とを備えた電気洗濯機に
おいて、前記蓋体に透光性素材で形成することで前記衣
類投入口の一部を視認可能な窓部を備え、この窓部に、
前記衣類投入口の上部を覆う第1の窓領域と、衣類投入
口の周囲の縁体部を覆う第2の窓領域とを備え、前記第
2の窓領域の表面にシボ加工を施すようにする。
【0010】また、他の目的を達成するために、本発明
の電気洗濯機は、前記トップカバーに、前記衣類投入口
の前部に設けられた操作部配置面と、前記衣類投入口の
後部に設けられた給水口配置面と、前記操作部配置面と
前記給水配置面との間に凹状に設けられた衣類投入口配
置面とを備え、前記操作部配置面から前記洗濯槽の前記
パルセータを備えた底までの深さh2を、前記電気洗濯
機の設置面から前記操作部配置面までの高さh1の1/
2以内に設定し、前記蓋体を、前記衣類投入口配置面を
覆うように設けられるとともに、一端が前記衣類投入口
の後部側に第1の回転軸部を介して回転自在に支持され
た第1の蓋体と、一端が前記第1の蓋体の他の一端と第
2の回転軸部で回転自在に支持された第2の蓋体とから
構成され、前記第2の蓋体に、前記第2の回転軸部側に
形成され、かつその上面に取っ手部を備えた不透明な平
面部と、前記不透明な平面部の前部に形成され、その表
面を透光性素材で形成することで前記衣類投入口の一部
を視認可能な窓部とを備え、前記窓部を、前記衣類投入
口の上部及び前記傾斜面を覆う第1の窓領域と、前記傾
斜面の周囲の前記衣類投入口配置面を覆う第2の窓領域
とを備え、前記第2の窓領域の表面にシボ加工を施すよ
うにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図19を参照して、
本発明に係る実施形態を説明する。なお、同一の機能や
部位などは同一符号をもって示し、重複した説明を省略
する。
【0012】(第1の実施の形態)図1から図17は本
発明に係る電気洗濯機の第1の実施の形態であり、図1
と図2が外観図、図3から図6が電気洗濯機の部品展開
図、図7は電気洗濯機の縦断面図、図8、図9が洗濯脱
水槽の説明図、図10から図14は蓋体の説明図、図1
5、図16は操作部の説明図、図17は使用状態の説明
図である。
【0013】先ず、図1を参照して、この実施の形態に
係る電気洗濯機の概略構造を説明する。図1は上部前方
よりみた電気洗濯機の外観斜視図である。図1におい
て、符号1で総括的に示すものは、衣類の洗濯と脱水を
1つの洗濯脱水槽2(図5参照)で行う1槽式の電気洗濯
機であり、前記洗濯脱水槽2を内設する筐体100と、
前記筐体100の上部を覆い、その中央に衣類投入口2
01が配置されるトップカバー200と、前記衣類投入
口201を覆う蓋体300とからその外観を構成してい
る。
【0014】前記筐体100は、両側面と背面を1枚の
鋼板で覆うように折り曲げ加工で形成される主外装体1
01と、この主外装体101の前面を覆うように前記主
外装体101に着脱可能に取り付けられるフロントパネ
ル102と、筐体100の下部を構成するベース筐体1
03と、前記フロントパネル102を前記主筐体101
に取り付けるための取付カバー104から構成される。
【0015】前記トップカバー200は、その上面中央
を凹状とすることで、前後に略3分割され、中央の凹部
202に前記衣類投入口201を配置し、前部に形成さ
れる前部隆起部203に操作部208を配置し、後部に
形成される後部隆起部204に給水口205、206を
配置している。
【0016】前記蓋体300は、前記凹部202の後方
に設けた第1の回転軸部303を介して、その一端を前
記トップカバー200に回転可能に取け付けられる第1
の蓋体301と、この第1の蓋体301の他の一端に第
2の回転軸部304を介して回転可能に取り付けられる
第2の蓋体302とから構成される。そして、前記蓋体
300は、前記第1の回転軸部303により上方に開放
するように回転可能とし、この第1の回転軸部303の
軸線と略平行な軸線を備えた第2の回転軸部304を介
して前記第1の蓋体301と第2の蓋体302が折りた
たみ可能に連結している。
【0017】この構造により、前記蓋体300を閉めた
状態では、この蓋体300が前記凹部202のほぼ全体
を覆って、この蓋体300の外表面が前記前部隆起部2
03と後部隆起部204の外表面と連続して一様に連続
するトップカバー200の上部を構成する。一方、前記
蓋体300を開いた状態では、前記第1の蓋体301と
第2の蓋体302とが折りたたまれて前記凹部202の
後方に縦姿勢で収納される。
【0018】また、前記蓋体300の第2の蓋体302
は、その表面を透光性素材で形成することで、前記洗濯
脱水槽2の一部を視認可能な透明窓305を備えてい
る。つまり、この実施の形態では、前記第2の蓋体30
2を前後に2分割して、前記第2の回転軸部側を不透明
な平面部306とし、前記第2の回転軸部304側と対
向する端部側を透明な前記透明窓305としている。そ
して、前記不透明な平面部306の中央の前記透明窓3
05側に凹状の取っ手307が設けられている。この実
施の形態では、前記取っ手307を使用者に近い側の前
記第2の蓋体302に設けることにより、蓋体300の
開閉のし易さ向上させている。
【0019】更に、この実施の形態では、前記透明窓3
05を、その表面を平坦面とすることで光の屈折を押さ
えて洗濯脱水槽2内を見えやすくした第1の窓領域30
8と、その表面にシボ処理や凹凸加工を施して光を乱反
射させることで内部を見え難くた第2の窓領域309を
備えている。前記第1の窓領域308は前記衣類投入口
201の上部を覆う位置に設けられている。また、前記
第2の窓領域309は、前記衣類投入口201の周囲の
凹部202の上部を覆う位置に設けられている。この実
施の形態では、前記第1の窓領域308を、前記衣類投
入口201の前部の上部を覆う位置で、かつ、その前部
を前記第2の窓領域309で囲われ、後部を前記不透明
な平面部306で囲われた半円形状に形成している。こ
れにより、使用者は、この前記第1の窓領域306を介
して、前記洗濯脱水槽2内を見ることができる。この
際、第2の窓領域309からも前記洗濯脱水槽2内へ光
が入るので内部が見えやすくなる。加えて、前記第2の
窓領域309により、前記衣類投入口201の周囲の部
分が見え難くくなり、かつ強度が必要な第2の回転軸部
304が前記不透明な平面部306により隠蔽されるの
で、意匠性を向上させることができる。
【0020】また、この実施の形態では、前記取っ手3
07を前記第2の蓋体302の後端部に隣接して設ける
ことにより、前記第2の回転軸部304を使用者から隠
すとともに、その前部に設けられる前記透明窓を強度的
に強くしている。
【0021】更に、この実施の形態では、前記洗濯脱水
槽2を底が浅い大口径洗濯脱水槽としている。そして、
多くの使用者にとって使い易い高さにその上端を位置す
るように前記大口径の浅底の洗濯脱水槽2を配置したこ
とにより、使用者は腰に負担をかけることなく衣類の出
し入れを行うことができる。しかも、底が浅くなった部
分を大口径とすることにより、必要な洗濯容量を確保す
ることができる。また、浅底大口径の洗濯脱水槽2を採
用したことにより、前記内部が見え易い透明窓305か
らこの洗濯脱水槽2の内部が見え易くなったので、内部
の洗濯状況を監視しやすくしている。
【0022】また、この実施の形態では、洗濯を簡単な
操作で行いたい「おまかせ派」にも、多用な洗濯を自分
流に行いたい「こだわり派」にも充分満足できる操作性
の良いコンパクトな操作部208を実現している。具体
的には、中央に複数のコース選択ボタンと簡単な状態表
示部とからなるコースボタン群210と、その一方の片
側に、使用頻度が高いために一際大きく取り扱う必要の
あるスタートボタンや主電源スイッチなどからなる主ボ
タン群211を配置し、他の片側に各種の設定を自由に
設定可能なマニュアルボタン群212を設けている。こ
の配列により、片側から他の片側にかけて主ボタン群2
11、コースボタン210、マニュアルボタン群212
と使用頻度及び操作手順に従った配列としているので右
手操作での操作性を向上することができる。更にまた、
前記マニュアルボタン郡212の中に配置される給水の
水位スイッチに一対のアップダウンスイッチを採用した
ことにより、大型の前記透明窓305を介して洗濯脱水
槽2内をのぞきながらマニュアルで水位が簡単にできる
とともに、自動運転時にも水の補給を行うことができ
る。
【0023】更に、この実施の形態では、通常のパルセ
ータ5の回転に加えて、バスケット組品4(図5参照)
の回転を組み合わせることにより、多様なコース選択を
実現している。そして、この多様なコース選択を選択す
る操作手段を前記コースボタン群210に設けている。
例えば、この実施の形態では、前記コース選択ボタンを
汚れに応じて、「よごれ多め」「標準」「よごれ少な
め」「ドライ」「おこのみ」からなる複数のダイレクト
ボタンで構成している。このコースボタン群210での
選択により、「かくはん」と「「かくはんと槽回転の組
み合わせ」と「すすぎ重視」の3つのコースに応じて洗
い分けることができる。
【0024】前記後部隆起部204は、水道の蛇口から
給水するための第1の給水口205と、お風呂から給水
するための第2の給水口206を備えている。この実施
の形態では、前記後部隆起部204の内部に小形軟水化
装置228を備えて、前記第1の給水口205から給水
される水道水を軟水化させて洗濯効率を向上させること
ができる。また、この実施の形態では、前記後部隆起部
204の内部に給水ポンプ227(図6参照)を設けて
おり、前記第2の給水口206にホースを取り付けるこ
とにより、お風呂の水を自動的にくみ上げることができ
る。
【0025】なお必要により、前記給水ポンプ227を
取り外して、風呂水給水のない機種展開を行うことがで
きる。
【0026】また、前記小形軟水化装置228(図6参
照)は、前記後部隆起部204に設けた開閉蓋213内
に取り外し可能に設置される再生剤収納容器229(図
6参照)に大量の活性剤を投入可能とすることにより、
