JP7367562B2 - 艶評価装置および該方法 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象の被測定面における艶を評価する艶評価装置および艶評価方法に関する。
被測定面の見え方は、従来、例えば特許文献1等に開示される、輝度計、分光計および測色計等の光学特性測定装置によって、輝度、分光特性、および、例えばXYZ表色系やL表色系等の色座標(色度図)の色で表され、評価される。
特開2018-4421号公報
しかしながら、いわゆる艶の評価では、光学特性測定装置の測定結果と、人の感じる見え方とは必ずしも一致しないという事情がある。特に、木目や本杢目等の色やテクスチャを備える表面を被測定面とする場合、表面の光り方だけで無く、素材の有する色やテクスチャも前記見え方に影響するため、光学特性測定装置の測定結果と、人の感じる見え方とは一致し難い。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、新たな評価指標で艶を評価する艶評価装置および艶評価方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。すなわち、本発明の一態様にかかる艶評価装置は、測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求める装置であって、第1状態で配置された前記測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における、所定の角度範囲での光強度である第1データおよび正反射での光強度である正反射データ、ならびに、前記第1状態と異なる第2状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における前記角度範囲での光強度である第2データを取得するデータ取得部と、前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とする評価処理部とを備え、前記第1状態は、前記被測定面が所定面に沿うように前記測定対象を配置した状態であり、前記第2状態は、前記第1状態での前記所定面の法線を前記入射角の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸、前記法線および前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸を含む平面と前記所定面とが交差した交差線を回転軸として前記所定面から所定の角度だけ前記被測定面を回転させて前記測定対象を配置した状態である。好ましくは、上述の艶評価装置において、前記データ取得部は、前記測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における光強度を所定の受光角で受光して測定する測定部と、前記測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象の被測定面において、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして前記測定装置から取得し、前記測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象の被測定面において、正反射角の受光角で前記測定装置によって測定した第1B光強度を前記正反射データとして前記測定装置から取得し、前記測定装置に対し前記第2状態で配置した前記測定対象の被測定面において、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして前記測定装置から取得する取得処理部とを備える。好ましくは、上述の艶評価装置において、前記データ取得部は、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを入力する入力部である。好ましくは、上述の艶評価装置において、前記データ取得部は、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを記録した記録媒体(例えばCD-ROMおよびDVD-ROM等)から前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを読み込む読取部(例えばCDドライブ装置およびDVDドライブ装置等)である。好ましくは、上述の艶評価装置において、前記データ取得部は、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを記憶した記憶媒体(例えばUSBメモリ等)から前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを読み込むインターフェース部(例えばUSBインターフェース装置等)である。好ましくは、上述の艶評価装置において、前記データ取得部は、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを蓄積したサーバ装置から通信網を介して前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを受信する通信インターフェース部である。
