JP7368749B2 - 発光装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本開示は、発光装置の製造方法に関する。
従来、発光素子と、発光素子を被覆する透光性部材とを備える発光装置が知られている。例えば、特許文献1には、半導体層と透光性基板とを有する発光素子と、透光性基板の側面の少なくとも一部及び上面を露出し、かつ、半導体層の側面を被覆する反射部材と、透光性基板のうち、反射部材から露出された部分を被覆する透光性部材と、を備える発光装置及びその製造方法が開示されている。
国際公開第2011/099384号
発光装置の製造においては、透光性部材である樹脂部材の厚みを制御することについて、更なる改善の余地がある。
本開示に係る実施形態は、樹脂部材の厚みを制御することができる発光装置の製造方法を提供することを課題とする。
本開示の実施形態に係る発光装置の製造方法は、正負一対の電極が配置された第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面と前記第2面の間に位置する第3面とを有する複数の発光素子を、前記第2面が対面するように樹脂部材の一方の面上に配置する工程と、複数の前記発光素子を、前記電極が露出するように前記樹脂部材に押し込む工程と、前記樹脂部材を、少なくとも1つの前記発光素子が含まれるように切断して複数の発光装置を得る工程と、を含む。
本開示に係る実施形態によれば、樹脂部材の厚みを制御することができる。
第1実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図1AのIB-IB線における模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法のフローチャートである。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法のフローチャートである。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図6AのVIB-VIB線における模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法のフローチャートである。 第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法のフローチャートである。 第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図11AのXIB-XIB線における模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第3実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図14AのXIVB-XIVB線における模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第4実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図17AのXVIIB-XVIIB線における模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第5実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。 図20AのXXB-XXB線における模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法のフローチャートである。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。 第1実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。 第1実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。 第2実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。 第2実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。 第1実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。 第1実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。 実施形態に係る発光モジュールを示す模式斜視図である。 図26AのXXVIB-XXVIB線における模式断面図である。 実施形態に係る発光モジュールを利用した液晶ディスプレイ装置を示す模式分解斜視図である。 実施形態に係る面状光源を示す模式斜視図である。 図28AのXXVIIIB-XXVIIIB線における模式断面図である。
実施形態を、以下に図面を参照しながら説明する。但し、以下に示す形態は、本実施形態の技術思想を具現化するための発光装置及び発光装置の製造方法、発光モジュール、液晶ディスプレイ装置、面状光源を例示するものであって、以下に限定するものではない。また、実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる例示に過ぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするために誇張していることがある。また、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、簡略化していることがある。また、各図で示す発光素子は、構成を理解し易いように一例として設定した数で図示している。また、断面図として切断面のみを示す端面図を用いる場合もある。
《第1実施形態》
[発光装置]
図1Aは、第1実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図1Bは、図1AのIB-IB線における模式断面図である。
発光装置100は、発光素子20と、発光素子20の側面の一部を覆うように配置された被覆部材30と、被覆部材30の上面、発光素子20の側面の他の一部及び発光素子20の上面を覆うように配置された樹脂部材40と、樹脂部材40の上面を覆うように配置された光調整部材(第1光調整部材)50と、を備えている。
以下、発光装置100の各構成について説明する。
発光素子20は、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する。発光装置100では、第1面21と正負一対の電極2とが発光素子20の下面であり、第2面22が発光素子20の上面であり、第3面23が発光素子20の側面である。なお、本実施形態では、図1Aに示すように平面視における発光素子20の形状が四角形あり、発光素子20は4つの第3面23を有する。発光素子20の厚み、即ち第3面23の高さとしては、図1Bに示すように被覆部材30と樹脂部材40とに接することができる高さであればよく、例えば、50μm以上500μm以下が好ましく、さらに好ましくは100μm以上300μm以下である。
発光素子20は、発光ダイオード等、公知の半導体発光素子である。発光素子20の形状や大きさ等は任意のものを選択できる。発光素子20の発光色としては、用途に応じて任意の波長のものを選択することができる。例えば、青色系(波長430~500nmの光)、緑色系(波長500~570nmの光)の発光素子20としては、窒化物系半導体(InAlGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)、GaP等を用いたものを使用することができる。赤色系(波長610~700nmの光)の発光素子20としては、窒化物系半導体素子の他にもGaAlAs、AlInGaP等を用いることができる。
被覆部材30は、少なくとも発光素子20からの光を樹脂部材40側に反射する光反射性を有する部材である。被覆部材30は、発光素子20からの光に対する反射率が、例えば、60%以上とすることができ、70%以上が好ましく、90%以上がより好ましい。被覆部材30は、本実施形態では発光素子20の4つの第3面23を被覆し、1つの第3面23において少なくともその一部を被覆する。より具体的には、被覆部材30は、発光素子20の少なくとも1つの第3面23において、第1面21側を被覆しており、好ましくは高さ方向の中央よりも下側を被覆している。被覆部材30は、発光素子20の第3面23に接する部位が第2面22に向かって這い上がるように形成されている。即ち、断面視における被覆部材30は、発光素子20の第3面23の近傍において下側に凹む湾曲部を有し、さらに湾曲部の外側において平坦部を有する。これにより、発光装置100は、湾曲部と平坦部とにおいて、発光素子20からの光を異なる方向に反射することができ、光取り出し効率を向上することができる。このような被覆部材30の厚みとしては、発光素子20の厚みよりも薄く、例えば、5μm以上50μm以下が好ましく、さらに好ましくは10μm以上45μm以下、さらに好ましくは15μm以上40μm以下である。
