JP7383024B2 - 固定クランプとアラインメント装置 - Google Patents

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Description

本発明は、特に、脛骨切除用の、脛骨または脛骨のくるぶし、足首、足、足首関節、等の患者の四肢を固定クランプするための、アラインメント装置用固定クランプ/固定クリップであって、第1クランプアームと第2クランプアーム、調節ロッドへの取り付け用の取り付け部を備えるフレーム装置、並びに、前記第1及び第2クランプアームがそれぞれ第1及び第2回転軸心回りで回転可能に取り付けられる第1回転継手と第2回転継手を有する固定クランプ/固定クリップに関する。更に、本発明は、隣接請求項の前提部による、脛骨切除ガイド用のアラインメント装置/調節ガイドに関する。
発明の背景
患者の骨、特に、脛骨、の正確な切除は、関節補綴を移植する手術の成功にとって非常に重要である。一方において骨の除去程度を最小化しつつ、他方において、欠陥を有する骨組織のすべてが除去されるようにするためには、切除の平面は、ここに正確に局所化される必要がある。解剖学的軸、特に、脛骨軸に対する前記平面のアラインメントを、関節運動の全範囲に渡る関節の関節面のアラインメントを保証するために、手術の間、連続的にモニタリングする必要がある。
膝関節の脛骨切除平面の正確な画定は、通常、アラインメント装置、或いは、足首近くで脛骨から離間して固定される円柱状調節ロッドを備える調節ガイド(ソーブロック用)を使用して設定される。前記調節ロッドは、対応の解剖学的脛骨軸に(実質的に)平行に脛骨に沿って延出する。その後、切除平面を、脛骨軸に対して画定することができる。最後に、アラインメント装置に取り付けられたソーイングブロック又はガイドブロック(切断ブロック/ガイド装置)が切除の平面を画定する。通常、前記ガイドブロックは、外科器具(ソー)の往復平面切断エッジがそれを通過する通路間隙を有している。
前記脛骨切除平面のアラインメントを調節するためには、患者の足首近くに固定クランプが取り付けられ、これは患者の足に面するその一端部において前記調節ロッドに固定され、その他端部(端部部分)には前記ソー/ガイドブロックが固定されているか若しくは固定可能である。
従来技術
従来技術において、種々の形状のアラインメント装置及びそれに関連する固定クランプが開示されている。
例えば、米国特許出願公開第2016/0367291号明細書(特許文献1)は、二つのロッド形状コンポーネントを備える調節ガイドを開示し、前記コンポーネントのそれぞれは、その端部にボール継手を有し、足又は脚の左右において脛骨軸に対して実質的に対称に配置されている。踵骨に打ち込まれるネジを備えるU形状フレームの形態の固定クランプによって前記二つのロッド状コンポーネントを固定する。前記調節ガイドは、ガイドブロックまたはガイド装置のアラインメントのための複数の調節可能性を有するものである。しかしながら、踵骨へのネジ込みによる固定のため骨の物質が不必要に除去され、健康な骨組織がダメージを受けるという欠点がある。又、その遠位側の固定を後に変更したり調節したりすることができない。
米国登録特許第6,221,035号明細書(特許文献2)は、脛骨切除に使用されるアラインメント補助用の(固定)クランプを開示している。このクランプは、二つのバネ式クランプアームを有し、これらアームのそれぞれは、フレームに対して回転軸心回りで回転可能である。これらクランプアームは、開放位置へと移動され、脛骨との接触後、手動解除装置によって解除される。バネの予荷重によって、それらは次に足首関節又は脛骨を取り囲み、そしてそれをクランプする。前記クランプアームには閉じ方向にプリテンションが付与されている。前記バネ予荷重によって、圧力はめ(force-fit fixation)が行われるが、これには、そのクランプ力によって患者の体に血腫(hematomas)が生じるという欠点がある。又、クランプ力を調節することは不可能である。
米国特許出願公開第2017/0245893号明細書(特許文献3)も、アラインメント装置と、関連の固定装置を開示している。一実施例において、アラインメント装置の固定ポイントを固定するために踵骨にネジがねじ込まれる。中国実用新案出願第205379351号明細書(特許文献4)も、ネジが固定のために足骨にねじ込まれるアラインメント装置を開示している。
米国登録特許第5,197,944号明細書(特許文献5)は、整形外科器具、具体的には、外科医が、その片方の手によって、脛骨アラインメントアセンブリの一部として足首クランプを患者に固定することを可能にする足首クランプ又は固定クランプを開示している。特に、このクランプは、クランプが使用のために位置決めされるまで、クランプの可動アームを開放位置に固定するロック機構を有し、位置決め時には、クランプのアームの前記ロック機構を解除することができ、その後、クランプは、患者の足首回りでプリテンションによってしっかりと固定される。これによって両アームは、開放位置と閉じ位置との間で移動可能であり、バネによって、使用中に患者の足首をグリップする前記閉じ位置をとるようにプリテンションされている。この目的のために、前記アームはアームの枢支点近くに位置する、ノッチ付き端部を有している。このノッチは、ラッチとの協働で、両アームを開放位置に固定するように機能する。前記ラッチは、当該ラッチを各可動アームから解除するべく手動で押し下げることが可能な外部圧力プレート面を有している。
