JP7367385B2 - シート給送装置、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート給送装置、画像形成装置に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられる画像形成装置は、欠かせない機器となっている。このような画像形成装置は、シートを読み取る読取機能、シート上に画像を形成する画像形成機能、および通信機能等を備えることにより、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ、複写機として利用可能な複合機として構成されることが多い。
このような画像形成装置の本体内にシートを給送するシート給送装置は、取り出しローラと給送ローラとを含んだ構成となっている。取り出しローラは、トレイ上に積載されたシート束の最上面に位置するシートと当接し、回転することで当該シートをシート束から取り出す(ピックアップする)。給送ローラは、取り出されたシートを画像形成装置の本体内に給送する(フィードする)。
また、給送ローラのローラ面と対面する位置には、分離部材が設けられている。取り出しローラで取り出されたシートが、給送ローラと分離部材との間のニップ部で挟まれながら進行することで、たとえ複数枚のシートが取り出されても、1枚のみが本体内に給送されるようになる。
また、トレイ上に積載されるシートの積載高さ(シート束の最上面の高さ、シート束の厚さ)は、シートの積載枚数によって異なるが、この積載高さの差異を吸収して最上面のシートと正しく当接するため、ピックアップローラは上下方向に移動可能となっており、且つ下方向(シート束の方向)に付勢されている。
関連のある技術として、経路の搬送性能を高める目的で、シート給送方向の中間部で回転自在に支持され、シート給送方向の上流側に、トレイに載置されたシートの最上面に当接する当接部を形成し、シート給送方向の下流側に、下端が積載板に係止された引張バネの上端を係止する係止部を形成したガイド部材を設けた装置が開示されている(例えば特許文献1)。
取り出しローラによって取り出されたシートは、先端部がガイド板などにより構成される搬送路に当接してから、当該搬送路に沿って給送ローラに向けて進行する。このシート先端部と当接する搬送路の位置や搬送路への進入角度は、トレイ上に積載されているシートの積載高さ(積載枚数)によって変化する。
一方、搬送路には、必要に応じて継目などが設けられており、シート先端部と搬送路との当接位置やシートの搬送路への進入角度によっては、シートの先端部が継目に引っ掛かるなどしてシート詰まり(ジャム)が発生することがある。すなわち、シートの積載高さによってはシートを安定して給送することができない場合がある。
本発明は、シートの積載高さによってシートの給送が不安定となることを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、シート給送装置は、積載手段に積載されたシート束のシートを給送方向に送り出す第1ローラと、前記第1ローラよりも前記給送方向の下流側に設けられ、前記第1ローラにて送り出されたシートをさらに給送する第2ローラと、前記第1ローラと前記第2ローラとの間でシートをガイドするガイド部材と、前記第2ローラと対向して設けられ、前記第2ローラとでシートを挟んで他のシートから分離する分離部材と、を有するシート給送装置であって、前記給送方向における前記第1ローラと前記第2ローラとの間に設けられ、前記第1ローラから送り出されるシートの先端部が前記ガイド部材の表面に向くように前記シートの進行方向を変更する変更部材を有し、前記変更部材は、前記積載手段に積載されたシート束の積載高さに応じて上下方向に移動可能となっており、前記変更部材の上下方向の移動をロックもしくはロック解除を行うクラッチ機構を更に有する、ことを特徴とする。
本発明により、シートの積載高さによってシートの給送が不安定となることを抑制することができる。
実施形態の画像形成装置の全体構成例を示す図である。 従来の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である。 第1実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である(シート満載状態)。 第1実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である(中程度のシート積載状態)。 第1実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である(最後の1枚のシートを給送するときの状態)。 第2実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図である(シート満載状態)。 