JP7380176B2 - 電流センサ異常診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電流センサ異常診断装置に関するものである。
従来、三相以上の多相交流モータの駆動システムにおいて、複数の相に通電される交流電流を検出する複数の電流センサの異常を診断する装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示された装置は、自動車の駆動輪に伝達されるトルクを制御する際に、三相電流をdq軸電流に変換し、このdq軸電流から算出した推定トルクをトルク指令に対してフィードバックすることでトルクを一定に保つトルク制御を実施する。
そして、多相交流モータの出力トルクが安定しているときに、複数の電流センサの異常を診断することにより誤診断を防止している。具体的には、出力トルクが所定値以上の場合、あるいは、出力トルクの変動が所定値以下の場合に、電流センサの異常を診断するようにしている。
特許第6503962号公報
ところで、プラグインハイブリッド自動車や電気自動車には、車室内を空調する目的に加えて、走行用の動力源に電力を供給するバッテリを冷却するための冷凍サイクルを備え、この冷凍サイクルに用いられる電動圧縮機を多相交流モータで駆動するようにしたものがある。プラグインハイブリッド自動車や電気自動車においては、電動圧縮機が故障すると、エンジン走行が多くなり燃費が悪化したり、バッテリを冷却できず走行距離が減少してしまう。このため、電動圧縮機の異常を精度よく検知することが求められている。
しかしながら、このような冷凍サイクルに用いられる電動圧縮機を多相交流モータで駆動する際には、上記特許文献1に記載されたような多相交流モータをトルク制御する構成となっていない。また、冷凍サイクルの状態によっては、高速回転で出力トルクが小さい使われ方もあるため、上記特許文献1に記載された装置のように、多相交流モータの出力トルクに基づいて複数の電流センサの異常を診断する方法では問題が生じる。
本発明は上記点に鑑みたもので、交流モータの出力トルクを用いることなく、電流センサの異常を精度よく診断できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、三相以上の多相交流モータ(80)の複数の相に交流電流を通電し多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ(71、72、73)の異常を診断する電流センサ異常診断装置であって、電流センサによって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器(90)が安定動作しているか否かを判定する状態判定部(S104)と、状態判定部により駆動機器が安定動作していると判定された場合、相電流の電流波形に基づいて電流センサの異常診断を実施する異常判定部(S112、S114、S116)を備え、前記駆動機器は、車両の室内の空調およびバッテリの冷却のいずれか一方を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(90)であり、前記状態判定部は、前記圧縮機に吸入される前記冷媒の吸入圧力、前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出圧力および前記圧縮機の回転数と相関する前記相電流の振幅および前記圧縮機の回転数と相関する前記相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて前記圧縮機が安定動作しているか否かを判定する電流センサ異常診断装置である
また、請求項3に記載の発明は、三相以上の多相交流モータ(80)の複数の相に交流電流を通電し前記多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ(71、72、73)の異常を診断する電流センサ異常診断装置であって、前記電流センサによって検出された前記相電流の電流波形に基づいて前記多相交流モータによって駆動される駆動機器(90)が安定動作しているか否かを判定する状態判定部(S104)と、前記状態判定部により前記駆動機器が安定動作していると判定された場合、前記相電流の電流波形に基づいて前記電流センサの異常診断を実施する異常判定部(S112、S114、S116)を備え、前記駆動機器は、車両の室内の空調およびバッテリの冷却のいずれか一方を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(90)であり、前記状態判定部は、前記圧縮機が吸入する前記冷媒の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ(95)によって検出された前記冷媒の吸入圧力、前記圧縮機が吐出する前記冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ(96)によって検出された前記冷媒の吐出圧力および前記相電流の周波数に基づいて特定された前記圧縮機の回転数のうち、少なくとも1つに基づいて前記圧縮機が安定動作しているか否かを判定する、電流センサ異常診断装置である。
このような構成によれば、状態判定部は、電流センサによって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器(90)が安定動作しているか否かを判定する。また、異常判定部は、状態判定部により駆動機器が安定動作していると判定された場合、相電流の電流波形に基づいて電流センサの異常診断を実施する。したがって、交流モータの出力トルクを用いることなく、電流センサの異常を精度よく診断することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る電流センサ異常診断装置を有するモータ駆動システムの全体構成を示した図である。 第1実施形態のモータ駆動システムにより駆動されるモータにより駆動される圧縮機を有する冷凍サイクル装置の構成を示した図である。 第1実施形態の電流センサ異常診断装置の機能ブロック図である。 第1実施の電流センサ異常診断装置のフローチャートである。 各相の電流波形のピーク付近の所定区間について説明するための図である。 第2実施形態に係る電流センサ異常診断装置を有するモータ駆動システムの全体構成を示した図である。 第2実施形態のモータ駆動システムにより駆動されるモータを有する冷凍サイクル装置の構成を示した図である。 第2実施形態の電流センサ異常診断装置のフローチャートである。 第3実施形態の電流センサ異常診断装置のフローチャートである。 実効値計算区間について説明するための図である。 第4実施形態の電流センサ異常診断装置のフローチャートである。 位相差の算出について説明するための図である。 第5実施形態の電流センサ異常診断装置のフローチャートである。 第5実施形態の電流センサ異常診断装置の相電流の計算について説明するための図である。 sinθ×f(θ)と位相θの関係を示した図である。 位相θの更新方法について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図面に基づいて説明する。電流センサ異常診断装置60は、ハイブリッド自動車や電気自動車のバッテリ20を冷却する冷凍サイクル装置9を構成する圧縮機90を駆動する三相交流モータ80に流れる相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を検出する装置である。