しかしながら、従来技術の一つの問題は、患者の足首への固定が、単なる力はめによるものであるか、もしくは、クランプアームが力はめによってプリテンションされているが、形状フィットによって位置保持されるものではない(これによって、クランプアームのその本来の弾性によって位置決めが不十分なものとなる)か、或いは、ネジを固定のために(健全な)骨にねじ込む必要がある(これによって、更に、患者にストレスがかかるとともに、感染のリスクも増大する)。これにより、前記力はめ接続の場合、取り外し可能な固定となるが、これは、寸法精度に関する高い要件又は当初に記載した切除平面のアラインメントに対する精度により不十分であって、そして、ネジによる固定の場合は、骨に対するダメージにつながり、これは不要であって回避されなければならないものである。更に、弾性的にプレストレスされたクランプアームのクランプ力によって、患者の体部分に血腫が生じる。又、クランプ力は患者のそれぞれの生体構造に依存することから、従来の技術の固定クランプによってはすべての解剖学的サイズがカバーされるものではない。したがって、様々なタイプの固定クランプを製造し利用可能にしておくことが必要である。
米国特許出願公開第2016/0367291号明細書 米国登録特許第6,221,035号明細書 米国特許出願公開第2017/0245893号明細書 中国実用新案出願第205379351号明細書 米国登録特許第5,197,944号明細書
発明の要旨
したがって、本発明の課題は、従来技術の問題点を回避又は少なくとも低減することにあり、特に、単純、確実かつ迅速な固定と、体の四肢/手足、特に、足首関節及び脛骨、又はその周りでのその固定の簡単で迅速な解除を可能にする固定クランプ及びアラインメント装置を提供することにあり、ここで、前記固定クランプと前記アラインメント装置とは、体四肢、特に、足首関節の異なる生体構造用に適合されており、そして、あらゆる生体構造に使用でき、そしてそれらの手術態様と構成とによって血腫が防止され、そして、前記固定クランプのクランプ力を離散的ステップで調節することが可能である。
この課題は、請求項1の特徴による固定クランプと独立請求項10の特徴のアラインメント装置、によって解決される。
したがって、本発明の中心概念は、クランプアーム/クランプフィンガの可動性を判定すること、更に、それらによって発生されるべきクランプ力をそれらの固有のフレキシビリティによって決めるのではなく、それぞれのケースにおいて、互いに対して揺動可能で、変えることが可能な、クランプアーム/クランプフィンガの開放の度合いを、それによって変化させることが可能な、自動ロック継手/ヒンジを備えるクランプアーム/クランプフィンガ(従来技術と異なるその形状はリジット/安定的である)を構成することにあり、そして前記クランプ力は、たとえ外力が除去されてもそれらの自動ロック作用によって閉じ方向において外部から意図(計量)されるように、クランプアーム/クランプフィンガに付与される調節力の関数として維持することが可能である。好適には、開放方向におけるクランプアームの独立した移動に対する前記継手/ヒンジの自動ロック作用は、(ラチェット状)手動解除可能ラッチ機構によって達成され、これは、好ましくは、各継手/ヒンジの領域に配置され、対応のクランプアーム/クランプフィンガを、クランプアームがそれに対してヒンジ止め/取り付けられているベースに対して、開放方向に支持/ラッチする。
具体的には、本発明の前記課題は、本発明によるジェネリックな固定クランプにおいて、第1クランプアーム/クリップアーム及び第2クランプ/クリップアームを、以後、フレーム装置と称するベースに対して、少なくとも一つの位置、好ましくは、複数の選択可能な揺動位置で形状フィット的にラッチし、開放回転方向において前記各回転継手回りでの前記第1又は第2クランプアームの揺動を阻止する、ラッチ機構によって達成される。前記開放回転方向は、前記クランプアーム(クランプフィンガとも称する)(の先端部)が互いから離間移動し、それによって前記固定クランプを開放する回転方向である。前記クランプアームの前記形状フィット及びの開放回転の阻止によって、ユーザは、クランプアームのクランプ又は幾何学的固定、そして最終的にはクランプ力、を離散的に調節することができる。力ロック固定のためにもはやクランプバネは不要であり、固定は、前記ラッチ機構によって確実に達成/保持される。したがって、ユーザは、前記両クランプアームを(閉じ回転方向に)手動で押して、それらを前記ラッチ機構を介して少なくとも一つの位置にロックすることができる。前記両クランプアームが足首関節回りに取り付けられた時、それらは、それらの幾何学形状(ジオメトリ)により、例えば、生体組織の弾性との協働で、タイトなフィットを達成するべく、後者に対して軽く押すことができる。