JP7378229B2 - 容器入り液体洗浄剤製品 - Google Patents

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Description

本発明は、容器入り液体洗浄剤製品に関する。
衣類、カバー類等の繊維製品の特定の領域に広範囲に亘ってムラなく適量の液体を塗布する方法としては、複数の吐出孔を有するキャップを備えたスクイズ容器を用いる方法がある(特許文献1)。
特開2017-222414号公報
しかし、スクイズ容器に収容する内容液が、洗浄成分として界面活性剤を含む液体洗浄剤組成物である場合、内容液を吐出したときに、吐出孔近傍に泡膜や液溜りが生じる。この状態で再び内容液を吐出すると、複数の吐出孔それぞれから吐出された内容液(以下、「吐出液」ともいう。)の吐出方向が泡膜や液溜りによって変化し、複数の吐出液が合一する。吐出液が合一すると、特定の領域に広範囲に亘ってムラなく適量の内容液を塗布できず、使用性が低下する。
本発明は、界面活性剤を含む液体洗浄剤組成物を複数の吐出孔から吐出するときの吐出液の合一を抑制でき、使用性に優れる容器入り液体洗浄剤製品の提供を目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
〔1〕液体洗浄剤組成物が容器に収容された容器入り液体洗浄剤製品であり、
前記液体洗浄剤組成物は、界面活性剤(ただし消泡剤を除く。)を含み、
前記容器は、吐出部を有し、
前記吐出部の先端部に、前記容器の内部と連通する複数の流路を有し、
前記複数の流路はそれぞれ、一端に形成された流入孔と、他端に形成された吐出孔とを有し、
前記容器を傾斜したときに、前記液体洗浄剤組成物が前記流入孔から流入し、前記流路の軸線に沿って流通し、前記吐出孔から吐出されるようになっており、
前記複数の流路のうちの少なくとも一部の流路の前記軸線は、前記流入孔から前記吐出孔に向かうに従い前記容器の外側に向かって傾斜しており、
前記液体洗浄剤組成物を吐出するときに、前記複数の流路それぞれの前記吐出孔が消泡機能又は撥水機能を有する、容器入り液体洗浄剤製品。
〔2〕前記液体洗浄剤組成物が消泡剤を含む、〔1〕の容器入り液体洗浄剤製品。
〔3〕前記複数の吐出孔の周縁に消泡剤又は撥水剤が存在している、〔1〕又は〔2〕の容器入り液体洗浄剤製品。
〔4〕前記複数の吐出孔の周縁に消泡剤又は撥水剤の塗膜を有する、〔1〕~〔3〕のいずれかの容器入り液体洗浄剤製品。
〔5〕前記消泡剤がシリコーン、アルコールのプロピレンオキシド付加物、高級脂肪酸及びその塩並びに脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種を含む、〔2〕~〔4〕のいずれかの容器入り液体洗浄剤製品。
〔6〕前記液体洗浄剤組成物がクエン酸をさらに含む、〔1〕~〔5〕のいずれかの容器入り液体洗浄剤製品。
〔7〕前記液体洗浄剤組成物が糖アルコールをさらに含む、〔1〕~〔6〕のいずれかの容器入り液体洗浄剤製品。
〔8〕前記容器が、前記吐出孔の周縁部の少なくとも一部に、前記吐出孔を含む平面から突出する突起部を有する、〔1〕~〔7〕のいずれかの容器入り液体洗浄剤製品。
〔9〕前記容器が、前記吐出孔と前記突起部の間に、前記吐出孔を含む平面と面一に形成された平坦部を有する、〔8〕の容器入り液体洗浄剤製品。
本発明によれば、界面活性剤を含む液体洗浄剤組成物を複数の吐出孔から吐出するときの吐出液の合一を抑制でき、使用性に優れる容器入り液体洗浄剤製品を提供できる。
一実施形態に係る容器1の正面図である。 図1の容器1が備えるキャップ5(蓋部を開いた状態)を示す断面図である。 図2に示したキャップ5の平面図である。 図2に示したキャップ5が備える吐出部55の部分拡大平面図である。 図2に示したキャップ5が備える吐出部55の部分拡大断面図である。 図1に示した容器1が備える容器本体3の背面図である。 図6に示した容器本体3の右側面図である。 複数の流路の配置の一例を模式的に示す平面図である。 複数の流路の配置の一例を模式的に示す断面図である。 複数の流路の配置の一例を模式的に示す断面図である。 複数の流路の配置の一例を模式的に示す断面図である。 実施例で使用したキャップが有する流路及びその近傍の形状を示す断面図である。 実施例における噴射角度の評価方法を説明する写真である。
本発明の容器入り液体洗浄剤製品(以下、「本製品」ともいう。)は、液体洗浄剤組成物が容器に収容されたものである。
液体洗浄剤組成物は、界面活性剤(ただし消泡剤を除く。)を含む。
容器は吐出部を有し、吐出部の先端部に、容器の内部と連通する複数の流路を有する。
複数の流路はそれぞれ、一端に形成された流入孔と、他端に形成された吐出孔とを有し、容器を傾斜したときに、液体洗浄剤組成物が流入孔から流入し、流路の軸線に沿って流通し、吐出孔から吐出されるようになっている。
液体洗浄剤組成物及び容器については後で詳しく説明する。
なお、後述する本実施形態では、液体洗浄剤組成物がスクイズ容器に収容されたものを一例として説明するが、本製品における容器はスクイズ容器に限定されない。
本製品は、液体洗浄剤組成物を吐出するときに、複数の流路それぞれの吐出孔が消泡機能又は撥水機能を有するように構成されている。そのため、液体洗浄剤組成物を吐出したときに、各吐出孔の近傍に泡膜や液溜まりが生じても、各吐出孔の消泡機能又は撥水機能によって泡膜や液溜まりを解消できる。さらに、その後、再び液体洗浄剤組成物を吐出したときに、各吐出孔から吐出された液体洗浄剤組成物(吐出液)の吐出方向が泡膜や液溜りによって変化することを抑制できる。
したがって、液体洗浄剤組成物を複数回吐出する場合でも、複数の吐出液が合一することを抑制でき、繊維製品等の被塗布物に広範囲に亘ってムラなく適量の液体洗浄剤組成物を塗布できる。
ここで「複数の流路それぞれの吐出孔が消泡機能又は撥水機能を有する」ように構成されている例としては、以下の態様1、態様2及びこれらの組み合わせが挙げられる。
態様1:液体洗浄剤組成物が消泡剤を含む。
態様2:複数の流路それぞれの吐出孔の周縁に消泡剤又は撥水剤が存在している。
態様1(液体洗浄剤組成物が消泡剤を含む)では、液体洗浄剤組成物を吐出する際に、液体洗浄剤組成物中の消泡剤が複数の吐出孔それぞれの周縁に接して消泡機能を付与する。
態様2(複数の流路それぞれの吐出孔の周縁に消泡剤又は撥水剤が存在している)では、各吐出孔の周縁に存在する消泡剤又は撥水剤が、各吐出孔それぞれの周縁に消泡機能又は撥水機能を付与する。
態様2の例としては、吐出部が、消泡剤又は撥水剤を含む材料で構成されている例や、各吐出孔の周縁に消泡剤又は撥水剤の塗膜を有する例が挙げられる。
消泡剤又は撥水剤は、各吐出孔の周縁のほか、流路の表面や吐出孔の外側の表面に存在していてもよい。
消泡剤及び撥水剤については後で詳しく説明する。
(液体洗浄剤組成物)
液体洗浄剤組成物は、界面活性剤(ただし消泡剤を除く。)(以下、「(A)成分」ともいう。)を含む。
液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、消泡剤(以下、「(B)成分」ともいう。)をさらに含んでいてもよい。
液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、クエン酸(以下、「(C)成分」ともいう。)をさらに含んでいてもよい。
液体洗浄剤組成物は、必要に応じて、糖アルコール(以下、「(D)成分」ともいう。)をさらに含んでいてもよい。
<(A)成分>
(A)成分は、界面活性剤(ただし(B)成分(消泡剤)を除く。)である。(A)成分は、液体洗浄剤組成物に洗浄力を付与する。
(A)成分としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤等が挙げられる。
ただし、本発明において、消泡剤として機能する界面活性剤、例えば後述する高級脂肪酸及びその塩、並びに脂肪酸エステルは、(B)成分に該当し、(A)成分には該当しないものとする。
アニオン界面活性剤としては、例えば、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸又はその塩(LAS)、α-オレフィンスルホン酸又はその塩(AOS)、内部オレフィンスルホン酸又はその塩(IOS)、ヒドロキシアルカンスルホン酸又はその塩、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(AES)、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はその塩、アルキル基を有するアルカンスルホン酸又はその塩、α-スルホ脂肪酸エステル又はその塩(MES)、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンエーテルカルボン酸又はその塩、アルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アルケニルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、アシルアミノカルボン酸又はその塩等のカルボン酸型アニオン性界面活性剤、アルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、グリセリン脂肪酸エステルモノリン酸エステル又はその塩等のリン酸エステル型アニオン性界面活性剤等が挙げられる。
塩としては、ナトリウム、カリウム等とのアルカリ金属塩、マグネシウム等とのアルカリ土類金属塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等とのアルカノールアミン塩等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、液体洗浄剤組成物を繊維製品に塗布してから放置したときに汚れが拡がりにくい(汚れの拡がり防止性に優れる)点で、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル又はそれらの塩としては、下記式(a1)で表される化合物(以下、「化合物(a1)」という。)が挙げられる。
11-O-[(EO)/(PO)]-SOM ・・・(a1)
式(a1)中、R11は炭素数8~20の直鎖状もしく分岐鎖状のアルキル基又は炭素数8~20の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、kはEOの平均繰り返し数を表し0以上の数であり、nはPOの平均繰り返し数を表し0~6の数であり、Mは水素原子又は対カチオンである。
11は、炭素数10~20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましく、炭素数12~14の直鎖又は分岐鎖のアルキル基がより好ましい。
式(a1)におけるk=0、n=0の成分の含有量は、総質量に対して35~55質量%であることが好ましい。
kは0~5が好ましく、0.1~3がより好ましく、0.5~3がさらに好ましく、0.5~2.5が特に好ましい。
nは0~3が好ましく、0がより好ましい。
k+nは0超の数が好ましく、1~5がより好ましい。
k及びnがそれぞれ0ではない場合、つまり化合物(a1)がEOとPOとの両方を有する場合、EOとPOとは、ブロック状に付加されていてもよく、ランダム状に付加されていてもよい。EOとPOとをブロック状に付加する方法としては、例えば、エチレンオキシドを導入した後にプロピレンオキシドを導入する方法、プロピレンオキシドを導入した後にエチレンオキシドを導入する方法が挙げられる。エチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加モル数分布は特に限定されない。
