JP7376161B1 - 差込確認部材及び管継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】差込部材が被差込部材に差し込まれたことを容易に確認することができる差込確認部材及び管継手を提供する。【解決手段】差込確認部材10は、パイプPが差し込み可能な継手本体部20に装着される。差込確認部材10は、パイプPが継手本体部20へ差し込まれることにより変形する変形部を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、差込確認部材及び管継手に関する。
例えば、特許文献1に記載の管継手は、内筒部と、この内筒部の外周側に設けられる外筒部と、を備え、パイプが内筒部と外筒部の間の隙間に差し込まれることによりパイプが管継手に接続される。
特開2015-121246号公報
上記特許文献1の構成においては、パイプが確実に管継手に差し込まれていることを確認することが難しかった。
本発明は、上記実状を鑑みてなされたものであり、差込部材が被差込部材に差し込まれたことを容易に確認することができる差込確認部材及び管継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る差込確認部材は、差込部材が差し込み可能な被差込部材に装着され、円環状に形成される差込確認部材であって、記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれることにより変形する変形部と、前記差込確認部材の周方向に沿って並べられる円弧状で形成される複数のピースと、を備え、前記変形部は、前記複数のピースの間を連結し、前記複数のピース間の位置関係を前記差込確認部材の中心軸に沿う方向に変化させるように変形可能に形成され、前記複数のピースのうち第1ピース及び第3ピースは、前記中心軸を介して互いに反対側に位置し、前記中心軸に沿う方向に同じ位置にあり、前記複数のピースのうち第2ピース及び第4ピースは、前記第1ピース及び前記第3ピースとは前記周方向に異なる位置で前記中心軸を介して互いに反対側に位置し、前記中心軸に沿う方向に同じ位置にあり、前記第1~第4ピースは、それぞれ、前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる際の前記差込部材側の面の裏側面である第1面と、前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる際の前記差込部材側の面である第2面と、を有し、前記第1ピース及び前記第3ピースと前記第2ピース及び前記第4ピースとは、前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる前の前記差込確認部材の非変形状態では、前記第1ピース及び前記第3ピースそれぞれの前記第1面と前記第2ピース及び前記第4ピースそれぞれの前記第2面とが同一の平面上に位置するように互いに前記中心軸に沿う方向に異なる位置にあり、前記差込部材が前記被差込部材へ差込完了位置まで差し込まれると、前記変形部が変形することにより、それぞれ前記中心軸に沿う方向に同じ位置となる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る管継手は、前記差込確認部材と、前記差込部材であるパイプが差し込み可能に構成される前記被差込部材である継手本体部と、を備え、前記継手本体部は、前記差込確認部材が外周に装着される内筒部と、前記内筒部の外周側に位置し、前記内筒部との隙間に前記パイプが差し込み可能である外筒部と、を備え、前記外筒部は、前記内筒部に装着された前記差込確認部材を外部から視認可能とする透明部材を備える。
本発明によれば、差込確認部材及び管継手において、差込部材が被差込部材に差し込まれたことを容易に確認することができる。
本発明の一実施形態に係る管継手の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る部分的に断面で示した管継手の側面図である。 本発明の一実施形態に係る差込確認部材の斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る差込確認部材の平面図であり、(b)は当該(a)のD-D線の断面図であり、(c)は非変形状態の差込確認部材の一部の拡大図であり、(d)は変形状態の差込確認部材の一部の拡大図である。