本発明の他の一態様にかかる艶評価方法は、測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求める方法であって、第1状態で配置された前記測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における、所定の角度範囲での光強度である第1データおよび正反射での光強度である正反射データ、ならびに、前記第1状態と異なる第2状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における前記角度範囲での光強度である第2データを取得するデータ取得工程と、前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とする評価処理工程とを備え、前記第1状態は、前記被測定面が所定面に沿うように前記測定対象を配置した状態であり、前記第2状態は、前記第1状態での前記所定面の法線を前記入射角の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸、前記法線および前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸を含む平面と前記所定面とが交差した交差線を回転軸として前記所定面から所定の角度だけ前記被測定面を回転させて前記測定対象を配置した状態である。
本発明によれば、第1データと第2データとの差分である差分データ、および、正反射データを新たな艶の評価指標値とした艶評価装置および艶評価方法が提供できる。このような艶評価装置および艶評価方法は、色やテクスチャを相対的に識別し難い強い反射光となる第1状態での第1データと、色やテクスチャを相対的に識別し易い反射光となる第2状態での第2データとを用いるので、色やテクスチャが評価指標に与える影響を低減でき、色やテクスチャを備える表面を被測定面とする場合、より好適に評価できる。
他の一態様では、上述の艶評価装置は、表示を行う表示部と、前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、前記評価処理部で求めた前記評価指標値を表す座標点を前記表示部に表示する表示処理部をさらに備える。他の一態様では、上述の艶評価方法は、前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、前記評価処理部で求めた前記評価指標値を表す座標点を表示する表示工程をさらに備える。
このような艶評価装置および艶評価方法は、座標系に評価指標値の座標点をプロットするので、視覚的に艶の評価指標値を把握できる。特に、測定対象が複数の場合に、複数の測定対象における各評価指標値が一目で把握でき、傾向や相互比較もし易い。
他の一態様では、これら上述の艶評価装置および艶評価方法において、前記角度範囲は、25°から75°まである。
これによれば、角度範囲が25°から75°まである艶評価装置および艶評価方法が提供できる。
他の一態様では、これら上述の艶評価装置および艶評価方法において、前記角度範囲は、25°から65°まである。
これによれば、角度範囲が25°から65°まである艶評価装置および艶評価方法が提供できる。
他の一態様では、これら上述の艶評価装置および艶評価方法において、前記被測定面は、木目および本杢目のうちの少なくとも一方を備える。
このような艶評価装置および艶評価方法は、上述のように、色やテクスチャが評価指標に与える影響を低減できるので、木目および本杢目のうちの少なくとも一方を備える表面を、より好適に評価できる。
本発明によれば、新たな評価指標で艶を評価する艶評価装置および艶評価方法が提供できる。
実施形態における艶評価装置の構成を示すブロック図である。 前記艶評価装置におけるデータ取得部の一例である測定部、ならびに、前記測定部に対する被測定面の配置状態である第1および第2状態を説明するための図である。 一例として、第1データ、第2データおよびこれらの差分を示す図である。 前記艶評価装置の動作を示すフローチャートである。 被測定面の一例を示す図である。 一例として、座標系の座標値で評価指標値を示す図である。 一例として、艶に対する主観的な目視評価の結果を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の1または複数の実施形態が説明される。しかしながら、発明の範囲は、開示された実施形態に限定されない。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、適宜、その説明を省略する。本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
図1は、実施形態における艶評価装置の構成を示すブロック図である。図2は、前記艶評価装置におけるデータ取得部の一例である測定部、ならびに、前記測定部に対する測定対象の配置状態である第1および第2状態を説明するための図である。図2Aは、配置の第1状態を示し、図2Bは、配置の第2状態を示す。なお、図2Aは、側面図であり、図2Bは、基本的に側面図であるが、説明の都合上、一部、斜視図的に図示している。図3は、一例として、第1データ、第2データおよびこれらの差分を示す図である。図3の横軸は、受光角を表し、その縦軸は、光強度を表す。
