JP2019019471A - 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置 - Google Patents

根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019019471A
JP2019019471A JP2017136302A JP2017136302A JP2019019471A JP 2019019471 A JP2019019471 A JP 2019019471A JP 2017136302 A JP2017136302 A JP 2017136302A JP 2017136302 A JP2017136302 A JP 2017136302A JP 2019019471 A JP2019019471 A JP 2019019471A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
cement
mass
amount
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017136302A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6979814B2 (ja
Inventor
侑也 依田
Yuya Yoda
侑也 依田
浅香 美治
Miharu Asaka
美治 浅香
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2017136302A priority Critical patent/JP6979814B2/ja
Publication of JP2019019471A publication Critical patent/JP2019019471A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6979814B2 publication Critical patent/JP6979814B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)
  • Placing Or Removing Of Piles Or Sheet Piles, Or Accessories Thereof (AREA)

Abstract

【課題】試料内に含まれる掘削土砂の量に関わらず、より正確に根固め部が圧縮強度を推定可能な、又は、より正確に根固め部が必要圧縮強度を満たすかを判定可能な根固め部の強度推定方法、強度推定装置、強度判定装置を提供する。【解決手段】固化する前の根固め部から採取したソイルセメントの試料から根固め部の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定装置40であって、試料に含有される水の質量を求める水量測定制御部52及び水量測定機構60と、試料に含有されるセメントの質量を求めるセメント量測定制御部53及びセメント量測定機構70と、予め求められた根固め部が形成される層の構成物を含むソイルセメントのセメントと水との質量比と、圧縮強度と、の相関関係、水の質量、及び、セメントの質量から試料の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定部54と、推定結果を表示する表示部57と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、試料内に含まれる掘削土砂の量に関わらず、より正確に根固め部が圧縮強度を推定可能な、又は、より正確に根固め部が必要圧縮強度を満たすかを判定可能な根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置に関するものである。
従来、基礎杭を構築する方法としては、支持層まで杭穴を掘削して、杭穴内に既製杭や鉄筋篭を設置するものがある。この方法においては、杭穴内の底部に根固め液を注入し、固化させて根固め部を形成する。根固め部の形成は、地中深くにおいて行うため、強度の測定が難しい。そこで、根固め部の強度を推定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この強度推定方法では、予め、施工現場のN値、地盤性状を計測し、比重−圧縮強度の対応表を作成しておく。そして、固化する前の根固め部から試料を採取して、比重を測定する。この比重と対応表とから根固め部の固化後の圧縮強度を求める。
特開2010−222799号公報
比重から圧縮強度を求める場合には、根固め部において根固め液と掘削土砂が均一に混合されている必要がある。しかしながら、杭穴の底部において掘削土砂が均一に混合されているか否かを確認することは困難である。根固め部において、掘削土砂が均一に混合されていない場合、試料を採取する場所により、試料中に含まれる掘削土砂の量が変わる。試料の比重は、試料中に含まれる掘削土砂の量に応じて変わるため、比重から求められる圧縮強度も試料の採取場所により変わることとなる。そうすると、強度の推定の誤差が大きくなるという問題があった。また、このような方法で推定された強度に基づいて根固め部が必要圧縮強度を満たすかどうか判定する場合も、その正確性に疑問があるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、試料内に含まれる掘削土砂の量に関わらず、より正確に根固め部が圧縮強度を推定可能な、又は、より正確に根固め部が必要圧縮強度を満たすかを判定可能な根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る根固め部の強度推定方法は、地盤を掘削した杭穴の底部にセメントミルクを含む液体を注入、固化することによって形成される根固め部の強度を推定する根固め部の強度推定方法であって、前記地盤の前記根固め部が形成される層から前記層の構成物を第一の試料として採取し、前記第一の試料を含むセメントミルクを複数種類生成して固化させ、それら前記セメントミルクのセメントと水との質量比と、固化後の圧縮強度と、の相関関係を求める相関関係導出処理工程と、掘削した杭穴の底部にセメントミルクを注入し、注入後の前記セメントミルクと掘削土砂等の地盤材料との混合物を第二の試料として採取