JP7367578B2 - ステータ製造装置およびステータ製造方法 - Google Patents

ステータ製造装置およびステータ製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機のステータの製造装置、および、そのステータの製造方法に関するものである。
従来、回転電機の備えるステータにおいて、ステータコアの有する複数のスロットに複数セグメントコイルを配置したものが知られている。この種のステータを製造するための製造装置として、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1に記載の装置は、ステータコアのスロットに挿入した複数のセグメントコイルのうちスロットから突出する部位(以下、「コイル突出部」という)をステータコアの周方向に捻るように倒す加工を行うものである。この装置は、8個の筒部材を径方向に重なるように配置している。その8個の筒部材の端部にはそれぞれ、複数のセグメントコイルの端部を係止可能な係止溝が設けられている。ここでは、その8個の筒部材を最も径方向内側に配置されるものから径方向外側に向かって順に、第1筒部材~第8筒部材と呼ぶこととする。なお、筒部材は、特許文献1ではリング状保持部、連結部または回転駆動リングと記載されている。係止溝は、特許文献1では挿入部または凹部と記載されている。
特許文献1に記載の装置は、第1筒部材~第8筒部材に対応して設けられた8個の昇降ユニットにより、第1筒部材~第8筒部材を個別に昇降するように構成されている。また、この装置は、第1筒部材、第3筒部材、第5筒部材、第7筒部材を所定の回転駆動機構により周方向の一方に一括で動かし、第2筒部材、第4筒部材、第6筒部材、第8筒部材を別の回転駆動機構により周方向の他方に一括で動かすように構成されている。
ここで、ステータコアの有する複数のスロットに複数セグメントコイルを挿入した捻り加工前の状態では、複数のスロットから突出するコイル突出部の長さは、ステータの径方向内側のものより、ステータの径方向外側のものの方が長くなっている。その長さの違いに対応するため、特許文献1に記載の装置は、8個の筒部材それぞれに対応する8個の昇降ユニットを備えている。そして、この装置によりコイル突出部の捻り加工を行う際、まず、8個の昇降ユニットにより8個の筒部材をステータコア側に近づけ、8個の筒部材に設けられた係止溝を全てのセグメントコイルの端部に嵌合させる。そして、回転駆動機構により8個の筒部材を周方向へ動かしつつ、8個の昇降ユニットにより8個の筒部材を個別に昇降することでコイル突出部の捻り加工を行っている。
特開2008-79443号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置は、8個の昇降ユニットにより8個の筒部材を個別に昇降する構成となっているので、その8個の昇降ユニットの構成が複雑なものとなっている。具体的には、8個の昇降ユニットは、筒部材の下方に4個の可動プレートを周方向に配置し、且つ、その4個の可動プレートを2段に配置している。そして、昇降ユニットは、その8個の可動プレートを個別に昇降させるためのねじ軸、ナット、およびモータなどを有している。なお、ねじ軸とナットは、ボールねじを構成している。
昇降ユニットが有する各可動プレートは対応する筒部材の下端部のうち周方向の一部のみに接続されている。そのため、可動プレートには、筒部材の下端部の一部が接続される部位とボールねじのナットとの間にオフセット荷重が作用する。そのオフセット荷重により可動プレートが撓むと、その可動プレートに接続される筒部材が傾くおそれがある。したがって、特許文献1に記載の装置は、可動プレートがオフセット荷重によって撓むことを防ぐため、可動プレートなどを含む各部材の剛性を大きくしなければならず、体格が大型化し、設備コストが増加するといった問題がある。
さらに、特許文献1に記載の装置の構成では、ステータコアの有するスロットの径方向に配置されるセグメントコイルの本数を増やした場合、そのセグメントコイルの本数に対応する筒部材の数の増加に伴って昇降ユニットの数も増加することになる。そのため、装置の体格がより大型化すると共に、設備コストもより増加することが考えられる。
本発明は上記点に鑑みて、体格を小型化し、設備コストを低減することの可能なステータ製造装置およびステータ製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明におけるステータ製造装置は、ステータコア(2)の有する複数のスロット(3)に挿入された複数のセグメントコイル(4)のうちスロットから突出する部位(8)をステータコアの周方向に捻るように倒す加工を行うものであり、次の構成を備える。ステータ設置部(20)は、複数のセグメントコイルが挿入されたステータコアを設置可能である。複数の係止溝(30)は、ステータコアのスロットから突出する複数のセグメントコイルの端部(5)を係止可能である。可動筒部(50)は、複数の係止溝に接続される複数の筒部材(52)同士がその径方向に重なるように配置され、複数の筒部材がそれぞれ周方向に相対移動可能に構成されたものである。周方向駆動部(70)は、複数の筒部材を個別に周方向に移動することが可能である。軸方向駆動部(60)は、複数の前記筒部材を周方向に亘り一括に支持しつつ、複数の筒部材を一括に軸方向に移動することが可能である。そして、ステータ製造装置は、軸方向駆動部が複数の筒部材を一括にステータコア側へ移動する途中でセグメントコイルの端部を複数の前記係止溝のうち所定の係止溝が係止すると、複数の筒部材のうち前記セグメントコイルの端部を係止した所定の係止溝に接続されてい所定の筒部材を周方向駆動部が周方向に移動するように構成されている。
