JP2011004998A - 超音波振動子駆動回路及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波振動子駆動回路及び超音波診断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数レベルの電圧を出力する超音波振動子駆動回路であって、消費電力が小さく安価な超音波振動子駆動回路及びこのような超音波振動子駆動回路を備えた超音波診断装置を提供する。
【解決手段】超音波振動子Eと接続される出力ライン20と、複数のスイッチング回路を有するP側スイッチング回路部21及び複数のスイッチング回路を有するN側スイッチング回路部22と、複数のアクティブグランドクランプ回路を有するP側アクティブグランドクランプ回路部23及びN側アクティブグランドクランプ回路部24と、を備え、前記各スイッチング回路のインピーダンスが異なるとともに、前記各グランドクランプ回路のインピーダンスが異なることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、超音波振動子を駆動させるための電圧を供給する超音波振動子駆動回路及びこの超音波振動子駆動回路を備える超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、超音波プローブから被検体内に超音波を送信し、そのエコーを前記超音波プローブで受信して被検体内の超音波画像を作成している。前記超音波プローブにあっては、圧電セラミックスなどの圧電材料からなる超音波振動子を備え、この超音波振動子に、超音波振動子駆動回路から電圧を供給して超音波の送信を行なっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−290321号公報
ところで、超音波振動子駆動回路は、複数レベルの電圧を出力することができる回路である場合がある。このような超音波振動子駆動回路を備えた超音波診断装置では、前記超音波振動子へ供給する電圧波形として、任意の波形を作り出すことができる。
上述のように任意の波形を作り出すことができる超音波振動子駆動回路においては、従来、A級アンプを用いることにより複数レベルの電圧を出力するようにしている。しかし、A級アンプを用いると消費電力が大きくなる。また、A級アンプにおける抵抗としては、比較的抵抗値が大きい抵抗が必要になることから、IC化が困難であり安価にすることができなかった。
本発明が解決しようとする課題は、複数レベルの電圧を出力する超音波振動子駆動回路であって、消費電力が小さく安価な超音波振動子駆動回路及びこのような超音波振動子駆動回路を備えた超音波診断装置を提供することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、第1の観点の発明は、超音波振動子と接続される出力ラインと、電源部と前記出力ラインとの接続をオンオフする複数のスイッチング回路と、前記出力ラインとグランドとの接続をオンオフする複数のグランドクランプ回路と、前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路をオンオフさせる制御信号を出力する制御信号出力部と、を備え、前記各スイッチング回路のインピーダンスが異なるとともに、前記各グランドクランプ回路のインピーダンスが異なることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第2の観点の発明は、第1の観点の発明において、前記複数のスイッチング回路は互いに並列に接続され、また、前記複数のグランドクランプ回路は互いに並列に接続されるとともに、前記超音波振動子とも並列に接続され、さらに、前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路は、互いに直列に接続されていることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第3の観点の発明は、第1又は2の観点の発明において、出力ラインの電圧が前記制御信号に対して線形性を有するように、前記各スイッチング回路及び前記グランドクランプ回路のインピーダンスが設定されることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第4の観点の発明は、第1〜3のいずれか一の観点の発明において、前記各スイッチング回路のインピーダンス及び前記各グランドクランプ回路のインピーダンスは、基準となる前記スイッチング回路のインピーダンス及び基準となる前記グランドクランプ回路のインピーダンスに対して、1.8〜2.2倍(nは自然数)に設定されていることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第5の観点の発明は、第1〜4のいずれか一の観点の発明において、前記複数のスイッチング回路のうちのいずれかのスイッチング回路のインピーダンスと、前記複数のグランドクランプ回路のうちのいずれかのグランドクランプ回路のインピーダンスとが等しいことを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第6の観点の発明は、第1〜5のいずれか一の観点の発明において、前記複数のスイッチング回路におけるインピーダンスの大きさの順序と、前記複数のグランドクランプ回路におけるインピーダンスの大きさの順序とが互いに等しい前記スイッチング回路及び前記グランドクランプ回路について、一方がオンになるとともに他方がオフになるように、前記制御部が制御信号を出力することを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第7の観点の発明は、第1〜6のいずれか一の観点の発明において、前記出力ラインの電圧を所望の電圧にするための補正手段を備えることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第8の観点の発明は、第7の観点の発明において、前記補正手段は、前記制御信号出力部から出力された制御信号を、所望の出力電圧が得られる制御信号とし、該制御信号を前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路に出力するルックアップテーブル又は補正計算機により構成されることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第9の観点の発明は、第1〜8のいずれか一の観点の発明において、前記スイッチング回路のスイッチング素子としてトランジスタを備え、前記補正手段は、前記トランジスタと並列にサブアレーとして接続されて該トランジスタよりもオン抵抗が小さいサブトランジスタにより構成されることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第10観点の発明は、第1〜9のいずれか一の観点の発明において、前記複数のグランドクランプ回路のうち、少なくとも一つの回路が常にオフ状態になることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第11の観点の発明は、第1〜10のいずれか一の観点の発明において、インピーダンスが異なる複数の前記スイッチング回路からなるスイッチング回路部を複数組備え、該各スイッチング回路部に、超音波の送信モードに応じた異なる電源電圧が入力されることを特徴とする超音波振動子駆動回路である。
第12の観点の発明は、第1〜11のいずれか一の観点の発明に係る超音波振動子駆動回路を備えることを特徴とする超音波診断装置である。
本発明によれば、A級アンプを用いずに、インピーダンスが異なる複数の前記スイッチング回路及びインピーダンスが異なる複数の前記グランドクランプ回路におけるオンオフの状態を変えることにより、前記出力ラインの電圧を変えることができるので、A級アンプを用いる場合と比べて消費電力を小さくすることができ、またIC化も容易で安価に抑えることができる。