第2実施形態の手差し給送装置の動作制御を説明するための図である。 第2実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である(中程度のシート積載状態)。 第2実施形態の手差し給送装置の構成例を示す模式図であり、シートを画像形成装置内に給送するときの状態を示す図である(少ないシート積載状態)。 第2実施形態の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ実施形態に係るシート給送装置、画像形成装置について説明する。以下の説明で「画像形成装置」とは、紙(用紙)、OHPシート、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなどのシート(シート状媒体)に現像剤やインクを付着させて画像形成を行う装置を意味する。更に、「画像形成」とは、文字や図形などの意味を持つ画像をシートに対して付与することだけでなく、パターンなどの意味を持たない画像をシートに付与することをも意味する。
また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を例示する図である。画像形成装置1000は、自動原稿送り装置1、画像読取部2、画像書込部3、画像形成部4、定着装置6、シート搬送部7、操作パネル8を備えている。また画像形成装置1000は、シート給送手段としてカセット装置5および手差し給送装置100を備えている。
シート搬送部7は、駆動モータによって駆動される複数の搬送ローラを有し、カセット装置5に収納されたシート、もしくは手差し給送装置100に積載されたシートを、画像形成部4、定着装置6の順(破線矢印の順)に搬送する。そしてシート搬送部7は、最終的に画像形成装置1000の機外に設けられる排出トレイ9にシートを排出する。
操作パネル8は、液晶パネルで構成される表示部にタッチスクリーンを重ねて配置したタッチパネルを備えている。操作パネル8により、利用者は各種操作画面を表示し、また画像形成装置1000に実行させるジョブの条件、例えばシートサイズ、シート種別、部数などを入力する。
自動原稿送り装置1の原稿台上に載置された原稿シートは、画像読取部2の光学系により原稿の片面または両面の画像が読みとられ、光電変換される。光電変換後の信号はA/D変換され、シェーディング補正、画像圧縮処理などの処理を経た後に、画像書込部3に送られる。
画像書込部3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成部4の感光体ドラムに照射され、潜像を形成する。画像形成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニングなどの処理が行われ、シート上に画像を転写する。定着装置6においてシートが加圧、加熱されることで、シート上に転写された画像が当該シート上に定着する。
また画像形成装置1000は、CPU、I/Oインターフェイス、記憶装置などを有するマイクロコンピュータを搭載した制御部150を備える。制御部150は、記憶装置に記憶されているプログラムを演算実行することで、画像形成装置1000内のハードウェアを統括的に制御する。
以下、本実施形態に係る手差し給送装置100の詳細構成について説明するが、まずは従来の構成について説明し、その後に本実施形態(第1実施形態、第2実施形態)の構成例について説明する。
<従来の手差し給送装置の構成>
図2は、従来の手差し給送装置の構成例を示した模式図である。従来の手差し給送装置100’は、符号11で示される取り出しローラ、および符号12で示される給送ローラを少なくとも有している。以降、これらをピックアップローラ11(第1ローラ)、フィードローラ12(第2ローラ)と称する。またピックアップローラ11、フィードローラ12は、ピックアップアーム13によって一体となった構成となっている。
ピックアップローラ11は、手差し用のトレイ30(積載手段)に積載されたシート束Pの最上面に位置するシートP1と当接し、回転することで当該シートP1をシート束Pから取り出して送り出す(ピックアップする)。ピックアップローラ11は、駆動モータから伝達される回転動力により、ピックアップアーム13に設けられる軸11aを中心に回転することで、取り出し動作を行う。
フィードローラ12は、ピックアップローラ11により取り出されたシートP1を、画像形成装置の本体側にさらに給送する(フィードする)。フィードローラ12は、駆動モータから伝達される回転動力により、ピックアップアーム13に設けられる軸12aを中心に回転することで、画像形成装置の本体側へシートP1を給送する動作を行う。
ピックアップアーム13は、フィードローラ12の軸12aと同軸で回転(旋回)し、且つピックアップローラ11をトレイ30上に積載されているシート束Pに押し付ける方向に付勢されている。このような構成により、たとえトレイ30に積載されるシート枚数が少なくなっても、最上面に位置するシートP1の取り出しを行うことができる。
