JP7368032B1 - 目地材除去装置 - Google Patents

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功次 田岡
享 田岡
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Abstract

Figure 0007368032000001
【課題】 所定の高圧水噴射装置を備えることにより、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射して、設置箇所である舗装継ぎ目から古くなった既設の目地材を確実に除去するとともに、所定の汚泥水回収手段を備えることにより、除去した目地材を含む汚泥水を効率的に回収する目地材除去装置を提供する。
【解決手段】 架台21と前輪22と後輪23を有する車両2と、既設の除去対象の目地材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射装置4と、除去した目地材を含む汚泥水を回収する汚泥水回収手段5とを備える。そのような目地材除去装置1により、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射して、設置箇所である舗装継ぎ目から古くなった既設の目地材を確実に除去することができるとともに、除去した目地材を含む汚泥水を効率的に回収することができる。
【選択図】 図1

Description

特許法第30条第2項適用 株式会社ワイズテックは、令和4年10月17日、大林道路株式会社に対し、目地材除去装置について公開した。
特許法第30条第2項適用 株式会社ワイズテックは、令和4年10月19日、北海道エアポート株式会社に対し、目地材除去装置について公開した。
本発明は、目地材除去装置に関し、具体的には、架台と前輪と後輪を有する車両と、既設の除去対象の目地材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射装置と、除去した目地材を含む汚泥水を回収する汚泥水回収手段とを備える目地材除去装置に関する。
舗装道路では、道路表面の舗装の継ぎ目(ジョイント部)や舗装端部から舗装体の下へ雨水等が浸入することにより、路盤が軟弱化し、道路の耐久性が低下してしまう。これを防止するため、従来の舗装道路では、ゴムアスファルト系やエラストマー系、エマルジョンタイプ、ウレタン系、ポリサルファイド系等の目地材を舗装継ぎ目に設置し、防水することが行われている。
一方、設置された目地材は、温度変化や紫外線、雨水等の影響により経年劣化するため、古くなった既設の目地材を除去して新たな目地材を設置するという、目地材の交換が定期的に行われている。そのような目地材の定期的な交換においては、古くなった既設の目地材を除去するために、従来、除去対象の目地材の側面に除去刃(回転刃・切刃)を接触させて切断する目地材除去装置(特許文献1)や、除去対象の目地材の側面や底面に除去刃(回転刃・切刃)を接触させながら移動させて剥離させる目地材除去工具(特許文献2)等が用いられているが、除去刃(回転刃・切刃)を利用した目地材除去装置や目地材除去工具では、切断または剥離された目地材の断片や破片が、設置箇所に残ってしまうため、さらなる洗浄や清掃工程が必要となってしまい(特許文献1の図16参照)、切り出しや剥離の工程のみによって除去対象の目地材を完全に除去することは困難であった。
他方、コンクリートの斫り作業においては、従来、ウォータージェットが発生する高圧水を利用したコンクリート斫り装置が用いられている。当該コンクリート斫り装置によれば、コンクリートの斫りを行うことができるとともに、生じる排水を作業区画外へ漏れ出さないようにしつつ回収することができる(特許文献3)。
特開2020-020187 特開2006-348520 特開2022-070082
コンクリートの斫り作業のように、高圧水を利用することは、既設の目地材の除去作業においても有効な手段となり得るが、コンクリートの斫り作業とは異なり、既設の目地材の除去作業の場合は目地材の設置箇所が舗装継ぎ目であるため、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じた対応が必要となる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、所定の高圧水噴射装置を備えることにより、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射して、設置箇所である舗装継ぎ目から古くなった既設の目地材を確実に除去するとともに、所定の汚泥水回収手段を備えることにより、除去した目地材を含む汚泥水を効率的に回収する目地材除去装置を提供することを目的とする。