本電流センサ異常診断装置60は、三相交流モータ80の複数の相に交流電流を通電し三相交流モータ80を駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を診断する。
以下の明細書中、モータジェネレータを「多相交流モータ」の具体例である「三相交流モータ」、又は、単に「モータ」という。
[システム構成]
まず、電流センサ異常診断装置を備えたモータ駆動システム全体の構成について、図1を参照して説明する。モータ駆動システムは、バッテリ20の直流電力をインバータ30で三相交流電力に変換して三相交流モータ80に供給し、三相交流モータ80を駆動するシステムである。なお、図1において、三相交流モータ80はMGと記してある。
バッテリ20は、高電圧バッテリとして構成されている。バッテリ20は、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池である。なお、電池に代えて、電気二重層キャパシタ等を直流電源として用いてもよい。
高電圧リレーシステム22は、リレー221、222、223および抵抗224を有している。また、高電圧リレーシステム22は、リレー221、222、223を制御する不図示の制御部を有している。この制御部は、バッテリ20の高電圧がインバータ30に印加される際にインバータ30に突入電流が流れないようリレー221、222、223を制御する。具体的には、この制御部は、バッテリ20から抵抗224を介してインバータ30に高電圧が印加されるようリレー221、222、223を制御した後、バッテリ20から直接インバータ30に高電圧が印加されるようリレー221、222、223を制御する。
また、高電圧リレーシステム22は、バッテリ20の電圧異常等を検出する不図示の検出回路を有し、この回路によりバッテリ20の電圧異常等が検出された場合、バッテリ20とインバータ30との間を遮断するようリレー221、222、223を制御する。
平滑コンデンサ25、26は、インバータ入力電圧を平滑化する。また、コイル27は、バッテリ20からインバータ30側に流れる突入電流を抑制する。
インバータ30は、上下アームの6つのスイッチング素子31~36がブリッジ接続されている。詳しくは、スイッチング素子31、32、33は、それぞれU相、V相、W相の上アームのスイッチング素子であり、スイッチング素子34、35、36は、それぞれU相、V相、W相の下アームのスイッチング素子である。スイッチング素子31~36は、例えばIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)で構成され、低電位側から高電位側へ向かう電流を許容する還流ダイオードが並列に接続されている。
インバータ30は、PWM制御等により、駆動回路40からの駆動信号UU、VU、WU、UL、VL、WLに従ってスイッチング素子31~36がスイッチング動作することで直流電力を三相交流電力に変換する。
なお、他の実施形態のモータ駆動システムでは、バッテリ20の直流電圧を昇圧する昇圧コンバータを備え、昇圧後電圧がインバータ30に入力されてもよい。
モータ80は、例えば永久磁石式同期型の三相交流電動機であって、固定子をなすステータと、回転子をなすロータと、ロータに連結された回転軸と、を有している。
モータ80のステータには、U相巻線81、V相巻線82、W相巻線83が巻回されている。各相巻線81、82、83の抵抗等の電気的特性は同等に設定されている。
スイッチング素子34、35、36には、U相巻線81、V相巻線82、W相巻線83に流れる電流を検出する電流センサ71、72、73が設けられている。電流センサ71、72、73は、U相巻線81、V相巻線82、W相巻線83に流れるU相電流Iu、V相電流Iv、W相電流Iwをそれぞれ検出する。
U相電流Iuは、スイッチング素子31とスイッチング素子34の接続点からU相巻線81に流れる相電流であり、V相電流Ivは、スイッチング素子32とスイッチング素子35の接続点からV相巻線82に流れる相電流である。W相電流Iwは、スイッチング素子33とスイッチング素子36の接続点からW相巻線83に流れる相電流である。
なお、図1中の相電流Iu、Iv、Iwの流れる方向は、それぞれ各矢印の方向を正とする。電流センサ71、72、73は、カレントトランス方式、ホール素子方式、シャント抵抗方式等の電流センサによって構成することができる。
三相交流モータ80は、ロータが回転するとステータに巻回されたU相巻線81、V相巻線82、W相巻線83に電圧が誘起される。
また、三相交流モータ80のトルクが大きく圧縮機90が安定動作している場合、圧縮機90の冷媒の吐出圧力Pdは高くなり、圧縮機90の冷媒の吸入圧力Psは低くなる。そして、相電流Iu、Iv、Iwの振幅は大きくなる。
なお、圧縮機90の回転数Ncが大きい場合、トルクは中程度であっても電力は十分大きくなり、圧縮機90は安定動作している。この際、相電流Iu、Iv、Iwの振幅は、電流センサ異常診断が可能な値となる。
また、三相交流モータ80のトルクが小さくなり圧縮機90が安定動作しなくなると、圧縮機90の冷媒の吐出圧力Pdは小さくなり、圧縮機90の冷媒の吸入圧力Psは大きくなる。そして、相電流Iu、Iv、Iwの振幅も小さくなる。
このように、相電流Iu、Iv、Iwの振幅は、圧縮機90に吸入される冷媒の吸入圧力Psおよび冷媒の吐出圧力Pdと相関する。また、相電流Iu、Iv、Iwの周波数は、圧縮機90の回転数Ncと相関する。
検出回路70は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流Iu、Iv、Iwの振幅を特定し、特定した相電流Iu、Iv、Iwの検出値を電流センサ異常診断装置60および制御装置50に出力する。
また、検出回路70は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流Iu、Iv、Iwの変化から圧縮機90の回転数Ncを検出し、検出した回転数Ncを電流センサ異常診断装置60および制御装置50に出力する。
検出回路70は、例えば、電流センサ71、72、73によって検出された相電流Iu、Iv、Iwが増加から減少に転じたときの相電流Iu、Iv、Iwをピークとして捉え、このピークと次のピークの間の時間間隔を周期として検出する。そして、検出回路70は、この周期から圧縮機90の回転数Ncを検出する。
上位ECU10は、例えば、アクセル信号、ブレーキ信号、シフト信号、車速信号等の信号や他のECUからの情報が入力され、取得した情報に基づいて車両の運転状態を総合的に判断し、車両の駆動を制御するHV-ECUを含んでいる。上位ECU10は、バッテリ20を制御するバッテリECU、エンジンを制御するエンジンECU等のECUも含んでいる。