これによれば、本発明のステータ製造装置が備える軸方向駆動部は、複数の筒部材を一括に軸方向に移動する構成であることから、複数の筒部材を周方向に亘り一括に支持することが可能である。そのため、本発明のステータ製造装置は、特許文献1のような各筒部材の周方向の一部を個別に支持しつつ軸方向に移動するものに比べて、軸方向駆動部の構成を簡素化し、その部材の剛性も小さくすることが可能である。したがって、このステータ製造装置は、特許文献1に比べて体格を小型化し、設備コストを低減することができる。
請求項5に係る発明は、ステータの製造方法に関する。このステータの製造方法は、ステータコア(2)の有する複数のスロット(3)に挿入された複数のセグメントコイル(4)のうちスロットから突出する部位(8)をステータコアの周方向に捻るように倒す加工を行うものであり、次の工程を含む。すなわち、請求項1に記載したステータ製造装置(10)を用意する(S10)。複数のスロットに複数のセグメントコイルが挿入された状態のステータコアをステータ設置部に設置する(S20)。軸方向駆動部により複数の筒部材を一括に軸方向に移動し、係止溝をステータコア側へ近づける(S30)。軸方向駆動部により複数の筒部材をステータコア側へ移動する途中でセグメントコイルの端部を複数の前記係止溝のうち所定の係止溝が係止すると、複数の筒部材のうち前記セグメントコイルの端部を係止した所定の係止溝に接続されてい所定の筒部材を周方向駆動部により周方向に移動する(S40)。
これによれば、請求項5に係る発明によるステータの製造方法も、上記請求項1に係る発明と同様の作用効果を奏することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るステータの製造装置および製造方法により製造されたステータの中間製品の斜視図である。 ステータコアと1本のセグメントコイルを示す斜視図である。 ステータコアのスロットにセグメントコイルが挿入された状態を示す図である。 図3のIV-IV線の断面図である。 コイル突出部同士の間に隙間が形成された状態を示す図である。 コイル突出部の捻り加工がされた状態を説明するための説明図である。 図6のVII方向の矢視図である。 第1実施形態に係るステータの製造装置の断面図である。 図8のIX-IX線の断面図である。 図9のX部分の拡大図である。 ステータ設置部の設置台と上壁でステータコアを固定した状態を示した図である。 図11のXII-XII線の断面図である。 捻り治具と複数の係止溝の一部を示す平面図である。 捻り治具を示す斜視図である。 可動筒部の上部の嵌合突起を示す斜視図である。 捻り治具の一例を示す断面図である。 捻り治具の別の例を示す断面図である。 捻り治具のさらに別の例を示す断面図である。 周方向駆動部の一部を示す説明図である。 ステータの製造方法を説明するためのフローチャートである。 ステータの製造装置において可動筒部をステータコア側に移動した状態を示す断面図である。 図21のXXII-XXII線の断面図である。 捻り加工開始時における係止溝、筒治具および筒部材などの動作を説明するための説明図である。 捻り加工における係止溝、筒治具および筒部材などの動作を説明するための説明図である。 捻り加工における係止溝、筒治具および筒部材などの動作を説明するためのグラフである。 比較例のステータ製造装置が備える軸方向駆動部の平面図である。 図26のXXVII-XXVII線の断面図である。 図26のXXVIII-XXVIII線の断面図である。 比較例のステータ製造装置による捻り加工における係止溝、筒治具および筒部材などの動作を説明するためのグラフである。 第2実施形態のステータ製造装置が備える周方向駆動部の一部を示す説明図である。 第3実施形態のステータ製造装置が備える周方向駆動部の一部を示す説明図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、本実施形態のステータ製造装置により製造されるステータ1について説明する。図1に示すように、ステータ1は、円環状のステータコア2の有する複数のスロット3の内側に、複数のセグメントコイル4およびインシュレータが挿入され、複数のセグメントコイル4の端部5同士が溶接されたものである。なお、インシュレータについては図示を省略している。