本発明者は、鋭意研究の結果、架台と前輪と後輪を有する車両と、所定の高圧水噴射装置と、所定の汚泥水回収手段とを備える目地材除去装置により、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射して、設置箇所である舗装継ぎ目から古くなった既設の目地材を確実に除去することができるとともに、除去した目地材を含む汚泥水を効率的に回収することができることを見出し、下記の各発明を完成した。
(1)架台と前輪と後輪を有する車両と、既設の除去対象の目地材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射装置と、除去した目地材を含む汚泥水を回収する汚泥水回収手段とを備える目地材除去装置であって、前記架台には、固定ケーシングが貫設されて、前記固定ケーシング内に沿って昇降が可能な可動ケーシングが設けられており、前記高圧水噴射装置は、高圧水を供給する高圧ポンプと接続して前記高圧水を噴射する高圧ノズルと、前記高圧水を通水する高圧ホースとを備え、前記高圧ノズルは、前記高圧ホースを介して前記高圧ポンプと接続し、前記高圧ノズルの噴射孔は、前記可動ケーシングの底面に固着されて、前記高圧ポンプから供給された前記高圧水を噴射し、前記汚泥水回収手段は、前記架台の地面側に設けられて、負圧を供給する負圧装置と接続して汚泥水を吸引する汚泥水吸引機構と、前記汚泥水を通水する通水ホースとを備え、前記汚泥水吸引機構は、前記通水ホースを介して前記負圧装置と接続し、前記負圧装置から供給された負圧を利用して前記汚泥水を吸引する、前記装置。
(2)前記可動ケーシングの底面と、前記可動ケーシングの底面の下端における水平面とが、進行方向とは逆の方向に向かって鋭角を呈する、(1)に記載の目地材除去装置。
(3)前記汚泥水吸引機構は、3つの吸引口と、前記固定ケーシングが貫設された架台の地面側と地面との間及び前記3つの吸引口を被覆するスカート部とを備え、前記スカート部は、前記架台の地面側の固定ケーシングを囲むようにして設けられた外スカート及び内スカートと、進行方向前方に設けられた前方スカートからなり、前記3つの吸引口のうちの2つの吸引口は、外スカートに囲まれており、それぞれ進行方向前後に並んで、内スカートを跨ぐようにして設けられ、進行方向前方に設けられた他の1つの吸引口(前方吸引口)は、前記前方スカートに囲まれるように設けられた、(1)に記載の目地材除去装置。
(4)前記高圧ノズルのノズルの本数が複数本である、(1)に記載の目地材除去装置。
(5)前記高圧ポンプがウォータージェットポンプである、(1)から(4)のいずれか一項に記載の目地材除去装置。
(6)自走機構を備える、(1)から(4)のいずれか一項に記載の目地材除去装置。
本発明に係る目地材除去装置によれば、舗装継ぎ目の幅や古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射して、設置箇所である舗装継ぎ目から古くなった既設の目地材を確実に除去することができるとともに、除去した目地材を含む汚泥水を効率的かつ確実に回収することができる。
可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も高位置に固定されている状態の、本実施形態に係る目地材除去装置1の左側面図である。 可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も低位置に固定されている状態の、本実施形態に係る目地材除去装置1の左側面図である。 可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も高位置に固定されている状態の、本実施形態に係る目地材除去装置1の右側面図である。 固定ケーシング31と可動ケーシング32と高圧ノズル43(4)の配置を示す、本実施形態に係る固定ケーシング31の上方斜視図である。 本実施形態に係る目地材除去装置1における可動ケーシング32の底面321と、可動ケーシング32の底面321の下端における水平面322とが、進行方向Dとは逆の方向に向かって鋭角Aを呈していることを表す断面図である。 本実施形態に係る目地材除去装置1の底面図である。
以下、本発明に係る目地材除去装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、当該図面は、本発明の技術的特徴を説明するために用いており、記載されている構成や各種処理の手順等は、特に特定的な記載がない限り、当該図面の記載のみに限定する趣旨ではない。