被覆部材30としては、例えば、透光性の樹脂材料に光拡散材を含有させたものを用いることができる。樹脂材料としては、例えば、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂等が挙げられる。特に、耐光性、耐熱性に優れるシリコーン樹脂を用いることが好ましい。光拡散材としては、例えば、酸化チタン、シリカ、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、チタン酸カリウム、酸化亜鉛、窒化ケイ素、窒化硼素等が挙げられる。なかでも、光反射の観点から、屈折率が比較的高い酸化チタンを用いることが好ましい。また、被覆部材30としては、加熱時の粘度が樹脂部材40よりも高いものを用いることが好ましく、例えば、加熱時の粘度が10Pa・s以上70Pa・s以下のものを用いることができ、30Pa・s以上50Pa・s以下のものを用いるのが好ましい。
樹脂部材40は、少なくとも発光素子20からの光を透過する透光性を有する部材であり、例えば、発光素子20から出射される光の60%以上を透過し、好ましくは90%以上を透過する。樹脂部材40は、発光素子20の第3面23の他の一部及び発光素子20の第2面22を被覆するように配置されている。即ち、樹脂部材40は、発光素子20の第2面22上、及び被覆部材30上に配置されている。このような樹脂部材40の厚みとして、例えば、発光素子20の第2面22上の厚みは10μm以上300μm以下が好ましく、さらに好ましくは10μm以上200μm以下であり、被覆部材30上の厚みは100μm以上500μm以下が好ましく、さらに好ましくは200μm以上400μm以下、さらに好ましくは200μm以上300μm以下である。また、樹脂部材40に用いられる樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
樹脂部材40は、波長変換部材及び光拡散材のうちの1種以上を含むことが好ましい。樹脂部材40は、波長変換部材を含むことで、発光素子20から出射される光の波長を、異なる波長の光に変換することができる。波長変換部材としては、例えば、蛍光体が挙げられる。蛍光体としては、例えば、イットリウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Y(Al,Ga)12:Ce)、ルテチウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Lu(Al,Ga)12:Ce)、テルビウム・アルミニウム・ガーネット系蛍光体(例えば、Tb(Al,Ga)12:Ce)、CCA系蛍光体(例えば、Ca10(POCl:Eu)、SAE系蛍光体(例えば、SrAl1425:Eu)、クロロシリケート系蛍光体(例えば、CaMgSi16Cl:Eu)、βサイアロン系蛍光体(例えば、(Si,Al)(O,N):Eu)、αサイアロン系蛍光体(例えば、Ca(Si,Al)12(O,N)16:Eu)、SLA系蛍光体(例えば、SrLiAl:Eu)、CASN系蛍光体(例えば、CaAlSiN:Eu)若しくはSCASN系蛍光体(例えば、(Sr,Ca)AlSiN:Eu)等の窒化物系蛍光体、KSF系蛍光体(例えば、KSiF:Mn)、KSAF系蛍光体(例えば、KSi0.99Al0.015.99:Mn)若しくはMGF系蛍光体(例えば、3.5MgO・0.5MgF・GeO:Mn)等のフッ化物系蛍光体、ペロブスカイト構造を有する蛍光体(例えば、CsPb(F,Cl,Br,I))、又は、量子ドット蛍光体(例えば、CdSe、InP、AgInS又はAgInSe)等が挙げられる。
KSAF系蛍光体としては、下記式(I)で表される組成を有していてよい。
[SiAlMn] (I)
式(I)中、Mはアルカリ金属を示し、少なくともKを含んでよい。Mnは4価のMnイオンであってよい。p、q、r及びsは、0.9≦p+q+r≦1.1、0<q≦0.1、0<r≦0.2、5.9≦s≦6.1を満たしていてよい。好ましくは、0.95≦p+q+r≦1.05又は0.97≦p+q+r≦1.03、0<q≦0.03、0.002≦q≦0.02又は0.003≦q≦0.015、0.005≦r≦0.15、0.01≦r≦0.12又は0.015≦r≦0.1、5.92≦s≦6.05又は5.95≦s≦6.025であってよい。例えば、K[Si0.946Al0.005Mn0.0495.995]、K[Si0.942Al0.008Mn0.0505.992]、K[Si0.939Al0.014Mn0.0475.986]で表される組成が挙げられる。このようなKSAF系蛍光体によれば、輝度が高く、発光ピーク波長の半値幅の狭い赤色発光を得ることができる。
樹脂部材40は、光拡散材を含むことで、発光素子20からの光を拡散することができる。光拡散材としては、当該分野で公知のものを使用することができる。例えば、チタン酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素等を用いることができる。
光調整部材50は、発光素子20からの光の一部を反射する部材であることが好ましい。例えば、発光素子20からの光に対して70%~90%の反射率を有し、好ましくは80%~85%の反射率を有する。なお、本実施形態における光調整部材50は、樹脂部材40の上面全体を覆うように配置されており、発光装置100の側方から光を取り出し易くすることができる。このような光調整部材50の厚みとしては、例えば、5μm以上100μm以下が好ましく、さらに好ましくは10μm以上50μm以下、さらに好ましくは20μm以上50μm以下である。光調整部材50としては、例えば、透光性の樹脂材料に光拡散材を含有させたものを用いることができる。樹脂材料及び光拡散材としては、被覆部材30と同様のものを用いることができる。また、光調整部材50は、カーボンブラック等の黒色顔料を含む上記樹脂材料やガラスにより構成することができる。
[発光装置の動作]
発光装置100を駆動すると、外部電源から発光素子20に電流が供給され、発光素子20が発光する。発光素子20からの光は、一部の光が樹脂部材40及び光調整部材50を介して発光装置100の外部に取り出される。また、他の一部の光が被覆部材30及び光調整部材50で反射された後、発光装置100の外部に取り出される。
《第1実施形態の製造方法》
[第1の製造方法]
図2は、第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法のフローチャートである。図3A~図3Gは、第1実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100の第1の製造方法は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する樹脂部材40の他方の面上に、光調整部材50を配置する工程である光調整部材配置工程S101と、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する複数の発光素子20を、第2面22が対面するように樹脂部材40の一方の面上に配置する工程である発光素子配置工程S102と、樹脂部材40の一方の面に発光素子20の側面の一部を被覆するように被覆部材30を配置する工程である被覆部材配置工程S103と、複数の発光素子20を、電極2が露出するように樹脂部材40に押し込む工程である押し込み工程S104と、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100を得る工程である発光装置個片化工程S105と、を含む。なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100の説明で述べた通りであるので、ここでは適宜、説明を省略する。
(光調整部材配置工程)