本発明に係る超音波診断装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す超音波診断装置における超音波振動子駆動回路の構成を示すブロック図である。 図2に示す超音波振動子駆動回路におけるマルチレベルパルサーの概略構成を示すブロック図である。 図3に示すマルチレベルパルサーにおけるP側スイッチング回路部の概略構成を示す回路図である。 図3に示すマルチレベルパルサーにおけるN側スイッチング回路部の概略構成を示す回路図である。 図3に示すマルチレベルパルサーにおけるP側アクティブグランドクランプ回路部の概略構成を示す回路図である。 図3に示すマルチレベルパルサーにおけるN側アクティブグランドクランプ回路部の概略構成を示す回路図である。 P側スイッチング回路部及びP側アクティブグランドクランプ回路部の動作を説明するための図である。 各P側スイッチング回路及び各P側アクティブグランドクランプ回路に入力される制御信号を説明するための図である。 送波部から制御信号「00000」が出力された時のP側スイッチング回路部及びP側アクティブグランドクランプ回路部の状態を示す図である。 送波部から制御信号「00001」が出力された時のP側スイッチング回路部及びP側アクティブグランドクランプ回路部の状態を示す図である。 制御信号と正の出力電圧との関係のグラフを示す図である。 送波部から制御信号「00001」が出力された時のマルチレベルパルサーのインピーダンス成分を示す回路図である。 送波部から制御信号「00010」が出力された時のマルチレベルパルサーのインピーダンス成分を示す回路図である。 制御信号と負の出力電圧との関係のグラフを示す図である。 第一実施形態の第一変形例におけるLUTを示すブロック図である。 第一実施形態の第一変形例において、送波部から出力される制御信号と出力電圧との関係を示す図である。 第一実施形態の第二変形例における第一P側スイッチング回路を示す回路図である。 第一実施形態の第三変形例における制御信号と正の出力電圧との関係のグラフを示す図である。 第二実施形態におけるマルチレベルパルサーの概略構成を示すブロック図である。 図20に示すマルチレベルパルサーにおいて、P側中間電圧スイッチング回路部の概略構成を示す回路図である。 図20に示すマルチレベルパルサーにおいて、N側中間電圧スイッチング回路部の概略構成を示す回路図である。 第三実施形態におけるマルチレベルパルサーの概略構成を示すブロック図である。 第四実施形態におけるマルチレベルパルサーの概略構成を示すブロック図である。 P側アクティブグランドクランプ回路部の他例の概略構成を示す回路図である。 N側アクティブグランドクランプ回路部の他例の概略構成を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図15に基づいて説明する。図1に示すように、超音波診断装置100は、超音波振動子Eを有している。前記超音波診断装置100は、前記超音波振動子Eを多数有する。また、前記超音波診断装置100は、前記超音波振動子Eにより超音波を被検体内に送信するとともに被検体内からの超音波エコーを受信する超音波プローブ1と、超音波エコーに基づいて音線信号を作成し出力する受信部2と、音線信号に基づいて超音波画像を作成する画像作成部3と、超音波画像を表示する表示部4と、超音波を送信するために前記超音波振動子Eを駆動する超音波振動子駆動回路10と、この超音波振動子駆動回路10へ送信のための信号を入力する送波部5と、装置全体を制御する制御部6と、操作者が操作するための入力部7とを備えている。
前記超音波振動子駆動回路10は、図2に示すように、前記超音波振動子Eへ駆動電圧を供給するマルチレベルパルサー11と、このマルチレベルパルサー11へ電源電圧±HVを供給する電源回路12とを備える。この電源回路12は、本発明における電源部の実施の形態の一例である。
前記マルチレベルパルサー11は、図3に示すように、前記超音波振動子Eと接続される出力ライン20と、前記電源部12の電源電圧+HVと前記出力ライン20との間に接続されたP側スイッチング回路部21と、前記電源部12の電源電圧−HVと前記出力ライン20との間に接続されたN側スイッチング回路部22と、前記出力ライン20とグランドとの間に接続されたP側アクティブグランドクランプ回路23及びN側アクティブグランドクランプ回路24とを有している。
前記P側スイッチング回路部21、前記N側スイッチング回路部22、前記P側アクティブグランドクランプ回路部23及びN側アクティブグランドクランプ回路部24には、前記送波部5から5ビットの制御信号が入力されるようになっている。この制御信号により、後述する各トランジスタQ1〜Q20がオンオフされる。ちなみに、前記送波部5は、前記各トランジスタQ1〜Q20を駆動させるためのドライブ回路を含んで構成され、本発明における制御信号出力部の実施の形態の一例である。
前記P側スイッチング回路部21は、図4に示すように、第一P側スイッチング回路211、第二P側スイッチング回路212、第三P側スイッチング回路213、第四P側スイッチング回路214及び第五P側スイッチング回路215からなる。これら第一〜第五P側スイッチング回路211〜215は、前記電源電圧+HVと前記出力ライン20との間において、互いに並列接続されている。
前記各P側スイッチング回路211〜215は、それぞれトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4,Q5を有している。これら各トランジスタQ1〜Q5はFET(Field Effect Transistor)であり、前記送波部5からの制御信号によってオンオフする。前記各P側スイッチング回路211〜215は、前記各トランジスタQ1〜Q5により、前記電源電圧+HVと前記出力ライン20との接続をオンオフするものであり、本発明におけるスイッチング回路の実施の形態の一例である。
前記各トランジスタQ1〜Q5はオン抵抗が異なっており、これにより前記各P側スイッチング回路211〜215のインピーダンスが異なっている。具体的には、前記トランジスタQ1のオン抵抗をX(Ω)とすると、前記トランジスタQ2のオン抵抗は2X(Ω)であり、前記トランジスタQ3のオン抵抗は4X(Ω)であり、前記トランジスタQ4のオン抵抗は8X(Ω)であり、前記トランジスタQ5のオン抵抗は16X(Ω)になっている。すなわち、前記各トランジスタQ2〜Q5のオン抵抗は、前記トランジスタQ1のオン抵抗(基準となるオン抵抗)に対して、2倍(nは自然数)の抵抗値になっている。
前記N側スイッチング回路部22は、図5に示すように、第一N側スイッチング回路221、第二N側スイッチング回路222、第三N側スイッチング回路223、第四N側スイッチング回路224及び第五N側スイッチング回路225からなる。これら第一〜第五N側スイッチング回路221〜225は、前記電源電圧−HVと前記出力ライン20との間において、互いに並列接続されている。
前記各N側スイッチング回路221〜225は、それぞれトランジスタQ6、第二トランジスタQ7、第三トランジスタQ8、第四トランジスタQ9、第五トランジスタQ10を有している。前記各トランジスタQ6〜Q10はFETであり、前記送波部5からの制御信号によってオンオフする。前記各N側スイッチング回路221〜225は、前記各トランジスタQ6〜Q10により、前記電源電圧−HVと前記出力ライン20との接続をオンオフするものであり、本発明におけるスイッチング回路の実施の形態の一例である。
前記各トランジスタQ6〜Q10はオン抵抗が異なっており、これにより前記各N側スイッチング回路221〜225のインピーダンスが異なっている。具体的には、前記トランジスタQ6のオン抵抗は、前記トランジスタQ1のオン抵抗と同じX(Ω)であり、前記トランジスタQ7のオン抵抗は、前記トランジスタQ2のオン抵抗と同じ2X(Ω)であり、前記トランジスタQ8のオン抵抗は、前記トランジスタQ3のオン抵抗と同じ4X(Ω)である。また、前記トランジスタQ9のオン抵抗は、前記トランジスタQ4のオン抵抗と同じ8X(Ω)であり、前記トランジスタQ10のオン抵抗は、前記トランジスタQ5のオン抵抗と同じ16X(Ω)になっている。すなわち、前記各トランジスタQ7〜Q10のオン抵抗も、前記トランジスタQ6のオン抵抗(基準となるオン抵抗)に対して、2倍(nは自然数)の抵抗値になっている。
前記P側アクティブグランドクランプ回路23は、図6に示すように、第一P側アクティブグランドクランプ回路231、第二P側アクティブグランドクランプ回路232、第三P側アクティブグランドクランプ回路233、第四P側アクティブグランドクランプ回路234及び第五P側アクティブグランドクランプ回路235からなる。これら第一〜第五P側アクティブグランドクランプ回路231〜235は、前記出力ライン20とグランドとの間において、互いに並列に接続されている。
前記各P側アクティブグランドクランプ回路部231〜235は、それぞれトランジスタQ11,Q12,Q13,Q14,Q15を有するとともに、ダイオードD1,D2,D3,D4,D5を有している。これら各トランジスタQ11〜Q15及び各ダイオードD1〜D5は、互いに直列に接続されている。