本実施形態に係る目地材除去装置1の構成について説明する。本実施形態に係る目地材除去装置1は、図1、図2及び図6に示す通り、架台21と前輪22と後輪23を有する車両2と、既設の除去対象の目地材(図示しない)に向けて高圧水(図示しない)を噴射する高圧水噴射装置4と、除去した目地材を含む汚泥水を回収する汚泥水回収手段5とを備える。
本実施形態に係る目地材除去装置1の前輪22と後輪23は、架台21の下に前後してある円形の物体で、軸のまわりを回転し、地面上を移動することを可能にするものであればよく、無限軌道(キャタピラー(登録商標))であってもよい。
次に、本実施形態に係る目地材除去装置1の架台21には、図1、図2及び図5に示す通り、固定ケーシング31が貫設されて、固定ケーシング31内に沿って昇降が可能な可動ケーシング32が設けられている。また、固定ケーシング31には、図1、図2、図4及び図5に示す通り、可動ケーシング固定柱33が設けられており、可動ケーシング固定柱33に対し、固定ケーシング31内に沿って昇降する可動ケーシング32を段階的に固定することができる。図1は、可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も高位置に固定されている状態を示し、図2及び図5は、可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も低位置に固定されている状態を示し、図4は、可動ケーシング32が固定ケーシング31内の上から2番目の位置に固定されている状態を示している。
次に、本実施形態に係る目地材除去装置1の高圧水噴射装置4は、図1及び図2に示す通り、高圧水(図示しない)を供給する高圧ポンプ41と接続して高圧水を噴射する高圧ノズル43と、高圧水を通水する高圧ホース42とを備え、高圧ノズル43は、高圧ホース42を介して高圧ポンプ41と接続している。そのような高圧ポンプ41は、本発明の特徴を損なわない限りにおいて特に限定されず、当業者によって適宜選択可能な高圧ポンプ41を用いることができるが、ウォータージェットポンプであることが好適である。そのようなウォータージェットポンプもまた、本発明の特徴を損なわない限りにおいて特に限定されず、当業者によって適宜選択可能なウォータージェットポンプを用いることができる。
また、高圧ノズル43は、高圧ノズル固定具45によって可動ケーシング32に固定されており、高圧ノズル43の噴射孔44は、図5及び図6に示す通り、可動ケーシング32の底面321に固着されていて、高圧ポンプ41から供給された高圧水を噴射する。
なお、本実施形態に係る目地材除去装置1において、可動ケーシング32の底面321と、可動ケーシング32の底面321の下端における水平面322とは、図5に示す通り、目地材除去装置1の進行方向Dとは逆の方向に向かって鋭角Aを呈してもよい。
次に、本実施形態に係る目地材除去装置1の汚泥水回収手段5は、図1、図2及び図6に示す通り、架台21の地面側(本実施形態に係る目地材除去装置1の底面)に設けられて、負圧を供給する負圧装置51と接続して汚泥水(図示しない)を吸引する汚泥水吸引機構53と、汚泥水を通水する通水ホース52とを備える。汚泥水吸引機構53は、図1及び図2に示す通り、通水ホース52を介して負圧装置51と接続し、負圧装置51から供給された負圧を利用して汚泥水を吸引する。そのような負圧装置51は、本発明の特徴を損なわない限りにおいて特に限定されず、当業者によって適宜選択可能な負圧装置51を用いることができる。
また、本実施形態に係る目地材除去装置1の汚泥水吸引機構53は、図6に示す通り、3つの吸引口を構成する2つの吸引口534及び他の1つの吸引口(前方吸引口)535と、固定ケーシング31が貫設された架台21の地面側(本実施形態に係る目地材除去装置1の底面)と地面との間及び3つの吸引口を構成する2つの吸引口534及び前方吸引口535を被覆する、スカート部を構成する外スカート531、内スカート532及び前方スカート533とを備える。
本実施形態に係る目地材除去装置1の外スカート531及び内スカート532は、図6に示す通り、架台21の地面側(本実施形態に係る目地材除去装置1の底面)の固定ケーシング31を囲むようにして設けられており、また、本実施形態に係る目地材除去装置1の前方スカート533は、図6に示す通り、架台21の地面側(本実施形態に係る目地材除去装置1の底面)の進行方向前方に設けられている。
