JP7370283B2 - 投与デバイス及び投与方法 - Google Patents

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Description

本開示は、投与デバイス及び投与方法に関する。
生体の器官を低侵襲で治療するために、器官に経皮的にアクセスする種々の医療デバイスが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2014-87695号公報
肝細胞癌などの腫瘍を経皮的に治療する場合、薬剤、細胞懸濁液などの治療用液体を腫瘍に直接投与することが考えられる。しかし例えば、中空の穿刺針で腫瘍を穿刺して穿刺針を通して治療用液体を投与するといった単純な方法を採用した場合、腫瘍内圧により穿刺部から治療用液体が漏れ、周辺組織に拡散することになる。このように腫瘍に対する治療用液体の滞留性(つまり、局在性)が得られない投与方法では、治療効果が期待できない。
本開示は、肝細胞癌などの腫瘍を経皮的に治療するために、薬剤、細胞懸濁液などの治療用液体を腫瘍に直接、滞留性が得られるように投与することを可能にする投与デバイス及び投与方法を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様としての投与デバイスは、腫瘍を治療するための治療用液体を前記腫瘍に投与するための投与デバイスであって、遠位端に開口を形成する袋状をなすとともに前記開口が広がる展開状態に展開可能であり、且つ前記展開状態で内側に前記腫瘍を収容可能な隔離膜と、展開前の前記隔離膜を経皮的に前記腫瘍に向けて輸送する長尺体と、前記展開状態の前記隔離膜の前記開口を収縮させる収縮機構と、前記隔離膜から前記長尺体を離脱させる離脱機構とを有する。
本開示の一実施形態として、前記収縮機構は、前記開口を閉じるための閉塞部を有する。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、糸で前記開口を締め上げる巾着構造からなる。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、熱によって収縮する材料で構成される。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、前記開口を閉じるように形状を記憶された形状記憶材料で構成され、前記展開状態では前記開口が広がるように付勢される。
本開示の一実施形態として、前記長尺体は内腔を有し、前記隔離膜は前記内腔から出ることで展開する。
本開示の一実施形態として、前記長尺体は、前記隔離膜の内側に前記治療用液体を投与するための投与口を有する。
本開示の一実施形態として、前記隔離膜は、前記隔離膜を展開させる弾性を有する支持体と、前記支持体に支持される膜体とを有する。
本開示の一実施形態として、前記隔離膜の遠位端は、前記腫瘍と周辺組織との間を切裂く環状の先鋭構造を有する。
本開示の第2の態様としての投与方法は、腫瘍を治療するための治療用液体を投与デバイスを用いて前記腫瘍に投与するための投与方法であって、前記投与デバイスは、遠位端に開口を形成する袋状をなす隔離膜と、長尺体と、収縮機構と、離脱機構とを有し、前記投与方法は、前記長尺体によって展開前の前記隔離膜を経皮的に前記腫瘍に向けて輸送する輸送ステップと、前記隔離膜を前記開口が広がる展開状態に展開させ、前記隔離膜の内側に前記腫瘍を収容する展開ステップと、前記収縮機構により前記展開状態の前記隔離膜の前記開口を収縮させ、前記腫瘍を前記隔離膜の内側に保持する収縮ステップと、前記腫瘍を前記隔離膜の内側に保持した状態で、前記離脱機構により前記隔離膜から前記長尺体を離脱させる離脱ステップとを有する。
本開示の一実施形態として、前記収縮機構は、前記開口を閉じるための閉塞部を有し、
