JP7371639B2 - 反射型透明スクリーンおよび映像表示システム - Google Patents

反射型透明スクリーンおよび映像表示システム Download PDF

Info

Publication number
JP7371639B2
JP7371639B2 JP2020557684A JP2020557684A JP7371639B2 JP 7371639 B2 JP7371639 B2 JP 7371639B2 JP 2020557684 A JP2020557684 A JP 2020557684A JP 2020557684 A JP2020557684 A JP 2020557684A JP 7371639 B2 JP7371639 B2 JP 7371639B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent screen
reflective
transparent
inclination angle
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020557684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020110961A1 (ja
Inventor
成紀 山田
幸宏 垰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Publication of JPWO2020110961A1 publication Critical patent/JPWO2020110961A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7371639B2 publication Critical patent/JP7371639B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/54Accessories
    • G03B21/56Projection screens
    • G03B21/60Projection screens characterised by the nature of the surface
    • G03B21/62Translucent screens
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays

Description

本発明は、反射型透明スクリーンおよび映像表示システムに関する。
映写機から投射された映像光を視認可能に表示し、かつ、スクリーンの背面の像を観察可能な反射型のスクリーンとして、車両のフロントウィンドウ(ウィンドシールド)に設置されるヘッドアップディスプレイ(HUD)として使用可能なものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献2には、スクリーンとして使用される拡散板であって、マイクロレンズアレイが配列された拡散板が記載されている。特許文献2に記載された拡散板は、透過型の拡散板または反射型の拡散板として作製される。
特許文献2には、所定の角度範囲内で強度むら(輝度むら)が生じないようにするために、2種類以上の形状のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイを使用することが記載されている。
特表2010-539525号公報 国際公開第2016/051766号
一般に、スクリーンには、複数の観察者が映像を視認できるようにするために、広視野角が求められる。しかし、車両用HUDなどの用途では、狭視野角のスクリーンが求められる。特定の少数(一人を含む。)の観察者が映像を視認できればよいからである。なお、狭視野角のスクリーンの用途は、HUDには限られない。
本発明は、視野角が狭く、スクリーンにおける広い領域に亘って高い輝度を呈する反射型透明スクリーンおよび映像表示システムを提供することを目的とする。
本発明による反射型透明スクリーンは、凹凸面を有する第1の透明層と、凹凸面上に形成された反射層と、反射層が形成された凹凸面上に該凹凸を埋めるように形成された第2の透明層とを備え、第1の透明層の凹凸面は、第一方向の傾斜角度が-44゜~+44゜の範囲内にあり、第一方向に垂直な第二方向の傾斜角度が-44゜~+44゜の範囲内にあり、前記凹凸面は、前記第一方向および前記第二方向に、複数種類の形状の単位レンズがランダムに配置されて形成され、前記単位レンズが、平均間隔が10μm~500μmになるように配置され、前記凹凸面は、前記第一方向と前記第二方向とのそれぞれにおける単位レンズの傾斜角度が段階的または連続的に変化するような領域を含み、前記凹凸面の表面に散乱角度が±50°以下の微小凹凸形状を有していることを特徴とする。
また、本発明による映像表示システムは、前記反射型透明スクリーンと、前記反射型透明スクリーンに映像を投影するプロジェクタと、を有する映像表示システムであって、前記反射型透明スクリーンからの反射光の輝度が、観察者から見て最大となるような角度に、前記傾斜角度を変化させたことを特徴とする。
本発明によれば、視野角が狭く、スクリーンにおける広い領域に亘って高い輝度を呈する反射型透明スクリーンおよび映像表示システムを得ることができる。
本発明による反射型透明スクリーンの作用を概念的に示す説明図である。 反射型透明スクリーンの要部の一断面を示す断面図である。 反射型透明スクリーンの一部を構成する単位レンズを示す斜視図である。 第一方向および第二方向を説明するための三面図である。 第一方向および第二方向を説明するための説明図である。 第1の実施形態の反射型透明スクリーンの構造の一例を説明するための説明図である。 映像投影構造体の構造の一例を示す断面図である。 反射型透明スクリーンの構造の一例を示す断面図である。 第2の実施形態の反射型透明スクリーンの構造の一例を説明するための説明図である。 スクリーンに光を入射させたときの反射光強度分布を示す説明図である。 実施例2-1の透明スクリーンの一部を構成する単位レンズを示す斜視図である。 実施例2-1及び比較例2の透明スクリーンにおける回折の発生結果を示す説明図である。 プロジェクタの設置位置を示す図である。 プロジェクタの設置位置を示す図である。 実施例3-1の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-2の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-3の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-4の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-5の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-6の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-7の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-8の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。 実施例3-9の透明スクリーンの各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本明細書において、反射型透明スクリーン(以下、透明スクリーンという。)を基準として観察者側を前方、透明スクリーンを基準として観察者とは反対側を後方という。
図1は、本発明による透明スクリーンの作用を概念的に示す説明図である。図1に示すように、透明スクリーン100の前方の所定位置に、映写機の一例であるプロジェクタ200が設置されている場合を例にする。プロジェクタ200として、一般的なものが使用可能である。透明スクリーン100は、プロジェクタ200からの映像の光(入射光)を反射する。透明スクリーン100における大部分の領域(例えば、全領域)からの光(反射光)は、観察者300に向かって反射される。なお、図1では、プロジェクタ200と観察者300とは同じ高さに位置するように記載されているが、実際には、プロジェクタ200は、観察者300に対して、上部、下部、左部または右部に設置されている。
図2には、本実施形態の透明スクリーン100の要部の一断面(y方向の断面:高さ方向をx方向、長手方向をy方向とする。)が例示されている。図2に示されるように、透明スクリーン100は、表面に凹凸が形成されている第1の透明層32と、第1の透明層32における凹凸が形成された面に形成された反射層40と、反射層40の上に形成された第2の透明層52とを有する。第2の透明層52は、凹凸を埋め込むように、反射層40の上に形成されている。第2の透明層52の反射層40とは反対側の面51は、平坦な平面であってもよいが、湾曲する面であってもよい。また、第1の透明層32の裏面(基準面)31は、平坦な平面であってもよいが、湾曲する面であってもよい。
なお、作製された透明スクリーン100が実用に供されるときに、第2の透明層52が、前方すなわち観察者側に位置する。
第1の実施形態.