ステータ1の製造工程について簡単に説明する。
図2は、ステータコア2と1本のセグメントコイル4のみを示している。図2に示すように、ステータコア2は、環状のバックコア6から径方向内側に延びる複数のティース7と、その複数のティース7同士の間に形成される複数のスロット3を有している。なお、ステータコア2は、磁性体から形成される複数の積層鋼板が軸方向に積層されて構成されたものである。
複数のセグメントコイル4は、略U字形に形成され、ステータコア2の有するスロット3に挿入される。複数のセグメントコイル4は、導体の表面にエナメルなどの絶縁体による被膜で被覆された平角線により構成されたものである。なお、複数のセグメントコイル4の端部5は、被膜が剥がされた導体露出部とされている。
図3および図4に示すように、本実施形態では、ステータコア2のスロット3の径方向に8本のセグメントコイル4が挿入されるものを例示している。ただし、ステータコア2のスロット3の径方向に挿入されるセグメントコイル4の本数はそれに限るものでなく、ステータ1に要求される性能、体格など応じて適宜設定される。すなわち、ステータコア2のスロット3の径方向に挿入されるセグメントコイル4の本数は、8本以上または8本以下であってもよい。
図5に示すように、ステータコア2のスロット3に複数のセグメントコイル4が挿入された後、セグメントコイル4のうちスロット3から突出した部位(以下、「コイル突出部8」という)は、ステータコア2の径方向に並ぶコイル突出部8同士の間に隙間Sがあくように曲げられる。なお、この状態で、コイル突出部8の長さは、ステータ1の径方向内側のものより、ステータ1の径方向外側のものの方が長くなっている。
次に、図6および図7に示すように、複数のセグメントコイル4のコイル突出部8は、ステータ1の周方向に捻るようにして倒される。なお、図6および図7では、説明のため、ステータコア2のスロット3に挿入されている複数のセグメントコイル4のうち、2本のセグメントコイル4の一部のみを示している。
続いて、複数のコイル突出部8は、ステータコア2の径方向に接する端部5(すなわち、導体露出部)同士が溶接により接合される。それにより、複数のセグメントコイル4は、Y結線またはΔ結線などの三相交流回路を構成する。その後、複数のセグメントコイル4の端部5とその近傍の部位は、図示しない絶縁体によって封止される。
このようにして完成したステータ1の内側に、図示しないロータが回転可能に設置されることで回転電機が形成される。その回転電機は、例えば、車両の走行駆動源としてのモータ、および、電力を発生させるジェネレータの少なくとも一方の機能を有するものとして用いることが可能である。なお、回転電機の用途については、それに限るものでなく、種々の用途に用いることが可能である。
次に、本実施形態のステータ製造装置10について説明する。この製造装置は、ステータ1の製造工程のうち、ステータコア2のスロット3に挿入された複数のセグメントコイル4のコイル突出部8をステータコア2の周方向に捻るように倒す加工を行うものである。
図8~図10に示すように、このステータ製造装置10は、ステータ設置部20、複数の係止溝30、捻り治具40、可動筒部50、軸方向駆動部60、周方向駆動部70、コントローラ80などを備えている。それらの構成は、台座11の上に設けられている。台座11には、門型のフレーム12が設けられている。フレーム12は、左右の側壁13および上壁14を有している。
ステータ設置部20は、フレーム12の左右の側壁13および上壁14に設けられるシリンダー21、およびそのシリンダー21により昇降可能な設置台22を有している。設置台22には、ステータコア2のスロット3に複数のセグメントコイル4が挿入された状態のステータコア2を設置することが可能である。図11および図12に示すように、ステータ設置部20の設置台22にステータコア2を設置した状態で、シリンダー21の駆動により設置台22を上壁14側に近づけると、上壁14と設置台22との間にステータコア2が挟まれた状態でステータコア2が固定される。設置台22と上壁14によって固定されたステータコア2の軸方向台座11側に、複数の係止溝30を有する捻り治具40および可動筒部50が同軸に配置される。
図10の左上の拡大図、および図13に示すように、複数の係止溝30は、捻り治具40を構成する複数の筒治具41のステータコア2側の端部に設けられる。複数の係止溝30は、複数のコイル突出部8の端部5を係止するための溝である。複数の係止溝30は、可動筒部50の軸方向における高さが揃っている。
図10、図13および図14に示すように、捻り治具40は、円筒状に形成された複数の筒治具41同士がその径方向に重なるように配置されたものである。複数の筒治具41はそれぞれ周方向に相対移動可能に構成されている。
