JP7366801B2 - セメント改良土の強度の推定方法 - Google Patents

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本発明は、セメント改良土の強度の推定方法に関し、さらに詳しくは、セメント改良土の規定の養生期間後の強度を、規定の養生期間が経過する前の時点で簡便に推定できるセメント改良土の強度の推定方法に関するものである。
軟弱地盤対策や液状化対策等を目的として、地盤中にセメント系固化材を注入して、対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することで、対象土をセメント改良土に改良する地盤改良工法が行われている。セメント改良土の規定の養生期間後(例えば、養生7日目や養生28日目)の強度(一軸圧縮強さ)を規定の養生期間が経過する前の時点で推定できれば、注入条件の改善や施工不良の早期発見などの観点から非常に有益である。従来、セメント改良土の強度を推定する方法が種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の強度判定方法では、低強度ソイルセメントの規定の養生期間後(材齢28日)の強度とセメント水比との関係を、実験等を通じて予め把握しておく。そして、地盤改良工事を実施した後に、強度判定対象の低強度ソイルセメントの未固結試料を採取し、その未固結試料に含まれる水の質量とセメントの質量をそれぞれ測定分析する。そして、予め把握しておいた低強度ソイルセメントの規定の養生期間後の強度およびセメント水比の関係と、前述した測定分析から求めた未固結試料のセメント水比とから低強度ソイルセメントの強度を推定している。
特許文献1には、未固結試料のセメント含有量を算出する方法として、水分量を算出した後の未固結試料を所定量の塩酸に溶解させて水酸化ナトリウムで滴定を行う方法や、酸に溶解させた際の溶解熱の算出により求める方法が挙げられている。しかしながら、このような方法では、多くの実験器具や化学薬品を用意する必要があり、多くの作業工数と相応の時間を要する。さらに、化学薬品を扱う緻密な作業を行う必要があるため、施工現場で行う方法としては適していない。それ故、改良のより初期の時点でより簡便にセメント改良土の強度を推定するには改善の余地がある。
特開2019-105112号公報
本発明の目的は、セメント改良土の規定の養生期間後の強度を、規定の養生期間が経過する前の時点で簡便に推定できるセメント改良土の強度の推定方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のセメント改良土の強度の推定方法は、対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより形成されるセメント改良土の規定の養生期間後の強度を、予め把握しておいた前記セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを用いて推定するセメント改良土の強度の推定方法において、前記セメント改良土の含水率を把握する含水率把握作業と、前記セメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射して前記セメント改良土に含まれる所定の基準成分を測定し、その測定した所定の基準成分の含有率に基づいて前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握するセメント含有率把握作業とを行い、その把握した前記セメント改良土における前記含水率と前記セメント系固化材の含有率とに基づいて前記セメント改良土の水セメント比を算出し、その算出した水セメント比と予め把握しておいた前記関係データとに基づいて前記規定の養生期間後の前記セメント改良土の強度を、前記対象土と前記セメント系固化材とを混合撹拌してから3日以内の前記セメント改良土の改良初期に推定することを特徴とする。
本発明の別のセメント改良土の強度の推定方法は、対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより形成されるセメント改良土の規定の養生期間後の強度を、予め把握しておいた前記セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを用いて推定するセメント改良土の強度の推定方法において、前記セメント改良土の前記規定の養生期間が経過する前に、前記セメント改良土の含水率を把握する含水率把握作業と、前記含水率把握作業で乾燥させた前記セメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射して前記セメント改良土に含まれる所定の基準成分を測定し、その測定した所定の基準成分の含有率に基づいて前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握するセメント含有率把握作業とを行い、その把握した前記セメント改良土における前記含水率と前記セメント系固化材の含有率とに基づいて前記セメント改良土の水セメント比を算出し、その算出した水セメント比と予め把握しておいた前記関係データとに基づいて前記規定の養生期間後の前記セメント改良土の強度を推定することを特徴とする。
