JP2019082451A - 反射特性測定装置、加工システム、反射特性測定方法、物体の加工方法 - Google Patents

反射特性測定装置、加工システム、反射特性測定方法、物体の加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】物体表面の反射特性としてより信頼性の高い反射特性を取得するための技術を提供すること。【解決手段】物体表面からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得する取得手段と、前記2次元強度分布において前記反射角方向とは異なる規定方向の強度分布に基づいて、前記物体表面の反射特性を求める演算手段とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、物体表面の反射特性を測定するための技術に関するものである。
印刷物、塗装、プラスチック材などの物体の表面(物体表面)の反射特性は、品質に関わる重要な要素である。物体表面の反射特性としては、例えば、鏡面光沢度、ヘイズ、DOI(Distinctness of Image、写像性)などの指標がある。また、これら従来の国内規格/国際規格に準じた指標だけでなく、計測したBRDF等から独自の計算を行い、規格に準じてはいない新たな指標を算出して出力することが増えている。なお、BRDFとは、Bidirectional Reflectance Distribution Function(双方向反射率分布)を意味する。特許文献1は、従来の規格で求められた客観評価値は主観評価値との相関が悪いという問題に対し、主観的な光沢感との相関が高い反射特性の評価が可能な技術を開示している。
特開2007−278949号公報
特許文献1に開示の技術では、反射角方向のみの変角反射光分布に基づいて評価パラメータを抽出しており、評価対象は高光沢(低散乱)サンプルが前提となっている。近年では、低光沢(高散乱)サンプルも評価することが求められている。しかし、低光沢(高散乱)サンプルと高光沢(低散乱)サンプルとでは反射光の拡散具合が異なるので、従来技術では、低光沢(高散乱)サンプルの評価パラメータとして、反射特性の評価に利用可能な高い信頼度の評価パラメータを抽出することは困難であった。例えば、シボ加工が施されたような低光沢(高散乱)サンプルの場合、反射角方向の変角反射光分布がほとんど平らになってしまうことがある。このような場合、変角反射光分布からの評価パラメータの抽出は困難となってしまう。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、物体表面の反射特性としてより信頼性の高い反射特性を取得するための技術を提供する。
本発明の一様態は、物体表面からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得する取得手段と、前記2次元強度分布において前記反射角方向とは異なる規定方向の強度分布に基づいて、前記物体表面の反射特性を求める演算手段とを備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、物体表面の反射特性としてより信頼性の高い反射特性を取得することができる。
反射特性測定装置の外観例を示す図。 左側面11d側から見た反射特性測定装置10の内部構成例を示す図。 反射特性測定装置10の機能構成例を示すブロック図。 物体表面20の反射特性の測定処理のフローチャート。 2次元強度分布、2次元要素配列、変角反射光分布の一例を示す図。 2次元強度分布、2次元要素配列、変角反射光分布の一例を示す図。 システムの構成例を示すブロック図。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
先ず、本実施形態に係る反射特性測定装置の外観例について、図1を用いて説明する。図1に示す如く、本実施形態に係る反射特性測定装置10の筐体11は略直方体形状を有しており、該筐体11の上面11bには、LCD等の表示部14と、ボタン群を含む操作部15と、が設けられている。図1に示す如く、上面11b、該上面11bと向かい合う下面(図2に11aとして図示している)、のそれぞれはxy平面と略平行であり、左側面11d、該左側面11dと向かい合う右側面(不図示)、のそれぞれはzy平面と略平行であるものとする。なお、図1では、x軸の正方向を、上面11bの上辺(下辺)と平行に左側面11dから右側面に向かう方向、と規定している。また、筐体11の下側側面11c、該下側側面11cと向かい合う上側側面(図2に11eとして図示している)、のそれぞれはzx平面と略平行である。
左側面11d側から見た反射特性測定装置10の内部構成例(筐体11内に収まっている機器の構成例)について、図2を用いて説明する。上記の如く、表示部14及び操作部15は筐体11の上面11bに取り付けられている。
制御部16は、MCU(Micro Controller Unit)等のプロセッサと、該プロセッサが実行するコンピュータプログラムやデータを保持しているメモリと、を有する。該プロセッサは該メモリに格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて処理を実行することで、反射特性測定装置10全体の動作制御を行うと共に、反射特性測定装置10が行うものとして後述する各処理を実行若しくは制御する。なお、制御部16は、MCU等のプロセッサに代えて若しくは加えて、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(FieldProgrammable Gate Array)などを含んでもよい。