図14および図15に示すように、捻り治具40は、可動筒部50に対して着脱可能に構成されている。具体的には、図14に示すように、捻り治具40のうち可動筒部50側の端部には嵌合溝42が設けられている。一方、図15に示すように、可動筒部50のうち捻り治具40側の端部には、捻り治具40の嵌合溝42に対応する嵌合突起51が設けられている。捻り治具40に設けられた嵌合溝42と、可動筒部50に設けられた嵌合突起51とは嵌合可能である。そのため、捻り治具40は、可動筒部50に対して着脱可能に構成されている。そして、捻り治具40を構成する複数の筒治具41は、それに対応する可動筒部50を構成する複数の筒部材52と共に周方向へ移動可能となっている。
なお、図16~図18に示したように、捻り治具40は、体格が異なる複数の種類のステータコア2、または線材の厚みが異なる複数の種類のセグメントコイル4に対応するように複数の種類を用意しておくことが可能である。図16~図18に示した捻り治具40のステータコア2側の外径D1および内径D2は、捻り加工を行うステータ1の体格に対応したものである。また、捻り治具40のステータコア2側の端部に設けられる複数の係止溝30も、捻り加工を行うステータ1に挿入される複数のセグメントコイル4の線材の大きさに対応したものである。一方、捻り治具40の可動筒部50側の外径D3および内径D4は、可動筒部50に対応したものである。これにより、ステータ製造装置10は、捻り治具40を交換することで、体格が異なる複数の種類のステータコア2のコイル突出部8の捻り加工、または、線材の厚みが異なる複数の種類のセグメントコイル4の捻り加工を行うことができる。
再び、図8~図10に示すように、可動筒部50は、円筒状に形成された複数の筒部材52同士がその径方向に重なるように配置されたものである。複数の筒部材52はそれぞれ周方向に相対移動可能に構成されている。複数の筒部材52はそれぞれ、円筒状の胴部53と、その胴部53の上端部に接続される円盤状の肩部54と、その肩部54の内縁側に接続される円筒状の首部55とを有している。その首部55に対して、上述した捻り治具40が接続される。したがって、複数の筒部材52は、捻り治具40を介して複数の係止溝30に接続されている。
図8に示すように、軸方向駆動部60は、移動機構部61および支持盤62を備えている。移動機構部61は、昇降モータ63、ねじ軸64、ベルト65、ナット66などを備えており、支持盤62を可動筒部50の軸方向に往復移動することが可能である。本実施形態の移動機構部61は、昇降モータ63、ねじ軸64、ベルト65、ナット66、外側支持盤67をそれぞれ2個ずつ備えているが、それに限らず、移動機構部61が備える各部材の個数は1個または2個以上でもよく、任意に設定可能である。
2個の昇降モータ63はそれぞれ、左右の側壁13の外側に設けられており、同期して駆動する。ねじ軸64は、台座11に対して軸周りに回転可能に設けられる。ねじ軸64の回転軸と可動筒部50の軸とは平行に設けられている。昇降モータ63のシャフトとねじ軸64との間にベルト65が巻き掛けられている。ベルト65は、昇降モータ63のトルクをねじ軸64に伝達する。ねじ軸64の外側にナット66が設けられている。ねじ軸64とナット66とは、ボールねじを構成している。ナット66は、ねじ軸64が軸周りに回転すると、そのねじ軸64の回転軸方向に往復移動する。
図8および図9に示すように、支持盤62は、外側支持盤67と中央支持盤68を備えている。ナット66に外側支持盤67が固定され、その外側支持盤67に中央支持盤68が固定されている。なお、ナット66と外側支持盤67と中央支持盤68は、一体に構成されていてもよい。外側支持盤67には、周方向駆動部70が備える複数の回転モータ71が取り付けられる。
中央支持盤68には、可動筒部50が取り付けられる。具体的には、中央支持盤68は、可動筒部50を構成する複数の筒部材52のうち係止溝30とは反対側の端部(以下、「筒部材52の下端部」という)を周方向に亘り一括に支持している。なお、「複数の筒部材52の下端部を周方向に亘り支持する」とは、複数の筒部材52の下端部を周方向に亘り、連続的または断続的に支持することを含むものである。また、中央支持盤68は、複数の筒部材52がそれぞれ軸回りに相対回転可能となるように支持している。この構成により、軸方向駆動部60は、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を一括に軸方向に移動することが可能である。
図8、図9および図19に示すように、周方向駆動部70は、複数の回転モータ71、複数の嵌合凹部72、複数のアーム73などを備えている。複数の回転モータ71は、軸方向駆動部60が備える外側支持盤67に取り付けられている。図19の矢印Mに示すように、嵌合凹部72は、回転モータ71の駆動により可動筒部50の接線方向に往復移動するように構成されている。アーム73は、その一端が可動筒部50を構成する筒部材52に固定され、他端が嵌合凹部72に嵌合している。回転モータ71の駆動により嵌合凹部72が可動筒部50の接線方向に移動すると、その動力がアーム73を介して筒部材52に伝わり、筒部材52は可動筒部50の中心軸周りに回転する。なお、図19では、周方向駆動部70が備える複数の嵌合凹部72および複数のアーム73のうち、所定の回転モータ71に接続する1個の嵌合凹部72と、所定の筒部材52に設けられる1個のアーム73のみを示している。周方向駆動部70は、各回転モータ71に対応して嵌合凹部72が設けられ、各筒部材52に対応してアーム73が設けられている。この構成により、周方向駆動部70は、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を個別に周方向に移動することが可能である。