し、前記第二の試料に含まれる水の質量を求める水量測定処理工程と、前記第二の試料中に含まれるセメントの質量を求めるセメント量測定処理工程と、前記水の質量と前記セメントの質量とから前記第二の試料のセメントと水との質量比を求め、前記第二の試料のセメントと水との質量比と前記相関関係とから、前記根固め部の圧縮強度を推定する圧縮強度推定処理工程と、を含み、前記セメント量測定処理工程は、前記第二の試料の質量から前記水の質量を引いた質量のセメントを溶かすのに必要十分な酸性水溶液を前記第二の試料に投入する酸投入処理工程と、酸性水溶液投入後の第二の試料に対してアルカリ性水溶液を用いた中和滴定を行う中和滴定処理と、前記第二の試料に投入した酸性水溶液の量及び前記中和滴定において滴下したアルカリ性水溶液の量から前記第二の試料に含まれているセメントの質量を求めるセメント量算出処理工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る圧縮強度推定装置は、固化する前の根固め部から採取したソイルセメントの試料から根固め部の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定装置であって、前記試料に含有される水の質量を求める水量測定手段と、前記試料に含有されるセメントの質量を求めるセメント量測定手段と、予め求められた前記根固め部が形成される層の構成物を含むソイルセメントのセメントと水との質量比と、圧縮強度と、の相関関係、前記水の質量、及び、前記セメントの質量から前記試料の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定手段と、推定結果を表示する表示手段と、を備えるとよい。
本発明に係る圧縮強度推定装置においては、前記セメント量測定手段は、前記試料に酸性水溶液及びアルカリ性水溶液を滴下する滴下機構と、前記酸性水溶液及び前記アルカリ性水溶液を滴下された試料のpHを測定するpH測定機構と、前記試料の質量から前記水の質量を引いた量のセメントを溶かすのに必要十分な量の酸性水溶液を前記試料に投入し、前記酸性水溶液を投入した試料に前記アルカリ性水溶液を滴下し、pH測定機構によるpHを参照して、前記酸性水溶液及び前記アルカリ性水溶液を滴下した試料が中和した時の前記アルカリ性水溶液の滴下量を求め、前記試料に投入した酸性水溶液の量と、前記アルカリ性水溶液の滴下量と、をもとに前記試料中のセメントの質量を求めるセメント量測定制御部と、を備えるとよい。
本発明に係る圧縮強度推定装置においては、前記水量測定手段は、前記試料中のセメントの平均粒径より所定分大きい粒径以上の大きさの粒子を除去する粗大材料除去機構と、前記試料中の水分を蒸発させる加熱機構と、前記試料の質量を測定する質量測定機構と、前記質量測定機構で測定された前記試料の水分蒸発前の質量と前記試料の水分蒸発後の質量とから前記試料が含有する水の質量を求める水量測定制御部と、を備えるとよい。
本発明に係る圧縮強度判定装置は、固化する前の根固め部から採取したソイルセメントの試料から根固め部の固化後の圧縮強度が必要圧縮強度を満たすかを判定する根固め部の強度判定方法であって、前記試料に含有される水の質量を求める水量測定手段と、前記必要圧縮強度を入力する入力手段と、予め求められた前記根固め部が形成される層の構成物を含むソイルセメントのセメントと水との質量比と、圧縮強度と、の相関関係、前記水の質量、及び、前記必要圧縮強度から、固化後の前記試料が前記必要圧縮強度を満たすとした場合に前記試料中に含まれるべき必要セメント量を求めるセメント量算出手段と、前記試料中に前記必要セメント量のセメントが含有されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る圧縮強度判定装置においては、前記判定手段は、前記試料に酸性水溶液及び指示薬を投入する滴下機構と、前記酸性水溶液及び前記指示薬が投入された試料を撮像する撮像機構と、前記指示薬と前記必要セメント量のセメントを溶かすのに必要十分な量の酸性水溶液とを前記滴下機構を介して前記試料に投入し、前記撮像機構が撮像した画像の色をもとに、前記試料中に前記必要セメント量のセメントが含有されているか否かを判定するセメント量判定部と、を備えるとよい。
本発明に係る圧縮強度判定装置においては、前記水量測定手段は、前記試料中のセメントの平均粒径より所定分大きい粒径以上の大きさの粒子を除去する粗大材料除去機構と、前記試料中の水分を蒸発させる加熱機構と、前記試料の質量を測定する質量測定機構と、前記質量測定機構で測定された前記試料の水分蒸発前の質量と前記試料の水分蒸発後の質量とから前記試料が含有する水の質量を求める水量測定制御部と、を備えるとよい。
上述の構成によれば、セメント水比と圧縮強度との関係から、根固め部の圧縮強度を推定するので、第二の試料に入っている掘削土砂の量に関わらず、根固め部の圧縮強度を推定することができ、より正確に、根固め部の圧縮強度を推定することができる。
上述の構成によれば、必要圧縮強度をみたす試料中に含まれるべきセメント量をセメント水比と圧縮強度との関係から求め、試料中に含まれるセメント量がその求めたセメント量を満たしているかどうかを判定することで、根固め部の強度を判定している。従って、第二の試料に入っている掘削土砂の量に関わらず、根固め部の強度を判定することができ、より正確に、根固め部の強度を判定することができる。
図1は、本発明の実施形態における施工手順を示した縦断面図である。 図2は、本発明の実施形態に係る各種地盤材料による圧縮強度とセメント水比との関係を示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る圧縮強度推定装置の概要を示す概要図である。 図4は、図3に示した圧縮強度推定装置の制御測定機構が実施する処理の内容を示すフローチャートである。 図5は、図4に示したセメント量測定処理の内容を示すフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態の変形例に係る圧縮強度判定装置の概要を示す概要図である。
<根固め部の強度推定方法の概要>
以下に添付図面を参照して、本発明に係る根固め部の強度推定方法の好適な実施形態について図1〜図2に基づいて詳細に説明する。この根固め部の強度推定方法は、基礎杭の施工の際に、掘削した杭穴の底部にセメントミルクを含む液体を注入して形成する根固め部の固化後の圧縮強度を推定するものである。
