JP7385247B2 - 台車 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 平成30年10月30日~11月1日 パシフィコ横浜(横浜市西区みなとみらい1-1-1) 第20回図書館総合展にて公開 〔刊行物等〕 令和1年5月31日 くまもと森都心プラザ図書館(熊本市西区春日1丁目14-1)にて公開
本発明は、スタッキング可能な台車に関するものである。
本発明に係る台車は、例えば、図書館などにおいて書籍類を載置して移動するのに好適なブックトラックとして、あるいはスーパーマーケットなどで使用されるショッピングカートとしても使用可能なものである。本明細書において「スタッキング」とは、台車を使用しないとき、これら複数の台車を嵌め合わせた状態で待機させておくことをいう。このような態様は、入れ子状の態様であることから「ネスティング」といわれることもある。本明細書では「スタッキング」の用語を用いる。
ショッピングセンターやスーパーマーケットなどでは、買い物を一時的に載置して移動することができる台車としてショッピングカートが利用される。図書館や書店などにおいても、書籍類を運搬する台車としてブックトラックが利用される。スーパーマーケットや図書館などでは、使用されていない複数の台車の占有空間を削減するため、スタッキング可能な台車が普及している。
スタッキング可能な台車の典型的な例はショッピングカートである。従来のショッピングカートは、キャスターによって移動可能なベースからフレームを立ち上げ、台車を押し引きするためのハンドルがフレームと一体に設けられている。ハンドルが設けられている側を背面側、ハンドルを掴んで押し動かすときの進行方向先端側を前側とすると、フレームから前方に向かって金網状の物品載置部を突出させている。物品載置部は前方に向かって上がる向きに傾斜している。物品載置部はまた、前方に向かうに従って左右の幅が連続的に狭くなっている。
前記物品載置部には専用のかごを置くことができ、このかごに商品を入れて買い物を続けることができるようになっている。買い物が終わると物品載置部からかごが外され、物品載置部の背面側に確保されている空間から物品載置部の上側に、別のショッピングカートの物品載置部が進入して重なる。また、前記ベース同士も干渉することなく重なることができる構造になっており、ショッピングカート同士がスタッキング可能になっている。
嵩張る商品を載置できるショッピングカートとして、物品載置部自体を金網状にすることにより、かごを使用することなく、商品を直接載置するようにしたものもある。かかるショッピングカートにおいてスタッキングを可能にするために、物品載置部の手前側の仕切りを揺動可能なフラップにしている。別のショッピングカートの物品載置部の前端が前記フラップを押して揺動させることにより、双方のショッピングカートの物品載置部が互いに重なることができるようになっている。
以上説明したような主としてショッピングカートに関して開示した文献として特許文献1、特許文献2がある。
特開2017-1448号公報 特許第6467692号公報
従来のスタッキング可能な台車は、物品載置部が、買い物かごの載置部あるいは網などで囲まれた空間になっている。したがって、買い物かごや網の周壁を乗り越えて物品を物品載置部に収納する必要がある。また、台車を移動操作する正面側から物品を出し入れする場合の利便性に関しては考慮されていない。
ここで、図書館や書店などで使用するブックトラックといわれる台車について考察する。ブックトラックは、一つ一つの書籍類のタイトルを確認しながら書籍類を出し入れする必要があるため、書籍類の背表紙が、台車の正面側すなわち台車を移動操作する者と対向するように載置できる構造であることが望ましい。しかも、書籍類が立った姿勢で左右方向に並び、各書籍類の背表紙を視認しやすい姿勢に規制することができる構造であることが望ましい。