制御部16は、表示部14の表示制御及び操作部15からの指示に応じた処理の実行に加え、測定対象(図2では物体表面20)の反射特性を測定するべく、光源制御回路12c、光源12a、センサ12d(受光部)の動作制御を行う。
反射特性測定装置10を用いて物体表面20の反射特性を測定する場合、先ずユーザは、筐体11の下面11aが物体表面20と接触するように該反射特性測定装置10を該物体表面20上に載置する。そしてユーザは操作部15を操作して測定の開始指示を入力する。制御部16は測定の開始指示を検知すると、光源制御回路12cを制御して光源12aに入射光を照射させる。光源12aの発光強度は光源制御回路12cによって制御される。入射光はレンズ12bにより平行光に変換され、下面11aに設けられた開口部17を介して物体表面20に到達し、該物体表面20で反射光として反射する。該反射光はレンズ12eを通ってセンサ12dに入射する。図2では入射光に対する正反射光がレンズ12eを介してセンサ12d上に入射している様子を示しているため、反射光はセンサ12d上の1点に入射している。しかし、実際には、開口部17を介して物体表面20に到達した入射光は、物体表面20において様々な方向に反射するため、レンズ12eには正反射光だけでなく、非正反射光も入射することになる。レンズ12eを通った正反射光及び非正反射光のそれぞれは、入射光の入射点(物体表面20において該入射光が反射した点)からの反射角及び方位角に応じたセンサ12d上の位置に入射することになる。センサ12dは、CCDやCMOSなどで構成された光電変換素子が2次元的に配列されたエリアセンサであり、それぞれの光電変換素子は、該光電変換素子に入射した光の強度に応じた値(要素値)を出力する。つまりセンサ12dからは、要素値の2次元配列(2次元要素配列)が出力されることになる。この2次元要素配列はいわゆる、物体表面20からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布(2次元のBRDF)を表す情報である。つまりこの2次元要素配列の各水平ラインは、物体表面20からの反射光の(各反射角に対する)「方位角方向の1次元強度分布」を表している。また、該2次元要素配列の各垂直ラインは、物体表面20からの反射光の(各方位角方向に対する)「反射角方向の1次元強度分布」を表している。ここで、反射光の方位角とは、例えば、光源12aからの入射光の入射点とセンサ12dの中心位置とを結ぶ直線を物体表面20に投影した投影直線と、該反射光を表す直線を物体表面20に投影した投影直線と、が成す角度である。
また、反射角方向とは、物体表面(被検体表面、被検面)への光の入射方向或いは出射方向と、物体表面の法線とを含む面内の方向のこととする。ここで、入射方向とは、物体表面への入射光の中心光線、或いは発光面の中心と光学系の中心、或いは絞りの中心を通る光線の方向である。また、出射方向とは、この入射方向で定義される直線上を通った光線が物体表面で反射された後に進む方向のこと、別の言い方をすれば、物体表面で正反射した光の進行方向のことである。また、方位角方向とは、物体表面(被検体表面、被検面)への光の入射方向或いは出射方向と、物体表面の法線とを含む面と直交する面内の方向のこととする。
制御部16は、センサ12dから出力された2次元要素配列の1本以上の水平ライン、すなわち、方位角方向の1つ以上の1次元強度分布に基づいて、物体表面20の反射特性を求める。反射特性としては、独自の指標値でも良いし、鏡面光沢度、ヘイズ、DOI等の既存の規格指標値でも良い。本実施形態では、物体表面20の反射特性に関連する情報であれば、如何なるものであっても良い。また、反射特性として、センサ12dから出力された2次元要素配列の水平ライン、すなわち、方位角方向の1次元強度分布そのものを用いても良い。
このように、本実施形態に係る反射特性測定装置10は、筐体11により外光を遮断した状態で物体表面20からの反射光の2次元強度分布を収集し、該2次元要素配列における方位角方向の1次元強度分布に基づいて、物体表面20の反射特性を求める。
そして制御部16は、求めた反射特性に係る情報を表示部14に表示する。反射特性に係る情報の表示形態については特定の表示形態に限らない。例えば、反射特性として光沢度を求めた場合、光沢度を数値として表示しても良いし、光沢度に応じた画像を表示しても良い。また、表示する画像や文字の色やサイズ等を光沢度に応じて変えても良い。これにより、ユーザは、表示部14を閲覧することで、物体表面20の反射特性を視認することができる。また表示部14には、反射特性測定装置10による測定条件などの様々な設定情報を表示することができ、ユーザは表示部14を見て設定情報を確認しながら、操作部15を操作することで設定情報を設定/調整することができる。
ここで、図2に示す如く、光源12aからレンズ12b及び開口部17を介して物体表面20に到達する入射光(平行光)の入射角(物体表面20に対して垂直な軸と入射光とが成す角)をθとする。このとき、正反射光の反射角(物体表面20に対して垂直な軸と反射光とが成す角)もθ(図2では混同を防ぐためにθ’としている)となる。この入射角θは、JISやISOなどの規格に従い、反射特性ごとに規定される。例えば、反射特性として鏡面光沢度も計測する場合、入射角θ(反射角θ’)は、20度、45度、60度、75度、85度のいずれかに規定される。また、反射特性としてヘイズも計測する場合、入射角θ(反射角θ’)は、20度、30度のいずれかに規定される。反射特性としてDOI(写像性)も計測する場合、入射角θ(反射角θ’)は、20度、30度、45度、60度のいずれかに規定される。