実施形態における艶評価装置Dは、測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求める装置であり、例えば、図1に示すように、データ取得部1と、制御処理部2と、入力部3と、表示部4と、インターフェース部(IF部)5と、記憶部6とを備える。
データ取得部1は、第1データ、正反射データおよび第2データを取得する装置である。前記第1データは、第1状態で配置された測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における、所定の角度範囲での光強度である。前記第1状態は、前記被測定面が所定面に沿うように前記測定対象を配置した状態である。前記正反射データは、前記第1状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における正反射での光強度である。前記第2データは、前記第1状態と異なる第2状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における前記角度範囲での光強度である。前記第2状態は、前記第1状態での前記所定面の法線を前記入射角の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸、前記法線および前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸を含む平面と前記所定面とが交差した交差線を回転軸として前記所定面から所定の角度だけ前記被測定面を回転して配置した状態である。
データ取得部1は、本実施形態では、例えば、測定部Sと、後述のように制御処理部2に機能的に備えられる取得処理部22とを備える。測定部Sは、例えば、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における光強度を所定の受光角で受光して測定する装置である。より具体的には、測定部Sは、例えば、図2に示すように、照明部71と、受光部72と、本体部73とを備える。照明部71は、本体部73に接続され、測定対象Obの被測定面OSが配置される仮想的な測定面HSに所定の入射角θ1で所定の照明光を本体部73の制御に従って照射する装置である。照明部71は、例えば、本体部73に接続され本体部73の制御に従って所定の照明光を放射する光源と、前記光源から放射された照明光を平行化(コリメート)して測定面HSに導光する照明光学系とを備え、この照明部71は、前記照明光学系の光軸(入射光軸)AX1が測定面HSの法線NLに対し所定の入射角θ1となるように配置される。前記照明光は、例えば、CIE(国際照明委員会)の標準光であるD65等である。受光部72は、測定面HSからの前記照明光の反射光を所定の受光角θ2で受光して光電変換し、前記照明光の反射光における光強度に応じた信号を本体部73へ出力する装置である。受光部72は、例えば、受光光学系と、受光素子とを備え、前記受光光学系は、測定面HSからの前記照明光の反射光を前記受光素子に導光する光学系であり、前記受光素子は、本体部73に接続され、本体部73の制御に従って、前記受光光学系で導光された前記照明光の反射光を光電変換し、この光電変換した結果の信号を本体部73へ出力する。この受光部72は、前記受光光学系の光軸(受光光軸)AX2が測定面HSの法線NLに対し所定の受光角θ2となるように配置される。本体部73は、制御処理部2に接続され、受光部72から入力された信号に基づいて前記照明光の反射光における光強度を求め、この求めた前記照明光の反射光における光強度を制御処理部2に出力する装置である。このような測定部Sにおいて、前記第1状態(通常状態)は、図2Aに示すように、被測定面OSが測定面HS(所定面の一例)に沿うように測定対象Obを配置した状態である。前記第2状態(あおり状態)は、図2Bに示すように、測定面HS(前記第1状態での前記所定面)の法線NLを入射角θ1の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸AX1、前記法線NLおよび前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸AX2を含む平面と前記測定面HSとが交差(例えば直交)した交差線AX3を回転軸AX3として前記測定面HSから所定の角度θ3だけ前記被測定面OSを回転させて前記測定対象Obを配置した状態である。本実施形態では、少なくとも受光角θ2が変更可能に測定部Sが構成される。このような測定部Sとして、例えば、村上色彩技術研究所製、GPS-2B等の3次元変角光度計等が利用できる。取得処理部22については、後述する。
入力部3は、制御処理部2に接続され、例えば、評価指標値の演算を指示するコマンド等の各種コマンド、および、例えば測定対象の名称等の艶評価装置Dを動作させる上で必要な各種データを艶評価装置Dに入力する機器であり、例えば、所定の機能を割り付けられた複数の入力スイッチやキーボードやマウス等である。表示部4は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、入力部3から入力されたコマンドやデータ、および、当該艶評価装置Dで演算した評価指標値等を表示する機器であり、例えばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイおよび有機ELディスプレイ等の表示装置等である。