しかし、クランプアームが、制御されていない、そしておそらくは多大なクランプ力を超えた閉じた回転方向にさらに圧縮され、バネプリテンションが加えられていないので、血腫の形成を抑制することができる。更に、ユーザは、前記プリテンション力に抗してクランプアームを再び押す必要がなく、ユーザは、前記形状閉じ状態が何らかの方法で解除された時には、両クランプアームをそれらの元の位置へと戻し移動することができる。これによって取り扱いが改善される。又、バネ力が常に、所定の値に対応していること、特に、それが所定時間に亘って、そのプリテンションを喪失することを確認する必要がない。これによって、又、メンテナンスの必要性が単純化又は除去される。
好適な実施例は、従属請求項にクレームされているが、これらについて次に説明する。
好適実施例において、前記ラッチ機構は、有効化及び無効化可能である。前記固定クランプを解除するためには、前記クランプアームが、確実なロック係合から解除されなければならない。この目的のために、前記ラッチ機構を無効化することができ、ここで、アクティブな係合または形状フィットがキャンセルされる。好ましくは、前記ラッチ機構は手動で有効化及び無効化可能である。
特に、前記ラッチ機構は、ラチェット機構として実現される。ラチェットホイール(ギアホイール)と(バネ予荷重)戻り止めとを備えるラチェット機構は、その歯の特殊な歯幾何学形状によって一方向での回転移動が可能となり、反対の回転方向でロックする特に好適な構成である。前記ラチェット機構によって、固定クランプが閉じ回転方向に移動することを許容し、開放回転方向におけるその反対の移動をロックする。
本発明の一態様によれば、前記フレーム装置に設けられた前記ラチェット機構は、前記第1クランプアームおよび/または第2クランプアームに関連する関連する回転継手の回転軸心に対して平行な回転のロッキング軸心を有する、一つ、好ましくは、二つ、のラチェット爪を有する。前記ラチェット爪は、関連のクランプアームの開放回転方向を確実にロックするべく回転のチルト軸心回りでチルト方向においてプリテンションされ、そして、ラチェット爪は、プリテンションに対する傾斜回転軸の周りの傾斜運動によって解放され、これにより、関連のクランプアームは、その回転軸心回りで自由に回転可能であり、ロックされない。このようなシステムは、その機能において、戻り止めがバネプリテンションされ、ラチェットホイールに係合するラチェット機構に類似する。前記ラチェット爪は、更に、ユーザが手動でそれを解除又はロック解除することも可能にする。この目的のために、前記ラチェット爪は、プレスし、前記プリテンションに抗してチルトさせることができ、ラチェット機構は(力はめ)係合からから出て、無効化される。もしもラチェット爪が再び解除されると、プリテンションによりアクティな係合の「通常の状態」に戻り、ラチェット機構の形のラッチ機構が再び有効になる。
好ましくは、前記ラチェット爪は、対応のクランプアームに面するその側にランプ(斜面)構造又はラッチフックを備えることができ、前記ラチェット爪をプリテンションに抗して手動で移動させるために、関連のクランプアームから離間するその側に、指に適合する、凹部グリップ、特に、リブ構造(ribbed)を備えることができる。これはユーザに対して、ラチェット機構を無効化するためにプレスされるべき領域を示す。オプションでリブ構造を追加することが可能な凹部の形状によって、標的化され安全な有効化をサポートする。
更に別の好適実施例によれば、前記固定クランプは、前記ラチェット爪を、それが関連のクランプアームとの作動係合状態にある(チルト)位置にロック/規制/固定可能で、更に、前記クランプアームの意図されないロック解除及び解除が防止されるべく前記回転のチルト軸心回りでのチルト移動を阻止可能な、ロック機構を備えることができる。これにより、前記ロック機構は、ユーザが明確にロック機構をロック状態からロック解除状態へと変化させるまで、前記ラチェット爪と関連のクランアームとの間の(形状フィット)作動係合をロック状態に留まらせる。その後初めて、ラチェット爪は、手動で有効化可能となり、前記作動係合をキャンセルし、ラチェット機能を無効化することが可能となる。そのようなロック機構は、例えば、進行中の手術及び切除中に、前記固定クランプが不意に解除されて、前に画定された切除平面が失われることを防止する安全機構を意味する。
一好適実施例において、前記第1クランプアームおよび/または前記第2クランプアームは、特に、バネによって、前記閉じ回転方向の反対の開放回転方向においてプリテンションすることができる。これにより、前記ラッチ機構の開放回転方向でのロックと、開放回転方向における前記プリテンションとが最適に協働するようになる。もしも、(形状フィット)ロックが今ラッチ機構によって解除されたならば、前記クランプアーム(単数または複数)は、前記プリテンションによってその/それらの開放位置へと自動的に戻される。