本実施形態では、図2に示す如く、反射特性測定装置10は、1つの入射角θに対する反射特性を求めるべく、光源制御回路12c、光源12a、レンズ12b、レンズ12e、センサ12dの機器セットを1セットを有しているものとした。しかし前述のように、入射角θ(反射角θ’)は、反射特性の規格ごとに規定される。然るに、複数種類の入射角θ(反射角θ’)に対する反射特性を測定できるようにするべく、互いに入射角θ(反射角θ’)が異なる複数の機器セットを反射特性測定装置10に搭載しても良い。例えば、入射角θ(反射角θ’)が20度となる機器セット、入射角θ(反射角θ’)が60度となる機器セット、を反射特性測定装置10に搭載して使用することで、鏡面光沢度、ヘイズ、DOIの全てを計測することが可能となる。また、複数の機器セットを反射特性測定装置10に搭載するのではなく、反射特性測定装置10に1つの機器セットを搭載すると共に、該機器セットの入射角θ(反射角θ’)を変更可能な駆動部を反射特性測定装置10に搭載するようにしても良い。
次に、本実施形態に係る反射特性測定装置10の機能構成例について、図3のブロック図を用いて説明する。制御部16には、上記の表示部14及び操作部15に加えて、検出部12が接続されている。検出部12は、図2に示した光源制御回路12c、光源12a、レンズ12b、レンズ12e、センサ12d、を含み、物体表面20からの反射光の2次元強度分布を示す情報である2次元要素配列を取得する。
表示制御部161は、表示部14に反射特性に係る情報を表示させるための表示制御を行う。通信制御部164は、反射特性測定装置10が他の機器との間のデータ通信を行うための通信制御を行う。例えば、通信制御部164は、反射特性測定装置10において取得した情報(例えば、上記の2次元要素配列)や、反射特性測定装置10において求めた情報(例えば、物体表面20の反射特性)を、外部の機器に対して送信する。外部の機器との間の通信は無線通信であっても良いし、有線通信であっても良い。また、通信制御部164は、外部の機器から送信された情報を取得することもできる。例えば、通信制御部164は、他の反射特性測定装置において求めた反射特性を該反射特性測定装置から受信することもできる。この場合、例えば表示部14には、同じ物体表面20について自装置及び他装置のそれぞれで測定した反射特性を比較可能なように表示することもできる。
生成部165は、検出部12(センサ12d)から出力された2次元要素配列の1本以上の水平ラインに基づいて方位角方向の1次元強度分布を求める。抽出部166は、生成部165が求めた1次元強度分布から、評価パラメータを求める。算出部167は、抽出部166が求めた評価パラメータから、物体表面20の反射特性を求める。
記憶部162は、上記の設定情報や算出部167が求めた反射特性など、保存する情報として取得した情報を保存するためのメモリである。メモリ部163は、表示制御部161、通信制御部164、生成部165、抽出部166、算出部167のそれぞれが各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。
なお、表示制御部161、通信制御部164、生成部165、抽出部166、算出部167は、上記のMPU等のプロセッサの機能部としてハードウェアで実装しても良いが、ソフトウェア(コンピュータプログラム)で実装しても良い。後者の場合、このソフトウェアを記憶部162に格納しておき、上記のMCU等のプロセッサがこのソフトウェアをメモリ部163に読み出して実行することで、対応する機能部の機能を実現することができる。
なお、反射特性測定装置10が図1〜3に示した全ての機能部を有することに限らず、例えば、表示部14、操作部15、記憶部162等を外部デバイスとして反射特性測定装置10に取り付けるようにしても良い。また、図2,3に示した構成は、本実施形態に関連する主要な構成であって、反射特性測定装置10の全ての構成を示したわけではない。例えば、反射特性測定装置10は、図2,3に示した構成に加え、電源ボタン、内蔵バッテリー、給電用及び通信用のUSBケーブルのコネクタ等を有するようにしても良い。
次に、反射特性測定装置10による物体表面20の反射特性の測定処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。図4のフローチャートに従った処理は、光源12aが入射光を照射した後に行われる処理である。
ステップS101では、センサ12dの各光電変換素子は、該光電変換素子に入射した反射光の強度に応じた値(要素値)を出力する。これによりセンサ12dからは要素値の2次元配列である2次元要素配列が出力されることになる。なお、ステップS101では、ゴニオフォトメータ等を用いてセンサ12dを移動させながらより幅広い範囲の反射光を受光することで、より広い2次元要素配列を取得するようにしても良い。
ステップS102では、生成部165は、ステップS101においてセンサ12dから出力された2次元要素配列の1本以上の水平ラインから方位角方向の1次元強度分布(変角反射光分布)を求める。2次元要素配列の1本以上の水平ラインから方位角方向の1次元強度分布を求めるための方法には様々な方法があり、本実施形態では特定の方法に限らない。