前記トランジスタQ11〜Q15はFETであり、前記送波部5からの制御信号によってオンオフする。前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235は、前記各トランジスタQ11〜Q15により、前記出力ライン20とグランドとの接続をオンオフするものであり、本発明におけるグランドクランプ回路の実施の形態の一例である。
前記各トランジスタQ11〜Q15には、前記送波部5から前記P側スイッチング回路部21へ入力される制御信号が、反転部25a、25b,25c,25d,25eによって反転されて入力される。
前記各トランジスタQ11〜Q15はオン抵抗が異なっており、これにより前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235のインピーダンスが異なっている。具体的には、前記トランジスタQ11のオン抵抗はY(Ω)であり、前記トランジスタQ12のオン抵抗は2Y(Ω)であり、前記トランジスタQ13のオン抵抗は4Y(Ω)である。また、前記トランジスタQ14のオン抵抗は8Y(Ω)であり、前記トランジスタQ15のオン抵抗は16Y(Ω)になっている。すなわち、前記各トランジスタQ12〜Q15のオン抵抗は、前記トランジスタQ11のオン抵抗(基準となるオン抵抗)に対して、2倍(nは自然数)の抵抗値になっている。
前記N側アクティブグランドクランプ回路部24は、図7に示すように、第一N側アクティブグランドクランプ回路241、第二N側アクティブグランドクランプ回路242、第三N側アクティブグランドクランプ回路243、第四N側アクティブグランドクランプ回路244及び第五N側アクティブグランドクランプ回路245からなる。これら第一〜第五N側アクティブグランドクランプ回路241〜245は、前記出力ライン20とグランドとの間において、互いに並列に接続されている。
前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245は、それぞれトランジスタQ16,Q17,Q18,Q19,Q20を有するとともに、ダイオードD6,D7,D8,D9,D10を有している。これら各トランジスタQ16〜Q20及び各ダイオードD6〜D10は、互いに直列に接続されている。
前記トランジスタQ16〜Q20はFETであり、前記送波部5からの制御信号によってオンオフする。前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245は、前記各トランジスタQ16〜Q20により、前記出力ライン20とグランドとの接続をオンオフするものであり、本発明におけるグランドクランプ回路の実施の形態の一例である。
前記各トランジスタQ16〜Q20には、前記送波部5から前記N側スイッチング回路部22へ入力される制御信号が、反転部26a、26b,26c,26d,26eによって反転されて入力される。
前記各トランジスタQ16〜Q20はオン抵抗が異なっており、これにより前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245のインピーダンスが異なっている。具体的には、前記トランジスタQ16のオン抵抗は、前記トランジスタQ11のオン抵抗と同じY(Ω)であり、前記トランジスタQ17のオン抵抗は、前記トランジスタQ12のオン抵抗と同じ2Y(Ω)であり、前記トランジスタQ18のオン抵抗は、前記トランジスタQ13のオン抵抗と同じ4Y(Ω)である。また、前記トランジスタQ19のオン抵抗は、前記トランジスタQ14のオン抵抗と同じ8Y(Ω)であり、前記トランジスタQ20のオン抵抗は、前記トランジスタQ15のオン抵抗と同じ16Y(Ω)になっている。すなわち、前記各トランジスタQ17〜Q20のオン抵抗も、前記トランジスタQ16のオン抵抗(基準となるオン抵抗)に対して、2倍(nは自然数)の抵抗値になっている。
ここで、X=YであってもよくまたX≠Yであってもよい。ただし、X=Yである場合、後述のように前記出力ライン20の電圧を線形性を有するものにすることができる。
さて、本例の超音波振動子駆動回路10の動作について説明する。この超音波振動子駆動回路10においては、前記圧電振動子Eに正の電圧を供給する時には、互いに直列に接続された前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる。一方、前記圧電振動子Eに負の電圧を供給する時には、互いに直列に接続された前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させる。従って、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23が動作する時には、前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24は動作せず、前記トランジスタQ6〜Q10及び前記トランジスタQ16〜Q20はオフ状態となる。一方で、前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24が動作する時には、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23は動作せず、前記トランジスタQ1〜Q5及び前記トランジスタQ11〜Q15はオフ状態となる。
前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23の動作について、図8〜図11に基づいて説明する。図8に示す前記P側スイッチング回路部21は、前記各トランジスタQ1〜Q5がスイッチSW1,SW2,SW3,SW4,SW5と抵抗R1,R2,R3,R4,R5で示されている。また、同様に前記P側アクティブグランドクランプ回路23は、前記各トランジスタQ11〜Q15がスイッチSW11,SW12,SW13,SW14,SW15と抵抗R11,R12,R13,R14,R15で示されている。
前記抵抗R1〜R5はトランジスタQ1〜Q5のオン抵抗を表している。すなわち、R1=X、R2=2X、R3=4X、R4=8X、R5=16Xである。また、前記抵抗R11〜R15はトランジスタQ11〜Q15のオン抵抗を表している。すなわち、R11=Y、R12=2Y、R13=4Y、R14=8Y、R15=16Yである。ただし、ここではX=Yであるものとする。従って、R1=R11、R2=R12、R3=R13、R4=R14、R5=R15である。
前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23には、前記送波部5から5ビットの制御信号が入力され、前記各トランジスタQ1〜Q5、前記各トランジスタQ11〜Q15がオンオフする(前記スイッチSW1〜SW5、前記スイッチSW11〜SW15がオンオフする)。図9に示すように、前記各P側スイッチング回路211〜215には、前記第一P側スイッチング回路211が最上位ビット(MSB:Most Significant Bit)となり、前記第五P側スイッチング回路215が最下位ビット(LSB:Least Significant Bit)となるような制御信号が入力される。また、前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235には、前記第一P側アクティブグランドクランプ回路231が最上位ビットとなり、前記第五P側アクティブグランドクランプ回路235が最下位ビットとなるような制御信号が入力される。ただし、前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235には、前記各P側スイッチング回路211〜215に入力される制御信号が前記反転部25a,25b,25c,25d,25eによって反転されて入力される。
前記各P側スイッチング回路211〜215及び前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235に、制御信号として、電圧の低いレベルであるLレベルの信号が入力された時、前記各トランジスタQ1〜Q5及び前記各トランジスタQ11〜Q15はオフになる。一方、制御信号として、電圧の高いレベルであるHレベルの信号が入力された時、前記各トランジスタQ1〜Q5及び前記各トランジスタQ11〜Q15はオンになる。
Lレベルの信号を「0」で表し、Hレベルの信号を「1」で表すとすると、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23には、5ビットの制御信号として「00000」〜「11111」の32種類の制御信号が入力される。例えば、前記送波部5から制御信号「00000」が出力され、前記P側スイッチング回路部21に「00000」の制御信号が入力されるとともに、その反転の制御信号「11111」が前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力された場合、図10に示すような状態になる。すなわち、前記トランジスタQ1〜Q5は全てオフとなり、一方で前記トランジスタQ11〜Q15は全てオンになる。