図3は、第1の実施形態の透明スクリーン100の一部を構成する単位レンズ110を示す斜視図である。透明スクリーン100の第1の透明層32の表面の形状(反射層40の形状に相当)は、単位レンズ110が並べられたような形状である。具体的には、複数の単位レンズ110の表面形状で、第1の透明層32における凹凸が実現される。換言すれば、反射層40の表面形状が、複数の単位レンズ110の表面形状で実現される。
以下、単位レンズ110を構成する各レンズを小レンズ110~110ともいう。
図3には、3×3(=9)の小レンズ110~110を含む単位レンズ110が例示されている。また、図3には、正面から見た場合の形状(平面視の形状)が矩形である小レンズ110~110が例示されているが、小レンズの形状は矩形に限られず、3角以上の多角形や円形であってもよい。
図4は、本実施形態および後述される実施形態で使用される小レンズ110~110に関する「第一方向」および「第二方向」を説明するための三面図である。図4において、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。なお、図4には、3つの小レンズ110~110が例示されている。
「第一方向」は、例えば、基準面41に対して、断面視で最も大きい角度(傾斜角度θ1)をなす一つの方向である(図4の(A)参照)。一例として、基準面41は、透明スクリーン100の法線と直交する平面である。「第二方向」は、「第一方向」が選定された場合に、「第一方向」を示す直線を基準面に投影した直線と直交する方向において、断面視で最も大きい角度(傾斜角度θ2)をなす方向である(図4の(C)参照)。
各々の小レンズ110~110の第一方向の曲率と第二方向の曲率は異なる。ここで、第一方向又は第二方向の曲率が0、すなわち平坦面であってもよい。
なお、簡便には、図5に示すように、透明スクリーン100の高さ方向を第二方向とし、透明スクリーン100の長手方向(第二方向に直交する方向)を第一方向としてもよい。透明スクリーン100の形状が正面から見て奥側(背面側)に凹状になっている湾曲した形状である場合にも、透明スクリーン100の高さ方向が第二方向である。第一方向は、例えば、透明スクリーン100の中央部における法線と直交する平面と平行であって、第二方向と直交する方向である。
図6に示すように、本実施形態では、透明スクリーン100の第1の透明層32の表面の形状は、同一形状の単位レンズ110が全面に配置されて実現される形状である。そして、透明スクリーン100における全域において、入射光を特定位置に存在する観察者300に向けて反射するように、単位レンズ110の第一方向における角度(傾斜角度θ1)と第二方向における角度(傾斜角度θ2)とが設定される。すなわち、第1の透明層32の表面の形状(反射層40の形状に相当)が、上記のように第一方向における角度と第二方向における角度とが設定された単位レンズ110の形状で実現される。傾斜角度θ1は第一方向の基準面に対し第二方向側から見た場合に、単位レンズ110の成す角度が半時計周りの場合を正の数値とし、時計回りの場合を負の数値として定義する。傾斜角度θ2は第二方向の基準面に対し第一方向側から見た場合に、単位レンズ110の成す角度が半時計周りの場合を正の数値とし、時計回りの場合を負の数値として定義する。
なお、実際には、一つの工程で、透明スクリーン100の全域における反射層40の凹凸面(第1の透明層32における凹凸面に対応)が形成される。
また、特定位置は、透明スクリーン100が車両のウィンドシールドに組み込まれた場合を想定すると、典型的には運転席であり、このとき、特定位置に存在する観察者300は、運転者である。特定位置は、助手席又は後部座席であってもよい。このとき、特定位置に存在する観察者300は、乗客である。
図6に示された各々の単位レンズ110は同一形状を有する。単位レンズは、投影エリアに入射した光が観察者方向へ反射させる傾斜角度を有する面で構成される。観察者300(一例として、運転者)の位置が、例えば透明スクリーン100の中央部を基準にして所定位置であると想定した場合に、透明スクリーン100の中央部に入射した光の好ましい反射角度は一意に決まる。すなわち、光の入射部における反射面の傾斜角度は一意に決まる。投影エリアに対して、光の各入射部における反射面の傾斜角度はそれぞれ一意に決まるので、投影エリアに入射して光が観察者方向へ反射する単位レンズの形状も自ずと決まる。なお、透明スクリーン100の中央部に配置される単位レンズの集合体に着目することは一例であって、透明スクリーン100における他の箇所に配置される単位レンズの集合体を基準にしてもよい。
第1の実施形態では、透明スクリーン100の第1の透明層32の表面の形状は、上記のように形状が決定された単位レンズ110が透明スクリーン100の全域に並べられるような形状である。換言すれば、透明スクリーン100は、平均的に観察者300に対して反射光を集光するような単位レンズ110であって、同一形状の単位レンズ110が2次元的に配置されたような構造を有する。
なお、下記の実施形態では、透明スクリーン100は、観察者300に向かう反射光の光量を多くするために、反射層40が形成された第1の透明層32における凹凸面が、第一方向での傾斜角度が-44°~+44°の範囲内であり、かつ、第二方向での傾斜角度が-44°~+44°の範囲内である領域を含むように形成されるが、そのような傾斜角度の範囲は、本実施形態でも適用可能である。第一方向または第二方向での傾斜角度が前記範囲外の場合、観察者300に向かう反射光の光量が不足し、特に明るい外光環境下においては映像が視認できない、または視野角が狭すぎて観察位置が少し変わっただけで映像が視認できないといった問題がある。より好ましい傾斜角度として、第一方向と第二方向での傾斜角度がいずれも-40°~+40°の範囲であることが挙げられ、この範囲であることでスクリーンとして十分な視野角を維持しながら、高輝度を両立させることができる。
なお、上述したように、第1の透明層32における凹凸面の形状は、複数の単位レンズ110の形状として実現されている。このとき、単位レンズ110の傾斜角度を、観察者300が存在する方向への反射光の強度が、各場所における反射光強度最大値の50%以上となるように設定すると好ましく、75%以上となるように設定するとより好ましく、90%以上となるように設定するとさらに好ましい。また、単位レンズ表面に微小な凹凸形状をつけてもよい。微小凹凸形状の詳細については後述する。
本実施形態の構造が採用されることによって、観察者300が存在する方向への反射光の光量を増やすことができる。すなわち、高輝度化が実現される。
図7は、本発明による透明スクリーン100の基材である映像投影構造体120の構造の一例を示す断面図である。図7に例示する構造では、映像投影構造体120は、透明基材60に形成される。
透明基材60は、例えば、ガラスまたは透明樹脂である。透明基材60としてガラスを用いる場合には、ソーダライムガラス、無アルカリガラスを用いることが好ましい。ガラスは、耐久性を向上させるために、化学強化、ハードコーティング等が行われたものであってよい。透明基材60として透明樹脂を用いる場合には、ポリカーボネート、PET、PEN、シクロオレフィンポリマー等を用いることが好ましい。透明基材60は、複屈折がないものであることが好ましい。また、透明基材60として、基材としての耐久性が保たれる厚さのものを選択することが好ましい。