従来のスタッキング可能な台車は、買い物かごを載置するかまたは物品載置部自体がかご状になっている。そのため、ブックトラックとして使用するには、かごに収納した書籍類に対してかごの正面や側面が操作者の視線を遮り、収納した書籍類の視認性が悪い。また、従来のスタッキング可能な台車のように物品載置部が前方に向かって上がるように傾斜していると、立てて載置した書籍類の背表紙が、使用者から見て下斜めに向かって傾いた姿勢をとり、背表紙を視認しにくいという難点もある。さらに、体積の割に重量のある書籍類を、上記かごの周囲を乗り越えてかごに収納する必要があり、操作者に大きな負荷をかける難点がある。
そこで、図書館や書店などで使用するブックトラックといわれる台車も、スタッキング可能とするとともに、書籍類を立てて載置し、かつ、背表紙が使用者に向かって斜め上方を向くようにしたものもある。しかし、従来のスタッキング可能なブックトラックは、書籍類を出し入れ作業と、ブックトラックを押し引きして移動操作する作業とで立ち位置を変更する必要があって、操作性に難点があった。また、移動操作中は、載置した書籍類の背表紙を確認しにくく、書籍類の出し入れ作業の効率が悪かった。
本発明は、スタッキングを可能にしながら、載置した物品一つ一つの視認性を良好にするとともに、良好な移動操作性と良好な物品の出し入れ操作性の両立を図ることができる台車を提供することを目的とする。
本発明に係る台車は、
一対の支柱と、
前記一対の支柱を繋ぐ梁と、
前記梁の高さから前方に向かって下がる向きに傾斜して突出しかつ横幅が前方に向かうに従って狭まっている棚板と、を有し、
前記梁の上側には、前記一対の支柱の間から前記棚板に物品を出し入れ可能に解放している第1間口があり、
前記梁の下側には、前記棚板の下面側に別の台車の棚板が進入可能に開放している第2間口があり、
前記棚板の前側には、前記棚板の上面側にさらに別の台車の棚板が進入可能に開放している第3間口があることを最も主要な特徴とする。
本発明に係る台車よれば、一対の支柱の間にある第1間口から棚板に物品を出し入れすることができる。棚板は奥行き方向に下がる向きに傾斜しているため、棚板に載置した物品を台車の前面側から視認することが容易である。棚板の下面側に別の台車の棚板を第2開口から進入させてスタッキングすることができる。奥端側の第3間口から棚板の上面側にさらに別の台車の棚板を進入させてスタッキングすることができる。
本発明に係る台車の実施例であってスタッキング態様を示す斜視図である。 前記実施例の使用態様と大きさのイメージを人体との対比で示す左側面図である。 前記実施例の棚板の部分を示す平面図である。 前記実施例のスタッキング態様を示す左側面図である。 前記実施例の背面図である。 前記実施例の右側面図である。 前記実施例の左側面図である。 前記実施例の正面図である。 前記実施例の平面図である。 前記実施例の底面図である。 前記実施例の側面断面図である。 前記実施例中のフラップの支持構造を示す側面断面図である。
以下、本発明に係る台車の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1、図5などに示すように、本発明に係る台車およびブックトラックの実施例は、一対の支柱11,12を主要な構造材として有している。支柱11,12はそれぞれ上部が円弧を描いて水平方向に折り曲げられることにより水平部111,121が形成されている。各水平部111,121はさらに先端側が円弧を描いて下向きに折り曲げられることにより垂下部112,122が形成されている。
支柱11,12は間隔をおいて垂直に立てられている。以下、前記水平部111,121、および垂下部112,122を除いた、支柱11,12の主体をなす部分を「支柱11、12の本体」という。支柱11、12の本体は上下二つの梁21,22によって上記本体部分が繋がれている。支柱11、12の各水平部111,121は梁27で繋がれている。梁27は上下二つの梁21,22よりも短く、したがって、支柱11,12の本体の間隔よりも垂下部112,122の間隔が狭くなっている。
支柱11の本体と垂下部112の下端部とが水平ロッド119で結合され、支柱12の本体と垂下部122の下端部とが水平ロッド129で結合されている。水平ロッド119と水平ロッド129は、前端近くにおいて梁28を介して繋がれている。このようにして一対の支柱11,12相互の剛性が高められている。