Mの対カチオンとしては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等のアルカノールアミン等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、下記式(a2)で表される化合物(以下、「化合物(a2)」という。)が挙げられる。
12-X-[(EO)/(PO)]-(EO)-R13 ・・・(a2)
式(a2)中、R12は炭素数6~22の炭化水素基であり、-X-は-O-、-C(=O)O-又は-C(=O)NH-であり、R13は水素原子、アルキル基又はアルケニル基であり、EOはオキシエチレン基であり、POはオキシプロピレン基であり、sはEOの平均繰り返し数を表し3~20の数であり、tはPOの平均繰り返し数を表し0~6の数であり、uはEOの平均繰り返し数を表し0~20の数である。
tが1以上である場合、[(EO)/(PO)]において、EOとPOとの配列順序は特に制限されない。また、EOとPOはブロック状に配列していてもよいし、ランダム状に配列していてもよい。
式(a2)中、R12の炭化水素基の炭素数は、6~22であり、8~20が好ましく、10~18がより好ましい。R12の炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。
-X-としては、-O-、-COO-、-CONH-等が挙げられる。-X-が-O-、-COO-又は-CONH-である化合物(a2)は、第1級もしくは第2級の高級アルコール(R12-OH)、高級脂肪酸(R12-COOH)又は高級脂肪酸アミド(R12-CONH)を原料として得られる。
13におけるアルキル基の炭素数は、例えば1~6であり、1~3が好ましい。
13におけるアルケニル基の炭素数は、例えば2~6であり、2~3が好ましい。
sは、EOの平均繰り返し数(すなわち、エチレンオキシドの平均付加モル数)を表し、3~30の数であり、5~25が好ましく、7~20がより好ましく、10~16がさらに好ましく、13~16が特に好ましい。sが前記範囲の下限値以上であれば、液体洗浄剤組成物を繊維製品に塗布してから洗濯するまでの時間が短いときの性能がより優れる。sが前記範囲の上限値以下であれば、液体洗浄剤組成物を繊維製品に塗布してから放置したときに汚れが拡がりにくい。
tは、POの平均繰り返し数(すなわち、プロピレンオキシドの平均付加モル数)を表し、0~6の数であり、0~3が好ましい。
カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルベンジルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルアミドアミンが挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルベタイン型、アルキルアミドベタイン型、イミダゾリン型、アルキルアミノスルホン型、アルキルアミノカルボン酸型、アルキルアミドカルボン酸型、アミドアミノ酸型、リン酸型等が挙げられる。
半極性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
これらの(A)成分は1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(A)成分は、アニオン性界面活性剤を含むことが好ましい。一般に、界面活性剤としてアニオン界面活性剤を含むと、液体洗浄剤組成物を複数の吐出孔から吐出したときに、吐出孔近傍に泡膜や液溜りが生じやすく、吐出液の合一が生じやすい傾向がある。本発明によれば吐出液の合一を抑制できるので、(A)成分がアニオン性界面活性剤を含む場合の有用性が高い。
(A)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、50質量%以下が好ましく、3~40質量%がより好ましく、5~30質量%がさらに好ましい。(A)成分の含有量が上記上限値以下であれば、(A)成分がアニオン界面活性剤(特にAES)を含む場合でも、液体洗浄剤組成物の吐出時の泡立ちを充分に抑制できる。また、汚れの拡がり防止性がより優れる。(A)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄力がより優れる。
アニオン界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、50質量%以下が好ましく、3~40質量%がより好ましく、5~30質量%がさらに好ましい。
アニオン界面活性剤の含有量は、(A)成分の総質量に対し、20質量%以上が好ましく、40質量%以上がより好ましく、60質量%以上がさらに好ましく、80質量%以上が特に好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の含有量は液体洗浄剤組成物の総質量に対し、30質量%以下が好ましく、3~30質量%がより好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、50質量%以下が好ましく、40質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましく、10質量%以下が特に好ましい。
ノニオン界面活性剤の含有量は、(A)成分の総質量に対し、80質量%以下が好ましく、60質量%以下がより好ましく、40質量%以下がさらに好ましく、20質量%以下が特に好ましい。
(A)成分がアニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤とを含む場合、アニオン界面活性剤とノニオン界面活性剤との質量比(アニオン界面活性剤/ノニオン界面活性剤)は、0.2以上が好ましく、1.0以上がより好ましく、2.0以上がさらに好ましい。また、200以下が好ましく、100以下がより好ましく、20以下がさらに好ましい。
カチオン界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0~10質量%が好ましい。
両性界面活性剤の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0~10質量%が好ましい。
半極性界面活性剤は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0~10質量%が好ましい。
<(B)成分>
(B)成分は消泡剤である。(B)成分は、液体洗浄剤組成物が複数の吐出孔から吐出されたときの吐出液の合一を抑制するために用いられる。
(B)成分としては、公知の消泡剤を用いてよい。
(B)成分としては、合一抑制効果の点から、シリコーン、アルコールのプロピレンオキシド付加物、高級脂肪酸及びその塩並びに脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種が好ましい。
液体洗浄剤組成物中の(B)成分の含有量は、所望の消泡機能が得られるように、(B)成分の種類に応じて適宜選定できる。
シリコーンとしては、例えば、オイル型、オイルコンパウンド型、溶液型、エマルション型、自己乳化型等が挙げられる。
オイル型のシリコーンは、未変性のシリコーンオイル100%で構成され、シリカを含まない消泡剤である。市販品としては、KF-96(信越化学工業株式会社)、SH200(東レ・ダウコーニング株式会社)が挙げられる。
オイルコンパウンド型のシリコーンは、シリコーンオイルに微粉末シリカ等の水不溶性粒子を配合した消泡剤である。市販品としては、8590 Additive(東レ・ダウコーニング株式会社)、AF-8014 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、AC-8066 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、ACP-3073 アンチフォーム(東レ・ダウコーニング株式会社)、KS-66(信越化学工業株式会社)、KF-69(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
溶液型のシリコーンは、シリコーンオイルをイソパラフィン等の溶剤に溶解した消泡剤である。市販品としては、KS-602A(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
エマルション型のシリコーンは、シリコーンオイルコンパウンドをノニオン界面活性剤で乳化した消泡剤である。市販品としては、FSアンチフォーム93(東レ・ダウコーニング株式会社)、KM-72S(信越化学工業株式会社)、KM-73(信越化学工業株式会社)、KM-7750(信越化学工業株式会社)、KM-7752(信越化学工業株式会社)、KM-90(信越化学工業株式会社)、KM-98(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
自己乳化型のシリコーンは、親水性の変性シリコーンオイルとオイルコンパウンドから構成される消泡剤である。市販品としては、KS-537(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
シリコーンは、シリコーンオイルの表面張力が小さいため、抑泡性を発揮する。また、オイルコンパウンド型のように水不溶性粒子を配合した場合は、シリコーンオイルによって泡の表面に運ばれた水不溶性粒子が物理的に泡を破ると考えられる。溶液型、エマルション型、自己乳化型は、使用時の分散性を高めるため、シリコーンオイルに乳化剤等が加えられたものである。
シリコーンとしては、吐出液の合一抑制効果がより優れる点から、エマルション型のシリコーンが好ましく、水への分散性が優れているもの(KM-90、KM-98等)がより好ましい。
(B)成分がシリコーンを含む場合、シリコーンの含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、10~600質量ppmが好ましく、20~300質量ppmがより好ましく、50~200質量ppmがさらに好ましい。
アルコールのプロピレンオキシド付加物としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、オクタノール等のモノアルコールにプロピレンオキシドを付加させたもの;エタンジオール等のジオール、グリセリン等のトリオール、エリスリトール等のテトラオール、ソルビトール等のヘキサオール等の多価アルコールにプロピレンオキシドを付加させたもの等が挙げられる。
アルコールのプロピレンオキシド付加物の具体例としては、下記式(f1)~(f3)のいずれかで表されるものが挙げられる。
Figure 0007378229000001
式中、Rは炭素数1~8の炭化水素基であり、POはオキシプロピレン基であり、n1はPOの平均繰り返し数を表し10~350の数であり、n2及びn3はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、n2及びn3の合計は10~350の数であり、n4、n5及びn6はそれぞれ独立にPOの平均繰り返し数を表し、n4、n5及びn6の合計は10~350の数である。
式(f1)中、Rは炭素数1~8の炭化水素基であり、炭素数1~3の炭化水素基が好ましい。Rの炭化水素基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、不飽和結合を有していても有していなくてもよい。Rとしては、アルキル基、アルキレン基が挙げられ、具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基が挙げられる。
n1~n6は、それぞれ、10~50であることが好ましく、15~40であることがより好ましい。