本実施形態においては、図1Fに示すように、地盤11において、地表から支持層12にかけて掘削した杭穴1の底部に根固め部32を構築した後、杭穴1に基礎杭31を配設する場合において、基礎杭31を配設する以前に根固め部32の強度を推定する方法について例示する。杭穴1を掘削する際に使用する掘削機は、図1Aに示すように、掘削ロッド2の先端に掘削ヘッド3を備えたものである。掘削ヘッド3は、順方向に回転させた場合に掘削歯が閉じた状態となる。一方、逆方向に回転させると掘削歯が広がり、拡大掘りができるようになっている。
第一の工程:この根固め部32の強度推定方法では、まず根固め部32が形成される支持層12からその構成物を試料(第一の試料)として採取する。試料を採取する場合には、例えば、ボーリングによって行えば良い。
第二の工程:第一の工程で採取した試料を含むセメントミルクを複数種類生成し、そのセメント水比とそれを固化させたものの圧縮強度とを測定することにより、第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の相関関係を求める。相関関係は、グラフや関係式で表される。より具体的には、第一の試料を含む試験体としてのセメントミルクを、骨材の量と、セメントの量と、水の量とをそれぞれ変えて、例えば、12パターン(少なくとも2パターン)生成し、それらのセメント水比を算出するとともに、それらを固化させ、材齢28日の圧縮強度を測定する。その結果から、図2に示すように、セメント水比と圧縮強度の関係式(回帰式)を算出する。尚、回帰式は直線となる。Rの2乗は、決定係数を表す。図2は、第一の試料が、礫質砂だった場合(図2A)、砂混じり粘土だった場合(図2B)、砂質粘土だった場合(図2C)、砂混じり礫(図2D)だった場合の第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の関係の一例を示している。図2に示すように、第一の試料の材質によって、セメント水比と圧縮強度の関係式は異なる。第一の工程と第二の工程とを合わせて相関関係導出処理工程とする。
第三の工程:図1Aに示すように、基礎杭31の施工現場にて、水(掘削液)を注入しながら掘削ロッド2によって杭穴1を掘削する。杭穴1を掘削する際には、図1Bで示すように、練付ドラム4で杭穴1の側壁を均しながら掘削することが好ましい。掘削された杭穴1は、注入した水と掘削土砂(地盤材料)とが混合した泥水13で満たされることになる。支持層12に到達するまで掘削したら、掘削ロッド2を逆転させ、掘削ロッド2の先端部である掘削ヘッド3を拡開させる。その状態で、図1Bに示すように、掘削ロッド2によって、杭穴1の他の部分より大きな径で支持層12の拡大掘削を行い、拡大部1Aを形成する。その後、図1Cに示すように、拡大部1Aにセメントミルク(根固め液)を注入し、泥水13と掘削土砂と撹拌混合する。セメントミルクは、ソイルセメント21となる。セメントミルクを充填した後、掘削ロッド2を杭穴1から引き上げ、図1Dの状態で、ソイルセメント21が固化する前にソイルセメント21(掘削土砂を含んだセメントミルク)から試料(第二の試料)を採取する。試料の採取方法としては、例えば、掘削ロッド2の先端に試料採取器を取り付け、これにより、試料を採取する。試料の採取量としては、100g程度でよい。尚、第二の試料を採取する前に、セメントミルクと泥水13と掘削土砂とを掘削機の掘削ロッド2によって撹拌混合したが、撹拌しなくてもよい。
第四の工程:第三の工程で採取した第二の試料から試験体を作成し、試験体の含有水分量を求める。試験体の水分量を測定する方法としては、例えば、赤外線水分計や電子レンジを用いて水分を逸散させる方法、フライパンにより熱して水分を逸散させる方法、有機溶媒を使用する方法等の方法が使用できる。また、後述する水量測定機構を使用してもよい。また、水分量の測定は温度が200℃以下の状態で行うとよい。これは、粘土が熱により変性し、酸に溶解する成分となってしまう可能性があるためである。第三の工程と第四の工程とを合わせて水量測定処理工程とする。
第五の工程:試験体中に含まれるセメントの質量を求める(セメント量測定処理工程)。そのためには、まず、試験体に、試験体の質量から水の質量を引いた質量のセメントを溶かすのに必要十分な酸性水溶液を投入する(酸投入処理工程)。試験体に酸性水溶液を投入した後、アルカリ性水溶液を用いた中和滴定を行う(中和滴定処理)。試験体に投入した酸の量及び中和滴定において滴下したアルカリ水溶液の量から試験体に含まれているセメントの質量を求める(セメント量算出処理工程)。
第六の工程:第四の工程で求めた試験体中に含まれる水の質量と第五の工程で求めた試験体中に含まれるセメントの質量とから試験体のセメント水比を算出する。試験体のセメント水比と前述の相関関係とから、根固め部32の圧縮強度を推定する(圧縮強度推定処理工程)。
第七の工程:施工目標と比較して圧縮強度が足りないと推定される場合、セメントミルクを更に充填する等の補修を施す。圧縮強度が十分であると推定される場合、図1Eに示すように、杭穴1内の拡大部1Aより上部の部分1Bに杭周固定液22を地表付近にまで注入する。その際に、地上に溢れ出す泥水13は、例えば、セメント系の固化材を添加して固化し、トラックで搬送可能な程度の粘度として産業廃棄物として処分してもよい。その後に、図1Fに示すように、基礎杭31を拡大部1Aに達するまで沈設する。
上述のように、予め、基礎杭31の支持層12となる個所から試料を採取し、その試料を含むセメントミルクのセメント水比と、それを固化させたものの圧縮強度との関係式を求める。そして、根固め部32を施工する際に拡大部1Aに注入した固化する前のセメントミルク(ソイルセメント)から試料を採取し、その試料のセメント水比を求め、前述の関係式から圧縮強度を求めるようにしている。セメント水比は、セメントの量と水の量のみから決まる量である。従って、試料に含まれる掘削土砂の量に関係なく圧縮強度を推定することができる。
<圧縮強度推定装置>
続いて、根固め部32の圧縮強度推定装置40について、図3に基づき説明する。圧縮強度推定装置40は、制御測定機構50と、水量測定機構60と、セメント量測定機構70と、タンク部80と、試料移動機構90と、を備えている。
