JP7380213B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートに現像剤像を定着させる定着装置に関する。
従来、加熱ユニットと加圧ローラとの間のニップ圧を変更するニップ圧変更機構が知られている(特許文献1参照)。具体的に、ニップ圧変更機構は、加熱ユニットを支持するアームと、アームを加圧ローラに向けて付勢するバネと、バネの付勢力に抗してアームを押圧するカムと、を備えている。ニップ圧変更機構は、ニップ圧を、第1ニップ圧と、第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧と、第2ニップ圧よりも小さい第3ニップ圧とに変更可能となっている。
カムは、ニップ圧を第1ニップ圧から第2ニップ圧に変更するための第1カム面と、ニップ圧を第2ニップ圧から第3ニップに変更するための第2カム面と、を有している。
特開2019-066507号公報
ところで、カム面がアームとの接点においてアームから受ける力の方向と、カムの接点を通るカムの径方向とのなす角である圧力角が、大きい場合には、バネの付勢力によってカムが回されてしまう先走りといった問題が生じる。この先走りの問題は、バネの付勢力が大きい程、顕著に生じる。
従来技術において、仮に、第1カム面よりも大きな付勢力が加わる第2カム面の最大圧力角が、第1カム面の最大圧力角よりも大きい場合には、前述した先走りの問題が生じて、カムから異音が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、カムがバネの付勢力で先走りしてしまうのを抑制することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、ローラを有する第1定着部材と、前記第1定着部材との間でニップ部を形成する第2定着部材と、前記ニップ部のニップ圧を、第1ニップ圧と、前記第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧と、前記第2ニップ圧よりも小さい第3ニップ圧とに変更可能な圧力変更機構と、を備える。
前記圧力変更機構は、前記第1定着部材および前記第2定着部材のうち一方の部材を他方の部材に向けて第1付勢力で付勢する第1バネと、前記一方の部材を前記第1バネの付勢力に抗して移動させる回動可能なカムと、を備える。
前記カムは、前記ニップ圧を前記第1ニップ圧から前記第2ニップ圧に変更させるための第1カム面と、前記ニップ圧を前記第2ニップ圧から前記第3ニップ圧に変更させるための第2カム面と、を有し、前記第2カム面の作用角は、前記第1カム面の作用角よりも大きく、前記第2カム面における最大圧力角は、前記第1カム面における最大圧力角よりも小さい。
この構成によれば、第1カム面よりも大きな付勢力が加わる第2カム面の作用角を第1カム面の作用角よりも大きくするとともに、第2カム面の最大圧力角を第1カム面の最大圧力角よりも小さくすることで、バネの大きな付勢力がカムを回転させる方向に働くことを抑制することができるので、カムがバネの付勢力で先走りしてしまうのを抑制することができる。
また、前記定着装置は、前記一方の部材を支持するアームと、前記アームを回動可能に支持するフレームと、前記一方の部材に対して前記第1付勢力とは逆向きの第2付勢力を付与可能な第2バネと、を有し、前記アームは、前記第1バネによって付勢されるアーム本体と、前記アーム本体に対して移動可能であるとともに、前記カムに接触可能なカムフォロアと、を有し、前記第1バネは、前記アーム本体と前記フレームの間に配置され、前記第2バネは、前記カムフォロアと前記アーム本体の間に配置され、前記カムは、前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときに、前記カムフォロアから離れており、前記ニップ圧が前記第1ニップ圧から前記第2ニップ圧に変化する過程において、前記カムフォロアに接触して、前記カムフォロアと前記アーム本体との間で前記第2バネを変形させ、前記ニップ圧が前記第2ニップ圧から前記第3ニップ圧に変化する過程において、前記カムフォロアが前記アーム本体と接触することで、前記カムフォロアおよび前記アーム本体を介して前記第1バネを変形させてもよい。
また、前記カムフォロアは、前記カムと接触可能な接触面を有し、前記カムは、前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときに前記接触面に対向する対向面を有し、前記接触面は、前記カムに向けて凸となる凸曲面であり、前記対向面は、前記凸曲面に沿った曲面であってもよい。
これによれば、対向面が凸曲面に沿った曲面、つまり凹状の曲面となるので、例えば対向面を凹状の曲面にしない構成に比べ、カムの最大径を大きくせずに、第1カム面および第2カム面の作用角を大きくすることができる。これにより、定着装置の大型化を抑制するとともに、カムによって一方の部材をスムーズに動かすことができる。
また、前記対向面は、前記カムフォロアから離れる方向に凹む凹部を有していてもよい。
また、前記カムは、前記カムの軸方向において前記フレームに接触する第1リブを有し、前記第1リブは、前記カムの回動中心を中心とした円弧状であってもよい。
これによれば、カムが回動する際に第1リブと摺接するフレームの摺接部分が、幅が第1リブの幅となる円状の範囲で済むので、カムとフレーム間の摩擦力が小さくなり、カムをスムーズに回転させることができる。
また、前記定着装置は、前記カムと一体に回動するシャフトを備え、前記カムは、前記シャフトが通る筒状部であって、前記フレームに回動可能に支持される筒状部を有していてもよい。
これによれば、シャフトとフレームが摺動するのを抑えることができる。
また、前記カムは、前記カムの径方向に延び、且つ、前記カムの周方向に間隔を空けて並ぶ複数の第2リブを有し、複数の前記第2リブの周方向の間隔は、前記カムの径が大きくなるほど、小さくなっていてもよい。
カムの径が大きい部分にはバネから大きな付勢力がかかるため、この部分において第2リブの間隔を小さくすることで、バネからの大きな付勢力をカムで良好に支持することができる。
