<<画像提供サービスについて>>
<システム構成>
図1は、画像提供システムの構成例を示す図である。
図1の画像提供システムは、画像管理サーバ1、写真シール作成装置2、および携帯端末3が、インターネット11を介して接続されることによって構成される。
図1の例においては、写真シール作成装置2が1台しか示されていないが、実際には、同じメーカーが販売する複数台の写真シール作成装置2が設けられる。携帯端末3は、写真シール作成装置2を利用した利用者のスマートフォンであり、例えば、写真シール作成装置2を利用した利用者の数だけ設けられる。
写真シール作成装置2は、写真作成ゲームを提供するゲーム機である。写真シール作成装置2は、ゲームセンターなどのアミューズメント施設や店舗に設置される。
写真シール作成装置2の利用者は、主に女子高生や若い女性が中心となる。写真シール作成装置2において、1組あたり主に2人や3人などの複数人の利用者がゲームを楽しむことができる。もちろん、写真シール作成装置2において、1人の利用者がゲームを楽しむこともできる。
写真シール作成装置2において、利用者は、自身が被写体となって撮影作業を行う。利用者は、撮影作業によって得られた撮影画像に対して、手書きの文字やスタンプ画像などの合成用画像を合成させるための編集作業を行い、撮影画像を彩り豊かな画像に編集する。利用者は、編集済みの撮影画像である編集画像が印刷されたシール紙を受け取って一連のゲームを終了させる。
このように、写真シール作成装置2は、利用者を被写体として撮影を行う撮影装置としての機能を有する。
写真シール作成装置2には、写真シール作成装置2の全体の動作を制御するコンピュータ、利用者を撮影するカメラ、カメラで撮影することによって得られた撮影画像の編集を行うために利用者により用いられる編集用モニタ、画像をシール紙などの印刷媒体に印刷するプリンタなどが設けられる。写真シール作成装置2の構成の詳細については、例えば特開2018-64220号公報に開示されている。
編集用モニタには、各種の編集ツールの選択に用いられるボタンなどが用意された編集画面が表示される。利用者は、編集画面の表示を例えばタッチペンなどを用いて操作し、撮影画像の編集を行う。
図2は、写真シール作成装置2において生成される画像の例を示す図である。
図2の左端に示す編集画像P1が、編集によって生成される画像である。編集画像P1は、例えば、撮影画像P11と前景画像P12の各レイヤの画像から構成される。
撮影画像P11は、写真シール作成装置2のカメラにより撮影された画像である。図2に示すように、例えば、カメラにより撮影された画像に対してトリミングが施されることによって、略胸から上の範囲が大きく写るアップ画像が撮影画像P11として生成される。利用者の全身が写る全身画像も適宜生成される。
図2の例においては、前景画像P12は、「Love my friend」の手書き文字の画像とハート型の画像を含む画像とされている。「Love my friend」の手書き文字の画像は、ペンツールを用いて利用者によって入力されたペン画像である。また、ハート型の画像は、スタンプツールを用いて利用者によって入力されたスタンプ画像である。
編集画像P1は、撮影画像P11の上に前景画像P12を重ねることによって構成される。
編集画像P1を構成する画像として背景画像が用いられるようにしてもよい。背景画像は、所定の色の画像や、所定の柄の画像であり、利用者の領域の周りにそのような所定の色や柄を表示するために用いられる。
背景画像の合成が行われる場合、撮影画像P11に対してクロマキ処理が施され、利用者の領域である人物領域が抽出される。人物領域からなる撮影画像P11の下のレイヤの画像として背景画像が配置されることによって、編集画像P1が生成される。
写真シール作成装置2が提供する1回のゲームにおいては、複数回の撮影が行われ、例えば5枚といったような複数枚の撮影画像が得られる。また、複数枚の撮影画像のそれぞれを対象として編集が行われ、複数枚の編集画像が作成される。
以下、適宜、編集のことを落書きという。撮影画像の編集は、編集画面に表示された編集ツールを、タッチペンを用いて選択した後、あたかも落書きのように、編集対象の撮影画像上をタッチペンでなぞることによって行われる。
図3に示すように、編集画像は、落書きが施された、落書きあり画像ということができる。編集の元になる撮影画像は、落書きが施されていない、落書きなし画像ということができる。
写真シール作成装置2は、このようにして作成した画像をシール紙に印刷して提供することの他に、携帯端末3上で閲覧可能にすることによって画像を利用者に提供する。写真シール作成装置2から画像管理サーバ1に対しては、ゲームにおいて作成された画像が送信される(アップロードされる)。
画像管理サーバ1は、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を受信し、所定のURLを割り当てるなどして保存する。画像管理サーバ1は、携帯端末3を操作してアクセスしてきた利用者に対して画像を提供するサービスである画像提供サービスを提供する。
画像提供サービスは、携帯端末3上で画像を閲覧したり、携帯端末3に画像をダウンロードしたりすることが可能とされる会員制のサービスである。画像の編集などを、画像提供サービスを利用して行うことができるようにしてもよい。
携帯端末3の利用者は、写真シール作成装置2を利用したゲームの終了後、携帯端末3を操作して画像管理サーバ1にアクセスし、画像提供サービスを利用して画像の閲覧などを行うことになる。
携帯端末3には、画像管理サーバ1が提供する画像提供サービスの画面を表示させるためのアプリケーションがインストールされている。
タブレット端末などの他の携帯端末や、インターネット11上のサーバとの間で各種の情報の送受信を行うことができるPC、TV(テレビジョン受像機)などの端末が、画像提供サービスを利用するための情報処理端末として用いられるようにしてもよい。
<アップロードされる情報について>
アップロードされる画像の種類は、写真シール作成装置2の機種などによって以下のように異なるものとなる。
(1)1回のゲームで作成された全ての編集画像がアップロードされる場合
(2)1回のゲームで作成された全ての編集画像と撮影画像がアップロードされる場合
上記(1)の場合、1回のゲームにおいて撮影が5回行われているときには、撮影によって得られた5枚の撮影画像を元にして作成された、5枚の編集画像がアップロードされる。編集の元になった5枚の撮影画像についてはアップロードされない。
上記(2)の場合、1回のゲームにおいて撮影が5回行われているときには、5枚の編集画像と5枚の撮影画像の計10枚の画像がアップロードされる。
携帯送信用画像の作成がゲーム中に行われている場合、携帯送信用画像もアップロードされる。携帯送信用画像は、携帯端末に送信する専用の画像として、例えば編集時に利用者によって作成される画像である。携帯端末に送信する専用の画像であるから、携帯送信用画像がシール紙に印刷されることはない。
携帯送信用画像の作成は、例えば、1枚の撮影画像を選択し、選択した撮影画像にトリミングを施したり、色味を変えるためのフィルタをかけたりして行われる。例えば利用者が2人である場合、2人の利用者は、それぞれ、携帯送信用画像の作成を行うことができる。
なお、機種によっては、1回のゲームにおいて撮影が6回行われるものもある。撮影回数などにも応じて、アップロードされる画像の枚数は異なる枚数となる。
図4は、写真シール作成装置2からアップロードされる情報の例を示す図である。
図4に示すように、写真シール作成装置2からアップロードされる画像には管理情報が付加される。管理情報は、アップロードされた画像を管理するために写真シール作成装置2において生成され、画像管理サーバ1に対して送信される情報である。画像管理サーバ1においては、アップロードされた画像が、管理情報に含まれる各情報と紐付けて管理される。
管理情報には、シールID、画像選択フラグ、およびメールアドレスが含まれる。
シールIDは、1回のゲーム毎に、所定の規則に従って写真シール作成装置2により発行されるIDである。ゲームが行われる毎に発行されるIDであるから、ゲームを識別するためのIDともいえる。
例えば、シールIDは、編集画像を印刷したシール紙の縁などに印刷した状態で利用者にも通知される。画像提供サービスに対するログイン操作を行った携帯端末3のユーザがシール紙の縁を見てシールIDを入力した場合、画像管理サーバ1においては、携帯端末3のユーザがゲームで作成した画像が特定される。このように、シールIDは、それぞれのユーザが作成した画像を特定するために用いられる。
画像選択フラグは、マイページ画面に保存する画像としてゲーム中に利用者により選択された画像を表すフラグである。
例えば、撮影画像の編集が終わったタイミングなどの所定のタイミングで、編集用モニタに表示された画面を用いて、1枚の編集画像の選択が行われる。後述するように、マイページ画面は、会員登録を行ったユーザ毎に割り当てられるユーザ専用の画面であり、画像管理サーバ1において管理されている画像の閲覧などに用いられる。