アルコールのプロピレンオキシド付加物の重量平均分子量は、2500~5500が好ましく、3000~5000がより好ましい。
本明細書において重量平均分子量は、ポリプロピレングリコール(重量平均分子量:800、1,200、2,000、4,000)を標準としたGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)で得られる分子量分布より求められる。
(B)成分がアルコールのプロピレンオキシド付加物を含む場合、アルコールのプロピレンオキシド付加物の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01~20質量%が好ましく、0.05~10質量%がより好ましく、0.08~5質量%がさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。アルコールのプロピレンオキシド付加物の含有量が上記範囲内であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
高級脂肪酸の炭化水素基の炭素数は、10~20が好ましく、12~18がより好ましい。高級脂肪酸の具体例としては、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸等の単一脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸が挙げられる。
塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩;マグネシウム等のアルカリ土類金属塩;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム等のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
(B)成分が高級脂肪酸又はその塩を含む場合、高級脂肪酸又はその塩の含有量(塩の場合も高級脂肪酸としての含有量。以下同じ。)は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01~20質量%が好ましく、0.05~10質量%がより好ましく、0.08~5質量%がさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。高級脂肪酸又はその塩の含有量が上記範囲内であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
脂肪酸エステルとしては、例えば、下記式(f4)で表されるものが挙げられる。
-COO-Y ・・・(f4)
式中、Xは、炭素数5~21の分岐鎖状アルキル基又は炭素数5~21の直鎖状アルキル基である。Xが直鎖状アルキル基である場合、式(f4)中のカルボニル基の炭素原子に結合する炭素原子は第2級炭素原子である。Yは、炭素数3~16のアルキル基又は-(R31O)m1-R32である。R31は、炭素数2~4のアルキレン基である。m1はR31Oの平均繰り返し数を示し1~5である。R32は、炭素数1~16のアルキル基、フェニル基又はベンジル基である。
脂肪酸エステルとして具体的には、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル(別称:イソオクチル酸2-エチルヘキシル、2H08)等が挙げられる。
これらの(B)成分は1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(B)成分が脂肪酸エステルを含む場合、脂肪酸エステルの含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.01~20質量%が好ましく、0.05~10質量%がより好ましく、0.08~5質量%がさらに好ましく、0.1~1.5質量%が特に好ましい。肪酸エステルの含有量が上記範囲内であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
(B)成分の含有量(質量%)に対する(A)成分の含有量(質量%)の質量比((A)/(B))は、1~5000が好ましく、2~2000がより好ましく、4~200がさらに好ましい。(A)/(B)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
ここで、「含有量(質量%)」は、液体洗浄剤組成物の総質量に対する割合である。以下においても、特に記載が無い場合は同様である。
(B)成分がシリコーンを含む場合、シリコーンの含有量(質量%)に対する(A)成分の含有量(質量%)の質量比((A)/(B:シリコーン))は、100~20000が好ましく、100~10000がより好ましく、150~6000がさらに好ましい。(A)/(B:シリコーン)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
(B)成分がアルコールのプロピレンオキシド付加物、高級脂肪酸及びその塩並びに脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種(以下、「シリコーンを除く(B)成分」とも記す。)を含む場合、シリコーンを除く(B)成分の含有量(質量%)に対する(A)成分の含有量(質量%)の質量比((A)/(B:シリコーンを除く))は、1~100が好ましく、2~50がより好ましく、4~20がさらに好ましい。(A)/(B:シリコーンを除く)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
(A)成分がアニオン界面活性剤を含む場合、(B)成分の含有量(質量%)に対するアニオン界面活性剤の含有量(質量%)の質量比(アニオン界面活性剤/(B))は、1~2500が好ましく、2~500がより好ましく、4~100がさらに好ましい。(アニオン界面活性剤/(B)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
(A)成分がアニオン界面活性剤を含み、(B)成分がシリコーンを含む場合、シリコーンの含有量(質量%)に対するアニオン界面活性剤の含有量(質量%)の質量比(アニオン界面活性剤/(B:シリコーン))は、100~20000が好ましく、100~10000がより好ましく、150~4000がさらに好ましい。アニオン界面活性剤/(B:シリコーン)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
(A)成分がアニオン界面活性剤を含み、(B)成分がシリコーンを除く(B)成分を含む場合、シリコーンを除く(B)成分の含有量(質量%)に対するアニオン界面活性剤の含有量(質量%)の質量比(アニオン界面活性剤/(B:シリコーンを除く))は、1~100が好ましく、2~50がより好ましく、4~20がさらに好ましい。アニオン界面活性剤/(B:シリコーンを除く)が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力と外観安定性がより優れ、上記上限値以下であれば、吐出液の合一抑制効果がより優れる。
<(C)成分>
(C)成分はクエン酸である。(C)成分は、液体洗浄剤組成物の液外観安定性を高め、液体洗浄剤組成物の使用性を高めるために用いられる。
一般に、液体洗浄剤組成物がポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と(C)成分とを含む場合、(A)成分及び(C)成分が析出することで吐出孔が詰まり、合一が生じやすい傾向がある。本発明では、このような場合でも合一を抑制できる。
したがって、好ましい一態様において液体洗浄剤組成物は、(A)成分と(C)成分とを含み、(A)成分がポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む。
(C)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.1~10質量%が好ましく、0.2~5質量%がより好ましく、0.5~3質量%がさらに好ましい。(C)成分の含有量が上記下限値以上であれば、液体洗浄剤組成物の液外観安定性がより優れる。(C)成分の含有量が上記上限値以下であれば、液体洗浄剤組成物の粘度が吐出性に優れた範囲になる。
(C)成分に対する(A)成分の質量比(以下、「(A)/(C)」ともいう。)は、0.1~50が好ましく、0.3~30がより好ましく、0.5~20がさらに好ましい。(A)/(C)が上記下限値以上であれば、液外観安定性を保ちつつ、使用性の高い粘度に調製できる。(A)/(C)が上記上限値以下であれば、液外観安定性がより優れる。
<(D)成分>
(D)成分は、糖アルコールである。(D)成分は、洗浄力、特に液体洗浄剤組成物を繊維製品に塗布し、放置してから洗濯する場合の洗浄力(かけおき洗浄力)を高めるために用いられる。
「糖アルコール」とは、糖のアルデヒド基及びケトン基を還元してアルコール基とした多価アルコールのことである。
(D)成分としては、例えば、グリセリン、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、マンニトールなどが挙げられる。グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、D-ソルビトール、マンニトール、マルチトール、トレハロース等が挙げられる。これらの中でも、洗浄力がより向上する観点から、グリセリン、ソルビトールが好ましく、グリセリンが特に好ましい。
これらの(D)成分は1種単独で用いられてもよく、2種以上が組み合わされて用いられてもよい。
(D)成分の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、0.1質量%以上が好ましく、3質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記下限値以上であれば、洗浄力がより優れる。
(D)成分の含有量の上限は適宜設定できるが、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、40質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、15質量%以下がさらに好ましい。(D)成分の含有量が上記上限値以下であれば、汚れの拡がり防止性及び使用性がより優れる。
(D)成分に対する(A)成分の質量比(以下、「(A)/(D)」ともいう。)は、0.1~20が好ましく、0.1~10がより好ましく、0.3~5がさらに好ましく、0.5~3が特に好ましい。(A)/(D)が上記下限以上であれば、液外観安定性がより優れる。(A)/(D)が上記上限値以下であれば、洗浄力がより優れる。
<水>
液体洗浄剤組成物は、水を含むことができる。
水の含有量は、液体洗浄剤組成物の総質量に対し、30質量%以上が好ましく、50質量%以上がより好ましい。水の含有量が上記下限値以上であれば、使用性、洗浄時の泡立ち防止性、液安定性がより優れる。加えて、液体洗浄剤組成物を調製しやすくなる。
液体洗浄剤組成物の総質量に対して、水の含有量は90質量%以下が好ましく、85質量%以下がより好ましい。
<他の任意成分>
液体洗浄剤組成物は、上記(A)~(D)成分及び水以外に、液体洗浄剤の分野で公知の成分を任意成分として含むことができる。
任意成分としては、例えば、(C)成分以外の有機酸、(D)成分以外の有機溶剤(エタノール等)、金属イオン捕捉剤(キレート剤)、酵素、アルカリ剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、風合い向上剤、移染防止剤、再汚染防止剤、パール剤、ソイルリリース剤、ハイドロトロープ剤、着香剤、着色剤、乳濁化剤、蛍光剤、エキス等が挙げられる。