また、前記一方の部材は、前記第2定着部材であり、前記第2定着部材は、ベルトと、前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟む上流パッドと、前記上流パッドに対してシートの搬送方向の下流側に配置され、前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟む下流パッドと、前記上流パッドおよび前記下流パッドを支持する支持部材と、を備え、前記第1バネは、前記支持部材を介して前記上流パッドおよび前記下流パッドを前記第1定着部材に向けて付勢し、前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときと前記第2ニップ圧であるときの両方の状態において、前記上流パッドおよび前記下流パッドは、前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟み、前記ニップ圧が前記第3ニップ圧の場合には、前記上流パッドと前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟み、前記下流パッドと前記第1定着部材との間では前記ベルトを挟まなくてもよい。
本発明によれば、カムがバネの付勢力で先走りしてしまうのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す断面図である。 定着装置を示す断面図である。 ベルトの内側に配置される各部材を示す分解斜視図である。 圧力変更機構を示す斜視図である。 ニップ圧が第1ニップ圧であるときの、圧力変更機構を示す断面図(a)と、ニップ部周りの構造を示す断面図(b)である。 ニップ圧が第2ニップ圧であるときの、圧力変更機構を示す断面図(a)と、ニップ部周りの構造を示す断面図(b)である。 ニップ圧が第3ニップ圧であるときの、圧力変更機構を示す断面図(a)と、ニップ部周りの構造を示す断面図(b)である。 カムフォロアとネジの関係を示す図(a)と、カムフォロア、第2バネおよびアーム本体を一部破断させて示す斜視図(b)である。 カムを示す斜視図(a),(b)である。 カムを示す側面図(a)と、圧力角と位相角との関係を示す図(b)である。 カムにかかる荷重と位相角との関係を示す図である。 カム、シャフトおよびサイドフレームの関係を示す断面図である。
以下、発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、実施形態に係る定着装置8は、レーザプリンタなどの画像形成装置1で使用される。画像形成装置1は、本体筐体2と、シート供給部3と、露光装置4と、現像剤像形成部5と、定着装置8とを備えている。
シート供給部3は、本体筐体2内の下部に設けられ、紙などのシートSが収容されるシートトレイ31と、シート供給機構32とを備えている。シートトレイ31内のシートSは、シート供給機構32により現像剤像形成部5に供給される。
露光装置4は、本体筐体2内の上部に配置され、図示しない光源装置、符号を省略して示すポリゴンミラー、レンズ、反射鏡などを備えている。露光装置4は、光源装置から出射される画像データに基づく光ビーム(一点鎖線参照)を感光体ドラム61の表面で高速走査することで、感光体ドラム61の表面を露光する。
現像剤像形成部5は、露光装置4の下方に配置されている。現像剤像形成部5は、プロセスカートリッジとして構成され、本体筐体2の前部に設けられたフロントカバー21を開いたときにできる開口から本体筐体2に対して着脱可能となっている。現像剤像形成部5は、感光体ドラム61と、帯電器62と、転写ローラ63と、現像ローラ64と、供給ローラ65と、乾式トナーからなる現像剤を収容する現像剤収容部66とを備えている。
現像剤像形成部5は、帯電器62により感光体ドラム61の表面を一様に帯電する。その後、感光体ドラム61は、露光装置4からの光ビームにより表面が露光されることで、表面に画像データに基づく静電潜像が形成される。また、現像剤像形成部5は、現像剤収容部66内の現像剤を、供給ローラ65を介して現像ローラ64に供給する。
そして、現像剤像形成部5は、現像ローラ64上の現像剤を感光体ドラム61上に形成された静電潜像に供給する。これにより、静電潜像が可視像化され、感光体ドラム61上に現像剤像が形成される。その後、現像剤像形成部5は、シート供給部3から供給されたシートSを感光体ドラム61と転写ローラ63との間で搬送することにより感光体ドラム61上の現像剤像をシートSに転写(形成)する。
定着装置8は、現像剤像形成部5の後方に配置されている。定着装置8の詳細については後述する。定着装置8は、現像剤像が転写されたシートSを通過させることにより現像剤像をシートSに熱定着する。画像形成装置1は、現像剤像が熱定着されたシートSを搬送ローラ23と排出ローラ24により本体筐体2の外の排紙トレイ22上に排出する。
図2に示すように、定着装置8は、ヒータ110と、第1定着部材81と、第2定着部材82と、後述する圧力変更機構300(図4参照)を備えている。第2定着部材82は、後述する圧力変更機構300(図4参照)によって第1定着部材81に向けて付勢されている。なお、以下の説明では、第2定着部材82を第1定着部材81に付勢する方向を、「所定方向」と称する。本実施形態では、所定方向は、後述する幅方向および移動方向と直交する方向であり、第1定着部材81と第2定着部材82が向かい合う方向である。
第1定着部材81は、回転可能なローラ120を有している。第2定着部材82は、第1定着部材81との間でニップ部NPを形成する部材である。第2定着部材82は、ベルト130と、ニップ形成部材Nと、支持部材の一例としてのホルダ140およびステイ200と、ベルトガイドGと、摺動シート150とを備えている。なお、以下の説明では、ベルト130の幅方向を単に「幅方向」という。幅方向は、ローラ120の回転軸線が延びる方向、つまりローラ120の軸方向である。幅方向は、所定方向に直交している。
ヒータ110は、ハロゲンランプであり、通電によって発光するとともに発熱し、輻射熱によってローラ120を加熱する。ヒータ110は、ローラ120の回転軸線に沿ってローラ120の内側を通るように配置されている。
ローラ120は、幅方向に長い筒状のローラであり、ヒータ110によって加熱される。ローラ120は、金属などからなる素管121と、素管121の外周面を覆う弾性層122とを有している。弾性層122は、シリコンゴムなどのゴムからなる。ローラ120は、後述するサイドフレーム83(図4参照)に回転可能に支持されており、本体筐体2内に設けられた図示しないモータから駆動力が入力されることで図2の反時計回りに回転駆動する。
ベルト130は、長尺筒状の部材であり、可撓性を有している。図示は省略するが、ベルト130は、金属や樹脂などからなる基材と、基材の外周面を覆う離型層とを有している。ベルト130は、ローラ120が回転したときにローラ120またはシートSとの摩擦によって図2の時計回りに従動回転する。ベルト130の内周面131には、グリスなどの潤滑剤が付けられている。ベルト130の内側には、ニップ形成部材N、ホルダ140、ステイ200、ベルトガイドGおよび摺動シート150が配置されている。
つまり、ニップ形成部材N、ホルダ140、ステイ200、ベルトガイドGおよび摺動シート150は、ベルト130に覆われている。
