JP7366694B2 - メタ珪酸リチウムの製造方法及び炭酸ガス吸収材料の製造方法 - Google Patents

メタ珪酸リチウムの製造方法及び炭酸ガス吸収材料の製造方法 Download PDF

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本発明は、オルト珪酸リチウムの製造方法、メタ珪酸リチウムの製造方法及び炭酸ガス吸収材料の製造方法に関するものである。
近年、地球の温暖化が進行し、その原因となっている炭酸ガスを削減することが求められている。そして、炭化水素を主成分とする燃料を利用するエネルギープラント、化学プラント、自動車、火力発電所から排出される排気ガスには、大量の炭酸ガスが含まれている。このため、これらの排気ガスから炭酸ガスを分離回収するシステムの検討が行われている。
炭酸ガスを吸収できる材料として、LiSiOで表されるオルト珪酸リチウムは、室温から700℃程度の温度領域で炭酸ガスを効率よく吸収することが知られ、このオルト珪酸リチウムを主成分とする材料を、炭酸ガス吸収材料として用いることが提案されている(例えば、特許文献1~4等参照)。
LiSiOで表されるオルト珪酸リチウムの製造方法としては、例えば、シリカと炭酸リチウムの混合物を大気中で熱処理する方法(例えば、特許文献1~3参照)、シリカ、リチウム化合物及び炭素又は熱分解性有機物質とを混合し、700~1000℃で焼成する方法(特許文献4参照)等が提案されている。
特開2000-262890号公報 特開2005-342607号公報 特開2004-217471号公報 特開2004-216245号公報
しかしながら、シリカと炭酸リチウムからLiSiOを製造する場合に、未反応のシリカや炭酸リチウムが残存したり、また、炭酸ガスの吸収能がないLiSiOが副生し易いという問題があった。
更に、従来の基材表面にLiSiO膜を設けた炭素ガス吸収材料の製造では、LiSiOをそのまま基材に塗布して焼成等を行っていたため、基材表面に均一なLiSiO膜を生成させることが難しいという問題があった。また、従来の製造方法では、基材表面にLiSiO膜を形成するために、LiSiOの製造、次いで、基材へのLiSiOの塗布、次いで、焼成を行わなければならいため、従来の製造方法には、工程の簡素化も要望されている。
従って、本発明の目的は、工業的に有利な方法で、X線回折的に単相のLiSiOを生成させることができるオルト珪酸リチウム(LiSiO)の製造方法を提供することにある。また、工業的に有利な方法で基材表面にX線回折的に単相のオルト珪酸リチウム(LiSiO)膜を設けることができる炭酸ガス吸収材料の製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、メタ珪酸リチウム(LiSiO)とリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体は、反応性に優れ、該反応前駆体を焼成することにより、容易にX線回折的に単相のオルト珪酸リチウム(LiSiO)を製造することができること。更に、この反応前駆体を基材に接触させ、反応前駆体で表面の全部又は一部が被覆された基材を得、該基材を焼成することにより、基材表面をX線回折的に単相のオルト珪酸リチウム(LiSiO)で均一に被覆することができることを見出した。また、本発明者らは、珪酸塩が水溶媒に溶解している溶液(a液)に、リチウム化合物(2)が水溶媒に溶解している溶液(b液)を添加し、反応原料溶液を得る添加工程と、該反応原料溶液を加温して、該珪酸塩と該リチウム化合物(2)との反応を行い、メタ珪酸リチウム反応(LiSiO)を得る反応工程と、を有し、その際、b液の全量を添加した後の反応液中、酸化物換算のLiO/SiOのモル比を1.1以上とすることにより得られるメタ珪酸リチウムは、リチウム化合物(1)との反応性に優れ、反応前駆体の1成分として用いるメタ珪酸リチウムとして好適なものになり、また、ろ過性にも優れたものになることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明()は、珪酸塩が水溶媒に溶解している溶液(a液)に、リチウム化合物(2)が水溶媒に溶解している溶液(b液)を添加し、反応原料溶液を得る添加工程と、該反応原料溶液を加温して、該珪酸塩と該リチウム化合物(2)との反応を行い、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムを得る反応工程と、を有し、
該b液の全量を添加した後の反応液中、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が1.1以上であること、
を特徴とするメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記a液中の珪酸塩の含有量が、SiO換算で10~40質量%であることを特徴とする()に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記珪酸塩が、珪酸ナトリウム及び珪酸リチウムのうちのいずれか1種又は2種であることを特徴とする()に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記珪酸塩が、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下である珪酸リチウムであることを特徴とする()に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記リチウム化合物(2)が、水酸化リチウムであることを特徴とする()~()の何れかに記載のメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記反応工程において、0.15時間以上かけて、70~95℃まで昇温し、70~95℃で保持することを特徴とする()に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体を、基材に接触させて、反応前駆体被覆基材(1)を得る反応前駆体被覆工程と、
該反応前駆体被覆基材(1)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程と、
を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下である珪酸リチウムと、リチウム化合物(3)と、が溶解している原料混合溶液を、基材に接触させて、原料混合物被覆基材を得る原料混合物被覆工程と、
該原料混合物被覆基材を加温して、該珪酸リチウムと該リチウム化合物(3)との反応を行い、反応前駆体被覆基材(2)を得る反応工程と、