本発明によれば、セメント含有率把握作業において、規定の養生期間が経過する前のセメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射してセメント改良土に含まれる所定の基準成分の含有率を測定する。所定の基準成分としては、カルシウムやケイ素、鉄、アルミニウムなどが例示できる。蛍光X線分析装置を用いることで、セメント改良土に含まれる所定の基準成分の含有率を即座に測定できる。セメント系固化材におけるカルシウムの含有率はJIS規格で規定されているので、例えば、蛍光X線分析装置により所定の基準成分としてカルシウムの含有率を測定すれば、その測定したカルシウムの含有率に基づいてセメント改良土におけるセメント系固化材の含有率を把握できる。また、改良の対象となる地盤の土に含まれているケイ素、鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率は予め把握することができ、セメント系固化材にはケイ素、鉄、アルミニウムはほとんど含まれていない。そのため、例えば、蛍光X線分析装置により所定の基準成分としてセメント改良土に含まれるケイ素または鉄またはアルミニウムのいずれかの含有率を測定すれば、その測定した含有率に基づいてセメント改良土に含まれる対象土の含有率を把握することができ、それに伴い、セメント改良土におけるセメント系固化材の含有率を把握できる。その把握したセメント系固化材の含有率と、含水率把握作業で把握したセメント改良土における含水率とに基づいてセメント改良土の水セメント比を算出する。そして、その算出した水セメント比と、予め把握しておいたセメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データとを用いることで、規定の養生期間が経過する前の時点であっても、規定の養生期間後のセメント改良土の強度を簡便に推定できる。
セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係を例示するグラフ図である。 セメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射してセメント改良土に含まれる所定の基準成分の含有率を測定している状況を模式的に例示する説明図である。 セメント改良土の試験体を作成したときのカルシウムの含有率の理論値と、土壌養分分析法で測定した試験体のカルシウムの含有率の実測値との関係を例示するグラフ図である。 土壌養分分析法で測定した試験体のカルシウムの含有率の実測値と、蛍光X線分析装置により測定した試験体のカルシウムの含有率の測定値との関係を例示するグラフ図である。 蛍光X線分析装置により測定した炉乾燥させた試験体のカルシウムの含有率の測定値と、蛍光X線分析装置により測定した電子レンジを用いて乾燥させた試験体のカルシウムの含有率の測定値との関係を例示するグラフ図である。 セメント改良土の試験体を作成したときのカルシウムの含有率の理論値と、蛍光X線分析装置により測定したカルシウムの含有率の測定値を補正係数で補正した補正値との関係を例示するグラフ図である。 セメント改良土の試験体を作成したときのケイ素の含有率の理論値と、蛍光X線分析装置により測定した試験体のケイ素の含有率の測定値との関係を例示するグラフ図である。 蛍光X線分析装置により測定したケイ素の含有率の測定値を補正係数で補正した補正値と、試験体のセメント水比との関係を例示するグラフ図である。 セメント改良土の試験体を作成したときの鉄の含有率の理論値と、蛍光X線分析装置により測定した試験体の鉄の含有率の測定値との関係を例示するグラフ図である。 蛍光X線分析装置により測定した鉄の含有率の測定値を補正係数で補正した補正値と、試験体のセメント水比との関係を例示するグラフ図である。 セメント改良土の試験体を作成したときのアルミニウムの含有率の理論値と、蛍光X線分析装置により測定した試験体のアルミニウムの含有率の測定値との関係を例示するグラフ図である。 蛍光X線分析装置により測定したアルミニウムの含有率の測定値を補正係数で補正した補正値と、試験体のセメント水比との関係を例示するグラフ図である。