活性剤の交換効率を向上させるとともに投入回数を減ら
して使い易さを向上させることができる。
【0027】以下、図2から図17を参照して、この実
施の形態を詳細に説明する。
【0028】先ず、図2を参照して、この実施の形態に
係る電気洗濯機1の外観形状を説明する。図2は前記電
気洗濯機1の外観図であり、(a)図が平面図、(b)図
が正面図、(c)図が右側面図である、この電気洗濯機
1は、本体形状を四隅が隅丸形状のほぼ角柱状として、
その上面を、側面からみて、後方部分(前記蓋体300
の後端部)を頂点として、前方に大きく、後方に小さく
傾斜する一様な大きな円弧形状としている。そして、前
記蓋体300を閉めた状態で、前記前部隆起部203と
前記蓋体300と前記後部隆起部204とが前記一様な
円弧形状を形成するように各部が凹凸の少ない形状とし
ている。これにより、清掃が容易なフラットなデザイン
としている。また、図16に示すように、この実施の形
態では、前記蓋体300を開いた状態で露出する凹部2
02においても、凹凸の少ないフラットな形状とすると
ともに、前記衣類投入口201の周囲に形成される傾斜
面とを凹凸のすくない連続したフラット面で形成したこ
とにより、洗剤やごみがたまりにくいため汚れにくく、
かつふき取りが容易である。
【0029】また、この実施の形態では、前記透明窓3
05を内部がすっきり見える第1の領域308と、ぼや
けて見える第2の領域とから構成したため、蓋体に奥行
感を出して意匠性を向上させている。特に、この実施の
形態では、前記第2の蓋体302の開放側を透明窓30
5として、この蓋体300を閉めた状態で、上面を前後
に分割するような帯状の窓形状としたことにより、最も
使用者に見に触れる部分にすりガラスのような透明感が
あるおしゃれなデザインを提供することができる。しか
も、1つの透明部材をシボ加工を施すか否かにより、前
記第1の領域308と第2の領域309を区分けしてい
るので、前記領域の区分けが不自然に見えなく、一体感
を持って多用な奥行感が得られ、意匠的にも、清掃性の
面からも良好である。
【0030】更に、この蓋体300は強度が必要である
ため、蓋体300の周囲や第2の回転軸部304の補強
リブを形成しなくてはならない。したがって、蓋体30
0を透明な材料で形成すると、前記補強リブや堅固な第
2の回転軸部304が使用者から見えてしまい、意匠性
を大きく損なうこととなる。しかし、この実施の形態で
は、前記補強リブを、前記第2の窓領域309と前記不
透明な平面部306により隠すことができるので、意匠
性を損なうことなく透明感覚が得られる電気洗濯機1を
提供することができる。
【0031】そして、この実施の形態では、本体の最頂
部高さH1(最も大きい高さ)を900mmとし、前部
隆起部203の最頂部の高さ(操作部配置面までの高
さ)h1を840mmとし、横幅W1を570mm、奥
行D1を590mmとしている。また、前部隆起部20
3の奥行D2を60mmとし、後部隆起部204の奥行
を130mm、蓋体300の奥行D3を400mm、第
1の蓋体301と第2の蓋体302の各奥行D5、D6
を200mm、透明窓305の奥行D7を125mmに
設定している。
【0032】次ぎに、図3から図6を参照して、この実
施の形態に係る電気洗濯機1の部品構成を説明する。図
3は筐体の部品構成を示す部品展開図、図4は筐体の着
脱状態の説明図、図5は筐体内の部品構成を示す部品展
開図、図6はトップカバーの部品構成を示す部品展開図
である。
【0033】先ず、図3を参照して筐体100の備品構
成を説明する。図3において、前記筐体100は、鋼板
で形成される主外装体101とフロントパネル102及
び樹脂材料で形成されるベース筐体103と取付カバー
104とから構成される。両側面と背面を構成する主外
装体101は、前面側(正面側)の両側に取付スペース
116を残して、前面中央部が開放されて形成されてい
る。そして、この開放部の上部に前面補強板117が設
けられ、更に主外装体101の上面4隅にコナー補強材
118が設けられ、更に主外装体101の下端部が前記
ベース筐体103に取り付けられることで、前面が開放
しつつ堅牢な構造を備えた筐体100の骨組みが形成さ
れる。
【0034】また、前記フロントパネル102は、自身
の強度を保つために、周囲にリブ106a、106bが
設けられるように丸みを持って形成され、この両側に形
成される前記リブ106aに複数の取付リブ107を形
成している。この取付リブ107は、前記リブ106a
の一部を、上方を切り欠いて外側に張り出すように形成
されている。また、前記フロントパネル102の上辺に
形成されるリブ106bを一段落として形成している。
【0035】一方、前記主外装体101の前記取付スペ
ース116には、前記取付リブ107と勘合する複数の
取付穴108を設けている。そして、前記フロントパネ
ル102の上辺に形成したリブ106bを前記前面補強
材117の取付部109に、図4の(a)図に示すよう
に、前記取付リブ107を前記取付穴108に、それぞ
れ下方より上方に向かって挿入されるようにして勘合
し、図4の(b)図に示すように、フロントパネル10
2の下端部のリブ106cをベース筐体103の勘合部
110に上から下に勘合するようにして、フロントパネ
ル102の下端部に設けたネジ穴111を介して前記取
付スペース116に着脱可能に固定する。
【0036】前記取付カバー104は、前記ネジ穴11
1を隠蔽して、外観の意匠性を向上するものである。こ
の取付カバー104は、樹脂材料で成形され、その裏面
側に取付リブ112が設けられ、この取付リブ112を
前記取付スペース116または、ベース筐体103に形
成した勘合部113に樹脂の弾性を利用して着脱可能に
取り付けられる。また、前記取付カバー104の前面下
部には上部より奥まった段差部104aが形成されて、
全体のボリューム感を軽減している。なお、この段差部
を介してネジ止めすることで、使用者からこの取付ネジ
を見えにくくして意匠性を向上させてもよい。
【0037】また、この取付カバー104は、前記段差
部104の高さ方向の大きさが異なる複数の種類のもの
が用意されている。これにより、集合住宅などに採用さ
れる防水パンと呼ばれる規格化された電気洗濯機1の漏
水用置き台にも、筐体100を大きく変更することな
く、前記取付カバー104を取り替えるだけで対応させ
ることができる。
【0038】また、前記ベース筐体103には、その内
部にホース押さえ金具やホースクリップを介して排水ホ
ース105などが取り付けられる。更に、この実施の形
態では、前記ベース筐体103の下部に設置台237a
を設けてインバータ基板237を設けるようにしてい
る。これにより、前記インバータ基板237を駆動部7
(図5参照)の近傍に配置して配線を短くするととも
に、トップカバー200の周辺部に他の装置を配置する
装置配置スペースを確保し、結果として、ひろびろ衣類
投入口201を実現させている。
【0039】このように、この実施の形態の筐体100
の構造によれば、この筐体100の構造を維持しつつ、
着脱可能なフロントパネル102を介して、前面から内
部のメンテナンスが可能である。しかも、前記フロント
パネル102の取付けを、取付カバー104の着脱によ
り意匠性を損なうことなく、簡単に行うことができる。
更には、この取付カバー104を介して、多様な設置環
境に大きな設計変更を行うことなく簡単に対応させるこ
とができる。
【0040】次に、前記筐体100の内部構造の概略を
説明する。図5において、前記洗濯脱水槽2は、外槽部
組品3と、この外槽組品内に回転可能に設けられるバス
ケット組品4と、バスケット組品4内の底部に回転可能
に設けられるパルセータ5と、前記外槽部組品3の上端
部に取り付けられる槽カバー6と、前記外槽部組品3の
下部に設けられる前記バスケット組品4と前記パルセー
タ5を回転させるための駆動部7とから構成される。前
記外槽部組品3は、前記筐体100の上端の4隅に取り
付けられるコナー補強材118に、4本の吊り棒組品8
を介して、下部4隅が支持されている。これにより、前
記洗濯脱水槽2が筐体100に支持されている。この
他、前記外槽部組品3には、前記排水ホース105が取
り付けられる排水弁9、OFFホース10、PSチュー
ブ11が取り付けられ、前記バスケット組品4の内側に
は、洗濯時の糸屑などの除去を行う複数のフイルタが取
り付けられる。また、この実施の形態では、前記駆動部
7を、前記洗濯脱水槽2の底面に取り付けられる取付ベ
ース14と、この取付ベース14に取り付けられるクラ
ッチ組品15と、このクラッチ組品15に直結されるモ
ータ部16とから構成される。そして、前記クラッチ組
品15とモータ部16とを取付フレーム17を介して、
前記取付ベース14に取り付けている。この実施の形態
では、モータ部16の回転軸にクラッチ組品15を前記
洗濯脱水槽2に直結するダイレクト駆動方式を採用する
構造とすることにより、前記駆動部7を回転する前記洗
濯脱水槽2の重心に設けることができ、振動が少なく、
かつ静音効果を向上させている。
【0041】なお、図中、12は前記第1の給水口20
5と水道の蛇口を連結する水道給水パイプ組品、13
は、お風呂の水を前記第2の給水口206に導くための
お風呂給水組品である。
【0042】次に、図6を参照して、トップカバー20
0周辺の部品構成を説明する。図6において、前記トッ
プカバー200は、このトップカバー200の骨格を成
すベースカバー200aと、前記前部隆起部203を構
成する前部隆起カバー203aと、前記後部隆起部20
4を構成する後部隆起カバー204aとから構成され
る。これら3つのカバーは、いずれも樹脂材料で形成さ
れ、ネジ216を介して固定されている。また、この実
施の形態では、凹部202の片側を樹脂材料で形成され
る着脱可能な側カバー222で構成している。
【0043】そして、この実施の形態では、前部隆起カ
バー203aを、その後部を一段低くすることによっ
て、前記凹部202の前部を構成するようし、この後部