図2および図3に示すように、ニップ形成部材Nは、ローラ120との間でベルト130を挟んでニップ部NPを形成する部材である。ニップ形成部材Nは、上流ニップ形成部材N1と、下流ニップ形成部材N2とを備えている。
上流ニップ形成部材N1は、上流パッドP1と、上流固定板B1とを有している。
上流パッドP1は、直方体状の部材である。上流パッドP1は、シリコンゴムなどのゴムからなる。上流パッドP1は、ローラ120との間でベルト130を挟んで上流ニップ部NP1を形成する。
なお、以下の説明では、上流ニップ部NP1および後で詳述するニップ部NPにおけるベルト130の移動方向を単に「移動方向」という。なお、本実施形態において、移動方向は、ローラ120の外周面に沿った方向であるが、この方向は、おおよそ所定方向と幅方向に直交する方向に沿った方向であるため、所定方向と幅方向に直交する方向として図示することとする。なお、移動方向は、ニップ部NPでのシートSの搬送方向と同じ方向である。
上流パッドP1は、上流固定板B1のローラ120側の面に固定されている。上流固定板B1は、上流パッドP1よりも硬い部材、例えば金属などからなる。
下流ニップ形成部材N2は、上流ニップ形成部材N1に対して移動方向の下流側に間隔を空けて配置されている。下流ニップ形成部材N2は、下流パッドP2と、下流固定板B2とを有している。
下流パッドP2は、直方体状の部材である。下流パッドP2は、シリコンゴムなどのゴムからなる。下流パッドP2は、ローラ120との間でベルト130を挟んで下流ニップ部NP2を形成する。下流パッドP2は、ベルト130の回転方向において、上流パッドP1から離れている。
このため、上流ニップ部NP1と下流ニップ部NP2との間には、第2定着部材82からの圧力が直接作用しない中間ニップ部NP3が存在する。この中間ニップ部NP3では、ベルト130はローラ120に接触するものの、ローラ120との間でベルト130を挟む部材が存在しないため、圧力はほとんど加わらない。従って、シートSは、ローラ120によって加熱されつつ、ほぼ加圧されることなく中間ニップ部NP3を通過する。本実施形態では、上流ニップ部NP1の上流端から下流ニップ部NP2の下流端までの領域、即ち、ベルト130の外周面とローラ120とが接触する全ての領域をニップ部NPと称する。つまり、本実施形態では、ニップ部NPは、上流パッドP1および下流パッドP2からの押圧力が加わらない部分を含む。
下流パッドP2は、下流固定板B2のローラ120側の面に固定されている。下流固定板B2は、下流パッドP2よりも硬い部材、例えば金属などからなる。
なお、上流パッドP1の硬さは、ローラ120の弾性層122の硬さよりも大きい。また、下流パッドP2の硬さは、上流パッドP1の硬さよりも大きい。
ここで、硬さとは、ISO7619-1に規定されているデュロメータ硬さのことである。デュロメータ硬さは,規定した条件下で試験片に規定の押針を押し込んだときの押針の押込み深さから得られる値である。例えば、弾性層122のデュロメータ硬さが5の場合、上流パッドP1のデュロメータ硬さは6~10、下流パッドP2のデュロメータ硬さは70~90であることが好ましい。
ホルダ140は、ニップ形成部材Nを保持する部材である。ホルダ140は、耐熱性を有する樹脂などからなる。ホルダ140は、ホルダ本体141と、2つの係合部142,143とを有している。
ホルダ本体141は、ニップ形成部材Nを保持する部位である。ホルダ本体141の大部分は、幅方向において、ベルト130の範囲内に配置されている。ホルダ本体141は、ステイ200で支持されている。
各係合部142,143は、ホルダ本体141の幅方向の各端部から延出している。各係合部142,143は、幅方向において、ベルト130の範囲外に配置されている。各係合部142,143は、後述する第1ステイ210の幅方向の各端部に係合する。
ステイ200は、ホルダ140に対してニップ形成部材Nと反対側に位置してホルダ140を支持する部材である。ステイ200は、第1ステイ210と、連結部材CMによって第1ステイ210に連結される第2ステイ220とを備えている。
第1ステイ210は、ホルダ140のホルダ本体141を支持する部材である。第1ステイ210は、金属などからなる。第1ステイ210は、ベース部211と、ヘミング加工により曲げられたヘミング曲げ部HBとを有している。
ベース部211は、ホルダ140側の一端部に、ホルダ140のホルダ本体141に接触する接触面Ftを有している。接触面Ftは、所定方向と垂直な平面である。
ベース部211は、幅方向の両端部に、後述する圧力変更機構300(図4参照)から力を受ける荷重入力部211Aをそれぞれ有している。荷重入力部211Aは、所定方向においてニップ形成部材Nとは反対側に開口する凹部であり、所定方向においてベース部211のニップ形成部材Nとは反対側の端部に形成されている。
荷重入力部211Aには、樹脂などからなる緩衝部材BFが取り付けられている。緩衝部材BFは、金属製のベース部211と、後述する金属製のアーム310(図4参照)とが擦れ合うのを抑制するための部材である。緩衝部材BFは、荷重入力部211Aに嵌合する嵌合部BF1と、ベース部211の幅方向の端部に対して移動方向の上流側と下流側に配置される一対の脚部BF2とを有している。
ベルトガイドGは、ベルト130の内周面131をガイドする部材である。ベルトガイドGは、耐熱性を有する樹脂などからなる。ベルトガイドGは、上流ガイドG1と、下流ガイドG2とを有している。
摺動シート150は、各パッドP1,P2とベルト130との摩擦抵抗を低減するための矩形のシートである。摺動シート150は、ニップ部NPにおいて、ベルト130の内周面131と各パッドP1,P2との間で挟まれている。摺動シート150は、弾性変形可能な材料からなる。なお、摺動シート150の材料は、どのようなものであってもよいが、本実施形態では、ポリイミドを含有した樹脂シートを採用している。
図2に示すように、上流ガイドG1、下流ガイドG2および第1ステイ210は、ネジSCによって共締めされている。
図4に示すように、定着装置8は、フレームFLと、圧力変更機構300とをさらに備えている。フレームFLは、第1定着部材81および第2定着部材82を支持するフレームであり、金属などからなる。フレームFLは、第1定着部材81および第2定着部材82に対して幅方向の両側に配置されるサイドフレーム83およびブラケット84と、各サイドフレーム83に接続される接続フレーム85とを備えている。
サイドフレーム83は、第1定着部材81および第2定着部材82を支持するフレームである。サイドフレーム83は、後述する第1バネ320の一端部と係合するバネ係合部83Aを有している。