第1の透明層32は、透明樹脂層であることが好ましい。透明樹脂として、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などが挙げられる。前記樹脂は光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれかであることが好ましい。第1の透明層32の透過率は、50%以上であると好ましく、75%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
また、第1の透明層32が、屈折率が1.4以上の樹脂で形成されることが好ましい。このことにより、映像光が第1の透明層32に入射する際に屈折し、観察者に向けて反射される際の傾斜角度を小さくできる。
また、第1の透明層32は、複数層で構成されていてもよい。また、フィラーを含んでいてもよい。複数層で構成されている場合の層間の屈折率差やフィラーとバインダーとなる樹脂層との屈折率差は、0.05以下であると白濁を抑制できるため好ましく、0.02以内であるとより透明性を高めることが出来るため、より好ましく、0.01以内であるとハローのようなにじみに近い後方の視認性の劣化を抑制できるため、さらに好ましい。
第2の透明層52は、透明樹脂層であることが好ましい。第1の透明層32の屈折率と第2の透明層52の屈折率との差は小さい方が好ましい。例えば、0.05以下であることが好ましい。第2の透明層52は、第1の透明層32と同一の材料で形成されても異なる材料で形成されてもよいが、同一の材料により形成されることが好ましい。第2の透明層52と第1の透明層32とが、同一の透明樹脂で形成される場合には、容易に双方の屈折率を合わせることができる。また、第1の透明層32の場合と同様に、第2の透明層52の透過率は、50%以上であると好ましく、75%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
また、第2の透明層52は、複数層にて構成されていてもよい。また、フィラーを含んでいてもよい。複数層で構成されている場合の層間の屈折率差やフィラーとバインダーとなる樹脂層との屈折率差は、0.05以内であると白濁を抑制できるため好ましく、0.02以内であるとより透明性を高めることが出来るため、より好ましく、0.01以内であるとハローのようなにじみに近い後方の視認性の劣化を抑制できるため、さらに好ましい。
反射層40は、金属膜、誘電体の単層または多層膜で形成される。反射層40は、それらの組み合わせで形成されてもよい。一例として、反射層40は、Au,Ag,Cu,Al,Ni,Ti,Pd,Co,Si,Ta,W,Mo,Geの中から選ばれる1つの金属の単体、もしくは、それらの単体を2種以上含む合金、または、NbO、SiOの酸化物を主成分とする材料で形成される。反射層40に入射した光の一部は透過し、他の一部は反射する。
成形型は、バイト加工だけでなく、レーザ加工やフォトリソグラフィによって加工されうる。レーザ加工やフォトリソグラフィによる加工の場合、加工形状の頂部や谷部が丸くなり、Haze値を下げることができる。また、加工形状の頂部や谷部の形状の再現性がバイト加工に比べ低いことから、形状の周期性がなくなり、回折を抑えることが可能になる。
以下、第1の実施形態における映像投影構造体120の製造例を説明する。
支持部材(透明基材60)として、PETフィルム(厚さ0.075mm)を準備した。また、成形型として、表面に所望の形状(図3および図4に例示されたような形状)を有する金型を準備した。金型は、後述する単位レンズの形状に対応する形状(以下、単位形状ともいう。)を有する。
次に、PETフィルムの上に、第1の透明層32を形成するために、ダイコート法により第1の樹脂を塗布した。第1の樹脂として、2官能を有するUV硬化性樹脂であってアクリル系の樹脂(アクリル当量152)を用いた。
次に、第1の樹脂の上に、上記の成形型を設置した。成形型を、凹凸の形成されている側が第1の樹脂と接するように配置した。この状態で、成形型の反対側から1000mJのUV光を照射して、第1の樹脂を硬化させ、第1の透明層32を形成した。
その後、成形型を除去し、PETフィルム上に、凹凸表面を有する第1の透明層32(厚さ約35μm)が得られた。この凹凸表面には、後述するレンズの凹凸が転写されていた。
次に、第1の透明層32の凹凸表面に、スパッタリング法で反射層40を形成した。反射層40を、Ag-Au合金層とした。反射層の厚さを、15nmとした。
次に、反射層40の上に、ダイコート法で、密着層用樹脂を設置した。密着層用樹脂は、ジカルボン酸およびジオールからなるポリエステル樹脂を主成分とする、Tg=47℃の直鎖状の高分子樹脂を使用した。
その後、110℃で5分間加熱を行い、希釈溶媒を乾燥させ、密着層を形成した。密着層の成形収縮率は、3%未満である。密着層の厚さは、1.5μmであった。
次に、密着層の上に、ダイコート法で第2の樹脂を塗布した。第2の樹脂として、第1の樹脂と同様のアクリル系の樹脂を用いた。
この状態で、第2の樹脂の側から1000mJのUV光を照射して、第2の樹脂を硬化させ、第2の透明層52(厚さ約35μm)を形成した。第2の透明層52の収縮率は、約10%であった。
以上の方法により、映像投影構造体120が製造された。
次に、図8を参照して、第1の実施形態における透明スクリーン100の製造方法を説明する。
まず、第1の透明基材10および第2の透明基材11として、厚さ2mmのソーダライムガラスを準備した。また、第1の接着層および第2の接着層(図8において図示せず)として、厚さ0.38mmのPVBフィルムを準備した。
次に、第1の透明基材10、第1の接着層、映像投影構造体120、第2の接着層、および第2の透明基材11を順に積層して、積層体を構成した。そして、積層体を真空パックした状態で、120℃で1時間加熱して、透明スクリーン100を得た。
[実施例1-1]
第一方向の傾斜角度θ1が-11°~11°、第二方向の傾斜角度θ2が-19°~26°の単位レンズが映像表示部位の全域に2次元配列されて形成された成形型1-1を準備した。当該成形型1-1を用いて、実施例1-1の透明スクリーン100を作製した。
[比較例1]
第一方向及び第二方向における最大傾斜角度及び最小傾斜角度がいずれも45°である、真球型の単位レンズが映像表示部位の全域に2次元配列されて形成された成形型Xを準備した。当該成形型Xを用いて、比較例1の透明スクリーンを作製した。
上記で得られた実施例1-1及び比較例1の透明スクリーンに対し、入射光の入射角を0°、すなわち投影面の法線方向に固定したうえで、投影面の法線方向から-5°の出射角に対して反射される映像の輝度値をシミュレーションで求めた。比較例1の輝度値を1とした場合の実施例1-1の輝度値を定数倍した結果を表1に示す。
Figure 0007371639000001
表1に示すように、第一方向の傾斜角度を-44°~+44°の範囲内とし、かつ、第二方向の傾斜角度を-44°~+44°の範囲内に設定することで、輝度を向上させることが可能である。
なお、図8では、透明基材60と第1の透明基材10を便宜上別のものとして表示しているが、透明基材60は第1の透明基材10の一態様としてとらえることができる。したがって、透明基材60は第1の透明基材10において説明したのと同じ素材のものを用いることができる。さらに、透明基材60と第1の透明基材10とを一つの透明層に集約してもよい。