光調整部材配置工程S101は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する他方の面上に、光調整部材50を配置する工程である。この工程S101では、まず、耐熱性の両面粘着テープ71を介して、光調整部材50を支持体80上に配置する。次に、樹脂部材40を光調整部材50の一方の面上に配置する。樹脂部材40及び光調整部材50は、例えば、ポッティング、転写、印刷、スプレー等の方法によってそれぞれ形成される。また、光調整部材50が予め配置された樹脂部材40を、耐熱性の両面粘着テープ71を介して支持体80上に配置してもよい。また、樹脂部材40を、例えば接着部材を介して光調整部材50の上面に接合してもよい。
(発光素子配置工程)
発光素子配置工程S102は、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように、樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20を配置する工程である。この工程S102では、複数の発光素子20が所定間隔で配置される。
(被覆部材配置工程)
被覆部材配置工程S103は、樹脂部材40の一方の面を被覆すると共に発光素子20の第3面23の一部を被覆するように被覆部材30を配置する工程である。この工程S103では、被覆部材30が発光素子20の第3面23の一部を発光素子20の第1面21に向かって這い上がるように、発光素子20の第3面23の一部を被覆部材30で被覆する。
また、この工程S103では、例えば、ポッティング、スプレー等の方法により、樹脂部材40上であって発光素子20の間に液体状の樹脂材料を配置する。その後、液体状の樹脂材料を硬化させ、被覆部材30を形成する。液体状の樹脂材料は発光素子20の第3面23に濡れ広がり、発光素子20の第2面22側の第3面23を所定厚さで被覆する。この際、図3Dに示すように、液体状の樹脂材料は発光素子20の第3面23に接する部位が、上方となる第1面21に向かって這い上がる。この這い上がりにより、被覆部材30は、発光素子20の第3面23の近傍において、下側、即ち第2面22側に凹むように湾曲して形成される。
(押し込み工程)
押し込み工程S104は、複数の発光素子20を、電極2が樹脂部材40から露出するように樹脂部材40に押し込む工程である。この工程S104では、複数の発光素子20を、発光素子20の第2面22が樹脂部材40の一方の面に対面するように、かつ発光素子20の第3面23の少なくとも一部が樹脂部材40に接するように押し込む。また、この工程S104では、発光素子20の第2面22の上方に樹脂部材40が残るように押し込む。なお、ここでいう第2面22の上方とは、第2面22に対面する垂直方向を意味する。
また、この工程S104では、まず、複数の発光素子20の電極2に1枚の耐熱性の粘着テープ72を貼り、複数の発光素子20を覆う。次に、樹脂部材40を加熱後(軟化させた後)又は加熱しながら(軟化させながら)、耐熱性の粘着テープ72の上方に配置された押し込み用の器具、例えばステンレス鋼等からなるプレートを用いて複数の発光素子20を樹脂部材40に向かって押すことで、発光素子20を樹脂部材40に押し込む。樹脂部材40の加熱温度は、40℃以上100℃以下が好ましい。樹脂部材40の加熱温度が40℃以上100℃以下であれば、樹脂部材40が適度に柔らかくなり、発光素子20を樹脂部材40に押し込み易くなる。樹脂部材40の加熱温度は、より好ましくは60℃以上80℃以下である。この工程S104では、発光素子20を樹脂部材40に押し込むため、押し込まれた分、樹脂部材40が厚み方向に膨らむ。そのため、押し込んだ後の樹脂部材40の厚みが、押し込む前よりも全体として厚くなる。
また、この工程S104において、被覆部材30の粘度は、樹脂部材40の粘度よりも高いことが好ましい。樹脂部材40の加熱により被覆部材30も加熱されて被覆部材30が柔らかくなる。そのため、加熱時の粘度は、被覆部材30のほうが樹脂部材40よりも高いことが好ましい。これにより、被覆部材30が柔らかくなり過ぎて流動することが抑制される。
また、この工程S104では、発光素子20の第3面23の一部が樹脂部材40に接し、かつ発光素子20の第3面23の他の一部が被覆部材30に接するように発光素子20を押し込む。つまり、被覆部材30が図3Eの状態から図3Fの状態になるように、発光素子20に接する位置を第3面23の上下の位置で変わるように発光素子20が押し込まれる。また、この工程S104では、被覆部材30が発光素子20の第3面23の他の一部を発光素子20の第2面22に向かって這い上がったような形状にて、発光素子20の第3面23の他の一部を被覆部材30で被覆する。発光素子20を樹脂部材40に押し込む前は、被覆部材30は発光素子20の第3面23に接する部位が第2面22側で発光素子20の第1面21に向かって這い上がっている。被覆部材30は発光素子20を樹脂部材40に押し込む際の加熱により柔らかくなる。そのため、発光素子20の押し込みにより、被覆部材30は発光素子20の第3面23に接する部位が発光素子20の第3面23の移動に伴い引きずられ、第1面21側まで移動した状態で被覆部材30が第2面22に向かって這い上がったような形状になるように樹脂部材40に押し込まれる。これにより、被覆部材30は、発光素子20と共に樹脂部材40に押し込まれ、発光素子20の第3面23の近傍において、第1面21側に凹むように湾曲した状態にすることができる。なお、樹脂部材40に押し込まれた発光素子20は、電極2が樹脂部材40から露出した状態となっている。その後、電極2から耐熱性の粘着テープ72を剥がす。
本実施形態に係る発光装置100の製造方法では、前記したように、発光素子20を樹脂部材40に押し込むため、ポッティングやスプレー等の方法によって発光素子20を樹脂部材40で覆うよりも、樹脂部材40の厚みを一定にすることができる。つまり、樹脂部材40は、予め厚みが一定に形成されているので、硬化によるひけの発生が少なく、厚みのばらつきを少なくすることができる。そのため、樹脂部材40の上面の平坦性を向上させることができる。
またさらに、発光素子20を樹脂部材40に押し込むため、樹脂部材40が波長変換部材や光拡散材を含む場合、波長変換部材や光拡散材が偏在することを抑制することができる。即ち、樹脂部材40中に、波長変換部材や光拡散材をより均等に分散させた状態で使用することができる。
(発光装置個片化工程)
発光装置個片化工程S105は、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100を得る工程である。この工程S105では、工程S101~工程S104を経て得られた構造体5を所定位置で切断することにより、発光装置100を個片化して、複数の発光装置100とする。構造体5は、発光素子20、被覆部材30、樹脂部材40、及び、光調整部材50を含むものである。構造体5の切断は、公知のブレード、例えば、ダイシングソー等の回転刃又はトムソン刃等のカッターを用いることにより、被覆部材30、樹脂部材40、及び、光調整部材50を切断することにより行うことができる。その後、発光装置100から耐熱性の両面粘着テープ71を剥がす。
[第2の製造方法]
図4は、第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法のフローチャートである。図5A~図5Eは、第1実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100の第2の製造方法は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する樹脂部材40の他方の面上に光調整部材50を配置する工程である光調整部材配置工程S201と、発光素子20の第1面21が支持体80に対面するように支持体80上に複数の発光素子20を配置する工程である発光素子配置工程S202と、支持体80上に発光素子20の側面の一部を被覆する被覆部材30を配置する工程である被覆部材配置工程S203と、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する複数の発光素子20を、第2面22が対面するように樹脂部材40の一方の面上に配置する工程である樹脂部材配置工程S204と、複数の発光素子20を、電極2が露出するように樹脂部材40に押し込む工程である押し込み工程S205と、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100を得る工程である発光装置個片化工程S206と、を含む。なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100の説明で述べた通りであるので、ここでは適宜、説明を省略する。