また、前記送波部5から制御信号「00001」が出力され、前記P側スイッチング回路部21に「00001」の制御信号が入力されるとともに、その反転の制御信号「11110」が前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力された場合、図11に示すような状態になる。すなわち、前記トランジスタQ1〜Q4及び前記トランジスタQ15がオフとなり、一方で前記トランジスタQ5及び前記トランジスタQ11〜Q14がオンになる。
このように、前記各トランジスタQ1〜Q5のオンオフの状態を変えることにより、前記P側スイッチング回路部21の合成インピーダンスを変化させることができる。また、前記各トランジスタQ11〜Q15のオンオフの状態を変えることにより、前記P側アクティブグランドクランプ回路23の合成インピーダンスを変化させることができる。そして、このように前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23の合成インピーダンスを変化させることにより、前記超音波振動子Eに供給する電圧、すなわち前記出力ライン20の電圧(出力電圧)を変化させることができる。
ここで、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力される制御信号と出力電圧との関係について図12に基づいて説明する。この図12に示すグラフにおいて、横軸は2進数で表される5ビットの制御信号を10進数で表している(例えば、制御信号「00001」は1、制御信号「11111」は31で表している)。この図12に示すように、入力される制御信号と前記圧電振動子Eに供給される電圧(出力電圧)との関係は線形になる。ただし、上述のように前記各トランジスタQ1〜Q5のオン抵抗が、それぞれX,2X,4X,8X,16Xであり、前記各トランジスタQ11〜Q15のオン抵抗が、それぞれY,2Y,4Y,8Y,16Yであり、なおかつX=Yという条件が必要になる。
制御信号と出力電圧との関係が線形になる点について詳しく説明する。例えば、前記送波部5から制御信号「00001」が出力され、前記P側スイッチング回路部21に制御信号「00001」が入力されるとともに、その反転信号である「11110」が前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力される場合、前記マルチレベルパルサー11は、図13に示すようなインピーダンス成分を有する回路になる(前記ダイオードD1〜D5は無視して考える)。すなわち、互いに並列に接続されたR11,R12,R13,R14がR5と直列に接続されている。ここで、出力電圧をVo、電源電圧をHVとし、前記P側スイッチング回路部21の合成インピーダンスをRS、前記P側アクティブグランドクランプ回路部23の合成インピーダンスをRGとし、前記超音波振動子Eの抵抗成分を無視して考えると、
Vo={RG/(RS+RG)}・HV・・・(式1)
となる。そこで、図12に示す回路について、RS及びRGを求めると、先ずRS=16Xである。また、RG=(8/15)Yとなる。X=YであるのでX,Yを無視し、RS=16、RG=8/15を(式1)に代入すると、Vo=(1/31)HVとなる。
また、例えば、前記送波部5から制御信号「00010」が出力され、前記P側スイッチング回路部21に制御信号「00010」が入力されるとともに、その反転信号である「11101」が前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力される場合、前記マルチレベルパルサー11は、図14に示すようなインピーダンス成分を有する回路になる(前記ダイオードD1〜D5は無視して考える)。すなわち、互いに並列に接続されたR11,R12,R13,R15がR4と直列に接続されている。従って、RS=8X、RG=(16/29)Yとなる。X=YであるのでX,Yを無視し、RS=8、RG=16/29を(式1)に代入すると、Vo=(2/31)HVとなる。
このように、(式1)において、{RG/(RS+RG)}の部分は、n/31となる(ただし、n=31は除く)。nは制御信号を10進数で表したときの数字であり、例えば「00001」であればn=1、「00010」であればn=2、「00011」であればn=3となる。従って、出力電圧Voは制御信号が桁上がりするにつれて大きくなり、図12に示すような線形のグラフが得られることになる。
次に、前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24の動作について説明する。前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24も、5ビットの制御信号が入力されることにより、前記各トランジスタQ6〜Q10及び前記各トランジスタQ16〜Q20がオンオフする。これにより、前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部23の合成インピーダンスが変化し、出力電圧を変化させることができる。
ちなみに、前記N側スイッチング回路部22においては、前記第一N側スイッチング回路221が最上位ビットであり、前記第五N側スイッチング回路225が最下位ビットである。また、前記N側アクティブグランドクランプ回路部24においては、前記第一N側アクティブグランドクランプ回路241が最上位ビットであり、前記第五N側アクティブグランドクランプ回路245が最下位ビットである。
前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24に入力される制御信号と出力電圧との関係について図15に基づいて説明する。前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させた場合、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる場合の出力電圧と絶対値が等しくて反対の符号(負)の出力電圧が得られ、図15に示すように、入力される制御信号と出力電圧との関係が線形になる。
以上のような出力電圧が得られる本例のマルチレベルパルサー11によれば、所定の制御信号を入力することにより、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。例えば、前記超音波振動子Eに正弦波の電圧を供給する場合、先ず前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる。この時、前記送波部5からの制御信号として、「00000」、「00001」、・・・、「11110」、「11111」を順に出力した後、「11110」、「11101」、・・・、「00000」を出力して、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる。次に、前記N側スイッチング回路部22及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させる。この時も、上記と同様に、前記送波部5からの制御信号として、「00000」、「00001」、・・・、「11110」、「11111」を順に出力した後、「11110」、「11101」、・・・、「00000」を出力する。
以上説明した本例の超音波振動子駆動回路10によれば、A級アンプを用いないので、従来と比べて消費電力を小さくすることができ、またIC化も容易で安価に抑えることができる。
次に、第一実施形態の変形例について説明する。先ず、第一変形例について図16及び図17に基づいて説明する。この第一変形例では、前記送波部5から出力される制御信号を、LUT(Look Up Table)30においてテーブル変換して前記マルチレベルパルサー11に対して出力する。前記LUT27は、本発明における補正手段の実施の形態の一例である。