第2の実施形態.
第1の実施形態では、透明スクリーン100は、単位レンズ110が全面に配置されたような構造を有する(図6参照)。しかし、同じような形状(平面形状)の単位レンズ110が周期的に並べられると、回折が生じて輝度むらが発生する可能性がある。
第2の実施形態では、回折が生ずることを防止するために、透明スクリーン100は、複数種類の形状の単位レンズ110が並べられたような構造を有する。
図9は、第2の実施形態の反射型透明スクリーンの構造の一例を説明するための説明図である。第2の実施形態において、透明スクリーン100における第1の透明層32の形状は、複数種類の形状の単位レンズ110が2次元配列されているような形状であってもよいし、図9に示すように、複数種類の形状の単位レンズ110がランダムに配置されているような形状であってもよい。なお、図9において、矩形は、各々、単位レンズ110に相当する。
図9に示す例はランダムな配置の一例であるが、図9に示す例では、まず、中心点が、第一方向と第二方向のそれぞれに対してランダムに配置される。
そして、配置された各中心点が各々の単位レンズ110の中心点になるように、各々の単位レンズ110の形状が定められる。
なお、透明スクリーン100における各々の単位レンズ110に関する第一方向傾斜角度および第二方向傾斜角度は、第1の実施形態におけるそれらと同じ考え方で決定される。すなわち、本実施形態でも、透明スクリーン100は、それぞれが平均的に観察者300に対して反射光を集光するような単位レンズ110が並べられたような構造を有する。
このとき、単位レンズ110の形状は、観察者300の場所へ光が反射するようにシミュレーションして決められる。ここで、観察者300が複数名いる場合には、複数種類の形状の単位レンズを用い、各単位レンズがそれぞれの観察者に反射するように構成されていてもよい。
第2の実施形態では、単位レンズ110の配列の周期性をなくすことによって、回折が発生することが防止される。
なお、第2の実施形態では、上述したように、複数の単位レンズ110は、透明スクリーン100においてランダムに配置されるが、無制限にランダム配置されるのではなく、ある程度の制約下でランダム配置されるようにしてもよい。一例としては、第一方向と第二方向とのそれぞれにおいて、中心点の平均間隔が、10μm~500μmの範囲内にあるようにする。
また、単位レンズ表面に微小な凹凸形状を付与してもよい。微小凹凸形状を付与することで、所定の角度内に光を散乱させることが可能になる。この角度を散乱角度とし、反射光のピーク値の半値全幅として定義する。図10を用いて、散乱角度を説明する。図10には、プロジェクタ200から透明スクリーン100に光を入射させたときの反射光強度分布が示されている。この場合、反射光強度のピーク値は角度α°になり、反射光強度のピーク値の半値は角度(α-β)゜、角度(α+γ)゜になっており、半値全幅は(γ+β)゜となることから、散乱角度は(γ+β)゜となる。この散乱角度は±50°以下であることが、透明スクリーン100からの反射光の利用効率の点で好ましい。
微小な凹凸形状を付与する方法としては、成形型を形成する材料の表面に対し物理的な切削処理を施す方法(例:ドライエッチング、ウェットエッチング、サンドブラスト、レーザーアブレーション)、押し出し成型による表面成型の利用、微粒子等の混合部材を成型した際に生じる表面構造の利用、または、自己組織化材料の塗布等が挙げられる。
単位レンズ表面に微小凹凸形状を付与する場合、反射層40は、微小凹凸形状に追従するように形成される。このとき、反射層40は微小凹凸形状よりも薄いため、反射層40の表面は微小凹凸形状を反映する形状を有する。ここで、反射層40の表面粗さ(すなわち単位レンズ110の表面粗さ)は算術表面平均粗さRa(JIS B0601-2001)が0.005um~5umの範囲であることが、所定の角度内に光を散乱させる観点から好ましい。なお、反射層40の反射面の表面粗さRaは、所望の光学性能等に応じて適宜選択できる。
[実施例2-1]
第一方向の傾斜角度θ1が+15°、第二方向の傾斜角度θ2が+15°の図11に示す形状の単位レンズを以下の条件で周期的に配置して、単位レンズの集合体を得た。
・第一方向における中心点の平均間隔:50μm、平均間隔に対して30%がランダムに配置
・第二方向における中心点の平均間隔:50μm、平均間隔に対して30%がランダムに配置
上記の単位レンズの集合体に対し、微小凹凸形状(散乱角度:±20°)を付与して、成形型2-1を作製した。このとき、微小凹凸形状の凹凸の表面に、カットオフ周波数が10μmとされたローパスフィルタを適用して測定したRaは、0.15μmであった。
当該成形型2-1を用いた以外は実施例1-1と同様にして、透明スクリーン100を作製した。
[比較例2]
比較例1-1と同様の単位レンズを、その中心点の平均間隔が以下の条件となるように周期的に配置して、単位レンズの集合体を得た。
・第一方向における中心点の平均間隔:56μm
・第二方向における中心点の平均間隔:80μm
微小凹凸形状の付与は行わずに、成形型Yを作製した。このとき、実施例2-1と同様にして測定したRaは、0.22μmであった。当該成形型Yを用いて、比較例2の透明スクリーンを作製した。
上記で得られた実施例2-1及び比較例2の透明スクリーンに対し、実施例1-1と同様のシミュレーションにより映像の輝度値を求めた。実施例2-1及び比較例2の輝度値を、比較例2の輝度値を1として定数倍した結果を表2に示す。
Figure 0007371639000002
図12の(A)に、実施例2-1の透明スクリーン100における回折の発生結果を、図12の(B)に、比較例2の透明スクリーンにおける回折の発生結果をそれぞれ示した。図12より、比較例2の透明スクリーンでは、映像光の中心点からの一次回折が観察されたが、実施例2-1の透明スクリーン100では、一次回折光がほとんど観察されなかった。また、パワーメーターにて測定した一次回折光強度と、入射光強度との比により、一次回折効率(=一次回折光強度/入射光強度)を算出し、表2に示した。比較例2の1次光の回折効率は0.004であったが、実施例2-1の1次光の回折効率は0.0002であり、回折を抑制できていることが分かる。
第3の実施形態.
第1の実施形態では、透明スクリーン100における第1の透明層32の形状は、同じ形状の単位レンズ110が透明スクリーン100の全域に並べられたような形状であった。
本実施形態では、単位レンズ110の形状が、透明スクリーン100の位置に応じて異なる。すなわち、単位レンズ110の第一方向での傾斜角度および第二方向での傾斜角度は、透明スクリーン100における位置に応じて異なる。そのため、超短焦点プロジェクタのような投影角の大きいプロジェクタに対し、映像光を観察者方向へ反射することが可能となり、映像輝度を高めることができる。
また、以下の実施例で説明されるように、各々の単位レンズ110の傾斜角度は、第一方向と第二方向とのそれぞれについて、連続的に変化している。なお、単位レンズの表面に微細な凹凸形状を有していてもよい。
以下、本実施形態の実施例を説明する。なお、各実施例は、主として、プロジェクタ200の設置位置に応じて、単位レンズ110の第一方向での傾斜角度θ1および第二方向での傾斜角度θ2を変更した実施例である。なお、以下の各実施例において、単位レンズ110の第一方向及び第二方向の曲率はいずれも0とした。