更に別の好適実施例によれば、前記フレーム装置は、V形状、又はY形状であって、フレームベースと、更に、第1フレーム支部と第2フレーム支部とを有し、ここで、前記第1フレーム支部と前記第2フレーム支部とは、前記フレームベース上においてその変位方向において、並進移動可能であり、これにより、前記第1及び第2フレーム支部の前記取り付け部に対するアラインメントが調節可能となる。これは、ユーザに対して、横断平面における前記調節ロッドに対する固定クランプの更なる調節オプションを提供する。したがって、前記脛骨切除の平面を、脛骨軸に対してある程度回転又はチルトさせることができる。
特に、前記固定クランプは、前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間で対称軸心に対して回転対称とすることができ、これにより、前記固定クランプは、前記第1クランプアームの側と前記第2クランプアームの側とにおいて同じコンポーネントを有することになる。具体的には、前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとが、同じコンポーネントであり、前記第1フレーム支部と前第2フレーム支部とが同じコンポーネントであり、ラチェット機構形状の前記ラッチ機構の第1ラチェット爪と第2ラチェット爪が同じコンポーネントである。これによって、必要なコンポーネントの数が非常に少ないモジュールシステムが作り出され、生産と互換性とが改善される。
一好適実施例において、前記フレーム装置は、前記第1フレーム支部の位置および/または前記第2フレーム支部の位置を前記変位方向において前記フレームベースに対して調節するための少なくも一つの回転装置/回転調節装置を備えることができる。具体的には、前記回転装置は、前記第1フレーム支部と前記第2フレーム支部とに軸心方向において固定的に取り付けられ、前記フレームベースに対するアラインメントを調節し、それによって、取り付け位置、そして、オプションとして、前記第1フレーム支部と前記第2フレーム支部との間の距離、を調節するべく前記フレームベースに内歯部を備えるブロックに係合する、外歯部を備える止めネジ/歯部付きスピンドルとして構成される。
本発明の前記課題は、補綴の移植用の膝関節を作成するのに使用される脛骨切除ガイド用のジェネリックな調節ガイド又はアラインメント装置であって、患者の脛骨とアラインメント可能な調節ロッドと、脛骨の切除又は手術中に、ツールをガイドするべく、前記調節ロッドの一端部に設けられるガイド装置と、前記調節ロッドの他端部に、又は調節ロッドの他端部に向けて配置されて、前記調節ロッドを脛骨に対して固定するべく前記患者の脛骨回りに係合/包囲し固定する固定クランプとを有するものにおいて、本発明によれば、本発明による固定クランプを使用することによって解決される。前記アラインメント装置は、本発明による前記固定クランプによって、患者の脛骨上に、又は、脛骨に対して迅速かつ容易にアラインメントされ配置することができ、前記アラインメント装置を再位置決め又は除去するために同様に容易に再び解除可能である。取り扱いが大きく単純化され、血腫が防止される。
好適実施例による本発明のアラインメント装置を示す斜視図である。 好適実施例による本発明の固定クランプを示す斜視図である。 図2の固定クランプの拡大部分を示す斜視図である。
これらの図面はその性質において略図的であって、本発明の理解のために役立つものにすぎない。同じ部材には同じ参照符号が与えられている。
本発明の好適実施例を以下、添付の図面を参照して説明する。
図1は、好適実施例による本発明の固定クランプ2による膝関節補綴の移植のために膝関節を準備するのに使用される脛骨切除ガイド用の、本発明の好適実施例によるアラインメント装置1の斜視図を示している。
前記アラインメント装置1は、ハンドル5がリジッドに取り付けられた調節ロッドとしての長さ調節可能テレスコピックロッド4を有し、これにより前記テレスコピックロッド4は、患者(図示せず)の脛骨に対してアラインメントすることができる。患者に対してアラインメントされた時に患者の太腿に面する前記テレスコピックロッド4の一端部には、それを通してツールを挿入又はガイド可能な切断間隙又はガイド間隙8としてブロックを貫通する平面通路間隙又は通路開口部を備える(ソー)ブロック形状の(ツール)ガイド装置6が取り付けられている。前記(平面)切断間隙8は、切除の平面を画定する。本発明による前記固定クランプ2は、患者に対してアラインメントされる時に足に向けて回される前記ガイド装置6の反対側の前記テレスコピックロッド4の端部にヒンジ止め又は固定されている。図2及び3を参照し以下に詳述する、前記固定クランプ2は、前記アラインメント装置1のための固定ポイントを画定するように機能し、そして、この目的のために、患者の足首をグリップ/包囲(クランプ的に)する。