前記収縮ステップは、前記閉塞部により前記開口を閉じることで行われる。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、糸で前記開口を締め上げる巾着構造からなり、前記収縮ステップは、前記巾着構造により前記開口を収縮させることで行われる。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、熱によって収縮する材料で構成され、前記収縮ステップは、前記閉塞部に熱を加えることで行われる。
本開示の一実施形態として、前記閉塞部は、前記開口を閉じるように形状を記憶された形状記憶材料で構成され、前記展開ステップは、前記開口が広がるように前記閉塞部を付勢することで行われ、前記収縮ステップは、前記閉塞部に対する付勢を除去することで行われる。
本開示の一実施形態として、前記長尺体は内腔を有し、前記展開ステップは、前記隔離膜を前記内腔から出すことによって展開させることで行われる。
本開示の一実施形態として、前記長尺体は、前記隔離膜の内側に前記治療用液体を投与するための投与口を有し、前記投与方法は、前記腫瘍を前記隔離膜の内側に保持した状態で前記治療用液体を前記投与口から前記隔離膜の内側に投与する投与ステップを有する。
本開示の一実施形態として、前記隔離膜は、前記隔離膜を展開させる弾性を有する支持体と、前記支持体に支持される膜体とを有し、前記展開ステップは、前記支持体の弾性によって前記膜体を展開させることで行われる。
本開示の一実施形態として、前記隔離膜の遠位端は環状の先鋭構造を有し、前記展開ステップは、前記先鋭構造によって前記腫瘍と周辺組織との間を切裂くことで行われる。
本開示の一実施形態として、前記腫瘍は肝細胞癌である。
本開示の一実施形態として、前記治療用液体は細胞懸濁液である。
本開示によれば、肝細胞癌などの腫瘍を経皮的に治療するために、薬剤、細胞懸濁液などの治療用液体を腫瘍に直接、滞留性が得られるように投与することを可能にする投与デバイス及び投与方法を提供することができる。
一実施形態としての投与デバイスの隔離膜の展開前の状態を示す概念図である。 図1に示す状態から隔離膜を展開させたときの状態を示す図である。 図2に示す状態から隔離膜の開口を収縮させたときの状態を示す図である。 図3に示す状態から長尺体を隔離膜から離脱させたときの状態を示す図である。 図1に示す投与デバイスを用いた一実施形態としての投与方法の輸送ステップを示す概念図である。 図5に示す輸送ステップに次ぐ展開ステップを行っている状態を示す図である。 図6に示す展開ステップが完了したときの状態を示す図である。 図7に示す展開ステップに次ぐ収縮ステップを示す図である。 図8に示す収縮ステップに次ぐ投与ステップを示す図である。 図9に示す投与ステップに次ぐ離脱ステップを示す図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について詳細に例示説明する。全図において対応する要素に同一の符号を付している。
図1~図4に示す本実施形態に係る投与デバイス1は、肝臓2に形成された肝細胞癌などの腫瘍2a(図5等参照)を治療するための治療用液体3(図9等参照)を腫瘍2aに投与するためのデバイスである。投与デバイス1は、隔離膜4、長尺体5、収縮機構6、離脱機構7を有している。
隔離膜4は、遠位端4aに開口8を形成する袋状をなしている。隔離膜4は、展開前の状態から開口8が広がる展開状態に展開可能であり、且つ展開状態で内側に腫瘍2aを収容可能である。隔離膜4は、隔離膜4を展開させる弾性を有する支持体9と、支持体9に支持される膜体10とを有している。
支持体9は、軸線Oを中心とする円筒状の基体11と、基体11の遠位端11aから遠位方向A1に延びる複数の弾性部材12とを有している。複数の弾性部材12は周方向Bに並んでいる。基体11は内腔11cを有している。