を介して前部隆起カバー203aをネジ216で止める
ことでより、前記蓋体300を閉めた状態で前記ネジ2
16を隠蔽して意匠性を向上している。したがって、こ
の実施の形態の前記凹部202は、その前部を前部隆起
カバー203aで、一方の片側を前記ベースカバー20
0aで、他の片側を前記側カバー222で構成し、これ
らが一様に連続するフラット面となるようにしている。
【0044】前記ベースカバー200aの前部は凹状に
形成され、この上部を覆う前記前部隆起カバー203a
とで、前部装置収納スペース217を構成する。前記前
部隆起カバー203aは、その上面に複数の操作ボタン
穴及び表示部穴が形成され、その表面に、各種の操作ボ
タンの表示やクリック感を与える操作ボタンの外形が形
成または印刷された透明な樹脂シートが一体成形(シー
トインサート成形)されることで、部品点数の低減を図
っている。この前記前部隆起カバー203aの下部に
は、防水処理が図られた操作基板218が取り付けられ
る。前記操作基板218は、前記前部隆起部カバー20
3aと下部取付板219とで形成される前部装置収納ス
ペース217内に収められて、2重の防水処理が図られ
ている。また、前記前部装置収納スペース217には、
前記操作基板218の他に、水位センサ221と、電源
スイッチ220と、ロック駆動部を内蔵した前記洗濯脱
水槽2の異常や蓋体300の開閉を検知するアンバラン
ス検知部222を設けている。
【0045】このように、この実施の形態では、前記前
部装置収納スペース217の中央から一方の片側に、前
記操作基板218と水位センサ221を設け、他の片側
に電源スイッチ220とアンバランス検知部222を設
けることにより、前記前部装置収納スペース217の実
装効率を向上させている。特に、この実施の形態では、
従来から後部装置収納スペース223に配置されていた
前記アンバランス検知部222を前記前部装置収納スペ
ース217に配置したことにより、前記前部装置収納ス
ペース217においては実装効率を向上させ、前記後部
装置収納スペース223にゆとりを持たせて、大型の再
生剤収納容器229の配置スペースを確保している。即
ち、前記アンバランス検知部222を前記前部装置収納
スペース217に配置することで前記再生剤収納容器2
29の大型化を実現し、小形軟水化装置228の長期間
の使用を実現している。
【0046】更に、この実施の形態では、前記アンバラ
ンス検知部222に前記蓋体300の運転時の開放を固
定するロック機構を備えている。このロック機構部は、
前記前部隆起部203の前部に配置される前記アンバラ
ンス検知部222に内臓された図示しないロック駆動部
と、このロック駆動部と対となり蓋体300の前端部に
設けられる図示しないロック受機構部とから構成され
る。そして、この実施の形態のロック機構部では、少な
くとも脱水時の蓋体300の開放を固定するようにす
る。これにより、前記洗濯脱水槽2が高速回転中に前記
蓋体300が開放されないようにすることで、安全性を
より向上させている。なお、このロック機構部は必要に
より前記アンバランス検知部222に組み込むようにし
てもよい。
【0047】前記ベースカバー200aの上部後方は凹
状に形成され、この凹部を覆う前記後部隆起カバー20
4aとで後部装置収納スペース223を構成する。この
後部装置収納スペース223は、このスペースの左右略
中央に設けられるボックス収納部224aにより、左右
に3分割され、この中央に設けられるボックス収納部2
24aを洗剤類集中ボックス215及びこの洗剤類集中
ボックス215に給水するための給水装置を備えた給水
スペース224とし、一方の片側、この実施の形態では
右側に前記第2の給水口206と連結される給水ポンプ
227が配置されるポンプ収納スペース225とし、他
の片側に小形軟水化装置228と再生剤収納容器22
9、及び第1の給水口205と連結される電磁弁230
が収納される軟水化装置収納スペース226としてい
る。
【0048】前記小形軟水化装置228と再生剤収納容
器229は上下に配置され、その片側に3個の弁を備え
た前記電磁弁230が左右に並設されている。
【0049】このように、この実施の形態では、前記衣
類投入口201の前後に設けられる前記前部装置収納ス
ペース217と前記後部装置収納スペース223に各種
の装置を効率よく配置することで、全体の実装効率を向
上するとともにコンパクト化を図っている。
【0050】前記後部隆起カバー204aには、その上
部を前記開閉蓋213に覆われた前記再生剤収納容器2
29の容器収納部232が設けられ、前記第1の給水口
205から前記電磁弁230を介して、この容器収納部
232内に収められた前記再生剤収納容器229と、こ
の容器収納部232の下部に配置される前記小形軟水化
装置228に給水され、軟水化した水道水を前記洗剤類
集中ボックス215に供給するようにしている。
【0051】ここで、前記小形軟水化装置228には、
イオン交換樹脂が設けられており、このイオン交換樹脂
に吸着したカルシュームイオンやマグネシュームイオン
などの金属イオンをすすぎ中に前記再生剤収納容器22
9にセットされる活性剤(塩)の水溶液を介して洗い流
して排水すようになっている。
【0052】前記洗剤類集中ボックス215は、衣類投
入口201の後方の壁面に設けた開口部より、前記給水
スペース224内の所定の位置に収まるように引出し可
能に取り付けられている。この洗剤類集中ボックス21
5は、前部に横幅一杯まで設けられたシャワー給水エリ
ア233が設けられ、その後方に左右に仕切られた主給
水部234と、サブ給水部235が設けられている。そ
して、前記主給水部234に液体洗剤用アダプタ234
aと、粉洗剤用アダプタ234bを使い分けることによ
り目づまりのない給水を実現している。
【0053】この構造によれば、前記主給水部234に
予約洗濯の際に洗剤を入れ、前記サブ給水部235にソ
フト剤をいれることで、一括して洗濯に必要な洗剤など
を1つの操作で行うことができる。
【0054】また、この実施の形態では、前記コンパト
な操作部208を実現するための、各種の基板を分散し
て前記トップカバー200周辺のデッドスペースに設け
ている。例えば、従来、操作基板218の下部に配置し
てたサポート基板236を衣類投入口201の片側に着
脱可能に設けた前記側カバー222内に設ける。更にま
た、前記したように、前記インバータ基板237を前記
筐体100の下部に分散して設けることで、前記トップ
カバー200周辺部分のコンパクト化を実現している。
更に、前記サポート基板236を着脱可能な側カバー2
22内に設けたことにより、前記トップカバー200を
取り外すことなく容易にメンテナンスが可能である。
【0055】また、前記トップカバー200の中央の凹
部202には、周囲が略すり鉢状の傾斜面で形成される
衣類投入口201が形成されている。この傾斜面の下端
部が前記リング状の前記槽カバー6(図3参照)に略接
するように形成されている。
【0056】この衣類投入口201の後部は上面からみ
て円形状が切り欠かれた形状とし、この部分に前記洗剤
類集中ボックス215が設けられることで、この前記洗
剤類集中ボックス215に設けた前記シャワー給水エリ
ア233が前記洗濯脱水槽2の上部の開放部上に位置す
るようにしている。これにより、洗濯脱水槽2の真上か
らシャワー状の給水を行うことができる。
【0057】前記トップカバー200の前記凹部202
の後方両側には、前記蓋体300の第1の回転軸部30
3を構成する突出した軸受部238a、238bが形成
される。この一方の前記軸受部238aには、蓋体30
0を閉じた時の衝撃を和らげるバネが設けられる。そし
て、この一対の軸受部238a、238bに前記第1の
蓋体301の一端が取り付けられ、前記第1の蓋体30
1の他の一端に前記第2の蓋体302が回転可能に取り
付けられる。
【0058】また、前記衣類投入口201は、その後部
の壁面に引出可能で着脱可能な洗剤類集中ボックス21
5を設けている。これにより、洗剤類の集中セットがで
きるので取扱性を向上することができるとともに、前記
凹部を凹凸感なくスッキリさせて清掃性を向上すること
ができる。また、前記洗剤類集中ボックス215には、
前記衣類投入口201の後部に前記洗濯脱水槽2に給水
するための第3の給水口214を介して給水が行われ、
前記洗剤類集中ボクス215に設けた複数の穴などから
シャワー状に前記洗濯脱水槽2に給水できるので、泡立
ちの軽減やすすぎ効率を向上させることができる。
【0059】次に、図7から図9を参照して、この洗濯
機の大きな特徴の1つである浅底大口径の洗濯脱水槽2
の構造を説明する。図7はこの実施の形態の電気洗濯機
の縦断面図、図8はバスケット組品4の対比図、図9は
バスケット組品4の製造工程の概略説明図である。
【0060】先ず、図7において、この実施の形態で
は、床面から操作部配置面までの高さh1を840m
m、前記操作部配置面から洗濯脱水槽2を構成するバス
ケット組品4の底面までの高さ(バスケット組品4の底
面までの深さ)h2を420mm、バスケット組品4で
洗濯できる実質的なバスケット組品4の深さh3を26
3mm、バスケット組品4の内径d1を466mm、パ
ルセータの直径d2を375mmに設定している。
【0061】この実施の形態では、前記バスケット組品
の底面までの深さh2を、床面から操作部配置面までの
高さh1のほぼ1/2の寸法にすることで、浅底の洗濯
脱水槽2を構成しているので、衣類の取り出しを容易に
している。そして、このバスケット組品4の底面までの
深さh2は、床面から操作部配置面までの高さh1の1
/2より小さくすることにより、衣類の取り出しをさら
に容易にすることができる。
【0062】この実施の形態によれば、前記バスケット
組品4の底面までの深さh2を、バスケット組品4の内
径d1より小さくすることにより、洗濯脱水槽2の内部
を見渡し易くして衣類の衣類の取り出しをさらに容易に
することができる。
【0063】また、この実施の形態によれば、浅底大口
径の洗濯脱水槽2としたことにより、前記バスケット組