該反応前駆体被覆基材(2)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程と、
を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法を提供するものである。
また、本発明()は、前記基材が、多孔質アルミナであることを特徴とする()又は()の何れかに記載の炭酸ガス吸収材料の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、工業的に有利な方法で、X線回折的に単相のLiSiOで表されるオルト珪酸リチウムを得ることができる。また、工業的に有利な方法で、基材表面にX線回折的に単相のオルソ珪酸リチウム(LiSiO)層を設けることができる炭酸ガス吸収材料の製造方法を提供することができる。
実施例1及び実施例2で得られたLiSiOのX線回折図。 実施例1で得られたLiSiOのSEM写真。 実施例2で得られたLiSiOのSEM写真。 実施例3及び実施例4で得られたLiSiOのX線回折図。 実施例5で得られた焼成品のLiSiOのX線回折図。 実施例6で得られた炭酸ガス吸収材料のSEM写真。 実施例6で用いたアルミナ支持体のSEM写真。 実施例4で得られたLiSiOのTG-DTA曲線。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法は、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを混合し、該メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを含有する反応前駆体を得る混合工程と、
該反応前駆体を焼成し、LiSiOで表されるオルト珪酸リチウムを得る焼成工程(以下、焼成工程(A)とも記載する。)と、
を有することを特徴とするオルト珪酸リチウムの製造方法。なお、以下では、本発明に係るLiSiOで表されるオルト珪酸リチウムを、「LiSiO」又は「オルト珪酸リチウム」ということがある。また、以下では、本発明に係るLiSiOで表されるメタ珪酸リチウムを、以下、「LiSiO」又は「メタ珪酸リチウム」ということがある。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法に係る混合工程は、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを混合し、反応前駆体を得る工程である。
混合工程に用いられるメタ珪酸リチウムとしては、LiSiOで表される化合物であり、LiSiOで表される化合物であれば、如何なる製造方法で製造されたかは、特に制限されない。
混合工程に用いられるメタ珪酸リチウムの諸物性は、特に制限されるものではないが、走査型電子顕微鏡(SEM)観察で求められる平均一次粒子径が、20μm以下、好ましくは1μm以下のものが、リチウム化合物(1)との反応性に優れる点で好ましい。なお、本発明において、メタ珪酸リチウムの平均一次粒子径については、SEM観察にて得られるSEM画像より、任意に30個の一次粒子を選択し、各一次粒子の粒径を測定し、それらの平均値をメタ珪酸リチウムの平均一次粒子径とする。
混合工程に用いられるリチウム化合物(1)は、リチウム元素を含む化合物であれば、特に制限されず、水酸化リチウム、炭酸リチウム、フッ化リチウム、塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ化リチウム、硝酸リチウム、硫酸リチウム、リン酸リチウム、1価又は2価以上のカルボン酸のリチウム塩、1価又は2価以上のスルホン酸のリチウム塩等が挙げられ、これらのうち、水酸化リチウム、炭酸リチウムが、取扱いが容易であり、反応性に優れ、また安価であるという点で好ましい。また、リチウム化合物(1)の諸物性は特に制限されるものではないが、乾式篩法で求められる平均粒子径が500μm以下、好ましくは250μm以下のものが、メタ珪酸リチウムとの反応性に優れる点で好ましい。
混合工程では、少なくとも、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを混合し、少なくとも、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを含有する反応前駆体を得る。混合工程では、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)との混合を、乾式で行ってもよいし、湿式で行ってもよいが、製造が容易であり工業的に有利であるという点で、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを、乾式で混合することが好ましい。乾式法で混合する場合、ハイスピードミキサー、スーパーミキサー、ターボスフェアミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、リボンブレンダー、V型混合機等の装置を用いて混合を行うことができる。なお、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)との混合方法は、例示した装置を用いる方法に限定されるものではない。また、実験室レベルでは、家庭用ミキサー、コーヒーミルを用いて、あるいは手作業で混合を行うこともできる。
混合工程では、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを混合した後、所望により、得られた混合物を、ジェットミル等で粉砕処理して粒度調整を行い、反応前駆体として用いてもよい。
そして、混合工程に用いられるメタ珪酸リチウムとしては、工業的に有利な方法で容易にメタ珪酸リチウムを製造することができ、また、リチウム化合物(1)との反応性に優れる点で、後述する本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法により得られるメタ珪酸リチウムが好ましい。
反応前駆体中、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)の混合割合は、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、1.90~2.10、特に好ましくは1.95~2.05となる混合割合であることが、オルト珪酸リチウム以外の副生物の生成を抑制し易い点で好ましい。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法に係る焼成工程(A)は、メタ珪酸リチウムとリチウム化合物(1)とを含有する反応前駆体を焼成して、オルト珪酸リチウムを得る工程である。