また、本実施形態に係る目地材除去装置1の2つの吸引口534は、外スカート531に囲まれるとともに、それぞれ進行方向前後に並んで、内スカート532を跨ぐようにして設けられ、本実施形態に係る目地材除去装置1の他の1つの吸引口(前方吸引口)535は、前方スカート533に囲まれるように設けられている。この場合、前方スカート533は、図6に示す通り、その一部を外スカート531と共有して共有部分531・533を設けてもよく、外スカート531とは別個に、前方吸引口535を囲むように構成して設けてもよい(図示しない)。また、外スカート531及び前方スカート533の、それらの一部を共有して設けられた場合の共有部分531・533を除いた部分の縁部は、内側から外側へ向かってゴム材、ブラシ材の順で縁取られており(図示しない)、ブラシは外スカート531外及び前方スカート533外への汚泥水の流出を防止する役割を果たし、ゴム材はブラシ材を保護する役割を果たす。そのようなブラシ材及びゴム材は、本発明の特徴を損なわない限りにおいて特に限定されず、当業者によって適宜選択可能なブラシ材及びゴム材を用いることができる。
なお、本実施形態に係る目地材除去装置1の架台21の進行方向前方には、図1~3及び図6に示す通り、キャスター付リフトアップ装置24が備えられてもよく、また、本実施形態に係る目地材除去装置1の架台21には、図6に示す通り、空気取り込み口25が形成されてもよい。
また、本実施形態に係る目地材除去装置1の高圧ノズル43のノズルの本数は1本でもよく、また、複数本であってもよい。そのような本実施形態に係る目地材除去装置1の高圧ノズル43のノズルの本数は、2本または3本であるのが好適であり、2本であるのがより好適である。図1~6では、本実施形態に係る目地材除去装置1の高圧ノズル43のノズルの本数が2本である場合を示している。
また、本実施形態に係る目地材除去装置1は、図1~3に示す通り、自走機構6を備えることができる。そのような自走機構6は、例えば、自走機構操作部61と、フレーム62と、モーター63と、ギア64と、本体連結部65と、自走機構車輪66を備えることができる。本体連結部65は、本実施形態に係る目地材除去装置1の車両2と自走機構6とを連結する。また、自走機構操作部61に連接するようにして、高圧ポンプ操作部46を配設することができる。
また、本実施形態に係る目地材除去装置1の進行方向前方のフロントには、図1~3に示す通り、進行方向Dに向けて、縦方向の中心線上に位置するようにして、舗装継ぎ目(溝)をガイドするためのガイドバー7を設けてもよく、また、本実施形態に係る目地材除去装置1は、図3に示す通り、発電機8を搭載してもよい。本実施形態に係る目地材除去装置1が発電機8を搭載しない場合は、本実施形態に係る目地材除去装置1は外部から給電される。また、本実施形態に係る目地材除去装置1は、変圧器を搭載することもできる(図示しない)。
次に、本実施形態に係る目地材除去装置1の作用について説明する。なお、本実施形態に係る目地材除去装置1の作用のうち、上述した本実施形態に係る目地材除去装置1の構成と同一または対応・相当する構成については同一の符号を付すとともに、本実施形態に係る目地材除去装置1において説明した構成については、再度の説明を省略する場合がある。
まず、既設の目地材の設置箇所である舗装継ぎ目(溝)の真上に、本実施形態に係る目地材除去装置1の縦方向の中心線がくるように、本実施形態に係る目地材除去装置1を配置する。このとき、ガイドバー7も当該舗装継ぎ目の真上に位置するようになる。
続いて、当該舗装継ぎ目の幅に合った幅の高圧水を噴射することができるように、固定ケーシング31内において可動ケーシング32を昇降させ、所望の位置で可動ケーシング固定柱33に固定する。その後、高圧ポンプ41から高圧水を発生させ、高圧ホース42を介して高圧ノズル43に高圧水を供給し、高圧ノズル43の噴射孔44から除去対象である既設の目地材に向けて、高圧ポンプ41から供給された高圧水を噴射する。これにより、高圧ノズル43の噴射孔44からは、除去対象である既設の目地材が設置されている舗装継ぎ目の幅に応じた幅の高圧水を噴射させることができる。例えば、図1に示す通り、可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も高位置に固定されている状態では、高圧ノズル43の噴射孔44から高圧水が最も広角に噴射され、図2に示す通り、可動ケーシング32が固定ケーシング31内の最も低位置に固定されている状態では、高圧ノズル43の噴射孔44から高圧水が最も狭角に噴射される。