メールアドレスは、ゲーム中に入力された利用者のメールアドレスである。
利用者のメールアドレスは、例えば、画像の保存先として割り当てられたURLをメール(電子メール)で通知するために画像管理サーバ1により用いられる。利用者が2人である場合、それぞれの利用者のメールアドレスが管理情報に含まれる。
例えば、撮影画像の編集が終わったタイミングなどの所定のタイミングで、編集用モニタに表示された画面を用いて、メールアドレスの入力が行われる。
<会員種別>
画像管理サーバ1が提供する画像提供サービスを利用するためには、ユーザは、会員登録を行い、画像提供サービスのアカウントを作成する必要がある。
会員登録は、例えば、携帯端末3を操作して所定のサイトにアクセスし、登録画面を表示させた状態で、ユーザIDとパスワードを設定することによって行われる。ユーザIDとして、ユーザのメールアドレスが用いられる。
ユーザIDとしてメールアドレスが用いられることにより、上述したように、写真シール作成装置2から画像とともに送信されてきた管理情報に含まれるメールアドレスに基づいて、ゲームを行った利用者を画像管理サーバ1側において特定することが可能となる。
メールアドレスではなく、電話番号、SNS(Social Networking Service)のIDなどの各種の識別情報がユーザを識別するための情報として用いられるようにしてもよい。
会員の種別には、例えば以下のようなものがある。
(1)無料会員
(2)有料会員
(3)プレミアム会員
無料会員は、会費の支払いがない会員である。
無料会員に対しては、1回のゲームで写真シール作成装置2において作成され、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を、1枚だけ、マイページ画面に保存することが可能とされる。マイページ画面に保存することが可能とされる画像が、ゲーム中に選択された1枚の画像である。
無料会員のユーザが、未保存の画像を保存するための操作を行った場合、ゲーム中に選択された1枚の画像がマイページ画面に保存される。
1枚ではなく、複数枚の画像を、無料会員がマイページ画面に保存することができるようにしてもよい。
有料会員は、例えば300円/月といったような所定の金額の会費の支払いが必要となる会員である。
有料会員に対しては、1回のゲームで写真シール作成装置2において作成され、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を、全て、マイページ画面に保存することが可能とされる。
プレミアム会員は、例えば500円/月といったような、有料会員より高い金額の会費の支払いが必要となる会員である。会費の支払いが必要という点では、プレミアム会員も有料会員ということができる。
有料会員と無料会員がマイページ画面に保存することができる画像は、写真シール作成装置2からアップロードされた編集画像である。
これに対して、プレミアム会員がマイページ画面に保存することができる画像は、写真シール作成装置2からアップロードされた編集画像と、編集画像の元になった撮影画像である。
有料会員のユーザが、未保存の画像を保存するための操作を行った場合、1回のゲームで作成された全ての編集画像がマイページ画面に保存される。
プレミアム会員のユーザが、未保存の画像を保存するための操作を行った場合、1回のゲームで作成された全ての編集画像と、それぞれの編集画像の元になった全ての撮影画像がマイページ画面に保存される。
このように、マイページ画面に保存することができる画像の種類と枚数が、画像提供サービスを利用するための会員の種別によって異なる。
<サービスの利用形態>
図5は、画像提供サービスの利用形態の例を示す図である。
図5A、図5Bに示すように、画像提供サービスの利用形態としては、携帯端末3にインストールされた、専用アプリケーション3Aを利用する形態と、Webブラウザ3Bを利用する形態とがある。専用アプリケーション3Aは、例えば、画像提供サービスのサービス事業者(写真シール作成装置2のメーカー)によって用意されたアプリケーションである。
図5Aに示すように、ユーザが専用アプリケーション3Aを起動させた場合、専用アプリケーション3Aによって画像管理サーバ1に対するアクセスが行われる。携帯端末3のディスプレイには、適宜、ログイン画面が専用アプリケーション3Aにより表示される。
ユーザIDとパスワードを用いたログイン操作が行われた場合、携帯端末3のディスプレイには、画像管理サーバ1から送信されてきた情報に基づいて、画像提供サービスを利用するためのマイページ画面などの画面が表示される。
一方、図5Bに示すように、ユーザがWebブラウザ3Bを起動させ、所定のURLを入力するなどして画像管理サーバ1に対するアクセスが行われた場合、携帯端末3のディスプレイには、適宜、ログイン画面がWebブラウザ3Bにより表示される。
ユーザIDとパスワードを用いたログイン操作が行われた場合、携帯端末3のディスプレイには、画像管理サーバ1から送信されてきた情報に基づいて、画像提供サービスを利用するためのマイページ画面などの画面が表示される。
このように、ユーザは、専用アプリケーション3A経由で、または、Webブラウザ3B経由で、画像提供サービスを利用することができる。
<マイページ画面>
図6は、マイページ画面の表示例を示す図である。
マイページ画面は、ユーザが専用アプリケーション3Aを起動させてログイン操作を行った場合、または、Webブラウザ3Bを起動させて画像管理サーバ1にアクセスし、ログイン操作を行った場合に、画像管理サーバ1から送信されてきた情報に基づいて携帯端末3のディスプレイ21に表示される。図6に示すマイページ画面は、専用アプリケーション3Aにより、または、Webブラウザ3Bにより表示される画面である。
ここで、携帯端末3のユーザは、写真シール作成装置2を利用してゲームを行った、写真シール作成装置2の利用者と同じ人物である。
画像管理サーバ1においては、ログイン操作を行ったユーザがユーザIDに基づいて特定され、ユーザが保存していた画像に関する情報が携帯端末3に対して送信される。
図6のマイページ画面の左上には、画像提供サービスの名前である「PPP LINK」の文字が表示される。
画像提供サービスの名前の下には、各種の項目の選択に用いられるボタンが並ぶメニュー領域31が形成される。例えば、マイページ画面を表示させるときに操作されるボタン、美容に関する情報を閲覧するときに操作されるボタンなどがメニュー領域31に用意される。
メニュー領域31の下のサムネイル領域32には、携帯端末3のユーザが写真シール作成装置2を利用して作成した画像がサムネイル画像によって表示される。
図6の例においては、サムネイル画像P21乃至P26が2列に並べてサムネイル領域32に表示されている。サムネイル画像P21乃至P24についてはそれらの全体が表示され、サムネイル画像P25,P26については、上方の一部が表示されている。
なお、説明の便宜上、図6に示すサムネイル画像には編集が施されていないが、マイページ画面に表示される画像は、ユーザの会員種別などに応じて、適宜、編集画像となる。
サムネイル画像P21乃至P24の下方には、さらに多くの画像が並べられる。ユーザは、ディスプレイ21の表面に指をあて、スワイプ操作などを行うことによって、サムネイル領域32の表示範囲を切り替えて他のサムネイル画像を表示させることができる。例えば所定のサムネイル画像をタップした場合、タップ操作によって選択された画像がマイページ画面上に拡大表示される。
このように、ユーザは、写真シール作成装置2の利用者としてゲームを行ったときに作成した画像をマイページ画面上で閲覧することができる。
以上のようなマイページ画面に表示される画像は、写真シール作成装置2から画像管理サーバ1にアップロードされた画像のうち、保存することがユーザにより選択された画像である。
すなわち、ユーザは、写真シール作成装置2を利用して作成した画像をマイページ画面上で閲覧するためには、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を保存(取得)するための操作を行う必要がある。
<画像の管理について>
図7は、画像管理サーバ1における画像の管理の仕方の例を示す図である。
図7に示すように、画像管理サーバ1が管理する画像の種別には、未保存画像P41と保存済み画像P42がある。
未保存画像P41は、保存するための操作が行われていない画像であり、保存済み画像P42は、保存するための操作が行われた画像である。保存済み画像P42が、マイページ画面に表示させるための画像である。
写真シール作成装置2からアップロードされたそれぞれの画像が、属性に応じて、未保存画像P41または保存済み画像P42として管理される。未保存画像P41と保存済み画像P42がそれぞれ物理的に異なる記憶媒体に記憶されるようにしてもよい。
写真シール作成装置2からアップロードされ、所定の記憶領域に記憶された画像は、まず、未保存画像P41として管理される。
写真シール作成装置2からアップロードされた全ての画像には、例えば1週間といったような、保存可能な期限が設定されている。写真シール作成装置2からアップロードされた画像は、保存可能な期限が経過するまでの間、画像管理サーバ1の記憶領域に記憶される。保存可能な期限が経過した画像は、例えば記憶領域から消去される。