また手差し給送装置100’は、分離パット21a、および分離パット21aを支持するパットホルダ21bを備える分離部材21を有する。分離パット21aは、フィードローラ12の下側の位置、且つフィードローラ12のローラ面と対面する位置に設けられている。パットホルダ21bは、軸21cを中心に回転可能となっている可動部材である。パットホルダ21bは、バネなどの弾性体により、分離パット21aをフィードローラ12のローラ面に押し付ける方向に付勢されている。
分離部材21は、フィードローラ12と対向して設けられており、フィードローラ12とでシートを挟んで1枚のシートのみが他のシートから分離して機内に給送されるように規制する機能を有する。すなわち、ピックアップローラ11から複数枚のシートP1が取り出された場合、当該シートP1の最上面のシートがフィードローラ12のローラ面と当接し、フィードローラ12の回転により推進力を得て機内に向けて進行する。一方、最上面以外のシートは、分離部材21により進行が遮られる。この結果、最上面の1枚のシートのみが機内に給送される。
図2に示すように、分離パット21aの一部は、ピックアップローラ11とフィードローラ12との間でシートをガイドするガイド板22(ガイド部材)と共に、ピックアップローラ11からフィードローラ12までの搬送路を形成しているが、分離パット21aがフィードローラ12に当接または離間するためには、ガイド板22との間に少なからず隙間を設ける必要がある。この隙間を、ここでは継目Jと称する。
本来、ピックアップローラ11により取り出されたシートP1は、ガイド板22の板面と接しながら進行し、そのまま継目Jの上を通過してフィードローラ12と分離部材21との間(ニップ部)にまで到達する。しかしながら、図2に示すようにトレイ30上のシートが満載状態(もしくは満載に近い状態)となっていると、取り出されたシートP1は、暫くはガイド板22の板面と接することなくガイド板22の上方を進行した後に、ガイド板22の板面(もしくは分離パット21aの面)に当接し、進行を続ける。
また、シート束Pの積載高さやシートP1自体の厚さ(コシの強さ)などによっては、図2に示すように、ピックアップローラ11により取り出されたシートP1の先端が継目Jの位置で搬送路と当接することがある。この場合、シートP1は継目Jに引っ掛かり、シート詰まり(ジャム)の原因となる。
<第1実施形態>
引き続き、上記の課題を解消する第1実施形態の構成について説明する。尚、各部材の符号については、図2の符号をそのまま流用して説明する。
図3に示す第1実施形態の手差し給送装置100には、シート給送方向(X軸方向)におけるピックアップローラ11とフィードローラ12との間に、回転部材50(変更部材)が設けられる。
回転部材50は、ピックアップアーム13の固定位置に設けられる軸50aを中心に回転するローラであり、ピックアップアーム13と一体となって軸12aを中心に旋回する。本実施形態では、回転部材50は、駆動モータから動力を得て、ピックアップローラ11やフィードローラ12と同じ搬送速度となるように回転駆動するものとするが、非駆動の従動ローラであってもよい。
また回転部材50の高さ方向(Z軸方向)の位置は、ピックアップアーム13によって取り出され、フィードローラ12に向けて進行しているシートP1の先端部と当接する位置となっており、シートP1の進行方向を下向きとするように変更する。すなわち、回転部材50は、継目Jよりも上流側に位置するガイド板22の板面(表面)と、ピックアップローラ11により取り出されたシートP1の先端部とが当接するように、シートP1の進行方向を変更する。
このような進行の変更を行うため、回転部材50のローラ最下点Bは、継目Jより低い位置になるように設けられている。もしくは、回転部材50は、ピックアップローラ11のシートP1を取り出す位置Aから継目Jに引いた線よりも、ローラ最下点Bの方が下側に位置するように設けられている。
回転部材50をピックアップローラ11とフィードローラ12との間に設けることで、図3に示すように、シート束Pより取り出されたシートP1を安定的にガイド板22と当接させることができる。ガイド板22と当接したシートP1は、その後ガイド板22の板面に沿って進行し、継目Jを通過してフィードローラ12と分離部材21との間まで正しく到達することができる。
図4は、トレイ30に積載されているシートの枚数が図3の例よりも少量となった場合の状態を示す図である。このようにシートの枚数が減少しても、回転部材50を設けることでシートP1の先端部をガイド板22の板面に当接させることができる。