なお、当該舗装継ぎ目の幅と比較して、高圧ノズル43の噴射孔44から噴射される高圧水の幅が広すぎる場合や狭すぎる場合は、一旦、高圧ポンプ41からの高圧水の供給を止めて、再度、固定ケーシング31内において可動ケーシング32を適宜昇降させ、所望の位置で可動ケーシング固定柱33に固定する。このようにすることで、当該舗装継ぎ目の幅に応じて高圧水を効果的に噴射し、除去対象である既設の目地材を確実に除去することができる。
また、高圧ノズル43のノズルの本数が複数本、好適には2,3本、より好適には2本の場合、比較的取り扱いや操作がしやすいうえに、複数の高圧ノズル43の噴射孔44から高圧水が連続して除去対象である既設の目地材に向けて噴射されることから、当該除去対象の既設目地材をより確実に除去することができる。
また、図5に示す通り、可動ケーシング32の底面321と、可動ケーシング32の底面321の下端における水平面322とが、目地材除去装置1の進行方向Dとは逆の方向に向かって鋭角Aを呈している場合、高圧ノズル43の噴射孔44から高圧水を斜めに噴射することができることから、除去対象である既設の目地材に向けて噴射された高圧水が当該除去対象の既設目地材に刺さりやすくなり、当該除去対象の既設目地材をさらに確実に除去することが可能となる。
また、高圧ポンプ41がウォータージェットポンプである場合、高圧ノズル43の噴射孔44からは、より高圧な超高圧水が噴射され、除去対象の既設目地材に向けて噴射された超高圧水が、除去対象の既設目地材に対してさらに刺さり込むため、当該除去対象の既設目地材をよりさらに確実に除去することが可能となる。
さらに、キャスター付リフトアップ装置24が架台21の進行方向前方に備えられている場合は、キャスター付リフトアップ装置24により架台21の進行方向前方をリフトアップすることができ、これにより、除去対象である既設の目地材に対し、高圧ノズル43の噴射孔44から高圧水をより斜めに噴射することができることから、当該除去対象の既設目地材の状態に応じた高圧水の噴射が可能となり、当該除去対象の既設目地材をまたさらに確実に除去することが可能となる。
このようにして、舗装継ぎ目の幅や除去対象である古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射しつつ、ガイドバー7に従って本実施形態に係る目地材除去装置1を前進させることにより、当該除去対象の既設目地材を確実かつ連続して除去することができ、さらには、自走機構6を用いて、舗装継ぎ目の幅や除去対象である古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射しつつ、ガイドバー7に従って本実施形態に係る目地材除去装置1を自走させて前進させることにより、当該除去対象の既設目地材を確実、連続かつ簡易に除去することができる。
自走機構6を用いて、舗装継ぎ目の幅や除去対象である古くなった既設の目地材の状態に応じて高圧水を効果的に噴射しつつ、ガイドバー7に従って本実施形態に係る目地材除去装置1を自走させて前進させる場合、作業者は、本体連結部65によって本実施形態に係る目地材除去装置1の車両2と自走機構6とを連結させた後、自走機構操作部61による操作によってモーター63を駆動させ、進行方向Dへ進むように自走機構車輪66を回転させて、フレーム62のハンドルを握りながら自走機構操作部61によってギア64を操作することにより、自走機構6と連結した目地材除去装置1を前進させることができる。
一方、除去した目地材を含む汚泥水は、汚泥水回収手段5により回収することができる。具体的には、通水ホース52を介して負圧装置51と接続した汚泥水吸引機構53に対し、負圧装置51からの負圧を供給し、汚泥水吸引機構53は負圧装置51からの供給された負圧利用して除去した目地材を含む汚泥水を回収する。
また、前述の通り、汚泥水吸引機構53は、2つ吸引口534及び他の1つの吸引口(前方吸引口)535と、架台21の地面側(本実施形態に係る目地材除去装置1の底面)の固定ケーシング31を囲むようにして設けられた外スカート531及び内スカート532と、進行方向前方に設けられた前方スカート533とを備えており、除去した目地材を含む汚泥水は、まず、前方吸引口535から吸引されるが、前方吸引口535から吸引されずに残ってしまった汚泥水は、内側から外側へ向かってゴム材、ブラシ材の順で縁取られた縁部を有する外スカート531及び前方スカート533により、外スカート531外及び前方スカート533外への流出が防止されるため、なおも、前方吸引口535から吸引されるか、または2つの吸引口534から吸引されることになる。なお、内スカート532に囲まれた空間は、負圧装置51から供給された負圧により低圧になりがちであるが、架台21に形成された空気取り込み口25によりこれを防止することができる。