携帯端末3を用いて画像管理サーバ1にアクセスしたユーザが、画像を保存するための操作を行った場合、保存するための操作が行われた未保存画像P41が、矢印A1に示すように保存済み画像P42として管理される。例えば、それぞれの画像に設定された属性が変更される。
保存済み画像P42として管理された画像は、例えば、会員登録が有効であり、ユーザがマイページ画面を利用することができる間、記憶領域に記憶され続ける。
このように、ユーザは、写真シール作成装置2を利用して作成した画像をマイページ画面上で閲覧するためには、保存可能な期限が経過する前に、画像を保存するための操作を行う必要がある。
未保存画像P41は、保存可能な期限が設定されている画像であるのに対して、マイページ画面に表示される保存済み画像P42は、期限に制限がない画像となる。
また、保存済み画像P42は、利用の仕方にも制限がない画像であり、マイページ画面上で閲覧するだけでなく、携帯端末3にダウンロードすることも可能とされる。携帯端末3にダウンロードされた画像は、例えば、携帯端末3のローカルストレージに保存される。
ユーザは、携帯端末3にダウンロードした画像を、例えば、携帯端末3のアルバムアプリケーションを使って管理することができる。
ユーザが携帯端末3を操作して画像提供サービスにログインし、未保存画像を保存するための操作を行った場合、携帯端末3のディスプレイ21には、ユーザの会員種別などに応じた確認画面が表示される。未保存画像を保存するための操作が後述するように各種用意される。
図8は、確認画面の表示例を示す図である。
無料会員のユーザが未保存画像を保存するための操作を行った場合、図8の上方に示すように、「マイページにプリが1枚保存されました」のメッセージが表示され、その下に、保存された1枚の画像がサムネイル画像として表示される。
無料会員が保存することができる画像は、上述したように、ゲーム中に選択した1枚の編集画像(落書きあり画像)である。図8において、「落書きあり」の文字を囲む長方形の枠は、落書きあり画像のサムネイル画像を表す。なお、「プリ」は写真シール作成装置2のゲームで作成した画像のことを表す。
ゲーム中に選択した1枚の落書きあり画像は、画像とともに写真シール作成装置2から送信されてきた管理情報に含まれる画像選択フラグにより特定される。
保存された1枚の画像の下には、未保存画像があることを通知するメッセージが表示され、その下に、未保存画像を表す複数のサムネイル画像が表示される。図8の例においては、6枚の落書きあり画像が未保存画像として存在するものとされている。
未保存画像の下には、「プリを全部保存する」の文字が表示された保存ボタン51と、「保存したプリを確認する」の文字が表示された確認ボタン52が設けられる。
保存ボタン51は、未保存画像を全て保存する場合に押下されるボタンである。保存ボタン51が押下された場合、会員種別を有料会員またはプレミアム会員に変更するための操作に用いられる画面が表示される。確認ボタン52は、保存済み画像を確認する場合に押下されるボタンである。
図9は、確認画面の他の表示例を示す図である。
無料会員のユーザが未保存画像を保存するための操作を行った場合に表示される確認画面に、図9に示すように、落書きあり画像だけでなく、落書きなし画像が未保存画像として表示されることもある。図9に示すような確認画面は、写真シール作成装置2からアップロードされた画像に落書きなし画像が含まれる場合に表示される。
無料会員のユーザは、会員種別をプレミアム会員に変更することにより、落書きあり画像だけでなく、落書きなし画像も保存することができる。図9において、「落書きなし」の文字を囲む長方形の枠は、落書きなし画像のサムネイル画像を表す。
図9に示す確認画面の他の表示は、図8を参照して説明した表示と同様である。
このように、無料会員のユーザの確認画面には、1枚の落書きあり画像が保存されたことを通知するための情報とともに、未保存画像が他にも残っていることを通知するための情報が表示される。
図10は、確認画面の表示例を示す図である。
有料会員のユーザが未保存画像を保存するための操作を行った場合、図10の上方に示すように、「マイページにプリが保存されました」のメッセージが表示され、その下に、保存された複数枚の画像がサムネイル画像として表示される。
図10の例においては、所定の枚数の落書きあり画像が未保存画像として存在し、その全てが保存されたものとされている。保存された落書きあり画像のサムネイル画像が横に並べて表示される。
保存された落書きあり画像の下には、落書きなし画像が未保存画像として残っていることを通知するメッセージが表示され、その下に、落書きなし画像を表す複数のサムネイル画像が表示される。
図10の例においては、6枚の落書きなし画像が未保存画像として存在するものとされている。未保存画像として存在する落書きなし画像は、例えば、保存された落書きあり画像の元になった画像である。
未保存画像の下には、保存ボタン51と確認ボタン52が設けられる。保存ボタン51が押下された場合、会員種別をプレミアム会員に変更するための操作に用いられる画面が表示される。
このように、有料会員のユーザの確認画面には、全ての落書きあり画像が保存されたことを通知するための情報とともに、落書きなし画像が未保存画像として残っていることを通知するための情報が表示される。
図11は、確認画面の表示例を示す図である。
有料会員またはプレミアム会員のユーザが未保存画像を保存するための操作を行った場合、図11の上方に示すように、「マイページにプリが保存されました」のメッセージが表示され、その下に、保存された複数枚の画像がサムネイル画像として表示される。
図11の例においては、9枚の落書きあり画像が未保存画像として存在し、その全てが保存されたものとされている。このように、有料会員またはプレミアム会員のユーザは、全ての未保存画像(有料会員のユーザは全ての落書きあり画像、プレミアム会員のユーザは全ての落書きあり画像と落書きなし画像)を保存することができる。
画像管理サーバ1においては、あるユーザが未保存画像を保存するための操作を行った場合、そのユーザがゲームにおいて作成した画像が特定され、以上のような確認画面によって提示される。
図12は、画像管理サーバ1による画像の特定の仕方の例を示す図である。
ユーザが作成した画像の特定の仕方は、ユーザが専用アプリケーション3A経由で画像提供サービスを利用している場合と、Webブラウザ3B経由で利用している場合とで異なる。
図12の上段は、ユーザが専用アプリケーション3A経由で画像提供サービスを利用している場合の特定の例を示す。
ユーザが専用アプリケーション3A経由で利用している場合、専用アプリケーション3Aの所定の画面に対して入力されたシールIDに基づいて、ユーザが作成した画像が特定される。シールIDが入力された後、図8等を参照して説明したような確認画面が表示される。
画像管理サーバ1においては、ユーザにより入力されたシールIDに基づいて、同じシールIDが紐付けられている画像が特定され、ユーザに対する提示が行われる。上述したように、写真シール作成装置2からアップロードされた画像は、写真シール作成装置2により発行されたシールIDと紐付けて管理されている。
一方、図12の下段は、ユーザがWebブラウザ3B経由で画像提供サービスを利用している場合の特定の例を示す。
Webブラウザ3B経由で画像提供サービスのサイトにアクセスし、画像提供サービスを利用している場合、さらに、画像提供サービスのサイトに直接アクセスしたときと、ゲームの終了後にメールで通知されたURLを用いて画像提供サービスのサイトにアクセスしたときとで、ユーザに提示する画像の特定の仕方が異なる。
図12の下段のAに示すように、画像提供サービスのサイトに直接アクセスしている場合、サイトの所定の画面に対して入力されたシールIDに基づいて、ユーザが作成した画像が特定される。シールIDが入力された後、図8等を参照して説明したような確認画面が表示される。
一方、図12の下段のBに示すように、ゲームの終了後にメールで通知されたURLを用いて画像提供サービスのサイトにアクセスしている場合、URL内にシールIDの情報が格納されているため、シールIDの入力なしに、ユーザが作成した画像が特定される。上述したように、写真シール作成装置2からアップロードされた画像は、シールIDだけでなく、ゲーム中に入力されたメールアドレスとも紐付けて管理されている。
画像管理サーバ1においては、URLを用いたアクセスが行われた場合、そのURLの通知に用いたメールアドレスと同じメールアドレスが紐付けられている画像が特定され、ユーザに対する提示が行われる。URLを用いたアクセスが行われた後、図8等を参照して説明したような確認画面が表示される。
なお、ユーザが専用アプリケーション3A経由で画像提供サービスを利用している場合、画像提供サービスのログイン操作時に入力されたユーザID(メールアドレス)に基づいて、ユーザが作成した画像が特定されるようにしてもよい。
