JP7370506B1 - 半導体レーザモジュール、および光通信装置 - Google Patents

半導体レーザモジュール、および光通信装置 Download PDF

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Abstract

半導体レーザ素子(1)、前記半導体レーザ素子(1)から出力されるレーザ光が入射される入力導波路(21)と、この導波路を複数の出力導波路(23a、23b)に分岐する分岐部(22)と、を備え、前記複数の出力導波路(23a、23b)の各出力導波路(23a、23b)からレーザ光が出力される、誘電体で構成する光分岐基板(2)、前記複数の出力導波路(23a、23b)から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ(3a、3b)、を備える半導体レーザモジュール。

Description

本願は、半導体レーザモジュール、および光通信装置に関するものである。
通信速度の高速化に対応するため、Co-packaged opticsという方式が提案されている(例えば特許文献1)。Co-packaged opticsでは、中心ユニット(Co-packaged chip)内のASIC(Application Specific Integrated Circuit)の温度上昇による半導体レーザの特性劣化を抑制するため、Co-packaged chipから離れた位置に半導体レーザモジュールを設け、半導体レーザモジュールからの出力光を、光ファイバを通して、Co-packaged chip内のPIC(Photonic Integrated Circuit)に結合する。
欧州特許出願公開第3979524号明細書 特開2002-244078号公報
Co-packaged opticsでは、半導体レーザモジュールとPICの光学的な結合に光ファイバを用いるため、光ファイバの損傷閾値以上の光を利用できない。したがって、光ファイバの損傷閾値以上の光出力を持つ半導体レーザ素子を使用する場合、半導体レーザモジュール内で光を分岐し、光強度を落としてから光ファイバに結合する必要がある。光を分岐する方法として、例えば特許文献2のように空間光学系を用いる方法があるが、空間光学系によって半導体レーザモジュールが大型化するという課題が生じる。
本願は、上記の課題を解決するためになされたものであり、半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が、光ファイバの損傷閾値を超える光強度を有する場合であっても、光ファイバが損傷せず、小型化が可能な半導体レーザモジュールを提供することを目的としている。
本願に開示される半導体レーザモジュールは、半導体レーザ素子、
前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、を備えるものである。
本願によれば、半導体レーザから出力されるレーザ光が、光ファイバの損傷閾値を超える光強度を有する場合であっても、光ファイバが損傷せず、小型化が可能な半導体レーザモジュールが得られる。
実施の形態1による半導体レーザモジュールの構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の構成を示す図2AのA-A位置での断面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の構成を示す図2AのB-B位置での断面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の構成を示す図2AのC-C位置での断面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の別の構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のさらに別の構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のさらに別の構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のさらに別の構成を示す平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のレーザ光の入射部分の構成の一例を示す拡大斜視図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のレーザ光の入射部分の構成の別の例を示す拡大平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のレーザ光の入射部分の構成のさらに別の例を示す拡大平面図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の図9AのA-A位置での断面図によりレーザ光の結合の様子を示す模式図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板のレーザ光の出力部分に回折格子構造を用いて出力光を光ファイバに結合する様子を拡大断面図により示す模式図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールのさらに別の構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの図10Aにおける半導体レーザ素子の光軸を含む断面図によりレーザ光の結合の様子を示す模式図である。 