(光調整部材配置工程)
光調整部材配置工程S201は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する他方の面上に、光調整部材50を配置する工程である。例えば、まず、耐熱性の粘着テープ72上に光調整部材50を配置する。次に、光調整部材50の上面に樹脂部材40を配置することにより、耐熱性の粘着テープ72上に光調整部材50を介して樹脂部材40が配置される(図5C参照)。樹脂部材40及び光調整部材50は、例えば、ポッティング、転写、印刷、スプレー等の方法によってそれぞれ形成される。また、光調整部材50が予め配置された樹脂部材40を、耐熱性の粘着テープ72上に配置してもよい。また、樹脂部材40を、例えば接着部材を介して光調整部材50の上面に接合してもよい。
(発光素子配置工程)
発光素子配置工程S202は、発光素子20の第1面21が支持体80に対面するように支持体80上に複数の発光素子20を配置する工程である。この工程S202では、耐熱性の両面粘着テープ71を介して、支持体80上に複数の発光素子20を配置する。また、この工程S202では、電極2を耐熱性の両面粘着テープ71に押し込み、電極2が耐熱性の両面粘着テープ71に埋設した状態で、支持体80上に複数の発光素子20を所定間隔で配置する。
(被覆部材配置工程)
被覆部材配置工程S203は、支持体80上に発光素子20の第3面23の一部を被覆する被覆部材30を配置する工程である。この工程S203では、耐熱性の両面粘着テープ71を介して、支持体80上に被覆部材30を配置する。具体的には、発光素子20の間に位置する耐熱性の両面粘着テープ71上に被覆部材30を配置する。また、この工程S203では、被覆部材30は発光素子20の第1面21側の第3面23を所定厚さで被覆する。また、被覆部材30は発光素子20の第2面22に向かって這い上がり、発光素子20の第3面23の近傍において、第1面21側に凹むように湾曲した状態となる。その他の事項は、前記した被覆部材配置工程S103と同様である。
(樹脂部材配置工程)
樹脂部材配置工程S204は、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように樹脂部材40を配置する工程である。即ち、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように、樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20が配置される。この工程S204では、発光素子20の第2面22が樹脂部材40の一方の面に対面するように、複数の発光素子20の第2面22に樹脂部材40を配置する。
(押し込み工程)
押し込み工程S205は、複数の発光素子20を、電極2が樹脂部材40から露出するように樹脂部材40に押し込む工程である。この工程S205では、複数の発光素子20を、発光素子20の第2面22が樹脂部材40の一方の面に対面するようにして発光素子20の第3面23の少なくとも一部が樹脂部材40に接するように押し込む。この工程S205では、まず、前工程として、樹脂部材配置工程S204により、複数の発光素子20上に、光調整部材50を設けた樹脂部材40を配置する。次に、樹脂部材40を加熱後(軟化させた後)又は加熱しながら(軟化させながら)、耐熱性の粘着テープ72の上方に配置された押し込み用の器具、例えばステンレス鋼等からなるプレートを用いて樹脂部材40を押すことで、発光素子20を樹脂部材40に押し込む。その後、光調整部材50から耐熱性の粘着テープ72を剥がす。
また、この工程S205では、発光素子20の第3面23の一部が樹脂部材40に接し、かつ発光素子20の第3面23の他の一部が被覆部材30に接するように発光素子20を押し込む。具体的には、樹脂部材40の切断後に、発光素子20の第2面22上、及び被覆部材30上に樹脂部材40が形成されるように、発光素子20を押し込む。ここで、被覆部材30の粘度を樹脂部材40の粘度よりも高くすることで、発光素子20の第2面22に向かって這い上がった被覆部材30の部位が樹脂部材40で押し潰されることがない。そのため、発光素子20の第3面23に接する部位において、被覆部材30が第2面22に向かって這い上がった状態を維持することができる。その他の事項は、前記した押し込み工程S104と同様である。
(発光装置個片化工程)
発光装置個片化工程S206は、前記した発光装置個片化工程S105と同様である。なお、発光装置個片化工程S206を行う前に、工程S201~工程S205を経て得られた構造体5を耐熱性の両面粘着テープ71を介して、光調整部材50が耐熱性の両面粘着テープ71に接合するように支持体80上に配置する。構造体5を切断した後、発光装置100から耐熱性の両面粘着テープ71を剥がす。
《第2実施形態》
[発光装置]
図6Aは、第2実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図6Bは、図6AのVIB-VIB線における模式断面図である。
発光装置100Aは、発光素子20の第2面22に被覆部材30bが配置されている。そして、樹脂部材40は、被覆部材30bの上面に配置されている。その他の事項については、第1実施形態の発光装置100と同様であり、適宜説明を省略する。
被覆部材30は、発光素子20の第3面23の一部を覆うように配置された被覆部材30aと、発光素子20の第2面22に配置された被覆部材30bと、を含む。被覆部材30aは、発光素子20の第3面23に接する部位が第2面22に向かって這い上がっておらず、発光素子20の第3面23から発光装置100Aの側面まで、略平坦に形成されている。被覆部材30bは、発光素子20の第2面22全体に配置されている。そして、樹脂部材40は、被覆部材30aの上面及び被覆部材30bの上面に配置されている。発光装置100Aは、発光素子20の第2面22に被覆部材30bを備えることで、発光装置100Aの側方からより光を取り出し易くなる。また、被覆部材30としては、硬度が樹脂部材40よりも高いものを用いることが好ましい。
[発光装置の動作]
発光装置100Aを駆動すると、外部電源から発光素子20に電流が供給され、発光素子20が発光する。発光素子20からの光は、一部の光が樹脂部材40及び光調整部材50を介して発光装置100の外部に取り出される。また、他の一部の光が被覆部材30a、被覆部材30b及び光調整部材50で反射された後、発光装置100Aの外部に取り出される。
《第2実施形態の製造方法》
[第1の製造方法]
図7は、第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法のフローチャートである。図8A~図8Dは、第2実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Aの第1の製造方法は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する樹脂部材40の他方の面上に、光調整部材50を配置する工程である光調整部材配置工程S301と、樹脂部材40の一方の面上に被覆部材30を配置する工程である被覆部材配置工程S302と、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する複数の発光素子20を、第2面22が対面するように樹脂部材40の一方の面上に配置する工程である発光素子配置工程S303と、複数の発光素子20を、電極2が露出するように樹脂部材40に押し込む工程である押し込み工程S304と、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100Aを得る工程である発光装置個片化工程S305と、を含む。なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100Aの説明で述べた通りであるので、ここでは適宜、説明を省略する。
(光調整部材配置工程)
光調整部材配置工程S301は、前記した光調整部材配置工程S101と同様である。
(被覆部材配置工程)
被覆部材配置工程S302は、樹脂部材40の一方の面上、即ち発光素子20が配置される面上に被覆部材30を配置する工程である。被覆部材30は、ポッティング、転写、印刷、スプレー等の方法によって形成される。また、被覆部材30は、例えば、接着部材を介して樹脂部材40の上面に接合してもよい。本実施形態における被覆部材30の厚みは、5μm以上50μm以下が好ましく、さらに好ましくは10μm以上30μm以下である。
(発光素子配置工程)