品4の底に設けたパルセータ5の回転力が、深底の洗濯
脱水槽4に比べて、槽内の水を攪拌し易いので洗浄力を
向上させることができる。特に、この実施の形態では、
前記バスケット組品4の底に、例えば、前記バスケット
組品4の内径の7割以上、この実施の形態ではほぼ8割
の大きさを備えたパルセータ5を設けているので、前記
攪拌力がアップして、洗浄効率を向上させることができ
る。また、この実施の形態では、実質的な前記バスケッ
ト組品4の底までの深さh3より、前記パルセータ5の
直径を大きくしたことにより、洗浄力を向上させること
ができる。
【0064】また、この実施の形態では、浅底大口径の
洗濯脱水槽2を採用したことにより、前記洗濯脱水槽2
の底面部分を設置面より上方に位置されることができる
ので、前記洗濯脱水槽2の底面部分に設けた駆動部7
(上下方向の長さh4)をゆとりを持って配置すること
ができる。これにより、この駆動部7を湿気の多い設置
面から高さh5の高い位置に設けることができるので耐
久性を向上させることができる。更に、この駆動部7の
周囲に広い空間が形成されるので、メンテナンスをする
作業者の作業性を向上できる。特に、この実施の形態で
は、筐体2の前面を構成するフロントパネル102を簡
単に取り外すことができるので、作業者はこのフロント
パネル102を外して、広い空間を活かして作業するこ
とができる。
【0065】次に、この実施の形態では、浅底大口径の
洗濯脱水槽2を採用し、この洗濯脱水槽2の底面部分に
空間を設けているので、この洗濯脱水槽2の深さを深く
することで、大きく設計変更を行うことなく洗濯容量が
大きな電気洗濯機を提供することができる。これを図
8、図9で説明する。図8は本実施の形態の洗濯脱水槽
2を構成するバケット組品4と深底大口径のバケット組
品4の外観比較図であり、(a)図が本実施の形態にか
かる浅底大口径のバケット組品4、(b)図が深底大口
径のバケット組品4を示している。また、図9はバケッ
ト組品4の製造工程の概略図を示している。
【0066】図8(a)図に示すように、この実施の形
態は、前記バケット組品4を、バケット組品4の周囲を
構成する胴体部4aと、この胴体部4aの底面を構成す
る底部4bと、前記胴体部4aの上部を構成するバラン
スリング部4cとから構成している。この実施の形態で
は、これら3つの構成部の中で、前記バランスリング部
4cと底部4bを共用化して、(b)図に示すように、
前記胴体部4aの高さh11を変更することで、前記筐
体2を共通にして多様な洗濯容量を備えた電気洗濯機1
を製造できるので、製造コストを低く押さえることがで
きる。
【0067】これを図9を参照して、製造工程から更に
説明すると、この実施の形態では、前記胴体部4aをス
テンレス材料の板材で形成する。即ち、この実施の形態
では、先ず、(a)図に示すように、所定の大きさにス
テンレスの板材4dをカットする。次に、(b)図に示
すように、前記バケット組品4の下辺4eとなる一辺を
基準辺として、プレス加工機等の位置決め治具4fに合
わせて取り付け用の穴等をプレス加工する。次に、
(c)図に示すように、プレスされた板材4dの両側の
辺4gを取付けたリング状の胴体部4aを形成する。そ
して、(d)図に示すように、このリング状の胴体部4
aを前記基準辺4eをプレス加工機の位置決め治具に合
わせて、複数の凹凸模様を形成する。そして、この胴体
部4aの上下に底部4bとバランスリング4cを取付け
てバケット組品4を組み立てる。なお、(b)図の工程
と(d)図の工程の後に(c)図の工程、(e)図の工
程を行っても良い。
【0068】このような工程で製造されるバケット組品
4によれば、前記板材4dの高さ方向の高さ4hを決め
る辺の大きさ(寸法)を複数個用意すれば洗濯容量の異
なる電気洗濯機を製造することができる。この際、この
実施の形態では、バケット組品4の下部となる板材4d
の下辺4eを基準にして、取り付け用の穴や凹凸模様を
形成しているので、プレス型や治具の共用化を図ること
ができる。
【0069】特に、この実施の形態では、図8の(b)
図に示すように、深底大口径のバケット組品4では、胴
体部4aの高さh11を、中央の凹凸模様部分の高さh
12と、この上下に形成される無模様部分の高さh1
3、h14が形成するようにする。これに対し、(a)
図に示す浅底大口径のバケット組品4では、前記凹凸模
様部分の上部に形成する無模様部分(h14)側をカッ
トするようにしている。この構造を取ることにより、前
記底部4bと胴体部4aとの間に無模様部分を設けるこ
とにより両部の取付を向上させることができる。更に、
このような構造をとることにより、(a)図に示す浅底
大口径のバケット組品4でも、(b)図に示す深底大口
径のバケット組品4でも、バケット組品4の下部が共通
になるため、使用頻度の高い少容量から中容量の洗濯で
は、同じ洗濯性能を得ることができる。なお、h10は
バケット組品4の高さである。
【0070】次に、図10から図14を参照して蓋体3
00の具体的な構造を更に詳細に説明する。図10は蓋
体300の部品構成図、図11は蓋体300の縦断面
図、図12は第2の回転軸部304を伸ばしたまま蓋体
300を開いた状態の外観図、図13は第2の領域に施
したシボ加工の説明図、図14は電気洗濯機の横断面図
である。なお、図10は、(a)図と(b)図を第1の
回転軸部を中心に回転させた状態を示し、(a)図は蓋
体300を閉めた状態で構成部品を展開した状態を示
し、(b)図は蓋体300を後方に立てて収納した状態
の外観図を示している。
【0071】図10、図11において、本実施の形態に
係る蓋体300は、不透明な樹脂材料(ABS材料)で
形成される第1の蓋体301と、そのベース蓋筐体が透
明な樹脂材料で形成される第2の蓋体302とから構成
される。更に、前記第2の蓋体302は、透明な樹脂材
料(ABS材料)で形成されるベース筐体310と、前
記不透明な平面部306を構成する不透明な樹脂材料
(ABS材料)で形成される飾りパネル311と、不透
明な樹脂材料(ABS材料)で形成される手掛け板31
2とから構成される。この実施の形態では、前記ベース
筐体310と前記第1の蓋体301が前記第2の回転軸
部304を介して連結される。そして、前記ベース筐体
310は、前記第2の回転軸部304に隣接する後方部
を、前部より一段低い取付凹部313を形成して、この
取付凹部313に前記飾りパネル311を嵌合させて、
その互いの接触面の所定の位置に形成したわずかに隆起
させた溶着部を介して超音波溶着するようにする。これ
により、このベース筐体310と前記飾りパネル311
とが一体化される。
【0072】ここで、前記ベース筐体310は、前記取
付凹部313の前側(開放端部側)に横長の三日月形状
の手掛け凹部314を形成している。この手掛け部31
4は後部の周囲が内側に傾斜するように形成され、更の
中央の凹部を残して両側の尖った部分に台部315を形
成している。また、前記ベース筐体310の前記取付凹
部313を覆う前記飾りパネル311は、前記手掛け凹
部314に合わせて、対応する位置を凹状の手掛け凹部
314aが形成される。しかし、前記台部315の部分
は露出するように形成する。そして、この露出した台部
315に、前記手掛け凹部314の前側(開放端側)を
覆う大きさを備えた前記手掛け板312を直接接触させ
て超音波溶着するようにしている。このように、この実
施の形態では、前記手掛け凹部314、314aと前記
手掛け板312とで前記取っ手307を構成する。この
ような構造を取ることにより、前記べース筐体310に
前記飾りパネル311と手掛け板312が直接溶着され
るので、溶着間の密着度をあげて強度を強くしている。
【0073】また、この実施の形態では、前記ベース筐
体310を透明材料としているので、前記飾りパネル3
11に隠蔽されない、第2の蓋体302の前部(開放端
側)を透明窓305とすることができる。しかし、この
実施の形態では、この透明窓305全体を内部が見え易
い透明にすると、衣類投入口201以外の見せたくない
部分や蓋体300の構造体を使用者に見せることになる
ので、これを見え難くするように工夫している。
【0074】つまり、この実施の形態では、衣類投入口
201の上部を覆う部分、ここでは衣類投入口201の
前部の円形の一部分(第1の窓領域308)と、この第
1の窓領域308の周囲の部分(第2の窓領域309)
をシボ加工を施すか否かで区分けして、前記第1の窓領
域308を内部が見え易くし、前記第2の領域309を
内部が見え難くくしている。このシボ加工については後
で詳細に説明する。
【0075】このように、この実施の形態では、強度が
必要な第2の回転軸部304を前記ベース筐体310と
前記飾りパネル311を2重に合わせて形成することで
強度を増すとともに、前記第2の回転軸部304を使用
者から隠蔽するようにしている。しかも、前記飾りパネ
ル311と前記ベース筐体310の接合する表面を面一
にするとともに、前記手掛け板312を直接前記ベース
筐体310に溶着することで、強度を向上させつつ、全
体の意匠性を向上させている。
【0076】また、前記第1の蓋体301と前記第2の
蓋体302は、その内側の周囲に縁部316を残すこと
で蓋体300としての強度維持するようにしている。特
に、前記第2の回転軸部304が設けられる縁部316
aは、前記蓋体300を閉めた状態で前記他の縁部31
6bが前記凹部202に接するのに対し、前記洗濯脱水
槽2の上部に位置して、その下部に上部からの応力に対
向するものがないので、前記他の縁部316bよりその
高さQを大きく(長く)して強度を向上させている。
【0077】なお、前記手掛け板312を他の部材と接
着してもよく、あるいは前記取っ手ベース部322を前
記ベース筐体310に段着(爪を開口部に圧入する加
工)させてもよい。
【0078】次に、図11、図12を参照して前記第1
の回転軸部303と、前記第2の回転軸部304を説明
する。先ず、図12において、前記第1の蓋体301の
一端の両側には、図6で説明した一対の軸受部238