焼成工程(A)における焼成温度は、好ましくは700~1000℃、特に好ましくは700~800℃である。焼成温度が、上記範囲℃未満だと、反応が不十分となる傾向があり、また、上記範囲を超えると、オルト珪酸リチウムの結晶が成長し、該オルト珪酸リチウムを炭酸ガス吸収材料として用いたときに、炭酸ガスとの反応性が悪くなる傾向がある。
焼成工程(A)における焼成雰囲気は、特に制限されず、不活性ガス雰囲気下、真空雰囲気下、酸化性ガス雰囲気下、炭酸ガス雰囲気下、大気中が挙げられる。また、焼成工程(A)における焼成時間は、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法において臨界的ではなく、X線回折的に単相のLiSiOが得られるまで十分な時間を行えばよく、通常は3時間以上、好ましくは4~6時間で、満足の行く諸物性を有するオルト珪酸リチウムを得ることができる。
焼成工程(A)では、1回目の焼成後、所望により、得られる焼成品を1回以上繰り返し焼成してもよい。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法では、焼成工程(A)を行った後、得られる焼成品を、必要により粉砕及び/又は解砕してもよい。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法により得られるオルト珪酸リチウム(LiSiO)は、例えば、リチウム二次電池の負極材料、炭酸ガス吸収材料等として用いられ、特に炭酸ガス吸収材料として好適に用いられる。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法に用いられるメタ珪酸リチウムとしては、次に述べる本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法により得られるメタ珪酸リチウムが挙げられる。
本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法は、珪酸塩が水溶媒に溶解している溶液(a液)に、リチウム化合物(2)が水溶媒に溶解している溶液(b液)を添加し、反応原料溶液(以下、反応原料溶液(A)とも記載する。)を得る添加工程と、該反応原料溶液(A)を加温して、該珪酸塩と該リチウム化合物(2)との反応を行い、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムを得る反応工程(以下、反応工程(A)とも記載する。)と、を有し、
該b液の全量を添加した後の反応液中、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が1.1以上であること、
を特徴とするメタ珪酸リチウムの製造方法である。
本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法に係る添加工程は、a液に、b液を添加して、反応原料液を得る工程である。
添加工程に係るa液は、珪酸塩が水溶媒に溶解している溶液である。a液に溶解している珪酸塩は、例えば、珪酸ナトリウム、珪酸リチウムが挙げられ、これらの中、珪酸リチウムが好ましい。
a液に用いられる珪酸リチウムとしては、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、0.32以下、好ましくは0.26~0.32の珪酸リチウムが、a液中のメタ珪酸リチウムの析出を抑制し、均一な溶液が得られ易い点で好ましい。
a液中、珪酸塩の含有量は、SiO換算で、10~40質量%、好ましくは20~30質量%であることが、b液の添加の際にメタ珪酸リチウムの析出を抑え、加熱時の熱量を抑え易い点で好ましい。
添加工程に係るb液は、リチウム化合物(2)が水溶媒に溶解している溶液である。b液に用いられるリチウム化合物(2)としては、リチウム元素を含む化合物であれば、特に制限されない。リチウム化合物(2)としては、水溶性のリチウム化合物が、珪酸塩との反応性に優れる点で好ましい。リチウム化合物(2)としては、例えば、水酸化リチウム、炭酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸リチウム等が挙げられ、これらのうち、水酸化リチウムが、取扱いが容易であり、反応性に優れ、また、安価であるという点で好ましい。
b液中、リチウム化合物(2)の含有量は、5~30質量%、好ましくは10~20質量%であることが、b液の添加の際にメタ珪酸リチウムの析出を抑え、加熱時の熱量を抑え易い点で好ましい。
添加工程では、a液に、b液を添加する。添加工程では、a液にb液を添加することにより、珪酸に対してリチウム化合物が大過剰となっている状態を防ぐことができる。a液にb液を添加する方法としては、例えば、先に、反応容器に、反応に用いるa液の全量を入れておき、次いで、反応容器に、b液を供給する方法が挙げられる。添加工程において、a液にb液を添加することにより、添加工程中に、珪酸リチウムの微粒子が生成することが防がれる。一方、b液にa液を添加する添加形態であると、b液にa液を添加したときに、添加したa液中の珪酸に対して、リチウム化合物が大過剰に存在することになるため、b液にa液を添加した直後に、珪酸リチウムの微粒子が生成して、混合液が白濁する。
添加工程において、a液に、b液を添加するときのb液の添加量は、a液にb液を全量添加した後の反応原料溶液(A)中、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、1.1以上、好ましくは1.5~2.0となる添加量である。添加工程でのb液の添加量が、上記範囲であることにより、b液の添加によりa液中にコロイド状の微細なメタ珪酸リチウムが生成するのを抑制し、後述する反応工程での加温により、メタ珪酸リチウムの生成反応及び粒成長を促進し、更に反応を完結させることができる。
添加工程において、a液にb液を添加するときのa液の温度は、特に制限されないが、5~40℃、好ましくは15~35℃であることが、b液の添加の際に析出物を抑制し易い点で好ましい。添加工程において、a液にb液を添加するときのb液の温度は、特に制限されないが、5~40℃、好ましくは15~35℃であることが、b液の添加の際に析出物を抑制し易い点で好ましい。また、b液の添加速度等は、特に制限されない。また、a液にb液を、複数回に分けて添加してもよい。
添加工程において、a液にb液を添加し終えたときの反応原料溶液(A)の温度は、40℃以下、好ましくは5~35℃である。a液にb液を添加し終えたときの反応原料溶液(A)の温度が、上記範囲にあることにより、添加工程中に、珪酸リチウムの微粒子が生成し難くなる。