本発明に係る差込確認部材、及び差込確認部材が装着された管継手の一実施形態について、図面を参照して説明する。この管継手は、給湯又は給水配管等に用いられ、パイプを差し込み可能に構成されている。
図2に示すように、管継手1は、差込確認部材10と、継手本体部20と、複数のシールリング30と、外筒部40と、ロックリング50と、を備える。
継手本体部20は、水又は湯が通過する通水部であり、金属、例えば、銅合金により形成されている。継手本体部20は、中心軸Jを中心とした略円筒状をなす。
継手本体部20は、ナット状頭部21と、接続部22と、外筒装着部23と、内筒部24と、圧縮部25と、を備える。
接続部22は、継手本体部20の一端側(図2の右端側)に位置し、図示しない水栓又はエルボが接続される部位である。接続部22は、中心軸Jを中心とした円筒状をなし、接続部22の外周にはネジが形成されている。
ナット状頭部21は、中心軸Jに沿う方向において、接続部22と外筒装着部23の間に位置する。図1に示すように、ナット状頭部21は、レンチ等の工具が嵌まる六角形外形状をなす。
図2に示すように、外筒装着部23、圧縮部25及び内筒部24は、接続部22及びナット状頭部21よりも小径の略円筒状をなす。外筒装着部23は、中心軸Jに沿う方向において、ナット状頭部21と圧縮部25の間に位置する。外筒装着部23は、外筒部40が装着される部位である。外筒装着部23は外周面の全域に円環状の凹部を有する。
圧縮部25は、外筒装着部23の内筒部24側に位置し、差込確認部材10が接触可能に位置する。圧縮部25は、内筒部24の外周面に円環凸状に形成されている。圧縮部25は、中心軸Jに直交する方向に延びる円環状の接触面25aを備える。
内筒部24は、継手本体部20の先端側に位置し、中心軸Jを中心とした円筒状をなす。内筒部24の外周面には、中心軸Jに沿う方向に並ぶ2つの凹部24aが形成されている。各凹部24aは、それぞれ円環状に形成され、シールリング30が嵌合されている。シールリング30は、エチレンプロピレンゴムにより形成され、円環状をなし、パイプPの内周面との接触を通じて止水する。シールリング30は、曲面が径方向外側を向く断面D字状をなす。
図1に示すように、内筒部24は、円筒状のパイプPが外挿可能に構成されている。パイプPは、ポリエチレン又はポリブデン等の樹脂製であり、給湯配管又は給水配管である。
図2に示すように、外筒部40は、内筒部24の外周側に位置し、中心軸Jを中心とした円筒状をなす。内筒部24と外筒部40の隙間にはパイプPが挿入可能である。
外筒部40は、キャップ41と、透明部材45と、を備える。
透明部材45は、光を透過する透明樹脂(例えば、ナイロン樹脂)により、中心軸Jを中心とした円筒状をなす。
差込確認部材10及び圧縮部25の外周側に透明部材45の一部が位置することで、透明部材45を通して外部から差込確認部材10が視認可能となる。
透明部材45は、透明部材45の内周面のナット状頭部21側に外筒装着部23に嵌まる凸状部45aを備える。凸状部45aは、透明部材45の径方向内側に向けて突出した形状をなす。凸状部45aが圧縮部25に引っ掛かることにより、透明部材45が継手本体部20から抜け止め状態となる。
また、透明部材45は、透明部材45の外周面の先端側(ナット状頭部21と反対側)に形成されるキャップ装着部45bを備える。キャップ装着部45bは、キャップ41の内周面に形成される凸部及び凹部が嵌まる凹部及び凸部を有する。透明部材45の外周面は、凸状部45aからキャップ装着部45bに到達する前までの領域においては、先端側に向かうにつれて径方向外側へ向かうように傾斜する傾斜面45cを備える。
キャップ41は、非透明、例えば、白色の樹脂(例えば、ナイロン樹脂)により、中心軸Jを中心とした円筒状をなす。キャップ41は、透明部材45のキャップ装着部45bに装着されている。キャップ41は、キャップ41の先端側に径方向内側に突出した円環状の先端枠部41aを備える。キャップ41が透明部材45のキャップ装着部45bに装着された状態で、キャップ41の先端枠部41aと透明部材45の先端部の間にロックリング50が保持されている。
ロックリング50は、金属、例えば、ステンレスにより、中心軸Jを中心とした円環状に形成されている。ロックリング50は、内筒部24と外筒部40の隙間に挿入されたパイプPを外周面から保持する複数の爪部51を備える。
