JP7370874B2 - 電圧出力装置、および超音波診断装置 - Google Patents

電圧出力装置、および超音波診断装置 Download PDF

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Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、電圧出力装置、および超音波診断装置に関する。
超音波プローブを含む超音波診断装置が知られている。超音波診断装置において、パルスインバージョン法と称される手法が用いられる。パルスインバージョン法とは、超音波の発信と受信を2回セットで行い、1回目の送信信号と2回目の送信信号の正負を逆にしておき、1回目の受信信号と2回目の受信信号を足し合わせることで基本波の成分を打ち消し、高調波を増幅しつつ取り出す手法である。例えば1回目の送信信号は正の電圧から開始される信号(正圧先行の信号)であり、2回目の送信信号は負の電圧から開始される信号(負圧先行の信号)である。この関係は逆でもよい。正圧先行の信号と負圧先行の信号は、正負対称になることが好ましい。
送信信号を生成する回路(電圧出力回路)は、例えば正の電圧信号を生成する正側回路と、負の電圧信号を生成する負側回路とを備え、正側回路と負側回路のそれぞれに、FET(Field-Effect Transistor)などのトランジスタが使用される。上記の正圧先行の信号と負圧先行の信号の正負対称性を確保するために、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値を近いものにする必要がある。このために、理想的には、正の電源電圧と負の電源電圧の絶対値を等しくし、特性の等しいFETを正側回路と負側回路のそれぞれに配置することが望ましい。
しかしながら、現実的には電源回路の特性の違い、FETの特性の違いによって、同じ制御信号を正の電源回路と負の電源回路のそれぞれに与えた場合でも、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値が相違してしまう場合があった。このため、正圧先行の信号と負圧先行の信号の正負対称性が低下し、超音波画像の画質が低下する場合があった。
特開2012-170793号公報 特開2017-124025号公報 実開昭59-53015号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値が等しくなるように電源回路を制御することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態の電圧出力装置は、第1電源回路と、第2電源回路と、出力回路と、制御信号決定部とを持つ。第1電源回路は、正の電圧を生成する。第2電源回路は、負の電圧を生成する。出力回路は、前記第1電源回路により生成された正の電圧に基づく正の電圧信号と、前記第2電源回路により生成された負の電圧に基づく負の電圧信号とのいずれかを選択的に出力端子に出力する。制御信号決定部は、正の電圧信号と負の電圧信号との絶対値における差が小さくなるように、第1電源回路に与える第1制御信号と第2電源回路に与える第2制御信号とを異なる値に決定する。
第1の実施形態に係る超音波診断装置1の構成の一例を示す図。 第1の実施形態に係る矩形波パルサー120の構成の一例を示す図。 図2に示す構成において実現される、第1トリガ信号Trig1、第2トリガ信号Trig2、および出力電圧VOUTの変化の一例を示す図。 制御信号決定機能173による処理の原理について説明するための図。 参照情報164の内容の一例を示す図。 参照情報164の内容の他の一例を示す図。 第2の実施形態に係る超音波診断装置1Aの構成の一例を示す図。 測定回路180の一例を示す図。 参照情報処理機能174により実行される処理の流れの一例を示すフローチャート。 参照情報処理機能174が参照情報164を生成または更新する手法について説明するための図。 参照情報処理機能174が参照情報164を生成または更新する手法について説明するための図。 参照情報処理機能174が参照情報164を生成または更新する手法について説明するための図。
以下、図面を参照しながら、実施形態の電圧出力装置、および超音波診断装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る電圧出力装置を含む超音波診断装置1の構成の一例を示す図である。超音波診断装置1は、例えば、超音波プローブ10と、本体装置100とを備える。本体装置100は、ネットワークNW、入力装置200、およびモニタ210と有線または無線により接続される。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等を含む。