制御測定機構50は、制御部51と、水量測定制御部52と、セメント量測定制御部53と、圧縮強度推定部(圧縮強度推定手段)54と、記憶部55と、操作入力部(入力手段)56と、表示部(表示手段)57と、を備えている。制御測定機構50は、例えば、パーソナルコンピュータによって構成されていてもよい。
制御部51は、装置全体の制御を行う部分である。水量測定制御部52は、水量測定機構60を制御し、試料SP1に含まれる水の質量を算出する部分である。セメント量測定制御部53は、セメント量測定機構70を制御し、試料SP1,SP2中に含まれるセメント量の算出を行う部分である。圧縮強度推定部54は、試料SP1の固化後の圧縮強度、即ち、根固め部32の固化後の圧縮強度、例えば材齢28日の圧縮強度を推定する部分である。記憶部55は、上記第二の工程で求めた第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の相関関係の情報である相関関係情報Dが記憶されている部分である。操作入力部56は、制御部51に入力を行う部分である。表示部57は、根固め部32の強度推定結果等を表示する部分である。
水量測定機構60は、試料SP1中に含まれる水の質量を測定する機構であり、質量測定機構61と、加熱機構62と、加熱容器63と、粗大材料除去機構64と、を備えている。質量測定機構61は、加熱容器63に入れられ載置された試料SP1の質量を逐次計測するものである。計測結果は、逐一制御部51を介して水量測定制御部52に送られる。加熱機構62は、加熱容器63を介して試料SP1を加熱し、試料SP1中の水分を蒸発させるものである。加熱容器63は、中に入っている試料SP1を外側から加熱可能な容器である。水量測定機構60と水量測定制御部52とは、水量測定手段を構成する。粗大材料除去機構64は、粗大な材料、例えば、試料SP0に含まれる粒径が1mmより大きな掘削土砂を除去するものである。ここで、粗大な材料とは、その粒径が、セメントの粒子の平均粒径より所定径分大きい粒径以上のものである。所定径とは、例えば、セメントの粒度分布の標準偏差の2倍である。粗大材料除去機構64によって、粗大な材料を除去された試料SP1は、ほとんどセメントの粒子と同等或いはそれより小さい粒子の集合体となる。粗大材料除去機構64は、例えば、篩を使用した機構である。
セメント量測定機構70は、試料SP1,SP2に含まれるセメントの質量を測定する機構であり、滴定容器71と、滴下機構72と、撹拌機構73と、撹拌子74と、pH測定機構75と、を備えている。滴定容器71は、中和滴定を行うための容器である。滴下機構72は、酸性水溶液を所望の量滴下する機能と、単位時間あたり所望の量のアルカリ性水溶液を滴下する機能とを備えている。滴下機構72は、滴下する液体の流量を測定する流量測定機能を備えている。撹拌機構73は、撹拌子74を回転させ、滴定容器71内の物質を混合させるものである。撹拌子74は、滴定容器71内に入れられている。pH測定機構75は、pHを測定するセンサであり、制御部51に測定したpHを送信するようになっている。セメント量測定機構70とセメント量測定制御部53とは、セメント量測定手段を構成する。
タンク部80は、酸液タンク81と、アルカリ液タンク82と、を備えている。酸液タンク81は、酸性水溶液の入った容器であり、滴下機構72に酸性水溶液を供給するようになっている。アルカリ液タンク82は、アルカリ性水溶液の入った容器であり、滴下機構72にアルカリ性水溶液を供給するようになっている。
このように構成されている圧縮強度推定装置40によって、根固め部32の圧縮強度の推定を行うには、先ず、水量測定機構60に第三の工程で採取した試料SP0を投入する。そうすると、粗大材料除去機構64によって、試料SP0に含まれる粗大な材料、例えば、粒径が1mmより大きな掘削土砂が除去される。粗大な材料が除去された試料SP1は、加熱容器63に投入される。そうすると、質量測定機構61によって、試料SP1の質量が測定される。測定結果は、制御部51を介して水量測定制御部52に送られる。水量測定制御部52は、試料SP1の質量が送られてきた場合、加熱機構62に加熱を開始させる。水量測定制御部52は、試料SP1が乾燥し、その質量が一定になったら、加熱機構62による加熱を停止する。水量測定制御部52は、試料SP1の水分蒸発前の質量と試料SP1の水分蒸発後の質量とから試料SP1が含有する水の質量を求める。水量測定制御部52は、得られた水の質量を圧縮強度推定部54に送る。水量測定制御部52は、乾燥後の試料SP2の質量をセメント量測定制御部53に送る。制御部51は、加熱機構62による加熱が停止されたら、試料移動機構90に、乾燥後の試料SP2の移動を行わせる。試料移動機構90は、試料SP2を滴定容器71内に移動させる。試料移動機構90は、試料SP2を移動させたら、その旨を制御部51を介してセメント量測定制御部53に通知する。
セメント量測定制御部53は、乾燥後の試料SP2の質量分のセメントを溶解させるのに必要十分な量の酸性水溶液(例えば、塩酸)の必要量を算出する。セメント量測定制御部53は、試料SP2の移動完了の通知があった場合、滴下機構72を介して必要量の酸性水溶液を試料SP2に投入する。セメント量測定制御部53は、酸性水溶液を試料SP2に投入した後に、撹拌機構73を介して、試料SP2と酸性水溶液を撹拌混合する。pHが7以下の場合、セメント量測定制御部53は、滴下機構72を介して、アルカリ液タンク82からアルカリ性水溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)を滴下して、中和滴定を行う。中和滴定は、pH測定機構75の測定結果を随時参照しながら行われる。セメント量測定制御部53は、pHが7になった場合、アルカリ性水溶液の滴下を停止する。セメント量測定制御部53は、pHが7になるまで滴下したアルカリ性水溶液の量と、試料SP2に投入した酸性水溶液の量とから、試料SP2に含まれるセメントの質量を算出する。算出されたセメントの質量は、圧縮強度推定部54に送られる。
圧縮強度推定部54は、得られた水の質量とセメントの質量とから、セメント水比を算出する。圧縮強度推定部54は、算出したセメント水比と、記憶部55に格納された上記第二の工程で求めた第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の相関関係の情報である相関関係情報Dと、から、根固め部32の固化後の圧縮強度を推定する。