図2及び図3に示すように、差込確認部材10は、中心軸Jを中心とした周方向Cdに沿う円環状をなし、圧縮部25の接触面25aに接触するように内筒部24の外周側に装着されている。差込確認部材10は、弾性変形可能な弾性材、例えば、樹脂により形成されている。本例では、この樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレンが採用されている。差込確認部材10は、パイプPが差込完了位置Ep(図2参照)まで管継手1に差し込まれることにより外部から識別可能に変形する。差込完了位置Epは、圧縮部25の接触面25aから変形状態の差込確認部材10の厚さ分だけ先端側へ離れた位置に設定されている。差込確認部材10は、ブラックライトが照射されることにより発光可能に構成されており、蛍光色、例えば、蛍光ピンク色を有する。本例では、差込確認部材10は、全体が蛍光ピンク色により着色されている。
図3及び図4(a)に示すように、差込確認部材10は、複数のピース11A,11B,11C,11Dと、複数の変形部15A,15B,15C,15Dと、を備える。複数、本例では4つのピース11A,11B,11C,11Dは、周方向Cdに沿って並べられる円弧状で形成されている。各ピース11A,11B,11C,11Dの径方向に沿って切断した断面は矩形状をなす。
図4(c),(d)に示すように、各ピース11A,11B,11C,11Dは、圧縮部25の接触面25aに対向する第1面12aと、パイプPの先端面に対向する第2面12bと、を備える。各ピース11A,11B,11C,11Dは、周方向Cdに沿って70°~75°の角度範囲にわたって形成されている。
図3及び図4(a)に示すように、変形部15A,15B,15C,15Dは、各ピース11A,11B,11C,11Dの間に位置し、各ピース11A,11B,11C,11Dを連結する。変形部15A,15B,15C,15Dは、差込確認部材10を、ピース11A,11Cとピース11B,11Dを中心軸Jに沿う方向に異なる位置とする非変形状態(図4(b)参照)と、ピース11A,11Cとピース11B,11Dを中心軸Jに沿う方向に同じ位置とする変形状態(図4(d)参照)との間で変形させる。
図4(a)に示すように、変形部15A,15B,15C,15Dは、差込確認部材10の平面視で、差込確認部材10の接線方向に沿って延びる。変形部15A,15B,15C,15Dの幅の長さW1は、ピース11A,11B,11C,11Dの幅の長さW2よりも短い。長さW1,W2は、差込確認部材10の径方向に沿う長さである。変形部15A,15B,15C,15Dは、ピース11A,11B,11C,11Dに対して径方向外側に位置する。すなわち、変形部15A,15B,15C,15Dの内周面とピース11A,11B,11C,11Dの内周面の間には段差がある。これにより、変形部15A,15B,15C,15Dが継手本体部20の内筒部24の外周面に接触してしまうことが抑制される。
各変形部15A,15B,15C,15Dは、径方向に沿う方向から見て、V字状、L字状又はへの字状をなす。図4(c)に示すように、変形部15Aは、長手辺である第1辺部16aと、短手辺である第2辺部16bと、を備える。第1辺部16a及び第2辺部16bは、互いに交差する方向に延び、それぞれの端部が連結されている。非変形状態における第1辺部16a及び第2辺部16bがなす角度は、鈍角、本例では、109°に設定されている。
第2辺部16bの一端(図4(c)の左端)は、中心軸Jに沿う方向に回動可能に、ピース11Aの側面(正確には、この側面の第1面12a側の端部)に連結されている。第2辺部16bの他端(図4(c)の右端)は、第1辺部16aの一端(図4(c)の左端)に連結されている。第1辺部16aの他端(図4(c)の右端)は、ピース11Bの側面に連結されている。詳しくは、第1辺部16aの他端は、ピース11Bの側面の中心軸Jに沿う方向の非端部、本例では、中心軸Jに沿う方向における側面中央よりも第2面12b寄りに連結されている。
第1辺部16aと第2辺部16bは、周方向Cdに対する傾きが互いに反対となるように形成されている。図4(c)に示すように、非変形状態において、周方向Cdに対する第1辺部16aの角度α1は、周方向Cdに対する第2辺部16bの角度α2よりも大きい角度に設定されている。また、第1辺部16aの長さは、第2辺部16bの長さよりも長い。また、第2辺部16bの長さは、ピース11Aの厚さよりも短く形成されている。これにより、図4(d)に示すように、変形状態でも、第2辺部16bがピース11Aからピース11Aの厚さ方向に突出しない。
図4(c)に示すように、変形部15Aにより、差込確認部材10の非変形状態において、ピース11Bがピース11Aに対して中心軸Jに沿う方向に異なる位置となる。本例では、差込確認部材10の非変形状態において、ピース11Bの第2面12bがピース11Aの第1面12aと同一平面上に位置する。
