JP7373818B1 - 自動車用ドア開度保持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトであり,しかもドアの開閉時,ノイズの発生を抑制し得る自動車用ドア開度保持装置を提供する。【解決手段】保持機構13が,ドアに固定される固定ベース板17aの両端から第1側壁17b及び第2側壁17cを起立させてなる固定フレーム17と,第1側壁17bの内側面に対向する第3側壁18b,及び第2側壁17cの外側面に対向する第4側壁18cを可動ベース板18aの両端から起立させてなる可動フレーム18と,固定フレーム17及び可動フレーム18間を連結する連結軸23と,第2及び第3側壁17c,18bに縮設されるばね24と,固定フレーム17に軸支される第1ローラ33と,可動フレーム18に軸支され,第1ローラ33と協働してスライドプレート12を挟圧する第2ローラ34とよりなる。【選択図】 図4

Description

本発明は,自動車のボディ及びドア間に介装されてドアを所定開度に保持する,自動車用ドア開度保持装置の改良に関する。
従来,自動車のボディに揺動可能に取り付けられるスライドプレートと,自動車のドアに取り付けられ,前記スライドプレートと協働してドアを所定開度に保持する保持機構とを備える自動車用ドア開度保持装置において,前記保持機構が,ドアに取り付けられるベース板と,このベース板に固着される固定挟み腕と,同ベース板に軸支されて固定挟み腕に近接・離間可能に配置される可動挟み腕と,この両挟み腕間に接続されて,可動挟み腕を固定挟み腕側に付勢するばねとで構成され,互いに外周面を接しながら前記両挟み腕間に挟み込まれる一対のローラがスライドプレートの先端部に緩く軸支され,ドアの開閉に伴い前記両ローラが前記両挟み腕間を転動しながら互いに回転し合い,そして前記両ローラの少なくとも一方が,スライドプレートに設けられる位置決め凹部に弾性係合することにより,ドアを所定開度に保持するようにしたものが,特許文献1に開示されるように知られている。
特開平9-136679号公報
従来の上記自動車用ドア開度保持装置では,ドアに取り付けられる保持機構が,長尺の一対の挟み腕を構成部材としているため,保持機構,延いては装置全体の大型化を招く欠点がある。
本発明は,かかる事情に鑑みてなされたもので,コンパクトであり,しかもドアの開閉時,ノイズの発生を抑制し得る自動車用ドア開度保持装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明は,自動車のボディに揺動可能に取り付けられるスライドプレートと,自動車のドアに取り付けられ,前記スライドプレートと協働して前記ドアを所定開度に保持する保持機構とよりなる自動車用ドア開度保持装置において,前記保持機構が,前記ドアに固定される固定ベース板の両端から第1側壁及び第2側壁を平行して起立させてなる固定フレームと,前記第1側壁の内側面に対向する第3側壁,及び前記第2側壁の外側面に対向する第4側壁を可動ベース板の両端から平行して起立させてなる可動フレームと,前記スライドプレートの揺動方向に沿って,前記第1側壁と前記第3側壁,前記第2側壁と前記第4側壁の各間を近接・離隔させ得るよう,前記固定フレーム及び前記可動フレーム間を連結する連結軸と,前記第1側壁に前記第側壁を,前記第2側壁に前記第4側壁をそれぞれ近接させる方向に付勢力を発揮するばねと,前記固定フレームに回転可能に軸支される第1ローラと,前記可動フレームに回転可能に軸支され,前記第1ローラと協働して前記ばねの付勢力をもって前記スライドプレートを該スライドプレートの揺動方向に沿って挟圧する第2ローラとよりなることを第1の特徴とする。
また,本発明は,第1の特徴に加えて,前記連結軸が前記第1~第4側壁に摺動可能に嵌装され,前記ばねとしてのコイルばねが,前記第2側壁及び前記第3側壁間に縮設されるように前記連結軸に装着されることを第2の特徴とする。
さらに,本発明は,第2の特徴に加えて,前記第1~第4側壁,前記連結軸及びコイルばねよりなる構造が,前記スライドプレートを挟んで対称的に2組配設され,前記第1ローラを回転可能に支持する第1支軸の両端部を支持する一対のブラケットが前記固定フレームに設けられる一方,前記第2ローラを回転可能に支持する第2支軸の両端部が前記2組の可動フレームに支持されることを第3の特徴とする。