pH調整剤としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミン(例えばモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等)、アンモニア等が挙げられる。これらの中でも、液安定性の観点から、硫酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカノールアミンが好ましく、外観安定性の点から、モノエタノールアミンが特に好ましい。
<pH>
液体洗浄剤組成物の25℃におけるpHは、4~10が好ましく、5~9がより好ましく、6~8がさらに好ましく、6超8以下が特に好ましい。pHが上記範囲内であれば、液安定性に優れる。また、塗布放置時の繊維製品への影響を防止しやすい。
<粘度>
液体洗浄剤組成物の25℃における粘度は、1~100mPa・sが好ましく、3~50mPa・sがより好ましく、3~30mPa・sがさらに好ましく、5~25mPa・sが特に好ましい。粘度が上記範囲内であれば、吐出性に優れる。また、粘度が上記下限値以上であれば、かけおき洗浄力がより優れ、上記上限値以下であれば、外観安定性と吐出液の合一抑制効果がより優れる。
粘度は、B型(ブルックフィールド型)粘度計を用いて測定される値である。
液体洗浄剤組成物の粘度は、(C)成分、2H08、エタノール等の含有量により調整できる。
(容器)
容器としては、洗剤洗浄剤組成物を収容できる容器が挙げられ、具体的にはスクイズ容器、トリガー容器、ポンプ容器、詰め替え容器(パウチ)等が挙げられるが、スクイズ容器が好ましい。
容器から液体洗浄剤組成物を吐出するときの形態は、例えば、線状(例えばシャワー状)や液滴状であってよいが、線状が好ましい。また、液体洗浄剤組成物が線状の液体として吐出される場合、連続的に吐出されてもよく、間欠状に吐出されてもよい。
容器について、図1~図7を参照し、実施形態を示して説明する。
なお、本実施形態に係る容器1はスクイズ容器であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1に示すように、容器1は、スクイズ(圧搾、押圧)により変形可能な容器本体3と、容器本体3の口部10に装着されたキャップ5とを備える。
<キャップ>
図2~図3に示すように、キャップ5は、有蓋筒状のキャップ本体50と、蓋部60と、キャップ本体50と蓋部60とを開閉自在に一体に連設する所謂3点ヒンジからなるヒンジ部70とを備えている。
以下、キャップ本体50の軸線を軸線Jという。軸線Jは、図2に示すように、キャップ本体50(蓋部60とヒンジ部70は除く)において「口部10と接する側」の外縁の最大の長さの線分lの中心位置Pと、キャップ本体50(蓋部60とヒンジ部70は除く)において「口部10と接する側とは反対側」の外縁の最大の長さの線分lの中心位置Pを通る直線である。
なお、本実施形態では、図1に示すように、軸線Jが容器本体3の軸線と一致しているが、軸線Jが容器本体3の軸線と一致していなくてもよい。
キャップ5は、例えば、キャップ本体50と、蓋部60と、ヒンジ部70とが合成樹脂により一体に成形(例えば、射出成形)された成形体である。それぞれ別に成形して、後で一体に組み立てたものであってもよい。
合成樹脂としては、特に制限はないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、これらの2種以上の混合物等が挙げられる。
以下の説明では、軸線Jに沿った方向をZ方向とし、軸線Jに対してヒンジ部70および蓋部60が設けられている方向をX方向とし、Z方向及びX方向に直交する方向をY方向として適宜説明する。
また、以下の説明においては、+Z側を上方、-Z側を下方として説明するが、これは、説明の便宜のために上下方向を定義したに過ぎず、容器1の使用時の向きを限定しない。
キャップ本体50は、上板部53と、上板部53の下面から下方に突出する内側筒部52と、上板部53の周縁、すなわち上板部53における内側筒部52よりも外側から下方に延出する外側筒部51と、を有している。外側筒部51の内周面には、容器本体3の口部10と螺合するネジ部51aが形成されている。上板部53の周縁には、蓋部60を嵌合により閉止するための嵌合段部54が設けられている。
キャップ本体50には、上板部53が囲うように吐出部55が設けられている。
吐出部55は、軸線J方向に延びる流路を有する凸形状であり、軸線Jと同軸に形成されている。
吐出部55の基部は、上板部53の上面よりも下がった位置(-Z側)に配置されており、内側筒部52と連結している。
図2、図5では、吐出部55は、先端部57と、先端部57の周縁から後端側(-Z側)に延出する筒部58と、を有している。なお、左記実施形態(図2、図5)に限らず、先端部57の周縁から後端側(-Z側)に延出する筒部58を有せずに、先端部57と上板部53が連結する形態であってもよい。
先端部57については後で詳しく説明する。
筒部58の後端側(-Z側)の開口部は、内側筒部52によって周囲を囲まれている。
内側筒部52の開口部には、下記に述べる軟質樹脂からなる弁体(図示せず)が設けられていてもよい。
この弁体は、容器本体3内の圧力変動に応じて開閉するスリットが形成されることで、容器本体3内の圧力変動により開閉する。具体的には、容器本体3をスクイズしたときに開となり、スクイズしていないときに閉となる。
この弁体を備えることで、吐出部55からの意図しない液漏れを抑制できる。
蓋部60は、天面部61と、栓部62と、を有している。栓部62は、蓋部60が上板部53を閉止したときに吐出部55と対向する位置に設けられている。栓部62は、蓋部60が上板部53を閉止したときに吐出部55の外周面と嵌合して閉栓し、蓋部60が上板部53を開放したときに吐出部55を開栓する。
先端部57は、筒部58の先端側(+Z側)の開口部を閉塞する端壁部57aと、端壁部57aの上面から先端側に突出する突起部57bと、を有している。
図5に示すように、断面視において内周面81cの「内周側」の略直線の曲がり方向の変化が開始する位置N1と、内周面81cの「外周側」の略直線の曲がり方向の変化が開始する位置N2を結んだ直線Nを含む平面を境界として、この平面から吐出方向側(+Z側)に存在する部位を突起部57bとする。
端壁部57aには、容器本体3の内部(容器1の内部)と連通する複数の流路80が点在して形成されている。
複数の流路80は、端壁部57aをZ方向に貫通し、+Z側が先細る4つの流路81~84によって構成されている。
流路81~84は、平面視において、吐出部55の軸線J周りに等間隔に、円形状に配置されている。換言すれば、流路81~84は、平面視において、四角形の頂点位置に配置されている。各流路81~84は概ね軸線Jの+X側、+Y側、-X側、-Y側に配置されている。以下の説明においては、各流路81~84の軸線を軸線Z1~Z4として示す。
流路81は、図4~5に示すように、一端に形成された流入孔81aと、他端に形成された吐出孔81bとを有し、容器本体3を例えば傾斜させたときやスクイズしたときに、容器本体3に収容された液体洗浄剤組成物が流入孔81aから流入し、流路81の軸線Z1に沿って流通し、吐出孔81bから線状に吐出されるようになっている。
ここで軸線Z1は、図5に示すように、断面視において、流路81に存在する「流入孔81aの孔径の中心位置」と、「吐出孔81bの孔径の中心位置」を通る直線とする。なお、中心位置が明確化できない歪な孔の形状の場合は、その孔の平面視における重心位置に相当する位置を中心位置と定義する。
流路81の軸線Z1は、図5に示すように、流入孔81aから吐出孔81bに向かうに従い、容器1の外側に向かって傾斜している。つまり軸線Z1は、流入孔81aから吐出孔81bに向かうに従い吐出部55の軸線Jから遠ざかるように、軸線Jに対して傾斜している。
より具体的に説明すると、流路81の軸線Z1は、図4における平面視で、吐出孔81bの中心が流入孔81aの中心よりも+X側に位置するように傾斜している。
また、流入孔81aの周縁と吐出孔81bの周縁とを連絡する内周面81cの少なくとも一部は、軸線Jに対して+X側に傾斜している。本実施形態では、軸線J及び軸線Z1を含む断面において、内周面81cの内周側(軸線Z1に対して-X側)が、外周側(軸線Z1に対して+X側)に比べて大きく傾斜している。
流路81の、軸線Jと直交する断面輪郭(図4に示す吐出孔81bの形状及び吐出孔81bの形状を含む。)は、円形とされている。
ただし、流路81の断面輪郭は円形に限定されない。流路81の断面輪郭は、円形、楕円形又は多角形(例えば三角形~八角形)が好ましく、円形又は楕円形がより好ましい。これらの2種以上を組み合わせてもよい。流入孔81aの形状と吐出孔81bの形状とが異なっていてもよい。
流入孔81aの孔径と吐出孔81bの孔径は同一でもよく異なってもよいが、「流入孔81aの孔径」≧「吐出孔81bの孔径」であることが好ましく、「流入孔81aの孔径」>「吐出孔81bの孔径」であることがより好ましい。すなわち、吐出孔81bの孔径(mm)/流入孔81aの孔径(mm)で表される比は、1以下であることが好ましく、1未満であることがより好ましい。この比が小さい方が、液体洗浄剤組成物を勢いよく吐出できる。
吐出孔81bの孔径(mm)/流入孔81aの孔径(mm)で表される比の下限は特に限定されないが、例えば0.15以上である。
流入孔81a、吐出孔81bそれぞれの孔径は、最大径(円形の場合の直径、楕円形の場合の長径、多角形の場合の外接円の直径等)である。
流入孔81aの孔径は、吐出部55の先端面の面積、複数の流路80を構成する流路の数等を勘案し、適宜選定できるが、本実施形態では、0.6~2.0mmが好ましく、1.0~2.0mmがより好ましく、1.2~2.0mmがさらに好ましい。
流入孔81aが楕円形の場合、短径(mm)/長径(mm)で表される比は、0.5以上1未満が好ましく、0.7以上1未満がより好ましく、0.9以上1未満が特に好ましい。
吐出孔81bの孔径は、吐出部55の先端面の面積、複数の流路80を構成する流路の数等を勘案し、適宜選定できるが、0.3~2.0mmが好ましく、0.4~1.5mmがより好ましく、0.5~1.0mmがさらに好ましい。
吐出孔81bが楕円形の場合、短径(mm)/長径(mm)で表される比は、0.5以上1未満が好ましく、0.7以上1未満がより好ましく、0.9以上1未満が特に好ましい。
「流入孔81aの孔径」>「吐出孔81bの孔径」である場合、平面視において、吐出孔81b全体が流入孔81aの周縁の内側に位置することが好ましい。これにより、吐出時の直線性がより優れる。
軸線Jと直交する方向(以下、「XY方向」ともいう。)に対する軸線Z1の傾斜角度θ(図5参照)は、0°超、90°未満が好ましく、15°以上、90°未満がより好ましく、45°以上、90°未満がさらに好ましく、75°以上、90°未満が特に好ましい。
断面視において、軸線Jと直交する方向に対する内周面81cの「内周側」の傾斜角度θ1(図5参照)は0°超、90°未満が好ましく、15°以上、90°未満がより好ましく、30°以上、75°以下がさらに好ましく、45°以上、60°以下が特に好ましい。
断面視において、軸線Jと直交する方向に対する内周面81cの「外周側」の傾斜角度θ2(図5参照)は0°超、90°未満が好ましく、15°以上、90°未満がより好ましく、45°以上、90°未満がさらに好ましく、75°以上、90°未満が特に好ましい。
他の内周面における内周側の傾斜角度と外周側の傾斜角度も同じである。
流路81の長さ、つまり流入孔81aから吐出孔81bまでの軸線Z1の長さは、0.7~1.7mmが好ましく、0.9~1.5mmがより好ましい。