図5は、トレイ30に積載されている最後の1枚のシートP1を取り出した状態を例示する図である。図5に示すように、回転部材50の径や設置位置は、ピックアップローラ11が最後の1枚を取り出す位置にきても、これを正しく取り出すことができるように設計されている。具体的には、ピックアップローラ11のローラ面がガイド板22の板面と当接した姿勢になっても、回転部材50がガイド板22と干渉しないように、回転部材50の径や設置位置が設計されている。
尚、このように積載枚数が少ない場合、シートP1は、回転部材50による進行方向の変更無しでガイド板22に沿うように進むことができる状態である。よって、積載枚数が少ない場合、必ずしも回転部材50をシートP1の先端に当接させる必要はない。
図3~図5では、回転部材50を、シート給送方向におけるピックアップローラ11とフィードローラ12との間のほぼ中央部に設けた態様を例示したが、この態様に限定されない。回転部材50は、例えばピックアップローラ11の方に寄せて設けられていればよく、少なくともシート給送方向においてピックアップローラ11とフィードローラ12との間に設けられていればよい。
第1実施形態により、トレイ30上のシート束の積載高さが高い場合や低い場合においても、搬送路上の継目Jの手前でシートを当接させることができる。よって、継目Jで引っ掛かるなどのシート詰まりの発生を抑制し、シートの安定給送を実現することができる。
<第2実施形態>
図6に第2実施形態の手差し給送装置を示す。また図6は、トレイ上のシートが満載となっているときの状態を示している。
第1実施形態では、ピックアップアーム13の固定位置に回転部材50が設けられた実装例について説明した。第2実施形態の手差し給送装置100Aは、第1実施形態で説明した回転部材50相当の部材として、ピックアップアーム13に対して上下に移動可能な回転可動部材500(変更部材)を有している。
フィードローラ12と回転可動部材500とは、ブラケット71(連結部材)により連結されている。ブラケット71は、フィードローラ12の回転軸を中心として旋回する連結部材となっている。また、回転可動部材500とピックアップローラ11とは、ブラケット72により連結されている。
フィードローラ12の軸12aと同軸上には、ブラケット71の対地角度(後述のθ1)を検出するエンコーダ61が設けられている。また回転可動部材500の軸50aと同軸上には、ブラケット71を基準としたブラケット72の角度を検出するエンコーダ62、および軸50aとブラケット71とを固定(ロック)し、もしくは固定解除を行う電磁クラッチ81(クラッチ機構)が設けられている。
尚、ピックアップアーム13には、回転可動部材500の上下方向の移動をガイドするためのガイド用の溝50bが設けられている。軸50aの端部が溝50bに収容され、溝50bに沿って移動することで、回転可動部材500は安定的に上下方向へ移動することができる。
図7は、手差し給送装置100Aの動作例を説明するとともに、エンコーダ61、62により検出される角度を示した図である。回転可動部材500の軸上に設けられたエンコーダ62は、ブラケット71に対するブラケット72の角度θ2を検出する。ここで得られた検出信号は、A/D変換されて画像形成装置1000の制御部150(図1参照)に出力される。
フィードローラ12の軸上に設けられたエンコーダ61は、ブラケット71の傾斜角度、すなわち、フィードローラ12の回転軸と回転可動部材500の回転軸とを結んだ線の対地角度である角度θ1を検出する。ここで得られた検出信号は、A/D変換されて制御部150に出力される。
制御部150は、両エンコーダ61、62の検出結果である角度θ1、θ2と、ブラケット71の長手方向の長さ、ブラケット72の長手方向の長さなどに基づき、回転可動部材500およびピックアップローラ11の高さ方向の位置を算出する。
そして制御部150は、ピックアップローラ11の下側のローラ面と回転可動部材500の下側のローラ面とを結ぶ接線Lが、継目Jよりも上流に位置するガイド板22と交差するように、ブラケット71の姿勢(角度θ1)を制御する。もしくは、制御部150は、回転可動部材500のローラ最下点が継目Jより低い位置になるように、ブラケット71の姿勢(角度θ1)を制御する。
回転可動部材500の上下方向の移動方法について説明する。制御部150は、回転可動部材500に設けられた電磁クラッチ81のロックを解除し、そしてブラケット71をフィードローラ12中心に(軸12aを中心に)回転させる。ブラケット71の角度θ1が狙いの角度になったことをエンコーダ61が検出したら、制御部150は電磁クラッチ81をロックし、この位置でブラケット71を固定する。
このようにブラケット71の姿勢(角度θ1)を制御することで、第1実施形態と同様に、シートの安定給送を行うことができる。
図8は、シートの給送が進み、トレイ30上のシート束Pが中程度の積載高さとなったときの状態である。図6や図7に示す満載時よりも積載枚数が減少し、シート束Pの高さが低くなると、ピックアップローラ11は、自重やバネ付勢によって満載時(破線で図示)よりも下方に移動する。またブラケット71は、その傾斜角度が満載時よりも大きな角度θ1’(θ1’>θ1)となるように、姿勢を制御される。これにより、ピックアップローラ11の位置が満載時よりも下がった場合であっても、シートP1の先端部をガイド板22に当接させることができる。