以下、本発明のセメント改良土の強度の推定方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明は、対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより形成されるセメント改良土の規定の養生期間後の強度を、セメント改良土の規定の養生期間が経過する前の時点、より好ましくはセメント改良土の改良初期に推定する。セメント系固化材は、母材となるセメントに各種の添加物を混合した固化材である。セメント処理土の規定の養生期間後の強度とは、例えば、地盤改良工法において対象土に対するセメント系固化材の添加量(混合比率)を決定する際の基準となるセメント改良土の養生7日目や養生28日目、養生91日目等の一軸圧縮強さである。セメント改良土の規定の養生期間が経過する前の時点とは、例えば、セメント改良土の養生7日目の強度を推定する場合には養生7日目以前、即ち、対象土とセメント系固化材とを混合撹拌してから養生0~6日目である。同様に、例えば、セメント改良土の養生28日目の強度を推定する場合には養生28日目以前、セメント改良土の養生91日目の強度を推定する場合には養生91日目以前である。セメント改良土の改良初期とは、セメント改良土が十分に硬化する前の期間であり、対象土にセメント系固化材を混合撹拌してから3日以内(養生0~3日目)である。
本発明の推定方法では大きく分けて、関係データ取得作業、含水率把握作業、セメント含有率把握作業、および強度推定作業の4つの作業を行う。以下では、地盤改良工事を行う施工現場において、地盤中に形成したセメント改良土の規定の養生期間後の強度を推定する場合を例示して、各作業の詳細を説明する。
関係データ取得作業は、含水率把握作業、セメント含有率把握作業、および強度推定作業を行う以前に予め行っておく作業である。図1に例示するように、関係データ把握作業では、セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを取得しておく。図1に示すように、セメント改良土の規定の養生期間後の強度とセメント改良土の水セメント比は相関関係を有している。
セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データは、例えば、水セメント比を異ならせたセメント改良土の試験体を複数作成し、規定の養生期間経過したそれぞれの試験体に対して、一軸圧縮試験(JIS A 1216:土の一軸圧縮試験方法)を行うことで取得することができる。過去に行った工事等でセメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを保有している場合には、その関係データを用いることで、関係データ取得作業を省略することもできる。
地盤改良工事を行う施工現場では、地盤中にセメント系固化材を注入して、地盤中の対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより地盤中の対象土をセメント改良土に改良する。そして、地盤中のセメント改良土の規定の養生期間が経過する前、より好ましくはセメント改良土の改良初期に、地盤中からセメント改良土を採取する。具体的には例えば、掘削ロッドに取り付けた試料採取器を使用して、地盤中のセメント改良土を採取する。
次いで、含水率把握作業とセメント含有率把握作業を行う。含水率把握作業では、セメント改良土の含水率を把握する。セメント改良土の含水率は、電子レンジを用いることで、簡易に短時間で把握できる。具体的には、セメント改良土の試料の重量を測定した後に、その試料を電子レンジを用いて乾燥させる。そして、試料の乾燥させる前の重量と乾燥させた後の重量との差分に基づいてセメント改良土の含水率を算出する。セメント改良土の含水率は、例えば、乾燥炉を用いた含水比試験(JIS 1203:土の含水比試験方法)等の他の方法で求めることもできる。
図2に例示するように、セメント含有率把握作業では、セメント改良土CSに蛍光X線分析装置1によりX線Rを照射してセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有率を測定する。所定の基準成分としては、例えば、カルシウム(Ca)やケイ素(Si)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)などが例示できる。そして、その測定した所定の基準成分の含有率に基づいてセメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握する。
セメント系固化材におけるカルシウムの含有率はJIS規格で規定されている。そのため、セメント改良土CSに含まれるカルシウムの含有率を測定することで、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握することが可能である。また、土に含まれているケイ素、鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率は公知の全岩分析などで地盤改良工事を行う前に予め把握することができ、セメント系固化材にはケイ素、鉄、アルミニウムはほとんど含まれていない。そのため、セメント改良土CSに含まれるケイ素または鉄またはアルミニウムのいずれかの含有率を測定することで、セメント改良土CSに含まれる対象土の含有率を把握することができ、それに伴い、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握できる。