図4において、流路82は、平面視で吐出孔82bの中心が流入孔の中心よりも+Y側に開口するように軸線Z2が傾斜していること以外は、流路81と同様である。
流路83は、平面視で吐出孔83bの中心が流入孔の中心よりも-X側に開口するように軸線Z3が傾斜していること以外は、流路81と同様である。
流路84は、平面視で吐出孔84bの中心が流入孔の中心よりも-Y側に開口するように軸線Z4が傾斜していること以外は、流路81と同様である。
各流路81~84の断面形状、流入孔及び吐出孔の孔径、軸線Z1~Z4の傾斜角度θ、長さ等は、同一でもよく異なってもよい。
各流路81~84の吐出孔81b~84bは、図4に示すように、軸線J周りに等間隔に、円形状に配置されている。
各流路81~84の吐出孔81b~84bの配置は、吐出孔の数や孔径等によって変えることができ、円形状に限定されない。
図4に示すように、平面視において、各流路81~84の吐出孔81b~84bの外縁を結ぶ環状線Mで囲われた面積は、1~100mmが好ましい。
平面視において、各流路81~84の吐出孔81b~84bの外縁を結ぶ環状線Mで囲われた面積に対する、各流路81~84の吐出孔の合計の面積の割合は、1~40%が好ましく、2~20%がより好ましく、2~10%がさらに好ましい。この割合が上記上限値以下であれば、吐出液の合一をより抑制でき、吐出液をシャワー状に吐出しやすい。
図4に示すように、各吐出孔81b~84b間の距離、すなわち1つの吐出孔の周縁から、この吐出孔に隣接する他の吐出孔の周縁までの最短距離L1は、吐出液の合一を抑制する点から、1mm以上が好ましく、1.5mm以上がより好ましい。
吐出部55において複数の流路80(流路81~84)は、後述する試験方法により求められる噴射角度(図13のθ5)、つまり複数の流路80それぞれの吐出孔81b~84bからの吐出液の吐出方向と軸線Jとがなす角度の最大値が、1°超となるように設けられていることが好ましい。噴射角度は、1°超~20°が好ましく、2°~10°がより好ましく、3°~7°がさらに好ましい。噴射角度が1°超であれば、吐出した吐出液を広範囲に亘って繊維製品へ塗布しやすく、使用性に優れる。噴射角度が20°以下であれば、吐出した吐出液をムラなく繊維製品へ塗布しやすい。
図5に示すように、突起部57bは、端壁部57aの上面を底面とする略円錐台状に形成されている。より詳細に説明すると、端壁部57aの上面(直線Nを含む平面)を底面とし、直線Nより吐出方向側(+Z側)の直線N’(詳細は後述する。)を含む面を天面とする略円錐台に、平面視(図4)で流路81~84それぞれの吐出孔81b~84bに対応する位置に、吐出孔81b~84bが露出するように、貫通孔59a~59dを設けた形状となっている。
貫通孔59a~59dはそれぞれ、流路81~84の軸線Z1~Z4周りに形成されている。図5において、「貫通孔59aの+Z側の開口」は、吐出孔81b~84bよりも大径とされている。換言すれば、突起部57bは、吐出孔81b~84bの周縁部から立ち上がり、流路81~84の軸線Z1~Z4を囲む面(貫通孔59a~59dの内周面)を有する。貫通孔59a~59dは、+Z側に向かって拡径しており、貫通孔59a~59dの+Z側の開口は、-Z側の開口よりも大径とされている。
このように、吐出孔81b~84bの周縁部の少なくとも一部に、吐出孔81b~84bを含む平面から突出する突起部57bを有することで、吐出液の吐出後に、吐出孔81b~84bの外側に付着した液が吐出孔81b~84bの内側に戻りやすくなり、吐出後の液溜まりを抑制でき、吐出液の合一をより抑制できる。
なお、各流路81~84の吐出孔81b~84bは、吐出部55の先端側から各流路81~84を観察したときに、最も小径の部分である。貫通孔59a~59dは、吐出孔81b~84bよりも大径であるため、流路81~84には該当しない。
軸線J方向における突起部57bの高さL2は、0.9~1.9mmが好ましく、1.1~1.7mmがより好ましい。
軸線J方向における突起部57bの高さL2は、直線Nと直線N’との間の距離である。
直線Nは、前記したとおり、断面視において内周面81cの「内周側」の略直線の曲がり方向の変化が開始する位置N1と、内周面81cの「外周側」の略直線の曲がり方向の変化が開始する位置N2を結んだ直線である。
直線N’は、直線Nと平行な直線であって、突起部57bの吐出方向側の最も高い位置Q(最も+Z側の位置)での接線である(図5参照)。
図5に示すように、断面視において、軸線Jと直交する方向に対する貫通孔59aの内周面の傾斜角度θ3は、0°超、90°未満が好ましく、15以上、75°以下がより好ましく、30°以上、60°以下がさらに好ましい。
断面視において、軸線Jと直交する方向に対する貫通孔59aの外周面の傾斜角度θ4の好ましい範囲は、θ3の好ましい範囲と同じである。
他の貫通孔の内周側の傾斜角度と外周側の傾斜角度も同じである。
先端部57には、流路81~84それぞれの吐出孔81b~84bと突起部57bとの間に、端壁部57aの上面、すなわち流路81~84の吐出孔81b~84bを含む平面と面一に、平坦部91~94が形成されている。平坦部91~94はそれぞれ、吐出孔81b~84bを囲む環状に形成されている。
吐出孔81b~84bと突起部57bとの間に平坦部91~94を有することで、吐出孔81b~84bそれぞれの周縁と突起部57bとが離間するため、吐出液が突起部57bの表面との間の相互作用により意図しない方向に吐出されることを抑制できる。これにより、吐出液の合一をより抑制できる。また、吐出液を狙った方向に吐出させやすい。
平坦部91~94の長さL3、すなわち吐出孔81b~84bの周縁から突起部57bの外縁までの最短距離は、0.15~0.3mmが好ましく、0.15~0.25mmがより好ましく、0.15~0.2mmがさらに好ましい。平坦部91~94の長さL3が前記範囲内であれば、吐出液が意図しない方向に吐出されることをより抑制できる。
先端部57において、吐出孔81b~84bの周縁には、消泡剤又は撥水剤が存在していることが好ましい。これにより、吐出孔81b~84bが消泡機能又は撥水機能を有する。
吐出孔81b~84bの周縁のほか、その近傍(流路81~84の内周面、突起部57bの表面、平坦部91~94の表面等)に消泡剤又は撥水剤が存在していてもよい。
消泡剤としては、前記した(B)成分と同様のものが挙げられる。
撥水剤としては、例えばフッ素化合物、シリコーン樹脂が挙げられる。
吐出孔81b~84bの周縁に消泡剤又は撥水剤が存在させる方法としては、例えば以下の方法が挙げられる。
(1)吐出孔81b~84bの周縁(及び必要に応じてその近傍)に消泡剤又は撥水剤を塗布し、消泡剤又は撥水剤の塗膜を形成する方法。
(2)吐出孔81b~84bの周縁(及び必要に応じてその近傍)に消泡剤又は撥水剤を吸着させる方法。
(3)キャップ5を、消泡剤又は撥水剤を添加した合成樹脂で成形する方法。
上記のうち、簡便さの点では、(1)の方法が好ましい。
(1)の方法において、消泡剤又は撥水剤の塗布方法としては、特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
(3)の方法において、消泡剤又は撥水剤の添加量は、例えば、合成樹脂の総質量に対し、0.01~10質量%が好ましく、0.05~5質量%がより好ましく、0.1~1質量%がさらに好ましい。
消泡剤又は撥水剤を添加した合成樹脂は、射出成形等の公知の成形方法により成形できる。
<容器本体>
図1、図6~図7に示されるように、容器本体3は、正立状態で、上から順に口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40とが軸線Jに沿って配置されたボトル状に形成されている。
容器本体3は、口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40とが合成樹脂により所定厚さで一体に成形(例えば、ブロー成形)されたものである。
容器本体3は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステルやこれらを混合した合成樹脂を原料樹脂とし、この原料樹脂をブロー成形又は射出成形することにより製造される。
口部10は、上端に形成された円筒状のものであり、容器本体3内部の液体洗浄剤組成物を注出するものである。円筒状とは、平面視において真円形の筒のみならず、平面視楕円形を含む概念である。
口部10は、キャップ5が装着される部材である。例えば、キャップ5が口部10に螺合するものである場合には、口部10の外周にネジ部が形成される。
肩部20は、胴部30の上端から上方に向けて漸次先細る。肩部20の上端に上記口部10が設けられている。
胴部30は、軸線Jと直交する断面輪郭が略矩形(長方形)状で、長辺方向に沿って配置された側壁部31、32と、短辺方向に沿って配置された側壁部33、34とを有する角筒状に形成されている。なお、胴部30の断面輪郭としては、正方形状であってもよい。
<容器入り液体洗浄剤製品の製造方法>
本製品は、例えば、液体洗浄剤組成物を製造し、得られた液体洗浄剤組成物を容器本体3に収容し、容器本体3の口部10にキャップ5を装着することにより製造できる。
液体洗浄剤組成物は、公知の液体洗浄剤組成物の製造方法に準じて製造できる。例えば、水の一部に、pH調整剤を除く各成分を加えて混合し、必要に応じてpH調整剤を添加してpHを調整した後、水の残部を加えて全体量を100質量%とすることにより、液体洗浄剤組成物を製造できる。
<容器入り液体洗浄剤製品の動作>
次に、本製品から液体洗浄剤組成物を吐出させる動作について説明する。
キャップ本体50から蓋部60を開放し吐出部55を開栓した後に、吐出部55を繊維製品に向けて容器本体3を傾斜し、必要に応じてスクイズする。容器本体3を傾斜すると、容器本体3に収容された液体洗浄剤組成物が自重で、流路81~84に流入し、吐出孔81b~84bから吐出される。さらに容器本体3をスクイズ(押圧)すると、容器本体3が変形し、容器本体3の内部空間の容積が減少し、流路81~84に流入する液体洗浄剤組成物の量が増え、吐出孔81b~84bからの吐出量が増える。このとき、使用者の好みで、容器本体3に加える力を増減することによって、容器から吐出される液体洗浄剤組成物の形態や液量を調整できる。
本製品にあっては、流路81~84を、吐出孔81b~84bから吐出された液体洗浄剤組成物が吐出部55の軸線Jから遠ざかるように軸線Z1~Z4が傾斜(すなわち、容器1の外側に傾斜)したものとした。これにより、上記のように容器本体3を傾斜またはスクイズしたときに、液体洗浄剤組成物が吐出される。
また、本製品にあっては、流路81~84の軸線Z1~Z4が上記のように傾斜していることに加えて、液体洗浄剤組成物を吐出孔81b~84bから吐出するときに吐出孔81b~84bが消泡機能又は撥水機能を有するように構成した。これにより、液体洗浄剤組成物を吐出したときに、吐出孔81b~84bの近傍に泡膜や液溜りが発生することを抑制できる。そのため、液体洗浄剤組成物を再び吐出したときに、液体洗浄剤組成物の吐出方向が泡膜や液溜りによって変化して合一することを抑制できる。したがって、衣類、カバー類等の繊維製品の特定の領域に広範囲に亘ってムラなく適量の液体洗浄剤組成物を塗布でき、使用性に優れる。
また、本製品にあっては、容器1を、吐出孔81b~84bの周縁部の少なくとも一部に、吐出孔81b~84bを含む平面から突出する突起部57bを有するものとした。これにより、液体洗浄剤組成物の吐出後に、吐出孔81b~84bの外側に付着した液体洗浄剤組成物が吐出孔81b~84bの内側に戻りやすくなり、吐出後の液溜まりの発生をより効果的に抑制できる。