さらにまた,本発明は,第1の特徴に加えて,前記連結軸が,前記第1~第4側壁に摺動可能に嵌装されると共に,前記固定フレーム及び可動フレームにそれぞれ回動不能に連結されることを第4の特徴とする。
さらにまた,本発明は,第4の特徴に加えて,前記連結軸が,前記第1~第4側壁に回動不能に嵌装されることを第5の特徴とする。
さらにまた,本発明は,第1の特徴に加えて,前記可動フレームに,前記第3及び第4側壁間を連結する補強部材が溶接されることを第6の特徴とする。
本発明の第1の特徴によれば,保持機構が,ドアに固定される固定ベース板の両端から第1側壁及び第2側壁を平行して起立させてなる固定フレームと,第1側壁の内側面に対向する第3側壁,及び第2側壁の外側面に対向する第4側壁を可動ベース板の両端から平行して起立させてなる可動フレームと,スライドプレートの揺動方向に沿って,第1側壁と第3側壁,第2側壁と第4側壁の各間を近接・離隔させ得るよう,固定フレーム及び可動フレーム間を連結する連結軸と,第1側壁に第側壁を,第2側壁に第4側壁をそれぞれ近接させる方向に付勢力を発揮するばねと,固定フレームに回転可能に軸支される第1ローラと,可動フレームに回転可能に軸支され,第1ローラと協働してばねの付勢力をもってスライドプレートを,その揺動方向に沿って挟圧する第2ローラとよりなるので,長尺部材を使用せずに保持機構を,延いては装置全体をコンパクトに構成することができる。しかも,ドアの開閉時,第1及び第2ローラがスライドプレートに対してスムーズに転動し得るので,ノイズの発生を防ぐことができる。
本発明の第2の特徴によれば,連結軸が第1~第4側壁に摺動可能に嵌装され,ばねとしてのコイルばねが,第2側壁及び第3側壁間に縮設されるように連結軸に装着されることで,スペース効率が高く,保持機構のコンパクト化を一層図ることができる。
本発明の第3の特徴によれば,第1~第4側壁,連結軸及びコイルばねを含む構造が,スライドプレートを挟んで対称的に2組配設され,第1ローラを回転可能に支持する第1支軸の両端部を支持する一対のブラケットが固定フレームに設けられる一方,第2ローラを回転可能に支持する第2支軸の両端部が2組の可動フレームに支持されるので,第1及び第2支軸をそれぞれ両持ちとすると共に,この両支軸の各両端部にコイルばねの付勢力を作用させることができる。したがって,第1及び第2ローラは,傾くことなく安定的にスライドプレートを挟圧して,ドアを所定開度に確実に保持できると共に,スムーズな転動を可能にして静粛性を確保できる。
本発明の第4の特徴によれば,連結軸が,第1~第4側壁に摺動可能に嵌装されると共に,固定フレーム及び可動フレームにそれぞれ回動不能に連結されるので,固定フレーム及び可動フレームは,連結軸を介して相互に回転不能に連結されることになり,これにより第1及び第2ローラを常に平行状態に保持して,これらローラのスライドプレートに対するスムーズな転動を可能にする。
本発明の第5の特徴によれば,連結軸が,第1~第4側壁に回動不能に嵌装されるという,簡単な構造により,固定フレーム及び可動フレーム間を回転不能に強固に連結して,第1及び第2ローラの支持剛性を確保できる。これにより第1及び第2ローラを平行状態に確実に保持して,これらローラのスライドプレートに対する,よりスムーズな転動を可能にする。
本発明の第6の特徴によれば,可動フレームに,第3及び第4側壁間を連結する補強部材が溶接されるので,第3及び第4側壁の剛性を強化して,ばねの荷重を可動フレームを介して第2ローラに的確に伝達でき,第2ローラは第1ローラと協働してスライドプレートを的確に挟圧して,ドアを所定開度に確実に保持することができる。また,可動フレームの薄肉化を可能にして,その軽量化を図ることもできる。
本発明の第1実施形態に係る自動車用ドア開度保持装置の正面側から見た斜視図。 同ドア開度保持装置の裏面側から見た斜視図。 同ドア開度保持装置の分解斜視図。 同ドア開度保持装置の一部縦断正面図。 図4の5-5線断面図。 図3の6-6線断面図。 本発明の第2実施形態を示す図4との対応図。
先ず,本発明の第1実施形態を,添付の図1~図6に基づいて以下に説明する。
図1及び図2において,この第1実施形態の自動車用ドア開度保持装置10は,自動車の組立工程において,ボディ(図示せず)に取り付けられるスライドプレート12と,ドア(図示せず)に取り付けられ,上記スライドプレート12と協働してドアを所定の小開度と全開の2位置に保持する保持機構13とよりなっている。