本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法に係る反応工程(A)は、添加工程を行い得られる反応原料溶液(A)を加温して、珪酸塩とリチウム化合物(2)との反応を行い、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムを得る工程である。
反応工程(A)では、加温下で、珪酸塩とリチウム化合物(2)との反応を行う。反応工程(A)において反応原料溶液(A)を加温するときの温度、すなわち、反応温度は、70~95℃、好ましくは80~95℃であることが、反応が促進される点で好ましい。なお、反応工程(A)では、a液にb液を添加後、a液とb液の混合液である反応原料溶液(A)を昇温しながら、反応を行ってもよい。昇温しながら反応を行うことにより、微粒子の発生を抑制しながら、ろ過可能なまでに粒成長させつつ反応を行うことができる。
反応工程(A)における反応時間は、適宜選択されるが、反応原料溶液(A)が40℃を超えた時点から、反応を終了させるまでの時間が、1時間以上、好ましくは5~30時間であることが、反応を完結させる点で好ましい。また、反応工程(A)において、昇温を行う場合は、昇温時間が長くなるにしたがって、生成するメタ珪酸リチウムが粒成長する傾向があるため、0.25時間以上かけて、好ましくは0.50時間以上かけて、70~95℃、好ましくは80~95℃に昇温することが好ましい。また、昇温時間が長すぎると工業的にも不利となることから、昇温時間は、30.0時間以下、好ましくは0.50~1.0時間であることが、リチウム化合物(2)に対して反応性に優れたメタ珪酸リチウムを生成させ易い点で好ましい。
反応工程において、0.15時間以上かけて、好ましくは0.50時間以上かけて、特に好ましくは0.50時間以上且つ30.0時間以下の時間をかけて、より好ましくは0.50時間以上且つ1.0時間以下の時間をかけて、70~95℃、好ましくは80~95℃に昇温することが好ましい。
反応工程(A)を行った後、反応液を冷却することなく、又は必要に応じて、反応液を冷却してから、反応液から固形分を常法により回収し、必要に応じて、固形分を、水で洗浄し、乾燥して、メタ珪酸リチウムを得る。なお、本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法では、この固形分の乾燥により、いっそう反応が促進され、X線回折的に高純度なメタ珪酸リチウムを生成させることができる。乾燥温度は、100℃以上、好ましくは110~130℃であることが、反応を完結させ易い点で好ましい。
本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法では、添加工程で、a液にb液を添加することにより、添加工程で、微小な珪酸リチウムを生じ難くすることができ、微小な珪酸リチウムの生成が無い又は非常に少ない状態で、珪酸塩とリチウム化合物(2)の全量を混合できるので、その後の反応工程で、珪酸塩とリチウム化合物(2)の反応混合液を加温して、珪酸塩とリチウム化合物(2)を反応させることにより、ろ別が可能な程度の大きさのメタ珪酸リチウムが得られ、且つ、得られるメタ珪酸リチウムの粒径分布を狭くすることができる。そのため、本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法により得られるメタ珪酸リチウム(LiSiO)は、ろ過性が良い、すなわち、ろ別が可能な粒径であるにもかかわらず、比較的一次粒子径が小さいものが得られるので、リチウム化合物(1)との反応性が高く、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法の製造原料として好適に用いられる。また、本発明のメタ珪酸リチウムの製造方法により得られるメタ珪酸リチウム(LiSiO)は、リチウム二次電池の負極材料としても期待される。
本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法により得られるオルト珪酸リチウム(LiSiO)を炭酸ガス吸収材料として用いる場合には、そのまま用いてもよく、顆粒状、粉末状、ペレット状、繊維状、薄膜状、あるいは多孔状に成形して用いてもよい。また、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法により得られるオルト珪酸リチウムを、成形体として使用する場合は、必要により、オルト珪酸リチウムを水ガラス等の無機系バンダーを用いて成形することができる。また、炭酸ガス吸収材料には、必要により、アルカリ金属炭酸塩が含有されていても良い。該アルカリ金属炭酸塩は、炭酸ガス吸収材料の炭酸ガスの吸収及び放出反応を促進することができる。
また、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法により得られるオルト珪酸リチウムは、基材表面の一部又は全部に分散された炭酸ガス吸収材料として用いられることもできる。すなわち、この方法は、基材の表面にオルト珪酸リチウム膜を形成する方法である。
本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法は、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体を、基材に接触させて、反応前駆体被覆基材(1)を得る反応前駆体被覆工程と、
該反応前駆体被覆基材(1)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程(以下、焼成工程(B1)とも記載する。)と、
を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法。
本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法に係る反応前駆体被覆工程は、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体を、基材に接触させて、反応前駆体被覆基材(1)を得る工程である。
反応前駆体被覆工程(1)に用いられる基材の材質として、例えば、アルミナ、ムライト、チタニア等が挙げらる。これらの基材は、多孔質のものであってよく、例えば、多孔質アルミナが挙げられる。
基材の形状は、特に制限されず、例えば、球状、板状、針状、棒状、粒状、中空状、繊維状等が挙げられる。
反応前駆体被覆工程(1)に用いられるメタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)は、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法に係る混合工程に用いられるメタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)と同様である。