また、本製品にあっては、容器1を、吐出孔81b~84bと突起部57bの間に、吐出孔81b~84bを含む平面と面一に形成された平坦部91~94を有するものとした。これにより、吐出孔81b~84bそれぞれの周縁と突起部57bとが離間するため、吐出液が突起部57bの表面との間の相互作用により意図しない方向に吐出されることを抑制できる。これにより、吐出液の合一をより効果的に抑制できる。また、吐出液を狙った方向に吐出させやすい。
本製品は、容器1に収容された液体洗浄剤組成物(以下、「液体洗浄剤(α)」ともいう。)を繊維製品(被洗物)の汚れを含む領域に塗布し、放置した後に洗濯処理を行う方法に好適に用いることができる。
液体洗浄剤(α)を繊維製品に塗布することにより、繊維製品の汚れ部分に液体洗浄剤(α)を含浸させ、汚れと液体洗浄剤(α)とを接触させる。
液体洗浄剤(α)を繊維製品に塗布する際は、液体洗浄剤(α)の濃度を保った状態で汚れと接触させることが好ましく、そのために、繊維製品を水に浸漬させることなく、汚れに液体洗浄剤(α)を塗布する。
液体洗浄剤(α)を繊維製品に塗布するには、例えば、本製品の吐出部55を繊維製品の汚れ部分の領域に向け、吐出孔81b~84bを繊維製品から離した状態(すなわち、吐出孔81b~84bと繊維製品とが非接触の状態)で容器本体3を傾斜またはスクイズすればよい。このとき、汚れ部分の領域に応じて、吐出孔81b~84bと繊維製品との距離やスクイズの力を調節することができる。
液体洗浄剤(α)の塗布量は、汚れの部分の全体に液体洗浄剤(α)が浸透する量以上とすることが好ましい。また、液体洗浄剤(α)の塗布量は、液体洗浄剤(α)の濃度が繊維製品に対して100%owf(繊維製品の単位質量当たりに塗布した液体洗浄剤(α)の質量)以上となる量が好ましく、より好ましくは200%owf以上であり、さらに好ましくは300%owf以上である。
液体洗浄剤(α)を繊維製品に塗布した後、洗濯するまでの放置時間は30分以上が好ましく、1時間以上がより好ましく、3時間以上がさらに好ましく、6時間以上が特に好ましい。30分以上放置することにより、繊維製品に塗布された液体洗浄剤(α)中の水分が蒸発し、繊維製品上で液体洗浄剤(α)が濃縮される。その結果、汚れに対する相溶性が高まり、優れた洗浄力が発揮される。
特に、(A)成分がポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種を含む場合、液体洗浄剤(α)は汚れの拡がり防止性に優れるため、従来よりも放置時間を長くできるという利点を有する。
放置時間は、例えば24時間以上でもよい。
放置後の液体洗浄剤(α)中の水の含有量は、液体洗浄剤(α)の総質量に対して30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましく、10質量%以下がさらに好ましい。なお、放置前後の繊維製品の重さを測定し、その差(減少量)を蒸発した水分量とみなして、放置後の液体洗浄剤(α)中の水の含有量を求めることができる。
塗布後の放置時の環境については特に制限されないが、温度は5~40℃が好ましく、10~35℃がより好ましく、15~30℃がさらに好ましい。また、湿度は90%以下が好ましく、70%以下がより好ましく、50%以下がより好ましい。
放置場所についても特に制限されず、例えば、洗濯槽、洗濯カゴ、洗面器など、いずれの場所でもよいが、洗濯カゴのような湿度がこもらない場所がより好ましい。
洗濯処理の方法は、液体洗浄剤(α)が塗布された繊維製品を、水又は新たな洗浄剤(β)を含む洗浄液と接触させて、繊維製品に付着している汚れと液体洗浄剤(α)を水中に移行させて除去する方法であればよく、特に限定されない。通常の洗濯処理は、洗浄処理とすすぎ処理を含む。すすぎ処理は、洗浄処理後に、繊維製品に残留している液体洗浄剤(α)を取り除くための処理である。すすぎ処理後は乾燥等を行い、繊維製品から水分を除去する。
洗浄処理では、水又は新たな洗浄剤(β)を含む洗浄液中で、好ましくは繊維製品に外力を加えて汚れを洗浄液中に移行させた後、脱水等を行って、繊維製品を洗浄液から分離する。
すすぎ処理では、洗浄処理を行った後に、液体洗浄剤(α)及び洗浄剤(β)を含まないすすぎ水中で、好ましくは繊維製品に外力を加えて、繊維製品に残留している液体洗浄剤(α)をすすぎ水中に移行させた後、脱水等を行って、繊維製品をすすぎ水から分離する。
洗浄処理は通常1回行う。すすぎ処理は1回でもよく、2回以上繰り返してもよい。すすぎ処理が1回ですむと、すすぎ水の使用を節約でき、洗濯時間も短縮できるため好ましい。
繊維製品に外力を加える方法は、例えば洗濯機により機械力を加える方法でもよく、もみ洗い、押し洗い、たたき洗い、つかみ洗い、つまみ洗い、又は振り洗い等の手洗いによる方法でもよい。
洗浄処理の開始時に、繊維製品に接触させるのは水のみでもよく、水と新たな洗浄剤(β)とを含む洗浄液でもよい。水のみを接触させると、繊維製品に塗布された液体洗浄剤(α)が水中に分散されて洗浄液となる。水と洗浄剤(β)とを含む洗浄液を接触させると、繊維製品に塗布された液体洗浄剤(α)が洗浄液中に分散され、洗浄液中の洗浄剤成分の濃度が増す。
洗浄剤(β)は、液体でもよいし、粉末でもよい。洗浄剤(β)としては特に制限されず、公知の繊維製品用の洗浄剤を用いることができる。また、洗浄剤(β)として液体洗浄剤(α)を用いてもよいし、市販品を用いてもよい。特に、洗浄剤(β)としてはポリオキシエチレン脂肪酸メチルエステル(MEE)及びポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)を含む洗浄剤が好ましい。
洗浄剤(β)の市販品としては、例えば、ライオン社製の「トップスーパーNANOX」、「トップクリアリキッド」;花王社製の「アタックNEO」、「アタック高浸透バイオジェル」、「アタックZERO」;プロクター・アンド・ギャンブル社製の「アリエールイオンパワージェル」、「アリエールパワージェルボール」等が挙げられる。
洗濯処理における繊維製品は、液体洗浄剤(α)が塗布された繊維製品だけでなく、液体洗浄剤(α)が塗布されていない他の繊維製品を含んでよい。
洗浄処理において使用される洗浄剤の量は、繊維製品の合計質量(布量)/洗浄剤の合計質量(液体洗浄剤(α)及び洗浄剤(β)の総質量)の比が、10~500が好ましく、10~300がより好ましく、10~100がさらに好ましい。下限値以上であると長時間塗布した際のすすぎ性に優れ、上限値以下であると液体洗浄剤(α)が塗布されていない他の繊維製品の洗浄力により優れる。
洗浄剤(β)として液体洗浄剤(α)を用いる場合、洗浄処理において使用される液体洗浄剤(α)の全部を、繊維製品の汚れへの塗布に使用してもよく、一部を繊維製品の汚れに塗布し、残りを洗浄処理時に追加してもよい。
洗浄処理において使用される水量は、洗浄処理において使用される洗浄剤の量(液体洗浄剤(α)及び洗浄剤(β)の総質量)の50倍以上が好ましく、50~1500倍がより好ましく、50~1000倍がさらに好ましい。下限値以上であるとすすぎ性がより優れる。上限値以下であると洗浄性能がより優れる。
繊維製品としては、例えば衣料、布巾、シーツ、カーテン、枕カバー等が挙げられる。繊維製品の素材は特に限定されず、綿、絹、羊毛等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド等の化学繊維等のいずれでもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、吐出部55の先端部57に4つの流路81~84を有する(4つの吐出孔81b~84bを有する)例を示したが、吐出部55の先端部が有する流路の数は4つに限定されず、2以上であればよい。吐出部55の先端部が有する流路の数は、2~7が好ましく、2~6がさらに好ましく、2~5が特に好ましい。
吐出孔の数が2つである場合、吐出孔の孔径は、0.8~2.0mmが好ましい。
吐出孔の数が3つである場合、吐出孔の孔径は、0.7~2.0mmが好ましい。
吐出孔の数が5つである場合、吐出孔の孔径は、0.6~1.7mmが好ましい。
吐出孔の数が6つである場合、吐出孔の孔径は、0.6~1.6mmが好ましい。
吐出孔の数が7つである場合、吐出孔の孔径は、0.6~1.5mmが好ましい。
上記実施形態では、複数の流路の軸線が全て、流入孔から吐出孔に向かうに従い吐出部の外縁に向かって傾斜している例を示したが、複数の流路のうちの一部の流路を、軸線が傾斜していないものとしてもよい。
上記実施形態では、流路81~84が平面視で同心円上に配置されている例を示したが、複数の流路は必ずしも同心円上に配置されていなくてもよい。例えば、流路81~84よりも軸線J側に他の流路が配置されていてもよい。
繊維製品の特定の領域に広範囲に亘って液体洗浄剤組成物を吐出しやすい点で、複数の流路は、平面視で同心円上に配置されていることが好ましい。
上記実施形態では、突起部57bの形状が略円錐台状である例を示したが、突起部57bの形状はこれに限定されない。例えば略円錐状、略多角錘台状(略三角錐台状~略八角錐台状)、略多角錘状(略三角錐状~略八角錐状)、球欠形状等としてもよい。
吐出孔81b~84bそれぞれを囲む突起部を一体的に形成した例を示したが、吐出孔81b~84bそれぞれを囲む突起部を個別に形成してもよい。
上記実施形態では、吐出孔81b~84bの周縁部の全周にわたって突起部57bが設けられている例を示したが、吐出孔81b~84bの周縁部の一部に突起部が設けられていてもよい。例えば、吐出孔81b~84bの周縁部のうち内周側のみに突起部が設けられていてもよく、外周側のみに突起部が設けられていてもよい。吐出液の合一抑制の点では、吐出孔81b~84bの周縁部の全周にわたって突起部が設けられていることが好ましい。
上記実施形態では、吐出孔81b~84bの周縁部の全周にわたって平坦部91~94が設けられている例を示したが、吐出孔81b~84bの周縁部の一部に平坦部が設けられていてもよい。例えば、吐出孔81b~84bの周縁部のうち内周側のみに平坦部が設けられていてもよく、外周側のみに平坦部が設けられていてもよい。吐出時の直進性の点では、吐出孔81b~84bの周縁部の全周にわたって平坦部が設けられていることが好ましい。
各流路81~84が端壁部57aをZ方向に貫通している例を示したが、複数の流路の一部又は全部を、端壁部57aをZ方向に貫通していないものとしてもよい。
例えば、端壁部57a内に、複数の流路の一部又は全部の流入孔を接続する合流流路と、一端が端壁部57aの下面に開口し、他端が前記合流流路に接続する流入流路を設けて、流入流路、合流流路を経て複数の流路に液体洗浄剤組成物が流入するようにしてもよい。ただし、複数の流路の吐出孔はいずれも端壁部57aの上面に開口するものとする。
合流流路、流入流路それぞれの数は、1つでもよく複数でもよいが、通常、複数の流路の数よりも少ない。
図9~11にそれぞれ、端壁部57aにおける複数の流路の配置の一例を示す。図9~11中、上側が端壁部57aの上面側(+Z側)、下側が端壁部57aの下面側(-Z側)である。
図9の例では、端壁部57aは、4つの流路を有し、4つの流路がそれぞれ端壁部57aをZ方向に貫通している。端壁部57aの下面の開口(流入孔)の数は上面の開口(吐出孔)の数と同じである。
図10の例では、端壁部57aは、4つの流路と、4つの流路の流入孔を接続する合流流路と、一端が端壁部57aの下面に開口し、他端が合流流路に接続する2つの流入流路とを有する。これらの流路によって分岐流路が形成されている。端壁部57aの下面の開口の数は2つであり、上面の開口の数よりも少ない。
図11の例では、端壁部57aは、5つの流路と、5つの流路の流入孔を接続する合流流路と、一端が端壁部57aの下面に開口し、他端が合流流路に接続する流入流路とを有する。これらの流路によって分岐流路が形成されている。端壁部57aの下面の開口の数は1つであり、上面の開口の数よりも少ない。