コントローラ80は、制御処理や演算処理を行うプロセッサ、プログラムやデータ等を記憶するROM、RAM等の記憶部を含むマイクロコンピュータ、およびその周辺回路で構成されている。コントローラ80は、ステータ設置部20が有するシリンダー21、軸方向駆動部60が有する昇降モータ63、周方向駆動部70が有する回転モータ71などの駆動を制御する。
続いて、上述したステータ製造装置10を用いたステータ1の製造方法について、図20のフローチャートおよび説明図を参照して説明する。この製造方法は、ステータコア2の複数のスロット3に挿入された複数のセグメントコイル4のコイル突出部8を、ステータコア2の周方向に捻るように倒す加工を行うものである。
まず、図20のステップS10で、上述した構成のステータ製造装置10を用意する。
次に、ステップS20で、ステータコア2をステータ設置部20に設置する。具体的には、図8および図9に示したように、ステータコア2のスロット3に複数のセグメントコイル4が挿入された状態のステータコア2を、ステータ設置部20の有する設置台22に設置する。そして、図11および図12に示したように、シリンダー21の駆動により設置台22を上壁14側に近づけると、上壁14と設置台22との間にステータコア2が挟まれた状態でステータコア2が固定される。この状態で、ステータコア2は、可動筒部50の軸方向の一方に配置される。
続いて、図20のステップS30で、軸方向駆動部60の駆動により、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を一括に軸方向ステータコア2側に移動する。図21および図22に示すように、軸方向駆動部60が備えるナット66と外側支持盤67と中央支持盤68とがステータコア2側に移動する。そのため、中央支持盤68に支持されている複数の筒部材52と、外側支持盤67に設けられている複数の回転モータ71もステータコア2側に移動する。
ここで、図5を参照して説明したように、複数のセグメントコイル4のコイル突出部8の長さは、ステータ1の径方向内側のものより、ステータ1の径方向外側のものの方が長くなっている。一方、図10に示したように、複数の係止溝30は、可動筒部50の軸方向における高さが揃っている。そのため、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を一括に軸方向ステータコア2側に近づけると、図23(A)に示すように、最初に、ステータ1の最も径方向外側に配置されるコイル突出部8の端部5と、ステータ1の最も径方向外側に配置される係止溝30とが嵌合する。
次に、図20のステップS40で、周方向駆動部70の駆動により、コイル突出部8の端部5を係止した係止溝30に接続する筒治具41および筒部材52を周方向に移動する。すなわち、図23(B)に示すように、最初に、ステータ1の最も径方向外側に配置される係止溝30に接続する筒治具41および筒部材52を周方向に移動する。なお、図23(B)~(H)では、周方向に移動を開始したコイル突出部8、係止溝30および筒治具41を破線で示している。
その後も続いて、軸方向駆動部60の駆動により、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を一括に軸方向ステータコア2側に移動してゆく。そして、図23(B)~(H)に示すように、その軸方向駆動部60が複数の筒部材52を軸方向ステータコア2側に移動する途中でコイル突出部8の端部5を係止溝30が係止すると、その係止溝30に接続されている筒治具41および筒部材52を周方向駆動部70が周方向に移動する。図23(H)に示すように、全ての係止溝30にコイル突出部8の端部5が嵌合した状態で、全てのコイル突出部8の高さ(すなわち、ステータコア2の軸方向の面とコイル突出部8の端部5との距離)は揃っている。この状態でさらに全ての係止溝30、筒治具41および筒部材52を軸方向ステータコア2側に移動しつつ、周方向に回転することで、捻り加工が行われる。なお、図24の矢印に示すように、捻り加工において、周方向駆動部70は、径方向に隣り合う筒治具41同士および筒部材52同士を互いに逆方向に移動する。
次に、図20のステップS50で、全てのコイル突出部8がステータ1の周方向に捻るようにして倒されると、軸方向駆動部60と周方向駆動部70は駆動を停止する。この状態で、図1に示したように、全てのコイル突出部8の端部5同士が溶接可能な状態となる。