各ECUは、マイコン等により構成され、図示しないCPU、ROM、I/O、及び、これらの構成を接続するバスライン等を内部に備えている。各ECUは、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行する。
電流センサ異常診断装置60は、三相交流モータ80の駆動システムにおいて、相電流Iu、Iv、Iwを検出する電流センサ71、72、73の異常診断を実施し、センサ異常時に制御装置50および上位ECU10にダイアグ信号を出力する。
制御装置50には、上位ECU10からの動作指令、電流センサ71、72、73からの相電流Iu、Iv、Iw、圧縮機90の回転数Nc、電流センサ異常診断装置60からのダイアグ信号等の情報が入力される。
こうして制御装置50は、モータ80に通電する電圧指令を、基本的に各相について均等に演算し、駆動回路40に出力する。駆動回路40は、電圧指令に基づいて駆動信号UU、VU、WU、UL、VL、WLを生成し、インバータ30を駆動する。
モータ80は、図2に示す冷凍サイクル装置9を構成する圧縮機90を駆動する。なお、図1~図2において、圧縮機90はCOMPと記してある。
圧縮機90は、図2に示す蒸気圧縮式の冷凍サイクル装置9を構成する。冷凍サイクル装置9は、圧縮機90、放熱器91、減圧器92、蒸発器93および配管94を備えている。なお、蒸発器93は、バッテリ20を冷却する冷却器として機能する。
圧縮機90は、吸入ポート901から吸入した冷媒を圧縮して吐出ポート902から吐出する。圧縮機90の回転数は、駆動回路40によって制御される。放熱器91は、圧縮機90から吐出された冷媒を送風空気と熱交換させて放熱する。減圧器92は、放熱器91から流出した冷媒を減圧させる。蒸発器93は、減圧器92によって減圧した冷媒でバッテリ20を冷却する。
圧縮機90は、いずれも不図示の固定スクロールと、モータ80の回転軸に連結されて固定スクロールに対し旋回移動する旋回スクロールと、固定スクロールおよび旋回スクロールを収納するハウジングと、を有している。
圧縮機90は、モータ80の回転に伴って旋回スクロールが固定スクロールに対し旋回移動することにより吸入ポート901から吸入した冷媒を圧縮して吐出ポート902から吐出する。
次に、電流センサ異常診断装置60について図3~図5を用いて説明する。本実施形態では、モータ80の各相巻線81、82、83の電気的特性が同等であり、駆動回路40はインバータ30の各相に対し同等の駆動信号を出力し、更に、三相交流電流の各相の振幅は互いに等しくなっている。
電流振幅が安定している動作状態で電流センサ71、72、73が正常ならば、各相の検出電流の最大値及び最小値は等しいはずである。電流センサ異常診断装置60は、各相の検出電流の変化に基づいて電流センサ71、72、73が正常であるか異常であるかの判定を行う。
図3は、電流センサ異常診断装置60の機能ブロック図である。図3に示すように、電流センサ異常診断装置60は、状態判定部61、比較値算出部64および異常判定部65を有している。
状態判定部61には、モータ通電中を示す信号、電流センサ71、72、73により検出された各相の検出電流が入力される。状態判定部61は、モータ通電中を示す信号に基づいてモータ80が送電中であるか否かを判定する。また、状態判定部61は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流Iu、Iv、Iwの電流波形に基づいて三相交流モータ80によって駆動される駆動機器としての三相交流モータ80が安定動作しているか否かを判定する。
状態判定部61は、圧縮機90の冷媒の吸入圧力Psおよび冷媒の吐出圧力Pdに相関する相電流Iu、Iv、Iwの振幅と、圧縮機90の回転数Ncと相関する相電流Iu、Iv、Iwの周波数に基づいて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。
状態判定部61は、相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値以上の場合、圧縮機90が安定動作していると判定する。
比較値算出部64は、状態判定部61により圧縮機90が安定動作していると判定された場合、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、相互比較に使用可能な比較値を相毎に算出する。
本実施形態の比較値算出部64は、電流センサ71、72、73によって検出されたU相の検出電流、V相の検出電流、W相の検出電流が電気一周期の間に最大または最小となる時間軸のピークタイミングを算出する。本実施形態の比較値算出部64は、U相の検出電流、V相の検出電流、W相の検出電流が電気一周期の間に最大となる時間軸のピークタイミングを算出する。
また、比較値算出部64は、図4に示す各相の電流波形のピーク付近の所定期間を特定する。具体的には、ピークタイミングの所定時刻前からピークタイミングの所定時刻後までの区間を所定区間として特定する。更に、所定区間における各相の検出電流の複数のサンプル値を収集する。例えば、所定区間における各相の検出電流の2つのサンプル値を収集する。
また、比較値算出部64は、収集した各相の検出電流の複数のサンプル値の平均を算出する。具体的には、U相の検出電流の複数のサンプル値の平均と、V相の検出電流の複数のサンプル値の平均と、W相の検出電流の複数のサンプル値の平均をそれぞれ比較値として算出する。
異常判定部65は、比較値算出部64によって算出された各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値が同程度であるか否かに基づいて電流センサ71、72、73が正常であるか異常であるかの判定を行う。具体的には、異常判定部65は、各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値が所定範囲内であるか否かに基づいて電流センサ71、72、73の判定を行う。
次に、電流センサ異常診断装置60による電流センサ異常診断処理について図4のフローチャートを参照して説明する。
電流センサ異常診断装置60の状態判定部61は、S100にて、モータ通電中を示す信号に基づいてモータ80が駆動中であるか否かを判定する。
ここで、状態判定部61は、モータ80が駆動中でないと判定した場合、S100の判定を繰り返し実施する。
また、状態判定部61は、モータ80が駆動中であると判定した場合、S102にて、相電流Iu、Iv、Iwの振幅を特定するとともに相電流Iu、Iv、Iwの周波数から圧縮機90の回転数Ncを特定する。
なお、相電流Iu、Iv、Iwの振幅は、圧縮機90の冷媒の吸入圧力Psおよび冷媒の吐出圧力Pdと相関する。また、相電流の周波数は、圧縮機90の回転数Ncと相関する。