図9は、図8に対し更にシートの給送が進んだ状態を示す図である。トレイ30上の積載枚数が少なくなると、ピックアップローラ11は自重やバネ付勢によって更に下方に移動する(尚、図8の状態を破線で図示している)。この場合、回転可動部材500を用いなくても、ピックアップローラ11から取り出されたシートP1はガイド板22に当接することとなる。したがって、制御部150は、シートの搬送を妨害しないように回転可動部材500の位置を図8に示す位置よりも高くする。回転可動部材500の高さの制御は、図6、図7に示す満載状態や図8に示す中程度の積載高さのときと同じように、ブラケット71の回転により行われる。
図10は、第2実施形態における制御部150の制御例を示すフローチャートである。尚、図10に示すフローチャートは、1枚ごと、もしくは規定枚数のシートが給送されるごとに行われる。
制御部150は、エンコーダ61、62で検出される現状の角度θ1、θ2を取得する(S001)。そして制御部150は、現状の角度θ1、θ2に基づき回転可動部材500およびピックアップローラ11の高さを算出する(S002)。
制御部150は、算出したピックアップローラ11の高さに基づき、狙いのブラケット71の傾斜角度を導出する(S003)。
尚、狙いの角度を導出する第1の方法としては、図7で説明した接線Lを求める手法がある。すなわち制御部150は、ピックアップローラ11の半径(規定値)やピックアップローラ11の現状の高さ、回転可動部材500の半径(規定値)や回転可動部材500の現状の高さを用いて、接線Lを算出する。ここでは、Z成分をX成分であらわす関数式としてあらわされる。そして制御部150は、この接線Lとガイド板22とが交差するように幾何学的な演算を行って狙いの角度を算出する。
尚、ここでは数式を用いて実施の都度演算するものとしているが、事前に狙いの角度を計測し、記憶装置に記憶させておいてもよい。すなわち、ピックアップローラ11の高さと、当該高さのときに好適となる(接線Lとガイド板22とが交差する)ブラケット71の傾斜角度を事前に求めておき、これらを対応付けたテーブルを制御部150内の記憶装置に記憶させておく。そして制御部150は、ステップS002で算出したピックアップローラ11の現状の高さで当該テーブルを検索し、狙いの傾斜角度を抽出する。
第2の方法として、回転可動部材500のローラ最下点が継目Jより低い位置となるように、狙いの角度を算出してブラケット71の姿勢(角度θ1)を制御してもよい。制御部150は、S002で算出した回転可動部材500の現状の高さ(軸50aの高さ)と回転可動部材500の半径(規定値)とを用いて、回転可動部材500のローラ最下点の高さを算出する。そして回転可動部材500の最下点の高さが継目Jの高さ(規定値)よりも低くなるようなブラケット71の傾斜角度(狙いの角度)を算出する。
上記のいずれかを行うことで、狙いの角度を導出したあと、制御部150は、回転可動部材500の電磁クラッチ81を解除する(S004)。これにより、ブラケット71と回転可動部材500の軸50aとの固定状態が解除される。
制御部150は、ステップS003で導出した狙いの角度となるまで、ブラケット71を回転させる(S005、S006:Noのループ)。そしてブラケット71が狙いの角度になると(S006:Yes)、制御部150は、電磁クラッチ81をロックする(S007)。
第2実施形態においても、継目Jの手前でシートを搬送路に当接させることができる。よって、継目Jで引っ掛かるなどのシート詰まりの発生を抑制し、シートの安定給送を実現することができる。
尚、電磁クラッチ81内もしくは回転可動部材500の回転軸上にトルクリミッタを設けてもよい。トルクリミッタは、通常時はブラケット71と軸51aとをロックして固定状態にするが、ブラケット71に規定以上のトルクがかかると、これを検出してブラケット71と軸51aとの固定状態を解除する。これにより、ブラケット71が動力を得てフィードローラ12の軸12aを中心に回転するとき、トルクリミッタは、当該規定以上のトルクを検出してブラケット71と軸51aとの固定状態を解除することができる。またブラケット71にかかるトルクの負荷が無くなると、トルクリミッタは、ブラケット71と軸51aとを固定状態にする。この構成により、制御部150による電磁クラッチ81のロックおよびロック解除の制御が不要となり、メカ的な動作でロックおよびロック解除の制御を行うことができる。
回転可動部材500の上下方向の移動をロックし、もしくはロックを解除する磁気クラッチは、本実施形態では回転可動部材500側に設けているが、フィードローラ12側に設けられてもよい。この場合、当該磁気クラッチは、フィードローラ12の軸とブラケット71とを固定(ロック)し、もしくはロックを解除する。