上述したステップS30~S50の動作を、図25のグラフを参照して説明する。
図25のグラフでは、捻り加工において、ステータコア2の径方向に配置される複数(例えば8本)のコイル突出部8の端部5が移動する軌跡を示している。図25のグラフにおいて、横軸は捻り加工における時間経過を示し、縦軸はコイル突出部8の端部5の位置(すなわち、ステータコア2の軸方向の面からの距離)を示している。
図25のグラフに示されるように、ステータコア2の径方向に配置される複数のコイル突出部8は、時刻T1よりステータコア2の最も径方向外側に配置されるものから順次移動を開始し、時刻T8で最も径方向内側に配置されるものが最後に移動を開始する。そして、時刻Tendで全てのコイル突出部8の捻り加工が終了する。
その後、図20のステップS60で、軸方向駆動部60の駆動により、可動筒部50を構成する複数の筒部材52を一括にステータコア2から離れる方向へ移動する。
そして、ステップS70で、ステータ設置部20の有するシリンダー21の駆動により、設置台22を上壁14から離れる方向へ移動し、ステータ1を設置台22から取り外す。これにより、捻り加工は終了する。
その後、図示しない溶接設備で複数のコイル突出部8の端部5同士が溶接により接合される。そして、その溶接部が絶縁体によって封止されるなどして、ステータ1が完成する。
ここで、上述した第1実施形態のステータ製造装置10と比較するため、比較例のステータ製造装置について説明する。比較例のステータ製造装置は、上述した特許文献1に記載されているものと実質的に同一の構成である。
比較例のステータ製造装置は、軸方向駆動部60と周方向駆動部70の構成が、第1実施形態のステータ製造装置10の構成と異なっている。比較例では、軸方向駆動部60は、可動筒部50を構成する8個の筒部材52を個別に軸方向へ動かすことの可能な構成である。また、図示は省略するが、周方向駆動部70は、可動筒部50を構成する8個の筒部材52のうち4個の筒部材52を一括で周方向の一方へ動かし、別の4個の筒部材52を一括で周方向の他方へ動かすことの可能な構成である。
図26~図28は、比較例のステータ製造装置が備える軸方向駆動部60を示したものである。軸方向駆動部60は、可動筒部50の下方、すなわち、可動筒部50と台座11との間に配置されている。軸方向駆動部60は、可動筒部50を構成する8個の筒部材52を個別に軸方向へ動かすために、可動筒部50の下方に設けられた8個の可動プレート601と、その8個の可動プレート601を個別に移動するためのねじ軸602、ナット605およびモータ603などを有している。ねじ軸602とナット605は、ボールねじを構成している。8個の可動プレート601は、可動筒部50の軸周りに4個の可動プレート601が並び、且つ、その4個の可動プレート601が2段に配置されている。そして、各可動プレート601はそれぞれ、対応する筒部材52の下端部のうち周方向の一部56のみに接続されている。
このような構成により、比較例のステータ製造装置が備える軸方向駆動部60の構成では、可動プレート601において、筒部材52の下端部の一部56が接続される部位と、ボールねじのナット505との間にオフセット荷重が作用する。そのオフセット荷重により可動プレート601が撓むと、可動プレート601に接続される筒部材52が傾くおそれがある。したがって、比較例のステータ製造装置は、可動プレート601がオフセット荷重によって撓むことを防ぐため、可動プレート601を含む各部材の剛性を大きくしなければならず、体格が大型化し、設備コストが増加するといった問題がある。
さらに、比較例の構成では、ステータコア2の有するスロット3の径方向に配置されるセグメントコイル4の本数を増やした場合、そのセグメントコイル4に対応する筒部材52の数の増加に伴って可動プレート601などの数も増加する。そのため、装置の体格がより大型化すると共に、設備コストもより増加することが考えられる。
比較例のステータ製造装置の捻り加工における動作を、図29のグラフを参照して説明する。
図29のグラフに示されるように、比較例では、捻り加工の開始時に軸方向駆動部60が8個の筒部材52を個別に軸方向へ動かすことで、時刻T1で全てのコイル突出部8の端部5が係止溝30に係止される。そして、時刻T1以降、軸方向駆動部60が8個の筒部材52を個別に軸方向へ動かしつつ、周方向駆動部70が径方向に隣り合う筒治具41同士および筒部材52同士を互いに逆方向に移動する。そして、時刻Tendで全てのコイル突出部8の端部5の高さが揃った状態で捻り加工が終了する。このように、比較例では、時刻T1で複数の係止溝30の高さが異なっており、さらに、時刻T1から時刻Tendの間で、複数の係止溝30が軸方向に移動する距離も異なっている。したがって、比較例では、捻り加工時に、軸方向駆動部60が備える8個の可動プレート601の動作が異なるものとなる。
このような比較例のステータ製造装置に対し、本実施形態のステータ製造装置10は、次の作用効果を奏するものである。