蛍光X線分析装置1は、一般的に金属製品の品質管理や金属汚染の土壌解析で使用されるが、本発明では、蛍光X線分析装置1をセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有率の測定に転用する。蛍光X線分析装置1による蛍光X線分析では、物質に一定以上のエネルギーをもつX線Rを照射することによって、その物質を構成する原子の内殻電子が励起されて生じた空孔に、外殻の電子が遷移する際に放出される特性X線を検出する。特性X線の波長(エネルギー)は内殻と外殻のエネルギー差に対応し、この値は元素ごとに固有であることを利用して元素の同定を行い、その強度からそれぞれの元素の含有量を検出する。
図2に例示するように、ハンドヘルド型の蛍光X線分析装置1を用いる場合には、蛍光X線分析装置1のX線Rの照射部を容器に入れたセメント改良土CSに向けた状態にし、蛍光X線分析装置1の持ち手に設けられているトリガー2を引くだけで、数十秒後には蛍光X線分析装置1の後部に設けられている表示画面3にセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有量が表示される。このように、蛍光X線分析装置1を使用することで、少ない作業工数で即座にセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有率を測定できる。ハンドヘルド型の蛍光X線分析装置1に限らず、例えば、据え付け型の蛍光X線分析装置1を用いる場合にも少ない作業工数で即座にセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有量を測定できる。
本発明者らは、所定の基準成分としてカルシウムを測定する場合の蛍光X線分析装置1のキャリブレーションを行うために、セメント系固化材(カルシウム)の含有率を異ならせて作成した複数種類のセメント改良土CSの試験体に対して、蛍光X線分析装置1によるカルシウムの含有率の測定を行った。そして、蛍光X線分析装置1によるカルシウムの含有率の測定値と、試験体を作成したときのカルシウムの含有率の理論値(実際に配合調整したカルシウムの含有率の値)と比較を行った。
図3の横軸は、セメント改良土CSの試験体を作成したときのカルシウムの含有率の理論値を示し、縦軸は土壌養分分析法で測定した試験体のカルシウムの含有率の実測値を示している。図3に示すように、理論値と土壌養分分析法の実測値はほぼ一致した。土壌養分分析法は、土壌に含まれる化学成分を詳細に分析する公知の分析法である。
図4の横軸は土壌養分分析法で測定した試験体のカルシウムの含有率の実測値を示し、縦軸は蛍光X線分析装置1で測定した試験体のカルシウムの含有率の測定値を示している。図4に示すように、蛍光X線分析装置1によるカルシウムの含有率の測定値は、土壌養分分析法によるカルシウムの含有率の実測値に補正係数Aを掛けた値に概ね一致した。このことから、蛍光X線分析装置1によって測定したカルシウムの含有率の測定値に、補正係数Aを掛けて補正した補正値を算出することで、セメント改良土CSのカルシウムの含有率を精度よく把握できることが分かる。本発明者らが使用した蛍光X線分析装置1の補正係数Aは1.3であった。
図5の横軸は蛍光X線分析装置1により測定した炉乾燥させた試験体のカルシウムの含有率の測定値を示し、縦軸は蛍光X線分析装置1により測定した電子レンジを用いて乾燥させた試験体のカルシウムの含有率の測定値を示している。図5に示すように、セメント改良土CSを電子レンジを用いて乾燥させた場合にも、炉で乾燥させた場合とカルシウムの含有率の測定値はほとんど変わらないことが確認できた。このことから、電子レンジで乾燥させたセメント改良土CSに対して蛍光X線分析装置1でカルシウムの含有率を測定する場合にも、セメント改良土CSのカルシウムの含有率を精度よく把握できることが分かる。
図6の横軸はセメント改良土CSの試験体を作成したときのカルシウムの含有率の理論値を示し、縦軸は蛍光X線分析装置1で測定した試験体のカルシウムの含有率の測定値を補正係数Aで補正した補正値を示している。図6に示すように、蛍光X線分析装置1の測定値を補正係数Aで補正した補正値は、理論値にほぼ一致した。このことから、蛍光X線分析装置1によるカルシウムの含有率の測定値に、補正係数Aを掛けて補正した補正値を算出することで、セメント改良土CSのカルシウムの含有率を精度よく把握できることが分かる。