なお、入力部3および表示部4からいわゆるタッチパネルが構成されてもよい。このタッチパネルを構成する場合において、入力部3は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等の操作位置を検出して入力する位置入力装置である。このタッチパネルでは、前記表示装置の表示面上に前記位置入力装置が設けられ、前記表示装置に入力可能な1または複数の入力内容の候補が表示され、ユーザが、入力したい入力内容を表示した表示位置を触れると、前記位置入力装置によってその位置が検出され、検出された位置に表示された表示内容がユーザの操作入力内容として艶評価装置Dに入力される。このようなタッチパネルでは、ユーザは、入力操作を直感的に理解し易いので、ユーザにとって取り扱い易い艶評価装置Dが提供される。
IF部5は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、外部機器との間でデータの入出力を行う回路であり、例えば、シリアル通信方式であるRS-232Cのインターフェース回路、Bluetooth(登録商標)規格を用いたインターフェース回路、IrDA(Infrared Data Asscoiation)規格等の赤外線通信を行うインターフェース回路、および、USB(Universal Serial Bus)規格を用いたインターフェース回路等である。また、IF部5は、外部機器との間で通信を行う回路であり、例えば、データ通信カードや、IEEE802.11規格等に従った通信インターフェース回路等であってもよい。
記憶部6は、制御処理部2に接続され、制御処理部2の制御に従って、各種の所定のプログラムおよび各種の所定のデータを記憶する回路である。前記各種の所定のプログラムには、例えば、制御処理プログラムが含まれ、前記制御処理プログラムには、艶評価装置Dの各部1(S)、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御する制御プログラムや、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを取得する取得処理プログラムや、前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とする評価処理プログラムや、前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、前記評価処理プログラムで求めた前記評価指標値を表す座標点を表示部4に表示する表示処理プログラム等が含まれる。前記各種の所定のデータには、データ取得部1で取得した第1および第2データならびに正反射データ等の、これら各プログラムを実行する上で必要なデータが含まれる。このような記憶部6は、例えば不揮発性の記憶素子であるROM(Read Only Memory)や書き換え可能な不揮発性の記憶素子であるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等を備える。そして、記憶部6は、前記所定のプログラムの実行中に生じるデータ等を記憶するいわゆる制御処理部2のワーキングメモリとなるRAM(Random Access Memory)等を含む。なお、記憶部6は、比較的大容量となる学習データを記憶するために、大容量を記憶可能なハードディスク装置を備えても良い。
制御処理部2は、艶評価装置Dの各部1(S)、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求めるための回路である。制御処理部2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)およびその周辺回路を備えて構成される。制御処理部2には、前記制御処理プログラムが実行されることによって、制御部21、取得処理部22、評価処理部23および表示処理部24が機能的に構成される。
制御部21は、艶評価装置Dの各部1(S)、3~6を当該各部の機能に応じてそれぞれ制御し、艶評価装置D全体の制御を司るものである。
取得処理部22は、前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを取得するものである。より具体的には、取得処理部22は、測定部Sに対し前記第1状態で配置した測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sによって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして前記測定部Sから取得し、前記測定部Sに対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定部Sによって測定した第1B光強度を前記正反射データとして前記測定部Sから取得し、前記測定部Sに対し前記第2状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sによって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして前記測定部Sから取得する。より詳しくは、取得処理部22は、例えば、測定部Sに対し前記第1状態で配置した測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sに測定させ、これら測定結果の複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして測定部Sから取得し、測定部Sに対し前記第1状態で配置した測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定部Sに測定させ、この測定結果の第1B光強度を前記正反射データとして測定部Sから取得し、測定部Sに対し前記第2状態で配置した測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sに測定させ、これら測定結果の複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして測定部Sから取得する。