次に、状態判定部61は、S104にて、電流センサ71、72、73によって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器としての圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。具体的には、相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値以上となっているか否かに基づいて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。なお、第1閾値および第2閾値は、過去の実績に基づいて実験的に求められた値が用いられる。
ここで、圧縮機90が安定動作しておらず、相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値未満となっている場合、あるいは、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値未満となっている場合には、状態判定部61は、圧縮機90が安定動作していないと判定する。
また、圧縮機90が安定動作しており相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値以上となっている場合、状態判定部61は、圧縮機90が安定動作していると判定し、S106へ進む。
また、比較値算出部64は、圧縮機90が安定動作していると判定された場合、S106にて、電流センサ71、72、73によって検出されたU相の検出電流、V相の検出電流、W相の検出電流が電気一周期の間に最大となる時間軸のピークタイミングを算出する。比較値算出部64は、各検出電流が増加から減少に転じるタイミングをピークタイミングとして算出する。
次に、比較値算出部64は、S108にて、比較値算出部64によって算出されたピークタイミングの所定時刻前からピークタイミングの所定時刻後までの区間を所定区間として特定する。更に、所定区間における各相の検出電流の複数のサンプル値を収集する。例えば、所定区間における各相の検出電流の2つのサンプル値を収集する。
次に、比較値算出部64は、S110にて、相電流の電流波形から、相互比較に使用可能な比較値を相毎に算出する。本実施形態では、各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値を算出する。具体的には、U相の検出電流の複数のサンプル値の平均と、V相の検出電流の複数のサンプル値の平均と、W相の検出電流の複数のサンプル値の平均値をそれぞれ算出する。
次に、異常判定部65は、S112にて、各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値が所定範囲内であるか否かに基づいて電流センサ71、72、73が正常であるか異常であるかの判定を行う。
ここで、異常判定部65は、各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値が所定範囲内にある場合、S116にて、電流センサ71、72、73が正常と判定する。また、異常判定部65は、各相の検出電流の複数のサンプル値の平均値が所定範囲内にない場合、S114にて、電流センサ71、72、73が異常であると判定し、本処理を終了する。
以上、説明したように、本実施形態の電流センサ異常診断装置は、三相交流モータ80の複数の相に交流電流を通電し多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を診断する。
また、電流センサ異常診断装置は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器が安定動作しているか否かを判定する状態判定部(S104)を備えている。
また、状態判定部により駆動機器が安定動作していると判定された場合、相電流の電流波形に基づいて電流センサ71、72、73の異常診断を実施する異常判定部(S112、S114、S116)を備えている。
このような構成によれば、状態判定部は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器としての圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。また、異常判定部は、状態判定部により駆動機器が安定動作していると判定された場合、相電流の電流波形に基づいて電流センサの異常診断を実施する。したがって、交流モータの出力トルクを用いることなく、電流センサ71、72、73の異常を精度よく診断することができる。
また、上記特許文献1に記載された装置は、出力トルクが所定値以上の場合、あるいは、出力トルクの変動が所定値以下の場合に、多相交流モータの出力トルクが安定していると判定する。そして、多相交流モータの出力トルクが安定していると判定されたときに電流センサの異常を診断する。
このような構成では、出力トルクが所定値以上の場合、あるいは、出力トルクの変動が所定値以下の場合にのみ、電流センサの異常を診断するため、異常診断の条件範囲が狭くなる。
これに対し、本実施形態の電流センサ異常診断装置は、電流センサ71、72、73によって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器としての圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。これにより、異常診断の条件範囲をより広くすることが可能である。
また、駆動機器は、車両の室内の空調を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機90である。また、状態判定部は、圧縮機90に吸入される冷媒の吸入圧力および圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力と相関する相電流の振幅および圧縮機90の回転数と相関する相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定する。
このように、圧縮機90に吸入される冷媒の吸入圧力および圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力と相関する相電流の振幅および圧縮機90の回転数と相関する相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定することができる。
また、状態判定部は、相電流の電流波形の振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流の電流波形の周波数が第2閾値以上の場合、駆動機器が安定動作していると判定する。
このように、相電流の電流波形の振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流の電流波形の周波数が第2閾値以上の場合、駆動機器が安定動作していると判定することができる。
また、電流センサ異常診断装置は、相電流の電流波形から、相互比較に使用可能な比較値を相毎に算出する比較値算出部(S110、S210、S310、S406)を備えている。