つまり、蛍光X線分析装置1に対応する補正係数Aを予め把握しておけば、施工現場では蛍光X線分析装置1で測定したセメント改良土CSのカルシウムの含有率の測定値に補正係数Aを掛けて補正値を算出するだけで、セメント改良土CSのカルシウムの含有率を精度よく把握できる。そして、その把握したセメント改良土CSのカルシウムの含有率と、JIS規格で規定されているセメント系固化材におけるカルシウムの含有率とに基づいて、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を算出できる。
本発明者らは、所定の基準成分としてケイ素または鉄またはアルミニウムのいずれかを測定する場合についても同様の試験を行い、蛍光X線分析装置1によるケイ素、鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率の測定値と、試験体を作成したときのケイ素、鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率の理論値との比較を行った。前述した理論値は試験体の作成に使用した土に含まれるケイ素、鉄、アルミニウムの含有率を全岩分析により実測することで求めることができる。全岩分析は、土壌に含まれる元素の割合を詳細に分析する公知の分析方法である。
図7の横軸は、蛍光X線分析装置1で測定した試験体のケイ素の含有率の測定値を示し、縦軸は試験体を作成したときのケイ素の含有率の理論値を示している。図7に示すように、蛍光X線分析装置1によるケイ素の含有率の測定値は、ケイ素の含有率の理論値に補正係数Bを掛けた値に概ね一致する。このことから、蛍光X線分析装置1によって測定したケイ素の含有率の測定値に、補正係数Bを掛けて補正した補正値を算出することで、セメント改良土CSのケイ素の含有率を精度よく把握できることが分かる。
図8の横軸は試験体のセメント水比を示し、縦軸は蛍光X線分析装置1によって測定したケイ素の含有率の測定値を補正係数Bで補正した補正値を示している。図8に示すように、前述した補正値とセメント水比は相関関係を有している。このことから、蛍光X線分析装置1によって測定したセメント改良土CSにおけるケイ素の含有率に基づいて、セメント改良土CSのセメント水比を精度よく把握できることが分かる。セメント水比(C/W)は、水セメント比(W/C)の逆数であるので、セメント改良土CSのセメント水比が把握できれば水セメント比も把握できる。
図9、図11に示すように、所定の基準成分を鉄、アルミニウムとした場合についても同様に、蛍光X線分析装置1による鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率の測定値は、鉄、アルミニウムの含有率の理論値にそれぞれ補正係数C、Dを掛けた値に概ね一致した。また、図10、図12に示すように、蛍光X線分析装置1によって測定した鉄、アルミニウムのそれぞれの含有率の測定値をそれぞれ補正係数C、Dで補正した補正値と、試験体のセメント水比はそれぞれ相関関係を有している。このことから、所定の基準成分を鉄、アルミニウムとした場合についても同様に、蛍光X線分析装置1によって測定したセメント改良土CSにおける鉄、アルミニウムの含有率に基づいて、セメント改良土CSの水セメント比を精度よく把握できることが分かる。
前述した補正係数(A~D)は所定の基準成分として設定する成分毎にそれぞれ異なる。また、蛍光X線分析装置1の製造元や個体差によっても異なる。そのため、所定の基準成分として設定する成分と使用する蛍光X線分析装置1の条件毎にそれぞれ補正係数を予め把握しておくとよい。
次いで、強度推定作業では、含水率把握作業で把握したセメント改良土CSにおける含水率と、セメント含有率把握作業で把握したセメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率とに基づいてセメント改良土CSの水セメント比を算出する。そして、その算出したセメント改良土CSの水セメント比と、関係データ取得作業で予め把握しておいたセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データとに基づいて、規定の養生期間後のセメント改良土CSの強度を推定する。