<圧縮強度推定装置40による圧縮強度推定処理>
次に、圧縮強度推定装置40による圧縮強度推定処理手順について説明する。図4は、圧縮強度推定装置40の制御測定機構50による圧縮強度推定処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の相関関係の情報である相関関係情報Dを記憶部55に記憶する相関関係の入力処理を行う(ステップS101)。
その後、水量測定制御部52は、水量測定機構60を用いて、試料SP1中に含まれる水の質量を測定する水量測定処理を行う(ステップS102)。この水量測定結果は、記憶部55に記憶される。その後、セメント量測定制御部53は、セメント量測定機構70を用いて、試料SP2に含まれるセメントの質量を測定するセメント量測定処理を行う(ステップS103)。このセメント量測定結果は、記憶部55に記憶される。
その後、圧縮強度推定部54は、記憶部55に記憶された、水の質量とセメントの質量とからセメント水比を算出し、この算出したセメント水比と、記憶部55に格納された相関関係情報Dと、から、根固め部32の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定処理を行う(ステップS104)。その後、制御部51は、推定結果である圧縮強度を表示部57に表示する推定結果の表示処理を行い(ステップS105)、本処理を終了する。
図5は、ステップS103によるセメント量測定処理の詳細処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、セメント量測定制御部53は、まず、乾燥後の試料SP2の質量分のセメントを溶解させるのに必要十分な量の酸性水溶液の必要量を算出し、滴下機構72を介して必要量の酸性水溶液を試料SP2に投入する酸の投入処理を行う(ステップS201)。
その後、セメント量測定制御部53は、撹拌機構73を介して、試料SP2と酸性水溶液を撹拌混合し、pHが7以下の場合、滴下機構72を介して、アルカリ性水溶液を滴下する中和滴定処理を行う(ステップS202)。
その後、セメント量測定制御部53は、アルカリ性水溶液の滴下中に、pHが7になった場合、アルカリ性水溶液の滴下を停止し、pHが7になるまで滴下したアルカリ性水溶液の量と、試料SP2に投入した酸性水溶液の量とから、試料SP2に含まれるセメントの質量を算出するセメント量算出処理を行い(ステップS203)、記憶部55にセメントの質量を記憶した後、ステップS103にリターンする。
上述のように、圧縮強度推定装置40は、予め、基礎杭31の支持層12となる個所から試料を採取し、その試料を含むセメントミルクのセメント水比と、それを固化させたものの圧縮強度との相関関係情報Dを求めておき、その相関関係情報Dを記憶部55に記憶させておく。そして、根固め部32を施工する際に拡大部1Aに注入した固化する前のセメントミルク(ソイルセメント)から試料を採取し、圧縮強度推定装置40に投入することにより、圧縮強度推定装置40は、その試料のセメント水比を求め、前述の相関関係から圧縮強度を求めるようにしている。セメント水比は、セメントの量と水の量とのみから決まる量である。従って、試料に含まれる掘削土砂の量に関係なく圧縮強度を推定することができる。
<圧縮強度判定装置>
次に、圧縮強度推定装置40の変形例である根固め部32の圧縮強度判定装置140について、図6に基づき説明する。圧縮強度判定装置140は、圧縮強度推定装置40の一部の構成を入れ替えたものである。圧縮強度判定装置140は、制御測定機構150と、水量測定機構60と、セメント量判定機構170と、タンク部180と、試料移動機構90と、を備えている。制御測定機構150は、制御測定機構50の圧縮強度推定部54を無くし、セメント量測定制御部53をセメント量判定部(セメント量算出手段)153としたものである。セメント量判定機構170は、セメント量測定機構70のpH測定機構75に替えて撮像機構100を備えたものである。タンク部180は、タンク部80のアルカリ液タンク82に替えて指示薬タンク83を設けたものである。セメント量判定部153とセメント量判定機構170とは、判定手段を構成する。
セメント量判定部153は、試料SP1中に必要な量のセメントが入っているか判定する部分である。撮像機構100は、試料SP2を撮像するものである。指示薬タンク83は、指示薬が入った容器であり、滴下機構72に指示薬を供給するようになっている。
このように構成されている圧縮強度判定装置140によって、根固め部32の圧縮強度の判定を行うには、先ず、操作入力部56を介して必要圧縮強度を入力する。必要圧縮強度とは、根固め部32に基礎杭31を配設し、根固め部32が固化した際に必要な圧縮強度であり、設計基準強度から安全率を考慮したものであるとよい。
そして、水量測定機構60に第三の工程で採取した試料SP0を投入する。水の質量の測定については、圧縮強度推定装置40と同じなので説明を省略する。水量測定制御部52は、得られた水の質量をセメント量判定部153に送る。制御部51は、加熱機構62による加熱が停止されたら、試料移動機構90に、乾燥後の試料SP2の移動を行わせる。試料移動機構90は、試料SP2を滴定容器71内に移動させる。試料移動機構90は、試料SP2を移動させたら、その旨を制御部51を介してセメント量判定部153に通知する。
セメント量判定部153は、測定された水の質量と、入力された必要圧縮強度と、記憶部55に格納された上記第二の工程で求めた第一の試料を含むセメントミルクのセメント水比と圧縮強度の相関関係の情報である相関関係情報Dとから、必要圧縮強度を満たす場合に試料SP1に含まれるべきセメント量(必要セメント量と記す)を求める。必要セメント量を求める際には、例えば、第二の工程で算出した関係式に必要圧縮強度を代入し、セメント水比を求める。セメント水比=セメントの質量/水の質量であるので、求めたセメント水比と、第四の工程で求めた水分量とからセメントの質量が求まる。これが、必要セメント量である。セメント量判定部153は、必要セメント量のセメントを溶解させるのに必要十分な酸性水溶液(例えば、塩酸)の質量である必要量を算出する。