前記LUT27においては、所望の出力電圧が得られるようにテーブル変換が行なわれる。例えば、前記トランジスタQ1〜Q20のオン抵抗の値が、前記マルチレベルパルサー11に入力される制御信号と出力電圧との関係が線形にならないような値であっても、線形の出力電圧が得られるように、前記LUT27によってテーブル変換を行なう。具体的に説明すると、例えば前記トランジスタQ1〜Q20において、X≠Yであるとする。この場合、前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させた時に、前記LUT27においてテーブル変換を行なわなかった場合には、図17において曲線Cで示すような出力電圧が得られるとする。前記送波部5から制御信号「10000」(10進数では16)が出力された場合、曲線Cにおいて出力電圧はVo1となっている。しかし、出力電圧として線形の電圧を得たい場合(直線L)、制御信号「10000」が出力される時に得られるべき出力電圧はVo2である。曲線Cにおいて、出力電圧がVo2になるのは、送波部5からの制御信号が「01010」(10進数では10)である。従って、前記送波部5から出力された制御信号が「10000」である場合、前記LUT27においてテーブル変換を行なって、このLUT27から制御信号「01010」を出力する。
ちなみに、この第一変形例において、前記送波部5から出力された制御信号に基づいて、所望の出力電圧となる制御信号が算出されるような関数が設定された補正計算機を、前記LUT27の代わりに用いてもよい。
次に、第二変形例について説明する。この第二変形例における前記第一P側スイッチング回路211について図18に基づいて説明する。この第二変形例においては、前記第一P側スイッチング回路211は、前記トランジスタQ1よりもオン抵抗が小さいサブトランジスタQ1′,Q1′′が、前記トランジスタQ1と並列にサブアレーとして接続されている。前記サブトランジスタQ1′,Q1′′のオン抵抗は、前記トランジスタQ1のオン抵抗に対して10分の1程度になっている(サブアレー構造)。前記サブトランジスタQ1′,Q1′′は、本発明における補正手段の実施の形態の一例である。
この第二変形例の前記第一P側スイッチング回路211においては、初期状態で前記サブトランジスタQ1′を、前記トランジスタQ1と同様の動作でこのトランジスタQ1と同時に動作させる。すなわち、前記トランジスタQ1をオンにする時には、前記サブトランジスタQ1′も同時にオンにし、また前記トランジスタQ1をオフにする時には、前記サブトランジスタQ1′も同時にオフにする。
そして、上記のように前記トランジスタQ1及び前記サブトランジスタQ1′を同時に動作させた時に得られる出力電圧が、所望の電圧になっていない場合は、所望の電圧になるように、前記サブトランジスタQ1′′を前記トランジスタQ1及び前記サブトランジスタQ1′と同時に同様の動作をさせるようにするか、前記サブトランジスタQ1′を動作させないようにする。これにより、前記第一P側スイッチング回路部21の合成インピーダンスを調節することができる。従って、前記トランジスタQ1のオン抵抗が製造上ばらついても、前記第一P側スイッチング回路211が所望の合成インピーダンスとなって所望の出力電圧を得ることが可能になる。
以上前記第一P側スイッチング回路211について説明したが、他の前記各P側スイッチング回路212〜215についても、前記第一P側スイッチング回路と同様のサブアレー構造になっている。また、前記各N側スイッチング回路221〜225についても、前記第一P側スイッチング回路211と同様のサブアレー構造になっている。
また、前記各P側スイッチング回路211〜215の代わりに、前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235を前記サブアレー構造で構成してもよい。さらに、前記各N側スイッチング回路221〜225の代わりに、前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245をサブアレー構造で構成してもよい。このように、前記各アクティブグランドクランプ回路231〜235及び前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245をサブアレー構造で構成することにより、これら前記各アクティブグランドクランプ回路231〜235及び前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245のインピーダンスを所望のインピーダンスとすることができ、所望の出力電圧を得ることが可能になる。
次に、第三変形例について説明する。この第三変形例では、前記第一P側アクティブグランドクランプ回路231及び前記第一N側アクティブグランドクランプ回路241を常にオフ状態にする。これにより、前記第一P側アクティブグランドクランプ回路231及び前記第一N側アクティブグランドクランプ回路241での電力消費がなくなり、省電力化を図ることができる。
この第三変形例において、例えば前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる場合の出力電圧Voを求めると、例えば送波部5からの制御信号が「00001」である場合、前記P側スイッチング回路部21の合成インピーダンスRS及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23の合成インピーダンスRGは、RS=16Xであり、RG=(7/8)Yである。従って、これらを(式1)に代入すると、Vo=(1/15)HVが得られる。
また、前記送波部5からの制御信号が「00010」である場合、RS=8X、RG=(16/13)Yなので、これらを(式1)に代入すると、Vo=(2/15)HVが得られる。以上より、制御信号「00000」〜「01111」までは、図19に示すように、上記実施形態と比べて出力電圧が大きくなる。ちなみに、図19において、破線は上記実施形態の出力電圧を示している。
また、前記送波部5からの制御信号が「10000」である場合、RS=X、RG=(16/15)Yであるので、これらを(式1)に代入すると、Vo=(16/31)HVが得られ、制御信号「01111」よりも出力電圧が低くなる。そして、制御信号「10000」以降「11111」までは、上記実施形態と出力電圧が等しくなる。
この第三変形例では、以上のような出力電圧が得られるので、制御信号「10000」〜「11111」は用いず、制御信号「00000」〜「01111」を用いて前記P側スイッチング回路部21及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23、前記N側スイッチング回路部22及び前記Nアクティブグランドクランプ回路部24を動作させる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について図20〜図22に基づいて説明する。ただし、前記第一実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第二実施形態の超音波振動子駆動回路10のマルチレベルパルサー30は、Bモードやドプラモードなどの送信モードに応じて前記電源部12の電源電圧±HV1又は電源電圧±HV2のいずれかと接続される。ちなみに、±HV1は最大電圧であり、例えばBモード用の電源電圧として用いられる。一方、±HV2は±HV1と零電圧との間の中間電圧であり、例えばドプラモード用の電源電圧として用いられる。
具体的に説明すると、本例のマルチレベルパルサー30は、図20に示すように、電源電圧+HV1と前記出力ライン20との間にP側最大電圧スイッチング回路部31が接続され、電源電圧+HV2と前記出力ライン20との間にP側中間電圧スイッチング回路部32が接続されている。すなわち、本例のマルチレベルパルサー30は、正電圧側のスイッチング回路部を二組備えている。また、前記出力ライン20とグランドとの間には、前記P側アクティブグランドクランプ回路部23が接続されている。
前記P側最大電圧スイッチング回路部31は、特に図示しないが第一実施形態における前記P側スイッチング回路部21と同一の構成になっており、複数のスイッチング回路からなる。このP側最大電圧スイッチング回路部31にも前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。前記P側最大電圧スイッチング回路部31に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部25によって反転されて前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力される。
一方、前記P側中間電圧スイッチング回路部32は、図21に示すように、前記P側スイッチング回路部21と同様に五つのスイッチング回路、すなわち第一P側中間電圧スイッチング回路321、第二P側中間電圧スイッチング回路322、第三P側中間電圧スイッチング回路323、第四P側中間電圧スイッチング回路324、第五P側中間電圧スイッチング回路325を有している。これら前記各P側中間電圧スイッチング回路321〜325は、本発明におけるスイッチング回路の実施の形態の一例である。