前記固定クランプ2は、前記取り付けロッド4への接続/固定/アセンブリ用の取り付け部としてのブロック状長手カンチレバー(片持ち)アーム/カンチレバー10を有する。前記カンチレバーアーム10は、通路間隙11の形状の通路開口部をその長手軸心Lに沿って有し、ここで、前記テレスコピックロッド4の足に面する端部は、前記通路間隙11内へと又はそれを通して突出し、それによって、好ましくは、前記長手スリット11によって形成される前記カンチレバーアーム10の二つのクランプを弾性的に押し広げる。幾何学的相互作用により、前記固定クランプ2は、矢状面における位置、又は、固定クランプ2とガイド装置8との間のオフセット、を調節するべく前記調節ロッド4に対して長手方向に並進変位可能である。更に、前記カンチレバーアーム10は、(追加の)プリテンション装置(カンチレバーアームの自由端部に象徴的に図示されている)を備えることができ、これにより、それらによってクランプされたテレスコピックロッド4上のカンチレバーアーム10の二つのクランプのクランプ力を更に増大させることができる。
図1からわかるように、前記ハンドル5上に、多数のハンドリング手段(有効化ボタン/有効化ホイール)を設けることができ、これらによって、例えば、前記テレスコピックロッド4の機能、又は、テレスコピックロッド4上のハンドル5の位置調節を行うことができる。
図2及び3は、本発明による前記固定クランプ2の斜視図と部分斜視図とをそれぞれ示している。
前記固定クランプ2は、Y(Y状フォーク)形状の(リジッド)ベースフレーム装置12を有し、固定クランプ2は、対称軸S回りで回転対称である。換言すると、前記フレーム装置12は、体四肢のための一種の支持凹部/支持フォークとして形成されている。第1(リジッド)クランプアーム(クランプフィンガ)14aと第2(リジッド)クランプアーム(クランプフィンガ)14bとが、対称面Sから離間した前記Y形状フレーム装置12の両端部18において、それぞれ、第1回転軸心D1回りで第1回転継手16aに、そして、第2回転軸心D2回りで第2回転継手16bとに回転可能に取り付け又はヒンジ止めされている。前記フレーム装置12のこれらの端部18は、それぞれ、側方から見た時、フォーク/溝形状であり、或いは、前記回転軸心D1,D2の方向から見た時は、これら端部18の二つの平坦で、平行な(内部)面間の間隙/凹部/溝を有し、これにより、対応のクランプアーム14a,14bが、ヒンジ状に、フォーク形状端部18の間に囲まれる。前記フレーム装置12の対応の歯部としての内歯部に螺合される、(短い)端部上での軸心方向固定位置決めのための外側歯部を有するヒンジピン20が、前記クランプアーム14a,14bを位置保持し、各回転軸心D1,D2回りでの回転移動を可能にしている。
図2において、前記固定クランプ2が、前記両クランプアーム14a,14bが開放されて、固定クランプ2を、それを後にグリップ/包囲するべく、特に患者の脛骨のくるぶし上に配置することが可能な、(開放)状態で図示されている。これに対して図3は、両クランプアーム14a,14bが、更に閉じ回転方向(矢印を参照)において、各回転継手16a,16b回りで、すなわち、回転軸心D1,D2回りで前記対称面Sに向けて、回転された固定クランプ2の状態を示している。この状態において、前記二つのクランプアーム14a,14bは、脛骨のくるぶしを幾何学的にグリップ/包囲し、脛骨と足首関節とをそれぞれクランプする。この(閉じ/固定)状態において、前記固定クランプ2は、脛骨、すなわち脛骨軸心、の反対側、にしっかりと配置され、アラインメント装置1のための固定されたポイントを画定する(図1を参照)。
前記クランプアーム14a,14bを、前記フレーム装置12に対して各(回転)位置に保持するために、或いは、それらを前記開放方向に固定/ロックするために、前記固定クランプ2は、好ましくは形状フィット式ラッチ機構、特に、ラチェット機構22の形態の、自動ロック/保持機構を有しているが、但し、ここでは、前記保持機構は、摩擦ロック機構であってもよいことが指摘される。図示されている特定の実施例において、前記第1クランプアーム14aと第2クランプアーム14bとのために、それぞれ、二つのラチェット機構22が設けられている。このラチェット機構22は、それぞれ、前記第1クランプアーム14aと第2クランプアーム14bとを、閉じ回転方向において選択可能な複数の(回転)位置にぴったりと係合し、後述するように、前記開放回転方向においては、各クランプアーム14a,14bをロックする。
前記ラチェット機構22は、形状フィットラッチ用のラチェット爪24を有し、これは、回転のチルト軸心回りで揺動可能に前記フレーム装置12に受け入れられている。前記回転チルト軸心は、好ましくは、前記対応の回転継手16a,16bの回転軸D1,D2に対して平行である。前記ラチェット爪24とクランプアーム14,14bとは、更に、好ましくは、前記回転軸D1,D2に方向に対して直交する共通の平面に位置し、回転軸D1,D2の方向において互いに高さの差又はオフセットを有さない。前記ラチェット爪24のクランプアーム14a,14bに面する側は、好ましくは、ランプ構造26の形態のラッチ構造/戻り止め、或いは、非対称な歯面を備える三つの鋸刃形状突起を有するラッチフック、を有する。前記ラッチ構造、特に前記ランプ構造26の形態のもの、は、前記ラチェット爪24が連動するクランプアーム14a,14bに対して弾性的に押し付けられた時、例えば、そこに載置された時、前記戻り止めと連動するラチェットホイールを形成する、前記クランプアーム14a,14bのアーム-ランプ構造28の形状の、相補的なラチェット構造で、係合する。