このような測定部Sによって、表面仕上げ#1000のマカバ(Makaba#1000)における表面を測定した結果が図3に示されている。図3では、入射角θ1は、45°であり、したがって、正反射角は、45°である。受光角θ2は、0°から約80°の角度範囲における各角度である。第2状態における測定面HSと被測定面OSとのなす角の角度θ3は、15°である。測定部Sは、いわゆる白色校正板を用いて校正された。したがって、測定結果の光強度は、白色校正板の反射光の光強度を基準としている。実線DL1は、Makaba#1000を測定対象Obの被測定面OSとした第1状態での受光角と光強度との関係を表し、前記第1データの一例に相当する。前記正反射データ(●)は、140である。一点鎖線DL2は、Makaba#1000を測定対象Obの被測定面OSとした第2状態での受光角と光強度との関係を表し、前記第2データの一例に相当する。第1状態で測定された実線DL1で表される受光角に対する光強度は、正反射角の受光角45°でピークを持つプロファイルである。第2状態で測定された一点鎖線DL2で表される受光角に対する光強度は、第1状態の場合と同様に、受光角45°でピークを持つプロファイルであるが、第1状態に対し角度15°だけ被測定面OSが回転しているので、第2状態での前記受光角に対する光強度は、第1状態の場合に較べて緩やかな変化でピークを形成し、第1状態の場合に較べて小さい(暗い)。特に、前記受光角に対する光強度は、受光角25°から75°までの角度範囲で、第1状態の場合と第2状態の場合とに有意な差が現れ、さらに、受光角25°から6°までの角度範囲で、第1状態の場合と第2状態の場合とに顕著な差が現れている。このため、前記角度範囲は、25°から75°まであることが好ましく、前記角度範囲は、25°から65°まであることがより好ましい。
評価処理部23は、前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とするものである。より具体的には、例えば、受光角のX軸と光強度のY軸とを持つ座標系において、前記第1データに基づいて、前記第1データにフィッティングする第1曲線が求められ、前記第2データに基づいて、前記第2データにフィッティングする第2曲線が求められ、前記角度範囲での前記第1曲線と前記第2曲線とで囲まれた部分の面積が前記差分データとして求められる。図3に示す例では、実線DL1が前記第1曲線であり、一点鎖線DL2が前記第2曲線であり、斜線でハッチングした部分SBの面積が前記差分データである。あるいは、例えば、同一角度同士で前記第1データと前記第2データとの差が前記所定の角度範囲に亘って求められ、これら前記所定の角度範囲に亘って求めた各差を加算して総和を求めることで、前記差分データが求められる。
表示処理部24は、前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、評価処理部23で求めた前記評価指標値を表す座標点を表示部4に表示するものである。より具体的には、前記正反射データを表すX軸とこのX軸に直交し前記差分データを表すY軸とを持つXY直交座標系が表示部4に表示され、評価処理部23で求めた前記評価指標値を表す座標点が前記XY直交座標系にプロットされ、前記座標点が表示部4に表示される。
これら制御処理部2、入力部3、表示部4、IF部5および記憶部6は、例えば、デスクトップ型やノート型等のコンピュータによって構成可能である。
次に、本実施形態の動作について説明する。図4は、前記艶評価装置の動作を示すフローチャートである。図5は、被測定面の一例を示す図である。図5Aは、表面仕上げ#1000のセン(Sen#1000)における表面の画像の模式図であり、図5Bは、表面仕上げ#1000のトチノキ(Tochinoki#1000)における表面の画像の模式図であり、図5Cは、表面仕上げ#1000のウォールナット(Walnut#1000)における表面の画像の模式図であり、図5Dは、表面仕上げ#1000のカリン(Karin#1000)における表面の画像の模式図であり、図5Eは、表面仕上げ#1000のマカバ(Makaba#1000)における表面の画像の模式図であり、図5Fは、表面仕上げ#1000の黒檀(Kokutan#1000)における表面の画像の模式図である。図5Aないし図5Fの各前記画像は、イメージ分光計(JFEテクノリサーチ株式会社製、ImSpector V8E型)によって入射角45°および受光角30°で各表面を測定することで生成された。図6は、一例として、座標系の座標値で評価指標値を示す図である。図6の横軸(X軸)は、正反射データを表し、その縦軸(Y軸)は、差分データを表す。Sen、Tochinoki、Walnut、Karin、MakabaおよびKokutanは、それぞれ、表面仕上げ#320、#600および#1000の3種類について測定され、その各測定結果に基づく各評価指標値が図6の座標系にプロットされている。SC1ないしSC5は、それぞれ、互いに異なる車種の現行車に備えられた各本杢目の各評価指標値である。図7は、一例として、艶に対する主観的な目視評価の結果を示す図である。