実施の形態1による図10Aおよび図10Bの構成の半導体レーザモジュールの半導体レーザ素子の活性層を含む拡大断面図によりレーザ光の結合の様子を示す模式図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の光ファイバとの結合部分の構成の一例を示す拡大斜視図である。 実施の形態1による半導体レーザモジュールの光分岐基板の出力部分の構成の別の一例を示す平面図である。 実施の形態2による半導体レーザモジュールの構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態3による半導体レーザモジュールの構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態4による半導体レーザモジュールの構成を示す模式的な斜視図である。 実施の形態5による光通信装置の概略構成を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による半導体レーザモジュール100の構成を示す模式的な斜視図である。半導体レーザモジュール100は、少なくとも半導体レーザ素子1と、板状の誘電体で形成された光分岐基板2と、2本の光ファイバ3a、3bを有する。半導体レーザ素子1と光ファイバ3a、3bの間に光分岐基板2が配置される。半導体レーザモジュール100では、半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光が光分岐基板2の入力導波路21に光学的に結合され、分岐部22において2つの出力導波路23a、23bに分岐され、出力導波路23aおよび23bから出力されるレーザ光が、それぞれ光ファイバ3aおよび光ファイバ3bに光学的に結合される。後述のように、出力導波路の数、および光ファイバの数は、2に限らず、2以上であればよい。
半導体レーザ素子1は、電流を印加することでレーザ発振を生じるデバイスである。すなわち、半導体レーザ素子1はレーザ光を出力する素子である。半導体レーザ素子1として、分布帰還型レーザ、外部共振器型レーザ、フォトニック結晶レーザ、フォトニック結晶面発光レーザなどの各種レーザ構造の素子を用いることができる。光分岐基板2は、レーザ光の損傷閾値が光ファイバ3aおよび光ファイバ3bの損傷閾値に比較して高い閾値を有するように構成する。したがって、半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光の光強度が、光ファイバ3aあるいは光ファイバ3bの損傷閾値以上であったとしても、光分岐基板2で光ファイバの損傷閾値未満に光を分岐することで、光ファイバ3aおよび光ファイバ3bを損傷することなく光結合が可能である。
光分岐基板2は、半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光を受け、複数の導波路に分岐し、複数の光ファイバに光学的に結合する部材である。図2A~2Dに光分岐基板2の詳細な構成を示す。図2Aは光分岐基板2の平面図、図2Bは図2AのA-A位置での断面図、図2Cは図2AのB-B位置での断面図、図2Dは図2AのC-C位置での断面図である。図2Aに示すように、光分岐基板2には、入力導波路21と、分岐部22と、分岐部22で分岐された2つの出力導波路23aおよび23bで構成される導波路が形成されている。図2B、図2C、図2Dの各断面図に示すように、光分岐基板2は、SOI(Silicon On Insulator)あるいはSiNのようなSiベースの構造を有する。光分岐基板2の導波路は、SiあるいはSiNなどの板状の誘電体基板20aの表面に形成された、第一誘電体層20b内部に、第一誘電体層20bよりも屈折率が高い第二誘電体材料で形成されている。
光分岐基板2の導波路(図2B、図2Cの入力導波路21、図2Dの出力導波路23aおよび23b)の周囲には、クラッド層となる第一誘電体層20bとして、例えばSiO層(波長1310nmで屈折率約1.45)が設けられる。導波路はこのクラッド層に囲まれた、クラッド層よりも屈折率が高い第二誘電体材料で形成されている。第二誘電体材料として、Si(波長1310nmで屈折率約3.50)あるいはSiN(波長1310nmで屈折率約1.99)が用いられる。導波路を構成する第二誘電体材料とクラッド層となるSiO層との屈折率差によって、Siの導波路であれば、例えば高さ220nm×幅500nm、SiNの導波路であれば、例えば幅400nm×幅1000nmの小型な導波路寸法を用いることができる。また、同様にMMIカプラ、方向性結合器、曲がり導波路等の分岐部についても小型化することが可能となる。したがって、半導体レーザ素子1から出力されるレーザ光の分岐に、光分岐基板2を用いることで、従来のような空間光学系を用いた場合に対して、光分岐部の小型化が可能となる。半導体レーザ素子1からのレーザ光の分岐に、従来のような空間光学系を用いた場合、Co-packaged opticsでの使用が検討されている半導体レーザモジュールの筐体(例えば、QSFP-DD(長さ36mm)あるいはOSFP(長さ75.5mm)など)への搭載が困難であるが、本願で示すように半導体レーザ素子1からのレーザ光の分岐に、光分岐基板2を用いることで、半導体レーザモジュールの筐体への搭載が可能となる。