車両のウィンドシールドに組み込まれた透明スクリーン100を例にする。そして、透明スクリーン100の前方の所定位置に、映写機の一例であるプロジェクタ200が設置されている場合を例にする。また、観察者300(この例では、運転席に位置する。)の位置(この例では、運転席における平均的な運転者の目の位置と想定される位置)を固定し、車両の内部の複数箇所のいずれかにプロジェクタ200が設置されることを想定した。そして、プロジェクタ200の設置位置に応じた投影エリアの各場所における反射面の傾斜角度をシミュレーションで求めた。
なお、「単位レンズ110の傾斜角度」は、透明スクリーン100における各位置、この場合には、透明スクリーン100はウィンドシールドに組み込まれているので、ウィンドシールドにおける各位置に対する反射面の傾斜角度から成り、各場所の傾斜角度を示す。具体的には、第二方向における複数の所定位置における第一方向の傾斜角度θ1と、第一方向における複数の所定位置における第二方向の傾斜角度θ2を、シミュレーションによって得た。なお、第一方向および第二方向を、図5に示されたような方向とした。
図13および図14に、各実施例におけるプロジェクタ200の設置位置が示されている。図13の(A)は、プロジェクタ200の設置位置を模式的に示す斜視図である。図13の(B)は、プロジェクタ200の設置位置および観察者の位置を表す説明図である。図14の(A)は、プロジェクタ200の設置位置を模式的に示す断面図である。図14の(B)は、プロジェクタ200の設置位置を模式的に示す正面図である。
図13および図14において、台形がプロジェクタ200の設置位置を示す。すなわち、以下の実施例では、プロジェクタ200は、図13および図14における位置(1)~(9)に対応する台形の位置のいずれかに設置されることを想定する。
なお、図13の(B)に示す数値の単位は、「cm」である。また、以下の実施例では、透明スクリーン100の表面形状は平面であるとした。
図13に示すように、想定した9箇所のプロジェクタ200の設置位置のうち、3箇所は、ウィンドシールド400の上部(位置(1)~(3))である。他の3箇所は、ウィンドシールド400とダッシュボード500の上面との境界付近(位置(4)~(6))、または、ダッシュボード500の上面の運転者側の縁(位置(7)~(9))である(図14の(A),(B)も参照)。
位置(1),(4),(7)のy座標は同じ(=0)である。位置(2),(5),(8)のy座標は同じ(=70)である。位置(3),(6),(9)のy座標は同じ(=140)である(図14の(B)参照)。
[実施例3-1]
図15は、プロジェクタ200を位置(1)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。なお、本実施例では、図15に例示されたウィンドシールド400の全域に透明スクリーン100が存在すると想定されている。このことは、他の実施例でも同様である。
図15の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向の傾斜角度θ1が示されている。
図15の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向の傾斜角度θ2が示されている。
以下、図15の(A)に示されるような第一方向の傾斜角度を「第一方向傾斜角度θ1」という。図15の(B)に示されるような第二方向の傾斜角度を「第二方向傾斜角度θ2」という。
実施例3-1では、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、第一方向傾斜角度θ1は、-35゜~+21゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、+15゜~+37゜の範囲に入っている。
[実施例3-2]
図16は、プロジェクタ200を位置(2)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図16の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図16の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-2では、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、第一方向傾斜角度θ1は、-35゜~+40゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、+9゜~+40゜の範囲に入っている。
[実施例3-3]
図17は、プロジェクタ200を位置(3)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図17の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図17の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-3では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-12゜~+40゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、+8゜~+40゜の範囲に入っている。
[実施例3-4]
図18は、プロジェクタ200を位置(4)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図18の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図18の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-4では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-33゜~+22゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、-18゜~+33゜の範囲に入っている。
[実施例3-5]
図19は、プロジェクタ200を位置(5)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図19の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図19の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-5では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-30゜~+38゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、-11゜~+37゜の範囲に入っている。
[実施例3-6]