支柱11,12からは、上記二つの梁21,22の高さ位置からそれぞれ棚板31,32が突出している。各支柱11,12の本体側が台車を押し引き操作する側になっている。上記各支柱11,12の本体側を台車の背面側、支柱11,12を掴んで押し動かすときの進行方向先端側を前側とすると、棚板31,32は支柱11,12から前方に向かって突出している。本実施例では、上記のように棚板31,32が上下2段に構成されている。上下の棚板31,32の支持構造は同じ構造であるから、まず、上段の棚板31の構造について説明する。
棚板31は、梁21の位置から前方に向かって下がる向きに傾斜し、かつ、横幅が前方に向かうに従い狭まっている。したがって、棚板31は平面形状が台形状になっている。棚板31の側縁部と各支柱11,12の水平部111,121は、平面方向から見た位置が重なっている。
棚板31は棚板支持部61によって支持されている。棚板支持部61は、梁21、左右一対の傾斜ロッド25、前部梁23を有してなる。一対の傾斜ロッド25は、梁21と同じ高さ位置から奥行き方向に下がる向きに傾斜し、かつ、横幅が奥行き方向に向かうに従って狭まっている。一対の傾斜ロッド25の先端にはそれぞれ垂直ロッド113の上端寄りの部分が結合されている。一対の垂直ロッド113は、上端寄りの部分において前部梁23によって結合されている。
棚板支持部61は、トラス構造による補強部71の一部を構成している。この補強部71は、図2乃至図8などにも示すように、左右一対の水平ロッド115、左右一対の垂直ロッド113、左右一対の筋交い117を有してなる。一対の水平ロッド115は、傾斜ロッド25の下方において支柱11,12から前方に向かって水平に、かつ、相互間隔が前方に向かうに従い狭まりながら延び出ている。
右側の筋交い117は、その一端部が、前端梁23と傾斜ロッド25と垂直ロッド113の交点付近において垂直ロッド113に結合され、他端部が、水平ロッド115と支柱11の本体との交点付近において支柱11の本体に結合されている。左側の筋交い117は、その一端部が、前端梁23と傾斜ロッド25と垂直ロッド113の交点付近において垂直ロッド113に、他端部が、水平ロッド115と支柱12の本体との交点付近において支柱11の本体に結合されている。一対の水平ロッド115は、それらの前端部近くにおいて梁29によって結合されている。
ここまで説明してきた実施例の構造によれば、梁21の上側には、一対の支柱11,12の間から棚板31に物品を出し入れ可能に解放している第1間口41がある。梁21の下側には、棚板31の下面側に別の台車の棚板が進入可能に開放している第2間口42がある。また、棚板31の前端側には、棚板31の上面側にさらに別の台車の上段の棚板が進入可能に開放している第3間口43がある。
棚板31には物品を載せることができる。図示の実施例はブックトラックとして使用するのに適した構造になっていて、ブックトラックの背面側にある第1間口41から棚板31に書籍類100を立てた姿勢で載置することができる。また、載置した書籍類100を第1間口41から取り出すことができる。
図2、図3に示すように、棚板31に立てた姿勢で載置した書籍類100は、棚板31の傾斜に沿って滑落しないように、棚板31の前端近くの棚板31の上面に前側位置規制部材51が固着されている。前側位置規制部材51は棚板31を左右方向に横切るようにして固着されている。
棚板31に載置した書籍類100の下部は前側位置規制部材51によって位置規制される。書籍類100の上部は前記梁28によって規制される。書籍類100は棚板31の傾斜に沿って前後方向に傾く。棚板31の傾斜面と、前側位置規制部材51による書籍類の下部の規制位置と梁28による書籍類の上部の規制位置を繋ぐ直線とがなす角度が直角になるように、各部材の位置が設定されている。
棚板31の上面には、左右の両側縁部に沿って側部位置規制部材53が固着されている。棚板31に載置された書籍類100は、前部位置規制部材51と側部位置規制部材53とによって棚板31からの滑落が防止される。側部位置規制部材53は前記水平ロッド119、129の平面方向の投影面と重なり、書籍類100の下部は側部位置規制部材53で、書籍類100の上部は梁28によって位置規制される。したがって、梁28は載置物の位置規制部材としても機能している。