この場合、ログイン操作時にユーザにより入力されたメールアドレスは専用アプリケーション3Aにより管理される。画像管理サーバ1においては、写真シール作成装置2の利用時にユーザにより入力され、管理情報に含む形で写真シール作成装置2から送信されてきたメールアドレスと、専用アプリケーション3Aが管理するメールアドレスが一致するか否かを確認することにより、ユーザが作成した画像が特定される。
Webブラウザ3B経由で、画像提供サービスのサイトに直接アクセスして画像提供サービスを利用している場合も同様である。
また、ゲームの終了後にメールで通知されたURLを用いて画像提供サービスのサイトにアクセスした場合にも、シールIDの入力がユーザに対して要求され、その要求に応じて入力されたシールIDに基づいて、ユーザが作成した画像が特定されるようにしてもよい。
<<メールアドレスの入力について>>
<写真シール作成装置2の画面表示>
写真シール作成装置2によるゲーム中、利用者に対しては、メールアドレスを入力することが要求される。利用者により入力されたメールアドレスに基づいて、画像の保存先として割り当てられたURLを通知するためのメールが送信される。メールアドレスの入力は、写真シール作成装置2を操作して行うことの他に、利用者が自身の携帯端末3を操作して行うことも可能とされる。
図13は、メールアドレスの入力方法の選択画面の例を示す図である。
上述したように、メールアドレスの入力は、例えば、撮影画像の編集が終わったタイミングなどの所定のタイミングで、編集用モニタに表示された画面を用いて行われる。図13に示す選択画面は、例えば、メールアドレスの入力の前に、編集用モニタに表示される。
図13に示すように、編集用モニタ2Aに表示される選択画面には、ソフトウェアキーボードを操作して直接入力することを選択するときに押下されるボタン101と、2次元コードを読み取って入力することを選択するときに押下されるボタン102とが表示される。横長楕円形のそれぞれのボタンには、入力方法の説明が表示されている。
ボタン102を押下したときに選択される、2次元コードを読み取って入力するメールアドレスの入力方法は、利用者が、自分の携帯端末3のカメラを用いて2次元コードを読み取って入力する方法である。
以下、適宜、2次元コードを読み取って入力するメールアドレスの入力方法を、単に、2次元コード入力という。
図14は、2次元コードの表示画面の例を示す図である。
ボタン102が押下され、2次元コード入力が選択された場合、図13の選択画面に代えて図14に示す画面が編集用モニタ2Aに表示される。
図14の例においては、スマートフォンである携帯端末3を用いて2次元コードの読み取りを行うことを促すとともに、2次元コードの読み取りが行われた後、アドレス登録サイトが表示されることを案内するメッセージが表示されている。メッセージの下には2次元コード111が表示されている。
図15に示すように、2次元コード111は、例えば、Webブラウザの起動指示を表す情報、Webブラウザによるアクセス先となるアドレス登録サイトのURL、および、シールIDを符号化して得られた情報である。シールIDは、写真シール作成装置2により発行され、2次元コード111に含められる。
いわゆるマトリックス型の2次元コードではなく、バーコードなどの他の符号化情報が表示されるようにしてもよい。RFIDなどを用いて、Webブラウザの起動指示を表す情報などの各種の情報の読み取りが行われるようにしてもよい。Webブラウザの起動指示を表す情報などの各種の情報が、無線LANなどの無線通信を介して携帯端末3に対して送信されるようにしてもよい。
図14に示す画面が表示された場合、利用者は、読み取り機能(リーダ機能)を有するアプリケーションを起動させ、携帯端末3のカメラを編集用モニタ2Aに向けて2次元コード111の読み取りを行うことになる。リーダ機能を有するアプリケーションが起動した後、カメラによる撮影が開始され、2次元コード111が撮影されたことに応じて、符号化されている情報がアプリケーションにより取得される(復号される)。
本技術の画像提供システムにおいては、2次元コード111の読み取りに用いられたアプリケーションに応じて、画面の遷移先が切り替えられる。
なお、図13の選択画面においてボタン101が押下された場合、編集用モニタ2Aには、ソフトウェアキーボードが表示される。利用者は、編集用モニタ2Aに表示されたソフトウェアキーボードを操作して、自身のメールアドレスを入力することになる。ここで入力されたメールアドレスが、管理情報として画像とともにアップロードされる(図12)。
<画面遷移の例>
図16は、2次元コード入力の選択時における画面表示の遷移の例を示す図である。
矢印A11に示すように、2次元コードの読み取りが行われた場合、Webブラウザ3Bが起動し、矢印A12に示すように、アドレス登録サイトに対するアクセスがWebブラウザ3Bにより行われる。アドレス登録サイトは、画像管理サーバ1が管理するWebサイトである。携帯端末3のディスプレイ21には、アドレス登録サイトがWebブラウザ3Bにより表示される。
後に詳述するように、アドレス登録サイトへのアクセスに用いられるURLが、2次元コードの読み取りに用いられたアプリケーションによって異なるものとなる。
吹き出しに示すように、携帯端末3にインストールされている専用アプリケーション3Aには、2次元コードのリーダ機能が搭載されている。専用アプリケーション3Aは、上述したように、画像提供サービスを利用するために用いられるアプリケーションである。
以下、適宜、専用アプリケーション3Aを専用アプリ3Aという。他のアプリケーション(アプリケーションプログラム)についても同様に、アプリとして省略して説明する。
また、携帯端末3には、2次元コードのリーダ機能を有するアプリとして、2次元コードリーダアプリがインストールされている。2次元コードリーダアプリは、例えば、専用アプリ3Aの提供者である画像提供サービスのサービス事業者とは異なる提供者によって提供されたアプリである。
図17は、携帯端末3のアプリケーション構造の例を示す図である。
図17に示すように、携帯端末3には、携帯端末用のOS(Operating System)上で実行可能なアプリとして、専用アプリ3A、Webブラウザ3B、メールアプリ(メーラー)3C、2次元コードリーダアプリ3Dを含む各種のアプリがインストールされている。このように、携帯端末3には、2次元コードのリーダ機能を有するアプリとして、専用アプリ3A以外のアプリである2次元コードリーダアプリ3Dもインストールされている。
利用者は、図14の2次元コード111の読み取りを、専用アプリ3Aを用いて行うこともできるし、2次元コードリーダアプリ3Dを用いて行うこともできることになる。
Webブラウザ3Bにより表示されるアドレス登録サイトにおいては、アドレスを登録するための操作として、携帯端末3から画像管理サーバ1に対して空メールを送信するための操作が行われる。空メールを送信するための操作が行われた場合、携帯端末3においてはメールアプリ3Cが起動し、画像管理サーバ1に対して空メールが送信される。
写真シール作成装置2によるゲーム中、例えば、アドレス登録サイトの表示を利用して空メールを送信するまでの操作が、利用者により行われる。画像管理サーバ1は、携帯端末3から送信されてきた空メールを受信することにより、空メールの送信元として設定されているメールアドレスから、携帯端末3のメールアドレス、すなわち、写真シール作成装置2のゲームを行っている利用者のメールアドレスを特定し、登録することができる。
空メールを送信してアドレスを登録するための操作を行った利用者は、アドレスの入力以降のゲームを進めることになる。
ゲームが終了し、ゲームにおいて生成された画像が写真シール作成装置2からアップロードされた場合、画像管理サーバ1から携帯端末3に対して、画像(未保存画像)を保存するための操作を行うことを案内するメールである画像保存案内メールが送信される。携帯端末3のメールアドレスは、空メールの送受信によって画像管理サーバ1において特定されている。
画像保存案内メールの本文には、アクセス先を表すURLが記述されている。画像保存案内メールによって携帯端末3に対して通知されるURLが、2次元コードの読み取りに用いられたアプリによって異なるものとなる。
画像管理サーバ1においては、矢印A13の先に示すように、例えば、アドレス登録サイトへのアクセスに用いられたURLに基づいて、2次元コード111の読み取りに用いられたアプリケーションの判定(読み取り方法の判定)が行われる。
2次元コードの読み取りに専用アプリ3Aが用いられたことが特定された場合、矢印A14の先に示すように、アクセス先を表すURLとしてのURL#1が記述された画像保存案内メールが画像管理サーバ1から携帯端末3に対して送信される。携帯端末3においては、メールアプリ3Cにより、画像保存案内メールが表示される。URL#1は、専用アプリ3Aによるアクセス先を表すURLである。