a、238bと連結される回転軸部327a、327b
が設けられ、この一対の軸受部238a、238bと回
転軸部327a、327bとで第1の回転軸部303を
構成している。また、この第1の回転軸部303の内側
には、この第1の回転軸部303の動作範囲を特定する
動作範囲機構部328が設けられている。この動作範囲
機構部328は、前記凹部202に形成される開口部3
29と、前記第1の蓋体301に設けられて、その先端
を前記開口部329内に挿入されているL型突起部33
0とから構成される。この動作範囲機構部328は、L
型突起部330の先端部が前記開口部329の周囲にあ
たることで、第1の蓋体301を水平位置から垂直位置
まで回転可能にしている。
【0079】図11、図12において、この実施の形態
では、前記第2の回転軸部304に隣接する前記第1の
蓋体301の縁部316aと前記第2の蓋体302の縁
体316aの高さ(長さ)Qを長くして、その先端部に
前記第2の回転軸部304を設けることで、上部から前
記第2の回転軸部304に係る応力Yに対向する回転モ
ーメントを得るようにしている。そして、この実施の形
態では、前記応力Yに対向するため、前記第2の回転軸
部304を前記縁部316の先端部に複数個設けてい
る。
【0080】この実施の形態は、前記第1の蓋部301
の縁部316aの先端部をL型に形成し、この外側に張
り出したL型突起部331に回転軸受部332を設けて
いる。一方、前記第2の蓋体302の前記縁部316a
には、その内側に前記回転軸受部332に取付けられる
回転軸部333を設けている。
【0081】そして、図12に示すように、この実施の
形態では、一対の前記回転軸受部332と回転軸部33
3を、前記第2の回転軸部304の軸心の方向に複数個
設けることで前記第2の回転軸部304を構成してい
る。この構造により、図11の(a)に示す蓋体300
を閉めた状態では、上方からの応力Yに対して強度のあ
る構造を備えて、前記トップカバー200の凹部202
全体を覆うことができ、この状態から、前記取っ手30
7を介して前記第2の回転軸部304を上方に引き上げ
ながら後方(図面の右側に向かって)に押しやることに
より、前記第1の蓋体301と前記第2の蓋体302が
前記衣類投入口201の後方に略並設された縦姿勢で収
納することができる。
【0082】このように、この実施の形態では、前記第
2の回転軸部304を強固な構造としているために、蓋
体300を透明材料で形成すると、この構造体が使用者
に見えてしまい、意匠性を大きく損なうことになる。ま
た同様に、蓋体300の周囲に形成する縁体316につ
いても、透明材料で形成すると、肉厚が他の部分と大き
く異なるため、使用者に良好な意匠性を与えることがで
きない。この点、この実施の形態では、前記第2の回転
軸部304を不透明な平面部306を備えた飾りパネル
311で隠蔽することができるので意匠性を向上するこ
とができる。
【0083】また、この実施の形態では、前記透明窓3
05を透過度の異なる複数の領域に区分けすることによ
り、使用者に必要な部分のみのぞき見えるようにすると
ともに、従来にない奥行き感が得られる形態を備えた電
気洗濯機を提供することができる。この透明窓305に
ついて、図13、図14を参照して更に説明する。
【0084】図13は、透明窓305の説明図であり、
(a)図が説明の都合で蓋体300の左半分を取り除い
た状態の前方斜視図、(b)図が蓋体の横断面図、図1
4が透明窓の概略断面図であり、(a)図が蓋体300
の裏面にシボ加工を施した状態の断面図、(b)図が蓋
体300の裏面にシートを貼り付けた断面図である。
【0085】図13(a)において、この実施の形態で
は、前記ベース筐体310の成形時に金型にシボ加工処
理を施して前記第2の窓領域309を形成している。こ
の実施の形態では、前記衣類投入口201の周囲に内側
に傾斜させて形成した傾斜面の外形近傍、好ましいくは
前記傾斜面の外径P1より内側で、この傾斜面の内径P
2より外側の間に前記第1の窓領域308を外側P3が
位置するように形成することで、使用者の視線からわず
らわしい視覚ノイズを取り除くことができる。この実施
の形態では、第2の窓領域309のシボ加工をベース筐
体310の表面側に施すことで、表面側の清掃性を向上
している。
【0086】なお、この実施の形態では、前記蓋体30
0の前端部に設けたロック受機構部を前記蓋体300の
裏面側に設けているために、成形の都合や、このロック
受機構部を隠蔽するためにシボ加工を外側の表面に施し
ているが、裏面側にシボ加工を施しても良い。
【0087】また、この実施の形態によれば、図13
(b)に示すように、前記第2の窓領域309から内部
に入り込む光によって、洗濯脱水槽2内が明るくなるの
で、前記意匠的効果に加えて、使用者が内部をのぞき易
くすることができる。
【0088】また、図14において、一般に、シボ加工
は、腐蝕加工とも云われており金属の表面に模様をつけ
ることの総称で金属微細加工法の一つである。この加工
法には、化学的に金属を溶解する化学腐蝕と、電気化学
的に金属を溶解する電解腐蝕の2方法があるが、いずれ
の方法をとってもよい。本実施の形態では樹脂金型への
腐蝕加工を、通常よく使う化学腐蝕で行っている。ま
た、シボ加工には間接法や直接法があるが何れの方法に
よっても良い。このシボ加工によれば、皮模様に限らず
木目、布目などの模様を施すことができる。
【0089】また、第2の窓領域309の作成にあたっ
ては、シボ加工の他、サンドブラスト加工でも良く。ま
た、透明な材料の表面に印刷や模様あるいは色が施され
たシールなどを貼り付けたり、あるいは表面に印刷や模
様あるいは色が施された透明シート(PET材料)を一
体成形(シートインサート成形)して形成してもよい。
更には、前記シボ加工では繊細な凹凸模様で形成される
が、あえて大きな柄の格子模様やダイヤカットなどの模
様を表面側に形成してもよい。
【0090】このように、大柄の凹凸模様を形成するこ
とにより、細かな傷が目立ち難くくすることができる。
【0091】以上のように、本実施の形態の透明窓の狙
いは、透明材料を活かして、明確に内部が見える部分
(第1の窓領域304)と、この内部が見える部分より
見え難い部分(第2の窓領域309)、例えば、「ぼか
し」や「屈折率」が大きい部分を形成することで、奥行
き感を得るようにした点にある。なお、図14は裏面側
にシボ加工やシートを設けるように図示しているが、前
記蓋体300の外側に前記処理を施すようにしてもよ
い。
【0092】次ぎに、図15から図16を参照して、操
作性の良好な前記操作部208を説明する。図15は操
作部の配置図、図16は操作部305の説明図であり、
(a)図が説明の都合で蓋体300の左半分を取り除い
た状態の前方斜視図、(b)図が操作部305の部分拡
大図である。
【0093】図15において、この実施の形態では、操
作部305の中央部分にコースボタン群210を設け、
その右側に主ボタン群211を設け、左側にマニュアル
ボタン群212を設けている。
【0094】前記コースボタン群210は、横長矩形状
の枠内の右側に、標準ボタン601、よごれ少なめボタ
ン602、こだわりすすぎボタン603からなる複数の
ダイレクトボタンと、おこのみボタン604の4個のボ
タンを田の字状に配列し、中央にには、前記おこのみボ
タン604の選択可能なコースを設定するおこのみ設定
表示部607を設け、左側には、洗剤の容量と、残り時
間を表示する表示部619を設けている。
【0095】前記おこのみ設定表示部607は、例え
ば、手造りランプ、おいそぎランプ、毛布ランプ、ドラ
イランプの複数の選択ランプから構成される。このおこ
のみ設定表示部607は前記おこのみボタン604をサ
イクリックに押下することにより、前記選択ランプが順
次表示される。
【0096】前記主ボタン群211は、前記電源スイッ
チ220に取り付けられる電源入/切ボタン608と、
スタート/一時停止ボタン609と、前記再生剤収納容
器229に入れられた活性剤(塩)の補給を表示する補
給表示ランプ610と、前記活性剤の補給カウントをリ
セットするリセットボタン611とから構成される。な
お、この図15に示す実施の形態では、風呂水給水を行
わない設計仕様のものを示している。この操作部305
を使用する場合は、前記ポンプ227を取り付けないよ
うにする。またポンプ227を取りつけたものは、この
主ボタン群211に風呂水から給水する行程を選択する
風呂水選択ボタンと、前記風呂水選択ボタンの選択によ
り洗濯行程で風呂水を使う行程を表示する風呂水洗濯表
示ランプを設けるようにする。
【0097】前記電源入/切ボタン608は、電気洗濯
機1の電源をON、OFFするものであり、この実施の
形態では、他の操作ボタンや表示ランプから離れた位置
に設けることで、他の各行程を設定する操作ボタンとは
別格に表して誤動作を軽減している。前記スタート/一
時停止ボタン609は、この操作ボタンを押下すること
でスタートと一時停止をサイクリックに動作させる。
【0098】前記マニュアルボタン群212は、左右に
3分割され、右側に、脱水時間を設定する脱水ボタン6
14と、すすぎ回数を設定するすすぎボタン615と、
洗い時間を設定する洗いボタン616と、前記3つのボ
タンの各時間または回数を表示する表示部620を左右
に並べて設け、中央には、アップボタン617aとダウ
ンボタン617bとからなる一対の水量ボタン617、
複数のランプからなる水量表示ランプ621とを左右に
並べて設け、左側には予約ボタン618と複数の予約状
況表示ランプ622とを上下に設けている。前記すすぎ
ボタン614は、その押下により、例えば、すすぎ3
回、注水すすぎ3回、すすぎ2回、注水すすぎ2回な
ど、順次選択設定することができる。
【0099】次ぎに、図16を参照して、この実施の形
態の洗濯操作を説明する。先ず、この実施の形態では、
前記電源ボタン608を押下すると、前記マイコンに記
録されている前回実行した洗濯コースが設定される。例
えば、この実施の形態では、前記コースボタン群210