ブラケット84は、第2定着部材82を所定方向に移動可能に支持する部材であり、サイドフレーム83に固定されている。詳しくは、ブラケット84は、所定方向に長い第1長孔84Aを有する。第1長孔84Aは、第1ステイ210の端部をホルダ140の係合部142,143を介して所定方向に移動可能に支持する。
圧力変更機構300は、ニップ部NPのニップ圧を変更する機構である。詳しくは、圧力変更機構300は、ニップ部NPのニップ圧を、第1ニップ圧と、第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧と、第2ニップ圧よりも小さい第3ニップ圧とに変更可能となっている。図4および図5(a)に示すように、圧力変更機構300は、アーム310と、第1バネ320と、第2バネ330と、カム340と、シャフトSFとを備えている。アーム310、第1バネ320、第2バネ330およびカム340は、フレームFLの幅方向の一端側と他端側にそれぞれ設けられている。
シャフトSFは、幅方向に延びる金属製のシャフトであり、幅方向の両端にカム340が1つずつ固定されている。シャフトSFは、カム340と一体に回動可能となっている。
アーム310は、緩衝部材BFを介して第1ステイ210を押圧するための部材である。アーム310は、第2定着部材82を支持するとともに、サイドフレーム83に回動可能に支持されている。
アーム310は、アーム本体311と、カムフォロア350とを有している。アーム本体311は、金属などからなるL形状の板状部材である。
アーム本体311は、サイドフレーム83に回動可能に支持される一端部311Aと、第1バネ320が連結される他端部311Bと、第2定着部材82を支持する係合穴311Cとを有している。係合穴311Cは、一端部311Aと他端部311Bの間に配置され、緩衝部材BFと係合している。
また、アーム本体311は、カム340に向けて延びるガイド突起312をさらに有している。ガイド突起312は、他端部311Bから係合穴311Cに向かう方向において、他端部311Bと係合穴311Cの間に配置されている。
カムフォロア350は、アーム本体311のガイド突起312に対して移動可能に取り付けられており、カム340に接触可能となっている。カムフォロア350は、樹脂などからなり、ガイド突起312に嵌合される筒状部351と、筒状部351の一端に設けられる接触部352と、筒状部351の他端に設けられるフランジ部353とを有している。
筒状部351は、ガイド突起312によって、当該ガイド突起312の延びる方向に移動可能に支持されている。接触部352は、筒状部351のカム340側の端部の開口を塞ぐ壁であり、カム340とガイド突起312の先端の間に配置されている。接触部352は、カム340と接触可能な接触面Faを有している。接触面Faは、カム340に向けて凸となる凸曲面となっている。フランジ部353は、筒状部351の他端から、カムフォロア350の移動方向に直交する方向に突出している。
そして、筒状部351とアーム本体311の間には、第2バネ330が配置されている。これにより、アーム本体311は、第1バネ320によって付勢されるとともに、第2バネ330によって付勢可能となっている。
第1バネ320は、第2定着部材82に対して第1付勢力を付与するバネである。詳しくは、第1バネ320は、アーム本体311を介して第2定着部材82に対して第1付勢力を付与している。
より詳しくは、第1バネ320は、アーム本体311、緩衝部材BF、第1ステイ210およびホルダ140を介して、上流パッドP1および下流パッドP2をローラ120に向けて付勢している。第1バネ320は、金属などからなる引張コイルバネであり、一端がサイドフレーム83のバネ係合部83Aに連結され、他端がアーム本体311の他端部311Bに連結されている。
第2バネ330は、第2定着部材82に対して第1付勢力とは逆向きの第2付勢力を付与可能なバネである。詳しくは、第2バネ330は、アーム本体311を介して第2定着部材82に対して第2付勢力を付与可能となっている。第2バネ330は、金属などからなる圧縮コイルバネであり、圧縮コイルバネで囲まれる空間内にガイド突起312が挿入された状態で、筒状部351とアーム本体311の間に配置されている。
カム340は、第2バネ330の伸縮状態を、第2付勢力が第2定着部材82に対して付与されない第1伸縮状態と、第2付勢力が第2定着部材82に対して付与される第2伸縮状態と、第2伸縮状態よりも変形した第3伸縮状態とに変更可能とする部材である。また、カム340は、第2定着部材82を第1バネ320の付勢力に抗して移動させる機能も有している。カム340は、図5(a)に示す第1ニップ圧に対応した第1カム位置と、図6(a)に示す第2ニップ圧に対応した第2カム位置と、図7(a)に示す第3ニップ圧に対応した第3カム位置との間で回動可能となるように、サイドフレーム83に支持されている。詳しくは、カム340は、図示せぬモータの正回転により、第1カム位置から第3カム位置まで図示時計回りに回動し、図示せぬモータの逆回転により、第3カム位置から第1カム位置まで図示反時計回りに回動する。
カム340は、樹脂などからなり、対向面F1と、第1支持面F2と、第2支持面F3とを有している。対向面F1、第1支持面F2および第2支持面F3は、カム340の外周面上に位置している。
対向面F1は、カム340が第1カム位置に位置するとき、つまりニップ圧が第1ニップ圧であるときに、カムフォロア350の接触面Faと対向する面である。対向面F1は、凸曲面である接触面Faに沿った曲面となっている。カム340が第1カム位置に位置するときに、対向面F1は、カムフォロア350から離れている。
図6(a)に示すように、第1支持面F2は、第2バネ330の伸縮状態が第2伸縮状態に維持されるように、カムフォロア350を支持する面である。第1支持面F2は、カム340が第2カム位置に位置するとき、つまりニップ圧が第2ニップ圧であるときに、カムフォロア350に接触する。より詳しくは、第1支持面F2は、カム340が第1カム位置から図示時計回りに約90度回動した際にカムフォロア350と接触する。第1支持面F2からカム340の回動中心までの距離は、対向面F1からカム340の回動中心までの距離よりも大きい。
図7(a)に示すように、第2支持面F3は、第2バネ330の伸縮状態が第3伸縮状態に維持されるとともに、アーム本体311の姿勢が、図5(a)および図6(a)に示す第1姿勢とは異なる第2姿勢に維持されるように、カムフォロア350を支持する面である。第2支持面F3は、カム340が第3カム位置に位置するとき、つまりニップ圧が第3ニップ圧であるときに、カムフォロア350に接触する。より詳しくは、第2支持面F3は、カム340が第1カム位置から図示時計回りに約270度回動した際、言い換えると、第2カム位置から図示時計回りに約180度回動した際に、カムフォロア350と接触する。第2支持面F3からカム340の回動中心までの距離は、第1支持面F2からカム340の回動中心までの距離よりも大きい。