このような構成の艶評価装置Dは、その電源が投入されると、必要な各部の初期化を実行し、その稼働を始める。制御処理部2には、その制御処理プログラムの実行によって、制御部21、取得処理部22、評価処理部23および表示処理部24が機能的に構成される。
評価指標値を求める動作では、図4において、艶評価装置Dは、制御処理部によって、測定部Sを用いて前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを取得する(S1)。より具体的には、例えば、オペレータ(ユーザ)による評価指標値を求める指示が入力部3から入力されると、制御処理部2は、測定対象Obの被測定面OSを前記第1状態で測定部Sにセットするように促すメッセージを表示部4に表示し、測定開始の指示の入力を待機する。オペレータによる測定開始の指示が入力部3から入力されると、制御処理部2は、取得処理部22によって前記第1データを取得する。より詳しくは、取得処理部22は、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sに測定させ、これら測定結果の複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして測定部Sから取得して記憶部6に記憶し、正反射角の受光角で前記測定部Sに測定させ、この測定結果の第1B光強度を前記正反射データとして測定部Sから取得して記憶部6に記憶する。前記第1データおよび前記正反射データを測定すると、制御処理部2は、測定対象Obの被測定面OSを前記第2状態で測定部Sにセットするように促すメッセージを表示部4に表示し、測定開始の指示の入力を待機する。オペレータによる測定開始の指示が入力部3から入力されると、制御処理部2は、取得処理部22によって前記第2データを取得する。より詳しくは、取得処理部22は、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定部Sに測定させ、これら測定結果の複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして測定部Sから取得して記憶部6に記憶する。一例では、このように測定部Sで前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データが取得される。
次に、艶評価装置Dは、評価処理部23によって、評価指標値を求める(S2)。より具体的には、評価処理部23は、処理S1で取得した前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、この求めた差分データおよび前記処理S1で取得した前記正反射データを前記評価指標値とし、この評価指標値を記憶部6に記憶する。
そして、艶評価装置Dは、表示処理部24によって、この評価指標値を表示部4に表示し(S3)、本処理を終了する。表示部4には、例えば、図6に示すように、前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、評価処理部23で求めた前記評価指標値を表す座標点が表示される。
図6には、図3と同様の測定条件で測定部Sによって測定された各測定結果の各評価指標値が各座標点で示されている。すなわち、図6に示す各評価指標値の測定条件は、入射角θ1が45°であり、正反射角が45°であり、受光角θ2が0°から約80°の角度範囲における各角度であり、第2状態における測定面HSと被測定面OSとのなす角の角度θ3が15°である。測定部Sは、いわゆる白色校正板を用いて校正された。各評価指標値における各差分データを求める際の角度範囲は、25°から65°までの範囲である。
艶は、主観的な目視評価であるが、図7に示すように、低く過ぎても(マット)高過ぎても(ハイグロス)、印象が良くなく(見栄え評価が低く)、中央より高めが印象が良い(見栄えが高い)。なお、図7に示す目視評価は、被験者5名の目視評価を集計した結果である。
図6に示す結果と図7に示す結果とを対比すると、図6において、正反射データが約35から約160までであって、差分データが約500から約2800までである破線の矩形で示す範囲内が艶の印象の良い範囲であることが理解できる。そして、図7に示す結果や正反射データだけでは、例えば、Walnt#1000とKokutan#1000は、区別し難いが、図7に示すように、差分データを考慮することで、区別できる。