このように、本発明は、セメント改良土CSに含まれるカルシウムやケイ素などの所定の基準成分の含有率からセメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握することが可能であることに着目し、かつ、所定の基準成分の含有率を測定するために蛍光X線分析装置1を用いることが大きな特徴の一つである。蛍光X線分析装置1は、一般的に金属製品の品質管理や金属汚染の土壌解析で使用されていて扱い易い装置である。そのため、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を少ない作業工数で簡易に把握することが可能となる。本発明では、施工現場に多くの実験器具や化学薬品を用意する必要がなく、化学薬品を取り扱う緻密な作業も必要としない。そのため、セメント改良土CSの養生期間が経過する前においてセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度を従来の方法よりもより簡便に推定できる。本発明では、セメント改良土CSを採取してから、10分程度の短時間でセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度を推定できるので、当業者にとって非常に有益である。
含水率把握作業とセメント含有率把握作業は、それぞれセメント改良土CSの別々の試料を用いて並行して行うことが可能である。特許文献1に記載の発明では、低強度ソイルセメントの未固結試料に含まれる水分量を測定した後に、その水分量を算出した後の未固結試料を用いてセメント含有量を算出する構成にしているが、本発明では、含水率把握作業とセメント含有率把握作業とを並行して行うことで、セメント改良土CSの水セメント比をより短い時間で把握することが可能である。
本発明では、含水率把握作業で乾燥させたセメント改良土CSの試料を使用してセメント含有率把握作業を行うこともできる。含水率把握作業とセメント含有率把握作業とで同じ試料を用いると、より少ない試料でセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度を推定できる。
セメント改良土CSに含まれるカルシウムの含有量に比べると非常に少ないが、セメント系固化材による改良を行う前の対象土に元々少量のカルシウムが含まれている場合がある。また、同じ地盤であれば土に含まれているケイ素、鉄、アルミニウムの含有率はそれぞれ概ね同じであるが、厳密には対象土を採取した位置によって微小なバラツキがある。そのため、セメント系固化材を混合撹拌する前の対象土に含まれている所定の基準成分の含有率を予め把握しておく。そして、その対象土に元々含まれている所定の基準成分の含有率と、蛍光X線分析装置1によって測定したセメント改良土CSに含まれる所定の基準成分の含有率とに基づいて、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握するとよい。
対象土に元々含まれている所定の基準成分の含有率は、セメント系固化材による改良を行う前の対象土に対して蛍光X線分析装置1による所定の基準成分の含有率の測定作業を行うことで簡易に把握できる。対象土に元々含まれている所定の基準成分の含有率を考慮することでセメント系固化材の含有率をより精度よく把握することができ、これに伴い、セメント改良土CSの規定の養生期間後の強度を精度よく推定するにはより有利になる。
上述したように、セメント含有率把握作業を行う以前に、所定の基準成分の含有率を異ならせて作成した複数種類のセメント改良土CSの試験体に対して、蛍光X線分析装置1による所定の基準成分の含有率の測定を行う。そして、蛍光X線分析装置1による所定の基準成分の含有率の測定値と、試験体を作成したときの所定の基準成分の含有率の理論値に基づいて、蛍光X線分析装置1による測定値を理論値に近づける補正係数を予め把握しておくことが好ましい。そして、セメント含有率把握作業では蛍光X線分析装置1による測定値を補正係数で補正した補正値に基づいて、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率を把握するとよい。使用する蛍光X線分析装置1の補正係数を予め把握しておくことで、セメント改良土CSにおけるセメント系固化材の含有率をより精度よく把握することができ、これに伴い、セメント改良土CSの規定の養生期間後の強度を精度よく推定するにはより有利になる。
なお、上述した所定の基準成分は、セメント改良土CSにおける所定の基準成分の含有率に基づいてセメント系固化材の含有率を把握できる成分であればよく、蛍光X線分析装置1により所定の基準成分として、例えば、カルシウム、ケイ素、鉄、アルミニウム以外の成分を測定することもできる。本発明の推定方法は、地盤改良工事を行う施工現場に限らず、例えば、研究所において対象土に対するセメント系固化材の混合比率とセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度との関係を調査する試験等で採用することもできる。上記では、水セメント比とセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度との関係データに基づいて、規定の養生期間後のセメント改良土CSの強度を推定する場合を例示したが、同様に、セメント水比とセメント改良土CSの規定の養生期間後の強度との関係データに基づいて、規定の養生期間後のセメント改良土CSの強度を推定する構成にすることもできる。