図2Aでは、1つの入力導波路21が、Y分岐型導波路で構成される分岐部22において2つの出力導波路23aおよび23bに分岐する構成を示している。複数の出力導波路に分岐する構成、すなわち分岐部は図2Aに示す構成に限らず、図3に分岐部22aとして示す1×2 MMI(MultiMode Interference)カプラ、図4に分岐部22bとして示す方向性結合器などを用いることができる。分岐数を3以上、すなわち出力導波路の数を3以上とする場合、分岐部を、図5に分岐部22cとして示すように複数のY分岐導波路を用いて3以上の複数の出力導波路23に分岐する構成、あるいは図6に分岐部22dとして示すように、1×N MMIカプラを用いてN個の出力導波路23に分岐する構成とすることも可能である。もちろん、図2AのY分岐型導波路22、図3の1×2 MMIカプラ22a、あるいは図6の1×N MMIカプラ22d、図4の方向性結合器22bを組み合わせて、3つ以上の出力導波路に分岐するように構成してもよい。分岐数は光強度が光ファイバの損傷閾値未満となる最小分割数となるよう選択することが望ましいが、MPO(Multi-fiber Push On)コネクタのように、複数の光ファイバで構成されるファイバコネクタを用いる場合には、光ファイバ数に合わせて分岐数を設定してもよい。
さらに、半導体レーザ素子1からのレーザ光を光ファイバではなく、光分岐基板2で受ける利点は、導波路の設計自由度にある。例えばシングルモードファイバでは、モードフィールド径が波長1310nmで9.2μmと固定値であるのに対し、光分岐基板2に形成される導波路では、導波路構造を適切に設計することにより、モードフィールド径を調整できる。例えば図7に示すような、光分岐基板2の入射端面34に向かって導波路の幅と高さを変えるスポットサイズ変換器31、あるいは図8に示すような入射端面34近傍に導波路の存在しない窓構造32、を設けることによってモードフィールド径を調整可能である。光分岐基板2の設計によって、モードフィールド径を適切に調整することで、光ファイバに比べて光分岐基板2の入射端面の光密度を低減することができ、光ファイバの損傷閾値よりも高い強度の光を結合することが可能となる。
同様に、出射端面においても、図7に示すスポットサイズ変換器31、あるいは図8に示す窓構造32を設けることによってモードフィールド径を調整可能である。出射端面のモードフィールド径を光ファイバのモードフィールド径に近づけることによって、出力導波路と光ファイバの結合効率を向上することができる。
また、半導体レーザ素子1と光分岐基板2を光学的に結合するために、光分岐基板2に図9A、および図9AのA-A位置での断面図である図9Bに示す回折格子構造41を形成してもよい。半導体レーザ素子1からの入射レーザ光が回折格子構造41に結合されて入力導波路21に伝搬される。この場合、光分岐基板2の上面からレーザ光を入射するため、光分岐基板2の端面からレーザ光を入射する場合に対して、レーザモジュールの小型化が可能となる。なお、図9Cに示すように、回折格子構造41によるレーザ光の結合は、光分岐基板2の出力光をファイバ3に結合する部分にも用いることができる。
さらに、半導体レーザ素子1と光分岐基板2を光学的に結合するために、光分岐基板2上に半導体レーザ素子1を設置し、半導体レーザ素子1の活性層11から染み出すエバネッセント光を用いて、半導体レーザ素子1が出力するレーザ光と入力導波路21を光学的に結合してもよい。この構成を、図10Aの斜視図、半導体レーザ素子1のレーザ光の光軸を含む断面図で示す模式図である図10B、および半導体レーザ素子1の活性層11を含む断面図で示す模式図である図10Cに示す。この構成によれば、光分岐基板2の端面から光を入射する場合、および光分岐基板2に回折格子構造41を形成して結合する場合に対して、半導体レーザ素子1と光分岐基板2の結合効率の向上および半導体レーザモジュールの小型化が可能となる。
光ファイバは、光分岐基板2の出力導波路から出力されるレーザ光を受け、PICに光を導波する構成要素である。光ファイバは、光分岐基板2の出力導波路の位置に合わせて配置される。光ファイバの実装を簡略化するため、光分岐基板2の出射端面に図11に示す溝25を設けてもよい。図11に示すように、溝25に光ファイバ3を設置することで実装を簡略化することが可能となる。
光ファイバは、光分岐基板2の出力導波路と同じ数設ける必要はなく、光分岐基板2の出力導波路の一部を、半導体レーザ素子1の出力モニタ用の出力、あるいは波長モニタ用の出力として使用してもよい。この場合、例えば、図12に示すように、方向性結合器を用いて、光ファイバに結合する出力導波路23aから、出力導波路23aよりも弱い強度の光を出力導波路23cに取り出して、出力モニタ用の出力、あるいは波長モニタ用の出力とする構成にしてもよい。
実施の形態2.
図13は、実施の形態2による半導体レーザモジュール600の模式図である。半導体レーザモジュール600は、少なくとも半導体レーザ素子1と、光分岐基板2と、光ファイバ3aおよび3bと、集光用レンズ4を有する。半導体レーザ素子1と光分岐基板2の間に集光用レンズ4が配置されており、集光用レンズ4と光ファイバ3aおよび3bの間に、入力導波路21、分岐部22、および分岐部22で分岐された出力導波路23aおよび23bを備えた光分岐基板2が配置される。半導体レーザモジュール600では、半導体レーザ素子1からのレーザ光が、集光用レンズ4で集光されたあと入力導波路21に光学的に結合され、分岐部22において、2つの出力導波路23aおよび23bに分岐されたあと、出力導波路23aおよび23bから出力されるレーザ光が、それぞれ光ファイバ3aおよび3bに光学的に結合される。光分岐基板2としては、実施の形態1で説明した、種々の光分岐基板を用いることができ、出力導波路の数も2に限らず、2以上の出力導波路としても良いのは言うまでもない。
集光用レンズ4は、半導体レーザ素子1からのレーザ光を集光し、モードサイズを低減する構成要素である。半導体レーザ素子1からのレーザ光のモードサイズを小さくし、それに合わせて光分岐基板2の導波路構造を適切に設計することによって、半導体レーザ素子1と光分岐基板2の結合効率を向上することができる。
実施の形態3.