超音波プローブ10は、被検体の身体に当接または近接させた状態で使用される。超音波プローブ10は、被検体の身体に指向性を有する超音波を発信し、反射された超音波(反射波)を受信して、反射波に基づくエコー信号を本体装置100に出力する。超音波プローブ10は、複数の超音波振動子12を備える。超音波振動子12は、例えば水晶振動子である。超音波プローブ10は、更に、超音波振動子12のそれぞれに設けられる整合層、及び超音波振動子12のから後方(被検体と反対側)への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。超音波プローブ10は、本体装置100に対して着脱自在であってよい。複数の超音波振動子12は、一列に、或いは二次元配列など任意の配列方法で超音波プローブ10に配列される。
本体装置100は、超音波プローブ10から取得したエコー信号に基づいて、超音波画像を生成する。本体装置100は、例えば、送信回路110と、受信回路150と、信号処理回路160と、記憶回路162と、通信インターフェース166と、入力インターフェース168と、処理回路170とを備える。
送信回路110は、処理回路170のシステム制御機能172によって制御される。送信回路110は、超音波プローブ10に駆動信号(送信パルス)を供給する(電圧を印加する)。送信回路110は、例えば、正側電源回路112と、負側電源回路114と、矩形波パルサー120と、トリガーコントローラ130とを備える。送信回路110は、例えば、一以上の超音波振動子12の集合であるチャネルに対応した数の、矩形波パルサー120およびトリガーコントローラ130を備える。なお、トリガーコントローラ130は、複数の矩形波パルサー120に対して一つ設けられてもよい。以下の説明では、チャネルは一つの超音波振動子12を含み、一つの矩形波パルサー120は一つの超音波振動子12に対応して設けられているものとする。
正側電源回路112と、負側電源回路114のそれぞれは、制御信号(例えば電圧を指定する信号)が与えられると、継続的に所望の電圧を発生可能なものであれば、如何なる回路でも構わない。
トリガコントローラ130は、処理回路170等から供給されるクロック信号に基づくレート周波数で、レートパルスを繰り返し発生させる。
矩形波パルサー120は、トリガコントローラ130によって発生させられたレートパルスに基づくタイミングで駆動信号を生成し、対応する超音波振動子12に供給する。矩形波パルサー120は、例えば、コンプリメンタリ構成の一対のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)と、各々のMOSFETに直列に接続される分離用ダイオードとを含む。矩形波パルサー120の具体的態様については後述する。
受信回路150は、超音波プローブ10から取得したエコー信号に対して各種処理を施し、受信信号を生成する。受信回路150は、例えば、チャネルごとに、送受信分離スイッチ(TRSW)152と、増幅器(AMP)154と、ローパスフィルタ(LPF)156と、AD変換器(ADC)158とを備える。TRSW152は、エコー信号を受信することが想定される期間において、エコー信号をAMP154に出力する状態に切り替わる。AMP154は、エコー信号をチャンネル毎に増幅してゲイン補正処理を行なう。LPF156は、ゲイン補正処理が行われたエコー信号に対して高周波除去処理を行う。ADC158は、高周波除去処理が行われたエコー信号をデジタル信号(受信信号)に変換する。
信号処理回路160は、ハーモニックイメージングのための処理を行う。ハーモニックイメージングとは、発信される超音波のn倍(nは2以上の整数)の周波数成分を画像化する手法である。ハーモニックイメージングにはパルスインバージョン法やフィルター法等が存在するが、以下の説明ではパルスインバージョン法が用いられるものとする。信号処理回路160は、ハーモニックイメージングのための処理に加えて、包絡線検波処理、対数増幅処理、周波数解析処理、血流信号抽出処理、ドプラスペクトラム画像生成処理等を行ってもよい。信号処理回路160による処理結果は、記憶回路162に格納される。
記憶回路162は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などのうち一部または全部を含む。記憶回路162は、処理回路170が実行するプログラムを予め格納しており、更に、本体装置100の各部による処理結果を格納する。記憶回路162は、非一時的記憶媒体を含む。記憶回路162には、参照情報164が格納される。
通信インターフェース166は、ネットワークNWを介して外部装置220と接続され、外部装置220と通信する。外部装置220は、例えば、各種の医用画像のデータを管理するPACS(Picture Archiving and Communication System)のデータベース装置、医用画像が添付された電子カルテを管理する電子カルテシステムのデータベース装置等である。また、外部装置220は、例えば、X線CT装置、及びMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、核医学診断装置、及びX線診断装置等、超音波診断装置1以外の医用画像診断装置であってもよい。なお、外部装置220との通信の規格は、例えば、DICOM(digital imaging and communication in medicine)である。