軸線Oに沿って施術者から遠い側の端部が遠位端であり、その反対側の端部が近位端である。軸線Oに沿って施術者から遠ざかる方向を遠位方向A1といい、その反対方向を近位方向A2という。軸線Oに沿う方向を軸方向Aといい、軸線Oを周回する方向を周方向Bといい、軸線Oと直交する直線に沿う方向を径方向Cという。
各々の弾性部材12は線状であり、展開前の状態では基体11の遠位端11aから遠位方向A1に沿って延び、展開状態では基体11の遠位端11aから遠位方向A1に向けて径方向C外側に傾斜して延びる。弾性部材12は例えば、金属材料又は合成樹脂材料で形成される。弾性部材12は、金属又は合成樹脂の形状記憶材料で形成されてもよい。
膜体10は、治療用液体3を透過させない高分子材料などの材料で形成されている。膜体10は、伸縮性であっても非伸縮性であってもよい。膜体10は、遠位端10aと近位端10bとにそれぞれ開口を形成する筒状をなしている。膜体10の遠位端10aの開口は、隔離膜4の開口8である。膜体10の近位端10bは、基体11の遠位端11aに全周に亘って連なっている。
各々の弾性部材12は、全長に亘って膜体10の内周面又は外周面、或いは膜体10の内部に固着している。各々の弾性部材12は、外部からの拘束を受けている展開前の状態から拘束が解かれると、弾性力によって膜体10を伴って展開し、隔離膜4を図2に示す展開状態にする。
隔離膜4の遠位端4aは、腫瘍2aと周辺組織2bとの間を切裂く環状の先鋭構造4cを有している。つまり、隔離膜4の遠位端4aは、軸線Oを含む断面において、遠位方向A1に向けて先細りする形状を有している。先鋭構造4cは例えば切刃構造である。
長尺体5は、展開前の隔離膜4を経皮的に腫瘍2aに向けて輸送する。長尺体5は、内腔13cを径方向内側に形成する外管13と、内腔13cに配置される内管14とで構成されている。外管13は例えばカテーテルである。外管13及び内管14は例えば合成樹脂材料で形成される。外管13と内管14とは相互に軸方向に移動可能である。外管13及び内管14はいずれも、軸線Oと同心に配置されている。内管14の遠位端14aは、基体11の近位端11b(つまり隔離膜4の近位端4b)に離脱機構7によって離脱可能に接続している。
隔離膜4は、外管13の内腔13cに配置された展開前の状態から、施術者が外管13を内管14に対して相対的に近位方向A2に移動させることにより、外管13の遠位端13aから遠位方向A1に出て、それにより展開する。つまり、各々の弾性部材12は、外管13の内腔13cを形成する内周面により、展開前の状態に拘束される。さらに換言すれば、長尺体5は、展開前の隔離膜4を格納する内腔13cを有している。
内管14は、隔離膜4の内側に治療用液体3を投与するための投与口15(図9参照)を有している。つまり、長尺体5は投与口15を有している。内管14は、投与口15と隔離膜4の内側とを連通させる内腔14cを有している。投与口15は、内管14の近位端14bに設けられている。内管14の近位端14bは、外管13の近位端13b(図9参照)から近位方向に出ている。治療用液体3は、投与口15、内管14の内腔14c、基体11の内腔11cをこの順に通って隔離膜4の内側に供給される。基体11の内腔11cには、逆止弁等の図示しない逆流抑制機構が設けられており、この逆流抑制機構により治療用液体3が基体11の内腔11cを近位方向に流出することが抑制されている。
収縮機構6は、施術者の操作により、展開状態の隔離膜4の開口8を収縮させる。収縮機構6は、開口8を閉じるための閉塞部17を有している。糸16で開口8を締め上げる巾着構造17aを有している。糸16を形成する材料は特に限定されず、例えば合成樹脂であってもよいし、絹などであってもよい。糸16の形状及び構造は、開口8を締め上げることができる限り、特に限定されない。