以上のような本実施形態に係る目地材除去装置1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.舗装継ぎ目の幅や除去対象の既設目地材の状態に応じて、高圧水を効果的に噴射することができて、設置箇所である舗装継ぎ目から除去対象である既設の目地材を確実に除去することができる。
2.除去した目地材を含む汚泥水を効率的かつ確実に回収することができる
3.自走により前進させることにより、除去対象の既設目地材を確実、連続かつ簡易に除去することができる。
なお、本発明に係る目地材除去装置は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の特徴を損なわない範囲において、適宜変更することができる。例えば、上述した実施形態における構成以外の構成を、本発明の特徴を損なわない範囲において、適宜採用することができる。
1 目地材除去装置
2 車両
4 高圧水噴射装置
5 汚泥水回収手段
6 自走機構
7 ガイドバー
8 発電機
21 架台
22 前輪
23 後輪
24 キャスター付リフトアップ装置
25 空気取り込み口
31 固定ケーシング
32 可動ケーシング
33 可動ケーシング固定柱
41 高圧ポンプ
42 高圧ホース
43 高圧ノズル
44 噴射孔
45 高圧ノズル固定具
46 高圧ポンプ操作部
51 負圧装置
52 通水ホース
53 汚泥水吸引機構
61 自走機構操作部
62 フレーム
63 モーター
64 ギア
65 本体連結部
66 自走機構車輪
321 可動ケーシングの底面
322 可動ケーシングの底面の下端における水平面
531 外スカート
532 内スカート
533 前方スカート
534 2つの吸引口
535 他の1つの吸引口(前方吸引口)
531・533 外スカート・前方スカート共有部分
531・532・533 スカート部
A 鋭角
D 進行方向

Claims (6)

  1. 架台と前輪と後輪を有する車両と、
    既設の除去対象の目地材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射装置と、
    除去した目地材を含む汚泥水を回収する汚泥水回収手段と
    を備える目地材除去装置であって、
    前記架台には、固定ケーシングが貫設されて、前記固定ケーシング内に沿って昇降が可能な可動ケーシングが設けられており、
    前記高圧水噴射装置は、高圧水を供給する高圧ポンプと接続して前記高圧水を噴射する高圧ノズルと、前記高圧水を通水する高圧ホースとを備え、
    前記高圧ノズルは、前記高圧ホースを介して前記高圧ポンプと接続し、
    前記高圧ノズルの噴射孔は、前記可動ケーシングの底面に固着されて、前記高圧ポンプから供給された前記高圧水を噴射し、
    前記汚泥水回収手段は、前記架台の地面側に設けられて、負圧を供給する負圧装置と接続して汚泥水を吸引する汚泥水吸引機構と、前記汚泥水を通水する通水ホースとを備え、
    前記汚泥水吸引機構は、前記通水ホースを介して前記負圧装置と接続し、前記負圧装置から供給された負圧を利用して前記汚泥水を吸引する、前記装置。
  2. 前記可動ケーシングの底面と、前記可動ケーシングの底面の下端における水平面とが、進行方向とは逆の方向に向かって鋭角を呈する、請求項1に記載の目地材除去装置。
  3. 前記汚泥水吸引機構は、3つの吸引口と、前記固定ケーシングが貫設された架台の地面側と地面との間及び前記3つの吸引口を被覆するスカート部とを備え、
    前記スカート部は、前記架台の地面側の固定ケーシングを囲むようにして設けられた外スカート及び内スカートと、進行方向前方に設けられた前方スカートからなり、
    前記3つの吸引口のうちの2つの吸引口は、外スカートに囲まれており、それぞれ進行方向前後に並んで、内スカートを跨ぐようにして設けられ、
    進行方向前方に設けられた他の1つの吸引口は、前記前方スカートに囲まれるように設けられた、請求項1に記載の目地材除去装置。
  4. 前記高圧ノズルのノズルの本数が複数本である、請求項1に記載の目地材除去装置。
  5. 前記高圧ポンプがウォータージェットポンプである、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の目地材除去装置。
  6. 自走機構を備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の目地材除去装置。
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