例えば生成部165は、2次元要素配列において任意の1本の水平ライン(例えば中央の水平ライン若しくは中央近傍の1本の水平ライン)における要素値列を、「方位角方向の変角反射光分布」として取得しても良い。または、センサ12dをラインセンサとして方位角方向に設置することで「方位角方向の変角反射光分布」の取得を実現しても良い。あるいは、センサ12dをフォトダイオードとして方位角方向に複数個並べて設置することで実現しても良い。
また例えば生成部165は、2次元要素配列の各水平ラインの要素値列の平均を、「方位角方向の変角反射光分布」として取得するようにしても良い。例えば生成部165は、2次元要素配列の各垂直ラインについて、該垂直ラインを構成する各要素の要素値の平均値を求める。そして生成部165は、2次元要素配列において左端からN(1≦N≦M Mは垂直ライン数)番目の垂直ラインについて求めた平均値を左端からN番目の要素値とする要素値列を、「方位角方向の変角反射光分布」として取得しても良い。
また例えば生成部165は、2次元要素配列の各水平ラインの要素値列の合計を、「方位角方向の変角反射光分布」として取得するようにしても良い。例えば生成部165は、2次元要素配列の各垂直ラインについて、該垂直ラインを構成する各要素の要素値の合計値を求める。そして生成部165は、2次元要素配列において左端からN(1≦N≦M Mは垂直ライン数)番目の垂直ラインについて求めた合計値を左端からN番目の要素値とする要素値列を、「方位角方向の変角反射光分布」として取得しても良い。
また、上記の平均値や合計値を求める際には、全ての垂直ラインを使用するのではなく、L(Lは1以上の整数)本置きの垂直ラインを用いて上記の平均値や合計値を求めても良い。また、2次元要素配列の中央ほどより高い重み付けをするなど、垂直ラインごとに要素値の重み付け平均を求めても良い。
ステップS103では、抽出部166は、ステップS102において生成部165が求めた変角反射光分布に基づいて評価パラメータを求める。ステップS102において求めた変角反射光分布は離散的であって連続関数ではない。然るに、例えば抽出部166は、該変角反射光分布に対してガウシアンフィッティング等のフィッティング処理を行うことで、該変角反射光分布の形状を近似した連続関数(例えばガウシアン関数)を求める。そして抽出部166は、該求めた連続関数の標準偏差値やFWHM(半値全幅)を評価パラメータとして求める。フィッティング処理の他に補間処理を用いて、変角反射光分布の形状を近似する連続関数を取得するようにしても良い。また、変角反射光分布の形状を近似した連続関数を求めることなく、該変角反射光分布から上記の評価パラメータを取得するようにしても良い。また、評価パラメータは、標準偏差値やFWHM(半値全幅)に限らない。例えば評価パラメータは、連続関数(変角反射光分布)のピーク値でも良いし、連続関数(変角反射光分布)において正反射光やその近傍の反射光の光強度であっても良いし、連続関数(変角反射光分布)の任意の位置における微分値であっても良い。
ステップS104では、算出部167は、ステップS103において抽出部166が求めた評価パラメータから、物体表面20の反射特性(反射特性評価値)を求める(演算)。例えば、評価パラメータの値をそのまま物体表面20の反射特性としても良いし、評価パラメータの値を定数倍したり、オフセットを加えたりした結果を物体表面20の反射特性としても良い。また、評価パラメータの値の逆数や対数の計算結果を物体表面20の反射特性としても良い。また、これらの組み合わせを物体表面20の反射特性としても良い。また、評価パラメータが複数ある場合も、同様に計算して1つの反射特性評価値として算出しても良いし、複数の反射特性評価値として算出しても良い。このように、評価パラメータから物体表面20の反射特性を導出するための方法には様々な方法があり、本実施形態では如何なる方法を採用しても良い。そして表示制御部161は、算出部167が求めた物体表面20の反射特性に係る情報を表示部14に表示する。
物体表面20がシボ加工の施された低光沢(高散乱)サンプルの場合における、該物体表面20からの反射光に基づく2次元要素配列が表す2次元強度分布の一例を図5(a)に示す。図5(a)において軸501は2次元要素配列の各要素の水平方向の位置、軸502は2次元要素配列の各要素の垂直方向の位置、軸503は、要素値(=光強度)を表している。図5(a)において500は、2次元要素配列の各要素位置における要素の要素値をプロットした点群が表す「物体表面20からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布」を表している。図5(a)に示す如く、2次元強度分布500において軸502に沿った方向には光強度の変化は殆どないが、軸501に沿った方向には、正反射光の方位角により近い方位角に対応する要素位置の光強度ほどより高くなっている。図5(b)の上側及び図5(c)の左側に示す2次元要素配列は、図5(a)の2次元強度分布500を表す2次元要素配列であり、より白い部分はより光強度が高い部分、より黒い部分はより光強度が低い部分を表している。
従来では、このような2次元要素配列における垂直ラインの要素値列が表す変角反射光分布(反射角方向の変角反射光分布)から評価パラメータを求めていた。しかし、図5(b)の上側の2次元要素配列から収集した反射角方向の変角反射光分布は図5(b)の下側に示す如く、ほとんど平らであり、このような変角反射光分布から信頼度の高い評価パラメータを求めることは困難である。ここで、図5(b)の下側において横軸は2次元要素配列における各要素の垂直方向の位置、縦軸は光強度を表している。