図20は、プロジェクタ200を位置(6)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図20の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図20の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-6では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-15゜~+40゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、-10゜~+37゜の範囲に入っている。
[実施例3-7]
図21は、プロジェクタ200を位置(7)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図21の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図21の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-7では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-15゜~+40゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、-4゜~+29゜の範囲に入っている。
[実施例3-8]
図22は、プロジェクタ200を位置(8)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図22の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図22の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-8では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-32゜~+39゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、+1゜~+37゜の範囲に入っている。
[実施例3-9]
図23は、プロジェクタ200を位置(9)に設置した場合の透明スクリーン100の各場所における反射面の傾斜角度を示す説明図である。
図23の(A)には、透明スクリーン100において第二方向の「0」、「35」、「70」の位置における第一方向傾斜角度θ1が示されている。図23の(B)には、透明スクリーン100において第一方向の「0」、「70」、「140」の位置における第二方向傾斜角度θ2が示されている。
実施例3-9では、第一方向傾斜角度θ1は、第二方向の「0」、「35」、「70」の位置の全てについて、-13゜~+40゜の範囲に入っている。第二方向傾斜角度θ2は、第一方向の「0」、「70」、「140」の位置の全てについて、+1゜~+37゜の範囲に入っている。
実施例3-1~3-9より、単位レンズ110の傾斜角度(第一方向傾斜角度θ1および第二方向傾斜角度θ2)が、-44゜~+44゜の範囲内にあれば、好ましい傾斜角度が得られているといえる。
なお、図15~図23に例示されたように、単位レンズ110の傾斜角度は、第一方向と第二方向とのそれぞれについて、連続的に変化している。しかし、第一方向と第二方向とのそれぞれの傾斜角度が、段階的に(図15~図23を参照すると、連続的な曲線が、階段状の曲線になる。)変化するように、各々の単位レンズ110が形成されるようにしてもよい。すなわち、例えば、隣接する2つの単位レンズの傾斜角度が不連続であってもよい。
このとき、透明スクリーン100のうち、観察者300の正面位置に相当する部分に配置された単位レンズ110を中心として、その周囲または端部にかけて次第に、または段階的に単位レンズ110の傾斜角度を変化させてもよい。具体的には、第一方向傾斜角度θ1および第二方向傾斜角度θ2が透明スクリーン100の映像中心から離れるにつれて徐々に大きくなるように、単位レンズ110の傾斜角度を変化させれば、観察者300に対し、映像を効率的に反射でき、高輝度化を実現しやすくなるため好ましい。
[輝度比較]
実施例3-1~3-9の単位レンズを用いた場合と、比較例1の真球型の単位レンズを用いた場合とで、透明スクリーン100の輝度を比較した。
実施例3-1~3-9の単位レンズ(散乱角度:±2.5°とみなす)を用いた場合の透明スクリーン100の光束密度は、比較例1-1の真球型の単位レンズ(散乱角度:±90°とみなす)を用いた場合の光束密度と比較して約1000倍であると計算される。その結果、実施例3-1~3-9の単位レンズを用いて構成した透明スクリーン100の最大輝度も、比較例1-1と比べて約1000倍になると計算される。
[視野角比較]
次に、実施例3-1~3-9の単位レンズに対し散乱角度±15°を有する微小凹凸形状を付与した場合と、実施例3-1~3-9の単位レンズ(散乱角度:±2.5°とみなす)を用いた場合とで、透明スクリーン100の視野角を比較した。
実施例3-1~3-9の微小凹凸付き単位レンズにおいて、微小凹凸形状の散乱角度を±15°とした場合、微小凹凸形状を付与しない場合と比較して、透明スクリーン100の映像面における視野角を6倍にできる。
なお、実施例3-1~3-9のいずれにおいても、一次光の回折は観察されなかった。
以上に説明したように、第3の実施形態では、透明スクリーン100は、反射層40が形成された第1の透明層32における凹凸面が、第一方向での傾斜角度θ1が-44°~+44°の範囲内であり、かつ、第二方向での傾斜角度θ2が-44°~+44°の範囲内である領域を含むように形成されているので、映写機から投射された映像光を、狭視野角で観察者300に向けて反射することができる。また、狭視野角に伴って、観察者300に対する反射光量が大きくなるので、高輝度化を実現できる。
なかでも、第1の透明層32における凹凸面が、第一方向での傾斜角度θ1が-35°~40°、第二方向での傾斜角度θ2が-18°~40°である領域を含むように形成されていることが好ましい。車両のウィンドシールドに透明スクリーン100を適用した場合、傾斜角度を上記の範囲とすることで、映写機から投影された映像光を、狭視野角で運転者に向けて反射することができ、高輝度化を実現できる。
さらには、第1の透明層32における凹凸面が、その表面に散乱角度が±50°以下の微小凹凸形状を有していると、視野角を±50°以下に調整でき、好ましい。
なお、プロジェクタ200が設置されている場合に、プロジェクタ200から投影された反射光が観察者から見て最大輝度となるような角度に、場所ごとに、ミラー角度(反射角度)を変化させるようにしてもよい。
なお、2018年11月26日に出願された日本特許出願2018-219889号の明細書、特許請求の範囲、図面及び要約書の全内容をここに引用し、本発明の明細書の開示として、取り入れるものである。
10 第1透明基材
11 第2の透明基材
32 第1の透明層
40 反射層
52 第2の透明層
60 透明基材
100 透明スクリーン
110 単位レンズ
110~110 小レンズ
120 映像投影構造体
200 プロジェクタ
300 観察者
400 ウィンドシールド
500 ダッシュボード

Claims (9)

  1. 凹凸面を有する第1の透明層と、
    前記凹凸面上に形成された反射層と、
    前記反射層が形成された凹凸面上に該凹凸を埋めるように形成された第2の透明層とを備え、
    前記第1の透明層の凹凸面は、第一方向の傾斜角度が-44°~+44°の範囲内にあり、前記第一方向に垂直な第二方向の傾斜角度が-44°~+44°の範囲内にあり、