カム340が第1カム位置に位置するときには、カム340がカムフォロア350から離れていることにより、第2バネ330の伸縮状態は第1伸縮状態となる。このようにカム340が第2バネ330の伸縮状態を第1伸縮状態にしているときには、アーム本体311は、図5(a)に示す第1姿勢となっている。
詳しくは、カム340が第2バネ330の伸縮状態を第1伸縮状態にしているときには、カム340がカムフォロア350から離れているため、第2バネ330の第2付勢力は、アーム本体311を介して第2定着部材82に付与されず、第1バネ320の第1付勢力のみがアーム本体311を介して第2定着部材82に付与されている。このように第1バネ320によって第2定着部材82に対して第1付勢力が付与され、且つ、第2バネ330によって第2定着部材82に対して第2付勢力が付与されていないときには、ニップ圧は、第1ニップ圧となる。
なお、本実施形態では、カム340が第2バネ330の伸縮状態を第1伸縮状態にしているときには、第2バネ330は、変形した状態でカムフォロア350とアーム本体311の間に配置されている。つまり、本実施形態では、第2バネ330は、第1伸縮状態において、自然長でなく、自然長から変形した状態となっている。なお、第1伸縮状態において第2バネ330が変形した状態であっても、カム340がカムフォロア350から離れていることで、第2バネ330の第2付勢力は第2定着部材82に対して付与されない
カム340は、図5(a)に示す第1カム位置から図6(a)に示す第2カム位置に回動する過程、つまりニップ圧が第1ニップ圧から第2ニップ圧に変化する過程において、カムフォロア350と接触して、カムフォロア350をアーム本体311に対して所定量移動させる。これにより、カムフォロア350とアーム本体311との間の第2バネ330が変形するので、カム340が第2カム位置に位置するときには、第2バネ330の伸縮状態は、第1伸縮状態よりも変形した第2伸縮状態となる。
カム340が第2カム位置に位置するときには、カム340でカムフォロア350が支持されるため、第2バネ330の第2付勢力がアーム本体311を介して第2定着部材82に第1付勢力とは逆向きに付与される。そのため、第1バネ320によって第2定着部材82に対して第1付勢力が付与され、且つ、第2バネ330によって第2定着部材82に対して第2付勢力が付与されているときには、ニップ圧が第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧となる。
なお、カム340が第2バネ330の伸縮状態を第2伸縮状態にしているときには、アーム本体311は、前述した第1姿勢のままとなっている。ここで、下流パッドP2は、ローラ120に対して押し付けられている状態、即ち、下流パッドP2に対して荷重が加わっている状態では、その荷重の大小に関わらず、ほぼ変形しない。そして、下流パッドP2がほぼ変形しないため、下流パッドP2を支持するステイ200、さらにはステイ200を支持するアーム310の姿勢も、荷重の大小によらずほぼ一定に保たれる。また、上流パッドP1の位置は、下流パッドP2の位置で決まるため、下流パッドP2がほぼ変形せず、その位置も変形しない状態では、上流パッドP1の位置も変わらない。従って、強ニップ(第1ニップ圧)と弱ニップ(第2ニップ圧)では、どちらの場合でも全ニップ幅(上流ニップ部NP1の入口から下流ニップ部NP2の出口までの長さ)は変わらず、アーム310の姿勢もほぼ一定に保たれる。
なお、下流パッドP2が変形しない理由は、下流パッドP2の硬度が上流パッドP1およびローラ120の弾性層122の硬度よりも十分に高いためである。より詳しくは、下流パッドP2は、下流ニップ部NP2で要求される最大ニップ圧(強ニップ時の下流ニップ圧)から最小ニップ圧(弱ニップ時の下流ニップ圧)までの範囲に収まるニップ圧ではほぼ変形しない程度の硬度を有しているためである。
言い換えると、下流ニップで要求される最大ニップ圧と最小ニップ圧は、下流パッドP2がほぼ変形しない程度の大きさに設定されている。
ここで、「下流パッドP2がほぼ変形しない」とは下流パッドP2によって形成される下流ニップ部NP2のニップ幅(ベルト移動方向のニップの長さ及び位置)の変形量が、画質や用紙の搬送に影響を及ぼさない程度に、下流パッドP2が変形することを含む(下流ニップ幅の変形量がゼロではない)。
このように第2バネ330の伸縮状態が第1伸縮状態および第2伸縮状態のいずれの状態であっても、アーム本体311の姿勢が第1姿勢となるため、図5(b)および図6(b)に示すように、ニップ圧が第1ニップ圧であるときと第2ニップ圧であるときの両方の状態において、上流パッドP1および下流パッドP2は、ローラ120との間でベルト130を挟んでいる。詳しくは、各状態において、ローラ120に対する第2定着部材82の位置が略同じ位置であるため、各状態でのニップ部NPの幅(移動方向の長さ)が略同じ大きさとなっている。
カム340は、図6(a)に示す第2カム位置から図7(a)に示す第3カム位置に回動する過程、つまりニップ圧が第2ニップ圧から第3ニップ圧に変化する過程において、カムフォロア350をアーム本体311に対してさらに移動させることで、カムフォロア350をアーム本体311に接触させる。その後、カム340がさらに回動すると、カム340は、カムフォロア350を介してアーム本体311を押圧する。これにより、第2バネ330の伸縮状態が第2伸縮状態よりも変形した第3伸縮状態となるとともに、アーム本体311が第1姿勢から当該第1姿勢と異なる第2姿勢に回動する。
詳しくは、カム340を第2カム位置から第3カム位置に回動させていく過程における最初の段階では、カムフォロア350の接触部352がガイド突起312の先端に近づくように、カムフォロア350がアーム本体311に対して移動する。接触部352がガイド突起312の先端に接触すると、第2バネ330の伸縮状態が第3伸縮状態となる。このようにカム340が第2バネ330の伸縮状態を第3伸縮状態にしているときには、カムフォロア350の一部である接触部352がカム340とガイド突起312の間に挟まれる。言い換えると、接触部352はカム340に接触するとともに、ガイド突起312とも接触する。その後、カム340をさらに回動させると、カム340が接触部352を介してガイド突起312を押圧するので、アーム本体311が第1バネ320の付勢力に抗して第1姿勢から第2姿勢に回動する。つまり、カム340は、カムフォロア350およびアーム本体311を介して第1バネ320を変形させる。