入力インターフェース168は、入力装置200を介して、ユーザからの各種指示を受け付ける。入力装置200は、例えば、マウス、キーボード、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネルおよびタッチコマンドスクリーン(TCS)等である。入力インターフェース168は、入力装置200から入力される操作指示を電気信号に変換し、内部バス等を介して電気信号を処理回路170等に出力する。入力インターフェース168は、前述したマウスやキーボード等の物理的な操作部品と接続されるものに限らず、超音波診断装置1とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を無線信号として取得するものであってもよい。入力装置200は、例えば、超音波プローブ10が発信する超音波の強さを指定する操作を受け付ける。超音波の強さは、例えば100段階程度で受け付けられる。
処理回路170は、例えば、システム制御機能172と、画像生成機能176とを備える。処理回路170は、例えば、ハードウェアプロセッサが記憶回路162に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))などの回路(circutry)を意味する。記憶回路162にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
システム制御機能172は、超音波診断装置1の入出力、及び超音波送受信等の基本動作を制御する。システム制御機能172は、クロック信号を送信回路110に供給したり、矩形波パルサー120に第1トリガ信号Trig1および第2トリガ信号Trig2を供給する処理を行う。システム制御機能172は、制御信号決定機能173を備える。制御信号決定機能173は、正側電源回路112に制御信号(第1制御信号)を供給したり、負側電源回路114に制御信号(第2制御信号)を供給したりする処理を行う。詳しくは、後述する。
画像生成機能174は、信号処理回路160による処理結果に基づいて、超音波画像データを生成する。例えば、画像生成機能174は、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。超音波画像データに基づく超音波画像は、例えば、モニタ210によって表示される。モニタ210は、例えば、CRTディスプレイや液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、又は当技術分野で知られている他の任意のディスプレイである。画像生成機能174は、生成した超音波画像データに対し、更に、ダイナミックレンジ、輝度(ブライトネス)、コントラスト、γカーブ補正、及びRGB変換などの処理を実行してもよい。
図2は、第1の実施形態に係る矩形波パルサー120の構成の一例を示す図である。矩形波パルサー120は、正側駆動回路120Pと、負側駆動回路120Nとを備える。正側駆動回路120Pは、例えば、MOSFET121と、反転回路122と、ダイオード123とを備える。MOSFET121のソースには、正側電源回路112の出力電圧である正側駆動電圧HVPが印加される。正側駆動電圧HVPは正の電圧である。MOSFET121のゲートは、反転回路122を介して、第1入力端子IT1が接続されている。第1入力端子IT1には、第1トリガ信号Trig1が印加される。MOSFET121のドレインは、ダイオード123のアノードに接続されている。ダイオード123のカソードは、送信回路110の(矩形波パルサー120の)出力端子OTに接続されている。負側駆動回路120Nは、例えば、MOSFET126と、ダイオード128とを備える。MOSFET126のソースには、負側電源回路114の出力電圧である負側駆動電圧HVNが印加される。負側駆動電圧HVNは、負の電圧である。MOSFET126のゲートは、第2入力端子IT2に接続されている。第2入力端子IT2には、第2トリガ信号Trig2が印加される。MOSFET126のドレインは、ダイオード128のカソードに接続されている。ダイオード128のアノードは、送信回路110の出力端子OTに接続されている。ダイオード123および128は、整流ダイオードである。
図3は、図2に示す構成において実現される、第1トリガ信号Trig1、第2トリガ信号Trig2、および出力電圧VOUTの変化の一例を示す図である。第1トリガ信号Trig1、および第2トリガ信号Trig2は、例えば、システム制御機能172によって生成される。なお、図示する第1トリガ信号Trig1と第2トリガ信号Trig2のパターンはあくまで一例であり、任意に変更されてよい。
時刻t1~t4までの第1発信期間において、システム制御機能172は、第1トリガ信号Trig1をHigh状態にし、次いで第1トリガ信号Trig1をLo状態にすると共に第2トリガ信号Trig2をHigh状態にし、次いで第2トリガ信号Trig2をLo状態にすると共に第1トリガ信号Trig1をHigh状態にする。この結果、出力電圧VOUTは、HVP#→HVN#→HVP#の順に変化する。
第1発信期間が終了する時刻t4以降において、超音波診断装置1は、第1受信期間に移行する。第1受信期間において、超音波診断装置1は、被検体の体内で反射された超音波を受信し、記憶回路162に記憶させておく。