係る点、本実施形態では、このような2次元要素配列における水平ラインの要素値列が表す変角反射光分布(方位角方向の変角反射光分布)を評価パラメータの算出に用いる。方位角方向の変角反射光分布は図5(c)の右側に示す如く平らとはならない。然るに、このような変角反射光分布から上記の標準偏差値やFWHM(半値全幅)のような評価パラメータの抽出は可能となり、従来よりも信頼度の高い評価パラメータを求めることができる。ここで、図5(c)において横軸は2次元要素配列における各要素の水平方向の位置、縦軸は光強度を表している。
このように、本実施形態によれば、物体表面20が低光沢(高散乱)サンプルであったとしても、従来よりも信頼性の高い評価パラメータを得ることができるため、結果として従来よりも信頼度の高い反射特性を取得することができる。なお、本実施形態に係る物体表面20の反射特性の測定方法は、物体表面20が高光沢(低散乱)サンプルであったとしても同様に適用可能である。この点について、図6を用いて説明する。
物体表面20が高光沢(低散乱)サンプルの場合における、該物体表面20からの反射光に基づく2次元要素配列が表す2次元強度分布の一例を図6(a)に示す。図6(a)において軸601は2次元要素配列の各要素の水平方向の位置、軸602は2次元要素配列の各要素の垂直方向の位置、軸603は、要素値(=光強度)を表している。図6(a)において600は、2次元要素配列の各要素位置における要素の要素値をプロットした点群が表す「物体表面20からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布」を表している。図6(a)に示す如く、2次元強度分布600において軸601に沿った方向には、正反射光の方位角により近い方位角に対応する要素位置の光強度ほどより高くなっている。また2次元強度分布600において軸602に沿った方向には、正反射光の反射角により近い反射角に対応する要素位置の光強度ほどより高くなっている。図6(b)の上側及び図6(c)の左側に示す2次元要素配列は、図6(a)の2次元強度分布600を表す2次元要素配列であり、より白い部分はより光強度が高い部分、より黒い部分はより光強度が低い部分を表している。
高光沢(低散乱)サンプルからの反射光に基づく2次元要素配列の場合、垂直ラインの要素値列が表す変角反射光分布(反射角方向の変角反射光分布)は図6(b)の下側に示す如く、平らとはならない。また、高光沢(低散乱)サンプルからの反射光に基づく2次元要素配列の場合、水平ラインの要素値列が表す変角反射光分布(方位角方向の変角反射光分布)は図6(c)の右側に示す如く、平らとはならない。然るに、物体表面20が高光沢(低散乱)サンプルであったとしても、2次元要素配列の水平ラインの要素値列が表す変角反射光分布(方位角方向の変角反射光分布)から信頼性の高い反射特性を求めることができる。
<変形例>
図4の処理ステップの順番は、図4に示した順番に限らない。例えば、処理ステップの内容に応じて適宜前後しても良いし、処理ステップによっては省略しても良いし、1つの処理ステップを複数の処理ステップに分割しても良いし、複数の処理ステップを1つの処理ステップに統合しても良い。また、処理ステップによっては、他の処理ステップと平行して行うようにしても良い。
また、制御部16として複数の処理部を設け、物体表面20の反射特性を求めるための処理を含む様々な処理を、該複数の処理部で分担するようにしても良い。また、第1の実施形態では、反射特性測定装置10の筐体11の形状を略直方体としたが、反射特性測定装置10の筐体11の形状は略直方体に限らない。
また、第1の実施形態では、物体表面20の反射特性などを表示でもってユーザに通知していたが、通知方法は表示に限らず、音声でもって通知しても良いし、表示と音声の両方でもって通知しても良い。
[第2の実施形態]
本実施形態を含む以下の各実施形態や各変形例では、第1の実施形態との差分について説明し、以下で特に触れない限りは、第1の実施形態と同様であるものとする。本実施形態では、反射角方向の変角反射光分布からも評価パラメータP1を求め、該評価パラメータP1と、方位角方向の変角反射光分布から求めた評価パラメータP2と、を評価パラメータP1に応じた比で合計した評価パラメータP3を求める。そして物体表面20の反射特性は、この評価パラメータP3に基づいて求める。
本実施形態では、図4のフローチャートにおけるステップS102,S103のそれぞれが以下の点で第1の実施形態と異なる。第1の実施形態では、ステップS102において生成部165は、2次元要素配列の1つ以上の水平ラインから方位角方向の1次元強度分布(変角反射光分布)を求めていた。本実施形態では、方位角方向の変角反射光分布に加えて、2次元要素配列の1つ以上の垂直ラインから反射角方向の1次元強度分布(変角反射光分布)を求める。2次元要素配列の1つ以上の垂直ラインから反射角方向の変角反射光分布を求める方法は、2次元要素配列の1つ以上の水平ラインから方位角方向の変角反射光分布を求める方法と同様である。
例えば生成部165は、2次元要素配列において任意の1本の垂直ライン(例えば中央の垂直ライン若しくは中央近傍の1本の垂直ライン)における要素値列を、「反射角方向の変角反射光分布」として取得するようにしても良い。また例えば生成部165は、2次元要素配列の各垂直ラインの要素値列の平均を、「反射角方向の変角反射光分布」として取得するようにしても良い。また例えば生成部165は、2次元要素配列の各垂直ラインの要素値列の合計を、「反射角方向の変角反射光分布」として取得するようにしても良い。また、上記の平均値や合計値を求める際には、全ての水平ラインを使用するのではなく、L(Lは1以上の整数)本置きの水平ラインを用いて上記の平均値や合計値を求めても良い。また、2次元要素配列の中央ほどより高い重み付けをするなど、水平ラインごとに要素値の重み付け平均を求めても良い。