画像保存案内メールに含まれるURL#1に対してアクセスするための操作が利用者により行われた場合、専用アプリ3Aが起動し、矢印A15の先に示すように、専用アプリ3Aにより、確認画面が表示される。確認画面は、図8等を参照して説明したように、ゲームにおいて生成され、画像管理サーバ1に対してアップロードされた画像のうちの、保存された画像を確認することに用いられる画面である。この例においては、画像保存案内メールのURLを押下する操作が、未保存画像を保存するための操作となる。
一方、2次元コード111の読み取りに、専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリ(2次元コードリーダアプリ3D)が用いられたことが特定された場合、矢印A16の先に示すように、アクセス先を表すURLとしてのURL#2が記述された画像保存案内メールが画像管理サーバ1から携帯端末3に対して送信される。携帯端末3においては、メールアプリ3Cにより、画像保存案内メールが表示される。URL#2は、Webブラウザ3Bによるアクセス先を表すURLである。
画像保存案内メールに含まれるURL#2に対してアクセスするための操作が利用者により行われた場合、Webブラウザ3Bが起動し、矢印A17の先に示すように、Webブラウザ3Bにより、Webサイトの確認画面が表示される。
利用者は、Webブラウザ3Bにより表示された確認画面から、保存された画像を確認することができる。
このように、2次元コード111の読み取りが行われた後の携帯端末3の画面は、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが用いられた場合には専用アプリ3Aの確認画面に遷移し、専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリが用いられた場合にはWebブラウザ3Bの確認画面に遷移する。
仮に、2次元コードの読み取りに専用アプリ3Aが用いられたにも関わらず、最終的に表示される確認画面がWebブラウザ3Bの画面(Webサイト)であるとした場合、画面の表示に一貫性を欠き、直感的な操作が困難になる。以上のようにして画面が遷移することにより、利用者は、同じ専用アプリ3Aの画面を用いて、保存された画像の確認までの一連の操作を行うことができる。
<画面表示の詳細>
ここで、画面表示の詳細について説明する。
・2次元コードの読み取りに専用アプリ3Aが用いられた場合
図18は、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが用いられた場合の処理の例を示す図である。
矢印A21に示すように、専用アプリ3Aのリーダ機能によって2次元コード111の読み取りが行われた場合、専用アプリ3Aにおいては、アドレス登録サイトに対するアクセス用のURLであるURL#11が生成される。
図18の例においては、「http://xxxxxxxxxx?aaa=true&bbb=app」の文字列からなるURL#11が生成され、矢印A22に示すようにWebブラウザ3Bに対して供給されている。URL#11に基づいて、アドレス登録サイトに対するアクセスがWebブラウザ3Bにより行われる。なお、文字列として用いられる文字、数字、記号としては、任意のものを用いることが可能である。
図19は、URL#11を構成する情報の例を示す図である。
URL#11を構成する文字列のうちの「http://xxxxxxxxxx?aaa=true」の部分は、例えば2次元コード111に符号化されていた情報である。前半の「http://xxxxx」の部分は、アドレス登録サイトのURLを表す。後半の「xxxxx」の部分は、シールIDを表す。
URL#11を構成する文字列のうちの「aaa=true」は、写真シール作成装置2に表示された2次元コードの読み取りが行われたことを表す。
「http://xxxxxxxxxx?aaa=true」以降の文字列である「&bbb=app」が、専用アプリ3Aにより生成され、付加された部分となる。「bbb=app」は、専用アプリ3Aのリーダ機能によって2次元コード111の読み取りが行われたことを表す。
URL#11に基づいてアクセスが行われることにより、写真シール作成装置2に表示された2次元コードの読み取りが行われたことと、専用アプリ3Aのリーダ機能によって2次元コード111の読み取りが行われたことが画像管理サーバ1に対して通知されることになる。
すなわち、「aaa=true」の文字列は、写真シール作成装置2に表示された2次元コードの読み取りが行われたことを表すフラグF1として用いられ、「bbb=app」の文字列は、専用アプリ3Aのリーダ機能によって2次元コード111の読み取りが行われたことを表すフラグF2として用いられる。
図20は、アドレス登録サイトに対するアクセスが行われた後の画面表示の例を示す図である。
URL#11に基づくアクセスが行われた場合、図20の左側に示すように、携帯端末3のディスプレイ21には、アドレス登録サイトが表示される。図20に示すアドレス登録サイトは、画像管理サーバ1から送信されてきた情報に基づいて、Webブラウザ3Bにより表示される画面である。
図20の例においては、画面の上方に設けられたURL表示欄121にURL#11が表示されている。また、画面の中央付近には、空メールを送信するときに押下されるボタン122が表示されている。
ボタン122が押下された場合、矢印の先に示すように、メールアプリ3Cが起動し、メール送信画面がメールアプリ3Cにより表示される。
図20の例においては、「画像保存案内用空メール送信」の件名が設定され、本文には、文字列#21を含む文章が設定されている。空メールの送信先として画像管理サーバ1のメールアドレスが設定され、送信元として利用者のメールアドレスが設定されている。
所定の送信操作が行われた場合、空メールが画像管理サーバ1に対して送信される。ここで、文字列#21は、シールID、フラグF1,F2などの、URL#11に含まれる情報と同じ情報を暗号化して得られた文字列である。
携帯端末3から送信されてきた空メールを受信した画像管理サーバ1においては、空メールの送信元として設定されているメールアドレスが、ゲームを行っている利用者のメールアドレスとして特定される。また、文字列#21が復号され、シールIDなどが取得される。
画像管理サーバ1においては、メールアドレスとシールIDが紐付けられ、シールIDに基づいて、メールアドレスの登録を行った利用者がゲームにおいて作成した画像を特定することが可能となる。
写真シール作成装置2によるゲーム中、以上のようにして、利用者のメールアドレスとシールIDを含む空メールが画像管理サーバ1に対して送信される。
空メールの送信によってメールアドレスを登録することができるため、利用者は、メールアドレスを入力する手間を省くことが可能となる。すなわち、利用者は、写真シール作成装置2の編集用モニタ2Aに表示されたソフトウェアキーボードなどを操作して、自身のメールアドレスを写真シール作成装置2の表示を用いて入力する必要がない。
一方、画像管理サーバ1は、URL#11に基づくアクセスが行われることにより、写真シール作成装置2に表示された2次元コードの読み取りが行われたことと、専用アプリ3Aのリーダ機能によって2次元コード111の読み取りが行われたことを特定することが可能となる。
図21は、空メール送信後の画面表示の例を示す図である。
ゲームにおいて生成された画像が写真シール作成装置2からアップロードされた場合、画像管理サーバ1から携帯端末3に対して画像保存案内メールが送信される。空メールを送信した利用者の画像がアップロードされてきたことは、空メールによって通知されたシールIDと同じシールIDが管理情報に含めてアップロードされてきたことに基づいて特定される。
この例においては、2次元コード111の読み取りが専用アプリ3Aを用いて行われたことが特定されているため、画像保存案内メールには、専用アプリ3Aによるアクセス先を表すURL#1が含まれる。
画像保存案内メールが画像管理サーバ1から送信されてきた場合、図21の左側に示すように、携帯端末3のディスプレイ21には、専用アプリ3Aによるアクセス先を表すURL#1を含む画像保存案内メールがメールアプリ3Cにより表示される。
画像保存案内メールのURL#1が押下された場合、矢印の先に示すように、専用アプリ3Aが起動し、URL#1に基づくアクセスが専用アプリ3Aにより行われる。URL#1に基づくアクセスが行われた場合、図21の右側に示すような確認画面が専用アプリ3Aにより表示される。図21の右側に示す確認画面は、図8を参照して説明した画面と同じ、保存された画像を確認するための画面である。
このように、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが用いられたことが特定された場合、最終的には、携帯端末3の画面の遷移先は、専用アプリ3Aが表示する確認画面となる。
・2次元コードの読み取りに2次元コードリーダアプリ3Dが用いられた場合
図22は、2次元コード111の読み取りに2次元コードリーダアプリ3Dが用いられた場合の処理の例を示す図である。
矢印A31に示すように2次元コードリーダアプリ3Dによって2次元コード111の読み取りが行われた場合、矢印A32に示すように、2次元コードリーダアプリ3DからWebブラウザ3Bに対して、アドレス登録サイトに対するアクセス用のURLであるURL#12が供給される。