図14は、実施の形態3による半導体レーザモジュール700の模式図である。半導体レーザモジュール700は、2つの半導体レーザ素子1aおよび1bと、光分岐基板2aと、4本の光ファイバ3a1、3b1、3a2、3b2を有する。光分岐基板2aは、入力導波路211に続く分岐部221、分岐部221で分岐された出力導波路23a1および23b1で構成される第一分岐ユニット2a1と、入力導波路212に続く分岐部222、分岐部222で分岐された出力導波路23a2および23b2で構成される第二分岐ユニット2a2を備える。半導体レーザ素子1aからのレーザ光が入力導波路211に結合され、出力導波路23a1から出力されるレーザ光が光ファイバ3a1に、出力導波路23b1から出力されるレーザ光が光ファイバ3b1に光学的に結合される。同様に、半導体レーザ素子1bからのレーザ光が入力導波路212に結合され、出力導波路23a2から出力されるレーザ光が光ファイバ3a2に、出力導波路23b2から出力されるレーザ光が光ファイバ3b2に光学的に結合される。図14では、第一分岐ユニット2a1および第二分岐ユニット2a2において、一つの入力導波路が2つの出力導波路に分岐される例を示しているが、出力導波路の数は2つに限らず、3つ以上に分岐される構成でもよいのは言うまでもない。また、図14では、第一分岐ユニット2a1と、第二分岐ユニット2a2が一つの光分岐基板2aに備えられるようにしたが、それぞれ別の光分岐基板に備えられるようにしても良い。この場合、それぞれの光分岐基板の分岐の構成、あるいは入射端面、出射端面の構成は同じである必要は無い。
本実施の形態3による半導体レーザモジュール700は、2つ以上の半導体レーザ素子を備えることで、半導体レーザモジュール700から出力される光強度の総量を増大することができる。
実施の形態4.
図15は、実施の形態4による半導体レーザモジュール800の模式図である。半導体レーザモジュール800は、2つのレーザ光を出力する半導体レーザ素子(半導体レーザアレイ素子)1cと、光分岐基板2aと、4本の光ファイバ3a1、3b1、3a2、3b2を有する。半導体レーザ素子1cと光ファイバの間に光分岐基板2aが配置される。半導体レーザモジュール800における光分岐基板2aは実施の形態3で説明した光分岐基板2aと同様な、第一分岐ユニット2a1と第二分岐ユニット2a2を備える構成となっている。半導体レーザ素子1cから出力される各レーザ光が入力導波路211および212に光学的に結合され、それぞれ2つの出力導波路23a1、23b1、および出力導波路23a2、23b2に分岐されて、それぞれの出力導波路から出力されるレーザ光が、それぞれ光ファイバ3a1、3b1、3a2、3b2に光学的に結合される。図15では、出力されるレーザ光が2つの半導体レーザ素子1cを図示しているが、2つに限らず、3つ以上、すなわち複数のレーザ光が出力される半導体レーザ素子(半導体レーザアレイ)であってもよく、出力されるレーザ光の数に対応して、光分岐基板の入力導波路の数、すなわち分岐ユニットの数を設定すればよい。図15では、第一分岐ユニット2a1および第二分岐ユニット2a2において、一つの入力導波路が2つの出力導波路に分岐される例を示しているが、出力導波路は2つに限らず、3つ以上に分岐される構成でもよいのは言うまでもない。また、図15では、第一分岐ユニット2a1と、第二分岐ユニット2a2が一つの光分岐基板2aに備えられるようにしたが、それぞれ別の光分岐基板に備えられるようにしても良い。この場合、それぞれの光分岐基板の分岐の構成、あるいは入射端面、出射端面の構成は同じである必要は無い。
本実施の形態5による半導体レーザモジュールによれば、2つ以上のレーザ光を出力する半導体レーザ素子1cを備えることで、半導体レーザモジュールから出力される光強度の総量を増大することができる。
実施の形態5.