時刻t5~t8までの第2発信期間において、システム制御機能172は、第2トリガ信号Trig2をHigh状態にし、次いで第2トリガ信号Trig2をLo状態にすると共に第1トリガ信号Trig1をHigh状態にし、次いで第1トリガ信号Trig1をLo状態にすると共に第2トリガ信号Trig2をHigh状態にする。この結果、出力電圧VOUTは、HVP#→HVN#→HVP#の順に変化する。
第2発信期間が終了する時刻t8以降において、超音波診断装置1は、第2受信期間に移行する。第2受信期間において、超音波診断装置1は、被検体の体内で反射された超音波を受信し、記憶回路162に記憶させる。そして、信号処理回路160は、ハーモニックイメージングのための処理を行い、処理結果を記憶回路162に記憶させる。以下、第1発信期間、第1受信期間、第2発信期間、および第2受信期間を繰り返すことで、被検体の超音波画像が生成される。
ここで、正側駆動電圧HVPと正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#の関係、および負側駆動電圧HVNと負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#の関係は、一致することが望ましいが、MOSFET121とMOSFET126のオン抵抗の相違などによって、一致しない場合があり得る。このため、正側駆動電圧HVPと正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#との差分の絶対値が、負側駆動電圧HVNと負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#との差分の絶対値と異なる場合があり得る。また、正側電源回路112に与える第1制御信号HVP*(電圧を指定する信号であるものとする)と正側駆動電圧HVPの関係、および負側電源回路114に与える第2制御信号HVN*(電圧を指定する信号であるものとする)と負側駆動電圧HVNの関係も、一致することが望ましいが、正側電源回路112と負側電源回路114の特性の相違によって、一致しない場合があり得る。このため、第1制御信号HVP*と正側駆動電圧HVPの差分が、第2制御信号HVN*と負側駆動電圧HVNの差分と異なる場合があり得る。
従って、仮に正側電源回路112と負側電源回路114に同じ制御信号を与えたとしても、正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#と、負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#の絶対値が一致しない場合があり得る。図3の例では、正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#よりも、負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#の絶対値の方が大きくなっている。これらが一致しないと、第1発信期間における出力電圧VOUTと、第2発信期間における出力電圧VOUTとが正負対称とならなくなり、パルスインバージョン法を実施する際に悪影響を及ぼす場合がある。
そこで、制御信号決定機能173は、正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#と、負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#との絶対値における差を小さくするために、正側電源回路112に与える第1制御信号HVP*と負側電源回路に与える第2制御信号HVN*が異なる場合を含むように設定された参照情報164に従って、第1制御信号HVP*と第2制御信号HVN*のそれぞれを決定する。
図4は、制御信号決定機能173による処理の原理について説明するための図である。図4の左図は、第1制御信号HVP*の変化に対する正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#の推移を示す図であり、図4の右図は、第2制御信号HVN*の変化に対する負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#の推移を示す図である。図示するように、ある目標電圧Htgtを絶対値として出力するため必要な第1制御信号H1P*と、同じ目標電圧Htgtを絶対値として出力するため必要な第2制御信号H1N*は、絶対値において同じ値とならない場合がある。参照情報164は、所望の出力電圧VOUTを出力するために必要な第1制御信号HVP*および第2制御信号HVN*を決定するための情報である。