図22の例においては、「http://xxxxxxxxxx?aaa=true」の文字列からなるURL#12がWebブラウザ3Bに対して供給されている。すなわち、2次元コードの読み取りに2次元コードリーダアプリ3Dが用いられた場合、上述したフラグF2は付加されず、2次元コード111に符号化されていた文字列により表されるURL、シールID、およびフラグF1がWebブラウザ3Bに対して供給される。
URL#12に基づいて、アドレス登録サイトに対するアクセスがWebブラウザ3Bにより行われる。
フラグF2が付加されていないURL#12に基づいてアクセスが行われることにより、専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリによって2次元コード111の読み取りが行われたことが画像管理サーバ1に対して通知されることになる。
図23は、アドレス登録サイトに対するアクセスが行われた後の画面表示の例を示す図である。
URL#12に基づくアクセスが行われた場合、図23の左側に示すように、携帯端末3のディスプレイ21には、アドレス登録サイトが表示される。図23に示すアドレス登録サイトは、画像管理サーバ1から送信されてきた情報に基づいて、Webブラウザ3Bにより表示される画面である。
アドレス登録サイトの構成自体は、URL#11に基づくアクセスが行われたときに表示される図20の構成と同じである。図23の例においては、画面の上方に設けられたURL表示欄121にURL#12が表示されている。また、画面の中央付近には、空メールを送信するときに押下されるボタン122が表示されている。
ボタン122が押下された場合、矢印の先に示すように、メールアプリ3Cが起動し、メール送信画面がメールアプリ3Cにより表示される。
図23の例においては、「画像保存案内用空メール送信」の件名が設定され、本文には、文字列#22を含む文章が設定されている。空メールの送信先として画像管理サーバ1のメールアドレスが設定され、送信元として利用者のメールアドレスが設定されている。
所定の送信操作が行われた場合、空メールが画像管理サーバ1に対して送信される。ここで、文字列#22は、シールIDを暗号化して得られた文字列である。
携帯端末3から送信されてきた空メールを受信した画像管理サーバ1においては、空メールの送信元として設定されているメールアドレスが、ゲームを行っている利用者のメールアドレスとして特定される。また、文字列#22が復号され、シールIDが取得される。
写真シール作成装置2によるゲーム中、以上のようにして、利用者のメールアドレスとシールIDを含む空メールが画像管理サーバ1に対して送信される。
このように、2次元コード111の読み取りに2次元コードリーダアプリ3Dを用いることによっても、利用者は、メールアドレスを入力する手間を省くことが可能となる。
一方、画像管理サーバ1は、URL#12に基づくアクセスが行われることにより、専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリによって2次元コード111の読み取りが行われたことを特定することが可能となる。
図24は、空メールの送信後の画面表示の例を示す図である。
ゲームにおいて生成された画像が写真シール作成装置2からアップロードされた場合、画像管理サーバ1から携帯端末3に対して画像保存案内メールが送信される。空メールを送信した利用者の画像がアップロードされてきたことは、空メールによって通知されたシールIDと同じシールIDが管理情報に含めてアップロードされてきたことに基づいて特定される。
この例においては、2次元コード111の読み取りが専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリを用いて行われたことが特定されているため、画像保存案内メールには、Webブラウザ3Bによるアクセス先を表すURL#2が含まれる。
画像保存案内メールが画像管理サーバ1から送信されてきた場合、図24の左側に示すように、携帯端末3のディスプレイ21には、Webブラウザ3Bによるアクセス先を表すURL#2を含む画像保存案内メールがメールアプリ3Cにより表示される。
画像保存案内メールのURL#2が押下された場合、矢印の先に示すように、Webブラウザ3Bが起動し、URL#2に基づくアクセスがWebブラウザ3Bにより行われる。URL#2に基づくアクセスが行われた場合、図24の右側に示すような確認画面がWebブラウザ3Bにより表示される。
このように、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3A以外のリーダ機能を有するアプリが用いられたことが特定された場合、最終的には、携帯端末3の画面の遷移先は、Webブラウザ3Bが表示するWebサイトの確認画面となる。
2次元コード111の読み取りに用いられたアプリに応じて以上のようにして画面の遷移先が切り替えられることにより、利用者は、直感的な操作が可能となる。以上のようにして画面表示を切り替える画像管理サーバ1と携帯端末3の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
<<各装置の構成>>
<画像管理サーバの構成>
図25は、画像管理サーバ1のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図25に示すように、画像管理サーバ1はコンピュータから構成される。複数台のコンピュータから画像管理サーバ1が構成されるようにしてもよい。画像管理サーバ1が複数台のコンピュータから構成される場合、それぞれのコンピュータが協働することにより、画像提供サービスを提供するための各種の処理が実現される。
CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続される。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続される。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、およびドライブ210が接続される。
入力部206は、キーボード、マウスなどより構成される。出力部207は、ディスプレイなどより構成される。
記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどより構成される。記憶部208は、CPU201が実行するプログラム、写真シール作成装置2からアップロードされた画像などの、画像提供サービスを提供するために用いられる各種の情報を記憶する。
通信部209は、インターネット11に対するインタフェースである。通信部209は、写真シール作成装置2と通信を行い、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を受信する。また、通信部209は、携帯端末3との間で通信を行い、画面表示に用いる情報、ダウンロードすることが選択された画像などの各種の情報を携帯端末3に送信する。
ドライブ210は、リムーバブルメディア211に対するデータの書き込み、リムーバブルメディア211からのデータの読み出しを制御する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムをRAM203にロードして実行することにより、画像提供サービスを実現するための処理が行われる。
図26は、画像管理サーバ1の機能構成例を示すブロック図である。
図26に示すように、画像管理サーバ1においては情報処理部241が実現される。画像管理サーバ1は、情報処理部241を有する情報処理装置である。
情報処理部241は、画像取得部251、画像管理部252、画像記憶部253、表示制御部254、通知管理部255、および画像提供部256から構成される。図26に示す機能部のうちの少なくとも一部は、CPU201により所定のプログラムが実行されることによって実現される。
画像取得部251は、写真シール作成装置2からアップロードされ、通信部209において受信された画像を管理情報とともに取得する。画像取得部251は、写真シール作成装置2からアップロードされた画像と管理情報を画像管理部252に出力する。
画像管理部252は、画像取得部251から供給された画像を、管理情報と紐付けて画像記憶部253に記憶させ、管理する。例えば、画像管理部252は、画像記憶部253に記憶させたそれぞれの画像を未保存画像P41として、または保存済み画像P42として管理する。
画像管理部252は、未保存画像P41として管理しているそれぞれの画像の保存可能な期限を管理する。画像管理部252は、保存する画像として選択されなかった画像を、アップロードされてから1週間などの所定の期間の経過後に消去する。
画像管理部252は、それぞれのユーザのアカウントの情報を管理する。画像管理部252は、画像提供サービスに対するログイン操作を行ったユーザの画像を表示制御部254に出力する。また、画像管理部252は、ダウンロードすることが選択された画像を画像提供部256に出力する。