そして、異常判定部は、比較値算出部によって算出された比較値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施する。
また、比較値算出部は、相電流の電流波形から、該相電流の電流波形のピーク付近の所定期間の複数の電流値の平均値を相毎に算出し、相毎の複数の電流値の平均値を比較値として算出する。
これによれば、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相毎の複数の電流値の平均値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施できるので、耐ノイズ性を向上することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図6~図8を用いて説明する。本実施形態の冷凍サイクル装置9は、圧縮機90に吸入される冷媒の吸入圧力Psを検出する吸入圧力センサ95と、圧縮機90から吐出される冷媒の吐出圧力Pdを検出する吐出圧力センサ96とを備えている。
吸入圧力センサ95は、圧縮機90に吸入される冷媒の吸入圧力Psを検出し、検出した冷媒の吸入圧力Psを示す信号を上位ECU10に出力する。また、吐出圧力センサ96は、圧縮機90から吐出される冷媒の吐出圧力Pdを検出し、検出した冷媒の吐出圧力Pdを示す信号を上位ECU10に出力する。
電流センサ異常診断装置60は、上位ECU10を介して吸入圧力センサ95によって検出された冷媒の吸入圧力Psと吐出圧力センサ96によって検出された冷媒の吐出圧力Pdを取得する。
電流センサ異常診断装置60は、上位ECU10を介して取得した冷媒の吸入圧力Psと冷媒の吐出圧力Pdを用いて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。
次に、電流センサ異常診断装置60による電流センサ異常診断処理について図8のフローチャートを参照して説明する。
電流センサ異常診断装置60の状態判定部61は、S100にて、モータ通電中を示す信号に基づいてモータ80が駆動中であるか否かを判定する。
ここで、状態判定部61は、モータ80が駆動中でないと判定した場合、S100の判定を繰り返し実施する。
また、状態判定部61は、モータ80が駆動中であると判定した場合、S202にて、相電流Iu、Iv、Iwの振幅を特定するとともに相電流Iu、Iv、Iwの周波数から圧縮機90の回転数Ncを特定する。
本実施形態の状態判定部61は、上位ECU10を介して取得した情報に基づいて吸入圧力センサ95によって検出された冷媒の吸入圧力Psと吐出圧力センサ96によって検出された冷媒の吐出圧力Pdを特定する。また、状態判定部61は、相電流Iu、Iv、Iwの周波数に基づいて圧縮機90の回転数Ncを特定する。
次に、状態判定部61は、S104にて、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値未満で、かつ、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値以上で、かつ、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値以上であるか否かに基づいて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。
ここで、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値以上の場合、あるいは、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値未満の場合、あるいは、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値未満の場合、圧縮機90が安定動作していないと判定する。なお、第1基準値、第2基準値および第3基準値は、過去の実績に基づいて実験的に求められた値が用いられる。
ここで、圧縮機90が安定動作しておらず、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値以上の場合、あるいは、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値未満の場合、あるいは、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値未満の場合、状態判定部61は、S100の処理に戻る。
また、圧縮機90が安定動作しており、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値未満で、かつ、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値以上で、かつ、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値以上となっている場合、状態判定部61は、S106の処理に進む。
以下の処理は、図4の処理と同じであるので、ここでは説明を省略する。
以上、説明したように、本実施形態の電流センサ異常診断装置は、状態判定部が、冷媒の吸入圧力、冷媒の吐出圧力および相電流の周波数に基づいて特定された圧縮機90の回転数に基づいて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定する。
なお、冷媒の吸入圧力は、吸入圧力センサ95によって検出された圧力を用い、冷媒の吐出圧力は、吐出圧力センサ96によって検出された圧力を用いる。
このように、吸入圧力センサ95によって検出された冷媒の吸入圧力、吐出圧力センサ96によって検出された冷媒の吐出圧力を用いて圧縮機90が安定動作しているか否かを判定することもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図9~図10を用いて説明する。本実施形態の電流センサ異常診断装置60を有するモータ駆動システムの構成は上記第1実施形態と同じである。
上記第1実施形態の比較値算出部64は、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、該電流波形のピーク付近の所定期間の複数の電流値の平均値を相毎に算出し、相毎の複数の電流値の平均値を比較して電流センサ71、72、73の異常診断を実施した。
これに対し、本実施形態の比較値算出部64は、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、所定期間における相電流の実効値を相毎に算出し、相毎の複数の電流値の実効値を比較して電流センサ71、72、73の異常診断を実施する。
本実施形態の電流センサ異常診断装置60による電流センサ異常診断処理について図9のフローチャートを参照して説明する。図9中のS100~S104は図4と同じであるので、ここでは説明を省略する。