これにより、アーム本体311が第2姿勢であるときには、第2定着部材82は、アーム本体311が第1姿勢であるときの位置(図6(b)の位置)よりもローラ120から離れた位置(図7(b)の位置)に配置される。このように第2定着部材82のローラ120に対する位置が変わることで、アーム本体311が第2姿勢であるときには、図7(b)に示すように、ニップ部NPの幅が第1姿勢のときよりも小さくなるとともに、ニップ圧が第2ニップ圧よりも小さな第3ニップ圧となる。つまり、カム340によってアーム310の姿勢が変わるため、ニップ圧及びニップ幅が変わるようになっている。詳しくは、アーム310が第2姿勢であるときには、上流パッドP1とローラ120との間でのみベルト130が挟まれ、下流パッドP2とローラ120との間ではベルト130が挟まないようになっている。これにより、アーム310が第2姿勢であるときには、上流ニップ圧と上流ニップ幅が小さくなり、下流ニップ圧は無くなる。
なお、本実施形態では、ニップ圧が第3ニップ圧であるときにおいて、上流パッドP1がローラ120との間でベルト130を挟んでいるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ニップ圧が第3ニップ圧であるときにおいて、上流パッドP1がローラ120との間でベルト130を挟まなくてもよい。なお、この場合、第3ニップ圧は0となる。
カム340とヒータ110の間には、前述した接続フレーム85の一部である第1壁85Aが配置されている。接続フレーム85は、第1壁85Aと、第2壁85Bとを有している。
第2壁85Bは、第1壁85Aの一端から第1バネ320に向けて延びている。第2壁85Bは、カムフォロア350の筒状部351が通る孔H1を有している。
図8に示すように、アーム310は、規制部材としてのネジ360をさらに備えている。ネジ360は、金属などからなる段付きのネジであり、カムフォロア350がカム340に近づく方向に移動するのを規制している。ネジ360は、ネジ溝が外周面に切られたネジ軸部361と、ネジ軸部361よりも大径となる大径部362と、大径部362よりも大径となる頭部363とを有している。大径部362は、ネジ軸部361と頭部363の間に配置されている。ネジ360は、大径部362がアーム本体311の一方の面に接触するように、アーム本体311に締結される。
一方、カムフォロア350は、フランジ部353からネジ360に向けて延びる延出部354をさらに有している。延出部354は、大径部362と係合する長孔354Aを有し、アーム本体311の一方の面に沿ってスライド可能となっている。
長孔354Aは、ガイド突起312が延びる方向に長い長孔である。そして、長孔354Aのネジ360側の端部に大径部362が係合することで、ネジ360によって、カムフォロア350がカム340に近づく方向に移動することが規制される。
延出部354は、ネジ360の頭部363とアーム本体311との間に挟まれている。これにより、カムフォロア350が、アーム本体311から外れることなく、アーム本体311で移動可能に支持される。
図9(a),(b)に示すように、カム340は、筒状部341と、外周壁342と、C形状の第1リブR1と、複数の第2リブR2とを有している。筒状部341は、図12に示すように、シャフトSFが通る筒状の部位である。筒状部341は、サイドフレーム83に回動可能に支持されている。これにより、金属製のシャフトSFが、樹脂製の筒状部341を介して金属製のサイドフレーム83に回動可能に支持されるので、金属同士が擦れ合うことが抑制されている。
図9(a),(b)に示すように、外周壁342は、筒状部341の径方向外側に配置され、筒状部341を囲うように形成されている。詳しくは、図10(a)に示すように、外周壁342の周方向における一端と他端は、筒状部341に繋がっている。外周壁342は、その外周面に、前述した対向面F1、第1支持面F2および第2支持面F3を有する他、第1カム面F12と、第2カム面F23とを有している。なお、図10(a)においては、対向面F1以外の各面を、角度範囲で示している。
対向面F1は、カムフォロア350から離れる方向に凹む凹部C1を有している。凹部C1は、対向面F1から筒状部341に向けて凹んでいる。第1支持面F2および第2支持面F3は、それぞれ、所定の角度範囲において、カム340の回動中心までの距離が同じ距離となっている。つまり、第1支持面F2および第2支持面F3は、それぞれ、カム340の回動中心を中心とする円筒面となっている。第2支持面F3からカム340の回動中心までの距離は、第1支持面F2からカム340の回動中心までの距離よりも大きい。
第1カム面F12は、ニップ圧を第1ニップ圧から第2ニップ圧に変更させるためのカム面である。第1カム面F12は、カム340の周方向において、対向面F1と第1支持面F2との間に配置されている。カム340の回動中心から第1カム面F12までの距離は、対向面F1から第1支持面F2に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
第2カム面F23は、ニップ圧を第2ニップ圧から第3ニップ圧に変更させるためのカム面である。第2カム面F23は、カム340の周方向において、第1支持面F2と第2支持面F3との間に配置されている。カム340の回動中心から第2カム面F23までの距離は、第1支持面F2から第2支持面F3に向かうにつれて徐々に大きくなっている。
第2カム面F23の作用角βは、第1カム面F12の作用角αよりも大きくなっている。図10(b)は、カム340を第1カム位置から第3カム位置に回動させたときのカム340の位相角と圧力角との関係を示すグラフである。詳しくは、図10(b)では、カム340を、図10(a)に示す第1位相角θ1から第2位相角θ2まで回動させたときの位相角と圧力角との関係を示す。
ここで、圧力角とは、カム340の外周面がカムフォロア350との接点においてカムフォロア350から受ける力の方向と、カム340とカムフォロア350との接点を通るカム340の径方向とのなす角である。図10(b)に示すように、第2カム面F23における最大圧力角φ2は、第1カム面F12における最大圧力角φ1よりも小さくなっている。
図10(a)に示す第3位相角θ3は、カム340のカムフォロア350と接触する面が、第1支持面F2から第2カム面F23に切り替わるときの位相角を示す。また、第4位相角θ4は、ニップ圧を第2ニップ圧から第3ニップ圧に変更させる過程において、カムフォロア350から第2カム面F23に加わる力が大きく変化する位相角を示す。また、第5位相角θ5は、カム340のカムフォロア350と接触する面が、第2カム面F23から第2支持面F3に切り替わるときの位相角を示す。