本実施形態に係るステップS103では、抽出部166は、反射角方向の変角反射光分布から評価パラメータP1を求めると共に、方位角方向の変角反射光分布から評価パラメータP2を求める。反射角方向の変角反射光分布であっても、方位角方向の変角反射光分布であっても、変角反射光分布から評価パラメータを求める方法については、第1の実施形態と同様である。
そしてステップS103では更に抽出部166は、評価パラメータP1に対応する比率Rで評価パラメータP1と評価パラメータP2とを合計した評価パラメータP3を求める。例えば、評価パラメータP1、P2が標準偏差値であったとする。このとき、例えば0.1≦P1<α(>0.1)であればR=1、α≦P1<β(>α)であればR=(P1−β)/(α−β)、β≦P1であればR=0、と規定し、P3=R×P1+(1−R)×P2を計算することで評価パラメータP3を求める。比率Rと評価パラメータP1との間の関係はこの例に限らない。また、比率Rは、評価パラメータP2に応じて決定されても良いし、鏡面光沢度やヘイズあるいはDOI等の既存の規格指標値を同時に測定している場合はその規格指標値の大きさに従って決定されても良い。
また、P1<αであればP3=P1、α≦P1であれば、P3=P2というように、閾値を境に評価パラメータP3として評価パラメータP1を用いるのか、それとも評価パラメータP2を用いるのか、を切り替えても良い。αとの大小比較対象としてP1の代わりにP2や規格指標値の大きさを用いても構わない。
また、評価パラメータP3として評価パラメータP1を用いるのか、それとも評価パラメータP2を用いるのか、をユーザが操作部15を操作することで決定しても良い。この操作は図4のフローチャートに従った処理の開始前に行っても良いし、ステップS103において行っても良い。
そしてステップS104では、算出部167は、ステップS103において抽出部166が求めた評価パラメータP3から、物体表面20の反射特性(反射特性評価値)を求める。なお、評価パラメータP3を求めることなく、評価パラメータP1及び評価パラメータP2のそれぞれから物体表面20の反射特性を求めるようにしても良い。
P3の求め方、P1(P2、規格指標値)と比率Rとの関係を表す関数(テーブル)、閾値、P3を求めることなくP1及びP2のそれぞれから物体表面20の反射特性を求めるのか否か等の設定事項については予め設定しておいて記憶部162に格納しておく。また、上記の関数や閾値などは、これらを編集するためのGUI(グラフィカルユーザインターフェース)を表示部14に表示し、ユーザが操作部15を操作することで編集するようにしても良い。
このように、本実施形態によれば、2次元BRDFの2次元形状が等方的でない場合(すなわち、2次元BRDFに異方性がある場合)も考慮した反射特性の評価がさらに可能となる。
[第3の実施形態]
本実施形態に係るステップS102では、生成部165は、ステップS101においてセンサ12dから出力された2次元要素配列において垂直ライン及び水平ライン以外の1ラインから1次元強度分布(変角反射光分布)を求める。「垂直ライン及び水平ライン以外の1ライン」とは、例えば、2次元要素配列において、垂直ライン(水平ライン)に対して斜め方向の1ラインである。本実施形態に係るステップS102では例えば、2次元要素配列において左上隅(右上隅)の要素と右下隅(左下隅)の要素とを結ぶライン上の各要素の要素値からなる要素値列を変角反射光分布として取得する。ステップS103以降は第1の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
第3の実施形態では、2次元要素配列において垂直ライン及び水平ライン以外の1ラインの要素値列を取得していた。しかし、同様の目的を達成するために、センサ12dのセンサ面(反射光の受光面)の中心位置を通り且つ該センサ面に対して垂直な方向の軸周りにセンサ12dを規定角度γだけ回転させて配置するようにしても良い。第3の実施形態では、2次元要素配列の中心を軸にして水平ラインを角度γだけ回転させたライン上の各要素の要素値列を取得するためには、2次元要素配列の中心を軸にして水平ラインを角度γだけ回転させたライン上の各要素の位置を求める必要があった。しかし本実施形態によれば、2次元要素配列の水平ラインの要素値列を取得するだけで、回転前の2次元要素配列の中心を軸にして水平ラインを角度γだけ回転させたライン上の要素値列を取得することができる。これにより、斜め方向のラインの要素値列の取得が第3の実施形態よりも簡便になる。
[第5の実施形態]
センサ12dを反射光の正反射角度を中心にして入射面内で任意の位置に移動させるための駆動部を反射特性測定装置10に設けることで、より広い範囲で反射光を受光するようにしても良い。
また、2次元要素配列の中心を通る複数の方向のラインのそれぞれについて、該ライン上の要素値列から第1の実施形態と同様にして評価パラメータを求め、該求めた評価パラメータのうち、基準を満たす1つの評価パラメータを決定しても良い。「基準」としては、例えば、評価パラメータが標準偏差値である場合、「標準偏差値が規定値以内」である。この評価パラメータの決定処理は、評価パラメータが基準を満たす方向の決定処理でもある。なお、評価パラメータが基準を満たす方向として決定した方向を規定する情報(例えば角度)を、次回ユーザが反射特性測定装置10を物体表面20上に載置する際に該ユーザに通知する情報、他の装置に通知するための情報として記憶部162に格納しても良い。なお、この格納する情報の使用用途は特定の使用用途に限らない。そして、該特定した評価パラメータを第1〜4の実施形態で使用する。