    前記凹凸面は、前記第一方向および前記第二方向に、複数種類の形状の単位レンズがランダムに配置されて形成され、
    前記単位レンズが、平均間隔が10μm~500μmになるように配置され、
    前記凹凸面は、前記第一方向と前記第二方向とのそれぞれにおける単位レンズの傾斜角度が段階的または連続的に変化するような領域を含み、
    前記凹凸面の表面に散乱角度が±50°以下の微小凹凸形状を有している
    反射型透明スクリーン。
  2. 前記凹凸面は、前記第一方向の傾斜角度が-35°~+40°の範囲内にあり、前記第二方向の傾斜角度が-18°~+40°の範囲内にある
    請求項1に記載の反射型透明スクリーン。
  3. 前記凹凸面は、前記単位レンズが、平均間隔が10μm~50μmになるように配置された
    請求項1または2に記載の反射型透明スクリーン。
  4. 前記凹凸面は、複数の前記単位レンズの2次元配列で形成される
    請求項1~3のいずれかに記載の反射型透明スクリーン。
  5. 前記凹凸面は、前記第一方向および前記第二方向に、複数の前記単位レンズが2次元配列されて形成される
    請求項4に記載の反射型透明スクリーン。
  6. 前記反射層の反射面の算術表面平均粗さRaが0.005um~5umの範囲である
    請求項1~のいずれかに記載の反射型透明スクリーン。
  7. 前記第1の透明層は、屈折率が1.4以上の樹脂で構成され、前記第1の透明層と前記第2の透明層との屈折率差は、0.05以下である
    請求項1~のいずれかに記載の反射型透明スクリーン。
  8. 前記反射層は、Au,Ag,Cu,Al,Ni,Ti,Pd,Co,Si,Ta,W,Mo,Geの中から選ばれる1つの金属の単体、もしくは、それらの単体を2種以上含む合金、または、NbO、SiOの酸化物を主成分とする材料で形成された
    請求項1~のいずれかに記載の反射型透明スクリーン。
  9. 請求項1~のいずれかに記載の反射型透明スクリーンと、前記反射型透明スクリーンに映像を投影するプロジェクタと、を有する映像表示システムであって、
    前記反射型透明スクリーンからの反射光の輝度が、観察者から見て最大となるような角度に、前記傾斜角度を変化させたことを特徴とする、映像表示システム。
JP2020557684A 2018-11-26 2019-11-22 反射型透明スクリーンおよび映像表示システム Active JP7371639B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018219889 2018-11-26
JP2018219889 2018-11-26
PCT/JP2019/045863 WO2020110961A1 (ja) 2018-11-26 2019-11-22 反射型透明スクリーンおよび映像表示システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020110961A1 JPWO2020110961A1 (ja) 2021-10-14
JP7371639B2 true JP7371639B2 (ja) 2023-10-31

Family

ID=70853341

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020557684A Active JP7371639B2 (ja) 2018-11-26 2019-11-22 反射型透明スクリーンおよび映像表示システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11480864B2 (ja)
JP (1) JP7371639B2 (ja)
CN (1) CN113167933B (ja)
DE (1) DE112019005874T5 (ja)
WO (1) WO2020110961A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112019002671T5 (de) * 2018-05-25 2021-04-22 AGC Inc. Bildprojektionsstruktur, verfahren zu deren herstellung und bildanzeigesystem
JP7201115B1 (ja) 2022-03-25 2023-01-10 大日本印刷株式会社 反射型スクリーン、映像表示装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501504A (ja) 2002-09-30 2006-01-12 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ コントラスト増強投射スクリーン
JP2010078860A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 光学部材、表示装置および移動体
JP2010539525A (ja) 2007-09-10 2010-12-16 マイクロビジョン,インク. 透過性の特性を備えている、埋設された開口数拡大器
JP2011191715A (ja) 2010-03-17 2011-09-29 Toshiba Corp 光学素子、表示装置、表示方法、及び、移動体
WO2014041690A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 パイオニア株式会社 光学素子及びヘッドアップディスプレイ
CN104298063A (zh) 2014-10-24 2015-01-21 苏州大学 透明投影屏幕
WO2015186668A1 (ja) 2014-06-02 2015-12-10 旭硝子株式会社 映像投影構造体、映像投影構造体の製造方法、映像投影方法及び自動車用窓
JP2018132600A (ja) 2017-02-14 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 スクリーン及び映像表示システム
JP2018146666A (ja) 2017-03-02 2018-09-20 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005148477A (ja) * 2003-11-17 2005-06-09 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器
JP2005189470A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Seiko Epson Corp スクリーン及びプロジェクタ
JP4238782B2 (ja) * 2004-06-08 2009-03-18 ソニー株式会社 光拡散フィルム及びその製造方法、並びにスクリーン
JP5299947B2 (ja) * 2008-02-29 2013-09-25 矢崎総業株式会社 投射用スクリーン及び表示システム
JP2010262046A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 反射型スクリーン
JP5916151B2 (ja) * 2011-12-14 2016-05-11 株式会社有沢製作所 反射型スクリーンの製造方法