図3に示すように、変形部15B,15C,15Dは、上述した変形部15Aと同様に、第1辺部16a及び第2辺部16bを有する。変形部15A,15Bそれぞれの第1辺部16aがピース11Bの周方向Cdの両端面に連結されている。変形部15C,15Dそれぞれの第1辺部16aがピース11Dの周方向Cdの両端面に連結されている。変形部15A,15Dそれぞれの第2辺部16bがピース11Aの周方向Cdの両端面に連結されている。変形部15B,15Cそれぞれの第2辺部16bがピース11Cの周方向Cdの両端面に連結されている。従って、ピース11B,11Dがピース11A,11Cに対して中心軸Jに沿う方向に異なる位置となる。
次に、パイプPを継手本体部20へ差し込む際の作用について説明する。パイプPを継手本体部20へ差し込む前には、差込確認部材10は非変形状態にあり、ピース11B,11Dそれぞれの第1面12aが圧縮部25の接触面25aに接触した状態にある。作業者は、透明部材45を介して外部から差込確認部材10が非変形状態であることを視認可能である。
図1に示すように、パイプPが挿入方向INに沿って内筒部24と外筒部40の隙間に差し込まれる。図2に示すように、パイプPは、この隙間内に進入し、各シールリング30を通過する。その後、図2の一点鎖線で示すパイプPの先端面が差込確認部材10に接触し、さらに、パイプPが差し込まれると、差込確認部材10がパイプPと圧縮部25の接触面25aの間で圧縮変形していく。パイプPが差込完了位置Epに到達すると、差込確認部材10が差込完了を示す変形状態となる。詳しくは、図4(c),(d)に示すように、差込確認部材10が圧縮されることにより、各第2辺部16bは自身が連結する各ピース11A,11Cの側面に沿うように変形しつつ、各第1辺部16aは自身が連結する各ピース11B,11Dの側面に対して直交するように変形する。これにより、図4(d)に示すように、各ピース11A,11B,11C,11Dが中心軸Jに沿う方向に同一位置となった変形状態となる。この変形状態でも、各変形部15A,15B,15C,15Dは、その一部(特に、第1辺部16aと第2辺部16bの連結部)が中心軸Jに沿う方向において各ピース11A,11B,11C,11Dから突出しないように形成されている。
作業者は、透明部材45を介して外部から差込確認部材10が変形状態となったことの目視を通じて、パイプPの継手本体部20へ差し込みが完了したことを確認可能である。言い換えると、作業者は、パイプPを継手本体部20へ差し込んだのにも関わらず、差込確認部材10が変形状態とならない、すなわち、ピース11A,11Cとピース11B,11Dの中心軸Jに沿う方向の位置がずれている場合には、パイプPの差し込みが不十分であり、パイプPをさらに差し込む必要があることを容易に認識できる。
なお、差込確認部材10が内筒部24に装着される向きが中心軸Jに沿う方向に反対の向きであってもよい。
(効果)
以上、説明した一実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)差込確認部材10は、差込部材の一例であるパイプPが差し込み可能な被差込部材の一例である継手本体部20に装着される。差込確認部材10は、パイプPが継手本体部20へ差し込まれることにより変形する変形部15A,15B,15C,15Dを備える。
この構成によれば、作業者は、パイプPが継手本体部20へ差し込まれたことを差込確認部材10の変形を通じて容易に確認することができる。
(2)差込確認部材10は円環状に形成されている。差込確認部材10は、差込確認部材10の周方向Cdに沿って並べられる円弧状で形成される複数のピース11A,11B,11C,11Dを備える。変形部15A,15B,15C,15Dは、複数のピース11A,11B,11C,11Dの間を連結し、複数のピース11A,11B,11C,11D間の位置関係を差込確認部材10の中心軸Jに沿う方向に変化させるように変形可能に形成されている。複数のピース11A,11B,11C,11Dのうち第1ピースの一例であるピース11A,11C及び第2ピースの一例であるピース11B,11Dは、パイプPが継手本体部20へ差し込まれる前の非変形状態では、互いに中心軸Jに沿う方向に異なる位置にあり、パイプPが継手本体部20へ差込完了位置Epまで差し込まれると、変形部15A,15B,15C,15Dが変形することにより、それぞれ中心軸Jに沿う方向に同じ位置となる。