セメント量判定部153は、試料SP2の移動完了の通知がきた場合、滴下機構72を介して必要量の酸性水溶液と指示薬とを試料SP2に投入する。指示薬は、pHが7以上で色のつく指示薬であることが望ましい。セメント量判定部153は、酸性水溶液を試料SP2に投入した後に、撹拌機構73を介して、指示薬と試料SP2と酸性水溶液とを撹拌混合する。撹拌を始めてから10分から1時間以内(好ましくは30分後)の試料SP2の状態を撮像機構100で撮像する。撮像された画像は、セメント量判定部153と表示部57に送られる。撮像された画像は、表示部57に表示される。表示された画像が判定結果となる。セメント量判定部153は、送られてきた画像の色温度を解析し、その結果を記憶部55に保存するとともに、その結果から試料SP1に必要セメント量のセメントが入っているか判定してもよい。
上述のように、予め、基礎杭31の支持層12となる個所から試料を採取し、その試料を含むセメントミルクのセメント水比と、それを固化させたものの圧縮強度との相関関係を求める。そして、根固め部32を施工する際に拡大部1Aに注入した固化する前のセメントミルク(ソイルセメント)から試料を採取し、その試料中に根固め部32が必要圧縮強度を満たすだけのセメント量である必要セメント量が含まれているかどうかを判定している。必要セメント量は、前述した相関関係から求めている。このようにして、根固め部32が必要圧縮強度を満たすかを判定している。従って、試料に含まれる掘削土砂の量に関係なく根固め部32の強度判定を行うことができる。圧縮強度の判定にかかる日数も、拡大部1Aにセメントミルクを打設してから1日以内で可能なので、早期に根固め部32の補修が可能となる。上述の圧縮強度推定装置40及び圧縮強度判定装置140によれば、現場で迅速な強度の推定又は強度の判定をすることができる。
尚、上述の実施形態では、杭穴1の底部を拡大掘りして、拡大部1Aを形成したが、拡大部1Aを形成せず、他の部分と同じ径とした杭穴1の底部にセメントミルクを注入して根固め部32を形成してもよい。上述の実施形態ではセメント水比を使用しているが水セメント比を使用しても良い。セメントの量と水の量との質量比であればよい。上述の実施の形態の根固め部32の圧縮強度推定方法及び圧縮強度推定装置40では、セメント量を求める際に、酸性水溶液とアルカリ性水溶液とを使用しているが、試料と水を混合したものに酸性水溶液を少量ずつ滴下していって丁度中和する酸性水溶液の量をもとめ、それからセメント量を求めても良い。水量測定機構60としては、加熱機構62を有するものを例示したが、これに限られず、例えば、電気伝導度を測定し、電気伝導度から水の量を算出する機構のものであってもよい。水量測定機構60とセメント量測定機構70と、あるいは、水量測定機構60とセメント量判定機構170とは、一体であってもよい。その際は、試料移動機構90は、不要となる。
32 根固め部
40 圧縮強度推定装置
52 水量測定制御部
53 セメント量測定制御部
54 圧縮強度推定部
57 表示部
60 水量測定機構
70 セメント量測定機構

Claims (7)

  1. 地盤を掘削した杭穴の底部にセメントミルクを含む液体を注入、固化することによって形成される根固め部の強度を推定する根固め部の強度推定方法であって、
    前記地盤の前記根固め部が形成される層から前記層の構成物を第一の試料として採取し、前記第一の試料を含むセメントミルクを複数種類生成して固化させ、それら前記セメントミルクのセメントと水との質量比と、固化後の圧縮強度と、の相関関係を求める相関関係導出処理工程と、
    掘削した杭穴の底部にセメントミルクを注入し、注入後の前記セメントミルクと掘削土砂等の地盤材料との混合物を第二の試料として採取し、前記第二の試料に含まれる水の質量を求める水量測定処理工程と、
    前記第二の試料中に含まれるセメントの質量を求めるセメント量測定処理工程と、
    前記水の質量と前記セメントの質量とから前記第二の試料のセメントと水との質量比を求め、前記第二の試料のセメントと水との質量比と前記相関関係とから、前記根固め部の圧縮強度を推定する圧縮強度推定処理工程と、
    を含み、
    前記セメント量測定処理工程は、
    前記第二の試料の質量から前記水の質量を引いた質量のセメントを溶かすのに必要十分な酸性水溶液を前記第二の試料に投入する酸投入処理工程と、
    酸性水溶液投入後の第二の試料に対してアルカリ性水溶液を用いた中和滴定を行う中和滴定処理と、
    前記第二の試料に投入した酸性水溶液の量及び前記中和滴定において滴下したアルカリ性水溶液の量から前記第二の試料に含まれているセメントの質量を求めるセメント量算出処理工程と、
    を含むことを特徴とする根固め部の強度推定方法。
  2. 固化する前の根固め部から採取したソイルセメントの試料から根固め部の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定装置であって、
    前記試料に含有される水の質量を求める水量測定手段と、
    前記試料に含有されるセメントの質量を求めるセメント量測定手段と、
    予め求められた前記根固め部が形成される層の構成物を含むソイルセメントのセメントと水との質量比と、圧縮強度と、の相関関係、前記水の質量、及び、前記セメントの質量から前記試料の固化後の圧縮強度を推定する圧縮強度推定手段と、
    推定結果を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする圧縮強度推定装置。
  3. 前記セメント量測定手段は、
    前記試料に酸性水溶液及びアルカリ性水溶液を滴下する滴下機構と、
    前記酸性水溶液及び前記アルカリ性水溶液を滴下された試料のpHを測定するpH測定機構と、
    前記試料の質量から前記水の質量を引いた量のセメントを溶かすのに必要十分な量の酸性水溶液を前記試料に投入し、前記酸性水溶液を投入した試料に前記アルカリ性水溶液を滴下し、pH測定機構によるpHを参照して、前記酸性水溶液及び前記アルカリ性水溶液を滴下した試料が中和した時の前記アルカリ性水溶液の滴下量を求め、前記試料に投入した酸性水溶液の量と、前記アルカリ性水溶液の滴下量と、をもとに前記試料中のセメントの質量を求めるセメント量測定制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の圧縮強度推定装置。
  4. 前記水量測定手段は、