発光素子配置工程S303は、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように、樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20を配置する工程である。この工程S303では、被覆部材30を介して樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20を配置する。即ち、発光素子20の第2面22が樹脂部材40の一方の面上に配置された被覆部材30に接するように複数の発光素子20を所定間隔で配置する。
(押し込み工程)
押し込み工程S304は、複数の発光素子20を、電極2が樹脂部材40から露出するように樹脂部材40に押し込む工程である。この工程S304では、複数の発光素子20を、発光素子20の第2面22が樹脂部材40の一方の面に対面するようにして発光素子20の第3面23の少なくとも一部が樹脂部材40に接するように押し込む。この工程S304では、発光素子20の第3面23の一部が樹脂部材40に接し、かつ発光素子20の第3面23の他の一部が被覆部材30に接するように、被覆部材30のうち発光素子20の第2面22が対面する部分を、第2面22が対面していない部分から分断して発光素子20と共に樹脂部材40に押し込む。
また、この工程S304では、まず、複数の発光素子20の電極2に1枚の耐熱性の粘着テープ72を貼り、複数の発光素子20を覆う。次に、樹脂部材40を加熱後(軟化させた後)又は加熱しながら(軟化させながら)、耐熱性の粘着テープ72の上方に配置された押し込み用の器具、例えばステンレス鋼等からなるプレートを用いて複数の発光素子20を樹脂部材40に向かって押すことで、発光素子20を樹脂部材40に埋め込む。被覆部材30は固体化しているが、圧力が加わると破断する。そのため、発光素子20を埋め込む際、発光素子20の第2面22に位置する被覆部材30が、被覆部材30から分断して発光素子20と共に樹脂部材40に押し込まれる。これにより、発光素子20の第3面23の一部を覆うように被覆部材30aが配置されると共に、発光素子20の第2面22を覆うように被覆部材30bが配置される。その後、電極2から耐熱性の粘着テープ72を剥がす。
また、この工程S304において、被覆部材30の硬度は、樹脂部材40の硬度よりも高いことが好ましい。被覆部材30の硬度は、樹脂部材40の硬度よりも高いことで、発光素子20を樹脂部材40に埋め込む際に被覆部材30が破断し易くなると共に、発光素子20を樹脂部材40に押し込み易くなる。その他の事項は、前記した押し込み工程S104と同様である。
(発光装置個片化工程)
発光装置個片化工程S305は、前記した発光装置個片化工程S105と同様である。
[第2の製造方法]
図9は、第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法のフローチャートである。図10A~図10Dは、第2実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Aの第2の製造方法は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する樹脂部材40の他方の面上に光調整部材50を配置する工程である光調整部材配置工程S401と、樹脂部材40の一方の面上に被覆部材30を配置する工程である被覆部材配置工程S402と、発光素子20の第1面21が支持体80に対面するように支持体80上に複数の発光素子20を配置する工程である発光素子配置工程S403と、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する複数の発光素子20を、第2面22が対面するように樹脂部材40の一方の面上に配置する工程である樹脂部材配置工程S404と、複数の発光素子20を、電極2が露出するように樹脂部材40に押し込む工程である押し込み工程S405と、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100Aを得る工程である発光装置個片化工程S406と、を含む。なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100Aの説明で述べた通りであるので、ここでは適宜、説明を省略する。
(光調整部材配置工程)
光調整部材配置工程S401は、前記した光調整部材配置工程S201と同様である。
(被覆部材配置工程)
被覆部材配置工程S402は、樹脂部材40の一方の面上、即ち発光素子20が配置される上面に被覆部材30配置する工程である(図10B参照)。被覆部材30は、ポッティング、印刷、スプレー等の方法によって形成される。また、被覆部材30は、例えば、接着部材を介して樹脂部材40の上面に接合してもよい。
(発光素子配置工程)
発光素子配置工程S403は、前記した発光素子配置工程S202と同様である。
(樹脂部材配置工程)
樹脂部材配置工程S404は、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように樹脂部材40を配置する工程である。即ち、複数の発光素子20の第2面22が樹脂部材40に対面するように、樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20が配置される。この工程S404では、被覆部材30を介して樹脂部材40の一方の面上に複数の発光素子20を配置する。この工程S404では、樹脂部材40の一方の面上に配置された被覆部材30が発光素子20の第2面22に接するように、複数の発光素子20上に樹脂部材40を配置する。
(押し込み工程)
押し込み工程S405は、複数の発光素子20を、電極2が樹脂部材40から露出するように樹脂部材40に押し込む工程である。この工程S405では、発光素子20の第3面23の一部が樹脂部材40に接し、かつ発光素子20の第3面23の他の一部が被覆部材30に接するように、被覆部材30のうち発光素子20の第2面22が対面する部分を、第2面22が対面しない部分から分断して発光素子20と共に樹脂部材40に押し込む。この工程S405では、樹脂部材40を加熱後(軟化させた後)又は加熱しながら(軟化させながら)、耐熱性の粘着テープ72の上方に配置された押し込み用の器具、例えばステンレス鋼等からなるプレートを用いて樹脂部材40を押すことで、発光素子20を樹脂部材40に埋め込む。その後、光調整部材50から耐熱性の粘着テープ72を剥がす。その他の事項は、前記した押し込み工程S304と同様である。
(発光装置個片化工程)
発光装置個片化工程S406は、前記した発光装置個片化工程S206と同様である。
《第3実施形態》
[発光装置]
図11Aは、第3実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図11Bは、図11AのXIB-XIB線における模式断面図である。
発光装置100Bは、発光素子20の電極2(以下、第1電極2という)に、さらに柱状の電極3(以下、第2電極3という)が配置されている。第2電極3は、正負一対の第1電極2のそれぞれの全面に、平面視で第1電極2と同形状に形成されており、例えば発光素子20を発光させたときに生じる熱を外部に放熱し易くすることができる。第2電極3の厚みは、例えば、5μm以上50μm以下が好ましく、さらに好ましくは10μm以上30μm以下である。また、被覆部材30は、第1電極2の側面、第2電極3の側面及び発光素子20の第1面21を被覆している。その他の事項については、第1実施形態の発光装置100と同様である。
《第3実施形態の製造方法》
[第1の製造方法]
図12A~図12Cは、第3実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Bの第1の製造方法は、発光装置100の製造方法で説明した工程S101~工程S105を含む。以下、発光装置100Bの第1の製造方法について、発光装置100の第1の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Bの第1の製造方法は、押し込み工程S104において、被覆部材30が第1電極2の側面及び第2電極3の側面に接すると共に、発光素子20の第1面21に接するように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。また、第1電極2及び第2電極3が樹脂部材40から露出するように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。この際、被覆部材30は、加熱により柔らかくなり、発光素子20の第1面21を覆うように配置される。