(1)本実施形態のステータ製造装置10は、周方向駆動部70が複数の筒部材52を個別に周方向に移動することが可能であり、軸方向駆動部60が複数の筒部材52を一括に軸方向に移動することが可能である。そして、ステータ製造装置10は、軸方向駆動部60が複数の筒部材52を一括にステータコア2側へ移動する途中でセグメントコイル4の端部5を係止溝30が係止すると、その係止溝30に接続される筒部材52を周方向駆動部70が周方向に移動するように構成されている。
これによれば、本実施形態のステータ製造装置10が備える軸方向駆動部60は、複数の筒部材52を一括に軸方向に移動する構成であることから、複数の筒部材52の下端部などを周方向に亘り一括に支持することが可能である。そのため、本実施形態のステータ製造装置10は、比較例のステータ製造装置に比べて、軸方向駆動部60の構成を簡素化し、その部材の剛性も小さくすることが可能である。したがって、本実施形態のステータ製造装置10は、比較例のステータ製造装置に比べて体格を小型化し、設備コストを低減することができる。
(2)本実施形態では、軸方向駆動部60は、複数の筒部材52を周方向に亘り一括に支持する支持盤62と、その支持盤62を筒部材52の軸方向に移動する移動機構部61とを有する。
これにより、支持盤62が複数の筒部材52を周方向に亘り一括に支持する構成とすることで、支持盤62の撓みを防止でき、複数の筒部材52の傾きを防止できる。また、ステータ1のスロット3の径方向に8個以上のセグメントコイル4を配置したステータ1に対してコイル突出部8の捻り加工を行う場合でも、軸方向駆動部60の構成が複雑化すること無く、その構成を簡素なものにすることができる。
(3)本実施形態のステータ製造装置10は、可動筒部50に対して着脱可能に構成された捻り治具40を備えている。
これにより、ステータ製造装置10は、捻り治具40を交換することで、体格などが異なる複数の種類のステータコア2、または線材の厚みなどが異なる複数の種類のセグメントコイル4に対応することができる。
(4)本実施形態では、捻り治具40は、体格が異なる複数の種類のステータコア2または線材の厚みが異なる複数の種類のセグメントコイル4に対応するように複数の種類が用意されている。
これにより、ステータ製造装置10は、捻り治具40の種類を交換することで、複数の種類のステータコア2または複数の種類のセグメントコイル4に対応することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して周方向駆動部70の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図30に示すように、第2実施形態のステータ製造装置10が備える周方向駆動部70は、回転モータ71、ねじ軸74、ナット751、752、アーム731、732などを備えている。回転モータ71に接続されるねじ軸74には、右ねじと左ねじが設けられている。右ねじと左ねじにはそれぞれ第1ナット751と第2ナット752が設けられている。第1ナット751に設けられた第1嵌合凹部721に第1アーム731が嵌合している。第2ナット752に設けられた第2嵌合凹部722に第2アーム732が嵌合している。第1アーム731に接続される筒部材52aと、第2アーム732に接続される筒部材52bとは、径方向に隣り合って配置されている。
第2実施形態では、回転モータ71が例えば図30の矢印Rの方向に回転すると、第1ナット751がねじ軸74の軸方向の一方へ移動し、第2ナット752がねじ軸74の軸方向の他方へ移動する。そのため、第1アーム731に接続される筒部材52aと、第2アーム732に接続される筒部材52bとは、互いに逆方向へ回転移動する。したがって、第2実施形態では、周方向駆動部70が備える回転モータ71の数を少なくし、その構成をより簡素なものとして、設備コストをより低減することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態も、第1実施形態に対して周方向駆動部70の構成を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図31に示すように、第3実施形態のステータ製造装置10が備える周方向駆動部70も、回転モータ71、ねじ軸74、ナット75、アーム731、732などを備えている。回転モータ71に接続されるねじ軸74には、ナット75が設けられている。ナット75には、第1嵌合凹部721と第2嵌合凹部722が設けられている。第1嵌合凹部721に第1アーム731が嵌合し、第2嵌合凹部722に第2アーム732が嵌合している。第1アーム731に接続される筒部材52aと、第2アーム732に接続される筒部材52cとは、径方向に1個の筒部材52bを挟んで配置されている。