カム340を第3位相角θ3から第5位相角θまで回動させる過程、つまりニップ圧を第2ニップ圧から第3ニップ圧に変更させる過程においては、前述したように、最初の段階では、第2カム面F23によって第2バネ330のみを変形させ、途中で、第2カム面F23によって第1バネ320を変形させる。第1バネ320の付勢力は、第2バネ330の付勢力よりも大きいため、図11に示すように、カム340が第4位相角θ4に到達する前と後とで、カムフォロア350から第2カム面F23にかかる荷重が大きく変化する。
図10(a)に示すように、第3位相角θ3から第4位相角θ4までの角度は、第4位相角θ4から第5位相角θ5までの角度よりも小さい。また、第1支持面F2および第2支持面F3の角度範囲は、それぞれ、第1カム面F12の角度範囲よりも大きい。また、第1位相角θ1から第1カム面F12までの角度は、第1支持面F2および第2支持面F3の角度範囲よりも大きい。
具体的に、前述した角度は、例えば、以下のような数値とすることができる。
第3位相角θ3から第4位相角θ4までの角度は、例えば60°とすることができる。また、第4位相角θ4から第5位相角θ5までの角度は、例えば150°とすることができる。この場合、第2カム面F23の作用角βは、210°となる。また、第1カム面F12の作用角βは、例えば20°とすることができる。
また、第1位相角θ1から第1カム面F12までの角度は、例えば40°とすることができる。第1支持面F2の角度範囲は、例えば30°とすることができる。第2支持面F3の角度範囲は、例えば約26°とすることができる。
図9(a),(b)に示すように、第1リブR1は、カム340の回動中心を中心とした円弧状のリブである。第1リブR1は、カム340の径方向において、外周壁342の外周面と筒状部341との間に配置されている。第1リブR1は、カム340の軸方向において外周壁342よりも一方側と他方側に突出している。これにより、図12に示すように、第1リブR1は、カム340の軸方向において、サイドフレーム83に接触可能となっている。そして、第1リブR1がサイドフレーム83と接触することで、カム340が軸方向に移動することが規制されている。
複数の第2リブR2は、カム340の径方向に延び、且つ、カム340の周方向に間隔を空けて並んでいる。各第2リブR2は、筒状部341、第1リブR1および外周壁342のうち少なくとも2つの部位を一体に連結している。
図10(a)に示すように、複数の第2リブR2の周方向の間隔は、カム340の径が大きくなるほど、小さくなっている。本実施形態において、第2リブR2の数は4つである。以下の説明では、カム340を第1カム位置から第3カム位置に向けて回動するとき、つまり図示反時計回りに回動するときにおいて、4つの第2リブR2がそれぞれカムフォロア350に対応する位置に位置する順に、1番目の第2リブR21、2番目の第2リブR22、3番目の第2リブR23、4番目の第2リブR24とも称する。
1番目の第2リブR21と2番目の第2リブR22のなす角は、2番目の第2リブR22と3番目の第2リブR23とのなす角よりも大きい。2番目の第2リブR22と3番目の第2リブR23とのなす角は、3番目の第2リブR23と4番目の第2リブR24とのなす角よりも大きい。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
第1カム面F12よりも大きな付勢力が加わる第2カム面F23の作用角βを第1カム面F12の作用角αよりも大きくするとともに、第2カム面F23の最大圧力角φ2を第1カム面F12の最大圧力角φ1よりも小さくすることで、第1バネ320の大きな付勢力がカム340を回転させる方向に働くことを抑制することができる。そのため、カム340が第1バネ320の付勢力で先走りしてしまうのを抑制することができる。
カム340の対向面F1がカムフォロア350の凸曲面状の接触面Faに沿った曲面、つまり凹状の曲面となるので、例えば対向面を凹状の曲面にしない構成に比べ、カム340の最大径を大きくせずに、第1カム面F12および第2カム面F23の作用角を大きくすることができる。これにより、定着装置8の大型化を抑制するとともに、カム340によって第2定着部材82をスムーズに動かすことができる。
カム340の軸方向においてサイドフレーム83に接触する第1リブR1を、カム340の回動中心を中心とした円弧状にすることで、カム340が回動する際に第1リブR1と摺接するサイドフレーム83の摺接部分が、幅が第1リブR1の幅となる円状の範囲で済むので、カム340とサイドフレーム83間の摩擦力が小さくなり、カム340をスムーズに回転させることができる。
シャフトSFがカム340の筒状部341を介してサイドフレーム83に支持されるので、シャフトSFとサイドフレーム83が摺動するのを抑えることができる。
複数の第2リブR2の周方向の間隔を、カム340の径が大きくなるほど、小さくしたので、第1バネ320からの大きな付勢力をカム340で良好に支持することができる。詳しくは、カム340の径が大きい部分には第1バネ320から大きな付勢力がかかるため、この部分において第2リブR2の間隔を小さくすることで、第1バネ320からの大きな付勢力をカム340で良好に支持することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、第1バネ320が第2定着部材82を第1定着部材81に向けて付勢する構造を例示したが、本発明はこれに限定されず、第1バネは、第1定着部材を第2定着部材に向けて付勢してもよい。この場合、カムは、第1定着部材を第1バネの付勢力に抗して移動させるように構成される。
前記実施形態では、圧力変更機構300に第1バネ320および第2バネ330を設けたが、本発明はこれに限定されず、第2バネ330はなくてもよい。この場合、カムフォロア350も必要なく、カム340がアーム本体311を直接押圧するように構成されていればよい。さらに、バネは、アームを介さずに、第1定着部材および第2定着部材の一方を他方に向けて直接付勢してもよい。
画像形成装置は、レーザプリンタに限らず、LEDで露光を行うプリンタ、複写機、複合機などであってもよい。
なお、第1バネおよび第2バネは、前述したコイルバネに限定されず、例えば、トーションバネ、板バネなどであってもよい。
前記実施形態では、ヒータ110を利用した定着装置8を例示したが、本発明はこれに限定されず、ヒータを用いない定着装置であってもよい。定着装置は、例えば、ニップ部に光を当てることで現像剤像をシートに定着させる装置であってもよい。
前記実施形態では、ヒータとしてハロゲンランプを例示したが、ヒータは、例えばカーボンヒータなどであってもよい。
前記実施形態では、上流パッドP1および下流パッドP2をゴムで構成したが、本発明はこれに限定されず、パッドは、例えば、加圧時においても弾性変形しない樹脂や金属などの硬質材料から構成されていてもよい。
前記実施形態では、支持部材としてホルダ140およびステイ200を例示したが、本発明はこれに限定されず、支持部材は、例えばホルダのみであってもよいし、ステイのみであってもよい。また、ホルダとステイを一体に構成してもよい。