[第2の製造方法]
図13A~図13Cは、第3実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Bの第2の製造方法は、発光装置100の製造方法で説明した工程S201~工程S206を含む。以下、発光装置100Bの第2の製造方法について、発光装置100の第2の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Bの第2の製造方法は、被覆部材配置工程S203において、被覆部材30が第1電極2の側面及び第2電極3の側面に接するように被覆部材30を配置する。また、押し込み工程S205において、第1電極2及び第2電極3が樹脂部材40から露出するように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。
《第4実施形態》
[発光装置]
図14Aは、第4実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図14Bは、図14AのXIVB-XIVB線における模式断面図である。
発光装置100Cは、第3実施形態の発光装置100B同様に、発光素子20の第1電極2に第2電極3が配置されている。また、被覆部材30aは、発光素子20の第3面23の一部を被覆すると共に、第2電極3の底面と略面一となるように配置されている。なお、発光素子20の第1面21、第1電極2及び第2電極3は、被覆部材30aから露出しており、放熱性を高めることができる。また、発光装置100Cは、第2実施形態の発光装置100Aと比べて、被覆部材30が厚く形成されている。例えば、本実施形態における被覆部材30の厚みは、被覆部材30a及び被覆部材30bのそれぞれで、10μm以上100μm以下が好ましく、さらに好ましくは20μm以上60μm以下である。その他の事項については、第2実施形態の発光装置100Aと同様である。
《第4実施形態の製造方法》
[第1の製造方法]
図15A~図15Cは、第4実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Cの第1の製造方法は、発光装置100Aの製造方法で説明した工程S301~工程S305を含む。以下、発光装置100Cの第1の製造方法について、発光装置100Aの第1の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Cの第1の製造方法は、被覆部材配置工程S302において、被覆部材30を発光装置100Aの被覆部材30よりも厚く形成する。また、押し込み工程S304において、被覆部材30aが発光素子20の第3面23の一部を被覆すると共に、第2電極3の底面と略面一となるように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。
[第2の製造方法]
図16A~図16Cは、第4実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Cの第2の製造方法は、発光装置100Aの製造方法で説明した工程S401~工程S406を含む。以下、発光装置100Cの第2の製造方法について、発光装置100Aの第2の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Cの第2の製造方法は、被覆部材配置工程S402において、被覆部材30を発光装置100Aの被覆部材30よりも厚く形成する。また、押し込み工程S405において、被覆部材30aが発光素子20の第3面23の一部を被覆すると共に、第2電極3の底面と略面一となるように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。
《第5実施形態》
[発光装置]
図17Aは、第5実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図17Bは、図17AのXVIIB-XVIIB線における模式断面図である。
発光装置100Dは、第3実施形態の発光装置100B同様に、発光素子20の第1電極2に第2電極3が配置されている。また、樹脂部材40は、発光素子20の第3面23の全部を被覆すると共に、発光素子20の第1面21の一部を被覆している。これにより、発光素子20と樹脂部材40が接触する領域を増やすことができるため、発光素子20から樹脂部材40に出射される光の量を増やすことができる。また、被覆部材30aは、樹脂部材40の下面の一部、例えば外周部分を被覆すると共に、第2電極3の底面と略面一となるように配置されている。より具体的には、被覆部材30aは、発光素子20の第3面23よりも外側に位置する樹脂部材40の下面を被覆し、第2電極3との距離が広がることにより、発光装置100Dを実装する際に、例えば半田等の接合部材を配置し易くすることができる。また、発光装置100Dは、第4実施形態の発光装置100Cと比べて、放熱性を高めるために第2電極3が厚く形成されている。例えば、本実施形態における第2電極3の厚みは、10μm以上100μm以下が好ましく、さらに好ましくは20μm以上60μm以下である。その他の事項については、第2実施形態の発光装置100Aと同様である。
《第5実施形態の製造方法》
[第1の製造方法]
図18A~図18Cは、第5実施形態に係る発光装置の第1の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Dの第1の製造方法は、発光装置100Aの製造方法で説明した工程S301~工程S305を含む。以下、発光装置100Dの第1の製造方法について、発光装置100Aの第1の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Dの第1の製造方法は、押し込み工程S304において、樹脂部材40が発光素子20の第3面23の全部を被覆すると共に、被覆部材30aが第2電極3の底面と略面一となるように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。この際、発光素子20の第1面21の一部が樹脂部材40で被覆される。
[第2の製造方法]
図19A~図19Cは、第5実施形態に係る発光装置の第2の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Dの第2の製造方法は、発光装置100Aの製造方法で説明した工程S401~工程S406を含む。以下、発光装置100Dの第2の製造方法について、発光装置100Aの第2の製造方法と異なる事項について説明する。
発光装置100Dの第2の製造方法は、押し込み工程S405において、樹脂部材40が発光素子20の第3面23の全部を被覆すると共に、被覆部材30aが第2電極3の底面と略面一となるように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。この際、発光素子20の第1面21の一部が樹脂部材40で被覆される。
《第6実施形態》
[発光装置]
図20Aは、第6実施形態に係る発光装置を示す模式平面図である。図20Bは、図20AのXXB-XXB線における模式断面図である。
発光装置100Eは、被覆部材30が発光素子20の第3面23を被覆しておらず、発光素子20の電極2の側面、発光素子20の第1面21、及び、樹脂部材40の下面を被覆している。被覆部材30は、一定の厚み、具体的には、電極2と同じ厚みで略平坦となるように配置されている。また、発光装置100Eは、正負一対の電極2のそれぞれの表面(下面)の全面に、金属層4が配置されている。金属層4は、正負一対の電極2のそれぞれの下面を被覆すると共に、被覆部材30の下面の一部を被覆している。金属層4としては、例えば、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、銀、金、白金、チタン、タングステン、パラジウム等の金属又は、これらの少なくとも一種を含む合金を用いることができる。発光装置100Eは、金属層4を備えることで、後記するように、例えば面状光源に用いる場合、面状光源の配線に接続する導電部位の面積が増え、実装性を向上させることができる。その他の事項については、第1実施形態の発光装置100と同様である。
《第6実施形態の製造方法》
図21は、第6実施形態に係る発光装置の製造方法のフローチャートである。図22A~図22Fは、第6実施形態に係る発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