の何れか1個の操作ボタンが設定される。ここで、おこ
のみボタン604以外の前記コースボタン群210の各
ボタンは、左側部分に設けたランプが点灯し、前記おこ
のみボタン604は前記おこのみ設定表示部607の何
れか1個の表示ランプが点灯するので、使用者は、この
点灯の有無により、どのコースが選択されているか知る
ことができる。
【0100】更に、前記マニュアルボタン群212には
前回実行した洗濯コースの設定値が表示される。
【0101】このように、この実施の形態では、前記電
源ボタン608を押下して、前回通りのコースでよけれ
ば、そのまま前記スタート/一時停止ボタン609を押
下することで洗濯を行うことができる。更にコースを変
更する場合は、対応のコースボタンを押下して、そのま
まスタート/一時停止ボタン609を押下することで洗
濯を行うことができる。
【0102】また、この実施の形態では、多様な洗濯コ
ースの中で、使用頻度の高い洗濯コースを独立させて1
個の操作ボタンとすることにより、従来1個の操作ボタ
ンを押下することでサイクリックに設定していた操作を
ダイレクトで選択することができる。また、この実施の
形態では、使用頻度の高い洗濯コース4コースを前記操
作ボタン601〜603に割り当て、残りの洗濯コース
をおこのみ操作ボタン604でサイクリックに設定する
ようにし、更に細部の変更は前記マニュアルボタン群2
12で設定するようにしている。これにより、操作行程
を大幅に削減して操作性を向上させている。更に、前記
操作ボタンなどの配置は右側より左側にかけて使用頻度
に合わせた配置としているので操作性を向上させること
ができる。特に右手操作には良好な操作配置である。ま
た、これらの操作ボタンなどの配置は操作手順に合わせ
た配置としているので、この点でも操作性を向上させて
いる。
【0103】したがって、この実施の形態によれば、
「おまかせ派」と呼ばれるあらかじめ設定されたコース
を選択して簡単に操作したい人は主ボタン群211、コ
ースボタン群210の操作で選択が可能である。また、
「こだわり派」と呼ばれる自分流の選択をこまめに設定
したい人は、マニュアルボタン群212を更に操作する
ことで多用な設定を可能にしている。
【0104】次ぎに、この実施の形態では、通常の前記
パルセータ5の回転に加えて、前記バスケット組品4
(図5参照)の回転を組み合わせることにより、多様な
コース選択を実現している。これを図15、図16を参
照して説明する。
【0105】この実施の形態では、前記標準ボタン60
1とこだわりすすぎボタン603を、前記パルセータ5
のみの回転による攪拌の洗濯コースとし、「標準」のコ
ースを、洗濯物に適した内容で自動的に節約して洗う時
短・省エネコースとし、「こだわりすすぎ」のコース
を、軟水化した水をシャワー状に出してすすぎを重視し
たコースとしている。
【0106】また、前記よごれ少なめボタン602で選
択される「よごれ少なめ」のコースは、前記パルセータ
5の攪拌と前記バスケット組品4の槽回転を組み合わせ
たランジェリーなどの汚れの少ない洗濯物を布傷み、布
がらみがなく洗える軽い汚れコースである。この軽い汚
れコースは、先ず前記パルセータ5にる所定時間のか
くはんを行い、次ぎに前記バスケット組品4による一
方向、例えば右槽回転を所定時間行い、次ぎに前記バ
スケット組品4による逆回転、例えば左槽回転を所定時
間行い、次ぎに前記とを所定回、例えば1回繰り
返し、再度前記から前記を所定回繰り返すように動
作させる。
【0107】このように、この実施の形態では、「すす
ぎ重視」と「攪拌」と「攪拌と槽回転の組み合わせ」の
コースに1個操作ボタンをダイレクトで選択して、これ
らを簡単に使い分けることができる。
【0108】また、図16(b)図に示すように、この
実施の形態では一対のアップダウンスイッチからなる水
量ボタン617を採用することにより、従来技術ではこ
まめに水量を調節できなかった課題を解決している。即
ち、この実施の形態では、水量をアップするアップボタ
ン617aと、水量をダウンするダウンボタン617b
を上下に配置することで、そのボタンの位置関係と水量
の上げ下げを同一方向にすることで操作性を向上してい
る。また、前記水量表示ランプ621もまた、上下に複
数のランプを配列して、上部を水位が高く、下部を水位
が低くなるように段階的に表示させることにより、その
表示ランプの位置関係と水位の高低を同一方向に合わせ
ることで、操作性と視認性を向上させている。
【0109】そして、この実施の形態では、前記透明窓
305を見ながら、その目で見た感覚と操作感覚を同一
にしてマニュアルで水位の調整をこまめに設定すること
ができるので、節水を心がけている使用者の操作性を向
上させることができる。また、この実施の形態では、前
記透明窓305を見て、自動運転時での水の補給を行う
ことができる。
【0110】次に、本実施の形態の大きな特徴の1つで
ある浅底大口径の洗濯脱水槽2について、図7、図17
を参照して詳細に説明する。前記したように、本実施の
形態では、8kgの洗濯容量を備えた従来例と比較する
と、床面から操作部配置面までの高さh1が30mm、
バケット組品4の底までの深さh2が90mm小さくな
っている。特に、バケット組品4の底までの深さh2
は、現在知られている最も槽の浅い実施品に比べて60
mm浅い深さである。これにより、幅広い身長の方に、
衣類の出し入れが良好な使いやすい電気洗擢機を提供す
ることができる。
【0111】一般に、現在の一槽式の全自動洗濯機は、
日本人女性の平均的な身長(165mm)に使いやすい
ように、前記操作部配置面までの高さ(設置面から洗濯
脱水槽2の上端前部の前記筐体2の縁までの高さ)h1
を860mm前後に設定している。この洗濯脱水槽2の
上端前部の前記筐体2の縁には操作部が配置されている
ために、大きく姿勢を変えることなく楽な姿勢で操作で
きるとともに、この高さであれば無理な姿勢を強いるこ
となく衣類の投入を行うことができる。
【0112】また、これらの従来例は、前記860mm
前後の高さを利用して、その高さに収まる深さを備えた
洗濯脱水槽2を備えている。
【0113】しかし、近年、毛布を自宅で洗濯したい、
あるいはまとめ洗いをしたいなどの要望から洗濯脱水槽
2の大容量化が進んでいる。これらのユーズに答えるた
めに多くの実施品は、前記バケット組品4の直径を、例
えば、その内径d1を466mm前後とする大きさに設
定することにより対応している。つまり、従来技術の電
気洗濯機は、使用者の使い易い高さを基準にして、その
高さに収まる深さを備えた前記洗濯脱水槽2を規定し
て、洗濯容量のアップを前記バケット組品4の直径を大
きくするようにしている。
【0114】本実施の形態の発明者は、このような従来
技術の電気洗濯機が、底が深い洗濯脱水槽2、特に、前
記バケット組品4の直径を大きくした電気洗濯機は、日
本人の平均的な身長を備えた女性にとって、前記バケッ
ト組品4の底まで手が届き難いため、底に張り付いた洗
濯物の取り出しがしにくくなっている点に着目し、前記
バケット組品4を浅くすることを発案した。更に、現在
主流の電気洗濯機が大口径の前記バケット組品4である
ことから、この大口径の前記バケット組品4の深さを浅
くした浅底大口径の洗濯脱水槽2を発案した。そして、
この浅底大口径洗濯脱水槽2を立ち姿勢の使用者の使い
易い適切な位置に設けることで、幅広い身長の方にも、
衣類の出し入れを良好にできることを発案した。
【0115】そこで、本実施の形態の発明者は、日本人
女性の使い易い高さとして前記操作部配置面までの高さ
h1を見直し、この高さとの関係において適切な前記バ
ケット組品4の深さを検証した。更に、日本の住宅環境
から電気洗濯機の設置可能な平均的な横幅を割り出して
洗濯脱水槽2の直径を見直し、標準的な容量と深さ及ぶ
直径との関係を検証した。この結果、以下のような結論
を得た。
【0116】つまり、前記操作部配置面までの高さh1
までの高さは、身長によって使いやすい高さが変わり、
日本人女性の平均身長に近い方は、現行の高さ(865
mm)が最も使いやすいと感じる。 逆に、投入口が低
すぎると、平均身長以上の方には使いにくくなる。
【0117】更に、前記バケット組品4の底面までの深
さh2は、前記バケット組品4の深さが浅いほど洗濯物
の取り出しやすさは向上する。特に、前記バケット組品
4の底に張り付いた靴下等の小物に対しての効果が大き
い。
【0118】また、前記操作部配置面までの高さh1と
前記バケット組品4の底までの深さh2の組み合わせ
は、同じ操作部配置面までの高さh1でも前記バケット
組品4が浅ければ取り出しやすさは向上する。更に、前
記操作部配置面までの高さh1が使いやすい高さでも、
前記バケット組品4の底までの深さh2が深いと腰を大
きくかがめる事となり取り出しやすさは低下する。前記
バケット組品4の底までの深さh2が浅くなればなるほ
ど操作部配置面までの高さh1が高い方が(865mm
までの範囲で)取り出しやすさは向上する。更に、統計
によれば、高齢者の方は、平均身長より約50mm身長
が低いことから、高齢者の方にとって、操作部配置面ま
での高さh1だけから考えると操作部配置面までの高さ
h1が800mmが使いやすい高さと推測できるが、前
記バケット組品4の底までの深さh2を浅く(440m
m以下)する事によって、前記バケット組品4の底が体
に近くなる分、現行の操作部配置面までの高さh1(8
65mm)に近い方が使い勝手が向上する。
【0119】また、容量と設置サイズと関係において検
証すると、前記バケット組品4を浅くして、設置サイズ
を変えなければ、洗濯容量は少なくなるが、欲しい容量
として、普段は1日の洗濯物(2人で約3Kg)が洗え
ればよいが、毛布は1枚洗える容量が欲しい(5Kgく
らい)とのニーズが多い。
【0120】また、現在の電気洗濯機の置かれる設置環
境は、最も設置される洗面所の住宅のサイズから、電気
洗濯機の奥行が600mm以下の大きさであれば、洗面
所に設置されている標準的な寸法(奥行が590mmか
ら600mm)の洗面台と並べて設置しても、この電気