第3実施形態では、第1嵌合凹部721を構成する両側の壁の間隔Aと、第2嵌合凹部722を構成する両側の壁の間隔Bとが異なっている。そのため、回転モータ71が例えば図31の矢印Rの方向に回転すると、第1アーム731がねじ軸74の軸方向の一方へ所定距離移動した後、第2アーム732がねじ軸74の軸方向の一方へ移動を開始する。その所定距離は、スロット3の径方向に隣り合う複数のコイル突出部8の端部5同士の高さの違いに対応している。したがって、第3実施形態においても、周方向駆動部70が備える回転モータ71の数を少なくし、その構成をより簡素なものとして、設備コストをより低減することができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、可動筒部50の軸方向の端部に捻り治具40を設置し、その捻り治具40の軸方向の端部に複数の係止溝30を設ける構成としたが、これに限るものではない。例えば、捻り治具40を廃止し、可動筒部50の軸方向の端部に複数の係止溝30を設ける構成としてもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
2 ステータコア
3 スロット
4 セグメントコイル
10 ステータ製造装置
20 ステータ設置部
30 係止溝
50 可動筒部
52 筒部材
60 軸方向駆動部
70 周方向駆動部

Claims (5)

  1. ステータコア(2)の有する複数のスロット(3)に挿入された複数のセグメントコイル(4)のうち前記スロットから突出する部位(8)を前記ステータコアの周方向に捻るように倒す加工を行うステータ製造装置であって、
    複数の前記セグメントコイルが挿入された前記ステータコアを設置可能なステータ設置部(20)と、
    前記ステータコアの前記スロットから突出する複数の前記セグメントコイルの端部(5)を係止可能な複数の係止溝(30)と、
    複数の前記係止溝に接続される複数の筒部材(52)同士がその径方向に重なるように配置され、複数の前記筒部材がそれぞれ周方向に相対移動可能に構成された可動筒部(50)と、
    複数の前記筒部材を個別に周方向に移動することの可能な周方向駆動部(70)と、
    複数の前記筒部材を周方向に亘り一括に支持しつつ、複数の前記筒部材を一括に軸方向に移動することの可能な軸方向駆動部(60)と、を備え、
    前記軸方向駆動部が複数の前記筒部材を一括に前記ステータコア側へ移動する途中で前記セグメントコイルの端部を複数の前記係止溝のうち所定の前記係止溝が係止すると、複数の筒部材のうち前記セグメントコイルの端部を係止した所定の前記係止溝に接続されてい所定の前記筒部材を前記周方向駆動部が周方向に移動するように構成されているステータ製造装置。
  2. 前記軸方向駆動部は、複数の前記筒部材を周方向に亘り一括に支持する支持盤(62)と、前記支持盤を前記筒部材の軸方向に移動する移動機構部(61)とを有する、請求項1に記載のステータ製造装置。
  3. 複数の前記係止溝を有する複数の筒治具同士がその径方向に重なるように配置された捻り治具(40)をさらに備え、
    前記捻り治具は、前記可動筒部に対して着脱可能に構成されている、請求項1または2に記載のステータ製造装置。
  4. 前記捻り治具は、体格が異なる複数の種類の前記ステータコア、または線材の厚みが異なる複数の種類の前記セグメントコイルに対応するように複数の種類が用意されている、請求項3に記載のステータ製造装置。
  5. ステータコア(2)の有する複数のスロット(3)に挿入された複数のセグメントコイル(4)のうち前記スロットから突出する部位(8)を前記ステータコアの周方向に捻るように倒す加工を行うステータの製造方法であって、
    前記ステータコアを設置可能なステータ設置部(20)と、複数の前記セグメントコイルの端部(5)を係止可能な複数の係止溝(30)と、複数の前記係止溝に接続される複数の筒部材(52)同士がその径方向に重なるように配置され、複数の前記筒部材がそれぞれ周方向に相対移動可能に構成された可動筒部(50)と、複数の前記筒部材を個別に周方向に移動することの可能な周方向駆動部(70)と、複数の前記筒部材を周方向に亘り一括に支持しつつ、複数の前記筒部材を一括に軸方向に移動することの可能な軸方向駆動部(60)とを備えるステータ製造装置(10)を用意すること(S10)と、
    複数の前記スロットに複数の前記セグメントコイルが挿入された状態の前記ステータコアを前記ステータ設置部に設置すること(S20)と、
    前記軸方向駆動部により複数の前記筒部材を一括に軸方向に移動し、前記係止溝を前記ステータコア側へ近づけること(S30)と、
    前記軸方向駆動部により複数の前記筒部材を前記ステータコア側へ移動する途中で前記セグメントコイルの端部を複数の前記係止溝のうち所定の前記係止溝が係止すると、複数の筒部材のうち前記セグメントコイルの端部を係止した所定の前記係止溝に接続されてい所定の前記筒部材を前記周方向駆動部により周方向に移動すること(S40)を含むステータの製造方法。
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