反応前駆体被覆工程(1)では、例えば、(i)メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を混合して、反応前駆体を得た後、得られる反応前駆体を、溶媒に分散又は溶解させ、反応前駆体含有液を調製し、次いで、得られた反応前駆体含有液を、基材に接触させるか、あるいは、(ii)メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を、溶媒に分散又は溶解させ、溶媒中で、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体を得、反応前駆体含有液を調製し、次いで、得られた反応前駆体含有液を、基材に接触させることにより、反応前駆体を基材に接触させる。
反応前駆体被覆工程(1)の(i)の方法において、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を混合して、反応前駆体を得る方法は、本発明のオルト珪酸リチウムの製造方法に係る混合工程において、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を混合して、反応前駆体を得る方法と同様である。次いで、(i)の方法では、得られた反応前駆体を、水、アセトン、アルコール等の親水性の有機溶媒、あるいは、水と有機溶媒の混合溶媒に、分散又は溶解させて、反応前駆体含有液を調製する。次いで、(i)の方法では、得られた反応前駆体含有液を、基材に接触させる。反応前駆体含有液を、基材に接触させる方法としては、基材表面の一部又は全部に、反応前駆体含有液が付着できる方法であれば、特に制限されず、例えば、反応前駆体含有液に基材を浸漬させる方法、基材表面に反応前駆体含有液をスプレーする方法、基材に反応前駆体含有液を塗布する方法が挙げられる。
反応前駆体被覆工程(1)の(ii)の方法では、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を、水、アセトン、アルコール等の親水性の有機溶媒、あるいは、水と有機溶媒の混合溶媒に、分散又は溶解させ、溶媒中で、反応前駆体を得、反応前駆体含有液を調製する。次いで、(ii)の方法では、得られた反応前駆体含有液を、基材に接触させる。反応前駆体含有液を、基材に接触させる方法としては、基材表面の一部又は全部に、反応前駆体含有液が付着できる方法であれば、特に制限されず、例えば、反応前駆体含有液に基材を浸漬させる方法、基材表面に反応前駆体含有液をスプレーする方法、基材に反応前駆体含有液を塗布する方法が挙げられる。
反応前駆体被覆工程(1)に係る反応前駆体含有液中、反応前駆体の含有量は、特に制限はないが、10~20質量%、好ましくは10~15質量%とすることが、作業性に優れる点で好ましい。
反応前駆体被覆工程(1)に係る反応前駆体含有液は、必要により、反応前駆体の分散性を向上させるために、分散剤を含有することができる。
このようにして、反応前駆体被覆工程(1)では、反応前駆体に基材を接触させることにより、基材表面の一部又は全部に、メタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体が付着している反応前駆体被覆基材(1)を得る。
また、本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法では、反応前駆体被覆工程(1)を行った後、基材表面に反応前駆体を強固に固着させるために、必要に応じて、得られる反応前駆体被覆基材(1)の乾燥を行ってもよい。乾燥温度は、100℃以上、好ましくは110~140℃であることが、反応を完結させ易い点で好ましい。
本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法に係る焼成工程(B1)は、反応前駆体被覆工程を行い得られた反応前駆体被覆基材(1)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る工程である。
焼成工程(B1)における焼成温度は、好ましくは700~1000℃、特に好ましくは700~800℃である。焼成温度が、上記範囲未満だと、反応が不十分となる傾向があり、また、上記範囲を超えると、オルト珪酸リチウムの結晶が成長し、該オルト珪酸リチウムを炭酸ガス吸収材料として用いたときに、炭酸ガスとの反応性が悪くなる傾向がある。
焼成工程(B1)における焼成雰囲気は、特に制限されず、不活性ガス雰囲気下、真空雰囲気下、酸化性ガス雰囲気下、炭酸ガス雰囲気下、大気中が挙げられる。焼成時間は、本発明の炭酸ガス吸収材料の製造方法において臨界的ではなく、X線回折的に単相のオルト珪酸リチウム(LiSiO)が得られるまで十分な時間を行えばよく、通常は3時間以上、好ましくは4~6時間で、満足の行く諸物性を有するオルト珪酸リチウムが基材表面の一部又は全体を覆った炭酸ガス吸収材料を得ることができる。
焼成工程(B1)を行うことにより、基材表面に付着している反応前駆体が反応して、オルト珪酸リチウムが生成し、基材表面の一部又は全部に、オルト珪酸リチウムが付着している炭酸ガス吸収材料が得られる。
本発明の第二の形態炭酸ガス吸収材料の製造方法は、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下である珪酸リチウムと、リチウム化合物(3)と、が溶解している原料混合溶液(以下、原料混合溶液(B)とも記載する。)を、基材に接触させて、原料混合物被覆基材を得る原料混合物被覆工程と、
該原料混合物被覆基材を加温して、該珪酸リチウムと該リチウム化合物(3)との反応を行い、反応前駆体被覆基材(2)を得る反応工程(以下、反応工程(B)とも記載する。)と、
該反応前駆体被覆基材(2)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程(以下、焼成工程(B2)とも記載する。)と、
を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法である。
本発明の第二の形態炭酸ガス吸収材料の製造方法に係る原料混合物被覆工程は、珪酸リチウムと、リチウム化合物(3)と、が溶解している原料混合溶液を、基材に接触させて、原料混合物被覆基材を得る工程である。
原料混合物被覆工程に係る珪酸リチウムは、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、0.32以下、好ましくは0.26~0.32の珪酸リチウム(以下、原料混合溶液用珪酸リチウムとも記載する。)である。珪酸リチウムのLiO/SiOのモル比が上記範囲にあることにより、原料混合溶液中でのメタ珪酸リチウムの析出を抑制し、均一な溶液が得られる。