換言すると、各クランプアーム14a,14bは、各回転継手の領域に外側歯部を形成し、ここで前記ラチェット爪24は、そのラッチ構造(レッジ/エッジ)において形状フィット状に係合し、これによって、各クランプアーム14a,14bの閉じ方向での回転を許容しながら、クランプアーム14a,14bの開放方向での反対の回転を阻止する。
このように、前記ランプ構造26と前記アーム-ランプ構造28との組み合わせによって、回転の一方向、すなわち、開放回転方向での回転を阻止することを可能にし、そして、協働でラッチを形成する。他方、これによって、前記ランプ構造26と前記アーム-ランプ構造28とが互いに対して閉じ方向にスライドすることを可能にし、他方においては、作動係合状態において、前記ランプ構造26の相補的な歯面に対して実質的に平行で後者に対してプレスする、前記アーム-ランプ構造28の平坦な後面30の形状でのアンダーカットを備えた特に非対称歯面構造により、手錠のラッチ機構のように、開放回転方向の回転を阻止する。
前記ラチェット爪24は、(螺旋状又はリーフ状)バネ32によって各クランプアーム14a,14bに対して予荷重されており、これにより、前記ラチェット爪24は、対応のクランプアーム14a,14b、又はそのアーム-ランプ構造28と作動係合状態/形状フィット状となり、したがって、常に正常な手動による無効化された状態で有効化される。前記ラチェット爪24が手動で、前記バネ32のプリテンションに抗して前記回転チルト軸心回りで移動された時にのみ、前記ランプ構造26と前記アーム-ランプ構造28とが係合解除され、そのポジティブな係合状態が解除され、前記ラチェット機構22が無効化される。その後、前記ラチェット機構22に連動する前記クランプアーム14a,14bをその回転軸心D1,D2回りで、自由に回転又は揺動することが可能となる。前記フレーム装置12に設けられた幾何学的ストップ部によって、前記閉じ回転方向と前記開放回転方向との両方において、前記クランプアーム14a,14bの回転運動又は揺動運動に制限が加えられ、これによって各ケースにおいて約90度の揺動角度の範囲が画定される。
前記ラチェット爪24がプリテンションに抗して有効化された時に前記クランプアーム14a,14bを自動的に開放するために、前記固定クランプ2は、各クランプアーム14,14b上に、クランプアーム14a,14bを前記開放回転方向においてプリテンションする、コイルバネの形状の戻りバネ34を有している。
したがって、作動方法について言及すると、本発明による前記固定クランプ2は、ユーザによって、患者の脛骨上に開放状態に適用又は配置することができる。その後、ユーザは、クランプアーム14a,14bを、前記閉じ回転方向において正確に測った状態で内側にプレスすることができ、これによって、前記ラチェット機構22は、フリーホイールにより、前記アームランプ構造28と歯毎に係合し、開放回転方向を阻止し、その結果、前記クランプアーム14a,14bは、患者の脛骨又は脛骨のくるぶしに対してしっかりと配置されこれをクランプする。もしもユーザが次に、固定クランプ2を患者の足から解除することを望むならば、ユーザは、前記ラチェット爪の前記ランプ構造26の反対側をプレスし、これにより、ランプ構造26とアーム-ランプ構造28とが係合解除し、関連するクランプアーム14a,14bが前記戻りバネ34のプリテンションによって開放回転方向に自動的に回転する。その後、ユーザは、例えば、前よりも低いクランプ力をセットするためにクランプアーム14a,14bを再び内側に押したり、前記固定クランプ2を患者の足から解除し、それを再位置決めしたり、又は、それを完全に取り外すことができる。
前記固定クランプ2のクランプ力は、前記アーム-ランプ構造28の歯の数によって離散的に調節することが可能である。従来技術と異なり、本発明による前記固定クランプ2は、ユーザに対して、ユーザが患者に対して適合させることが可能な、選択可能なクランプ力又は固定力を提供する。例えば、大きなそしておそらくは体重の重い人は、小さな人よりも高いクランプ力を必要とする。前記クランプアーム14a,14bは、前記戻りバネ34との協働で常に前記ラチェット機構24によって選択された位置に留まる。
図2及び3に図示されている実施例において、前記フレーム装置12は、第1フレーム支部38aと第2フレーム支部38bを有するV形状フレームフォーク36と、フレームベース40とを備える二つの部分で構成されている。前記フレームフォーク36は、前記取り付け部10に面する側に平面状スライド面42を有し、これは、前記フレームベース40の平面状スライド面44上において変位方向Vに並進的にスライド可能である。それが変位方向Vのおいてのみ軸心方向に移動可能となるように、前記フレームベース40に対して接続されるように、前記フレームフォーク36は、そのそれぞれが、ガイドレールのように、前記フレームベース40のガイドバー48又はガイド突起を包囲する、二つのL形状ガイドフック/包囲手段46を有している。