前記各P側中間電圧スイッチング回路321〜325は、それぞれトランジスタQ21,Q22,Q23,Q24,Q25及びダイオードD11,D12,D13,D14,D15を有している。そして、第一実施形態と同様に、前記トランジスタQ21のオン抵抗はX(Ω)、前記トランジスタQ22のオン抵抗は2X(Ω)、前記トランジスタQ23のオン抵抗は4X(Ω)、前記トランジスタQ24のオン抵抗は8X(Ω)、前記トランジスタQ25のオン抵抗は16X(Ω)になっている。
前記各ダイオードD11〜D15にあっては、アノード側に前記各トランジスタQ21〜Q25が接続され、カソード側に前記出力ライン20が接続されている。
ここで、前記P側最大電圧スイッチング回路部31及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させた時には、前記出力ライン20の電圧(出力電圧)が前記電源電圧+HV2よりも高くなる場合がある。このような場合に前記トランジスタQ21〜Q25を保護するため、前記ダイオードD11〜D15が設けられている。
前記各P側中間電圧スイッチング回路321〜325の前記各トランジスタQ21〜Q25にも、前記送波部5からの制御信号が入力される。前記各P側中間電圧スイッチング回路部321〜325に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部25によって反転されて前記P側アクティブグランドクランプ回路部23に入力される。
電源電圧−HV1と前記出力ライン20との間にはN側最大電圧スイッチング回路部33が接続され、電源電圧−HV2と前記出力ライン20との間にN側中間電圧スイッチング回路部34が接続されている。すなわち、本例のマルチレベルパルサー30は、負電圧側のスイッチング回路部を二組備えている。また、前記出力ライン20とグランドとの間には、前記P側アクティブグランドクランプ回路部23が接続されている。
前記N側最大電圧スイッチング回路部33は、特に図示しないが第一実施形態における前記N側スイッチング回路部23と同一の構成になっている。このN側最大電圧スイッチング回路部33にも前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。前記N側最大電圧スイッチング回路部33に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部26によって反転されて前記N側アクティブグランドクランプ回路部24に入力される。
一方、前記N側中間電圧スイッチング回路部34は、図22に示すように、前記N側スイッチング回路部22と同様に五つのスイッチング回路、すなわち第一N側中間電圧スイッチング回路341、第二N側中間電圧スイッチング回路342、第三N側中間電圧スイッチング回路343、第四N側中間電圧スイッチング回路344、第五N側中間電圧スイッチング回路345からなる。これら各N側中間電圧スイッチング回路341〜345は、本発明におけるスイッチング回路の実施の形態の一例である。
前記各N側中間電圧スイッチング回路341〜345は、それぞれトランジスタQ26,Q27,Q28,Q29,Q30及びダイオードD16,D17,D18,D19,D20を有している。そして、第一実施形態と同様に、前記トランジスタQ26のオン抵抗はX(Ω)、前記トランジスタQ27のオン抵抗は2X(Ω)、前記トランジスタQ28のオン抵抗は4X(Ω)、前記トランジスタQ29のオン抵抗は8X(Ω)、前記トランジスタQ30のオン抵抗は16X(Ω)になっている。
前記各ダイオードD16〜D20にあっては、アノード側に前記出力ライン20が接続され、カソード側に前記各トランジスタQ26〜Q30が接続されている。ちなみに、前記ダイオードD16〜D20も、前記トランジスタQ26〜Q30を保護するために設けられている。
前記各N側中間電圧スイッチング回路341〜345にも、前記送波部5からの制御信号が入力される。前記各N側中間電圧スイッチング回路部341〜345に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部26によって反転されて前記N側アクティブグランドクランプ回路部24に入力される。
本例のマルチレベルパルサー30においては、前記電源電圧±HV1を用いる場合、前記超音波振動子Eに正の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記P側最大電圧スイッチング回路部31及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる。また、前記超音波振動子Eに負の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記N側最大電圧スイッチング回路部33及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させる。これにより、第一実施形態と同様に、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。
一方、前記電源電圧±HV2を用いる場合、前記超音波振動子Eに正の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記P側中間電圧スイッチング回路部32及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる。また、前記超音波振動子Eに負の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記N側中間電圧スイッチング回路部34及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させる。これにより、第一実施形態と同様に、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について図23に基づいて説明する。ただし、前記各実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第三実施形態の超音波振動子駆動回路10のマルチレベルパルサー40は、前記電源部12の電源電圧が+HVのみで、正負両方の電圧を前記超音波振動子Eに供給できる回路である。具体的に説明すると、本例のマルチレベルパルサー40は、図23に示すように中間タップ付のトランスTを備えている。このトランスTの一次側の一端には一次側第一出力ライン41が接続され、他端には一次側第二出力ライン42が接続されている。
前記電源電圧+HVと前記一次側第一出力ライン41との間には、P側スイッチング回路部43が接続されている。また、前記一次側第一出力ライン41とグランドとの間には、前記P側アクティブグランドクランプ回路部44が接続されている。
前記P側スイッチング回路部43は、特に図示しないが、第二実施形態における前記P側中間電圧スイッチング回路部32と同一の構成になっており、トランジスタとダイオードとが直列に接続されたスイッチング回路を五つ有している。また、前記P側アクティブグランドクランプ回路部44は、特に図示しないが第一実施形態の前記P側アクティブグランドクランプ回路部23と同一の構成になっており、ダイオードとトランジスタとが直列に接続されたアクティブグランドクランプ回路を五つ有している。
前記P側スイッチング回路部43にも前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。そして、前記P側スイッチング回路部43に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部25によって反転されて前記P側アクティブグランドクランプ回路部44に入力される。
前記電源電圧+HVと前記一次側第二出力ライン42との間には、前記N側スイッチング回路部45が接続されている。さらに、前記一次側第二出力ライン42とグランドとの間には、前記N側アクティブグランドクランプ回路部46が接続されている。
前記N側スイッチング回路部45は、特に図示しないが、第二実施形態における前記P側中間電圧スイッチング回路部32と同一の構成になっており、トランジスタとダイオードが直列に接続された回路を五つ有する。また、前記N側アクティブグランドクランプ回路部46は、特に図示しないが第一実施形態の前記P側アクティブグランドクランプ回路部23と同一の構成になっている。