図5は、参照情報164の内容の一例を示す図である。図示するように、参照情報164は、例えば、出力電圧VOUTの目標値に対して、基準制御信号と、第1制御信号HVP*に関する補正量、および第2制御信号HVN*に関する補正量とが対応づけられた情報である。図5における各種の値は、いずれも絶対値を意味している。より具体的には、図5におけるVOUT目標値および基準制御信号はGNDを基準とした電圧の絶対値である。参照情報164は、予め超音波診断装置1について測定を行うことで得られた測定値に基づいて作成されたものである。上記の測定によって、基準制御信号に対して第1制御信号HVP*に関する補正量を加算した値を第1制御信号として正側電源回路112に与えると、VOUT目標値の電圧が正側駆動回路120Pから出力され、基準制御信号に対して第2制御信号HVN*に関する補正量を加算した値を第2制御信号として負側電源回路114に与えると、VOUT目標値を絶対値とする電圧が負側駆動回路120Pから出力されることが予め判明している。
制御信号決定機能173は、例えば、入力装置200により受け付けられた超音波プローブ10が発信する超音波の強さに基づいて、出力電圧VOUTの目標値を導出する。そして、制御信号決定機能173は、導出した出力電圧VOUTの目標値に対応する基準制御信号と補正量を参照情報164から読み出し、読み出した情報に基づいて第1制御信号HVP*と第2制御信号HVN*を決定する。例えば、出力電圧VOUTの目標値が11[V]である場合、制御信号決定機能173は、基準制御信号である11.5[V]に第1制御信号HVP*に関する補正量(ゼロ)を加算して、第1制御信号HVP*を11.5[V]に決定する。また、制御信号決定機能173は、基準制御信号である11.5[V]に第2制御信号HVN*に関する補正量(マイナス0.1[V])を加算して、第2制御信号HVN*の絶対値を11.4[V]に決定する。
参照情報164は、基準制御信号と補正量がセットになった情報ではなく、出力電圧VOUTと、それに対応する第1制御信号と第2制御信号の値(正解値)とが対応付けられた情報であってもよい。図6は、参照情報164の内容の他の一例を示す図である。図示するように、参照情報164は、例えば、出力電圧VOUTの目標値に対して、第1制御信号の値と、および第2制御信号の値とが対応づけられた情報であってもよい。図6における各種の値は、いずれも絶対値を意味している。この場合、制御信号決定機能173は、導出した出力電圧VOUTの目標値に対応する第1制御信号の値と第2制御信号の値とを参照情報164から読み出し、読み出した情報をそれぞれ第1制御信号HVP*および第2制御信号HVN*の絶対値とする。
以上説明した第1の実施形態によれば、正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#と、負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#との絶対値における差を小さくするために、正側電源回路112に与える第1制御信号HVP*と負側電源回路114に与える第2制御信号HVN*が異なる場合を含むように設定された参照情報164に従って、第1制御信号HVP*と第2制御信号HVN*のそれぞれを決定することで、正側駆動回路120Pの出力電圧HVP#と負側駆動回路120Nの出力電圧HVN#とを絶対値において近づける(好ましくは、一致させる)ことができる。すなわち、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値が等しくなるように正側電源回路112と負側電源回路114とを制御することができる。
第1の実施形態において、正側電源回路112が第1電源回路の一例であり、負側電源回路114が第2電源回路の一例であり、矩形波パルサー120が出力回路の一例であり、制御信号決定機能173が制御信号決定部の一例である。また、MOSFET121が第1スイッチの一例であり、ダイオード123が第1ダイオードの一例であり、MOSFET126が第2スイッチの一例であり、ダイオード128が第2ダイオードの一例である。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。図7は、第2の実施形態に係る超音波診断装置1Aの構成の一例を示す図である。第1実施形態と共通する構成要素に関しては、同じ符号を付しており、それらについて再度の説明を省略する。超音波診断装置1Aは、第1実施形態の超音波診断装置1と比較すると、システム制御機能172が参照情報処理機能174を備え、更に、測定回路180を備える点で相違する。以下、これらの相違点を中心に説明する。図7では測定回路180が本体装置100の外に設けられているように示しているが、測定回路180は本体装置100に内蔵されてもよいし、超音波プローブ10に内蔵されてもよい。また、測定回路180は超音波診断装置1Aの外部装置(外付けの装置)であってもよい。
測定回路180は、送信回路110の出力端子OTにおける電圧を測定する。図8は、測定回路180の一例を示す図である。本図において、ハイフン以下の数字は前述したチャネルを表すものとする。矩形波パルサー120-kの出力端子OT-kには、超音波振動子12-kが接続されている(k=1、2、3、4、…(チャネルの数))。測定回路180は、例えば、k個の第1分圧抵抗181-k(k=1、2、3、4、…)と、第2分圧用抵抗182と、電圧センサ183とを備える。第1分圧抵抗181-kは、一旦が出力端子OT-kに接続されており、多端が他の第1分圧抵抗181-kと合流点184で合流して第2分圧抵抗182に接続されている。第2分圧抵抗182における合流点184に接続される側と反対側の端部は、グランド端子に接続されている。電圧センサ183は、合流点184の電圧を測定する。なお、係る構成はあくまで一例であり、チャネルごとに電圧センサまたは電流センサが設けらてもよい。その場合、電圧センサまたは電流センサは、超音波振動子12とグランド端子との間などに設けられてもよい。