原料混合物被覆工程に係るリチウム化合物(3)としては、リチウム元素を含む化合物であれば、特に制限されない。リチウム化合物(3)としては、水溶性のリチウム化合物が、珪酸塩との反応性に優れる点で好ましい。リチウム化合物(3)としては、例えば、水酸化リチウム、炭酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸リチウム等が挙げられ、これらのうち、水酸化リチウムが、取扱いが容易であり、反応性に優れ、また、安価であるという点で好ましい。
原料混合物被覆工程に係る原料混合溶液(B)は、原料混合溶液用珪酸リチウム及びリチウム化合物(3)が、水溶媒又は/及び有機溶媒に溶解している溶液である。なお、有機溶媒としては、アセトン、メタノール、エタノール等のアルコールが挙げられる。
原料混合溶液(B)は、以下に述べる原料混合溶液調製工程を行い得られたものであることが好ましい。
原料混合溶液調製工程は、a液に、b液を添加して、反応原料液を得る工程である。
原料混合溶液調製工程に係るa液は、原料混合溶液用珪酸リチウムが水溶媒に溶解している溶液である。a液に用いられる原料混合溶液用珪酸リチウムは、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、0.32以下、好ましくは0.26~0.32の珪酸リチウムである。
a液中、原料混合溶液用珪酸リチウムの含有量は、SiO換算で、10~40質量%、好ましくは20~30質量%であることが、b液の添加の際にメタ珪酸リチウムの析出を抑え、加熱時の熱量を抑え易い点で好ましい。
原料混合溶液調製工程に係るb液は、リチウム化合物(3)が水溶媒に溶解している溶液である。b液に用いられるリチウム化合物(3)としては、リチウム元素を含む化合物であれば、特に制限されない。リチウム化合物(3)としては、水溶性のリチウム化合物が、原料混合溶液用珪酸リチウムとの反応性に優れる点で好ましい。リチウム化合物(3)としては、例えば、水酸化リチウム、炭酸リチウム、塩化リチウム、クエン酸リチウム等が挙げられ、これらのうち、水酸化リチウムが、取扱いが容易であり、反応性に優れ、また、安価であるという点で好ましい。
b液中、リチウム化合物(3)の含有量は、5~30質量%、好ましくは10~20質量%であることが、b液の添加の際にメタ珪酸リチウムの析出を抑え、加熱時の熱量を抑え易い点で好ましい。
原料混合溶液調製工程では、a液に、b液を添加する。原料混合溶液調製工程において、a液にb液を添加することにより、原料混合溶液調製工程中に、珪酸リチウムの微粒子が生成することが防がれる。一方、b液にa液を添加する添加形態であると、b液にa液を添加したときに、添加したa液中の珪酸に対して、リチウム元素が過剰に存在することになるため、b液にa液を添加した直後に、珪酸リチウムの微粒子が生成して、混合液が白濁する。
原料混合溶液調製工程において、a液に、b液を添加するときのb液の添加量は、a液にb液を全量添加した後の反応原料液中、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、1.1以上、好ましくは1.5~2.0となる添加量である。原料混合溶液調製工程でのb液の添加量が、上記範囲であることにより、b液の添加によりa液中にコロイド状の微細なメタ珪酸リチウムが生成するのを抑制し、後述する加温により、メタ珪酸リチウムの生成反応及び粒成長を促進し、更に反応を完結させることができる。
原料混合溶液調製工程において、a液にb液を添加するときのa液の温度は、特に制限されないが、5~40℃、好ましくは15~35℃であることが、b液の添加の際に析出物を抑制し易い点で好ましい。原料混合溶液調製工程において、a液にb液を添加するときのb液の温度は、特に制限されないが、5~40℃、好ましくは15~35℃であることが、b液の添加の際に析出物を抑制し易い点で好ましい。また、b液の添加速度等は、特に制限されない。また、a液にb液を、複数回に分けて添加してもよい。
原料混合溶液調製工程において、a液にb液を添加し終えたときの原料混合溶液(B)の温度は、40℃以下、好ましくは5~35℃である。a液にb液を添加し終えたときの反応原料液の温度が、上記範囲にあることにより、原料混合溶液調製工程中に、珪酸リチウムの微粒子が生成することが防がれる。
原料混合溶液(B)中、原料混合溶液用珪酸リチウムとリチウム化合物(3)の含有比は、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が、1.90~2.10、好ましくは1.95~2.05となる含有比であることが、オルト珪酸リチウム以外の副生物の生成を抑制し易い点で好ましい。
原料混合溶液(B)中、原料混合溶液用珪酸リチウムの含有量は、SiO換算で、好ましくは20~30質量%、特に好ましくは20~25質量%であり、リチウム化合物(3)の含有量は、好ましくは10~20質量%、特に好ましくは10~15質量%である。
原料混合溶液(B)を、基材に接触させる方法としては、基材表面の一部又は全部に、原料混合溶液が付着できる方法であれば、特に制限されず、例えば、原料混合溶液に基材を浸漬させる方法、基材表面に原料混合溶液をスプレーする方法、基材に原料混合溶液を塗布する方法が挙げられる。
原料混合溶液(B)を基材に接触させるときの原料混合溶液(B)の温度は、40℃以下、好ましくは5~35℃である。
このようにして、原料混合物被覆工程では、原料混合溶液を基材に接触させることにより、基材表面の一部又は全部に、原料混合溶液用珪酸リチウム、すなわち、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下、好ましくは0.26~0.32の珪酸リチウム及びリチウム化合物(3)が付着している原料混合物被覆基材を得る。
反応工程(B)は、原料混合物被覆工程を行い得られる原料混合物被覆基材を加温して、反応前駆体被覆基材(2)を得る工程である。
反応工程(B)では、加温下で、原料混合溶液用珪酸塩とリチウム化合物(3)の一部との反応を行う。反応工程(B)において、原料混合物被覆基材を加温するときの温度、すなわち、反応温度は、90℃以上、好ましくは90~130℃であることが、反応が促進される点で好ましい。
反応工程(B)では、下記の化学式で示す反応が進行する。
SiO+4LiOH+aq → LiSiO+2LiOH+HO↑
そのため、反応工程(B)では、原料混合物被覆基材を加温することにより、基材表面に付着している原料混合物用珪酸リチウム、すなわち、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下、好ましくは0.26~0.32の珪酸リチウムと、リチウム化合物(3)の一部が反応し、メタ珪酸リチウム(LiSiO)と、メタ珪酸リチウムとは反応しなかったリチウム化合物(3)と、を含有する反応前駆体に変換される。このことにより、反応工程(B)を行うことにより、基材表面の一部又は全部に反応前駆体が付着している反応前駆体被覆基材(2)が得られる。