図16は、実施の形態5による光通信装置900の概略構成図である。光通信装置900は、図16の半導体レーザモジュール91として、実施の形態1から4で説明した、いずれかの半導体レーザモジュールを備える。図16では、半導体レーザモジュール91と光ファイバ92に加え、Co-packaged chip93内のPIC94、ASIC95、PIC94とASIC95をつなぐ電子回路96のみを図示しているが、光通信装置として必要な、その他の部材を備えることもある。光通信装置900では、半導体レーザモジュール91から、複数の光ファイバ92を通して、PIC94に光が伝搬される。従来は、1つの半導体レーザモジュールからPICに伝搬される光強度の総量は光ファイバの損傷閾値によって制限されていたが、本実施の形態の構成であれば、光ファイバの損傷閾値以上の光強度をPICに伝搬することが可能となる。さらに、半導体レーザモジュール91を用いることによって、半導体レーザモジュール内で光を分岐する場合においても、Co-packaged opticsでの使用が検討されている半導体レーザモジュールの筐体(例えば、QSFP-DD(長さ36mm)、OSFP(長さ75.5mm)など)への半導体レーザ素子、光分岐方法(光分岐基板)、光ファイバの搭載が可能となる。
また、本実施の形態の構成によれば、半導体レーザモジュール91とCo-packaged chip93の間を光ファイバ92で接続していることから、半導体レーザモジュール91とCo-packaged chip93の物理的距離を離すことができる。したがって、半導体レーザモジュール91とASIC95の物理的距離を離すことができるため、従来のCo-packaged opticsの目的の一つである、Co-packaged chip93内のASIC95の温度上昇による半導体レーザの特性劣化を抑制する効果も保たれる。
本願には、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1、1a、1b、1c 半導体レーザ素子、2、2a 光分岐基板、3、3a、3b、3a1、3a2、3b1、3b2、92 光ファイバ、4 集光用レンズ、41 回折格子構造、20a 誘電体基板、20b 第一誘電体層、21、211、212 入力導波路、22、22a、22b、22c、22d、221、222 分岐部、23、23a、23b、23a1、23a2、23b1、23b2 出力導波路、25 溝、31 スポットサイズ変換器、32 窓構造、100、600、700、800、91 半導体レーザモジュール、900 光通信装置

Claims (10)

  1. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備え
    前記レーザ光は窓構造を介して前記入力導波路に結合される半導体レーザモジュール。
  2. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備え
    前記入力導波路の前記レーザ光が結合される部分にはスポットサイズ変換器を有する半導体レーザモジュール。
  3. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備えるとともに
    前記入力導波路の入力側に回折格子構造を備え、前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光は、前記回折格子構造に結合されて前記入力導波路に伝搬される半導体レーザモジュール。
  4. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備え
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光はエバネッセント光を有し、このエバネッセント光が前記入力導波路に結合される半導体レーザモジュール。
  5. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備え
    前記光分岐基板の、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力されるそれぞれの位置に溝が設けられ、これらの溝に前記複数の光ファイバの各光ファイバが配置される半導体レーザモジュール。
  6. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備え
    前記複数の光ファイバの各光ファイバの光損傷閾値は、前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光の最大光強度よりも低い値である半導体レーザモジュール。
  7. 前記光分岐基板は、誘電体基板とこの誘電体基板の表面に形成された第一誘電体層を含み、前記入力導波路、前記分岐部、前記出力導波路のそれぞれの導波路は、前記第一誘電体層の屈折率よりも高い屈折率の第二誘電体材料により前記第一誘電体層の内部に形成された請求項に記載の半導体レーザモジュール。
  8. 前記第一誘電体層の材料はSiO2であり、前記第二誘電体材料は、SiまたはSiNである請求項に記載の半導体レーザモジュール。
  9. 請求項1からのいずれか1項に記載の半導体レーザモジュールを備えた光通信装置。
  10. 半導体レーザ素子、
    前記半導体レーザ素子から出力されるレーザ光が結合される入力導波路と、この入力導波路を複数の出力導波路に分岐する分岐部と、を備え、前記複数の出力導波路の各出力導波路からレーザ光が出力され、誘電体で構成される光分岐基板、
    前記複数の出力導波路から出力される複数のレーザ光の各レーザ光がそれぞれ結合される複数の光ファイバ、
    を備えた半導体レーザモジュールを備えた光通信装置。
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JP2003329896A (ja) 2002-05-14 2003-11-19 Precise Gauges Co Ltd 光学部品の調芯方法及びその装置
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