JP7370306B2 - 防音装置 - Google Patents
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Description
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
始めに、本発明の第1の実施の形態に係る防音室の構造について、図1~図5を参照して説明する。
図1は、防音室1の全体構成例を示す外観斜視図である。
図2は、天井パネル13a~13cを取り除いた防音室1の構成例を示す外観斜視図である。
図3は、防音室1の側面パネル11a~11m、連結ジョイナー12a~12kの配置例を示す上面図である。なお、図3に示す防音室1では、天井パネル13及び天井ジョイナー14の記載を省略している。
第2防音壁(側面パネル11b,11c)は、第1防音壁の他端を起点とする設置位置42に一端が設置され、第1の方向(-Y方向)に対してほぼ垂直な第2の方向(+X方向)に他端が設置される。
第6防音壁(側面パネル11m)は、第5防音壁の他端を起点とする設置位置46に一端が設置され、第2の方向(+X方向)に他端が設置される。
放音空間31は、第1防音壁、第2防音壁、第3防音壁、及び第4防音壁の一部で囲まれる空間である。例えば、側面パネル11a~11gによって境界が定められた略正方形の空間が放音空間31として用いられる。この放音空間31において、音源の放音が可能になる。
一方、放音空間31を構成する側面パネル11及び天井パネル13から反射した音は、開口部22を経て通路32に漏れ出すが、その大きさはかなり減衰されたものとなる。
また、防音室1の設置スペースは、床10の上面に2畳程度あればよい。このため、防音室1は、使用者自身が防音室1の組み立て、分解、移動することが可能な簡易的な構成としている。
次に、本実施の形態に係る防音室1と、防音室1から側面パネル11mを取り除いた防音室1Aとの防音性能の違いについて、図4と図5を参照して説明する。
図4は、側面パネル11mを取り除いて通路32の開口部21をオープンにした防音室1Aの防音性能を説明するための図である。
図5は、側面パネル11mを設置して通路32の開口部21をクローズにした防音室1の防音性能を説明するための図である。
放音位置Bは、通路32の真ん中付近から+Y方向に向かって演奏者が楽器を放音する位置であり、放音位置Cは、通路32の側面パネル11h付近から-Y方向に向かって演奏者が楽器を放音する位置を表す。
また、防音室1Aの放音位置Cで放音された音は、最小音量で59dB、最大音量で64dBであるが、防音室1の放音位置Cで放音された音は、最小音量で54dB、最大音量で59dBになっている。
放音位置Dは、側面パネル11e、11fの付近から開口部22(-X方向)に向けて演奏者が放音する位置である。
放音位置Eは、放音空間31の中央付近から連結ジョイナー12cに向けて演奏者が放音する位置である。
放音位置Gは、側面パネル11a、11bの付近から連結ジョイナー12aに向けて演奏者が放音する位置である。
このため、演奏者は、連結ジョイナー12aの連結部ではなく、側面パネル11a、11bに向けて10cm~30cmまでベルを近づければ、連結部からの音漏れが減少し、防音効果が上がることが想定される。
ここで、1dbで1.1倍、12dbで4倍、20dbで10倍、40dbで100倍の音量が軽減されることを表す。また、他にも音量計測を行った結果、防音室1の構成とすることで、70dB(例えば、大声での歌唱)の音量が、40dB(例えば、ささやき声、又は静かな住宅地)の音量にまで軽減することが判明した。
また、連結ジョイナー12に沿わせて、伸縮可能な棒(いわゆる突っ張り棒)を床10から天井までの間に設けてもよい。この棒により、側面パネル11及び連結ジョイナー12の傾きを抑制することができる。
次に、設置が容易であり、かつ、防音性能が高いままでも換気又は空調が可能である、本発明の複数の実施の形態に係る防音装置の構成例及び使用例について説明する。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る防音装置の構成例について、図6~図10を参照して説明する。
図6は、防音装置2の全体構成例を示す斜視図である。
防音装置2は、図3に示した防音室1の通路32、又は図4に示した防音室1Aの通路32のいずれかに設置される。
他の遮蔽部材51b~51eについても遮蔽部材51aと同様の構成としている。
図7は、防音装置2の使用例を示す側面図である。