前記N側スイッチング回路部45にも前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。そして、前記N側スイッチング回路部45に入力される5ビットの制御信号は、前記反転部26によって反転されて前記N側アクティブグランドクランプ回路部46に入力される。
前記トランスTの二次側の一端には二次側出力ライン47が接続され、また前記トランスTの二次側の他端はグランドに接続されている。そして、前記二次側出力ライン47には、前記超音波振動子Eが接続されている。この二次側出力ライン47、前記一次側第一出力ライン41及び前記一次側第二出力ライン42は、本発明における出力ラインの実施の形態の一例である。
本例のマルチレベルパルサー40においても、前記超音波振動子Eに正の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様に制御信号を出力し、前記P側スイッチング回路部43及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部44を動作させる。また、前記超音波振動子Eに負の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様に制御信号を出力し、前記N側スイッチング回路部45及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部46を動作させる。これにより、第一、第二実施形態と同様に、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。
(第四実施形態)
次に、第四実施形態について図24に基づいて説明する。ただし、前記各実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
第四実施形態の超音波振動子駆動回路10のマルチレベルパルサー50は、第二実施形態と同様に、異なる電源電圧+HV1,+HV2のいずれかと接続されるとともに、第三実施形態と同様に前記トランスTを備えていて正負両方の電圧を前記超音波振動子Eに供給できる回路である。
具体的に説明すると、本例のマルチレベルパルサー50は、図24に示すように、前記電源電圧+HV1と前記一次側第一出力ライン41との間には、P側最大電圧スイッチング回路部51が接続され、前記電源電圧+HV2と前記一次側第一出力ライン41との間には、P側中間電圧スイッチング回路部52が接続されている。すなわち、本例のマルチレベルパルサー50は、第二実施形態と同様に正電圧側のスイッチング回路部を二組備えている。また、前記一次側第一出力ライン41とグランドとの間には、P側アクティブグランドクランプ回路部53が接続されている。
前記P側最大電圧スイッチング回路部51及び前記P側中間電圧スイッチング回路部52は、特に図示しないが、第三実施形態における前記P側スイッチング回路部43と同一の構成になっている(すなわち、第二実施形態における前記P側中間電圧スイッチング回路部32と同一の構成)。また、前記P側アクティブグランドクランプ回路部53は、特に図示しないが、第三実施形態における前記P側アクティブグランドクランプ回路部44と同一の構成になっている(すなわち、第一実施形態の前記P側アクティブグランドクランプ回路部23と同一の構成)。
前記P側最大電圧スイッチング回路部51及び前記P側中間電圧スイッチング回路部52には、前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。前記P側最大電圧スイッチング回路部51又は前記P側中間電圧スイッチング回路部52に入力される制御信号は、前記反転部25によって反転されて前記P側アクティブグランドクランプ回路部53に入力される。
前記電源電圧+HV1と前記一次側第二出力ライン42との間には、N側最大電圧スイッチング回路部54が接続され、前記電源電圧+HV2と前記一次側第二出力ライン42との間には、N側中間電圧スイッチング回路部55が接続されている。すなわち、本例のマルチレベルパルサー50は、第二実施形態と同様に負電圧側のスイッチング回路部を二組備えている。また、前記一次側第二出力ライン42とグランドとの間には、N側アクティブグランドクランプ回路部56が接続されている。
前記N側最大電圧スイッチング回路部54及び前記N側中間電圧スイッチング回路部55は、特に図示しないが、第三実施形態における前記N側スイッチング回路部45と同一の構成になっている(すなわち、第二実施形態における前記P側中間電圧スイッチング回路部32と同一の構成)。また、前記N側アクティブグランドクランプ回路部56は、特に図示しないが、第三実施形態における前記N側アクティブグランドクランプ回路部46と同一の構成になっている(すなわち、第一実施形態の前記P側アクティブグランドクランプ回路部23と同一の構成)。
前記N側最大電圧スイッチング回路部54及び前記N側中間電圧スイッチング回路部55には、前記送波部5からの5ビットの制御信号が入力される。前記N側最大電圧スイッチング回路部54又は前記N側中間電圧スイッチング回路部55に入力される制御信号は、前記反転部26によって反転されて前記N側アクティブグランドクランプ回路部56に入力される。
本例のマルチレベルパルサー50においても、前記電源電圧+HV1を用いる場合、前記超音波振動子Eに正の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記P側最大電圧スイッチング回路部51及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部53を動作させる。また、前記超音波振動子Eに負の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記N側最大電圧スイッチング回路部54及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部56を動作させる。これにより、第一実施形態と同様に、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。
一方、前記電源電圧+HV2を用いる場合、前記超音波振動子Eに正の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記P側中間電圧スイッチング回路部52及び前記P側アクティブグランドクランプ回路部53を動作させる。また、前記超音波振動子Eに負の電圧を供給する時には、前記送波部5から第一実施形態と同様にして制御信号を出力して前記N側中間電圧スイッチング回路部55及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部56を動作させる。これにより、第一実施形態と同様に、所望の波形を有する電圧を前記超音波振動子Eに供給することができる。
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、前記各トランジスタQ1〜Q30にあって、基準となるオン抵抗の2倍(nは自然数)の抵抗値となっている必要はなく、基準となるオン抵抗の1.8〜2.2倍(nは自然数)に設定されていればよい。
また、第一実施形態で説明した各変形例は、第二〜第四実施形態においても同様に適用することができる。
また、図6に示すP側アクティブグランドクランプ回路部23及び図7に示すN側アクティブグランドクランプ回路部24を用いた場合、前記出力ライン20の出力電圧は、前記ダイオードD5,D10による残留電位が接地電位に重畳された電圧となる。そこで、このような残留電位を含まない接地電位とするために、前記各P側アクティブグランドクランプ回路231〜235(第三、第四実施形態における前記P側アクティブグランドクランプ回路部44,53及び前記N側アクティブグランドクランプ回路部46,56を構成する場合を含む)のうちのいずれかの回路、及び前記各N側アクティブグランドクランプ回路241〜245のうちのいずれかの回路を、pチャネル型FETとnチャネル型FETとを直列接続して構成してもよい。例えば、図25に示すように、pチャネル型FETで構成されるトランジスタQ15′とnチャネル型FETで構成されるQ15′′とを直列接続した回路で第五P側アクティブグランドクランプ回路235′を構成し、また図26に示すようにpチャネル型FETで構成されるトランジスタQ20′とnチャネル型FETで構成されるQ20′′とを直列接続した回路で第五N側アクティブグランドクランプ回路245′を構成してもよい。
前記P側アクティブグランドクランプ回路部23を動作させる場合において、前記トランジスタQ15′,Q15′′は、同期してオンオフさせる。また、前記N側アクティブグランドクランプ回路部24を動作させる場合において、前記トランジスタQ20′,Q20′′は、同期してオンオフさせる。これにより、前記出力ライン20の出力電圧を残留電位を含まない接地電位にすることができる。