反応工程(B)において加温するときの加温時間は、本発明の炭酸ガス吸収材料の製造方法において臨界的ではなく、LiSiOが得られるまで十分な時間を行えばよく、通常は3時間以上、好ましくは4~6時間で、満足の行く諸物性を有する反応前駆体を得ることができる。反応工程(B)において加温するときの雰囲気は、特に制限されず、不活性ガス雰囲気下、真空雰囲気下、酸化性ガス雰囲気下、炭酸ガス雰囲気下、大気中が挙げられる。
本発明の第二の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法に係る焼成工程(B2)は、反応工程(B)を行い得られた反応前駆体被覆基材(2)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る工程である。
焼成工程(B2)における焼成温度は、700~1000℃、好ましくは700~800℃である。焼成温度が、上記範囲未満だと、反応が不十分となる傾向があり、また、上記範囲を超えると、オルト珪酸リチウムの結晶が成長し、該オルト珪酸リチウムを炭酸ガス吸収材料として用いたときに、炭酸ガスとの反応性が悪くなる傾向がある。
焼成工程(B2)における焼成雰囲気は、特に制限されず、不活性ガス雰囲気下、真空雰囲気下、酸化性ガス雰囲気下、炭酸ガス雰囲気下、大気中が挙げられる。焼成時間は、本発明の炭酸ガス吸収材料の製造方法において臨界的ではなく、X線回折的に単相のオルト珪酸リチウム(LiSiO)が得られるまで十分な時間を行えばよく、通常は3時間以上、好ましくは4~6時間で、満足の行く諸物性を有するオルト珪酸リチウムが基材表面の一部又は全体を覆った炭酸ガス吸収材料を得ることができる。
焼成工程(B2)を行うことにより、基材表面に付着している反応前駆体が反応して、オルト珪酸リチウムが生成し、基材表面の一部又は全部に、オルト珪酸リチウムが付着している炭酸ガス吸収材料が得られる。
このように、本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法又は本発明の第二の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法を行うことにより、基材表面の一部又は全部に、オルト珪酸リチウム層が設けられている炭酸ガス吸収材料を得ることができる。
本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法又は本発明の第二の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法を行うことにより得られる炭酸ガス吸収材料の基材表面に付着しているオルト珪酸リチウム膜の厚さは、特に制限されるものではないが、多くの場合、1μm~5cm、好ましくは5μm~1cmである。
メタ珪酸リチウム(LiSiO)及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体及びメタ珪酸リチウム(LiSiO)及びリチウム化合物(3)を含有する反応前駆体は、極めて反応性に優れていることから、本発明の第一の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法又は本発明の第二の形態の炭酸ガス吸収材料の製造方法は、オルト珪酸リチウムを基材に塗布して焼成する従来の炭酸ガス吸収材料の製造方法に比べ、工業的に有利な方法で、基材表面にX線回折的に単相のオルト珪酸リチウム膜が設けられた炭酸ガス吸収材料を容易に製造することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるわけではない。
(実施例1)
Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのSiO/LiOのモル比が3.5(LiO/SiOモル比:0.29)である珪酸リチウム溶液(日本化学工業社製、SiO:21.1質量%、LiO:2.9質量%、HO:76質量%)100gに純水300gを添加し、撹拌してこれをa液とした。
別途、水酸化リチウム・1水塩50gを純水300gに撹拌下に溶解し、これをb液とした。
a液にb液を15分かけて撹拌下に添加した。添加終了後の反応原料溶液の温度は25℃であり、また、反応原料溶液に白濁は観察されなかった。次いで、95℃まで30分で昇温し、昇温後90℃で30分間反応を行った。反応終了後、5Cのろ紙(孔径1μm)を用いて、ろ過して固形物を回収し、3回リパルプして水で洗浄し、次いで、120℃で3時間乾燥を行って乾燥品を得た。なお、ろ過後のろ液を目視により観察した結果、固形分は観察されず、良好なろ過性のものが得られていることを確認した。
得られた乾燥品をXRDで分析した結果、異相は検出されず、乾燥品は単相のLiSiOであることを確認した(図1)。得られたLiSiOのSEM写真を図2に示す。
(実施例2)
a液にb液を15分かけて撹拌下に添加した。添加終了後の反応原料溶液の温度は25℃であり、また、反応原料溶液に白濁は観察されなかった。次いで、95℃まで24時間で昇温し、昇温後95℃で30分間反応させた以外は実施例1と同様にして乾燥品を得た。なお、ろ過後のろ液を目視により観察した結果、固形分は観察されず、良好なろ過性のものが得られていることを確認した。
得られた乾燥品をXRDで分析した結果、異相は検出されず、乾燥品は単相のLiSiOであることを確認した(図1)。また、得られたLiSiOのSEM写真を図3に示す。
(実施例3)
実施例1で得られたLiSiO7.0gと水酸化リチウム・1水塩6.54gとをコーヒーミルに投入し、5分間混合処理を行い反応前駆体を得た。
次いで、反応前駆体をアルミナ坩堝により800℃で5時間、大気雰囲気で焼成した。冷却後、乳鉢で粉砕して粉砕品を得た。得られた粉砕品をXRDで分析した結果、異相は検出されず、粉砕品は単相のLiSiOであることを確認した(図4)。
(実施例4)
実施例1で得られたLiSiO7.0gと炭酸リチウム・1水塩5.75gとをコーヒーミルに投入し、5分間混合処理を行い反応前駆体を得た。
次いで、反応前駆体をアルミナ坩堝により800℃で5時間、大気雰囲気で焼成した。冷却後、乳鉢で粉砕して粉砕品を得た。得られた粉砕品をXRDで分析した結果、異相は検出されず、粉砕品は単相のLiSiOであることを確認した(図4)。
(実施例5)
水酸化リチウム・1水塩50.03gを純水302gに溶解して水酸化リチウム溶液cを調製した。
Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのSiO/LiOのモル比が3.5(LiO/SiOモル比:0.29)である珪酸リチウム溶液(日本化学工業社製、SiO:21.1質量%、LiO:2.9質量%、HO:76質量%)102.4gに、水酸化リチウム溶液cを撹拌下に65分かけて添加した。添加後の原料混合溶液の温度は25℃であり、また、原料混合溶液に白濁は観察されなかった。次いで、そのまま70分撹拌を継続し、原料混合溶液dを調製した。
次いで、原料混合溶液dに、アルミナ支持体(多孔質タイプ、気孔率25%、サイズ:厚さ3mm、横25mm、縦25mm)を浸漬した後、浸漬したアルミナ支持体を120℃で3時間加熱及び乾燥し、次いで、電気炉で800℃で5時間、大気雰囲気で焼成し、炭酸ガス吸収材料を得た。
また、上記で調製した原料混合溶液dをステンレスパットに少量移し、120℃で3時間加熱し、次いで、電気炉で800℃で5時間、大気雰囲気で焼成した。加熱処理品と焼成品をXRD分析用の試料として用いた。
得られた加熱処理品をXRDで分析した結果、LiSiOが生成されていることが確認された。また、焼成品をXRDで分析した結果、異相は検出されず、粉砕品は単相のLiSiOであることを確認した(図5)。
(実施例6)
実施例5と同様にして原料混合溶液dを調製し、原料混合溶液dにアルミナ支持体(多孔質タイプ、気孔率25%、サイズ:厚さ3mm、横25mm、縦25mm)を浸漬した後、浸漬したアルミナ支持体を120℃で20分加熱及び乾燥し、再度、同様な条件で浸漬、加熱及び乾燥を繰り返し、2回目乾燥処理品を得た。次いで、2回目乾燥処理品を、再度、原料混合溶液dに浸漬し、120℃で一晩加熱及び乾燥し、次いで、電気炉で800℃で5時間、大気雰囲気で焼成し、炭酸ガス吸収材料を得た。炭酸ガス吸収材料の表面を目視で確認した結果、均一な膜が形成されていることが確認できた。
また、LiSiOで被覆されたアルミナ支持体(炭酸ガス吸収材料)をSEMで観察し、そのSEM写真を図6に示す。また、原料混合溶液dに浸漬前のアルミナ支持体のSEM写真を図7に示す。
図6及び図7の比較より、アルミナ支持体の表面にLiSiO層がムラなく一様に形成されていることが確認できた。
<CO吸脱着性能>
実施例4で得られたLiSiOの炭酸吸収性能について、熱重量分析装置(EXSTAR6000 SII社製)を用いて測定した。
なお、測定条件は、アルミナセル、COガス50ml/min、昇温10℃/minとした。
また、TG-DTA曲線を図8に示す。図8のTG曲線、DTG曲線から明らかなように、700~800℃で重量の変化があり、同様に700~800℃で熱量変化があることがDTA曲線より分かる。この結果より、温度を上げていく中で、LiSiOが炭酸ガスと吸着及び反応し重量増加及び発熱が起こったと考えられる。また、更に温度を上げていくと今度は炭酸ガスの脱着が優位となり、重量減少及び吸熱が起こった。
つまり、実施例4で得られたLiSiOは炭酸吸収性能を有しているという事が明らかとなった。
(比較例1)
Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのSiO/LiOのモル比が3.5(LiO/SiOモル比:0.29)である珪酸リチウム溶液(日本化学工業社製、SiO:21.1質量%、LiO:2.9質量%、HO:76質量%)100gに純水300gを添加し、撹拌してこれをa液とした。
別途、水酸化リチウム・1水塩50gを純水300gに撹拌下に溶解し、これをb液とした。
b液にa液にを15分かけて撹拌下に添加したところ、添加終了後の反応原料液に、白濁が観察された。そのため、以後の操作を行わなかった。

Claims (9)

  1. 珪酸塩が水溶媒に溶解している溶液(a液)に、リチウム化合物(2)が水溶媒に溶解している溶液(b液)を添加し、反応原料溶液を得る添加工程と、該反応原料溶液を加温して、該珪酸塩と該リチウム化合物(2)との反応を行い、LiSiOで表されるメタ珪酸リチウムを得る反応工程と、を有し、
    該b液の全量を添加した後の反応液中、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が1.1以上であること、
    を特徴とするメタ珪酸リチウムの製造方法。
  2. 前記a液中の珪酸塩の含有量が、SiO換算で10~40質量%であることを特徴とする請求項に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法。
  3. 前記珪酸塩が、珪酸ナトリウム及び珪酸リチウムのうちのいずれか1種又は2種であることを特徴とする請求項に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法。
  4. 前記珪酸塩が、Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下である珪酸リチウムであることを特徴とする請求項に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法。
  5. 前記リチウム化合物(2)が、水酸化リチウムであることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法。
  6. 前記反応工程において、0.15時間以上かけて、70~95℃まで昇温し、70~95℃で保持することを特徴とする請求項に記載のメタ珪酸リチウムの製造方法。
  7. LiSiOで表されるメタ珪酸リチウム及びリチウム化合物(1)を含有する反応前駆体を、基材に接触させて、反応前駆体被覆基材(1)を得る反応前駆体被覆工程と、
    該反応前駆体被覆基材(1)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程と、
    を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法。
  8. Li元素をLiOに、Si元素をSiOに換算したときのLiO/SiOのモル比が0.32以下である珪酸リチウムと、リチウム化合物(3)と、が溶解している原料混合溶液を、基材に接触させて、原料混合物被覆基材を得る原料混合物被覆工程と、
    該原料混合物被覆基材を加温して、該珪酸リチウムと該リチウム化合物(3)との反応を行い、反応前駆体被覆基材(2)を得る反応工程と、
    該反応前駆体被覆基材(2)を焼成し、炭酸ガス吸収材料を得る焼成工程と、
    を有することを特徴とする炭酸ガス吸収材料の製造方法。
  9. 前記基材が、多孔質アルミナであることを特徴とする請求項又はの何れか1項に記載の炭酸ガス吸収材料の製造方法。
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