隔離膜4の遠位端4aには、糸16を案内するために開口8を包囲するように延びる案内経路18が設けられている。案内経路18は糸16を通すための複数のループ18aで構成されている。ループ18aは弾性部材12に設けてもよいし、膜体10に設けてもよい。ループ18aは隔離膜4の外周面又は内周面に設けられている。図1においては糸16と案内経路18の図示を省略している。
糸16は、案内経路18から出て外管13の内腔13c内を近位方向A2に延びる張力伝達部16aを有している。施術者の操作により、張力伝達部16aが近位方向A2に引かれる(図3の白抜き矢印参照)ことで、案内経路18から糸16が引き出されて案内経路18の周方向長さが収縮し、それにより開口8が締め上げられる(図3の太線矢印参照)。糸16は、隔離膜4と内管14の径方向内側に配置されてもよいし、隔離膜4と内管14の径方向外側に配置(したがって、糸16は内管14と外管13の間を通る)されてもよい。
糸16は、開口8を一旦締め上げると、その締め上げ状態を保持する。糸16の張力伝達部16aは例えば、基体11に対して相対的に近位方向A2に移動可能である一方、基体11に対して相対的に遠位方向A1に移動不能に基体11に保持される。糸16の張力伝達部16aは例えば、案内経路18の一方の端部から出た部分に対し、案内経路18の他方の端部からでた部分が巻き回されて結び目を形成する。当該結び目は、案内経路18の前記一方の端部から出た部分が近位方向A2に引かれることで、当該部分に対して相対的に当該部分の長さ方向に移動可能である。当該結び目は、例えば基体11よりも遠位側に形成される。
離脱機構7は、隔離膜4から長尺体5を離脱させる。離脱機構7は、施術者の操作により、内管14の遠位端14aを基体11の近位端11bから離脱させる。離脱機構7は例えば、フックなどの掛け合わせ部を介して接続された隔離膜4と長尺体5を、施術者の操作により、掛け合わせ部を分離方向に動作させることで分離する。離脱機構7は例えば、電気的な抵抗体を介して接続された隔離膜4と長尺体5を、施術者の操作により、当該抵抗体を導通させて焼き切ることで分離する。
また離脱機構7は、糸16の張力伝達部16aを内管14の遠位端14aにおいて切断する。離脱機構7は例えば、刃によって糸16の張力伝達部16aを切断する。
投与デバイス1は例えば、図5~図10に示す本実施形態に係る投与方法に用いることができる。本実施形態に係る投与方法は、肝臓2に形成された肝細胞癌の腫瘍2aを治療するために、治療用液体3を腫瘍2aに投与する方法である。
治療用液体3は、キメラ抗原受容体発現T細胞療法(CAR-T療法)で用いられる細胞懸濁液である。当該細胞懸濁液は、細胞障害性T細胞(CLT)に癌特異的抗原(B細胞:CD19等)の認識部位を遺伝子導入することで形成されるCAR遺伝子導入T細胞を懸濁した液体である。
本実施形態に係る投与方法においては、輸送ステップ、展開ステップ、収縮ステップ、投与ステップ、離脱ステップがこの順に行われる。
輸送ステップにおいて、施術者は、長尺体5によって展開前の隔離膜4を経皮的に腫瘍2aに向けて輸送する(図5参照)。
展開ステップにおいて、施術者は、隔離膜4を開口8が広がる展開状態に展開させ、隔離膜4の内側に腫瘍2aを収容する(図6、図7参照)。展開ステップは、隔離膜4を外管13の内腔13cから出すことによって展開させることで行われる。展開ステップは、支持体9の弾性によって膜体10を展開させることで行われる。展開ステップは、先鋭構造4cによって腫瘍2aと周辺組織2bとの間を切裂くことで行われる。肝細胞癌の腫瘍2aは通常、球状であり周辺組織2b(つまり肝臓実質)との間に被膜を形成している。先鋭構造4cはこの被膜と周辺組織2bとの間を切裂く。