電流センサ異常診断装置60の状態判定部61は、S104にて、圧縮機90が安定動作していると判定すると、比較値算出部64は、S206にて、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、所定期間における相電流Iu、Iv、Iwをサンプルする。
そして、状態判定部61は、S210にて、実効値計算区間における相毎の相電流Iu、Iv、Iwの実効値を比較値として算出する。なお、実効値計算区間は、図10に示すように、ある相電流が正から負に変化したときのゼロクロスしたタイミングから、その相電流が次に正から負に変化したときのゼロクロスしたタイミングまでの期間とすることができる。
次に、異常判定部65は、S212にて、相毎の相電流Iu、Iv、Iwの実効値が所定範囲内であるか否かに基づいて電流センサ71、72、73が正常であるか異常であるかの判定を行う。
ここで、異常判定部65は、相毎の相電流Iu、Iv、Iwの実効値が所定範囲内である場合、S116にて、電流センサ71、72、73が正常と判定する。また、異常判定部65は、相毎の相電流Iu、Iv、Iwの実効値が所定範囲内にない場合、S114にて、電流センサ71、72、73が異常であると判定し、本処理を終了する。
上記したように、本実施形態では、比較値算出部が、相電流の電流波形から、所定期間における相電流の実効値を相毎に算出し、相毎の相電流の実効値を比較値として算出する。
これによれば、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相毎の相電流の実効値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施できるので、耐ノイズ性を向上することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図11~図12を用いて説明する。本実施形態の電流センサ異常診断装置60を有するモータ駆動システムの構成は上記第1実施形態と同じである。
本実施形態の比較値算出部64は、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、電流値が0となる相毎のゼロクロス点を特定し、相毎のゼロクロス点を用いて相間の複数の位相差の平均を比較値として算出する。
本実施形態の電流センサ異常診断装置60による電流センサ異常診断処理について図11のフローチャートを参照して説明する。図9中のS100~S104は図4と同じであるので、ここでは説明を省略する。
S104にて、圧縮機90が安定動作していると判定されると、比較値算出部64は、S306にて、相電流Iu、Iv、Iwの位相差をゼロクロス点から複数求める。例えば、図12に示すように、相電流Iuが正から負に変化したときのゼロクロスしたタイミングから、相電流Ivが正から負に変化したときのゼロクロスしたタイミングまでの期間を相電流Iuと相電流Ivの位相差Δθ1、Δθ2として求めることができる。また、比較値算出部64は、S310にて、各相間の位相差の平均を算出する。
状態判定部61は、S310にて算出された各相の相電流Iu、Iv、Iwの位相差の平均が所定範囲内であるか否かに基づいて電流センサ71、72、73が正常であるか異常であるかの判定を行う。
ここで、異常判定部65は、各相の相電流Iu、Iv、Iwの位相差の平均値が120°程度であるか否かを判定する。具体的には、異常判定部65は、各相の位相差の平均値が120°を含む所定範囲内に含まれるか否かを判定する。
ここで、異常判定部65は、各相の位相差の平均値が120°を含む所定範囲内に含まれる場合、S116にて、電流センサ71、72、73が正常と判定する。また、異常判定部65は、各相の位相差の平均値が120°を含む所定範囲内に含まれない場合、S114にて、電流センサ71、72、73が異常であると判定し、本処理を終了する。
上記したように、比較値算出部は、相毎の電流センサにより検出された検出電流から、電流値が0となる相毎のゼロクロス点を特定し、相毎のゼロクロス点を用いて相間の複数の位相差を比較値として算出する。
これによれば、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相間の複数の位相差の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施できる。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図13~図14を用いて説明する。本実施形態の電流センサ異常診断装置60を有するモータ駆動システムの構成は上記第1実施形態と同じである。
上記第1実施形態では、各相の電流波形のピーク付近の所定期間で検出電流の複数のサンプル値を収集し、複数のサンプル値の平均値を算出するようにした。
これに対し、本実施形態の比較値算出部64は、相毎の検出電流の振幅に対応する値を比較値として算出する。具体的には、各相の電流波形を正弦であるsinθで除した値は一定になることを利用して各相の電流波形の振幅をsinθで除した値を比較値として算出する。
具体的には、比較値算出部64は、相電流Iu、Iv、Iwの電流波形から、相電流Iu、Iv、Iwの振幅Iu0、Iv0、Iw0を特定するとともに、相電流Iu、Iv、Iwの位相θを特定する。
さらに、比較値算出部64は、図14に示すように、振幅Iu0、Iv0、Iw0をsinθ、sin(θ-2π/3)、sin(θ-4π/3)で除算する。すなわち、Iu0=Iu/sinθ、Iv0=Iv/sin(θ-2π/3)、Iw0=Iw/sin(θ-4π/3π)を比較値として算出する。このように算出したIu0、Iv0、Iw0の値は、直流波形のような時間的変化が小さい波形となる。
そして、算出したIu0、Iv0、Iw0を相互比較する。具体的には、Iu0、Iv0、Iw0の各値が所定範囲内にある場合には、電流センサ71、72、73が正常であると判定する。
なお、本実施形態では、相毎の検出電流の振幅に対応する値として、各相の電流波形の振幅をsinθで除した値を算出した。これに対し、相毎の検出電流の振幅に対応する値として、各相の電流波形の振幅そのものを用いてもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る電流センサ異常診断装置について図15~図16を用いて説明する。上記第5実施形態では、各相の電流波形を正弦で除した値を比較値として算出するようにしたが、正弦での除算は計算負荷が大きい。
そこで、本実施形態では、1/sin(θ)は、以下の数式1で示すようにテイラー展開できることを利用する。
(数1)
Figure 0007380176000001
本実施形態では、観測波形に数式1で示されるf(θ)を乗算するようにして比較値を算出する。このように、乗算により比較値を算出することで計算負荷を軽減することができる。
なお、sinθ×f(θ)は、図15に示されるような値となる。ここで、sinθ×f(θ)が1に近く、図15に示される近似が成り立つ範囲内となるときに近似が成立する。