かかる流路を有する吐出部は、一体的に成形された1つの成形体であってもよく、2以上の成形体を勘合したものであってもよい。
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
((A)成分:界面活性剤)
<アニオン界面活性剤>
・AES(1):ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩(ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウムとポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸ナトリウムとの混合物、EOの平均付加モル数1。すなわち、前記式(a1)におけるR11が炭素数12及び14の直鎖状のアルキル基、kが1、nが0、Mがナトリウムイオンである化合物。総質量に対するkが0かつnが0である化合物の割合:43質量%。特開2017-82178号公報の[0109]~[0110]記載のB-6)。
・AES(2):ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩(前記式(a1)中、R11が炭素数12のアルキル基、kが2、nが0、Mがナトリウムイオンである化合物。商品名「エマール 270J」、花王社製)。
・AOS:α-オレフィンスルホン酸ナトリウム(商品名「リポランLB-440」、ライオン社製)。
・LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名「ライポンLS-250」、ライオン社製)。
<ノニオン界面活性剤>
・BRE(EO6):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(前記式(a2)において、R12が炭素数12のアルキル基(C12)及び炭素数14の直鎖状のアルキル基(C14)(質量比でC12:C14=75:25)、R13が水素原子、sが6、tが0、uが0である化合物。商品名「レオックスCL-60」、ライオン社製)。
・LMAO(EO15):ポリオキシエチレンアルキルエーテル(前記式(a2)において、R12が炭素数12のアルキル基(C12)及び炭素数14の直鎖状のアルキル基(C14)であり(質量比でC12:C14=75:25)、R13が水素原子、sが15、tが0、uが0である化合物。商品名「LMAO-90」、ライオン社製)。
<カチオン界面活性剤>
・C12カチオン:下記式(X)で表される化合物(ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、商品名「リポカード12-37W」、ライオン社製)。
Figure 0007378229000002
式中、R14はドデシル基、R15はメチル基、R16はメチル基、R17はメチル基である。Z は、塩素イオンである。
<(B)成分:消泡剤>
・KM90:エマルション型シリコーン(商品名「KM-90」、信越化学工業社製)。
・KM98:エマルション型シリコーン(商品名「KM-98」、信越化学工業社製)。
・KM72S:エマルション型シリコーン(商品名「KM-72S」、信越化学工業社製)。
・2H08:イソオクチル酸2-エチルヘキシル(ライオン社製)。
・ヤシ脂肪酸:商品名「椰子脂肪酸」、日油社製。
((C)成分:クエン酸)
・クエン酸:商品名「無水クエン酸」、扶桑化学工業社製。
((D)成分:糖アルコール)
・グリセリン:商品名「化粧品用グリセリン」、阪本薬品工業社製。
・ソルビトール:商品名「ソルビットL-70」、三菱商事フードテック社製。
(実施例1~45、比較例1~4)
実施例6、7、11、18、26は参考例である。
表1~3に示す(A)~(D)成分及び共通成分を水に加えて混合し、必要に応じてpH調整剤としてモノエタノールアミンを添加してpHを調整した後、水を加えて全体量を100質量%とすることにより、液体洗浄剤組成物を調製した。
表1~3中、各成分の配合組成の数値は、(B)成分のシリコーン以外は質量%、シリコーンは質量ppmで表記した。共通成分の配合組成は下記のとおりである。配合組成は、液体洗浄剤組成物の総質量に対する割合である。表中の配合量は純分換算値である。pH調整剤の含有量「適量」は、各例の液体組成物の25℃におけるpHを所望に調整するのに要した量である。水の含有量「バランス」は、液体組成物に含まれる全成分の合計が100質量%となるように加えられる残部を意味する。空欄はその成分が配合されていないことを示す。
[共通成分]
・香料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.1質量%。
・酵素・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.01質量%。
・PEG1000・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3質量%。
・エタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.5質量%。
・BIT(1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン)・・0.001質量%。
・緑3号・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.000001質量%。
共通成分を構成する各成分の詳細は以下のとおりである。
・香料:特開2003-268398号公報の表7~14に記載の香料組成物A。
・酵素:商品名「Medley(登録商標)Core210L」、ノボザイムズ社製。
・PEG1000:重量平均分子量1000のポリエチレングリコール、商品名「PEG#1000-L60」、ライオン社製。
・エタノール:商品名「特定アルコール95度合成」、日本合成アルコール株式会社製。
・BIT:商品名「NIPACIDE BIT 20」、クラリアント社製。
・緑3号:商品名「緑色3号」、癸巳化成社製。
得られた液体洗浄剤組成物を、図1、図6~7に示す形状の容器本体に収容し、容器本体の口部にキャップを装着して容器入り液体洗浄剤製品を得た。
キャップは、表1~3に示す「流路及びその近傍の形状」及び「吐出孔数」を有するものを使用した。各キャップは、合成樹脂(ポリプロピレン樹脂)を射出成形法により成形して製造した。実施例11で使用したキャップについては、合成樹脂に対して0.3質量%のシリコーン樹脂を練り込んで成形した。
表1~3中の(1’)、(1)~(7)の「流路及びその近傍の形状」はそれぞれ図12に示すとおりである。
図5の表記を参酌して説明すると、図12中、「内側」は流路の容器内側の開口、つまり流入孔を示す。「外側」は流路の容器外側の開口、つまり吐出孔を示す。θ1は、軸線J及び流路の軸線を通る断面と流路の内周面との交線のうち、軸線J側(内周側)の交線の、XY方向に対する角度である。θ2は、前記交線のうち、軸線Jとは反対側(外周側)の交線の、XY方向に対する角度である。
(1’):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/0.6mm、内周面の傾斜なし(θ1/θ2=90°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(1):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/1.5mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=55°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(2):外側の孔径/内側の孔径=1.0mm/1.9mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=55°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(3):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/1.4mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=75°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(4):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/2.0mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=40°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(5):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/1.5mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=55°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部あり(θ3/θ4=45°/45°)、平坦部なし、吐出孔の配置は図3~4。
(6):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/1.5mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=55°/90°)、流路の長さ=1.3mm、突起部あり(θ3/θ4=45°/45°)、平坦部あり(平坦部の長さL3:0.15mm)、吐出孔の配置は図3~4。
(7):外側の孔径/内側の孔径=0.6mm/1.5mm、内周面が一部傾斜(θ1/θ2=55°/85°)、流路の長さ=1.3mm、突起部あり(θ3/θ4=45°/45°)、平坦部あり(平坦部の長さL3:0.15mm)、吐出孔の配置は図3~4。
「流路及びその近傍の形状」が(5)、(6)、(7)で、「流路の数」が4であるキャップは、図2~5に示したキャップ5と同様である(L1=3mm、L2=1.4mm)。
「流路及びその近傍の形状」が(1’)、(1)、(2)、(3)、(4)で、「流路の数」が4であるキャップは、突起部57bが無いこと以外は、図2~5に示したキャップ5と同様である(L1=3mm)。
これらのキャップにおいて、4つの吐出孔は、平面視で正方形の頂点の位置に配置されている。吐出孔81b~84bの孔径が0.6mmの場合(実施例1~37、39、40、43~45、比較例1~3)、各吐出孔の外縁を結ぶ環状線Mで囲われた面積は17.6mmである。また、吐出孔81b~84bの孔径が1.0mmの場合(実施例38)の面積は25mmである。
「流路及びその近傍の形状」が(1)で、「流路の数」が2であるキャップ(実施例41)は、図4の吐出孔81b~84bのうち、軸線Jに対して点対称の位置にある吐出孔81bと83bのみを設けた形状で、それ以外は実施例3と同じである(L1=3mm、吐出孔81bと83bの孔径が0.6mm、環状線Mで囲われた面積は2.5mm)。
「流路及びその近傍の形状」が(1)で、「流路の数」が6であるキャップ(実施例42)は、6つの吐出孔を、平面視で正六角形の頂点の位置に配置したこと以外は、キャップ5と同様である。各吐出孔の孔径は0.6mmであり、各吐出孔の外縁を結ぶ環状線Mで囲われた面積は45.8mmである。
なお、前述の実施形態は、いずれも軸線Z1が流入孔81aから吐出孔81bに向かうに従い吐出部55の軸線Jから遠ざかるように、軸線Jに対して傾斜している。
「流路及びその近傍の形状」が(1)で、「流路の数」が1であるキャップ(比較例4)は、突起部57bが無いこと、及び軸線Jの位置のみに流路を1つ配置したこと以外は、キャップ5と同様である。