以上説明したように、上述によれば、第1データと第2データとの差分である差分データ、および、正反射データを新たな艶の評価指標値とした艶評価装置Dおよび艶評価方法が提供でき、実施形態における艶評価装置Dおよびこれに実装された艶評価方法は、艶を評価指標値で定量化できる。上記艶評価装置Dおよび艶評価方法は、色やテクスチャを相対的に識別し難い強い反射光となる第1状態での第1データと、色やテクスチャを相対的に識別し易い反射光となる第2状態での第2データとを用いるので、テクスチャが評価指標に与える影響を低減でき、色やテクスチャを備える表面を被測定面OSとする場合、より好適に評価できる。上記艶評価装置Dおよび艶評価方法は、色やテクスチャが評価指標に与える影響を低減できるので、図6に示すように、本杢目を備える表面を、より好適に評価できる。木目は、実質的に本杢目と同様であることから、上記艶評価装置Dおよび艶評価方法は、木目を備える表面も、より好適に評価できる。
上記艶評価装置Dおよび艶評価方法は、座標系に評価指標値の座標点をプロットするので、視覚的に艶の評価指標値を把握できる。特に、測定対象Obが複数の場合に、図6に示すように、複数の測定対象Obにおける各評価指標値が一目で把握でき、傾向や相互比較もし易い。
上述によれば、角度範囲が25°から75°まである艶評価装置Dおよび艶評価方法や、角度範囲が25°から65°まである艶評価装置Dおよび艶評価方法が提供できる。
なお、上述の実施形態では、データ取得部1は、測定部Sと取得処理部22とを備えて構成されたが、これに限定されるものではない。例えば、データ取得部1は、一例としての上述の測定部Sのような測定装置に対し前記第1状態で配置した測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして入力し、測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定装置によって測定した第1B光強度を前記正反射データとして入力し、前記測定装置に対し前記第2状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして入力する入力部であってもよい。なお、前記入力部は、上述の入力部3と兼用されてよい。
あるいは、例えば、データ取得部1は、一例としての上述の測定部Sのような測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして記録し、測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定装置によって測定した第1B光強度を前記正反射データとして記録し、前記測定装置に対し前記第2状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして記録した記録媒体(例えばCD-ROMおよびDVD-ROM等)から前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを読み込む読取部(例えばCDドライブ装置およびDVDドライブ装置等)であってもよい。
あるいは、例えば、データ取得部1は、一例としての上述の測定部Sのような測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして記憶し、測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定装置によって測定した第1B光強度を前記正反射データとして記憶し、前記測定装置に対し前記第2状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして記憶した記憶媒体(例えばUSBメモリ等)から前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを読み込むインターフェース部(例えばUSBインターフェース装置等)であってもよい。なお、前記インターフェース部は、上述のIF部5と兼用されてよい。
あるいは、例えば、データ取得部1は、一例としての上述の測定部Sのような測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第1A光強度を前記受光角と対応付けて前記第1データとして蓄積し、測定装置に対し前記第1状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、正反射角の受光角で前記測定装置によって測定した第1B光強度を前記正反射データとして蓄積し、前記測定装置に対し前記第2状態で配置した前記測定対象Obの被測定面OSにおいて、前記角度範囲における複数の受光角で前記測定装置によって測定した複数の第2光強度を前記受光角と対応付けて前記第2データとして蓄積したサーバ装置から通信網を介して前記第1データ、前記正反射データおよび前記第2データを受信する通信インターフェース部であってもよい。なお、前記通信インターフェース部は、上述のIF部5と兼用されてよい。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
D 艶評価装置
S 測定部
1 データ取得部
2 制御処理部
3 入力部
4 表示部
5 インターフェース部(IF部)
6 記憶部
21 制御部
22 取得処理部
23 評価処理部
24 表示処理部

Claims (10)

  1. 測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求める艶評価装置であって、
    第1状態で配置された前記測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における、所定の角度範囲での光強度である第1データおよび正反射での光強度である正反射データ、ならびに、前記第1状態と異なる第2状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における前記角度範囲での光強度である第2データを取得するデータ取得部と、