また、相電流Iu、Iv、Iwの位相について2種類の決定方法が考えられる。第1の方法は、モータ駆動時の位置推定結果を利用して相電流Iu、Iv、Iwの位相を2π/3ずつずらした値として決定する。第2の方法は、上記第3実施形態のように相電流Iu、Iv、Iwの交流波形がゼロクロスするタイミングをそれぞれ相電流Iuの位相θu=0、相電流Ivの位相θv=0、相電流Iwの位相θw=0として決定する。
この第2の方法では、電流センサ71、72、73の誤差が含まれるため、位相θu、位相θv、位相θwの位相差は2π/3になるとは限らない。しかし、第2の方法では、第1の方法のようなモータ駆動時の位置推定結果を用いることなく電流センサ71、72、73のみを用いて相電流Iu、Iv、Iwの位相を決定することができる。
また、第2の方法では、相電流Iu、Iv、Iwがゼロクロスするタイミングとサンプリングのタイミングが同じであれば決定される位相は精度の高い値となる。しかし、一般に、相電流Iu、Iv、Iwがゼロクロスするタイミングとサンプリングのタイミングは相違するため、決定される位相に誤差が生じる。なお、ゼロクロス点の推定公差は、サンプリング周期と同じとなる。
位相θの更新方法としては、図16中のθの更新方法Aのように、ゼロクロスした区間から更新する方法と、図16中のθの更新方法Bのように、ゼロクロスした区間の次の区間から更新する方法などが考えられる。
上記したように、本実施形態では、比較値算出部は、複数の電流センサにより検出された検出電流から、相毎の検出電流の振幅に対応する値を比較値として算出する。
このように、複数の電流センサにより検出された検出電流から、相毎の検出電流の振幅に対応する値を比較値として算出するようにしてもよい。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、三相交流モータ80の複数の相に交流電流を通電し三相交流モータ80を駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を診断する構成を示した。
これに対し、三相交流モータ80の複数の相に交流電流を通電し多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を診断する構成としてもよい。
(2)上記各実施形態では、三相の全ての相電流を検出する電流センサ71、72、73の異常を診断する例を示したが、各相の少なくとも1つの電流センサの異常を診断するようにしてもよい。
(3)上記第1実施形態では、S104にて、相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値以上となっているときに圧縮機90が安定動作していると判定した。
これに対し、相電流Iu、Iv、Iwの振幅が第1閾値以上となっている場合と、相電流Iu、Iv、Iwの周波数が第2閾値以上となっている場合のいずれか一方が成立した場合に圧縮機90が安定動作していると判定してもよい。
(4)上記第2実施形態では、S104にて、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値未満で、かつ、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値以上で、かつ、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値以上のときに圧縮機90が安定動作していると判定した。
これに対し、冷媒の吸入圧力Psが第1基準値未満、冷媒の吐出圧力Pdが第2基準値以上、圧縮機90の回転数Ncが第3基準値以上のいずれか1つが成立したときに圧縮機90が安定動作していると判定してもよい。
(5)上記第1実施形態では、バッテリ20の冷却を行うための圧縮機90をモータ80で駆動する構成を示したが、例えば、車両の室内の空調を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機90をモータ80で駆動する構成に適用してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、電流センサ異常診断装置は、多相交流モータの複数の相に交流電流を通電し多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサの異常を診断する。
また、電流センサによって検出された相電流の電流波形に基づいて多相交流モータによって駆動される駆動機器が安定動作しているか否かを判定する状態判定部を備えている。
また、状態判定部により駆動機器が安定動作していると判定された場合、相電流の電流波形に基づいて電流センサの異常診断を実施する異常判定部を備えている。
また、第2の観点によれば、駆動機器は、車両の室内の空調を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機である。
そして、状態判定部は、圧縮機に吸入される冷媒の吸入圧力および圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力と相関する相電流の振幅および圧縮機の回転数と相関する相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定する。
このように、圧縮機に吸入される冷媒の吸入圧力および圧縮機から吐出される冷媒の吐出圧力と相関する相電流の振幅および圧縮機の回転数と相関する相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定することができる。
また、第3の観点によれば、状態判定部は、相電流の電流波形の振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流の電流波形の周波数が第2閾値以上の場合、駆動機器が安定動作していると判定する。
このように、状態判定部は、相電流の電流波形の振幅が第1閾値以上で、かつ、相電流の電流波形の周波数が第2閾値以上の場合、駆動機器が安定動作していると判定することができる。
また、第4の観点によれば、駆動機器は、車両の室内の空調を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機である。
また、状態判定部は、吸入圧力センサにより検出された冷媒の吸入圧力、吐出圧力センサにより検出された冷媒の吐出圧力および相電流の周波数に基づいて特定された圧縮機の回転数のうち、少なくとも1つに基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定する。
このように、吸入圧力センサによって検出された吸入圧力、吐出圧力センサによって検出された吐出圧力および相電流の周波数に基づいて特定された圧縮機の回転数のうち、少なくとも1つに基づいて圧縮機が安定動作しているか否かを判定することができる。
また、第5の観点によれば、電流センサ異常診断装置は、相電流の電流波形から、相互比較に使用可能な比較値を相毎に算出する比較値算出部を備えている。そして、異常判定部は、比較値算出部によって算出された比較値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施する。