US9030736B2 (en) * 2012-09-28 2015-05-12 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflection screen and image display system
GB201304114D0 (en) * 2013-03-07 2013-04-24 The Technology Partnership Plc Embedded diffuser structure
JP6815200B2 (ja) 2014-09-30 2021-01-20 株式会社クラレ 拡散板の製造方法
JPWO2016194327A1 (ja) * 2015-05-29 2018-02-15 富士フイルム株式会社 投映像表示用部材および投映システム
JP2020038236A (ja) 2017-01-13 2020-03-12 Agc株式会社 透明スクリーン、映像投影合わせ板、映像表示システム、および透明スクリーンの製造方法
JP7243633B2 (ja) 2017-10-24 2023-03-22 Agc株式会社 透明スクリーン、映像投影合わせ板、映像表示システム、および透明スクリーンの製造方法
WO2019123896A1 (ja) 2017-12-20 2019-06-27 Agc株式会社 透明スクリーン、映像投影合わせ板、及び映像表示システム
DE112019002671T5 (de) * 2018-05-25 2021-04-22 AGC Inc. Bildprojektionsstruktur, verfahren zu deren herstellung und bildanzeigesystem

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006501504A (ja) 2002-09-30 2006-01-12 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト ツル フェルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシュング エー ファウ コントラスト増強投射スクリーン
JP2010539525A (ja) 2007-09-10 2010-12-16 マイクロビジョン,インク. 透過性の特性を備えている、埋設された開口数拡大器
JP2010078860A (ja) 2008-09-25 2010-04-08 Toshiba Corp 光学部材、表示装置および移動体
JP2011191715A (ja) 2010-03-17 2011-09-29 Toshiba Corp 光学素子、表示装置、表示方法、及び、移動体
WO2014041690A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 パイオニア株式会社 光学素子及びヘッドアップディスプレイ
WO2015186668A1 (ja) 2014-06-02 2015-12-10 旭硝子株式会社 映像投影構造体、映像投影構造体の製造方法、映像投影方法及び自動車用窓
CN104298063A (zh) 2014-10-24 2015-01-21 苏州大学 透明投影屏幕
JP2018132600A (ja) 2017-02-14 2018-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 スクリーン及び映像表示システム
JP2018146666A (ja) 2017-03-02 2018-09-20 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020110961A1 (ja) 2020-06-04
US11480864B2 (en) 2022-10-25
CN113167933A (zh) 2021-07-23
JPWO2020110961A1 (ja) 2021-10-14
DE112019005874T5 (de) 2021-09-02
CN113167933B (zh) 2023-07-14
US20210240068A1 (en) 2021-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6812761B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP2017156452A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP7371639B2 (ja) 反射型透明スクリーンおよび映像表示システム
JP2017211454A (ja) スクリーン、映像表示装置
JP5843043B1 (ja) 導光板、表示装置
JP6642043B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP2018063404A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP2018040892A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
CN212256002U (zh) 一种抬头显示装置及机动车
JP6953728B2 (ja) スクリーン、映像表示装置
JP6988069B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP6593201B2 (ja) スクリーン、映像表示装置
JP2018109687A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP2018081193A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP6724424B2 (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
WO2023047805A1 (ja) 反射型透明部材および映像表示システム
JP2017156696A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP2017146494A (ja) 導光板及び表示装置
JP2009098635A (ja) 反射スクリーン
JP2017003664A (ja) 光学部材、表示装置
JP6665566B2 (ja) 導光板及び表示装置
JP2020013044A (ja) 反射スクリーン、映像表示装置
JP7070613B2 (ja) 映像表示装置
JP7231093B2 (ja) 映像表示装置
JP7322511B2 (ja) 透過型スクリーン、映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230919

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231002

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7371639

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150