参照情報処理機能174は、測定回路180の電圧センサ183により測定された電圧に基づいて、新規に参照情報164を生成し、または既に作成した参照情報164を更新する。参照情報処理機能174は、超音波診断装置1Aの外部のコンピュータ装置の機能であってもよい。
図9は、参照情報処理機能174により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、参照情報処理機能174は、最初のチャネルを選択する(ステップS100)。選択されているチャネルをkとする。次に、参照情報処理機能174は、正側制御信号HVP*と負側制御信号HVN*とを初期値に設定する(ステップS102)。
次に、参照情報処理機能174は、正側制御信号HVP*を正側電源回路112に与えた状態で矩形波パルサー120-kの正側駆動回路120Pを駆動し(ステップS104)、測定回路180を用いて出力電圧VOUTを測定する(ステップS106)。また、参照情報処理機能174は、負側制御信号HVN*を負側電源回路114に与えた状態で矩形波パルサー120-kの負側駆動回路120Nを駆動し(ステップS108)、測定回路180を用いて出力電圧VOUTを測定する(ステップS110)。
次に、参照情報処理機能174は、正側制御信号HVP*と負側制御信号HVN*の絶対値を所定値だけ増加させ(ステップS112)、正側制御信号HVP*と負側制御信号HVN*の絶対値のそれぞれ(ここでは両者は同じである)が上限値を超えたか否かを判定する(ステップS114)。上限値とは、例えば、MOSFET121、126の耐圧付近の値である。正側制御信号HVP*と負側制御信号HVN*の絶対値のそれぞれが上限値を超えていないと判定した場合、参照情報処理機能174は、ステップS104に処理を戻す。
正側制御信号HVP*と負側制御信号HVN*の絶対値のそれぞれが上限値を超えたと判定した場合、参照情報処理機能174は、チャネルを全て選択し終えたか否かを判定する(ステップS116)。チャネルを全て選択し終えていないと判定した場合、参照情報処理機能174は、次のチャネル(まだ選択していないチャネル)を選択し(ステップS118)、ステップS102に処理を戻す。チャネルを全て選択し終えたと判定した場合、参照情報処理機能174は、ステップS106およびS110で測定した測定値に基づいて、参照情報164を生成または更新する(ステップS120)。
図10~図12は、参照情報処理機能174が参照情報164を生成または更新する手法について説明するための図である。図10は、図9のフローチャートの処理によって収集された正側測定値および負側測定値と、参照情報処理機能174によって計算される正側平均値および負側平均値とを示している。図示するように、測定値は正側、負側のそれぞれについて、制御信号の値ごと、およびチャネルごとに求められる。参照情報処理機能174は、例えば、正側と負側のそれぞれについて、制御信号の値ごとに平均値(算術平均)を求め、以降の処理に使用する。なお、参照情報処理機能174は、算術平均に代えて、幾何平均、調和平均、トリム平均、或いは加重和など、測定値に対して統計的な任意の処理を行ってもよい。すなわち、参照情報処理機能174は、平均値に限らず、任意の統計的な処理を行った値を求めてもよい。
図11および図12は、参照情報処理機能174が補正量を求める様子を示している。図11に示すように、参照情報処理機能174は、例えば、各制御信号に対応する出力電圧VOUTの目標値と正側平均値と負側平均値とをそれぞれ比較し、差がある場合には差分を補正量とする。
図11に示す手法に代えて、線形補間やカーブフィッティングなどの手法によって、より正確に補正量を求めてもよい。図12は、線形補間によって補正量を求める様子を示している。例えば、制御信号=70.5[V]であるレコードに着目する。参照情報処理機能174は、正側平均値が出力電圧VOUTの目標値と異なっているのを発見する(図中(1))。すると、参照情報処理機能174は、出力電圧VOUTの目標値である70[V]に最も近い正側平均値を探索する(図中(2))。図12の例では制御信号=72.5[V]であるレコードの正側平均値である70.4[V]が70[V]に最も近い。次に、参照情報処理機能174は、探索結果として最も近かった正側平均値が、着目する制御信号の値に対応する出力電圧VOUTの目標値よりも大きい場合は一つ小さい正側平均値を求め、出力電圧VOUTの目標値よりも小さい場合は一つ大きい正側平均値を求める(図中(3))。図12の例では制御信号=71.5[V]であるレコードの正側平均値である69.4[V]が、70.4[V]に比して一つ小さい正側平均値として求められる。こうして二つの値が求められると、参照情報処理機能174は、69.4[V]と70.4[V]との線形補間によって、制御信号=70.5[V]に対応する正側補正量を導出する(図中(4))。線形補間は、例えば以下の式(1)に従って行われる。