1 蛍光X線分析装置
2 トリガー
3 表示画面
CS セメント改良土
R X線

Claims (8)

  1. 対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより形成されるセメント改良土の規定の養生期間後の強度を、予め把握しておいた前記セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを用いて推定するセメント改良土の強度の推定方法において、
    前記セメント改良土の含水率を把握する含水率把握作業と、前記セメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射して前記セメント改良土に含まれる所定の基準成分を測定し、その測定した所定の基準成分の含有率に基づいて前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握するセメント含有率把握作業とを行い、その把握した前記セメント改良土における前記含水率と前記セメント系固化材の含有率とに基づいて前記セメント改良土の水セメント比を算出し、その算出した水セメント比と予め把握しておいた前記関係データとに基づいて前記規定の養生期間後の前記セメント改良土の強度を、前記対象土と前記セメント系固化材とを混合撹拌してから3日以内の前記セメント改良土の改良初期に推定することを特徴とするセメント改良土の強度の推定方法。
  2. 前記含水率把握作業と、前記セメント含有率把握作業とをそれぞれ前記セメント改良土の別々の試料を用いて並行して行う請求項1に記載のセメント改良土の強度の推定方法。
  3. 対象土とセメント系固化材とを混合撹拌することにより形成されるセメント改良土の規定の養生期間後の強度を、予め把握しておいた前記セメント改良土の規定の養生期間後の強度と水セメント比との関係データを用いて推定するセメント改良土の強度の推定方法において、
    前記セメント改良土の前記規定の養生期間が経過する前に、前記セメント改良土の含水率を把握する含水率把握作業と、前記含水率把握作業で乾燥させた前記セメント改良土に蛍光X線分析装置によりX線を照射して前記セメント改良土に含まれる所定の基準成分を測定し、その測定した所定の基準成分の含有率に基づいて前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握するセメント含有率把握作業とを行い、その把握した前記セメント改良土における前記含水率と前記セメント系固化材の含有率とに基づいて前記セメント改良土の水セメント比を算出し、その算出した水セメント比と予め把握しておいた前記関係データとに基づいて前記規定の養生期間後の前記セメント改良土の強度を推定することを特徴とするセメント改良土の強度の推定方法。
  4. 前記対象土と前記セメント系固化材とを混合撹拌してから3日以内の前記セメント改良土の改良初期に、前記規定の養生期間後の前記セメント改良土の強度を推定する請求項3に記載のセメント改良土の強度の推定方法。
  5. 前記所定の基準成分として、前記セメント改良土に含まれる鉄を測定する請求項1~4のいずれかに記載のセメント改良土の強度の推定方法。
  6. 前記所定の基準成分として、前記セメント改良土に含まれるカルシウムまたはケイ素またはアルミニウムのいずれかを測定する請求項1~4のいずれかに記載のセメント改良土の強度の推定方法。
  7. 前記セメント系固化材を混合する前の前記対象土に含まれている前記所定の基準成分の含有率を予め把握しておき、その前記対象土に元々含まれている前記所定の基準成分の含有率と、前記蛍光X線分析装置によって測定した前記セメント改良土に含まれる前記所定の基準成分の含有率とに基づいて、前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握する請求項1~6のいずれかに記載のセメント改良土の強度の推定方法。
  8. 前記セメント含有率把握作業を行う前に、前記所定の基準成分の含有率を異ならせて作成した複数種類のセメント改良土の試験体に対して、前記蛍光X線分析装置による前記所定の基準成分の含有率の測定を行い、前記蛍光X線分析装置による前記試験体における前記所定の基準成分の含有率の測定値と、前記試験体を作成したときの前記所定の基準成分の含有率の理論値とに基づいて、前記蛍光X線分析装置による前記測定値を前記理論値に近づける補正係数を予め把握しておき、前記セメント含有率把握作業では前記蛍光X線分析装置による前記測定値を前記補正係数で補正した補正値に基づいて、前記セメント改良土における前記セメント系固化材の含有率を把握する請求項1~7のいずれかに記載のセメント改良土の強度の推定方法。
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