前記スライドプレート12の基端部には枢軸14を介して支持部材15が揺動可能に連結されており,この支持部材15のボス15aが図示しないボディに取り外し可能にボルト結合される。その際,枢軸14は,ドアをボディに連結するヒンジ軸と平行に配置される。それによって,スライドプレート12は,板面を上下に向けて,ドアの開閉方向に沿って揺動し得るようになっており,このスライドプレート12の左右両外側面には,スライドプレート12の基端部に近い箇所に一対の第1位置決め凹部16aが,先端部に近い箇所に一対の第2位置決め凹部16bがそれぞれ設けられる。
尚,本発明の自動車用ドア開度保持装置10では,スライドプレート12の基端部側をドア前方,その先端部側をドア後方とする。
図1~図4において,前記保持機構13は,固定フレーム17と,上下対称的に配置される一対の可動フレーム18とを備える。これら固定フレーム17及び可動フレーム18は鋼板製である。
固定フレーム17は,ドアの前端壁に,その内側から着脱可能に取り付けられる固定ベース板17aを有する。即ち,図6に示すように,固定ベース板17aには,その上部にボルト孔30が設けられると共に,そのボルト孔30にねじ孔を連通させるナット19が固定ベース板17aの内面に溶接される。また固定ベース板17aの下部外面には鉤状のフック20が突設され,ドアの前端壁の下部に設けられる係止孔(図示せず)に前記フック20を係合すると共に,ドア前方からドアの前端壁を貫通するボルト(図示せず)をナット19に螺締することにより,固定ベース板17aはドアに着脱可能に固着されるようになっている。
図3~図5において,固定ベース板17aの上部には,その左右両端からドア後方に向かって平行に起立する第1側壁17b及び第2側壁17cが屈曲形成される。また,固定ベース板17aの下部にも,上記構造と対称的に第1側壁17b及び第2側壁17cが屈曲形成される。また,固定ベース板17aの中央部には,前記スライドプレート12が進退可能に配置される通孔21が設けられる。
一方,上方の前記可動フレーム18は,可動ベース板18aと,この可動ベース板18aの両端部からドア後方に向かって平行して起立するように屈曲形成される第3側壁18b及び第4側壁18cとよりなっており,全体がコ字状をなしている。この可動フレーム18は,第3側壁18bを前記第1側壁17bの内側面に,また第4側壁18cを前記第2側壁17cの外側面にそれぞれ対向させると共に,可動ベース板18aを前記固定ベース板17aの中央側に向けて配置される。第1~第4側壁17b,17c,18b,18cには,同軸線上に並ぶ軸受孔22がそれぞれ設けられる。
そして,第1側壁17bと第3側壁18b,第2側壁17cと前記第4側壁18cの各間をスライドプレート12の揺動方向に沿って近接・離隔させ得るよう,それぞれの軸受孔22にボルトよりなる連結軸23が摺動可能に配設され,これによって固定フレーム17及び可動フレーム18間が連結される。連結軸23は,第1~第4側壁17b,17c,18b,18cの軸受孔22群への着脱を容易にすべく,例えば連結軸23の先端部に割りピン25が装着される。
この連結軸23には,第2側壁17c及び第3側壁18b間に一定のセット荷重を付与して縮設されるコイルばね24が装着される。したがって,このコイルばね24は,第3側壁18bを第1側壁17bに向かって,同時に第4側壁18cを第2側壁17cに向かって一定のセット荷重をもって付勢することになる。
また,前記連結軸23は,外周に一平坦面23aを有する欠円断面形状に形成され,それに対応して,前記第1~第4側壁17b,17c,18b,18cの各軸受孔22も,内周に一平坦面22aを有する欠円断面形状に形成される。したがって,連結軸23と,第1~第4側壁17b,17c,18b,18cの各軸受孔22とは,相互に摺動可能であるが,平坦面23a,22a同士の係合により相互に回転不能となる。こうして,固定フレーム17及び可動フレーム18は,連結軸23を介して回転不能に連結される。
一方,下方の第1及び第2側壁17b,17c,並びに下方の可動ベース板18aを含む下部構造は,上述の上部構造と対称的であるので,その下部構造において,上部構造と対応する部分には,上部構造と同一の符号を付して,重複する説明を省略する。