[第6の実施形態]
第1〜5の実施形態では反射特性測定装置10単体で、物体表面20に入射光を照射し、物体表面20からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得していた。そして反射特性測定装置10単体で、該2次元強度分布において反射角方向とは異なる規定方向の強度分布に基づいて物体表面20の反射特性を求めていた。しかし、この2次元要素配列を取得する検出部12と、該検出部12による2次元要素配列から物体表面20の反射特性を求める情報処理装置と、を別個の装置としても良い。本実施形態に係るシステムの構成例について図7のブロック図を用いて説明する。
図7に示す如く本実施形態に係るシステムは、検出部12と、該検出部12による2次元要素配列から物体表面20の反射特性を求める情報処理装置700と、を有する。そして、検出部12と情報処理装置700との間は、有線を介してデータ通信が可能なように構成されている。なお検出部12と情報処理装置700との間の接続形態は有線に限らず無線であっても良い。また、検出部12と情報処理装置700との間は1つ以上の機器を介して接続されていても良い。
先ず、検出部12について説明する。検出部12は上記の如く、図2に示した光源制御回路12c、光源12a、レンズ12b、レンズ12e、センサ12dを含み、情報処理装置700からの測定の開始指示を受けると動作し、センサ12dは上記の2次元要素配列を情報処理装置700へ出力する。
次に、情報処理装置700について説明する。情報処理装置700は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末装置、スマートフォン等の機器であり、検出部12へ測定の開始指示を送出し、該開始指示に応じて検出部12から出力された2次元要素配列に基づいて物体表面20の反射特性を求める。
CPU701は、RAM702やROM703に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて処理を実行する。これによりCPU701は、情報処理装置700全体の動作制御を行うと共に、上記の制御部16が行うものとして説明した上記の各処理を実行若しくは制御する。
RAM702は、I/F(インターフェース)705を介して検出部12から受信した2次元要素配列、ROM703や外部記憶装置707からロードされたコンピュータプログラムやデータ、を格納するためのエリアを有する。更にRAM702は、CPU701が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM702は各種のエリアを適宜提供することができる。ROM703には、BIOSのコンピュータプログラムやデータなど、書換不要のコンピュータプログラムやデータが格納されている。
操作部704やキーボードやマウスなどのユーザインターフェースにより構成されており、ユーザが操作することで各種の指示をCPU701に対して入力することができる。例えばユーザは操作部704を操作することで上記の測定の開始指示を入力することができる。
I/F705は、検出部12との間のデータ通信を行うためのインターフェースとして機能するものである。上記の測定の開始指示はI/F705を介して検出部12に対して送出され、該開始指示に応じて検出部12が測定して取得した2次元要素配列はI/F705を介して検出部12から受信される。
表示部706は、CRTや液晶画面などにより構成されており、CPU701による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。例えば表示部706は、上記の表示部14が表示するものとして説明した各種の情報を表示することができる。なお、操作部704と表示部706とを一体化させてタッチパネル画面を構成しても良い。
外部記憶装置707は、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置である。この外部記憶装置707には、OS(オペレーティングシステム)や、上記の制御部16が行うものとして上述した各処理をCPU701に実行させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。外部記憶装置707に保存されているコンピュータプログラムには、図3の表示制御部161、通信制御部164、生成部165、抽出部166、算出部167の各機能部の機能をCPU701に実行させるためのコンピュータプログラムが含まれている。また、外部記憶装置707に保存されているデータには、上記の説明において既知の情報として取り扱ったもの(閾値や設定情報や設定事項など)が含まれている。外部記憶装置707に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU701による制御に従って適宜RAM702にロードされ、CPU701による処理対象となる。上記のCPU701、RAM702、ROM703、操作部704、I/F705、表示部706、外部記憶装置707、は何れも、バス708に接続されている。
[第7の実施形態]
本実施形態では、物体表面に加工を施す加工装置と、該加工を施された物体表面の反射特性を求める反射特性測定装置(上記の何れかの実施形態に係る反射特性測定装置)と、を備える加工システムについて説明する。この加工システムでは、反射特性測定装置が求めた物体表面の反射特性が所望の範囲に入っていない場合には、加工装置は、物体表面を再加工する。