洗濯機が前方に張り出すことがなく、洗面所の設置性を
向上することができる。更に、この奥行きが600mm
以下の電気洗濯機であれば、標準的な大きさを備えた防
水トレーに設置することができる。この電気洗濯機の奥
行寸法からほぼ正方形の平面形状を備えた前記筐体2に
収納できる洗濯脱水槽2の大きさは、その内径が490
mm以下である。
【0121】以上の検証結果から、幅広い身長の方に使
いやすい電気洗擢機を考えると、操作部配置面までの高
さh1が825mm以上で870mm以下、前記バケッ
ト組品4の底面までの深さh2は440mm以下が最も
使い易いことがわかった。更に、需要の多い洗濯容量
4.2Kg〜5.5Kg(最低毛布1枚洗える容量)を
考えるとき、前記バケット組品4の内径d1を450m
mから490mmの範囲内にすることにより、幅広い身
長の方にも使いやすさを向上させつつ、前記需要の高い
洗濯容量を確保することができる。しかも、このサイズ
を備えた電気洗濯機であれば、より洗濯容量の大きい7
kg、8kgの洗濯脱水槽2も、深さを変えるだけで筐
体2の大きさや構造を大きく変えることなく対応でいる
ので、大きさによるシリーズ化が安価に、しかも容易に
行うことができる。
【0122】次に、図17を参照して、前記検証結果に
基づいて発案された本実施の形態を更に説明する。 図
17は、本実施の形態の電気洗濯機1と深底大口径の洗
濯脱水槽の電気洗濯機1aの使用状態の比較図であり、
(a)(b)図が本実施の形態の説明図、(c)(d)
図が深底大口径の洗濯脱水槽2aの説明図である。この
実施の形態および深底大口径の洗濯脱水槽2aとも床面
から操作部配置面までの高さh1が860mm前後の高
さを備え、この上端前部に操作部を配置するとともに、
前記バケット組品4の内径d1を460mmの大口径の
ものを採用している。そして、大きく相違するのは前記
バケット組品4の底までの深さh2である。
【0123】(a)図に示すように、この実施の形態に
よれば、前記操作部配置面までの高さh1が平均的な女
性の使い易い高さに設定されているので、衣類の投入
や、この洗濯脱水槽2の上端前部に配置される操作部の
操作性が良好である。特に、前記操作部配置面までの高
さh1は、無理な姿勢を強いることなく、立ち姿勢の使
用者が片手を操作部の片側につくのに丁度よい高さであ
る。したがって、この片手で支持する姿勢であれば、腰
に負担をかける前かがみの姿勢でも、腰にかかる負荷を
片手で支持できる。したがって、使用者が平均身長より
高くても、使用者は無理な姿勢を強いることなく、操作
部を操作したり、電気洗濯機1に衣類を投入することが
できる。もちろん、この操作部配置面までの高さh1で
あれば平均身長を備えた女性の腰の高さに当たるのの
で、無理な姿勢を強いることなく両手で衣類を投入する
ことができる。
【0124】さて、この実施の形態によれば、(a)図
の状態から、前かがみの姿勢を強くとって手を伸ばすこ
とにより、その伸びた手が前記バケット組品4の底に届
くので、このバケット組品4の底に張り付いた靴下など
の衣類を簡単に取り出すことができる。この際、衣類投
入口201が大きく開口しているので、底に張り付いた
衣類を目視しながら、取り出すことができるので、手で
底を探したりすることを軽減できる。もちろん、片手で
操作部の片側を支持する姿勢を楽に取れるので、腰にか
かる負担を軽減できる。特に、脱水後の水分を含んだ衣
類は、固まっていて重くなっているので、使用者の腰に
かかる負担は大きいが、本実施の形態のように、大開口
で浅底の洗濯脱水槽2によれば、取り出す姿勢が無理の
少ない姿勢であり、かつまた、身長の大小による操作性
の影響が少ない姿勢を取り得るので、使用者の腰にかか
る負担を軽減できる。また、前記バケット組品4の底か
ら片手で引き上げる距離が短いので、引き上げた衣類を
両手で保持できるから、使用者の腰にかかる負担を軽減
できる。
【0125】更に、前記片手で支持する無理の少ない姿
勢によれば、前かがみ姿勢のお腹が前記操作部に触れ
て、操作設定を誤って変更したりする誤操作や、お腹が
濡れた操作部に触れて衣類が濡れてしまうようなことを
軽減できる。
【0126】しかしながら、(c)(d)図に示す深底
の電気洗濯機1aによれば、平均身長を備えた女性が、
前かがみの姿勢で手を伸ばしても、伸ばした片手が前記
バケット組品4aの底に届かない。このため、(d)図
に示すように、使用者は衣類投入口201に頭を入れる
ような姿勢や、顔を横にして手を伸ばすような無理な姿
勢を取らなければならない。このような、無理な姿勢で
あれば、操作部の片側で支持する他の片手で、体を支え
る姿勢でも、使用者は爪先立ちで、お腹を操作部に付け
るなどして、前記バケット組品4aの底の衣類を取らな
ければならない。
【0127】このように、この実施の形態にかかる電気
洗濯機1は、浅底大口径の洗濯脱水槽2を使用者の使い
勝手のよい適切位置に設けたので、洗濯作業における使
用者の腰にかかる負担を軽減して使い易さを向上させて
いる。
【0128】次に、図18、図19を参照して、本発明
に係る他の実施の形態を説明する。図18及び図19は
電気洗濯機の上面図を示している。なお、前記実施の形
態と同一または同様な部材や部位は同一符号を持って示
し説明を省略する。
【0129】先ず、図18において、この実施の形態
は、蓋体300を閉めた状態で、第2の蓋体302の後
端部側に設けた不透明な平面部306を前記透明窓30
5の両側に延長して設けたものである。この実施の形態
では、前記ベース筐体310の第2の回転軸部304側
の端部側と、前記ベース筐体310の両側の端部側にか
けて連続するコ字状の取付凹部313を形成し、この取
付凹部313を覆う大きさを備えたコ字状の飾りパネル
311を設けたものである。この実施の形態によれば、
透明窓305をコンパクトにするとともに、強度を更に
向上させることができる。
【0130】次に、図19において、この実施の形態
は、第1の蓋体301と第2の蓋体302にそれぞれ透
明窓305、305aを設けたものである。前記第1の
蓋体301に設けた透明窓305aも、前記透明窓30
5と同様に、前記衣類投入口201の上部に位置する部
分に透明な第1の窓領域308を形成し、他の透明窓3
05aの部分を裏面にシボ加工が施された第2の窓領域
309を形成している。また、この第1の蓋体301も
また前記第2の蓋体302と同様な構造を備えるように
する。つまり、第1の蓋体301を、前記トップカバー
200及び第2の蓋体302と第1の回転軸部303ま
たは第2の回転軸部304を介して連結する透明な樹脂
材料で形成されるベース筐体310aと、不透明な平面
部306aを備えた飾りパネル311aとで構成する。
前記ベース筐体310aの第1の回転軸部303側の端
部側に、その前部より一段低い取付凹部313aを形成
し、この取付凹部313aに前記飾りパネル311aを
溶着するようにしている。
【0131】この実施の形態では、前記第1の回転軸部
303と第2の回転軸部304をそれぞれ前記飾りパネ
ル311,311aで隠蔽することができ、更に、前記
衣類投入口201の上部以外を第2の窓領域で隠蔽する
ことができるから、衣類投入口201の周囲の視覚ノイ
ズを軽減して洗濯脱水槽2内を見易くすることができ
る。特に、この実施の形態では、奥に配置される前記透
明窓305aを介して洗剤類集中ボックス215の状態
を監視することができるとともに、手前に配置される前
記透明窓305を介して浅底大口径のバケット組品4の
底面に状態を監視することができる。しかも、第2の窓
領域309から採光することができるので、浅底大口径
のバケット組品4の内部を見易くすることができる。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、衣類投入口以外の不要
な部分が見え難い意匠性に優れた透明窓を備えた電気洗
濯機を提供することができる。また、衣類の出し入れが
容易で透明窓から内部が見え易い電気洗濯機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の外観
斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の外観
図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の筐体
の部品構成を示す部品展開図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の筐体
の着脱状態の説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の筐体
内の部品構成を示す部品展開図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機のトッ
プカバーの部品構成を示す部品展開図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の縦断
面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機のバケ
ット組品の比較外観図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機のバケ
ット組品の製造工程説明図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の蓋
体の部品構成図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の蓋
体の縦断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の第
2の回転軸部を伸ばしたまま蓋体を開いた状態の外観図
である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の第
2の領域に施したシボ加工の説明図である。
【図14】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の電