このように、異常判定部は、比較値算出部によって算出された比較値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施することができる。
また、第6の観点によれば、比較値算出部は、相電流の電流波形から、該相電流の電流波形のピーク付近の所定期間の複数の電流値の平均値を相毎に算出し、相毎の複数の電流値の平均値を比較値として算出する。
これによれば、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相毎の複数の電流値の平均値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施することができるので、耐ノイズ性を向上することができる。
また、第7の観点によれば、比較値算出部は、相電流の電流波形から、所定期間における相電流の実効値を相毎に算出し、相毎の相電流の実効値を比較値として算出する。
これによれば、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相毎の相電流の実効値の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施することができるので、耐ノイズ性を向上することができる。
また、第8の観点によれば、比較値算出部は、相毎の電流センサにより検出された検出電流から、電流値が0となる相毎のゼロクロス点を特定し、相毎のゼロクロス点を用いて相間の複数の位相差を比較値として算出する。
したがって、異常判定部は、比較値算出部によって算出された相間の複数の位相差の比較結果に基づいて電流センサの異常診断を実施することができる。
また、第9の観点によれば、比較値算出部は、複数の電流センサにより検出された検出電流から、相毎の検出電流の振幅に対応する値を比較値として算出する。
このように、複数の電流センサにより検出された検出電流から、相毎の検出電流の振幅に対応する値を比較値として算出するようにしてもよい。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、S104の処理が状態判定部に相当し、S112、S114、S116の処理が異常判定部に相当する。また、S110、S210、S310、S406の処理が比較値算出部に相当する。
10 上位ECU
20 バッテリ
40 駆動回路
50 制御装置
60 センサ異常診断装置
61 状態判定部
64 比較値算出部
65 異常判定部
70 検出回路
71、72、73 電流センサ
80 三相交流モータ

Claims (8)

  1. 三相以上の多相交流モータ(80)の複数の相に交流電流を通電し前記多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ(71、72、73)の異常を診断する電流センサ異常診断装置であって、
    前記電流センサによって検出された前記相電流の電流波形に基づいて前記多相交流モータによって駆動される駆動機器(90)が安定動作しているか否かを判定する状態判定部(S104)と、
    前記状態判定部により前記駆動機器が安定動作していると判定された場合、前記相電流の電流波形に基づいて前記電流センサの異常診断を実施する異常判定部(S112、S114、S116)を備え
    前記駆動機器は、車両の室内の空調およびバッテリの冷却のいずれか一方を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(90)であり、
    前記状態判定部は、前記圧縮機に吸入される前記冷媒の吸入圧力、前記圧縮機から吐出される前記冷媒の吐出圧力および前記圧縮機の回転数と相関する前記相電流の振幅および前記圧縮機の回転数と相関する前記相電流の周波数の少なくとも一方に基づいて前記圧縮機が安定動作しているか否かを判定する、電流センサ異常診断装置。
  2. 前記状態判定部は、前記相電流の電流波形の振幅が第1閾値以上で、かつ、前記相電流の電流波形の周波数が第2閾値以上の場合、前記駆動機器が安定動作していると判定する請求項に記載の電流センサ異常診断装置。
  3. 三相以上の多相交流モータ(80)の複数の相に交流電流を通電し前記多相交流モータを駆動するモータ駆動システムにおいて、各相の相電流を検出する電流センサ(71、72、73)の異常を診断する電流センサ異常診断装置であって、
    前記電流センサによって検出された前記相電流の電流波形に基づいて前記多相交流モータによって駆動される駆動機器(90)が安定動作しているか否かを判定する状態判定部(S104)と、
    前記状態判定部により前記駆動機器が安定動作していると判定された場合、前記相電流の電流波形に基づいて前記電流センサの異常診断を実施する異常判定部(S112、S114、S116)を備え
    前記駆動機器は、車両の室内の空調およびバッテリの冷却のいずれか一方を行うための冷媒を圧縮して吐出する圧縮機(90)であり、
    前記状態判定部は、前記圧縮機が吸入する前記冷媒の吸入圧力を検出する吸入圧力センサ(95)によって検出された前記冷媒の吸入圧力、前記圧縮機が吐出する前記冷媒の吐出圧力を検出する吐出圧力センサ(96)によって検出された前記冷媒の吐出圧力および前記相電流の周波数に基づいて特定された前記圧縮機の回転数のうち、少なくとも1つに基づいて前記圧縮機が安定動作しているか否かを判定する、電流センサ異常診断装置。
  4. 前記相電流の電流波形から、相互比較に使用可能な比較値を相毎に算出する比較値算出部(S110、S210、S310、S406)を備え、
    前記異常判定部は、前記比較値算出部によって算出された前記比較値の比較結果に基づいて前記電流センサの前記異常診断を実施する請求項1ないしのいずれか1つに記載の電流センサ異常診断装置。
  5. 前記比較値算出部は、前記相電流の電流波形から、該相電流の電流波形のピーク付近の所定期間の複数の電流値の平均値を相毎に算出し、相毎の複数の前記電流値の前記平均値を前記比較値として算出する請求項に記載の電流センサ異常診断装置。
  6. 前記比較値算出部は、前記相電流の電流波形から、所定期間における前記相電流の実効値を相毎に算出し、相毎の前記相電流の前記実効値を前記比較値として算出する請求項に記載の電流センサ異常診断装置。
  7. 前記比較値算出部は、相毎の前記電流センサにより検出された検出電流から、電流値が0となる相毎のゼロクロス点を特定し、相毎の前記ゼロクロス点を用いて相間の複数の位相差を前記比較値として算出する請求項に記載の電流センサ異常診断装置。
  8. 前記比較値算出部は、前記電流センサにより検出された検出電流から、相毎の前記検出電流の振幅に対応する値を前記比較値として算出する請求項に記載の電流センサ異常診断装置。
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