収縮ステップにおいて、施術者は、収縮機構6により展開状態の隔離膜4の開口8を収縮させ、腫瘍2aを隔離膜4の内側に保持する(図8参照)。収縮ステップは、巾着構造17aにより開口8を収縮させることで行われる。腫瘍2aには、腫瘍2aに栄養する腫瘍血管2cが連なっている。収縮ステップは、開口8の収縮により、隔離膜4の遠位端4aと腫瘍血管2cとの間の隙間を実質的に塞ぐことで行われる。つまり、腫瘍2aは隔離膜4の内側に閉じ込められる。
投与ステップにおいて、施術者は、腫瘍2aを隔離膜4の内側に保持した状態で治療用液体3を投与口15から隔離膜4の内側に投与する(図9参照)。
離脱ステップにおいて、施術者は、腫瘍2aを隔離膜4の内側に保持した状態で、離脱機構7により隔離膜4から長尺体5を離脱させる(図10参照)。
本実施形態に係る投与方法によれば、低侵襲な経皮的な施術により、腫瘍2aと治療用液体3を隔離膜4の内側に閉じ込めた状態で隔離膜4を腫瘍2aに留置することができる。つまり、治療用液体3を腫瘍2aに直接、滞留性が得られるように経皮的に投与することができる。したがって、腫瘍2aの優れた治療効果を得ることができる。
前述した実施形態は本開示の一例にすぎず、例えば以下に述べるような種々の変更が可能である。
腫瘍2aは肝臓2に形成されるものに限らない。治療用液体3は、キメラ抗原受容体発現T細胞療法で用いられる細胞懸濁液に限らず、腫瘍2aを治療するための液体であればよい。例えば治療用液体3は、キメラ抗原受容体発現T細胞療法で用いられる細胞懸濁液以外の細胞懸濁液であってもよい。治療用液体3は細胞懸濁液に限らず例えば、エタノールなどの薬剤であってもよい。
隔離膜4は、支持体9と膜体10とを有するものに限らない。例えば、隔離膜4は形状記憶材料からなっていてもよい。支持体9は、基体11と複数の弾性部材12とを有するものに限らない。基体11は円筒状のものに限らず例えば、円筒状以外の筒状のものであってもよい。支持体9を構成する複数の弾性部材12の数は特に限定されない。各々の弾性部材12は線状のものに限らず、例えばループ状のものであってもよい。隔離膜4は先鋭構造4cを有するものに限らない。例えば、施術者は投与デバイス1とは別のデバイスによって腫瘍2aと周辺組織2bとの間を切り裂いてもよい。
長尺体5は、外管13と内管14とで構成されるものに限らない。長尺体5は、展開前の隔離膜4を格納する内腔13cを有するものに限らない。外管13は、基体11の軸線Oと同心に配置されるものに限らない。内管14は、基体11の軸線Oと同心に配置されるものに限らない。
長尺体5は投与口15を有するものに限らない。例えば、施術者は治療用液体3を長尺体5とは別のデバイスにより、腫瘍2aを内側に保持している隔離膜4の内側に投与してもよい。投与口15は、内管14の近位端14bに設けられるものに限らない。内管14の近位端14bは、外管13の近位端13bから近位方向に出ているものに限らない。
閉塞部17は、巾着構造17aからなるものに限らない。例えば閉塞部17は、熱によって収縮する材料で構成されてもよい。この場合、収縮ステップは、閉塞部17に熱を加えることで行われる。またこの場合、閉塞部17は、施術者の操作により通電等によって加熱されて収縮し、その収縮状態を維持する熱シュリンク材を開口8を包囲するように連続又は断続して設けることで構成してもよい。閉塞部17は、開口8を閉じるように形状を記憶された形状記憶合金等の形状記憶材料で構成され、展開状態では開口8が広がるように付勢されるものであってもよい。この場合、展開ステップは、開口8が広がるように閉塞部17を付勢することで行われ、収縮ステップは、閉塞部17に対する付勢を除去することで行われる。またこの場合、膜体10を形状記憶材料で構成し、支持体9を膜体10に離脱可能に取り付けた構成としてもよい。このような構成によれば、収縮ステップを、支持体9を膜体10から離脱させることで行うことができる。
巾着構造17aは案内経路18を有するものに限らない。案内経路18を構成するループ18aの数は特に限定されない。ループ18aの開口8に沿う方向の長さも特に限定されない。1つのみのループ18aで案内経路18を構成してもよい。案内経路18はループ18aで構成されるものに限らない。