以上説明した各実施形態や各変形例の一部若しくは全部を適宜組み合わせても構わない。また、以上説明した各実施形態や各変形例の一部若しくは全部を選択的に使用しても構わない。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
12a:光源 12b:レンズ 12e:レンズ 12d:センサ 16:制御部

Claims (17)

  1. 物体表面からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得する取得手段と、
    前記2次元強度分布において前記反射角方向とは異なる規定方向の強度分布に基づいて、前記物体表面の反射特性を求める演算手段と
    を備えることを特徴とする反射特性測定装置。
  2. 前記取得手段は、
    前記物体表面に入射光を照射する光源と、
    前記物体表面からの反射光を受光することで、該反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得する受光部と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の反射特性測定装置。
  3. 前記取得手段は、
    前記物体表面に入射光を照射する光源と、
    前記物体表面からの反射光を受光することで、該反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得する受光部と
    を備える外部のセンサから、前記2次元強度分布を取得することを特徴とする請求項1に記載の反射特性測定装置。
  4. 前記受光部は、該受光部の中心位置を通り且つ該受光部に対して垂直な方向の軸周りに傾いていることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射特性測定装置。
  5. 前記受光部は、反射光の正反射角度を中心にして入射面内で移動が可能であることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射特性測定装置。
  6. 前記演算手段は、
    前記2次元強度分布における前記規定方向の1つの1次元強度分布に基づいて前記物体表面の反射特性を求めることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の反射特性測定装置
  7. 前記演算手段は、
    前記2次元強度分布における前記規定方向の複数の1次元強度分布の平均に基づいて前記物体表面の反射特性を求めることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  8. 前記演算手段は、
    前記2次元強度分布における前記規定方向の複数の1次元強度分布の合計に基づいて前記物体表面の反射特性を求めることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  9. 前記演算手段は、
    前記2次元強度分布において前記反射角方向の強度分布と、前記2次元強度分布において前記規定方向の強度分布と、に基づいて前記物体表面の反射特性を求めることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  10. 前記演算手段は、
    前記2次元強度分布における複数の方向の強度分布に基づいて前記規定方向を決定し、該決定した規定方向の強度分布に基づいて、前記物体表面の反射特性を求めることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  11. 前記規定方向は、前記方位角方向であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  12. 前記規定方向は、前記反射角方向及び前記方位角方向とは異なる方向であることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の反射特性測定装置。
  13. 物体表面に加工を施す加工装置と、
    前記加工を施された前記物体表面の反射特性を求める、請求項1乃至12の何れか1項に記載の反射特性測定装置と、
    を備えることを特徴とする加工システム。
  14. 物体表面からの反射光の反射角方向及び方位角方向の強度分布を表す2次元強度分布を取得し、
    前記2次元強度分布において前記反射角方向とは異なる規定方向の強度分布に基づいて、前記物体表面の反射特性を求める
    ことを特徴とする反射特性測定方法。
  15. 物体表面に加工を施す加工工程と、
    前記加工を施された前記物体表面の反射特性を求める、請求項14に記載の反射特性測定方法を用いた測定工程と、
    を備えることを特徴とする物体の加工方法。
  16. 前記測定工程の結果、前記物体表面の反射特性が所望の範囲に入っていない場合に、前記物体表面を再加工する再加工工程を備えることを特徴とする請求項15に記載の物体の加工方法。
  17. コンピュータを、請求項1乃至12の何れか1項に記載の反射特性測定装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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