第2実施形態では、画像形成装置1000の本体内に設けられる制御部150が図10の動作制御を行うものとして説明したが、手差し給送装置100Aに同等のことを実施可能な制御部を設けて制御させてもよい。
第1、第2実施形態では、シートの進行方向を変更してガイド板22に向ける変更部材として、回転部材(ローラ)としているが、態様はこれに限定されない。シートの進行方向をガイド板22に向ける面を有する部材であればよい。
第1、第2実施形態では、上記で説明した態様を手差し給送装置100、100Aに適用させているが、例えば図1に示すカセット装置5や、自動原稿送り装置1の原稿シートを原稿台まで送る部位に適用しても構わない。すなわち、手差し給送装置100、カセット装置5、自動原稿送り装置1などのシート給送装置に、上記第1、第2実施形態で説明した態様を適用させてもよい。
第1、第2実施形態では、搬送路上に形成された、シートをガイドする直線や曲線(正則の形状)とは異なる特異形状として、ガイド板22と分離部材21との継目J(隙間)を例示しているが、これに限らない。特異形状としては、例えば搬送路上の屈曲した部位、段差、凸部、凹部なども該当する。また本実施形態では、特異点よりもシート給送方向の上流側でシートの先端部を当接させる実装例について説明したが、特異点よりも下流側でシートの先端部を当接させてもよい。すなわち、搬送路に設けられる特異点でシートの先端部が当接しないように回避する実装であればよい。
分離部材としては、板状の分離パット21aに替えて、トルクリミッタを内蔵した分離ローラを用いてもよい。また、ガイド板22は表面が曲面のものであってもよい。
以上、上記の第1、第2実施形態では、シートの進行方向がガイド板に向くように変更させる部位を設ける実装例を説明した。これにより、シートのトレイ上の積載高さによってシートの給送が不安定となることを抑制することができる。
1:自動原稿送り装置
2:画像読取部
3:画像書込部
4:画像形成部
5:カセット装置
6:定着装置
7:シート搬送部
8:操作パネル
9:排出トレイ
11:ピックアップローラ
11a、12a、21c、50a、51a:軸
12:フィードローラ
13:ピックアップアーム
21:分離部材
21a:分離パット
21b:パットホルダ
22:ガイド板
30:トレイ
50:回転部材
61、62:エンコーダ
71、72:ブラケット
81:電磁クラッチ
100、100A:手差し給送装置
150:制御部
500:回転可動部材
1000:画像形成装置
特開2001-10731号公報

Claims (5)

  1. 積載手段に積載されたシート束のシートを給送方向に送り出す第1ローラと、
    前記第1ローラよりも前記給送方向の下流側に設けられ、前記第1ローラにて送り出されたシートをさらに給送する第2ローラと、
    前記第1ローラと前記第2ローラとの間でシートをガイドするガイド部材と、
    前記第2ローラと対向して設けられ、前記第2ローラとでシートを挟んで他のシートから分離する分離部材と、
    を有するシート給送装置であって、
    前記給送方向における前記第1ローラと前記第2ローラとの間に設けられ、前記第1ローラから送り出されるシートの先端部が前記ガイド部材の表面に向くように前記シートの進行方向を変更する変更部材を有し、
    前記変更部材は、前記積載手段に積載されたシート束の積載高さに応じて上下方向に移動可能となっており、
    前記変更部材の上下方向の移動をロックもしくはロック解除を行うクラッチ機構を更に有する、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記変更部材は、回転部材であり、
    前記第2ローラの回転軸と前記変更部材の回転軸とを連結する連結部材を更に有し、
    前記クラッチ機構は、前記連結部材における前記各回転軸を結んだ線の対地角度に基づき、ロックもしくはロック解除を行うことを特徴とする、請求項に記載のシート給送装置。
  3. 前記連結部材にかかる、規定以上のトルクを検出するトルクリミッタを更に有しており、
    前記クラッチ機構は、前記トルクリミッタによって前記規定以上のトルクが検出されると、前記ロックを解除することを特徴とする、請求項に記載のシート給送装置。
  4. 前記第1ローラ、前記第2ローラ、および前記変更部材は、前記第2ローラの回転軸を中心に一体となって旋回することを特徴とする、請求項1に記載のシート給送装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置から給送されるシートに対して画像形成を行う画像形成部と、
    を有する画像形成装置。
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