書籍類100の滑落や転落をより一層確実に防止するために、フラップ80が装着されている。フラップ80は、前側位置規制部材51の長さとほぼ同等の長さを有する板状の部材で、全体が弾性をもった素材、例えば樹脂からなる。フラップ80は、図示の実施例では透明になっているが、透明でなくてもよい。
図12に示すように、フラップ80は、上縁部が梁28の外周に沿うように円弧状に曲げられながら折り返されることによりフック部82が形成されている。フック部82は、折り返し部の内径が梁28の外径よりも多少小さめになっていて、折り返し部が梁28に引っ掛けられている。フラップ80は前側位置規制部材51の斜め上方において梁28を中心にして前後方向に揺動可能である。フック部82は、折り返し部からフラップ80の本体に沿って、本体との間隔を徐々に狭めながら延び出たのち、本体との間隔を徐々に広げながら伸び出て、その端部は解放されている。
したがって、フラップ80は、その弾力を利用してフック部82をフラップ80の本体から押し広げながら梁28に引っ掛けることができる。フラップ80の折り返し部が梁28に引っ掛けられると、フック部82が弾性で元の位置に復帰し、フック部82が自然状態におけるフラップ80の抜け止めとして機能する。
フラップ80は、自然状態では重力により梁28の位置から垂直に垂れ下がろうとするが、下端縁部が前記前側位置規制部材51に当たって、傾斜した姿勢で位置規制される。位置規制されたフラップ80の面と棚板31の物品載置面とのなす角度が直角になるように設定されている。したがって、棚板31の物品載置面に書籍類100を立てて載置すると、書籍類100の小口側がフラップ80に沿って位置規制される。フラップ80は載置物としての書籍類100に対して背板として機能する。
以上、上段の棚板31の構造について説明した。次に下段の棚板32について説明する。下段の棚板32の構造は上段の棚板31の構造と同じであるから、下段の棚板32を構成している部材を、上段の棚板31を構成している部材と対応させて説明し、詳細な説明は省略する。
下段の棚板32は棚板支持部62によって支持されている。棚板支持部62は、前記梁21に対応する梁22、前記傾斜ロッド25に対応する左右一対の傾斜ロッド26、前記前端梁23に対応する前端梁24を有してなる。棚板支持部62は、トラス構造による補強部72の一部を構成している。この補強部72は、前記水平ロッド115に対応する水平ロッド116、前記垂直ロッド113に対応する垂直ロッド114、前記筋交い117に対応する筋交い118を有してなる。
一対の水平ロッド116は、一対の傾斜ロッド26の下方において支柱11,12から前方に向かって水平に、かつ、相互間隔が前方に向かうに従い狭まりながら延び出ている。
右側の筋交い118は、一端部が前端梁24と傾斜ロッド26の交点付近において垂直ロッド114に、他端部が水平ロッド116と支柱11の本体との交点付近において支柱11の本体に結合されている。左側の筋交い118は、一端部が前端梁24と傾斜ロッド26の交点付近において垂直ロッド114に、他端部が水平ロッド116と支柱12の本体との交点付近において支柱12の本体に結合されている。一対の水平ロッド116は、それらの前端部近くにおいて水平方向のストッパ150によって結合されている。
梁22の上側には、一対の支柱11,12の間から棚板32に物品を出し入れ可能に解放している第1間口141がある。梁22の下側には、棚板32の下面側に別の台車の棚板が進入可能に開放している第2間口142がある。棚板32の前端側には、棚板32の上面側にさらに別の台車の下段の棚板が進入可能に開放している第3間口143がある。
棚板32には物品を載せることができる。図示の実施例はブックトラックとして使用するのに適した構造になっていて、背面側にある第1間口141から棚板32に書籍類100を立てた姿勢で載置し、また、載置した書籍類100を第1間口141から取り出すことができる。