この構成によれば、作業者は、ピース11A,11C及びピース11B,11Dの中心軸Jに沿う方向の位置関係を通じてパイプPが継手本体部20へ差し込まれたことを容易に確認することができる。
(3)変形部15Aは、差込確認部材10の径方向に沿う方向から見て、非変形状態でV字状をなすように交わる第1辺部16a及び第2辺部16bを備える。第2辺部16bの長さは、第1辺部16aの長さよりも短く、第2辺部16bの端部はピース11Aの端面に回動可能に連結される。第1辺部16aの端部はピース11Bの端面に回動可能に連結されている。
この構成によれば、簡単な構成で、非変形状態においてピース11Aとピース11Bの中心軸Jに沿う方向の位置関係を異ならせることができる。
(4)差込確認部材10は、ブラックライトが照射されることにより発光可能な蛍光色を有する。
この構成によれば、作業者が暗所で継手本体部20へパイプPを差し込む場合でも、ブラックライトを照射することにより、差込確認部材10の変形状態又は非変形状態を容易に確認できる。
(5)管継手1は、差込確認部材10と、パイプPが差し込み可能に構成される継手本体部20と、を備える。継手本体部20は、差込確認部材10が外周に装着される内筒部24と、内筒部24の外周側に位置し、内筒部24との隙間にパイプPが差し込み可能である外筒部40と、を備える。外筒部40は、内筒部24に装着された差込確認部材10を外部から視認可能とする透明部材45を備える。
この構成によれば、作業者は、透明部材45を介して差込確認部材10の変形状態又は非変形状態を容易に確認できる。
なお、本発明は以上の実施形態及び図面によって限定されるものではない。本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜、変更(構成要素の削除も含む)を加えることが可能である。以下に、変形の一例を説明する。
(変形例)
上記実施形態における変形部15A,15B,15C,15Dの形状は適宜変更可能である。例えば、変形部15A,15B,15C,15Dは周方向Cdに沿って正弦波状又は矩形波状で形成されてもよい。
上記実施形態におけるピース11A,11B,11C,11D及び変形部15A,15B,15C,15Dの数はそれぞれ変更可能である。
上記実施形態においては、差込確認部材10は、各ピース11A,11B,11C,11Dを備えていたが、各ピース11A,11B,11C,11Dが省略されて、周方向Cdの全域が変形部として形成されてもよい。この場合、例えば、差込確認部材は、非変形状態で周方向Cdに沿って全域が波形状で形成され、変形状態で周方向Cdに一直線状となる。
上記実施形態においては、差込確認部材10は円環状をなしていたが、一部が途切れたC字状又は円弧状で形成されてもよい。また、差込確認部材10は、コイルバネ形状をなしていてもよい。
上記実施形態においては、差込確認部材10は、全体が蛍光ピンク色により着色されていたが、差込確認部材10の一部のみ、例えば、ピース11A,11B,11C,11D又は変形部15A,15B,15C,15Dのみが着色されてもよい。また、差込確認部材10に着色される色は、蛍光ピンク色に限らず、他の色、例えば、蓄光緑色であってもよい。さらに、また、差込確認部材10は着色されていなくてもよい。
上記実施形態における変形状態又は非変形状態のピース11A,11Cとピース11B,11Dの位置関係は適宜変更可能である。
上記実施形態においては、差込確認部材10は、パイプPが継手本体部20に差し込まれたときに変形するように形成されていたが、パイプP以外の差込部材が継手本体部20以外の被差込部材に差し込まれたときに変形してもよい。この場合、差込確認部材10は、円環状ではなく、棒状等で形成されてもよい。
上記実施形態において、キャップ41も、透明部材45と同様に、透明な材料により形成されていてもよい。
上記実施形態においては、パイプPの先端面は、パイプPの中心軸に対して直交していたが、これに限らず、パイプPの中心軸に対して傾斜していてもよい。この構成において、パイプPが継手本体部20へ差し込まれると、パイプPの先端面のうち最も先端側に突出している部位が複数のピース11A,11B,11C,11Dのうち何れか1つのピース、例えば、ピース11Aに接触する。さらに、パイプPが差し込まれると、ピース11Aが変形部15A,15Dの変形により接触面25aに近づくように押されて移動する。また、ピース11AのみがパイプPに押されるため、差込確認部材10が中心軸Jに対して傾斜した状態となる。よって、パイプPの先端面が傾斜していても、ピース11Aの位置と差込確認部材10の傾きにより、パイプPが継手本体部20へ差し込まれたことを容易に確認することができる。さらに、パイプPの先端面は、シール性の向上のためにパイプPの中心軸に対して直交するように形成されることが好ましい。このため、パイプPの先端面が傾斜して形成されてしまっていること、言い換えると、シール性に懸念があることを、パイプPの継手本体部20への差し込み後、差込確認部材10の傾きにより容易に確認することができる。