(正側補正量)=(71.5×α1+72.5×α2)-70.5
但し、 α1=(70.4-70)/(70.4-69.4)
α2=1-α1 …(1)
このようにして正側補正量と負側補正量を求めると、参照情報処理機能174は、求めた正側補正量と負側補正量を用いて参照情報164を新たに生成し、または既に生成されている参照情報164を更新する。その形態は、補正量を参照情報164に記述する形(図5参照)でもよいし、正解値を参照情報164に記述する形でもよい。参照情報164が生成または更新された後は、第1の実施形態で説明したように、参照情報164に従って、制御信号決定機能173が正側電源回路112に与える制御信号(第1制御信号)および負側電源回路114に与える制御信号(第2制御信号)を決定する。
既に生成されている参照情報164を更新するタイミングは、経年劣化を考慮して所定期間(例えば1か月ごと、1年ごとといった期間)おきに到来するタイミングであってもよいし、正側電源回路112や負側電源回路114などを交換したタイミングであってもよい。
上記の説明では、参照情報処理機能174は、全てのチャネルごとに測定値を取得して平均値を求めるものとしたが、参照情報処理機能174は、全てのチャネルから選択された一部のチャネルについてのみ測定値を取得して平均値を求めてもよい。例えば、参照情報処理機能174は、チャネル1、チャネル4、チャネル7、…というように3つおきに測定値を取得してもよい。また、チャネルごとに測定値を取得するのに代えて、一回で全チャネル或いは一部のチャネルを同時に駆動し、平均値に相当する電圧を一度に測定してもよい。
測定回路180の態様は図8に示すものに限らず、チャネルごとの出力電圧VOUTを個別に測定可能なものであってもよい。この場合、参照情報処理機能174は、一度に全てのチャネル、或いは選択された一部のチャネルについて測定値を取得することができる。
正側電源回路112、負側電源回路114、MOSFET121、およびMOSFET126などの構成要素は、制御信号(出力電圧VOUT)についての低電圧領域(出力電圧VOUTが線形を示す線形領域)においては誤差が生じにくい傾向にあるので、参照情報処理機能174は、制御信号(出力電圧VOUT)についての高電圧領域(出力電圧VOUTが線形から乖離する非線形領域)だけ測定値を取得して参照情報164を求めるようにしてもよい。低電圧領域とは、制御信号または出力電圧VOUTが所定電圧以下の領域であり、高電圧領域とは、制御信号または出力電圧VOUTが上記所定電圧を超える領域である。
参照情報処理機能174は、低電圧領域において測定値を取得する制御信号の値の間隔を、高電圧領域において測定値を取得する制御信号の値の間隔よりも広くしてもよい。この場合、参照情報164も、低電圧領域における制御信号の値の間隔が高電圧領域における制御信号の値の間隔よりも広くなるように生成される。この場合、制御信号決定機能173は、出力しようとする制御信号の値が参照情報164に存在しない場合、線形補間などによって前後の値から補正量または正解値を取得する。
以上説明した第2の実施形態によれば、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値が等しくなるように正側電源回路112と負側電源回路114とを制御するための参照情報164を好適に生成または更新することができる。
第2の実施形態において、正側電源回路112が第1電源回路の一例であり、負側電源回路114が第2電源回路の一例であり、矩形波パルサー120が出力回路の一例であり、制御信号決定機能173が制御信号決定部の一例であり、測定回路180が測定回路の一例であり、参照情報処理機能174が参照情報処理部の一例である。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、正の電圧を生成する第1電源回路(112)と、負の電圧を生成する第2電源回路(114)と、第1電源回路により生成された正の電圧に基づく正の電圧信号と、第2電源回路により生成された負の電圧に基づく負の電圧信号とのいずれかを選択的に出力端子に出力する出力回路(120)と、正の電圧信号と負の電圧信号との絶対値における差が小さくなるように、第1電源回路に与える第1制御信号と第2電源回路に与える第2制御信号とを異なる値に決定する制御信号決定部(173)と、を備えることにより、正の電圧信号と負の電圧信号の絶対値が等しくなるように電源回路を制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1、1A 超音波診断装置
10 超音波プローブ
12 超音波振動子
100 本体装置
110 送信回路
112 正側電源回路
114 負側電源回路
120 矩形波パルサー
130 トリガコントローラ
150 受信回路
162 記憶回路
164 参照情報
170、170A 処理回路
172 システム制御機能
173 制御信号決定機能
174 参照情報処理機能

Claims (9)

  1. 正の電圧を生成する第1電源回路と、
    負の電圧を生成する第2電源回路と、