前記フレームベース40は、更に、回転調節用の支点軸50を有している。外歯部54を備える回転可能止めネジ/または歯部付きスピンドル52が前記フレームベース40に取り付けられた内歯部を備える(アダプタ)ブロックと係合する。前記止めネジ52は、更に、ウェブ53のボア穴を通って突出し、それによって、前記フレームフォーク36に軸心方向に固定され、これにより、前記外歯部54のピッチに対応する、前記止めネジ52の回転によって、前記ブロックの、したがって、前記フレームフォーク36の、前記変位方向Vでの並進的変位が生じる。これによって、前記フレームフォーク36の前記フレームベース40に対する、従って、前記カンチレバーアーム10、に対するアラインメントを調節することが可能となる。従って、前記アラインメント装置1の前記固定クランプ2は、とりわけ、前記ガイド装置6の、したがって、前記ガイド間隙8の、又は、前記切除平面、の傾きの調節を可能にする。
この好適実施例において、前記フレームフォーク36は、ワンピースに形成されている。但し、フレームフォークを、その第1フレーム支部を第1コンポーネントとし、その第2フレーム支部を第2コンポーネントとする二つのパーツで構成し、これら二つのフレーム支部が、それら自身のガイドフック/包囲手段とそれら自身の回転装置とによって、前記フレームベースに対して個々に位置決め可能にするように構成することも可能である。このようにすることで、前記第1フレーム支部と前記第2フレーム支部との間の距離を調節することも可能となり、これによって、患者のアナトミーに対する適合性を改善することが可能となる。
この実施例において、前記固定クランプ2は、前記対称軸Sに対して回転対称に構成されている。すなわち、前記第1フレーム支部38aと前記第2フレーム支部38bとは、互いに対して中央でリジッドに固定、本実施例においては溶接、された同じコンポーネントであり、それによって前記フレームフォーク36を形成し、前記第1クランプアーム14aと前記第2クランプアーム14bとは、同じコンポーネントであり、前記二つのヒンジ部20は同じコンポーネントであり、そして、前記ラチェット爪24は同じコンポーネントである。前記フレームベース40も、前記ウェブ53を除いて、前記対称軸Sに対して回転対称に形成されている。これによって、異なるコンポーネントの数が少ないことによって製造の改善がもたらされる効率的なモジュールシステムが提供される。
前記クランプアーム14a,14bは、それらの長手軸心に沿って、それらの軸心が前記回転軸D1,D2に対して平行な、異なる直径の4つの貫通開口部56又は貫通穴、を有している。これらの貫通開口部56は、別のコンポーネントを受け入れるものである。前記クランプアーム14a,14の先端部は、それぞれ、前記回転軸D1,D2に対して平行な方向に相補的な凹部/切り欠き58を有し、これにより、前記閉じ状態において、前記クランプアーム14a,14bは、その端面で互いに接触するだけでなく、前記凹部58により、互いに重なり合う。これにより、それらは環状で間隙の無い固定クランプ2を形成する。又、前記クランプアーム14a,14bの前記先端部は、前記回転軸D1,D2に対して平行な方向に段部又はオフセットを有するものであるともいうことができる。
有効化のために、前記ラチェット爪24は、指用の溝付きグリップ凹部60を有し、これにより、ユーザは、正しい位置でプレスし、スリップすることがない。特に、前記グリップ凹部は、より良好なグリップ性を提供するべくリブ形成されている。
或いは、又は、上述した実施例に加えて、前記バネの代わりに、又は、前記バネに加えて、螺旋バネを、前記ラチェット爪24自身の回転チルト軸回りに配置してもよく、これによりラチェット爪24のプリテンションが実現する。あるいは、前記ラチェット爪は、前記フレーム装置との単一ピースとして構成することができ、弾性部分(図示せず)を介して仮想の回転チルト軸回りで移動可能に構成することができる。
更―なる変形例(図示せず)において、ユーザによって望まれる前記クランプアームの端部位置において、前記閉じ回転方向における別の回転移動を、例えば、前記ラチェット爪を固定するピンによって、阻止することができ、これにより、前記クランプアームの意図されない更なる閉じ動作が防止され、クランプアームが完全に固定される。
この実施例において、前記クランプアーム14a,14bは、それぞれ、前記貫通開口部56を有し、これら開口部は、上述した機能に加えて、更に、クランプアーム14a,14bの弾性を幾何学的に増大させる。本発明を以上好適実施例を参照して記載したが、種々の実施例及び改変が可能であると理解される。特に、クランプアームの弾性は、例えば、ウェッブ、ノッチ、材料凹部、ストラット、および/または、クランプアームの材料(弾性又はリジッド性を有する材料)の特定の選択、等の当業者にとって一般的なクランプアームの構造的設計、によって調節することが可能である。特に、前記クランプアームは、又、例えば、所定の弾性部分を組み込むように、対応の異なる弾性を有する異なる材料の異なる部分を備えたものとすることも可能である。