固定ベース板17aには,上下の第1側壁17bの中間部において,それら第1側壁17bと直交する水平方向に突出する上下一対のブラケット27が溶接により固着され,これらブラケット27の切欠き28に両端部を支持される第1支軸31により第1ローラ33が回転可能に支持される。
一方,上下に対向配置される一対の可動ベース板18aの右側部には支孔29が設けられ,これら支孔29に両端部を支持されて,第1支軸31と平行に配置される第2支軸32により第2ローラ34が回転可能に支持される。
上記第1及び第2ローラ33,34は,固定フレーム17の通孔21に配置される前記スライドプレート12の左右両側面を挟むように配置される。
ところで,スライドプレート12が第1及び第2ローラ33,34間に介在していない状態における第1及び第2ローラ33,34の対面間隔は,スライドプレート12の左右両側面に設けられる一対の第1位置決め凹部16a,16a同士間の間隔や一対の第2位置決め凹部16b,16b同士間の間隔よりも小さく設定されている。したがって,第1及び第2ローラ33,34間にスライドプレート12を押し入れると,第2ローラ34が,第2支軸32や上下の可動フレーム18と共に,コイルばね24のセット荷重に抗して,第1ローラ33との間隔を広げるように移動する。その結果,第1及び第2ローラ33,34は,コイルばね24の反発力をもってスライドプレート12を挟圧することになる。
これら第1及び第2ローラ33,34の外周面には,スライドプレート12に対する転動位置を規定する環状のガイド溝33a,34aがそれぞれ設けられる。
前記第1支軸31は,中央の円筒軸部31aと,その円筒軸部31aの両端に同軸状に連設される一対の半月状断面の半月軸部31bとよりなっており,円筒軸部31aにより第1ローラ33が回転可能に支持され,一対の半月軸部31bは,一対のブラケット27に設けられる切欠き28に回転不能に係合される。切欠き28は,その横幅が半月軸部31bの横幅に対応するように,且つその開口部がスライドプレート12側を向くように形成される。したがって,第1ローラ33を支持した第1支軸31は,円筒軸部31aと下方の半月軸部31b間の段部が下方のブラケット27に当接することで下方への落下が阻止され,また第1ローラ33がスライドプレート12から受ける反力により半月軸部31bの切欠き28からの離脱が阻止される。
一方,第2支軸32は,上端部に大径頭部32aを有しており,支孔29からの落下を防いでいる。
このようにして,第1及び第2支軸31,32の固定フレーム17及び可動フレーム18への着脱を容易に行い得るようになっている。
次に,この実施形態の作用について説明する。
自動車が塗装工程に入る際には,ドアを全開位置に保持する必要がある。そこで,予めドア開度保持装置10が組み立てられ,スライドプレート12がボディに,保持機構13の固定フレーム17がドアの前端壁に取り付けられる。そして,ドアを開き方向へ回動していくと,スライドプレート12が固定フレーム17に対してドア前方へ移動していき,第1及び第2ローラ33,34は,スライドプレート12の左右両側面上を転動しながらスライドプレート12の前方移動をスムーズに許容する。そして,ドアが所定の全開位置に達すると,スライドプレート12の先端部側の一対の第2位置決め凹部16bに第1及び第2ローラ33,34がコイルばね24の反発力をもって弾性係合し,その係合力により,ドアを所定の全開位置に保持することができる。
塗装工程後,他の組立工程へ移行すべく,ドアを所定の小開度に保持すべく,ドアを閉じ方向へ回動すれば,スライドプレート12は,先刻とは逆に固定フレーム17に対してドア後方へ移動するので,第1及び第2ローラ33,34は,第2位置決め凹部16bから離脱して,再びスライドプレート12の左右両側面上を先刻とは逆方向に転動しながらスライドプレート12の後方移動をスムーズに許容し,ドアが所定の小開度位置に達すると,スライドプレート12の基端部側の一対の第1位置決め凹部16aに第1及び第2ローラ33,34がコイルばね24の反発力をもって弾性的に係合し,その係合力により,ドアを所定の小開度位置に保持することができる。