棚板32の上面には、前記前側位置規制部材51に対応する前側位置規制部材52と、前記側部位置規制部材53に対応する側部位置規制部材54が固着されている。棚板32に載置された書籍類100は、前側位置規制部材52と側部位置規制部材54とによって棚板32からの滑落が防止される。
棚板32に載置される書籍類の滑落防止と位置規制のために、前記フラップ80に対応するフラップ90が設けられている。フラップ90は前記梁29を中心にして揺動するように梁29に掛け止められている。フラップ90は、その下端縁部が前記前側位置規制部材52によって位置規制される。位置規制されたフラップ90の面と棚板32の物品載置面とのなす角度が直角になるように設定されている。フラップ90は載置物としての書籍類100に対して背板として機能する。
支柱11の下端にはキャスター110が、支柱12の下端にはキャスター120が、左右一対の垂直ロッド114の下端にはそれぞれキャスター140が取り付けられている。各キャスター110,120,140は、周知のように、垂直方向の回転軸を中心に、台車の進行方向に対して引きずられる向きに方向転換し、台車の進行方向を自在に変更することができる。
台車の全高は、例えば1200mm前後になっていて、図2に示すように、人が立った姿勢で支柱11,12の上端付近をつかんで押したり引いたりするのに適した高さになっている。また、人が立った姿勢で上段の棚板31に第1間口41から物品を出し入れするのに適した高さになっている。下段の棚板32も前側から背面側に向かって上がる向きに傾斜しているので、比較的楽な姿勢で物品を出し入れすることができる。
次に、使用しない複数の台車のスタッキング動作について説明する。図2、図4は複数の台車をスタッキングした状態を示す。上段の棚板31、棚板支持部61、補強部71は、横幅が台車の手前側から前方に向かうに従い狭まっており、かつ、棚板31は前方に向かって下がる向きに傾斜している。そのため、台車の背面側に別の台車をその前端側から押し付けることにより、第2間口42から棚板31の下側に、前記別の台車の棚板31、支持部61、補強部71を進入させることができる。
また、台車の前端側をさらに別の台車の背面側に押し付けることにより、棚板31の前端側において棚板31の上面側に開放している第3の間口43から、前記さらに別の台車の棚板31を進入させることができる。第3の間口43から前記さらに別の台車の棚板31が進入するとき、前記さらに別の台車の棚板31の背面側の端部によって他方の台車のフラップ80を押し上げ、前記さらに別の台車の棚板31の進入を許容する。図4、図6、図7等において、フラップ80が押し上げられた態様を破線で示している。
下段の棚板32、棚板支持部62、補強部72についても同様に動作し、一つの台車の背面側に別の台車を押し付けることにより、第2間口42から棚板31の下側に、別の台車の棚板31、支持部61、補強部71を進入させることができる。
また、一つの台車の前端側をさらに別の台車の背面側に押し付けることにより、棚板32の前端側において棚板32の上面側に開放している第3の間口143から、前記さらに別の台車の棚板32を進入させることができる。第3の間口143から前記さらに別の台車の棚板32が進入するとき、前記さらに別の台車の棚板32の手前側の端部によって前記一つの台車のフラップ90を押し上げ、前記さらに別の台車の棚板32の進入を許容する。
図4は、以上のようにして3台の台車が入れ子状に互いに嵌まり合った態様すなわちスタッキングの態様を示している。台車相互の嵌まり合いの深さは、棚板31,32の傾斜角度、棚板31,32の横幅が奥行き方向に狭まる度合いなどによって決まる。
ただし、台車相互の嵌まり合いの深さが、これら各部材の寸法関係によってのみ規制されるものとすると、前後の台車があたかも楔のようにきつく嵌まり合い、引き離すことが困難になる。そこで、図示の実施例では、前記下側の補強部72を構成する左右両側の水平ロッド116をつなぐ梁状のストッパ150を設けている。
台車の背面側から別の台車が侵入してきたとき、別の台車の補強部72を構成する垂直ロッド114がストッパ150に当接する。前後の台車が楔のように嵌まり合う前に垂直ロッド114がストッパ150に当接して台車同士の嵌まり合いの深さを規制するように、ストッパ150の前後方向の位置が設定されている。ストッパ150は、補強部72の補強部材も兼ねている。