1…管継手、10…差込確認部材、11A,11B,11C,11D…ピース、12a…第1面、12b…第2面、15A,15B,15C,15D…変形部、20…継手本体部、21…ナット状頭部、22…接続部、23…外筒装着部、24…内筒部、24a…凹部、25…圧縮部、25a…接触面、30…シールリング、40…外筒部、41…キャップ、41a…先端枠部、45…透明部材、45a…凸状部、45b…キャップ装着部、45c…傾斜面、50…ロックリング、51…爪部、α1,α2…角度、J…中心軸、P…パイプ、IN…挿入方向、Cd…周方向、Ep…差込完了位置

Claims (5)

  1. 差込部材が差し込み可能な被差込部材に装着され、円環状に形成される差込確認部材であって、
    記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれることにより変形する変形部と、
    前記差込確認部材の周方向に沿って並べられる円弧状で形成される複数のピースと、を備え、
    前記変形部は、前記複数のピースの間を連結し、前記複数のピース間の位置関係を前記差込確認部材の中心軸に沿う方向に変化させるように変形可能に形成され、
    前記複数のピースのうち第1ピース及び第3ピースは、前記中心軸を介して互いに反対側に位置し、前記中心軸に沿う方向に同じ位置にあり、
    前記複数のピースのうち第2ピース及び第4ピースは、前記第1ピース及び前記第3ピースとは前記周方向に異なる位置で前記中心軸を介して互いに反対側に位置し、前記中心軸に沿う方向に同じ位置にあり、
    前記第1~第4ピースは、それぞれ、
    前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる際の前記差込部材側の面の裏側面である第1面と、
    前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる際の前記差込部材側の面である第2面と、を有し、
    前記第1ピース及び前記第3ピースと前記第2ピース及び前記第4ピースとは、前記差込部材が前記被差込部材へ差し込まれる前の前記差込確認部材の非変形状態では、前記第1ピース及び前記第3ピースそれぞれの前記第1面と前記第2ピース及び前記第4ピースそれぞれの前記第2面とが同一の平面上に位置するように互いに前記中心軸に沿う方向に異なる位置にあり、前記差込部材が前記被差込部材へ差込完了位置まで差し込まれると、前記変形部が変形することにより、それぞれ前記中心軸に沿う方向に同じ位置となる、
    差込確認部材。
  2. 前記第1ピース及び前記第3ピースが前記中心軸を介して並ぶ方向と前記第2ピース及び前記第4ピースが前記中心軸を介して並ぶ方向とは直交する、
    請求項1に記載の差込確認部材。
  3. 前記変形部は、前記第1~第4ピースそれぞれの間を連結し、前記差込確認部材の径方向に沿う方向から見て、前記非変形状態ではV字状をなすように互いに交わる第1辺部及び第2辺部を備え、
    前記第2辺部の長さは、前記第1辺部の長さよりも短く、
    前記第2辺部の端部は前記第1ピース及び前記第3ピースの端面に連結され、
    前記第1辺部の端部は前記第2ピース及び前記第4ピースの端面に連結されている、
    請求項に記載の差込確認部材。
  4. 前記差込確認部材は、ブラックライトが照射されることにより発光可能な蛍光色を有する、
    請求項1から3の何れか1項に記載の差込確認部材。
  5. 請求項1から3の何れか1項に記載の差込確認部材と、
    前記差込部材であるパイプが差し込み可能に構成される前記被差込部材である継手本体部と、を備え、
    前記継手本体部は、
    前記差込確認部材が外周に装着される内筒部と、
    前記内筒部の外周側に位置し、前記内筒部との隙間に前記パイプが差し込み可能である外筒部と、を備え、
    前記外筒部は、前記内筒部に装着された前記差込確認部材を外部から視認可能とする透明部材を備える、
    管継手。
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