発光装置100Eの製造方法は、樹脂部材40の発光素子20が配置される一方の面とは反対側に位置する樹脂部材40の他方の面上に光調整部材50を配置する工程である光調整部材配置工程S501と、正負一対の電極2が配置された第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、第1面21と第2面22の間に位置する第3面23とを有する複数の発光素子20を、第2面22が対面するように樹脂部材40の一方の面上に配置する工程である発光素子配置工程S502と、複数の発光素子20を、電極2が露出するように樹脂部材40に押し込む工程である押し込み工程S503と、樹脂部材40の一方の面及び発光素子20の第1面21に電極2が露出するように被覆部材30を配置する工程である被覆部材配置工程S504と、発光素子20の電極2の一部を除去する工程である除去工程S505と、電極2の表面及び被覆部材30の表面の一部に金属層4を配置する工程である金属層配置工程S506と、樹脂部材40を、少なくとも1つの発光素子20が含まれるように切断して複数の発光装置100Eを得る工程である発光装置個片化工程S507と、を含む。なお、各部材の材質や配置等については、前記した発光装置100Eの説明で述べた通りであるので、ここでは適宜、説明を省略する。
光調整部材配置工程S501、発光素子配置工程S502、発光装置個片化工程S507については、前記した光調整部材配置工程S101、発光素子配置工程S102、発光装置個片化工程S105と同様である。
(押し込み工程)
押し込み工程S503は、複数の発光素子20を、電極2が樹脂部材40から露出するように樹脂部材40に押し込む工程である。この工程S503では、発光素子20の第3面23の全部が樹脂部材40に接するように押し込む。また、電極2の側面が樹脂部材40から露出するように発光素子20を樹脂部材40に押し込む。なお、発光素子20の電極2は、その一部を後記する除去工程S505で除去するため、この段階では、発光装置100Eの電極2に比べて厚く形成されているが、発光素子20の電極2上にさらに柱状の電極を配置して厚くすることもできる。その他の事項については、前記した押し込み工程S104に準じて行うことができる。
(被覆部材配置工程)
被覆部材配置工程S504は、樹脂部材40の一方の面及び発光素子20の第1面21に電極2が露出するように被覆部材30を配置する工程である。この工程S504では、例えば、ポッティング、印刷、スプレー等により、樹脂部材40上及び発光素子20の第1面21上に液体状の樹脂材料を配置する。この際、電極2の側面の一部が露出するように液体状の樹脂材料を配置する。その後、液体状の樹脂材料を硬化させ、被覆部材30を形成する。
(除去工程)
除去工程S505は、発光素子20の電極2の一部を除去する工程である。この工程S505では、被覆部材30の表面と電極2の表面(下面)とが略面一となるように、電極2の一部を研磨、研削、切削等により除去する。
(金属層配置工程)
金属層配置工程S506は、電極2の表面及び被覆部材30の表面の一部に金属層4を配置する工程である。この工程S506では、正負一対の電極2のそれぞれの表面よりも広い面積の金属層4を、正負一対の電極2のそれぞれの表面の全面に配置する。具体的には、正負一対の電極2のそれぞれの表面の全面及び、電極2の表面に隣り合う被覆部材30の表面の一部に金属層4を配置する。金属層4は、例えば、電解めっき、無電解めっき、蒸着、スパッタ等の方法によって形成することができ、他には、金、銀、銅、白金、アルミニウム等の金属粉末を含む導電性ペーストを塗布、印刷等することによっても形成することができる。また、予め作製された金属箔を電極2の表面に貼り付けてもよい。
以上、発光装置及び発光装置の製造方法について、発明を実施するための形態により具体的に説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変等したものも本発明の趣旨に含まれる。
《変形例》
図23Aは、第1実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。図23Bは、第1実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。図24Aは、第2実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。図24Bは、第2実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。図25Aは、第1実施形態の変形例に係る発光装置の一例を示す模式断面図である。図25Bは、第1実施形態の変形例に係る発光装置の製造方法の一例を示す模式断面図である。
発光装置100Fは、発光素子20の第2面22の上方に樹脂部材40が存在しておらず、例えば、第2面22が光調整部材50と接している。具体的には、発光装置100Fは、発光素子20の第2面22が樹脂部材40から露出して第2面22が光調整部材50で被覆されており、発光素子20の第2面22は樹脂部材40で被覆されていない。その他の事項については、第1実施形態の発光装置100と同様である。
また、発光装置100Fは、例えば、押し込み工程S104又は押し込み工程S205において、発光素子20の第2面22の上方に樹脂部材40が存在しなくなるまで発光素子20を樹脂部材40に押し込むことで製造することができる。なお、樹脂部材40の厚みは、適宜調整しておけばよい。
発光装置100Gは、発光素子20の第2面22の上方に樹脂部材40が存在しない。即ち、第2面22上に配置された被覆部材30bの上面には、樹脂部材40が存在しない。具体的には、発光装置100Gは、発光素子20の第2面22が被覆部材30bで被覆されており、被覆部材30bが樹脂部材40から露出して被覆部材30bが光調整部材50で被覆されており、被覆部材30bの上面は樹脂部材40で被覆されていない。その他の事項については、第2実施形態の発光装置100Aと同様である。
また、発光装置100Gは、例えば、押し込み工程S304又は押し込み工程S405において、発光素子20の第2面22の上方に樹脂部材40が存在しなくなるまで発光素子20を樹脂部材40に押し込むことで製造することができる。なお、樹脂部材40の厚みは、適宜調整しておけばよい。
発光装置100Hは、発光装置100Hの上面側が幅広となるように発光装置100Hの上方側の側面が湾曲して形成されている。その他の事項については、第1実施形態の発光装置100と同様である。
発光装置100Hは、発光装置個片化工程S105又は発光装置個片化工程S206において、幅の異なる2種類のブレードを使用して樹脂部材40を切断することで製造することができる。具体的には、まず、幅の大きいブレードで構造体5を途中まで切断する。次に、幅の小さいブレードで、残りを切断する。これらのブレードには、ダイシングソー等の回転刃又はトムソン刃等のカッターを用いることができる。
以上説明した変形例に係る発光装置及び発光装置の製造方法は、第1実施形態から第6実施形態の各実施形態に適用してもよいし、その他の形態に適用してもよい。また、以上説明した発光装置及び発光装置の製造方法は、被覆部材を有さないものであってもよい。また、光調整部材を有さないものであってもよい。また、発光素子、発光装置は、平面視で略長方形であってもよく、その他の形状であってもよい。
また、発光装置の製造方法は、前記各工程に悪影響を与えない範囲において、前記各工程の間、或いは前後に、他の工程を含めてもよい。例えば、製造途中に混入した異物を除去する異物除去工程等を含めてもよい。また、発光装置の製造方法は、可能な限りにおいて各工程の順序が変更されてもよい。例えば、光調整部材配置工程は、発光装置個片化工程の前であれば、どのタイミングで行ってもよい。
以上説明した発光装置は、様々な分野で使用することができるが、特に面状光源に好適に用いることができる。以下、本実施形態の発光装置を使用した発光モジュール、面状光源及び液晶ディスプレイ装置の一例について説明する。
図26Aは、実施形態に係る発光モジュールを示す模式斜視図である。図26Bは、図26AのXXVIB-XXVIB線における模式断面図である。図27は、実施形態に係る発光モジュールを利用した液晶ディスプレイ装置を示す模式分解斜視図である。図28Aは、実施形態に係る面状光源を示す模式斜視図である。図28Bは、図28AのXXVIIIB-XXVIIIB線における模式断面図である。
[発光モジュール]