画像記憶部253は、写真シール作成装置2からアップロードされた画像を、管理情報とともに記憶する。画像記憶部253に記憶されている画像は、適宜、画像管理部252により読み出される。
表示制御部254は、携帯端末3のWebブラウザ3Bによるアクセスが行われた場合、アドレス登録サイト、マイページ画面、確認画面などの画面を、画像管理部252から供給された画像などに基づいて携帯端末3に表示させる。
また、表示制御部254は、携帯端末3の専用アプリ3Aによるアクセスが行われた場合、マイページ画面、確認画面などの専用アプリ3Aの画面を、画像管理部252から供給された画像などに基づいて携帯端末3に表示させる。
表示制御部254は、アドレス登録サイトに対するアクセスが携帯端末3により行われた場合、アクセスに用いられたURLに基づいて、2次元コードの読み取りに用いられたアプリケーションを特定し、特定したアプリケーションを表す情報を通知管理部255に出力する。
通知管理部255は、通信部209を制御し、携帯端末3との間でメールの送受信を行う。通知管理部255は、携帯端末3から空メールが送信されてきた場合、空メールの送信元として設定されているメールアドレスを画像管理部252に出力し、ゲームを行っている利用者のメールアドレスとして登録させる。
また、通知管理部255は、表示制御部254により特定された、2次元コードの読み取りに用いられたアプリに応じたURLを含む画像保存案内メールを生成し、利用者に対して送信する。
画像提供部256は、携帯端末3において所定の画像のダウンロードが選択された場合、通信部209を制御し、ダウンロードすることが選択された画像を携帯端末3に送信する。
<携帯端末の構成>
図27は、携帯端末3の構成例を示すブロック図である。
図27に示すように、携帯端末3には、ディスプレイ21の他に、制御部301、通信部302、メモリ303、および操作部304が設けられる。
制御部301は、CPU,ROM,RAMなどより構成される。制御部301は、所定のプログラムを実行することによって、携帯端末3の全体の動作を制御する。
制御部301においては、アプリケーション実行部301Aが実現される。専用アプリ3Aなどの各種のアプリがアプリケーション実行部301Aにより実行されることにより、上述した処理が実現される。
通信部302は、インターネット11を介して、画像管理サーバ1との間で通信を行う。通信部302は、画像管理サーバ1から送信されてきた情報を受信し、制御部301に出力する。また、通信部302は、制御部301から供給された情報を画像管理サーバ1に対して送信する。
メモリ303は、フラッシュメモリなどより構成される。メモリ303が、携帯端末3のローカルストレージに相当する。着脱可能なメモリカードが携帯端末3に装着されている場合、メモリカードがローカルストレージとして用いられるようにしてもよい。
メモリ303は、画像管理サーバ1からダウンロードされた画像、制御部301が実行するアプリケーションなどの各種の情報を記憶する。
操作部304は、各種のボタンや、ディスプレイ21に重ねて設けられたタッチパネルにより構成される。操作部304は、ユーザの操作の内容を表す信号を制御部301に出力する。
ディスプレイ21はLCDなどにより構成され、各種の情報を表示する。ディスプレイ21には、通信部302において受信された情報に基づいて、上述したような各種の画面が表示される。
<<各装置の動作>>
<画像管理サーバの動作>
ここで、図28のフローチャートを参照して、画像提供サービスを提供する画像管理サーバ1の処理について説明する。
図28の処理は、例えば、携帯端末3において2次元コード111の読み取りが行われ、アドレス登録サイトに対するアクセスが行われたときに開始される。
ステップS1において、画像管理サーバ1の表示制御部254は、携帯端末3のWebブラウザ3Bによるアクセスに応じて、アドレス登録サイトの画面を表示させる。
ステップS2において、表示制御部254は、アドレス登録サイトに対するアクセスに用いられたURLに基づいて、2次元コード111の読み取りに用いられたアプリケーションを特定する。
ステップS3において、通知管理部255は、携帯端末3から送信されてきた空メールを受信する。空メールの送信元として設定されているメールアドレス、および、空メールに含まれる文字列#21を復号することで取得されたシールIDは、画像管理部252に供給される。
ステップS4において、画像管理部252は、空メールを送信した利用者のメールアドレスとシールIDを紐付けて登録する。
ステップS5において、画像管理部252は、利用者のメールアドレスのドメインが使用可能なドメインであるか否かを判定する。使用可能なドメインではないと判定された場合、処理は終了される。
一方、使用可能なドメインであるとステップS5において判定された場合、処理はステップS6に進む。
ステップS6において、画像管理部252は、空メールを送信した利用者の画像が写真シール作成装置2からアップロード済みであるか否かを判定し、アップロード済みであると判定するまで待機する。
空メールを送信した利用者の画像がアップロード済みであるとステップS6において判定された場合、ステップS7において、表示制御部254は、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aのリーダ機能が用いられたか否かを判定する。
2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aのリーダ機能が用いられたとステップS7において判定された場合、ステップS8において、通知管理部255は、専用アプリ3Aのアクセス先を表すURL#1を本文に記述した画像保存案内メール(図21の左側)を送信する。
ステップS9において、表示制御部254は、画像保存案内メールのURL#1が利用者によって押下され、専用アプリ3Aによるアクセスが行われることに応じて、確認画面(図21の右側)を表示させる。
一方、ステップS7において、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが用いられていないと判定された場合、ステップS10において、通知管理部255は、Webブラウザ3Bのアクセス先を表すURL#2を本文に記述した画像保存案内メール(図24の左側)を送信する。
ステップS11において、表示制御部254は、画像保存案内メールのURL#2が利用者によって押下され、Webブラウザ3Bによるアクセスが行われることに応じて、確認画面(図24の右側)を表示させる。
ステップS9またはS11において確認画面が表示された後、処理は終了となる。
<携帯端末の動作>
次に、図29および図30のフローチャートを参照して、携帯端末3の処理について説明する。
図29および図30の処理は、例えば、写真シール作成装置2の編集用モニタ2Aに2次元コード111が表示され、2次元コード111の読み取りを行うことが写真シール作成装置2により案内されたときに開始される。利用者は、写真シール作成装置2による案内に従って、自身の携帯端末3を操作し、2次元コード111の読み取りに用いるアプリを起動させることになる。
ステップS31において、アプリケーション実行部301Aは、2次元コード111の読み取りに用いるアプリとして専用アプリ3Aが選択されたか否かを判定する。
2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが選択されたとステップS31において判定した場合、ステップS32において、アプリケーション実行部301Aは、専用アプリ3Aを起動する。
ステップS33において、専用アプリ3Aを実行するアプリケーション実行部301Aは、編集用モニタ2Aに表示された2次元コード111が読み取られたか否かを判定し、読み取られたと判定するまで待機する。
2次元コード111が読み取られたとステップS33において判定した場合、ステップS34において、専用アプリ3Aを実行するアプリケーション実行部301Aは、専用アプリ3Aのリーダ機能によって読み取りが行われたことを表すフラグF2などを付加したURL#11を生成する。
ステップS35において、アプリケーション実行部301Aは、Webブラウザ3Bを起動し、URL#11に基づいてアドレス登録サイトにアクセスする。携帯端末3のディスプレイ21には、アドレス登録サイトの画面がWebブラウザ3Bによって表示される。
ステップS36において、Webブラウザ3Bを実行するアプリケーション実行部301Aは、空メールの送信が選択されたか否かを判定し、空メールの送信が選択されたと判定するまで待機する。
アドレス登録サイトのボタン122が利用者により押下されたことから、空メールの送信が選択されたとステップS36において判定された場合、ステップS37において、アプリケーション実行部301Aは、メールアプリ3Cを起動し、空メールを画像管理サーバ1に送信する。ここで送信された空メールを受信することに応じて、専用アプリ3Aによるアクセス先を表すURL#1が記述された画像保存案内メールが画像管理サーバ1から送信されてくる。