1 アラインメント装置
2 固定クランプ
4 調節ロッド
6 ガイド装置
8 切断間隙
10 取り付け部
11 通路間隙
12 フレーム装置
14a 第1クランプアーム
14b 第2クランプアーム
16a 第1回転継手
16b 第2回転継手
18 端部
20 ヒンジピン
22 ラチェット機構
24 ラチェット爪
26 ランプ構造
28 アーム-ランプ構造
30 後面
32 バネ
34 戻りバネ
36 フレームフォーク
38a 第1フレーム支部
38b 第2フレーム支部
40 フレームベース
42 スライド面
44 スライド面
46 包囲手段
48 ガイドバー
50 回転装置
52 止めネジ
53 ウェッブ
54 外歯部
56 通路開口部
58 凹部
D1 第1回転軸心
D2 第2回転軸心
S 対称面
V 変位方向

Claims (10)

  1. 体四肢、特に脛骨を固定的にクランプするためのアラインメント装置用の固定クランプであって、第1クランプアームと第2クランプアーム、そして、前記体四肢用の支持トラフ又は支持フォークを形成するフレーム装置を有し、前記フレーム装置が、アラインメント装置の調節ロッドへの取り付けのための中央マウント又は取り付け部と、前記フレーム装置の前記二つの支持フォーク端部に設けられ、そのそれぞれにおいて対応の前記第1クランプアームが第1回転軸心回りで回転操作され、前記第2クランプアームが第2回転軸心回りで回転操作される、第1回転継手と第2回転継手とを有するものにおいて、
    二つの個別のラッチ機構の形態で、前記第1クランプアームおよび前記第2クランプアームを、前記フレーム装置に対して互いに独立した少なくとも一つの位置において摩擦および/または形状フィット状に保持又はラッチし、それにより前記第1クランプアームおよび/または前記第2クランプアームそれぞれの、開放回転方向での前記各回転継手回りでの移動を、閉じ回転方向でのバネプリテンションを加えずに、阻止する自動ロック機構を備えていることを特徴とする固定クランプ。
  2. 前記ラッチ機構は個別に有効化及び無効化されるように構成されている請求項1に記載の固定クランプ。
  3. 前記ラッチ機構は、それぞれラチェット機構またはフリーホイールの形態である請求項1又は2に記載の固定クランプ。
  4. 前記フレーム装置上の各ラチェット機構は、前記第1クランプアームおよび前記第2クランプアームと関連する関連の前記回転継手の前記回転軸心に対して平行なチルト回転軸心を有するラチェット爪を有し、
    前記ラチェット爪は、前記関連するクランプアームの前記開放回転方向を形状フィット的にロックするべく、チルト方向においてプリテンションされ、そして、前記ラチェット爪は、前記プリテンションに抗してチルト移動によって係合解除され、これによって、前記関連するクランプアームはその回転軸心回りで回転自由となる請求項3に記載の固定クランプ。
  5. 各ラチェット爪は、前記関連するクランプアームに面する側にランプ構造またはラッチフックを有し、かつ、それぞれのラチェット爪を前記プリテンションに抗して手動で移動させるべく、前記関連のクランプアームから離間する側の指に適合するグリップ凹部を有する請求項4に記載の固定クランプ。
  6. 前記第1クランプアームおよび前記第2クランプアームは、前記閉じ回転方向の反対の開放回転方向にプリテンションされている請求項1~5の何れか一項に記載の固定クランプ。
  7. 前記フレーム装置は、V形状又はY形状であって、フレームベース及び第1フレーム支部と第2フレーム支部とを有し、そして、
    前記第1フレーム支部と前記第2フレーム支部とは、変位方向において前記フレームベース上で並進的に変位するように構成され、これにより、前記取り付け部に対するアラインメントを設定可能である請求項1~6の何れか一項に記載の固定クランプ。
  8. 前記固定クランプは、前記第1クランプアームと前記第2クランプアームとの間で対称軸に対して回転対称であり、これにより、前記固定クランプは、前記第1クランプアームの側と前記第2クランプアームの側とにおいて同じコンポーネントを有する請求項7に記載の固定クランプ。
  9. 前記フレーム装置は、それによって第1フレーム支部と第2フレーム支部との前記フレームベースに対する位置が前記変位方向において調節可能となる回転装置を有する請求項7又は8に記載の固定クランプ。
  10. 脛骨切除ガイド用のアラインメント装置であって、
    患者の脛骨に対してアラインメントされるように構成された調節ロッドと、
    前記脛骨の切除中にツールをガイドするように構成された前記調節ロッドの一端部に設けられたガイド装置と、
    前記調節ロッドを前記脛骨に対して固定するべく患者の脛骨をグリップし固定する、前記調節ロッドの反対側端部に設けられた固定クランプと、を備え、
    前記固定クランプは、請求項1~9の何れかの特徴を有するアラインメント装置。
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