「吐出孔数」は流路の数と同じである。
各例の容器入り液体洗浄剤製品について以下の評価を行った。
<泡立ち>
「試験方法」
エプトン管(直径2.8cm×高さ25cm)に、各例で用いた液体洗浄剤組成物20gを入れ、25℃に調温後、30回振とうし、気泡した直後の泡立ちの高さを測定し、以下の基準で評価した。泡立ちの高さが低いほど、抑泡性に優れる。△、○、◎を合格とした。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:10cm未満。
○:10cm以下15cm未満。
△:15cm以上20cm未満。
×:20cm以上。
<広い面への使用性>
「試験方法」
9人の被験者が、容器入り液体洗浄剤製品を用いて、(汚れた枕カバーに塗布することを想定し)繊維製品の25cm×30cmの範囲に液体洗浄剤組成物の塗布を行い、それぞれの容器入り液体洗浄剤製品について、「ムラなく塗れる感じ」、「楽に塗れる感じ」を7段階で評点した。それらの平均値を算出し、以下の基準で評価した。平均値が大きいほど、広い面への使用性に優れる。△、○、◎を合格とした。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:5.0点以上。
○:4.5点以上~5.0点未満。
△:4.0点以上~4.5点未満。
×:4.0点未満。
<噴射角度>
図13に示すとおり、容器入り液体洗浄剤製品を、繊維製品の上に、キャップ本体の軸線Jが垂直方向となるように吐出部の先端側を下に向け、吐出部の先端が繊維製品から100mmの高さに位置するように配置し、容器本体の胴部をスクイズして液体洗浄剤組成物をシャワー状に吐出した。このときの軸線Jに対する噴射角度θ5を求めた。
その結果、実施例1の吐出角度θ5は4.3°であり、比較例3の吐出角度θ5は1°であった。
<吐出後の吐出孔周面の液残り>
「試験方法」
容器入り液体洗浄剤製品から液体洗浄剤組成物をシャワー状に吐出した後、吐出孔周面の液残りの状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。○、◎を合格とした。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:吐出孔周面がほとんど濡れておらず、吐出孔が液で塞がれていない。
○:吐出孔周面が濡れているが、吐出孔が液で塞がれていない。
×:吐出孔周面が濡れており、吐出孔が液で塞がれている。
<吐出時の液の合一>
「試験方法」
9人の被験者が、吐出部が濡れていない容器入り液体洗浄剤製品を用いて、2秒間吐出を行った。その後吐出部を乾いたタオルで拭いたのち、再度吐出を行う操作を10回繰り返し、10回の内、液が吐出孔の数と同数に分かれて吐出された回数を観測し、以下の基準で評価した。回数が少ないほど、吐出時の液の合一抑制効果に優れる。△、○、◎を合格とした。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:0~1回。
○:2~4回。
△:5~7回。
×:8~10回。
<再吐出時の液の合一>
「試験方法」
9人の被験者が、容器入り液体洗浄剤製品を用いて、2秒間吐出を行い、3秒間吐出を止める操作を10回繰り返した。10回の内、液が吐出孔の数と同数に分かれて吐出された回数を観測し、上記と同様の基準で評価した。結果を表1~3に示す。
<内容液の外観安定性>
「試験方法」
透明のガラス製瓶に、各例の液体洗浄剤組成物40gをそれぞれ充填し、蓋を閉めて密封した。この状態で、0℃及び50℃の各恒温槽に1週間又は1カ月静置して保存した。保存後、液の外観を目視で観察し、下記の基準で液体洗浄剤組成物の液安定性を評価した。△、○、◎を合格とした。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:0℃及び50℃の両方で、1ヶ月保存後も無色透明であり流動性がある。
○:0℃及び50℃の両方で、1週間保存後に無色透明であり流動性があり、1ヶ月保存後に、にごりがあるものの、全体は均一であり流動性がある。
△:0℃及び50℃の両方で、1週間保存後及び1ヶ月保存後に、にごりがあるものの、全体は均一であり流動性がある。
×:0℃及び50℃の少なくとも一方で、保存後(1週間又は1ヶ月)に析出又は濁りの発生や内容液の固化が認められた。
<かけおき洗浄力>
(1)油汚れ汚垢布の作製と洗浄
5cm×5cmに裁断したB.V.D. GOLD 綿100% 丸首半袖Tシャツ(谷頭商店)を未汚垢布として用いた。
牛脂をクロロホルムで5倍に希釈し0.03質量%のオイルレッドを添加したモデル汚垢油を0.050mL滴下し、室温にて2時間風乾したものを油汚れ汚垢布(洗浄前)とした。
油汚れ汚垢布5枚のそれぞれに対し、油を滴下した部分にピペットを用いて評価対象の液体洗浄剤組成物を0.3mLふりかけて塗布し、25℃、60%の環境下で6時間放置したものを試験布とした。
次いで、15℃の水道水900mLと市販の洗剤(商品名「トップスーパーNANOX」、ライオン社製)0.3gを入れたTerg-O-Tometer(UNITED STATES TESTING社製)に、上記試験布5枚と、チャージ布(メリヤス布を細かく裁断し、充分に洗浄とすすぎを行い乾燥したもの)を入れ、120rpmで10分間洗浄した。チャージ布の量は、浴比(洗浄液の質量/チャージ布の総質量)が20倍となるように設定した。
その後、洗浄後の試験布5枚を取り出し、2槽式洗濯機(品番「CW-C30A1型」三菱電機社製)で3分間流水すすぎをし、1分間脱水した後、風乾したものを洗浄後の油汚れ汚垢布とした。
(2)かけおき洗浄力の評価
測色色差計(商品名「SE2000」、日本電色社製)を用い、未汚垢布、及び洗浄前後の油汚れ汚垢布についての反射率をそれぞれ測定し、下記式(ii)により洗浄率(%)を求めた。この洗浄率の値が大きいほど、洗浄力が高いことを意味する。
洗浄率(%)=(洗浄前の油汚れ汚垢布のK/S-洗浄後の油汚れ汚垢布のK/S)/(洗浄前の油汚れ汚垢布のK/S-未汚垢布のK/S)×100 ・・・(ii)
[式(ii)中、K/Sは、(1-R/100)/(2R/100)であり、Rは、洗浄前の油汚れ汚垢布、洗浄後の油汚れ汚垢布又は未汚垢布の反射率(%)を表す。また、Kは吸光係数、Sは散乱係数、Rは絶対反射率をそれぞれ表す。]
5枚の油汚れ汚垢布の洗浄率の平均値を算出し、下記の基準でかけおき洗浄力を評価した。洗浄率の平均値が50%以上であるとき合格と判定する。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎◎:洗浄率の平均値が70%以上。
◎:洗浄率の平均値が60%以上70%未満。
○:洗浄率の平均値が50%以上60%未満。
△:洗浄率の平均値が50%未満。
<よごれの広がり>
「汚れの拡がり防止性の評価」
(1)油汚れ汚垢布の作製
5cm×5cmに裁断したB.V.D. GOLD 綿100% 丸首半袖Tシャツ(谷頭商店)を未汚垢布として用いた。
未汚垢布に、オレイン酸及びトリオレイン等を含む混合油に0.03質量%のオイルレッドを添加した皮脂モデル汚垢油を0.050mL滴下し、室温にて1時間乾燥させたものを油汚れ汚垢布とした。
(2)汚れの拡がり防止性の評価
油汚れ汚垢布5枚のそれぞれに対し、油を滴下した部分にピペットを用いて評価対象の液体洗浄剤組成物を0.3mLふりかけて塗布し、25℃、60%の環境下で12時間放置したものを試験布とした。
液体洗浄剤組成物を塗布する前の油汚れ汚垢布(対照)、及び液体洗浄剤組成物を塗布し、12時間放置した試験布について、油汚れの長軸の長さを拡がり径として測定した。5枚の油汚れ汚垢布の拡がり径の平均値を算出し、下記の手順で「拡がり径の平均値の差」を求めた。
試験布における拡がり径の平均値をA(mm)、対照における拡がり径の平均値をB(mm)とするとき、A-Bを「拡がり径の平均値の差」とする。
「拡がり径の平均値の差」から下記の基準で汚れの拡がり防止性を評価した。「拡がり径の平均値の差」が6mm未満であるとき合格と判定する。結果を表1~3に示す。
「評価基準」
◎:拡がり径の平均値の差が3mm未満。
○:拡がり径の平均値の差が3mm以上6mm未満。
×:拡がり径の平均値の差が6mm以上。
Figure 0007378229000003
Figure 0007378229000004
Figure 0007378229000005
実施例1~45の容器入り液体洗浄剤製品は、液体洗浄剤組成物を複数の吐出孔からシャワー状に吐出するときの吐出液の合一を抑制できた。
比較例1、3の容器入り液体洗浄剤製品は、液体洗浄剤組成物を複数の吐出孔からシャワー状に吐出するときに複数の吐出孔が消泡機能又は撥水機能を有しないため、吐出液の合一が生じた。
比較例2の容器入り液体洗浄剤製品は、液体洗浄剤組成物が(A)成分を含まないため、吐出液の合一は問題にはならないが、洗浄力に劣り、容器入り液体洗浄剤製品としての有用性が低かった。
比較例4の容器入り液体洗浄剤製品は、液体洗浄剤組成物を1つの吐出孔から吐出するため、吐出液の合一は問題にはならないが、広い面への使用性に劣っていた。
1 容器、3 容器本体、5 キャップ、10 口部、20 肩部、30 胴部、31~34 側壁部、40 底部、50 キャップ本体、51 外側筒部、53 上板部、52 内側筒部、54 嵌合段部、55 吐出部、57 先端部、57a 端壁部、57b 突起部、58 筒部、59a~59d 貫通孔、60 蓋部、61 天面部、62 栓部、70 ヒンジ部、80 複数の流路、81~84 流路、81a 流入孔、81b~84b 吐出孔、81c 内周面、91~94 平坦部

Claims (5)

  1. 液体洗浄剤組成物が容器に収容された容器入り液体洗浄剤製品であり、
    前記液体洗浄剤組成物は、(A)成分:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル及びその塩からなる群から選ばれる1種以上を含む界面活性剤(ただし消泡剤を除く。)、(B)成分:シリコーンと、アルコールのプロピレンオキシド付加物、高級脂肪酸及びその塩並びに脂肪酸エステルからなる群から選択される少なくとも1種とを含む消泡剤、及び(D)成分:糖アルコールを含み、
    前記液体洗浄剤組成物の総質量に対し、前記シリコーンの含有量が10~600質量ppmであり、
    前記容器は、吐出部を有し、
    前記吐出部の先端部に、前記容器の内部と連通する複数の流路を有し、
    前記複数の流路はそれぞれ、一端に形成された流入孔と、他端に形成された吐出孔とを有し、
    前記容器を傾斜したときに、前記液体洗浄剤組成物が前記流入孔から流入し、前記流路の軸線に沿って流通し、前記吐出孔から吐出されるようになっており、
    前記複数の流路のうちの少なくとも一部の流路の前記軸線は、前記流入孔から前記吐出孔に向かうに従い前記容器の外側に向かって傾斜している、容器入り液体洗浄剤製品。
  2. 前記(D)成分に対する(A)成分の質量比を表す(A)/(D)が0.1~20である、請求項1に記載の容器入り液体洗浄剤製品。
  3. 前記液体洗浄剤組成物が(C)成分:クエン酸をさらに含む、請求項1又は2に記載の容器入り液体洗浄剤製品。
  4. 前記容器が、前記吐出孔の周縁部の少なくとも一部に、前記吐出孔を含む平面から突出する突起部を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の容器入り液体洗浄剤製品。
  5. 前記容器が、前記吐出孔と前記突起部の間に、前記吐出孔を含む平面と面一に形成された平坦部を有する、請求項に記載の容器入り液体洗浄剤製品。
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