また、前記各実施形態において、前記出力ライン20の出力電圧を接地電位にする際に、前記P側アクティブグランドクランプ回路部23,44,53を構成する前記各回路のうちのいずれかと、前記N側アクティブグランドクランプ回路部24,46,56を構成する前記各回路のうちのいずれかとを共にオンするようにしてもよい。これにより、前記出力ライン20の出力電圧が接地電位になる時に、電圧のオーバーシュートを抑制することができる。
5 送波部(制御信号出力部)
10 超音波振動子駆動回路
20 出力ライン
27 LUT
41 一次側第一出力ライン(出力ライン)
42 一次側第二出力ライン(出力ライン)
47 二次側出力ライン(出力ライン)
211 第一P側スイッチング回路(スイッチング回路)
212 第二P側スイッチング回路(スイッチング回路)
213 第三P側スイッチング回路(スイッチング回路)
214 第四P側スイッチング回路(スイッチング回路)
215 第五P側スイッチング回路(スイッチング回路)
221 第一N側スイッチング回路(スイッチング回路)
222 第二N側スイッチング回路(スイッチング回路)
223 第三N側スイッチング回路(スイッチング回路)
224 第四N側スイッチング回路(スイッチング回路)
225 第五N側スイッチング回路(スイッチング回路)
231 第一P側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
232 第二P側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
233 第三P側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
234 第四P側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
235,235′ 第五P側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
241 第一N側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
242 第二N側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
243 第三N側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
244 第四N側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
245,245′ 第五N側アクティブグランドクランプ回路(グランドクランプ回路)
321 第一P側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
322 第二P側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
323 第三P側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
324 第四P側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
325 第五P側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
341 第一N側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
342 第二N側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
343 第三N側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
344 第四N側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
345 第五N側中間電圧スイッチング回路(スイッチング回路)
Q1〜Q30,Q15′,Q15′′,Q20′,Q20′′ トランジスタ
Q1′,Q1′′ サブトランジスタ

Claims (12)

  1. 超音波振動子と接続される出力ラインと、
    電源部と前記出力ラインとの接続をオンオフする複数のスイッチング回路と、
    前記出力ラインとグランドとの接続をオンオフする複数のグランドクランプ回路と、
    前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路をオンオフさせる制御信号を出力する制御信号出力部と、を備え、
    前記各スイッチング回路のインピーダンスが異なるとともに、前記各グランドクランプ回路のインピーダンスが異なる
    ことを特徴とする超音波振動子駆動回路。
  2. 前記複数のスイッチング回路は互いに並列に接続され、
    また、前記複数のグランドクランプ回路は互いに並列に接続されるとともに、前記超音波振動子とも並列に接続され、
    さらに、前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路は、互いに直列に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の超音波振動子駆動回路。
  3. 出力ラインの電圧が前記制御信号に対して線形性を有するように、前記各スイッチング回路及び前記グランドクランプ回路のインピーダンスが設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波振動子駆動回路。
  4. 前記各スイッチング回路のインピーダンス及び前記各グランドクランプ回路のインピーダンスは、基準となる前記スイッチング回路のインピーダンス及び基準となる前記グランドクランプ回路のインピーダンスに対して、1.8〜2.2倍(nは自然数)に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  5. 前記複数のスイッチング回路のうちのいずれかのスイッチング回路のインピーダンスと、前記複数のグランドクランプ回路のうちのいずれかのグランドクランプ回路のインピーダンスとが等しいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  6. 前記複数のスイッチング回路におけるインピーダンスの大きさの順序と、前記複数のグランドクランプ回路におけるインピーダンスの大きさの順序とが互いに等しい前記スイッチング回路及び前記グランドクランプ回路について、一方がオンになるとともに他方がオフになるように、前記制御部が制御信号を出力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  7. 前記出力ラインの電圧を所望の電圧にするための補正手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  8. 前記補正手段は、前記制御信号出力部から出力された制御信号を、所望の出力電圧が得られる制御信号とし、該制御信号を前記各スイッチング回路及び前記各グランドクランプ回路に出力するルックアップテーブル又は補正計算機により構成されることを特徴とする請求項7に記載の超音波振動子駆動回路。
  9. 前記スイッチング回路のスイッチング素子としてトランジスタを備え、
    前記補正手段は、前記トランジスタと並列にサブアレーとして接続されて該トランジスタよりもオン抵抗が小さいサブトランジスタにより構成される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  10. 前記複数のグランドクランプ回路のうち、少なくとも一つの回路が常にオフ状態になることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  11. インピーダンスが異なる複数の前記スイッチング回路からなるスイッチング回路部を複数組備え、該各スイッチング回路部に、超音波の送信モードに応じた異なる電源電圧が入力されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の超音波振動子駆動回路。
  12. 請求項1〜11に記載の超音波振動子駆動回路を備えることを特徴とする超音波診断装置。
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