而して,本発明では,上記のように,保持機構13は,固定ベース板17aの両端から一対の第1側壁17b及び第2側壁17cを平行して起立させてなる固定フレーム17と,第1側壁17bの内側面に離隔可能に対向する第3側壁18b,及び第2側壁17cの外側面に離隔可能に対向する第4側壁18cを可動ベース板18aの両端から平行して起立させてなる可動フレーム18と,スライドプレート12の揺動方向に沿って,第1側壁17bと第3側壁18b,第2側壁17cと第4側壁18cの各間を近接・離隔させ得るよう,固定フレーム17に可動フレーム18を連結する連結軸23と,第1側壁17bに第側壁18bを,第2側壁17cに第4側壁18cをそれぞれ近接させる方向に付勢力を発揮するコイルばね24と,固定フレーム17に回転可能に軸支される第1ローラ33と,可動フレーム18に回転可能に軸支され,第1ローラ33と協働してコイルばね24の付勢力をもってスライドプレート12を,その揺動方向に沿って挟圧する第2ローラ34とよりなるので,長尺部材を使用せずに保持機構をコンパクトに構成することができる。
また,第1側壁17bに第側壁18bを,第2側壁17cに第4側壁18cをそれぞれ近接させる方向に付勢力を発揮するコイルばね24は,第2側壁17c及び第3側壁18b間に縮設されるように連結軸23に装着されることで,スペース効率が高く,保持機構13のコンパクト化を一層図ることができる。しかも,ドアの開閉時,第1及び第2ローラ33,34がスライドプレート12に対してスムーズに転動し得るので,ノイズの発生を防ぐことができる。
また,固定フレーム17及び可動フレーム18は,連結軸23を介して相互に回転不能に連結される。特に,連結軸23が,第1~第4側壁17b,17c,18b,18cに回動不能に嵌装されるという,簡単な構造により,固定フレーム17及び可動フレーム18を相互に回転不能に強固に連結することができる。したがって,固定フレーム17及び可動フレーム18にそれぞれ軸支される第1及び第2ローラ33,34の支持剛性を確保でき,これにより第1及び第2ローラ33,34の平行状態を常に確実に保持して,これらローラ33,34のスライドプレート12に対するスムーズな転動を可能にして,静粛性に寄与し得る。
さらに,第1~第4側壁17b,17c,18b,18c,連結軸23及びコイルばね24よりなる構造が,スライドプレート12を挟んで対称的に上下2組配設され,第1ローラ33を回転可能に支持する第1支軸31の両端部を支持する一対のブラケット27が固定フレーム17に設けられる一方,第2ローラ34を回転可能に支持する第2支軸32の両端部が上下の可動フレーム18に支持されるので,第1及び第2支軸31,32をそれぞれ両持ちとすると共に,この両支軸31,32の各両端部にコイルばね24の付勢力を作用させることができる。したがって,第1及び第2ローラ33,34は,傾くことなく安定的にスライドプレート12を挟圧して,ドアを所定開度に確実に保持できると共に,スムーズな転動を可能にして静粛性を確保できる。
次に,図7により本発明の第2実施形態について説明する。
前記保持機構13において,コ字状をなす上下の可動フレーム18の板厚は,固定フレーム17のそれよりも小さく設定される。そのままでは,第3及び第4側壁18b,18cの剛性が低く,コイルばね24の荷重を第2ローラ34に的確に伝達し得ないおそれがある。そこで,第2実施形態では,各可動フレーム18に,可動ベース板18a,第3側壁18b及び第4側壁18cの三部分を連結する鋼板製でT字状の補強部材40が溶接される。その他の構成は,前記第1実施形態と同様であるので,図7中,前記第1実施形態と対応する部分には同一の符号を付して,重複する説明を省略する。
而して,各可動フレーム18の板厚を,固定フレーム17のそれよりも小さく設定することにより,各可動フレーム18の軽量化を図ることができる。しかも,可動ベース板18a,第3側壁18b及び第4側壁18cの三部分が補強板40により一体的に連結されることにより,第3及び第4側壁18b,18cの剛性を強化することができる。したがって,コイルばね24の荷重を上下の可動フレーム18を介して第2ローラ34に的確に伝達でき,第2ローラ34は第1ローラ33と協働してスライドプレート12を的確に挟圧して,ドアを所定開度に確実に保持することができる。
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,スライドプレート12には,その一方の外側面にのみ第1ローラ33及び第2ローラ34の一方のみが係合する第1及び第2位置決め凹部16a,16bを形成することもできる。また,スライドプレート12から位置決め凹部を廃止して,第1及び第2ローラ33,34の,スライドプレート12に対する弾性挟圧力を強力に設定して,ドアの開度を無段階に保持し得るようにすることもできる。また,連結軸23及び各軸受孔22の回転不能の嵌合のため,連結軸23を角軸,軸受孔22を角孔に形成することもできる。