離脱機構7は、内管14の遠位端14aを基体11の近位端11bから離脱させるものに限らない。離脱機構7は、糸16を切断するものに限らない。離脱機構7は、糸16を内管14の遠位端14aよりも遠位側又は近位側において切断する構成であってもよい。
本実施形態に係る投与方法は、収縮ステップと離脱ステップとの間に投与ステップが行われるものに限らない。例えば、離脱ステップの後に、長尺体5とは別のデバイスによって治療用液体3を隔離膜4の内側に投与する投与ステップが行われてもよい。
展開ステップは、隔離膜4を外管13の内腔13cから出すことによって展開させることで行われるものに限らない。展開ステップは、支持体9の弾性によって膜体10を展開させることで行われるものに限らない。展開ステップは、先鋭構造4cによって腫瘍2aと周辺組織2bとの間を切裂くことで行われるものに限らない。
収縮ステップは、巾着構造17aにより開口8を収縮させることで行われるものに限らない。収縮ステップは、開口8の収縮により、隔離膜4の遠位端4aと腫瘍血管2cとの間の隙間を実質的に塞ぐことで行われるものに限らない。
本実施形態に係る投与方法は施術者によって行われるものに限らず、例えばロボットによって行われてもよい。
1 投与デバイス
2 肝臓
2a 腫瘍
2b 周辺組織
2c 腫瘍血管
3 治療用液体
4 隔離膜
4a 遠位端
4b 近位端
4c 先鋭構造
5 長尺体
6 収縮機構
7 離脱機構
8 開口
9 支持体
10 膜体
10a 遠位端
10b 近位端
11 基体
11a 遠位端
11b 近位端
11c 内腔
12 弾性部材
13 外管
13a 遠位端
13b 近位端
13c 内腔
14 内管
14a 遠位端
14b 近位端
14c 内腔
15 投与口
16 糸
16a 張力伝達部
17 閉塞部
17a 巾着構造
18 案内経路
18a ループ
A 軸方向
A1 遠位方向
A2 近位方向
B 周方向
C 径方向
O 軸線

Claims (8)

  1. 腫瘍を治療するための治療用液体を前記腫瘍に投与するための投与デバイスであって、
    遠位端に開口を形成する袋状をなすとともに前記開口が広がる展開状態に展開可能であり、且つ前記展開状態で内側に前記腫瘍を収容可能な隔離膜と、
    展開前の前記隔離膜を経皮的に前記腫瘍に向けて輸送する長尺体と、
    前記展開状態の前記隔離膜の前記開口を収縮させる収縮機構と、
    前記隔離膜から前記長尺体を離脱させる離脱機構とを有し、
    前記長尺体は、前記隔離膜の内側に前記治療用液体を投与するための投与口を有する、投与デバイス。
  2. 前記収縮機構は、前記開口を閉じるための閉塞部を有する、請求項1に記載の投与デバイス。
  3. 前記閉塞部は、糸で前記開口を締め上げる巾着構造からなる、請求項2に記載の投与デバイス。
  4. 前記閉塞部は、熱によって収縮する材料で構成される、請求項2に記載の投与デバイス。
  5. 前記閉塞部は、前記開口を閉じるように形状を記憶された形状記憶材料で構成され、前記展開状態では前記開口が広がるように付勢される、請求項2に記載の投与デバイス。
  6. 前記長尺体は内腔を有し、
    前記隔離膜は前記内腔から出ることで展開する、請求項1~5の何れか1項に記載の投与デバイス。
  7. 前記隔離膜は、前記隔離膜を展開させる弾性を有する支持体と、前記支持体に支持される膜体とを有する、請求項1~の何れか1項に記載の投与デバイス。
  8. 前記隔離膜の遠位端は、前記腫瘍と周辺組織との間を切裂く環状の先鋭構造を有する、請求項1~の何れか1項に記載の投与デバイス。
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