気洗濯機の横断面図である。
【図15】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の操
作部の配列図である。
【図16】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の操
作部の機能説明図である。
【図17】本発明の一実施の形態に係る電気洗濯機の使
用状態図である。
【図18】本発明の他の実施の形態に係る電気洗濯機の
上面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態に係る電気洗濯機の
上面図である。
【符号の説明】
1…電気洗濯機、2…洗濯脱水槽、4…バケット組品、
100…筐体、200…トップカバー、201…衣類投
入口、202…凹部、203…前部隆起部、204…後
部隆起部、205…第1の給水口、206…第2の給水
口、208…操作部、210…コースボタン群、211
…主ボタン群、212…マニュアルボタン群、、300
…蓋体、301…第1の蓋体、302…第2の蓋体、3
03…第1の回転軸部、304…第2の回転軸部、30
5…透明窓、306…不透明な平面部、307…取っ
手、308…第1の窓領域、309…第2の窓領域、3
10…ベース筐体、311…飾りパネル、312…手掛
け板、313…取付凹部、314…手掛け凹部、315
…台部、316…縁体、h1…操作部配置面までの高
さ、h2…バケット組品の底までの深さ。
フロントページの続き (72)発明者 田中 博文 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 漆原 篤彦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所デザイン研究所内 (72)発明者 小山 高見 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 3B155 AA25 BB02 CA05 DA07 DA11 DC23 DC27 JA02 MA01 MA02 MA10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗濯槽を内設する筐体と、この筐体の上部
    を覆い、その中央に前記洗濯槽内に衣類を投入する衣類
    投入口が配置されるトップカバーと、前記衣類投入口を
    覆う蓋体とを備えた電気洗濯機において、 前記蓋体は、透光性素材で形成することで前記衣類投入
    口の一部を視認可能な窓部を備え、 前記窓部は、前記衣類投入口の上部を覆う第1の窓領域
    と、衣類投入口の周囲の縁体部を覆う第2の窓領域を備
    え、 前記第2の窓領域はその表面にシボ加工が施されている
    ことを特徴とする電気洗濯機。
  2. 【請求項2】洗濯槽を内設する筐体と、この筐体の上部
    を覆い、その中央に前記洗濯槽内に衣類を投入する衣類
    投入口が配置されるトップカバーと、前記衣類投入口を
    覆う蓋体とを備えた電気洗濯機において、 前記蓋体は、透光性素材で形成することで前記衣類投入
    口の一部を視認可能な窓部を備え、 前記衣類投入口は、少なくとも前部と両側に連続して、
    かつ前記洗濯槽に向かって傾斜する傾斜面を備え、 前記窓部は、前記衣類投入口及び前記傾斜面の上部を覆
    う第1の窓領域と、前記傾斜面の周囲の縁体部を覆う第
    2の窓領域を備え、 前記第2の窓領域はその表面にシボ加工が施されている
    ことを特徴とする電気洗濯機。
  3. 【請求項3】洗濯槽を内設する筐体と、この筐体の上部
    を覆い、その中央に前記洗濯槽内に衣類を投入する衣類
    投入口が配置されるトップカバーと、前記衣類投入口を
    覆う蓋体とを備えた電気洗濯機において、 前記蓋体は、一端が前記衣類投入口の後部側に第1の回
    転軸部を介して回転自在に支持された第1の蓋体と、一
    端が前記第1の蓋体の他の一端と第2の回転軸部で回転
    自在に支持された第2の蓋体とから構成され、 前記第2の蓋体は、前記第2の回転軸部側に形成され、
    かつその上面に取っ手部を備えた不透明な平面部と、前
    記不透明な平面部の前部に形成され、その表面を透光性
    素材で形成することで前記衣類投入口の一部を視認可能
    な窓部とを備え、 前記窓部は、前記衣類投入口の上部
    を覆う第1の窓領域と、衣類投入口の周囲の縁体部を覆
    う第2の窓領域を備え、 前記第2の窓領域はその表面にシボ加工が施されている
    ことを特徴とする電気洗濯機。
  4. 【請求項4】洗濯槽を内設する筐体と、この筐体の上部
    を覆い、その中央に前記洗濯槽内に衣類を投入する衣類
    投入口が配置されるトップカバーと、前記衣類投入口を
    覆う蓋体とを備えた電気洗濯機において、 前記トップカバーは、前記衣類投入口の前部に設けられ
    た操作部配置面と、前記衣類投入口の後部に設けられた
    給水口配置面と、前記操作部配置面と前記給水配置面と
    の間に凹状に設けられた衣類投入口配置面とを備え、 前記衣類投入口配置面は、前記衣類投入口の少なくとも
    前部と両側に連続して、かつ前記洗濯槽に向かって傾斜
    する傾斜面を備え、 前記蓋体は、前記衣類投入口配置面を覆うように設けら
    れるとともに、一端が前記衣類投入口の後部側に第1の
    回転軸部を介して回転自在に支持された第1の蓋体と、
    一端が前記第1の蓋体の他の一端と第2の回転軸部で回
    転自在に支持された第2の蓋体とから構成され、 前記第2の蓋体は、前記第2の回転軸部側に形成され、
    かつその上面に取っ手部を備えた不透明な平面部と、前
    記不透明な平面部の前部に形成され、その表面を透光性
    素材で形成することで前記衣類投入口の一部を視認可能
    な窓部とを備え、 前記窓部は、前記衣類投入口の上部
    及び前記傾斜面を覆う第1の窓領域と、前記傾斜面の周
    囲の前記衣類投入口配置面を覆う第2の窓領域を備え、 前記第2の窓領域はその表面の裏面側にシボ加工が施さ
    れていることを特徴とする電気洗濯機。
  5. 【請求項5】その内部にパルセータを設けた洗濯槽を内
    設する筐体と、この筐体の上部を覆い、その中央に前記
    洗濯槽内に衣類を投入する衣類投入口が配置されるトッ
    プカバーと、前記衣類投入口を覆う蓋体とを備えた電気
    洗濯機において、 前記トップカバーは、前記衣類投入口の前部に設けられ
    た操作部配置面と、前記衣類投入口の後部に設けられた
    給水口配置面と、前記操作部配置面と前記給水配置面と
    の間に凹状に設けられた衣類投入口配置面とを備え、 前記操作部配置面から前記洗濯槽の前記パルセータを備
    えた底までの深さh2を、前記電気洗濯機の設置面から
    前記操作部配置面までの高さh1の1/2以内に設定
    し、 前記蓋体は、前記衣類投入口配置面を覆うように設けら
    れるとともに、一端が前記衣類投入口の後部側に第1の
    回転軸部を介して回転自在に支持された第1の蓋体と、
    一端が前記第1の蓋体の他の一端と第2の回転軸部で回
    転自在に支持された第2の蓋体とから構成され、 前記第2の蓋体は、前記第2の回転軸部側に形成され、
    かつその上面に取っ手部を備えた不透明な平面部と、前
    記不透明な平面部の前部に形成され、その表面を透光性
    素材で形成することで前記衣類投入口の一部を視認可能
    な窓部とを備え、 前記窓部は、前記衣類投入口の上部
    及び前記傾斜面を覆う第1の窓領域と、前記傾斜面の周
    囲の前記衣類投入口配置面を覆う第2の窓領域を備え、 前記第2の窓領域はその表面にシボ加工が施されている
    ことを特徴とする電気洗濯機。
  6. 【請求項6】その内部にパルセータを設けた洗濯槽を内
    設する筐体と、この筐体の上部を覆い、その中央に前記
    洗濯槽内に衣類を投入する衣類投入口が配置されるトッ
    プカバーと、前記衣類投入口を覆う蓋体とを備えた電気
    洗濯機において、 前記トップカバーは、前記衣類投入口の前部に設けられ
    た操作部配置面と、前記衣類投入口の後部に設けられた
    給水口配置面と、前記操作部配置面と前記給水配置面と
    の間に凹状に設けられた衣類投入口配置面とを備え、 前記操作部配置面から前記洗濯槽の前記パルセータを備
    えた底までの深さh2を、前記電気洗濯機の設置面から
    前記操作部配置面までの高さh1の1/2以内に設定
    し、更に、前記深さh2を、洗濯槽の内径d1より小さ
    く設定し、 前記蓋体は、前記衣類投入口配置面を覆うように設けら
    れるとともに、一端が前記衣類投入口の後部側に第1の
    回転軸部を介して回転自在に支持された第1の蓋体と、
    一端が前記第1の蓋体の他の一端と第2の回転軸部で回
    転自在に支持された第2の蓋体とから構成され、 前記第2の蓋体は、前記第2の回転軸部側に形成され、
    かつその上面に取っ手部を備えた不透明な平面部と、前
    記不透明な平面部の前部に形成され、その表面を透光性
    素材で形成することで前記衣類投入口の一部を視認可能
    な窓部とを備え、 前記窓部は、前記衣類投入口の上部
    及び前記傾斜面を覆う第1の窓領域と、前記傾斜面の周
    囲の前記衣類投入口配置面を覆う第2の窓領域を備え、 前記第2の窓領域はその表面の裏面側にシボ加工が施さ
    れていることを特徴とする電気洗濯機。
  7. 【請求項7】前記請求項5または6記載の電気洗濯機に
    おいて、 前記高さh1は830mmより高く、かつ870mmよ
    り小さく、 前記深さh2は440mmより浅いことを特徴とする電
    気洗濯機。
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