    前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とする評価処理部とを備え、
    前記第1状態は、前記被測定面が所定面に沿うように前記測定対象を配置した状態であり、
    前記第2状態は、前記第1状態での前記所定面の法線を前記入射角の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸、前記法線および前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸を含む平面と前記所定面とが交差した交差線を回転軸として前記所定面から所定の角度だけ前記被測定面を回転させて前記測定対象を配置した状態である、
    艶評価装置。
  2. 前記第1データは、前記角度範囲における複数の受光角で測定した複数の第1A光強度であり
    前記第2データは、前記角度範囲における複数の受光角で測定した複数の第2光強度であり
    前記評価処理部は、受光角のx軸と光強度のy軸とを持つ第1座標系において、前記第1データに基づいて、前記第1データにフィッティングする第1曲線を求め、前記第2データに基づいて、前記第2データにフィッティングする第2曲線を求め、前記角度範囲での前記第1曲線と前記第2曲線とで囲まれた部分の面積を、または、同一角度同士で前記第1データと前記第2データとの差を前記角度範囲に亘って求め、前記角度範囲に亘って求めた各差を加算して総和を、前記差分データとして求め
    表示を行う表示部と、
    前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、前記評価処理部で求めた前記評価指標値を表す座標点を前記表示部に表示する表示処理部とをさらに備える、
    請求項1に記載の艶評価装置。
  3. 前記角度範囲は、25°から75°まである、
    請求項1または請求項2に記載の艶評価装置。
  4. 前記角度範囲は、25°から65°まである、
    請求項1または請求項2に記載の艶評価装置。
  5. 前記被測定面は、木目および本杢目のうちの少なくとも一方を備える、
    請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の艶評価装置。
  6. 測定対象の被測定面における艶の程度を表す評価指標値を求める艶評価方法であって、
    第1状態で配置された前記測定対象の被測定面に所定の入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における、所定の角度範囲での光強度である第1データおよび正反射での光強度である正反射データ、ならびに、前記第1状態と異なる第2状態で配置された前記測定対象の被測定面に前記入射角で照明光を照射して前記被測定面で反射した前記照明光の反射光における前記角度範囲での光強度である第2データを取得するデータ取得工程と、
    前記第1データと前記第2データとの差分を差分データとして求め、前記求めた差分データおよび前記正反射データを前記評価指標値とする評価処理工程とを備え、
    前記第1状態は、前記被測定面が所定面に沿うように前記測定対象を配置した状態であり、
    前記第2状態は、前記第1状態での前記所定面の法線を前記入射角の基準とした場合に、前記照明光の入射方向に沿う入射光軸、前記法線および前記反射光の正反射方向に沿う受光光軸を含む平面と前記所定面とが交差した交差線を回転軸として前記所定面から所定の角度だけ前記被測定面を回転させて前記測定対象を配置した状態である、
    艶評価方法。
  7. 前記第1データは、前記角度範囲における複数の受光角で測定した複数の第1A光強度であり
    前記第2データは、前記角度範囲における複数の受光角で測定した複数の第2光強度であり
    前記評価処理工程は、受光角のx軸と光強度のy軸とを持つ第1座標系において、前記第1データに基づいて、前記第1データにフィッティングする第1曲線を求め、前記第2データに基づいて、前記第2データにフィッティングする第2曲線を求め、前記角度範囲での前記第1曲線と前記第2曲線とで囲まれた部分の面積を、または、同一角度同士で前記第1データと前記第2データとの差を前記角度範囲に亘って求め、前記角度範囲に亘って求めた各差を加算して総和を、前記差分データとして求め
    前記正反射データを表すX軸と前記差分データを表すY軸とを持つ座標系、および、前記評価処理工程で求めた前記評価指標値を表す座標点を表示する表示工程をさらに備える、
    請求項6に記載の艶評価方法。
  8. 前記角度範囲は、25°から75°まである、
    請求項6または請求項7に記載の艶評価方法。
  9. 前記角度範囲は、25°から65°まである、
    請求項6または請求項7に記載の艶評価方法。
  10. 前記被測定面は、木目および本杢目のうちの少なくとも一方である、
    請求項6ないし請求項9の何れか1項に記載の艶評価方法。
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