    前記第1電源回路により生成された正の電圧に基づく正の電圧信号と、前記第2電源回路により生成された負の電圧に基づく負の電圧信号とのいずれかを選択的に出力端子に出力する出力回路と、
    前記正の電圧信号と前記負の電圧信号との絶対値における差が小さくなるように、前記出力端子に出力すべき出力電圧の複数の目標値ごとに、前記第1電源回路に与える第1制御信号と前記第2電源回路に与える第2制御信号のそれぞれに関する補正量または正解値が規定された参照情報であって、前記第1制御信号と前記第2制御信号が異なる場合を含むように設定された参照情報を参照して、記第1制御信号と前記第2制御信号とを決定する制御信号決定部と、
    前記出力端子における電圧を測定する測定回路と、
    前記測定回路により測定された電圧に基づいて、前記参照情報を生成または更新する参照情報処理部と、
    を備え、
    前記参照情報処理部は、前記出力電圧の複数の目標値ごとの前記補正量または正解値を決定するために、前記第1制御信号と前記第2制御信号とが高電圧の領域について、前記第1制御信号と前記第2制御信号とを変えながら前記出力回路を動作させ、前記第1制御信号と前記第2制御信号とが低電圧の領域について、前記第1制御信号と前記第2制御信号とを変えながら前記出力回路を動作させない、
    電圧出力装置。
  2. 正の電圧を生成する第1電源回路と、
    負の電圧を生成する第2電源回路と、
    前記第1電源回路により生成された正の電圧に基づく正の電圧信号と、前記第2電源回路により生成された負の電圧に基づく負の電圧信号とのいずれかを選択的に出力端子に出力する出力回路と、
    前記正の電圧信号と前記負の電圧信号との絶対値における差が小さくなるように、前記出力端子に出力すべき出力電圧の複数の目標値ごとに、前記第1電源回路に与える第1制御信号と前記第2電源回路に与える第2制御信号のそれぞれに関する補正量または正解値が規定された参照情報であって、前記第1制御信号と前記第2制御信号が異なる場合を含むように設定された参照情報を参照して、記第1制御信号と前記第2制御信号とを決定する制御信号決定部と、
    前記出力端子における電圧を測定する測定回路と、
    前記測定回路により測定された電圧に基づいて、前記参照情報を生成または更新する参照情報処理部と、
    を備え、
    前記参照情報処理部は、前記出力電圧の複数の目標値ごとの前記補正量または正解値を決定するために、前記第1制御信号と前記第2制御信号とを変えながら前記出力回路を動作させる際に、前記第1制御信号と前記第2制御信号とが低電圧の領域について、前記第1制御信号と前記第2制御信号とが高電圧の領域に比して、前記第1制御信号と前記第2制御信号との値の間隔を広くする、
    電圧出力装置。
  3. 記参照情報処理部は、前記第1制御信号と前記第2制御信号とを変えながら前記出力回路を動作させ、その結果として前記測定回路によって測定される前記出力端子における出力電圧と、前記出力端子における出力電圧の目標値とに基づいて、前記出力電圧の複数の目標値ごとの補正量または正解値を決定する、
    請求項1または2記載の電圧出力装置。
  4. 数の前記出力回路を備え、
    前記測定回路は、複数の前記出力回路のそれぞれの出力端子における電圧を測定可能であり、
    前記参照情報処理部は、前記第1制御信号と前記第2制御信号と動作させる前記出力回路を変えながら前記出力回路を動作させ、その結果として前記測定回路によって測定される前記出力端子における出力電圧と、前記出力端子における出力電圧の目標値とに基づいて、前記出力電圧の複数の目標値ごとの補正量または正解値を決定する、
    請求項1または2記載の電圧出力装置。
  5. 前記参照情報処理部は、前記出力電圧の複数の目標値ごとの前記補正量または正解値を決定するために、複数の前記出力回路のうち選択された一部の前記出力回路を動作させる、
    請求項記載の電圧出力装置。
  6. 前記出力回路は、前記第1電源回路と前記出力端子との間に設けられた第1スイッチと、前記第1電源回路から前記出力端子に流れる電流を選択的に許容する第1ダイオードと、前記第2電源回路と前記出力端子との間に設けられた第2スイッチと、前記出力端子から前記第2電源回路に流れる電流を選択的に許容する第2ダイオードと、を備え
    請求項1からのうちいずれか1項記載の電圧出力装置。
  7. 前記低電圧の領域は、出力電圧が線形を示す線形領域であり、
    前記高電圧の領域は、出力電圧が線形から乖離する非線形領域である、
    請求項1に記載の電圧出力装置。
  8. 前記参照情報処理部は、各制御信号に対応する出力電圧の目標値と正側平均値、目標値と負側平均値をそれぞれ比較し、差がある場合には差分を補正量とする、
    請求項1に記載の電圧出力装置。
  9. 請求項1からのうちいずれか1項記載の電圧出力装置と、
    前記出力回路の出力する電圧信号を用いて超音波を発信する一以上の超音波振動子を備える超音波プローブと、
    を備える超音波診断装置。
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