    前記試料中のセメントの平均粒径より所定分大きい粒径以上の大きさの粒子を除去する粗大材料除去機構と、
    前記試料中の水分を蒸発させる加熱機構と、
    前記試料の質量を測定する質量測定機構と、
    前記質量測定機構で測定された前記試料の水分蒸発前の質量と前記試料の水分蒸発後の質量とから前記試料が含有する水の質量を求める水量測定制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧縮強度推定装置。
  5. 固化する前の根固め部から採取したソイルセメントの試料から根固め部の固化後の圧縮強度が必要圧縮強度を満たすかを判定する根固め部の強度判定方法であって、
    前記試料に含有される水の質量を求める水量測定手段と、
    前記必要圧縮強度を入力する入力手段と、
    予め求められた前記根固め部が形成される層の構成物を含むソイルセメントのセメントと水との質量比と、圧縮強度と、の相関関係、前記水の質量、及び、前記必要圧縮強度から、固化後の前記試料が前記必要圧縮強度を満たすとした場合に前記試料中に含まれるべき必要セメント量を求めるセメント量算出手段と、
    前記試料中に前記必要セメント量のセメントが含有されているか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする圧縮強度判定装置。
  6. 前記判定手段は、
    前記試料に酸性水溶液及び指示薬を投入する滴下機構と、
    前記酸性水溶液及び前記指示薬が投入された試料を撮像する撮像機構と、
    前記指示薬と前記必要セメント量のセメントを溶かすのに必要十分な量の酸性水溶液とを前記滴下機構を介して前記試料に投入し、前記撮像機構が撮像した画像の色をもとに、前記試料中に前記必要セメント量のセメントが含有されているか否かを判定するセメント量判定部と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の圧縮強度判定装置。
  7. 前記水量測定手段は、
    前記試料中のセメントの平均粒径より所定分大きい粒径以上の大きさの粒子を除去する粗大材料除去機構と、
    前記試料中の水分を蒸発させる加熱機構と、
    前記試料の質量を測定する質量測定機構と、
    前記質量測定機構で測定された前記試料の水分蒸発前の質量と前記試料の水分蒸発後の質量とから前記試料が含有する水の質量を求める水量測定制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項5又は6に記載の圧縮強度判定装置。
JP2017136302A 2017-07-12 2017-07-12 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置 Active JP6979814B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136302A JP6979814B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017136302A JP6979814B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019019471A true JP2019019471A (ja) 2019-02-07
JP6979814B2 JP6979814B2 (ja) 2021-12-15

Family

ID=65353639

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017136302A Active JP6979814B2 (ja) 2017-07-12 2017-07-12 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6979814B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021059851A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 清水建設株式会社 セメント量の推定方法
JP2021134524A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 東亜建設工業株式会社 セメント改良土の強度の推定方法
JP7406408B2 (ja) 2020-03-09 2023-12-27 株式会社竹中工務店 杭強度推定方法

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5596454A (en) * 1979-01-19 1980-07-22 Taisei Corp Detecting method of quantity of cement in concrete
JPS63214666A (ja) * 1987-03-03 1988-09-07 Takenaka Komuten Co Ltd ソイル柱列の強度判定装置
US4849175A (en) * 1984-05-16 1989-07-18 Societe Des Ciments Francais Apparatus for automatically determining certain characteristics of cement
JP3077985U (ja) * 2000-11-28 2001-06-12 吉川産業株式会社 モルタル試料用篩装置
JP2004239682A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Yoshitsugu Nozaki コンクリートの耐久性評価方法
JP2007163350A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Nikon Corp 観察装置
JP2010222799A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Mitani Sekisan Co Ltd 基礎杭の構築方法、セメントミルク柱体の構築方法、充填物採取用の治具
JP2014111879A (ja) * 2012-10-31 2014-06-19 Japan Pile Corp ソイルセメントの圧縮強さ推定方法