本発明に係る台車の実施例によれば、一対の支柱11,12の間に解放している第1間口41,141から棚板31,32に物品を出し入れすることができるため、物品の出し入れの作業性に優れている。棚板31,32は前方に向かって下がる向きに傾斜しているため、棚板31,32に載置した物品を、第1間口41,141を通して視認することが容易で、ブックトラックとして使用する場合の利便性が高まる。
図示の実施例によれば、一対の支柱11,12を主要なフレームとして同じ構成の棚板が上下2段に形成されるとともに、逆U字状に折り曲げられた支柱11,12の上端部を取っ手として押し引きできる独特の形態になっている。かかる形態は縦長の形態になり、台車の占める面積を削減することができ、スタッキング時の占有面積も削減することができる。
図示の実施例のように、棚板を上下2段にすることによって、物品の収容量を増大させることができる。ただし、棚板を上下2段にすることは本願発明に必須の要件ではなく、棚板は1段だけであってもよいし、3段であってもよい。
本発明に係る台車およびブックトラックは、棚板にかごを載せることなく使用することを想定しているが、棚板にかごを載置して使用することにより、スタッキング可能なショッピングカートとしても利用可能である。本発明に係る台車およびブックトラックは専有面積を削減できるため、ショッピングカートとして利用することにより、混雑しているショッピングセンターなどにおいて、他者の歩行の障害となることを軽減することができる。
11 支柱
12 支柱
21 梁
22 梁
23 前部梁
24 前部梁
25 傾斜ロッド
26 傾斜ロッド
27 梁
28 梁
29 梁
31 棚板
32 棚板
41 第1間口
42 第2間口
43 第3間口
51 前側位置規制部材
52 前側位置規制部材
53 側部位置規制部材
54 側部位置規制部材
61 棚板支持部
62 棚板支持部
71 補強部
72 補強部
80 フラップ
90 フラップ
100 書籍類
113 垂直ロッド
114 垂直ロッド
115 水平ロッド
116 水平ロッド
117 筋交い
118 筋交い
150 ストッパ

Claims (5)

  1. 一対の支柱と、
    前記一対の支柱を繋ぐ梁と、
    前記梁の高さから前方に向かって下がる向きに傾斜して突出しかつ横幅が前方に向かうに従って狭まっている棚板と、を有し、
    前記梁の上側には、前記一対の支柱の間から前記棚板に物品を出し入れ可能に解放している第1間口があり、
    前記梁の下側には、前記棚板の下面側に別の台車の棚板が進入可能に開放している第2間口があり、
    前記棚板の前側には、前記棚板の上面側にさらに別の台車の棚板が進入可能に開放している第3間口があり、
    前記棚板は、一対の前記支柱の前記梁の高さ位置から前方に向かって下がる向きに傾斜して突出した一対の傾斜ロッドと、一対の前記傾斜ロッドの前端に結合された一対の垂直ロッドと、一対の前記垂直ロッドに結合された前部梁とを有してなる棚板支持部によって支持されているスタッキング可能な台車。
  2. 一対の前記傾斜ロッドと、一対の前記垂直ロッドと、前記前部梁は、前記支柱と前記垂直ロッドを結合する水平ロッドと、筋交いとともにトラス構造による補強部を構成している請求項1記載の台車。
  3. 前記棚板の上面前側に、載置物品の位置を規制する前側位置規制部材が固着されている請求項1または2記載の台車。
  4. 前記棚板の上面両側に、載置物品の位置を規制する側部位置規制部材が固着されている請求項1、2または3記載の台車。
  5. 前記前側位置規制部材の斜め上方において水平方向の支持軸を中心にして前後方向に揺動可能にフラップが支持され、
    前記フラップは、自然状態では下端縁部が前記前側位置規制部材に当接して前記棚板上の物品の位置を規制することができ、前記第3間口から進入する前記さらに別の台車の棚板によって押し上げられる請求項記載の台車。
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