前記実施形態では、第1定着部材として、ヒータ110を内蔵した円筒状のローラを例示したが、本発明はこれに限定されない。第1定着部材は、例えば、シャフトと、シャフトの周囲に形成されたゴム層とを有する加圧ローラなどであってもよいし、ヒータによって内周面が加熱される無端状のベルトであってもよい。また、ヒータを第1定着部材の外部に配置し、第1定着部材の外周面を加熱する外部加熱方式や、IH(Induction Heating)方式でもよい。また、第2定着部材にヒータを設け、第2定着部材の外周面に接触する第1定着部材を間接的に加熱してもよい。また、第1定着部材と第2定着部材がそれぞれヒータを内蔵していてもよい。第2定着部材は、シャフトと、シャフトの周囲に形成されたゴム層とを有する加圧ローラなどであってもよい。
前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。
8 定着装置
81 第1定着部材
82 第2定着部材
120 ローラ
300 圧力変更機構
320 第1バネ
340 カム
F12 第1カム面
F23 第2カム面
NP ニップ部
α,β 作用角
φ1,φ2 最大圧力角

Claims (8)

  1. ローラを有する第1定着部材と、
    前記第1定着部材との間でニップ部を形成する第2定着部材と、
    前記ニップ部のニップ圧を、第1ニップ圧と、前記第1ニップ圧よりも小さい第2ニップ圧と、前記第2ニップ圧よりも小さい第3ニップ圧とに変更可能な圧力変更機構と、を備え、
    前記圧力変更機構は、
    前記第1定着部材および前記第2定着部材のうち一方の部材を他方の部材に向けて第1付勢力で付勢する第1バネと、
    前記一方の部材を前記第1バネの付勢力に抗して移動させる回動可能なカムと、を備え、
    前記カムは、
    前記ニップ圧を前記第1ニップ圧から前記第2ニップ圧に変更させるための第1カム面と、
    前記ニップ圧を前記第2ニップ圧から前記第3ニップ圧に変更させるための第2カム面と、を有し、
    前記第2カム面の作用角は、前記第1カム面の作用角よりも大きく、
    前記第2カム面における最大圧力角は、前記第1カム面における最大圧力角よりも小さいことを特徴とする定着装置。
  2. 前記一方の部材を支持するアームと、
    前記アームを回動可能に支持するフレームと、
    前記一方の部材に対して前記第1付勢力とは逆向きの第2付勢力を付与可能な第2バネと、を有し、
    前記アームは、
    前記第1バネによって付勢されるアーム本体と、
    前記アーム本体に対して移動可能であるとともに、前記カムに接触可能なカムフォロアと、を有し、
    前記第1バネは、前記アーム本体と前記フレームの間に配置され、
    前記第2バネは、前記カムフォロアと前記アーム本体の間に配置され、
    前記カムは、
    前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときに、前記カムフォロアから離れており、
    前記ニップ圧が前記第1ニップ圧から前記第2ニップ圧に変化する過程において、前記カムフォロアに接触して、前記カムフォロアと前記アーム本体との間で前記第2バネを変形させ、
    前記ニップ圧が前記第2ニップ圧から前記第3ニップ圧に変化する過程において、前記カムフォロアが前記アーム本体と接触することで、前記カムフォロアおよび前記アーム本体を介して前記第1バネを変形させることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記カムフォロアは、前記カムと接触可能な接触面を有し、
    前記カムは、前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときに前記接触面に対向する対向面を有し、
    前記接触面は、前記カムに向けて凸となる凸曲面であり、
    前記対向面は、前記凸曲面に沿った曲面であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記対向面は、前記カムフォロアから離れる方向に凹む凹部を有することを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記カムは、
    前記カムの軸方向において前記フレームに接触する第1リブを有し、
    前記第1リブは、前記カムの回動中心を中心とした円弧状であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記カムと一体に回動するシャフトを備え、
    前記カムは、
    前記シャフトが通る筒状部であって、前記フレームに回動可能に支持される筒状部を有することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記カムは、
    前記カムの径方向に延び、且つ、前記カムの周方向に間隔を空けて並ぶ複数の第2リブを有し、
    複数の前記第2リブの周方向の間隔は、前記カムの径が大きくなるほど、小さくなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記一方の部材は、前記第2定着部材であり、
    前記第2定着部材は、
    ベルトと、
    前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟む上流パッドと、
    前記上流パッドに対してシートの搬送方向の下流側に配置され、前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟む下流パッドと、
    前記上流パッドおよび前記下流パッドを支持する支持部材と、を備え、
    前記第1バネは、前記支持部材を介して前記上流パッドおよび前記下流パッドを前記第1定着部材に向けて付勢し、
    前記ニップ圧が前記第1ニップ圧であるときと前記第2ニップ圧であるときの両方の状態において、前記上流パッドおよび前記下流パッドは、前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟み、
    前記ニップ圧が前記第3ニップ圧の場合には、前記上流パッドと前記第1定着部材との間で前記ベルトを挟み、前記下流パッドと前記第1定着部材との間では前記ベルトを挟まないことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の定着装置。
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