JP2015059325A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 ジャパンパイル株式会社 ソイルセメントの圧縮強度推定方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5596454A (en) * 1979-01-19 1980-07-22 Taisei Corp Detecting method of quantity of cement in concrete
US4849175A (en) * 1984-05-16 1989-07-18 Societe Des Ciments Francais Apparatus for automatically determining certain characteristics of cement
JPS63214666A (ja) * 1987-03-03 1988-09-07 Takenaka Komuten Co Ltd ソイル柱列の強度判定装置
JP3077985U (ja) * 2000-11-28 2001-06-12 吉川産業株式会社 モルタル試料用篩装置
JP2004239682A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Yoshitsugu Nozaki コンクリートの耐久性評価方法
JP2007163350A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Nikon Corp 観察装置
JP2010222799A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Mitani Sekisan Co Ltd 基礎杭の構築方法、セメントミルク柱体の構築方法、充填物採取用の治具
JP2014111879A (ja) * 2012-10-31 2014-06-19 Japan Pile Corp ソイルセメントの圧縮強さ推定方法
JP2015059325A (ja) * 2013-09-18 2015-03-30 ジャパンパイル株式会社 ソイルセメントの圧縮強度推定方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021059851A (ja) * 2019-10-03 2021-04-15 清水建設株式会社 セメント量の推定方法
JP7330050B2 (ja) 2019-10-03 2023-08-21 清水建設株式会社 セメント量の推定方法
JP2021134524A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 東亜建設工業株式会社 セメント改良土の強度の推定方法
JP7366801B2 (ja) 2020-02-26 2023-10-23 東亜建設工業株式会社 セメント改良土の強度の推定方法
JP7406408B2 (ja) 2020-03-09 2023-12-27 株式会社竹中工務店 杭強度推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6979814B2 (ja) 2021-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6197520B2 (ja) ソイルセメントの圧縮強度推定方法
JP2019019471A (ja) 根固め部の強度推定方法、圧縮強度推定装置、圧縮強度判定装置
Attari et al. A combined SEM–Calorimetric approach for assessing hydration and porosity development in GGBS concrete
JP6197571B2 (ja) ソイルセメントの圧縮強さ推定方法
JP6384954B2 (ja) ソイルセメントの圧縮強度推定方法およびソイルセメント保管器
JP2010256191A (ja) 地盤改良体の強度推定方法
JP2011106843A (ja) 薬液注入改良地盤における地盤強度推定方法
JP2009236716A (ja) 地盤改良工法試験の供試体の作製方法
JP6979792B2 (ja) 根固め部の強度判定方法
JP6804739B2 (ja) ソイルセメントの強度特性の推定方法、推定装置、杭施工時における根固め部の品質管理方法、品質管理装置
JP6891062B2 (ja) 根固め部の強度推定方法
JP5717238B2 (ja) 杭穴根固め部のセメント量の推定方法
JP5698512B2 (ja) 基礎杭の構築方法、圧縮強度の推定方法
JP2012012856A (ja) 杭施工時における杭根固め部の強度評価方法
JP6949549B2 (ja) 根固め部の強度推定方法
JP6894244B2 (ja) 根固め部の強度推定方法
JP2018076648A (ja) 埋戻し材の強度管理方法及び地盤の埋戻し方法
CN110529148A (zh) 一种用于模拟填土注浆的实验装置及实验方法
JP6969899B2 (ja) 根固め部の強度推定方法
JP2005241262A (ja) セメント改良地盤の品質管理試験方法
JP2019015126A (ja) 改良地盤の強度の推定方法
JP3406121B2 (ja) ソイルセメントの強度予測方法
JP2022184338A (ja) セメントミルク置換率推定方法及びソイルセメントの強度推定方法
JP6854475B2 (ja) 泥水固化体の強度管理方法
JP2008019553A (ja) 注入液混入量の算出方法、注入液混入量の算出装置、注入液混入率の管理方法、ソイルセメントの構築方法、ソイルセメント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200701

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210416

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6979814

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150