また,スライドプレート12のボディへの取り付け構造や,固定フレーム17のドアへの取り付け構造,第1及び第2支軸31,32の取り付け構造等を恒久的なものと置き替えると共に,スライドプレート12の3~5箇所に位置決め凹部を形成することによって,ドア開度保持装置10を通常のドアチェッカとすることもできる。
10・・・自動車用ドア開度保持装置
12・・・スライドプレート
13・・・保持機構
17・・・固定フレーム
17a・・固定ベース板
17b・・第1側壁
17c・・第2側壁
18・・・可動フレーム
18a・・可動ベース板
18b・・第3側壁
18c・・第4側壁
23・・・連結軸
24・・・コイルばね
31・・・第1支軸
32・・・第2支軸
33・・・第1ローラ
34・・・第2ローラ
40・・・補強部材

Claims (6)

  1. 自動車のボディに揺動可能に取り付けられるスライドプレート(12)と,自動車のドアに取り付けられ,前記スライドプレート(12)と協働して前記ドアを所定開度に保持する保持機構(13)とよりなる自動車用ドア開度保持装置において,
    前記保持機構(13)が,前記ドアに固定される固定ベース板(17a)の両端から第1側壁(17b)及び第2側壁(17c)を平行して起立させてなる固定フレーム(17)と,
    前記第1側壁(17b)の内側面に対向する第3側壁(18b),及び前記第2側壁(17c)の外側面に対向する第4側壁(18c)を可動ベース板(18a)の両端から平行して起立させてなる可動フレーム(18)と,
    前記スライドプレート(12)の揺動方向に沿って,前記第1側壁(17b)と前記第3側壁(18b),前記第2側壁(17c)と前記第4側壁(18c)の各間を近接・離隔させ得るよう,前記固定フレーム(17)及び前記可動フレーム(18)間を連結する連結軸(23)と,
    前記第1側壁(17b)に前記第側壁(18b)を,前記第2側壁(17c)に前記第4側壁(18c)をそれぞれ近接させる方向に付勢力を発揮するばね(24)と,
    前記固定フレーム(17)に回転可能に軸支される第1ローラ(33)と,
    前記可動フレーム(18)に回転可能に軸支され,前記第1ローラ(33)と協働して前記ばね(24)の付勢力をもって前記スライドプレート(12)を該スライドプレート(12)の揺動方向に沿って挟圧する第2ローラ(34)とよりなることを特徴とする,自動車用ドア開度保持装置。
  2. 前記連結軸(23)が前記第1~第4側壁(17b,17c,18b,18c)に摺動可能に嵌装され,前記ばねとしてのコイルばね(24)が,前記第2側壁(17c)及び前記第3側壁(18b)間に縮設されるように前記連結軸(23)に装着されることを特徴とする,請求項1に記載の自動車用ドア開度保持装置。
  3. 前記第1~第4側壁(17b,17c,18b,18c),前記連結軸(23)及びコイルばね(24)よりなる構造が,前記スライドプレート(12)を挟んで対称的に2組配設され,前記第1ローラ(33)を回転可能に支持する第1支軸(31)の両端部を支持する一対のブラケット(27)が前記固定フレーム(17)に設けられる一方,前記第2ローラ(34)を回転可能に支持する第2支軸(32)の両端部が前記2組の可動フレーム(18)に支持されることを特徴とする,請求項2に記載の自動車用ドア開度保持装置。
  4. 前記連結軸(23)が,前記第1~第4側壁(17b,17c,18b,18c)に摺動可能に嵌装されると共に,前記固定フレーム(17)及び可動フレーム(18)にそれぞれ回動不能に連結されることを特徴とする,請求項1に記載の自動車用ドア開度保持装置。
  5. 前記連結軸(23)が,前記第1~第4側壁(17b,17c,18b,18c)に回動不能に嵌装されることを特徴とする,請求項4に記載の自動車用ドア開度保持装置。
  6. 前記可動フレーム(18)に,前記第3及び第4側壁(18b,18c)間を連結する補強部材(40)が溶接されることを特徴とする,請求項2に記載の自動車用ドア開度保持装置。
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