ステップS38において、メールアプリ3Cを実行するアプリケーション実行部301Aは、画像保存案内メール(図21の左側)を受信し、ディスプレイ21に表示させる。
ステップS39において、メールアプリ3Cを実行するアプリケーション実行部301Aは、画像保存案内メールのURL#1が利用者により押下されたか否かを判定し、押下されたと判定するまで待機する。
画像保存案内メールのURL#1が押下されたとステップS39において判定した場合、ステップS40において、専用アプリ3Aを実行するアプリケーション実行部301Aは、URL#1に基づいて画像管理サーバ1にアクセスし、確認画面(図21の右側)を表示させる。
一方、ステップS31において、2次元コード111の読み取りに専用アプリ3Aが選択されていない、すなわち、2次元コードリーダアプリ3Dが選択されたと判定された場合、処理はステップS41に進む。
ステップS41において、アプリケーション実行部301Aは、2次元コードリーダアプリ3Dを起動する。
ステップS42乃至S47の処理は、基本的に、ステップS33乃至S39の処理と同様の処理である。
すなわち、ステップS42において2次元コード111が2次元コードリーダアプリ3Dを用いて読み取られたと判定された場合、ステップS43において、アドレス登録サイトに対するアクセスがWebブラウザ3Bにより行われる。
ステップS44において空メールの送信が選択されたと判定された場合、ステップS45において、空メールが画像管理サーバ1に対して送信される。ここで送信された空メールを受信することに応じて、Webブラウザ3Bによるアクセス先を表すURL#2が記述された画像保存案内メールが画像管理サーバ1から送信されてくる。
ステップS46において、画像保存案内メールが受信され、ディスプレイ21に表示される。
画像保存案内メールのURL#2が押下されたとステップS47において判定された場合、ステップS48において、Webブラウザ3Bを実行するアプリケーション実行部301Aは、URL#2に基づいて画像管理サーバ1にアクセスし、確認画面(図24の右側)を表示させる。
ステップS40またはS48において確認画面が表示された後、処理は終了となる。
以上の一連の処理により、利用者は、画像保存案内メールを受け取るためのメールアドレスを容易に登録することが可能となる。
また、専用アプリ3Aを用いて2次元コード111の読み取りを行った場合には専用アプリ3Aの確認画面が表示されるため、利用者は、同じ専用アプリ3Aの画面を用いて、一連の操作を直感的に行うことができる。
専用アプリ3Aを用いて2次元コード111の読み取りを行った場合にも、Webブラウザ3Bを起動させて確認画面を表示させる必要があるとした場合、アプリを切り替えるなどの煩雑な操作が必要となるが、そのような操作が不要となる。
2次元コード111の読み取りに用いられたアプリに応じて遷移先が切り替えられることから、画像管理サービスを提供する事業者としても、遷移先が複数用意されている場合であっても1つの2次元コードを用意するだけで済む。通常、遷移先が複数用意されている場合、それぞれの遷移先用の2次元コードを用意しておき、遷移先に応じた2次元コードを選択して読み取らせる必要があるが、そのような用意をしておく必要がない。
<<変形例>>
・2次元コードの読み取り装置の例
2次元コードの読み取りに用いられる装置が携帯端末3であるとしたが、携帯端末3との間で通信を行うことが可能な各種の装置を用いて、2次元コードの読み取りが行われるようにしてもよい。そのような装置には、例えば、専用のリーダ装置、腕時計型、眼鏡型などの各種のウェアラブル端末、携帯端末3とは異なる撮像装置が含まれる。
2次元コードの読み取りに用いられたアプリケーションに応じて遷移先が切り替わるのではなく、読み取りに用いられた装置に応じて、携帯端末3の画面の遷移先が切り替わるようにしてもよい。
すなわち、携帯端末3の画面の遷移先が、2次元コードの各種の読み取り方に応じて切り替わるようにすることも可能である。
・2次元コードの用途の例
2次元コード111が、Webブラウザ3Bを起動させ、アドレス登録サイトにアクセスすることに用いられるものとしたが、他の用途に用いられるようにしてもよい。
メールアプリ3Cを起動させ、空メールを送信することに2次元コード111が用いられるようにしてもよい。この場合、上述したアドレス登録画面の表示を経由することなく、直接、空メールの送信画面がメールアプリ3Cにより表示され、空メールの送信が行われることになる。
また、アドレス登録サイトに対するアクセスがWebブラウザ3Bにより行われるものとしたが、専用アプリ3Aなどの、画像管理サーバ1に対するアクセスが可能な所定のアプリにより行われるようにしてもよい。画像管理サーバ1においては、アクセス先として用いられたURLに付加されているフラグに基づいて、2次元コードの読み取りに用いられたアプリが特定される。
以上の処理が、写真シール作成装置2に表示された2次元コードを読み取ることに応じて行われるものとしたが、シール紙に印刷された2次元コードを読み取ることに応じて行われるようにしてもよい。このように、画面遷移のトリガとなる2次元コードを提示するために各種の装置、媒体を用いることが可能である。
・遷移先の例
画面の遷移先が、専用アプリ3Aの画面またはWebブラウザ3Bの画面であるものとしたが、メールアプリ3Cの画面に遷移するようにしてもよいし、所定のSNSを利用するためのアプリであるSNSアプリの画面などの、各種のアプリの画面に遷移するようにしてもよい。
携帯端末3に複数のSNSアプリがインストールされており、それぞれのSNSアプリに2次元コードの読み取り機能が搭載されている場合、2次元コードの読み取りに用いられたSNSアプリを表すフラグが、上述したフラグF2としてURLに付加される。
例えば、第1のSNSアプリのリーダ機能を用いて2次元コードの読み取りが行われた場合、第1のSNSアプリのリーダ機能が用いられたことを表す値を含むフラグが設定され、第2のSNSアプリのリーダ機能を用いて2次元コードの読み取りが行われた場合、第2のSNSアプリのリーダ機能が用いられたことを表す値を含むフラグが設定される。
2次元コード内に上記フラグが含まれており、例えば第1のSNSアプリのリーダ機能を用いて2次元コードの読み取りが行われた場合、第1のSNSアプリのリーダ機能が用いられたことを表す値を含むフラグが設定されたURLがWebブラウザ3Bに対して供給されるようにしてもよい。
この場合、空メールを送信したことに応じて画像管理サーバ1から送信されてくる画像保存案内メールには、第1のSNSアプリを起動させて、確認画面に対するアクセスを第1のSNSアプリにより行うことを表すURLが含まれる。これにより、ユーザは、画像保存案内メールに含まれるURLを押下することによって、第1のSNSアプリを起動させ、第1のSNSアプリにより表示される確認画面上で、画像を確認(取得)することが可能となる。
画像管理サービスに非対応の写真シール作成装置において表示された2次元コードが読み取られた場合、その装置が対応するサービスの画面に携帯端末3の画面が遷移するようにしてもよい。
証明写真の撮影が写真シール作成装置2において行われた場合、証明写真用の確認画面に携帯端末3の画面が遷移するようにしてもよい。
空メールを送信した利用者の属性が判定され、所定の条件を満たす利用者に対してのみ、画像保存案内メールが送信されるようにしてもよい。
・画面遷移の切り替えとなるトリガの例
画面の遷移先が2次元コード111の読み取りに用いられたアプリに応じて切り替えられるものとしたが、遷移先の切り替えのトリガとなる内容は、他の内容であってもよい。
例えば、携帯端末3のOSの種類に応じて画面の遷移先が切り替えられるようにしてもよい。
また、端末IDなどの、携帯端末3に割り当てられた識別子に応じて画面の遷移先が切り替えられるようにしてもよい。
携帯端末3において用いられている言語の種類に応じて画面の遷移先が切り替えられるようにしてもよい。
・プログラムの例
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、汎用のパーソナルコンピュータなどにインストールされる。
インストールされるプログラムは、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)や半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディアに記録して提供される。また、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供されるようにしてもよい。
コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
なお、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能を、ネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。