発光モジュール200は、1つの導光板10に下面に開口した複数の凹部14が設けられ、それぞれの凹部14に発光装置100が配置されている。発光装置100は、配線層16上に配置されている。発光装置100は接着樹脂である透光性部材41によって導光板10に固定されている。導光板10は、発光装置100が配置される凹部14と反対側の面に、光反射面を構成する上面に開口した円錐状の凹部15が設けられている。凹部15には、光調整部材(第2光調整部材)61が配置されている。導光板10の下面及び発光装置100の下面には、光反射性部材62が配置されている。
[面状光源及び液晶ディスプレイ装置]
液晶ディスプレイ装置400は、液晶パネル210の下方(裏側)にバックライトとして機能する面状光源300を積層する、いわゆる直下型の液晶ディスプレイ装置である。面状光源300は、配線基板90上に発光モジュール200Aを配置したものである。発光モジュール200Aは、発光装置100の数及びサイズ等が異なるが、前記した発光モジュール200と同様の構成を有する。液晶ディスプレイ装置400は、面状光源300から照射される光を、液晶パネル210に照射する。液晶ディスプレイ装置400は、導光板10の発光面である上面が重ねられ、発光面内の輝度ムラを抑制できる。液晶ディスプレイ装置400は、導光板10の上面側から、光拡散シート220a、第1レンズシート220b、第2レンズシート220c、液晶パネル210がこの順に重ねられる。なお、液晶ディスプレイ装置400は、上述の構成部材以外に、さらに偏光フィルム、カラーフィルタ又はDBEF(登録商標)等の部材を備えていてもよい。
[面状光源の別形態]
面状光源300Aは、配線基板90A上に発光モジュール200Bを配置したものである。配線基板90Aは、例えば、絶縁基材91と、絶縁基材91上に配置された配線層92と、配線層92上に配置された絶縁基材93とを含む。発光モジュール200Bは、1つの導光板10Aに複数の貫通孔17が設けられ、それぞれの貫通孔17に発光装置100が配置されている。発光装置100は、例えば半田等の接合部材6を介して配線層92上に配置されている。発光装置100は貫通孔17内に配置された透光性部材42によって覆われている。導光板10Aには、発光装置100ごとに区画する溝18が設けられ、溝18内に光反射性部材63が配置されている。光反射性部材63は、区画ごとに発光させたときの見切り部材として機能する。導光板10Aの下面には、光反射性シート64が配置されている。また、透光性部材42上及び導光板10A上の一部に、透光性部材42を覆うように光調整部材(第2光調整部材)65が配置されている。光調整部材65は、発光装置100からの光の一部を反射し、他の一部を透過させる部材であって、発光装置100からの光の一部を導光板10A内に伝搬させる部材である。
ここでは、貫通孔17を有する導光板10Aを用いるものとしたが、貫通孔17の代わりに、下面に開口した凹部を有する導光板を用いてもよい。また、透光性部材42は、例えば蛍光体等の波長変換部材を含有してもよい。また、発光装置100の上面には、さらに光調整部材(第3光調整部材)が配置されていてもよい。また、発光装置100の周辺の配線層92上には、光反射性部材が配置されていてもよい。なお、発光モジュール、面状光源及び液晶ディスプレイ装置の各部材の材料としては、例えば、従来公知の材料を用いることができる。
2 電極(第1電極)
3 電極(第2電極)
4 金属層
5 構造体
6 接合部材
10、10A 導光板
14 凹部
15 凹部
16 配線層
17 貫通孔
18 溝
20 発光素子
21 発光素子の第1面
22 発光素子の第2面
23 発光素子の第3面
30 被覆部材
30a 被覆部材
30b 被覆部材
40 樹脂部材
41 透光性部材
42 透光性部材
50 光調整部材(第1光調整部材)
61 光調整部材(第2光調整部材)
62 光反射性部材
63 光反射性部材
64 光反射性シート
65 光調整部材(第2光調整部材)
71 耐熱性の両面粘着テープ
72 耐熱性の粘着テープ
80 支持体
90、90A 配線基板
91 絶縁基材
92 配線層
93 絶縁基材
100、100A、100B、100C、100D、100E、100F、100G、100H 発光装置
200、200A、200B 発光モジュール
210 液晶パネル
220a 光拡散シート
220b 第1レンズシート
220c 第2レンズシート
300、300A 面状光源
400 液晶ディスプレイ装置

Claims (11)

  1. 正負一対の電極が配置された第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面と前記第2面の間に位置する第3面とを有する複数の発光素子を、前記第2面が対面するように樹脂部材の一方の面上に配置する工程と、
    複数の前記発光素子を、前記電極が露出するように前記樹脂部材に押し込む工程と、
    前記樹脂部材を、少なくとも1つの前記発光素子が含まれるように切断して複数の発光装置を得る工程と、を含み、
    前記配置する工程の後、かつ前記押し込む工程の前に、前記樹脂部材の一方の面に前記発光素子の側面の一部を被覆するように被覆部材を配置する工程を含み、
    前記押し込む工程は、前記発光素子の側面の一部が前記樹脂部材に接し、かつ前記発光素子の側面の他の一部が前記被覆部材に接するように前記発光素子を押し込む工程である発光装置の製造方法。
  2. 前記被覆部材を配置する工程において、前記被覆部材は、前記発光素子の側面の一部を前記発光素子の第1面に向かって這い上がるように被覆し、
    前記押し込む工程において、前記被覆部材は、前記発光素子の側面の他の一部を前記発光素子の第2面に向かって這い上がったような形状にて被覆する請求項に記載の発光装置の製造方法。
  3. 前記押し込む工程において、前記被覆部材の粘度は、前記樹脂部材の粘度よりも高い請求項又は請求項に記載の発光装置の製造方法。
  4. 正負一対の電極が配置された第1面と、前記第1面の反対側に位置する第2面と、前記第1面と前記第2面の間に位置する第3面とを有する複数の発光素子を、前記第2面が対面するように樹脂部材の一方の面上に配置する工程と、
    複数の前記発光素子を、前記電極が露出するように前記樹脂部材に押し込む工程と、
    前記樹脂部材を、少なくとも1つの前記発光素子が含まれるように切断して複数の発光装置を得る工程と、を含み、
    前記配置する工程の前に、前記樹脂部材の一方の面上に被覆部材を配置する工程を含み、
    前記配置する工程は、前記被覆部材を介して前記樹脂部材の一方の面上に複数の前記発光素子を配置する工程であり、
    前記押し込む工程は、前記発光素子の側面の一部が前記樹脂部材に接し、かつ前記発光素子の側面の他の一部が前記被覆部材に接するように、前記被覆部材のうち前記発光素子の第2面が対面する部分を分断して前記発光素子と共に前記樹脂部材に押し込む工程である発光装置の製造方法。
  5. 前記押し込む工程において、前記被覆部材の硬度は、前記樹脂部材の硬度よりも高い請求項に記載の発光装置の製造方法。
  6. 前記樹脂部材の他方の面上に光調整部材を配置する工程を含む請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  7. 前記押し込む工程は、前記樹脂部材を40℃以上100℃以下で加熱後又は加熱しながら前記発光素子を前記樹脂部材に押し込む工程である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  8. 前記押し込む工程は、前記発光素子の第2面の上方に前記樹脂部材が残るように押し込む工程である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  9. 前記押し込む工程は、前記発光素子の第2面の上方に前記樹脂部材が存在しなくなるまで押し込む工程である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  10. 前記発光装置を得る工程は、幅の異なる2種類のブレードを使用して前記樹脂部材を切断する工程である請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
  11. 前記樹脂部材は、波長変換部材及び光拡散材のうちの1種以上を含む請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の発光装置の製造方法。
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