図6に示した防音装置2は、手前側を音源、又は音が流れてくる方向に向け、奥側を空調機3がある方向に向けて配置される。そこで、以下の説明では、図6に示した防音装置2の手前側を「音源側」と呼び、防音装置2の奥側を「空調機側」と呼ぶ。
図7に示すように、空調機3から送風された空気(暖気又は冷気)は、防音装置2の空調機側から防音装置2を通過する。ここで、ベルヌーイの定理より、空気(流体)が通過する流路の面積が狭くなるほど、流路から出る時の空気の速度は、流路に入った時の空気の速度より大きくなることが知られている。
音源側から放音された音は、主遮蔽板52a及び副遮蔽板53aに衝突する。そして、主遮蔽板52aに衝突した音は、音源側に反射するか、主遮蔽板52a,52bの間の空間に流入する。しかし、音は、空気の流入する方向に伝わりにくくなる。このことは、主遮蔽板52b,52cの間、主遮蔽板52c,52dの間、主遮蔽板52d,52eの間についても同様である。
次に、第2の実施の形態に係る防音装置の構成例について、図8を参照して説明する。
図8は、第2の実施の形態に係る防音装置2Aの構成例を示す側面図である。
遮蔽部材61aは、平面部と湾曲部とで構成される部材である。このため、遮蔽部材61aの主遮蔽部は、平面部で形成され、副遮蔽部は、上に凸に湾曲する湾曲部で形成される。平面部の長さは、図6に示した遮蔽部材51aの主遮蔽板52aの長さとほぼ等しくする。遮蔽部材61a~61eの平面部は、例えば、床10(床面)の垂直方向に対して、角度θ2°だけ傾けた状態としている。湾曲部は、副遮蔽板53bを上に凸となるように湾曲させた形状である。遮蔽部材61aの平面部及び湾曲部は一体化した構成としているが、分割された平面部及び湾曲部を防音装置2Aの設置時に接続する構成としてもよい。
次に、第3の実施の形態に係る防音装置の構成例について、図9と図10を参照して説明する。
図9は、第3の実施の形態に係る防音装置2Bの構成例である。特に、図9は、第1の使用例を示す側面図である。
防音装置2Bは、主遮蔽板52a~52eをいずれも床10(床面)の垂直方向に対して、角度θ4°だけ傾けた状態としている。ここで、図9に示した角度θ3°より、図10に示した角度θ4°の方が小さい。このため、図10に示した主遮蔽板52a~52eは、図9に示した主遮蔽板52a~52eより立たせた状態である。そして、空調機側の流路入口58aの面積は、流路変形部材63bにより流路内部に向かうにつれて狭くなる。主遮蔽板52bに対して流路変形部材63bの凸部の高さが最大となる流路内部58bの面積は、最も小さい。そして、音源側の流路出口58cの面積は再び広くなるが、流路入口58aの面積よりは小さい。
例えば、上述した各実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために防音室及び防音装置の構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
Claims (7)
- 複数の遮蔽部と、
複数の前記遮蔽部を、所定の間隔を空けて保持する保持部と、
隣接する2つの前記遮蔽部の間に形成され、空気が流れる流路を変形する流路変形部と、を備え、
前記流路は、空気が流入する流路入口より、空気が流出する流路出口の面積が小さく形成され、かつ前記流路変形部により、前記流路の内部の面積が前記流路入口の面積より小さく変形され、
前記遮蔽部は、主遮蔽部と、副遮蔽部とを有し、
隣接する2つの前記主遮蔽部は、前記流路入口を形成し、
隣接する2つの前記主遮蔽部の一方に前記流路変形部が設けられ、
隣接する2つの前記遮蔽部のうち、一方の前記遮蔽部に設けられる前記副遮蔽部と、他方の前記遮蔽部に設けられる前記主遮蔽部とで、前記流路出口が形成される
防音装置。 - 前記副遮蔽部及び前記流路変形部は、音源が放音した音が前記流路を通過するにあたって、少なくとも1回以上、音が前記副遮蔽部又は前記流路変形部に反射されるように配置される
請求項1に記載の防音装置。 - 前記流路変形部は、前記流路入口から前記流路出口に向けて、前記流路が狭まるように変形させる
請求項2に記載の防音装置。 - 前記主遮蔽部及び前記副遮蔽部は、平板状に形成される
請求項1~3のいずれか一項に記載の防音装置。 - 前記主遮蔽部は、平面部で形成され、
前記副遮蔽部は、上に凸に湾曲する湾曲部で形成される
請求項1~3のいずれか一項に記載の防音装置。 - 複数の前記遮蔽部の傾きを変更可能な傾き変更部を備える
請求項1~5のいずれか一項に記載の防音装置。 - 前記主遮蔽部、前記副遮蔽部及び前記流路変形部には、防音加工が施される
請求項1~5のいずれか一項に記載の防音装置。
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